(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】リソースの推奨方法、伝送リソースの決定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240517BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240517BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240517BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240517BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/25
H04W92/18
H04W4/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575991
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2022098081
(87)【国際公開番号】W WO2022258042
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110655916.0
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 歡
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ13
(57)【要約】
本出願は、リソースの推奨方法、伝送リソースの決定方法及び装置を開示し、このリソースの推奨方法は、第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップであって、前記推奨リソースが、前記第一の端末のモニタリング結果と、前記第一の端末の送信リソースと、前記第一の端末の受信リソースと、前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連するステップ、及び/又は、第一の端末が第二の端末に第一の情報を送信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースの推奨方法であって、
第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップであって、
前記推奨リソースが、
前記第一の端末のモニタリング結果と、
前記第一の端末の送信リソースと、
前記第一の端末の受信リソースと、
前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連するステップ、
及び/又は、
第一の端末が第二の端末に第一の情報を送信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップを含む、リソースの推奨方法。
【請求項2】
前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップと、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップとを含む、請求項1に記載の推奨方法。
【請求項3】
前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて第一のリソースを決定するステップであって、前記第一のリソースの干渉値が第一の閾値よりも低いステップと、
前記第一の端末が前記第一のリソースから前記推奨リソースを決定するステップとを含む、請求項1に記載の推奨方法。
【請求項4】
前記推奨方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末に、前記第一の端末が前記推奨リソースを決定した際に前記第一のリソースの識別を行ったかどうかを示す第三の情報を送信するステップをさらに含む、請求項3に記載の推奨方法。
【請求項5】
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップは、
前記第一の端末が第四の情報に基づき、応用シナリオを決定するステップを含み、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップは、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップを含み、
前記第四の情報は、
前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリング能力を備えるかどうかと、
前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかと、
前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
前記第一の端末と第二の端末との間のネゴシエーションの結果と、
制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
前記第一の端末により自律的に決定される情報と、
前記第一の端末と第二の端末との間の距離と、
前記第一の端末と第二の端末との間の測定値とのうちの一つ又は複数を示す、請求項2に記載の推奨方法。
【請求項6】
前記推奨方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末から第五の情報を受信するステップをさらに含み、前記第五の情報は、前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングの能力を備えるかどうか、及び/又は前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかを指示する、請求項5に記載の推奨方法。
【請求項7】
予め設定される条件を満たすモニタリング結果は、
前記第二の端末がリソース選択フローを取得するのに必要な完全なモニタリング結果と、
前記第二の端末が一部のモニタリングに基づくリソース選択フローに基づき、取得できるターゲット候補スロットに対応する周期的、又は非周期的な一部のモニタリング結果とのうちの一つ又は複数を含む、請求項5に記載の推奨方法。
【請求項8】
前記周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含み、
又は、
前記非周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含む、請求項7に記載の推奨方法。
【請求項9】
前記ターゲット候補スロットの個数は、プロトコルによって約定され、制御ノードによって構成され又は事前構成される、請求項7に記載の推奨方法。
【請求項10】
前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを含まないターゲットリソースウィンドウを決定し、前記第一の端末がモニタリング結果に基づいて前記ターゲットリソースウィンドウで第二のリソースを取得し、前記第一の端末が前記第二のリソースから前記推奨リソースを選択するステップ、
又は、
前記第一の端末がモニタリング結果に基づいて予め設定されるリソースウィンドウで第二のリソースを取得し、前記第一の端末が前記第二のリソースから前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外して第三のリソースを取得し、前記第一の端末が前記第三のリソースから前記推奨リソースを選択するステップを含み、
前記第二のリソースの干渉値は、第二の閾値よりも低い、請求項1に記載の推奨方法。
【請求項11】
前記推奨方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末に、前記第一の端末が前記推奨リソースを選択した際に前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外したかどうかを示す第六の情報を送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の推奨方法。
【請求項12】
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップは、
前記第一の端末が第七の情報に基づき、応用シナリオを決定するステップを含み、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップは、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップを含み、
前記第七の情報は、
前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーションの結果と、
制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
前記第一の端末により自律的に決定される情報とのうちの一つ又は複数を示す、請求項2に記載の推奨方法。
【請求項13】
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップは、
前記第一の端末が第八の情報に基づき、応用シナリオを決定するステップを含み、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップは、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースに基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップを含み、
前記第八の情報は、前記第一の端末と前記第二の端末との関係を示す、請求項2に記載の推奨方法。
【請求項14】
伝送リソースの決定方法であって、
第二の端末が第一の情報を受信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップと、
前記第二の端末が第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップとを含み、
前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む、伝送リソースの決定方法。
【請求項15】
前記第二の端末が第四のリソースに基づき、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するステップと、
前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低い場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースから伝送リソースをランダムに選択し、又は前記第二の端末により実現される行動に基づいて伝送リソースを選択するステップとを含む、請求項14に記載の決定方法。
【請求項16】
前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するステップは、
前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定し、前記推奨リソースが前記候補リソース集合に位置する場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップ、
又は、
前記推奨リソースに関連する測定値が第四の閾値よりも低い場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップを含む、請求項15に記載の決定方法。
【請求項17】
前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定するステップは、
前記第二の端末がリソース選択ウィンドウにおける前記推奨リソース上の測定値の閾値を調整するステップと、
前記モニタリング結果と前記測定値の閾値に基づいて候補リソース集合を決定するステップとを含む、請求項16に記載の決定方法。
【請求項18】
前記第二の端末が第四のリソースと第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップを含み、前記伝送リソースは、前記M個のリソースと、前記N個のリソースとを含み、MとNは、0以上である、請求項14に記載の決定方法。
【請求項19】
前記第二の端末が第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップは、
前記第二の端末がまず、第四のリソースからM個のリソースを選択してから、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップ、
又は、
前記第二の端末がまず、第五のリソースからN個のリソースを選択してから、前記第四のリソースからM個のリソースを選択するステップを含む、請求項18に記載の決定方法。
【請求項20】
前記M又はNの取りうる値は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成され、又は前記第二の端末によって自律的に決められ、又は前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースからリソースを選択する優先順位に基づいて決定される、請求項18又は19に記載の決定方法。
【請求項21】
前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースからリソースを選択する優先順位は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成される、請求項19に記載の決定方法。
【請求項22】
M個のリソース又はN個のリソースを選択するステップは、前記第四のリソースからM個のリソースをランダムに選択し、又は前記第五のリソースからN個のリソースをランダムに選択するステップを含む、請求項18又は19に記載の決定方法。
【請求項23】
前記第二の端末が第四のリソースと第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースとを統合し、統合されたリソースから伝送リソースを選択するステップを含む、請求項14に記載の決定方法。
【請求項24】
統合されたリソースから伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が予め設定される優先度に基づいて統合されたリソースから伝送リソースを選択するステップを含み、
前記予め設定される優先度は、前記第二の端末が前記第四のリソースから伝送リソースを優先的に選択することを含む、請求項23に記載の決定方法。
【請求項25】
前記決定方法は、
前記第二の端末が第九の情報に基づき、前記伝送リソースを選択する際に前記第二の端末のモニタリング結果を結びつけるかどうかを判断するステップをさらに含み、
前記第九の情報は、
前記推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
前記推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーション結果と、
前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングする能力を備えるかどうかと、
前記第二の端末に十分なモニタリング結果があるかどうかと、
制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
前記第二の端末により自律的に決定される情報と、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離と、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の測定値と、
前記第二の端末の候補リソース数とのうちの一つ又は複数を示す、請求項14に記載の決定方法。
【請求項26】
前記決定方法は、
前記第二の端末が第十の情報に基づき、前記伝送リソースを選択する際に前記推奨リソースを結びつけるかどうかを判断するステップをさらに含み、
前記第十の情報は、前記第二の端末の候補リソース数を示す、請求項14に記載の決定方法。
【請求項27】
リソースの推奨装置であって、
第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するための決定モジュールであって、
前記推奨リソースが、
第一の端末のモニタリング結果と、
第一の端末の送信リソースと、
第一の端末の受信リソースと、
第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連する決定モジュール、
及び/又は、
第二の端末に第一の情報を送信するための第一の送信モジュールであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する第一の送信モジュールを含む、リソースの推奨装置。
【請求項28】
伝送リソースの決定装置であって、
第一の情報を受信するための第二の受信モジュールであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、第二の端末が第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する第二の受信モジュールと、
第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択するための選択モジュールとを含み、
前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む、伝送リソースの決定装置。
【請求項29】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含む端末であって、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時、請求項1から26のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、端末。
【請求項30】
プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から26のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項31】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から26のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項32】
少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から26のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項33】
通信システムであって、第一の端末と、第二の端末と含み、前記第一の端末は、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法を実現するために用いられ、前記第二の端末は、請求項14から26のいずれか1項に記載の方法を実現するために用いられる、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年06月11日に中国で提出された中国特許出願No.202110655916.0の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には、リソースの推奨方法、伝送リソースの決定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムは、サブリンク(sidelink、又はサイドリンク、エッジリンクなどと呼ばれる)をサポートし始め、端末と端末との間でデータを直接伝送するために用いられ、特定の公衆安全事務又はビークルツーエブリシング(Vehicle to everything、V2X)通信などに適用される。
【0004】
図1を参照すると、サブリンクリソースを選択する方案において、端末-A11がどのように端末-B12にリソースを推奨するか、端末-B12がどのように伝送リソースを選択するかは、いずれも早急な解決が待たれる問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、端末-Aがどのようにリソースを推奨するか、端末-Bがどのように伝送リソースを選択するかという問題を解決できるリソースの推奨方法、伝送リソースの決定方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、リソースの推奨方法を提供し、この方法は、
第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップであって、
前記推奨リソースが、
前記第一の端末のモニタリング結果と、
前記第一の端末の送信リソースと、
前記第一の端末の受信リソースと、
前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連するステップ、
及び/又は、
第一の端末が第二の端末に第一の情報を送信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップを含む。
【0007】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、伝送リソースの決定方法を提供し、この方法は、
第二の端末が第一の情報を受信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップと、
前記第二の端末が第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップとを含み、
ここで、前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む。
【0008】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、第一の端末に用いられるリソースの推奨装置を提供し、この装置は、
第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するための決定モジュールであって、
前記推奨リソースが、
前記第一の端末のモニタリング結果と、
前記第一の端末の送信リソースと、
前記第一の端末の受信リソースと、
前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連する決定モジュール、
及び/又は、
第二の端末に第一の情報を送信するための第一の送信モジュールであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する第一の送信モジュールを含む。
【0009】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、第二の端末に用いられる伝送リソースの決定装置を提供し、この装置は、
第一の情報を受信するための第二の受信モジュールであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する第二の受信モジュールと、
第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択するための選択モジュールとを含み、
ここで、前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む。
【0010】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含むみ、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記プロセッサは、実行する時に第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0012】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様によれば、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第九の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0015】
第十の態様によれば、通信システムを提供し、前記通信システムは、第一の端末と、第二の端末と含み、前記第一の端末は、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられ、前記第二の端末は、第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0016】
本出願の実施例では、第一の端末は、様々な異なる要因に基づいて第二の端末に推奨する推奨リソースを決定し、推奨リソースの正確性を向上させ、システムの伝送性能を保証することができる。さらに、第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信することができ、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示し、このように第一の端末が受信端末とされる場合、より多くの要因を考慮してリソース推奨を最適化し、リソース衝突の問題を回避することができる。
【0017】
本出願の実施例では、第二の端末は、第一の端末により推奨される低干渉リソースから伝送リソースを選択してもよく、又はそれ自体でモニタリングされる低干渉リソースに基づいて伝送リソースを選択してもよい。それによって様々な端末連携シナリオでの第二の端末の伝送信頼性と有効性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図である。
【
図2】本出願の実施例によるリソースの推奨方法のフローチャートのその一である。
【
図3】本出願の実施例による伝送リソースの決定方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例によるリソースの推奨方法のフローチャートのその二である。
【
図5】本出願の実施例によるリソースの推奨装置の概略図である。
【
図6】本出願の実施例による伝送リソースの決定装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、指定される順序又は前後手順を記述するものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「と」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0022】
本出願の実施例を理解することを容易にするために、まず、以下の技術点を紹介する。
【0023】
ニューラジオ(NR)sidelinkリソース割り当て/選択
1、 NR SLリソース割り当て方式は、2種類があり、一つは、基地局のスケジューリング(モード1(mode 1))に基づき、もう一つは、端末(例えば、ユーザ機器(User Equipment、UE))の自律的なリソース選択(モードmode 2)に基づく。基地局のスケジューリングによるリソース割り当て方式では、UEのデータ伝送のためのsidelinkリソースは、基地局によって決められ、下りリンクシグナリングによって伝送(Transmission、TX)UEに通知され、UEの自律的な選択によるリソース割り当て方式では、UEは、(予め)構成されるリソースプールから利用可能な伝送リソースを選択し、UEは、リソース選択する前に、まずチャネルモニタリングを行い、チャネルモニタリング(sensing)結果に基づいて干渉が比較的小さいリソース集合を選択してから、前記リソース集合から伝送のためのリソースをランダムに選択する。
【0024】
mode 2について、具体的な作動方式は、以下の通りである。
【0025】
1)TX UEは、リソース選択がトリガーされた後に、まず、リソース選択ウィンドウを決定する。リソース選択ウィンドウの下境界は、リソース選択トリガー後のT1時間にあり、リソース選択の上境界は、トリガー後のT2時間にある。ここで、T2は、UEによって実現される方式がその伝送ブロック(Transport Block、TB)で伝送される(Packet Delay Budget、PDB)内に選択した値であり、T2は、T1以降である。
【0026】
2)UEは、リソース選択する前に、リソース選択の候補リソース集合(candidate resource set)を決定し、リソース選択ウィンドウ内のリソース上で測定されたリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)に基づいて該当するRSRP閾値(threshold)と比較する必要があり、RSRPがRSRP thresholdよりも高い場合、このリソースに対してリソース除外を行い、候補リソース集合に含めることができない。リソース除外を行った後に、リソース選択ウィンドウ内に残ったリソースは、候補リソース集合を構成する。候補リソース集合におけるリソースがリソース選択ウィンドウにおけるリソースに占める割合は、20%以上である必要があり、20%未満の場合、前記20%以上のリソースを選択することができるまで、ステップ値(3dB)に従ってRSRP thresholdを増加させてから、前記リソース除外操作を行う必要がある。
【0027】
3)候補リソース集合が決定された後に、UEは、候補リソース集合において伝送リソースをランダムに選択する。また、UEは、今回の伝送で次の伝送のために伝送リソースを予約することができる。
【0028】
2、周期的な一部の検出(periodic-based partial sensing)
周期的な一部の検出は、リソースプールが周期的なリソース予約をイネーブルしている状況に適する。UEは、リソース選択を行う時、リソース選択ウィンドウにおいてY個の候補スロット(Yの最小値は、構成/事前構成される)を決定する必要があり、Y個の候補スロットのうちの各スロットは、いずれも周期的なモニタリング結果を有する必要がある。tSL
yがY個の候補スロットのうちの一つであると仮定すると、UEがtSL
yの最初のk個の周期にモニタリングして、周期的なモニタリング結果を取得することが要求される。UEがモニタリングする必要のあるスロットは、以下の通りである。
【0029】
ここで、Preserveは、周期値であり、Preserveは、一つ又は複数の設定値であり、各周期値kごとに一つ又は複数の整数値に対応する。
【0030】
3、連続的(又は非周期的)な一部の検出(contiguous partial sensing)
UEがリソース選択を行う時、UEは、候補リソース集合を決定する前に、連続的なチャネルモニタリングを行う必要があり、モニタリングウィンドウの大きさは、トラッキングエリア(Tracking Area、TA)とTBによって決定される。UEは、リソース選択を行う際に連続的なモニタリング結果と、周期的なモニタリング結果とのうちの少なくとも一つを考慮する必要がある。また、連続的な一部の検出メカニズムは、リソース選択の位置にも関わり、リソース選択ウィンドウは、連続検出ウィンドウの後に現れてもよく、リソース選択は、選択ウィンドウで行われ、又は、候補スロットは、連続検出ウィンドウの後に現れ、リソース選択は、候補スロットに行われる。理解できるように、リソース選択の位置がリソース選択ウィンドウと呼ばれても、候補スロットと呼ばれても、いずれもリソース選択が発生可能な時間位置を限定しており、本質的な違いはない。
【0031】
図1を参照すると、図において、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末A11、端末B12とネットワーク側機器13を含む。ここで、端末は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末A11、端末B12の具体的なタイプを限定するものではない。
【0032】
ネットワーク側機器13は、基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(gNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)、無線アクセスネットワークノード又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、指定される技術用語に限らない。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0033】
図2を参照すると、本出願の実施例は、リソースの推奨方法を提供し、具体的なステップは、ステップ201を含む。
【0034】
ステップ201:第一の端末は、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定し、
ここで、前記推奨リソースが、
(1)前記第一の端末のモニタリング結果と、
(2)前記第一の端末の送信リソースと、
(3)前記第一の端末の受信リソースと、
(4)前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連し、
及び/又は、
第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する。
【0035】
本出願の実施例には、以下の3つの方案が含まれる。
【0036】
方案1:第一の端末は、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定する。
【0037】
方案2:第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する。
【0038】
方案3:第一の端末は、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定し、第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する。
【0039】
理解できるように、第一の端末は、第一の情報によって、その推奨するリソースが、第二の端末が第一の端末に伝送するために用いられる(傾向がある)かどうかを第二の端末に通知する。例えば、第一の情報には、ラベル(flag)が運ばれてもよい。例えば、ラベルが「1」であることは、第一の端末により推奨されるリソースを、第二の端末が第一の端末に伝送することに使用できることを表し、ラベルが「0」であることは、第一の端末により推奨されるリソースを、第二の端末が第一の端末に伝送することに使用できないことを表す。又は第一の情報に第一の端末のIDが運ばれる場合、第一の端末により推奨されるリソースを、第二の端末が第一の端末に伝送することに使用できることを表し、第一の情報に第一の端末のIDが運ばれていない場合、第一の端末により推奨されるリソースを、第二の端末が第一の端末に伝送することに使用できないことを表す。このように、第一の端末は、受信(Receive、RX)UEとされる場合、より多くの要因を考慮してリソース推奨を最適化し、第一の端末のリソース衝突問題を回避することができる。
【0040】
本出願の一つの実施例では、前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップと、前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定する(できる)かどうかを判断するステップとを含む。
【0041】
ここで、応用シナリオは、第二の端末がsensing能力を備えないシナリオ、第一の端末が第二の端末をスケジューリングするシナリオ、第一の端末が推奨リソースを完全に制御するシナリオ、第一の端末が第二の端末の受信端とされるシナリオなどのうちの一つ又は複数を含んでもよい。
【0042】
理解できるように、第一の端末がある要因を利用して推奨リソースを決定するかどうかは、推奨リソースの応用シナリオに応じて決定されてもよく、このように推奨リソースの正確性を向上させ、システムの伝送性能を保証することができる。
【0043】
本出願の一つの実施例では、前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて第一のリソースを決定するステップであって、前記第一のリソースの干渉値が第一の閾値よりも低いステップと、
前記第一の端末が前記第一のリソースから前記推奨リソースを決定するステップとを含む。
【0044】
説明すべきこととして、本明細書における干渉値は、エネルギー測定値として理解されてもよく、本明細書における推奨リソースは、推奨リソースセットとして理解されてもよい。
【0045】
本出願の一つの実施例では、前記方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末に、前記第一の端末が前記推奨リソースを決定した際に前記第一のリソースの識別を行ったかどうかを示す第三の情報を送信するステップをさらに含む。
【0046】
本出願の一つの実施例では、前記推奨リソースが前記第一の端末のモニタリング結果に関連する場合、
第一の端末は、第四の情報に基づき、応用シナリオを決定し、前記第一の端末は、応用シナリオに応じて、前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて推奨リソースを決定(又は第一のリソースを決定)することができるかどうかを判断する。
【0047】
ここで、前記第四の情報は、
(1)前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
(2)前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリング能力を備えるかどうかと、
(3)前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかと、
(4)前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
(5)前記第一の端末と第二の端末との間のネゴシエーションの結果と、
(6)制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
(7)前記第一の端末により自律的に決定される情報と、
(8)前記第一の端末と第二の端末との間の距離と、
(9)前記第一の端末と第二の端末との間の測定値とのうちの一つ又は複数を示す。
【0048】
本出願の一つの実施例では、前記方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末から第五の情報を受信するステップをさらに含み、前記第五の情報は、前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングの能力を備えるかどうか、及び/又は前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかを指示する。
【0049】
本出願の一つの実施例では、予め設定される条件を満たすモニタリング結果は、
(1)前記第二の端末がリソース選択フローを取得するのに必要な完全なモニタリング結果と、
(2)前記第二の端末が一部のモニタリングに基づくリソース選択フロー(partial sensing based resource selection)に基づき、取得できるターゲット候補スロットに対応する周期的、又は非周期的な一部のモニタリング結果とのうちの一つ又は複数を含む。
【0050】
本出願の一つの実施例では、前記周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含み、
又は、
前記非周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含む。
【0051】
理解できるように、上記要求される周期的な予約は、制御ノードによって構成され又は事前構成され、又はプロトコルによって約定される。上記要求される非周期的な予約は、制御ノードによって構成され又は事前構成され、又はプロトコルによって約定される。
【0052】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲット候補スロットの個数は、プロトコルによって約定され、制御ノードによって構成され又は事前構成される。
【0053】
本出願の一つの実施例では、前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを含まないターゲットリソースウィンドウを決定し、前記第一の端末がモニタリング結果に基づいて前記ターゲットリソースウィンドウで第二のリソースを取得し、前記第一の端末が前記第二のリソースから前記推奨リソースを選択するステップ、
又は、
前記第一の端末がモニタリング結果に基づいて予め設定されるリソースウィンドウで第二のリソースを取得し、前記第一の端末が、前記第二のリソースから前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外して第三のリソースを取得し、前記第一の端末が前記第三のリソースから前記推奨リソースを選択するステップを含み、
ここで、前記第二のリソースの干渉値は、第二の閾値よりも低い。
【0054】
本出願の一つの実施例では、方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末に第六の情報を送信するステップをさらに含み、前記第六の情報は、前記第一の端末が推奨リソースを選択した際に前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外したかどうかを示す。
【0055】
理解できるように、第六の情報と第一の情報は、同一又は異なる情報であってもよく、第六の情報と第一の情報が同一の情報である場合、第一の端末は、ステップ201で、第一の情報によって前記第一の端末が推奨リソースを選択した際に前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外したかどうかを指示する。
【0056】
本出願の一つの実施例では、前記推奨リソースが前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連する場合、第一の端末は、第七の情報に基づき、応用シナリオを決定し、前記第一の端末は、応用シナリオに応じて、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに基づいて前記推奨リソースを決定することができるかどうかを判断し、
ここで、前記第七の情報は、
(1)前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーションの結果と、
(2)制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
(3)前記第一の端末により自律的に決定される情報とのうちの一つ又は複数を示す。
【0057】
本出願の一つの実施例では、前記推奨リソースが、前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースに関連する場合、前記第一の端末は、第八の情報に基づき、応用シナリオを決定し、前記第一の端末は、前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースに基づいて前記推奨リソースを決定することができるかどうかを判断し、
ここで、前記第八の情報は、前記第一の端末と第二の端末との関係を示す。例えば、第一の端末は、サブリンク中継端末(SL relay UE)、又はグループヘッダ端末、又はロードサイドユニット(road side unit、RSU)などである。
【0058】
本出願の実施例では、第一の端末は、様々な異なる要因に基づいて第二の端末に推奨する推奨リソースを決定し、推奨リソースの正確性を向上させ、システムの伝送性能を保証することができる。さらに、第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信することができ、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示し、このように第一の端末が受信端末とされる場合、より多くの要因を考慮してリソース推奨を最適化し、リソース衝突の問題を回避することができる。
【0059】
図3を参照すると、本出願の実施例は、伝送リソースの決定方法を提供し、具体的なステップは、ステップ301を含む。
【0060】
ステップ301:第二の端末は、第一の情報を受信し、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示し、
ステップ302:前記第二の端末は、第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択し、
ここで、前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む。
【0061】
ここで、第四のリソースは、低干渉の推奨リソースと呼ばれてもよく、第五のリソースは、第二の端末によりモニタリングされる低干渉リソースと呼ばれてもよい。
【0062】
一つの実施の形態では、第一の情報で言及された推奨リソースは、第一の端末が、(1)前記第一の端末のモニタリング結果と、(2)前記第一の端末の送信リソースと、(3)前記第一の端末の受信リソースと、(4)前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に基づいて決定されてもよい。
【0063】
別の実施の形態では、第一の情報で言及された推奨リソースは、第一の端末が上記(1)から(4)以外の他の要因に基づいて決定してもよく、つまり、本実施例において、第一の端末により推奨される推奨リソースの決定要因に対して具体的に限定しない。
【0064】
理解できるように、第二の端末は、第一の端末により推奨される低干渉リソースから伝送リソースを選択してもよく、又はそれ自体でモニタリングされる低干渉リソースに基づいて伝送リソースを選択してもよい。第二の端末が異なるUE連携シナリオに応じて適切な伝送リソースを選択できることを満たす。
【0065】
さらに、第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するため、このように第一の端末が受信端末とされる場合、より多くの要因を考慮してリソース推奨を最適化し、リソース衝突の問題を回避することができる。
【0066】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が第四のリソースに基づき、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するステップと、
前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低い場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースから伝送リソースをランダムに選択し、又は第二の端末により実現される行動に基づいて伝送リソースを選択するステップとを含む。
【0067】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するステップは、
前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定し、前記推奨リソースが前記候補リソース集合に位置する場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップ、
又は、
前記推奨リソースに関連する測定値が第四の閾値よりも低い場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップを含む。
【0068】
選択的に、測定値は、RSRPなどである。
【0069】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定するステップは、
前記第二の端末の物理層がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定するステップを含み、
前記推奨リソースが前記候補リソース集合に位置する場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップは、
前記推奨リソースが前記候補リソース集合に位置する場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップを含む。
【0070】
本出願の一つの実施例では、前記第四の閾値は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成され、又は、前記第四の閾値は、候補リソース集合に基づいて決定され、又は、前記第四の閾値は、候補リソース集合とオフセット値に基づいて決定され、又は第四の閾値は、測定値が最も高い/最も低いx%のリソース上の測定値の平均値であり、又は第四の閾値は、上記複数の閾値決定方法に基づいて得られた閾値のうちの最小値である。
【0071】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定するステップは、
前記第二の端末がリソース選択ウィンドウにおける前記推奨リソース上の測定値の閾値を調整するステップと、
前記モニタリング結果と前記測定値の閾値に基づいて候補リソース集合を決定するステップとを含む。
【0072】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が第一の端末により推奨される推奨リソースを取得するステップは、
前記第二の端末がメディアアクセス制御(Medium Access Control、MAC)層によって第一の端末により推奨される推奨リソースを取得するステップと、
前記第二の端末のMAC層が物理層に前記推奨リソースを通知するステップとを含む。
【0073】
具体的には、推奨リソースがMAC CEによって運ばれる場合、第二の端末が前記MAC CEをデコーディングした後に、MAC層は、推奨リソースを物理層に通知して、物理層は、推奨リソースの干渉判定を行い、又は、物理層は、得られた低干渉リソース集合をMAC層に報告し、MAC層は、推奨リソースが低干渉リソース集合に属するかどうかを判定する。
【0074】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が第四のリソースと第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップを含み、前記伝送リソースは、前記M個のリソースと、前記N個のリソースとを含み、
ここで、MとNは、0以上である。
【0075】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップは、
前記第二の端末がまず、第四のリソースからM個のリソースを選択してから、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップであって、前記伝送リソースが前記M個のリソースと前記N個のリソースとを含むステップ、
又は、
前記第二の端末がまず、第五のリソースからN個のリソースを選択してから、前記第四のリソースからM個のリソースを選択するステップであって、前記伝送リソースが前記M個のリソースと前記N個のリソースとを含むステップを含む。
【0076】
本出願の一つの実施例では、前記M又はNの取りうる値は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成され、又は前記第二の端末によって自律的に決められ、又は前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースからリソースを選択する優先順位に基づいて決定される。
【0077】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースからリソースを選択する優先順位は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成される。
【0078】
本出願の一つの実施例では、M個のリソース又はN個のリソースを選択するステップは、前記第四のリソースからM個のリソースをランダムに選択し、又は前記第五のリソースからN個のリソースをランダムに選択するステップを含む。
【0079】
本出願の一つの実施例では、前記第二の端末が第四のリソースと第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースとを統合し、統合されたリソースから伝送リソースを選択するステップを含む。
【0080】
本出願の一つの実施例では、統合されたリソースから伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が予め設定される優先度に基づいて統合されたリソースから伝送リソースを選択するステップを含み、
ここで、前記予め設定される優先度は、前記第二の端末が前記第四のリソースから伝送リソースを優先的に選択することを含む。
【0081】
本出願の一つの実施例では、前記方法は、
前記第二の端末が第九の情報に基づき、前記伝送リソースを選択する際に前記第二の端末のモニタリング結果を結びつけるかどうかを判断するステップをさらに含み、
ここで、前記第九の情報は、
(1)前記推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
(2)前記推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
(3)前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーション結果と、
(4)前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングする能力を備えるかどうかと、
(5)前記第二の端末に十分なモニタリング結果があるかどうかと、
(6)制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
(7)前記第二の端末により自律的に決定される情報と、
(8)前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離と、
(9)前記第一の端末と前記第二の端末との間の測定値と、
(10)前記第二の端末の候補リソース数とのうちの一つ又は複数を示す。
【0082】
本出願の一つの実施例では、前記方法は、
前記第二の端末が第十の情報に基づき、前記伝送リソースを選択する際に前記推奨リソースを結びつけるかどうかを判断するステップをさらに含み、
ここで、前記第十の情報は、前記第二の端末の候補リソース数を示す。
【0083】
例えば、第二の端末の候補リソース数が予め設定される閾値よりも小さい場合、第二の端末は、前記伝送リソースを選択する際に前記推奨リソースを結びつける必要がある。
【0084】
本出願の実施例では、第二の端末は、第一の端末により推奨される低干渉リソースから伝送リソースを選択してもよく、又はそれ自体でモニタリングされる低干渉リソースに基づいて伝送リソースを選択してもよい。それによって様々な端末連携シナリオでの第二の端末の伝送信頼性と有効性を保証することができる。
【0085】
図4を参照すると、具体的なステップは、以下を含む。
【0086】
ステップ401:第一の端末は、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定する。
【0087】
ステップ402:第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する。
【0088】
ステップ403:第二の端末は、第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択する。
【0089】
ここで、前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む。
【0090】
理解できるように、ステップ401からステップ403に関する記述は、
図2と
図3に示す方法の実施例における対応するステップの紹介を参照すればよい。
【0091】
以下、第一の端末がUE-Aであり、第二の端末がUE-Bであることを例にして紹介する。
【0092】
一、UE-Aによる推奨リソースの決定についての紹介。
【0093】
UE-Aは、以下の方案1から方案3のうちの一つ又は複数によって、推奨リソースを決定する。
【0094】
方案1:UE-Aは、少なくともsensing結果に基づいて低干渉リソースを識別し、識別された低干渉リソースから推奨リソースを選択する。
【0095】
例示的に、UE-Aは、sensing結果に基づいて予め設定されるリソースウィンドウで低干渉リソースを取得する。
【0096】
選択的な方式1(Option 1):UE-Aは、そのチャネルモニタリング結果によって候補リソース集合を決定し、リソースが候補リソース集合に入った場合、リソースが低干渉リソースであると判定する。
【0097】
選択的に、候補リソース集合の識別において、UE-Aは、UE-Aによりモニタリングされていないスロット(slot)に対応する周期的なslotを除外しなくてもよい。例えば、slot nは、UE-Aによりモニタリングされていないslotであり、UE-Aは、リソース除外を行う時、slot n+P、n+2*P、・・・、n+K*Pを除外する必要がない。ここで、n+K*Pは、周期的に予約されるslotであり、Pは、予約周期であり、Kは、整数である。
【0098】
選択的な方式2(Option 2):リソースに関連するRSRP測定値がRSRP閾値よりも低い場合、リソースが低干渉リソースであると判定する。
【0099】
選択的に、RSRP閾値は、プロトコルによって約定され、事前構成され、又は制御ノードによって構成される値である。
【0100】
選択的に、RSRP閾値は、候補リソース集合に基づいて決定して得られたRSRP閾値(選択的に、RSRP閾値は、伝送TBのpriorityに関連するRSRP閾値である)である。
【0101】
選択的に、RSRP閾値は、RSRP測定値が最も高い/最も低いx%のリソース上のRSRP測定値の平均値である。
【0102】
選択的に、要因1から要因8のうちの一つ又は複数に基づき、sensing結果に基づいて低干渉リソースを識別するかどうかを決める。
【0103】
要因1:UE-Aの推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成に基づく。
【0104】
例えば、リソースプールのリソースが完全にUE-Aによって支配され、リソースプールに強い干渉を与える他のノードがない場合、UE-Aは、低干渉リソースを識別する必要がない。
【0105】
要因2:UE-Bがsensingする(能力がある)かどうかに基づき、及び/又はUE-Bに十分なsensing結果があるかどうかに基づく。例えば、UE-Bがsensingしない場合、UE-Aは、UE-Bのsensingを補うためにsensingしてもよく、UE-Bがsensingする場合、UE-Aは、低干渉リソースを識別しなくてもよい。
【0106】
UE-Bは、UE-Bがsensingする(能力がある)かどうか、及び/又はUE-Bに十分なsensing結果があるかどうかをUE-Aに報告してもよい。
【0107】
ここで、前記十分なsensing結果の意味は、以下の一つ又は複数を含む。
【0108】
(a)関連技術におけるモニタリングに基づくリソース選択(sensing based resource selection)フローに基づき、UEは、必要な完全なsensing結果を取得することができる。
【0109】
(b)関連技術における一部のモニタリングに基づくリソース選択(partial sensing based resource selection)フローに基づき、UEは、ターゲット候補スロット(candidate slot)に対応する一部のモニタリング(partial sensing)結果を取得することができる。
【0110】
選択的な方式1(Option 1):対応する周期的なpartial sensing及び/又は非周期的なpartial sensing結果は、関連技術におけるpartial sensingの要求を満たす。
【0111】
選択的な方式2(Option 2):周期的なpartial sensingによって、リソースプールにより構成されるすべての(又はプロトコルによって約定/構成/事前構成される一部の)周期的な予約に対応するsensing結果を得ることができる。
【0112】
選択的な方式3(Option 3):非周期的なpartial sensingによって、すべての(又はプロトコルによって約定/構成/事前構成される一部の)非周期的な予約に対応するsensing結果を得ることができる。
【0113】
選択的に、前記ターゲットcandidate slotの個数は、プロトコルによって約定され、構成又は事前構成される要求を満たす。
【0114】
要因3:推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況に基づく。
【0115】
例えば、リソースプールのCBRが所定の閾値よりも高い場合、UE-Aは、低干渉リソースを識別する必要がない。
【0116】
要因4:UE-AとUE-Bとの間のネゴシエーションに基づいて決定する。
【0117】
例えば、UE-Bは、UE-Aに伝送リソースを要求し、且つリソースは、UE-BからUE-Aへの伝送(伝送タイプがユニキャストと、グループキャストと、ブロードキャストとのうちの一つ又は複数であることをさらに限定してもよい)のためのものであり、UE-Aは、隠れノード問題を回避するために、低干渉リソースを識別する必要があり、
また例えば、UE-Bは、UE-Aにそのsensing結果に基づいて低干渉リソースを識別するよう直接に指示する。
【0118】
要因5:事前構成/制御ポイントの制御ノードの構成に基づく。例えば、per-UE又はper-pool構成であり、それによってネットワークは、その応用シナリオを制御する。
【0119】
要因6:UE-Aの自律的な決定に基づく。
【0120】
要因7:UE-AとUE-Bとの間の距離に基づいて決定する。
【0121】
例えば、前記距離が予め設定される値よりも大きい場合、UE-Aは、低干渉リソースを識別する必要がなく、そうでなければ必要がある。
【0122】
要因8:UE-AとUE-Bとの間のRSRP測定値に基づいて決定する。
【0123】
例えば、RSRP測定値が予め設定される値よりも小さい場合、UE-Aは、低干渉リソースを識別する必要がなく、そうでなければ必要がある。
【0124】
選択的に、UE-Aが推奨リソースを選択した際に低干渉リソース識別を行ったかどうかは、UE-Bに通知してもよい。例えば、補助情報において通知し、独立したシグナリングで通知するなどである。
【0125】
方案2:UE-Aは、少なくともUE-Aの送受信リソース(送信リソース及び/又は受信リソースを含む)に基づいて推奨リソースを決定する。
【0126】
選択的に、UE-Aの送受信リソースは、
(1)NR物理サブリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)により受信される時間周波数リソースと、
(2)NR PSSCHにより送信される時間領域リソースと、
(3)NR物理サブリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、PSFCH)により送信/受信される時間領域リソースと、
(4)UE-Aの上りリンク送信の時間領域リソースと、
(5)LTE PSSCHにより送信/受信される時間領域リソースとのうちの一つ又は複数を含み、
選択的に、UE-Aの送受信リソースとUE-Aが推奨しようとするリソースとの関連性は、以下のような態様に具現化されている。
【0127】
(1)UE-Aの送受信リソースとUE-Aが推奨しようとするリソースの位置する周波数帯域に半二重制限/同時送信制限が存在し、
(2)UE-Aの送受信リソースは、UE-Aが推奨しようとするPSCCH又はPSSCHリソース、又はUE-Aが推奨しようとするPSCCH又はPSSCHリソースに対応するPSFCHリソースと重なる。
【0128】
選択的に、UE-Aの送受信リソースに基づいて推奨リソースを決定することは、以下の一つ又は複数を含む。
【0129】
Option 1:UE-Aは、sensing結果に基づいて予め設定されるリソースウィンドウで低干渉リソースを取得し、低干渉リソースを取得する前にUE-Aの送受信リソースに関連するリソースを除外し、さらに低干渉リソースから推奨リソースを選択する。
【0130】
このように低干渉リソースとUE-Aの送受信リソースとの衝突を回避し、十分な選択可能なリソースを確保することができる。
【0131】
Option 2:UE-Aは、sensing結果に基づいて予め設定されるリソースウィンドウで低干渉リソースを取得し、低干渉リソースを取得した後にUE-Aの送受信リソースに関連するリソースを除外し、さらにその中から推奨リソースを選択する。
【0132】
このように低干渉リソースの取得フローを簡略化することができ、UE-Aの推奨リソース選択は、さらなる柔軟性を有する。
【0133】
理解できるように、低干渉リソースの識別は、選択的な項目である。
【0134】
選択的に、以下の要因1から要因3のうちの一つ又は複数に基づき、UE-Aの送受信リソースに基づいて推奨リソースを決定するかどうかを決める。
【0135】
要因1:UE-AとUE-Bとの間のネゴシエーションに基づいて決定する。
【0136】
例えば、UE-Bは、UE-Aに伝送リソースを要求し、且つリソースは、UE-BからUE-Aへの伝送(伝送タイプがユニキャストと、グループキャストと、ブロードキャストとのうちの一つ又は複数であることをさらに限定してもよい)のためのものであり、UE-Aは、その送受信リソースに基づいて推奨リソースを決定して、半二重衝突/同時送信衝突などの問題を回避する。
【0137】
要因2:事前構成/制御ポイントの制御ノードの構成に基づく。
【0138】
例えば、per-UE又はper-pool構成であり、それによってネットワークは、応用シナリオに応じて該当する制御を行う。
【0139】
要因3:UE-A実現に基づいて決定する。
【0140】
選択的に、UE-Aは、推奨リソースを選択した際にUE-Aの送受信リソースに関連するリソースを除外したかどうかは、UE-Bに通知してもよい。例えば、補助情報において通知し、独立したシグナリングで通知するなどである。
【0141】
方案3:UE-Aは、少なくともUE-Aが他のUE-Bに推奨するリソースに基づいて推奨リソースを決定する。
【0142】
選択的に、以下の要因1に基づいてUE-Aが他のUE-Bに推奨するリソースに基づいて推奨リソースを決定するかどうかを決める。
【0143】
要因1:UE-AとUE-Bとの関係に基づく。
【0144】
例えば、UE-AがSL relay UE、グループヘッダUE又はRSU(road side unit)であり、UE-Aが複数のUE-Bに関連している場合、UE-Aは、UE-Aが他のUE-Bに推奨するリソースに基づいて推奨リソースを決定する。
【0145】
選択的に、UE-Aにより推奨されるリソースがUE-BからUE-Aへの伝送のために用いられる(傾向がある)かどうかは、UE-Bに指示してもよい。例えば、ラベル(flag)によって指示し、又は、UE-AのUE IDによって指示する。
【0146】
このようにUE-Aは、RX UEとしてより多くの要因を考慮してリソース推奨を最適化し、UE-Aのリソース衝突問題を回避することができる。
【0147】
二、UE-Bによる伝送リソースの選択についての紹介。
【0148】
UE-Bは、推奨リソースを取得し、それ自体のモニタリング結果に基づいて推奨リソース上の干渉(例えば、TX UE観点から推奨リソース上の干渉を分析する)を判断し、UE-Bは、低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択する。
【0149】
選択的に、低干渉リソースの判定方式は、以下の一つ又は複数を含む。
【0150】
Option 1:UE-Bは、そのチャネルモニタリング結果によって候補リソース集合を決定し、推奨リソースが候補リソース集合に入った場合、推奨リソースが低干渉リソースであると判定する。
【0151】
Option 2:推奨リソースに関連するRSRP測定値がRSRP閾値よりも低い場合、推奨リソースが低干渉リソースであると判定する。
【0152】
選択的に、RSRP閾値は、プロトコルによって約定され、事前構成され、又は制御ノードによって構成される値であってもよい。
【0153】
選択的に、RSRP閾値は、候補リソース集合に基づいて決定して得られたRSRP閾値(例えばRSRP閾値は、伝送ブロック(Transport Block、TB)の優先度(priority)に関連するRSRP閾値である)、又は閾値+オフセット値であってもよい。
【0154】
選択的に、RSRP閾値は、RSRP測定値が最も高い/最も低いx%のリソース上のRSRP測定値の平均値である。
【0155】
選択的に、選択的な方式1又は選択的な方式2に記載の候補リソース集合決定について、従来の候補リソース集合の決定方式、又は補強された候補リソース集合の決定方式を採用してもよい。
【0156】
選択的に、候補リソース集合は、UE-Bによりモニタリングされた低干渉リソースの集合と述べられてもよい。
【0157】
選択的に、前記補強された候補リソース集合の決定方式は、リソース選択ウィンドウにおける推奨リソース上のRSRP及び/又はRSRP閾値を調整し、例えば、RSRP及び/又はRSRP閾値を増加/低減させることを含む。
【0158】
選択的に、推奨リソースがMAC制御ユニット(Control Element、CE)によってデコーディングされて得られた場合、MAC層は、推奨リソースを物理層に通知して、干渉判定を行い、又は、物理層(Physical Layer、PHY)層は、sensingで得られた低干渉リソース集合をMAC層に報告し、MAC層は、推奨リソースが低干渉リソース集合に属するかどうかを判定する。
【0159】
選択的に、低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択することは、
低干渉の推奨リソース及び/又はUE-Bによりモニタリングされた低干渉リソースから伝送リソースを選択することをさらに含む。
【0160】
Option 1:低干渉の推奨リソースとモニタリングされる低干渉リソースからそれぞれ伝送リソースを選択する(即ち伝送リソース個数がNであるとすると、低干渉の推奨リソースからM個の伝送リソースを選択し、モニタリングされる低干渉リソースからN-M個のリソースを選択する)。
【0161】
選択的に、低干渉の推奨リソースとモニタリングされる低干渉リソースから伝送リソースを選択する順序は、予め設定される順序である。例えば、先に低干渉の推奨リソースから選択し、/前記予め設定される順序は、制御ノードによって構成され又は事前構成される順序である。
【0162】
選択的に、Mは、UE実現によって決められ、又はMは、上記リソース選択順序に基づいて決められる。
【0163】
例えば、UEは、優先的に低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択し、低干渉の推奨リソースが不足している場合、モニタリングされた低干渉リソースから伝送リソースを選択し、又はUEは、優先的にモニタリングされた推奨リソースから伝送リソースを選択し、モニタリングされた推奨リソースが不足している場合、低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択する。
【0164】
また例えば、UEは、優先的に低干渉の推奨リソースとモニタリングされた低干渉リソースとの和集合から伝送リソースを選択し、リソースが不足している場合、残りの低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択し、リソースが依然として不足している場合、モニタリングされた低干渉リソースから伝送リソースを選択し、
又は、UEは、優先的に低干渉の推奨リソースとモニタリングされた低干渉リソースとの和集合から伝送リソースを選択し、リソースが不足している場合、モニタリングされた低干渉リソースから伝送リソースを選択し、リソースが依然として不足している場合、残りの低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択する。
【0165】
選択的に、M個のリソース及び/又はN-M個のリソースの選択は、ランダムなリソース選択である。
【0166】
選択的に、選択された伝送リソース間は、予め設定される関係を満たす。例えば、リソースピッチは、32スロット(slots)よりも小さく、リソース間は、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)往復時間(Round-TripTime、RTT)ピッチなどを満たす。理解できるように、前記モニタリングされた低干渉リソースは、低干渉の推奨リソースを除外した後に残った、モニタリングされた低干渉リソースであってもよい。
【0167】
Option 2:低干渉の推奨リソースとモニタリングされた低干渉リソースとを統合し、伝送リソースを選択する。
【0168】
選択的に、UEは、優先的に低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択する。例えば、そのリソース選択のprobabilityは、他のリソースよりもx%高い。
【0169】
選択的に、推奨リソースから選択する伝送リソースの比率は、プロトコルによって約定され/制御ノードによって構成され/事前構成される。
【0170】
選択的に、UE-Bがそれ自体のsensing結果を結びつけるかどうかは、要因1から要因8のうちの一つ又は複数に依存する。
【0171】
要因1:UE-Aの推奨リソースの位置するリソースプールの構成/事前構成に基づく。
【0172】
例えば、リソースプールのリソースが完全にUE-Aによって支配され、リソースプールに強い干渉を与える他のノードがない場合、UE-Bは、それ自体のsensing結果と結びつけてリソース選択を行う必要がない。
【0173】
要因2:推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況に基づく。
【0174】
例えば、リソースプールのCBRが所定の閾値よりも高い場合、UE-Aは、低干渉リソースを識別する必要がない。
【0175】
要因3:UE-AとUE-Bとの間のネゴシエーションに基づいて決定する。
【0176】
例えば、UE-Aが推奨リソースを選択した際に低干渉リソースを識別していなかった場合、UE-Bは、低干渉リソースを識別して、リソース衝突を回避する必要がある。
【0177】
要因4:UE-Bがsensingする(能力がある)かどうかに基づく/UE-Bに十分なsensing結果があるかどうかに基づく。
【0178】
例えば、UE-Bがsensingする場合、UE-Bは、それ自体のsensing結果と結びつけて低干渉の推奨リソースから伝送リソースを選択する必要があり、そうでなければ、必要がない。
【0179】
要因4:事前構成/制御ポイントの制御ノードの構成に基づく。
【0180】
例えば、各端末(per-UE)又は各リソースプール(per-pool)構成であり、それによってネットワークは、応用シナリオに応じて該当する制御を行う。
【0181】
要因5:UE-B実現に基づいて決定する。
【0182】
要因6:UE-AとUE-Bとの間の距離(又はRSRP測定値)に基づいて決める。
【0183】
例えば、前記距離が予め設定される値よりも大きい(又はRSRP測定値が予め設定される値よりも小さい)場合、UE-Bは、それ自体のsensing結果と結びつけて低干渉の推奨リソースから選択する必要があり、そうでなければ、必要がない。
【0184】
距離が比較的近いこととは、UE-Aのsensing結果とUE-Bのsensing結果の類似度が比較的高いことである。
【0185】
要因7:UE-AとUE-Bとの間のRSRP測定値に基づいて決める。
【0186】
例えば、RSRP測定値が予め設定される値よりも小さい場合、UE-Bは、それ自体のsensing結果と結びつけて低干渉の推奨リソースから選択する必要があり、そうでなければ、必要がない。
【0187】
要因8:UE-B候補リソース数に基づいて決める。
【0188】
例えば、UE-B候補リソース数が予め設定される閾値よりも小さい場合、それ自体のsensing結果を結びつける必要がない。
【0189】
選択的に、UE-Bが推奨リソースを結びつけるかどうかは、以下の要因1に依存する。
【0190】
要因1:UE-B候補リソース数に基づいて決める。
【0191】
例えば、UE-B候補リソース数が予め設定される閾値よりも小さい場合、UE-Bは、推奨リソースを結びつけて伝送リソース選択を行う必要がある。
【0192】
図5を参照すると、本出願の実施例は、第一の端末に用いられるリソースの推奨装置を提供し、この装置500は、
第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するための決定モジュール501であって、
前記推奨リソースが、
(1)前記第一の端末のモニタリング結果と、
(2)前記第一の端末の送信リソースと、
(3)前記第一の端末の受信リソースと、
(4)前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連する決定モジュール501、
及び/又は、
第二の端末に第一の情報を送信するための第一の送信モジュール502であって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する第一の送信モジュール502を含む。
【0193】
本出願の一つの実施の形態では、決定モジュール501は、
応用シナリオを決定するための第一の決定ユニットと、
前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定することができるかどうかを判断するための第二の決定ユニットとを含む。
【0194】
本出願の一つの実施の形態では、前記決定モジュール501はさらに、
前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて第一のリソースを決定し、前記第一のリソースの干渉値が第一の閾値よりも低く、前記第一のリソースから前記推奨リソースを決定するために用いられる。
【0195】
本出願の一つの実施の形態では、前記装置500は、
前記第二の端末に、前記第一の端末が前記推奨リソースを決定した際に前記第一のリソースの識別を行ったかどうかを示す第三の情報を送信するための第一の送信モジュールをさらに含む。
【0196】
本出願の一つの実施の形態では、前記推奨リソースが前記第一の端末のモニタリング結果に関連する場合、
第一の決定ユニットはさらに、第四の情報に基づき、応用シナリオを決定するために用いられ、
第二の決定ユニットはさらに、前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて前記推奨リソースを決定することができるかどうかを判断するために用いられ、
ここで、前記第四の情報は、
(1)前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
(2)前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリング能力を備えるかどうかと、
(3)前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかと、
(4)前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
(5)前記第一の端末と第二の端末との間のネゴシエーションの結果と、
(6)制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
(7)前記第一の端末により自律的に決定される情報と、
(8)前記第一の端末と第二の端末との間の距離と、
(9)前記第一の端末と第二の端末との間の測定値とのうちの一つ又は複数を示す。
【0197】
本出願の一つの実施の形態では、前記装置500は、
前記第二の端末から第五の情報を受信するための第一の受信モジュールをさらに含み、前記第五の情報は、前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングの能力を備えるかどうか、及び/又は前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかを指示する。
【0198】
本出願の一つの実施の形態では、予め設定される条件を満たすモニタリング結果は、
前記第二の端末がリソース選択フローを取得するのに必要な完全なモニタリング結果と、
前記第二の端末が一部のモニタリングに基づくリソース選択フローに基づき、取得できるターゲット候補スロットに対応する周期的、又は非周期的な一部のモニタリング結果とのうちの一つ又は複数を含む。
【0199】
本出願の一つの実施の形態では、前記周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含み、
又は、
前記非周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含む。
【0200】
本出願の一つの実施の形態では、前記ターゲット候補スロットの個数は、プロトコルによって約定され、制御ノードによって構成され又は事前構成される。
【0201】
本出願の一つの実施の形態では、決定モジュール501はさらに、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを含まないターゲットリソースウィンドウを決定し、モニタリング結果に基づいて前記ターゲットリソースウィンドウで第二のリソースを取得し、前記第二のリソースから前記推奨リソースを選択し、
又は、
モニタリング結果に基づいて予め設定されるリソースウィンドウで第二のリソースを取得し、前記第二のリソースから前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外して第三のリソースを取得し、前記第三のリソースから前記推奨リソースを選択するために用いられ、
ここで、前記第二のリソースの干渉値は、第二の閾値よりも低い。
【0202】
本出願の一つの実施の形態では、前記装置400は、
前記第二の端末に第六の情報を送信するための第二の送信モジュールをさらに含み、前記第六の情報は、前記第一の端末が推奨リソースを選択した際に前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連するリソースを除外したかどうかを示す。
【0203】
本出願の一つの実施の形態では、前記推奨リソースが前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに関連する場合、
第一の決定ユニットはさらに、第七の情報に基づき、応用シナリオを決定するために用いられ、
第二の決定ユニットはさらに、前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するために用いられ、
ここで、前記第七の情報は、
(1)前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーションの結果と、
(2)制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
(3)前記第一の端末により自律的に決定される情報とのうちの一つ又は複数を示す。
【0204】
本出願の一つの実施の形態では、前記推奨リソースが、前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースに関連する場合、
第一の決定ユニットはさらに、第八の情報に基づき、応用シナリオを決定するために用いられ、
第二の決定ユニットはさらに、前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースに基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するために用いられ、
ここで、前記第八の情報は、前記第一の端末と第二の端末との関係を示す。
【0205】
本出願の実施例による装置は、
図2に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0206】
図6を参照すると、本出願の実施例は、第二の端末に用いられる伝送リソースの決定装置を提供し、この装置600は、
第一の情報を受信するための第二の受信モジュール601であって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する第二の受信モジュール601と、
第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択するための選択モジュール602とを含み、
ここで、前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む。
【0207】
本出願の一つの実施の形態では、選択モジュール602は、
前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するための判断ユニットと、
前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低い場合、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースから伝送リソースをランダムに選択し、又は第二の端末により実現される行動に基づいて伝送リソースを選択するための選択ユニットとを含む。
【0208】
本出願の一つの実施の形態では、判断ユニットはさらに、
モニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定し、前記推奨リソースが前記候補リソース集合に位置する場合、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定し、
又は、
前記推奨リソースに関連する測定値が第四の閾値よりも低い場合、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するために用いられる。
【0209】
本出願の一つの実施の形態では、判断ユニットはさらに、リソース選択ウィンドウにおける前記推奨リソース上の測定値の閾値を調整し、前記モニタリング結果と前記測定値の閾値に基づいて候補リソース集合を決定するために用いられる。
【0210】
本出願の一つの実施の形態では、選択モジュール602はさらに、第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するために用いられ、ここで、MとNは、0以上である。
【0211】
本出願の一つの実施の形態では、選択モジュール602はさらに、第四のリソースからM個のリソースを選択してから、前記第五のリソースからN個のリソースを選択することであって、前記伝送リソースが前記M個のリソースと前記N個のリソースとを含むこと、又は、第五のリソースからN個のリソースを選択してから、前記第四のリソースからM個のリソースを選択することであって、前記伝送リソースが前記M個のリソースと前記N個のリソースとを含むことに用いられる。
【0212】
本出願の一つの実施の形態では、前記M又はNの取りうる値は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成され、又は前記第二の端末によって自律的に決められ、又は前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースからリソースを選択する優先順位に基づいて決定される。
【0213】
本出願の一つの実施の形態では、前記第二の端末が前記第四のリソースと第五のリソースからリソースを選択する優先順位は、プロトコルによって約定され、又は制御ノードによって構成され又は事前構成される。
【0214】
本出願の一つの実施の形態では、M個のリソース又はN個のリソースを選択するステップは、前記第四のリソースからM個のリソースをランダムに選択し、又は前記第五のリソースからN個のリソースをランダムに選択するステップを含む。
【0215】
本出願の一つの実施の形態では、選択モジュール602はさらに、前記第四のリソースと第五のリソースとを統合し、統合されたリソースから伝送リソースを選択するために用いられる。
【0216】
本出願の一つの実施の形態では、選択モジュール602はさらに、前記第二の端末が予め設定される優先度に基づいて統合されたリソースから伝送リソースを選択するために用いられ、
ここで、前記予め設定される優先度は、前記第二の端末が前記第四のリソースから伝送リソースを優先的に選択することを含む。
【0217】
本出願の一つの実施の形態では、装置600は、
第九の情報に基づき、前記伝送リソースを選択する際に前記第二の端末のモニタリング結果を結びつけるかどうかを判断するための第一の判断モジュールをさらに含み、
ここで、前記第九の情報は、
(1)前記推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
(2)前記推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
(3)前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーション結果と、
(4)前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングする能力を備えるかどうかと、
(5)前記第二の端末に十分なモニタリング結果があるかどうかと、
(6)制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
(7)前記第二の端末により自律的に決定される情報と、
(8)前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離と、
(9)前記第一の端末と前記第二の端末との間の測定値と、
(10)前記第二の端末の候補リソース数とのうちの一つ又は複数を示す。
【0218】
本出願の一つの実施の形態では、装置600は、
第十の情報に基づき、前記伝送リソースを選択する際に前記推奨リソースを結びつけるかどうかを判断するための第二の判断モジュールをさらに含み、
ここで、前記第十の情報は、前記第二の端末の候補リソース数を示す。
【0219】
本出願の実施例による装置は、
図3に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0220】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定し及び/又は第二の端末に第一の情報を送信するために用いられ、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示する。この端末の実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0221】
具体的には、
図7は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図であり、この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0222】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよい。それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0223】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0224】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0225】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0226】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0227】
本出願の実施例による端末は、
図2又は
図3に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0228】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、
図2又は
図3に記載の処理の方法のステップを実現する。
【0229】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記
図2又は
図3に示す方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0230】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0231】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記
図3に示す方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0232】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0233】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0234】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0235】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースの推奨方法であって、
第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップであって、
前記推奨リソースが、
前記第一の端末のモニタリング結果と、
前記第一の端末の送信リソースと、
前記第一の端末の受信リソースと、
前記第一の端末が前記第二の端末以外の他の端末である第三の端末に推奨するリソースとのうちの一つ又は複数に関連するステップ、
及び/又は、
第一の端末が第二の端末に第一の情報を送信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報と第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が前記第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップを含む、リソースの推奨方法。
【請求項2】
前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップと、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップとを含む、請求項1に記載の推奨方法。
【請求項3】
前記第一の端末が、第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するステップは、
前記第一の端末が前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて第一のリソースを決定するステップであって、前記第一のリソースの干渉値が第一の閾値よりも低いステップと、
前記第一の端末が前記第一のリソースから前記推奨リソースを決定するステップとを含む、請求項1に記載の推奨方法。
【請求項4】
前記推奨方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末に、前記第一の端末が前記推奨リソースを決定した際に前記第一のリソースの識別を行ったかどうかを示す第三の情報を送信するステップをさらに含む、請求項3に記載の推奨方法。
【請求項5】
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップは、
前記第一の端末が第四の情報に基づき、応用シナリオを決定するステップを含み、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップは、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末のモニタリング結果に基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップを含み、
前記第四の情報は、
前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの構成又は事前構成と、
前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリング能力を備えるかどうかと、
前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかと、
前記第一の端末の推奨リソースの位置するリソースプールの干渉状況と、
前記第一の端末と第二の端末との間のネゴシエーションの結果と、
制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
前記第一の端末により自律的に決定される情報と、
前記第一の端末と第二の端末との間の距離と、
前記第一の端末と第二の端末との間の測定値とのうちの一つ又は複数を示
し、
予め設定される条件を満たすモニタリング結果は、
前記第二の端末がリソース選択フローを取得するのに必要な完全なモニタリング結果と、
前記第二の端末が一部のモニタリングに基づくリソース選択フローに基づき、取得できるターゲット候補スロットに対応する周期的、又は非周期的な一部のモニタリング結果とのうちの一つ又は複数を含む、請求項2に記載の推奨方法。
【請求項6】
前記推奨方法は、
前記第一の端末が前記第二の端末から第五の情報を受信するステップをさらに含み、前記第五の情報は、前記第二の端末がモニタリングするかどうか、又はモニタリングの能力を備えるかどうか、及び/又は前記第二の端末に、予め設定される条件を満たすモニタリング結果があるかどうかを指示する、請求項5に記載の推奨方法。
【請求項7】
前記周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含み、
又は、
前記非周期的な一部のモニタリング結果は、前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、リソースプールにより構成される全て又は一部の非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得し、又は前記第二の端末が非周期的な一部のモニタリングによって、このリソースフローに要求される非周期的な予約に対応するモニタリング結果を取得することを含む、請求項5に記載の推奨方法。
【請求項8】
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップは、
前記第一の端末が第七の情報に基づき、応用シナリオを決定するステップを含み、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップは、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末の送信リソース及び/又は受信リソースに基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップを含み、
前記第七の情報は、
前記第一の端末と第二の端末とのネゴシエーションの結果と、
制御ノードによって構成され又は事前構成される情報と、
前記第一の端末により自律的に決定される情報とのうちの一つ又は複数を示し、
又は、
前記第一の端末が応用シナリオを決定するステップは、
前記第一の端末が第八の情報に基づき、応用シナリオを決定するステップを含み、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第二の端末に推奨する推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップは、
前記第一の端末が前記応用シナリオに応じて、前記第一の端末が第三の端末に推奨するリソースに基づいて前記推奨リソースを決定するかどうかを判断するステップを含み、
前記第八の情報は、前記第一の端末と前記第二の端末との関係を示す、請求項2に記載の推奨方法。
【請求項9】
伝送リソースの決定方法であって、
第二の端末が第一の情報を受信するステップであって、前記第一の情報に推奨リソースの関連情報及び/又は第二の情報が含まれ、前記第二の情報は、前記推奨リソースが、前記第二の端末が第一の端末に伝送するためのものであるかどうかを指示するステップと、
前記第二の端末が第四のリソース及び/又は第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップとを含み、
前記第四のリソースは、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースを含み、前記第五のリソースは、前記第二の端末によりモニタリングされる、干渉値が第四の閾値よりも低いリソースを含む、伝送リソースの決定方法。
【請求項10】
前記第二の端末が第四のリソースに基づき、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するステップと、
前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低い場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースにおける干渉値が第三の閾値よりも低いリソースから伝送リソースをランダムに選択し、又は前記第二の端末により実現される行動に基づいて伝送リソースを選択するステップとを含む、請求項9に記載の決定方法。
【請求項11】
前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いかどうかを判断するステップは、
前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定し、前記推奨リソースが前記候補リソース集合に位置する場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップ、
又は、
前記推奨リソースに関連する測定値が第四の閾値よりも低い場合、前記第二の端末が、前記推奨リソースの干渉値が第三の閾値よりも低いと判定するステップを含む、請求項10に記載の決定方法。
【請求項12】
前記第二の端末がモニタリング結果に基づいて候補リソース集合を決定するステップは、
前記第二の端末がリソース選択ウィンドウにおける前記推奨リソース上の測定値の閾値を調整するステップと、
前記モニタリング結果と前記測定値の閾値に基づいて候補リソース集合を決定するステップとを含む、請求項11に記載の決定方法。
【請求項13】
前記第二の端末が第四のリソースと第五のリソースから、伝送リソースを選択するステップは、
前記第二の端末が第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップを含み、前記伝送リソースは、前記M個のリソースと、前記N個のリソースとを含み、MとNは、0以上である、請求項9に記載の決定方法。
【請求項14】
前記第二の端末が第四のリソースからM個のリソースを選択し、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップは、
前記第二の端末がまず、第四のリソースからM個のリソースを選択してから、前記第五のリソースからN個のリソースを選択するステップ、
又は、
前記第二の端末がまず、第五のリソースからN個のリソースを選択してから、前記第四のリソースからM個のリソースを選択するステップを含む、請求項13に記載の決定方法。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含む端末であって、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、端末。
【国際調査報告】