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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
H01L21/304 651M
H01L21/304 651B
H01L21/304 647A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576171
(86)(22)【出願日】2022-05-20
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2022094164
(87)【国際公開番号】W WO2022257734
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110653486.9
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510005650
【氏名又は名称】エーシーエム リサーチ (シャンハイ) インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】ワン ホイ
(72)【発明者】
【氏名】ル インシァオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャア ショオナ
(72)【発明者】
【氏名】タオ シァオフォン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ヤン
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AA09
5F157AB02
5F157AB14
5F157AB33
5F157AB90
5F157AC03
5F157AC15
5F157BB22
5F157BB45
5F157BF22
5F157BH18
5F157CB14
5F157CF14
5F157CF34
5F157CF42
5F157CF44
5F157CF60
5F157CF99
5F157DA21
5F157DB32
(57)【要約】
本発明の一実施形態に開示される基板加熱装置は、保持部、回転部、加熱部、および制御部を備える。加熱器は複数の流体供給管と複数組の流体カートリッジからなり、同じ組の流体カートリッジによって加熱される基板領域は円環または円であり、異なる組の流体カートリッジによって加熱される基板領域は互いに重ならず、同心円状に配置される。制御部は基板領域の温度をリアルタイムで測定し、調整することができる。加熱部の構造が最適に設計され、制御部が追加されているため、本発明の基板加熱装置は、基板上の領域の温度を一定にし、高い基板加熱効率と高い温調整応答速度を実現できるように、基板上の領域の温度をリアルタイムで調整することができる。本発明の別の実施形態は、基板乾燥装置をさらに開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板加熱装置であって、
基板を水平状態で保持する保持部と、
保持部と基板とを基板の中心を通る鉛直線周りに回転駆動する回転部と、
複数の流体供給管と複数組の流体カートリッジとを備える加熱部であって、前記流体カートリッジは基板と平行に配置され、流体カートリッジは基板の底面を加熱するように構成され、流体カートリッジの底は対応する流体供給管に接続し、流体カートリッジの上部に複数の出口穴が設けられ、同じ組の流体カートリッジによって加熱される基板の領域が円環または円である、加熱部と、
コントローラと、複数の温度センサと、複数の質量流量計とを備える制御部であって、前記温度センサは前記保持部上に設けられて対応する組の流体カートリッジによって加熱される基板領域の温度を検出するように構成され、前記質量流量計は対応する流体供給管に設けられ、前記コントローラは温度センサおよび質量流量計のそれぞれに接続される、制御部とを有する、基板加熱装置。
【請求項2】
異なる流体カートリッジの組により加熱される基板領域は、互いに重ならず、同心円状である、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項3】
各組は2つ以上の流体カートリッジからなり、最も中心に近い流体カートリッジがC字形または扇形であり、残りの流体カートリッジがC字形である、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項4】
各組は1つの流体カートリッジからなり、最も中心に近い流体カートリッジがC字形、円形、または扇形であり、残りの流体カートリッジがC字形または円形である、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項5】
前記回転部は中空であり、 前記流体供給管は、前記回転部を上方に貫通して前記回転部の上部の開口から突出し、前記基板に沿って放射状に延在し、対応する流体カートリッジに上向きに接続する、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項6】
全ての前記流体カートリッジは同一の円板部材内に配置され、前記流体カートリッジは前記板部材内の空洞である、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項7】
前記流体カートリッジに電熱線が埋め込まれている、請求項1記載の基板加熱装置。
【請求項8】
前記流体カートリッジの出口穴の密度が位置ごとに異なる、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項9】
前記流体カートリッジおよび流体供給管が断熱材で形成される、請求項1に記載の基板加熱装置。
【請求項10】
基板を水平状態で保持する保持部と、
保持部と基板とを基板の中心を通る鉛直線周りに回転駆動する回転部と、
複数の流体供給管と複数組の流体カートリッジとを備える加熱部であって、前記流体カートリッジは基板と平行に配置され、流体カートリッジは基板の底面を加熱するように構成され、流体カートリッジの底は対応する流体供給管に接続し、流体カートリッジの上部に複数の出口穴が設けられ、同じ組の流体カートリッジによって加熱される基板の領域が円環または円である、加熱部と、
コントローラと、複数の温度センサと、複数の質量流量計とを備える制御部であって、前記温度センサは前記保持部上に設けられて対応する組の流体カートリッジによって加熱される基板領域の温度を検出するように構成され、前記質量流量計は対応する流体供給管に設けられ、前記コントローラは温度センサおよび質量流量計のそれぞれに接続される、制御部と、
IPA乾燥液を基板の表面に噴霧するように構成されたIPA供給ユニットと、を有する基板乾燥装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に半導体装置の分野に関し、特に基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
集積回路の製造プロセスにおいて、基板の湿式工程は製品の歩留まりを左右する重要なプロセスである。中でも、均一性、再現性、安定性の良さから、一体型湿式工程が普及してきている。
【0003】
基板乾燥工程では、まず基板をリンス液でリンスし、基板上にリンス液の膜を形成した後、回転乾燥する。リンス液として水を使用した場合、水パターンの接触位置に生じる水膜の表面張力が高くなりすぎて、基板表面のパターンが崩れやすくなる場合がある。そのため、微細なパターンを有する基板の場合、リンス液には表面張力が低いIPAが使用されることが多い。加熱されたIPAは表面張力が低くなり、パターン崩壊の可能性がさらに低減されるため、既存の基板乾燥装置には基板を加熱するための加熱モジュールが設けられている。プロセス要件がますます高くなるにつれ、既存の加熱モジュールでは基板表面の温度均一性や加熱効率の要件を満たすことができなくなってきた。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、上述の技術的課題を解決する基板処理装置を提案することにある。基板乾燥工程において、加熱効率が向上し、基板各所の温度が互いに近くなり、均一な乾燥効果を得ることができる。
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の一実施形態は、以下を備える基板加熱装置を提案する。
基板を水平状態で保持する保持部と、
保持部と基板とを基板の中心を通る鉛直線周りに回転駆動する回転部と、
複数の流体供給管と複数組の流体カートリッジとを備える加熱部であって、前記流体カートリッジは基板と平行に配置され、流体カートリッジは基板の底面を加熱するように構成され、流体カートリッジの底は対応する流体供給管に接続し、流体カートリッジの上部に複数の出口穴が設けられ、同じ組の流体カートリッジによって加熱される基板の領域が円環または円である、加熱部と、
コントローラと、複数の温度センサと、複数の質量流量計とを備える制御部であって、前記温度センサは前記保持部上に設けられて対応する組の流体カートリッジによって加熱される基板領域の温度を検出するように構成され、前記質量流量計は対応する流体供給管に設けられ、前記コントローラは温度センサおよび質量流量計のそれぞれに接続される、制御部とを有する、基板加熱装置。
【0006】
本発明の別の実施形態は、以下を備える基板乾燥装置を提案する。
基板を水平状態で保持する保持部と、
保持部と基板とを基板の中心を通る鉛直線周りに回転駆動する回転部と、
複数の流体供給管と複数組の流体カートリッジとを備える加熱部であって、前記流体カートリッジは基板と平行に配置され、流体カートリッジは基板の底面を加熱するように構成され、流体カートリッジの底は対応する流体供給管に接続し、流体カートリッジの上部に複数の出口穴が設けられ、同じ組の流体カートリッジによって加熱される基板の領域が円環または円である、加熱部と、
コントローラと、複数の温度センサと、複数の質量流量計とを備える制御部であって、前記温度センサは前記保持部上に設けられて対応する組の流体カートリッジによって加熱される基板領域の温度を検出するように構成され、前記質量流量計は対応する流体供給管に設けられ、前記コントローラは温度センサおよび質量流量計のそれぞれに接続される、制御部と、
IPA乾燥液を基板の表面に噴霧するように構成されたIPA供給ユニットと、を有する基板乾燥装置。
【0007】
本発明の基板処理装置は、加熱部の構造の設計を最適化し、基板上の複数の領域の温度をリアルタイムで検出、制御可能な制御部が組み込まれていることで、基板上の領域の温度を一定にし、高い基板加熱効率と温度調節応答速度とを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態1に係る基板加熱装置の断面構造を示す模式図である。
図2は、本発明の実施形態1における流体カートリッジの形状を示す模式図である。
図3は、本発明の実施形態1における流体供給管の立体構造を示す模式図である。
図4は、本発明の実施形態1の流体供給管および流体カートリッジの要部構成を示す模式図である。
図5は、本発明の実施形態1の流体カートリッジの断面模式図である。
図6は、本発明の実施形態1の流体カートリッジと位置決めピンの立体構造を示す模式図である。
図7は、本発明の実施形態2における流体カートリッジの形状を示す模式図である。
図8は、本発明の実施形態3における流体カートリッジの形状を示す模式図である。
図9は、本発明の実施形態4における流体カートリッジの形状を示す模式図である。
図10は、本発明の実施形態6の基板乾燥装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の技術的内容、構造的特徴、目的および効果を詳細に説明するために、以下、実施形態および図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
実施形態1
本実施形態は、保持部101と、回転部102と、加熱部103と、制御部104とを備える基板加熱装置を提供する。
【0011】
図1は、基板加熱装置における各部の概略の位置および接続関係がわかる、基板加熱装置の断面構造を示す模式図である。
【0012】
保持部101は、基板105を水平状態に保持するためのものであり、基板105の周囲に配置された複数の位置決めピン1011を備える。位置決めピン1011の下部は、基板105の周縁部の底部から基板105を支持し、位置決めピン1011の上部は、基板105の端部から基板105をクランプする。位置決めピン1011の底部はシリンダ等の駆動機構(不図示)に接続されており、その駆動機構の作用により、位置決めピン1011が、基板105を剥離するために基板105から遠ざかる、または、基板105をクランプするために基板105の近くに移動する。
【0013】
回転部102は、保持部101の底部に配置され、保持部101および基板105を駆動して、基板105の中心を通る鉛直線を軸として回転させる。回転部102の内部は、複数の非回転部品を収容するために中空である。
【0014】
加熱部103は、3つの流体供給管1031と、3組の流体カートリッジ1032とを含む。
【0015】
制御部104は、3つの温度センサ1041と、3つの質量流量計1042と、コントローラ1043とを含む。温度センサ1041は、保持部101上に配置することができ、各温度センサ1041は、流体カートリッジ1032の各組に対応して、流体カートリッジ1032の各組によって加熱される基板領域の温度を検出する。各質量流量計1042は、対応する流体供給管1031に配置されている。コントローラ1043は、温度センサ1041および質量流量計1042のそれぞれに接続されている。
【0016】
図2に示すように、本実施形態の基板加熱装置では、3組の流体カートリッジ1032が基板105と平行に配置されており、各組の流体カートリッジ1032の数は2つである。各流体カートリッジ1032は軸対称の形状を有し、流体カートリッジ1032の対称軸は基板の回転軸と垂直に交差し、同じ組の2つの流体カートリッジ1032それぞれの対称軸が交わる角度は180度である。プロセス中、基板105は回転しており、基板105が一回転すると、同じ組の流体カートリッジ1032によって加熱される基板領域は環状または円形であり、異なる組の流体カートリッジ1032によって加熱される基板領域は互いに重ならず、同心であることが好ましい。当然、中心に最も近い流体カートリッジ1032はC字形または扇形であってもよく、残りの流体カートリッジ1032はC字形である。前記C字形は円環の一部を切り取った残りの部分であってもよい。基板105の端部では熱が失われやすく、基板105の中央領域では熱が失われにくいため、中心に最も近い流体カートリッジ1032をC字形に設けてもよい。
【0017】
中心に最も近い流体カートリッジ1032がC字形である場合、流体カートリッジ1032の組によって加熱される基板領域は環状となる。中心に最も近い流体カートリッジ1032が扇形である場合、流体カートリッジ1032の組によって加熱される基板領域は円形である。
【0018】
3組の流体カートリッジ1032によって加熱された基板領域は結合され、円環または円を形成する。
【0019】
図3に示すように、流体供給管1031は3本あり、それぞれが流体カートリッジ1032の組に対応する。流体供給管1031は、回転部102を上方に貫通し、回転部102の上部の開口から突き出る。さらに、各流体供給管1031は2つの経路に分岐し、基板105に沿って放射状に延びた後、対応する流体カートリッジ1032に上向きに接続される。各流体供給管1031の構造および位置を明確に示すために、図3では流体カートリッジ1032の図示を省略している。図4は、水平方向に見た流体カートリッジ1032の構造を示す。流体供給管1031の位置も図4に示している。
【0020】
この実施形態では、流体カートリッジ1032は板状部材内の空洞であり、すべての流体カートリッジ1032が同じ円板部材内に配置され、これにより加熱部の製造が容易になる。図5は、板状部材の中心から最も離れた流体カートリッジ1032の断面構造の模式図を示しており、流体カートリッジ1032の上面の構造を観察するために、流体カートリッジ1032の底面を図5では透明としている。図5に示すように、流体カートリッジ1032の上壁には電熱線1033が埋め込まれており、流体カートリッジ1032の上壁には複数の小さな出口穴1034が設けられ、液体カートリッジ1032の底壁には大きな入口穴1035が設けられている。板状部材の材料はプラスチック、セラミック等でもよい。
【0021】
別の実施形態では、複数の流体カートリッジ1032は、個別のカートリッジであってもよい。
【0022】
図6は、本実施形態の基板加熱装置における流体カートリッジ1032と位置決めピン1011の位置を示している。流体カートリッジ1032の端部を6本の位置決めピンが囲んでおり、6つの流体カートリッジ1032は全てC字形である。板状部材を6つの扇形領域に等分すると、各流体カートリッジ1032は1つの扇形領域内に位置することになる。
【0023】
動作中、保持部101は基板105をクランプし、回転部102は保持部101および基板105を回転駆動する。加熱された流体は、流体供給管1031を通って対応する流体カートリッジ1032に入り、出口孔1034から垂直上方に排出されて基板105の底を加熱する。流体カートリッジ1032には電熱線が設けられているため、流体カートリッジ1032内をより高い温度に維持することができ、これによって伝達プロセスにおける流体の熱損失を低減し、基板105での流体の加熱効率を向上させることができる。 。
【0024】
各流体供給管1031に供給される流体の温度を調整することにより、対応する流体カートリッジ1032内の流体の温度を調整することができ、それによって基板105の底の異なる領域の温度を調整することができる。
【0025】
さらに、各温度センサ1041は、対応する基板領域の温度を検出し、その温度情報をコントローラ1043にリアルタイムで送信し、コントローラ1043は、基板105上の複数の基板領域の温度がほぼ一定になるように、返された温度情報に基づいてそれぞれの質量流量計1042を調整する。例えば、流体の流量が高くなるほど、熱対流がより顕著になり、基板105の温度が高くなる。流体の流量を素早く変更できるため、流体自体の温度を調整する場合に比べて、より速い温度調整応答を得ることができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、流体カートリッジ1032の異なる位置間で出口穴1034の密度が異なる。例えば、流体カートリッジ1032が基板105の端に近づくほど、出口穴1034の密度が高くなる。
【0027】
流体カートリッジ1032は4組または5組あってもよく、これに応じて流体供給管1031の数は4つまたは5つ、温度センサ1041の数は4つまたは5つ、質量流量計1042の数は4つまたは5つとなる。
【0028】
流体は窒素などの気体であっても液体であってもよい。
【0029】
実施形態2
本実施形態に係る基板加熱装置は、実施形態1の基板加熱装置と基本的に同様の構成を有するが、図7に示すように、各組の流体カートリッジ7032の数が3つである点において異なる。したがって、流体供給管は、回転部の上部の開口から突出する。さらに、流体供給管は基板に沿って放射状に延びる3つの経路に分岐し、基板に沿って放射状に延びた後、対応する流体カートリッジ7032に上向きに接続される。
【0030】
その他の構成は実施形態1と同様である。
【0031】
実施形態3
本実施形態に係る基板加熱装置の構成は、実施形態1の基板加熱装置の構成と基本的に同様であるが、図8に示すように、加熱部が、それぞれが環状で同心円状に配置された4つの流体カートリッジ8032を備える点において異なる。したがって、流体供給管は、回転部の上部の開口から突出する。さらに、流体供給管は基板に沿って放射状に延びる複数の経路に分岐し、基板に沿って放射状に延びた後、対応する流体カートリッジ8032に上向きに接続される。流体カートリッジ8032の数は5つであってもよい。
【0032】
その他の構成は実施形態1と同様である。
【0033】
実施形態4
本実施形態に係る基板加熱装置の構成は、実施形態1の基板加熱装置の構成と基本的に同様であるが、図9に示すように、加熱部が3つの流体カートリッジ9032を備え、外側の2つの流体カートリッジ9032はC字形であり、内側の流体カートリッジ9032は扇形である点において異なる。3つの流体カートリッジ1032によって加熱された基板領域は結合されて円を形成する。したがって、流体供給管は、回転部上部の開口から突出した後、基板に沿って放射状に延び、最終的に対応する流体カートリッジ9032に上向きに接続される。
【0034】
その他の構成は実施形態1と同様である。
【0035】
実施形態5
本実施形態は、実施形態1の基板加熱装置の構成と基本的に同様の基板加熱装置を提供するが、流体カートリッジに電熱線が設けられていない点で異なる。流体伝達プロセス中に熱が失われすぎることを防止すべく、流体カートリッジおよび流体供給管をグラスファイバーなどの熱伝導率の低い材料で製造するか、流体供給管の製造に空気コンパートメントチューブを使用するか、または加熱部を断熱材で覆ってもよい。
【0036】
その他の構成は実施形態1と同様である。
【0037】
実施形態6
図10に示すように、本実施形態は、実施形態1の基板加熱装置の全ての構成に加えて、IPA供給部1006をさらに備えた基板乾燥装置を提供する。動作中、IPA供給ユニット1006は、基板1005の表面にIPA乾燥液を噴霧し、基板1005の回転によって発生する遠心力によってIPA乾燥液は基板1005の表面から飛び散る。距離IPA乾燥液のノズルと基板の中心との間の距離を変更して、基板1005のさまざまな領域を乾燥させることができる。加熱部による基板の均一な加熱により、IPA液の表面張力が低下し、基板1005の表面の微細パターンが崩壊するリスクが低減される。
【0038】
要約すると、本発明は、上記の実施形態および関連する図によって、当業者が相応に実施できるように関連技術を具体的かつ詳細に開示している。上述の実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって定められるものとする。本明細書に記載されている構成要素の数の変更または同等の構成要素との置換は、依然として本発明の範囲内にあるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】