(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】自動調整式IVスタンド
(51)【国際特許分類】
A61M 5/14 20060101AFI20240517BHJP
A61M 5/168 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
A61M5/14 532
A61M5/168 514E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574363
(86)(22)【出願日】2022-05-09
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 US2022028382
(87)【国際公開番号】W WO2022256139
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フラウスト、トマス
(72)【発明者】
【氏名】ワイン、ジェイソン アンドリュー
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066DD11
4C066GG10
4C066HH07
4C066QQ01
4C066QQ41
4C066QQ57
4C066QQ92
(57)【要約】
ベースと、スタンドと、プラットフォームと、ハウジング、ポール、および駆動装置を有する電動ポールアセンブリとを含むIVスタンドアセンブリが提供される。駆動装置は、ポールを移動させて、ハウジングに対してポールを伸縮させる。重量測定アセンブリは、IVスタンドアセンブリから吊り下げられた流体容器内の流体の重量を測定する。プーリー/ベルトアセンブリを備えたIVスタンドアセンブリおよびIVアセンブリの操作方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
点滴(IV)スタンドアセンブリであって、
ベースと、
前記ベースに結合されたスタンドと、
前記スタンドの端部に配置されたプラットフォームと、
前記プラットフォームに結合された電動ポールアセンブリと、
前記電動ポールアセンブリに結合され、前記IVスタンドアセンブリから吊り下げられた流体容器内の流体の重量を測定するように構成される重量測定アセンブリと
を備え、
前記電動ポールアセンブリは、
ハウジングと、
前記ハウジングに移動可能に結合されたポールと、
前記ポールに結合され、前記ポールを移動させて前記ハウジングに対して前記ポールを伸縮させるように構成される駆動装置と
を備える、IVスタンドアセンブリ。
【請求項2】
前記駆動装置は、前記ハウジング内に配置されたねじ駆動装置であり、前記ハウジング内に配置された前記ポールのねじ部と移動可能に係合して、前記ポールを前記ハウジングに対して前後に直線的に移動させるように構成される、請求項1に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項3】
前記駆動装置は、前記ハウジング内に配置された誘導駆動装置であり、前記ハウジング内に配置された前記ポールの一部と移動可能に係合して、前記ポールを前記ハウジングに対して前後に直線的に移動させるように構成される、請求項1に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項4】
前記駆動装置は、前記ハウジング内に配置された磁気駆動装置であり、前記ハウジング内に配置された前記ポールの一部と移動可能に係合して、前記ポールを前記ハウジングに対して前後に直線的に移動させるように構成される、請求項1に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項5】
前記プラットフォームに結合されたディスプレイをさらに備え、前記ディスプレイは、情報を表示するか、またはユーザ入力を提供するように構成される、請求項1に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項6】
前記重量測定アセンブリは、
前記ポールの端部に結合されたクロススパーと、
センサアセンブリと
を備える、請求項1に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項7】
前記センサアセンブリは、前記クロススパー内に配置されたレベルセンサを備え、前記レベルセンサは、前記クロススパーの屈曲量を測定するように構成される、請求項6に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項8】
前記重量測定アセンブリに結合された保持具をさらに備え、前記保持具は、流体容器に結合して前記流体容器を支持するように構成される、請求項6に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項9】
前記保持具は、前記クロススパーおよび前記センサアセンブリのうちの一方に移動可能に結合され、前記保持具は、前記流体容器の重量の変化に応じて移動するように構成され、前記保持具の移動により、前記センサアセンブリとの相互作用の変化を引き起こす、請求項8に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項10】
前記電動ポールアセンブリは、第1の電動ポールアセンブリであり、前記重量測定アセンブリは、第1の重量測定アセンブリであり、前記IVスタンドアセンブリは、
前記第1の電動ポールアセンブリに隣接する前記プラットフォームに結合された第2の電動ポールアセンブリであって、前記第1の電動ポールアセンブリと前記第2の電動ポールアセンブリは、互いに独立して動作するように構成される、前記第2の電動ポールアセンブリと、
前記第2の電動ポールアセンブリに結合された第2の重量測定アセンブリであって、前記第1重量測定アセンブリおよび第2の重量測定アセンブリは、別々の流体容器の重量を測定するように構成される、前記第2の重量測定アセンブリと
をさらに備える、請求項1に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項11】
点滴(IV)スタンドアセンブリであって、
ベースと、
前記ベースに結合され、内部チャネルおよび保持具チャネルを備えるスタンドと、
前記スタンドの前記内部チャネル内に配置され、プーリーおよびベルトを備えるプーリー/ベルトアセンブリと、
前記ベルトに結合され、前記保持具チャネル内に移動可能に配置される保持具と、
前記ベルトに結合され、前記ベルトを前記プーリーに対して移動させて、前記保持具を前記保持具チャネルに沿って移動させるように構成される駆動装置と
を備える、IVスタンドアセンブリ。
【請求項12】
前記駆動装置は、前記ベース内に配置される、請求項11に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項13】
前記駆動装置に結合され、前記ベース内に配置されるエネルギー源をさらに備える、請求項12に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項14】
前記ベースに結合された複数の車輪をさらに備える、請求項11に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項15】
前記保持具に結合され、前記保持具から吊り下げられた流体容器内の流体の重量を測定するように構成される重量測定アセンブリをさらに備える、請求項11に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項16】
前記重量測定アセンブリは、前記保持具に結合されたレベルセンサを備え、前記レベルセンサは、前記保持具の屈曲量を測定するように構成される、請求項15に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項17】
前記保持具チャネルは、前記ベースに隣接する前記スタンドの端部と、前記スタンドの反対側の端部との間に延在する、請求項11に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項18】
前記スタンドは、複数の保持具チャネルを備え、前記プーリー/ベルトアセンブリは、複数のプーリーおよびベルトを備え、前記IVスタンドアセンブリは、複数の保持具を備え、
前記複数の保持具の各々は、前記複数の保持具チャネルのうちの1つに配置され、前記複数のベルトのうちの1つに結合され、
前記複数のベルトの各々は、前記駆動装置に結合され、
前記複数のベルトの各々は、前記複数のプーリーのうちの別々のプーリーに結合され、
前記保持具の各々は、別々に移動可能である、請求項11に記載のIVスタンドアセンブリ。
【請求項19】
点滴(IV)スタンドアセンブリを操作する方法であって、前記方法は、
前記IVスタンドアセンブリの保持具に流体容器を吊り下げるステップと、
前記IVスタンドアセンブリの駆動装置によって、前記保持具および前記流体容器を前記IVスタンドアセンブリのスタンド上の所定のヘッド高さに移動させるステップと、
前記IVスタンドアセンブリの重量測定アセンブリによって、前記流体容器内の流体の重量を監視するステップと、
前記流体容器内の前記流体の測定された前記重量に基づいて、前記駆動装置によって前記保持具および前記流体容器を前記スタンド上の異なる高さに移動させるステップと
を含む、方法。
【請求項20】
前記流体容器を前記保持具に吊り下げる前に、前記保持具を前記スタンド上の低い高さに移動させるステップと、
前記流体容器が前記保持具から吊り下げられた後に、前記保持具および前記流体容器を前記所定のヘッド高さに自動的に移動させるステップと、
前記流体容器内の前記流体の前記重量が変化したときに、前記保持具および前記流体容器を前記スタンド上の異なる高さに自動的に移動させるステップと
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、点滴(IV)スタンドに関するものであり、特に自動調整式IVスタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
典型的な輸液セットまたはIVセットは、標準的なIVポールに吊り下げられたIVバッグ、ボトル、またはその他の容器などの流体源に接続される。IVポールは、IVバッグを吊り下げるための1つまたは複数のフックを有し、固定式であるか、または車輪付きベースを有するかのいずれかである。一部の典型的なIVポールは、画一的であり、高さ調節ができない。したがって、これらの静的なIVポールでは、IVポールを介してヘッドの高さまたはIVセット内部の圧力を制御することができない。また、静的なIVポールは、IVバッグをIVポールに取り付けたり、IVポールから取り外したりすることを容易にするために下げることができない。一部の典型的なIVポールは、手動で調整でき、ノブを緩めることで上げ下げできる。しかしながら、上記の典型的なIVポールには、吊り下げられたIVバッグの重量または液面を検出するためのセンサが備わっていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらの理由から、取り付け/取り外し中の使用者の疲労を軽減し、ヘッドの高さを調整することによってIVセットを通る流量を制御し、現在IVポールに吊り下げられている流体/注入液の量を監視するために、重量測定装置を統合した自動調整モータ駆動IVポールを提供する装置および方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
IVスタンドアセンブリの1つまたは複数の実施形態は、ベースと、ベースに結合されたスタンドと、スタンドの端部に配置されたプラットフォームと、プラットフォームに結合された電動ポールアセンブリとを含む。電動ポールアセンブリは、ハウジングと、ハウジングに移動可能に結合されたポールと、ポールに結合された駆動装置とを含み、駆動装置は、ポールを移動させてハウジングに対してポールを伸縮させるように構成される。IVスタンドアセンブリは、ポールアセンブリに結合された重量測定アセンブリも含み、重量測定アセンブリは、IVスタンドアセンブリから吊り下げられた流体容器内の流体の重量を測定するように構成される。
【0005】
IVスタンドアセンブリの1つまたは複数の実施形態は、ベースと、ベースに結合されたスタンドとを含み、スタンドは、内部チャネルおよび保持具チャネルを含む。IVスタンドアセンブリは、スタンドの内部チャネル内に配置されたプーリー/ベルトアセンブリも含み、プーリー/ベルトアセンブリは、プーリーおよびベルトを含む。IVスタンドアセンブリは、ベルトに結合され、保持具チャネル内に移動可能に配置される保持具と、ベルトに結合され、ベルトをプーリーに対して移動させて、保持具を保持具チャネルに沿って移動させるように構成される駆動装置とをさらに含む。
【0006】
IVスタンドアセンブリを操作する方法の1つまたは複数の実施形態は、IVスタンドアセンブリの保持具に流体容器を吊り下げるステップと、IVスタンドアセンブリの駆動装置によって、保持具および流体容器をIVスタンドアセンブリのスタンド上の所定のヘッド高さに移動させるステップと、IVスタンドアセンブリの重量測定アセンブリによって、流体容器内の流体の重量を監視するステップと、流体容器内の流体の測定された重量に基づいて、駆動装置によって保持具および流体容器をスタンド上の異なる高さに移動させるステップとを含む。
【0007】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、説明とともに本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】各々の流体輸液ポンプが、流体供給源の内容物を患者に圧送するためにそれぞれの流体供給源に接続されている、4つの流体輸液ポンプを有する例示的な患者ケアシステムの斜視図を示す。
【
図2】本開示の態様に係る、自動調整式IVスタンドの正面斜視図である。
【
図3】本開示の態様に係る、
図2の自動調整式IVスタンドの背面斜視図である。
【
図4】本開示の態様に係る、
図2の自動調整式IVスタンドの側面図である。
【
図5】本開示の態様に係る、
図2の自動調整式IVスタンドの上部の背面断面図である。
【
図6】本開示の態様に係る、ねじ駆動モータアセンブリの斜視図である。
【
図7】本開示の態様に係る、
図2の自動調整式IVスタンドの上部の側面図である。
【
図8】本開示の態様に係る、自動調整式IVスタンドの斜視図である。
【
図9】本開示の態様に係る、
図8の自動調整式IVスタンドの上面図である。
【
図10】本開示の態様に係る、
図8の自動調整式IVスタンドの背面断面図である。
【
図11】本開示の態様に係る、IVスタンドを操作する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に記載される詳細な説明は、主題技術の様々な構成を説明するものであり、主題技術が実施され得る唯一の構成を表すことを意図するものではない。詳細な説明には、主題技術の完全な理解を提供する目的で、特定の詳細が含まれている。したがって、寸法は、非限定的な例として特定の態様に関して提供される。しかしながら、当業者には、主題技術がこれらの特定の詳細なしで実施することができることが明らかであろう。場合によっては、主題技術の概念が不明瞭になるのを避けるために、よく知られている構造および構成要素がブロック図形式で示されている。
【0010】
本開示は、主題技術の例を含み、添付の特許請求の範囲を限定しないことを理解すべきである。ここで、主題技術の様々な態様を、特定の非限定的な例に従って開示する。本開示で説明される様々な実施形態は、所望の用途または実装に従って、様々な方法および変形で実行することができる。
【0011】
ここで、いくつかの図の間で同様の符号が同様のまたは対応する要素を指す図面をより詳細に参照すると、
図1では、4つの輸液ポンプ22、24、26、および28を有し、輸液ポンプの各々は、それぞれ上流流体ライン30、32、34、および36と流体接続されている、患者ケアシステム20が示されている。4つの輸液ポンプ22、24、26、および28の各々は、下流流体ライン31、33、35、および37にもそれぞれ流体接続されている。流体ラインは、流体が流れることができる、IV投与セットなどの任意のタイプの流体導管とすることができる。シリンジポンプを含む様々なポンプ機構のいずれも使用できることを理解すべきである。
【0012】
様々な形態をとることができるが、この場合はボトルとして示されている流体供給源38、40、42、および44は、反転されてポンプの上方で吊り下げられている。流体供給源は、バッグ、またはシリンジを含む他の種類の容器の形態をとることもできる。患者ケアシステム20と流体供給源38、40、42、および44は、両方ともIVポール46に取り付けられている。
【0013】
別々の輸液ポンプ22、24、26、および28は、流体供給源の流体のそれぞれを患者に輸液をするために使用される。輸液ポンプは、それぞれの流体ラインに作用して流体供給源から流体ラインを通って患者48に流体を移動させる流量制御装置である。個別のポンプが使用されるため、各々のポンプは、それぞれの流体供給源から患者に特定の医療用流体を、医師がその流体に対して処方した特定の速度で輸液するために必要なポンピングまたは動作パラメータに個別に設定することができる。このような医療用流体には、薬剤、栄養素、または他の流体が含まれ得る。輸液ポンプ22、24、26、および28は、ポンプ制御ユニット60によって制御される。
【0014】
流体供給源38、40、42、および44は、各々が電子データタグ81、83、85、および87にそれぞれ、または電子送信機に結合される。輸液システムに関連する任意の装置またはコンポーネントには、電子データタグ、リーダー、または送信機が装備され得る。
【0015】
典型的な輸液セットは、輸液ポンプの使用を必要としない重力セットであってもよい。例えば、流体供給源38、40、42、および44のいずれかをIVポール46から吊り下げ、重力IVセットを介して患者48に直接接続することができ、ポンプの助けを借りずに重力によって流体が点滴セットを通って患者48内へと流れる。
【0016】
スマートIVスタンドは、典型的な静的IVポールの欠点を克服する新しい機能を提供する。例えば、スマートIVスタンドには、各々のポールに統合型重量測定装置を備えたモータ駆動のIVポールが含まれ得る。モータにより、IVポールの高さを電子的に高精度に調整できる。統合型重量測定装置は、現在ポールに吊り下げられている流体/輸液の量に関するフィードバックを提供する。例えば、輸液速度をより正確に制御するための流量計などの追加のフィードバックセンサが含まれていてもよい。
【0017】
IVポールにモータ制御を搭載すると、ヘッドの高さまたはIVセット内部の圧力を制御できるようになる。ヘッドの高さを調整することで、IVセットを通る流量を制御できる。輸液全体を通じて流量をより一定にすることも、ヘッドの高さを増減して所望の流量を調整することもできる。
【0018】
また、IVポールのモータ制御により、IV容器(例えば、バッグ、ボトルなど)のロードおよびアンロード中にポールの高さを上げ下げする機能が提供される。IVポールが低い位置にある間にIV容器をロードすれば、疲労が軽減され、ユーザエクスペリエンスが向上する可能性がある。重量測定装置は、IV容器が適切にロードされた時点を識別するセンサとして使用でき、IVポールはその後、適切な高さに自動調整できる。モータ制御のIVポールを2つ備えていれば、一次輸液と二次輸液を自動的に上げ下げすることができる。
【0019】
本開示の態様によれば、スマートIVスタンドは、現在の重力IVポールシステムを改善することができる。例えば、スマートIVスタンドは、流量モニタリング、流量制御、自動一次および二次設定高さオフセット、輸液が完了する時期の予測、エラー防止(例えば、二次ラインの使用、流量の計算ミス)、自動輸液終了(例えば、輸液が完了するとIVバッグが下がり、ライン内に空気が入るのを防ぐ)、使いやすさ(例えば、バッグフックへの簡単なアクセス、計算不要の自動流量フィードバック、二次ラインハンガーの排除)のいずれも提供できる。
【0020】
本開示の態様によれば、スマートIVスタンドはまた、ポンプよりも大きな流量(例えば、ワイドオープンフロー)、プライミングの補助(例えば、気泡を防ぐためにプライミング速度を遅くするための低いバッグの高さ、その後プライミング完了後の高さを修正するための上昇)、輸液完了の視覚的表示(例えば、バッグが下げられる)、閉塞検出(例えば、経時的に測定されたIVバッグ重量の変化がほとんどまたはまったくない)、および医療的(例えば、病院の)情報システムとの統合のいずれも提供することができる。
【0021】
本開示の態様によれば、スマートIVスタンドはさらに、より高い精度、高流量、より低いシステムの複雑さ(例えば、より低い資本設備の複雑さおよびコスト)、および消耗部品のより低い複雑さ(例えば、ポンプインターフェースがない)のいずれも提供することができる。
【0022】
本開示の態様によれば、スマートIVスタンドは、重量感知、ヘッド高さ調整、およびオリフィス/クランプ制御を介して閉ループ流量制御を提供することができる。
【0023】
図2~
図7に示されるように、本開示の態様に従って、スマートな自動調整式IVスタンド100が提供される。IVスタンド100は、ベース110、スタンド120、ポールアセンブリ130、重量測定アセンブリ140、流体源保持具150、およびディスプレイ160を含む。
【0024】
ベース110は、支持体112および車輪114を含むことができ、これにより、ベース110を移動/回転させてIVスタンド100を持ち運び可能にすることができる。例えば、IVスタンド100は、床に沿って転がすことができ、したがって、IVスタンド100を保管エリアと治療エリアとの間で容易に移動させることができる、あるいは、患者が歩くか、または車椅子で移動するときに単にIVスタンド100を患者と一緒に移動させるだけで患者を歩行可能にすることができる。本開示のいくつかの態様では、IVスタンド100は、例えば、(例えば、壁、ベッドに)取り付けられ得るか、または固定スタンドを有し得る。
【0025】
スタンド120は、ベース110に結合されており、図示のような正方形の支持体122を含むことができる。本開示の態様では、支持体122は、任意の適切な形状(例えば、円筒形、楕円形、長方形、三角形)であってもよい。スタンド120は、ヘッド構造体124およびプラットフォーム126も含む。ヘッド構造体124は、プラットフォーム126を支持するのに適した任意のサイズおよび形状とすることができる。例えば、図示のヘッド構造体124は、三角形のヘッド構造体124の逆さになったベース128に結合された長方形のプラットフォーム126を備えた逆三角形の形状である。本開示の態様によれば、ヘッド構造体124およびプラットフォーム126の各々は、任意の適切なサイズおよび形状(例えば、正方形、長方形、楕円形、円形)であってもよい。
【0026】
プラットフォーム126は、ディスプレイ160に結合され、ディスプレイ160は、情報のみを表示するためのパッシブディスプレイ、またはユーザ対話(例えば、データ入力、制御、設定変更)および情報(例えば、テキスト、グラフィック)の表示を提供する対話型ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン、キーパッド)とすることができる。プラットフォーム126は、ポールアセンブリ130にも結合される。
【0027】
各々のポールアセンブリ130は、ハウジング132、可動ポール134、および駆動装置136を含む。ハウジング132は、ポール134の一部を受け入れるようなサイズおよび形状の空洞133を含む。ハウジング132はまた、駆動装置136の一部を受け入れるか、またはそれと嵌合するように構成される。駆動装置136は、プラットフォーム126に対してポール134を上下に移動させるように構成される。例えば、
図6に示されるように、ポール134の一部は、ねじ部135を含み、駆動装置136は、ねじ部135と嵌合するねじ駆動装置であり、駆動装置136の動作によりねじ部135を回して進めるか、または回して戻して、ポール134全体を上または下に移動させる。本開示の態様によれば、駆動装置136は、ポール134を直線的に移動させるための任意の適切な駆動装置(例えば、誘導、磁気)とすることができる。
【0028】
重量測定アセンブリ140は、図示されるようなポール134の上端部などのポールアセンブリ130に結合される。重量測定アセンブリ140は、ポール134に直接結合されたクロススパー142およびセンサアセンブリ144を含む。例えば、図示されるように、センサアセンブリ144は、クロススパー142内に配置されたレベルセンサであってもよい。ここで、レベルセンサ144は、建築用具として用いられる水準器と同様に、水平面からのセンサの向きのずれ量を測定することができる。ここで、満杯の流体容器170内の流体の重量により、クロススパー142が屈曲する(例えば、下向きに曲がる)可能性があり、完全に空の流体容器170の重量により、クロススパー142が中立位置(例えば、水平、ポールに直角)となる可能性がある。したがって、動作中に流体容器170が排水されると、レベルセンサ144は、満杯の流体から流体なしまでの減少する屈曲量を測定し、それによって流体容器170内の流体の量の一貫したリアルタイム測定を提供する。本開示の態様では、センサアセンブリ144は、流体容器170内の流体の重量を監視および/または測定するための任意の適切なセンサ(例えば、光学式、磁気式、誘導式)を含むことができる。
【0029】
流体源保持具150は、各々の重量測定アセンブリ140に結合される。図示のように、流体源保持具150は、クロススパー142の外端部141に結合されたフックである。ここで、例えば、流体容器170は、IVバッグを保持するためにフックが配置される取り付け穴172を備えたIVバッグである。本開示の態様では、流体源保持具150は、任意の適切な保持アセンブリ(例えば、クランプ、ハンガー)であってもよい。
【0030】
本開示の態様では、流体源保持具150は、センサアセンブリ144と相互作用することができる。例えば、流体源保持具150の一部は、流体容器170内の重量の変化により流体源保持具150の移動が生じ、したがってセンサアセンブリ144との相互作用の量が変化するように、クロススパー142および/またはセンサアセンブリ144に移動可能に結合することができる。
【0031】
図8~
図10に示されるように、本開示の態様に従って、IVスタンド200が提供される。IVスタンド200は、ベース210、スタンド220、プーリー/ベルトアセンブリ230、重量測定アセンブリ240、流体源保持具250、駆動装置260、およびエネルギー源270を含む。
【0032】
ベース210は、支持体212および車輪214を含むことができ、これにより、ベース210を移動/回転させてIVスタンド200を持ち運び可能にすることができる。例えば、IVスタンド200は、床に沿って転がすことができ、したがって、IVスタンド200を保管エリアと治療エリアとの間で容易に移動させることができる、あるいは、患者が歩くか、または車椅子で移動するときに単にIVスタンド200を患者と一緒に移動させるだけで患者を歩行可能にすることができる。本開示のいくつかの態様では、IVスタンド200は、例えば、(例えば、壁、ベッドに)取り付けられ得るか、または固定スタンドを有し得る。また、ベース210は、駆動装置260(例えば、モータ)および駆動装置260に結合されたエネルギー源270(例えば、バッテリ)を受け入れるように構成された空洞216を有する。
【0033】
スタンド220は、ベース210に結合されており、図示のような円形の支持体222を含むことができる。本開示の態様では、支持体222は、任意の適切な形状(例えば、楕円形、正方形、長方形、三角形)であってもよい。スタンド220は、内部チャネル224および保持具チャネル226も含む。内部チャネル224は、プーリー/ベルトアセンブリ230を受け入れるように構成され、保持具チャネル226はそれぞれ、流体源保持具250を移動可能に受け入れるように構成される。
【0034】
本開示の態様では、駆動装置260は、プーリー/ベルトアセンブリ230に結合され、プーリー/ベルトアセンブリ230は、各々の保持具チャネル226に対してプーリー232およびベルト234を含む。流体源保持具250(例えば、フック)は、駆動装置260が関連するプーリー232に対してベルト234を移動させるとき、流体源保持具250が保持具チャネル226に沿って移動する(例えば、スタンド220の長さを上下する)ように、各々のベルト234に結合される。例えば、
図8に示されるように、保持具チャネル226は、スタンド220の全長に沿って延在し、したがって流体源保持具250がスタンド220の上部と底部との間を移動できるようにする。
【0035】
本開示の態様では、保持具チャネル226は、スタンド220の任意の部分(例えば、上部から中間点まで)に沿って配置することができる。本開示の態様では、任意の適切な数の保持具チャネル226および関連するプーリー232/ベルト234をIVスタンド200に含めることができる。例えば、図に示されるように、IVスタンド200は、4つの流体源保持具250を支持する4つの保持具チャネル226を有し、したがって、4つの流体容器(例えば、流体容器170)を取り扱うことができる。
【0036】
本開示の態様では、重量測定アセンブリ240は、上記のセンサアセンブリ144と同様に、レベルセンサであって、流体源保持具250に結合され、水平面からのセンサの向きのずれ量を測定するように構成されたレベルセンサを含むことができる。本開示の態様では、重量測定アセンブリ240は、流体容器170内の流体の重量を監視および/または測定するための任意の適切なセンサ(例えば、光学式、磁気式、誘導式)を含むことができる。
【0037】
本開示のいくつかの態様によれば、IVスタンド(例えば、IVスタンド100、200)を使用する方法300が
図11に示されている。ステップ310では、IV流体源(例えば、流体容器170)が、流体源保持具(例えば、流体源保持具150、250)上に配置されるか、または流体源保持具に取り付けられる。本開示の態様では、流体源保持具は、IVバッグまたはIVボトルとすることができ、流体源保持具は、フックとすることができる。
【0038】
流体源の高さは、ステップ320で調整される。本開示の態様では、IVスタンドは、IV流体源を容易に吊り下げることができるように流体源保持具を下げ、その後、流体源保持具およびIV流体源をIVスタンドの所望のヘッド高さまで自動的に上昇させることができる。本開示の態様では、IV流体源の高さは、駆動機構(例えば、ポールアセンブリ130および駆動装置136、プーリー/ベルトアセンブリ230および駆動装置260)によって調整することができる。本開示の態様では、IV流体源の高さは、流体がIV流体源から排出または除去されるにつれて連続的に調整することができる(例えば、流体が流体容器から出るにつれてフックが連続的に下げられる)。この点において、IV流体源の高さにより、投与される残りの流体の量が即座に視覚的に示される。
【0039】
ステップ330では、流体源内の流体の重量が監視される。例えば、センサアセンブリ(例えば、重量測定アセンブリ140、240)は、IV流体源内の流体の重量が測定または決定され得るように、流体源保持具に結合することができる。本開示の態様では、IV流体源内の流体の重量は、間隔を置いて、または連続的に測定することができる。
【0040】
監視された重量に関する情報がステップ340で表示される。例えば、指示および/または警告は、IVスタンドのディスプレイ(例えば、ディスプレイ160)上に表示することができる。この情報は、IV流体源が空であるか、または一定期間後に空になることを示している可能性がある。
【0041】
1つまたは複数の実施形態では、IVスタンドアセンブリは、ベースと、ベースに結合されたスタンドと、スタンドの端部に配置されたプラットフォームと、プラットフォームに結合された電動ポールアセンブリとを備える。電動ポールアセンブリは、ハウジングと、ハウジングに移動可能に結合されたポールと、ポールに結合され、ポールを移動させてハウジングに対してポールを伸縮させるように構成される駆動装置とを備える。IVスタンドアセンブリは、ポールアセンブリに結合された重量測定アセンブリをさらに備え、重量測定アセンブリは、IVスタンドアセンブリから吊り下げられた流体容器内の流体の重量を測定するように構成される。
【0042】
本開示の態様では、駆動装置は、ハウジング内に配置されたねじ駆動装置であり、ハウジング内に配置されたポールのねじ部と移動可能に係合して、ポールをハウジングに対して前後に直線的に移動させるように構成される。本開示の態様では、駆動装置は、ハウジング内に配置された誘導駆動装置であり、ハウジング内に配置されたポールの一部と移動可能に係合して、ポールをハウジングに対して前後に直線的に移動させるように構成される。本開示の態様では、駆動装置は、ハウジング内に配置された磁気駆動装置であり、ハウジング内に配置されたポールの一部と移動可能に係合して、ポールをハウジングに対して前後に直線的に移動させるように構成される。
【0043】
本開示の態様では、情報を表示するか、またはユーザ入力を提供するように構成されるディスプレイが、プラットフォームに結合される。本開示の態様では、重量測定アセンブリは、ポールの端部に結合されたクロススパーおよびセンサアセンブリを備える。本開示の態様では、センサアセンブリは、クロススパー内に配置されたレベルセンサを備え、レベルセンサは、クロススパーの屈曲量を測定するように構成される。本開示の態様では、流体容器に結合して流体容器を支持するように構成される保持具が、重量測定アセンブリに結合される。
【0044】
本開示の態様では、保持具は、クロススパーおよびセンサアセンブリのうちの一方に移動可能に結合され、保持具は、流体容器の重量の変化に応じて移動するように構成され、保持具の移動により、センサアセンブリとの相互作用の変化を引き起こす。本開示の態様では、電動ポールアセンブリは、第1の電動ポールアセンブリであり、重量測定アセンブリは、第1の重量測定アセンブリであり、IVスタンドアセンブリは、第1の電動ポールアセンブリに隣接するプラットフォームに結合された第2の電動ポールアセンブリであって、第1および第2の電動ポールアセンブリは、互いに独立して動作するように構成される第2の電動ポールアセンブリと、第2の電動ポールアセンブリに結合された第2の重量測定アセンブリであって、第1および第2の測定アセンブリは、別々の流体容器の重量を測定するように構成される第2の重量測定アセンブリとをさらに備える。
【0045】
1つまたは複数の実施形態では、IVスタンドアセンブリは、ベースと、ベースに結合され、内部チャネルおよび保持具チャネルを備えるスタンドと、スタンドの内部チャネル内に配置され、プーリーおよびベルトを備えるプーリー/ベルトアセンブリと、ベルトに結合され、保持具チャネル内に移動可能に配置される保持具と、ベルトに結合され、ベルトをプーリーに対して移動させて、保持具を保持具チャネルに沿って移動させるように構成される駆動装置とを備える。
【0046】
本開示の態様では、駆動装置は、ベース内に配置される。本開示の態様では、エネルギー源が駆動装置に結合され、エネルギー源は、ベース内に配置される。本開示の態様では、複数の車輪が、ベースに結合される。本開示の態様では、重量測定アセンブリが、保持具に結合されており、重量測定アセンブリは、保持具から吊り下げられた流体容器内の流体の重量を測定するように構成される。本開示の態様では、重量測定アセンブリは、保持具に結合されたレベルセンサを備え、レベルセンサは、保持具の屈曲量を測定するように構成される。
【0047】
本開示の態様では、保持具チャネルは、ベースに隣接するスタンドの端部とスタンドの反対側の端部との間に延在する。本開示の態様では、スタンドは、複数の保持具チャネルを備え、プーリー/ベルトアセンブリは、複数のプーリーおよびベルトを備え、IVスタンドアセンブリは、複数の保持具をさらに備え、複数の保持具の各々は、複数の保持具チャネルのうちの1つの中に配置され、複数のベルトのうちの1つに結合され、複数のベルトの各々は、駆動装置に結合され、複数のベルトの各々は、複数のプーリーのうちの別々のプーリーに結合され、保持具の各々は、別々に移動可能である。
【0048】
1つまたは複数の実施形態では、IVスタンドアセンブリを操作する方法は、IVスタンドアセンブリの保持具に流体容器を吊り下げることと、IVスタンドアセンブリの駆動装置によって、保持具および流体容器をIVスタンドアセンブリのスタンド上の所定のヘッド高さに移動させることと、IVスタンドアセンブリの重量測定アセンブリによって、流体容器内の流体の重量を監視することと、流体容器内の流体の測定された重量に基づいて、駆動装置によって保持具および流体容器をスタンド上の異なる高さに移動させることとを含む。
【0049】
本開示の態様では、方法は、流体容器を保持具に吊り下げる前に、保持具をスタンド上の低い高さに移動させることと、流体容器が保持具から吊り下げられた後に、保持具および流体容器を所定のヘッド高さに自動的に移動させることと、流体容器内の流体の重量が変化したときに、保持具および流体容器をスタンド上の異なる高さに自動的に移動させることとをさらに含む。
【0050】
開示されたプロセスの方法におけるブロックの特定の順序または階層は、アプローチ例を例示するものであることが理解される。設計または実装の好みに基づいて、プロセス内のブロックの特定の順序または階層は再配置できること、または図示されたすべてのブロックが実行されることが理解される。いくつかの実装形態では、ブロックのうちのいずれかは、同時に実行され得る。
【0051】
本開示は、当業者が本明細書に記載された様々な態様を実施できるようにするために提供される。本開示は、主題技術の様々な例を提供し、主題技術はこれらの例に限定されない。これらの態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、他の態様に適用してもよい。
【0052】
単数形の要素への言及は、特に明記されていない限り、「1つおよび1つだけ」を意味することを意図しているものではなく、「1つまたは複数」を意味することを意図している。特に断りのない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。男性形の代名詞(例えば、彼の(his))には、女性形と中性形(例えば、彼女の(her)およびそれの(its))が含まれ、逆もまた同様である。見出しおよび小見出しは、もしあれば、便宜上のみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0053】
「例示的」という単語は、本明細書では、「例または例示として役立つこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書に記載されている任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。一態様では、本明細書で説明される様々な代替構成および操作は、少なくとも均等であると見なすことができる。
【0054】
本明細書で使用される場合、一連の項目の前にある「のうちの少なくとも1つ(at least one of)」という表現は、任意の項目を区切る「または(or)」という用語とともに、リストの各々の項目ではなくリスト全体を修飾する。「のうちの少なくとも1つ(at least one of)」という表現は、少なくとも1つの項目を選択する必要はなく、むしろ、この表現は、項目のいずれか1つの少なくとも1つ、および/または項目の任意の組み合わせの少なくとも1つ、および/または項目の各々の少なくとも1つを含む意味を許容する。例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という表現は、Aのみ、Bのみ、またはCのみ、あるいはA、B、およびCの任意の組み合わせを指すことができる。
【0055】
「態様」などの語句は、そのような態様が主題技術に不可欠であること、またはそのような態様が主題技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。一態様に関する開示は、すべての構成、または1つまたは複数の構成に適用することができる。一態様は、1つまたは複数の例を提供することができる。一態様などの語句は、1つまたは複数の態様を指すことができ、その逆も同様である。「実施形態」などの語句は、そのような実施形態が主題技術に不可欠であること、またはそのような実施形態が主題技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。一実施形態に関する開示は、すべての実施形態、または1つまたは複数の実施形態に適用することができる。一実施形態は、1つまたは複数の例を提供することができる。一実施形態のような語句は、1つまたは複数の実施形態を指すことができ、逆もまた同様である。「構成」などの語句は、そのような構成が主題技術に不可欠であること、またはそのような構成が主題技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。構成に関する開示は、すべての構成、または1つまたは複数の構成に適用することができる。一構成は、1つまたは複数の例を提供することができる。このような一構成のような語句は、1つまたは複数の構成を指すことができ、逆もまた同様である。
【0056】
本明細書で使用される場合、「決定する(determine)」または「決定すること(determining)」という用語は、広範なアクションを包含する。例えば、「決定すること(determining)」には、使用者の介入なしにハードウェア要素を介して、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、生成すること、取得すること、調べること(例えば、テーブル、データベース、または別のデータ構造内で調べること)、確認することなどが含まれ得る。また、「決定すること(determining)」には、使用者の介入なしにハードウェア要素を介して、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)などが含まれ得る。「決定すること(determining)」には、使用者の介入なしにハードウェア要素を介して、解決すること、選定すること、選択すること、確立することなどが含まれ得る。
【0057】
本明細書で使用される場合、「提供する(provide)」または「提供すること(providing)」という用語は、広範なアクションを包含する。例えば、「提供すること(providing)」には、後続の検索のために値を記憶装置の場所に保存すること、少なくとも1つの有線または無線通信媒体を介して受信者に値を直接送信すること、値への参照を送信または保存することなどが含まれ得る。「提供すること(providing)」には、ハードウェア要素を介して、エンコードすること、デコードすること、暗号化すること、解読すること、認証すること、検証すること、挿入することなども含まれ得る。
【0058】
一態様では、別段の記載がない限り、すべての測定値、値、評価、位置、大きさ、サイズ、および以下の特許請求の範囲を含む本明細書に記載されているその他の仕様は概算であり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関係する機能およびそれらが関係する技術分野で通例のものと一致する合理的な範囲を有することを意図している。
【0059】
開示されるステップ、操作、またはプロセスの特定の順序または階層は、例示的なアプローチの例示であることが理解される。設計の好みに基づいて、ステップ、操作、またはプロセスの特定の順序または階層を再配置できることが理解される。ステップ、操作、またはプロセスのうちの一部は、同時に実行され得る。ステップ、操作、またはプロセスの一部またはすべては、使用者の介入なしに自動的に実行され得る。添付の方法請求項は、存在する場合には、様々なステップ、操作、またはプロセスの要素をサンプルの順序で示しており、提示された特定の順序または階層に限定されることを意味するものではない。
【0060】
当業者に知られている、または後に知られるようになる、本開示を通じて説明される様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されることが意図される。さらに、本明細書に開示されたものは、かかる開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかに関係なく、一般に公開されることを意図したものではない。クレーム要素は、その要素が「ための手段(means for)」という語句を用いて明示的に述べられていないか、方法クレームの場合には「ためのステップ(step for)」という語句を用いて述べられていない限り、35 U.S.C.§112(f)の規定に基づいて解釈されるべきではない。さらに、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が使用される範囲において、そのような用語は、「備える(comprise)」が請求項において転換語として採用される場合に解釈されるときの「備える(comprise)」と同様の方法で包括的であることを意図している。
【0061】
本開示の名称、背景、概要、図面の簡単な説明、および要約は、本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらは、請求項の範囲または意味を制限するために使用されないことを理解して提出される。また、詳細な説明では、説明が例示的な例を提供し、開示を簡素化する目的で、様々な構成が様々な実施形態にまとめられていることがわかる。この開示方法は、特許請求された主題が、各々の請求項で明示的に記載されているよりも多くの構成を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開示された単一の構成または操作のすべての構成よりも少ない構成にある。以下の請求項は、詳細な説明に組み込まれ、各々の請求項は別々に請求される主題として独立している。
【0062】
請求項は、本明細書に記載された態様に限定されることを意図したものではなく、文言上の請求項と一致する完全な範囲が与えられ、すべての法的均等物を包含するものである。それにもかかわらず、いずれの請求項も、35 U.S.C.§101、§102、または§103の要件を満たさない主題を包含することを意図しておらず、またそのように解釈されるべきでもない。
【国際調査報告】