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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】カメラ制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/695 20230101AFI20240517BHJP
   H04N 23/61 20230101ALI20240517BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240517BHJP
   G03B 17/04 20210101ALI20240517BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20240517BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240517BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20240517BHJP
   G03B 7/091 20210101ALI20240517BHJP
【FI】
H04N23/695
H04N23/61
G03B30/00
G03B17/04
G03B17/02
G03B15/00 P
G03B17/56 B
G03B7/091
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576100
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2022097515
(87)【国際公開番号】W WO2022257945
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110654528.0
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523463306
【氏名又は名称】上海福賽夢揚科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI FUSAIMENGYANG TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, Lane 3999, Xiupu Road, Pudong New District Shanghai 201315 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】朱 文杰
【テーマコード(参考)】
2H002
2H101
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H002GA15
2H101BB01
2H105AA06
2H105AA13
5C122EA42
5C122EA65
5C122EA66
5C122FA01
5C122FH11
5C122FH14
5C122FL03
5C122GD02
5C122GD06
5C122GE04
5C122GE11
5C122HA82
5C122HB01
(57)【要約】
本願には、カメラ制御方法及び装置が開示されており、この方法は、カメラの制御用の指令を取得することと、カメラの伸縮状態、カメラの回転状態、及びカメラを収縮後に移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれるカメラの現在の状態を取得することと、この指令に応じてカメラの現在の状態を調整することと、を備える。本願によっては、技術者がカメラに対する制御の必要性を意識しないことによる、カメラの制御手段欠陥の問題が解決され、カメラを制御する制御方式が増加され、カメラの適用性が向上され、より良い撮影が可能になる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ制御方法であって、
移動端末の構成部材の1つであるカメラの制御用の指令を取得することと、
前記カメラの伸縮状態、前記カメラの回転状態、及び前記カメラを収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれる前記カメラの現在の状態を取得することと、
前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することと、
を備える、
ことを特徴とするカメラ制御方法。
【請求項2】
前記指令は、前記移動端末の利用者の入力情報によってトリガされ、前記指令は、前記入力情報に応じて前記カメラの状態を調整するためのものであり、及び/又は、
前記指令は、前記カメラを呼び出す呼び出し命令によってトリガされ、ただし、前記呼び出し命令は、前記移動端末のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムに実装されるアプリケーションによって発信され、前記指令は、前記呼び出し命令に応じて前記カメラの状態を調整するためのものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指令が前記カメラの移動・撮影を指示するために用いられる場合、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することは、
前記指令によって指示される方向及び速度に応じて前記カメラの状態を調整するように前記カメラを制御することにより移動・撮影を行うことを備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
撮影目標を追従するように前記カメラを制御する場合、
前記方法は、所定周期で前記撮影目標の変位を取得することを備え、
カメラの制御用の指令を取得し前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することは、
前記所定周期で指示を取得し取得された指示に応じて前記カメラの現在の状態を調整することを備え、ただし、前記指令によって指示される伸縮状態及び/又は回転状態に対する調整は、前記撮影目標に基づくものであり、調整された前記カメラは、前記撮影目標を追従する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することは、
前記指令に応じて現在の状態を維持して撮影するように前記カメラを制御すること、及び/又は、
前記指令が伸縮状態及び/又は回転状態を調整するように前記カメラを指示するために用いられる場合、伸縮状態の調整後に回転状態の調整を行うように前記カメラを制御する方式、回転状態の調整後に伸縮状態の調整を行うように前記カメラを制御する方式、伸縮状態及び回転状態の調整を同時に行うように前記カメラを制御する方式、伸縮状態の調整のみを行うように前記カメラを制御する方式、及び回転状態の調整のみを行うように前記カメラを制御する方式の1つで状態を調整するように前記指令に応じて前記カメラを制御すること、及び/又は、
前記移動端末から伸び出して回縮しない状態を維持するように前記指令に応じて前記カメラを制御すること、を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記移動端末の利用者の入力情報は、前記利用者がタッチスクリーン上で入力するタッチ信号を含み、ただし、前記タッチ信号は、前記カメラの状態調整の速度及び/又は角度を制御するためのスライド信号である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整した後、前記方法は、
撮影又はフレーミングするように前記カメラを制御することと、
撮影又はフレーミングした後、前記移動端末の内部に隠蔽したり撮影又はフレーミング終了後の状態を維持したり、前記指令の受信前の状態に調整したりするように前記カメラを制御することと、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記カメラは、少なくとも1つのモータにより伸縮・回転駆動されることができる、
ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
スクリーン、メモリ及びプロセッサを備える移動端末であって、
移動通信ネットワーク、無線ネットワーク及び有線ネットワークの少なくとも1つが含まれるネットワークを介して通信するための通信モジュールと、
収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽され、伸縮・回転駆動されることができるカメラと、
請求項1~6の何れか1項に記載の方法を実行するためのソフトウェアと
をさらに備える、
ことを特徴とする移動端末。
【請求項10】
前記メモリ、前記通信モジュール及び前記プロセッサは、集積回路基板に設けられており、
前記移動端末は、一面が前記スクリーンであり、他面がバックケースであり、
前記メモリ、前記通信モジュール、前記プロセッサ、前記集積回路基板及び前記カメラは、前記スクリーンと前記バックケースとからなる前記内部に位置する、
ことを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項11】
電子装置であって、
前記電子装置はプロセッサ又はメモリであり、だだし、前記電子装置が前記プロセッサである場合には、前記電子装置がソフトウェアを実行するためのものであり、
前記電子装置が前記メモリである場合には、前記電子装置がソフトウェアを記憶するためのものであり、
前記ソフトウェアが請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行するためのものである、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項12】
カメラ制御装置であって、
移動端末に設けられるカメラの制御用の指令を取得するための第1取得モジュールと、
前記カメラの伸縮状態、前記カメラの回転状態、及び前記カメラを収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれる前記カメラの現在の状態を取得するための第2取得モジュールと、
前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整するための調整モジュールと、
を備える、
ことを特徴とするカメラ制御装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、スマート端末の分野に関し、具体的には、カメラ制御方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、移動端末(スマート端末とも称される。)には、カメラが、一般的に、スマート端末に固定されており、例えば、携帯電話には前面カメラ及び背面カメラが配置されており、タブレットには前面カメラが設けられており、ノートパソコンには前面カメラなども設けられており、これらのカメラはいずれも固定されている。
【0003】
従来の技術には、昇降可能なカメラがある。このようなカメラは、移動可能であるが、実際の使用時にこのカメラを制御する必要がない。スマート端末におけるオペレーティングシステムは、カメラの呼び出しを感知する場合、カメラを自動的に伸び出せ、カメラに対する呼び出しが終了する場合、カメラを自動的に格納させる。プロセス全体において、利用者によるカメラの制御が必要としなく、技術者がカメラに対する操作・制御の必要性を意識しないことは、発明者により発見された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願に係る実施例は、技術者がカメラに対する操作・制御の必要性を意識しないことによる、カメラの制御手段欠陥の問題を少なくとも解決するためのカメラ制御方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の一態様によると、カメラ制御方法であって、移動端末の構成部材の1つであるカメラの制御用の指令を取得することと、前記カメラの伸縮状態、前記カメラの回転状態、及びカメラを収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれる前記カメラの現在の状態を取得することと、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することと、を備える、カメラ制御方法を提供する。
【0006】
さらに、前記指令は、前記移動端末の利用者の入力情報によってトリガされ、前記指令は、前記入力情報に応じて前記カメラの状態を調整するためのものであり、及び/又は、前記指令は、前記カメラを呼び出す呼び出し命令によってトリガされ、ただし、前記呼び出し命令は、前記移動端末のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムに実装されるアプリケーションによって発信され、前記指令は、前記呼び出し命令に応じて前記カメラの状態を調整するためのものである。
【0007】
さらに、前記指令が前記カメラの移動・撮影を指示するために用いられる場合、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することは、前記指令によって指示される方向及び速度に応じて前記カメラの状態を調整するように前記カメラを制御することにより移動・撮影を行うことを備える。
【0008】
さらに、撮影目標を追従するように前記カメラを制御する場合、前記方法は、所定周期で前記撮影目標の変位を取得することを備え、カメラの制御用の指令を取得し前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することは、前記所定周期で指示を取得し取得された指示に応じて前記カメラの現在の状態を調整することを備え、ただし、前記指令によって指示される伸縮状態及び/又は回転状態に対する調整は、前記撮影目標に基づくものであり、調整された前記カメラは、前記撮影目標を追従する。
【0009】
さらに、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整することは、前記指令に応じて現在の状態を維持して撮影するように前記カメラを制御すること、及び/又は、前記指令が伸縮状態及び/又は回転状態を調整するように前記カメラを指示するために用いられる場合、伸縮状態の調整後に回転状態の調整を行うように前記カメラを制御する方式、回転状態の調整後に伸縮状態の調整を行うように前記カメラを制御する方式、伸縮状態及び回転状態の調整を同時に行うように前記カメラを制御する方式、伸縮状態の調整のみを行うように前記カメラを制御する方式、及び回転状態の調整のみを行うように前記カメラを制御する方式の1つで状態を調整するように前記指令に応じて前記カメラを制御すること、及び/又は、前記移動端末から伸び出して回縮しない状態を維持するように前記指令に応じて前記カメラを制御すること、を備える。
【0010】
さらに、前記移動端末の利用者の入力情報は、前記利用者がタッチスクリーン上で入力するタッチ信号を含み、ただし、前記タッチ信号は、前記カメラの状態調整の速度及び/又は角度を制御するためのスライド信号である。
【0011】
さらに、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整した後、前記方法は、撮影又はフレーミングするように前記カメラを制御することと、撮影又はフレーミングした後、前記移動端末の内部に隠蔽したり撮影又はフレーミング終了後の状態を維持したり、前記指令の受信前の状態に調整したりするように前記カメラを制御することと、をさらに備える。
【0012】
さらに、前記カメラは、少なくとも1つのモータにより伸縮・回転駆動されることができる。
【0013】
本願の別の態様によると、スクリーン、メモリ及びプロセッサを備える移動端末であって、移動通信ネットワーク、無線ネットワーク及び有線ネットワークの少なくとも1つが含まれるネットワークを介して通信するための通信モジュールと、収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽され、伸縮・回転駆動されることができるカメラと、上記方法を実行するためのソフトウェアとをさらに備える、移動端末をさらに提供する。
【0014】
さらに、前記メモリ、前記通信モジュール及び前記プロセッサは、集積回路基板に設けられており、前記移動端末は、一面が前記スクリーンであり、他面がバックケースであり、前記メモリ、前記通信モジュール、前記プロセッサ、前記集積回路基板及び前記カメラは、前記スクリーンと前記バックケースとからなる前記内部に位置する。
【0015】
本願の別の態様によると、電子装置であって、前記電子装置はプロセッサ又はメモリであり、だだし、前記電子装置が前記プロセッサである場合には、前記電子装置がソフトウェアを実行するためのものであり、前記電子装置が前記メモリである場合には、前記電子装置がソフトウェアを記憶するためのものであり、前記ソフトウェアが請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行するためのものである、電子装置をさらに提供する。
【0016】
本願の別の態様によると、カメラ制御装置であって、移動端末に設けられるカメラの制御用の指令を取得するための第1取得モジュールと、前記カメラの伸縮状態、前記カメラの回転状態、及び前記カメラを収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれる前記カメラの現在の状態を取得するための第2取得モジュールと、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整するための調整モジュールと、を備える、カメラ制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本願に係る実施例では、カメラの制御用の指令を取得することにより、前記カメラの伸縮状態、前記カメラの回転状態、及び前記カメラを収縮後に前記移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれる前記カメラの現在の状態を取得し、前記指令に応じて前記カメラの現在の状態を調整する。本願によっては、技術者がカメラに対する制御の必要性を意識しないことによる、カメラの制御手段欠陥の問題が解決され、カメラを制御する制御方式が増加され、カメラの適用性が向上され、より良い撮影が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願の一部となる添付図面は、本願をさらに理解しやくなされるためのものであり、本願の模式な実施例及びその説明は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願に対する不当的な限定となるものではない。図面に、
【0019】
図1図1は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造断面図である。
【0020】
図2図2は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造断面図としての図1におけるA構造模式図である。
【0021】
図3図3は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造平面図である。
【0022】
図4図4は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造の回転ベース構造模式図である。
【0023】
図5図5は、本願実施例に係るカメラ制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、矛盾しない場合には、本願における実施例及び実施例における特徴を互に組み合わせることができる。以下、添付図面を参照しながら実施例と併せて本願を詳細に説明する。
【0025】
以下、当業者が本願の技術案をよりよく理解できるようにするために、本願に係る実施例における図面を参照しながら本願に係る実施例における技術案を明確かつ完全に説明するが、記載の実施例が本願の一部の実施例に過ぎずその全体ではないことは、明らかである。当業者であれば、本願における実施例に基づいて、創造的な労働付かずに取得する他のすべての実施例は、何れも本願の保護請求範囲に属する。
【0026】
以下の実施例における方法は、様々な昇降や反転構造としてのカメラに適用可能であり、例えば、本実施例では、以下のようなカメラの構造が挙げられる。図1図4はいずれもこのカメラの構造を示しており、ただし、図1は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造断面図であり、図2は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造断面図としての図1におけるA構造模式図であり、図3は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造平面図であり、図4は、本願実施例に係るカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造の回転ベース構造模式図である。以下、上記添付図面を参照しながらこの構造を説明する。
【0027】
図1図4に示すカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造は、内部に固定装置2が固定して取付けられる携帯電話本体1を備える。固定装置2の内部には、内部を中空状とするH字形状の昇降構造本体3が可動的に取付けられる。固定装置2の底部の左右両側の正面には、いずれもラチェット4が固定して接続される。固定装置2の内部には、昇降構造本体3の正面に位置するダブルヘッドモータ5が固定して取付けられる。ダブルヘッドモータ5の左右両側の出力軸には、いずれも回転ロッド6が固定して接続される。固定装置2の左右両側の内壁には、回転ロッド6に可動的に接続する回転軸受7が固定して取付けられる。2つの回転ロッド6の外部には、いずれもラチェット4に適合して互に噛み合う回転歯車8が固定して取付けられる。昇降構造本体3の左右両側の内壁には、いずれも伝達軸受9が固定して取付けられる。2つの伝達軸受9の内部には、いずれも伝達ロッド10が可動的に取付けられる。昇降構造本体3の内部の左側には、伝達モータ11が固定して取付けられる。右側の伝達ロッド10は、右側の伝達軸受9を介して昇降構造本体3の内部まで延在する。また、伝達モータ11の出力軸は、カプラを介して右側の伝達ロッド10に固定して接続される。2つの伝達ロッド10の間には、カメラ本体12が固定して接続される。携帯電話本体1の内頂壁には、嵌合溝13が開設される。昇降構造本体3の内部には、電源線14が可動的に取付けられる。昇降構造本体3の内部には、伝送線24が可動的に取付けられる。電源線14の両端には、それぞれ伝達モータ11及び携帯電話基板が固定して接続される。伝送線24の両端には、それぞれカメラ本体12及び携帯電話基板が固定して接続される。携帯電話本体1の内部には、1つのカメラ12が可動的に取付けられる。カメラ本体12は横方向に設けられ、伝達ロッド10を介して2つの伝達軸受9の間に360度で回転可能であり、携帯電話本体1の内部に安全的に収納可能である。昇降構造本体3の外部には、支持リング15が固定して接続される。支持リング15の頂部には、封止パッド16が固定して接続されている。封止パッド16の寸法は、嵌合溝13の寸法に適合している。嵌合溝13の内部には、封止パッド16が可動的に接続される。携帯電話本体1の頂部には、伸縮口17が開設される。伸縮口17の内部には、2つの可動封止板18が可動的に取付けられる。伸縮口17の左右両側には、いずれも携帯電話本体1の頂部に位置する回転溝19が開設される。2つの可動封止板18の離間する正面及び背面には、回転溝19に可動的に接続する回転ブロック20が固定して接続される。回転溝19の正面壁及び背面壁には、いずれも回転ブロック20に適合する回転孔が開設される。また、回転溝19は、回転孔を介して回転ブロック20に可動的に接続される。可動封止板18の底部には、摺動溝21が開設される。昇降構造本体3の頂部の左右両側には、いずれも回転ベース22が固定して接続される。回転ベース22の頂部には、摺動溝21に適合する摺動ブロック23が固定して接続される。また、摺動溝21の内部には、摺動ブロック23が可動的に接続される。
【0028】
このようなカメラを保護し多角度からの撮影が可能である携帯電話のカメラ構造では、携帯電話本体1の内部に固定装置2が固定して取付けられ、固定装置2の内部にダブルヘッドモータ5、回転ロッド6、回転軸受7及び回転歯車8が設けられることにより、2つの回転ロッド6は、いずれもダブルヘッドモータ5及び回転軸受7を介して固定装置2の内部で回転してその外部の回転歯車8を回転させる。固定装置2の内部に昇降構造本体3が設けられ、昇降構造本体3に回転歯車8に互に噛み合うラチェット4が設けられ、携帯電話本体1の頂部に伸縮口17が設けられることにより、昇降構造本体3は、回転歯車8の回転により昇降してカメラ本体12を昇降する効果を達成でき、その結果、カメラ本体12は、利用されない場合に、携帯電話本体1の内部に隠蔽してカメラをよりよく保護することができ、利用される必要がある場合に、昇降構造本体3により携帯電話本体1内から上昇することができる。携帯電話本体1に可動封止板18、回転溝19及び回転ブロック20が設けられ、昇降構造本体3が回転ベース22及び摺動溝21を介して可動封止板18に可動的に接続されることにより、可動封止板18は、昇降構造本体3の上昇により開かれるとともに昇降構造本体3の下降により閉められ、その結果、カメラ本体12の不利用時に塵埃の侵入を防止することができる。昇降構造本体3の外部に支持リング15及び封止パッド16が設けられ、携帯電話本体1の内底壁に嵌合溝13が設けられることにより、封止パッド16と嵌合溝13との嵌合配置で降構造本体3の上昇時に塵埃の侵入を防止してよい防塵効果を達成することができる。昇降構造本体3に伝達軸受9、伝達ロッド10、伝達モータ11及びカメラ本体12が設けられ、カメラ本体12が横方向に設けられることにより、伝達ロッド10は、伝達軸受9、伝達ロッド10及び伝達モータ11のパワーで回転してカメラ本体12を前後に回転させ、その結果、カメラは、任意の角度で回転・停止して撮影することができる。
【0029】
上記カメラは、携帯電話だけでなく、タブレットやノートパソコンなどの移動端末(スマート端末とも称される。)に適用されてもよい。なお、移動端末は、ある名称に過ぎず、演算処理能力を備える端末設備であれば、移動端末又はスマート端末と呼ばれてもよい。
【0030】
本実施例に係るカメラの制御方式は、上記のように構成されるカメラだけでなく、他のように構成されるカメラを制御することもできる。本実施例は、ソフトウェア制御方法及びこのソフトウェア制御方法を備える移動端末を提供し、何らかのように構成されるカメラも本実施例における方法により制御されることができ、同様の効果が得られる。この移動端末は、スクリーン、メモリ及びプロセッサを備えてもよく、移動通信ネットワーク、無線ネットワーク及び有線ネットワークの少なくとも1つが含まれるネットワークを介して通信するための通信モジュールと、収縮後に移動端末の内部に隠蔽され、伸縮・回転駆動されることができるカメラと、以下の実施例及び選択可能な実施形態又は好ましい実施形態における方法を実行するためのソフトウェアとをさらに備える。
【0031】
利用者が持ちやすい移動端末として、メモリ、通信モジュール及びプロセッサは、集積回路基板に設けられてもよく、移動端末は、一面がスクリーンであり、他面がバックケースであり、メモリ、通信モジュール、プロセッサ、集積回路基板及びカメラは、スクリーンとバックケースとからなる内部に位置する。
【0032】
以下の実施例における方法は、上述移動端末に適用されることができるが、これに限定されるものではなく、他の種類の設備にも適用されることができる。ここで、その説明は省略する。
【0033】
本実施例では、カメラ制御方法が提供される。図5は、本願実施例に係るカメラ制御方法のフローチャートである。なお、図面としてのフローチャート図に示すステップは、一連のコンピュータ実行可能な命令などのコンピュータシステムで実行されることができ、また、フローチャート図に論理的な順序が示されているが、場合によっては、図示や説明されるステップをここでの順序と異なる順序で実行してよい。図5に示すように、このカメラ制御方法は、以下のステップS502、ステップS504及びステップS506を備える。
【0034】
ステップS502:移動端末の部材の1つとしてのカメラの制御用の指令を取得する。
【0035】
ステップS504:カメラの伸縮状態、カメラの回転状態、及びカメラを収縮後に移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれてもよいカメラの現在の状態を取得する。駆動の方式は沢山あり、モータによる駆動を備えるがそれに限定されない。モータは、少なくとも1つであってもよい。1つのモータにより伸縮・回転駆動させてもよいし、2つの異なるモータによりそれぞれに伸縮・回転駆動させてもよい。
【0036】
ステップS506:上記指令に応じてカメラの現在の状態を調整する。
【0037】
上記ステップでは、指令に応じてカメラの伸縮状態及び/又は回転状態を調整することにより、技術者がカメラに対する制御の必要性を意識しないことによる、カメラの制御手段欠陥の問題が解決され、カメラを制御する制御方式が増加され、カメラの適用性が向上され、より良い撮影が可能になる。
【0038】
上記ステップS502において、指令は、移動端末の利用者の入力情報によってトリガされ、この指令トリガされた後、ステップS502でこの指令が取得され、この指令は、入力情報に応じてカメラの状態を調整する。このような事情は、利用者がカメラにより撮影する必要とする時によく発生する。例えば、利用者は、撮影時に所定角度での写真を撮りたい場合、カメラの伸縮状態及びカメラの回転状態を調整することができる。調整の方式は沢山あり、端末のスクリーンに2群のコントロールを表示してもよく、第1群のコントロールは伸縮状態を調整するためのものであり、第2群のコントロールは回転状態を調整するためのものである。ここでの「群」とは、1群毎に2つのボタンコントロールがあり、一方のボタンによりカメラを伸び出せるか左側へ回転させ、他方のボタンによりカメラを回縮させるか後側へ回転させる、ことを意味している。この場合、ボタンをクリックする度にカメラが規定量ずつ調整され、ボタンを放さずに押し続けるとカメラがスムーズに移動される。好ましくは、調整角度はさらに、上下に調整されることができる。この場合、2つのボタンを追加して、一方のボタンによりカメラを上へ回転させ、他方のボタンによりカメラを下へ回転させることができる。カメラの調整方向の増加と伴ってボタンをさらに増加してもよく、もちろん、ボタンを減少してもよい。ここでのボタンは、タッチスクリーンに表示される仮想ボタンであってもよいし、移動端末に設けられるハードウェアボタンであってもよい。例えば、音量調整キーを調整ボタンとし、スタンバイキーをカメラの状態調整方式の切り替え用の切り替えキーとしてもよい。
【0039】
別の方式として、別の情報入力方式、例えば、スライドのような方式を採用しても良い。利用者は、タッチスクリーン上でタッチ信号を入力する。ただし、タッチ信号は、前記カメラの状態調整の速度及び/又は角度を制御するためのスライド信号である。例えば、利用者が規定のインターフェースにある場合には、第1方向のスライドを受信すると、伸縮状態を調整し、第1方向に垂直する第2方向のスライドを受信すると、回転状態を調整する。回転状態の調整時には、3次元の球や2次元の円を表示してもよく、3次元の球や2次元の円でのスライドを受信ことで回転状態を調整する。
【0040】
上記ステップS502において、指令は、カメラを呼び出す呼び出し命令によってトリガされてもよく、ただし、この呼び出し命令は、移動端末のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムに実装されるアプリケーションによって発信され、この指令は、呼び出し命令に応じてカメラの状態を調整するためのものである。
【0041】
例えば、アプリケーションが顔認識機能を呼び出す必要とする場合には、カメラを伸び出せて利用者に向かって回転させるように指示するための呼び出し命令を、カメラに送信する。上記指令は、呼び出し命令そのものであってもよいし、呼び出し命令に基づいて指令を生成してこの指令に応じてカメラを制御することにより状態調整を行うものであってもよい。
【0042】
また、例えば、カメラが撮られる人の移動と伴って移動できる自動追尾機能を追加してもよい。このような撮影は、移動撮影と呼ばれる。このような移動の方式は、手動で制御されてもよい。手動制御は、上記のコントロールにより達成できる。ここでは、繰り返して説明しない。このような移動の方式は、自動的なものであってもよい。この場合、デフォルトの方向や速度、あるいは、利用者により入力される方向や速度に応じてカメラを調整して移動撮影を行うこともできる。
【0043】
さらなるスマートの方式としては、カメラが撮影者を自動的に追従することである。この方式には、所定周期で撮影目標の変位が取得される。この所定周期で生成される変位に基づいて制御指令を生成してこの指令を取得し、取得された指令に応じてカメラの現在状態を調整する。ただし、指令により指示される伸縮状態及び/又は回転状態に対する調整は、撮影目標の変位に基づくものであり、調整されたカメラは、撮影目標を追従する。
【0044】
上記さまざまな撮影状況には、カメラに対する調整方式は沢山あるが、実際の需要に応じてこれらの調整方法を適宜に選択することができる。例えば、指令に応じて現在の状態を維持して撮影するようにカメラを制御してもよく、伸縮状態の調整後に回転状態の調整を行うようにカメラを制御してもよく、回転状態の調整後に伸縮状態の調整を行うようにカメラを制御してもよく、伸縮状態及び回転状態の調整を同時に行うようにカメラを制御してもよく、伸縮状態の調整のみを行うようにカメラを制御してもよく、回転状態の調整のみを行うようにカメラを制御してもよく、移動端末から伸び出して回縮しない状態を維持するようにカメラを制御してもよい。
【0045】
撮影終了後のカメラ終了制御方式も沢山あり、需要に応じて適宜に選択することができる。例えば、撮影終了後、移動端末の内部に隠蔽したり撮影終了後の状態を維持したり指令の受信前の状態に調整したりするようにカメラを制御してもよい。
【0046】
上記実施例において、写真及び/又はビデオを撮る必要がある場合には、移動端末(例えば、携帯電話)に対して指令を発信し、カメラ部材を伸び出せ(携帯電話内で正面や背面へ回転して伸び出せてもよい。)、伸び出せた後、指令を受信して写真を撮る。例えば、取られるようとする人や物などにレンズが向かいていない場合には、携帯電話に対して指令を発信し、要求される位置までカメラを回転して撮影させる。回転は、手動回転と自動回転とに分けられ、手動回転は手動制御であり、例えば、スクリーンで指をスライドさせることと伴って回転させることである。自動回転は指示発信後の自動回転であり、例えば、設備のある箇所を押して指令を発信することにより、カメラを自動的に180度又は360度等速回転させるか/目標をロックするように回転させる、及び/又は撮影させることである。
【0047】
撮影完了後には、撮影部材を閉じるように指令を発信し、撮影部材を回縮させてもさせなくてもよい。撮影部材は、機体外に留まってスリープ状態又はスタンバイ状態となる。
【0048】
上記実施例では、撮影機能としてカメラが用いられたが、上記撮影機能に撮影前のフレーミング機能が含まれていてもよく、あるいは、撮影を行わずに単独的なフレーミング機能が用いられてもよい。
【0049】
本実施例では、電子装置であって、プロセッサ及び/又はメモリを備え、メモリには、コンピュータプログラム(又はソフトウェア)が記憶され、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行して以上の実施例における方法を実行するように構成される電子装置をさらに提供する。
【0050】
上記メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体と呼ばれることもあり、ただし、コンピュータ読み取り可能な媒体には、永久及び非永久のものが含まれ、リムーバブル及び非リムーバブル媒体は、任意の方法や技術により情報保存を達成することができる。情報は、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムのモジュール、又はその他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例には、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、その他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリやその他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)やその他の光学式ストレージ、磁気テープカセット、テープ磁気ディスク記憶装置やその他の磁気記憶装置、又はコンピュータ設備からアクセスできる情報を記憶するためのその他の非伝送媒体が備えられるがこれらに限定されない。
【0051】
このコンピュータプログラムは装置として理解されることができる。装置におけるモジュールは、上記の方法やステップに対応している。即ち、これらのコンピュータプログラムは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方式で作動させるようにガイドできるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されることができる。これにより、このコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶される指令によっては、指令装置を備える製品が生成される。この指令装置は、フローチャートの1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能を達成する。
【0052】
これに基づき、本実施例では、カメラ制御装置であって、移動端末に設けられるカメラの制御用の指令を取得するための第1取得モジュールと、カメラの伸縮状態、カメラの回転状態、及びカメラを収縮後に移動端末の内部に隠蔽し伸縮・回転駆動させることができる状態の少なくとも1つが含まれるカメラの現在の状態を取得するための第2取得モジュールと、指令に応じてカメラの現在の状態を調整するための調整モジュールと、を備える、カメラ制御装置をさらに提供する。
【0053】
上記指令は、移動端末の利用者の入力情報によってトリガされ、この指令は、入力情報に応じてカメラの状態を調整するためのものであり、及び/又は、この指令は、このカメラを呼び出す呼び出し命令によってトリガされ、ただし、この呼び出し命令は、移動端末のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムに実装されるアプリケーションによって発信され、この指令は、この呼び出し命令に応じてカメラの状態を調整するためのものである。
【0054】
上記制御モジュールは、この指令によって指示される方向及び速度に応じてカメラの状態を調整するようにカメラを制御することにより移動・撮影を行うことに用いられてもよい。
【0055】
撮影目標を追従するようにカメラを制御する場合、上記第2取得モジュールは、所定周期で撮影目標の変位を取得してもよく、上記第1取得モジュールは、所定周期で指令を取得するためのものであり、上記調整モジュールは、取得された指示に応じてカメラの現在の状態を調整するためのものであり、ただし、この指令によって指示される伸縮状態及び/又は回転状態に対する調整は、撮影目標に基づくものであり、調整されたカメラは、撮影目標を追従する。
【0056】
上記調整モジュールがこの指令に応じてカメラの現在の状態を調整することは、この指令に応じて現在の状態を維持して撮影するようにカメラを制御すること、及び/又は、この指令が伸縮状態及び/又は回転状態を調整するようにカメラを指示するために用いられる場合、伸縮状態の調整後に回転状態の調整を行うようにカメラを制御する方式、回転状態の調整後に伸縮状態の調整を行うようにカメラを制御する方式、伸縮状態及び回転状態の調整を同時に行うようにカメラを制御する方式、伸縮状態の調整のみを行うようにカメラを制御する方式、及び回転状態の調整のみを行うようにカメラを制御する方式の1つで状態を調整するようにこの指令に応じてカメラを制御こと、の少なくとも1つを備える。
【0057】
上記装置は、撮影させるようにカメラを制御し、また、撮影終了後、移動端末の内部に隠蔽したり撮影終了後の状態を維持したり指令の受信前の状態に調整したりするようにカメラを制御するための制御装置をさらに備えてもよい。
【0058】
上記実施例では、カメラは、反転せずに昇降することも、昇降せずに反転することも、反転して昇降することも、昇降して反転することもでき、カメラは、伸び出し状態を維持しながら回縮しなくてもよく、「自動伸縮」又は「手動伸縮」に設置されてもよい。ここでの「自動伸縮」とは、撮影指令が発信されるとカメラが自動的に上昇し、撮影指令がオフとなるとカメラが自動的に回縮し、前撮りや後撮りの指令が発信されるとカメラが自動的に反転するか現在状態を維持すること、を意味している。ここでの「手動伸縮」とは、カメラの伸縮に対して、伸び出しや回縮の指令を別途に発信する必要があり、カメラが指令を受信した後に伸び出すか回縮するか、撮影システムに拘束されなく、即ち、「手動伸縮」に設定されることが利用者により要求される場合、利用者がカメラの伸び出し指令を発信せずに撮影指令のみを発信すると、カメラが機体から伸び出さなくても撮影操作を依然に行うこと、を意味している。カメラは、任意の角度で回転・停止して撮影することができ、手によるスライドで角度を調整するか、等速回転するか、回転方向を水平及び/又は垂直にすることができる。レンズは、機体から上昇するか機体内に隠蔽される時なの何らかの状態でも写真やビデオを撮ることができる。上記実施例によると、カメラを適宜に制御することができ、より多くの撮影スキルが可能になる。
【0059】
なお、上記実施例における「備える」、「含む」という用語またはそれらの何らかの他の変形は、非独占的な含有をカバしているため、一連の要素を備えるプロセス、方法、物品または設備は、それらの要素だけでなく、明確的に挙げられない他の要素もさらに備え、あるいは、このようなプロセス、方法、物品または設備に固有された要素もさらに備える。さらなる制限がない場合、「~を備える」という語句によって限定される要素は、該要素の備えるプロセス、方法、物品または設備における他の同じ要素の存在を排除するものではない。
【0060】
上記は本願に係る実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではない。当業者であれば、本願に対して様々な修正及び変更を行うことができる。本願の精神及び原理でなされたあらゆる修正、同等置換、改善などは、いずれも本願の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 携帯電話本体、2 固定装置、3 昇降構造本体、4 ラチェット、5 ダブルヘッドモータ、6 回転ロッド、7 回転軸受、8 回転歯車、9 伝達軸受、10 伝達ロッド、11 伝達モータ、12 カメラ本体、13 嵌合溝、14 電源線、15 支持リング、16 封止パッド、17 伸縮口、18 可動封止板、19 回転溝、20 回転ブロック、21 摺動溝、22 回転ベース、23 摺動ブロック、24 伝送線




図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】