(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】コンテンツを提供するための方法、システムおよび非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240517BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574872
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 KR2022008039
(87)【国際公開番号】W WO2022260414
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0073526
(32)【優先日】2021-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522005619
【氏名又は名称】アニペン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ジェ ウン
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC11
(57)【要約】
本発明の一態様によると、コンテンツを提供するための方法であって、使用者の遺伝子情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定する段階と、前記属性情報に基づいて前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定する段階とを含む方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを提供するための方法であって、
使用者の遺伝子情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定する段階と、
前記属性情報に基づいて前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定する段階と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記客体に関する属性情報は、前記仮想空間内で前記客体が配置される位置に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記属性情報を決定する段階で、前記使用者の遺伝子情報および複数の前記客体が配置される空間に関する情報を参照して前記複数の客体の推薦強度を決定し、前記推薦強度を参照して前記仮想空間で前記複数の客体が配置される位置を決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記属性情報を決定する段階で、前記使用者の参加履歴情報を分析した結果をさらに参照して前記客体に関する属性情報を決定し、
前記参加履歴情報は、前記使用者に関連した少なくとも一つの仮想空間コンテンツで獲得される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記属性情報を決定する段階で、複数の使用者のプロピル情報および参加履歴情報に基づいて学習した結果をさらに参照して前記客体に関する属性情報を決定する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記仮想空間コンテンツを決定する段階で、前記仮想空間コンテンツの提供を受ける使用者が前記仮想空間コンテンツに対して行う行為に対応して前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを動的に決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
請求項1に記載された方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録する非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項8】
コンテンツを提供するためのシステムであって、
使用者の遺伝子情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定する属性情報決定部と、
前記属性情報に基づいて前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定する仮想空間コンテンツ決定部と、
を含む、システム。
【請求項9】
前記客体に関する属性情報は、前記仮想空間内で前記客体が配置される位置に関する情報を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記属性情報決定部は、前記使用者の遺伝子情報および複数の前記客体が配置される空間に関する情報を参照して前記複数の客体の推薦強度を決定し、前記推薦強度を参照して前記仮想空間で前記複数の客体が配置される位置を決定する、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記属性情報決定部は、前記使用者の参加履歴情報を分析した結果をさらに参照して前記客体に関する属性情報を決定し、
前記参加履歴情報は、前記使用者に関連した少なくとも一つの仮想空間コンテンツで獲得される、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記属性情報決定部は、複数の使用者のプロピル情報および参加履歴情報に基づいて学習した結果をさらに参照して前記客体に関する属性情報を決定する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記仮想空間コンテンツ決定部は、前記仮想空間コンテンツの提供を受ける使用者が前記仮想空間コンテンツに対して行う行為に対応して前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを動的に決定する、請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツを提供するための方法、システムおよび非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近コンピュータグラフィック技術および通信技術の発達により、仮想現実(Virtual Reality;VR)、増強現実(Augmented Reality;AR)、混合現実(Mixed Reality;MR)および拡張現実(eXtended Reality;XR)技術が発達している。ここで、仮想現実技術は現実世界に存在しない仮想空間を構築した後、その仮想空間を現実のように感じることができるようにする技術を意味し、増強現実技術は現実世界の上にコンピュータによって生成された情報を付け加えて表現する技術を意味し、混合現実技術は実際の現実、増強現実および仮想現実要素を混合して使用者とのインタラクションを強化した技術を意味し、拡張現実技術は増強現実、仮想現実および混合現実をすべてまとめる技術を意味する。マイクロソフトのホロレンズ(Microsoft HoloLens)がこのような拡張現実または混合現実技術を利用したコンテンツを提供する機器として知られている。
【0003】
また、増強現実、混合現実または拡張現実を使用者に提供する代表的な仮想空間として、メタバース(metaverse)がある。メタバースは加工または抽象を意味するメタ(meta)と現実世界を意味するユニバース(universe)の合成語であって、3次元仮想世界を意味する。メタバースは既存の仮想現実環境に比べて進歩したものであって、現実と仮想を結合した仮想共存世界(virtual shared space)を提供する。
【0004】
しかし、従来には使用者間の区分なしにすべて同一の仮想空間コンテンツ(例えば、メタバースコンテンツ)が提供されるか、仮想空間コンテンツ内で使用者の性別、年齢などのような単純人口統計学的な情報に基づいて皮相的なコンテンツの推薦または一部の変形のみがなされていただけであったため、使用者のニーズを充足させたり個人化された経験を提供するには限界があった(2013年6月26日付け特許文献1)。
【0005】
そこで、本発明者らは、使用者の遺伝子情報に基づいて該当使用者に超個人化(hyper-personalization)された仮想空間コンテンツを提供できる、新規かつ進歩した技術を提案するところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2013-0068593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した従来技術の問題点をすべて解決することをその目的とする。
【0008】
また、本発明は、超個人化(hyper-personalization)された仮想空間コンテンツを提供することを他の目的とする。
【0009】
また、本発明は、使用者の行為により仮想空間コンテンツがリアルタイムまたは動的に変化するようにして超個人化された使用者経験を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するための本発明の代表的な構成は次の通りである。
【0011】
本発明の一態様によると、コンテンツを提供するための方法であって、使用者の遺伝子情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定する段階、および前記属性情報に基づいて前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定する段階を含む方法が提供される。
【0012】
本発明の他の態様によると、コンテンツを提供するためのシステムであって、使用者の遺伝子情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定する属性情報決定部、および前記属性情報に基づいて前記使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定する仮想空間コンテンツ決定部を含むシステムが提供される。
【0013】
この他にも、本発明を具現するための他の方法、他のシステムおよび前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録する非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体がさらに提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、超個人化(hyper-personalization)された仮想空間コンテンツを提供できるようになる。
【0015】
また、本発明によると、使用者の行為により仮想空間コンテンツがリアルタイムまたは動的に変化するようにして超個人化された使用者経験を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施例によりコンテンツを提供するための全体システムの概略的な構成を示す図面である。
【
図2】本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システムの内部構成を詳細に図示する図面である。
【
図3】本発明の一実施例により使用者に仮想空間コンテンツが提供される状況を例示的に示す図面である。
【
図4】本発明の一実施例により使用者に仮想空間コンテンツが提供される状況を例示的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施例を例示として図示する添付図面を参照する。このような実施例は当業者が本発明を充分に実施できるように詳細に説明される。本発明の多様な実施例は互いに異なるが相互排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、本明細書に記載されている特定形状、構造および特性は本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく一実施例から他の実施例に変更されて具現され得る。また、それぞれの実施例内の個別構成要素の位置または配置も本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく変更され得ることが理解されるべきである。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味として行われるものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の請求項が請求する範囲およびそれと均等なすべての範囲を包括するものと理解されるべきである。図面で類似する参照符号は多様な側面に亘って同一または類似する構成要素を示す。
【0018】
本明細書で、コンテンツとは、通信網を通じて接近可能な、文字、符号、音声、音響、イメージ、動画、ポイントクラウド、ポリゴンからなるデジタル情報または個別情報要素を総称する概念である。このようなコンテンツは、例えば、テキスト、イメージ、動画、オーディオ、リンク(例えば、ウェブリンク)、ポイントクラウド、ポリゴンなどのデータまたはこのようなデータのうち少なくとも二つの組み合わせを含んで構成され得る。
【0019】
以下では、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるようにするために、本発明の多様な好ましい実施例に関して添付された図面を参照して詳細に説明することにする。
【0020】
全体システムの構成
【0021】
図1は、本発明の一実施例によりコンテンツを提供するための全体システムの概略的な構成を示す図面である。
【0022】
図1に図示された通り、本発明の一実施例に係る全体システムは通信網100、コンテンツ提供システム200および使用者デバイス300を含んで構成され得る。
【0023】
まず、本発明の一実施例に係る通信網100は有線通信や無線通信のような通信様態にかかわらず構成され得、近距離通信網(LAN;Local Area Network)、都市圏通信網(MAN;Metropolitan Area Network)、広域通信網(WAN;Wide Area Network)などの多様な通信網で構成され得る。好ましくは、本明細書でいう通信網100は公知のインターネットまたはワールドワイドウェブ(WWW;World Wide Web)であり得る。しかし、通信網100は、あえてこれに限定される必要はなく、公知の有線/無線データ通信網、公知の電話網、または公知の有線/無線テレビ通信網をその少なくとも一部において含んでもよい。
【0024】
例えば、通信網100は無線データ通信網であって、無線周波数(RF;Radio Frequency)通信、ワイファイ(WiFi)通信、セルラー(LTEなど)通信、ブルートゥース(登録商標)通信(さらに具体的には、低電力ブルートゥース(BLE;Bluetooth Low Energy)(登録商標)通信)、赤外線通信、超音波通信などのような従来の通信方法を少なくともその一部分において具現するものであり得る。
【0025】
次に、本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム200は、メモリ手段を具備しマイクロプロセッサを搭載して演算能力を備えたデジタルデバイスであり得る。例えば、このようなコンテンツ提供システム200はサーバーシステムであり得る。
【0026】
本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム200は使用者の遺伝子情報を参照して、仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定し、その属性情報に基づいて使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定する機能を遂行することができる。ここで、本発明の一実施例に係る仮想空間コンテンツは増強現実コンテンツ、仮想現実コンテンツ、混合現実コンテンツ、拡張現実コンテンツ、またはこれらを組み合わせたコンテンツを含むことができる。例えば、仮想空間コンテンツはメタバース(metaverse)コンテンツを含むことができる。
【0027】
本発明に係るコンテンツ提供システム200の構成と機能に関しては、以下でさらに詳察することにする。一方、コンテンツ提供システム200に関して前記のように説明されたが、このような説明は例示的なものであり、コンテンツ提供システム200に要求される機能や構成要素の少なくとも一部が必要に応じて後述する使用者デバイス300または外部システム(図示されず)内で実現されたり、使用者デバイス300または外部システム内に含まれてもよいことは当業者に自明である。
【0028】
次に、本発明の一実施例に係る使用者デバイス300は、通信網100を通じてコンテンツ提供システム200に接続した後に通信できる機能を含むデジタル機器であって、スマートフォン、タブレットPC、スマートグラス、スマートヘルメットなどのように、メモリ手段を具備しマイクロプロセッサを搭載して演算能力を備えたデジタル機器であればいくらでも本発明に係る使用者デバイス300として採択され得る。
【0029】
一方、本発明の一実施例に係る使用者デバイス300には、本発明に係るコンテンツ提供機能を支援するためのアプリケーションが含まれていてもよい。このようなアプリケーションは、コンテンツ提供システム200または外部のアプリケーション配布サーバー(図示されず)からダウンロードされたものであり得る。
【0030】
コンテンツ提供システムの構成
【0031】
以下では、本発明の具現のために重要な機能を遂行するコンテンツ提供システム200の内部構成および各構成要素の機能について詳察することにする。
【0032】
図2は、本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム200の内部構成を詳細に図示する図面である。
【0033】
図2に図示された通り、情報獲得部210、属性情報決定部220、仮想空間コンテンツ決定部230、通信部240および制御部250を含んで構成され得る。本発明の一実施例によると、情報獲得部210、属性情報決定部220、仮想空間コンテンツ決定部230、通信部240および制御部250は、そのうち少なくとも一部が外部のシステムと通信するプログラムモジュールであり得る。このようなプログラムモジュールは運営システム、アプリケーションモジュールまたはその他プログラムモジュールの形態でコンテンツ提供システム200に含まれ得、物理的には多様な公知の記憶装置に保存され得る。また、このようなプログラムモジュールはコンテンツ提供システム200と通信可能な遠隔記憶装置に保存されてもよい。一方、このようなプログラムモジュールは本発明により後述する特定業務を遂行したり特定抽象データ類型を実行するルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、これに制限されはしない。
【0034】
まず、本発明の一実施例に係る情報獲得部210はコンテンツ(具体的には、仮想空間コンテンツ)の提供を受ける使用者に関する情報を獲得する機能を遂行することができる。
【0035】
例えば、情報獲得部210は使用者デバイス300または使用者に関連するサーバー(図示されず;例えば、使用者の遺伝子検査結果情報が保存されたサーバー)から獲得される使用者の遺伝子検査結果情報を参照して該当使用者の遺伝子情報(すなわち、使用者に関する情報)を獲得することができる。本発明の一実施例に係る遺伝子検査結果情報には、重合酵素連鎖反応(Polymerase Chain Reaction;PCR)、DNA順次配列分析(DNA sequencing)、染色体微細配列(Chromosomal MicroArray;CMA)、染色体検査(karyotyping)、蛍光インサイチューハイブリダイゼーション法(Fluorescence in Situ Hybridization;FISH)、消費者対象直接検査(Direct To Consumer;DTC)等による検査結果情報が含まれ得る。また、本発明の一実施例に係る遺伝子情報には塩基配列、単一塩基多型性(Single Nucleotide Polymorphism;SNP)などのような第1分析情報とその第1分析情報に基づいて推定される健康情報(例えば、時期別、年齢別)、体形情報(例えば、時期別、年齢別)、性格情報(例えば、時期別、年齢別)、好み情報(例えば、時期別、年齢別)等の第2分析情報が含まれ得る。
【0036】
他の例として、情報獲得部210は使用者によって入力された情報、使用者デバイス300(例えば、スマートフォン)に記録された情報、文字メッセージ情報、Eメール情報、ソーシャルネットワークサービス(SNS)情報、医療情報(例えば、電子医療記録(Electronic Medical Record;EMR))等を参照して該当使用者のプロピル情報を獲得することができる。例えば、本発明の一実施例に係るプロピル情報には性別、年齢、地域、人種などの人口統計学的情報、血圧、体脂肪量、血糖量、ストレス、肥満度などの健康情報、好み、趣味、性向などの関心情報が含まれ得る。
【0037】
一方、本発明に係る使用者に関する情報は必ずしも前記列挙された情報(すなわち、遺伝子情報およびプロピル情報)にのみ限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で使用者の超個人化に利用され得る情報であれば本発明に係る使用者に関する情報に含まれ得ることを明らかにしておく。
【0038】
次に、本発明の一実施例に係る属性情報決定部220は、情報獲得部210により獲得される使用者に関する情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定する機能を遂行することができる。本発明の一実施例に係る仮想空間は増強現実空間、仮想現実空間、混合現実空間、拡張現実空間、またはこれらを組み合わせた空間を意味し得、例えば、メタバース空間であり得る。本発明の一実施例に係る仮想空間に関連する客体に関する属性情報は仮想空間に含まれる客体(例えば、使用者のプロピル情報または遺伝子情報に対応(例えば、プロピル情報または遺伝子情報に対応する客体に関するルックアップテーブル参照)して仮想空間に含まれる客体が決定されるか予め設定され得、このような客体には建物、道、動植物、商品、店員、医師、コンサルタントなどが含まれ得る)の種類、形態、数、配置、インタラクション方式(例えば、意思疎通方式)等に関する情報を含むことができる。例えば、仮想空間に関連する客体に関する属性情報には、仮想空間(例えば、メタバース空間)内に配置される建物の位置、大きさ、数および形態(または構造)、建物内に配置される商業空間(例えば、商店、デパート)の位置、大きさ、数、形態および種類、商業空間内に配置される商品の位置、大きさ、数、形態および種類、商業空間内に配置される店員の位置、数、性向および意思疎通方式(例えば、テキスト、音声など)等に関する情報が含まれ得る。
【0039】
例えば、属性情報決定部220は使用者の遺伝子情報(例えば、健康に関連する単一塩基多型性(SNP)情報)およびプロピル情報のうち少なくとも一つを参照して該当使用者の健康状態に関する情報(例えば、年齢別健康状態に関する情報)を推定することができる。その次に、属性情報決定部220は前記健康状態に関する情報を参照して、デジタルヘルスケア商店に関する仮想空間に対して、使用者の健康状態改善、年齢別健康イシュー(例えば、疾患、疾病)対する備えなどのための食品、医薬品または商品(例えば、医療商品、保険商品など)の効能、効果などに対して音声で説明し、その紹介、販売、相談などを提供する仮想コンサルタント(または店員)に関する客体を使用者の周辺に配置し、使用者の健康状態改善に関連した食品、医薬品または商品を使用者と近方に配置し、使用者の健康状態改善に関連していない(例えば、使用者の健康状態に良くないか健康状態の改善に関わらない)食品、医薬品または商品は使用者から遠方に配置するか配置しないことを客体に関する属性情報として決定することができる。一方、ここで仮想コンサルタント(または仮想店員)は使用者との円滑な対話、説明またはインタラクションのために複数の使用者と遂行された対話、説明またはインタラクションを学習データとして利用してディープラーニング(deep learning)、強化学習(reinforcement learning)等の学習が遂行され得る。また、属性情報決定部220は使用者の遺伝子情報および客体が配置される空間(または場所)に関する情報(例えば、客体が配置される空間で販売する商品の種類、客体が配置される空間の目的)を参照して該当客体の推薦強度を決定し、その推薦強度を参照して仮想空間で客体が配置される(具体的には、使用者を基準として客体が配置される)位置(または配置の有無)を決定することができる。例えば、特定使用者を基準として第1客体の推薦強度が第2客体の推薦強度よりも高い(または大きい)場合、第1客体と該当使用者との間の距離が第2客体と該当使用者との間の距離よりも近く(すなわち、第1客体が第2客体よりも該当使用者に近く)配置されるように客体に関する属性情報が決定され得る。より具体的には、客体が配置される空間がデジタルヘルスケア商店空間である場合、使用者の健康状態改善の有無および改善程度を基準として推薦強度が決定(例えば、使用者の健康状態を改善させる健康食品は該当使用者に対して推薦強度が高く、使用者の健康状態に良くない健康食品は該当使用者に対して推薦強度が低く決定)され得る。一方、本発明に係る推薦強度を決定するために参照する対象は必ずしも使用者の遺伝子情報にのみ限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で使用者のプロピル情報などを参照して決定してもよいことを明らかにしておく。
【0040】
他の例として、属性情報決定部220は使用者の遺伝子情報(例えば、性格および好みに関連する単一塩基多型性(SNP)情報)およびプロピル情報のうち少なくとも一つを参照して、複数の衣類ブランドを販売するデパートに関する仮想空間に対して、各衣類ブランドの最新商品および人気商品に対してテキストで説明し、その販売を支援する仮想店員に関する客体を配置し、該当使用者を基準として推薦強度(または使用者のプロピル情報に基づいて特定される関心度)が高い衣類ブランド(例えば、性向または好みに関連する単一塩基多型性情報を基準として使用者との一致度が所定水準以上である複数の使用者が頻繁に利用する衣類ブランド)の商品を使用者と近方に配置し、該当使用者を基準として推薦強度(または使用者のプロピル情報に基づいて特定される関心度)が低い衣類ブランド(例えば、性向または好みに関連する単一塩基多型性情報を基準として使用者との一致度が所定水準以下である複数の使用者が頻繁に利用する衣類ブランド)の商品を使用者と遠方に配置するか全く配置しないことを客体に関する属性情報として決定することができる。
【0041】
さらに他の例として、属性情報決定部220は使用者の遺伝子情報(例えば、体形に関連する単一塩基多型性(SNP)情報)およびプロピル情報のうち少なくとも一つを参照して該当使用者の体形に関する情報を推定することができる。その次に、属性情報決定部220は前記体形に関する情報を参照して、衣類またはアクセサリを販売する商店に関する仮想空間に対して、各衣類またはアクセサリに対して音声またはテキストで説明し、その販売を支援する仮想店員に関する客体を配置し、使用者の体形に合う衣類またはアクセサリを使用者と近方に配置し、使用者の体形に合わない衣類またはアクセサリを使用者と遠方に配置するか全く配置しないことを客体に関する属性情報として決定することができる。
【0042】
さらに他の例として、属性情報決定部220は使用者の遺伝子情報(例えば、健康に関連する単一塩基多型性(SNP)情報)およびプロピル情報のうち少なくとも一つを参照して該当使用者の時期別健康状態(または疾患イシュー)に関する情報を推定することができる。その次に、属性情報決定部220は前記時期別健康状態に関する情報を参照して、健康状態(または疾患イシュー)に対して診療または相談を受けることができる病院に関する仮想空間に対して、使用者の現在または未来の健康状態(または疾患イシュー)に対する分析結果情報に基づいて相談を提供する仮想医師に関する客体を使用者周辺に配置することを客体に関する属性情報として決定することができる。一方、ここで仮想医師は使用者との円滑な相談またはインタラクションのために複数の使用者と遂行された相談またはインタラクションを学習データとして利用してディープラーニング(deep learning)、強化学習(reinforcement learning)等の学習(例えば、医療知識、診断、処方、対話などに対する学習)が遂行され得る。
【0043】
一方、以上では一つの空間に関する実施例を中心に説明したが、本発明に係る仮想空間は必ずしも一つの空間のみからなるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で二つ以上の空間からなってもよいことを明らかにしておく。
【0044】
例えば、属性情報決定部220は使用者の遺伝子情報(例えば、健康に関連する単一塩基多型性(SNP)情報)およびプロピル情報(例えば、動物が好きな20代女性)のうち少なくとも一つを参照して、病院およびデパートを含む都市に関する仮想空間に対して、使用者を基準として前面に病院の建物とデパートの建物を並んで配置し、デパートの建物は虎の形状(すなわち、使用者が好む動物の形状)で形成され、病院の建物はヤシの木の形状(すなわち、使用者が好む植物の形状)で形成され、(1)病院の建物内には使用者の現在または未来の健康状態(または疾患イシュー)に対する分析結果情報に基づいて相談を提供する仮想医師に関する客体を配置し、(2)デパートの建物内には各衣類ブランドの最新商品および人気商品に対してテキストで説明し、その販売を支援する仮想店員に関する客体を配置し、該当使用者を基準として推薦強度が高い衣類ブランドの商品を使用者と近方に配置し、該当使用者を基準として推薦強度が低い衣類ブランドの商品を使用者と遠方に配置するか全く配置しないことを客体に関する属性情報として決定することができる。
【0045】
また、属性情報決定部220は使用者に関連した少なくとも一つの仮想空間コンテンツで獲得される使用者の参加履歴情報を分析した結果をさらに参照して、仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定することができる。本発明の一実施例によると、参加履歴情報は、仮想空間コンテンツの提供を受ける間に発生する使用者のすべての行為および対話情報を含むことができ、例えば、仮想空間コンテンツで発生したインタラクション(例えば、人工知能(AI)チャットボットとの対話、質疑応答)、移動経路、視線変化などを含むことができる。
【0046】
例えば、属性情報決定部220は使用者が参加した少なくとも一つの仮想空間コンテンツで獲得された使用者の参加履歴情報を分析して、使用者の選好属性情報(例えば、好む客体(建物、店員)の類型および外観、客体との選好インタラクション方式)を抽出でき、その抽出される選好属性情報を参照して(例えば、選好属性情報に高い優先順位を付与して)仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定することができる。
【0047】
次に、本発明の一実施例に係る仮想空間コンテンツ決定部230は、属性情報決定部220により決定される属性情報(すなわち、仮想空間に関連する客体に関する属性情報)に基づいて使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。
【0048】
例えば、仮想空間コンテンツ決定部230は使用者に関連する仮想空間(例えば、使用者から要請されたり要請される可能性が高い仮想空間)を生成し、該当仮想空間に関連する客体に関する属性情報に基づいて仮想空間に客体を配置することによって生成されるコンテンツを使用者に提供される仮想空間コンテンツとして決定することができる。
【0049】
より具体的には、仮想空間コンテンツ決定部230は使用者のプロピル情報を参照して(例えば、健康食品、医薬品または商品に対する購入ニーズがある)、使用者の健康状態改善、年齢別健康イシュー(例えば、疾患、疾病)対する備えなどのための食品、医薬品または商品(例えば、医療商品、保険商品など)の紹介、販売、相談などを提供するヘルスケア商店に関する仮想空間を生成することができる。その次に、仮想空間コンテンツ決定部230は該当仮想空間に関連する客体に関する属性情報を参照して、該当ヘルスケア商店に関する仮想空間に対して、食品、医薬品または商品の効能、効果などに対して音声で説明し、その紹介、販売、相談などを提供する仮想コンサルタント(例えば、従来のNPC(Non-Player Controlled)と一部類似し得、人工知能技術に基づいて使用者との対話またはインタラクションのための学習が遂行され得る)に関する客体を使用者の周辺に配置し、使用者の健康状態改善に関連した食品、医薬品または商品を使用者と近方に配置し、該当使用者の健康状態改善に関連していない(例えば、使用者の健康状態に良くないか健康状態の改善に関わらない)食品、医薬品または商品は使用者から遠方に配置するか配置しないことによって、使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。すなわち、使用者に超個人化されたデジタルヘルスケア空間に関するコンテンツが該当使用者に提供される仮想空間コンテンツとして決定され得る。
【0050】
また、仮想空間コンテンツ決定部230は使用者の要請により複数の衣類ブランドを販売するデパートに関する仮想空間を生成することができる。その次に、仮想空間コンテンツ決定部230は該当仮想空間に関連する客体に関する属性情報を参照して、該当デパートに関する仮想空間に対して、各衣類ブランドの最新商品および人気商品に対してテキストで説明し、その販売を支援する仮想店員に関する客体を配置し、該当使用者を基準として推薦強度(または使用者のプロピル情報に基づいて特定される関心度)が高い衣類ブランド(例えば、性向または好みに関連する単一塩基多型性情報を基準として使用者との一致度が所定水準以上である複数の使用者が頻繁に利用する衣類ブランド)の商品を使用者と近方に配置し、該当使用者を基準として推薦強度(または使用者のプロピル情報に基づいて特定される関心度)が低い衣類ブランド(例えば、性向または好みに関連する単一塩基多型性情報を基準として使用者との一致度が所定水準以下である複数の使用者が頻繁に利用する衣類ブランド)の商品を使用者と遠方に配置するか全く配置しないことによって、使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。すなわち、使用者に超個人化されたデパート(または商店)に関するコンテンツが該当使用者に提供される仮想空間コンテンツとして決定され得る。
【0051】
また、仮想空間コンテンツ決定部230は使用者のプロピル情報を参照して(例えば、衣類またはアクセサリに対する購入ニーズがある)、衣類またはアクセサリを販売する商店に関する仮想空間を生成することができる。その次に、仮想空間コンテンツ決定部230は該当仮想空間に関連する客体に関する属性情報を参照して、商店に関する仮想空間に対して、各衣類またはアクセサリに対して音声またはテキストで説明し、その販売を支援する仮想店員に関する客体を配置し、使用者の体形に合う衣類またはアクセサリを使用者と近方に配置し、該当使用者の体形に合わない衣類またはアクセサリを使用者と遠方に配置するか全く配置しないことによって、使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。すなわち、使用者に超個人化された商店に関するコンテンツが該当使用者に提供される仮想空間コンテンツとして決定され得る。
【0052】
また、仮想空間コンテンツ決定部230は使用者の要請により使用者の健康状態(または疾患イシュー)に対して診療または相談を受けることができる病院に関する仮想空間を生成することができる。その次に、仮想空間コンテンツ決定部230は該当仮想空間に関連する客体に関する属性情報を参照して、病院に関する仮想空間に対して、使用者の現在または未来の健康状態(または疾患イシュー)に対する分析結果情報に基づいて相談を提供する仮想医師に関する客体を配置することによって、使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。すなわち、使用者に超個人化された病院に関するコンテンツが該当使用者に提供される仮想空間コンテンツとして決定され得る。
【0053】
次に、本発明の一実施例に係る通信部240は情報獲得部210、属性情報決定部220および仮想空間コンテンツ決定部230からの/へのデータの送受信を可能とする機能を遂行することができる。
【0054】
最後に、本発明の一実施例に係る制御部250は、情報獲得部210、属性情報決定部220、仮想空間コンテンツ決定部230および通信部240間のデータの流れを制御する機能を遂行することができる。すなわち、本発明の一実施例に係る制御部250はコンテンツ提供システム200の外部からの/へのデータの流れまたはコンテンツ提供システム200の各構成要素間のデータの流れを制御することによって、情報獲得部210、属性情報決定部220、仮想空間コンテンツ決定部230および通信部240でそれぞれ固有の機能を遂行するように制御することができる。
【0055】
以下では、本発明の一実施例により使用者にコンテンツが提供される状況を
図3および
図4を参照して詳細に説明することにする。
【0056】
図3および
図4は、本発明の一実施例により使用者に仮想空間コンテンツが提供される状況を例示的に示す図面である。
【0057】
第1実施例
【0058】
図3を参照すると、本発明の一実施例によりメタバース空間を利用する使用者に健康食品販売店に関する仮想空間コンテンツが提供される状況を仮定して見ることができる。
【0059】
まず、本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム200は使用者デバイス300から使用者の遺伝子情報を獲得することができる。例えば、遺伝子情報は、使用者の少なくとも一つの単一塩基多型性情報を含むことができる。
【0060】
その次に、本発明の一実施例によると、使用者の少なくとも一つの単一塩基多型性情報に基づいて使用者の年齢別健康情報が推定され得る。
【0061】
その次に、本発明の一実施例によると、健康食品販売店空間に関連する客体(例えば、健康食品の案内および販売のための仮想コンサルタント、健康食品)に関する属性情報が決定され得る。
【0062】
その次に、本発明の一実施例によると、コンテンツ提供システム200は前記属性情報を参照して、健康食品販売店に関する仮想空間で、健康食品の効能、効果などに対して音声で説明し、その紹介、販売、相談などを提供する仮想コンサルタントに関する客体310を使用者の前面に配置し、使用者の健康状態改善のための健康食品320を使用者と近いショーケースに配置することによって、使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。
【0063】
一方、使用者のプロピル情報をさらに参照して前記健康食品の配置が決定されてもよい。例えば、使用者のプロピル情報を参照して、使用者の健康状態改善のための健康食品のうち使用者が関心を持っていると推定される健康食品が決定され得、その決定される健康食品が優先的に(または他の健康食品に比べて相対的に使用者に近い)ショーケースに配置され得る。
【0064】
その次に、本発明の一実施例によると、前記健康食品販売店に関する仮想空間コンテンツは使用者が利用する(または利用中である)メタバース空間に追加され得、使用者の要請により該当コンテンツが使用者に提供され得る。
【0065】
すなわち、本発明の一実施例によると、使用者別に超個人化された健康食品販売店に関するコンテンツが提供され得る。例えば、第1使用者が前記仮想空間コンテンツを利用する場合においての健康食品販売店内での健康食品の種類および配置と、第2使用者が前記仮想空間コンテンツを利用する場合においての健康食品販売店内での健康食品の種類および配置が互いに異なり得る。
【0066】
以上では、使用者に関する情報に基づいて超個人化された(例えば、商品および建物の配置、建物の構造、メタバース世界などが使用者ごとに変わることになる)仮想空間コンテンツを決定することについて主に説明したが、仮想空間コンテンツの提供を受ける使用者が該当仮想コンテンツに対して行う行為に対応して仮想空間コンテンツが動的に決定(または再決定)され得る。
【0067】
例えば、本発明の一実施例によると、コンテンツ提供システム200(具体的には、属性情報決定部220および仮想空間コンテンツ決定部230)は、仮想空間コンテンツに対して行う使用者の行為(例えば、仮想空間内の移動、商品情報閲覧、仮想店員または他の使用者とのインタラクションなど)を参照して客体に関する属性情報(すなわち、仮想空間に関連する客体に関する属性情報)をリアルタイムでまたは周期的に再決定(または更新)し、これに基づいて使用者に提供される仮想空間コンテンツを動的に変形(例えば、商店内商品を再配列)したり、該当仮想空間コンテンツに他の仮想空間コンテンツを追加することができる。
【0068】
より具体的には、商品のショーケースに使用者の関心度が高い順で商品が配置され、その商品に対する購入を支援し使用者とインタラクションが可能な仮想の店員を含む商店に関する仮想空間コンテンツが使用者に提供される場合に、該当使用者が商品のショーケースで関心がある商品を見るために所定のインタラクション(例えば、商品タッチ)を遂行することになると、使用者の周辺(例えば、所定距離以内)またはそのインタラクションが遂行された商品の周辺には該当インタラクションが遂行された商品に関連した商品(すなわち、類似商品)で再配列され得る。この場合、前記にて見た使用者に関する情報(例えば、遺伝子情報、プロピル情報)を参照して特定される所定の優先順位により前記商品の再配列がなされてもよい。また、再配列は必ずしも前記のように客体に対してのみなされるものに限定されるものではなく、場所、時間などのような仮想空間自体が再配列(または変形)されてもよいことを明らかにしておく。
【0069】
一方、本発明に係るコンテンツ提供システム200は使用者の遺伝子情報を参照して仮想空間に関連する客体に関する属性情報を決定するために、複数の遺伝子情報に対応する複数の属性情報(すなわち、仮想空間に関連する客体に関する属性情報)に関するルックアップテーブルまたはデータベース(図示されず)を参照でき、このようなルックアップテーブルおよびデータベースは動的または周期的にアップデートされ得る。また、前記仮想空間に関連する客体に関する情報(例えば、種類、数等)または客体に関する属性情報は使用者によって有料購入(例えば、所定プラットフォーム内で有料購入)されたリスト内で決定されてもよい。
【0070】
第2実施例
【0071】
図4を参照すると、本発明の一実施例によりメタバース空間を利用する使用者に病院に関する仮想空間コンテンツが提供される状況を仮定して見ることができる。
【0072】
まず、本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム200は使用者デバイス300から使用者に関する情報を獲得することができる。例えば、使用者のプロピル情報(例えば、性別、年齢など)および遺伝子情報(例えば、少なくとも一つの単一塩基多型性情報など)が該当使用者に関する情報として獲得され得る。
【0073】
その次に、本発明の一実施例によると、使用者の性別および年齢と少なくとも一つの単一塩基多型性情報に基づいて該当使用者の生涯周期別健康情報が推定され得る。
【0074】
その次に、本発明の一実施例によると、前記生涯周期別健康状態(または疾患イシュー)に関する情報を参照して、該当使用者の健康状態(または疾患イシュー)に対して診療または相談を受けることができる病院空間に対して、使用者の現在または未来の健康状態(または疾患イシュー)に対する分析結果情報に基づいて相談を提供する男性医師に関する客体410を所定の大きさで使用者の前面に配置することが客体に関する属性情報として決定され得る。
【0075】
その次に、本発明の一実施例によると、コンテンツ提供システム200は前記病院に関する仮想空間を生成(具体的には、仮想空間内の所定位置に所定形態および大きさの建物を生成し、その建物の所定層に病院空間を生成)し、前記客体に関する属性情報を参照して、前記仮想空間に対して、使用者の現在または未来の健康状態(または疾患イシュー)に対する分析結果情報に基づいて相談を提供する仮想医師に関する客体410を使用者周辺に配置することによって、使用者に提供される仮想空間コンテンツを決定することができる。
【0076】
その次に、本発明の一実施例によると、前記病院に関する仮想空間コンテンツは使用者が利用するメタバース空間に追加され得、使用者の要請により該当コンテンツが使用者に提供され得る。
【0077】
例えば、使用者がメタバース空間で前記建物内の病院空間がある所定層に進入することになると、使用者の現在または未来予測される疾病または健康イシューに関する分析情報がディスプレイ420に表示され、仮想医師に関する客体410がそのディスプレイ420を見ながら該当分析結果および質疑応答を提供する病院に関する仮想空間コンテンツが提供され得る。
【0078】
第3実施例
【0079】
本発明の一実施例によりメタバース空間を利用する使用者に仮想空間コンテンツが提供される他の状況を仮定して見ることができる。
【0080】
まず、本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム200は使用者に関する情報を獲得することができる。例えば、コンテンツ提供システム200は使用者のプロピル情報(例えば、性別、年齢、身体サイズ、宗教など)、使用者の遺伝子情報(例えば、少なくとも一つの単一塩基多型性情報など)および使用者に関連する少なくとも一つの仮想空間コンテンツで獲得された使用者の参加履歴情報(例えば、仮想空間コンテンツで発生したインタラクション(人工知能(AI)チャットボットとの対話、質疑応答など)、移動経路、視線変化)を獲得することができる。
【0081】
その次に、本発明の一実施例によると、コンテンツ提供システム200(具体的には、属性情報決定部220)は、複数の使用者のプロピル情報および参加履歴情報のうち少なくとも一つを含む学習データに基づいて複数の使用者に対応する属性情報(すなわち、仮想空間の環境および場所、客体の数、大きさ、配置、種類および類型など)を決定するための学習を遂行(例えば、複数の使用者のプロピル情報または参加履歴情報にラベリングされる属性情報に基づいて教師あり学習を遂行)した結果(例えば、前記学習を遂行した学習モデルに使用者のプロピル情報および参加履歴情報を入力した結果)および使用者の遺伝子情報を参照して、該当使用者に対応する属性情報を決定することができる。本発明の一実施例によると、このような学習は人工ニューラルネットワークまたはディープラーニング基盤のアルゴリズムに基づいて遂行され得、例えば強化ニューラルネットワーク(reinforcement neural network)、畳み込みニューラル ネットワーク (convolutional neural network)、循環ニューラルネットワーク(recurrent neural network)、ディープキューネットワーク(deep Q-network)、ディープフィードフォワードニューラルネットワーク(deep feedforward network)、敵対的生成ネットワーク(generative adversarial network)等に基づいて遂行され得る。ただし、本発明に係る学習方式は必ずしも前記列挙された学習方式にのみ限定されず、本発明の目的を達成できる範囲内で多様に適用され得る。
【0082】
その次に、本発明の一実施例によると、前記属性情報に基づいて該当使用者に提供される仮想空間コンテンツが決定され得る。
【0083】
本発明によると、仮想空間(例えば、メタバース空間)内で一部のコンテンツを単純皮相的に推薦する従来技術とは異なり、使用者の先天的または後天的な健康状態、性向、個性、好み、ニーズなどを反映して仮想空間の配置、構造、環境などを動的に構成することによって、より精巧に超個人化された仮想空間コンテンツを提供できることになる。
【0084】
以上で説明された本発明に係る実施例は、多様なコンピュータ構成要素を通じて実行され得るプログラム命令語の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体はプログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであるかコンピュータソフトウェア分野の当業者に公知の使用可能なものであり得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令語を保存し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードも含まれる。ハードウェア装置は本発明に係る処理を遂行するために一つ以上のソフトウェアモジュールに変更され得、その逆も同じである。
【0085】
以上、本発明が具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例および図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正と変更を試みることができる。
【0086】
したがって、本発明の思想は前記説明された実施例に限定されて定まってはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等なまたはこれから等価的に変更されたすべての範囲は本発明の思想の範疇に属すると言える。
【符号の説明】
【0087】
100:通信網
200:コンテンツ提供システム
210:情報獲得部
220:属性情報決定部
230:仮想空間コンテンツ決定部
240:通信部
250:制御部
300:使用者デバイス
【国際調査報告】