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特表2024-520561制御可能な剛性を備えた柔軟な外科デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】制御可能な剛性を備えた柔軟な外科デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/02 20060101AFI20240517BHJP
   A61B 17/34 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
A61B10/02 110Z
A61B17/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573597
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-22
(86)【国際出願番号】 EP2022064460
(87)【国際公開番号】W WO2022248695
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】21305714.4
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509228260
【氏名又は名称】ユニヴェルシテ・ドゥ・ストラスブール
(71)【出願人】
【識別番号】506316557
【氏名又は名称】サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック
(71)【出願人】
【識別番号】518247092
【氏名又は名称】アンスティテュ・ナシオナル・デ・シアンス・ザプリケ
(71)【出願人】
【識別番号】508132687
【氏名又は名称】エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】レナール・ルベール
(72)【発明者】
【氏名】シャルル・ボー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160FF47
(57)【要約】
本願は、細長い形状を有する管状外側シャフト(12)および内側要素(14)を備えている外科デバイス(10)に関し、管状外側シャフトは、遠位外側ヒンジ(30a)および近位外側ヒンジ(30b)を備え、内側要素(14)は内側ヒンジ(80a)を備え、当該外科デバイスは、遠位外側ヒンジで考慮される、第1および第2の遠位剛性を有し、近位外側ヒンジで考慮される、第1および第2の近位剛性を有し、第2の遠位剛性および近位剛性のそれぞれは、それぞれ第1の遠位剛性および近位剛性よりも優れており、内側要素は、第1の構成と第2の構成との間で、管状外側シャフト内で角度方向および/または軸方向に移動可能であり、その結果、当該外科デバイスは、第1の構成では、第2の遠位剛性と第1の近位剛性とを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状外側シャフト(12、112、312、412、512、612)と内側要素(14、114、314、414、614、615)とを有する外科デバイス(10、110、210、310、410、510、610)であって、
前記管状外側シャフトおよび前記内側要素のそれぞれは、近位端と遠位端との間の長手方向軸に沿って延在する細長い形状を有し、
前記管状外側シャフトは、少なくとも遠位外側ヒンジ(30、30a、430)および近位外側ヒンジ(30、30b、430)を備え、前記遠位外側ヒンジは前記近位外側ヒンジよりも遠位端(74)に近く、それぞれの外側ヒンジが、前記管状外側シャフトを横切り、前記管状外側シャフトの長手方向軸に平行な第1の長手方向平面(40)に対して互いに対向する第1の外側スリット(34、434)と第2の外側スリット(36、436)とを備え、
前記内側要素は少なくとも1つの内側ヒンジ(80、680)を備え、前記内側ヒンジまたはそれぞれの内側ヒンジが、前記内側要素を横切り、前記内側要素の長手方向軸に平行な第2の長手方向平面(85)に対して互いに対向する第1の内側スリット(82)と第2の内側スリット(84)とを備え、
当該外科デバイスは、前記遠位外側ヒンジ(30a)において考慮される第1(「1」)および第2(「0」)の遠位剛性を有し、第1(「1」)および第2(「0」)の近位剛性は、前記近位外側ヒンジ(30b)で考慮され、前記第2の遠位剛性および近位剛性のそれぞれが、前記第1の遠位剛性および近位剛性よりもそれぞれ優れており、
前記内側要素は、前記管状外側シャフトと前記内側要素との相互の異なる構成の間で、前記管状外側シャフト内で角度方向および/または軸方向に移動することができ、
その結果、前記第1の遠位剛性および第2の遠位剛性は、前記遠位外側ヒンジに対する少なくとも1つの内側ヒンジの第1の位置および第2の位置にそれぞれ対応し、さらに、前記第1の近位剛性および第2の近位剛性は、前記近位外側ヒンジに対する少なくとも1つの内側ヒンジの第1の位置および第2の位置にそれぞれ対応し、
当該外科デバイスは、前記管状外側シャフトおよび前記内側要素の構成の少なくとも1つにおいて、前記第2の遠位剛性(「0」)および前記第1の近位剛性(「1」)を有するように構成されていることを特徴とする、外科デバイス(10、110、210、310、410、510、610)。
【請求項2】
前記内側要素の少なくとも1つの内側ヒンジは、遠位内側ヒンジ(80a)であり、
前記内側要素はまた、少なくとも近位内側ヒンジ(80b)を備え、前記遠位内側ヒンジは前記近位内側ヒンジよりも遠位端に近い、請求項1に記載の外科デバイス(110、210、310、410、610)。
【請求項3】
前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジの第1の外側スリット(34)および第2の外側スリット(36)は、前記外側シャフトを横切る同じ長手方向平面(40)に対して互いに面し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジの第1の内側スリットおよび第2の内側スリットは、前記内側要素を横切る別の長手方向平面(85a、85b)に対して互いに面し、或いは、
前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジの第1の外側スリットおよび第2の外側スリットは、前記外側シャフトを横切る別の長手方向平面に対して互いに面し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジの第1の内側スリットおよび第2の内側スリットは、前記内側要素を横切る同じ長手方向平面に対して互いに面し、或いは、
前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジの第1の外側スリットおよび第2の外側スリットは、前記外側シャフトを横切る別の長手方向平面に対して互いに面し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジの第1の内側スリットおよび第2の内側スリットも、前記内側要素を横切る別の長手方向平面に対して互いに面している、請求項2に記載の外科デバイス(110、210、310、610)。
【請求項4】
前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジは連続し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジは連続し、前記遠位外側ヒンジと前記近位外側ヒンジとの間の距離(64、664)は、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジとの間の距離(89、90、688、689、690)とは異なっている、請求項2または3に記載の外科デバイス(210、310、610)。
【請求項5】
前記遠位外側ヒンジと前記近位外側ヒンジとの間の距離(64、664)は、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジとの間の距離(90、688、689、690)の倍数に等しい、請求項4に記載の外科デバイス(310、610)。
【請求項6】
前記外側シャフトは、さらなる外側ヒンジ(30c)をも含み、前記近位外側ヒンジ(30b)が、前記さらなる外側ヒンジよりも遠位端に近く、当該外科デバイスは、前記さらなる外側ヒンジで考慮される、第1(「1」)および第2(「0」)のさらなる剛性を有し、第2のさらなる剛性は、第1のさらなる剛性よりも優れている、請求項1~5のいずれか一項に記載の外科デバイス(10、210、310、410、610)。
【請求項7】
前記第2の遠位剛性および前記第1の近位剛性を有する構成において、当該外科デバイスが前記第2のさらなる剛性を有するように構成されている、請求項6に記載の外科デバイス(10、210、310)。
【請求項8】
前記内側要素はさらなる内側ヒンジ(80g)をも含み、近位内側ヒンジ(80f)は前記さらなる内側ヒンジよりも遠位端に近く、遠位内側ヒンジ(80e)と前記近位内側ヒンジとは連続し、前記近位内側ヒンジと前記さらなる内側ヒンジは連続し、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジとの間の距離(88)は、前記近位内側ヒンジと前記さらなる内側ヒンジとの間の距離(89)とは異なっている、請求項2~7のいずれか一項に記載の外科デバイス(210)。
【請求項9】
少なくとも1つの外側ヒンジ(430)の第1および第2の外側スリットのそれぞれは、2つの端部の間に延在するノッチと、2つの曲線状カットであって、それぞれの曲線状カットが前記ノッチの一端に接続されている2つの曲線状カットとを備えている、請求項1~8のいずれか一項に記載の外科デバイス(410)。
【請求項10】
前記外側シャフトおよび/または前記内側要素の遠位端は、尖った先端(26、176)を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の外科デバイス。
【請求項11】
前記内側要素(14、214、314、414)は管状で、
当該外科デバイスはまた、近位端と遠位端との間に延在する細長い形状を有するコア要素(16)を備え、前記コア要素が、前記内側要素で角度方向および/または軸方向に移動可能である、請求項1~10のいずれか一項に記載の外科デバイス(110、210、310、410、610)。
【請求項12】
前記コア要素の遠位端が尖った先端(99)を含む、請求項11に記載の外科デバイス。
【請求項13】
少なくとも1つの前記内側ヒンジ(680、681)は、前記外側ヒンジの軸方向長さ(D)よりも長い軸方向長さを有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の外科デバイス(610)。
【請求項14】
少なくとも1つの前記内側ヒンジ(680、681)の軸方向長さは、前記外側ヒンジの軸方向長さ(D)の倍数に等しい、請求項13に記載の外科デバイス(610)。
【請求項15】
前記内側要素は、少なくとも一対の隣接する内側ヒンジ(680、681、682)を備え、前記一対の隣接する内側ヒンジ間の距離(688、689、690)は、前記外側ヒンジの軸方向長さ(D)の倍数である、請求項13または14に記載の外科デバイス(610)。
【請求項16】
前記内側要素(614、615)は、少なくとも第1および第2の内側ヒンジ(680、681、682)を備え、少なくとも第1の内側ヒンジ(680、681)は、前記外側ヒンジの軸方向長さ(D)よりも長い軸方向長さを有し、
前記内側要素は、第1の構成と第2の構成との間で、前記管状外側シャフト(612)内で軸方向に移動することができ、
前記近位外側ヒンジ(30a)および遠位外側ヒンジ(30b)のうちの第1のヒンジは、前記第1の構成および第2の構成の両方において前記第1の内側ヒンジと同じ軸方向レベルであり、その結果、当該外科デバイスは、前記第1の構成および第2の構成の両方で、前記第1の外側ヒンジで考慮される第1(「1」)の剛性を有し、且つ
前記近位外側ヒンジ(30a)および遠位外側ヒンジ(30b)のうちの第2のヒンジは、前記第1の構成では前記第2の内側ヒンジと同じ軸方向レベルであり、前記第2の構成では前記第2の内側ヒンジから軸方向に離れており、その結果、当該外科デバイスは、前記第2の外側ヒンジで考慮される、前記第1の構成では第1(「1」)の剛性を有し、第2の構成では第2(「0」)の剛性を有している、請求項13または14に記載の外科デバイス(610)。
【請求項17】
前記内側要素は、前記管状外側シャフトと前記内側要素との相互の異なる構成間で、前記管状外側シャフト内で軸方向に、好ましくは軸方向および角度方向に移動することができる、請求項1~15のいずれか一項に記載の外科デバイス。
【請求項18】
前記管状外側シャフト(412)に対する前記内側要素(414)の軸方向位置をロック/ロック解除することを可能にするロック機構(468、493)をも備えている、請求項1~17のいずれか一項に記載の外科デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状外側シャフトと内側要素とを備える外科デバイスに関し、外側シャフトおよび内側要素のそれぞれは、近位端と遠位端との間の長手方向軸に沿って延在する細長い形状を有し、管状外側シャフトは、少なくとも遠位外側ヒンジと近位外側ヒンジとを備え、遠位外側ヒンジは近位外側ヒンジよりも遠位端に近く、それぞれの外側ヒンジは、外側シャフトを横切り、外側シャフトの長手方向軸に平行な第1の長手方向平面に対して互いに面する第1および第2の外側スリットを備え、内側要素は、少なくとも1つの内側ヒンジを備え、前記内側ヒンジまたは各内側ヒンジは、内側要素を横切り、内側要素の長手方向軸に平行な第2の長手方向平面に対して互いに面する第1および第2の内側スリットを備えている。
【背景技術】
【0002】
生検などの外科的または診断的行為は、経皮的な柔軟な装置、特に柔軟な針を使用して実行される。
【0003】
デバイスの有効性は、人体などの生体組織内に挿入する際に、制御された湾曲した経路をたどることができるかどうかによって決まる。特に、針が標的に到達する前に重要な器官の近くに到達する可能性があるため、ミリメートル単位の経路精度が必要となる。
【0004】
組織内部で可撓性外科デバイスの湾曲した経路を達成するために、ケーブルなどのアクチュエータの助けを借りて、デバイスの挿入中にデバイスの曲がりを能動的に修正することが知られている。国際公開第2005/120326号公報(特許文献1)には、関節運動機構を備えた内視鏡が開示されており、その屈曲は、外科デバイスに組み込まれたケーブルによって遠隔制御される。
【0005】
「受動的アプローチ」として知られる別のアプローチは、標的に向かう経路中の外科デバイスの遠位端と組織の相互作用に基づいている。放射線またはMRIモニタリングを利用して、遠位端の剛性を段階的に変更することで、挿入されたデバイスの軌道が制御される。可変剛性により、近くの組織/器官に応じて、デバイスを曲げたり、逆にまっすぐな経路を追求したりすることが可能である。
【0006】
特に、米国特許第8057403号明細書(特許文献2)には、上で詳述したような外科デバイス、特に遠位端の局所的な剛性の制御を可能にする生検針が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2005/120326号公報
【特許文献2】米国特許第8057403号明細書
【発明の概要】
【0008】
本発明は、効率を向上させるために、剛性の精密かつ正確な制御を可能にする外科デバイスを提供することを目的とする。
【0009】
この目的のために、本発明は、上述したタイプの外科デバイスに関する。外科デバイスは、遠位外側ヒンジにおいて考慮される第1および第2の遠位剛性を有する。第1および第2の近位剛性は、近位外側ヒンジにおいて考慮される。第2の遠位剛性および近位剛性のそれぞれは、それぞれ第1の遠位剛性および近位剛性よりも優れている。内側要素は、管状外側シャフトおよび内側要素の互いに対する第1の構成と少なくとも第2の構成との間で、管状外側シャフト内で角度方向および/または軸方向に移動することができる。第1および第2の遠位剛性は、遠位外側ヒンジに対する少なくとも1つの内側ヒンジの第1および第2の位置にそれぞれ対応し、第1および第2の近位剛性は、近位外側ヒンジに対する少なくとも1つの内側ヒンジの第1および第2の位置にそれぞれ対応する。そして、科デバイスは、第1の構成において外科デバイスが第2の遠位剛性と第1の近位剛性とを有するように構成される。
【0010】
好ましい実施形態によれば、外科デバイスは、単独で、または技術的に可能な任意の組み合わせとして考慮される、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。
-前記内側要素の少なくとも1つの内側ヒンジは、遠位内側ヒンジであり、前記内側要素はまた、少なくとも近位内側ヒンジを備え、前記遠位内側ヒンジは前記近位内側ヒンジよりも遠位端に近い。
-前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジの第1および第2の外側スリットは、前記外側シャフトを横切る同じ長手方向平面に対して互いに面し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジの第1の内側スリットおよび第2の内側スリットは、前記内側要素を横切る別の長手方向平面に対して互いに面し、或いは、前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジの第1および第2の外側スリットは、前記外側シャフトを横切る別の長手方向平面に対して互いに面し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジの第1の内側スリットおよび第2の内側スリットは、前記内側要素を横切る同じ長手方向平面に対して互いに面し、或いは、前記遠位外側ヒンジおよび前記近位外側ヒンジの第1および第2の外側スリットは、前記外側シャフトを横切る別の長手方向平面に対して互いに面し、前記遠位内側ヒンジおよび前記近位内側ヒンジの第1の内側スリットおよび第2の内側スリットも、前記内側要素を横切る別の長手方向平面に対して互いに面している。
-前記遠位外側ヒンジと前記近位外側ヒンジは連続し、遠位および近位の内側ヒンジは連続し、前記遠位外側ヒンジと前記近位外側ヒンジとの間の距離は、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジとの間の距離とは異なる。
-前記遠位外側ヒンジと前記近位外側ヒンジとの間の距離は、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジの間の距離の倍数に等しい。
-前記外側シャフトは、さらなる外側ヒンジも含み、前記近位外側ヒンジが、前記さらなる外側ヒンジよりも遠位端に近く、当該外科デバイスは、前記さらなる外側ヒンジで考慮される、第1および第2のさらなる剛性を有し、第2のさらなる剛性は、第1のさらなる剛性よりも優れている。
-当該外科デバイスは、第1の構成において、当該外科デバイスが第2の遠位およびさらなる剛性と、第1の近位剛性とを有するように構成されている。
-前記内側要素はさらなる内側ヒンジも備え、近位内側ヒンジは前記さらなる内側ヒンジよりも遠位端に近く、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジは連続し、前記近位内側ヒンジと前記さらなる内側ヒンジは連続し、前記遠位内側ヒンジと前記近位内側ヒンジとの間の距離は、前記近位内側ヒンジと前記さらなる内側ヒンジとの間の距離とは異なる。
-少なくとも1つの外側ヒンジの第1および第2の外側スリットのそれぞれは、2つの端部の間に延在するノッチと、2つの曲線状カットであって、各曲線状カットが前記ノッチの一端に接続されている、2つの曲線状カットとを備えている。
-前記外側シャフトおよび/または前記内側要素の遠位端は、尖った先端を含む。
-前記内側要素は管状で、前記外科デバイスはまた、近位端と遠位端との間に延在する細長い形状を有するコア要素を備え、前記コア要素が、前記内側要素で角度方向および/または軸方向に移動可能である。
-前記コア要素の遠位端は尖った先端を含む。
-少なくとも1つの前記内側ヒンジは、前記外側ヒンジの軸方向長さよりも長い軸方向長さを有する。
-少なくとも1つの前記内側ヒンジの軸方向長さは、前記外側ヒンジの軸方向長さの倍数に等しい。
-前記内側要素は、少なくとも一対の隣接する内側ヒンジを備え、前記一対の隣接する内側ヒンジ間の距離は、前記外側ヒンジの軸方向長さの倍数である。
-前記内側要素は、少なくとも第1および第2の内側ヒンジを備え、少なくとも第1の内側ヒンジは、前記外側ヒンジの軸方向長さよりも長い軸方向長さを有し、前記内側要素は、第1の構成と第2の構成との間で、前記管状外側シャフト内で軸方向に移動することができ、前記近位外側ヒンジおよび遠位外側ヒンジのうちの第1のヒンジは、前記第1および第2の構成の両方において前記第1の内側ヒンジと同じ軸方向レベルであり、その結果、当該外科デバイスは、前記第1の構成と第2の構成の両方で、前記第1の外側ヒンジで考慮される第1の剛性を有し、且つ、前記近位外側ヒンジおよび遠位外側ヒンジのうちの第2のヒンジは、前記第1の構成では前記第2の内側ヒンジと同じ軸方向レベルであり、前記第2の構成では前記第2の内側ヒンジから軸方向に離れており、その結果、当該外科デバイスは、前記第2の外側ヒンジで考慮される、前記第1の構成では第1の剛性を有し、第2の構成では第2の剛性を有する。
-前記内側要素は、前記管状外側シャフトと前記内側要素との相互の異なる構成間で、前記管状外側シャフト内で軸方向に、好ましくは軸方向および角度方向に移動することができる。
-前記管状外側シャフトに対する前記内側要素の軸方向位置をロック/ロック解除することを可能にするロック機構をも備えている。
【0011】
本発明はまた、以下のステップを含んでなる外科的方法にも関する。上述した外科デバイスの管状外側シャフトの遠位端を生体組織へ挿入するステップと、ターゲットに向かう遠位端を方向付けるステップと、対応する方向に外科デバイスを徐々に押し込み、オプションの医療用画像モニタリングによって遠位端の経路を追跡するステップと、経路中、前記遠位端が曲がることを可能にする、または逆にまっすぐな経路中、遠位端の剛性を追求するために、外科デバイスの管状外側シャフトに対して内側要素を並進および/または回転させることによって、遠位端の剛性を段階的かつ局所的に適応させるステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、単に一例として提供される以下の説明を考慮し、添付の図面を参照すると、より容易に理解できるであろう。
【0013】
図1】本発明の第1の実施形態による、分離された構成にある外科デバイスの側面図である。
図2】本発明の第2の実施形態による、分離された構成にある外科デバイスの側面図である。
図3】本発明の第3の実施形態による、分離された構成にある外科デバイスの部分側面図である。
図4】本発明の第4の実施形態による、分離された構成にある外科デバイスの部分側面図である。
図5】組み立てられた構成における、本発明の第5の実施形態による外科デバイスの部分断面図である。
図6図5の外科デバイスの部分側面図である。
図7図3の外科デバイスの部分正面図である。
図8】組み立てられた構成にある、本発明による外科デバイスの部分側面図である。
図9】本発明による外科デバイスの異なる状態の概略図である。
図10】本発明の第6の実施形態による、分離された構成にある外科デバイスの部分側面図である。
図11】一実施形態による、外科デバイスの近位端に接続された制御ハンドルの一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1~5のそれぞれは、本発明の第1、第2、第3、第4、および第5の実施形態による外科デバイス10、110、210、310、410をそれぞれ示す。
【0015】
外科デバイス10、110、210、310、および410は同時に説明され、共通の要素は同じ参照番号により設計されている。
【0016】
外科デバイス10、110、210、310、410は、管状外側シャフト12、112、212、312、412と内側要素14、114、214、314、414とを備えている。図1図3図4、および図5の実施形態では、外科デバイス10、210、310、410は、図3および図4には示されていないコア要素16も備えている。
【0017】
次に、外科デバイス10、110、210、310、410の管状外側シャフト12、112、212、312、412について説明する。
【0018】
管状外側シャフト12、112、212、312、410は、細長い形状を有する。以下で説明するように、管状外側シャフトは柔軟である。しかしながら、以下の説明では、管状外側シャフトは直線状の構成で考慮される。
【0019】
管状外側シャフト12、112、212、312、410は、近位端22と遠位端24との間の第1の主軸20に沿って延在する。好ましくは、管状外側シャフト12、112、212、312、410は、第1の主軸20を中心とする実質的に円形の断面を有する。
【0020】
一実施形態では、図1図3図4、および図5のように、管状外側シャフト12、212、312、412の遠位端24は、尖った先端、好ましくはベベル先端26を含む。別の実施形態では、図2のように、管状外側シャフト112の遠位端は、第1の主軸20に対して実質的に垂直な縁部128を含む。
【0021】
管状外側シャフト12、112、212、312、412は、その長さに沿って分布された少なくとも2つの外側ヒンジ30、430を備えている。
【0022】
図2の実施形態では、管状外側シャフト112は、2つの外側ヒンジ30a、30bを備えている。図1図3、および図4の実施形態では、管状外側シャフト12、212、312は、3つの連続する外側ヒンジ30a、30b、30cを備えている。各実施形態では、外側ヒンジ30aが遠位端24に最も近い。
【0023】
図6に示されるように、管状外側シャフト412は、少なくとも3つの連続する外側ヒンジ430a、430b、430cを備えている。
【0024】
一実施形態によれば、同じ管状外側シャフト12、112、212は同一の外側ヒンジ30を備えている。別の実施形態では、同じ管状外側シャフト412は異なる外側ヒンジ430a、430b、430cを備えている。
【0025】
それぞれの外側ヒンジ30、430は、第1の外側スリット34、434と第2の外側スリット36、436とを備えている。第1および第2の外側スリットは、管状外側シャフト12、112、212、312、412を横切る長手方向平面40、441に対して互いに面している。「長手方向平面」とは、第1の主軸20を含む平面、または第1の主軸20に平行な平面を意味する。
【0026】
図1~4などのいくつかの実施形態では、それぞれの外側ヒンジ30の第1の外側スリット34および第2の外側スリット36は、管状外側シャフト12、112、212、312を横切る同じ長手方向平面40に対して互いに面する。前記長手方向平面40は、第1の主軸20を含む。換言すれば、前記長手方向平面40は、管状外側シャフト12、112、212、312の長手方向中間平面である。
【0027】
図5~6の実施形態では、外側ヒンジ430a、430bのそれぞれは、管状外側シャフト412の第1の主軸20を含む第1の長手方向平面40に対して互いに対向する、一対の外側スリット434a、436a、434b、436bを備えている。外側ヒンジ430cは、第2の長手方向平面441に対して互いに対向する、一対の外側スリット434c、436cを備えている。第2の長手方向平面は、第1の長手方向平面40とは別であり、第1の長手方向平面40に平行である。例えば、第2の長手方向平面441は、第1の主軸20から非ゼロ距離dだけ離れている。
【0028】
いくつかの実施形態では、それぞれの外側ヒンジ30、430aの第1の外側スリット34、434aおよび第2の外側スリット36、436aは、管状外側シャフトの長手方向中間平面40に対して対称である。逆に、外側ヒンジ430b、430cのそれぞれの外側スリットは、管状外側シャフト412のいずれの長手方向中間平面に対しても非対称である。
【0029】
それぞれの外側ヒンジ30、430の第1の外側スリット34、434および第2の外側スリット36、436のそれぞれは、閉じた輪郭を有する。図1~3などのいくつかの実施形態では、第1の外側スリット34および第2の外側スリット36のそれぞれの閉じた輪郭44は、湾曲した形状を有する。より具体的には、輪郭44は、管状外側シャフト12、112、212、312と、第1の主軸20に垂直で第1の主軸20から離れた軸46に沿って延在する回転シリンダとの交差に対応する。
【0030】
図4~5などの他の実施形態では、それぞれの外側ヒンジ430a、430b、430cの第1の外側スリット434a、434b、434cおよび第2の外側スリット436a、436b、436cのそれぞれは、特定の形状を有し、ここでは、以下で説明されるアンカープロファイルとして設計される。
【0031】
アンカープロファイルは、ノッチ50および一対の湾曲したカット52を備えている。ノッチ50は、互いに面する2つのエッジ54、56を備え、各エッジは平面である。ノッチ50のエッジ54、56に対応する平面は、第1の角度αを形成する。
【0032】
ノッチ50は、2つの端部58の間に延在する。各端部は、湾曲したカット52に接続される。湾曲したカット52は、2つの閉じた端部60の間で、ノッチの対応する端部58の各側に延在する。湾曲したカットの凹面は、ノッチ50に向けて配向されている。したがって、ノッチ50の対応する端部58に接続されたそれぞれの湾曲カット52は、アンカー形状を特徴とする。
【0033】
好ましくは、同じ外側ヒンジ430a、430b、430cの第1の外側スリット434a、434b、434cおよび第2の外側スリット436a、436b、436cのそれぞれのノッチ50は、同じ中間平面62a、62b、62cを有する。
【0034】
いくつかの実施形態では、それぞれの外側ヒンジ430a、430cのノッチ50の中間平面62a、cは、第1の主軸20に対して垂直である。しかしながら、外側ヒンジ430cの形状により、前記外側ヒンジの2つのノッチ50は、それぞれの端部58間の異なる長さを示す。
【0035】
他の実施形態では、外側ヒンジ430bのノッチ50の中間平面62bは、第1の主軸20に対して第2の角度βだけ傾斜している。第2の角度βは厳密には90°より小さい。例えば、第2の角度βは45°と75°との間に含まれる。
【0036】
管状外側シャフトの他の実施形態(図示せず)によれば、図6の外側ヒンジ430b、cなどの非対称外側ヒンジは、図1~3と同様に湾曲した閉じた輪郭44を有する。
【0037】
本発明による管状外側シャフトは、上述した形状以外の形状を示す外側ヒンジを備えていてもよい。本発明による同じ管状外側シャフトは、対称外側ヒンジおよび/または非対称外側ヒンジを備え得る。
【0038】
図1~4の実施形態では、管状外側シャフト12、112、212、312は、2つまたは3つの外側ヒンジ30を備えている。しかしながら、本発明による管状外側シャフトは、4から10の間の数などのより多くの個数の外側ヒンジ、または例えば20から100個の間のはるかに多い個数の外側ヒンジを備え得る。
【0039】
隣接する外側ヒンジ30、430の各対は、管状外側シャフト12、112、212、312、412のセクション32、432によって軸方向に分離されている。セクション32、432は、連続した円筒面を形成する。一対の隣接する外側ヒンジ30間の距離64は、前記外側ヒンジの回転軸間の第1の主軸20に沿った距離とみなされる。
【0040】
少なくとも3つの外側ヒンジ30を備える同じ管状外側シャフト12、212、312では、距離64は同一であっても異なっていてもよい。図1~7に示される実施形態では、同じ管状外側シャフト内の距離64は同一である。
【0041】
管状外側シャフト12、212、312が尖った先端26を含む図1、3、4の実施形態では、端部セクション66が前記先端と前記先端に最も近い外側ヒンジ30aとの間に含まれる。端部セクション66は、軸方向長さ67を有する連続した円筒面を形成する。
【0042】
一実施形態では、管状外側シャフト412は、図5に示されるように、少なくとも1つの第1のロック器官468も備えている。第1のロック器官またはそれぞれの第1のロック器官は、管状外側シャフト412の内壁469に掘られた溝468を備えている。溝468は、第1の主軸20に垂直な平面内に延在する。以下で詳述されるように、溝468は、非円形の形状、例えば楕円形を有する。
【0043】
管状外側シャフト412は、好ましくは、いくつかの第1のロック器官468を備えている。例えば、管状外側シャフト412の各セクション432は、2つの隣接する外側ヒンジ430の間に第1のロック器官468を備えている。
【0044】
次に、外科デバイス10、110、210、310、410の内側要素14、114、214、314、414について説明する。
【0045】
内側要素14、114、214、314、414は細長い形状を有する。以下で説明するように、いくつかの実施形態では、内側要素は柔軟である。但し、以下の説明では、内側要素は直線構成で考慮される。
【0046】
内側要素14、114、214、314、414は、近位端72と遠位端74との間で第2の主軸70に沿って延在する。好ましくは、内側要素14、114、214、314、414は、第2の主軸70を中心とする実質的に円形の断面を有する。
【0047】
内側要素14、114、214、314、414は、図5に示されるように、組み立てられた構成に従って、外科デバイス10、110、210、310、410の管状外側シャフト12、112、212、312、412に挿入され得る。組み立てられた構成では、第1の主軸20と第2の主軸70とが結合される。
【0048】
以下で詳述するように、内側要素14、114、214、314、414は、外科デバイス10、110、210、310、410の管状外側シャフト12、112、212、312、412内で角度方向および/または軸方向に移動することができる。
【0049】
図2のような実施形態では、内側要素114は非管状であり、完全なコアを有する。図1および図3~5などの他の実施形態では、内側要素14、214、314、414は管状である。
【0050】
図2などの一実施形態では、内側要素14の遠位端74は、尖った円錐形の先端176を含む。別の実施形態(図示せず)では、内側要素の遠位端は、ベベル先端を含む。
【0051】
図1および図3~5などの他の実施形態では、管状内側要素の遠位端74はフラットエッジ78を含む。
【0052】
内側要素14、114、214、314、414は、少なくとも1つの内側ヒンジ80を備えている。好ましくは、内側要素は、その長さに沿って分布する少なくとも2つの、より好ましくは複数の内側ヒンジ80を備えている。
【0053】
図1の実施形態では、内側要素14は単一の内側ヒンジ80を備えている。図2の実施形態では、内側要素114は2つの内側ヒンジ80a、80bを備えている。図3の実施形態では、内側要素214は7つの内側ヒンジ80a~80gを備えている。同様に、図4の実施形態では、内側要素314は9つの内側ヒンジ80を備えている。図2および図3の実施形態では、内側ヒンジ80aが遠位端74に最も近い。
【0054】
本発明による内側要素は、3から10の間、またはそれよりはるかに多い数、例えば20から100の間の個数の内側ヒンジを備え得る。さらに、内側ヒンジの数、位置、および/または向きは、同じ外科デバイスの外側ヒンジの数、位置、および/または向きと異なり得る。
【0055】
それぞれの内側ヒンジ80は、第1の内側スリット82と第2の内側スリット84とを備えている。前記第1および第2の内側スリットは、内側要素14、114、214、314、414を横切る長手方向平面85に対して互いに面する。「長手方向平面」とは、第2の主軸70を含む平面、または第2の主軸70に平行な平面を意味する。
【0056】
好ましくは、前記長手方向平面85は第2の主軸70を含む。換言すれば、前記長手方向平面85は、内側要素14の長手方向中間平面である。
【0057】
内側要素が少なくとも2つの内側ヒンジ80を備える実施形態(図示せず)では、各内側ヒンジの第1の内側スリット82および第2の内側スリット84は、内側要素を横切る同じ長手方向平面に対して互いに面する。
【0058】
図2図3、および図4などの他の実施形態では、内側ヒンジ80の長手方向平面は、少なくとも2つの異なる向きを有する。
【0059】
より具体的には、図2の実施形態では、内側ヒンジ80a、80bの長手方向の平面は互いに垂直である。内側ヒンジ80aの長手方向平面85aが図2に示されている。
【0060】
同様に、図4の実施形態では、内側要素314の内側ヒンジ80は2つのグループ80xおよび80yを形成し、同じグループの内側ヒンジは同じ長手方向平面を有し、2つのグループの長手方向平面は互いに垂直である。内側ヒンジ80xの長手方向平面85xが図4に示されている。
【0061】
図3の実施形態では、内側ヒンジ80a~80gの長手方向の平面は、2つ以上の異なる向きを有する。例えば、図7に示されるように、連続する内側ヒンジ80b、80c、80dの長手方向平面85b、85c、85dは、第2の主軸70に沿って交差し、互いに対して第3の角度γだけ傾斜し、螺旋パターンを形成する。第3の角度はゼロよりも優れている。
【0062】
好ましくは、2つの隣接する長手方向平面85bおよび85c、85cおよび85dによって形成される第3の角度γは、10°と60°との間に含まれる。図3および図7の実施形態では、第3の角度γは45°に等しい。長手方向平面85bおよび85dは互いに垂直である。
【0063】
図3の実施形態では、内側ヒンジ80aの長手方向平面85aは長手方向平面85dに結合され、内側ヒンジ80e、80f、80gの長手方向平面85e、85f、85gのそれぞれは、長手方向平面85bに結合される。
【0064】
異なる角度配向を有するヒンジの配置は、上述した管状外側シャフトの外側ヒンジにも使用され得る。
【0065】
図1~4の実施形態では、各内側ヒンジ80の第1の内側スリット82および第2の内側スリット84は、対応する長手方向平面85に対して対称である。他の実施形態(図示せず)によれば、内側要素は、上述した管状外側シャフト412の非対称外側ヒンジ430bおよび430cと同様に、非対称内側ヒンジを含み得る。
【0066】
好ましくは、各内側ヒンジ80の第1の内側スリット82および第2の内側スリット84のそれぞれは、閉じた輪郭86を有する。図1~4の実施形態では、閉じた輪郭86は、上述した外側ヒンジ30と同様に、湾曲した形状を有する。他の実施形態(図示せず)によれば、内側ヒンジは、管状外側シャフト412の外側ヒンジ430について上述したアンカープロファイルなど、異なる形状を有し得る。
【0067】
図2の代替実施形態(図示せず)では、非管状内側要素は、一対の対向する内側スリットの代わりに、円形溝形状の内側ヒンジを備えている。それぞれの円形溝は、第2の主軸70に垂直な平面内に延在する。円形溝は、第2の主軸70に沿って延在する内部コアを取り囲む。
【0068】
好ましくは、少なくとも1つの内側ヒンジ80を除いて、内側要素14、114、214、314、414は、連続的な円筒面87を形成する。2つ以上の内側ヒンジ80を備える実施形態では、一対の隣接する内側ヒンジ80間の距離88、89、90は、前記内側ヒンジの回転軸間の第2の主軸70に沿った距離とみなされる。
【0069】
図2および図3などの実施形態では、少なくとも1対の隣接する内側ヒンジ80間の距離88は、1対の隣接する外側ヒンジ30間の距離64に等しい。換言すれば、以下で説明するように、前記隣接する内側ヒンジ80のそれぞれを、1つの外側ヒンジ30と同じ軸方向レベルで配置することが可能である。
【0070】
少なくとも3つの外側ヒンジ80a~80g、80x~80yを備える同じ内側要素214、314において、距離88、89、90は同一であっても異なっていてもよい。図3の実施形態では、隣接する内側ヒンジ80fと内側ヒンジ80gとの間の距離89は、隣接する内側ヒンジの他の対の間の距離88よりも大きい。より具体的には、距離89は距離88の2倍に等しい。図4の実施形態では、隣接する内側ヒンジ80x、yは同じ距離90だけ離れている。
【0071】
図4のような実施形態では、一対の隣接する外側ヒンジ30間の距離64は、一対の隣接する内側ヒンジ80間の距離90の倍数に等しい。換言すれば、2つの隣接する外側ヒンジ30のそれぞれが1つの内側ヒンジ80と同じ軸方向レベルにあるとき、1つまたは複数の内側ヒンジが前記隣接する外側ヒンジ30の間に配置される。「~の倍数」とは、距離64がk90に等しく、kは非ゼロの自然数であり、好ましくは2以上であることが理解される。
【0072】
より具体的には、図4の実施形態では、内側要素314の一対の隣接する内側ヒンジ80間の距離90は、一対の隣接する外側ヒンジ30aおよび外側ヒンジ30b、外側ヒンジ30bおよび外側ヒンジ30c間の距離64の3分の1に等しい。
【0073】
同様に、図3の実施形態では、隣接する内側ヒンジ80fおよび内側ヒンジ80g間の距離89は、一対の隣接する外側ヒンジ30間の距離64とは異なり、より具体的には、距離64の2倍に等しい。
【0074】
端部セクション91は、内側要素の遠位端74と、前記遠位端に最も近い内側ヒンジ80、80aとの間に構成される。端部セクション91は、軸方向長さ92を有する連続した円筒面を形成する。
【0075】
図5の内側要素414は、少なくとも1つの内側ヒンジ(図示せず)を備え、例えば、図1の内側要素14と同様である。
【0076】
一実施形態では、図5に示されるように、内側要素414は第2のロック器官493も備えている。第2のロック器官は、内側要素414の遠位端74から角度を付けて延在するクラウン493を備えている。クラウン493は、第2の主軸70に垂直な平面内に延在する。クラウン493は、第1のロック機構の溝468の形状と相補的な、非円形の形状、例えば楕円形状を有する。
【0077】
管状外側シャフト412の第1のロック器官468および内側要素414の第2のロック器官493は、ロック機構を形成しており、これについてはさらに説明する。
【0078】
次に、外科デバイス10、210、310、410のコア要素16について説明する。
【0079】
コア要素16は細長い形状を有する。以下に説明するように、コア要素は柔軟である。しかしながら、以下の説明では、コア要素は直線構成で考慮される。
【0080】
コア要素16は、近位端96と遠位端97との間の第3の主軸95に沿って延在する本体94を備えている。本体94は、円筒形状を有し、好ましくは円形断面を有する。
【0081】
コア要素16はまた、本体の遠位端97に隣接するヘッド98を備えている。好ましくは、ヘッド98は、ベベル先端99または円錐先端などの尖った先端を備えている。
【0082】
コア要素16の本体94は、図4に示されるような組み立てられた構成にしたがって、外科デバイス10、210、310の管状内側要素14、214、314内に挿入され得る。組み立てられた構成では、第2の主軸70と第3の主軸95とが結合される。
【0083】
図1および図3~5の実施形態では、ヘッド98は、組み立てられた構成において管状内側要素14、214、314、414から遠位方向に突出するように設計されている。しかしながら、ヘッド98は、前記組み立てられた構成において管状外側シャフト12、212、312、412の内側に受容され得る。
【0084】
以下で詳述するように、コア要素16の本体94は、外科デバイス10、210、310、410の管状内側要素14、214、314、414内で角度方向および/または軸方向に移動し得る。
【0085】
次に、組み立てられた構成の外科デバイス10、110、210、310、410について考察する。前記組み立てられた構成では、内側要素14、114、214、314、414は、管状外側シャフト12、112、212、312、412内に受容される。図1図3図4、および図5の実施形態では、コア要素16はまた、外科デバイスの組み立てられた構成において管状内側要素14、214、314、414内に受容される。
【0086】
外科デバイス10、110、210、310、410は、前記外科デバイスの局所剛性を制御された方法で変更できるように設計されている。「局所剛性」とは、管状外側シャフト12、112、212、312、410の特定の外側ヒンジ30、430において考慮される剛性を意味する。
【0087】
より具体的には、局所剛性は、管状外側シャフト12、112、212、312、412内の内側要素14、114、214、314、414を角度方向および/または軸方向に移動させることによって、制御された方法で修正される。管状外側シャフトに対する内側要素の第1および第2の位置は、外科デバイスの第1および第2の局所剛性にそれぞれ対応し、第2の局所剛性は第1の局所剛性よりも優れている。
【0088】
例えば、図1~4の実施形態では、内側要素14、114、214、314の内側ヒンジ80、または内側ヒンジ80のうちの1つの位置は、外側ヒンジのうちの1つに対して考慮される。異なる位置A、B、Cが図8に示されている。
【0089】
位置Aは、考慮されている外側ヒンジ30iと同じ軸方向位置にある内側ヒンジ80、および各内側スリット82、84が前記外側ヒンジの対応する外側スリット34、36の1つに角度的に面していることに対応する。換言すれば、位置Aでは、内側ヒンジ80の長手方向中間平面85と外側ヒンジ30iの長手方向中間平面40とが合体する。
【0090】
位置Bは、考慮されている外側ヒンジ30iと同じ軸方向位置にある内側ヒンジ80に対応し、内側ヒンジ80の長手方向中間平面85は、外側ヒンジ30iの長手方向中間平面40に対してゼロ以外の角度で傾斜している。
【0091】
位置Cは、考慮される外側ヒンジ30iとは異なる軸方向位置にある内側ヒンジ80に対応し、前記考慮される外側ヒンジ30iは、内側要素の連続円筒面87に面する。
【0092】
内側ヒンジ80の位置Aでは、管状外側シャフトの考慮された外側ヒンジ30iにおいて、外科デバイスの最小の剛性が得られる。換言すれば、外科デバイス10、110、210、310、410は、考慮されている外側ヒンジ30iの長手方向中間平面40の両側で、最大振幅で曲がり得る。
【0093】
内側ヒンジ80の位置Bでは、管状外側シャフトの考慮された外側ヒンジ30iにおいて、外科デバイスのより高い剛性が得られる。曲げ振幅は位置Aよりも小さくなります。
【0094】
図8の例では、位置Bにおいて、内側ヒンジ80の長手方向中間平面85は、外側ヒンジ30iの長手方向中間平面40に対して垂直である。しかしながら、代替位置Bでは、内側ヒンジ80の長手方向中間平面85は、外側ヒンジ30iの長手方向中間平面40に対して、厳密にゼロより大きい任意の角度だけ傾斜し得る。位置Bで得られる剛性は、平面40、85の間の傾斜角の関数として連続的に変化させられ得る。
【0095】
内側ヒンジ80の位置Cでは、外科デバイスの最大剛性が、管状外側シャフトの考慮された外側ヒンジ30iで得られる。曲げ振幅は位置AおよびBよりも小さくなる。
【0096】
位置A、B、およびCは、管状外側シャフト12、112、212、312、412に対して内側要素14、114、214、314、414を軸方向に並進および/または回転させることによって、同じ外側ヒンジ30iで連続して取得され得る。
【0097】
外科デバイス10、110、210、310、410のそのような特性により、例えば患者の体内の標的に向かう前記装置の経路中に、剛性を局所的に適応させることができる。
【0098】
より具体的には、本発明の外科デバイス10、110、210、310、410は、管状外側シャフト12、112、212、312、412の外側ヒンジ30iの剛性調整の組み合わせアプローチを可能にする。
【0099】
このような組み合わせ手法を説明するために、第1および第2の剛性にそれぞれ対応する、それぞれの外側ヒンジ30iの第1および第2の状態が考慮される。第2の剛性は第1の剛性よりも優れている。
【0100】
異なる実施形態によれば、第1および第2の状態は、それぞれ、位置AおよびB、または位置AおよびC、または位置BおよびCに対応し得る。
【0101】
外側ヒンジ30iが、第1のより低い剛性に対応する第1の状態にあるとき、ヒンジは「作動」しているとみなされる。外側ヒンジ30iが第2のより高い剛性に対応する第2の状態にあるとき、ヒンジは「遮断されている」とみなされる。
【0102】
以下の内容をわかりやすくするために、バイナリコードが割り当てられている。第1の作動状態は「1」、第2の遮断状態は「0」である。
【0103】
本発明の外科デバイスは、n≧2の数の外側ヒンジ30を備える管状外側シャフトを備えていると考えられる。外側ヒンジのそれぞれが第1の作動状態または第2の遮断状態のいずれかになり得る場合、外科デバイスの2個の構成が可能である。
【0104】
好ましい実施形態では、外科デバイスの管状外側シャフトは少なくとも2つの外側ヒンジを備え、外側ヒンジのそれぞれは、第1の作動状態または第2の遮断状態のいずれかになり得る。したがって、外科デバイスの少なくとも2つの構成が可能である。
【0105】
別の好ましい実施形態では、外科デバイスの管状外側シャフトは、少なくとも3つの外側ヒンジを備え、前記外側ヒンジのうちの少なくとも2つは、独立して、第1の作動状態または第2の遮断状態のいずれかになり得る。より好ましくは、外側ヒンジのそれぞれは、第1の作動状態または第2の遮断状態のいずれかになり得る。したがって、外科デバイスの少なくとも4つの構成が可能である。
【0106】
図9の例は、遠位端24から整列した3つの外側ヒンジ30a、30b、30cを備える管状外側シャフト512を備えた、組み立てられた構成で概略的に表される、外科デバイス510の可能な構成を示す。管状外側シャフト512は、図1図3図4の管状外側シャフト12、212、312と同様である。
【0107】
それぞれの外側ヒンジ30iについて、第1の作動状態「1」は白丸で表され、第2の遮断状態「0」は黒丸で表される。
【0108】
図9に見られるように、それぞれの外側ヒンジ30iの作動「1」状態または遮断「0」状態に応じて、外科デバイス510には8つの構成が可能である。
【0109】
図1の実施形態では、管状外側シャフト12に対する内側要素14の純粋な並進移動により、上述した8つの構成のうちのいくつかを得ることができる。
【0110】
完全に遮断された構成「0.0.0」は、内側要素14の内側ヒンジ80を外側ヒンジ30aと管状外側シャフト12の遠位端24との間に配置することによって得られる。端部セクション66、90の軸方向長さ67、91により、内側要素14の遠位端74が管状外側シャフト12内に受容された状態でのそのような位置決めが可能になる。
【0111】
より具体的には、完全に遮断された構成「0.0.0」では、外側ヒンジ30iのそれぞれに対する内側要素14の位置は、図8の位置Cに対応する。
【0112】
内側要素14の内側ヒンジ80を管状外側シャフトの近位端22に向かって移動させることによって、構成「1.0.0」、「0.1.0」、「0.0.1」が連続的に得られる。それぞれの外側ヒンジ30iの作動状態「1」では、対象となる外側ヒンジ30iに対する内側要素14の位置は、最小の剛性については図8の位置A、あるいはその代わりに位置Bに対応する。
【0113】
内側要素14の遠位端74が外側ヒンジ30iと管状外側シャフト12の近位端22との間に位置するとき、前記外側ヒンジも作動状態「1」にあるとみなされる。このようにして、内側要素14の内側ヒンジ80の近位端22への並進を追求することにより、構成「1.0.0」(上記ですでに得られた)、「1.1.0」、「1.1.1」を連続的に得ることができる。
【0114】
したがって、図1の実施形態は、図9にリストされた8つの構成のうちの6つを取得することを可能にする。
【0115】
図2の実施形態では、内側要素114の内側ヒンジ80a、80bのそれぞれを、管状外側シャフト112の外側ヒンジ30a、30bに面して配置することが可能である。したがって、管状外側シャフト112に対する内側要素114の純粋な回転変位により、2つの構成「1.0」および「0.1」を得ることができる。前記構成では、外側ヒンジ30a、30bのそれぞれの作動状態「1」および遮断状態「0」は、それぞれ図8の位置AおよびBに対応する。
【0116】
完全に遮断された構成「0.0」は、外側ヒンジのそれぞれの位置Cに対応して、内側ヒンジ80aを外側ヒンジ30aと30bとの間に配置するように、内側要素114を管状外側シャフト112に対して平行移動させることによっても得られ得る。
【0117】
図3の実施形態では、多数の内側ヒンジ80a~80gにより、図9の構成のいくつかを含む、外科デバイス210の多くの構成を得ることが可能である。
【0118】
より具体的には、隣接する内側ヒンジ80fおよび内側ヒンジ80g間の距離89は、一対の隣接する外側ヒンジ30間の距離64の2倍に等しいので、構成「1.0.1」は、内側ヒンジ80fおよび内側ヒンジ80gをそれぞれ外側ヒンジ30aおよび外側ヒンジ30cと同じ軸方向レベルに配置することによって得られる。同様に、構成「1.1.0」は、内側ヒンジ80eおよび内側ヒンジ80fをそれぞれ外側ヒンジ30aおよび外側ヒンジ30bと同じ軸方向レベルに配置することによって得られる。
【0119】
構成「0.1.1」は、内側ヒンジ80d、内側ヒンジ80e、内側ヒンジ80fをそれぞれ、外側ヒンジ30a、外側ヒンジ30b、外側ヒンジ30cと同じ軸方向レベルに配置し、位置Bを外側ヒンジ30aに、位置Aを外側ヒンジ30b、外側ヒンジ30cとすることによって得られる。
【0120】
ここで、図3の外科デバイス210を、外側ヒンジ30a、外側ヒンジ30b、外側ヒンジ30cとそれぞれ同じ軸方向レベルで螺旋状に配置された内側ヒンジ80b、内側ヒンジ80c、内側ヒンジ80dについて考える。
【0121】
管状外側シャフト212に対して内側要素214を回転させることによって、外側ヒンジ30a、30b、30cのそれぞれにおける剛性は、連続する外側ヒンジの各対の剛性間で45°のシフトを伴い、正弦波状に連続的に変化させることができる。例えば、内側要素214が中間外側ヒンジ30bに対して位置Aにあるとき、内側ヒンジ80bおよび内側ヒンジ80dの長手方向平面85bおよび長手方向平面85dのそれぞれは、管状外側シャフト212の長手方向平面40と45°の角度を形成する。
【0122】
外側ヒンジ30aおよび外側ヒンジ30bの剛性間で90°シフトした同様の構成は、内側ヒンジ80a、内側ヒンジ80b、内側ヒンジ80cをそれぞれ外側ヒンジ30a、外側ヒンジ30b、外側ヒンジ30cと軸方向に同じレベルに配置することによって得られる。
【0123】
図4の実施形態では、内側ヒンジ80xおよび内側ヒンジ80yは、内側要素314に沿って非周期パターンで交互に配置されている。図9のいくつかの構成は、90°の回転と、2つの隣接する内側ヒンジ80間の距離90の1倍、2倍、または3倍の長さの並進とを組み合わせることによって連続的に得ることができる。したがって、この実施形態は、内側要素314の限られた転換長(limited translation lengths)を通じて、多数の組み合わせへのアクセスを与える。
【0124】
前記構成において、それぞれの外側ヒンジ30の作動状態「1」および遮断状態「0」は、それぞれ図8の位置Aおよび位置Bに対応する。
【0125】
本発明の外科デバイスは、管状外側シャフトおよび内側要素の適切な設計を備えており、外側ヒンジの数nに応じて、2の可能な剛性構成のいずれかを得ることができる。
【0126】
特に、本発明の外科デバイスは、従来技術のデバイスでは不可能な構成を得ることができる。
【0127】
例えば、遠位に配置された外側ヒンジを第2の遮断状態「0」にし、より近位に配置された外側ヒンジを第1の作動状態「1」にすることが可能である。上述した「0.1.1」、「0.1.0」、および「0.0.1」の組み合わせは、そのような可能性を示している。
【0128】
図10は、本発明の第6の実施形態による外科デバイス610を示す。
【0129】
外科デバイス610は、管状外側シャフト612と、内側要素614、615、616、617と、コア要素16とを備えている。前記コア要素16は図示されていないが、上述されている。内側要素のいくつかの実施形態614、615、616、617が、図10に示されている。
【0130】
管状外側シャフト612は、上述した管状外側シャフト12、112、212、312、412と同様である。特に、管状外側シャフト612は、第1の主軸20に沿って延在する細長い形状を有し、前記第1の主軸を中心とする実質的に円形の断面を有する。管状外側シャフト612は、その長さに沿って分散された少なくとも2つの外側ヒンジ30、好ましくは少なくとも3つの外側ヒンジ30を備えている。
【0131】
この実施形態では、管状外側シャフトは、上述した実施形態12、112、212、312の外側ヒンジ30と同様の3つの外側ヒンジ30を備えている。代替実施形態(図示せず)では、管状外側シャフト612の外側ヒンジは、図5および図6に示されるアンカープロファイルを有する。
【0132】
管状外側シャフト612の外側ヒンジ30のそれぞれは、上述したように、一対の外側スリットを備えている。外側スリットは、管状外側シャフトの長手方向中間平面40に対して対称である。
【0133】
管状外側シャフト612の外側ヒンジ30は同一である。上述したように、それぞれの外側スリットの輪郭44は、管状外側シャフト612と、第1の主軸20に垂直で第1の主軸20から離れた軸に沿って延在する回転シリンダとの交点に対応する。前記回転シリンダは、直径Dを有する。それぞれの内側ヒンジ30の外側スリットは、Dに等しい軸方向長さを有する。
【0134】
隣接する外側ヒンジ30の各対は、管状外側シャフト612のセクション632によって軸方向に分離されている。セクション632は、連続した円筒面を形成している。
【0135】
一対の隣接する外側ヒンジ30間の距離664は、前記外側ヒンジの回転軸間の第1の主軸20に沿った距離とみなされる。本実施形態では、距離664は軸方向長さDの倍数である。より正確には、図10の実施形態では、距離664は6Dに等しい。
【0136】
図10の実施形態では、管状外側シャフト612の遠位端は、尖った先端626、特にベベル先端を含む。端部セクション666は、前記先端と、前記先端に最も近い外側ヒンジ30との間に含まれる。端部セクション666は、軸方向長さ667を有する連続した円筒面を形成する。
【0137】
本実施形態では、軸方向長さ667は、軸方向長さDの倍数である。より正確には、図10の実施形態では、軸方向長さ667は、距離664として6Dに等しい。
【0138】
内側要素614、615、616、617は、上述した内側要素14、114、214、314、414と同様である。特に、内側要素614、615、616、617は、第2の主軸70に沿って延在する細長い形状を有し、前記第2の主軸を中心とする実質的に円形の断面を有する。内側要素614、615、616、617は、少なくとも1つの内側ヒンジ680、681、682、683、684、685、好ましくはその長さに沿って分布する少なくとも2つまたは3つの内側ヒンジ680、681、682、683、684、685を備えている。
【0139】
上述した内側ヒンジ80と同様に、内側要素614、615、616、617の内側ヒンジ680、681、682、683、684のそれぞれは、内側要素の長手方向中間平面85に対して対称な一対の内側スリットを備えている。内側ヒンジ680、681、682、683、684、685の内側スリットのそれぞれは、閉じた輪郭を有する。
【0140】
図10の実施形態では、内側要素614、615、616、617の内側ヒンジ680、681のうちの少なくとも1つは、軸方向に細長い形状を有する。より具体的には、内側ヒンジ680、681、683、684、685の内側スリットのそれぞれは、第2の主軸70に沿って延在する長方形の形状を有する。前記内側スリットの軸方向長さは、管状外側シャフト612の外側ヒンジ30の軸方向長さDよりも長い。
【0141】
内側要素の第1の実施形態614、第2の実施形態615、および第3の実施形態616では、内側ヒンジ680、681、683の内側スリットのそれぞれは、第2の主軸70に垂直な平面に従ってほぼ対称である。
【0142】
内側要素の第4の実施形態617では、内側ヒンジ684、685の内側スリットのそれぞれは、第2の主軸70に沿って可変の深さを有し、前記深さは、第2の長手方向平面85に対して垂直に考慮される。
【0143】
好ましくは、内側スリットの深さは、第2の主軸70に沿って規則的に変化する。内側ヒンジ684では、内側スリットの深さは、内側要素617の遠位端から近位端まで、最も浅い端部から最も深い端部まで増加する。別の内側ヒンジ685では、内側スリットの深さは、内側要素617の遠位端から近位端まで、最も深い端から最も浅い端まで減少する。
【0144】
有利には、内側要素の第1の実施形態614および第2の実施形態615と同様に、内側ヒンジ680、681、682のそれぞれの軸方向長さは、軸方向長さDの倍数に実質的に等しい。
【0145】
例えば、第1の内側ヒンジ680および第2の内側ヒンジ681の軸方向の長さは、それぞれ3Dおよび2Dに等しい。第3の内側ヒンジ682の軸方向の長さはDに実質的に等しく、前記第3の内側ヒンジは上述した内側ヒンジ80と実質的に同一である。
【0146】
第1の実施形態では、内側要素614は3つの同一の内側ヒンジ680を備えている。第2の実施形態では、内側要素615は、互いに異なる第1の内側ヒンジ680、第2の内側ヒンジ681、および第3の内側ヒンジ682を備えている。
【0147】
あるいは、内側要素の第3の実施形態616では、内側ヒンジ683の軸方向長さは、外側シャフト612の一対の隣接する外側ヒンジ30の間の距離664よりも長く、その結果、外科デバイスの構成に従って、前記隣接する外側ヒンジ30の両方が同時に内側ヒンジ683に面する。
【0148】
隣接する内側ヒンジ680、681、682、683、684、685の各対は、内側要素614、615、616、617のセクション687によって軸方向に分離されている。セクション687は、連続した円筒面を形成し、距離688、689、690だけ延在する。
【0149】
図10の実施形態では、一対の隣接する内側ヒンジ680、681、682の間の距離688、689、690は、軸方向長さDの倍数である。あるいは(図示せず)、一対の隣接する内側ヒンジ間の距離は、外側シャフト612の一対の隣接する外側ヒンジ30間の距離664よりも大きく、その結果、外科デバイスの構成によれば、隣接する外側ヒンジ30の両方が同時にセクション687に面する。
【0150】
内側要素の第1の実施形態614では、隣接する内側ヒンジ680の各対は同じ距離688だけ離れている。図10に示す実施形態では、前記距離は2Dに等しい。代替実施形態では、前記距離は4Dに等しい。
【0151】
内側要素の第2の実施形態615では、隣接する内側ヒンジ680、681、682の各対は、差分距離689、690だけ分離されている。第1の内側ヒンジ680と第2の内側ヒンジ681との間の第1の距離689は、3Dに等しく、第2の内側ヒンジ681と第3の内側ヒンジ682との間の第2の距離690は4Dに等しい。第1の距離には4D、第2の距離には5Dなど、他の値も可能である。
【0152】
図10の実施形態では、内側要素614、615、616、617の遠位端はフラットエッジ678を含む。端部セクション691は、フラットエッジと最も近い内側ヒンジ680との間に含まれる。端部セクション691は、軸方向長さ692を有する連続した円筒面を形成する。
【0153】
本実施形態では、軸方向長さ692は軸方向長さDの倍数である。より正確には、図10の実施形態では、軸方向長さ692は3Dに等しい。代替実施形態(図示せず)では、軸方向長さ692はDに等しい。
【0154】
本発明の他の実施形態について上述したように、内側要素614、615、616、617は、組み立てられた構成で管状外側シャフト612に挿入し得る。組み立てられた構成では、第1の主軸20と第2の主軸70とが結合される。
【0155】
上述した他の実施形態と同様に、特定の外側ヒンジ30で考慮した、このように形成された外科デバイス610の局所的な剛性は、特定の外側ヒンジ30で考慮すると、管状外側シャフト612内の内側要素614、615、616、または617を軸方向に移動させ、場合によっては回転させることによって、制御された方法で修正され得る。
【0156】
上述したように、低剛性に対応する作動状態「1」と高剛性に対応する遮断状態「0」を考える。外側ヒンジ30の遮断状態「0」は、内側要素614、615のセクション687または端部セクション691に軸方向に面する前記外側ヒンジに対応する。
【0157】
外側ヒンジ30の作動状態「1」は、内側ヒンジ680、681、682、683、684、685に軸方向に面する前記外側ヒンジに対応する。しかしながら、内側ヒンジ680、681、683の一部の細長い形状により、作動状態「1」は、外側ヒンジ30が前記内側ヒンジ680、681の近位端または遠位端に軸方向に面している、または、前記近位端および遠位端に対して等距離に位置していることを特徴とする。可変深さを有する内側ヒンジ684、685の場合、作動状態「1」は、対応する内側ヒンジの最深端部と最浅端部との間の外側ヒンジ30の様々な軸方向位置に対応する。その結果として得られる剛性は徐々に変化し得る。
【0158】
図10の実施形態に対応する内側要素614、615、616、617を用いると、管状外側シャフト612内で内側要素を平行移動させることによって、外科デバイス610の剛性構成を修正することが可能である。剛性遷移は、すなわち、外科デバイスの2つの異なる構成間での並進中に外側ヒンジの少なくとも1つが作動状態「1」のままである、剛性遷移なしで発生する。
【0159】
より好ましくは、2つの部分的に作動された構成は、上述した完全に遮断された構成「0.0.0」に移行することなく、次々に続く。
【0160】
「部分的に作動された構成」とは、少なくとも外側のヒンジが作動状態「1」にある構成を意味する。
【0161】
例えば、管状外側シャフト612および内側要素の第1の実施形態614は、前記内側要素614の遠位端が前記管状外側シャフトの遠位端626に最も近い、組み立てられた構成で考慮される。外科デバイスは、上述した完全に遮断された構成「0.0.0」である。
【0162】
内側要素614を管状外側シャフト612の近位端に向かって軸方向に移動させることによって、2つの部分的に作動された構成の間で完全に遮断された構成「0.0.0」に到達することなく、上述した部分的に作動された構成「1.0.0」、「1.1.0」、「1.1.1」、「0.1.1」、「0.0.1」が形成される。
【0163】
同様の結果は、内側要素の第1の実施形態614を第2の実施形態615に置き換えることによって得られる。しかしながら、部分的に作動する構成の上述した順序は、内側要素615を管状外側シャフト612の遠位端に向かって移動させることによって得られる。
【0164】
より正確には、内側要素の第2の実施形態615は、管状外側シャフト612内で軸方向に移動することができる。第1の構成「1.1.1」では、内側ヒンジ680、681、682のそれぞれは、外側ヒンジ30の1つと同じ軸方向レベルである。
【0165】
第2の構成は、軸方向長さDに対応する距離での、遠位端626に向かう管状外側シャフト内の内側要素615の軸方向変位に対応する。第2の構成「1.1.0」では、内側ヒンジ682は、対応する外側ヒンジから軸方向に離れており、内側ヒンジ680、681のそれぞれは、対応する外側ヒンジに軸方向に面している。
【0166】
上述した他の構成も同様の方法で得られる。
【0167】
図10の実施形態は、部分的に作動する構成の特定の連続について、管状外側シャフトと内側要素との間の並進方向を選択することを可能にする。
【0168】
上述された外科デバイス10、110、210、310、410、610の例示的な実施例は、限られた数の外側ヒンジおよび内側ヒンジを備えている。より多数の外側ヒンジおよび内側ヒンジを含む同様の実施形態では、遠位端に近いかなりの長さに沿って外科デバイスの剛性を正確に制御することが可能である。したがって、患者の体内の複雑な3D経路に沿ったデバイスの移動を支援することができる。
【0169】
好ましくは、前記制御は、管状外側シャフト内の内側要素の並進運動と回転運動とを組み合わせた運動によって実行される。
【0170】
一実施形態では、外科デバイスは、外科デバイスの近位端に接続された制御ハンドルを備えている。制御ハンドル700の一例が図1に示されており、上述した外科デバイス10、110、210、310、410、610と同様の外科デバイス710の近位端に接続されている。
【0171】
制御ハンドル700は、移動軸として設計された軸702に沿って延在する中空本体701と、中空本体701とを備えている。ストリップ703は、移動軸702に従って本体701に対して移動可能である。
【0172】
本体701は長手方向のスロット704と、本体の内面に形成されている複数の溝705とを備えている。溝705は、移動軸702に対して垂直に延在している。
【0173】
ストリップ703は、本体の長手方向スロット704内でスライドできる横方向延長部706と、弾性部材707とを備えている。弾性部材707は、本体の溝705のそれぞれに弾性的にクリップし得る。
【0174】
横方向延長部706の端部は、作動ボタン708を形成する。作動ボタン708に作用することにより、オペレータは本体に対してストリップ703を軸方向に移動させることができる。この動きにより、弾性部材707が隣接する溝705に連続的にクリップされることが可能になる。
【0175】
特定の溝705にクリップされている弾性部材707は、本体701に対するストリップ703および作動ボタン708の特定の軸方向位置に対応する。好ましくは、本体701の外面は、長手方向スロット704に沿った視覚的標識を含み、起動ボタン708の軸方向位置を弾性部材707の特定の溝705への結合に関連付けることを可能にする。
【0176】
図1に示される構成では、外科デバイス710の外側シャフト12および内側要素14の近位端22および72は、それぞれ、本体701およびストリップ703に接続される。作動ボタン708を移動軸702に沿って押すことによって、操作者は、外側シャフト12に対して内側要素14を軸方向に移動させることができる。好ましくは、溝705および弾性部材707は、弾性部材707の特定の溝705への結合が内側要素の軸方向位置に対応し、外側シャフト12の外側ヒンジ30のそれぞれに特定の剛性を得ることができるように構成される。
【0177】
ハンドル700は、外側シャフト12に対する内側要素14の純粋な軸方向の移動のために設計されている。別の実施形態(図示せず)では、ハンドルは、外側シャフト12に対する内側要素14の軸方向および角度運動を組み合わせた動きをするように設計されている。
【0178】
図5の実施形態では、ロック機構により、管状外側シャフト412に対する内側要素414の軸方向位置をロック/ロック解除が可能である。
【0179】
より正確には、内側要素414のクラウン493が管状外側シャフト412の溝468または溝468の1つに軸方向に面しているため、内側要素414の第1の角度構成により、前記クラウン493および溝468が嵌合し、管状外側シャフト412内の内側要素の進路を軸方向に阻止することができる。例えば、クラウン493および溝468は、相補的な楕円形を有し、第1の角度構成は、垂直な長軸に対応する。
【0180】
さらに、内側要素414の第2の角度構成により、クラウン493が溝468から外れて、管状外側シャフト412内で並進するために内側要素を解放し得る。例えば、第2の角度構成は、楕円の長軸が垂直であることに対応する。
【0181】
ロック機構が作動すると、管状外側シャフト412から内側要素414への圧縮軸方向荷重の伝達が可能になる。このような荷重伝達により、外科デバイス410を生体組織に挿入する際の外側ヒンジ430の望ましくない座屈が防止され得る。
【0182】
このようなロック機構は、内側要素が管状外側シャフト内で並進できる本発明の他の実施形態で使用され得る。
【0183】
図5の実施形態と同様の別の実施形態(図示せず)では、管状外側シャフト412に対する内側要素414の軸方向位置をロック/ロック解除することを可能にするロック機構は、管状外側シャフト412上に位置する第1のネジ部と、内側要素414上に位置する第2のネジ部とを備え、第1のネジ部と第2のネジ部とは互いに相補的であり、互いに可逆的に組み立てられ得る。
【0184】
本発明の外科デバイスの管状外側シャフト、内側要素、および任意のコア要素は、外科的使用に適した材料で製造される。一実施形態によれば、管状外側シャフトおよび/または内側要素および/またはコア要素は、ニチノールまたはチタンなどの金属材料で製造される。別の実施形態によれば、管状外側シャフトおよび/または内側要素および/またはコア要素は、ポリオキシメチレン(POM)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのポリマー材料で製造される。
【0185】
別の実施形態によれば、管状外側シャフトおよび/または内側要素および/またはコア要素は、ガラス、より具体的には溶融シリカで製造される。このような製造は、例えば、M.Zanatyらによって「Proceeding of the Design of Medical Devices Conference, p.1, ASME, Eindhoven, Netherlands, 2017」に記載されている、3Dフェムトレーザー印刷(3D-femto laser printing)としても知られているガラス外科デバイスのマイクロスケール製造に類似している。
【0186】
溶融シリカの3Dフェムトレーザー印刷により、複雑な3Dデバイスを2つのステップで実現でき、レーザー露光とそれに続くHFまたは同様の酸による材料の除去である。組み立てを全くまたはほとんど必要としないモノブロックデバイスを得ることができる。このプロセスは、非常に小さいサイズのデバイスに適合する。得られたデバイスは滅菌可能であり、生体適合性がある。
【0187】
図1または図3~4の実施形態などの本発明の実施形態によれば、外科デバイス10、210、310は、先に引用した米国特許第8057403号(特許文献2)の針と同様の生検針である。
【0188】
本発明の他の実施形態によれば、外科デバイスは、注射針、薬物送達針、麻酔針、化学マーカー針、ガイド、チャネル、または光学ツール/内視鏡である。あるいは、外科デバイスは、介入用の機械的ツール、あるいは電気療法、凍結療法、ciment注入もしくは液体除去のためのツールを含む。
【0189】
本発明の他の実施形態によれば、外科デバイスは、エタノール注入、マイクロ波アブレーション(MWA)、高周波アブレーション(RFA)、不可逆エレクトロポレーション(IRE)、および、冷凍アブレーションを含む方法による経皮アブレーション用に設計される。
【0190】
本発明の他の実施形態によれば、外科デバイスは、高線量率治療(high-dose-rate therapies)および細胞ベースの治療用に設計される。
【0191】
本発明の他の実施形態によれば、外科デバイスは、MIS(低侵襲手術)フレキシブルオンデマンドツールである。
【0192】
次に、本発明による外科デバイスを含む外科的方法について説明する。MRIモニタリングなどの任意の医用画像モニタリングの下で、外科デバイスの遠位端が患者の身体などの生物学的組織に挿入される。前記遠位端は、身体の器官、例えば肝臓などの標的に向けられる。次に、外科デバイスは外科医によって対応する方向に徐々に押される。
【0193】
体内の遠位端の経路は、外科医によって、MRIやスキャナーなどの画像装置を介して追跡される。前記経路上に生じる組織および/または器官に応じて、遠位端の剛性は、前記遠位端が曲がることを可能にする、或いは、逆に真っ直ぐな経路を追求できるように、外科医によって徐々に適合される。上述したように、遠位端の剛性は、外科デバイスの管状外側シャフトに対して内側要素を平行移動および/または回転させることによって局所的に適合される。上述したように、剛性の適合は、ハンドル700などの外科デバイスの制御ハンドルを用いて実行され得る。
【0194】
遠位外側ヒンジおよび近位外側ヒンジの第1の外側スリットおよび第2の外側スリットが、外側シャフトを横切る別の長手方向平面に対して互いに面しており、前記長手方向平面が異なる角度配向を有する実施形態では、外科デバイスを2つ以上の平面で曲げることが可能である。
【0195】
本発明の外科デバイスは、生体組織内の経路の環境に適応するために、その剛性を細かく正確に制御することを可能にする。したがって、他の臓器を損傷することなく目標に到達するために、外科デバイスの軌道は正確に制御される。
【符号の説明】
【0196】
10、110、210、310、410、610、710 外科デバイス
12、112、212、312、412、612 管状外側シャフト
14、114、214、314、414、614、615、616、617 内側要素
16 コア要素
20 第1の主軸
22、72、96 近位端
24、74、97、626 遠位端
26、176 先端
30、430 外側ヒンジ
34、434 第1の外側スリット
36、436 第2の外側スリット
40 第1の長手方向平面
44 輪郭
50 ノッチ
52 カット
54、56 エッジ
58、60 端部
62 中間平面
66 端部セクション
67 軸方向長さ
70 第2の主軸、本体
80、680、681、682、683、684、685 内側ヒンジ
82 第1の内側スリット
84 第2の内側スリット
85 長手方向平面
86 閉じた輪郭
87 連続円筒面
88、89、90、664、688、689、690 距離
94 本体
95 第3の主軸
98 ヘッド
99 ベベル先端
432 セクション
441 第2の長手方向平面
468 第1のロック器官、溝
469 内壁
493 第2のロック器官、クラウン
666 端部セクション
667 軸方向長さ
687 セクション
691 端部セクション
692 軸方向長さ
700 制御ハンドル
702 軸
703 ストリップ
704 スロット
705 溝
706 横方向延長部
707 弾性部材
708 作動ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A)】
図8B)】
図8C)】
図9
図10-1】
図10-2】
図11
【国際調査報告】