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▶ バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】折り畳み機構
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/02 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
A47D13/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576115
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 EP2022065872
(87)【国際公開番号】W WO2022258822
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110650502.9
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】モー、シャオロン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、クン
(57)【要約】
【課題】本開示は、ベビーキャリアを適した折り畳み機構を開示する。
【解決手段】前記ベビーキャリアは、対向する第1の部分と第2の部分を含む。前記折り畳み機構は、第1の接続部材と、第2の接続部材と、駆動部材と、操作部材と、ロック部材とを含む。前記第1の接続部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に枢動に接続される。前記第2の接続部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方に枢動に接続される。前記駆動部材は、前記第1の接続部材に配置され、位置制限部を含む。前記操作部材は、前記駆動部材に対して固定され、操作部を含み、前記操作部は、前記第1の接続部材の表面に対して突出または凹んでいる。前記ロック部材は、前記第2の接続部材に配置され、ロック部を形成し、前記位置制限部は、前記ロック部に選択的にクランプされる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベビーキャリアに適した折り畳み機構であって、
前記ベビーキャリアは、第1の部分と第2の部分を含み、
前記第1の部分と前記第2の部分は、縦方向に配置され、
前記折り畳み機構は、接続部材を含み、
前記第2の部分は、前記接続部材を介して前記第1の部分に移動可能に接続され、
前記接続部材の延在方向は、前記縦方向と平行である、
ことを特徴とする折り畳み機構。
【請求項2】
前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、底板を含み、前記接続部材は、前記第1の部分の前記底板と前記第2の部分の前記底板にそれぞれ枢動可能に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み機構。
【請求項3】
前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の縦方向の長さ以下であり、収容溝が前記第1の部分の前記底板に形成され、前記第1の部分の前記底板の上面に対して凹んでおり、貫通溝が前記第2の部分の前記底板に設けられ、前記第2の部分の前記底板の上面と下面に連通し、前記接続部材は、前記収容溝と前記貫通溝を通過している、
ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み機構。
【請求項4】
前記折り畳み機構は、さらに、第1の位置制限部材と第2の位置制限部材を含み、前記第1の位置制限部材と前記第2の位置制限部材とは、前記第1の部分の前記底板と前記第2の部分の前記底板にそれぞれ固定、枢動又はクランプされ、前記接続部材は、前記第1の位置制限部材と前記第2の位置制限部材とに外嵌されている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の折り畳み機構。
【請求項5】
前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の縦方向の長さ以下であり、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、さらに、対応する底板を囲む側壁を含み、前記折り畳み機構は、前記ベビーキャリアを展開状態と折り畳み状態との間で切り替えるためのものであり、前記第2の部分の前記底板は、前記展開状態で前記第1の部分の前記底板に当接して面一され、前記第2の部分の前記底板と前記側壁とは、前記折り畳み状態で前記第1の部分の前記底板と前記側壁にそれぞれ重ね合わされる、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項6】
前記折り畳み機構は、さらに、接続孔を含み、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、端面を含み、前記接続部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に固定配置され、前記対応する端面に対して突出し、前記接続孔は、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方の前記端面に形成され、前記接続孔の数及び位置は、前記接続部材に対応している、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項7】
前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の前記縦方向の長さ以下であり、前記接続部材は、前記第2の部分に固定配置され、前記接続部材が前記第2の部分の前記端面に対して突出する長さは、前記第1の部分と前記第2の部分との前記縦方向の長さの差よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項8】
前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、底板と側壁を含み、各側壁は、対応する前記底板を囲み、前記接続部材は、前記第2の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方の外側に配置され、スライド部を含み、前記第1の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方にスライドレール又はスライド溝が形成され、前記スライド部は、前記スライドレール又はスライド溝にスライド可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項9】
前記折り畳み機構は、さらに、操作部材と少なくとも1つのロック部材を含み、前記操作部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に配置され、少なくとも1つの位置制限溝が形成され、前記少なくとも1つのロック部材は、ロック部と位置制限部を含み、前記位置制限部は、前記少なくとも1つの位置制限溝にスライド可能に配置され、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方に複数のロック孔が形成され、前記ロック部は、前記複数のロック孔内に選択的にクランプされている、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1に記載の折り畳み機構。
【請求項10】
前記折り畳み機構は、さらに、弾性部材を含み、前記ロック部材と前記位置制限溝とは、複数設けられ、前記弾性部材は、前記操作部材と前記複数のロック部材との間に配置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の折り畳み機構。
【請求項11】
前記少なくとも1つのロック部材の延在方向は、前記縦方向に対して傾斜しており、前記少なくとも1つの位置制限溝の延在方向は、前記縦方向と前記少なくとも1つのロック部材の前記延在方向に対して傾斜している、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の折り畳み機構。
【請求項12】
前記操作部材は、前記第2の部分の前記底板の外側に配置され、収容溝が前記第1の部分の前記底板に形成され、前記複数のロック孔は、前記収容溝の側面に配置され、前記操作部材と前記少なくとも1つのロック部材とは、前記収容溝にスライド可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項13】
前記接続部材は、さらに、固定部を含み、前記スライド部は、前記固定部に枢動可能に接続され、前記接続部材は、前記固定部を介して、前記第2の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方の外側に固定配置されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の折り畳み機構。
【請求項14】
ベビーキャリアに適した折り畳み機構であって、
前記ベビーキャリアは、第1の部分と第2の部分を含み、
前記第1の部分は、ベース部と複数の折り畳み部を含み、
前記複数の折り畳み部は、前記ベース部に枢動可能に接続され、前記ベース部と、少なくとも1つの前記折り畳み部と、前記第2の部分とは、縦方向に順次に配置され、
前記折り畳み機構は、接続部材を含み、
前記第2の部分は、前記接続部材を介して、前記ベース部にスライド可能に接続され、前記接続部材の延在方向は、前記縦方向と平行である、
ことを特徴とする折り畳み機構。
【請求項15】
前記折り畳み機構は、さらに、ロック部材と、駆動部材と、操作部材とを含み、
前記ロック部材は、複数の前記折り畳み部のうちの1つに枢動接続され、位置制限機能を有する延在部と前記延在部に対して屈曲する屈曲部を含み、前記第2の部分は、ロック部を含み、前記屈曲部は、前記ロック部に選択的にクランプされ、
前記駆動部材は、前記複数の折り畳み部のうちの1つに配置され、位置制限溝が形成され、前記位置制限機能は、前記位置制限溝にスライド可能に配置され、
前記操作部材は、前記駆動部材に接続され、前記複数の折り畳み部のうちの1つの表面に対して突出または凹んでいる、
ことを特徴とする請求項14に記載の折り畳み機構。
【請求項16】
前記折り畳み機構は、さらに、弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記複数の折り畳み部のうちの1つと前記駆動部材との間に配置されている、
ことを特徴とする請求項15に記載の折り畳み機構。
【請求項17】
前記ベビーキャリアは、位置決定部が形成されたハンドルを含み、前記駆動部材の一端は、前記位置決定部に選択的にクランプされている、
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の折り畳み機構。
【請求項18】
前記複数の折り畳み部のうちの1つに第1の収容スペースと、第2の収容スペースと、スライド溝とが形成され、前記第2の収容スペースは、前記複数の折り畳み部のうちの1つの側部に配置され、前記スライド溝は、前記第1の収容スペースと前記第2の収容スペースに連通し、前記ハンドルの一部は、前記第1の収容スペースを貫通し、前記駆動部材は、前記スライド溝にスライド可能に配置され、前記ロック部の少なくとも一部は、前記第2の収容スペースに収容されている、
ことを特徴とする請求17に記載の折り畳み機構。
【請求項19】
前記スライド溝の延在方向は、前記縦方向と平行である、
ことを特徴とする請求項18に記載の折り畳み機構。
【請求項20】
前記駆動部材と前記ロック部材とは、前記複数の折り畳み部のうちの1つに埋め込まれている、
ことを特徴とする請求項15から19のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項21】
前記接続部材は、パイプ部材であり、第1のパイプと第2のパイプとを含み、前記第1のパイプは、前記ベース部に配置され、キャビティが形成され、前記第2のパイプは、前記第2の部分に接続され、前記キャビティにスライド可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項14から20のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項22】
前記第1のパイプは、前記ベース部に埋め込まれている、
ことを特徴とする請求項21に記載の折り畳み機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベビー用品の技術分野に関し、特に、ベビーキャリアを簡易に折り畳むことができる折り畳み機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーキャリアは、スリーピングボックス、ベビーベッド、揺りかご等のように、市販されている一般的なベビー関連製品である。一般に、ベビーキャリアは、赤ちゃんを抱っこするためのフレーム本体と、フレーム本体を支持するためのブラケット本体と、フレーム本体に敷かれた布カバーと、ユーザが持ちやすいハンドル等の構成部品を含む。赤ちゃんが使用する際、赤ちゃんが寝返りを打ったり転がったりする動きや、外的な外乱によってキャリア全体が崩れないように、部品は互いに固定されている。
【0003】
しかしながら、ベビーキャリアを使用しない場合、使用状態で保管されるベビーキャリアの体積は大きいため、携帯に不利であるだけでなく、部屋の広いスペースを占有することがある。そこで、ベビーキャリアを持ち運んだり収納したりし易くするために、ベビーキャリアの様々な部分を折り畳んで体積を小さくすることができる折り畳み機構を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、ベビーキャリアを折り畳みやすい折り畳み機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、ベビーキャリアに適した折り畳み機構を提供する。ベビーキャリアは、縦方向に沿って配置された第1の部分と第2の部分とを含む。折り畳み機構は、接続部材を含み、ここで、第2の部分が接続部材を介して第1の部分に移動可能に接続され、前記接続部材の延在方向は、縦方向と平行である。
【0006】
好ましくは、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、底板を含み、前記接続部材は、前記第1の部分の前記底板と前記第2の部分の前記底板にそれぞれ枢動接続されている。
【0007】
好ましくは、前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の縦方向の長さ以下である。収容溝が前記第1の部分の前記底板に形成され、前記第1の部分の前記底板の上面に対して凹んでいる。貫通溝が前記第2の部分の前記底板に設けられ、前記第2の部分の前記底板の下面と上面に連通する。前記接続部材は、前記収容溝と前記貫通溝を通過している。
【0008】
好ましくは、前記折り畳み機構は、さらに、第1の位置制限部材と第2の位置制限部材を含み、ここで、前記第1の位置制限部材と前記第2の位置制限部材とは、前記第1の部分の前記底板と前記第2の部分の前記底板にそれぞれ固定、枢動又はクランプされ、前記接続部材は、前記第1の位置制限部材と前記第2の位置制限部材とに外嵌されている。
【0009】
好ましくは、前記第2の部分の前記縦方向の長さは、前記第1の部分の前記縦方向の長さ以下である。各前記第1の部分と前記第2の部分は、さらに、側壁を含み、各側壁は、前記対応する底板を囲む。前記折り畳み機構は、前記ベビーキャリアを展開状態と折り畳み状態との間で切り替えるためのものであり、前記第2の部分の前記底板は、前記展開状態で前記第1の部分の前記底板に当接して面一され、前記第2の部分の前記底板と前記側壁とは、前記折り畳み状態で前記第1の部分の前記底板と前記側壁にそれぞれ重ね合わされる。
【0010】
好ましくは、前記折り畳み機構は、さらに、接続孔を含む。前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、端面を含み、前記接続部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に固定配置され、前記対応する端面に対して突出し、前記接続孔は、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方の前記端面に形成され、前記接続孔の数及び位置は、前記接続部材に対応している。
【0011】
好ましくは、前記第2の部分の前記縦方向の長さは、前記第1の部分の前記縦方向の長さ以下である。前記接続部材は、前記第2の部分に固定配置され、前記接続部材が前記第2の部分の前記端面に対して突出する長さは、前記第1の部分と前記第2の部分との前記縦方向の長さの差よりも小さい。
【0012】
好ましくは、前記第1の部分と前記第2の部分とのそれぞれは、底板と側壁を含み、各側壁は、前記対応する底板を囲む。前記接続部材は、前記第2の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも1つに配置され、スライド部を含み、前記第1の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方にスライドレール又はスライド溝が形成され、前記スライド部は、前記スライドレール又はスライド溝にスライド可能に配置されている。
【0013】
好ましくは、前記折り畳み機構は、操作部材と少なくとも1つのロック部材を含む。前記操作部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に配置され、少なくとも1つの位置制限溝を形成し、前記少なくとも1つのロック部材は、ロック部と位置制限部を含む。前記位置制限部は、前記位置制限溝にスライド可能に設けられ、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方に複数のロック孔が形成され、前記ロック部は、複数のロック孔にクランプされている。
【0014】
好ましくは、前記折り畳み機構は、さらに、弾性部材を含み、前記ロック部材と前記位置制限溝とは、複数設けられ、前記弾性部材は、前記操作部材と前記複数のロック部材との間に配置されている。
【0015】
好ましくは、前記ロック部材の延在方向は、前記縦方向に対して傾斜しており、前記位置制限溝の延在方向は、前記縦方向と前記ロック部材の延在方向に対して傾斜している。
【0016】
好ましくは、前記操作部材は、前記第2の部分の前記底板の外側に配置され、収容溝は、前記第1の部分の前記底板に形成され、複数のロック孔は、前記収容溝の側部に配置され、駆動部材と前記ロック部材とは、前記収容溝にスライド可能に配置されている。
【0017】
好ましくは、前記接続部材は、さらに、固定部を含み、ここで、前記スライド部は、前記固定部に回動可能に接続され、前記接続部材は、前記固定部を介して、前記第2の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方の外側に固定配置されている。
【0018】
本開示は、また、ベビーキャリアに適した折り畳み機構を提供する。前記ベビーキャリアは、第1の部分と第2の部分とを含む。前記第1の部分は、ベース部と複数の折り畳み部を含む。前記複数の折り畳み部は、前記ベース部に枢動可能に接続され、前記ベース部と少なくとも1つの前記折り畳み部と前記第2の部分とは、縦方向に順次に配置されている。前記折り畳み機構は、接続部材を含み、ここで、前記第2の部分は、前記接続部材を介して、前記ベース部にスライド可能に接続され、前記接続部材の延在方向は、前記縦方向と平行である。
【0019】
好ましくは、前記折り畳み機構は、さらに、ロック部材と、駆動部材と、操作部材とを含む。前記ロック部材は、複数の前記折り畳み部のうちの1つに枢動接続され、延在部と屈曲部とを含み、ここで、前記延在部に位置制限機能を有し、屈曲部は、前記延在部に対して屈曲する。前記第2の部分は、ロック部を含み、前記屈曲部は、前記ロック部に選択的にクランプされている。前記駆動部材は、前記折り畳み部に配置され、位置制限溝を形成し、前記位置制限機能は、前記位置制限溝にスライド可能に配置されている。前記操作部材は、前記駆動部材に接続され、前記折り畳み部の表面に対して突出または凹んでいる。
【0020】
好ましくは、前記折り畳み機構は、さらに、弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記折り畳み部と前記駆動部材との間に配置されている。
【0021】
好ましくは、前記ベビーキャリアは、さらに、ハンドルを含み、前記ハンドルに位置決定部が形成され、前記駆動部材の一端は、前記位置決定部に選択的にクランプされている。
【0022】
好ましくは、前記折り畳み部に第1の収容スペースと、第2の収容スペースと、スライド溝とが形成され、前記第2の収容スペースは、前記折り畳み部の一方の側部に配置され、前記スライド溝は、前記第1の収容スペースと前記第2の収容スペースに連通し、前記ハンドルの一部は、前記第1の収容スペースを貫通し、前記駆動部材は、前記スライド溝にスライド可能に配置され、前記ロック部の少なくとも一部は、前記第2の収容スペースに収容されている。
【0023】
好ましくは、前記スライド溝の延在方向は、前記縦方向と平行である。
【0024】
好ましくは、前記駆動部材と前記ロック部材とは、前記折り畳み部に埋め込まれている。
【0025】
好ましくは、前記接続部材は、パイプ部材であり、第1のパイプと第2のパイプとを含み、ここで、前記第1のパイプは、前記ベース部に配置され、キャビティを形成し、前記第2のパイプは、前記第2の部分に接続され、前記キャビティにスライド可能に配置されている。
【0026】
好ましくは、前記第1のパイプは、前記ベース部に埋め込まれている。
【0027】
本開示の実施形態を説明するための図面と併せて、以下の説明により、本開示はより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本開示の第1の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視図である。
図2図1のベビーキャリアの一部の構成部材の分解図である。
図3図2における領域Aの拡大模式図である。
図4図1のベビーキャリアの概略断面図である。
図5図4の部分拡大の模式図である。
図6図1のベビーキャリアの折り畳み状態の斜視模式図である。
図7】本開示の第2の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視図である。
図8図7のベビーキャリアの折り畳み中の斜視図である。
図9図7のベビーキャリアの折り畳み状態の斜視模式図である。
図10】本開示の第3の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視図である。
図11図10のベビーキャリアの折り畳み状態の斜視模式図である。
図12】本開示の第4の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視図である。
図13図12の第1の部分の斜視模式図である。
図14図13の第1の部分の別の角度からの斜視図である。
図15図14のスライドレールの斜視模式図である。
図16図12の第2の部分の斜視図である。
図17図16の接続部材の斜視模式図である。
図18図12のベビーキャリアの概略断面図である。
図19図12のベビーキャリアの概略下面図である。
図20】カバーが取り外された状態の図19のベビーキャリアの概略底面図である。
図21】本開示の第5の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視模式図である。
図22図21のベビーキャリアの概略下面図である。
図23図22のベビーキャリアの概略的な底面図であり、ベース部分が取り外され、折り畳み部の一部が折り畳まれている。
図24図21のベビーキャリアの概略断面図である。
図25図21のベビーキャリアの内部部材の模式図である。
図26】接続部材が折り畳まれた後の図25のベビーキャリアの内部部材の概略図である。
図27図21のベビーキャリアの別角度からの斜視模式図である。
図28図21のベビーキャリアの展開状態から折り畳み状態へのプロセスの第1のステップの概略図である。
図29図21のベビーキャリアの展開状態から折り畳み状態へのプロセスの第2のステップの概略図である。
図30図21のベビーキャリアの展開状態から折り畳み状態へのプロセスの第3ステップの概略図である。
図31図21のベビーキャリアの展開状態から折り畳み状態へのプロセスの第4ステップの概略図である。
図32図21のベビーキャリアの折り畳み状態の斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。ここで、同一の符号は同一の構成部材を表す。
【0030】
図1を参照すると、図1は、本開示の第1の実施形態による折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視図である。この実施形態の折り畳み機構1は、ベビーキャリア2に適している。ベビーキャリア2は、携帯型スリープボックスまたは揺りかごであり、第1の部分10と第2の部分20を含み、第1の部分10は、例えばスリープボックスの手すりまたは上フレームであり、第2の部分20は、第1の部分10と対向するように配置され、例えば、スリープボックスのボックスボディまたは下フレームである。好ましくは、ベビーキャリア2は、ハンドル30をさらに含み、ここで、ハンドル30が前記第1の部分10に接続され、ベビーキャリア2を容易に持ち運ぶためにユーザによって把持されることができる。
【0031】
図2図3を同時に参照すると、図2図1のベビーキャリアの一部の部材の分解図であり、図3図2の領域Aの拡大模式図である。図1に示すように、この実施形態では、ベビーキャリア2には4つの折り畳み機構1が設けられており、ベビーキャリア2の前、後、左、右方向にそれぞれ設けられ、第1の部分10と第2の部分20との間に位置する。これらの折り畳み機構1は、ベビーキャリア2を第1の部分10と第2の部分20とが互いに対向する展開状態にロックしたり、ベビーキャリアを第1の部分10と第2の部分とが互いに隣接する折り畳み状態に折り畳んだりするために用いられる。なお、ベビーキャリア2は、実際の必要に応じて、図2に示すように、前部と後部にそれぞれ折り畳み機構1を設けてもよく、あるいは、前、後、左、右のいずれか一方にのみ折り畳み機構1を設けてもよいが、これらに限定されない。図3に示すように、各折り畳み機構1は、第1の接続部材100と、第2の接続部材200と、ロック部材300と、操作部材400と、位置決定部500とを含み、ここで、第1の接続部材100は、第1の部分10に枢動可能に接続され、前記第2の接続部材200は、前記第2の部分20に枢動可能に接続され、ロック部材300は、接続部材100上に配置され、操作部材400は、ロック部材300に対して固定され、前記位置決定部500は、前記第2の接続部材に配置されている。
【0032】
具体的には、折り畳み機構1は、第1の補助コネクター800と、第2の補助コネクター900とをさらに備え、ここで、第1の補助コネクター800は、例えば、第1の部分10に外嵌され、第1の接続部材100に固定配置された金属スリーブであり、第2の補助コネクターは、例えば、第2の部材20に固定的に設けられ、第2の接続部材200に枢動接続される枢動座である。言い換えれば、前記第1の接続部材100は、第1の補助コネクター800を介して第1の部分10に枢動接続され、第2の接続部材200は、第2の補助コネクター900を介して前第2の部材に枢動接続されている。具体的には、折り畳み機構1は、操作部材400を介して、ロック部材300を操作して位置決定部500を選択的にクランプすることで、ベビーキャリア2を展開状態と折り畳み状態との間で切り換えることができる。図3に示すように、ロック部材300と操作部材400とは、一体に形成された部材であってもよいし、独立した部材であってもよい。この実施形態では、ロック部材300と操作部材400は互いに独立しており、ここで、ロック部材300は位置制限部310を含み、貫通孔320を形成し、操作部材400は、操作部410と貫通部420とを含む。操作部410は、第1の接続部材100の表面に対して突出しており、そして、ユーザが容易に掴むことができる。貫通部420は、例えば、突出柱であり、この実施形態では、2つの貫通部は、前記貫通孔320を貫通してロック部材300と操作部材400とを互いに固定する。一方、位置決定部500は、位置決定部510を形成し、例えば凹部であり、前記位置制限部310の形状に対応する形状を有し、前記位置制限部310が選択的に前記位置制限部510にクランプされている。
【0033】
図4から図6を参照すると、図4図1のベビーキャリアの概略断面図、図5図4の部分拡大概略図、図6図1のベビーキャリアの折り畳み状態の斜視概略図である。図5に示すように、第1の接続部材100には、第1の接続部材の縦方向に延びる収容溝110が形成され、ロック部材300が収容溝110にスライド可能に設けられ、位置決定部500が第2の接続部材200に固定的に設けられている。好ましくは、各折り畳み機構1は、2つの位置制限部材700をさらに含み、ここで、位置制限部材700は、例えば、リベット又はボルトであり、位置制限部材700のうちの1つは、第1の接続部材100の端部及び第2の接続部材200の端部を通過し、そして、第1の接続部材100と第2の接続部材200とは、位置制限部材700を介して互いに枢動接続する。ストッパー部材700の他方は、第2の接続部材200の他方の端部と第2の補助コネクター900とを通過し、そして、第2の接続部材200は、第2の補助接続部材900に対して枢動可能である。このため、ユーザが操作部材400を介してロック部材300を操作して収容溝110を縦方向にスライドさせると、位置制限部310が位置決定部510から離間し、ロック部材300が位置決定部500にクランプされることがなくなり、そして、第1の接続部材100と第2の接続部材200は、位置制限部材700を介して互いに対して枢動し、その後、ベビーキャリア2を図6に示すような折り畳み状態に切り替えることができる。好ましくは、折り畳み機構1は、弾性部材600をさらに含み、例えば、弾性部材600は、ばねであり、ロック部材300を位置決定部500とクランプされた位置に戻すために使用される。具体的には、弾性部材600は、収容溝110内に設けられ、第1の接続部材100とロック部材300とに接続されている。ユーザが操作部材400を介してロック部材300を操作して上向きにスライドさせると、前記弾性部材600は押圧されて弾性力を蓄積する。ユーザが操作部材400を解放し、第1の接続部材100と第2の接続部材200が、位置制限部310が再び位置決定部510に対応する位置に枢動すると、位置制限部310は、ベビーキャリア2を展開状態に自動的にロックするために、弾性部材600によって位置決定部510に押圧される。
【0034】
さらに、ロック部材300の部材間のスライド中の摩耗を低減するために、位置制限部310と位置決定部510の少なくとも1つがキャンバー面(cambered surface)を有し、この実施形態では、位置制限部310がキャンバー面312を有することが好ましい。したがって、ロック部材300は、操作部材400を介して収容溝110の上端に向かってスライドか、ベビーキャリア2が折り畳み状態から展開状態に変化したときに自動的にリセットかにかかわらず、キャンバー面312の緩衝作用によって位置決定部510との摩耗や衝突を低減することができ、これにより、折り畳み機構1の寿命延長に有利である。
【0035】
また、この実施形態の折り畳み機構1は、操作部材400の変位ストロークを制限する効果もある。詳細には、図3に示すように、第1の接続部材100は、位置制限孔120を形成し、位置制限孔120は、例えば、第1の接続部材の壁面を貫通する長穴であり、貫通部420の縦方向長さよりも長い縦方向長さを有し、貫通部420が位置制限孔120にスライド可能に設けられている。このような構成により、ユーザが操作部材400を押すと、操作部材400の変位ストロークが位置制限孔120の縦方向長さに制限され、ロック部材300と操作部材400が過度にスライドするのを防止することができる。
【0036】
また、第1の接続部材100と第2の接続部材200がベビーキャリア2の外側に枢動してベビーキャリア2の体積を大きくすることを防止するために、この実施形態の第2の補助コネクター900は、第1の接続部材100と第2の接続部材200の枢動方向を制限するためのストッパー910を含む。具体的には、第1の部分10と第2の部分20とは、赤ちゃんを収容するための収容スペースSを囲んで形成し、ストッパー910は、収容スペースSに対して第2の接続部材200の外部に配置されている。ベビーキャリア2が展開状態にあると、ストッパー910が第2の接続部材200の下端の外側に当接して、第1の接続部材100と第2の接続部材200が収容スペースSの外向きに枢動できなくなり、ベビーキャリア2が折り畳むときの体積を減少させるだけでなく、また、折り畳み機構1が外に突出し、他の物体と衝突したり破損したりすることも防止される。
【0037】
なお、この実施形態では、第1の接続部材100は第1の部分10に枢動接続し、第2の接続部材200は第2の部材20に枢動接続され、ロック部材300と位置決定部500は、第1の接続部材100、第2の接続部材200にそれぞれ設けられているが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態では、第1の接続部材100は第2の部分20に枢動接続され、位置決定部500は、第1の部分10に枢動可能に接続された第2の接続部材に配置されてもよく、これにより、選択的なクランプの効果も得ることができる。
【0038】
また、この実施形態では、操作部410は第1の接続部材100の表面に対して突出しているが、他の可能な実施形態では、操作部410は、ユーザの指の出し入れや把持を容易にするために、第1の接続部材100の表面に対して凹形構造を有していてもよい。一方、この実施形態では、ストッパー910は第2の補助コネクター900上に配置されるが、他の可能な実施形態では、ストッパーは、第1の補助コネクター800上に配置されてもよいし、第1の補助コネクター800と第2の補助コネクター900のそれぞれに配置されてもよく、第1の接続部材100と第2の接続部材200が収容スペースSの外向きに回転することを防止する効果が同様に達成できる。
【0039】
図7から図9を参照すると、図7は展開状態にあるベビーキャリアの斜視模式図、図8図7のベビーキャリアの折り畳み中の斜視模式図、図9は折り畳み状態にある図7のベビーキャリアの斜視模式図である。この実施形態の折り畳み機構1aは、ベビーキャリア2aに適用することができ、ベビーキャリア2aは、スリープボックスまたは揺りかごであってもよく、第1の部分10aと第2の部分20aを含み、ここで、第1の部分10aはスリープボックスの前半部であり、第2の部分20aはスリープボックスの後半部であり、第1の部分10aと第2の部分20aは、縦方向Lに沿って配置されている。一方、折り畳み機構1aは、接続部材100aを含み、第2の部分20aが接続部材100bを介して第1の部分10aに移動可能に接続され、接続部材100cの延在方向は、縦方向Lと平行である。好ましくは、ベビーキャリア2aは、ハンドル30aをさらに含み、ここで、ハンドル30aは第1の部分10aに接続され、ベビーキャリア2aを容易に持ち運ぶためにユーザによって把持され得る。
【0040】
具体的には、この実施形態の接続部材100aは、例えば、リンクレバーであり、複数に設けられていてもよく、第1の部分10aと第2の部分20aとは、接続部材100aを介して互いに枢動接続されている。図8に示すように、第1の部分10aは、底板12aと、底板12aを取り囲み、底板12aの第2の部分20aに面する位置に開口を形成する側壁14aとを含む。第2の部分20aはさらに、底板22aと、底板22aを取り囲み、底板22aの第1の部分10aに面する位置に開口を形成する側壁24aとを含み、接続部材100aは、第1の部分10aの底板12aと第2の部分20aの底板22aとにそれぞれ枢動接続されている。したがって、折り畳み機構1aは、ベビーキャリア2aを図7に示す展開状態と図9に示す折り畳み状態との間で切り替えるように適合されている。ベビーキャリア2aが展開状態にあるとき、第1の部分10aの開口と第2の部分20aの開口は互いに対向し、第2の部分20aの底板22aは第1の部分10aの底板12aと当接して面一になる。ユーザがベビーキャリア2aの使用を完了すると、第2の部分20aは、接続部材100aを介して第1の部分10aの側壁14aに囲まれた空間に回転して進入することができ、このとき、第2の部材20aの底板22aと側壁24aは、第1の部分10bの底板12aと側壁14aにそれぞれ重ね合わされ、これにより、図9に示す状態となる。
【0041】
さらに、この実施形態の底板12aには、接続部材100aで第1の部分10aに対して第2の部分20aを円滑に回転駆動するために、収容溝Gが設けられている。収容溝Gの数は、接続部材100aの数に対応し、収容溝Gは底板12aの上面に対して凹んでいる。底板22aには貫通溝Tが設けられており、貫通溝Tの数も、接続部材100aの数に対応しており、貫通溝Tは底板22aの上面と下面とを連通させている。接続部材100aは、収容溝G及び貫通溝Tを通過する。言い換えれば、接続部材100aは、貫通溝Tを介して底板22aを貫通し、これにより、第2の部分20aが第1の部分10aに対して枢動する間に、接続部材100aが底板22aに対して縦方向L及び底板22aの厚さ方向に回転できる。ベビーキャリア2aが展開状態にある場合、接続部材100aも収容溝Gに収容できるので、底板12aと底板22aに対して突出し、これにより赤ちゃんが横になる不快感を引き起こすことがない。
【0042】
好ましくは、折り畳み機構1aは、第1の位置制限部材200a及び第2の位置制限部材300aをさらに含み、ここで、第1の位置制限部材200及び第2の位置制限部材300aは、例えばボルトであり、底板12a及び底板22aにそれぞれ固定配置され、接続部材100aは、その頭部及び尾部にスリーブ筒状構造を有し、接続部材100aは、上記スリーブ構造により第1のストッパー200aと第2のストッパー300aに外嵌されている。この構成により、第1の位置制限部材200a及び第2の位置制限部材300aに対する接続部材100aの回転により、第2の部分20aの第1の部分10aに対する枢動を実現することができ、部材と底板12a及び22aとの間の摩耗を低減することができる。もちろん、他の実施形態では、第1の位置制限部材200aと第2の位置制限部材300aはそれぞれ底板12aと底板22aを枢動またはクランプすることができ、接続部材100aは第1の位置制限部材200と第2の位置制限部材300aに対して固定され、あるいは、接続部材100aが底板12aと底板22aとを直接枢動接続してもよく、これらの態様に限定されない。
【0043】
図10及び図11を参照して、図10は、本開示の第3の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視模式図、図11は、折り畳み状態の図10のベビーキャリアの斜視模式図である。この実施形態の折り畳み機構1bは、ベビーキャリア2bに適しており、折り畳み機構1aと同様である。折り畳み機構1bと折り畳み機構1aとの主な違いは、折り畳み機構1bは、接続部材100bと接続孔Hを含み、第1の部分10bと第2の部分20bとは、接続部材100bと接続孔Hを介して互いに着脱可能に接続されていることである。
【0044】
具体的には、図11に示すように、第1の部分10bは、底板12bと側壁14bに加えて端面16bを含み、端面16bは、底板12bと側壁14dの側部に形成されている。同様に、第2の部分20bは、底板22bと側壁24bに加えて端面26bを含み、端面26bは底板22bと側壁24の側部に形成されている。この実施形態では、接続部材100bは、第2の部分20bの端面26bに固定的に設けられて端面26bに対して突出しており、接続孔Hは、第1の部分10bの端面16bに形成されており、接続孔Hの数と位置は、接続部材100bに対応している。この構成により、ユーザがベビーキャリア2bの使用を完了すると、第2の部分20bを接続部材100bとともに第1の部分10bの接続孔Hから引き出すことができ、第2の部分20bが第1の部分10bに積層され、これにより、ユーザは、第1の部分10bに接続されたハンドル30bだけで、縦方向の長さが小さくなったベビーキャリア2bを一度に持ち運ぶことができ、ベビーキャリア2bの使用の利便性が向上する。
【0045】
また、この実施形態では、第2の部分20bの縦方向Lの長さは、第1の部分10bの縦方向Lの長さ以下であり、接続部材100bの端面26bに対して突出する長さは、第1の部分10bと第2の部分10bとの縦方向Lの長さ差よりも小さい。この構成により、ベビーキャリア2bが折り畳まれた状態にある場合、接続部材100bが端面26bに対して突出する部分が、端面16bを超えず、外部部材との衝突により接続部材100bが破損するのを防止することができる。
【0046】
なお、この実施形態では、接続部材100bは端面26bに固定設置され、接続孔Hは端面16bに形成されているが、接続部材100bは端面16bに固定設置され、接続孔Hは前記端面26bに形成されてもよく、これにより、第1の部分10bと第2の部分20bとを互いに着脱可能に接続する効果も得られる。
【0047】
図12を参照して、図12は、本開示の第4の実施形態に係る折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視模式図である。この実施形態の折り畳み機構1cは、ベビーキャリア2cに適しており、折り畳み機構1bと同様である。折り畳み機構1cと折り畳み機構1bとの主な違いは、折り畳み機構1cは接続部材100cとスライドレールRとを含み、第1の部分10cと第2の部分20cとが接続部材100cとスライドレールRとを介して互いにスライド可能に接続されていることである。
【0048】
図13から図17を参照すると、図13図12の第1の部分の斜視模式図、図14図13の第1の部分の別角度からの斜視模式図、図15図14のスライドレールの斜視模式図、図17は、図16の接続部材の斜視模式図である。詳細には、接続部材100cは、第2の部分20cの底板22c及び側壁24cの少なくとも一方の外側に配置されている。この実施形態では、底板22c及び側壁24cのそれぞれの外側に接続部材100cが配置され、接続部材100cは、スライド部110cと固定部120cを含み、スライド部110cは、例えば1つ以上のローラであり、固定部120cに枢動接続され、また、接続部材100cは、固定部120cを介して底板22c及び側壁24cの外側に固定的に設けられているが、これらの実施形態に限定されるものではない。他の可能な実施形態では、スライド部110cは、底板22cと側壁24cとに直接的かつ一体的に形成することができる。一方、スライドレールRは、第1の部分10cの底板12cと側壁14cに設けられ、その数と位置は、接続部材100cに対応し、スライド部110cは、スライドレールRにスライド可能に設けられている。したがって、ユーザがベビーキャリア2cの使用を完了すると、第2の部分20cは、接続部材100cとスライドレールRとを介して第1の部分10cの内部に収容され、折り畳み状態におけるベビーキャリア2cの体積を減少させることができる。特に、他の可能な実施形態では、接続部材100cは第1の部分10cの内側に配置されてもよく、スライドレールRは第2の部分20cの外側に配置されてもよく、接続部材100cとスライドレールRとの間の協働は、スライダとスライド溝などの等価な組み合わせによって置き換えられてもよく、これは本開示の制限を受けない。好ましくは、第1の部分10cはまた、接続部材100cがスライドレールR上により安定してスライド可能に配置されるのを助けるガイドポスト18cを備えている。
【0049】
この実施形態の折り畳み機構1cは、第1の部分10c及び第2の部分20cが自由にスライド可能であるのに加えて、第1の部分10cに対して特定の位置で第2の部分10cをロック及びロック解除する機能を含む。図18から図20を参照して、図18図12のベビーキャリアの横断面模式図、図19図12のベビーキャリアの模式的な底面図、図20図19のベビーキャリアのカバーを取り外した場合の模式的な底面図である。具体的には、第1の部分10cには複数のロック孔Pが形成されており、折り畳み機構1cは、操作部材300c、カバー400c、および少なくとも1つのロック部材500cをさらに備えており、ここで、前記操作部材300cは、カバー400cに接続され、少なくとも1つの位置制限部310cを形成し、この実施形態では2つの位置制限部310が設けられている。カバー400cは、ユーザが操作部材300cを位置決めするために、第2の部分20cに設けられている。この実施形態では、2つのロック部材500cが設けられ、各ロック部材500cはロック部510cと位置制限部520cを含み、位置制限部520cは位置制限部310cにスライド可能に設けられている。ロック部材500が第1の部分10cに対してスライドしてロック孔Pに合わさると、ロック部510cがロック孔Pに挟持され、第2の部分20cが操作部材300cによって第1の部分10に対して固定され、第2の部分20を特定の位置にロックする効果が得られる。
【0050】
また、折り畳み機構1cは、図19及び図20に示すように、弾性部材600cをさらに備え、ここで、弾性部材600cは、例えばバネであり、操作部材300cとロック部材500cとの間に配置され、この実施形態では、操作部材300cとカバー400cとの間にも配置されている。好ましくは、ロック部材500cの延在方向は、縦方向Lに対して傾斜している。この実施形態では、ロック部材500の延在方向は、縦方向Lに対して垂直であり、また、位置制限部310cの延在方向は、縦方向L及びロック部材500cの延在方向に対して傾斜している。ユーザが第1の部分10cと第2の部分20cのロック状態を解放したい場合、操作部材300cを引っ張り、弾性部材600cの弾性力に対抗し、操作部材300cを第1の部分10cに対してスライドさせることができる。このとき、ロック部材500cの位置制限部520cは位置制限部310cに沿ってスライドし、位置制限部310cの外端から内端に移動し、そして、ロック部510cがロック孔Pから分離されて、第1の部分10cと第2の部分20cのロック状態を解放する。ユーザが手を解放すると、操作部材300cまたはロック部材500cは弾性部材600cの復元力を受け、ロック部材500cが最も近いロック孔Pに再びクランプされ、第1の部分10cと第2の部分20cは再び互いにロックされる。
【0051】
好ましくは、図18から図20に示すように、操作部材300cは第2の部分20cの底板22cの外側に配置され、第1の部分10cの底板12cに収容溝Gが形成され、ロック孔Pは収容溝Gの側部に配置され、また、操作部材300c及びロック部材500cは収容溝Gにスライド可能に設けられている。このような配置により、動作する時に、操作部材300c、カバー400c及びロック部材500cなどの部材は、ベビーキャリア2cに横たわる赤ちゃんに影響を与えず、ベビーキャリア2cの底部の厚さを追加することはない。なお、他の可能な実施形態では、収容溝Gと操作部材300cの位置を切替えてもよく、これらの態様に限定されない。
【0052】
図21から図23を参照して、図21は本開示の第5の実施形態による折り畳み機構を適用した展開状態のベビーキャリアの斜視模式図、図22図21のベビーキャリアの模式底面図、図23は、図22のベビーキャリアの概略底面図であり、基底部が除去され、折り畳み部の一部が折り畳まれている。この実施形態の折り畳み機構1dは、ベビーキャリア2dに適用することができ、ベビーキャリア2dは、例えば携帯型スリープボックスまたは揺りかごであり、第1の部分10dと第2の部分20dを含み、第1の部分10dは、ベース部12dとベース部12dに枢動可能に接続された複数の折り畳み部14dとを含み、ベース部12dと少なくとも1つの折り畳み部14dと第2の部分20dは、縦方向Lに順次配置されている。好ましくは、ベビーキャリア2dは、ハンドル30dをさらに含み、ここで、ハンドル30dは、第2の部分20dと面一である2つの折り畳み部分14dに接続され、ベビーキャリア2dを容易に携帯するためにユーザによって把持され得る。以下、より明確に説明するために、ハンドル30dに接続された折り畳み部14dを側折り畳み部と呼び、ベース部12d及び第2の部分20dと縦方向Lに順次配置された折り畳み部14dを底折り畳み部と呼ぶ。
【0053】
図23に示すように、折り畳み機構1dは、接続部材100dを含み、ここで、第2の部分20dが接続部材100dを介してベース部12dにスライド可能に接続され、接続部材100dの延在方向は、縦方向Lと平行である。詳細には、この実施形態の接続部材100dは、パイプ部材であり、ベース部12d上に配置されキャビティ112d(図24参照)が形成された第1のパイプ部110dと、第2の部分20dに接続されキャビティ112d内にスライド可能に配置された第2のパイプ部120dとを含むチューブ部材である。また、第1のパイプ部110dはベース部12dに嵌め込まれているので、ベビーキャリア2dの底部は平坦に保つことができ、接続部材100dの構成によりベース部12dのさらなる厚さを増加させない。このように配置することにより、底折り畳み部と側折り畳み部とがベース部12dに対して枢動して折り畳まれた後、第2の部分20dが第2のパイプ部120dによりキャビティ112dにスライドしてベース部12dに向けてスライドするので、ベビーキャリア2dを折り畳む効果が得られる。好ましくは、折り畳み機構1dは、ベース部12dに対する側折り畳み部の回転及び折り畳みを支援するヒンジ又は蝶つがいなどのピボット16dをさらに含む。
【0054】
このような効果に加えて、この実施形態の折り畳み機構1dは、第1の部分10dと第2の部分20dを展開状態でロックするロック機能と、上記ロックを解放するロック解除機能とを有する。図24から図26を参照すると、図24図21のベビーキャリアの横断面模式図、図25図21のベビーキャリアの内部部品の模式図、図26は接続部材が折り畳まれた後の図25のベビーキャリアの外部部品の模式図である。詳細には、この実施形態の折り畳み機構1dは、駆動部材300dと、操作部材400dと、ロック部材500dとを含み、ここで、駆動部材300dは、折り畳み部に設けられてロック部材500dを駆動してベビーキャリア2dをロック又はロック解除を駆動し、操作部材400dは、駆動部材300dに接続され、ユーザが持つまたは把持し、それによって駆動部材300dを操作するのを容易にするために、側折り畳み部の表面に対して突出または凹んでいる。そして、ロック部材500dは、側折り畳み部に枢動接続され、第2の部分20dに選択的にクランプされる。
【0055】
具体的には、側折り畳み部には、第1の収容スペースS1と第2の収容スペースS2とスライド溝Jが形成され、ここで、第1の収容スペースS1が側折り畳み部の中心部に配置され、側折り畳み部の左側と右側に2つの第2の収容スペースS2がそれぞれ配置され、スライド溝Jは、第1の収容スペースS1と第2の収容スペースS2と連通している。好ましくは、スライド溝Jの延在方向は、縦方向Lと平行であり、駆動部材300d及びロック部材500dは、それぞれ側折り畳み部分内部のスライド溝J及び第2の収容スペースS2に嵌め込まれる。図25及び図26に示すように、駆動部材300dは位置制限溝310dを形成し、ロック部材500dは延在部510d及び屈曲部520dを含み、ここで、延在部510dに位置制限機能512dが形成され、例えば、凸点又は凸柱などであり、屈曲部520dは延在部510に対して湾曲し、位置制限特徴512dは位置制限部310dにスライド可能に設けられている。一方、第2の部分20dは、ロック部22dを含み、例えば、第2の部分20dの壁面内部に固定的に設けられた凸点又は凸柱等である。ベビーキャリア2dが展開状態にあるとき、屈曲部520dはロック部22dにクランプされ、そして、ロック部材500dと側折り畳み部とによって縦方向Lに第2の部分20dが押圧されて第1の部分10dに対して固定される。
【0056】
好ましくは、この実施形態のハンドル30dは、例えば駆動部材300dの一端の形状に対応する溝である位置決定部32dを形成している。ベビーキャリア2dが展開状態にあるとき、ハンドル30dの位置決定部32dを含む一部は第1の収容スペースS1を通過し、駆動部材300dは、左側と右側のそれぞれの側の一端が位置決定部32dの一方にクランプされるので、ベビーキャリア2dを完全にロックする。ユーザがロック状態を解放してベビーキャリア2dを折り畳みたい場合、駆動部材300dは、操作部材400dを介してスライド溝Jに沿って側折り畳み部の左側と右側の距離までスライド可能であり、これにより、駆動部材300dを位置決定部32dから離間し、その後、ハンドル30dを側折り畳み部から引き出し、そして、両側の駆動部材300dをスライド溝Jに沿って第1の収容スペースS1に向かってスライドさせて互いに当接させる。このとき、ロック部材500dは、位置制限特徴512dを介して位置制限部310dによって駆動され、屈曲部520dを第2の収容スペースS2に回転させて進入させる。したがって、ロック部材500dの屈曲部520dは、第2の部分20dのロック部22dにクランプされなくなり、側折り畳み部がベース部12dに対して枢動可能になる。
【0057】
好ましくは、折り畳み機構1dは、側折り畳み部分と駆動部材300dとの間に配置された弾性部材600dをさらに含む。これにより、ユーザが操作部材400dを引いてハンドル30dを引き出すと、弾性部材600dの復帰により、駆動部材が自動的にロック部材500dを第2の部分20dから離してクランプを解放し、ユーザが駆動部材300dを自分で引っ張る必要がなくなる。ユーザが再びハンドル30dを第1の収容スペースS1に挿入すると、互いに当接する駆動部材300dは、弾性部材300dの弾性力によって側折り畳み部分の両側に向かって一時的にスライドし、位置決定部32dに自動的にクランプされる。
【0058】
図27から図32は、図21のベビーキャリアの展開状態から折り畳み状態までの段階的な流れを示す模式図である。まず、図28に示すように、ユーザは、折り畳み部14d(側折り畳み部)の内側の操作部を引き、駆動部材300dを側折り畳み部の両側に移動させ、ハンドル30dを側折り畳み部から引き離すことができる。ユーザの手が解放されると、駆動部材300dは弾性部材600dに押されて、ロック部材500dを側折り畳み部分に回転させて進入させるように駆動される。この時、ユーザは、図29及び図30に示すように、ベース部12dに対して両側の側折り畳み部を折り畳むことができる。そして、図31に示すように、底折り畳み部分をベース部12dに対して折り畳み、第2の部分20dがスライドする空間を空け、その後、第2の部分20を第2のパイプ部120dとともにベース部12dの中央部分に向かってスライドし、図32に示すような折り畳み状態となる。
【0059】
従来技術と比較して、本開示の折り畳み機構1は、第1の接続部材100と第2の接続部材200とを含み、これらは、第1の部分10と第2の部分20とにそれぞれ枢動可能に接続され、位置制限部310によってロック部510に選択的にクランプされることで、第1の部分10が第2の部分10に対して折り畳むことができる。また、本開示の折り畳み機構1a、1b、1c及び1dの接続部材100a、100b、100c及び100dの延在方向は、第1の部分10a、10b、10c及び10d及び第2の部分20a、20b、20c、20dの縦方向Lと平行であり、したがって、第2の部分20a、20b、20c、20dは、それぞれ第1の部分10a、10b、10c、10dに対して枢動、取り外し、またはスライド、および折り畳み可能であり、そして、ベビーキャリア2a、2b、2c、および2dのいずれかが占める体積を大幅に減少させ、使い勝手を向上させることができる。
【0060】
上述の好ましい実施形態に関連して本開示を説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の本質に基づく様々な修正および等価な組み合わせを包含しなければならない。
【符号の説明】
【0061】
折り畳み機構 1、1a、1b、1c、1d
第1の接続部材 100
接続部材 100a、100b、100c、100d
収容溝 110
スライド部 110c
第1のパイプ部 110d
キャビティ 112d
位置制限孔 120
固定部 120c
第2のパイプ部 120d
第2の接続部材 200
第1の位置制限部材 200a
ロック部材 300
第2の位置制限部材 300a
駆動部材 300d
位置制限部 310
位置制限溝 310c、310d
キャンバー面 312
貫通穴 320
操作部材 300c、400、400d
カバー 400c
操作部 410
貫通部分 420
位置決定部材 500
ロック部材 500c、500d
位置決定部 510
ロック部 510c
延在部 510d
位置制限機能 512d
位置制限部 520c
屈曲部 520d
弾性部材 600、600c、600d
位置制限部材 700
第1の補助コネクター 800
第2の補助コネクター 900
ストッパー 910
ベビーキャリア 2、2a、2b、2c、2d
第1の部分 10、10a、10b、10c、10d
底板 12a、12b、12c
ベース部 12d
側壁 14a、14b、14c
折り畳み部 14d
端面 16b
ピボット 16d
ガイドポスト 18c
第2の部分 20、20a、20b、20c、20d
底板 22a、22b、22c
ロック部 22d
側壁 24a、24b、24c
端面 26b
ハンドル 30、30a、30b、30d
クランプ部 32d
エリア A
収容溝 G
接続 孔H
スライド溝 J
縦方向 L
ロック孔 P
スライドレール R
収容スペース S
第1の収容スペース S1
第2の収容スペース S2
貫通溝 T
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
【手続補正書】
【提出日】2023-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベビーキャリアに適した折り畳み機構であって、
前記ベビーキャリアは、第1の部分と第2の部分を含み、
前記第1の部分と前記第2の部分は、縦方向に配置され、
前記折り畳み機構は、接続部材を含み、
前記第2の部分は、前記接続部材を介して前記第1の部分に移動可能に接続され、
前記接続部材の延在方向は、前記縦方向と平行である、
ことを特徴とする折り畳み機構。
【請求項2】
前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、底板を含み、前記接続部材は、前記第1の部分の前記底板と前記第2の部分の前記底板にそれぞれ枢動可能に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み機構。
【請求項3】
前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の縦方向の長さ以下であり、収容溝が前記第1の部分の前記底板に形成され、前記第1の部分の前記底板の上面に対して凹んでおり、貫通溝が前記第2の部分の前記底板に設けられ、前記第2の部分の前記底板の上面と下面に連通し、前記接続部材は、前記収容溝と前記貫通溝を通過している、
ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み機構。
【請求項4】
前記折り畳み機構は、さらに、第1の位置制限部材と第2の位置制限部材を含み、前記第1の位置制限部材と前記第2の位置制限部材とは、前記第1の部分の前記底板と前記第2の部分の前記底板にそれぞれ固定、枢動又はクランプされ、前記接続部材は、前記第1の位置制限部材と前記第2の位置制限部材とに外嵌されている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の折り畳み機構。
【請求項5】
前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の縦方向の長さ以下であり、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、さらに、対応する底板を囲む側壁を含み、前記折り畳み機構は、前記ベビーキャリアを展開状態と折り畳み状態との間で切り替えるためのものであり、前記第2の部分の前記底板は、前記展開状態で前記第1の部分の前記底板に当接して面一され、前記第2の部分の前記底板と前記側壁とは、前記折り畳み状態で前記第1の部分の前記底板と前記側壁にそれぞれ重ね合わされる、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の折り畳み機構。
【請求項6】
前記折り畳み機構は、さらに、接続孔を含み、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、端面を含み、前記接続部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に固定配置され、前記対応する端面に対して突出し、前記接続孔は、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方の前記端面に形成され、前記接続孔の数及び位置は、前記接続部材に対応している、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項7】
前記第2の部分の縦方向の長さは、前記第1の部分の前記縦方向の長さ以下であり、前記接続部材は、前記第2の部分に固定配置され、前記接続部材が前記第2の部分の前記端面に対して突出する長さは、前記第1の部分と前記第2の部分との前記縦方向の長さの差よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項8】
前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれは、底板と側壁を含み、各側壁は、対応する前記底板を囲み、前記接続部材は、前記第2の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方の外側に配置され、スライド部を含み、前記第1の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方にスライドレール又はスライド溝が形成され、前記スライド部は、前記スライドレール又はスライド溝にスライド可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項9】
前記折り畳み機構は、さらに、操作部材と少なくとも1つのロック部材を含み、前記操作部材は、前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に配置され、少なくとも1つの位置制限溝が形成され、前記少なくとも1つのロック部材は、ロック部と位置制限部を含み、前記位置制限部は、前記少なくとも1つの位置制限溝にスライド可能に配置され、前記第1の部分及び前記第2の部分の他方に複数のロック孔が形成され、前記ロック部は、前記複数のロック孔内に選択的にクランプされている、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1に記載の折り畳み機構。
【請求項10】
前記折り畳み機構は、さらに、弾性部材を含み、前記ロック部材と前記位置制限溝とは、複数設けられ、前記弾性部材は、前記操作部材と前記複数のロック部材との間に配置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の折り畳み機構。
【請求項11】
前記少なくとも1つのロック部材の延在方向は、前記縦方向に対して傾斜しており、前記少なくとも1つの位置制限溝の延在方向は、前記縦方向と前記少なくとも1つのロック部材の前記延在方向に対して傾斜している、
ことを特徴とする請求項に記載の折り畳み機構。
【請求項12】
前記操作部材は、前記第2の部分の前記底板の外側に配置され、収容溝が前記第1の部分の前記底板に形成され、前記複数のロック孔は、前記収容溝の側面に配置され、前記操作部材と前記少なくとも1つのロック部材とは、前記収容溝にスライド可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項に記載の折り畳み機構。
【請求項13】
前記接続部材は、さらに、固定部を含み、前記スライド部は、前記固定部に枢動可能に接続され、前記接続部材は、前記固定部を介して、前記第2の部分の前記底板及び前記側壁の少なくとも一方の外側に固定配置されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の折り畳み機構。
【請求項14】
ベビーキャリアに適した折り畳み機構であって、
前記ベビーキャリアは、第1の部分と第2の部分を含み、
前記第1の部分は、ベース部と複数の折り畳み部を含み、
前記複数の折り畳み部は、前記ベース部に枢動可能に接続され、前記ベース部と、少なくとも1つの前記折り畳み部と、前記第2の部分とは、縦方向に順次に配置され、
前記折り畳み機構は、接続部材を含み、
前記第2の部分は、前記接続部材を介して、前記ベース部にスライド可能に接続され、前記接続部材の延在方向は、前記縦方向と平行である、
ことを特徴とする折り畳み機構。
【請求項15】
前記折り畳み機構は、さらに、ロック部材と、駆動部材と、操作部材とを含み、
前記ロック部材は、複数の前記折り畳み部のうちの1つに枢動接続され、位置制限機能を有する延在部と前記延在部に対して屈曲する屈曲部を含み、前記第2の部分は、ロック部を含み、前記屈曲部は、前記ロック部に選択的にクランプされ、
前記駆動部材は、前記複数の折り畳み部のうちの1つに配置され、位置制限溝が形成され、前記位置制限機能は、前記位置制限溝にスライド可能に配置され、
前記操作部材は、前記駆動部材に接続され、前記複数の折り畳み部のうちの1つの表面に対して突出または凹んでいる、
ことを特徴とする請求項14に記載の折り畳み機構。
【請求項16】
前記折り畳み機構は、さらに、弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記複数の折り畳み部のうちの1つと前記駆動部材との間に配置されている、
ことを特徴とする請求項15に記載の折り畳み機構。
【請求項17】
前記ベビーキャリアは、位置決定部が形成されたハンドルを含み、前記駆動部材の一端は、前記位置決定部に選択的にクランプされている、
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の折り畳み機構。
【請求項18】
前記複数の折り畳み部のうちの1つに第1の収容スペースと、第2の収容スペースと、スライド溝とが形成され、前記第2の収容スペースは、前記複数の折り畳み部のうちの1つの側部に配置され、前記スライド溝は、前記第1の収容スペースと前記第2の収容スペースに連通し、前記ハンドルの一部は、前記第1の収容スペースを貫通し、前記駆動部材は、前記スライド溝にスライド可能に配置され、前記ロック部の少なくとも一部は、前記第2の収容スペースに収容されている、
ことを特徴とする請求17に記載の折り畳み機構。
【請求項19】
前記スライド溝の延在方向は、前記縦方向と平行である、
ことを特徴とする請求項18に記載の折り畳み機構。
【請求項20】
前記駆動部材と前記ロック部材とは、前記複数の折り畳み部のうちの1つに埋め込まれている、
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の折り畳み機構。
【請求項21】
前記接続部材は、パイプ部材であり、第1のパイプと第2のパイプとを含み、前記第1のパイプは、前記ベース部に配置され、キャビティが形成され、前記第2のパイプは、前記第2の部分に接続され、前記キャビティにスライド可能に配置されている、
ことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の折り畳み機構。
【請求項22】
前記第1のパイプは、前記ベース部に埋め込まれている、
ことを特徴とする請求項21に記載の折り畳み機構。
【国際調査報告】