(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】掃除ロボットのメンテナンスシステム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
A47L 11/28 20060101AFI20240517BHJP
A47L 13/12 20060101ALI20240517BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
A47L11/28
A47L13/12
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574692
(86)(22)【出願日】2022-06-04
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 CN2022097032
(87)【国際公開番号】W WO2022253345
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202110627336.0
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210477485.8
(32)【優先日】2022-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522149902
【氏名又は名称】ポジテック パワー ツールズ(スーチョウ)カンパニー,リミティド
【氏名又は名称原語表記】POSITEC POWER TOOLS (SUZHOU) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4th, 7th Plant, No.59 Shuangjing Street, Weiting Town, Industrial Park, Suzhou, Jiangsu Province, P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬一純
(72)【発明者】
【氏名】顧伝祥
(72)【発明者】
【氏名】王彪
(72)【発明者】
【氏名】毋宏兵
(72)【発明者】
【氏名】張士松
(72)【発明者】
【氏名】鍾紅風
【テーマコード(参考)】
3B057
3B074
【Fターム(参考)】
3B057DE00
3B074AA04
3B074AB01
(57)【要約】
本開示は掃除ロボットのメンテナンスシステムを提供する。該メンテナンスシステムは、モップピックアップ装置及び第1収容ビンを含み、第1収容ビンは、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納するために用いられ、モップピックアップ装置は、第1収容ビンから第1シート状モップを1枚ピックアップして、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するために用いられる。それにより、洗浄プロセスにおいて掃除ロボットのモップアセンブリ及びベースステーション側に汚れが残ることが回避され、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【選択図】
図43
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除ロボットをメンテナンスするためのベースステーションであって、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納するように構成される第1収容ビンを含むベースステーションと、
前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップし、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するためのモップピックアップ装置と、を含むことを特徴とする、掃除ロボットのメンテナンスシステム。
【請求項2】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを含み、前記モッププレートと前記第1収容ビンとは、前記モッププレートが前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して前記第1シート状モップと接合できるように、相対運動可能に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のメンテナンスシステム。
【請求項3】
前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記第1収容ビンは非能動的に運動し、前記モッププレートは前記第1収容ビンに向かって能動的に運動し、且つ前記第1収容ビン内に入り込むことを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項4】
前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り付けられ、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレートは、前記掃除ロボットに対して前記第1収容ビンに向かって能動的に運動することを特徴とする、請求項3に記載のメンテナンスシステム。
【請求項5】
前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記第1収容ビン及び前記モッププレートは両方とも能動的に運動することを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項6】
前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを駆動して運動させるための移動アセンブリをさらに含み、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、前記モッププレートは、前記掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、分離された前記モッププレートが、前記移動アセンブリによって駆動されて前記第1収容ビン内に入り込むことができるように、前記掃除ロボットから分離可能であることを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項7】
前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含むことを特徴とする、請求項6に記載のメンテナンスシステム。
【請求項8】
前記モップ突き合わせ位置又は前記第1収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高いことを特徴とする、請求項7に記載のメンテナンスシステム。
【請求項9】
前記モッププレートは、前記第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするために用いられることを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項10】
前記モッププレートの下面は前記第1シート状モップの擦拭面と90度未満の角度をなすことを特徴とする、請求項9に記載のメンテナンスシステム。
【請求項11】
前記モッププレートの下面と前記第1シート状モップの擦拭面とがなす角度の値の範囲は0度以上、35度以下であることを特徴とする、請求項10に記載のメンテナンスシステム。
【請求項12】
前記第1収容ビンは、前記第1シート状モップの擦拭面を載置するための底部を有し、前記底部は水平面と0度以上、45度以下の角度をなすことを特徴とする、請求項9に記載のメンテナンスシステム。
【請求項13】
前記モッププレートには前記第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、前記接続領域は接着部を含み、前記第1シート状モップは前記接着部に接着され、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接続を実現することができることを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項14】
前記モップピックアップ装置は、前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着されるように、前記モッププレートを駆動して振動させるための第1移動機構を含み、前記振動とは、前記モッププレートの第1方向及び第2方向に沿った往復運動であり、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であり、前記第2方向は前記第1方向と逆であることを特徴とする、請求項13に記載のメンテナンスシステム。
【請求項15】
前記第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、前記摩擦アセンブリは、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、前記モッププレートの第1方向に沿った運動を妨げる作用力を発生するために用いられ、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であることを特徴とする、請求項13に記載のメンテナンスシステム。
【請求項16】
前記第1収容ビン内に、隣接する2枚の前記第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリがさらに配置されることを特徴とする、請求項13に記載のメンテナンスシステム。
【請求項17】
前記接着部は前記第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記第1部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、15度以下であり、前記第2部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、90度より小さいことを特徴とする、請求項13に記載のメンテナンスシステム。
【請求項18】
前記モッププレートは頂部、底部及び前記頂部と底部とを接続するための側壁を有し、前記側壁は前記底部から前記頂部に向かって傾斜しており、前記接着部は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記接着部の前記第2部分は傾斜する前記側壁に配置されることを特徴とする、請求項17に記載のメンテナンスシステム。
【請求項19】
前記接着部と前記第1シート状モップとの面積比は、前記モッププレートが前記第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚貼り取ることができるように、所定の範囲内にあることを特徴とする、請求項17に記載のメンテナンスシステム。
【請求項20】
前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを分離された1枚の前記第1シート状モップに接続するために、第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚分離するための分離機構を含むことを特徴とする、請求項1に記載のメンテナンスシステム。
【請求項21】
前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続するために、分離された1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送するための移送機構をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載のメンテナンスシステム。
【請求項22】
前記分離機構は、モップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するための紙吸引装置を含み、前記モップ吸引位置とは、前記紙吸引装置が前記第1シート状モップを1枚吸引できる位置であることを特徴とする、請求項20に記載のメンテナンスシステム。
【請求項23】
前記分離機構は、最上層の第1シート状モップが少なくとも2枚の前記第1シート状モップから分離されるように、流体を積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップの頂面に輸送するための流体輸送装置を含むことを特徴とする、請求項20に記載のメンテナンスシステム。
【請求項24】
前記モップピックアップ装置は取り外し機構をさらに含み、前記モッププレートは取り外し領域を含み、前記取り外し機構は前記取り外し領域と協働して第2シート状モップをモッププレートから取り外し、前記取り外し領域と前記第2シート状モップとの間には相互接続作用がないことを特徴とする、請求項1に記載のメンテナンスシステム。
【請求項25】
前記取り外し機構は取り外し方向に沿って前記第2シート状モップを取り外すように構成され、前記取り外し方向は前記第2シート状モップの擦拭面又は前記モッププレートと鋭角、直角又は鈍角をなすことを特徴とする、請求項24に記載のメンテナンスシステム。
【請求項26】
前記取り外し機構は、モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で落下するように、前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えるように構成されることを特徴とする、請求項24に記載のメンテナンスシステム。
【請求項27】
第2シート状モップをモッププレートから取り外す過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレート又は前記取り外し機構は能動的に運動することを特徴とする、請求項24に記載のメンテナンスシステム。
【請求項28】
前記メンテナンスシステムは、モッププレートから取り外された前記第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載のメンテナンスシステム。
【請求項29】
前記第2収容ビンは、第2シート状モップが前記第2収容ビンに落下するように、モッププレートから取り外された第2シート状モップの移動経路に配置されるように構成されることを特徴とする、請求項28に記載のメンテナンスシステム。
【請求項30】
前記取り外し機構は前記第2収容ビンに配置されることを特徴とする、請求項28に記載のメンテナンスシステム。
【請求項31】
前記取り外し機構は所定のモップ取り外し位置に取り付けられ、前記モップ取り外し位置は前記第2収容ビンの外部にあり、前記取り外し機構は、前記モップ取り外し位置で、第2シート状モップをモッププレートから取り外し、且つ前記第2収容ビンに受け取らせるために用いられることを特徴とする、請求項28に記載のメンテナンスシステム。
【請求項32】
前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含み、
前記モップ取り外し位置又は前記第2収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高いことを特徴とする、請求項31に記載のメンテナンスシステム。
【請求項33】
前記取り外し領域には、前記モッププレートの外縁が前記モッププレートの内部に凹んでなるモップ離脱溝が含まれることを特徴とする、請求項24に記載のメンテナンスシステム。
【請求項34】
前記モッププレートは少なくとも第1状態及び第2状態を含み、前記第1状態で、前記モッププレートは擦拭位置にあり、前記第2状態で、前記モッププレートは非擦拭位置にあり、
前記非擦拭位置は、前記第2シート状モップの取り外し又は第1シート状モップの取り付けのための操作空間を提供するように、前記擦拭位置より高いことを特徴とする、請求項24に記載のメンテナンスシステム。
【請求項35】
前記第1収容ビン及び前記第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列されることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納する第1収容ビンを提供するステップと、
モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップして、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するステップと、を含むことを特徴とする、掃除ロボットのメンテナンスシステムの制御方法。
【請求項37】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを含み、
モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップする前記ステップは、モッププレートが前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して前記第1シート状モップと接合できるように、前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して運動させるステップを含むことを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、
前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、
前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビンに向かって運動させ、且つ前記第1収容ビン内に入り込ませるステップを含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り付けられ、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレートは前記掃除ロボットに対して前記第1収容ビンに向かって能動的に運動することを特徴とする、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、前記メンテナンスシステムは前記第1収容ビンに接続される第3移動機構をさらに含み、
前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、
前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して運動させ、前記第3移動機構によって前記第1収容ビンを駆動して運動させるステップを含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構をさらに含み、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、前記モッププレートは前記掃除ロボットから分離可能であり、
前記方法は、
前記掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、前記モッププレートを前記掃除ロボットから分離し、前記第1移動機構を分離された前記モッププレートに接続して、前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビン内に入り込ませるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記第1移動機構を分離された前記モッププレートに接続するステップの前に、
磁気吸着によって前記第1移動機構及び前記モッププレートを予め位置決めするステップをさらに含むことを特徴とする、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記メンテナンスシステムは前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含み、
前記方法は、
前記掃除ロボットが前記モッププレート操作位置に到達したことを確認した場合、前記モッププレートを前記掃除ロボットから分離するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記モップ突き合わせ位置又は前記第1収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高いことを特徴とする、請求項43に記載のメンテナンスシステム。
【請求項45】
モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするステップは、
前記第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするように前記モッププレートを制御するステップを含むことを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項46】
前記モッププレートの下面は前記第1シート状モップの擦拭面と90度未満の角度をなすことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記モッププレートには前記第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、前記接続領域は接着部を含み、前記第1シート状モップは前記接着部に接着され、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接続を実現することができることを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項48】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、
前記方法は、
前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着されるよう、前記モッププレートを駆動して振動させるように前記第1移動機構を制御するステップをさらに含み、前記振動とは、前記モッププレートの第1方向及び第2方向に沿った往復運動であり、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であり、前記第2方向は前記第1方向と逆であることを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、
前記方法は、
前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、モッププレートが第1方向に沿って運動する時に、前記摩擦アセンブリによって反作用力を発生させるステップをさらに含み、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であることを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記第1収容ビン内に、隣接する2枚の前記第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリがさらに配置されることを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記接着部は前記第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記第1部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、10度以下であり、前記第2部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、90度より小さいことを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記モッププレートは頂部、底部及び前記頂部と底部とを接続するための側壁を有し、前記側壁は前記底部から前記頂部に向かって傾斜しており、前記接着部は傾斜する前記側壁に配置されることを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
前記接着部と前記第1シート状モップとの面積比は、前記モッププレートが前記第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚貼り取ることができるように、所定の範囲内にあることを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記モップピックアップ装置は分離機構を含み、
前記方法は、
前記モッププレートを分離された1枚の前記第1シート状モップに接続するために、分離機構によって第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚分離するステップを含むことを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項55】
前記モップピックアップ装置は移送機構を含み、
前記方法は、
前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続するために、移送機構によって1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送するステップを含むことを特徴とする、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記分離機構は紙吸引装置を含み、
前記方法は、
モップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するように前記紙吸引装置を制御するステップを含み、前記モップ吸引位置とは、前記紙吸引装置が前記第1シート状モップを1枚吸引できる位置であることを特徴とする、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記分離機構は流体輸送装置を含み、
前記方法は、
最上層の第1シート状モップが少なくとも2枚の前記第1シート状モップから分離されるよう、流体を第1収容ビンに輸送するように前記流体輸送装置を制御するステップを含むことを特徴とする、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記モッププレートに第2シート状モップが取り付けられている場合、前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項59】
前記メンテナンスシステムは取り外し機構を含み、前記モッププレートは取り外し領域を含み、前記取り外し領域と前記第2シート状モップとの間には相互接続作用がなく、
前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、
前記取り外し機構と前記モッププレートの少なくとも1つを制御して移動させ、前記第2シート状モップを前記モッププレートから取り外すステップを含むことを特徴とする、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、
前記取り外し機構によって取り外し方向に沿って前記第2シート状モップを取り外すステップを含み、前記取り外し方向は前記第2シート状モップの擦拭面又は前記モッププレートと鋭角、直角又は鈍角をなすことを特徴とする、請求項58に記載のメンテナンスシステム。
【請求項61】
前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、
モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で落下するように、前記取り外し機構によって前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えることで、第2シート状モップをモッププレートから取り外すステップを含むことを特徴とする、請求項60に記載のメンテナンスシステム。
【請求項62】
第2シート状モップをモッププレートから取り外す過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレート又は前記取り外し機構は能動的に運動することを特徴とする、請求項58に記載のメンテナンスシステム。
【請求項63】
前記メンテナンスシステムは、前記モッププレートから分離された前記第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含み、
前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、
モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で第2収容ビン内に落下するように、前記取り外し機構によって前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えて、第2シート状モップをモッププレートから分離するステップを含むことを特徴とする、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
前記取り外し機構は前記第2収容ビンに配置されることを特徴とする、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記メンテナンスシステムは前記第2収容ビンに接続される第2移動機構を含み、前記取り外し機構は所定のモップ取り外し位置に取り付けられ、前記モップ取り外し位置は前記第2収容ビンの外部にあり、
前記方法は、
前記モッププレートから分離された前記第2シート状モップを受け取るように、前記第2移動機構によって前記第2収容ビンを駆動してモップ取り外し位置まで移動させるステップを含むことを特徴とする、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記取り外し領域には、前記モッププレートの外縁が前記モッププレートの内部に凹んでなるモップ離脱溝が含まれることを特徴とする、請求項59に記載の方法。
【請求項67】
前記モッププレートは少なくとも第1状態及び第2状態を含み、前記第1状態で、前記モッププレートは擦拭位置にあり、前記第2状態で、前記モッププレートは非擦拭位置にあり、
前記非擦拭位置は、前記第2シート状モップの取り外し又は第1シート状モップの取り付けのための操作空間を提供するように、前記擦拭位置より高いことを特徴とする、請求項58に記載の方法。
【請求項68】
前記モップ取り外し位置又は前記第2収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高いことを特徴とする、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
前記第1収容ビン及び前記第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列されることを特徴とする、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
前記第1収容ビンは前記第2収容ビンの上方にあることを特徴とする、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
掃除ロボットがベースステーションに戻ったことを確認するステップと、
掃除ロボットに取り付けられた第2シート状モップを第1収容ビン内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置を制御するステップと、を含むことを特徴とする、掃除ロボットのモップ交換方法。
【請求項72】
掃除ロボットがベースステーションに戻ったことを確認するステップは、
前記掃除ロボットがモッププレート操作位置に到達したことを確認し、前記モッププレートを取り外すように前記掃除ロボットを制御するステップを含むことを特徴とする、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構を含み、
掃除ロボットに取り付けられた第2シート状モップを第1収容ビン内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置を制御するステップは、
第2シート状モップを取り外し、且つ前記第2シート状モップを回収するための第2収容ビンに収納するよう、モッププレートを駆動してモップ取り外し位置まで移動させるように第1移動機構を制御するステップと、
モッププレートを駆動してモップ取り付け位置まで移動させ、且つ前記第1収容ビン内に入り込ませ、前記第1シート状モップを前記モッププレートに取り付けるように第1移動機構を制御するステップと、を含むことを特徴とする、請求項72に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はロボットの技術分野に関し、具体的には掃除ロボットのメンテナンスシステム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、ロボットは人々の生活においてますます重要な役割を果たしており、特に掃除ロボットは、人々を重い家事から解放するのに役立つ。中でも、擦拭機能を備える掃除ロボットは、応用範囲が広いため、ユーザに広く使用されている。
【0003】
擦拭機能を備える掃除ロボットは、通常、掃除ロボットのモップアセンブリの底部にモップが配置され、こうして、掃除ロボットの走行によってモップを駆動して作業領域を掃除することができる。現在、掃除ロボットの知能化を向上させるために、掃除ロボットのベースステーションには自動洗浄機能も搭載されている。掃除ロボットが作業領域で一定時間作動した後にベースステーションに戻ると、ベースステーションに配置される自動洗浄システムによって、掃除ロボットを洗浄することができる。
【0004】
しかしながら、掃除ロボットを自動的に洗浄するこのような解決手段は、洗浄プロセスにおいて掃除ロボットのモップアセンブリ及びベースステーションにそれぞれ汚れが残ることがあるため、ユーザエクスペリエンスが低下する。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本開示の実施例は、掃除ロボットを洗浄することによるモップアセンブリ及びベースステーションでの汚れの発生を減少させるために、掃除ロボットのメンテナンスシステムを提供することを目的とする。
【0006】
第1態様において、
掃除ロボットをメンテナンスするためのベースステーションであって、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納するように構成される第1収容ビンを含むベースステーションと、
前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップし、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するためのモップピックアップ装置と、を含む、掃除ロボットのメンテナンスシステムを提供する。
【0007】
1つの可能な実施形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを含み、前記モッププレートと前記第1収容ビンとは、前記モッププレートが前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して前記第1シート状モップと接合できるように、相対運動可能に構成される。
【0008】
1つの可能な実施形態において、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記第1収容ビンは非能動的に運動し、前記モッププレートは前記第1収容ビンに向かって能動的に運動し、且つ前記第1収容ビン内に入り込む。
【0009】
1つの可能な実施形態において、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り付けられ、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレートは、前記掃除ロボットに対して前記第1収容ビンに向かって能動的に運動する。
【0010】
1つの可能な実施形態において、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記第1収容ビン及び前記モッププレートは両方とも能動的に運動する。
【0011】
1つの可能な実施形態において、前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを駆動して運動させるための移動アセンブリをさらに含み、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、前記モッププレートは、前記掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、分離された前記モッププレートが、前記移動アセンブリによって駆動されて前記第1収容ビン内に入り込むことができるように、前記掃除ロボットから分離可能である。
【0012】
1つの可能な実施形態において、前記メンテナンスシステムは、前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含む。
【0013】
1つの可能な実施形態において、前記モップ突き合わせ位置又は前記第1収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高い。
【0014】
1つの可能な実施形態において、前記モッププレートは、前記第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするために用いられる。
【0015】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートの下面は前記第1シート状モップの擦拭面と90度未満の角度をなす。
【0016】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートの下面と前記第1シート状モップの擦拭面とがなす角度の値の範囲は0度以上、35度以下である。
【0017】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビンは、前記第1シート状モップの擦拭面を載置するための底部を有し、前記底部は水平面と0度以上、45度以下の角度をなす。
【0018】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートには前記第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、前記接続領域は接着部を含み、前記第1シート状モップは前記接着部に接着され、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接続を実現することができる。
【0019】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は、前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着されるように、前記モッププレートを駆動して振動させるための第1移動機構を含み、前記振動とは、前記モッププレートの第1方向及び第2方向に沿った往復運動であり、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であり、前記第2方向は前記第1方向と逆である。
【0020】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、前記摩擦アセンブリは、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、前記モッププレートの第1方向に沿った運動を妨げる作用力を発生するために用いられ、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向である。
【0021】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビン内に、隣接する2枚の前記第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリがさらに配置される。
【0022】
1つの可能な実現形態において、前記接着部は前記第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記第1部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、15度以下であり、前記第2部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、90度より小さい。
【0023】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートは頂部、底部及び前記頂部と底部とを接続するための側壁を有し、前記側壁は前記底部から前記頂部に向かって傾斜しており、前記接着部は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記接着部の前記第2部分は傾斜する前記側壁に配置される。
【0024】
1つの可能な実現形態において、前記接着部と前記第1シート状モップとの面積比は、前記モッププレートが前記第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚貼り取ることができるように、所定の範囲内にある。
【0025】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを分離された1枚の前記第1シート状モップに接続するために、第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚分離するための分離機構を含む。
【0026】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続するために、分離された1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送するための移送機構をさらに含む。
【0027】
1つの可能な実現形態において、前記分離機構は、モップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するための紙吸引装置を含み、前記モップ吸引位置とは、前記紙吸引装置が前記第1シート状モップを1枚吸引できる位置である。
【0028】
1つの可能な実現形態において、前記分離機構は、最上層の第1シート状モップが少なくとも2枚の前記第1シート状モップから分離されるように、流体を積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップの頂面に輸送するための流体輸送装置を含む。
【0029】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は取り外し機構をさらに含み、前記モッププレートは取り外し領域を含み、前記取り外し機構は前記取り外し領域と協働して第2シート状モップをモッププレートから取り外し、前記取り外し領域と前記第2シート状モップとの間には相互接続作用がない。
【0030】
1つの可能な実現形態において、前記取り外し機構は取り外し方向に沿って前記第2シート状モップを取り外すように構成され、前記取り外し方向は前記第2シート状モップの擦拭面又は前記モッププレートと鋭角、直角又は鈍角をなす。
【0031】
1つの可能な実現形態において、前記取り外し機構は、モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で落下するように、前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えるように構成される。
【0032】
1つの可能な実現形態において、第2シート状モップをモッププレートから取り外す過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレート又は前記取り外し機構は能動的に運動する。
【0033】
1つの可能な実現形態において、前記メンテナンスシステムは、モッププレートから取り外された前記第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含む。
【0034】
1つの可能な実現形態において、前記第2収容ビンは、第2シート状モップが前記第2収容ビンに落下するように、モッププレートから取り外された第2シート状モップの移動経路に配置されるように構成される。
【0035】
1つの可能な実現形態において、前記取り外し機構は前記第2収容ビンに配置される。
【0036】
1つの可能な実施形態において、前記取り外し機構は所定のモップ取り外し位置に取り付けられ、前記モップ取り外し位置は前記第2収容ビンの外部にあり、前記取り外し機構は、前記モップ取り外し位置で、第2シート状モップをモッププレートから取り外し、且つ前記第2収容ビンに受け取らせるために用いられる。
【0037】
1つの可能な実現形態において、前記メンテナンスシステムは前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含み、前記モップ取り外し位置又は前記第2収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高い。
【0038】
1つの可能な実現形態において、前記取り外し領域には、前記モッププレートの外縁が前記モッププレートの内部に凹んでなるモップ離脱溝が含まれる。
【0039】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートは少なくとも第1状態及び第2状態を含み、前記第1状態で、前記モッププレートは擦拭位置にあり、前記第2状態で、前記モッププレートは非擦拭位置にあり、
前記非擦拭位置は、前記第2シート状モップの取り外し又は第1シート状モップの取り付けのための操作空間を提供するように、前記擦拭位置より高い。
【0040】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビン及び前記第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列される。
【0041】
第2態様において、本開示は、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納する第1収容ビンを提供するステップと、モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップして、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するステップと、を含む、掃除ロボットのメンテナンスシステムの制御方法をさらに提供する。
【0042】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを含み、モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップする前記ステップは、モッププレートが前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して前記第1シート状モップと接合できるように、前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して運動させるステップを含む。
【0043】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビンに向かって運動させ、且つ前記第1収容ビン内に入り込ませるステップを含む。
【0044】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り付けられ、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレートは前記掃除ロボットに対して前記第1収容ビンに向かって能動的に運動する。
【0045】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、前記システムは前記第1収容ビンに接続される第3移動機構をさらに含み、前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して運動させ、前記第3移動機構によって前記第1収容ビンを駆動して運動させるステップを含む。
【0046】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構をさらに含み、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、前記モッププレートは前記掃除ロボットから分離可能であり、前記方法は、前記掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、前記モッププレートを前記掃除ロボットから分離し、前記第1移動機構を分離された前記モッププレートに接続して、前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビン内に入り込ませるステップをさらに含む。
【0047】
1つの可能な実現形態において、前記第1移動機構を分離された前記モッププレートに接続するステップの前に、前記方法は、磁気吸着によって前記第1移動機構及び前記モッププレートを予め位置決めするステップをさらに含む。
【0048】
1つの可能な実現形態において、前記メンテナンスシステムは前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含み、前記方法は、前記掃除ロボットが前記モッププレート操作位置に到達したことを確認した場合、前記モッププレートを前記掃除ロボットから分離するステップをさらに含む。
【0049】
1つの可能な実現形態において、前記モップ突き合わせ位置又は前記第1収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高い。
【0050】
1つの可能な実現形態において、モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするステップは、前記第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするように前記モッププレートを制御するステップを含む。
【0051】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートの下面は前記第1シート状モップの擦拭面と90度未満の角度をなす。
【0052】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートには前記第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、前記接続領域は接着部を含み、前記第1シート状モップは前記接着部に接着され、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接続を実現することができる。
【0053】
1つの可能な実施形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、前記方法は、
前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着されるよう、前記モッププレートを駆動して振動させるように前記第1移動機構を制御するステップをさらに含み、前記振動とは、前記モッププレートの第1方向及び第2方向に沿った往復運動であり、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であり、前記第2方向は前記第1方向と逆である。
【0054】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、前記方法は、前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、モッププレートが第1方向に沿って運動する時に、前記摩擦アセンブリによって反作用力を発生させるステップをさらに含み、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向である。
【0055】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビン内に、隣接する2枚の前記第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリがさらに配置される。
【0056】
1つの可能な実現形態において、前記接着部は前記第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記第1部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、10度以下であり、前記第2部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、90度より小さい。
【0057】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートは頂部、底部及び前記頂部と底部とを接続するための側壁を有し、前記側壁は前記底部から前記頂部に向かって傾斜しており、前記接着部は傾斜する前記側壁に配置される。
【0058】
1つの可能な実現形態において、前記接着部と前記第1シート状モップとの面積比は、前記モッププレートが前記第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚貼り取ることができるように、所定の範囲内にある。
【0059】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は分離機構を含み、前記方法は、前記モッププレートを分離された1枚の前記第1シート状モップに接続するために、分離機構によって第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚分離するステップを含む。
【0060】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は移送機構を含み、前記方法は、前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続するために、移送機構によって1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送するステップを含む。
【0061】
1つの可能な実現形態において、前記分離機構は紙吸引装置を含み、前記方法は、モップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するように前記紙吸引装置を制御するステップを含み、前記モップ吸引位置とは、前記紙吸引装置が前記第1シート状モップを1枚吸引できる位置である。
【0062】
1つの可能な実現形態において、前記分離機構は流体輸送装置を含み、前記方法は、最上層の第1シート状モップが少なくとも2枚の前記第1シート状モップから分離されるよう、流体を第1収容ビンに輸送するように前記流体輸送装置を制御するステップを含む。
【0063】
1つの可能な実現形態において、前記方法は、前記モッププレートに第2シート状モップが取り付けられている場合、前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップをさらに含む。
【0064】
1つの可能な実現形態において、前記メンテナンスシステムは取り外し機構を含み、前記モッププレートは取り外し領域を含み、前記取り外し領域と前記第2シート状モップとの間には相互接続作用がない。前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、前記取り外し機構と前記モッププレートの少なくとも1つを制御して移動させ、前記第2シート状モップを前記モッププレートから取り外すステップを含む。
【0065】
1つの可能な実現形態において、前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、前記取り外し機構によって取り外し方向に沿って前記第2シート状モップを取り外すステップを含み、前記取り外し方向は前記第2シート状モップの擦拭面又は前記モッププレートと鋭角、直角又は鈍角をなす。
【0066】
1つの可能な実現形態において、前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で落下するように、前記取り外し機構によって前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えることで、第2シート状モップをモッププレートから取り外すステップを含む。
【0067】
1つの可能な実現形態において、第2シート状モップをモッププレートから取り外す過程で、前記掃除ロボットは非能動的に運動し、前記モッププレート又は前記取り外し機構は能動的に運動する。
【0068】
1つの可能な実現形態において、前記システムは、前記モッププレートから分離された前記第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含み、前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で第2収容ビン内に落下するように、前記取り外し機構によって前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えて、第2シート状モップをモッププレートから分離するステップを含む。
【0069】
1つの可能な実施形態において、前記取り外し機構は前記第2収容ビンに配置される。
【0070】
1つの可能な実現形態において、前記システムは前記第2収容ビンに接続される第2移動機構を含み、前記取り外し機構は所定のモップ取り外し位置に取り付けられ、前記モップ取り外し位置は前記第2収容ビンの外部にあり、前記方法は、前記モッププレートから分離された前記第2シート状モップを受け取るように、前記第2移動機構によって前記第2収容ビンを駆動してモップ取り外し位置まで移動させるステップを含む。
【0071】
1つの可能な実現形態において、前記取り外し領域には、前記モッププレートの外縁が前記モッププレートの内部に凹んでなるモップ離脱溝が含まれる。
【0072】
1つの可能な実現形態において、前記モッププレートは少なくとも第1状態及び第2状態を含み、前記第1状態で、前記モッププレートは擦拭位置にあり、前記第2状態で、前記モッププレートは非擦拭位置にあり、前記非擦拭位置は、前記第2シート状モップの取り外し又は第1シート状モップの取り付けのための操作空間を提供するように、前記擦拭位置より高い。
【0073】
1つの可能な実現形態において、前記モップ取り外し位置又は前記第2収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高い。
【0074】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビン及び前記第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列される。
【0075】
1つの可能な実現形態において、前記第1収容ビンは前記第2収容ビンの上方にある。
【0076】
第3態様において、本開示は、
掃除ロボットがベースステーションに戻ったことを確認するステップと、
掃除ロボットに取り付けられた第2シート状モップを第1収容ビン内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置を制御するステップと、を含む、掃除ロボットのモップ交換方法をさらに提供する。
【0077】
1つの可能な実現形態において、掃除ロボットがベースステーションに戻ったことを確認するステップは、
前記掃除ロボットがモッププレート操作位置に到達したことを確認し、前記モッププレートを取り外すように前記掃除ロボットを制御するステップを含む。
【0078】
1つの可能な実現形態において、前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構を含み、掃除ロボットに取り付けられた第2シート状モップを第1収容ビン内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置を制御するステップは、第2シート状モップを取り外し、且つ前記第2シート状モップを回収するための第2収容ビンに収納するよう、モッププレートを駆動してモップ取り外し位置まで移動させるように第1移動機構を制御するステップと、モッププレートを駆動してモップ取り付け位置まで移動させ、且つ前記第1収容ビン内に入り込ませ、前記第1シート状モップを前記モッププレートに取り付けるように第1移動機構を制御するステップと、を含む。
【0079】
本開示によって提供される解決手段では、掃除ロボットがモップのメンテナンスを必要とする場合、掃除ロボットにおいて未使用の第1シート状モップと交換し、掃除ロボットを清潔にする目的を達成することができ、従来の掃除ロボットのメンテナンスシステムにおける洗浄プロセスが省略され、それにより、洗浄プロセスにおいて掃除ロボットのモップアセンブリ及びベースステーション側に汚れが残ることが回避され、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【
図1】本開示の実施例に適用可能な掃除ロボットのメンテナンスシステムのアーキテクチャの模式図である。
【
図2】本開示の実施例に係る掃除ロボットがベースステーションに戻る際の模式図である。
【
図3】本開示の実施例において接続部311がモッププレート110に接続される際の模式図である。
【
図4】本開示の実施例において掃除ロボットがベースステーションを出る又は半分出る際の模式図である。
【
図5】本開示の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図6】本開示の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図7】本開示の別の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図8】本開示の別の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図9】本開示の実施例に係るモッププレートの模式図である。
【
図10】本開示の別の実施例に係るモッププレートの模式図である。
【
図11】本開示の実施例において取り外しが完了した後の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図12】本開示の実施例において第1シート状モップを取り付ける時の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図13】本開示の別の実施例において第1シート状モップを取り付ける時の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図14】本開示の別の実施例において第1シート状モップを取り付ける時の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図15】本開示の実施例において取り付けが完了した後の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図16】本開示の実施例において取り付けが完了した後に掃除ロボットがベースステーションに入る時のロボットシステムの模式図である。
【
図17】本開示の実施例に係るベースステーション500の模式図である。
【
図18】本開示の別の実施例に係る掃除ロボットがベースステーションに入る際の模式図である。
【
図19】本開示の別の実施例に係る掃除ロボットがベースステーションを出る際の模式図である。
【
図20】本開示の別の実施例に係る第1移動機構とモッププレートとの接続の模式図である。
【
図21】本開示の別の実施例に係るモッププレートがモップ取り外し位置まで移動する際の模式図である。
【
図22】本開示の別の実施例に係る取り外し機構がモップを取り外す際の模式図である。
【
図23】本開示の別の実施例に係る取り外し動作が完了した際の模式図である。
【
図24】本開示の別の実施例に係る第1シート状モップを接着する際の模式図である。
【
図25】本開示の別の実施例に係る第1シート状モップの接着が完了した後の模式図である。
【
図26】本開示の別の実施例において可撓性当接部分によってモッププレートを押圧する際の模式図である。
【
図27】本開示の別の実施例に係る第1移動機構がモッププレートから切り離される際の模式図である。
【
図28】本開示の別の実施例に係る掃除ロボットとモッププレートとの接続の模式図である。
【
図29】本開示の実施例に係る制御方法のフローチャートである。
【
図30】本開示の実施例に係る制御装置の模式図である。
【
図31】本開示の別の実施例に係るコントローラの模式図である。
【
図32】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットがベースステーションに入る際の模式図である。
【
図33】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットとモッププレートとが分離される際の模式図である。
【
図34】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットがベースステーションを出る際の模式図である。
【
図35】本開示のさらに別の実施例で提供される第1移動機構が下降する際の模式図である。
【
図36】本開示のさらに別の実施例で提供される第1移動機構とモッププレートとの接続構造の模式図である。
【
図37】本開示のさらに別の実施例で提供される第1移動機構がモッププレートに接続される際の模式図である。
【
図38】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートがモップ取り外し位置まで移動する際の模式図である。
【
図39】本開示のさらに別の実施例で提供される第2収容ビンがモップ取り外し位置まで移動する際の模式図である。
【
図40】本開示のさらに別の実施例で提供されるモップの取り外しの模式図である。
【
図41】本開示のさらに別の実施例で提供される取り外し機構がモップを取り外す際の模式図である。
【
図42】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートがモップ貼り取り位置まで移動する際の模式図である。
【
図43】本開示のさらに別の実施例で提供される第1収容ビンがモップ貼り取り位置まで移動する際の模式図である。
【
図44】本開示のさらに別の実施例で提供される第1シート状モップを接着する際の模式図である。
【
図45】本開示のさらに別の実施例で提供される接着動作が完了した際の模式図である。
【
図46】本開示のさらに別の実施例で提供される第1収容ビンのリセットの模式図である。
【
図47】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートがモッププレート解放位置まで移動する際の模式図である。
【
図49】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートと第1移動機構との接続解除の模式図である。
【
図50】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートが解放される際の模式図である。
【
図51】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットとモッププレートとの接続の模式図である。
【
図52】本開示によって提供されるモップピックアッププロセスの模式図である。そのうち、
図52(a)はモッププレートとモップとが接続される前の状態の模式図を示す。
図52(b)はモッププレートとモップとが接続される際の状態の模式図を示す。
図53(c)はモッププレートとモップとが接続された後の状態の模式図を示す。
【
図53】本開示のさらに別の実施例で提供される取り外し機構が第2収容ビンに配置される際の模式図である。
【
図54】本開示のさらに別の実施例で提供される第1収容ビンの構造模式図である。
【
図55】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートの構造模式図である。
【
図56】本開示によって提供されるモッププレートとモップとの第1突き合わせ状態の模式図である。
【
図57】本開示によって提供されるモッププレートとモップとの第2突き合わせ状態の模式図である。
【
図58】本開示のさらに別の実施例で提供される制御方法のフローチャートである。
【
図59】本開示のさらに別の実施例で提供されるモップの取り外しの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0081】
以下において、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。
【0082】
まず、本開示に関わるいくつかの技術用語を簡単に説明する。
【0083】
ピックアップは、広意義で理解されるべきであり、例えば、モップピックアップ装置が第1収容ビンから第1シート状モップをピックアップすることは、モップピックアップ装置が第1収容ビンに向かって能動的に運動してピックアップを行ってもよく、第1収容ビンがモップピックアップ装置に向かって能動的に運動してピックアップを行ってもよく、さらに、モップピックアップ装置及び第1収容ビンがそれぞれある特定の位置まで運動してピックアップを行ってもよい。モッププレートとモップは、直接突き合わせによって接続してもよく、別途配置される第三者機構によって接続してもよい。ピックアップの方向については、上から下へピックアップしてもよく、下から上へピックアップしてもよく、左から右へピックアップしてもよく、右から左へピックアップしてもよく、当然ながら、他の方向からピックアップしてもよい。1枚のモップをモッププレートに接続する目的を実現するための様々なピックアップ方法は、いずれも本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0084】
能動的な運動及び非能動的な運動について、通常、上記能動的な運動とは、コントローラによって制御される(例えば、移動機構又は駆動機構の駆動作用による)運動であり、非能動的な運動とは、コントローラによって制御されないままに発生した運動又は変位である。理解を容易にするために、ここでは第1収容ビンの運動を例として非能動的な運動を簡単に説明する。モッププレートと第1収容ビンとが相対的に移動して、第1収容ビンからモップを取る過程で、モッププレートと第1収容ビン内の第1シート状モップとが接続される時の互いの作用力により、第1収容ビンは運動又は変位が発生することがあり、この運動又は変位がコントローラそのものによって制御されるものでなければ、この場合、第1収容ビンの運動は非能動的な運動である。
【0085】
現在、擦拭機能を有する掃除ロボットのメンテナンスシステムは、いずれも、掃除ロボットが一定時間作動した後にベースステーションに戻ると、ベースステーションに配置された自動洗浄システムによって掃除ロボットを洗浄するものである。しかしながら、このような掃除ロボットを自動的に洗浄する解決手段は、洗浄プロセスにおいて掃除ロボットのモップアセンブリ及びベースステーション側の両方にも汚れが残るため、ユーザエクスペリエンスが低下する。
【0086】
本開示は掃除ロボットを清潔にする解決手段を提供し、掃除ロボットがベースステーションに戻った後、掃除ロボットにおいて未使用の第1シート状モップと交換して、掃除ロボットを清潔にする目的を達成することができ、従来の掃除ロボットのメンテナンスシステムにおける洗浄プロセスが省略され、それにより、洗浄プロセスにおいて掃除ロボットのモップアセンブリ及びベースステーション側に汚れが残ることが回避され、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0087】
本開示は掃除ロボットのメンテナンスシステムを提供する。該メンテナンスシステムは、モップピックアップ装置及び第1収容ビンを含み、第1収容ビンは、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納するために用いられ、モップピックアップ装置は、第1収容ビンから第1シート状モップを1枚ピックアップして、1枚の第1シート状モップをモッププレートに接続するために用いられる。
【0088】
メンテナンスを容易にするために、第1収容ビンはベースステーションに配置されてもよく、モップピックアップ装置はベースステーションに配置されてもよく、掃除ロボットに配置されてもよく、さらに別途配置されてもよい。
【0089】
指摘すべきことは、本明細書で言及した「積み重ねる」とは、部分的に重ねてもよく、完全に重ねてもよい点であり、即ち、第1シート状モップは、少なくとも2枚である場合、配列される際に少なくとも部分的に重ねられる。
【0090】
第1シート状モップが部分的に積み重ねられる場合、モップピックアップ装置は、対応する第1シート状モップをピックアップするために、モップを取る時にピックアップ位置を適応的に調整することが理解可能であり、即ち、第1シート状モップは異なる配置位置を有することができ、モップピックアップ装置は異なるピックアップ位置を有することができ、対応する第1シート状モップを取り出すために、該ピックアップ位置は配置位置に対応しており、好ましくは、第1シート状モップは積み重ねられる際に完全に重ねられており、一方では、モップの占有空間を節約し、例えば、第1収容ビンの空間を小さくすることができ、他方では、毎回同じ位置でモップを取るため、毎回、簡単且つ容易にモップを取ることができる。
【0091】
積み重ねられる複数枚のモップから1枚取り出す方法を考えると、本開示の1つの実施形態において、モップピックアップ装置はモッププレートを含み、モッププレートと第1収容ビンとは、モッププレートが第1収容ビン内に入り込み、第1シート状モップと接合できるように、相対運動可能に構成され、例えば、モッププレートは第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して第1シート状モップと接続される。
【0092】
上記モップ突き合わせ位置とは、モッププレートと第1シート状モップとが互いに接触する位置であってもよく、又はモッププレートが第1シート状モップと互いに接続又は接合できる位置であってもよい。
【0093】
モップ突き合わせ位置が、モッププレートと第1シート状モップとが互いに接触する位置である場合、該モップ突き合わせ位置はモップの取り出しにつれて変化可能であることが理解可能であり、例えば、隣接する2枚のモップの間に隙間がない場合、該モップ突き合わせ位置は、次のモップに接触するために、モップを取り出すたびに1枚のモップの厚さで変化するが、隣接する2枚のモップの間に隙間がある場合、該モップ突き合わせ位置は、次のモップに接触するために、モップを取り出すたびに1枚のモップの厚さと該隙間の高さとの和で変化する。要するに、該モップ突き合わせ位置は、モップを取り出すたびに少なくとも1枚のモップの厚さで変化することができる。
【0094】
モッププレートと第1収容ビンの互いの協働により、モッププレートは第1収容ビン内に入り込んで第1シート状モップを取り出し、モッププレートと第1シート状モップの接合が実現され、つまり、モッププレートと第1収容ビンとは互いに突き合わせる(即ちモッププレートが第1収容ビン内に入り込んでモップを取る)ように、モッププレートと第1シート状モップの接続を直接実現し、メンテナンスシステムの構造が簡素化される。
【0095】
指摘すべきことは、上記相対運動とは、モッププレートと第1収容ビンの少なくとも1つが能動的に運動できるか又は能動的に移動できることである点である。
【0096】
従って、いくつかの実施形態において、モッププレートと第1シート状モップの接合過程で、第1収容ビンは非能動的に運動し、前記モッププレートは第1収容ビンに向かって能動的に運動し、且つ第1収容ビン内に入り込む。
【0097】
即ち、モップを取る時、モッププレートは第1収容ビン内の第1シート状モップに向かって能動的に運動する。
【0098】
例えば、モッププレートが掃除ロボットから分離される時、モッププレートは第1収容ビンに向かって能動的に運動し、且つ第1収容ビン内に入り込んで第1シート状モップと接合する。理解を容易にするために、第1収容ビンがモッププレートの片側にあることを例にし、モッププレートは、まず鉛直方向に沿って第1収容ビンより高い位置まで運動し、続いて水平方向に沿って第1収容ビンの上方まで移動し、次に第1収容ビン内に入り込んで第1シート状モップと突き合わせることができる。指摘すべきことは、モッププレートが第1収容ビンに向かって能動的に運動する過程で、掃除ロボットは能動的に運動してもよく、非能動的に運動してもよい点であり、本実施例ではこれを制限しない。
【0099】
また例えば、モッププレートが掃除ロボットに取り付けられる場合、即ちモッププレートが掃除ロボットに接続される状態にある場合、モッププレートは掃除ロボットに対して第1収容ビンに向かって能動的に運動し、且つ第1収容ビン内に入り込んで第1シート状モップと接続することもでき、モッププレートが第1収容ビンに向かって能動的に運動する過程で、掃除ロボットは非能動的に運動し、例えば掃除ロボットは不動のままであってもよい。
【0100】
以上のように、モッププレートと掃除ロボットとが接続されているか分離されているかに関わらず、モッププレートがモップに向かって能動的に運動してモップと突き合わせられることで、突き合わせの難易度が低下し、モップ突き合わせの信頼性及び安全性が向上する。
【0101】
モッププレートの運動を実現するために、1つの実施例において、モップピックアップ装置は、モッププレートを駆動して運動させるための移動アセンブリをさらに含んでもよく、モッププレートと掃除ロボットとは取り外し可能に接続され、モッププレートは、掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、分離されたモッププレートが移動アセンブリによって駆動されて第1収容ビン内に入り込むことができるように、掃除ロボットから分離可能である。
【0102】
例えば、上記移動アセンブリは、モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構を含んでもよく、第1移動機構は、モッププレートに接続されてモッププレートを駆動して移動させるために、モッププレートに接続される接続部を含んでもよい。
【0103】
該実施例において、モッププレートは掃除ロボットから取り外すことができ、モップピックアップ装置は移動アセンブリによって掃除ロボットから取り外されたモッププレートに接続された後、モッププレートと第1収容ビン内の第1シート状モップとの突き合わせを実行し、即ち、まずモッププレートを取り外し、続いてモップを交換する。こうする利点は次のとおりである。モッププレートを掃除ロボットから取り外すことで、モッププレートの運動空間をより大きくすることができ、特にベースステーション内でモッププレートを取り外す場合、ベースステーションの空間が限られているため、取り外した後、モッププレートの運動がより容易になり、そして、モップの交換方式が簡単で使いやすく、モップ取り付けの安全性及び信頼性が向上し、同時に掃除ロボットは他の作業を行うことができ、それにより、モッププレートの交換メンテナンスプロセス及び掃除ロボットの知能化レベルがより高くなる。
【0104】
当然ながら、他の実施形態において、モッププレートは掃除ロボットに接続され又は取り付けられて、取り外されずにモップを取る操作を実行してもよい。
【0105】
説明すべきことは、上記交換は取り外し及び取り付けを含むと理解されるべきである点であり、例えば、モッププレートにモップがない場合、モップの交換は第1シート状モップの取り付けであり、モッププレートに第2シート状モップがある場合、モップの交換は第2シート状モップの取り外し及び第1シート状モップの取り付けを含んでもよく、掃除ロボットがモップの交換を必要とするか否かは、モップの汚れ程度を検出する方式、掃除ロボットがモップを使用して作動した時間又はモップを使用して掃除した掃除面積を取得する方式、又はユーザの交換命令を受信する方式等によって判定することができ、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0106】
モップの分離方法を考えると、いくつかの実施形態において、メンテナンスシステムは、前記掃除ロボットからモッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含む。
【0107】
モッププレート操作位置は、掃除ロボットのメンテナンスを容易にするために、ベースステーションに配置されてもよい。
【0108】
指摘すべきことは、モッププレート操作位置はさらに、前記掃除ロボットに前記モッププレートを取り付けるために用いられてもよい点であり、当然ながら、他の実施例において、モッププレートを取り付けるための別の取り付け位置を提供してもよく、本実施例ではこれを限定しない。また、本明細書のモッププレート操作位置とは、1つの位置であってもよく、1つの領域又は空間であってもよい。
【0109】
掃除ロボットは通常、ベースステーションの下部の掃除ロボットを載置するプラットフォームにドッキングするため、さらに、モップ突き合わせ位置又は前記第1収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高い。
【0110】
第1収容ビンをロボットのドッキング位置又はベースステーションプラットフォームの上部に配置することで、メンテナンスシステム又はベースステーションの敷地空間が節約される。
【0111】
理解を容易にするために、第1モップビンが立方体のような規則的な形状であることを例にし、モップ突き合わせ位置、第1収容ビンの最低位置をモッププレート操作位置より高くすることで、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成することができ、モップ突き合わせ位置、第1収容ビン又は前記第1収容ビンの移動軌跡は、前記掃除ロボットがドッキングするための前記空間の投影範囲内にある。
【0112】
第1収容ビンの最低位置は第1収容ビンの配置方式にも関係しており、例えば、第1収容ビンの開口が上向きに配置される場合、第1収容ビンの最低位置とは第1収容ビンの底部外面であり、第1収容ビンの開口が左向き又は右向きに配置される場合、第1収容ビンの最低位置とは第1収容ビンの側壁の外面である。
【0113】
第1収容ビンが移動できない場合、第1収容ビンが水平地面に投射した投影は掃除ロボットのドッキング空間の投影範囲内にあり、第1収容ビンが移動できる場合、第1収容ビンの移動軌跡が水平地面に投射した投影は前記掃除ロボットのドッキング空間の投影範囲内にある。
【0114】
本実施例において、第1収容ビンは掃除ロボットのドッキング位置の上方にあり、又は、ベースステーションは前記第1収容ビンを収納可能な位置を有し、第1収容ビンが該位置に配置でき、該位置は水平地面まで一定の高さがあり、それによって掃除ロボットのドッキング空間をあけておく。上記配置方式はシステムの占有面積を節約し、メンテナンスシステムの小型化を実現するのに役立つ。
【0115】
いくつかの他の実施形態において、モッププレートと第1シート状モップの接合過程で、第1収容ビン及びモッププレートは両方とも能動的に運動する。
【0116】
つまり、モップを取る時、第1収容ビン及びモッププレートの両方とも能動的に運動させて協働することで、モッププレートと第1シート状モップとの接続を実現し、メンテナンスシステムのモッププレートの移動軌跡及び構造の複雑さを単純化する。
【0117】
例えば、モップピックアップ装置は、モッププレートを駆動して運動させるための移動アセンブリ(例えば、第1移動機構)を含み、メンテナンスシステムは、第1収容ビンを駆動して運動させるための第3移動機構を含む。
【0118】
当然ながら、モッププレートと第1収容ビンの突き合わせ過程で、第1収容ビンがモッププレートに向かって能動的に運動し、モッププレートが非能動的に運動するようにしてもよい。
【0119】
モッププレートのモップ取り方向を考えると、いくつかの実施形態において、前記モッププレートは、第1シート状モップの積み重ね方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするために用いられる。
【0120】
上記積み重ね方向は、第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向、又は前記第1シート状モップの擦拭面に対向する非擦拭面が前記第1シート状モップの擦拭面に指す方向である。
【0121】
例えば、モッププレートは、第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするために用いられる。つまり、モッププレートの運動方向はモップの擦拭面と垂直であり、それによって両者の突き合わせと取り付けを実現し、突き合わせ過程が簡単且つ迅速であり、信頼性が高い。
【0122】
第1シート状モップの擦拭面とは、擦拭作業を実行できる表面又は掃除すべき地面と接触して掃除作業を行う表面であることが理解可能である。
【0123】
モップ取り方向でのモッププレートの配置を考えると、モッププレートがモップに接続できることを確保するために、いくつかの実施例において、モッププレートの下面は第1シート状モップの擦拭面と90度未満の角度をなす。
【0124】
モッププレートとモップの接続安定性を向上させるために、さらに、モッププレートの下面と第1シート状モップの擦拭面とがなす角度の値の範囲は0度以上、45度以下である。
【0125】
モッププレートとモップとの突き合わせを容易にするために、いくつかの実施形態において、第1収容ビンにガイド装置を配置することで、モッププレートとモップの突き合わせ過程で接続位置決めを行い、ずれが大きすぎることにより接続が強固でないか又は接続に失敗するという問題を防止することができ、選択的に、該ガイド装置は、例えばガイドポストであってもよく、スライド溝又はスライドレールであってもよい。
【0126】
モッププレートとモップとの接続安定性及び突き合わせ精度を向上させるために、さらに、モッププレートの下面と第1シート状モップの擦拭面との角度の値の範囲は0度以上、35度以下である。
【0127】
図56を参照すると、図中、第1収容ビン210内にガイド装置810が配置され、ガイド装置810はガイドポストを採用し、モッププレート210の下面と第1シート状モップの擦拭面との角度はaであり、角度aの値の範囲は0度以上、35度以下である。
【0128】
指摘すべきことは、モッププレートの下面と前記第1シート状モップの擦拭面とがなす角度aは、ガイド装置(例えばガイドポスト)の孔径及びモッププレートのガイドポストに対応する位置決め孔の大きさに関係する点である。
【0129】
モップを取る方向でのモップビンの配置を考えると、いくつかの実施形態において、第1収容ビンは、第1シート状モップの擦拭面を載置するための底部を有し、底部は水平面と0度以上、45度以下角度をなす。
【0130】
図57を参照すると、第1収容ビン210は、第1シート状モップの擦拭面を載置するための底部2104を有し、底部2104は水平面と角度bをなし、角度bの値の範囲は0度以上、45度以下である。
【0131】
モッププレートのモップ取りを容易にし、且つモッププレートとモップの接続安定性を向上させるために、さらに、前記底部と水平面とがなす角度は0度以上、30度以下である。
【0132】
モップビンの製造誤差を考えると、さらに、前記底部と水平面とがなす角度は0度以上、15度以下である。
【0133】
当然ながら、他の実施形態において、モップピックアップ装置又はモッププレートは、重力の方向に沿って15度以下の角度をなすように前記第1収容ビンに入り込むために用いられる。
【0134】
モップピックアップ装置又はモッププレートが重力の方向又は重力に近い方向から第1シート状モップを取ることで、第1シート状モップが他の方向に配置されて不安定になり又は追加の装置で固定する必要があるという問題が回避され、又は、第1シート状モップが移動過程で変位してモッププレートと第1シート状モップとが正確に突き合わせることができなくなり又は両者が突き合わせられた後に安定性が低くなるという問題が回避され、同時に、モップを取る時に複数枚のモップが持ち出される場合に余分なモップを重力の作用下で入れ戻すことで、1枚のモップとの接続が保持される。
【0135】
モッププレートとモップとの固定方式を考えると、いくつかの実施形態において、前記モッププレートには前記第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、前記接続領域は接着部を含み、前記第1シート状モップは前記接着部に接着され、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接続を実現することができる。
【0136】
即ち、モッププレートと第1シート状モップとが接着の方式によって接続され、取り付けが簡便であり、且つ信頼性が高く、同時にモッププレートの構造がより簡単である。
【0137】
貼り取り部の配置位置を考えると、いくつかの実施形態において、接着部は第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、第1部分と第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、15度以下であり、前記第2部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、且つ90度より小さい。
【0138】
第1部分はモッププレートと第1シート状モップとの対面貼り取りを実現することができ、製造誤差を考慮すると、ここの第1部分と第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、15度以下であり、第2部分はモッププレートと第1シート状モップとの間の互いの作用力によって第1シート状モップを持ち上げてモッププレートと第1シート状モップの貼り取りを実現し、モッププレートが第1部分及び第2部分によって第1シート状モップを貼り取れば、モッププレートと第1シート状モップの接続安定性を向上させることができる。
【0139】
モップの交換を容易にするために、いくつかの実施形態において、モッププレートは頂部、底部及び頂部と底部とを接続するための側壁を有し、側壁は底部から頂部に向かって傾斜し、接着部は第1シート状モップ外に露出する第2部分を有し、接着部の第2部分は傾斜する前記側壁に配置される。
【0140】
接着の利便度を考えると、第2部分と第1シート状モップとがなす夾角は10度より大きく、且つ60度以下である。
【0141】
接着効果を向上させるために、第2部分と第1シート状モップとがなす夾角は20度以上、且つ45度より小さい。
【0142】
取り付けの容易さ、及び取り付けの強固性又は安定性、取り外しの容易さを考えると、好ましくは、第2部分と第1シート状モップとがなす夾角は25度以上、35度以下である。
【0143】
本実施例において、好ましくは、第2部分と第1シート状モップとがなす夾角は30度である。
【0144】
以下の方式のうちの少なくとも1つによって、貼り取る際に複数枚のモップが持ち出される問題を回避することができる。
【0145】
方式1では、モッププレートが第1シート状モップに接続された後に、振動の方式によって、複数枚の第1シート状モップを持ち出すことを回避する。
【0146】
例えば、モップピックアップ装置は、第1シート状モップがモッププレートに接着された後、1枚の第1シート状モップがモッププレートの接着部に接着されるように、モッププレートを駆動して振動させるための第1移動機構を含み、振動とは、第1方向及び第2方向に沿った前記モッププレートの往復運動であり、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であり、前記第2方向は前記第1方向と逆である。
【0147】
方式2では、第1シート状モップがモッププレートに接着された後、掻き取りの方式によってモッププレートが複数枚の第1シート状モップを持ち出すことを回避する。
【0148】
例えば、第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、第1シート状モップがモッププレートに接着された後、摩擦アセンブリは、1枚の第1シート状モップがモッププレートの接着部に接着できるように、モッププレートの第1方向に沿った運動を妨げる作用力を発生させるために用いられ、第1方向はモッププレートが第1収容ビンから第1シート状モップを取り出す方向である。
【0149】
方式3では、第1収容ビン内に仕切りアセンブリを配置することで、第1シート状モップ間のブロッキングを低減し、それにより、モッププレートを第1シート状モップに突き合わせる過程で複数枚の第1シート状モップが持ち出される問題を回避する。
【0150】
例えば、第1収容ビン内に、隣接する2枚の前記第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリが配置される。
【0151】
方式4では、接着部と第1シート状モップの面積比を制御することでモッププレートの第1シート状モップに対する接着力を制御し、モッププレートが一度に複数枚の第1シート状モップを貼り取り得る問題を回避する。
【0152】
例えば、接着部と第1シート状モップとの面積比は、モッププレートが前記第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚貼り取ることができるように、所定の範囲内にある。
【0153】
この所定の範囲は接着部の使用材質、第1シート状モップの接着部に対応する接着面(又は非擦拭面と呼ぶ)の材質、接着部の配置位置等の要素に関係することを理解すべきである。
【0154】
接着部の材料を節約するために、この所定の範囲は5%以上、90%以下に設定される。
【0155】
好ましくは、この所定の範囲は5%以上、60%以下に設定される。
【0156】
モップの取り外しも容易にされるべきであることを考えると、この所定の範囲は5%以上、30%以下に設定される。
【0157】
接着部がマジックテープであり、モップの接着面が絨毛であり、接着部がモッププレートの側壁及び底部に配置されることを例として、所定の範囲は10%~20%に設定される。
【0158】
当然ながら、他の実施例において、第1シート状モップの積み重ね位置によって第1シート状モップ間のブロッキングを低減することもでき、例えば、隣接する2枚の第1シート状モップを部分的に積み重ねたり、各第1シート状モップの接着部が位置する表面と非接着部が位置する表面の間の材質から考えて隣接する2枚のシート状モップの付着力を小さくしたりする。
【0159】
如何にして複数枚のモップからモップを1枚取り出すかという問題に対して、本開示の別の実施形態において、モップピックアップ装置は、第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の第1シート状モップから第1シート状モップを1枚分離するための分離機構を含んでもよい。
【0160】
及び/又は、モッププレートを1枚の第1シート状モップに接続するために、1枚の第1シート状モップを所定の移送位置に移送するための移送機構を含んでもよい。
【0161】
分離及び/又は移送によって1枚の第1シート状モップを第1収容ビンから取り出し、続いて1枚の第1シート状モップをモッププレートに接続し、このようなモッププレートとモップとの間接的な突き合わせ方式は、モッププレートが複数枚のモップを取り出す確率を効果的に低下させることができる。
【0162】
例えば、モッププレートと1枚のモップとの接続は、分離してから移送する方式、移送してから分離する方式、又は分離及び移送が同時に行われる方式によって実現されてもよく、上記分離と移送の実行順序はモップピックアップ装置の原理、構造、位置関係等の要因に関係する。
【0163】
いくつかの実施形態において、吸引分離によって1枚の第1シート状モップの分離を実現する。
【0164】
例えば、分離機構は、モップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するための紙吸引装置を含み、モップ吸引位置とは紙吸引装置が第1シート状モップを1枚吸引できる位置である。
【0165】
理解できるように、上記モップ吸引位置もシート状モップの吸引につれて変化し、例えば、隣接モップ間に隙間がない場合、モップ吸引位置は、モップを1枚吸引するたびに1枚のモップの厚さで変化するが、隣接モップ間に隙間がある場合、モップ吸引位置は、モップを1枚吸引するたびに1枚のモップの厚さと隙間の高さとの和で変化する。
【0166】
モップピックアップ装置が分離機構を含むことを例として、モッププレート及び分離機構によって分離された1枚のモップが両方とも突き合わせ位置にある場合、移送機構は必要とせず、即ち、分離及び移送が分離機構によって同時に完了し、即ち分離及び移送が同時に実行される。モッププレート及び分離された1枚のモップの一方が突き合わせ位置にある場合、移送機構によって他方を突き合わせ位置に移送すればよい。モッププレート及び分離されたモップが両方とも突き合わせ位置にない場合、モッププレート及びモップをそれぞれ突き合わせ位置に移送する必要がある。モッププレート及びモップを移送する移送機構は1つであってもよく、2つであってもよい。
【0167】
理解を容易にするために、分離機構が紙吸引装置であることを例として簡単に説明し、紙吸引装置(例えば、真空吸盤)は真空吸引原理を利用するものであり、紙吸引装置が真空吸引によって1枚のモップを分離した場合、該1枚のモップとモッププレートの両方とも突き合わせ位置にあると、例えば、モッププレートに紙吸引装置が配置されると、この場合、突き合わせ位置と分離位置も一致し、モップを1枚分離すると同時にモップの移送と突き合わせも完了し、即ち分離及び移送が同時に実行でき、この場合、モップピックアップ装置も追加の移送機構を含む必要がない。
【0168】
モッププレートと紙吸引装置との間にピッチがあり、且つ紙吸引装置によって分離された1枚のモップが突き合わせ位置にある場合、モッププレートを突き合わせ位置に移送する移送機構が必要である。モッププレートが突き合わせ位置にある場合、分離された1枚のモップを突き合わせ位置に移送する移送機構が必要である。モッププレート及び分離されたモップの両方とも突き合わせ位置にない場合、モッププレート及びモップをそれぞれ突き合わせ位置に移送する必要がある。モッププレート及びモップを移送する移送機構は1つであってもよく、2つであってもよい。
【0169】
当然ながら、他の実施例において、空気分離によって1枚の第1シート状モップの分離を実現する。
【0170】
例えば、分離機構は、最上層の第1シート状モップが少なくとも2枚の第1シート状モップから分離されるように、流体を積み重ねられる少なくとも2枚の第1シート状モップの頂面に輸送するための流体輸送装置を含む。
【0171】
分離後の移送が必要であるか否か、分離と移送の順序については、上記を参照すればよく、紙面を節約するために、ここでは説明を省略する。
【0172】
モッププレートの取り外し問題を考えると、本開示の1つの実施形態において、モップピックアップ装置は取り外し機構をさらに含み、モッププレートは取り外し領域を含み、取り外し機構は取り外し領域と協働して第2シート状モップをモッププレートから取り外し、取り外し領域と第2シート状モップとの間には相互接続作用がない。
【0173】
上記第2シート状モップとは、使用済み、古い、又は汚れたモップであってもよい。例えば、掃除ロボットに搭載されているモッププレート上の第1シート状モップは所定の時間の擦拭作業又は所定の面積の掃除作業を実行した後のモップであり、モッププレート上に第2シート状モップが搭載されている場合、モッププレートのモップを交換する際にまず第2シート状モップを取り外し、続いて第1シート状モップを接続する必要がある。理解できるように、第1シート状モップは、擦拭に用いられた後に第2シート状モップに変換可能である。当然ながら、他の実施例において、第2シート状モップは、他の場合において取り外しが必要なモップ、例えば、テスト用のモップ又はユーザがモップの接続が理想的でないと判断する場合に取り外しが必要なモップであってもよく、この場合、該第2シート状モップがきれいか否かは要求されない。
【0174】
選択的に、上記取り外し機構はベースステーションに配置されてもよい。
【0175】
第2シート状モップをモッププレートから取り外す必要がある場合、取り外し領域から着手することで、取り外し領域と第2シート状モップとの間に相互接続作用がないため、モップをモッププレートからより簡単且つ便利に取り外すことができる。
【0176】
取り外し機構のモップ取り外し方向を考えると、いくつかの実現形態において、取り外し機構は、取り外し方向に沿って第2シート状モップを取り外すように構成され、取り外し方向はモッププレート又は第2シート状モップの擦拭面と鋭角、直角又は鈍角をなす。
【0177】
上記取り外し方向は、例えば、取り外し機構が第2シート状モップに外力を加える方向であってもよい。
【0178】
取り外し方向はモッププレート又は第2シート状モップの擦拭面と鋭角、直角又は鈍角をなし、即ち、取り外し方向は第2シート状モップの擦拭面と平行でなく、それによって、取り外し方向は第2シート状モップの擦拭面に垂直な成分方向を有するか、又は取り外し機構が第2シート状モップに加えた外力は第2シート状モップの擦拭面に垂直な分力を有するようになり、さらにモップの取り外しが簡単且つ効率的になり、モッププレート上のモップの残留物が減少し、比較的きれいに取り外し可能になり、モップへの損害が減少する。
【0179】
理解を容易にするために、以取り外し機構320が第1収容ビン220に取り付けられる2つの鉤状部であることを例として取り外し方向を説明し、鉤状部の頂端は接続されて連線となり得、モップを取り外す時、2つの鉤状部の連線(例えば
図59で示される点線)はモッププレート又は第2シート状モップの擦拭面と平行でなく、例えば、
図41を参照すると、2つの鉤状部の取り外し方向はモッププレート又は第2シート状モップの擦拭面と直角をなし(当然ながら、取り外し機構320又はモッププレート110の少なくとも1つは配置又は製造誤差等により傾きが生じることもあり、この場合、取り外し機構320とモッププレート110又は第2シート状モップとがなす角度は鋭角又は鈍角であることがあり、
図59は、取り外し機構320とモッププレート110又は第2シート状モップとがなす角度cは鋭角であるケースを示す)、取り外し方向(例えば、
図59で示される直線矢印の方向)は、取り外し機構が第2シート状モップにモッププレートから離れる外力を加える方向であり、又は2つの鉤状部の連線の垂直二等分線であってもよく、それによって、取り外し方向又は第2シート状モップに加えた外力は第2シート状モップの擦拭面と垂直になり、さらにモップの取り外しが簡便且つ効率的になり、モッププレート上のモップの残留物が可能な限り減少し、モップが比較的きれいに且つ徹底的に取り外され、モップへの損害を回避するのに役立つ。
【0180】
モッププレート上のモップの残留物を回避するために、いくつかの実施形態において、取り外し機構は、モッププレートから分離された第2シート状モップが自重又は外力の作用下で落下するように、第2シート状モップにモッププレートから離れる外力を加えるように構成される。
【0181】
例えば、モップを取り外す時、モッププレートの下面が重力方向と垂直であり又はほぼ垂直である場合、取り外し機構をモッププレートの移動経路に配置することで、モッププレートが取り外し機構に対して取り外し機構の下方向から移動して取り外し機構を経る過程で、取り外し機構がモッププレート上の第2シート状モップに加えたモッププレートから離れる外力の作用下で、第2シート状モップをモッププレートから取り外してもよく、取り外された第2シート状モップは重力の方向に沿って落下することができる。
【0182】
モッププレートの下面が重力方向と平行であり又は基本的に平行である場合、取り外し機構をモッププレートの移動経路に配置することで、例えば、モッププレートが取り外し機構に対して取り外し機構の左側から右へ移動して取り外し機構を経る(又は、取り外し機構の右側から左へ移動して取り外し機構を経る)時、取り外し機構がモッププレート上の第2シート状モップに加えたモッププレートから離れる外力の作用下で、第2シート状モップをモッププレートから取り外し、取り外された第2シート状モップは外力の方向に沿って落下することができる。
【0183】
モップ取り外しの利便性を向上させるために、さらに、第2シート状モップをモッププレートから取り外す過程で、掃除ロボットは非能動的に運動し、モッププレート又は取り外し機構は能動的に運動する。
【0184】
モップを取り外す時、掃除ロボットの本体位置を調整せず、モッププレート及び/又は取り外し機構の能動的な運動によってモップの取り外しを実現し、モップの取り外し操作に比較的大きな空間を提供し、それによって、モップ取り外しが簡単且つ容易になり、且つモップ取り外しの信頼性及び安全性が向上する。
【0185】
第2シート状モップが取り外された後、第2シート状モップの集中的な回収を容易にし、汚れた掃除媒体の手動処理により手を汚すことを回避するために、メンテナンスシステムは、モッププレートから取り外された第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含む。第2収容ビンは、掃除ロボットをメンテナンス可能なベースステーションに配置されてもよい。
【0186】
さらに、取り外し機構は、モッププレートから分離された第2シート状モップが自重又は外力の作用下で第2収容ビン内に落下するように、第2シート状モップにモッププレートから離れる外力を加えるように構成される。
【0187】
取り外し機構と取り外し領域の協働により、第2シート状モップをモッププレートから取り外した後、第2シート状モップを第2収容ビン内に落下させる。
【0188】
即ち、取り外された第2シート状モップがモッププレートから取り外されたまま第2収容ビン内に落下し、モップの回収効率が向上する。例えば、取り外し機構が第2収容ビンの外部に配置される場合、第2シート状モップが第2収容ビンに入るように、第2収容ビンを分離された第2シート状モップの移動経路に配置してもよい。例えば、取り外し機構は所定のモップ取り外し位置に取り付けられ、モップ取り外し位置は第2収容ビン外部にあり、取り外し機構は、モップ取り外し位置で第2シート状モップをモッププレートから取り外し、且つ第2収容ビンに受け取らせるために用いられる。第2収容ビンは第2シート状モップの落下経路に配置される。
【0189】
モッププレートの取り外しを容易にするために、いくつかの実施形態において、メンテナンスシステムは、掃除ロボットからモッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含む。
【0190】
さらに、モップ取り外し位置又は第2収容ビンは、掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、モッププレート操作位置より高い。
【0191】
掃除ロボットがベースステーションに戻ってメンテナンスされる時、通常、ベースステーションの下部プラットフォームにドッキングし、第2収容ビンを掃除ロボットがドッキングする空間の上方又はベースステーションの上部領域に配置することで、ベースステーションの敷地空間が節約される。
【0192】
第1収容ビンと第2収容ビンとの位置関係を考えると、いくつかの実施形態において、第1収容ビン及び第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列される。
【0193】
例えば、第1収容ビン及び第2収容ビンは両方ともベースステーションの上部領域に配置され、且つ上下に配列され、指摘すべきことは、第1収容ビン及び/又は第2収容ビンが移動可能であることを考えると、上記の上下に配列されることは広意義で理解されるべきである点であり、即ち、第1収容ビン及び第2収容ビンの高さは同じでなく、例えば、第1収容ビン及び第2収容ビンの初期位置は同一直線にあってもよく、同一直線になくてもよく、本開示ではこれを限定しない。
【0194】
モップの取り外しと取り付けに必要な空間を考えると、ベースステーションの占有空間を小さくするという観点から、さらに、第1収容ビンの高さは第2収容ビンより高く、あるいは、第1収容ビンは第2収容ビンの上方にある。
【0195】
モップ取り外しのための操作空間が比較的大きいことを考えると、ベースステーション内で、第2モップビンを第1モップビンの下方に配置することで、第1モップビンの空間もモップ取り外しの操作空間になることができ、それにより、ベースステーションの体積を小さくすることに役立つ。
【0196】
当然ながら、他の実施例において、取り外し機構を直接第2収容ビンに配置してもよい。
【0197】
取り外し領域の構造については、いくつかの実施例において、取り外し領域には、モッププレートの外縁がモッププレートの内部に凹んでなるモップ離脱溝が含まれる。
【0198】
上記モップ離脱溝は1つ又は複数であってもよく、モップの離脱効率を向上させるとともに第2シート状モップの損傷を減らすために、モップ離脱溝は複数配置され、且つ複数のモップ離脱溝は間隔をおいて配置されてもよい。
【0199】
モップ交換操作の空間問題を考えると、いくつかの実施形態において、モッププレートは少なくとも第1状態及び第2状態を含み、第1状態で、モッププレートは擦拭位置にあり、第2状態で、モッププレートは非擦拭位置にある。
【0200】
説明すべきことは、第1状態は擦拭状態であってもよく、第2状態は非擦拭状態であってもよく、第1状態及び第2状態は互いに切り替えることができる点である。モッププレートが擦拭位置にあるとは、モッププレートが擦拭作業を実行できる位置にあるか、又はモッププレートが地面と接触する(例えば、モッププレートが掃除ロボットから取り外される)位置にあることであり、モッププレートが非擦拭位置にあるとは、モッププレートが作業から離れる位置、例えば、掃除要求又は作業モードの切り替え又はユーザの制御によって持ち上げられる位置、又はメンテナンス(例えば、モップの交換又は洗浄)を実行できる位置にあることである。理解を容易にするために、以下において、モッププレートにモップが取り付けられていることを例として、擦拭位置及び非擦拭位置を簡単に説明する。モッププレートが擦拭位置にある場合、モップが作業表面に密着し、モッププレートが非擦拭位置にある場合、モップが作業表面から離れる。
【0201】
非擦拭位置は、第2シート状モップの取り外し又は第1シート状モップの取り付けのための操作空間を提供するように、擦拭位置より高い。
【0202】
モッププレートは、モップを交換するための操作空間を提供するために、擦拭位置及び非擦拭位置の間を変化でき、例えば、モッププレートが掃除ロボットから取り外される場合、モッププレートを擦拭位置から非擦拭位置まで持ち上げることで、モッププレートの取り外し及び/又は取り付けのために操作空間を提供する。
【0203】
当然ながら、他の実施例において、モッププレートは取り外されずに依然として掃除ロボットに取り付け又は接続してもよく、モッププレートのみに対して操作を行うことで、モッププレートは第1状態及び第2状態の間を切り替える。例えば、モッププレートが第1シート状モップの交換又は取り付けを必要とする場合、モッププレートをモッププレート(モッププレートにモップが取り付けられると、ここではモップを指す)が作業表面に密着する第1状態から、モッププレート(モッププレートにモップが取り付けられると、ここではモップを指してもよい)が作業表面から離れる第2状態に切り替え、さらにモッププレートと第1収容ビン内の第1シート状モップとの突き合わせを実現し、モッププレートのモップ交換をより迅速にする。
【0204】
指摘すべきことは、モッププレートが第1状態及び第2状態の間を切り替える過程で、掃除ロボット自体は非能動的に運動し、モッププレートの掃除ロボット(本体)に対する位置が変化しただけであり、第1状態及び第2状態で、モッププレートの位置が異なる点である。当然ながら、モッププレートが第1状態及び第2状態の間を切り替える過程で、掃除ロボットは能動的に運動してもよく、例えば、対応する作業を行うことができ、理解を容易にするために、掃除ロボットに清掃アセンブリ(例えば、ブラシ、サイドブラシ又は塵埃吸引口の少なくとも1つ)が配置されることを例にし、掃除ロボットはモップの交換期間に清掃作業を行うことができる。
【0205】
理解を容易にするために、まず
図1と関連付けて本開示の実施例に適用可能な掃除ロボットのメンテナンスシステムを説明する。
図1に示すように、該システムは掃除ロボット100及びベースステーション200を含む。
【0206】
掃除ロボット100は作業領域を掃除する。掃除ロボット100は、例えば、擦拭機能を有する掃除ロボットであってもよく、例えば、モップロボットであってもよく、また例えば、掃き掃除と拭き掃除を一体に集めたロボットであってもよく、さらに例えば、ガラス拭きロボットであってもよい。それに応じて、作業領域は、例えば床又は窓等の領域であってもよい。
【0207】
ベースステーション200は、掃除ロボット100と通信でき、掃除ロボット100をメンテナンスするために用いられる。いくつかの実施例において、ベースステーション200はさらに掃除ロボット100を充電させる機能を有してもよい。別の実施例において、ベースステーション200はさらに掃除ロボットのモップを交換する機能を有してもよい。
【0208】
以下において、
図1に示されるベースステーション200を基に、本開示の実施例に係るベースステーションの構造を詳しく説明する。ベースステーション200は、第1収容ビン210及びモップピックアップ装置300を含む。
【0209】
第1収容ビン210は、未使用の第1シート状モップを収容するために用いられる。いくつかの実施例において、上記第1シート状モップは積み重ねられるように第1収容ビン210内に格納することができる。
【0210】
上記未使用の第1シート状モップは、新しいシート状モップ、又はきれいなシート状モップであってもよい。シート状モップは、裁断後に直接使用できるモップシートと解してもよい。
【0211】
いくつかの実施例において、上記第1シート状モップは紙質の使い捨てモップ紙であってもよいため、上記第1収容ビンは「きれいな紙の収容箱」と呼ばれてもよい。
【0212】
モップピックアップ装置300について、掃除ロボット100がベースステーション200に戻った場合(
図2を参照する)、モップピックアップ装置300は、掃除ロボット100に取り付けられる第2シート状モップを第1収容ビン210内の第1シート状モップに交換するために用いられる。第2シート状モップは、使用済みのシート状モップ、又は汚れたシート状モップであってもよい。
【0213】
モップピックアップ装置300は掃除ロボット100に対して第1シート状モップで交換した後、取り外された第2シート状モップは第2収容ビン220に格納することができ、それによって、ユーザは第2収容ビン220内の第2シート状モップを定期的に一括交換することができ、ユーザエクスペリエンスが向上する。当然ながら、ユーザは毎回掃除ロボット100に対して第1シート状モップで交換した後、第2シート状モップを手動で取り除くこともでき、それに応じて、ベースステーション200には第2収容ビン220が配置されなくてもよい。
【0214】
上述したように、第2シート状モップは、使用済みのシート状モップ、又は汚れたシート状モップであってもよい。また、いくつかの実施例において、上記第2シート状モップは紙質の使い捨てモップ紙であってもよいため、上記第2収容ビン220は「汚れた紙の収容箱」と呼ばれてもよい。
【0215】
ベースステーションの敷地面積を節約するために、上記第1収容ビン210及び第2収容ビン220は鉛直方向に沿って上下に配列されてもよく、例えば、第1収容ビン210は第2収容ビン220の上方にあってもよく、また、第2収容ビン220は第1収容ビン210の上方にあってもよい。当然ながら、第1収容ビン210及び第2収容ビン220は水平方向に沿って左右に配置されてもよい。
【0216】
ユーザが第1シート状モップを第1収容ビン210内に入れ、及び/又は第2収容ビン220内に格納されている第2シート状モップを洗浄することを容易にするために、上記第1収容ビン210及び第2収容ビン220は鉛直方向に沿って配置し、且つベースステーション200のハウジングに近接することができ、例えば、ベースステーション200の前面のハウジングに近接するか、又はベースステーション200の頂面のハウジングに近接することができる。
【0217】
それに応じて、ユーザは第1収容ビン210及び/又は第2収容ビン220を開く時、手動で引き開くように開くことができる。また、ユーザは第1収容ビン210及び/又は第2収容ビン220を開く時、ボタンを押すことで、第1収容ビン210及び/又は第2収容ビン220を自動的にポップアップさせることもできる。
【0218】
シート状モップの交換プロセスを簡素化するために、モップピックアップ装置300は掃除ロボット100のシート状モップを交換する際に、まず掃除ロボット100上のモッププレート110を掃除ロボット100から分離してもよい。このようにして、シート状モップを交換するプロセスにおいて、モッププレート110のみに対して操作を行うことができる。当然ながら、水タンク付きの擦拭アセンブリも一緒に分離でき、本開示の実施例ではこれを限定しない。
【0219】
上述したように、掃除ロボット100は、掃除ロボット100から分離可能なモッププレート110を含み、モップピックアップ装置300は、第1移動機構310と、モッププレート110を有する接続部311とを含み、モッププレート110が掃除ロボット100から分離された後、第1移動機構310は接続部311によってモッププレート110に接続され、且つモッププレート110を駆動し、まずモップ取り外し位置まで移動させ、それにより、第2シート状モップを取り外して第2収容ビン220に収容し、さらにモッププレート110を駆動してモップ取り付け位置まで移動させ、それにより、第1収容ビン210内の第1シート状モップをモッププレート110に取り付ける。
【0220】
上記第1移動機構310はスライド方式でモッププレート110を駆動してベースステーション内を移動させることができ、例えば、ベースステーション200においてスライドレールを配置することで、第1移動機構310によってモッププレート110を駆動してモップ取り外し位置及び/又はモップ取り付け位置まで移動させることができる。当然ながら、上記第1移動機構310はマニピュレータであってもよく、マニピュレータ310の運動によってモッププレート110を駆動して運動させ、本開示の実施例は、第1移動機構310の具体的な形態を限定しない。
【0221】
第1移動機構310がモッププレート110を駆動して移動させる過程で、第1収容ビン210及び第2収容ビン220は静止でき、このようにして、第1移動機構310だけでモッププレート110を駆動して第1収容ビン210及び第2収容ビン220の対応する位置まで移動させ、モップ交換を完了する。当然ながら、第1移動機構310がモッププレート110を駆動して移動させる複雑さを単純化するために、第1収容ビン210及び/又は第2収容ビン220は第1移動機構310の運動と協働することもできる。以下、
図5から
図6と関連付けて説明する。簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0222】
指摘すべきことは、他の実施例において、モッププレート110も静止でき、第1収容ビン210及び第2収容ビン220がモッププレート110に向かって移動することで、モップ交換を実現してもよい点である。上記モップ取り付け位置及び/又はモップ取り外し位置は第1移動機構310の移動経路上のある特定の位置であってもよく、移動経路上の1つの位置領域であってもよい。いくつかの実施例において、上記モッププレート110の位置はベースステーション200に取り付けられるセンサによって感知することができる。
【0223】
上記接続部311とモッププレート110は把持によって接続されてもよい。
図3を参照すると、接続部311は機械爪を含んでもよく、モッププレート110が掃除ロボット100から分離された後、機械爪は把持によってモッププレート110に接続される。当然ながら、接続部311とモッププレート110は機械フックによって接続されてもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0224】
接続部311とモッププレート110との接続を容易にするために、上記第1移動機構310には磁気吸着位置決め部が配置されてもよく、このようにして、接続部311がモッププレート110に接続される前に、第1移動機構310は磁気吸着位置決め部によってモッププレート110に対して磁気吸着位置決めを行うことができる。
【0225】
モッププレート110が掃除ロボット100から分離された後、第1移動機構310とモッププレート110との接続を遮断することを回避するために、掃除ロボット100は、
図4に示すように、ベースステーション200を出て又は半分出てもよい。
【0226】
選択的に、上記モップピックアップ装置300は、モップ取り外し位置にあり、第2シート状モップをモッププレート110から取り外すための取り外し機構320をさらに含む。
【0227】
上記取り外し機構320の具体的な構造は複数種あり、例えば、取り外し機構320はマニピュレータを含んでもよい。さらに例えば、取り外し機構320はさらに鉤状部のロッドを含んでもよく、鉤状部によって第2シート状モップをモッププレート110から取り外す。以下、
図7から
図8と関連付けて具体的に説明する。簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0228】
取り外し機構が汚れたモップビン(即ち第2収容ビン)に配置される場合、汚れたモップビンは全体として取り出されて傾倒及び洗浄を行う必要があるため、機械的な損傷や、洗浄時に取り外し機構が錆びやすいという問題を引き起こす可能性がある。従って、いくつかの実施例において、
図11及び
図17を参照すると、取り外し機構320は第2収容ビン220の外部に配置されてもよく、且つ取り外し機構の取り付け位置は第2収容ビンの位置に適応し、例えば、取り外し機構の配置高さは第2収容ビンの高さに適応し、取り外し機構に含まれる固定軸回りに回転する二組のロッド321間の間隔は第2収容ビンの開口の大きさに適応し、汚れたモップビンによる可能な機械的な損傷や、洗浄による取り外し機構の錆びという問題が回避される。
【0229】
当然ながら、他の実施例において、
図53を参照すると、モップ取り外し構造の複雑さを軽減するとともに、取り付け空間を節約するために、取り外し機構320は第2収容ビン220に配置されてもよい。
【0230】
上述したように、第2収容ビン220は、取り外し機構320によって分離された第2シート状モップを回収するために用いられる。分離された第2シート状モップは直接第2収容ビン220内に回収され、第2シート状モップの手動処理により手を汚すことが回避される。汚れた第2シート状モップが直接第2収容ビン220に回収されることを実現するために、第2収容ビン220は分離された第2シート状モップの移動経路に配置されることで、第2シート状モップを第2収容ビン220に落下させる。
【0231】
取り外し機構320は、第2シート状モップを取り外すために、取り外し領域を覆う第2シート状モップにモッププレート110から離れる外力を加え、分離された第2シート状モップは自重により第2収容ビン220内に落下する。選択的に、第2収容ビン220は分離された第2シート状モップの下方に配置されてもよく、このようにして、分離された第2シート状モップは、自重により直接第2収容ビン220内に落下し、追加の構造を必要とせずに第2シート状モップの回収を実現することができる。
【0232】
又は、取り外し機構320は、第2シート状モップを取り外すために、取り外し領域を覆う第2シート状モップにモッププレート110から離れる外力を加え、該外力は第2シート状モップを第2収容ビン220内に引き込む。取り外し機構320の第2シート状モップを取り外す外力により、第2シート状モップを第2収容ビン220内に引き込むことでも、追加の構造を必要とせずに第2シート状モップの回収を実現することができる。
【0233】
さらに、取り外し機構320は鉤状部を含み、鉤状部は取り外し領域に対応し、且つ取り外し領域を覆う第2シート状モップを引っ掛け、第2シート状モップにモッププレート110から離れる外力を加え、第2シート状モップをモッププレート110から分離する。鉤状部はベースステーションに配置されてもよく、第2収容ビン220に配置されてもよい。本実施例において、鉤状部は少なくとも部分的に第2収容ビン220内にある。第2収容ビン220は片側に向かって開口し、鉤状部は開口の両側に分布している。具体的には、第2収容ビン220に2本の回転軸が配置され、それぞれ第2収容ビン220の開口の両側に配置され、鉤状部は回転軸203に配置される。各回転軸に配置される鉤状部の数は複数であり、汚れた第2シート状モップの取り外し効率を向上させるために、複数の鉤状部は均一に配置される。
【0234】
1つの実施例において、第2収容ビン220の片側に開口が配置され、鉤状部は第2収容ビン220に対して開口外に配置される。さらに、
図53を参照すると、第2収容ビン220は上側に開口し、鉤状部は第2収容ビン220に対して開口の上方に配置される。鉤状部が第2収容ビン220に対して開口外に配置される具体的な形態は制限されず、例えば、第2収容ビン220及び鉤状部は両方ともベースステーション内部に配置されるベースに接続され、第2シート状モップを分離する時、第2収容ビン220及び鉤状部はベースに対して変位しないようにしてもよく、鉤状部は第2収容ビン220の外側に直接接続され、第2シート状モップを分離する時、第2収容ビン220は鉤状部に対して変位しないようにしてもよい。
【0235】
指摘すべきことは、鉤状部の背面即ち開口に面する面は滑らかな移行面であり、前面即ち開口と反対側の面には鋸歯が配置される点である。こうして、鉤状部の滑らかな背面はモッププレート110の進入に役立ち、モッププレート110が第2収容ビン220に入ることを妨げたり干渉したりすることを回避し、鋸歯が配置されている前面は第2シート状モップを引っ掛け、好ましい取り外し効果を実現することができる。
【0236】
さらに、第2収容ビンが全体として取り出されることによる上述した機械的な損傷や、洗浄時に取り外し機構が錆びやすいという問題を解決するために、いくつかの実施例において、第2収容ビンは第2内部ビン2201及び第2外部ビン2202に分けられてもよく、第2内部ビンが第2外部ビンから分離可能であり、第2外部ビンに取り外し機構320が配置され、例えば、第2内部ビンは第2外部ビンに埋め込まれるように取り付けられ、第2内部ビンは単独で抜き取ることができる。取り外し機構を外部ビン上に配置することで、上述した機械的な損傷や、洗浄時に取り外し機構が錆びやすいという問題が回避されるとともに、モップの取り外し構造がより簡便になる。
【0237】
上述したように、第1移動機構310の移動複雑さを低減するために、第1収容ビン210及び第2収容ビン220は第1移動機構310の運動と協働してもよい。即ち、上記ベースステーションは第2移動機構410及び/又は第3移動機構420をさらに含む。
【0238】
第2移動機構410は、第2収容ビン220に接続され、第2収容ビン220を制御して取り外し機構320の下方まで移動させて、モッププレート110から落下した第2シート状モップを受け取らせるために用いられる。
【0239】
いくつかの実施例において、上記第2移動機構410はスライド機構であってもよく、それに応じて、第2収容ビン220はスライド方式で取り外し機構320の下方まで移動することができる。当然ながら、第2移動機構410はマニピュレータであってもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0240】
第3移動機構420は、第1収容ビン210に接続され、モッププレート110が第1収容ビン210内に入り、第1収容ビン210内の第1シート状モップと接合するように、第1収容ビン210を制御してモッププレート110の下方まで移動させるために用いられる。
【0241】
いくつかの実施例において、上記第3移動機構420はスライド機構であってもよく、それに応じて、第1収容ビン210はスライド方式でモッププレート110の下方まで移動することができる。当然ながら、第3移動機構420はマニピュレータであってもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0242】
本開示の実施例において、上記第1移動機構310、第2移動機構410、及び第3移動機構420の実現形態は複数種あり、各移動機構の移動複雑さを単純化するために、第1移動機構310を配置ことでモッププレート110を駆動して鉛直経路に沿って昇降運動させてもよく、第2移動機構410及び第3移動機構420は鉛直経路の片側又は両側にあり、それぞれ第2収容ビン220及び第1収容ビン210を駆動して水平経路に沿って移動させる。
【0243】
当然ながら、第1移動機構310を配置することでモッププレート110を駆動してまず鉛直方向に沿って移動させ、第1収容ビン210及び/又は第2収容ビン220に対応する高さまで運動させ、さらにモッププレート110を駆動して水平方向に沿って第1収容ビン210又は第2収容ビン220と同一の鉛直面まで運動させて、モッププレート110を第1収容ビン210又は第2収容ビン220に合わせてもよい。
【0244】
以下、
図5から
図6と関連付けて、第1移動機構310が鉛直方向に沿って移動し、且つ第2移動機構410が水平方向に沿って移動することを例として、モッププレート110から第2シート状モップを取り外すプロセスを説明する。さらに
図12と関連付けて、第1移動機構310が鉛直方向に沿って移動し、且つ第3移動機構420が水平方向に沿って移動することを例として、モッププレート110に第1シート状モップを取り付けるプロセスを説明する。
【0245】
図5を参照すると、第1移動機構310がモッププレート110を駆動してモップ取り外し位置まで移動させた後、取り外し機構320が第2シート状モップを取り外す過程で、取り外された第2シート状モップが第2収容ビン220内に落下できるように、第2収容ビン220と取り外し機構320とは互いに協働する必要がある。つまり、取り外し機構320によって第2シート状モップを取り外すことが完了する前に(例えば、第2シート状モップを取り外す前に、又はシート状モップを取り外す過程で)、第2収容ビン220は取り外し機構320の下方、即ち
図6に示される位置まで移動する必要がある。
【0246】
上述した協働関係は、ベースステーション200におけるコントローラが位置センサと協働することで制御することができるが、制御の複雑さを単純化するために、第2移動機構410が第2収容ビン220を駆動して移動させる過程で、取り外し機構320を押動してモップ取り外し位置まで運動させてもよい。
【0247】
例えば、
図5を参照すると、取り外し機構320は固定軸回りに回転する二組のロッド321を含む。区別を容易にするために、以下、二組のロッド321を3211及びロッド3212と呼ぶ。ロッド3211、3212はそれぞれ第1移動装置310の鉛直移動軌跡の両側にあってもよく、それに応じて、第2収容ビン220の側面及び背面にそれぞれ第1押動部221及び第2押動部222が配置され、第2収容ビン220が移動する過程で、第1押動部221はロッド3211を押動してモッププレート110の方向へ回動させることができ、第2押動部222はロッド3212を押動してモッププレート110の方向へ回動させ、即ちロッド3211及びロッド3212は対向して回動する。
【0248】
取り外し機構320の第2シート状モップ取り外し効率を向上させるために、取り外し機構320の端部を鉤状部にしてもよい。即ち、ロッド321の端部を鉤状部にし、第2移動機構410が第2収容ビン220を駆動して移動させる過程で、鉤状部は第2シート状モップの位置を経て、且つ第2シート状モップの上方から第2シート状モップの下方まで移動して、第2シート状モップをモッププレート110から取り外す。
【0249】
又は、
図7から
図8を参照すると、第2シート状モップは第1移動機構310の駆動によって、鉤状部に対して相対的に移動し、このような相対的な移動によって、鉤状部は第2シート状モップの位置を経て、且つ第2シート状モップの上方から第2シート状モップの下方まで移動して、第2シート状モップをモッププレート110から取り外す。
【0250】
上記取り外し機構320がモッププレート110から第2シート状モップを取り外すことを容易にするために、本開示の実施例はさらにモッププレート110を提供し、即ち、モッププレート110の形状設定によって、モッププレート110に取り付けられる第2シート状モップはモッププレートで覆われていない部分を有するようになり、取り外し機構320は第2シート状モップのモッププレートで覆われていない部分に力を加えて、第2シート状モップをモッププレート110から取り外す。
【0251】
図9を参照すると、上記モッププレート110は1つ又は複数のモップ離脱溝111を有し、第2シート状モップのモッププレート110で覆われていない部分がモップ離脱溝111に位置する。当然ながら、モップ離脱溝111の数が多いほど、モッププレート110から第2シート状モップを取り外すことが容易になり、つまり、第2シート状モップのモッププレート110で覆われていない部分の面積が大きいほど、モッププレート110から第2シート状モップを取り外すことが容易になる。
【0252】
別の実施例において、モッププレート110は対向して配置される2つの側辺を含み、各側辺に1つ又は複数のモップ離脱溝111が配置され、且つ2つの側辺上のモップ離脱溝111は対称に配置されてもよく、それにより、取り外し機構320がモッププレート110からシート状モップを取り外す効率が向上する。
【0253】
モッププレート110とシート状モップ(第1シート状モップ及び第2シート状モップを含む)との接続方式を単純化するために、モッププレート110とシート状モップは接着によって接続されてもよく、即ち、モッププレート110は接着部112を有し、モッププレート110は接着部112によって第1シート状モップをモッププレート110に接着させる。接着部112は例えば、マジックテープであってもよい。
【0254】
取り外し機構320がモッププレート110からシート状モップを取り外すことを容易にするために、
図10を参照すると、モッププレート110に対向して配置される2つの側辺(即ち複数のモップ離脱溝112が位置する2つの側辺)を斜辺113として設定し、且つ接着部112をも斜辺に配置することができる。当然ながら、本開示の実施例において、接着部112はモッププレート110の中間に配置されてもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0255】
図55を参照すると、本開示はさらに別のモッププレートを提供し、
図9及び
図10に示されるモッププレートとの違いは、該モッププレート110は2つのモッププレート本体115を含むことであり、2つのモッププレート本体は取り外し可能に接続され、且つ2つのモッププレート本体は開閉運動、例えば扇形の開閉運動を行うことができ、それにより掃除面積を大きくし、掃除効果を向上させ、掃除ロボットをより多くの掃除シーンに適応可能にする。当然ながら、他の実施例において、2つのモッププレート本体は一体成形されてもよく、本開示をこれについての説明を省略する。
【0256】
モッププレート110は対向して配置される2つの長端1111、1112を含み、接着部112及び/又はモップ離脱溝111は少なくとも部分的に対向して配置される長端1111、1112に配置される。
【0257】
接着部112は対向する長端1111、1112に配置される。接着部112が対向する長端1111、1112に配置されるため、モッププレートの接続領域のスパンをより長くすることができ、それにより、第1シート状モップの接着をより強固にすることができる。接着部112は例えばマジックテープであってもよい。
【0258】
さらに、モップ離脱溝111は対向する長端1111、1112に配置される。例えば、各長端1111、1112にそれぞれ複数のモップ離脱溝111を配置することで、取り外し領域のスパンをより長くすることができ、第2シート状モップを取り外す時に、第2シート状モップに加えられた取り外し力をより分散的にすることができ、第2シート状モップの取り外しをより容易にし、第2シート状モップが破れる可能性を減らし、第2シート状モップの残留を回避することができ、またモップ離脱溝も接着部により近接可能になり、取り外し過程がさらに省力化され、掃除媒体の破れも回避される。
【0259】
説明すべきことは、掃除ロボットによる掃除時のモッププレート110と第1シート状モップとの接合力を向上させ、滑りを防止するために、モッププレート110のシート状モップと接触する面116を粗部にしてもよい点であり、例えば、面116に軟質ゴム面が配置され、且つ軟質ゴムに複数の突起又は縞が配置されて、摩擦力を大きくして、滑りを防止する。
【0260】
また、取り外し機構320がモッププレート110からシート状モップを取り外すことを容易にするために、モッププレート110に対向して配置される2つの長辺を斜辺113にしてもよく、且つ接着部112及びモップ離脱溝111は両方とも斜辺に配置され、且つ接着部112及びモップ離脱溝111を隣接して配置してもよく、接着部112及びモップ離脱溝111が隣接して斜辺113に配置されるため、シート状モップの取り外し及び取り付けに役立つのみならず、擦拭の掃除幅にも影響しない。
【0261】
いくつかの実施例において、第2シート状モップがモッププレート110から取り外された後、第2移動機構410は第2収容ビン220を駆動して初期位置(例えば、以上に説明されたベースステーションのハウジングに近い位置)まで戻すことで、
図11に示すように、モッププレート110に第1シート状モップを取り付けるために空間を確保する。それに応じて、第2収容ビン220の移動を妨げることを回避するために、第1移動機構310はモッププレートを制御して上向きに移動させることができる。
【0262】
第1収容ビンは底部、開口及び側壁を有し、底部及び側壁が囲んで前記第1シート状モップを収容するための空間を形成し、第1シート状モップは積み重ねられるように前記底部表面に配置されて第1シート状モップの組合せを形成することができ、モップピックアップ装置は、第1シート状モップの積み重ね方向に沿って、第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚ピックアップし、前記第1シート状モップをモッププレートに接続するために用いられる。理解を容易にするために、以下、積み重ね方向を簡単に説明する。第1シート状モップが第1収容ビンの底部から開口の方向へ鉛直方向で積み重ねられる場合、積み重ね方向は鉛直方向又は上下方向であり、第1シート状モップが底部から開口の方向へ水平方向で積み重ねられる場合、積み重ね方向は水平方向又は左右方向である。
【0263】
いくつかの実施例において、第1収容ビンは水平に配置され、前記開口が上向きであり、モップピックアップ装置は、開口から底部への方向に沿って前記第1収容ビンに入り込み、少なくとも2枚の積み重ねられる前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚ピックアップする。
【0264】
以下、
図12から
図14と関連付けてモッププレート110に第1シート状モップを取り付けるプロセスを説明する。
【0265】
図12に示すように、第1移動機構310は鉛直方向(例えば上下方向)に沿って移動できる。第1移動機構310が鉛直方向に沿って移動し、且つ第3移動機構420が水平方向に沿って移動する場合、第1移動機構310がモッププレート110を駆動してモップ取り付け位置まで移動させた後、第1収容ビン210は第3移動機構420の駆動によってモッププレート110の下方まで移動し、この場合、第1移動機構310は、モッププレート110を駆動して下向きに移動させて第1収容ビン210内に入り込ませ、且つ第1シート状モップに下向きの力を加えて、第1シート状モップを接着するようにすればよい。このような第1シート状モップを取り付ける解決手段は、モッププレート110に第1シート状モップを取り付ける難易度を低下させ、比較的簡便である。
【0266】
モッププレート110が第1収容ビン210に入り込んで第1シート状モップを接着する過程で、モッププレート110は一度に複数の第1シート状モップを持ち出す可能性があり、従って、毎回接着する第1シート状モップの数を制御するために、第1移動機構310は、モッププレート110に第1シート状モップを接着した後に、モッププレート110を制御して振動させて、余分な第1シート状モップを振り落とすことができる。例えば、第1移動機構は、第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、1枚の第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着されるように、モッププレートを駆動して振動させるために用いられ、前記振動とは、前記モッププレートの第1方向及び第2方向に沿った往復運動であり、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であり、前記第2方向は前記第1方向と逆である。理解できるように、ここのモッププレート110がモップを持ち出し/取り出す方向は、鉛直方向又は上下方向である。
【0267】
第1移動機構310が鉛直方向に移動するため、ここではモッププレート110を制御して重力方向に沿って所定の頻度で上下に振動させることができる。
【0268】
当然ながら、モッププレートが複数の第1シート状モップを持ち出すことを回避するために、振動の方式に加えて、いくつかの別の実施例において、掻き取りの方式を採用してもよい。
図54を参照すると、第1収容ビン210に摩擦アセンブリが配置され、第1シート状モップがモッププレートに接着された後、摩擦アセンブリは、1枚の第1シート状モップがモッププレートの接着部に接着されるように、第1収容ビンとモッププレートとの突き合わせ過程で摩擦力を発生させるために用いられる。例えば、摩擦アセンブリは、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、前記モッププレートが第1方向に沿って運動することを妨げる作用力を発生させるために用いられ、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向、又は前記底部から前記開口への方向である。さらに、摩擦アセンブリは、前記第1収容ビンの側壁の内表面に配置される第1摩擦アセンブリ2102及び/又は前記開口に配置される第2摩擦アセンブリ2103を含む。第1摩擦アセンブリは第2摩擦アセンブリと異なってもよく、例えば、第1摩擦アセンブリは等間隔で配置される複数のシェービングブラシであり、第2摩擦アセンブリはゴムブロックである。説明すべきことは、第1摩擦アセンブリ及び第2摩擦アセンブリは第1収容ビンの片側に配置されてもよく、両側に配置されてもよい点であり、本実施例はこれを限定しない。
【0269】
指摘すべきことは、他の実施例において、第1収容ビンは水平に配置され、底部に対向する開口は左向き又は右向きであってもよい点であり、モップピックアップ装置は、開口から底部への方向に沿って第1収容ビンに入り込み、少なくとも2枚の積み重ねられる前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするために用いられる。
【0270】
具体的には、第1移動機構310は水平方向(例えば、左右方向)に沿って移動してもよい。例えば、第1移動機構310が水平方向に沿って右向き(又は左向き)に移動し、且つ第3移動機構420が水平方向に沿って左向きに(又は右向きに)移動する場合、第1移動機構310がモッププレート110を駆動してモップ取り付け位置まで移動させた後、第1収容ビン210が第3移動機構420の駆動によってモッププレート110の右側(左側)に移動し、第1収容ビンの開口をモッププレートから所定の距離離間させた時、第1移動機構310は、モッププレート110を駆動して引き続け右向き(又は左向き)に移動させ、第1収容ビン210内に入り込ませ、且つ第1シート状モップに右向き(又は左向き)の力を加え、第1シート状モップを接着するようにすればよい。指摘すべきことは、第1収容ビンの開口が左側(又は右側)に向かう場合、第1シート状モップは積み重ねられて且つ直立状態で(第1収容ビンの側壁と垂直であるように)第1収容ビンの底部に支持される点である。
【0271】
モッププレートが複数の第1シート状モップを持ち出すことを回避するために、いくつかの実施例において、第1収容ビンは底部、開口及び側壁を含み、前記底部及び側壁が囲んで前記第1シート状モップを収容するための空間を形成し、前記第1シート状モップは積み重ねられるように前記底部表面に配置されて前記第1シート状モップの組合せを形成することができ、第1収容ビン210に摩擦アセンブリが配置され、第1シート状モップがモッププレートに接着された後、摩擦アセンブリは、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、前記モッププレートが第1方向に沿って運動することを妨げる作用力を発生させるために用いられ、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向、又は前記底部から前記開口への方向である。さらに、摩擦アセンブリは、前記第1収容ビンの側壁の内表面に配置される第1摩擦アセンブリ及び/又は前記開口に配置される第2摩擦アセンブリを含む。第1摩擦アセンブリは第2摩擦アセンブリと異なってもよく、例えば、第1摩擦アセンブリは等間隔で配置される複数のシェービングブラシであり、第2摩擦アセンブリはゴムブロックである。説明すべきことは、第1摩擦アセンブリ及び第2摩擦アセンブリは第1収容ビンの片側に配置されてもよく、両側に配置されてもよい点であり、本実施例はこれを限定しない。
【0272】
当然ながら、上記掻き取りの方式に加えて、いくつかの別の実施例において、振動の方式を採用してもよい。例えば、モッププレート110が第1収容ビン210に入り込んで第1シート状モップを接着する過程で、モッププレート110は一度に複数の第1シート状モップを持ち出す可能性があり、従って、毎回接着する第1シート状モップの数を制御するために、第1移動機構310は、モッププレート110に第1シート状モップを接着した後に、モッププレート110を制御して、例えば、モッププレート110がモップを持ち出し/取り出す方向(即ちモップの積み重ね方向、ここでは水平方向又は左右方向)に沿って所定の距離で数回往復運動するように振動させることで、余分な第1シート状モップを振り落とすことができる。
【0273】
当然ながら、モッププレートが複数の第1シート状モップを持ち出すことを回避するために、他の実施例において、以下の方式の少なくとも1つを採用してもよい。A、接着部とシート状モップとの面積比を制御することで接着力を制御し、モッププレートに1枚のシート状モップが接着できるようにする。例えば、接着部と第1シート状モップとの面積比を所定の範囲に制御することで、前記モッププレートが前記第1シート状モップの組合せから前記第1シート状モップを1枚貼り取ることを可能にする。該所定の範囲は試験によって得られる。B、第1収容ビン内に、隣接する2枚の第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリを配置する。例えば、隣接する第1シート状モップの間に仕切り紙を配置し、仕切り紙は、シート状モップとの摩擦を小さくするために、滑らかな紙にすることができ、仕切り紙のサイズはモップサイズの1/3から4/3の数値であり得る。斜辺に配置される接着部に影響を与えることを回避するために、仕切り紙は、モップ中間に近い位置に配置され、接着部を可能な限り避けることが好ましく、又は、第1収容ビンの側壁の内表面に段差仕切りを配置し、段差の間隔はシート状モップ自身の厚さに等しいか、又はそれより少し大きく、接着部がモッププレートの長辺に配置される場合、斜辺に配置される接着部の接着に影響を与えることを回避するために、段差をモッププレートの短辺に対応する側壁に配置する。C、隣接する2枚の前記第1シート状モップ間の接着性を低下させるために、第1シート状モップの2つの表面の材質を少なくとも部分的に異ならせる。
【0274】
いくつかの実施例において、第1シート状モップがモッププレート110に取り付けられた後、第3移動機構420は第1収容ビン210を駆動して初期位置(例えば、以上に説明されたベースステーションのハウジングに近い位置)に戻すことで、
図13に示すように、掃除ロボット100にモッププレート110を取り付けるための空間を確保することができる。それに応じて、第1収容ビン210の移動を妨げることを回避するために、第1移動機構310はまずモッププレート110を制御して上向きに移動させることができる。
【0275】
モッププレート110と第1シート状モップとの接合力を向上させるために、接着部112をモッププレート110の可撓性当接部114に配置してもよい。
図14を参照すると、第1シート状モップが可撓性当接部114を介してモッププレート110に接着された後、第1移動機構310はモッププレート110を駆動してベースステーション200の底面に当接させて、可撓性当接部114の変形によって、モッププレート110と第1シート状モップとの接合力を向上させることができる。
【0276】
他の実施例において、モッププレート110と第1シート状モップの接合力を向上させるために、第1モップビン内に弾性パッドを配置してもよく、複数枚の第1シート状モップが積み重ねられるように該弾性パッド上にある。弾性パッドの両側は段差状であり、モッププレートの構造に適合し、両者を緊密に接着させる。
図52(
図52(a)~
図52(c))を参照すると、モッププレート110が第1移動機構310の駆動によって第1収容ビン210内に入り込み、且つ持続的に下向きに移動してモップを取る場合、モップと接触する時にモップに下向きの作用力(圧力)を加え、第1シート状モップは、モッププレート110の下向きに押す作用力下で、弾性パッド2101の反作用力により、モッププレート110と第1シート状モップとの接合力が向上する。
【0277】
第1シート状モップがモッププレート110に取り付けられた後、第1移動機構310はモッププレート110から分離できる。また、モッププレート110と掃除ロボット100との接続のための空間を確保するために、第1移動機構310は上向きに移動してもよく、いくつかの実施例において、
図15を参照すると、制御の複雑さを単純化するために、第1移動機構310は直接上向きに頂端まで移動してもよい。
【0278】
第1移動機構310が上向きに移動した後、掃除ロボット100はベースステーション200に入り、
図16を参照すると、この場合、第1シート状モップが取り付けられたモッププレート110は掃除ロボット100に再接続され、具体的な接続方式は以上の説明を参照すればよい。
【0279】
上述したように、第1収容ビン210及び第2収容ビン220が水平方向に沿って配置されてもよい場合、本開示の実施例はさらに、第1収容ビン210及び第2収容ビン220をそれぞれ鉛直経路の両側に配置するという比較的簡単な移動方式を提供し、この場合、第1移動機構310は、まずモッププレート110を駆動して第1収容ビン210及び第2収容ビン220の上方に到達するように鉛直経路に沿って移動させ、さらに、第1収容ビン210及び第2収容ビン220の上方に到達するように、モッププレート110を水平経路に沿って移動させることができる。
【0280】
取り外し機構320が第2シート状モップを取り外した後、第2シート状モップが取り外し機構320に残り、次回の第2シート状モップ取り外しに影響を与えることがある。従って、本開示によって提供される上記実施例において残留モップを専門的に除去する機構、例えば、マニピュレータを配置することができる。しかしながら、残留モップを専門的に除去する機構を追加する方式により、ベースステーションの構造を複雑にする可能性がある。
【0281】
上記問題を回避するために、本開示の実施例はベースステーション500をさらに提供する。以下、
図16に示されるベースステーション500の構造模式図と関連付けて説明する。説明すべきことは、ベースステーション500及びベースステーション200において機能が同じ又は類似する機構は同じ番号を使用する点であり、その具体的な構造、機能についての説明は以上の内容を参照すればよく、簡潔にするために、以下、ベースステーション200とベースステーション500との違いを重点として説明する。
【0282】
図17に示すように、ベースステーション500において、第1収容ビン210及び第2収容ビン220は鉛直方向に沿って配置され、且つ第1収容ビン210は第2収容ビン220の上方にある。取り外し機構320は第1収容ビン210と第2収容ビン220との間にあってもよい。
【0283】
第1収容ビン210の下方に掻き取り部510が配置され、第1収容ビン210は下向きに移動でき、それにより掻き取り部510を使用して取り外し機構320に残留した第2シート状モップを除去することができる。当然ながら、他の実施例において、第1収容ビン210は外部ビン及び外部ビン内に配置される内部ビンを含み、例えば、内部ビンは嵌合方式で前記外部ビン内に配置され、内部ビンと外部ビンとの間に隙間があり、それにより、内部ビンは外部ビンに対して可動になり、例えば、内部ビンは外部ビンに対して一定程度の上下移動を行うことができ、いくつかの実施例において、内部ビンと外部ビンとの間に弾性装置が配置され、内部ビンの底端に掻き取り部が配置され、掻き取り部は第2収容ビン上に配置される取り外し機構と合致し、内部ビンはモッププレートの紙を取る下向きの圧力作用下で、掻き取り部を駆動して下向きに運動させることで、掻き取り部が汚れた紙の収容箱(即ち第2収容ビン)に配置される取り外し機構を引っ掻くことを可能にし、それにより、取り外し機構に残留した紙を除去する。
【0284】
つまり、第1収容ビン210が下向きに移動して取り外し機構320を経る過程で、第1収容ビン210の掻き取り部510は取り外し機構320上に残留した第2シート状モップを掻き落とすことができる。
【0285】
いくつかの実施例において、掻き取り部510の機構を簡素化するために、上記掻き取り部510を凸状にしてもよく、当然ながら、本開示の実施例は上記掻き取り部510の具体的な構造を限定せず、例えば、フック状であってもよい。
【0286】
いくつかの実施例において、上記ベースステーション500に鉛直なガイドレールを配置してもよく、このようにして、第1収容ビン210はスライド方式で下向きに移動することができる。当然ながら、第1収容ビン210はさらにマニピュレータの駆動によって移動してもよく、本開示の実施例は第1収容ビンの移動方式を具体的に限定しない。
【0287】
ベースステーション500中における各移動機構の移動経路を単純化するために、第1収容ビン210の鉛直方向に沿った運動経路は、第1移動機構310の鉛直方向に沿った移動経路と同じであってもよい。例えば、
図17を参照すると、第1移動機構310及び第1収容ビン210は1つの鉛直なスライドレールを共有して運動することができる。
【0288】
以上に
図1から
図17と関連付けて本開示の実施例に係る装置の構造を説明し、本開示を容易に理解するために、以下、ベースステーション500を例として、
図18から
図28と関連付けて本開示の実施例において掃除ロボット100のシート状モップを交換するフローを説明する。
【0289】
図18を参照すると、掃除ロボット100がベースステーション500に入る。
図19を参照すると、掃除ロボット100はモッププレート110を分離し、モッププレート110をベースステーション500内の所定領域に落とし、続いて掃除ロボットの本体がベースステーション500を出る。
【0290】
所定領域は、第1移動機構310がモッププレート110に接続され得る領域であると解してもよい。
図20を参照すると、第1移動機構310は鉛直レールに沿って下向きに移動し、モッププレート110に接続される。
図21を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して上向きにモップ取り外し位置まで移動させ、同時に第2収容ビン220の移動のために空間を確保する。
図22を参照すると、第2移動機構410は第2収容ビン220を駆動して初期位置から取り外し機構320の下方まで水平に移動させ、第2収容ビン220が移動する過程で、取り外し機構320を押動してモッププレート110方向に向かって回転させ、それにより、取り外し機構320の鉤状部をモッププレート110のモップ離脱溝111での第2シート状モップに合わせることが可能になる。
【0291】
次に、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して上向きに移動させ、鉤状部の位置を経て、それにより、鉤状部は第2シート状モップの上方から第2シート状モップの下方まで移動し、第2シート状モップをモッププレート110から取り外す。
【0292】
図23を参照すると、取り外し動作が完了し、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して上向きに移動させ、第2移動機構410は第2収容ビン220を駆動して水平に移動させて初期位置まで戻す。
【0293】
図24を参照すると、第3移動機構420は第1収容ビン210を駆動して初期位置からモッププレート110の下方まで水平に移動させ、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して第1収容ビン210内に入り込ませ、第1シート状モップを接着する。
図25を参照すると、接着動作が完了した後、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して上向きに移動させ、第3移動機構420は第1収容ビン210を駆動して水平に移動させて初期位置まで戻す。
【0294】
図26を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して所定領域まで下向きに移動させ、且つベースステーション500の底部に向かってモッププレート110を押圧し、可撓性当接部114の変形によって、モッププレート110と第1シート状モップとの接合力を向上させる。
【0295】
図27を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110から切り離され、モッププレート110を所定領域に残す。第1移動機構310は上向きに移動し、掃除ロボット100にモッププレート110を接続するための空間を確保する。
【0296】
図28を参照すると、掃除ロボット100がベースステーション500に入り、所定領域でモッププレート110を掃除ロボット100に接続する。
【0297】
以上において
図1から
図28と関連付けて本開示の実施例に係る掃除ロボット、ベースステーション及び掃除ロボットのメンテナンスシステムを説明し、以下、
図29と関連付けて本開示の実施例に係る制御方法を説明する。説明すべきことは、本開示の実施例で提供される方法は、以上に説明された任意1つの掃除ロボットのメンテナンスシステムと組み合わせて使用することができる点である。
【0298】
図29は本開示の実施例に係る制御方法のフローチャートである。
図29に示される方法は、ステップS2910からステップS2920を含む。
【0299】
図29に示される制御方法は、ベースステーションにおけるコントローラによって実行可能であり、又は他の制御機能を有する1つ又は複数の機器によって実行可能であることを理解すべきであり、本開示の実施例はこれを限定しない。さらに、該コントローラ又は制御機能を有する機器は以上に言及した1種又は複数種の制御機能を実行できることを理解すべきである。
【0300】
ステップS2910で、コントローラは掃除ロボット100がベースステーション500に戻ったことを確認する。
【0301】
ステップS2920で、コントローラはモップピックアップ装置300を制御し、掃除ロボット100に取り付けられる第2シート状モップを第1収容ビン210内の第1シート状モップに交換する。
【0302】
選択的に、1つの実施例として、上記方法は、コントローラはモップピックアップ装置300を制御して第2シート状モップを掃除ロボット100から取り外し、且つ第2収容ビン220に収納するステップをさらに含む。
【0303】
選択的に、1つの実施例として、掃除ロボット100は、掃除ロボット100から分離可能なモッププレート110を含む。
【0304】
選択的に、1つの実施例として、コントローラによって掃除ロボット100がベースステーション500に戻ったことを確認するステップは以下を含む。
【0305】
掃除ロボット100がモッププレート操作位置に到達したことを確認し、掃除ロボット100を制御してモッププレート110を取り外す。
【0306】
選択的に、1つの実施例として、モップピックアップ装置300は、モッププレート110との接続部を有する第1移動機構310を含み、モッププレート110が掃除ロボット100から分離された後、第1移動機構310は接続部を介してモッププレート110に接続され、上記方法は、コントローラは、モッププレート110を駆動してまずモップ取り外し位置まで移動させて、第2シート状モップを取り外して第2収容ビン220に収納し、さらにモッププレート110を駆動してモップ取り付け位置まで移動させて、第1収容ビン210内の第1シート状モップをモッププレート110に取り付けるように第1移動機構310を制御するステップをさらに含む。
【0307】
例えば、コントローラは掃除ロボットと通信対話し、掃除ロボットの突き出し機構を制御してモッププレート110を突き出し、それによりモッププレートを掃除ロボットから分離する。
【0308】
選択的に、1つの実施例として、第2移動機構410は第2収容ビン220に接続され、第3移動機構420は第1収容ビン210に接続され、上記方法は、第2収容ビン220を駆動して取り外し機構320の下方まで移動させ、モッププレート110から落下した第2シート状モップを受け取らせるようにコントローラによって第2移動機構410を制御するステップ、及び/又は第1収容ビン210を駆動してモッププレート110の下方まで移動させ、モッププレート110を第1収容ビン210内に入らせ、第1収容ビン210内の第1シート状モップと接合させるようにコントローラによって第3移動機構420を制御するステップをさらに含む。
【0309】
選択的に、1つの実施例として、第2移動機構410及び第3移動機構420は鉛直経路の片側又は両側にあり、上記方法は、モッププレート110を駆動して鉛直経路に沿って昇降運動させるようにコントローラによって第1移動機構310を制御し、それぞれ第2収容ビン220及び第1収容ビン210を駆動して水平経路に沿って移動させるようにコントローラによって第2移動機構410及び第3移動機構420を制御するステップをさらに含む。
【0310】
選択的に、1つの実施例として、第1収容ビン210及び第2収容ビン220は鉛直方向に沿って上下に配列される。
【0311】
選択的に、1つの実施例として、上記方法は、第2収容ビン220を駆動して移動させるようにコントローラによって第2移動機構410を制御する過程で、第2収容ビン220は取り外し機構320を押動してモップ取り外し位置まで運動させるステップをさらに含む。
【0312】
選択的に、1つの実施例として、第1シート状モップがモッププレート110に接着された後、上記方法は、モッププレート110を駆動して上昇且つ振動させるようにコントローラによって第1移動機構310を制御するステップをさらに含む。
【0313】
選択的に、1つの実施例として、接着部112はモッププレート110の可撓性当接部114に配置され、上記方法は、第1シート状モップが可撓性当接部114を介してモッププレート110に接着された後、モッププレート110を駆動してベースステーション500の底面に当接させるようにコントローラによって第1移動機構310を制御し、それにより、可撓性当接部114の変形によってモッププレート110と第1シート状モップとの接合力を向上させるステップをさらに含む。
【0314】
以上において
図29と関連付けて本開示の制御方法の実施例を詳しく説明し、以下、
図30から
図31と関連付けて本開示の制御方法を実行する装置の実施例を説明する。方法実施例の説明が装置実施例の説明に互いに対応するため、詳しく説明されていない部分については以上の方法実施例を参照すればよいことを理解すべきである。
【0315】
図30は本開示の実施例に係る制御装置の模式図である。
図30に示される制御装置3000は、確認モジュール3010及び制御モジュール3020を含む。上記確認モジュール3010は、掃除ロボット100がベースステーション500に戻ったことを確認するために用いられ、制御モジュール3020は、掃除ロボット100に取り付けられる第2シート状モップを第1収容ビン210内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置300を制御するために用いられる。
【0316】
選択的な実施例において、前記確認モジュール3010及び制御モジュール3020はプロセッサ3120であってもよく、前記コントローラは入力/出力インタフェース3130及びメモリ3110をさらに含んでもよく、具体的には
図31に示すとおりである。
【0317】
図31は本開示の別の実施例に係るコントローラの模式的なブロック図である。
図31に示されるコントローラ3100は、メモリ3110、プロセッサ3120、入力/出力インタフェース3130含んでもよい。メモリ3110、プロセッサ3120、入力/出力インタフェース3130は内部接続通路によって接続され、該メモリ3110は命令を記憶するために用いられ、該プロセッサ3120は、該メモリ3120に記憶されている命令を実行して、入力/出力インタフェース3130を制御して入力したデータ及び情報を受信し、制御命令を出力するために用いられる。
【0318】
本開示の実施例において、該プロセッサ3120は、汎用の中央処理ユニット(Central Processing Unit,CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、又は1つ又は複数の集積回路を採用でき、関連プログラムを実行して、本開示の実施例で提供される技術的解決手段を実現するために用いられることを理解すべきである。
【0319】
該メモリ3110は読み取り専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ3120に命令及びデータを提供する。プロセッサ3120の一部は非揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでもよい。例えば、プロセッサ3120はさらに機器タイプの情報を記憶してもよい。
【0320】
実現過程で、上記方法の各ステップは、プロセッサ3120内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完了されてもよい。本開示の実施例と組み合わせて開示されたアップリンク伝送リソースを要求する方法は、ハードウェアプロセッサにより実行、完了し、又はプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行、完了するように直接体現することができる。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等、この分野で周知されている記憶媒体にあってもよい。該記憶媒体はメモリ3110に位置し、プロセッサ3120はメモリ3110内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完成する。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0321】
以上に
図1から
図28と関連付けて本開示の実施例で提供される掃除ロボットのメンテナンスシステムを説明し、以下、
図32から
図55と関連付けて、提供される別の掃除ロボットのメンテナンスシステムを説明する。
【0322】
図32を参照すると、掃除ロボット100はベースステーション500に入る。
【0323】
いくつかの実施例において、掃除ロボット100はモップを交換する必要がある時に、例えば、異なる領域に入り(1つの領域から別の領域に入り)、又はモップの汚れ程度が所定の程度に達した場合、掃除ロボット100は戻ってベースステーション500に入る。
【0324】
図33及び
図34を参照すると、掃除ロボット100はモッププレート110を押し離し、モッププレート110をベースステーション500内の所定領域に落とし、続いて掃除ロボットの本体がベースステーション500を出る。
【0325】
1つの実施例において、掃除ロボット100はベースステーションの所定位置に入り、例えば、掃除ロボット100の充電電極がベースステーション500の充電電極片に接触すると、掃除ロボット100がベースステーションの所定位置に入ったと考えることができ、この場合、掃除ロボット100はモッププレート110を押し離し又は頂突き出して、モッププレート110をベースステーション500内の所定領域に落とすことができ、掃除ロボットが所定位置に到達すると、モッププレートをベースステーション内の所定領域に落とすことが実現できる。
【0326】
図35及び
図37を参照すると、第1移動機構310は鉛直レールに沿って下向きに移動し、モッププレート110に接続される。
【0327】
鉛直レールはコンベヤベルト314を含み、第1移動機構310はコンベヤベルトの駆動によって下向きに移動し、第1移動機構が下向きに移動する過程で生じた位置合わせ誤差を低減するために、鉛直レールはガイド機構315をさらに含む。1つの実施例において、上記コンベヤベルトは、例えば、同期ベルトであってもよく、ガイド機構は、例えば、ガイドポストであってもよい。
【0328】
接続部311とモッププレート110との接続を容易にするために、上記第1移動機構310にはさらに磁気吸着位置決め部が配置されてもよく、このようにして、接続部311がモッププレート110に接続される前に、第1移動機構310は磁気吸着位置決め部によってモッププレート110に対して磁気吸着位置決めを行うことができる。
【0329】
図36を参照すると、接続部311の底部に第1磁石3111が配置され、それに応じて、モッププレート110の頂部に第2磁石1101が配置され、接続部311とモッププレート110上の2つの磁石間の互いの引力によって、第1移動機構310をモッププレート110と位置合わせ、例えば、磁石はそれぞれ第1移動機構310の底部の中央位置及びモッププレート110の頂部の中央位置に配置されてもよい。
【0330】
さらに、移動過程でモッププレートが脱落することを防止するために、上記接続部311とモッププレート110との間はさらに掴み取るように接続されてもよい。例えば、接続部311とモッププレート110との間は機械フックによって接続されてもよく、具体的には、接続部311にはさらにロック部材3112が配置され、それに応じて、モッププレート110にロック部1102が配置され、ロック部材とロック部との協働によって、モッププレート及び第1移動機構を固定する。
【0331】
当然ながら、接続部311は機械爪を含んでもよく、モッププレート110が掃除ロボット100から分離された後、機械爪は掴み取るようにモッププレート110に接続され、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0332】
図38を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して第2収容ビンより高い位置又はモップ取り外し位置の上方まで上向きに移動させ、同時に第2収容ビン220を移動させるための空間を確保する。
【0333】
図39を参照すると、第2移動機構410は第2収容ビン220を駆動して初期位置からモップ取り外し位置まで水平に移動させる。
【0334】
図40を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して下向きに移動させ、取り外し機構320の位置を経て、第2シート状モップを取り外し機構320の上方から取り外し機構320の下方まで移動させ、第2シート状モップをモッププレート110から取り外す後続のことを容易にする。
【0335】
シート状モップが力によって変形でき、そしてモッププレート110にモップ離脱溝111が配置されるため、第1移動機構310によってモッププレート110を駆動してモップ取り外し位置まで下向きに移動させる過程で、モッププレートの第2シート状モップは取り外し機構320の鉤状部に引っ掛からずにスムーズに通過する。この場合、取り外し機構320の鉤状部は、モッププレート110のモップ離脱溝111にある第2シート状モップと位置合わせることができる。
【0336】
図41を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して上昇させ、取り外し機構320は第2シート状モップをモッププレート110から取り外す。
【0337】
第1移動機構310によってモッププレート110を駆動して上昇させる過程で、取り外し機構320の鉤状部の位置を経るため、鉤状部は第2シート状モップを引っ掛け、第2シート状モップをモッププレート110から取り外し、第2シート状モップが脱落する。
【0338】
図42を参照すると、第1移動機構はモッププレート110を駆動し、引き続き上昇させ、モップ接着位置まで上向きに移動させ、同時に第1収容ビンを移動させるための空間を確保する。
【0339】
モップ接着位置は第1モップビンの高さより高い位置であればよく、例えば、モップ接着位置は第1移動機構のストロークの上限位置であってもよく、このようにして、下向きに移動する過程で比較的大きい圧力を提供でき、モップとの接続安定性を向上させる(例えば、接着効果を向上させる)ことに役立つ。指摘すべきことは、モップ接着位置を制御するか、又は接着力を制御することで、モッププレートが1枚のみの第1シート状モップを貼り取るようにすることができる点であり、理解できるように、モップ接着位置は試験によって確認できる。
【0340】
第1移動機構によってモッププレート110を駆動し、引き続き上昇させる過程で、第2シート状モップは第2収容ビン220内に落下し、第2シート状モップの回収を実現する。
【0341】
図43を参照すると、第3移動機構420は第1収容ビン210を駆動して初期位置からモップ接着位置まで水平に移動させる。
【0342】
図44を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して第1収容ビン210内に入り込ませ、第1シート状モップを貼り取る。
【0343】
第1収容ビンの底部の内表面に、モッププレートとモップとの接着効果を向上させるための弾性パッド2101が配置される。弾性パッドの両側は段差状であり、モッププレートの構造に適合し、両者の接着を容易にして、複数枚の第1シート状モップは該弾性パッドに積み重ねられ、第1シート状モップは、モッププレートの下向きに押す作用力下で、且つ弾性パッドの反作用力により、モッププレートと第1シート状モップとの接着性が向上する。
【0344】
注意すべきことは、
図56を参照すると、第1収容ビン内にはさらにガイド装置810が配置されてもよい点であり、それにより、モッププレートとモップの突き合わせ過程で接続位置決めを行い、ずれが大きすぎることにより接続が強固でないか又は接続が失敗するという問題を防止し、選択的に、該ガイド装置810は、例えばガイドポストであってもよく、スライド溝又はスライドレールであってもよい。
【0345】
図45を参照すると、接着動作が完了した後、第1移動機構310はモッププレート110を駆動して上向きに移動し、第1収容ビンをリセットするための空間を確保し、それにより、第3移動機構420は第1収容ビン210を駆動して水平に移動させて初期位置まで戻す。
【0346】
図46を参照すると、第3移動機構420は第1収容ビン210を駆動して水平に移動させて初期位置まで戻す。
【0347】
第2収容ビンがリセットされない場合、同様に第2収容ビンのリセット操作を行う必要があることを理解すべきである。
【0348】
指摘すべきことは、第1収容ビンをリセットさせる過程で、第2収容ビンのリセットを同時に行うことができ、第1収容ビンのリセットを完了した後、さらに第2収容ビンのリセットを行うこともでき、当然ながら、第2収容ビンのリセットは第2シート状モップの回収が完了した後に行うこともできる点である。本開示はこれを限定しない。
【0349】
図47、
図48及び
図49を参照すると、第1移動機構310はモッププレート110を駆動してモッププレート解放位置まで下向きに移動させ、モッププレート110を解放し、モッププレート110をベースステーション500底部の所定領域に落下させ、掃除ロボット100にピックアップさせる。
【0350】
モッププレート110を解放する過程で、解放機構600によって磁石を分離することができ、理解できるように、モッププレートと第1移動機構とがロック部材及びロック部によってロックされると、まずロック部材によるロック部に対するロックを解除し、続いて磁石を分離する。
【0351】
図50を参照すると、第1移動機構310がモッププレート110から切り離され、モッププレート110を所定領域に残した後、第1移動機構310は上向きに移動し、例えば、第1移動機構は上向きに移動し初期位置まで戻し(リセット)、掃除ロボット100にモッププレート110を接続するための空間を確保する。
【0352】
図51を参照すると、掃除ロボット100はベースステーション500に入り、所定領域でモッププレート110をピックアップし、第1シート状モップ付きのモッププレート110を掃除ロボット100に接続する。続いて、掃除ロボット100はベースステーション500を出て、作業タスクを実行し続けることができ、例えば、掃除ロボットは前の終了位置まで戻って掃除し続ける。
【0353】
本開示において、第1収容ビンが上方にあり、第2収容ビンが下方にあり、モップ交換、特にモップ取り外しの操作空間を改善し、汚れたモップの収容ビンに必要な上部移動空間が大きいため、ベースステーションの高さが高くなるという問題を回避でき、ベースステーションの体積を小さくするのに役立つ。
【0354】
上述した
図18から
図28及び
図32から
図51に説明された2つのモップ交換の実施例において、いずれもモッププレートを掃除ロボットから取り外すことでモップの交換を実現する。
【0355】
当然ながら、他の実施例において、モッププレートが取り外されずに掃除ロボットに配置されるままでモップの交換を実現してもよい。
【0356】
また、以上に説明されたモップを自動的に取る実施例において、いずれもモッププレートは第1収容ビンと突き合わせるように第1シート状モップをピックアップし、モッププレートと1枚の前記第1シート状モップとの接続を実現する。換言すれば、モッププレートと第1収容ビンとの突き合わせによって第1シート状モップとモッププレートとの接続を実現する。
【0357】
他の実施例において、さらに1枚のモップを分離する方式又は1枚のモップを移送する方式、又は分離と移送とを組み合わせる方式によってモッププレートと1枚のモップとの接続を実現してもよい。
【0358】
例えば、分離移送装置を配置し、1枚の第1シート状モップを第1収容ビンから所定の移送位置に移送し、続いてモッププレートを所定の移送位置で1枚の第1シート状モップに接続することができ、即ち、前記モップピックアップ装置は、第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから分離された1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送し、前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続するための分離移送装置を含む。
【0359】
選択的に、前記分離移送装置は、1枚の第1シート状モップを少なくとも2枚の積み重ねられる第1シート状モップから分離するための分離機構を含む。さらに、分離された1枚の第1シート状モップは移送機構によって所定の移送位置に移送され、モッププレートに接続される。
【0360】
移送機構は、前記モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンからピックアップされた1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送し、前記モッププレートに接続するために用いられる。いくつかの実施例において、移送機構は第1収容ビンとモッププレートとの間に配置されてもよく、例えば、第1収容ビンに近い位置に配置されるか、又は第1収容ビン内にシート状モップを分離しやすい位置に配置される。
【0361】
分離と移送の機能は1つの装置(例えば、分離移送装置)によって実現されてもよいことを理解すべきである。
【0362】
当然ながら、分離と移送の機能は上述した2つの単独な機能機構によって実現されてもよく、例えば、モップピックアップ装置は、第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから前記第1シート状モップを1枚分離し、前記モッププレートを分離された1枚の前記第1シート状モップに接続するための分離機構、及び/又は、分離された1枚の前記第1シート状モップを所定の移送位置に移送し、前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続するための移送機構を含む。
【0363】
指摘すべきことは、上述した分離及び移送は同時に実行されてもよく、順に実行されてもよく、例えば、分離してから移送してもよく(例えば、真空吸引の方式でまず分離し、さらに移送し),さらに移送してから分離してもよい(例えば、移送過程で最終的な分離を実現する)点である。
【0364】
本明細書で言及された所定の移送位置は、モッププレートの接着を容易にするためのものであり、例えば、第1シート状モップを分離した位置であってもよく、又はモッププレートの位置に移送してもよく、さらに、モッププレートと第1シート状モップとの接続のためにより大きい操作空間を提供するとともに、第1収容ビンへの損害を回避するのに役立つために、第1収容ビンの外部のある位置に移送してもよく、当然ながら、第1収容ビン内の他の位置に移送してもよく、本実施例はこれを限定しない。
【0365】
上述したモッププレートが第1モップビンに入り込んでモップと突き合わせる方式とは異なり、本実施例では、1枚の第1シート状モップを第1収容ビンから分離して移送した後、さらにモッププレートと1枚の第1シート状モップとの接続を実現し、つまり、モッププレートと第1収容ビンとの間は、分離と移送の機能機構によってモッププレートと第1シート状モップとの接続を実現してもよく、複数枚貼り取る確率を低減し、1枚のモップのピックアップ操作、又は1枚のモップのピックアップを実現する構造の複雑さを単純化することができる。
【0366】
いくつかの実施例において、前記分離機構は、モップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するための紙吸引装置を含み、前記モップ吸引位置とは前記紙吸引装置が前記第1シート状モップを1枚吸引できる位置である。
【0367】
さらに、前記紙吸引装置は真空吸盤アセンブリであり、前記真空吸盤アセンブリは真空吸盤を含む。
【0368】
当然ながら、上述した吸引によってモップ分離を実現する方式に加えて、他の実施例において、出願人は、シート状モップの多孔性に基づき、「吹き取り」の方式でモップを1枚分離してもよいことを発見し、例えば、分離機構は、最上層の第1シート状モップが第1シート状モップの組合せから分離されるように、流体を積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップの頂面に輸送するための流体輸送装置を含む。また、摩擦の方式でモップを分離してもよく、例えば、分離機構はさらに摩擦給紙機構を採用してもよく、摩擦原理によって第1シート状モップの一端(給紙端)を持ち上げ、続いて給紙端の第1シート状モップは摩擦係数を持つガスケットによってブロックされ、最上層の1枚の第1シート状モップは、ゴムホイールによって、所定の移送位置に持ち出される。持ち上げ高さは第1収容ビンの深さ(又は高さ)と第1シート状モップの厚さとの差として設定されてもよい。
【0369】
また、上記移送機構は分離された第1シート状モップを移送するものであり、上述した第1モップビン全体を駆動して移動させる移動アセンブリとは異なる。
【0370】
本開示は、上述したいずれか1つの掃除ロボットのメンテナンスシステムと組み合わせて使用される制御方法をさらに提供し、
図58を参照すると、該掃除ロボット制御方法は以下を含む。
【0371】
ステップS5810で、第1収容ビンを提供し、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを格納する。
【0372】
ステップS5820で、モップピックアップ装置によって第1収容ビンから第1シート状モップを1枚ピックアップし、1枚の第1シート状モップをモッププレートに接続する。
【0373】
選択的に、ステップS5820は、以下の2つの方式の1つによって実現することができる。
【0374】
方式1では、モップピックアップ装置はモッププレートを含む。
【0375】
モッププレートと第1収容ビンの少なくとも1つを制御して運動させることで、モッププレートは前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して第1シート状モップと接合することができる。
【0376】
選択的に、1つの実現形態として、モップピックアップ装置は、モッププレートに接続される第1移動機構を含む。
【0377】
モッププレートと第1収容ビンの少なくとも1つを制御して運動させることは、第1移動機構が前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビンに向かって運動させることで実現することができる。
【0378】
選択的に、1つの実施形態として、モッププレートは掃除ロボットに取り付けられ、モッププレートと前記第1シート状モップとの接合過程で、掃除ロボットは非能動的に運動し、モッププレートは前記掃除ロボットに対して第1収容ビンに向かって能動的に運動する。
【0379】
選択的に、1つの実施形態として、モップピックアップ装置は、モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構をさらに含み、モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、モッププレートは掃除ロボットから分離可能であり、該方法はさらに以下を含む。
【0380】
掃除ロボットがモップを交換する必要がある場合、モッププレートを掃除ロボットから分離し、第1移動機構を分離されたモッププレートに接続し、それにより、第1移動機構によってモッププレートを駆動して第1収容ビン内に入り込ませる。
【0381】
選択的に、1つの実現形態として、メンテナンスシステムは、掃除ロボットからモッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含み、該方法は、掃除ロボットがモッププレート操作位置に到達したことを確認する場合、モッププレートを前記掃除ロボットから分離するステップをさらに含む。
【0382】
選択的に、1つの実現形態として、モップ突き合わせ位置又は第1収容ビンは、掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、モッププレート操作位置より高い。
【0383】
選択的に、1つの実現形態として、第1移動機構を分離されたモッププレートに接続するステップの前に、該方法は、磁気吸着の方式によって第1移動機構及びモッププレートの予備位置決めを行うステップをさらに含む。
【0384】
選択的に、1つの実現形態として、モップピックアップ装置は、モッププレートに接続される第1移動機構を含み、該メンテナンスシステムは、第1収容ビンに接続される第3移動機構をさらに含む。
【0385】
モッププレートと第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、
第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して運動させ、第3移動機構によって第1収容ビンを駆動して運動させるステップを含む。
【0386】
方式2では、モップピックアップ装置は、分離機構及び/又は移送機構を含み、
分離機構によって第1収容ビン内に積み重ねられる少なくとも2枚の前記第1シート状モップから第1シート状モップを1枚分離し、
及び/又は、移送機構によって1枚の第1シート状モップを所定の移送位置に移送し、前記モッププレートを1枚の前記第1シート状モップに接続する。
【0387】
選択的に、1つの実施形態として、分離機構は紙吸引装置を含み、該方法は、
紙吸引装置を制御してモップ吸引位置で第1シート状モップを吸引するステップを含み、モップ吸引位置とは紙吸引装置が第1シート状モップを1枚吸引できる位置である。
【0388】
選択的に、1つの実施形態として、分離機構は流体輸送装置を含み、該方法は、
最上層の第1シート状モップが少なくとも2枚の前記第1シート状モップから分離されるように、流体輸送装置を制御して流体を第1収容ビンに輸送するステップを含む。
【0389】
選択的に、1つの実施形態として、ステップS5820は、以下のステップで実行されてもよく、
第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、第1収容ビンから第1シート状モップを1枚ピックアップするようにモッププレートを制御する。
【0390】
選択的に、1つの実施形態として、モッププレートの下面は第1シート状モップの擦拭面と角度をなし、該角度は90度より小さい。
【0391】
選択的に、1つの実施形態として、モッププレートには第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、接続領域は接着部を含み、第1シート状モップは接着部に接着でき、それにより、前記モッププレートと第1シート状モップとの接続を実現する。
【0392】
選択的に、1つの実施形態として、モップピックアップ装置は、モッププレートに接続される第1移動機構を含み、該方法は、
第1シート状モップがモッププレートに接着された後、1枚の第1シート状モップをモッププレートの接着部に接着するように、第1移動機構を制御してモッププレートを駆動して振動させるステップを含み、振動とは、モッププレートが第1方向及び第2方向に沿った往復運動であり、第1方向は、モッププレートが第1収容ビンから第1シート状モップを取り出す方向であり、第2方向は第1方向と逆である。
【0393】
選択的に、1つの実施形態として、第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、該方法は、
第1シート状モップがモッププレートに接着された後、1枚の第1シート状モップがモッププレートの接着部に接着できるように、モッププレートが第1方向に沿って運動する時に、前記摩擦アセンブリによって反作用力を発生させるステップを含み、第1方向は、モッププレートが前記第1収容ビンから第1シート状モップを取り出す方向である。
【0394】
選択的に、1つの実施形態として、第1収容ビン内に、隣接する2枚の前記第1シート状モップの間に隙間を生じさせるための仕切りアセンブリがさらに配置される。
【0395】
選択的に、1つの実施形態として、接着部は第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、第1部分と第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、15度以下であり、第2部分と第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、90度より小さい。
【0396】
選択的に、1つの実施形態として、モッププレートは頂部、底部及び前記頂部と底部とを接続するための側壁を有し、前記側壁は前記底部から前記頂部に向かって傾斜しており、接着部は傾斜する前記側壁に配置される。
【0397】
選択的に、1つの実施形態として、接着部と第1シート状モップとの面積比は、モッププレートが第1シート状モップの組合せから第1シート状モップを1枚貼り取ることを可能にするように、所定の範囲内にある。
【0398】
選択的に、1つの実施形態として、該方法は、
モッププレートに第2シート状モップが取り付けられる場合、第2シート状モップをモッププレートから分離するステップをさらに含む。
【0399】
選択的に、1つの実施形態として、メンテナンスシステムは取り外し機構を含み、前記モッププレートは取り外し領域を含み、前記取り外し領域と前記第2シート状モップとの間に相互接続作用がない。
【0400】
第2シート状モップをモッププレートから分離するステップは、
取り外し機構とモッププレートの少なくとも1つを制御して移動させ、第2シート状モップをモッププレートから取り外すステップを含む。
【0401】
選択的に、1つの実施形態として、第2シート状モップをモッププレートから分離するステップは、
取り外し機構によって取り外し方向に沿って第2シート状モップを取り外すステップを含み、取り外し方向は第2シート状モップの擦拭面又はモッププレートと平行でない。
【0402】
選択的に、1つの実施形態として、第2シート状モップをモッププレートから分離するステップは、
取り外し機構によって第2シート状モップにモッププレートから離れる外力を加え、モッププレートから分離された第2シート状モップを自重又は外力の作用下で落下させ、それにより第2シート状モップをモッププレートから取り外すステップを含む。
【0403】
選択的に、1つの実施形態として、第2シート状モップをモッププレートから取り外す過程で、掃除ロボットは非能動的に運動し、モッププレート又は取り外し機構は能動的に運動する。
【0404】
選択的に、1つの実施形態として、メンテナンスシステムは、前記モッププレートから分離された前記第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含む。
【0405】
前記第2シート状モップを前記モッププレートから分離するステップは、
取り外し機構によって前記第2シート状モップにモッププレートから離れる外力を加えて、第2シート状モップをモッププレートから分離し、モッププレートから分離された第2シート状モップを自重又は外力の作用下で第2収容ビン内に落下させるステップを含む。
【0406】
選択的に、1つの実施形態として、取り外し機構は第2収容ビン上に配置される。
【0407】
選択的に、1つの実施形態として、メンテナンスシステムは、第2収容ビンに接続される第2移動機構を含み、取り外し機構は所定のモップ取り外し位置に取り付けられ、モップ取り外し位置は前記第2収容ビンの外部にあり、該方法は、
第2移動機構によって第2収容ビンを駆動してモップ取り外し位置まで移動させ、モッププレートから分離された第2シート状モップを受け取るステップを含む。
【0408】
選択的に、1つの実施形態として、取り外し領域はモップ離脱溝を含み、モッププレートの外縁はモッププレートの内部に凹んでモップ離脱溝を形成する。
【0409】
選択的に、1つの実施形態として、モッププレートは少なくとも第1状態及び第2状態を含み、前記第1状態で、前記モッププレートは擦拭位置にあり、前記第2状態で、前記モッププレートは非擦拭位置にある。
【0410】
前記非擦拭位置は、前記第2シート状モップの取り外し又は第1シート状モップの取り付けのための操作空間を提供するように、前記擦拭位置より高い。
【0411】
選択的に、1つの実施形態として、モップ取り外し位置又は第2収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、モッププレート操作位置より高い。
【0412】
選択的に、1つの実施形態として、第1収容ビン及び第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列される。
【0413】
選択的に、1つの実施形態として、第1収容ビンは第2収容ビンの上方にある。
【0414】
説明すべきことは、紙面を節約するために、上記制御方法の詳しく説明されていない部分については、システムを参照でき、ここでは説明を省略する点である。
【0415】
本開示の各実施例において、機能が類似し、構造が類似する機構又はアセンブリは同じ番号を使用することを理解すべきである。
【0416】
本明細書の用語の「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するためのものに過ぎず、3種の関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独して存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独して存在するという3種の場合を示してもよいことを理解すべきである。また、本明細書における符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0417】
本開示の各種の実施例では、上記各プロセスの番号順序は実行順序の先後を表すというわけでなく、各プロセスの実行順序がその機能と内在的論理に依存するものであり、本開示の実施例に係る実施プロセスの何の制限にもならないことを理解すべきである。
【0418】
本開示によって提供されるいくつかの実施例では、開示したシステム、装置及び方法は他の形態で実現できることを理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実現する場合に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はアセンブリは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明したもの間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0419】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0420】
上記実施例では、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せにより全体的又は部分的に実現することができる。ソフトウェアにより実現する時に、コンピュータプログラム製品として全体的又は部分的に実現することができる。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータに前記コンピュータプログラム命令をロードし、実行する時に、本開示の実施例に記載されたフロー又は機能が全体的又は部分的に発生する。前記コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラマブルデバイスであってよい。前記コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよく、例えば、前記コンピュータ命令は1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)で別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送可能である。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能ないかなる利用可能な媒体或いは1つ又は複数の利用可能な媒体を含んで統合されたサーバ、データセンタ等のデータ記憶装置であってよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(Digital Video Disc,DVD))、又は半導体媒体(例えば、半導体ディスク(Solid State Disk,SSD))等であってよい。
【0421】
以上は本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲がそれに限定されるものでなく、本開示に記載された技術範囲内に当業者に容易に想到される変化又は取り替えは、全て本開示の保護範囲に含まれる。従って、本開示の保護範囲は請求項の保護範囲に準ずるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0080】
【
図1】本開示の実施例に適用可能な掃除ロボットのメンテナンスシステムのアーキテクチャの模式図である。
【
図2】本開示の実施例に係る掃除ロボットがベースステーションに戻る際の模式図である。
【
図3】本開示の実施例において接続部311がモッププレート110に接続される際の模式図である。
【
図4】本開示の実施例において掃除ロボットがベースステーションを出る又は半分出る際の模式図である。
【
図5】本開示の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図6】本開示の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図7】本開示の別の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図8】本開示の別の実施例において取り外し機構が第2シート状モップを取り外す際の模式図である。
【
図9】本開示の実施例に係るモッププレートの模式図である。
【
図10】本開示の別の実施例に係るモッププレートの模式図である。
【
図11】本開示の実施例において取り外しが完了した後の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図12】本開示の実施例において第1シート状モップを取り付ける時の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図13】本開示の別の実施例において第1シート状モップを取り付ける時の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図14】本開示の別の実施例において第1シート状モップを取り付ける時の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図15】本開示の実施例において取り付けが完了した後の掃除ロボットのメンテナンスシステムの模式図である。
【
図16】本開示の実施例において取り付けが完了した後に掃除ロボットがベースステーションに入る時のロボットシステムの模式図である。
【
図17】本開示の実施例に係るベースステーション500の模式図である。
【
図18】本開示の別の実施例に係る掃除ロボットがベースステーションに入る際の模式図である。
【
図19】本開示の別の実施例に係る掃除ロボットがベースステーションを出る際の模式図である。
【
図20】本開示の別の実施例に係る第1移動機構とモッププレートとの接続の模式図である。
【
図21】本開示の別の実施例に係るモッププレートがモップ取り外し位置まで移動する際の模式図である。
【
図22】本開示の別の実施例に係る取り外し機構がモップを取り外す際の模式図である。
【
図23】本開示の別の実施例に係る取り外し動作が完了した際の模式図である。
【
図24】本開示の別の実施例に係る第1シート状モップを接着する際の模式図である。
【
図25】本開示の別の実施例に係る第1シート状モップの接着が完了した後の模式図である。
【
図26】本開示の別の実施例において可撓性当接部分によってモッププレートを押圧する際の模式図である。
【
図27】本開示の別の実施例に係る第1移動機構がモッププレートから切り離される際の模式図である。
【
図28】本開示の別の実施例に係る掃除ロボットとモッププレートとの接続の模式図である。
【
図29】本開示の実施例に係る制御方法のフローチャートである。
【
図30】本開示の実施例に係る制御装置の模式図である。
【
図31】本開示の別の実施例に係るコントローラの模式図である。
【
図32】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットがベースステーションに入る際の模式図である。
【
図33】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットとモッププレートとが分離される際の模式図である。
【
図34】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットがベースステーションを出る際の模式図である。
【
図35】本開示のさらに別の実施例で提供される第1移動機構が下降する際の模式図である。
【
図36】本開示のさらに別の実施例で提供される第1移動機構とモッププレートとの接続構造の模式図である。
【
図37】本開示のさらに別の実施例で提供される第1移動機構がモッププレートに接続される際の模式図である。
【
図38】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートがモップ取り外し位置まで移動する際の模式図である。
【
図39】本開示のさらに別の実施例で提供される第2収容ビンがモップ取り外し位置まで移動する際の模式図である。
【
図40】本開示のさらに別の実施例で提供されるモップの取り外しの模式図である。
【
図41】本開示のさらに別の実施例で提供される取り外し機構がモップを取り外す際の模式図である。
【
図42】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートがモップ貼り取り位置まで移動する際の模式図である。
【
図43】本開示のさらに別の実施例で提供される第1収容ビンがモップ貼り取り位置まで移動する際の模式図である。
【
図44】本開示のさらに別の実施例で提供される第1シート状モップを接着する際の模式図である。
【
図45】本開示のさらに別の実施例で提供される接着動作が完了した際の模式図である。
【
図46】本開示のさらに別の実施例で提供される第1収容ビンのリセットの模式図である。
【
図47】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートがモッププレート解放位置まで移動する際の模式図である。
【
図49】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートと第1移動機構との接続解除の模式図である。
【
図50】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートが解放される際の模式図である。
【
図51】本開示のさらに別の実施例で提供される掃除ロボットとモッププレートとの接続の模式図である。
【
図52】本開示によって提供されるモップピックアッププロセスの模式図である。そのうち、
図52(a)はモッププレートとモップとが接続される前の状態の模式図を示す。
図52(b)はモッププレートとモップとが接続される際の状態の模式図を示す。
図52(c)はモッププレートとモップとが接続された後の状態の模式図を示す。
【
図53】本開示のさらに別の実施例で提供される取り外し機構が第2収容ビンに配置される際の模式図である。
【
図54】本開示のさらに別の実施例で提供される第1収容ビンの構造模式図である。
【
図55】本開示のさらに別の実施例で提供されるモッププレートの構造模式図である。
【
図56】本開示によって提供されるモッププレートとモップとの第1突き合わせ状態の模式図である。
【
図57】本開示によって提供されるモッププレートとモップとの第2突き合わせ状態の模式図である。
【
図58】本開示のさらに別の実施例で提供される制御方法のフローチャートである。
【
図59】本開示のさらに別の実施例で提供されるモップの取り外しの模式図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0157
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0157】
接着部がマジックテープ(登録商標)であり、モップの接着面が絨毛であり、接着部がモッププレートの側壁及び底部に配置されることを例として、所定の範囲は10%~20%に設定される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0253
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0253】
モッププレート110とシート状モップ(第1シート状モップ及び第2シート状モップを含む)との接続方式を単純化するために、モッププレート110とシート状モップは接着によって接続されてもよく、即ち、モッププレート110は接着部112を有し、モッププレート110は接着部112によって第1シート状モップをモッププレート110に接着させる。接着部112は例えば、マジックテープ(登録商標)であってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0257
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0257】
接着部112は対向する長端1111、1112に配置される。接着部112が対向する長端1111、1112に配置されるため、モッププレートの接続領域のスパンをより長くすることができ、それにより、第1シート状モップの接着をより強固にすることができる。接着部112は例えばマジックテープ(登録商標)であってもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除ロボットをメンテナンスするためのベースステーションであって、積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納するように構成される第1収容ビンを含むベースステーションと、
前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップし、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するためのモップピックアップ装置と、を含むことを特徴とする、掃除ロボットのメンテナンスシステム。
【請求項2】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを含み、前記モッププレートと前記第1収容ビンとは、前記モッププレートが前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して前記第1シート状モップと接合できるように、相対運動可能に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のメンテナンスシステム。
【請求項3】
前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記第1収容ビンは非能動的に運動し、前記モッププレートは前記第1収容ビンに向かって能動的に運動し、且つ前記第1収容ビン内に入り込むことを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項4】
前記モッププレートと前記第1シート状モップの接合過程で、前記第1収容ビン及び前記モッププレートは両方とも能動的に運動することを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項5】
前記モップピックアップ装置は、前記モッププレートを駆動して運動させるための移動アセンブリをさらに含み、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、前記モッププレートは、前記掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、分離された前記モッププレートが、前記移動アセンブリによって駆動されて前記第1収容ビン内に入り込むことができるように、前記掃除ロボットから分離可能であることを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項6】
前記掃除ロボットから前記モッププレートを分離するように構成されるモッププレート操作位置を含
み、
前記モップ突き合わせ位置又は前記第1収容ビンは、前記掃除ロボットがドッキングするための空間を形成するように、前記モッププレート操作位置より高いことを特徴とする、請求項
5に記載のメンテナンスシステム。
【請求項7】
前記モッププレートは、前記第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするために用いられることを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項8】
前記モッププレートには前記第1シート状モップを接続するための接続領域が配置され、前記接続領域は接着部を含み、前記第1シート状モップは前記接着部に接着され、前記モッププレートと前記第1シート状モップの接続を実現することができることを特徴とする、請求項2に記載のメンテナンスシステム。
【請求項9】
前記第1収容ビンに摩擦アセンブリが配置され、前記第1シート状モップが前記モッププレートに接着された後、前記摩擦アセンブリは、1枚の前記第1シート状モップが前記モッププレートの接着部に接着できるように、前記モッププレートの第1方向に沿った運動を妨げる作用力を発生するために用いられ、前記第1方向は、前記モッププレートが前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを取り出す方向であることを特徴とする、請求項
8に記載のメンテナンスシステム。
【請求項10】
前記接着部は前記第1シート状モップと接触する第1部分及び/又は前記第1シート状モップ外に露出する第2部分を含み、前記第1部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度以上、15度以下であり、前記第2部分と前記第1シート状モップとがなす夾角は0度より大きく、90度より小さいことを特徴とする、請求項
8に記載のメンテナンスシステム。
【請求項11】
前記モップピックアップ装置は取り外し機構をさらに含み、前記モッププレートは取り外し領域を含み、前記取り外し機構は前記取り外し領域と協働して第2シート状モップをモッププレートから取り外し、前記取り外し領域と前記第2シート状モップとの間には相互接続作用がな
く、
前記取り外し機構は、モッププレートから分離された前記第2シート状モップが自重又は外力の作用下で落下するように、前記第2シート状モップに前記モッププレートから離れる外力を加えるように構成されることを特徴とする、請求項
1に記載のメンテナンスシステム。
【請求項12】
前記メンテナンスシステムは、モッププレートから取り外された前記第2シート状モップを受け取るための第2収容ビンをさらに含
み、
前記第2収容ビンは、第2シート状モップが前記第2収容ビンに落下するように、モッププレートから取り外された第2シート状モップの移動経路に配置されるように構成されることを特徴とする、請求項
11に記載のメンテナンスシステム。
【請求項13】
前記取り外し機構は前記第2収容ビンに配置されることを特徴とする、請求項
12に記載のメンテナンスシステム。
【請求項14】
前記第1収容ビン及び前記第2収容ビンは鉛直方向に沿って上下に配列され
、前記第1収容ビンは前記第2収容ビンの上方に位置することを特徴とする、請求項
12に記載の
メンテナンスシステム。
【請求項15】
積み重ねられるように配列される少なくとも2枚の第1シート状モップを収納する第1収容ビンを提供するステップと、
モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップして、1枚の前記第1シート状モップをモッププレートに接続するステップと、を含むことを特徴とする、掃除ロボットのメンテナンスシステムの制御方法。
【請求項16】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを含み、
モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップする前記ステップは、モッププレートが前記第1収容ビン内に入り込み、且つモップ突き合わせ位置に到達して前記第1シート状モップと接合できるように、前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して運動させるステップを含むことを特徴とする、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、
前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、
前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビンに向かって運動させ、且つ前記第1収容ビン内に入り込ませるステップを含むことを特徴とする、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートに接続される第1移動機構を含み、前記メンテナンスシステムは前記第1収容ビンに接続される第3移動機構をさらに含み、
前記モッププレートと前記第1収容ビンの少なくとも1つを制御して移動させるステップは、
前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して運動させ、前記第3移動機構によって前記第1収容ビンを駆動して運動させるステップを含むことを特徴とする、請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構をさらに含み、前記モッププレートは前記掃除ロボットに取り外し可能に接続され、前記モッププレートは前記掃除ロボットから分離可能であり、
前記方法は、
前記掃除ロボットがモップの交換を必要とする場合、前記モッププレートを前記掃除ロボットから分離し、前記第1移動機構を分離された前記モッププレートに接続して、前記第1移動機構によって前記モッププレートを駆動して前記第1収容ビン内に入り込ませるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
16に記載の方法。
【請求項20】
モップピックアップ装置によって前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするステップは、
前記第1シート状モップの擦拭面に垂直な方向に沿って、前記第1収容ビンから前記第1シート状モップを1枚ピックアップするように前記モッププレートを制御するステップを含むことを特徴とする、請求項
15に記載の方法。
【請求項21】
掃除ロボットがベースステーションに戻ったことを確認するステップと、
掃除ロボットに取り付けられた第2シート状モップを第1収容ビン内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置を制御するステップと、を含
み、
掃除ロボットがベースステーションに戻ったことを確認するステップは、
前記掃除ロボットがモッププレート操作位置に到達したことを確認し、前記モッププレートを取り外すように前記掃除ロボットを制御するステップを含み、
前記モップピックアップ装置は前記モッププレートを駆動して運動させるための第1移動機構を含み、
掃除ロボットに取り付けられた第2シート状モップを第1収容ビン内の第1シート状モップに交換するようにモップピックアップ装置を制御するステップは、
第2シート状モップを取り外し、且つ前記第2シート状モップを回収するための第2収容ビンに収納するよう、モッププレートを駆動してモップ取り外し位置まで移動させるように第1移動機構を制御するステップと、
モッププレートを駆動してモップ取り付け位置まで移動させ、且つ前記第1収容ビン内に入り込ませ、前記第1シート状モップを前記モッププレートに取り付けるように第1移動機構を制御するステップと、を含むことを特徴とする、掃除ロボットのモップ交換方法。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】