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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】容器用キャリア
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/20 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
B65D71/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575908
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(85)【翻訳文提出日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 US2022032608
(87)【国際公開番号】W WO2022261163
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】63/208,568
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン,ジョン
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA21
3E067AB01
3E067AC03
3E067AC12
3E067BA19A
3E067BB14A
3E067BC03A
3E067FA01
3E067FC02
3E067FC06
(57)【要約】
複数の容器を保持するためのキャリアは、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための前方取り付けパネルを有する前方部分と、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための後方取り付けパネルを有する後方部分と、キャリアを補強するために前方部分から後方部分まで延びる補強部分とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を保持するためのキャリアであって、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための前方取り付けパネルを備える前方部分と、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための後方取り付けパネルを備える後方部分と、
当該キャリアを補強するために、前記前方部分から前記後方部分まで延在する補強部分と、を備えたキャリア。
【請求項2】
前記補強部分は、前記前方取り付けパネルおよび前記後方取り付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された補強パネルを備える、請求項1に記載のキャリア。
【請求項3】
前記前方部分は、前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触する前方トップパネルをさらに備え、前記補強パネルは、前記前方トップパネルから離間している、請求項2に記載のキャリア。
【請求項4】
前記前方取り付けパネル及び前記後方取り付けパネルの少なくとも一方は、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための複数の切り込みを含む、請求項2に記載のキャリア。
【請求項5】
前記前方部分は、前記前方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された前方サイドパネルと、前記前方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された前方トップパネルと、をさらに備え、前記前方トップパネルは、前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触して配置される、請求項4に記載のキャリア。
【請求項6】
前記前方取り付けパネルは、取り付け部と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された内側周縁部分と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された外側周縁部分とを備える、請求項5に記載のキャリア。
【請求項7】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネルの前記取り付け部に対して間隔を空けて平行に位置決めされる、請求項6に記載のキャリア。
【請求項8】
前記内側周縁部分および前記外側周縁部分のそれぞれは、前記前方取り付けパネルの前記取り付け部に対して斜めに配置されている、請求項7に記載のキャリア。
【請求項9】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネルの前記内側周縁部分に折り曲げ可能に接続され、前記前方サイドパネルは、前記前方取り付けパネルの前記外側周縁部分に折り曲げ可能に接続されている、請求項8に記載のキャリア。
【請求項10】
当該キャリアの前記後方部分は、前記後方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された後方サイドパネルと、前記後方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された後方トップパネルとをさらに備え、前記後方トップパネルは、前記後方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触して配置される、請求項9に記載のキャリア。
【請求項11】
当該キャリアは、ハンドル機構をさらに備え、前記ハンドル機構は、前記トップパネルに形成され、かつ前記補強パネルに形成された少なくとも1つの下側ハンドル開口部の上に位置合わせされた少なくとも1つの上側ハンドル開口部を備える、請求項10に記載のキャリア。
【請求項12】
上側ハンドル補強フラップが前記前方トップパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの上側ハンドル開口部に延在して配置され、下側ハンドル補強フラップが、前記補強パネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの下側ハンドル開口部に延在して配置される、請求項11に記載のキャリア。
【請求項13】
複数の容器を保持するためのキャリアを形成するためのブランクであって、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための前方取り付けパネルを備える前方部分と、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための後方取り付けパネルを備える後方部分と、
当該ブランクから形成されたキャリアを補強するために、前記前方部分から前記後方部分まで延在する補強部分と、を備えたブランク。
【請求項14】
前記補強部分は、前記前方取り付けパネルおよび前記後方取り付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された補強パネルを備える、請求項13に記載のブランク。
【請求項15】
前記前方取り付けパネル及び前記後方取り付けパネルの少なくとも一方は、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための複数の切り込みを含む、請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
前記前方部分は、前記前方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された前方サイドパネルと、前記前方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された前方トップパネルとをさらに備え、前記前方トップパネルは、前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触するように配置される、請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
前記前方取り付けパネルは、取り付け部と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された内側周縁部分と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された外側周縁部分とを備える、請求項16に記載のブランク。
【請求項18】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネルの前記内側周縁部分に折り曲げ可能に接続され、前記前方サイドパネルは、前記前方取り付けパネルの前記外側周縁部分に折り曲げ可能に接続される、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
当該ブランクの後方部分は、前記後方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された後方サイドパネルと、前記後方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された後方トップパネルと、をさらに備える、請求項18に記載のブランク。
【請求項20】
当該ブランクは、ハンドル機構をさらに備え、前記ハンドル機構は、前記トップパネルに形成され、かつ前記補強パネルに形成された少なくとも1つの下側ハンドル開口部の上に位置合わせされた少なくとも1つの上側ハンドル開口部を備える、請求項19に記載のブランク。
【請求項21】
上側ハンドル補強フラップが、前方トップパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの上側ハンドル開口部に延在して配置され、下側ハンドル補強フラップが、前記補強パネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの下側ハンドル開口部に延在して配置される、請求項20に記載のブランク。
【請求項22】
複数の容器を保持するためのキャリアを形成する方法であって、該方法は、
前方部分と、後方部分と、ブランクの前記前方部分から前記ブランクの前記後方部分まで延在する補強部分と、を備えるブランクであって、前記前方部分が前方取り付けパネルを備え、前記後方部分が後方取り付けパネルを備え、前記補強部分が補強パネルを備えるブランクを得ることと、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための前記前方取り付けパネルを位置決めして前記キャリアの前記前方部分を形成することと、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための前記後方取り付けパネルを位置決めして前記キャリアの前記後方部分を形成することと、
前記キャリアの前記前方部分から前記キャリアの前記後方部分まで延在する前記補強パネルを位置決めして前記キャリアを補強することと、を含む方法。
【請求項23】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネル及び前記後方取り付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ブランクの前記前方部分は、前方トップパネルをさらに含み、当該方法は、前記補強パネルが前記前方トップパネルから離間するように、前記前方トップパネルを前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触するように位置決めすることをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記前方取り付けパネル及び前記後方取り付けパネルの少なくとも一方は、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための複数の切り込みを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ブランクの前記前方部分は、前記前方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された前方サイドパネルと、前記前方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された前方トップパネルとをさらに含み、当該方法は、前記前方トップパネルを前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触するように位置決めすることをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記前方取り付けパネルは、取り付け部と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された内側周縁部分と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された外側周縁部分とを備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記補強パネルを位置決めすることは、前記補強パネルを前記前方取り付けパネルの前記取り付け部に対して間隔を空けて平行な関係に位置決めすることを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記前方取り付けパネルを位置決めすることは、前記前方取り付けパネルの前記内側周縁部分と前記前方取り付けパネルの前記外側周縁部分とを前記前方取り付けパネルの前記取り付け部分に対して斜めに配置することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネルの前記内側周縁部分に折り曲げ可能に接続され、前記前方サイドパネルは、前記前方取り付けパネルの前記外側周縁部分に折り曲げ可能に接続される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ブランクの前記後方部分は、前記後方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された後方サイドパネルと、前記後方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された後方トップパネルとをさらに含み、当該方法は、前記後方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触するように前記後方トップパネルを配置することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ブランクは、ハンドル機構をさらに備え、前記ハンドル機構は、前記トップパネルに形成された少なくとも1つの上側ハンドル開口部と、前記補強パネルに形成された少なくとも1つの下側ハンドル開口部とを備え、当該方法は、前記少なくとも1つの上側ハンドル開口部を前記少なくとも1つの下側ハンドル開口部の上に位置合わせすることをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
上側ハンドル補強フラップが、前記前方トップパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの上側ハンドル開口部に延在して配置され、下側ハンドル補強フラップが、前記補強パネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの下側ハンドル開口部に延在して配置される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
パッケージであって、
複数の容器と、
前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容する前方取り付けパネルを備える前方部分と、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容する後方取り付けパネルを備える後方部分と、当該パッケージを補強するために、前記前方部分から前記後方部分まで延在する補強部分とを備えるキャリアと、を備えたパッケージ。
【請求項35】
前記補強部分は、前記前方取り付けパネルおよび前記後方取り付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続された補強パネルを備える、請求項34に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記前方部分は、前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触する前方トップパネルをさらに備え、前記補強パネルは、前記前方トップパネルから離間している、請求項35に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記前方取り付けパネル及び前記後方取り付けパネルの少なくとも一方は、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容する複数の切り込みを含む、請求項35に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記前方部分は、前記前方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された前方サイドパネルと、前記前方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された前方トップパネルとをさらに備え、前記前方トップパネルは、前記前方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触して配置される、請求項37に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記前方取り付けパネルは、取り付け部と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された内側周縁部分と、前記取り付け部に折り曲げ可能に接続された外側周縁部分とを備える、請求項38に記載のパッケージ。
【請求項40】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネルの前記取り付け部に対して間隔を空けて平行に位置決めされる、請求項39に記載のパッケージ。
【請求項41】
前記内側周縁部分および前記外側周縁部分のそれぞれは、前記前方取り付けパネルの前記取り付け部に対して斜めに配置されている、請求項40に記載のパッケージ。
【請求項42】
前記補強パネルは、前記前方取り付けパネルの前記内側周縁部分に折り曲げ可能に接続され、前記前方サイドパネルは、前記前方取り付けパネルの前記外側周縁部分に折り曲げ可能に接続される、請求項41に記載のパッケージ。
【請求項43】
前記キャリアの前記後方部分は、前記後方取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された後方サイドパネルと、前記後方サイドパネルに折り曲げ可能に接続された後方トップパネルとをさらに備え、前記後方トップパネルは、前記後方取り付けパネルと少なくとも部分的に面接触して配置される、請求項42に記載のパッケージ。
【請求項44】
前記キャリアは、ハンドル機構をさらに備え、前記ハンドル機構は、前記トップパネルに形成され、かつ前記補強パネルに形成された少なくとも1つの下側ハンドル開口部の上に位置合わせされた少なくとも1つの上側ハンドル開口部を備える、請求項43に記載のパッケージ。
【請求項45】
上側ハンドル補強フラップが、前記前方トップパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの前記上側ハンドル開口部に延在して配置され、下側ハンドル補強フラップが、前記補強パネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記少なくとも1つの前記下側ハンドル開口部に延在して配置される、請求項44に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2021年6月9日に出願された米国仮特許出願63/208,568の利益を主張する。
【0002】
引用による補充
2021年6月9日に出願された米国仮特許出願63/208,568及び2022年5月11日に出願された米国デザインパテント出願第29/838,182のそれぞれの開示は、あたかもその全体が本明細書に提示されているかのように、あらゆる目的のために引用により本明細書に補充される。
【0003】
開示の背景
本開示は、概して、容器を保持し、陳列し、および/または輸送するためのカートンまたはキャリアに関する。
【発明の概要】
【0004】
一態様によれば、本開示は、概して、複数の容器を保持するためのキャリアに関し、キャリアは、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための前方取り付けパネルを備える前方部分と、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための後方取り付けパネルを備える後方部分と、キャリアを補強するために、前方部分から後部部分まで延在する補強部分と、を備える。
【0005】
別の態様によれば、本開示は、概して、複数の容器を保持するためのキャリアを形成するためのブランクに関し、ブランクは、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための前方取り付けパネルを備える前方部分と、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるための後方取り付けパネルを備える後方部分と、ブランクから形成されたキャリアを補強するために、前方部分から後方部分まで延在する補強部分と、を備える。
【0006】
別の態様によれば、本開示は、概して、複数の容器を保持するためのキャリアを形成する方法に関し、該方法は、前方部分と、後方部分と、ブランクの前方部分からブランクの後方部分まで延在する補強部分とを備え、前方部分が前方取り付けパネルを備え、後方部分が後方取り付けパネルを備え、補強部分は補強パネルを含むブランクを得ることを含む。当該方法は、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるために前方取り付けパネルを位置決めしてキャリアの前方部分を形成することと、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れるために後方取り付けパネルを位置決めしてキャリアの後方部分を形成することと、キャリアの前方部分からキャリアの後方部分まで延在する補強パネルを位置決めして、キャリアを補強することと、をさらに含む。
【0007】
別の態様によれば、本開示は、概して、複数の容器とキャリアとを含むパッケージに関する。キャリアは、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容する前方取り付けパネルを備える前方部分と、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容する後方取り付けパネルを備える後方部分と、パッケージを補強するために前方部分から後方部分まで延在する補強部分と、を備える。
【0008】
当業者は、以下に列挙される図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより、上記の利点ならびに他の利点および様々な追加の実施形態の利益を理解するであろう。上で論じた態様が、個々に、および様々な組合せでの両方で提供されることは、本開示の範囲内である。
【0009】
慣例によれば、以下で論じられる図面の様々な特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大または縮小され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の例示的な実施形態によるパッケージおよびキャリアを形成するためのブランクの外面の平面図である。
図2】例示的な実施形態による、図1のブランクからのパッケージおよびキャリアの形成の斜視図である。
図3】例示的な実施形態による、図1のブランクから形成されたパッケージおよびキャリアの斜視図である。
図4図3のパッケージ及びキャリアの一部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する部分は、図面全体を通して対応する参照符号によって指定される。
【0012】
本開示は、概して、ジャー、ボトル、缶などの容器を保持し、陳列するためのキャリア、パッケージ、構造物、スリーブ、カートンなどに関する。容器は、例えば、食品および飲料製品を包装するために使用することができる。容器は、特定の食品または飲料品を包装するための組成物に適した材料から作製することができ、材料は、限定されるものではないが、ガラス、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、ナイロン等のプラスチック、アルミニウムおよび/または他の金属、またはその任意の組み合わせを含む。
【0013】
本開示によるキャリアは、多数の異なる形状の容器を収容することができる。本開示の範囲を限定する目的ではなく例示を目的として、以下の詳細な説明は、少なくとも部分的にキャリアの実施形態内に配置された飲料容器(例えば、アルミニウム缶)を説明する。本明細書において、「下部」、「底部」、「上部」、「頂部」、「前方」および「後方」という用語は、完全に起立したキャリアに関して決定された向きを示す。
【0014】
本明細書で説明されるように、キャリアは、複数の重ね合わせたパネル、端部フラップ、および/またはブランクの他の部分によって形成されてもよい。そのようなパネル、端部フラップ、および/またはブランクの他の部分は、本開示から逸脱することなく、互いに対する相対的な用語で、例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」などで、連続的または非連続的な参照で指定することができる。
【0015】
図1は、本開示の第1の例示的な実施形態によるキャリア105(図3)を形成するために使用されるブランク103の外面101の平面図を示す。図3に示されるように、キャリア105は、6つの容器を収容または支持するように寸法決めされ、3つの容器CA1、CA2、CA3は、キャリア105の前方106に取り付けられ、3つの容器CB1、CB2、CB3は、キャリア105の後部108に取り付けられる。図示の実施形態では、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3は飲料缶とすることができ、または本開示から逸脱することなく任意の他の適切なタイプおよびサイズの容器とすることができる。いくつかの実施形態では、容器は、53mm、58mm、または56mmなどの直径に対応する上部リムまたは他の頂部部分を有することができる。
【0016】
キャリア105は、6つより多いまたは少ない容器を保持するようなサイズおよび形状にすることができる。一実施形態では、キャリア105の前方106および後方108はそれぞれ、3つの容器を有し、他の実施形態では、キャリア105の前方106および後方108は、本開示から逸脱することなく、3つより多いまたは少ない容器を担持することができる。キャリア105は、パッケージ110(図3)として1つ以上の容器と共に提供され得る。
【0017】
図1に示すように、ブランク103は、長手方向軸L1および横方向軸L2を有する。ブランク103は、キャリア105の前方106を形成するための前方部分107と、キャリア105の後方108を形成するための後方部分109と、キャリア105の中央または補強部分113を形成するための中央または補強部分111とを有する。
【0018】
図示の実施形態では、ブランク103の補強部分111は、横方向に離間したハンドル開口部130の対によって中断された補強パネル115を含む。補強パネル115は、ブランク103の前方部分107およびブランク103の後方部分109がそれぞれ補強部分111に折り曲げ可能に接続される一対の折り曲げ線133a、133bの間に画定される長手方向軸LIに沿った幅Dを有することができる。
【0019】
補強パネル115は、図示の実施形態では、単一の中断パネルとして説明されているが、ブランク103/キャリア105のそのような部分は、複数の協働するパネル/フラップ/構造から形成することができることを理解されたい。ブランク103の補強部分111/キャリア105の補強部分111は、本開示から逸脱することなく、異なる構成を有することができる。さらに、ブランク103の補強部分111/キャリア105の補強部分113は、ブランク103/キャリア105の中央部分、ならびに/またはブランク103の前方部分107/キャリア105の前方部分106およびブランク103の後方部分109/キャリア105の後方部分108のうちの1つのある部分と見なされ得ることが理解されよう。
【0020】
引き続き図1を参照すると、ブランク103の前方部分107は、ハンドル開口部130によって中断される横方向折り線133aのそれぞれの部分で補強パネル115に折り曲げ可能に接続された前方容器保持パネルまたは前方取り付けパネル131aを含むことができる。示されているように、ハンドル補強フラップ132(広義には、「下部ハンドル補強フラップ」)は、それぞれの長手方向折り線134において補強パネル115に折り曲げ可能に接続され得、かつそれぞれのハンドル開口部130内に延在するように位置付けられ得る。
【0021】
前方取り付けパネル131aは、また、それぞれが1つ以上の湾曲部分及び/又は傾斜部分を含むことができる長手方向に離間した切込み141aのそれぞれの対によってそれぞれが中断される長手方向に離間した横方向の折り線137a、139aの対の間に少なくとも部分的に画定される容器保持部135aを含むことができる。示されるように、長手方向に離間した切込み141aは、容器保持部135aから外向きに延在する容器保持タブ148aを画定する。また、示されるように、それぞれの斜めの切込みは、折り線139aを中断する1つ以上の切込み141aから外向きに延在することができる。さらに、長手方向の切込みは切込み141aのそれぞれの中心部分から外方に延在することができる。
【0022】
示されるように、取り付けパネル131aの内側周縁部分136aは、折り線137a、133aの間に画定され、取り付けパネル131aの外側周縁部分138aは、折り線139aと取り付けパネル131aに隣接する横方向折り線157aとの間に画定される。
【0023】
斜面又は前方サイドパネル155aは、図示のように、横方向折り線157aで前方取り付けパネル131aに折り曲げ可能に接続され、トップパネル159は、横方向折り線161aで前方サイドパネル155aに折り曲げ可能に接続される。横方向折り線157aは、本明細書でさらに説明されるように、トップパネル159から突出する容器保持タブ148aを画定するように、複数の切り込み141aによって中断されることができる。
【0024】
トップパネル159は、図示のように、それぞれのハンドル開口部130(広義には「下側ハンドル開口部」)と概ね位置合わせされた横方向に離間した一対のハンドル開口部163(広義には「上側ハンドル開口部」)を含む。それぞれのハンドル補強フラップ165(広義には「上側ハンドル補強フラップ」)は、それぞれの長手方向折り線167においてトップパネル159に折り曲げ可能に接続され、それぞれのハンドル開口部163内に延在するように位置決めされ得る。各ハンドル補強フラップ165は、図示のように、それぞれの折り線167においてトップパネル159に折り曲げ可能に接続された基部部分169と、それぞれの長手方向折り線173においてそれぞれの基部部分169に折り曲げ可能に接続され、かつそれぞれの長手方向折り線173と交差する一対の斜めの弱化線175を含む、それぞれの遠位部分171とを含むことができる。
【0025】
図示の実施形態では、ブランク103の後方部分109は、後方容器保持パネルまたは後方取り付けパネル131bと、ブランク103の前方部分107の対応する部分の概ね鏡像である関連する特徴を有する後方サイドパネル155bとを含む。対応する構成要素(例えば、パネル、フラップ、折り線、切込みなど。)は、「a」または「b」の添え字によって異なる対応する参照番号によって指定されており、「a」構成要素はブランク103の前方部分107に対応し、「b」構成要素はブランク103の後方部分109に対応する。
【0026】
ブランク103の後方部分109はまた、横方向折り線161bで後方サイドパネル155bに折り曲げ可能に接続された第2のトップパネルまたは取り付けフラップ177を含む。
【0027】
パネル、フラップ、折り線、切り込み、または他の特徴のいずれも、本開示から逸脱することなく、ブランク103から別様に成形、配置、および/または省略することができる。ブランク103は、本開示から逸脱することなく、6つより多いまたは少ない容器を収容するサイズおよび/または形状とすることができる。
【0028】
図2に示すように、ブランク103は、ブランク103の外面101が容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3の上に置かれることができるように反転させることができ、前方取り付けパネル131aの容器保持部135aが容器CA1、CA2、CA3の上に重なるように、かつ後方取り付けパネル131bの容器保持部135bが容器CB1、CB2、CB3の上に重なるようにする。複数の容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3の上に取り付けパネル131a、131bをさらに下方に位置付けると、それぞれの容器保持部135a、135bを作動させてそれぞれの容器を係合させることができる。
【0029】
例えば、前方取り付けパネル131aが容器CA1、CA2、CA3上に下向きに下げられるかまたは下向きに付勢されると、容器保持部分135aは、切込み141aにおいて前方取り付けパネル131aの残りの部分から少なくとも部分的に分離することができる。そのような構成では、それぞれの容器CA1、CA2、CA3の上部または頂部Tは、容器保持タブ148aが容器CA1、CA2、CA3の凹んだ部分内に、例えば、容器の巻かれた頂部リムの下の容器CA1、CA2、CA3の凹んだ頂部内に位置することができるように、それぞれの切り込み141aによって形成されるそれぞれの開口部を通って少なくとも部分的に延在することができる。
【0030】
後方取り付けパネル131bの対応する部分のそのような再構成は、後方取り付けパネル131bが容器CB1、CB2、CB3上に下向きに下げられるかまたは下方に付勢されるときに起こり得る。
【0031】
取り付けパネル131aの周縁部分136a、138aは、そのような構成において、それぞれの折り線137a、139aにおいて少なくとも部分的に下方に折り曲げられ、同様に、取り付けパネル131bの周縁部分136b、138bは、それぞれの折り線137b、139bにおいて少なくとも部分的に下方に折り曲げられる。この点に関して、周縁部分136a、138aは、取り付けパネル131aの取り付け部分135aに対して斜めに配置することができ、周縁部分136b、138bは、取り付けパネル131bの取り付け部分135bに対して斜めに配置することができる。そのような動きは、前方取り付けパネル131aの外側周縁部分138aの再構成を引き起こし、それぞれの切り込み143a、145a、146aにおいて再構成して、それぞれの容器CA1、CA2、CA3の巻かれたリムまたは他の頂部構造に係合させることができる。
【0032】
後方取り付けパネル131b及び対応する容器保持部135bは、容器CA1、CA2、CA3に対する前方取り付けパネル131a及び容器保持部135aの係合に関して上述したのと同様の方法で容器CB1、CB2、CB3に係合することができる。
【0033】
さらに図2を参照すると、前方サイドパネル155aは、折り線157aで上向きに折り曲げられて、例えば、取り付けパネル131aの取り付け部分135aに対して斜めの配置になることができる。そして、トップパネル159(広義には「第1のトップパネル」)は、折り線161aで折り曲げられて、取り付けパネル131a、131bの少なくとも一部と少なくとも部分的に面接触することができる。トップパネル159のそのような動きは、容器保持タブ148aを、それぞれの切り込み141aにおいて前方サイドパネル155aから分離させることができ、かつ取り付けパネル131aに関連付けられた容器保持タブ148aに少なくとも部分的に重なることができる。これに関して、それぞれの容器CA1、CA2、CA3の巻かれたリムまたは他の頂部構造は、トップパネル159から延在する容器保持タブ148aも容器CA1、CA2、CA3の凹んだ上部内に位置することができるように、折り線161aに沿って切り込み141aを通して少なくとも部分的に受け入れられることができる。
【0034】
同様に、後方サイドパネル155bは、折り線157bで上方に折り曲げられて取り付けパネル131bの取り付け部分135bと斜めの配置にすることができ、取り付けフラップ177は、折り線161bで折り曲げられてトップパネル159及び/又は取り付けパネル131bと少なくとも部分的に面対面で接触することができる。取り付けフラップ177のそのような動きは、容器CA1、CA2、CA3とのトップパネル159の係合に関して上述したのと同様の方法で容器CB1、CB2、CB3との係合を引き起こすことができる。
【0035】
トップパネル159のこの位置付けは、顧客または他のユーザによるキャリア105/パッケージ110との係合を容易にするために、ハンドル開口部163をその下のそれぞれのハンドル開口部130と整列させることができる。キャリア105の前述の配置は、糊などの接着剤の1つまたは複数の適用によって維持することができ、またはある実施例では、キャリア105は接着剤を欠くことができる。
【0036】
したがって、図3および図4に示されるような形成されたキャリア105では、容器は、それぞれの取り付けパネル131a、131bによって係合することができ、組み立てられたキャリア105/パッケージ110内のそれぞれの容器保持部135a、135bの下に延在することができる。そのような配置では、容器CA1、CA2、CA3は、キャリア105の前方部分106の容器保持部135aの下に延在し、容器CB1、CB2、CB3は、キャリア105の後方部分108の容器保持部135bの下に延在する。トップパネル159及び取り付けフラップ177は、それぞれの容器保持部135a、135bのそれぞれの部分の上に重なり、少なくとも部分的に面接触している。
【0037】
さらに、キャリア105の前方部分106からキャリア105の後方部分108まで延在する補強パネル115の位置付けは、例えば、輸送、保管、運搬、偶発的な使用等の移動またはその他の装填の過程において、キャリア105に補強を提供する。これに関して、トップパネル159、177/取り付け部分135a、135bの下に間隔を置いて配置され、かつそれらに対して概ね平行な関係にある補強パネル115の配置は、キャリア105に、曲げ、湾曲、屈曲、座屈、カール、たわみ、および/または他の変形を最小限に抑え、抑制し、回避し、防止し、および/または別様に抵抗するような増大した性能を提供する。
【0038】
一実施例においては、キャリア105の前方部分106の斜めに配置された内側周縁部分136aからキャリア105の後方部分108の斜めに配置された内側周縁部分136bまで延在する補強パネル115の配置は、加えられた力を補強パネル115から外方に離れる方向の圧縮応力に分解するようにするアーチ状構造を提供することができ、したがって、キャリア105に沿って応力を好適に分散させることができる。
【0039】
さらに図3および4を参照すると、キャリア105は、ユーザの指をハンドル開口部163を通して下のハンドル開口部130の中に挿入することによって把持され、補強パネル115、前方取り付けパネル131a、および後方取り付けパネル131bのうちの1つ以上の下側のユーザの指による接触を促進することができる。ユーザによるキャリア105のそのような係合は、ハンドル補強フラップ165の一方または両方を、それぞれの長手方向折り曲げ線167において下向きに折り曲げることを引き起こすことができ、これは次に、それぞれの折り曲げ線134においてそれぞれのハンドル補強フラップ132のさらなる下向きの折り曲げを引き起こして、ユーザの指とキャリア105の下面との間に1つ以上の追加の材料の重なりを提供することができる。例えば、快適さのために、挟み込みを回避するためなど、および/または運搬の応力による引き裂きまたは他の変形に抵抗する、ユーザによる係合のための補強構造を提供するためなどである。加えて、ハンドル補強フラップ165内の弱化線175は、その少なくとも部分的な再構成を可能にすることができ、例えば、ユーザの指の周りで少なくとも部分的に折り曲げ、屈曲させ、カールさせるなどして、追加の緩衝および支持を提供することができる。これに関して、ハンドル開口部130、ハンドル補強フラップ132、ハンドル開口部163、及びハンドル補強フラップ165は、これらの組み合わせ及び部分的な組み合わせにおいて、キャリア105のハンドル機能部を形成することができる。
【0040】
上述のパッケージ110/キャリア105は、例えば、材料の節約及び廃棄物の削減を提供することができるコンパクトな構造を有する。さらに、キャリア105の前方部分106と後方部分108との間の補強パネル115の位置決めは、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3を保持および運搬するためのロバストな構造をもたらす。さらに、キャリア105/パッケージ110の外側部分上の容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3の1つ以上の部分の露出は、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3に関連付けられたラベル表示やサーフェスグラフィックスの明瞭に見える状態を消費者に提供するとともに、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2の1つ以上を除去するための便利なアクセスを提供する。キャリア105/パッケージ110からのCB3は、例えば、それぞれの切込み141a、141bを通してそれぞれの容器を引き出して、それぞれのパネル131a、131b、159、177から容器の係合を解除することによって行われる。
【0041】
本明細書に記載されるブランクおよびキャリアは、本開示から逸脱することなく、異なる構成で提供され得ることが理解されるであろう。例えば、本明細書で説明されるブランクおよびキャリアは、所望の数および構成の容器に係合するのに好適な対応する数の構成をサイズ決定および提供することができる。
【0042】
概して、ブランクは、通常の紙よりも重くかつ剛性であるようにキャリパを有する板紙から構築され得る。ブランクはまた、厚紙などの他の材料、またはキャリアが少なくとも概して上述したように機能することを可能にするのに適した特性を有する任意の他の材料から構築することもできる。ブランクは、例えば粘土コーティングでコーティングすることができる。粘土コーティングは、次いで、製品、広告、および他の情報または画像を印刷されてもよい。次いで、ブランクは、ブランク上に印刷された情報を保護するためにワニスでコーティングされてもよい。ブランクはまた、ブランクの片側または両側に、例えば水分バリア層でコーティングされてもよい。ブランクはまた、選択されたパネルまたはパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状材料に積層されるか、または1つ以上のシート状材料でコーティングされ得る。
【0043】
例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在するスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する及び/又は材料を完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの特徴の様々な組み合わせを含む。より具体的な例として、1つのタイプの引き裂き線は、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態であり、隣接するスリットは、引き裂き線を横切って材料を典型的に一時的に接続するためにニック(例えば、材料のいくらかブリッジ様の小片である)が隣接するスリット間に画定されるようにわずかに離間している。ニック(刻み目)は、引き裂き線に沿った引き裂き中に破壊される。ニックは、典型的には、引き裂き線の比較的小さい割合であり、代替として、ニックは、引き裂き線が連続的な切断線であるように、引き裂き線から省略されるか、または引き裂き線内に配置され得る。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続スリットなどで置き換えることは、本開示の範囲内である。例えば、切断線は、本開示から逸脱することなく、連続スリットであってもよく、またはスリットよりも幅が広くてもよい。
【0044】
例示的な実施形態によれば、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、それに沿った折り曲げを容易にする弱化の形態の任意の実質的に直線であり得る。より具体的には、本開示の範囲を狭める目的ではなく、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰または陥凹部分を生成する、鈍いスコアリングナイフ等で形成された線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する切断部、および/または所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する、および/または材料を完全に貫通する一連の切断部、及びこれらの特徴の様々な組み合わせを含む。切断を用いて折り線が作成される状況においては、典型的には、切断は、合理的なユーザが折り線を引き裂き線であると誤って見なすことを引き起こすような態様での過度のものではない。
【0045】
上記の実施形態は、キャリアの実施形態の組み立て中に接着剤によって一緒に接着された1つ以上のパネルを有するものとして説明され得る。用語「糊」は、キャリアパネルを適所に固定するために通常使用されるあらゆる態様の接着剤を包含することが意図される。
【0046】
本開示の前述の説明は、種々の例示的実施形態を図示および説明している。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に様々な追加、修正、変更などを行うことができる。上記の説明に含まれる、または添付の図面に示される全ての事項は、例示として解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈されるべきではないことが意図される。加えて、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを示し、説明するが、本開示は、様々な他の組み合わせ、修正、および環境で使用することができ、本明細書で表された本発明の概念の範囲内で、上記の教示に相応して、および/または関連技術の技能もしくは知識の範囲内で変更または修正を行うことができる。さらに、各実施形態のある特徴および特性は、選択的に交換され、本開示の他の図示されたおよび非図示の実施形態に適用されてもよい。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】