(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】フォトニック素子と光学的に結合されたフォトニックコンポーネントを含むフォトニックアセンブリ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/30 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
G02B6/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575963
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 FR2022051030
(87)【国際公開番号】W WO2022258910
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522392508
【氏名又は名称】シンティル フォトニクス
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シルヴィ メネゾ
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック マズール
【テーマコード(参考)】
2H137
【Fターム(参考)】
2H137AB08
2H137AB11
2H137AC01
2H137BA15
2H137BA34
2H137BA53
2H137BB02
2H137BB14
2H137BB17
2H137BC02
2H137BC07
2H137BC08
2H137BC47
2H137BC55
2H137BC71
2H137CA22C
2H137CB07
2H137CC01
2H137HA01
(57)【要約】
本発明はフォトニックアセンブリに関し、本フォトニックアセンブリは、第1の出力および第1の入力とそれぞれ協働する出力ガイドおよび入力ガイドを備えるフォトニックデバイスと、第1の入力および第1の出力に光学的に結合された第2の出力および第2の入力を有するフォトニック素子と、第1の出力と第2の入力との間の第1の経路に挿入され、第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のサイズを課す光アイソレータと、第1の入力と第2の出力との間の第2の経路に挿入された調整手段であって、第2の経路に沿って伝搬する放射に第1のサイズに等しい第2のサイズを課すように構成された調整手段と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトニックアセンブリであって、
-第1のブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた前記第1のブロックを備えるフォトニックデバイスと、
-少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力が設けられたフォトニック素子であって、前記フォトニック素子の第2の面上に配置され、前記少なくとも1つの第1の入力および前記少なくとも1つの第1の出力とそれぞれ光学的に結合された、フォトニック素子と、
-前記少なくとも1つの第1の出力と前記少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入され、前記第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズを課す光アイソレータと、
-前記少なくとも1つの第1の入力と前記少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる前記光伝搬経路上に挿入された調整手段であって、前記調整手段は、前記第2の経路に沿って伝搬する放射に、前記第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成される該調整手段と、
を含むフォトニックアセンブリ。
【請求項2】
前記調整手段は、厚さTeのプレートを備え、前記プレートは光学指数Neの材料から作られ、前記厚さTeおよび前記光学指数Teは、前記第2のモードサイズが前記第1のモードサイズに等しくなるように調整される、請求項1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項3】
前記光アイソレータは、光学指数Niおよび厚さTiを有し、前記第1の経路上に挿入された光学指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされ、前記プレートは、前記第2の経路上に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされ、前記光学指数Ni、厚さTi、光学指数Noi、累積厚さToi、光学指数Noe、累積厚さToe、光学指数Neおよび厚さTeは、以下の関係を満たす、請求項2に記載のフォトニックアセンブリ。
【数1】
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の入力、前記少なくとも1つの第1の出力、前記少なくとも1つの第2の入力および前記少なくとも1つの第2の出力からそれぞれ選択された第1のアライメント入力、第1のアライメント出力、第2のアライメント入力および第2のアライメント出力を含むアクティブアライメント手段が設けられ、前記第1のアライメント出力および前記第2のアライメント入力は光学的に結合されて第1のアライメント経路をその順序で画定し、前記第2のアライメント出力および前記第1のアライメント入力は光学的に結合されて第2のアライメント経路をその順序で画定する、請求項1から3のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項5】
前記アクティブアライメント手段は、前記第1のアライメント入力を通って前記フォトニックデバイスに入る光放射が前記第1のアライメント出力を通って出るように、または前記第2のアライメント入力を通って前記フォトニック素子に入る光放射が前記第2のアライメント出力を通って出るように、配置されている、請求項4に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項6】
前記アクティブアライメント手段は、第1の配置または第2の配置で配置されたアライメントレーザおよび光検出器を備え、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射を、前記光検出器に到達する前に可能にし、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第1のアライメント経路および前記第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、前記第2の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第2のアライメント経路および前記第1のアライメント経路を順にたどることを可能にする、請求項5に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の面および前記第2の面は、一方では前記少なくとも1つの第1の出力と前記少なくとも1つの第2の入力との間に、他方では前記少なくとも1つの第1の入力と前記少なくとも1つの第2の出力との間に、前記光アイソレータおよび前記ビーム調整手段がそれぞれ挿入された状態で、互いに面している、請求項1から6のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの出力ガイドは、その一端に沿って前記少なくとも1つの第1の出力で終端し、前記少なくとも1つの入力ガイドは、その一端に沿って前記少なくとも1つの第1の入力で終端する、請求項1から7のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの出力ガイドおよび前記少なくとも1つの入力ガイドは、前記第1の面に平行な平面内に延在する、請求項1から6のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの出力ガイドは、前記少なくとも1つの第1の出力に対応する回折格子内でその一端に沿って終端し、前記少なくとも1つの入力ガイドは、前記少なくとも1つの第1の入力に対応する別の回折格子内でその一端に沿って終端する、請求項9に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項11】
前記フォトニックアセンブリが、前記第1の経路および前記第2の経路上に配置されたプリズムを備える、請求項9または10に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項12】
前記フォトニックデバイスは、前記少なくとも1つの出力ガイドと協働する少なくとも1つのレーザを備える、請求項6から11のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項13】
前記フォトニック素子は、前記第2の面を支持する第2のブロックの溝に取り付けられた光ファイバのアレイを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項14】
前記フォトニックデバイスは、前記第1の側に位置し、前記少なくとも1つの第1の入力および前記少なくとも1つの第1の出力と協働するレンズを備える、請求項1から13のいずれか一項に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項15】
フォトニックアセンブリを形成する方法であって、
-フォトニックデバイスを提供するステップであって、前記フォトニックデバイスは、第1のブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた前記第1のブロックを備える、前記フォトニックデバイスを提供するステップと、
-フォトニック素子を提供するステップであって、前記フォトニック素子は、前記フォトニック素子の第2の面上に配置された、少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力を備える、前記フォトニック素子を提供するステップと、
-前記少なくとも1つの第1の出力と前記少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる前記光伝搬経路上に挿入された光アイソレータを配置し、前記第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズを課すステップと、
-前記少なくとも1つの第1の入力と前記少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる前記光伝搬経路上に挿入された調整手段を配置するステップであって、前記調整手段は、前記第2の経路に従って伝搬する放射に、前記第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成される、調整手段を配置するステップと、を含み、
前記少なくとも1つの第2の出力および前記少なくとも1つの第2の入力を、それぞれ、前記少なくとも1つの第1の入力および前記少なくとも1つの第1の出力と光学的に結合するための光学的結合ステップをさらに含む、フォトニックアセンブリを形成する方法。
【請求項16】
前記調整手段は厚さTeのブレードを含み、前記ブレードは光学指数Neの材料から作られ、前記厚さTeおよび前記光学指数Teは、前記第2のモードサイズが前記第1のモードサイズに等しくなるように調整される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記光アイソレータは、光学指数Niおよび厚さTiを有し、前記第1の経路に挿入された光学指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされ、前記プレートは、前記第2の経路に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされ、前記光学指数Ni、厚さTi、光学指数Noi、累積厚さToi、光学指数Noe、累積厚さToe、光学指数Neおよび厚さTeは、以下の関係を満たす、請求項16に記載の方法。
【数2】
【請求項18】
前記光学的結合ステップは、アクティブアライメント手段を実装し、前記アクティブアライメント手段は、前記少なくとも1つの第1の入力、前記少なくとも1つの第1の出力、前記少なくとも1つの第2の入力および前記少なくとも1つの第2の出力からそれぞれ選択される第1のアライメント入力、第1のアライメント出力、第2のアライメント入力および第2のアライメント出力を含み、前記第1のアライメント出力および前記第2のアライメント入力は、光学的に結合され、その順序で第1のアライメント経路を画定し、前記第2のアライメント出力および前記第1のアライメント入力は、光学的に結合され、その順序で第2のアライメント経路を画定し、前記光学的結合ステップは、光放射が前記第1または第2のアライメント経路の一方に沿って進むときに、前記第1または第2のアライメント経路の他方に沿って進む光放射を放出することを含む、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記アクティブアライメント手段は、前記第1のアライメント入力を通って前記フォトニックデバイスに入る光放射が前記第1のアライメント出力を通って出るように、または前記第2のアライメント入力を通って前記フォトニック素子に入る光放射が前記第2のアライメント出力を通って出るように、配置される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記光学的結合ステップは、アライメントレーザによる光放射の放出と、光検出器による前記放射の検出とを含み、前記アライメントレーザおよび前記光検出器は、第1の配置または第2の配置で配置され、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射を可能にし、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第1のアライメント経路および前記第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、前記第2の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第2のアライメント経路および前記第1のアライメント経路を順にたどることを可能にする、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトニクスの分野に関し、より詳細には、フォトニックデバイスおよび外部フォトニック素子のアセンブリに関する。特に、本発明は、フォトニックデバイスとフォトニック素子との間の光結合の最適化に関する。
【背景技術】
【0002】
導波光通信の分野におけるフォトニックコンポーネントの出現は、異なるフォトニックコンポーネントまたは回路(フォトニックデバイス)と光ファイバなどの他のフォトニック素子との間の光結合の手段および方法の開発を伴ってきた。特に、レーザ源を備えたフォトニックデバイスと、光ファイバなどの外部フォトニック素子との間のアセンブリが知られている。
【0003】
例として、
図1および
図2はそれぞれ、フォトニックデバイスと外部フォトニック素子との間の、表面結合として知られる結合を示す。特に、
図1は、基板3aに埋め込まれた導波路2aが設けられたフォトニックデバイス1aを示す。キャビティ4aも、フォトニックデバイス1aの前面5aから形成される。キャビティは、特に2つの面6aおよび7aを含む。特に、キャビティ4aは、導波路2aが面6aを介してその端部の1つに沿って開口するように形成される。フォトニックデバイス1aはまた、面7a上にあるミラー8aを含む。このような構成は、例えばレーザ(図示せず)によって放出され、導波路2aによって案内される放射をフォトニックデバイス1aから抽出することを可能にする。特に、面6aを通って出る放射は、前面5aによって形成される平面の外側の方向に反射素子8aによって反射される。レンズ10aおよびプリズム8aを使用することにより、抽出された放射を、例えば導波路または光ファイバを含むフォトニック素子9aの入力に向け直すことが可能になる。
【0004】
図2は、基板3bに埋め込まれた導波路2bが設けられた別のフォトニックデバイス1bを示す。導波路2bはさらに、その端部の1つに沿って回折格子4bによって終端される。特に、回折格子4bは、例えばレーザ(図示せず)によって放出され、導波路2bによって案内される光放射を、フォトニックデバイス1bの前面6b上に配置された出力5bの方向に投影するように構成される。したがって、このような構成は、フォトニックデバイス1bの前面6bを通して光放射を抽出することを可能にする。レンズ7bおよびプリズム8bの使用は、抽出された放射が、例えば導波路または光ファイバを含むフォトニック素子9bの入力に向け直されることを可能にする。
【0005】
また、一例として、
図3は、フォトニックデバイス1cとフォトニック素子6cとの間のいわゆるエッジ結合モードを示す。フォトニックデバイス1cは、基板3cに埋め込まれた導波路2cを備えている。導波路2cは、フォトニックデバイス1cの側面4c(またはウェハ)上で、その端部の1つによって開口している。換言すれば、例えばレーザ(図示せず)によって放出され、導波路2cによって案内される放射は、フォトニックデバイス1cの側面4cを通してフォトニックデバイス1cから直接抽出される。次に、レンズ5cを実装して、抽出された放射を、例えば導波路を含むフォトニック素子6cに結合することができる。
【0006】
しかしながら、光放射がフォトニックデバイスから抽出されるときに光放射の一方向伝搬を確実にすることが望ましい状況がある。実際、フォトニックデバイスから抽出された放射は、反射を受ける可能性が高く、したがって、部分的にフォトニックデバイス内に、最終的にはそれを生成したレーザ内に再注入される可能性が高い。この現象は、レーザの発光スペクトルを劣化させ、その結果、フォトニックデバイスの性能を劣化させる効果を有する。
【0007】
この問題を克服するために、フォトニックデバイスと光学的に結合されるべきフォトニック素子との間の抽出された放射の経路に配置された光アイソレータを使用することが一般に提案されている。
図4は、一例として、光アイソレータ7cがレンズ5cと光ファイバ6cの入力との間に挿入されている
図3の装置を示す。光アイソレータは、一意の方向に光伝搬を課し、フォトニックデバイスの性能に影響を及ぼす可能性がある寄生反射を回避する。
【0008】
それにもかかわらず、この解決策は、フォトニックデバイスが、光抽出に加えて、放射をフォトニックデバイスに注入することができる領域、いわゆる入力領域を含む場合に制限を有する。これに関して、
図5は、上から見たときの、フォトニック素子10bを有するフォトニックデバイス10aの光エッジ結合の図である。フォトニックデバイス10aは、放射が導波路、いわゆる第1の抽出導波路11aによって案内されるレーザのアレイ(図示せず、集積されているか否かにかかわらず)を含み得る。フォトニックデバイス10aはまた、第1の入力導波路12aと呼ばれ、外部光放射を受け取るように意図された導波路を含む。フォトニックコンポーネント10bは、第1の入力導波路12aおよび第1の抽出導波路11aにそれぞれ光学的に結合された第2の抽出導波路12bおよび第2の入力導波路11bを含む。フォトニックコンポーネント10bは、受動コンポーネントであってもよく、例えば、光ファイバグレーティングを含んでもよい。
【0009】
この配置によれば、光線は2つの反対方向に伝搬する可能性が高い。特に、第1の一連の光線は、第1の抽出導波路11aから第2の入力導波路11bに伝搬する可能性が高い。同様に、第2の一連の光線は、第2の抽出導波路12bから第1の入力導波路12aに伝搬する可能性が高い。
【0010】
また、結合性能を最適化するために、第1および第2の一連の光線は、実質的に等しいモードサイズを有していなければならない。しかしながら、第1の一連の光線の伝搬経路上の一方向性を保証するために光アイソレータを使用することは、結果がないわけではない。実際に、光アイソレータは、第1の一連の光線のモードサイズを変更して、第2の一連の光線のモードサイズと実質的に等しいモードサイズをもはや有しないようにする。言い換えれば、光アイソレータの実装は、他の予防措置なしでは、一方では第1の抽出導波路11aと第2の入力導波路11bとの間の結合、他方では第2の抽出導波路12bと第1の入力導波路12aとの間の結合を最適化することができない。
【0011】
したがって、本発明の目的は、フォトニックデバイスとフォトニック素子との間の光結合を提供し、上述の欠点を克服することである。
【0012】
本発明の目的は、以下を含むフォトニックアセンブリによって達成される。
-第1のブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた第1のブロックを含むフォトニックデバイス、
-少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力を有するフォトニック素子であって、少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力は、フォトニック素子の第2の側に配置され、少なくとも1つの第1の入力および少なくとも1つの第1の出力とそれぞれ光学的に結合された、フォトニック素子、
-少なくとも1つの第1の出力と少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入され、第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズを課す光アイソレータ、および
-少なくとも1つの第1の入力と少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入された調整手段であって、第2の経路に沿って伝搬する放射に、前第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成された調整手段。
【0013】
一実施形態によれば、調整手段は厚さTeのブレードを含み、ブレードは光学指数Neの材料で作られ、厚さTeおよび光学指数Teは、第2のモードサイズが第1のモードサイズに等しくなるように調整される。
【0014】
一実施態様によれば、光アイソレータは、光学指数Niおよび厚さTiを有し、第1の経路上に挿入された光学指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされ、ブレードは、第2の経路上に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされ、光学指数Ni、厚さTi、光学指数Noi、累積厚さToi、光学指数Noe、累積厚さToe、光学指数Neおよび厚さTeは、以下の関係を満たす。
【0015】
【0016】
一実施形態によれば、フォトニックアセンブリには、少なくとも1つの第1の入力、少なくとも1つの第1の出力、少なくとも1つの第2の入力および少なくとも1つの第2の出力からそれぞれ選択される第1のアライメント入力、第1のアライメント出力、第2のアライメント入力および第2のアライメント出力を含むアクティブアライメント手段が設けられ、第1のアライメント出力および第2のアライメント入力は、光学的に結合されてその順序で第1のアライメント経路を画定し、第2のアライメント出力および第1のアライメント入力は、光学的に結合されてその順序で第2のアライメント経路を画定する。
【0017】
一実施形態によれば、アクティブアライメント手段は、第1のアライメント入力を通ってフォトニックコンポーネントに入る光放射が第1のアライメント出力を通って出るように、または第2のアライメント入力を通ってフォトニック素子に入る光放射が第2のアライメント出力を通って出るように配置される。
【0018】
一実施形態によれば、アクティブアライメント手段は、第1の配置または第2の配置に従って配置されたアライメントレーザおよび光検出器を含み、第1の配置は、アライメントレーザによって放出された放射が、光検出器に到達する前に、第1のアライメント経路および第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、第2の配置は、アライメントレーザによって放出された放射が、光検出器に到達する前に、第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、第1の配置は、アライメントレーザによって放出された放射が、光検出器に到達する前に、第1のアライメント経路および第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、第2の配置は、アライメントレーザによって放出された放射が、光検出器に到達する前に、第2のアライメント経路および第1のアライメント経路を順にたどることを可能にする。
【0019】
一実施形態によれば、第1の面および第2の面は互いに対向しており、光アイソレータおよびビーム調整手段はそれぞれ、一方では少なくとも1つの第1の出力と少なくとも1つの第2の入力との間に、他方では少なくとも1つの第1の入力と少なくとも1つの第2の出力との間に挿入されている。
【0020】
一実施形態によれば、少なくとも1つの出力ガイドは、その端部のうちの1つに沿って少なくとも1つの第1の出力で終端し、少なくとも1つの入力ガイドは、その端部のうちの1つに沿って少なくとも1つの第1の入力で終端する。
【0021】
一実施形態によれば、少なくとも1つの出口ガイドおよび少なくとも1つの入口ガイドは、第1の面に平行な平面内に延在する。
【0022】
一実施形態によれば、少なくとも1つの出力ガイドは、その端部の1つに沿って、少なくとも1つの第1の出力に対応する回折格子で終端し、少なくとも1つの入力ガイドは、その端部の1つに沿って、少なくとも1つの第1の入力に対応する別の回折格子で終端する。
【0023】
一実施態様によれば、フォトニックアセンブリは、第1の経路および第2の経路上に配置されたプリズムを含む。
【0024】
一実施形態によれば、フォトニックデバイスは、少なくとも1つの出力ガイドと協働する少なくとも1つのレーザを含む。
【0025】
一実施形態によれば、フォトニック素子は、第2の面を支持する第2のブロックの溝内に位置する光ファイバのアレイを含み、有利には、光ファイバは、第2の面と同一平面の端部を含む。
【0026】
一実施形態によれば、フォトニックデバイスは、第1の面に載置され、少なくとも1つの第1の入力および少なくとも1つの第1の出力と協働するレンズを含む。
【0027】
本発明はまた、以下のステップを含むフォトニックアセンブリを形成する方法に関する。
-第1のブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた第1のブロックを含むフォトニックデバイスを提供するステップと、
-フォトニック素子に、フォトニック素子の第2の側に配置された少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力を提供するステップと、
-少なくとも1つの第1の出力と少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入された光アイソレータを配置し、第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズを課すステップと、
-少なくとも1つの第1の入力と少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入された調整手段を配置するステップであって、調整手段は、第2の経路に沿って伝搬する放射に、第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成される、調整手段を配置するステップと、を含み、
少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力を、少なくとも1つの第1の入力および少なくとも1つの第1の出力にそれぞれ光学的に結合するための光学的結合ステップをさらに含む。
【0028】
一実施形態によれば、調整手段は厚さTeのブレードを含み、ブレードは光学指数Neの材料で作られ、厚さTeおよび光学指数Teは、第2のモードサイズが第1のモードサイズに等しくなるように調整される。
【0029】
一実施態様によれば、光アイソレータは、光学指数Niおよび厚さTiを有し、第1の経路上に挿入された光学指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされ、ブレードは、第2の経路上に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされ、光学指数Ni、厚さTi、光学指数Noi、累積厚さToi、光学指数Noe、累積厚さToe、光学指数Neおよび厚さTeは、以下の関係を満たす。
【0030】
【0031】
一実施態様によれば、光学的結合ステップは、アクティブアライメント手段を実装し、アクティブアライメント手段は、少なくとも1つの第1の入力、少なくとも1つの第1の出力、少なくとも1つの第2の入力および少なくとも1つの第2の出力からそれぞれ選択される第1のアライメント入力、第1のアライメント出力、第2のアライメント入力および第2のアライメント出力を含み、第1のアライメント出力および第2のアライメント入力は、光学的に結合され、その順序で第1のアライメント経路を画定し、第2のアライメント出力および第1のアライメント入力は、光学的に結合され、その順序で第2のアライメント経路を画定し、光学的結合ステップは、光放射が第1または第2のアライメント経路の一方に沿って移動するときに、第1または第2のアライメント経路の他方に沿って移動する光放射を放出することを含む。
【0032】
一実施形態によれば、アクティブアライメント手段は、第1のアライメント入力を通ってフォトニックデバイスに入射する光放射が第1のアライメント出力を通って出射するように、または第2のアライメント入力を通ってフォトニック素子に入射する光放射が第2のアライメント出力を通って出射するように配置される。
【0033】
一実施形態によれば、光学的結合ステップは、アライメントレーザによる光放射の放出と、光検出器による放射の検出とを含み、アライメントレーザおよび光検出器は、第1の配置または第2の配置に従って配置され、第1の配置は、アライメントレーザによって放出された放射を可能にし、第1の配置は、アライメントレーザによって放出された放射が、光検出器に到達する前に、第1のアライメント経路および第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、第2の配置は、アライメントレーザによって放出された放射が、光検出器に到達する前に、第2のアライメント経路および第1のアライメント経路を順にたどることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照した本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【
図1】従来技術において知られているフォトニックデバイスの断面による概略図であり、図示されていないフォトニック素子との表面を介した光結合のモードを示している。
【
図2】従来技術で知られている別のフォトニックデバイスの断面による概略図であり、表面を介した別のフォトニック素子との光結合のモードを示している。
【
図3】従来技術において知られている別のフォトニックデバイスの断面による概略図であり、ウェハ結合のモードを示している。
【
図4】
図3に示されるフォトニックデバイスとフォトニック素子との間を結合するための光アイソレータの実装を示す。
【
図5】互いに光学的に結合された第1のフォトニックコンポーネントおよび第2のフォトニックコンポーネントのアセンブリの概略図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態によるフォトニックアセンブリの概略図であり、特に、フォトニックアセンブリは、第1および第2の面に垂直な断面平面で示され、フォトニックデバイスおよびフォトニック素子ガイドアセンブリを含む。
【
図7】
図6におけるフォトニックデバイスの概略図であり、
図6と同じ様式に従って表されている。
【
図8】
図6におけるフォトニック素子の概略図であり、
図6と同じ様式に従って表されている。
【
図9】本発明の第1の実施形態の第1の変形例によるアクティブアライメント手段が追加された
図6のフォトニックアセンブリの概略図である。
【
図10】
図9におけるフォトニックデバイスの概略図であり、
図9と同じ様式に従って表されている。
【
図11】
図9におけるフォトニック素子の概略図であり、
図9と同じ様式に従って表されている。
【
図12】
図6におけるフォトニックアセンブリに、本発明の第1の実施形態の第2の変形例によるアクティブアライメント手段が追加された概略図である。
【
図13】
図12におけるフォトニックデバイスの概略図であり、
図12と同じ様式に従って表されている。
【
図14】
図12におけるフォトニック素子の概略図であり、
図12と同じ様式に従って表されている。
【
図15】本発明の第2の実施形態において実装することができるフォトニックデバイスの概略図であり、特に、フォトニックデバイスは、第1の面に平行な断面に従って表され、フォトニックデバイスの導波路を含む。
【
図16】本発明の第2の実施形態によるフォトニックアセンブリの図であり、特に、フォトニックアセンブリは、第1の面に垂直なトルク平面内に示され、出力ガイドを含む。
【
図17】本発明の第2の実施形態によるフォトニックアセンブリの図であり、特に、フォトニックアセンブリは、第1の面に垂直なトルク平面内に示され、入力ガイドを含む。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明は、互いに光学的に結合されたフォトニックデバイスおよびフォトニック素子を有するフォトニックアセンブリに関する。
【0036】
特に、フォトニックデバイスは、ブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた第1のブロックを含む。
【0037】
フォトニック素子は、フォトニック素子の第2の側に配置された、少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力を備える。この点において、少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力は、それぞれ、少なくとも1つの第1の入力および少なくとも1つの第1の出力と光学的に結合される。
【0038】
フォトニックアセンブリはまた、少なくとも1つの第1の出力と少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入された光アイソレータを含む。さらに、光アイソレータは、第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズ(「ウエスト」)を課す。
【0039】
フォトニックアセンブリは、最後に、少なくとも1つの第1の入力と少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入された調整手段を含む。この点において、調整手段は、第2の経路に沿って伝搬する放射に、第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成される。
【0040】
「光学的に結合された」とは、出力からの光放射が入力に注入されるように配置された入力および出力を意味する。本発明の用語において、入力は光入力であり、出力は光出力であると理解される。言い換えれば、光入力に入射する光放射は、検討中の構成要素(デバイスまたは素子)に注入される。等価的に、光ビームは、考慮される構成要素(デバイスまたは素子)の光出力によって抽出されることができる。
【0041】
本発明によれば、ガイドは導波路である。さらに、ガイドがフォトニックデバイス内の出力と協働すると、ガイドによって誘導される放射は、出力を通してフォトニックデバイスから抽出されることが可能である。同様に、ガイドがフォトニックデバイス内の入力と協働するときはいつでも、入力を通してフォトニックデバイスに注入された放射は、ガイドによってガイドされる。
【0042】
以下に説明されるように、ガイドと出口または入口との間の協働は、入口または出口におけるガイドの端部の単純な識別に縮小されることができる。あるいは、ガイドと入口または出口との間のこの協働は、回折格子を含むことができる。
【0043】
したがって、
図6は、本発明の第1の実施形態による、エッジ結合に関連付けられたフォトニックアセンブリ100を示す。特に、フォトニックアセンブリ100は、フォトニックデバイス200aおよびフォトニック素子200bを含む。
【0044】
この点に関して、フォトニックデバイス200aは、第1のブロック200a1を含む。
図7に示すように、第1のブロック200a1は、少なくとも1つの第1の出力202aおよび少なくとも1つの第1の入力203aが形成または配置される第1の面201aと呼ばれる面を含む。
【0045】
フォトニックデバイスはまた、第1の面201a上に載置され、少なくとも1つの第1の入力203aおよび少なくとも1つの第1の出力202aと協働するレンズ210を含んでもよい。より具体的には、各第1の出力202aは、第1の出力によって抽出された光放射が当該レンズを通過するように、それ自体のレンズに関連付けられる。同様に、各第1の入力203aは、光放射が、第1の入力を通して注入される前に、考慮中のレンズを通過するように、それ自体のレンズと関連付けられる。
【0046】
第1のブロック200a1はまた、導波路、より具体的には、少なくとも1つの出力ガイド207aおよび少なくとも1つの入力ガイド208aを含む。特に、少なくとも1つの出力ガイド207aは、少なくとも1つの第1の出力202aと協働し、少なくとも1つの入力ガイド208aは、少なくとも1つの第1の入力208aと協働する。
【0047】
したがって、少なくとも1つの出力ガイド207aによってガイドされる光放射は、それが協働する少なくとも1つの第1の出力202aを通して、第1のブロック200a1から抽出されることができる。同様に、少なくとも1つの第1の入力208aによって第1のブロック200a1に注入された光放射は、少なくとも1つの入力ガイド208aによってガイドされる。
【0048】
少なくとも1つの出力ガイド207aによってガイドされることが可能な光放射は、1つまたは複数の光源、例えば、1つまたは複数のレーザ、或いはレーザのアレイから来る。
【0049】
1つまたは複数の光源は、フォトニックデバイス200aと一体化されてもよく、第1のブロック200a1と一体化されてもよく、または単にフォトニックデバイス200aの外部にあってもよい。
【0050】
一例として、
図6のフォトニックデバイス200aは、3つの出力ガイド202aと、第1のブロック200a1に組み込まれたレーザ270のアレイとを含む。特に、各レーザ270は、問題のレーザによって放出された光放射が、それが関連付けられた出力ガイドによって案内されるように、出力ガイド202aと具体的に関連付けられる。しかしながら、本発明は、この構成のみに限定されるものではなく、当業者であれば、レーザの集積および数に関して任意の他の構成を想定することができるであろう。
【0051】
レーザ源によって放出された放射が好ましい方向に沿って偏光されることは注目に値する。したがって、特定する必要なく、フォトニックデバイス200aは、所定の方向に沿って偏光された光放射(レーザ)の伝搬および/または誘導を可能にするように構成される。
【0052】
この第1の実施形態によれば、少なくとも1つの出力ガイド207aは、これらの端部のうちの1つに沿って少なくとも1つの第1の出口202aで終端し、一方、少なくとも1つの入力ガイド208aは、これらの端部のうちの1つに沿って少なくとも1つの第1の入口203aで終端する。言い換えれば、少なくとも1つの第1の出口202aを形成する少なくとも1つの出口ガイド207aの端部は、第1の面201aと同一平面上にある。同様に、少なくとも1つの第1の入口203aを形成する少なくとも1つの入口ガイド208aの端部は、第1の面201aと同一平面である。
【0053】
本発明によれば、第1のブロック200a1の導波路は、窒化ケイ素または酸化ケイ素マトリックスに埋め込まれたケイ素を含み得る。
【0054】
フォトニックアセンブリ100は、フォトニック素子200b(
図6および
図8)も含む。フォトニック素子200bは、第1のブロック200a1と同様に、少なくとも1つの第2の出力203bおよび少なくとも1つの第2の入力202bが形成された第2の面201bを含む。本発明によれば、フォトニック素子200bおよびフォトニックデバイス200aは、少なくとも1つの第2の出力203bおよび少なくとも1つの第2の入力202bが、それぞれ、少なくとも1つの第1の入力203aおよび少なくとも1つの第1の出力202aと光学的に結合されるように配置される。
【0055】
したがって、少なくとも1つの第1の出力202aを通してフォトニックデバイス200aから抽出された光放射は、少なくとも1つの第2の入力202bを通してフォトニック素子200bに注入される。同様に、少なくとも1つの第2の出力203bを介してフォトニック素子200bから抽出された光放射は、少なくとも1つの第1の入力203aを介してフォトニックデバイス200aに注入される。
【0056】
このために、第1の実施形態によれば、第1の面201aと第2の面201bとは互いに対向している。より具体的には、第1の面201aおよび第2の面201bは、距離Dだけ離間している。
【0057】
本発明によるフォトニック素子200bは、光ファイバアレイ、より詳細には、少なくとも1つの入力ファイバ207bおよび少なくとも1つの出力ファイバ208bを含み得る。特に、少なくとも1つの入力ファイバ207bは、少なくとも1つの第2の入力202b(
図8)と協働する。同等に、少なくとも1つの出力ファイバ208bは、少なくとも1つの第2の出力203bと協働する。
【0058】
例えば、少なくとも1つの入力ファイバ207bは、その一端に沿って少なくとも1つの第2の入力202bで終端し、一方、少なくとも1つの出力ファイバ208bは、その一端に沿って少なくとも1つの第2の出力203bで終端する。言い換えれば、少なくとも1つの第2の入力202bを形成する少なくとも1つの入力ファイバ207bの端部、および少なくとも1つの第2の出力203bを形成する少なくとも1つの出力ファイバ208bの端部は、第2の面201bと同一平面上にある。この構成によれば、第2の面は、V溝が設けられ、光ファイバが取り付けられる第2のブロック200b1によって担持されることが可能である。
【0059】
フォトニックアセンブリ100はまた、少なくとも1つの第1の出力202aと少なくとも1つの第2の入力202bとの間の、第1の経路と呼ばれる光伝搬経路に挿入された光アイソレータ250を含む。しかしながら、光アイソレータ250が少なくとも1つの第2の出力203bと少なくとも1つの第1の入力203aとの間に介在しないことは、明記する必要なく明らかである。特に、光アイソレータ250は、光学指数Niと、第1の経路によって規定される方向に沿って測定された厚さTiとを有する。
【0060】
光アイソレータは、例えば、第1および第2の面のいずれかに接合されてもよい。この第1の実施形態によれば、光アイソレータは第2の側に接合される。
【0061】
光アイソレータ250は、第1の経路上に挿入された指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされてもよい。言い換えれば、第1の経路に沿って移動する放射は、光アイソレータ250および第1の材料の厚さToiを通過する。例えば、第1の材料は、光アイソレータ250と第1および/または第2の面との間に残された間隙を充填してもよい。第1の材料は、空気または誘電材料を含んでもよい。
【0062】
「第1の経路」は、少なくとも1つの第1の出力202aから少なくとも1つの第2の入力202bへの光放射の伝搬方向を定義する。
【0063】
本発明の用語に係る光アイソレータ250は、光を一方向に伝搬させる光学部品である。特に、そのような構成要素は、第1の偏光子と第2の偏光子との間に挿入されたファラデー回転子を含んでよく、第2の偏光子の光軸は、偏光子の光軸から45°オフセットされる。
【0064】
したがって、第1の偏光子の光軸に沿って配向された放射の有用成分と呼ばれる1つの成分のみが、第1の偏光子によってファラデー回転子に伝送される。ファラデー回転子を通過するとき、有用成分の偏光は、第2の偏光子に到達する前に45°回転される。次に、偏光子の光軸に平行な偏光を有する有用成分は、偏光子によって透過されて出力放射を形成する。したがって、偏光子の光軸に垂直な偏光を有する入力放射は、光アイソレータによって透過されないことが理解される。また、第2の偏光子に入射する放射は、その偏光が何であれ、光アイソレータによって透過されないことも理解される。この最後の態様は、当業者には周知であるが、ファラデー回転子の非相反特性にその起源を有する。
【0065】
したがって、光アイソレータ250は、少なくとも1つの第1の出力202aから少なくとも1つの第2の入力202bへの第1の経路に沿った光放射の伝搬を可能にするように構成される。光アイソレータ250の実装は、光ビームが第1の経路に沿って受ける可能性が高い迷反射を排除する。寄生反射の除去は、1つまたは複数のレーザへの光放射の戻りを防止し、したがって、それらの性能の劣化を制限する。
【0066】
光アイソレータ250の実装形態は、第1の経路に沿って伝搬する光放射に第1のモードサイズ(モードサイズ=「ウエスト」)を課す。また、この目的のために、第1の面201aと第2の面201bとの間の距離Dは、一般に、この現象を考慮し、したがって、少なくとも1つの第1の出力202aと少なくとも1つの第2の入力202bとの間の光結合を最適化するように調整される。
【0067】
しかしながら、この調整は、少なくとも1つの第2の出力203bと少なくとも1つの第1の入力202aとの間の結合の効率または最適化に影響を与えないわけではない。特に、さらなる予防措置なしに、少なくとも1つの第2の出力203bから少なくとも1つの第1の入力203aへの第2の経路に沿って伝搬する光放射は、第1のモードサイズを課されない。
【0068】
したがって、この問題を軽減するために、少なくとも1つの第1の入力203aと少なくとも1つの第2の出力203bとの間の光伝搬経路上に挿入された調整手段260を実装することが提案される。特に、調整手段260は、第2の経路に沿って伝搬する放射に、第1のモードサイズに実質的に等しい第2のモードサイズを課すように構成される。言うまでもなく、調整手段260は、少なくとも1つの第1の出力202aと少なくとも1つの第2の入力202bとの間に介在しないことは明らかである。
【0069】
少なくとも1つの第2の出力から少なくとも1つの第1の入力へ光放射を通過させるように配向された調整手段としての第2の光アイソレータの実装は望ましくない。実際、フォトニック素子のファイバによって誘導される放射の偏光は知られておらず、したがって、光アイソレータが調整手段として実装される場合、放射は部分的に透過されるか、または遮断されることさえある。第2の光アイソレータの単純な実装は、信号の全部または一部を遮断する。
【0070】
一例として、調整手段260は、厚さTeを有するブレードを含んでよく、ブレードは、光学指数Neの材料から作られる。厚さTeおよび光学指数Teは、第2のモードサイズが第1のモードサイズに実質的に等しくなるように調整される(厚さTeは、第1および第2の面に平行なブレードの面によって画定される方向に沿って測定されることが理解される)。
【0071】
例えば、ブレードは、第1および第2の側面のいずれかに接着されることができる。この第1の実施形態によれば、ブレードは第2の側に接着される。
【0072】
調整は、有利には光学指数Niよりも高い光学指数Neの考慮を含むことができる。この構成は、第1の面および第2の面を離間させる(距離「D」を増大させる)ことを可能にし、その結果、フォトニックデバイスおよびフォトニック素子の組み立てプロセスを容易にするという点で特に有利である。
【0073】
代替的または追加的に、ブレード260は、第2の経路上に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされてもよい。言い換えれば、第2の経路に沿って進む放射は、ブレード260および第2の材料の厚さToeを通過する。例えば、第2の材料は、ブレード260と第1および/または第2の側面との間に残された間隙を充填してもよい。第2の材料は、空気または誘電材料を含んでもよい。
【0074】
この代替案によれば、調整は、量Te、Ne、Toe、Noe、Ti、Ni、ToiおよびNoiに以下の関係を課すことによって実行されることができる。
【0075】
【0076】
図9、
図10および
図11に示されるこの第1の実施形態の第1の変形例によれば、フォトニックアセンブリ100には、アクティブアライメント手段が設けられる。「アクティブアライメント手段」とは、一方では少なくとも1つの第1の出力202aと少なくとも1つの第2の入力202bとの間の、他方では少なくとも1つの第2の出力203bと少なくとも1つの第1の入力203aとの間の光結合を最適化するように構成された手段を意味する。
【0077】
特に、アクティブアライメント手段は、少なくとも1つの第1の入力203a、少なくとも1つの第1の出力202a、少なくとも1つの第2の入力202b、および少なくとも1つの第2の出力203bからそれぞれ選択される、第1のアライメント入力205a、第1のアライメント出力204a、第2のアライメント入力204b、および第2のアライメント出力205bを含む。特に、第1のアライメント出力204aおよび第2のアライメント入力204bは光学的に結合され、その順序で第1のアライメント経路を画定し、第2のアライメント出力205bおよび第1のアライメント入力205aは光学的に結合され、その順序で第2のアライメント経路を画定する。
【0078】
この第1の実施形態によれば、アクティブアライメント手段は、第1のアライメント入力205aを通ってフォトニックデバイス200aに入る光放射が第1のアライメント出力204aを通って出るように配置される。
【0079】
この目的のために、アクティブアライメント手段はまた、少なくとも1つの出力ガイド207aおよび少なくとも1つの入力ガイド208aからそれぞれ選択されたアライメント出力ガイド301aおよびアライメント入力ガイド302aを含んでもよい。特に、アライメント出口ガイド301aおよびアライメント入口ガイド302aはそれぞれ、第1の面201aと面一であり、それぞれ第1のアライメント出口204aおよび第1のアライメント入口205aを形成する端部を含む。さらに、アライメント出力ガイド301aおよびアライメント入力ガイド302aは、それらの端部の他方によって、特に、連結導波路303と呼ばれる導波路によって、互いに光学的に連結される。
【0080】
アクティブアライメント手段は、少なくとも1つの入力ファイバ207bおよび少なくとも1つの出力ファイバ208bからそれぞれ選択されたアライメント入力ファイバ301bおよびアライメント出力ファイバ302bを含み得る。
【0081】
アクティブアライメント手段はまた、アライメントレーザ300および光検出器400を含んでもよい。特に、アライメントレーザ300は、第2のアライメント出力205bと反対側のアライメント出力ファイバ302bの端部において光放射を注入するように構成されてもよい。
【0082】
同様に、光検出器400は、第2のアライメント入力204bの反対側の、検出端と呼ばれる端において、アライメント入力ファイバ302bによって誘導される光放射を検出するように配置されてもよい。
【0083】
したがって、アライメントレーザ300によって放出された光放射は、第2のアライメント出力205bからフォトニックデバイス200aに、その第1のアライメント入力205aを通って伝送され、第1のアライメント出力204aを通って出る。次に、光放射は、第2のアライメント入力204bを通ってフォトニック素子に戻され、光検出器400によって検出端で検出される。
【0084】
この構成は、フォトニックデバイスとフォトニック素子との正確な光学的アライメントに関して特に有利である。特に、光学的アライメントは、光検出器400によって検出される光放射の強度の最適化、より具体的には最大化を含むことができる。
【0085】
図12、
図13および
図14は、アクティブアライメント手段の実装の第2の変形例を示す。この第2の変形例は、本質的に第1の変形例と同じ特徴を有する。しかしながら、第2の変形例は、アクティブアライメント手段が、第2のアライメント入力204bを通ってフォトニックコンポーネント200aに入る光放射が第2のアライメント出力205bを通って出るように配置され、接続導波路303がないという点で、第1の変形例とは異なる。また、この第2の実施形態によれば、アライメントレーザ300および光検出器400は、それぞれ、アライメント出力ガイド301aおよびアライメント入力ガイド302aと協働するように配置される。特に、アライメントレーザ300は、第1のアライメント出力204aの反対側のアライメント出力ガイド301aの端部において光放射を注入するように構成されてもよい。また、光検出器400は、第1のアライメント入力205aの反対側の検出端部と呼ばれる端部においてアライメント入力ガイド302aによって案内された光放射を検出するように配置されてもよい。
【0086】
最後に、この第2の変形例によれば、アライメント入力ファイバ301bおよびアライメント出力ファイバ302bは、端部のうちの1つによって、それぞれ対向する第2のアライメント入力および第2のアライメント出力と互いに光学的に結合される。この目的のために、この光リンクは、リンク光ファイバ304と呼ばれる光ファイバを使用する。
【0087】
本発明はまた、第1の実施形態に関連する要素を本質的に繰り返す第2の実施形態に関する。しかしながら、この第2の実施形態によれば、フォトニックデバイスとフォトニック素子との間の光結合は、表面を介して行われる(
図15、
図16および
図17)。
【0088】
したがって、第1の実施形態で提案された構成とは異なり、少なくとも1つの第1の出口202aおよび少なくとも1つの第1の入口203aは、それぞれ、少なくとも1つの出口ガイド207aおよび少なくとも1つの入口ガイド208aの端部を形成しない。
【0089】
第2の実施形態によれば、少なくとも1つの出口格子207aおよび少なくとも1つの入口格子208aは、第1の面201aに平行な平面に沿って延在する。フォトニックデバイス200aはまた、回折格子、より具体的には、少なくとも1つの出口ガイド207aおよび少なくとも1つの入口ガイド208aのそれぞれに連続する少なくとも1つの出口格子211aおよび少なくとも1つの入口格子212aを含む。
【0090】
より詳細には、少なくとも1つの出力アレイ211aは、少なくとも1つの第1の出力202aに対応する。したがって、少なくとも1つの出力ガイド207aによって誘導される放射は、少なくとも1つの第1の出力202aを通して抽出するために、少なくとも1つの第1の出力202aに向かって投影される(
図16)。
【0091】
同等に、少なくとも1つの入力格子212aは、少なくとも1つの第1の入力203aに対応する。したがって、少なくとも1つの第1の入力203aから注入された放射は、少なくとも1つの入力格子212a上に投影され、次いで、少なくとも1つの入力ガイド208aを通ってガイドされる(
図17)。
【0092】
第1の実施形態と同様に、第2の実施形態によるフォトニックアセンブリ100は、レンズ210を含み得る。レンズは、第1の面201a上に載置され、少なくとも1つの第1の入力203a(
図17)および少なくとも1つの第1の出力202a(
図16)と協働する。特に、各第1の出力202aは、第1の出力によって抽出された光放射が当該レンズを通過するように、それ自体のレンズに関連付けられる。等価的に、各第1の入力203aは、それ自体のレンズと関連付けられ、その結果、光放射は、第1の入力によって注入される前に、検討中のレンズを通過する。
【0093】
フォトニックアセンブリ100はまた、一方では少なくとも1つの第1の出力と少なくとも1つの第2の入力との間の光結合を可能にし、他方では少なくとも1つの第2の出力と少なくとも1つの第1の入力との間の光結合を可能にするために、第1の経路および第2の経路上に配置されたプリズム213を含み得る。
【0094】
したがって、本発明の用語によるフォトニックアセンブリ内のブレードの実装は、光アイソレータが第1の経路上に挿入されるときに、少なくとも1つの第2の出力と少なくとも1つの第1の入力との間の結合を最適化する。
【0095】
当然ながら、本発明は、説明された実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、変形実施形態が追加されてよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトニックアセンブリであって、
-第1のブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた前記第1のブロックを備えるフォトニックデバイスと、
-少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力が設けられたフォトニック素子であって、前記フォトニック素子の第2の面上に配置され、前記少なくとも1つの第1の入力および前記少なくとも1つの第1の出力とそれぞれ光学的に結合された、フォトニック素子と、
-前記少なくとも1つの第1の出力と前記少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる光伝搬経路上に挿入され、前記第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズを課す光アイソレータと、
-前記少なくとも1つの第1の入力と前記少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる前記光伝搬経路上に挿入された調整手段であって、前記調整手段は、前記第2の経路に沿って伝搬する放射に、前記第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成される該調整手段と、
を含むフォトニックアセンブリ。
【請求項2】
前記調整手段は、厚さTeのプレートを備え、前記プレートは光学指数Neの材料から作られ、前記厚さTeおよび前記光学指数Teは、前記第2のモードサイズが前記第1のモードサイズに等しくなるように調整される、請求項1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項3】
前記光アイソレータは、光学指数Niおよび厚さTiを有し、前記第1の経路上に挿入された光学指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされ、前記プレートは、前記第2の経路上に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされ、前記光学指数Ni、厚さTi、光学指数Noi、累積厚さToi、光学指数Noe、累積厚さToe、光学指数Neおよび厚さTeは、以下の関係を満たす、請求項2に記載のフォトニックアセンブリ。
【数1】
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の入力、前記少なくとも1つの第1の出力、前記少なくとも1つの第2の入力および前記少なくとも1つの第2の出力からそれぞれ選択された第1のアライメント入力、第1のアライメント出力、第2のアライメント入力および第2のアライメント出力を含むアクティブアライメント手段が設けられ、前記第1のアライメント出力および前記第2のアライメント入力は光学的に結合されて第1のアライメント経路をその順序で画定し、前記第2のアライメント出力および前記第1のアライメント入力は光学的に結合されて第2のアライメント経路をその順序で画定する、請求項
1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項5】
前記アクティブアライメント手段は、前記第1のアライメント入力を通って前記フォトニックデバイスに入る光放射が前記第1のアライメント出力を通って出るように、または前記第2のアライメント入力を通って前記フォトニック素子に入る光放射が前記第2のアライメント出力を通って出るように、配置されている、請求項4に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項6】
前記アクティブアライメント手段は、第1の配置または第2の配置で配置されたアライメントレーザおよび光検出器を備え、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射を、前記光検出器に到達する前に可能にし、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第1のアライメント経路および前記第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、前記第2の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第2のアライメント経路および前記第1のアライメント経路を順にたどることを可能にする、請求項5に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の面および前記第2の面は、一方では前記少なくとも1つの第1の出力と前記少なくとも1つの第2の入力との間に、他方では前記少なくとも1つの第1の入力と前記少なくとも1つの第2の出力との間に、前記光アイソレータおよび前記ビーム調整手段がそれぞれ挿入された状態で、互いに面している、請求項
1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの出力ガイドは、その一端に沿って前記少なくとも1つの第1の出力で終端し、前記少なくとも1つの入力ガイドは、その一端に沿って前記少なくとも1つの第1の入力で終端する、請求項
1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの出力ガイドおよび前記少なくとも1つの入力ガイドは、前記第1の面に平行な平面内に延在する、請求項
1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの出力ガイドは、前記少なくとも1つの第1の出力に対応する回折格子内でその一端に沿って終端し、前記少なくとも1つの入力ガイドは、前記少なくとも1つの第1の入力に対応する別の回折格子内でその一端に沿って終端する、請求項9に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項11】
前記フォトニックアセンブリが、前記第1の経路および前記第2の経路上に配置されたプリズムを備える、請求項
9に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項12】
前記フォトニックデバイスは、前記少なくとも1つの出力ガイドと協働する少なくとも1つのレーザを備える、請求項
6に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項13】
前記フォトニック素子は、前記第2の面を支持する第2のブロックの溝に取り付けられた光ファイバのアレイを含む、請求項
1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項14】
前記フォトニックデバイスは、前記第1の側に位置し、前記少なくとも1つの第1の入力および前記少なくとも1つの第1の出力と協働するレンズを備える、請求項
1に記載のフォトニックアセンブリ。
【請求項15】
フォトニックアセンブリを形成する方法であって、
-フォトニックデバイスを提供するステップであって、前記フォトニックデバイスは、第1のブロックの第1の面上に配置された少なくとも1つの第1の出力および少なくとも1つの第1の入力とそれぞれ協働する少なくとも1つの出力ガイドおよび少なくとも1つの入力ガイドが設けられた前記第1のブロックを備える、前記フォトニックデバイスを提供するステップと、
-フォトニック素子を提供するステップであって、前記フォトニック素子は、前記フォトニック素子の第2の面上に配置された、少なくとも1つの第2の出力および少なくとも1つの第2の入力を備える、前記フォトニック素子を提供するステップと、
-前記少なくとも1つの第1の出力と前記少なくとも1つの第2の入力との間の、第1の経路と呼ばれる前記光伝搬経路上に挿入された光アイソレータを配置し、前記第1の経路に沿って伝搬する放射に第1のモードサイズを課すステップと、
-前記少なくとも1つの第1の入力と前記少なくとも1つの第2の出力との間の、第2の経路と呼ばれる前記光伝搬経路上に挿入された調整手段を配置するステップであって、前記調整手段は、前記第2の経路に従って伝搬する放射に、前記第1のモードサイズに等しい第2のモードサイズを課すように構成される、調整手段を配置するステップと、を含み、
前記少なくとも1つの第2の出力および前記少なくとも1つの第2の入力を、それぞれ、前記少なくとも1つの第1の入力および前記少なくとも1つの第1の出力と光学的に結合するための光学的結合ステップをさらに含む、フォトニックアセンブリを形成する方法。
【請求項16】
前記調整手段は厚さTeのブレードを含み、前記ブレードは光学指数Neの材料から作られ、前記厚さTeおよび前記光学指数Teは、前記第2のモードサイズが前記第1のモードサイズに等しくなるように調整される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記光アイソレータは、光学指数Niおよび厚さTiを有し、前記第1の経路に挿入された光学指数Noiおよび累積厚さToiの第1の材料と組み合わされ、前記プレートは、前記第2の経路に挿入された光学指数Noeおよび累積厚さToeの第2の材料と組み合わされ、前記光学指数Ni、厚さTi、光学指数Noi、累積厚さToi、光学指数Noe、累積厚さToe、光学指数Neおよび厚さTeは、以下の関係を満たす、請求項16に記載の方法。
【数2】
【請求項18】
前記光学的結合ステップは、アクティブアライメント手段を実装し、前記アクティブアライメント手段は、前記少なくとも1つの第1の入力、前記少なくとも1つの第1の出力、前記少なくとも1つの第2の入力および前記少なくとも1つの第2の出力からそれぞれ選択される第1のアライメント入力、第1のアライメント出力、第2のアライメント入力および第2のアライメント出力を含み、前記第1のアライメント出力および前記第2のアライメント入力は、光学的に結合され、その順序で第1のアライメント経路を画定し、前記第2のアライメント出力および前記第1のアライメント入力は、光学的に結合され、その順序で第2のアライメント経路を画定し、前記光学的結合ステップは、光放射が前記第1または第2のアライメント経路の一方に沿って進むときに、前記第1または第2のアライメント経路の他方に沿って進む光放射を放出することを含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項19】
前記アクティブアライメント手段は、前記第1のアライメント入力を通って前記フォトニックデバイスに入る光放射が前記第1のアライメント出力を通って出るように、または前記第2のアライメント入力を通って前記フォトニック素子に入る光放射が前記第2のアライメント出力を通って出るように、配置される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記光学的結合ステップは、アライメントレーザによる光放射の放出と、光検出器による前記放射の検出とを含み、前記アライメントレーザおよび前記光検出器は、第1の配置または第2の配置で配置され、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射を可能にし、前記第1の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第1のアライメント経路および前記第2のアライメント経路を順にたどることを可能にし、前記第2の配置は、前記アライメントレーザによって放出された放射が、前記光検出器に到達する前に、前記第2のアライメント経路および前記第1のアライメント経路を順にたどることを可能にする、請求項19に記載の方法。
【国際調査報告】