(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】炒め機に用いられる供給機構
(51)【国際特許分類】
A47J 27/14 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
A47J27/14 D
A47J27/14 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574358
(86)(22)【出願日】2022-05-30
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 CN2022095988
(87)【国際公開番号】W WO2023005400
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110868644.2
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】320004054
【氏名又は名称】上海愛餐機器人(集団)有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI AICAN ROBOT (GROUP) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 930, 9th Floor, Building 1, No.3366, Shenzhuangong Road, Dongjing Town, Songjiang District Shanghai 201617, China
(74)【代理人】
【識別番号】100207561
【氏名又は名称】柳元 八大
(72)【発明者】
【氏名】何 光
(72)【発明者】
【氏名】何 青
【テーマコード(参考)】
4B054
【Fターム(参考)】
4B054AA03
4B054AB05
4B054AC01
4B054AC08
4B054CA01
4B054CA11
4B054CC02
4B054CC04
4B054CD02
(57)【要約】
ベースフレーム(1)とケースフレームとからなるケース支持フレームアセンブリと、ベースフレーム(1)に設けられる可動バッフル(2)と、を含み、食材ケース(43)の排出口は、可動バッフル(2)に当接する炒め機に用いられる供給機構(200)であって、ベースフレーム(1)の背向する両縁側には、モジュール化プラグ・アンド・プレイ方式で炒め機のフレーム(100)にケース支持フレームアセンブリを吊り下げて取り付け、又はフレーム(100)からケース支持フレームアセンブリを取り外すことが可能な支持アセンブリが設けられ、支持アセンブリは、モータ出力軸アセンブリに接続される主動リリース部材と、フレーム(100)に固着された接続座アセンブリに接続される従動リリース部材とからなり、ケース支持フレームアセンブリは、モータ出力軸(301)の回転に伴って食材ケース(43)を食材ケース(43)の排出口が下向きになるまで180度反転させる。供給機構(200)は、炒め機のフレーム(100)との迅速な着脱を実現することができ、かつ、各部材は、着脱可能に分離され、ユーザの洗浄に便利であり、ユーザの使用体験が効果的に向上する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレームと、ベースフレームの一方側に設けられ、食材ケースを接続するためのケースフレームとからなるケース支持フレームアセンブリと、開閉可能にベースフレームに設けられる可動バッフルと、を含み、前記食材ケースの排出口は、可動バッフルの下面に当接する炒め機に用いられる供給機構であって、
ベースフレームの背向する両縁側には、モジュール化プラグ・アンド・プレイ方式で当該炒め機のフレームにケース支持フレームアセンブリを吊り下げて取り付け、又はフレームから当該ケース支持フレームアセンブリを取り外すことが可能な支持アセンブリが設けられ、
前記支持アセンブリは、モータ出力軸アセンブリに接続される主動リリース部材と、フレームに固着された接続座アセンブリに接続される従動リリース部材とからなり、前記ケース支持フレームアセンブリは、モータ出力軸の回転に伴って前記食材ケースを当該食材ケースの排出口が下向きになるまで180度反転させる、
ことを特徴とする炒め機に用いられる供給機構。
【請求項2】
前記主動リリース部材及び前記従動リリース部材は、それぞれベースフレームに固着されたメインスライドブロック及びスレーブスライドブロックであり、
前記モータ出力軸アセンブリは、出力軸及びメインスライド溝であり、
メインスライド溝は、モータの出力軸に固着されるようにフレームのメインスライドブロックと対向する位置に設けられ、
前記接続座アセンブリは、従動軸及びスレーブスライド溝であり、
スレーブスライド溝は、従動軸を介してスレーブスライドブロックと対向するフレームに設けられ、
メインスライドブロック及びスレーブスライドブロックは、ケース支持フレームアセンブリをメインスライド溝及びスレーブスライド溝に沿って内外に移動可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項3】
前記主動リリース部材は、ベースフレームに固着されたステップ軸であり、
前記従動リリース部材は、支持軸であり、
前記モータ出力軸アセンブリは、出力軸及び当該出力軸の外端に形成される軸方向係合孔であり、
前記ステップ軸は、歯合方式で前記軸方向係合孔に挿入され、
前記接続座アセンブリは、フレームに設けられる軸座構造であり、
前記支持軸は、端部が前記軸座構造において軸方向に沿って移動可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項4】
前記軸座構造は、前から後へ順に軸スリーブ、制限スリーブ、ばねキャップ、ばね、ばね座であり、
前記フレームには、取り付け孔が形成され、
制限スリーブの後端は、フレームに固着されるように取り付け孔に挿入され、
制限スリーブの前端面には、軸方向のスリーブ孔が形成され、
前記軸スリーブは、当該スリーブ孔に埋設され、
制限スリーブには、スリーブ孔の後に位置して軸方向に延在するキャップ孔路がさらに形成され、
前記ばねキャップは、当該キャップ孔路に後から前へ挿入され、
前記ばね座は、フレームに固着され、その内部に軸方向ボスが設けられ、
前記ばねは、ばねキャップに位置するように当該ボスに接続され、
前記ばねキャップは、キャップ孔路において前後に移動可能に設けられ、
前記支持軸の端部は、軸スリーブ内に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項5】
前記軸座構造は、前から後へ順に軸スリーブ、ばね、ばね座であり、
前記フレームには、取り付け孔が形成され、前記ばね座は、前側が開口する同軸二重筒構造であり、その外筒がフレームに固着され、その内筒の軸方向貫通孔の内周壁に突起構造のサークリップ台が設けられ、前記軸スリーブの後部は、後側が開口するスリーブ構造であり、前記スリーブ構造は、相対的に移動可能に前記内筒の外周壁に設けられ、スリーブ構造の外周壁には、内筒にスリーブ構造が接続されることを確保する制限構造が設けられ、前記ばねは、サークリップ台とスリーブの内底面との間に介在するように内筒内に配置され、前記軸スリーブは、前端が取り付け孔を通過し、その前端面にフレーム軸孔が設けられ、前記支持軸の端部は、フレーム軸孔内に配置され、
又は、前記軸座構造は、前記内筒の後に設けられる反発器をさらに含み、前記スリーブには、位置決め柱が突設され、前記位置決め柱の後には、磁気シートが固着され、前記ばねは、サークリップ台とスリーブの内底面との間に介在するように位置決め柱に接続され、前記位置決め柱は、前記磁気シートと前記反発器とが吸着されるように前記内筒内に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項6】
前記軸座構造は、前記支持軸の端部に接続される軸スリーブと、制限シートとからなり、
前記フレームには、取り付け孔が形成され、
前記軸スリーブの後端は、フレームに固着されるように取り付け孔に挿入され、
前記軸スリーブには、前記支持軸の端部を前後に移動可能に当該軸スリーブを貫通する貫通軸孔路が形成され、
前記軸スリーブの前部には、軸スリーブの径方向に沿って当該軸スリーブを貫通する制限孔が形成され、
前記制限シートは、当該制限孔に挿入され、前記ステップ軸と前記出力軸とが歯合接続状態にあるように支持軸を制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項7】
前記可動バッフルは、一方側がベースフレームの横梁の上方にヒンジ接続され、他方側がルーズリーフ側であり、
前記ベースフレームの外フレームには、前記ルーズリーフ側の上方に位置するピン孔が形成され、
前記ピン孔には、前記ケース支持フレームを180度回転させたときに前記ルーズリーフ側が開くのを阻止するための伸縮可能なピンが収容され、
前記ピンは、前端部がベースフレームの内縁側に位置し、後端部がベースフレームの外縁側に位置し、かつ永久磁石が設けられ、
前記ピンは、前記ピン孔において前後に移動可能に設けられ、
前記フレームには、可動バッフルとの接触から離脱させるように前記ピンを吸着するための電磁アセンブリが設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項8】
前記電磁アセンブリは、同軸で離間して設けられる二つのコイルと、鉄心とからなり、
前記鉄心は、後端が一方のコイルを通過して他方のコイル内に配置され、前端が前に延在し、その前端面に永久磁石ブロックが設けられ、
前記鉄心と前記ピンとは、同軸に離間して設けられ、
二つのコイルが前記鉄心を吸着する方向は、逆である、
ことを特徴とする請求項7に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項9】
ベースフレームの上側には、漏斗状のガイドカバーが設けられ、
ガイドカバーの下側の開口縁部には、周囲に延在する外縁部が設けられ、
前記外縁部は、着脱構造によってベースフレームに固着される、
ことを特徴とする請求項7に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【請求項10】
前記ケースフレームは、ベースフレームの左下側及び右下側に独立して対向して設けられ、食材ケースを支持するための二つのガイドレールフレームである、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の炒め機に用いられる供給機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炒め機に関し、特に炒め機に用いられる供給機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の炒め機は、料理を調理する前に炒め機に食材を投入することが不可欠な一環である。
【0003】
本出願人は、以前中国専利局に炒め機に用いられる供給装置が開示された実用新案専利出願(出願日2019.08.19、出願番号201921351001.5、名称「供給装置、スマート炒め機、供給調理加熱システム及び洗浄システム」、登録公告日2020.08.14、公告番号CN211242771U)を提出した。前記供給機構は、炒め機のフレーム筐体に固定され、ユーザが食材ケースを供給機構に投入した後、炒め機は、レシピのニーズに応じて支持骨格に取り付けられたプッシュプル電磁石の動作を制御することにより、各バンドアパネルを開くように制御し、各バンフレーム内の食材を整然と炒め鍋に供給し、調理が完了する。
【0004】
しかしながら、上記構造には、以下の欠点が存在する。
【0005】
1、炒め機の生産過程において、供給機構と炒め機のフレームとの接続構造が複雑であるため、組み立てが困難となり、生産コストが高くなる。
【0006】
2、電磁石が供給機構に取り付けられることで、供給機構が炒め機のフレーム外の他の部材と電気的に接続されているため、ユーザは、使用過程において供給機構を容易に取り外して洗浄することができない。
【発明の概要】
【0007】
本発明が解決しようとする技術的問題は、取り付け及び取り外すことができ、その場で取り付けてその場で使用することができる炒め機に用いられる供給機構を提供することである。
【0008】
上記技術的問題を解決するために、本発明の技術的手段は、以下のとおりである。
【0009】
ベースフレームと、ベースフレームの一方側に設けられ、食材ケースを接続するためのケースフレームとからなるケース支持フレームアセンブリと、開閉可能にベースフレームに設けられる可動バッフルと、を含み、前記食材ケースの排出口は、可動バッフルの下面に当接する炒め機に用いられる供給機構であって、
ベースフレームの背向する両縁側には、モジュール化プラグ・アンド・プレイ方式で当該炒め機のフレームにケース支持フレームアセンブリを吊り下げて取り付け、又はフレームから当該ケース支持フレームアセンブリを取り外すことが可能な支持アセンブリが設けられ、
前記支持アセンブリは、モータ出力軸アセンブリに接続される主動リリース部材と、フレームに固着された接続座アセンブリに接続される従動リリース部材とからなり、前記ケース支持フレームアセンブリは、モータ出力軸の回転に伴って前記食材ケースを当該食材ケースの排出口が下向きになるまで180度反転させる炒め機に用いられる供給機構。
【0010】
さらに、前記主動リリース部材及び前記従動リリース部材は、それぞれベースフレームに固着されたメインスライドブロック及びスレーブスライドブロックであり、
前記モータ出力軸アセンブリは、出力軸及びメインスライド溝であり、
メインスライド溝は、モータの出力軸に固着されるようにフレームのメインスライドブロックと対向する位置に設けられ、
前記接続座アセンブリは、従動軸及びスレーブスライド溝であり、
スレーブスライド溝は、従動軸を介してスレーブスライドブロックと対向するフレームに設けられ、
メインスライドブロック及びスレーブスライドブロックは、ケース支持フレームアセンブリをメインスライド溝及びスレーブスライド溝に沿って内外に移動可能に設けられている。
【0011】
さらに、前記主動リリース部材は、ベースフレームに固着されたステップ軸であり、
前記従動リリース部材は、支持軸であり、
前記モータ出力軸アセンブリは、出力軸及び当該出力軸の外端に形成される軸方向係合孔であり、
前記ステップ軸は、歯合方式で前記軸方向係合孔に挿入され、
前記接続座アセンブリは、フレームに設けられる軸座構造であり、
前記支持軸は、端部が前記軸座構造において軸方向に沿って移動可能に設けられている。
【0012】
さらに、前記軸座構造は、前から後へ順に軸スリーブ、制限スリーブ、ばねキャップ、ばね、ばね座であり、
前記フレームには、取り付け孔が形成され、
制限スリーブの後端は、フレームに固着されるように取り付け孔に挿入され、
制限スリーブの前端面には、軸方向のスリーブ孔が形成され、
前記軸スリーブは、当該スリーブ孔に埋設され、
制限スリーブには、スリーブ孔の後に位置して軸方向に延在するキャップ孔路がさらに形成され、
前記ばねキャップは、当該キャップ孔路に後から前へ挿入され、
前記ばね座は、フレームに固着され、その内部に軸方向ボスが設けられ、
前記ばねは、ばねキャップに位置するように当該ボスに接続され、
前記ばねキャップは、キャップ孔路において前後に移動可能に設けられ、
前記支持軸の端部は、軸スリーブ内に配置される。
【0013】
さらに、前記軸座構造は、前から後へ順に軸スリーブ、ばね、ばね座であり、
前記フレームには、取り付け孔が形成され、前記ばね座は、前側が開口する同軸二重筒構造であり、その外筒がフレームに固着され、その内筒の軸方向貫通孔の内周壁に突起構造のサークリップ台が設けられ、前記軸スリーブの後部は、後側が開口するスリーブ構造であり、前記スリーブ構造は、相対的に移動可能に前記内筒の外周壁に設けられ、スリーブ構造の外周壁には、内筒にスリーブ構造が接続されることを確保する制限構造が設けられ、前記ばねは、サークリップ台とスリーブの内底面との間に介在するように内筒内に配置され、前記軸スリーブは、前端が取り付け孔を通過し、その前端面にフレーム軸孔が設けられ、前記支持軸の端部は、フレーム軸孔内に配置され、
又は、前記軸座構造は、前記内筒の後に設けられる反発器をさらに含み、前記スリーブには、位置決め柱が突設され、前記位置決め柱の後には、磁気シートが固着され、前記ばねは、サークリップ台とスリーブの内底面との間に介在するように位置決め柱に接続され、前記位置決め柱は、前記磁気シートと前記反発器とが吸着されるように前記内筒内に配置される。
【0014】
さらに、前記軸座構造は、前記支持軸の端部に接続される軸スリーブと、制限シートとからなり、
前記フレームには、取り付け孔が形成され、
前記軸スリーブの後端は、フレームに固着されるように取り付け孔に挿入され、
前記軸スリーブには、前記支持軸の端部を前後に移動可能に当該軸スリーブを貫通する貫通軸孔路が形成され、
前記軸スリーブの前部には、軸スリーブの径方向に沿って当該軸スリーブを貫通する制限孔が形成され、
前記制限シートは、当該制限孔に挿入され、前記ステップ軸と前記出力軸とが歯合接続状態にあるように支持軸を制限する。
【0015】
さらに、前記可動バッフルは、一方側がベースフレームの横梁の上方にヒンジ接続され、他方側がルーズリーフ側であり、
前記ベースフレームの外フレームには、前記ルーズリーフ側の上方に位置するピン孔が形成され、
前記ピン孔には、前記ケース支持フレームを180度回転させたときに前記ルーズリーフ側が開くのを阻止するための伸縮可能なピンが収容され、
前記ピンは、前端部がベースフレームの内縁側に位置し、後端部がベースフレームの外縁側に位置し、かつ永久磁石が設けられ、
前記ピンは、前記ピン孔において前後に移動可能に設けられ、
前記フレームには、可動バッフルとの接触から離脱させるように前記ピンを吸着するための電磁アセンブリが設けられている。
【0016】
さらに、前記電磁アセンブリは、同軸で離間して設けられる二つのコイルと、鉄心とからなり、
前記鉄心は、後端が一方のコイルを通過して他方のコイル内に配置され、前端が前に延在し、その前端面に永久磁石ブロックが設けられ、
前記鉄心と前記ピンとは、同軸に離間して設けられ、
二つのコイルが前記鉄心を吸着する方向は、逆である。
【0017】
さらに、ベースフレームの上側には、漏斗状のガイドカバーが設けられ、
ガイドカバーの下側の開口縁部には、周囲に延在する外縁部が設けられ、
前記外縁部は、着脱構造によってベースフレームに固着される。
【0018】
さらに、前記ケースフレームは、ベースフレームの左下側及び右下側に独立して対向して設けられ、食材ケースを支持するための二つのガイドレールフレームである。
【発明の効果】
【0019】
従来技術と比較して、本発明の供給機構は、生産コストが低く、組み立てが簡単であり、炒め機のフレームとの迅速な着脱を実現することができ、かつ、各部材は、着脱可能に分離され、ユーザの洗浄に便利であり、ユーザの使用体験が効果的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例に係る炒め機のフレームと供給機構との位置関係図である。
【
図2】本発明の実施例に係る供給機構が供給位置にあるときの構造を示す概略図である。
【
図3】本発明の実施例に係る炒め機のフレームの構造を示す概略図である。
【
図4】本発明の実施例に係る供給機構の分解図である。
【
図5】本発明の実施例に係るガイド溝の底面図である。
【
図6】本発明の実施例に係る電磁アセンブリとベースフレームとの位置関係図である。
【
図8】
図7のB箇所の局所拡大図である(前コイル通電状態)。
【
図9】
図7のB箇所の局所拡大図である(鉄心によるピン吸着状態)。
【
図10】
図7のB箇所の局所拡大図である(後コイル通電状態)。
【
図11】本発明の実施例に係るスライドブロックスライド溝構造を示す分解概略図その一である。
【
図12】本発明の実施例に係るスライドブロックスライド溝構造を示す分解概略図その二である。
【
図13】本発明の実施例に係るモータ、ベースフレーム及び自動制限軸座構造一の取り付け関係断面を示す概略図である。
【
図14】本発明の実施例に係る自動制限軸座構造一の分解図である。
【
図15】本発明の実施例に係る自動制限軸座構造二の断面を示す概略図である。
【
図16】本発明の実施例に係る自動制限軸座構造二の分解図である。
【
図17】本発明の実施の形態の自動制限軸座構造三の断面を示す概略図である。
【
図18】本発明の実施例に係る自動制限軸座構造三の分解図である。
【
図19】本発明の実施例に係る手動制限軸座構造の断面を示す概略図である。
【
図20】本発明の実施例に係る手動制限軸座構造の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では図面と実施例を参照しながら、本発明の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0022】
図1~
図20に示すように、本発明の炒め機に用いられる供給機構200は、炒め機のフレーム100から取り外し及び取り付けが容易であり、ユーザの洗浄及び交換に便利であり、使用体験が効果的に向上する。
【0023】
前記供給機構200は、主にベースフレーム1、可動バッフル2、ケースフレーム、ガイド溝5、支持アセンブリ、電磁アセンブリ9からなる。
【0024】
1、ベースフレーム1及び可動バッフル2(上、下、左、右、前、後方向は、
図1を基準とし、以下同じである)
【0025】
図1~
図4に示すように、前記ベースフレーム1は、供給機構の耐荷重部材であり、外フレーム11、横梁12及び縦梁13を含む。本実施例において、食材ケース43の排出口に対応するために、その三つの間には、四つの供給口14が形成される。前記供給口14の上方には、等面積の可動バッフル2が対応して設けられている。前記横梁12の真上には、可動バッフル2をヒンジ接続するための接続軸21が設けられている。それに対応して、外フレーム11及び縦梁13には、接続軸孔15が形成されている。前記接続軸21は、各可動バッフル2のヒンジ接続側22及び縦梁13の接続軸孔15を通過し、両端が外フレーム11の接続軸孔15に設けられる。可動バッフル2の可動側縁部が外フレーム11の内側から延在する幅狭バッフル16に重なることで、常に供給口14にカバーされることが保証される。
【0026】
前記可動バッフル2には、食品グレードの粘着防止塗料、例えばテフロン(登録商標)などの一般的な粘着防止塗料が噴霧されることが好ましい。炒め機の使用過程において可動バッフル2に食材が残らないことが保証され、かつ機械の自動洗浄又はユーザの手動洗浄に便利である。
【0027】
図4、
図6~
図9に示すように、前記外フレーム11の左右両側には、ピン孔17が形成されている。生産を便利にするために、本実施例において、両側のピン孔17は、対称に形成され、かつ内部構造が対称である。ピン孔17には、ピン3が収容されている。ピン3の外側には、復帰ばね33が設けられている。ピン3の前端は、可動バッフル2のルーズリーフ側23の上方に位置し、当該ルーズリーフ側23の縁部をピンと前記幅狭バッフル16との間に挟持する。前記ピン孔17は、ステップ孔であり、
図8に示すように、左から右へ順に第一ステップ171、第2ステップ172、第3ステップ173である。第2ステップ172は、内径が第一ステップ171及び第3ステップ173よりも小さい。ピン3は、第一ステップ171及び第2ステップ172に収容されている。ピン3の前部には、第一ステップ171内に配置される制限リング31が設けられている。制限リング31の外径は、第2ステップ172の内径よりも大きい。ピン3の後端には、第3ステップ173内に配置される永久磁石32が固着されている。その固着方式は、例えば係合、貼付、回転接続など、複数であってもよい。構造を簡単にし、取り付けを堅固にするために、本実施例では、回転接続方式を用いて固着する。
【0028】
前記ピン3は、ステップ孔において前後に移動することができる。移動可能な距離は、制限リング31から第2ステップ172までの距離である。ピン3が後へ移動するとき、ピン3の前端面は、第一ステップ171に収容される。このとき、可動バッフル2は、ピン3によって制限されず、そのルーズリーフ側23が接続軸21に沿って幅狭バッフル16の上方において回転自在である。
【0029】
図4に示すように、前記外フレーム11の上面の左、右、後側のいずれにも係合バックル18が突設されており、前端面に係合部材19が設けられている。係合バックル18及び係合部材19は、いずれもガイド溝5と迅速な着脱を実現するために用いられ、生産組み立て及びユーザの後メンテナンス洗浄又は交換に便利である。
【0030】
2、ケースフレーム
【0031】
図1及び
図4に示すように、前記ケースフレームは、ベースフレーム1の下方に架設され、食材ケース43を支持するために用いられる。前記ケースフレームは、ベースフレーム1の左下側及び右下側に独立して対向して設けられる二つのガイドレールフレーム4である。二つのガイドレールフレーム4の内部構造は、左右対称である。ガイドレールフレーム4の上端には、外フレーム11の下面に密着する接続エッジ41が設けられている。前記接続エッジ41は、外フレーム11にナットスタッド方式で回転可能に接続し、又は外フレーム11の下方に取り付けられる係合部材(図示せず)によって係合方式で係合することができ、ここでは説明を省略する。
図4に示すように、ガイドレールフレーム4の中央部には、折れ線状のガイドレール突起42が設けられている。ユーザは、食材ケース43を左右両側のガイドレール突起42に沿ってケースフレームに押し込むことができる。ガイドレール突起42は、食材ケース43が炒め機内に吊り下げて配置されるように食材ケース43を支持することができる。
【0032】
ケースフレームは、底部が開口である。炒め機の自動洗浄過程において、供給機構200は、供給位置にあり、フレーム100の頂部の洗浄ヘッド(図示せず)は、食材に接触した可動バッフル2を直接スプレーすることができる。ユーザが手動で洗浄するとき、ユーザによる可動バッフル2及びガイドレールフレーム4の直接洗浄にも便利である。
【0033】
3、ガイド溝5
【0034】
図1、
図2及び
図4に示すように、前記ガイド溝5は、ベースフレーム1の上方に設けられ、食材ケース43内の食材を炒め鍋400に導入するために用いられる。本実施例におけるガイド溝5は、導流作用を有する漏斗状であることが好ましい。ガイドカバーの下側開口縁部には、周囲に延在する外縁部51が設けられている。前記外縁部51の上方の周囲には、突起52が突設されている。外縁部51の突起52は、外フレーム11の係合バックル18に挿入することができる。前記係合部材19と外縁部51の前側の突起52とが係合することで、ガイド溝5は、底面が外フレーム11の上面に密着するように外フレーム11との迅速な係合が実現される。
【0035】
ガイド溝5の下側開口は、外フレーム11の内輪の形状と同じであり、大きさが等しい。ガイド溝5の上端口54の直径は、鍋口401の直径以下であり、供給機構200が180度回転して供給位置にあるとき(
図2に示す)、各可動バッフル2が開けられた後、食材ケース43におけるバンフレームの食材が全部ガイド溝5に沿って鍋内に落下することを保証することができる。
【0036】
図5に示すように、前記接続軸21の両端の真上のガイド溝5の内壁には、内向きに突出する制限ブロック53が設けられている。供給機構200が供給位置にあるとき、当該制限ブロック53は、可動バッフル2が開くときに垂下状態(すなわち垂直下向きの状態)にあることを防止することができる。当該配置は、対向する二枚の可動バッフル2のルーズリーフ側23が互いに衝突することを防止することができるだけではなく、各可動バッフル2が供給機構200の反転時にそれぞれの元の位置に回転することを確保することができるため、各可動バッフル2が自動的に復帰して対応する前記供給口14に正確にカバーされるようにする。
【0037】
4、支持アセンブリ
【0038】
図1及び
図2に示すように、前記ベースフレーム1の両側には、供給機構200を前記炒め機のフレーム100に吊り下げて取り付けるために用いられ、かつ供給機構200とフレーム100との間の迅速な着脱を実現することができる支持アセンブリが設けられている。支持アセンブリは、主動リリース部材と、従動リリース部材とからなる。モータ出力軸301に接続される一方側は、主動リリース部材と呼ばれ、他方側は、従動リリース部材と呼ばれる。
図3に示すように、モータ300は、フレーム100の左側に設けられる。フレーム100の右側には、従動リリース部材を取り付けるための取り付け孔101が形成されている。
【0039】
本発明の好適な支持アセンブリは、以下の二種類を有する。
【0040】
(1)スライドブロックスライド溝構造(ベースフレーム1を向く方向が前であり、逆が後であり、以下同様である)
【0041】
図11及び
図12に示すように、前記外フレーム11の外面の左右両側には、スライドブロックが設けられ、左側がメインスライドブロック601であり、右側がスレーブスライドブロック602である。それに対応して、フレーム100には、両側にメインスライド溝61及びスレーブスライド溝62が設けられている。スライドブロックは、スライド溝に挿入することができる。前記メインスライド溝61には、接続部611及びスライド溝部612が設けられている。接続部611は、モータ出力軸301に係合して固着され、スライド溝部612は、メインスライド溝61を支持するために用いられる。前記スレーブスライド溝62には、係合部621及びスライド溝部612が設けられている。係合部621は、従動軸71の前端部に係合して固着され、スライド溝部612は、スレーブスライドブロック602を支持するために用いられる。前記従動軸71の後部の外壁には、係合台711が突設されている。従動軸71は、固定構造を介してフレーム100に取り付けられる。前記固定構造は、防水板73、オイルシール74、軸受75及び固定部材76からなる。防水板73及びオイルシール74は、フレーム100の前記取り付け孔101の内側に配置される。ここで、防水板73は、取り付け孔101に固着される。防水板73には、中央貫通孔が形成されている。中央貫通孔は、取り付け孔101と同軸線に形成される。オイルシールは、当該中央貫通孔に設けられる。軸受75及び固定部材76は、前記取り付け孔101の外側に配置される。従動軸71の前端は、フレーム100の外側から順に取り付け孔101、オイルシール74を通過してスレーブスライド溝62の係合部621に固着される。前記係合台711の前端面がオイルシール74に当接することで、フレーム100内の水がオイルシール74を通過してフレーム100外に流出することができないようにし、シール効果が達成される。前記固定部材76には、中央貫通孔が形成されている。前記軸受75は、当該中央貫通孔に埋設され、その外輪が固定部材76と緊密に係合する。従動軸71の後端は、軸受75の内輪を通過する。前記係合台711の後端面は、内輪に当接する。固定部材76は、フレーム100に固着される。
【0042】
スライドブロックとスライド溝との接続安定性を保証するために、スライドブロックとスライド溝とが接触する前端面には、強磁石63が埋設されている。ユーザが供給機構200を取り外す過程において、引張力が強磁石63の吸着力よりも大きければ容易に取り外すことができる。ユーザが供給機構200を炒め機に取り付けることを便利にするために、スライド溝の入口端には、スライドブロックがスライド溝に押し込まれることを便利にする面取りがさらに設けられている。スライドブロックの断面形状は、スライド溝の断面形状に適合し、例えば長方形、三角形など、複数種類の形状を有してもよい。
【0043】
炒め機による炒めの前に、供給機構200が所定位置に取り付けられることを保証するために、スライド溝とスライドブロックとの間に誘導スイッチを設けることができる。機械式のポジションスイッチ又は非接触式誘導スイッチなどを選択することができる。取り付け位置が限定され、かつ防水性能が良好であることを必要とするため、メインスライド溝61及びメインスライドブロック601の前に磁気リードスイッチを用いることが好ましい。磁気リードスイッチにおけるリードスイッチ64は、スレーブスライドブロック602内に固着される。リードスイッチ64の配線は、スレーブスライドブロック602及び従動軸71を通過して炒め機の主制御回路に電気的に接続されるのに対し、磁石65は、スレーブスライドブロック602に埋設される。
【0044】
図12に示すように、前記メインスライド溝61は、モータ出力軸301に係合してナットスタッド方式によって固着される。スレーブスライド溝62は、従動軸71に固着され、従動軸71を介してフレーム100に架設される。モータ出力軸301は、メインスライド溝61を駆動する。メインスライド溝61は、ベースフレーム1のメインスライドブロック601を回転させるように動かすことにより、供給機構200が垂直平面において回転し、スレーブスライドブロック602、スレーブスライド溝62及び従動軸71が供給機構200の回転に追従して回転するようにする。
【0045】
ユーザは、供給機構200を取り付けるとき、両側のスライドブロックをスライド溝と整列させて底まで押し込み、スライドブロックがスライド溝の前端面の強い磁石63と吸着され、取り付けが完了する。供給機構200を取り外すとき、供給機構200を引き出し、スライドブロックとスライド溝の前端面の磁石との吸着を離脱させてスライドブロックをスライド溝から離脱させ、取り外しが完了する。
【0046】
当該スライドブロックスライド溝構造は、供給機構200の着脱を便利にし、ユーザが片手で着脱を操作することができ、ユーザが炒め機を使用する体験感が効果的に向上する。
【0047】
(2)軸及び軸スリーブ構造
【0048】
図1及び
図13に示すように、前記ベースフレーム1の外面の左右両側には、軸が設けられ、左側がステップ軸81であり、右側が支持軸82である。それに対応して、前記フレーム100の左側には、ステップ軸81に係合するモータ軸301が設けられている。前記出力軸301の前端には、軸方向係合孔302が形成されている。ステップ軸81は、一端がベースフレーム1の左側に固着され、他端が前記軸方向係合孔302に適合する係合ブロックである。前記軸方向係合孔302は、係合ブロックに係合することができる。係合方式は、D字状係合、多角形係合など、複数種類を有するが、ここでは説明を省略する。フレーム100の右側には、支持軸82の端部を支持するための軸座構造が設けられている。前記軸座構造は、前記取り付け孔101に取り付けられる。供給機構200の取り付け安定性及び利便性を保証するために、前記ステップ軸81及びモータ出力軸301は、係合方式で固着される。支持軸82は、軸座構造において軸方向に移動することができ、かつ軸座構造には、制限構造が設けられている。ユーザは、まず支持軸82の端部を軸座内に配置し、供給機構200を右へ移動させてから、ステップ軸81と出力軸301とを整列させて係合させ、最後に制限機構による自動制限又は制限機構による手動制限によりステップ軸81とモータ出力軸301との係合歯合状態が常に保持される(
図13に示す)。
【0049】
1)自動制限軸座構造一
【0050】
図13及び
図14に示すように、前記軸座構造は、前から後へ順に軸スリーブ83、制限スリーブ84、ばねキャップ85、ばね86、ばね座87からなる。前記制限スリーブ84の後端は、フレーム100に固着されるように前記取り付け孔101に挿入される。制限スリーブ84の前端面には、軸方向のスリーブ孔841が形成されている。前記軸スリーブ83は、当該スリーブ孔841に埋設される。前記軸スリーブ83は、支持軸82の端部を接続するために用いられる。支持軸82は、軸スリーブ83において自由に回転することができる。摩擦を減少させるために、本実施例において、潤滑特性が付与されたプラスチック軸スリーブ83が好適である。制限スリーブ84には、スリーブ孔841の後に位置して軸方向後へ延在するキャップ孔路842がさらに形成されている。前記キャップ孔路842には、前部に係合突起843が突設されている。前記ばねキャップ85は、後から前に当該キャップ孔路842に挿入され、そのつば部852が係合突起843に当接することができる。前記ばね座87は、フレーム100に固着されるように制限スリーブ84の後端に位置し、その内底面にばね86の偏位を防止する軸方向突起871が設けられている。前記ばね86は、ばねキャップ85内に配置されるように当該軸方向突起871に接続される。
【0051】
前記支持軸82の端部は、軸スリーブ83を通過してばねキャップ85を押圧することができる。ばねキャップ85は、そのつば部852がばね座87に当接するまで後へ移動することができる。ばねキャップ85は、ばねの弾性力によって前へ移動して復帰するとき、そのつば部852が係合突起843に当接する。係合突起843は、ばねキャップ85が前へ移動し続けることを制限することができる。このとき、ばねキャップ85の頂部851は、軸スリーブ83に当接する。
【0052】
炒め機が供給機構200を自動的に洗浄するとき、水が軸スリーブ83に流入し、又はフレーム100から流出することを防止するために、軸スリーブ83の後部と制限スリーブ84との間には、シールリング88が設けられている。ばねキャップ85の頂部851の外輪は、当該シールリング88に当接することができる。制限スリーブ84と取り付け孔101との間及びばね座87と取り付け孔101との間にもシール構造(図示せず)が設けられている。
【0053】
ユーザは、供給機構200を取り付けるとき、支持軸82をまず軸スリーブ83内に配置し、供給機構200を右へ移動させる。このとき、支持軸82は、ばねキャップ85を圧縮し、左側にステップ軸81をモータ出力軸301に係合させるための余裕空間を残しておく。係合が完了した後、支持軸82は、軸スリーブ83内に配置され、ばね86は、ばねキャップ85を自動的に復帰させ、取り付けが完了する。供給機構200を取り外すとき、供給機構200を右へ移動させる。このとき、支持軸82は、ばねキャップ85を圧縮し、ステップ軸81と出力軸301との係合を離脱させてから、支持軸82を軸スリーブ83から引き出し、ばねキャップ85が自動的に復帰し、取り外しが完了する。
【0054】
当該自動制限軸座構造は、フレーム100との密封性が強いため、供給機構200の着脱を便利にし、かつ余分な手動操作ステップがなく、ユーザが炒め機を使用する体験感を効果的に向上させることができる。
【0055】
2)自動制限軸座構造二
【0056】
図15及び
図16に示すように、前記軸座構造は、前から後へ順に軸スリーブ83、ばね86、ばね座87からなる。前記ばね座87は、前側が開口する同軸二重筒構造であり、その外筒873がフレーム100に固着され、その内筒872の内周壁にサークリップ台874が突設されている。前記軸スリーブ83の前端面には、フレーム軸孔が形成されている。軸スリーブ83の後部は、後側が開口するスリーブ構造である。スリーブ831の外周壁には、制限突起832が設けられている。当該制限突起832は、フレーム100の外側に配置される。スリーブ831の内底面には、突起した位置決め柱833がさらに設けられている。前記スリーブ831は、前後に相対的に移動可能となるように前記内筒872の外周壁に設けられる。前記軸スリーブ83の前端は、フレーム100の取り付け孔101を通過する。支持軸82の端部は、軸スリーブ83の前端面のフレーム軸孔内に配置され、自由に回転することができる。前記ばねは、内筒872内に配置されるように位置決め柱833に接続され、その前端がスリーブ831の内底面に当接し、後端がサークリップ台874に当接する。
【0057】
前記支持軸82の端部は、軸スリーブ83を後へ押圧することができる。軸スリーブ83は、スリーブ831の内底面が前記内筒872の前端面に当接するまで後へ移動することができる。軸スリーブ83がばね86の弾性力によって前へ移動して復帰するとき、前記制限突起832は、フレーム100に当接する。制限突起832は、軸スリーブ83が前へ移動し続けることを制限することができる。
【0058】
炒め機が供給機構200を自動的に洗浄するとき、水が軸スリーブ83に流入し、又はフレーム100から流出することを防止するために、制限突起832の前端面と取り付け孔101との間には、シールリング(図示せず)が設けられている。前記外筒873とフレーム100との間にもシールリング(図示せず)が設けられている。
【0059】
ユーザは、供給機構200を取り付けるとき、支持軸82をまず軸スリーブ83内に配置し、供給機構200を右へ移動させる。このとき、支持軸82は、軸スリーブ83を右へ移動させるように圧縮し、左側にステップ軸81をモータ出力軸301に係合させるための余裕空間を残しておく。係合が完了した後、ばね86は、軸スリーブ83を自動的に復帰させ、取り付けが完了する。供給機構200を取り外すとき、供給機構200を右へ移動させる。このとき、支持軸82は、軸スリーブ83を圧縮し、ステップ軸81とモータ軸との係合を離脱させてから、支持軸82を軸スリーブ83から取り出し、ばね86は、軸スリーブ83を自動的に復帰させ、取り外しが完了する。
【0060】
当該自動制限軸座構造は、フレーム100との密封性が強いため、供給機構200の着脱を便利にし、かつ余分な手動操作ステップがなく、しかも構造がシンプルであり、フレーム100の内部空間を効果的に節約し、ユーザが炒め機を使用する体験感を効果的に向上させることができる。
【0061】
3)自動制限軸座構造三
【0062】
図17及び
図18に示すように、前記自動制限軸座構造三は、自動制限構造二に基づいて押圧式磁気吸着反発器890が追加される。当該反発器890は、前記内筒872の反発器取り付け位置875に固着される。当該反発器890と組み合わせて使用される磁気シート891が位置決め柱833に固着された後、磁気シート891は、反発器890の磁気吸着部8901と常に吸着状態にあり、その間の吸着力は、ばね86の弾性力よりも大きい。本自動制限軸座構造三におけるばね86は、反発器890の弾き出し過程を補助して軸スリーブ83を送り出し、軸スリーブ83の移動過程におけるスリーブ831の内面と内筒872の外面との摩擦力の影響を軽減させ、反発器890が軸スリーブ83を弾き出す安定性を保証するために用いられる。反発器890の弾性力が軸スリーブ83をスムーズに弾き出すように押し動かすのに十分であれば、当該ばね86を設けなくてもよい。
【0063】
前記反発器890、例えば型番ML-30SBRの反発器890は、市販品であり、その機能及び作動原理に関してここでは説明を省略する。
【0064】
供給機構200を取り付ける前に、反発器890は、初期位置にある(弾き出し位置にある場合は、反発器890を初期位置にセットするように押圧することができる)。ユーザは、モータ出力軸301と軸座構造との間に位置するように供給機構200をフレーム100内に平行に置き、支持軸82をまず軸スリーブ83内に配置し、供給機構200を右へ移動させる。このとき、支持軸82は、軸スリーブ83を右へ移動させるように圧縮し、位置決め柱833は、反発器890を反発させるように反発器890を押圧する。反発器890が弾き出す過程において、ユーザは、ステップ軸81と出力軸301とを係合させる。係合が完了した後、このとき、反発器890は、弾き出し位置にあり、取り付けが完了する。供給機構200を取り外すとき、供給機構200を右へ移動させる。このとき、支持軸82は、軸スリーブ83を圧縮し、位置決め柱833は、反発器890を初期位置に復帰させるように反発器890を押圧し、ステップ軸81と出力軸301との係合を離脱させてから、支持軸82を軸スリーブ83から取り出し、取り外しが完了する。
【0065】
3)手動制限軸座構造
【0066】
図19及び
図20に示すように、前記軸座構造は、前から後へ順に主に軸スリーブ83、制限シート892からなる。前記軸スリーブ83の後端は、フレーム100に固着されるように前記取り付け孔101に挿入される。軸スリーブ83には、当該軸スリーブ83を貫通する貫通軸孔路835が形成され、支持軸82の端部は、その内部において前後に移動する。軸スリーブ83の前部には、軸スリーブ83の径方向に沿って当該軸スリーブ83を貫通する制限孔834が形成され、前記制限シート892は、当該制限孔834に挿入される。そして、前記ステップ軸81と前記出力軸301とが歯合接続状態にあるように支持軸82を制限する。フレーム100外の埃などが軸スリーブ83に入ることを効果的に防止するために、軸スリーブ83の後端には、フレーム100に固定される保護カバー893がさらに設けられている。ユーザが制限シート892を制限孔834から取り出し又は挿入することを便利にするために、制限シート892の頂部には、常に軸スリーブ83の外側に配置される引き手891が設けられている。炒め機が供給機構200を自動的に洗浄するとき、水が軸スリーブ83に流入し、又はフレーム100から流出することを防止するために、軸スリーブ83と取り付け孔101との間及び保護カバー893と取り付け孔101との間には、シール構造(図示せず)が設けられている。
【0067】
ユーザは、供給機構200を取り付けるとき、まず制限シート892を制限孔834から取り出してから、支持軸82をまず軸スリーブ83内に配置し、供給機構200を右へ移動させ、左側にステップ軸81をモータ出力軸301に係合させるための余裕空間を残しておく。係合が完了した後、制限シート892を制限孔834に手動で挿入し、取り付けが完了する。このとき、前記ステップ軸81と前記出力軸301とが係合接続状態に保持される。供給機構200を取り外すとき、制限シート892を制限孔834から手動で引き出し、供給機構200を右へ移動させ、ステップ軸81と出力軸301との係合を離脱させてから、支持軸82を軸スリーブ83から取り出し、取り外しが完了する。
【0068】
当該手動制限軸座構造は、フレーム100との密封性が強いため、その取り付け構造がシンプルであり、生産コストが効果的に低下する。
【0069】
5、電磁アセンブリ9
【0070】
図1、
図2及び
図6に示すように、前記ピン3に対向する位置のいずれにも電磁アセンブリ9が設けられている。電磁アセンブリ9は、フレーム100の外側に取り付けられ、その鉄心の前端にフレーム100内に配置されるように永久磁石ブロック94が固着されている。供給機構200が180度反転した後に供給位置にあるとき、電磁アセンブリ9は、ピン3を吸着し、可動バッフルが開き、バンフレーム内の食材が炒め鍋400に落下し、供給が完了する。
【0071】
図7~
図10に示すように、前記電磁アセンブリ9は、主に同軸かつ離間して設けられる二つのコイルと一本の鉄心とからなる。鉄心の前端は、コイルを通過して前へ延在してフレーム100内に配置することができ、かつピン3に正対し、その前端に永久磁石ブロック94が回転可能に接続されている。鉄心は、二つのコイルにおいて前後に移動することができる。鉄心を吸着して前へ移動させるためのコイルは、前コイル91であり、鉄心を吸着して後へ移動させるためのコイルは、後コイル92である。それに対応して、前コイル91内の鉄心93には、前吸着部931が設けられ、後コイル92内の鉄心93には、後吸着部932が設けられている。二つのコイル間隔における鉄心93には、抵触リング933が設けられている。鉄心93の外側には、二つのコイルのいずれも停電されたときに鉄心93を復帰させることができるばねが設けられている。ばねの圧縮時に占有される軸方向空間を減少させるために、塔状ばね95を使用することが好ましい。前記塔状ばね95は、底部が前コイル91のハウジングの後端面に当接し、頂部が鉄心93の抵触リング933に当接する。前記塔状ばね95の弾性力は、前記ピン3の復帰ばね33の弾性力よりも大きい。コイルがいずれも通電されていない状況において、鉄心93の永久磁石ブロック94とピン3の永久磁石32との吸着時に、塔状ばね95は、前記ピン3の前端面が前記第一ステップ171に収容され、前記制限リング31が前記第2ステップ172に当接するようにピン3の後への移動を動かす。
【0072】
図2及び
図8に示すように、供給機構200が供給位置にあり、前コイル91が通電されるとき、鉄心93の前吸着部931が吸着され、鉄心93は、前へ移動し、塔状ばね95は、抵触リング933に圧縮され、永久磁石ブロック94は、ピン3の永久磁石32を吸着する。
【0073】
図9に示すように、前コイル91が停電された後、塔状ばね95は、鉄心93を復帰させて後へ移動させる。ピン3は、その前端面が第一ステップ171内に配置されるように鉄心93に追従して後へ移動する。前記制限リング31が第2ステップ172に当接する前に、ピン3は、可動バッフル2との接触を離脱させ、可動バッフル2は、自身の重力によって開き、バンフレーム内の食材の供給が完了する。
【0074】
図1及び
図10に示すように、供給機構200の供給が完了して元の位置に復帰する場合、可動バッフル2は、重力によって供給口14にカバーされる。後コイル92が通電され、鉄心93の後吸着部932が吸着され、鉄心93は、後へ移動する。ピン3の制限リング31は、既に第2ステップ172の前に当接するので、鉄心93とともに後へ移動することができない。前記永久磁石32は、前記永久磁石ブロック94と離脱し、ピン3の復帰ばね33は、ピン3を復帰させ、後コイル92が停電され、復帰が完了する。
【0075】
6、本供給機構200が炒め機に用いられる作業過程
【0076】
前記モータ300は、ステッピングモータであることが好ましい。モータ300の開始位置は、供給機構200の元の位置であり、時計回りに180度反転した後は供給機構200の供給位置である。
【0077】
食材が入った食材ケース43を前もってケースフレーム内に配置する。炒め過程において、炒め機の主制御センタが供給指令を発した後、前記供給機構200は、軸方向に後へ180度回転する。前記可動バッフル2は、重力によってピン3に重なる。前記食材ケース43の排出口は、可動バッフル2と対応して係合する。各電磁アセンブリ9は、供給指令の要求に応じて起動される。前コイル91が通電され、前記鉄心93の前端の永久磁石32とピン3の後端の永久磁石32とが吸着される。前コイル91が停電され、ピン3は、その前端面が第1ステップ171に収容されるように後へ移動し、可動バッフル2との接触を離脱させ、可動バッフル2の可動側は、重力によって下方に回転してガイド溝5の制限ブロック53に重なる。このとき、食材も重力によって可動バッフル2及びガイド溝5を経て炒め鍋400内に滑落し、一つのバンフレームの供給が完成する。各電磁アセンブリ9は、主制御センタの供給指令に応じて供給が整然と完了するように各バンドアを対応して制御する。
【0078】
炒めが終了した後、炒め機の主制御センタは、復帰指令を発す。供給機構200は、前へ180度回転して元の位置に戻る。各可動バッフル2は、重力によって供給口14にカバーされる。すべての電磁アセンブリ9における後コイル92が通電され、ピン3の永久磁石32は、鉄心93の永久磁石ブロック94との吸着を離脱させる。復帰ばね33は、ピン3を復帰させる。後コイル92が停電され、塔状ばね95は、鉄心93を復帰させ、復帰動作が完了する。
【0079】
なお、本実施例における前記供給機構200は、ベースフレーム1の供給口14と同じ排出口を有する食材ケース43のみに通用される。食材ケース43の排出口が本発明の実施例と異なる場合、排出口とケース体形状に基づいてベースフレーム1、ケースフレーム、ガイド溝5及び可動バッフル2の形状、高さ及び大きさを調整することができる。
【国際調査報告】