(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】電力情報の送信方法、受信方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/18 20090101AFI20240517BHJP
H04W 52/42 20090101ALI20240517BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240517BHJP
【FI】
H04W52/18
H04W52/42
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575570
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 CN2021100707
(87)【国際公開番号】W WO2022261905
(87)【国際公開日】2022-12-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067KK02
(57)【要約】
本願は電力情報の送信方法、受信方法、装置、デバイス及び記憶媒体を開示し、モバイル通信分野に関する。前記送信方法は、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップを含み、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。端末から送信された端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力情報を受信することにより、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行って、適切なアップリンクパネルまたはアップリンクビームを選択し、アップリンク伝送性能が向上する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力情報の送信方法であって、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の送信方法。
【請求項2】
前記電力情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(MPE)閾値以上であるものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項3】
前記端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップは、
前記端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値以上である場合、前記端末が前記電力情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項4】
前記電力情報は、
n個のパネル識別子及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は前記端末のi番目のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいか否かを指示するものと、
m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は前記端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、
n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項5】
前記端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値以上である場合、
前記電力情報は、
前記第1のアップリンクパネルまたは前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の電力情報の送信方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記端末がビーム測定情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップをさらに含み、
前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の電力情報の送信方法。
【請求項7】
前記ビーム測定情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクパネルの電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、前記n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、
第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のj個のうちの1つであり、前記m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、jはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の電力情報の送信方法。
【請求項8】
前記パネル識別情報は、
パネル識別子と、
リファレンス信号セット識別子と、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の電力情報の送信方法。
【請求項9】
前記ビーム識別情報は、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の電力情報の送信方法。
【請求項10】
前記リファレンス信号は、
チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
サウンディングリファレンス信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項8または9に記載の電力情報の送信方法。
【請求項11】
前記ビーム測定結果は、
ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、
前記第1の信号品質パラメータと対応する前記アップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の電力情報の送信方法。
【請求項12】
前記第1の信号品質パラメータ及び/又は前記第2の信号品質パラメータは、
レイヤ1リファレンス信号受信電力(L1-RSRP)と、
レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の電力情報の送信方法。
【請求項13】
電力情報の受信方法であって、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するステップを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の受信方法。
【請求項14】
前記電力情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(MPE)閾値以上であるものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項15】
前記ネットワークデバイスが前記端末から送信された電力情報を受信するステップは、
前記端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値以上である場合、前記ネットワークデバイスが前記端末から送信された前記電力情報を受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項16】
前記電力情報は、
n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は前記端末のi番目のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいか否かを指示するものと、
m個のビーム識別子、及びm個の第1のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は前記端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、
n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項17】
前記端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値以上である場合、
前記電力情報は、
前記第1のアップリンクパネルまたは前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の電力情報の受信方法。
【請求項18】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスが前記端末から送信されたビーム測定情報を受信するステップをさらに含み、
前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする請求項13~17のいずれかに記載の電力情報の受信方法。
【請求項19】
前記ビーム測定情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクパネルの電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、前記n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、
第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、前記m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の電力情報の受信方法。
【請求項20】
前記パネル識別情報は、
パネル識別子と、
リファレンス信号セット識別子と、
リファレンス信号識別子
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項14または19に記載の電力情報の受信方法。
【請求項21】
前記ビーム識別情報は、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項14または19に記載の電力情報の受信方法。
【請求項22】
前記リファレンス信号は、
チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
サウンディングリファレンス信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項19または20に記載の電力情報の受信方法。
【請求項23】
前記ビーム測定結果は、
ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、
前記第1の信号品質パラメータと対応する前記アップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の電力情報の受信方法。
【請求項24】
前記第1の信号品質パラメータ及び/又は前記第2の信号品質パラメータは、
レイヤ1リファレンス信号受信電力(L1-RSRP)と、
レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の電力情報の受信方法。
【請求項25】
前記方法は、
前記電力情報に基づいて、前記ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項26】
前記方法は、
前記ビーム測定情報に基づいて、前記ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の電力情報の受信方法。
【請求項27】
前記ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップは、
前記ネットワークデバイスがターゲットビームを決定するステップを含み、前記ターゲットビームは、前記端末がアップリンク伝送設定指示(TCI)状態と、空間セッティングと、空間関係情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのものである、
ことを特徴とする請求項25または26に記載の電力情報の受信方法。
【請求項28】
電力情報の送信装置であって、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するための送信モジュールを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の送信装置。
【請求項29】
電力情報の受信装置であって、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するための受信モジュールを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の受信装置。
【請求項30】
端末であって、
前記端末はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項1~12のいずれかに記載の電力情報の送信方法が実現される、
ことを特徴とする端末。
【請求項31】
ネットワークデバイスであって、
前記ネットワークデバイスはプロセッサとメモリとを含み、前記メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項13~27のいずれかに記載の電力情報の受信方法が実現される、
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項32】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項1~12のいずれかに記載の電力情報の送信方法、または、請求項13~27のいずれかに記載の電力情報の受信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はモバイル通信分野に関し、特に電力情報の送信方法、受信方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(New Radio、NR)システムでは、高周波チャネルの減衰速度が速いため、カバー範囲を確保するためには、通常ビーム(Beam)による送受信を使用する必要がある。
【0003】
端末に複数のアンテナパネル、略してパネル(Panel)が存在する場合、各パネルはそれぞれ複数のビーム方向に対応している。各パネルまたはビームの方向は異なり、例えば人体に向かったり背を向けたりする。端末がアップリンク送信を行う場合、最大許容放射(Maximum Permissible Exposure、MPE)の制限により、アップリンクパネルまたはアップリンクビームが受ける影響が異なる。例えば、人体に向かうアップリンクパネルはMPEによって大きく影響され、その送信電力を大幅に下げる必要があり、また例えば、人体に背を向けるアップリンクビームはMPEによって少なく影響され、送信電力を少し下げるだけでよい。
【0004】
関連技術では、通常、端末が一体とみなされ、ネットワークデバイスが最適なアップリンクパネルやアップリンクビームを選択できず、アップリンク伝送性能に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、電力情報の送信方法、受信方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供し、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームを区別し、端末が端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力情報をネットワークデバイスに送信することで、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うことを容易にする。上記の技術案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の一態様によれば、電力情報の送信方法を提供し、前記方法は、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップを含み、
ここで、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0007】
選択的に、電力情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(MPE)閾値以上であるものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
選択的に、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップは、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値以上である場合、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップを含む。
【0009】
選択的に、電力情報は、n個のパネル識別子及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、ここで、n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、iはm以下の正の整数である。
【0010】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む。
【0011】
選択的に、この方法は、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信するステップをさらに含み、ここで、ビーム測定情報が端末のアップリンクパネルに対応し、またはビーム測定情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0012】
選択的に、ビーム測定情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクパネルの電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
選択的に、パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、伝送設定指示(TCI)状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
選択的に、ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、伝送設定指示(TCI)状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
選択的に、リファレンス信号は、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、サウンディングリファレンス信号(SRS)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
選択的に、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
選択的に、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、レイヤ1リファレンス信号受信電力(L1-RSRP)と、レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
本願の一態様によれば、電力情報の受信方法を提供し、前記方法は、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するステップを含み、
ここで、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0019】
選択的に、電力情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(MPE)閾値以上であるものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
選択的に、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するステップは、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値以上である場合、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するステップを含む。
【0021】
選択的に、電力情報は、n個のパネル識別子及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、ここで、n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、iはm以下の正の整数である。
【0022】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む。
【0023】
選択的に、この方法は、ネットワークデバイスが端末から送信されたビーム測定情報を受信するステップをさらに含み、ここで、ビーム測定情報が端末のアップリンクパネルに対応し、またはビーム測定情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0024】
選択的に、ビーム測定情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクパネルの電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
選択的に、パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、伝送設定指示(TCI)状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
選択的に、ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、伝送設定指示(TCI)状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
選択的に、リファレンス信号は、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、サウンディングリファレンス信号(SRS)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
選択的に、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
選択的に、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、レイヤ1リファレンス信号受信電力(L1-RSRP)と、レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
選択的に、この方法は、電力情報に基づいて、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップをさらに含む。
【0031】
選択的に、この方法は、ビーム測定情報に基づいて、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップをさらに含む。
【0032】
選択的に、この方法は、ネットワークデバイスがターゲットビームを決定するステップをさらみ含み、ターゲットビームは、端末がアップリンク伝送設定指示(TCI)状態と、空間セッティングと、空間関係情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのものである。
【0033】
本願の一態様によれば、電力情報の送信装置を提供し、前記装置は、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するための送信モジュールを含み、
ここで、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0034】
本願の一態様によれば、電力情報の送信装置を提供し、前記装置は、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するための受信モジュールを含み、
ここで、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0035】
本願の一態様によれば、端末を提供し、前記端末はプロセッサとメモリとを含み、メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、プログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、上記の電力情報の送信方法が実現される。
【0036】
本願の一態様によれば、ネットワークデバイスを提供し、前記ネットワークデバイスはプロセッサとメモリとを含み、メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、プログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、上記の電力情報の受信方法が実現される。
【0037】
本願の一態様によれば、少なくとも1つのプログラムコードが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、プログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、上記の電力情報の送信方法、または、上記の電力情報の受信方法が実現される。
【0038】
本願の一態様によれば、コンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムを提供し、このコンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムがコンピュータ命令を含み、このコンピュータ命令がコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイスのプロセッサがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からこのコンピュータ命令を読み取って、プロセッサがこのコンピュータ命令を実行することにより、このコンピュータデバイスに上記の電力情報の送信方法、または、上記の電力情報の受信方法を実行させる。
【0039】
本願の一態様によれば、プログラム可能な論理回路またはプログラムを含むチップを提供し、このチップは上記の電力情報の送信方法、または、上記の電力情報の受信方法を実現する。
【0040】
本願の実施例で提供される技術案は、少なくとも次のような有益な効果を含む。
端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力情報を送信することにより、ネットワークデバイスは、アップリンクパネルまたはアップリンクビーム粒度の電力情報を取得し、これに基づいてアップリンクスケジューリングを行って、適切なアップリンクパネルまたはアップリンクビームを選択することができ、アップリンク伝送性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本願の実施例における技術案をよりはっきりと説明するために、以下、実施例の説明に用いる図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は本願の一部の実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労力を払うことなく、これらの図面から他の図面を得ることも可能である。
【
図1】本開示の例示的な一実施例によって提供されるモバイル通信システムの概略図である。
【
図2】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送受信方法のフローチャートである。
【
図6】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送受信方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送受信方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信装置の概略構成図である。
【
図9】本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の受信装置の概略構成図である。
【
図10】本開示の例示的な一実施例によって示される通信デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本願の目的、技術案および利点をより明確にするために、添付の図面に関連して本願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0043】
図1は本開示の例示的な一実施例によって提供されるモバイル通信システムの概略図であり、ネットワークデバイス01と端末02とを含む。
【0044】
ここで、端末02には少なくとも1つのアップリンクパネルが設けられ、端末02はアップリンクビームを介してネットワークデバイス01と通信する。
【0045】
具体的には、アップリンクビームはアップリンクパネルによって送信され、1つのアップリンクパネルは1つのまたは複数のアップリンクビームに対応でき、各アップリンクビームの送信方向が異なる。例えば、端末02にはアップリンクパネル1、アップリンクパネル2…アップリンクパネルnが設けられ、アップリンクビーム1とアップリンクビーム2とはアップリンクパネル1によって送信される。
【0046】
具体的には、端末02の伝送のためのアップリンクパネルとダウンリンクパネルは同じアンテナパネルであってもよく、または異なるアンテナパネルであってもよい。
【0047】
これは、端末02がアップリンクビームを介して情報またはデータをネットワークデバイス01に報告することに相当する。
【0048】
それに応じて、ネットワークデバイス01はダウンリンクビームを介して情報を端末02に送信する。例示的に、1つのアップリンクビームが1つのダウンリンクビームに対応する。
【0049】
図2は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信方法のフローチャートである。電力情報の送信方法を
図1の端末02に適用することを例として、この方法は、以下のステップ210を含む。
【0050】
ステップ210において、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0051】
例示的に、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0052】
電力情報は、端末の電力管理(Power Management)に関連するパラメータ情報である。いくつかの実施例では、電力情報は、以下の4つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(Power Management-Maximum Power Reduction、P-MPR)測定値及び/又は電力余裕(Power Headroom)値であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(Maximum Permissible Exposure、MPE)閾値(threshold)以上である。
【0054】
例示的に、パネル識別情報はパネルに関連する識別情報である。パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、伝送設定指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態識別子と、空間関係情報(Spatialrelationinfo)識別子と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
ここで、パネル識別子とは、パネルに対応するデバイス識別コードを意味し、パネルのID識別子に相当する。
【0056】
上記内容に基づいて、1つのアップリンクパネルが少なくとも1つのアップリンクビームに対応する。例示的に、各アップリンクビームはいずれもリファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを有する。本願では、ビームは、TCI状態と、空間関係情報と、空間セッティング(Spatial Setting)と、疑似コロケーション(Quasi co-location、QCL)タイプType Dとのうちの少なくとも1つと交換可能である。
【0057】
ここで、リファレンス信号は、チャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)と、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)と、サウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
例示的に、リファレンス信号セット識別子には複数のリファレンス信号識別子が含まれる。ここで、リファレンス信号セット識別子はアップリンクパネルと対応関係があり、リファレンス信号セット識別子はアップリンクパネルを指示でき、リファレンス信号セットにおけるリファレンス信号識別子もアップリンクパネルを指示できる。TCI状態情報にはリファレンス信号識別子が含まれ、リファレンス信号識別子もアップリンクパネルと対応関係があり、したがって、TCI状態識別子もアップリンクパネルを指示できる。
【0059】
具体的には、TCI状態は、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)またはダウンリンクリファレンス信号を受信するために使用されるビームと、TCI状態においてビームを指示するためのリファレンス信号の受信ビーム及び/又は送信ビームとが同じであることを端末に通知するために使用され、または、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)またはアップリンクリファレンス信号を送信するために使用されるビームと、TCI状態においてビームを指示するためのリファレンス信号の送信ビーム及び/又は受信ビームとが同じであることを端末に通知するために使用される。
【0060】
また、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。電力余裕値とは、端末のアップリンク伝送電力と端末の最大送信電力との差である。電力余裕報告(Power Headroom Report、PHR)は、ネットワークデバイスに電力制御及びスケジューリングを行う情報を提供する。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0061】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0062】
例示的に、ビーム識別情報はビームに関連する指示情報である。ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
また、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。電力余裕値とは、端末のアップリンク伝送電力と端末の最大送信電力との差である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0065】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0066】
例示的に、第2のアップリンクパネルと第1のアップリンクパネルは異なるアップリンクパネルである。パネル識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0067】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0068】
例示的に、第2のアップリンクビームと第1のアップリンクビームは異なるアップリンクビームである。ビーム識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0069】
例示的な一実施例では、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信し、電力情報には、第1のアップリンクパネルのパネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つが含まれる。ここで、リファレンス信号セット識別子は複数のリファレンス信号識別子を含む。なお、電力情報には、第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値がさらに含まれる。
【0070】
例示的な一実施例では、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信し、電力情報には、第1のアップリンクビームのリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0071】
例示的な一実施例では、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信し、電力情報には、第2のアップリンクパネルのパネル識別子とリファレンス信号識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0072】
例示的な一実施例では、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信し、電力情報には、第2のアップリンクビームのリファレンス信号識別子と、第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値とが含まれる。
【0073】
例示的に、上記の実施例は任意に組み合わせることができ、説明を省略する。
【0074】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスがより正確な電力情報を取得できるように、電力情報には、
・n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、ここで、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、
・m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、ここで、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、
のうちの少なくとも1つが含まれてもよく、
ここで、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0075】
上記内容に基づいて、1つのアップリンクパネルが少なくとも1つのアップリンクビームに対応するため、nとmは同じでも異なってもよく、本願では限定されない。
【0076】
例示的な一実施例では、端末に2つのアップリンクパネルが含まれることを例として、電力情報には2つのパネル識別子及び2つのパネル識別子にそれぞれ対応する第1のビット指示情報が含まれ、1番目のパネル識別子に対応する第1のビット指示情報は、1番目のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいことを指示し、2番目のパネル識別子に対応する第1のビット指示情報は、2番目のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であることを指示する。
【0077】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第3のビット指示情報をさらに含む。ここで、第3のビット指示情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示する。
【0078】
例示的な一実施例では、端末に2つのアップリンクビームが含まれることを例として、電力情報には2つのビーム識別子及び2つのビーム識別子にそれぞれ対応する第2のビット指示情報が含まれ、1番目のビーム識別子に対応する第2のビット指示情報は、1番目のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいことを指示し、2番目のビーム識別子に対応する第2のビット指示情報は、2番目のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であることを指示する。
【0079】
ここで、2番目のビーム識別子に対応するP-MPR値がMPE閾値以上であるため、電力情報には、2番目のアップリンクビームのP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報がさらに含まれる。
【0080】
以上のように、本願の実施例によって提供される電力情報の送信方法では、端末がアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力情報を送信することにより、ネットワークデバイスはアップリンクパネルまたはアップリンクビーム粒度の電力情報に基づいてアップリンクスケジューリングを行って、適切なアップリンクパネルまたはアップリンクビームを選択することができ、アップリンク伝送性能が向上する。
【0081】
同時に、本願の実施例は、電力情報に含まれる情報コンテンツ及び対応する識別子に含まれる情報コンテンツを与える。
【0082】
また、本願の実施例では、電力情報は、対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より大きいか否かを指示するための第1のビット指示情報または第2のビット指示情報を含み、電力情報は、対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む。
【0083】
図3は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信方法のフローチャートである。電力情報の送信方法を
図1の端末02に適用することを例として、この方法は、以下のステップ310を含む。
【0084】
ステップ310において、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0085】
例示的に、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0086】
上記のように、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0087】
ステップ310では、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するトリガー条件は、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上であることを含む。すなわち、アップリンクパネルまたはアップリンクビームの送信電力の低減値が予め設定された指標の閾値以上である。
【0088】
例えば、アップリンクビームの最大送信電力の現在値は23dBであり、MPEの需要を満たすために、アップリンクビームの送信電力の低減値は2dBであり、MPEの閾値は3dBである。アップリンクビームの実際の最大送信電力が21dBまでに低下するように、アップリンクビームの送信電力が2dBに低下することに相当する。低減値2dBがMPE閾値3dBより小さいため、このビームの電力低減値はそのP-MPR値の報告をトリガーするには不十分である。
【0089】
また、上記のように、電力情報は、端末の電力管理に関連するパラメータ情報である。いくつかの実施例では、電力情報は、以下の4つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0091】
例示的に、パネル識別情報はパネルに関連する識別情報である。パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。例示的に、リファレンス信号セット識別子には複数のリファレンス信号識別子が含まれる。
【0092】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0093】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0094】
例示的に、ビーム識別情報はビームに関連する指示情報である。ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0097】
例示的に、第2のアップリンクパネルと第1のアップリンクパネルは異なるアップリンクパネルである。パネル識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0098】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0099】
例示的に、第2のアップリンクビームと第1のアップリンクビームは異なるアップリンクビームである。ビーム識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0100】
例示的な一実施例では、電力情報には、第1のアップリンクパネルのパネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つが含まれる。ここで、リファレンス信号セット識別子は複数のリファレンス信号識別子を含む。なお、電力情報には、第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値がさらに含まれる。
【0101】
例示的な一実施例では、電力情報には、第1のアップリンクビームのリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0102】
例示的な一実施例では、電力情報には、第2のアップリンクパネルのパネル識別子とリファレンス信号識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0103】
例示的な一実施例では、電力情報には、第2のアップリンクビームのリファレンス信号識別子と、第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値とが含まれる。
【0104】
例示的に、上記の実施例は任意に組み合わせることができ、説明を省略する。
【0105】
例示的な一実施例では、端末に3つのアップリンクビームが含まれることを例として、各アップリンクビームが異なるP-MPR値に対応し、具体的に以下の表を参照することができる。
【表1】
【0106】
ここで、第1のP-MPR値がMPE閾値より大きく、第2のP-MPR値がMPE閾値に等しく、第3のP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0107】
これに基づいて、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信し、電力情報にはアップリンクビーム1と、アップリンクビーム2と、アップリンクビーム3とのうちの少なくとも1つのアップリンクビームの関連情報が含まれる。例えば、電力情報には、アップリンクビーム1のリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及びアップリンクビーム1に対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれ、及び/又は電力情報には、アップリンクビーム2のリファレンス信号識別子と、アップリンクビーム2に対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値とが含まれ、及び/又は電力情報には、アップリンクビーム3のリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及びアップリンクビーム3に対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0108】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスがより正確な電力情報を取得できるように、電力情報には、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、ここで、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、ここで、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つが含まれてもよく、ここで、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0109】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第3のビット指示情報をさらに含む。ここで、第3のビット指示情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示する。
【0110】
ステップ310では、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上であるため、電力情報には第3のビット指示情報がさらに含まれてもよい。
【0111】
例示的な一実施例では、端末に3つのアップリンクビームが含まれることを例として、各アップリンクビームが異なるP-MPR値に対応し、具体的に以下の表を参照することができる。
【表2】
【0112】
ここで、第1のP-MPR値がMPE閾値より大きく、第2のP-MPR値がMPE閾値に等しく、第3のP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0113】
これに基づいて、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信し、電力情報にはアップリンクビーム1と、アップリンクビーム2と、アップリンクビーム3とのうちの少なくとも1つのアップリンクビームの関連情報が含まれる。
【0114】
同時に、電力情報には、3つの第2のビット指示情報がさらに含まれる。ここで、アップリンクビーム1及びアップリンクビーム2に対応する第2のビット指示情報は、第1のP-MPR値及び第2のP-MPR値がMPE閾値以上であることを指示し、アップリンクビーム3に対応する第2のビット指示情報は、第3のP-MPR値がMPE閾値より小さいことを指示する。
【0115】
アップリンクビーム1及びアップリンクビーム2に対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、端末によってネットワークデバイスに送信された電力情報には、アップリンクビーム1及びアップリンクビーム2に対応するP-MPR測定値を指示するための2つの第3のビット指示情報がさらに含まれる。
【0116】
以上のように、本願の実施例によって提供される電力情報の送信方法では、端末が電力情報を送信するトリガー条件が追加される。具体的には、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0117】
図4は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信方法のフローチャートである。電力情報の送信方法を
図1の端末02に適用することを例として、この方法は、以下のステップ410~420を含む。
【0118】
ステップ410において、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0119】
例示的に、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0120】
上記のように、電力情報は、端末の電力管理に関連するパラメータ情報である。いくつかの実施例では、電力情報は、以下の4つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0121】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0122】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0123】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0124】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0125】
例示的に、ネットワークデバイスがより正確な電力情報を取得できるように、電力情報には、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つが含まれてもよく、ここで、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0126】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第3のビット指示情報をさらに含む。ここで、第3のビット指示情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示する。
【0127】
ステップ410はステップ210と同じであるため、参照することができ、説明を省略する。
【0128】
ステップ420において、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信する。
【0129】
例示的に、ビーム測定情報が端末のアップリンクパネルに対応し、またはビーム測定情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0130】
ここで、電力情報は、以下の6つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0131】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0132】
例示的に、パネル識別情報はパネルに関連する識別情報である。パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、 TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。例示的に、リファレンス信号セット識別子には複数のリファレンス信号識別子が含まれる。
【0133】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
例示的に、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。具体的には、第1の信号品質パラメータは、対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定して得られる。例えば、第1の信号品質パラメータは、第1のアップリンクビームに対応するダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定して得られる。
【0135】
ここで、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、L1(レイヤ1)-リファレンス信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)と、L1-信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
また、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0137】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0138】
例示的に、ビーム識別情報はビームに関連する指示情報である。ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0139】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
例示的に、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
ここで、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、L1-RSRPと、L1-SINRとのうちの少なくとも1つを含む。
【0142】
また、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0143】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0144】
例示的に、第2のアップリンクパネルと第1のアップリンクパネルは異なるアップリンクパネルである。パネル識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0145】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0146】
例示的に、第2のアップリンクビームと第1のアップリンクビームは異なるアップリンクビームである。ビーム識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0147】
・第5の情報:第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であり、ここで、第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり。ここで、P-MPR値が小さいほど、順位が上位になる。
【0148】
例示的に、第3のアップリンクパネルは、複数のアップリンクパネルに対応するP-MPR値に基づいてソートしてから選択された1つのまたは複数のアップリンクパネルであり、第1のアップリンクパネル、第2のアップリンクパネルの分類方式とは異なる。パネル識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0149】
・第6の情報:第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であり、ここで、第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数である。ここで、P-MPR値が小さいほど、順位が上位になる。
【0150】
例示的に、第3のアップリンクビームは、複数のアップリンクビームに対応するP-MPR値に基づいてソートしてから選択された1つのまたは複数のアップリンクビームであり、第1のアップリンクビーム、第2のアップリンクビームの分類方式とは異なる。ビーム識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0151】
ここで、第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームの決定は、
端末がn個のアップリンクパネルまたはm個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、P-MPR値が最も小さい方を第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームとして決定する方式と、
端末がn個のアップリンクパネルまたはm個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、最初の複数の方を第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームとして決定する方式と、
端末がn個のアップリンクパネルまたはm個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、P-MPR値が予め設定された値より小さい1つのまたは複数の方をすべて第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームとして決定する方式と、のうちの1つによって行われる。
【0152】
例えば、端末には10個のアップリンクビームが存在し、端末は10個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、P-MPR値が最も小さい方を第3のアップリンクビームとして選択し、または、P-MPR値の順位が最初の5つを第3のアップリンクビームとして選択し、または、P-MPR値が予め設定された値より小さい3つを第3のアップリンクビームとして選択する。
【0153】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には、第1のアップリンクパネルのパネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つが含まれる。ここで、リファレンス信号セット識別子は複数のリファレンス信号識別子を含む。なお、電力情報には、第1の信号品質パラメータがさらに含まれ、第1の信号品質パラメータは第1のアップリンクパネルに対応するL1-RSRP及び/又はL1-SINRを含む。
【0154】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には、第1のアップリンクビームのリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第2の信号品質パラメータが含まれ、第2の信号品質パラメータに含まれるL1-RSRPは、第1のアップリンクビームに対応するL1-RSRP及びP-MPR値及び/又は電力余裕値に基づいて決定される。
【0155】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には、第2のアップリンクパネルのパネル識別子とリファレンス信号識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第2の信号品質パラメータが含まれ、第2の信号品質パラメータに含まれるL1-SINRは、第2のアップリンクパネルに対応するL1-SINR及びP-MPR値及び/又は電力余裕値に基づいて決定される。
【0156】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には、第2のアップリンクビームのリファレンス信号識別子と、第1の信号品質パラメータとが含まれ、第1の信号品質パラメータは、第2のアップリンクビームに対応するL1-RSRP及び/又はL1-SINRを含む。
【0157】
例示的に、上記の実施例は任意に組み合わせることができ、説明を省略する。
【0158】
例示的に、ステップ410はステップ420と同時に実行されてもよいし、異なる時に実行されてもよく、そのうちの一方を実行してもよいし、すべてを実行してもよい。
【0159】
なお、本願のいずれかの実施例では、端末が同じアップリンクパネルに対応する複数種類の情報をネットワークデバイスに送信する場合、例えばアップリンクパネルのP-MPR値、電力余裕値及びビーム測定結果の2種類または2種類以上が含まれる場合、情報にはアップリンクパネルのパネル識別情報を1回だけ含めることができ、端末が同じアップリンクビームに対応する複数種類の情報をネットワークデバイスに送信する場合、例えばアップリンクビームのP-MPR値、電力余裕値及びビーム測定結果の2種類または2種類以上が含まれる場合、情報にはアップリンクビームのビーム識別情報を1回だけ含めることができる。
【0160】
例示的な一実施例では、端末がアップリンクパネル1に対応する電力情報及びビーム測定情報をネットワークデバイスに送信する。ここで、電力情報は、アップリンクパネル1のパネル識別情報及び電力余裕値を含み、ビーム測定結果はアップリンクパネル1のパネル識別情報とアップリンクパネル1に対応する第1の信号品質パラメータとを含み、第1の信号品質パラメータはアップリンクパネル1に対応するL1-SINRを含み、具体的に以下の表を参照することができる。
【表3】
【0161】
例示的な一実施例では、端末がアップリンクビーム1に対応する電力情報及びビーム測定情報をネットワークデバイスに送信する。ここで、電力情報はアップリンクビーム1のビーム識別情報及びP-MPR値を含み、ビーム測定結果はアップリンクビーム1のビーム識別情報とアップリンクビーム1に対応する第2の信号品質パラメータとを含み、第2の信号品質パラメータに含まれるL1-RSRPは、アップリンクビーム1に対応するL1-RSRP及びP-MPR値に基づいて決定され、具体的に以下の表を参照することができる。
【表4】
【0162】
以上のように、本願の実施例によって提供される電力情報の送信方法では、端末はアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するビーム測定情報をネットワークデバイスに送信することもでき、ネットワークデバイスは電力情報及び/又はビーム測定情報に基づいてアップリンクスケジューリングを行って、適切なアップリンクパネルまたはアップリンクビームを選択することができ、アップリンク伝送性能が向上する。同時に、本願の実施例は、ビーム測定情報に含まれる情報コンテンツ及び対応する識別子に含まれる情報コンテンツを与える。
【0163】
図5は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送受信方法のフローチャートである。電力情報の送信方法を
図1の端末02に適用し、電力情報の受信方法を
図1のネットワークデバイス01に適用することを例として、この方法は、以下のステップ510~520を含む。
【0164】
ステップ510において、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0165】
例示的に、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0166】
ステップ520において、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信する。
【0167】
上記のように、電力情報は、端末の電力管理に関連するパラメータ情報である。いくつかの実施例では、電力情報は、以下の4つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0168】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0169】
例示的に、パネル識別情報はパネルに関連する識別情報である。パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。例示的に、リファレンス信号セット識別子には複数のリファレンス信号識別子が含まれる。
【0170】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0171】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0172】
例示的に、ビーム識別情報はビームに関連する指示情報である。ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0173】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0174】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0175】
例示的に、第2のアップリンクパネルと第1のアップリンクパネルは異なるアップリンクパネルである。パネル識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0176】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0177】
例示的に、第2のアップリンクビームと第1のアップリンクビームは異なるアップリンクビームである。ビーム識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0178】
例示的な一実施例では、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信し、電力情報には、第1のアップリンクパネルのパネル識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0179】
例示的な一実施例では、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信し、電力情報には、第1のアップリンクビームのTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0180】
例示的な一実施例では、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信し、電力情報には、第2のアップリンクパネルのリファレンス信号識別子と、第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値とが含まれる。
【0181】
例示的な一実施例では、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信し、電力情報には、第2のアップリンクビームのリファレンス信号識別子と、第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値とが含まれる。
【0182】
例示的に、上記の実施例は任意に組み合わせることができ、説明を省略する。
【0183】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスがより正確な電力情報を取得できるように、電力情報には、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、ここで、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、ここで、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つが含まれてもよく、ここで、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0184】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第3のビット指示情報をさらに含む。ここで、第3のビット指示情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示する。
【0185】
以上のように、本願の実施例によって提供される電力情報の受信方法では、端末から送信されたアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力情報を受信することにより、ネットワークデバイスはこれに基づいてアップリンクスケジューリングを行って、適切なアップリンクパネルまたはアップリンクビームを選択することができ、アップリンク伝送性能が向上する。
【0186】
同時に、本願の実施例は、電力情報に含まれる情報コンテンツ及び対応する識別子に含まれる情報コンテンツを与える。
【0187】
また、本願の実施例では、電力情報は、対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より大きいか否かを指示するための第1のビット指示情報または第2のビット指示情報を含み、電力情報は、対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む。
【0188】
図6は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送受信方法のフローチャートである。電力情報の送信方法を
図1の端末02に適用し、電力情報の受信方法を
図1のネットワークデバイス01に適用することを例として、この方法は、ステップ610~630を含む。
【0189】
ステップ610において、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0190】
例示的に、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0191】
上記のように、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0192】
ステップ610では、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するトリガー条件は、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上であることを含む。すなわち、アップリンクパネルまたはアップリンクビームの送信電力の低減値が予め設定された指標の閾値以上である。
【0193】
ステップ620において、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信する。
【0194】
上記のように、電力情報は、端末の電力管理に関連するパラメータ情報である。いくつかの実施例では、電力情報は、以下の4つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0195】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0196】
例示的に、パネル識別情報はパネルに関連する識別情報である。パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。例示的に、リファレンス信号セット識別子には複数のリファレンス信号識別子が含まれる。
【0197】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0198】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0199】
例示的に、ビーム識別情報はビームに関連する指示情報である。ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0200】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0201】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0202】
例示的に、第2のアップリンクパネルと第1のアップリンクパネルは異なるアップリンクパネルである。パネル識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0203】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0204】
例示的に、第2のアップリンクビームと第1のアップリンクビームは異なるアップリンクビームである。ビーム識別情報、P-MPR、電力余裕値及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0205】
例示的な一実施例では、端末に3つのアップリンクビームが含まれることを例として、各アップリンクビームが異なるP-MPR値に対応し、具体的に以下の表を参照することができる。
【表5】
【0206】
ここで、第1のP-MPR値がMPE閾値より大きく、第2のP-MPR値がMPE閾値に等しく、第3のP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0207】
これに基づいて、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信し、電力情報にはアップリンクビーム1と、アップリンクビーム2と、アップリンクビーム3とのうちの少なくとも1つのアップリンクビームの関連情報が含まれる。例えば、電力情報には、アップリンクビーム1のリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及びアップリンクビーム1に対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれ、及び/又は電力情報には、アップリンクビーム2のリファレンス信号識別子と、アップリンクビーム2に対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値とが含まれ、及び/又は電力情報には、アップリンクビーム3のリファレンス信号識別子とTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及びアップリンクビーム3に対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値が含まれる。
【0208】
いくつかの実施例では、ネットワークデバイスがより正確な電力情報を取得できるように、電力情報には、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、ここで、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、ここで、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つが含まれてもよく、ここで、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0209】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第3のビット指示情報をさらに含む。ここで、第3のビット指示情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示する。
【0210】
ステップ610では、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上であるため、電力情報には第3のビット指示情報がさらに含まれてもよい。
【0211】
ステップ630において、電力情報に基づいて、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行う。
【0212】
ここで、アップリンクスケジューリングとは、ネットワークデバイスが受信されたアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力情報に基づいて、アップリンクパネルまたはアップリンクビームが達成できる最大送信電力を考慮してアップリンクパネルまたはアップリンクビームのスケジューリングを行うことである。。
【0213】
例示的に、ステップ630は、
電力情報に基づいて、ネットワークデバイスがターゲットビームを決定するように実現することができ、ターゲットビームは、端末がアップリンクTCI状態と、空間セッティング(Spatial Setting)と、空間関係情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのものである。
【0214】
以上のように、本願の実施例によって提供される電力情報の受信方法では、電力情報を受信するトリガー条件が追加される。具体的には、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信する。
【0215】
図7は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送受信方法のフローチャートである。電力情報の送信方法を
図1の端末02に適用し、電力情報の受信方法を
図1のネットワークデバイス01に適用することを例として、この方法は、ステップ710~750を含む。
【0216】
ステップ710において、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信する。
【0217】
例示的に、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0218】
ステップ720において、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信する。
【0219】
上記のように、電力情報は、端末の電力管理に関連するパラメータ情報である。いくつかの実施例では、電力情報は、以下の4つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0220】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0221】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0222】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0223】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0224】
例示的に、ネットワークデバイスがより正確な電力情報を取得できるように、電力情報には、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つが含まれてもよく、ここで、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0225】
選択的に、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第3のビット指示情報をさらに含む。ここで、第3のビット指示情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示する。
【0226】
ステップ710、720はステップ610、620と同じであるため、参照することができ、説明を省略する。
【0227】
ステップ730において、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信する。
【0228】
例示的に、ビーム測定情報が端末のアップリンクパネルに対応し、またはビーム測定情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0229】
ステップ740において、ネットワークデバイスが端末から送信されたビーム測定情報を受信する。
【0230】
上記内容に基づいて、電力情報は、以下の6つの情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0231】
・第1の情報:第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であり、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0232】
例示的に、パネル識別情報はパネルに関連する識別情報である。パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。例示的に、リファレンス信号セット識別子には複数のリファレンス信号識別子が含まれる。
【0233】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0234】
例示的に、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0235】
ここで、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、L1-RSRPと、L1-SINRとのうちの少なくとも1つを含む。
【0236】
また、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0237】
・第2の情報:第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であり、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さい。
【0238】
例示的に、ビーム識別情報はビームに関連する指示情報である。ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0239】
ここで、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0240】
例示的に、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0241】
ここで、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、L1-RSRPと、L1-SINRとのうちの少なくとも1つを含む。
【0242】
また、P-MPRとは、MPEの需要を満たすために、端末の最大送信電力の低減値である。MPEは人体安全の観点から提出された、端末の電磁輻射を限定する指標要件であり、端末のある方向の平均最大輻射電力密度を規定するために使用される。
【0243】
・第3の情報:第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であり、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0244】
例示的に、第2のアップリンクパネルと第1のアップリンクパネルは異なるアップリンクパネルである。パネル識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0245】
・第4の情報:第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であり、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上である。
【0246】
例示的に、第2のアップリンクビームと第1のアップリンクビームは異なるアップリンクビームである。ビーム識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0247】
・第5の情報:第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であり、ここで、第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であり。ここで、P-MPR値が小さいほど、順位が上位になる。
【0248】
例示的に、第3のアップリンクパネルは、複数のアップリンクパネルに対応するP-MPR値に基づいてソートしてから選択された1つのまたは複数のアップリンクパネルであり、第1のアップリンクパネル、第2のアップリンクパネルの分類方式とは異なる。パネル識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0249】
・第6の情報:第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であり、ここで、第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数である。ここで、P-MPR値が小さいほど、順位が上位になる。
【0250】
例示的に、第3のアップリンクビームは、複数のアップリンクビームに対応するP-MPR値に基づいてソートしてから選択された1つのまたは複数のアップリンクビームであり、第1のアップリンクビーム、第2のアップリンクビームの分類方式とは異なる。ビーム識別情報、ビーム測定結果、P-MPR及びMPEについての説明は上記の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0251】
ここで、第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームのの決定は、
端末がn個のアップリンクパネルまたはm個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、P-MPR値が最も小さい方を第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームとして決定する方式と、
端末がn個のアップリンクパネルまたはm個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、最初の複数の方を第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームとして決定する方式と、
端末がn個のアップリンクパネルまたはm個のアップリンクビームのP-MPR値を小さい順にソートし、P-MPR値が予め設定された値より小さい1つのまたは複数の方をすべて第3のアップリンクパネルまたは第3のアップリンクビームとして決定する方式と、のうちの1つによって行われる。
【0252】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には第1のアップリンクパネルのTCI状態識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第1の信号品質パラメータが含まれ、第1の信号品質パラメータは第1のアップリンクパネルに対応するL1-RSRP及びL1-SINRを含む。
【0253】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には第1のアップリンクビームのリファレンス信号識別子と空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つ、及び第2の信号品質パラメータが含まれ、第2の信号品質パラメータに含まれるL1-RSRPは、第1のアップリンクビームに対応するL1-RSRP及びP-MPR値及び/又は電力余裕値に基づいて決定される。
【0254】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には第2のアップリンクパネルのリファレンス信号識別子と、第2の信号品質パラメータとが含まれ、第2の信号品質パラメータに含まれるL1-SINRは、第2のアップリンクパネルに対応するL1-SINR及びP-MPR値及び/又は電力余裕値に基づいて決定される。
【0255】
例示的な一実施例では、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信し、ビーム測定情報には第2のアップリンクビームのリファレンス信号識別子と、第1の信号品質パラメータとが含まれ、第1の信号品質パラメータは第2のアップリンクビームに対応するL1-RSRP及びL1-SINRを含む。
【0256】
例示的に、上記の実施例は任意に組み合わせることができ、説明を省略する。
【0257】
例示的に、ステップ710はステップ730と同時に実行されてもよいし、異なる時に実行されてもよく、そのうちの一方を実行してもよいし、すべてを実行してもよい。例示的に、ステップ720はステップ740と同時に実行されてもよいし、異なる時に実行されてもよく、そのうちの一方を実行してもよいし、すべてを実行してもよい。
【0258】
ステップ750において、ビーム測定情報に基づいて、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行う。
【0259】
ここで、アップリンクスケジューリングとは、ネットワークデバイスが受信されたアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するビーム測定情報に基づいて、アップリンクパネルまたはアップリンクビームが達成できる最大送信電力を考慮してアップリンクパネルまたはアップリンクビームのスケジューリングを行うことである。
【0260】
例示的に、ステップ750は、
ビーム測定情報に基づいて、ネットワークデバイスがターゲットビームを決定するように実現することができ、ターゲットビームは、端末がアップリンクTCI状態と、空間セッティング(Spatial Setting)と、空間関係情報との少なくとも1つを送信するためのものである。
【0261】
以上のように、本願の実施例によって提供される電力情報の受信方法では、端末から送信されたアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するビーム測定情報を受信することにより、ネットワークデバイスは電力情報及び/又はビーム測定情報に基づいてアップリンクスケジューリングを行って、適切なアップリンクパネルまたはアップリンクビームを選択することができ、アップリンク伝送性能が向上する。同時に、本願の実施例は、ビーム測定情報に含まれる情報コンテンツ及び対応する識別子に含まれる情報コンテンツを与える。
【0262】
図8は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の送信装置の構造ブロック図であり、この装置は端末として実現されてもよく、または、端末の一部として実現されてもよい。この装置は、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するための送信モジュール820を含み、
ここで、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0263】
本願の選択可能な一設計では、電力情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0264】
本願の選択可能な一設計では、前記送信モジュール820は、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するために使用される。
【0265】
本願の選択可能な一設計では、電力情報は、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、ここで、n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0266】
本願の選択可能な一設計では、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む。
【0267】
本願の選択可能な一設計では、前記送信モジュール820はさらに、端末がビーム測定情報をネットワークデバイスに送信するために使用され、ここで、ビーム測定情報が端末のアップリンクパネルに対応し、またはビーム測定情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0268】
本願の選択可能な一設計では、ビーム測定情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0269】
本願の選択可能な一設計では、パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、伝送設定指示(TCI)状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0270】
本願の選択可能な一設計では、ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0271】
本願の選択可能な一設計では、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0272】
本願の選択可能な一設計では、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0273】
本願の選択可能な一設計では、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、L1-RSRPと、L1-SINRとのうちの少なくとも1つを含む。
【0274】
図9は本開示の例示的な一実施例によって提供される電力情報の受信装置の構造ブロック図であり、この装置はネットワークデバイスとして実現されてもよく、または、ネットワークデバイスの一部として実現されてもよい。この装置は、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するための受信モジュール920を含み、
ここで、電力情報が端末のアップリンクパネルに対応し、または電力情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0275】
本願の選択可能な一設計では、電力情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値及び/又は電力余裕値であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0276】
本願の選択可能な一設計では、前記受信モジュール920は、端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するために使用される。
【0277】
本願の選択可能な一設計では、電力情報は、n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は端末のi番目のアップリンクパネルに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、ここで、n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である。
【0278】
本願の選択可能な一設計では、端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値がMPE閾値以上である場合、電力情報は、第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR測定値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む。
【0279】
本願の選択可能な一設計では、前記受信モジュール920はさらに、ネットワークデバイスが端末から送信されたビーム測定情報を受信するために使用され、ここで、ビーム測定情報が端末のアップリンクパネルに対応し、またはビーム測定情報が端末のアップリンクビームに対応する。
【0280】
本願の選択可能な一設計では、ビーム測定情報は、第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第1のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値より小さいものと、第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクパネルのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第2のアップリンクビームのP-MPR値がMPE閾値以上であるものと、第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、ここで、第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のi個のうちの1つであり、m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、iはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0281】
本願の選択可能な一設計では、パネル識別情報は、パネル識別子と、リファレンス信号セット識別子と、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0282】
本願の選択可能な一設計では、ビーム識別情報は、リファレンス信号識別子と、TCI状態識別子と、空間関係情報識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0283】
本願の選択可能な一設計では、リファレンス信号は、CSI-RSと、SSBと、SRSとのうちの少なくとも1つを含む。
【0284】
本願の選択可能な一設計では、ビーム測定結果は、ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、第1の信号品質パラメータと対応するアップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0285】
本願の選択可能な一設計では、第1の信号品質パラメータ及び/又は第2の信号品質パラメータは、L1-RSRPと、L1-SINRとのうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
本願の選択可能な一設計では、前記装置は、電力情報に基づいて、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うためのスケジューリングモジュール940をさらに含む。
【0287】
本願の選択可能な一設計では、前記スケジューリングモジュール940は、ビーム測定情報に基づいて、ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うために使用される。
【0288】
本願の選択可能な一設計では、前記スケジューリングモジュール940は、ネットワークデバイスがターゲットビームを決定するために使用され、ターゲットビームは端末がTCI状態と、空間セッティングと、空間関係情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのものである。
【0289】
図10は本開示の例示的な一実施例によって提供される通信デバイス(端末またはネットワークデバイス)の概略構成図であり、この通信デバイスは、プロセッサ1001、受信器1002、送信器1003、メモリ1004及びバス1005を含む。
【0290】
プロセッサ1001は1つ以上の処理コアを含み、プロセッサ1001はソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、様々な機能アプリケーションおよび情報処理を実行する。
【0291】
受信器1002及び送信器1003は1つの通信コンポーネントとして実現でき、この通信コンポーネントは通信チップであり得る。
【0292】
メモリ1004はバス1005を介してプロセッサ1001に接続される。
【0293】
メモリ1004は少なくとも1つの命令を記憶するために使用され、プロセッサ1001はこの少なくとも1つの命令を実行することにより、上記の電力情報の送信方法の各ステップ、または、上記の電力情報の受信方法の各ステップを実現する。
【0294】
また、メモリ1004は、任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶デバイス、またはこれらの組み合わせによって実装することができ、揮発性または不揮発性記憶デバイスは、磁気ディスクまたは光ディスク、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically- Erasable Programmable Read Only Memory、EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、 EPROM)、静的随時アクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROM)を含むが、これらに限定されない。
【0295】
例示的に、
図10に示すように、本願は端末を提供し、この端末はプロセッサ1001とメモリ1004とを含み、メモリ1004には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、プログラムコードがプロセッサ1001によってロードされて実行されることにより、上記の電力情報の送信方法が実現される。
【0296】
例示的に、
図10に示すように、本願はネットワークデバイスを提供し、このネットワークデバイスはプロセッサ1001とメモリ1004とを含み、メモリ1004には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、プログラムコードがプロセッサ1001によってロードされて実行されることにより、上記の電力情報の受信方法が実現される。
【0297】
例示的な実施例では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、読み取り可能な記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、プログラムコードがプロセッサ1001によってロードされて実行されることにより、上記の電力情報の送信方法、または、上記の電力情報の受信方法が実現される。
【0298】
例示的な実施例では、コンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムをさらに提供し、このコンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムにはコンピュータ命令が含まれ、このコンピュータ命令がコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイスのプロセッサがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からこのコンピュータ命令を読み取り、プロセッサがこのコンピュータ命令を実行することにより、このコンピュータデバイスに上記の電力情報の送信方法、または、上記の電力情報の受信方法を実行させる。
【0299】
本願の一態様によれば、チップを提供し、このチップはプログラム可能な論理回路またはプログラムを含み、このチップは上記の電力情報の送信方法、または、上記の電力情報の受信方法を実現する。
【0300】
上記は本願の選択可能な実施例であり、本願を制限するものではなく、本願の精神と原則の範囲内で行われる修正、同等の置換、改良などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力情報の送信方法であって、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の送信方法。
【請求項2】
前記電力情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(MPE)閾値以上であるものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するP-MPR値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項3】
前記端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するステップは、
前記端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値以上である場合、前記端末が前記電力情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項4】
前記電力情報は、
n個のパネル識別子及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は前記端末のi番目のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいか否かを指示するものと、
m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は前記端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、
n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項5】
前記端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値以上である場合、
前記電力情報は、
前記第1のアップリンクパネルまたは前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の電力情報の送信方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記端末がビーム測定情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップをさらに含み、
前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力情報の送信方法。
【請求項7】
前記ビーム測定情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクパネルの電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、前記n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、
第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のj個のうちの1つであり、前記m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、jはm以下の正の整数であるものと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の電力情報の送信方法。
【請求項8】
前記パネル識別情報は、
パネル識別子と、
リファレンス信号セット識別子と、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項2に記載の電力情報の送信方法。
【請求項9】
前記ビーム識別情報は、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項2に記載の電力情報の送信方法。
【請求項10】
前記リファレンス信号は、
チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
サウンディングリファレンス信号(SRS)と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項8に記載の電力情報の送信方法。
【請求項11】
前記ビーム測定結果は、
ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、
前記第1の信号品質パラメータと対応する前記アップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータと、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項7に記載の電力情報の送信方法。
【請求項12】
前記第1の信号品質パラメータ及び/又は前記第2の信号品質パラメータは、
レイヤ1リファレンス信号受信電力(L1-RSRP)と、
レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項11に記載の電力情報の送信方法。
【請求項13】
電力情報の受信方法であって、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するステップを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の受信方法。
【請求項14】
前記電力情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクパネルのP-MPR値が最大許容放射(MPE)閾値以上であるものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値及び/又は電力余裕値であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するP-MPR値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するP-MPR値及び/又は電力余裕値であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項15】
前記ネットワークデバイスが前記端末から送信された電力情報を受信するステップは、
前記端末のアップリンクパネルまたはアップリンクビームに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値以上である場合、前記ネットワークデバイスが前記端末から送信された前記電力情報を受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項16】
前記電力情報は、
n個のパネル識別子、及びn個の第1のビット指示情報であって、i番目の第1のビット指示情報は前記端末のi番目のアップリンクパネルに対応する電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいか否かを指示するものと、
m個のビーム識別子、及びm個の第2のビット指示情報であって、j番目の第2のビット指示情報は前記端末のj番目のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値より小さいか否かを指示するものと、のうちの少なくとも1つを含み、
n、mはいずれも正の整数であり、iはn以下の正の整数であり、jはm以下の正の整数である、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項17】
前記端末の第1のアップリンクパネルまたは第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値が前記MPE閾値以上である場合、
前記電力情報は、
前記第1のアップリンクパネルまたは前記第1のアップリンクビームに対応するP-MPR値を指示するための第3のビット指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の電力情報の受信方法。
【請求項18】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスが前記端末から送信されたビーム測定情報を受信するステップをさらに含み、
前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記ビーム測定情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項19】
前記ビーム測定情報は、
第1のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第1のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクパネルの電力管理最大電力低減(P-MPR)値が最大許容放射(MPE)閾値より小さいものと、
第1のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第1のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第1のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値より小さいものと、
第2のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第2のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクパネルのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第2のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第2のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第2のアップリンクビームのP-MPR値が前記MPE閾値以上であるものと、
第3のアップリンクパネルのパネル識別情報、及び前記第3のアップリンクパネルに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクパネルはn個のアップリンクパネルのうち最初のi個のうちの1つであり、前記n個のアップリンクパネルは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、nは正の整数であり、iはn以下の正の整数であるものと、
第3のアップリンクビームのビーム識別情報、及び前記第3のアップリンクビームに対応するビーム測定結果であって、前記第3のアップリンクビームはm個のアップリンクビームのうち最初のj個のうちの1つであり、前記m個のアップリンクビームは対応するP-MPR値の大きさに基づいてソートされ、mは正の整数であり、jはm以下の正の整数であるものと、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項18に記載の電力情報の受信方法。
【請求項20】
前記パネル識別情報は、
パネル識別子と、
リファレンス信号セット識別子と、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項14に記載の電力情報の受信方法。
【請求項21】
前記ビーム識別情報は、
リファレンス信号識別子と、
伝送設定指示(TCI)状態識別子と、
空間関係情報識別子と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項14に記載の電力情報の受信方法。
【請求項22】
前記リファレンス信号は、
チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
サウンディングリファレンス信号(SRS)と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項19に記載の電力情報の受信方法。
【請求項23】
前記ビーム測定結果は、
ダウンリンクリファレンス信号に基づいて測定された第1の信号品質パラメータと、
前記第1の信号品質パラメータと対応する前記アップリンクパネルまたはアップリンクビームのP-MPR値及び/又は電力余裕値とに基づいて決定された第2の信号品質パラメータと、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項19に記載の電力情報の受信方法。
【請求項24】
前記第1の信号品質パラメータ及び/又は前記第2の信号品質パラメータは、
レイヤ1リファレンス信号受信電力(L1-RSRP)と、
レイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR)と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の電力情報の受信方法。
【請求項25】
前記方法は、
前記電力情報に基づいて、前記ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の電力情報の受信方法。
【請求項26】
前記方法は、
前記ビーム測定情報に基づいて、前記ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の電力情報の受信方法。
【請求項27】
前記ネットワークデバイスがアップリンクスケジューリングを行うステップは、
前記ネットワークデバイスがターゲットビームを決定するステップを含み、前記ターゲットビームは、前記端末がアップリンク伝送設定指示(TCI)状態と、空間セッティングと、空間関係情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのものである、
ことを特徴とする請求項25に記載の電力情報の受信方法。
【請求項28】
電力情報の送信装置であって、
端末が電力情報をネットワークデバイスに送信するための送信モジュールを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の送信装置。
【請求項29】
電力情報の受信装置であって、
ネットワークデバイスが端末から送信された電力情報を受信するための受信モジュールを含み、
前記電力情報が前記端末のアップリンクパネルに対応し、または前記電力情報が前記端末のアップリンクビームに対応する、
ことを特徴とする電力情報の受信装置。
【請求項30】
端末であって、
前記端末はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項1~12のいずれかに記載の電力情報の送信方法が実現される、
ことを特徴とする端末。
【請求項31】
ネットワークデバイスであって、
前記ネットワークデバイスはプロセッサとメモリとを含み、前記メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項13~27のいずれかに記載の電力情報の受信方法が実現される、
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項32】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項1~12のいずれかに記載の電力情報の送信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項33】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードがプロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項13~27のいずれかに記載の電力情報の受信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】