(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】タッチスクリーンおよび支持体を含む歯科ユニット
(51)【国際特許分類】
A61C 19/00 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
A61C19/00 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576181
(86)(22)【出願日】2022-05-24
(85)【翻訳文提出日】2023-12-20
(86)【国際出願番号】 EP2022064009
(87)【国際公開番号】W WO2022258360
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523463926
【氏名又は名称】エグスオー ケア アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】キム サアアンスン
(72)【発明者】
【氏名】ミケール グルスティーン アンドレーアスン
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052GG12
4C052LL04
(57)【要約】
支持体(3)と、タッチスクリーン(21)を伴うディスプレイユニット(2)とを含む歯科ユニット(1)において、ディスプレイユニット(2)は、ディスプレイユニット(2)が第1の配向と第2の配向の間で回転可能であるような形で支持体(3)に連結されており、ここで、第1の配向は、歯科ユニットの椅子(11)に位置する患者に対する作業中に歯科医療専門家がタッチスクリーン(21)上に表示されたコンテンツを検分することを可能にするのに好適であり、したがって、タッチスクリーン(21)上にコンテンツを表示するためのものであり、第2の配向は、タッチスクリーン(21)に触れることによって歯科医療専門家が情報を入力することを可能にするのに好適であり、したがって、タッチスクリーン(21)を用いて入力を受信するためのものであり、かつ支持体(3)は、第2の配向においてディスプレイユニット(2)を支持するように適応されている、歯科ユニット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、タッチスクリーンを伴うディスプレイユニットとを含む歯科ユニットにおいて、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイユニットが第1の配向と第2の配向の間で回転可能であるような形で前記支持体に連結されており、
前記第1の配向は、前記歯科ユニットの椅子に位置する患者に対する作業中に歯科医療専門家が前記タッチスクリーン上に表示されたコンテンツを検分することを可能にするのに好適であり、したがって、前記タッチスクリーン上にコンテンツを表示することを目的とするものであり、
前記第2の配向は、前記タッチスクリーンに触れることによって歯科医療専門家が情報を入力することを可能にするのに好適であり、したがって、前記タッチスクリーンを用いて入力を受信することを目的とするものであり、かつ
前記支持体は、前記ディスプレイユニットを前記第2の配向において支持するように適応されており、
前記第2の配向は、水平であるかまたは水平面に対して鋭角を成して配設されている、
歯科ユニット。
【請求項2】
前記第2の配向が水平面に対して角度αを成して延在しており、前記角度αが、0~40度、0~15度または0~10度である、請求項1に記載の歯科ユニット。
【請求項3】
前記支持体が第1の区分と第2の区分を含んでおり、前記第1の区分が前記第2の区分と角度βを成して延在し、前記角度βが、60120度の間、75105度の間、80100度の間にあり、かつ/または、
前記支持体が第1の区分を含み、第1の区分が、第2の配向で前記ディスプレイユニットの後部表面の面積の少なくとも5%を支持するように構成されている、請求項1または2に記載の歯科ユニット。
【請求項4】
前記支持体および前記ディスプレイユニットが、枢動連結またはヒンジ連結を用いて連結されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項5】
前記支持体は、前記ディスプレイユニットが前記第2の配向に達したとき前記ディスプレイユニット用のストッパとして作用するように構成されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項6】
前記支持体が当接表面を含み、
前記当接表面が、前記第2の配向で前記ディスプレイユニットの後部表面と当接するように適応されており、かつ/または、
前記当接表面が平坦な表面である、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項7】
前記支持体が当接表面を含み、前記当接表面が、第2の配向において前記ディスプレイユニットの後部表面の面積の少なくとも30%を支持するように適応されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項8】
前記第1の配向が垂直であるかまたは垂直平面に対して鋭角を成して配設されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項9】
前記タッチスクリーンは、前記第2の配向で設置された場合に、キーボードを表示するように構成されており、かつ/または
前記ディスプレイユニットは、前記タッチスクリーンが前記第2の配向で設置されていることを検出したとき前記タッチスクリーン上にキーボードを提示するように構成されたデータ処理デバイスを含み、かつ/または、
前記ディスプレイユニットは、前記タッチスクリーンが前記第2の配向で設置されていることを検出したとき、ユーザが押すと前記タッチスクリーン上におけるキーボードの表示をトリガーする仮想ボタンを前記タッチスクリーン上に表示するように構成されたデータ処理デバイスを含んでいる、
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項10】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンは、触れられた場合に、タッチに反応しないかまたはタッチを記録するような形でロックされるように適応されている、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項11】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンは、前記ディスプレイユニットおよびタッチスクリーンが、前記第1の配向および前記第2の配向のうちの少なくとも一方にある場合にロックされるように適応されている、請求項10に記載の歯科ユニット。
【請求項12】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンは、ロックされた後にロック解除されるように適応されている、請求項10ないし11のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項13】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンのロック解除および/またはロックを可能にするための外部アクチュエータをさらに含む、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項14】
前記外部アクチュエータが、フットペダル、ボタン、レバーおよびリモコン装置のうちのいずれか1つである、請求項13に記載の歯科ユニット。
【請求項15】
前記外部アクチュエータが、前記ディスプレイユニットに対して物理的に連結されておらず、かつ/または
前記外部アクチュエータが無線接続を用いて前記ディスプレイユニットに接続されている、
請求項13または14に記載の歯科ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンを伴うディスプレイユニットと支持体を含む歯科ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンを伴うかまたは伴わないディスプレイユニットを含む歯科ユニットは、当該技術分野において周知である。同様に、歯科ユニットが、歯科用ドリル、吸引装置および洗浄装置などの複数の歯科用器具を伴う器具台、治療中患者を収容するように適応された椅子および水および/または吸引を提供するための器具台上の歯科用器具とは別個の手段といった特徴部を含んでいるということも、周知である。同様に、歯科ユニットの技術分野においては、器具台およびディスプレイユニットが、歯科医療専門家のための柔軟な作業環境を提供するべく好適なホルダ上に配設されてよいということも周知である。
【0003】
本明細書中で使用される「歯科医療専門家」なる用語は、歯科クリニック内で作業する全ての専門員、したがって、歯科医師または歯科技工士のみならず歯科医療助手および歯科医療看護師などの補助者をも包含するように意図されている。
【0004】
歯科検査および歯科治療は、一方ではスクリーン上の情報をチェックすることおよび/または歯科医療専門家に対しまたは場合によっては患者に対してさえも情報を提供することと他方では新規情報および/または例えばさまざまな歯科用器具の設定値に対する変更をコンピュータシステムに入力することとの間で歯科医療専門家が切換えることを必要とする作業である。
【0005】
この目的で、歯科ユニットは概して、情報を入力するために入力デバイスに接続され得るディスプレイを含んでいる。より多くの場合、そして歯科ユニットの最新バージョンにおいて、ディスプレイはタッチスクリーンとして提供される。しかしながら、タッチスクリーン上でコンテンツを検分すること、そして情報を入力することは両方共、タッチスクリーンのいくつかの配向では困難な場合がある。
【0006】
同様に、入力デバイスの位置付けは、システム内に情報を入力するためであれ表示されたコンテンツを検分するためであれ、歯科医療専門家に非人間工学的な運動を行なうことおよび/またはタッチスクリーンを使用するために非人間工学的な位置を取ることを強いる可能性がある。
【0007】
さらに、歯科検査および歯科治療は、無菌のまたは極めて清浄な環境内で行なわれなければならず、したがって、高い衛生基準を必要とする。したがって、通常の仕事日全体を通して数回にわたり歯科医療専門家と同様歯科クリニック内で働く清浄要員が直面する多くの任務の1つは、検査室に存在する設備の清浄および滅菌である。
【0008】
歯科ユニットは概して、ディスプレイ、器具台および器具そして椅子を含めた多くの異なる構成要素を含む複雑な構造物であることから、清浄および滅菌手順には多くの時間がかかる。
【0009】
ディスプレイユニットのタッチスクリーンの清浄は、少なくともそのいくつかの位置において困難であり得る。同様に、ディスプレイユニットの位置付けはさらに、タッチスクリーンを清浄するために清浄作業者に非人間工学的な運動をしかつ/または非人間工学的位置をとることを強いる可能性がある。同様に、ディスプレイユニットのタッチスクリーンの清浄には、タッチスクリーンに対して無意識に入力する危険性が関与し、その結果、選択された設定値および他の設定値と干渉する可能性がある。
【0010】
特許文献1(欧州特許出願公開第1010404号明細書)は、椅子、タッチスクリーンおよびディスプレイを伴う歯科ユニットを開示している。タッチスクリーンは、供給ユニットに接続される。供給ユニットは、システムの全てのユニットが接続されているコンピュータを含む。タッチスクリーンおよびディスプレイのいずれも回転可能ではない。
【0011】
特許文献2(特開2011-161113号公報)は、椅子、タッチスクリーンとディスプレイを伴うコンピュータ、およびさまざまな歯科用器具を伴う器具台を有する歯科ユニットを開示している。タッチスクリーンは、タッチ動作モードとディスプレイモードのいずれかで動作することができる。切替えスイッチをONに設定して、タッチスクリーン上のタッチ動作が可能となるようにするか、またはOFFに設定してタッチスクリーンがタッチ動作を受入れなくすることができる。タッチスクリーンは回転可能でない。
【0012】
特許文献3(米国特許出願公開第2004/178312号明細書)は、歯科用椅子の上方に位置付けすることのできるディスプレイを開示している。ディスプレイの位置は、旋回軸および枢動軸を中心として調整可能である。ディスプレイスクリーンは、タッチスクリーンを含んでいてよく、こうしてタッチスクリーンを通してディスプレイに入力を与えることができる。
【0013】
特許文献4(独国特許出願公開第102010021885号明細書)は、ガラス板の背後に配設されたタッチスクリーンを伴う歯科用椅子を開示している。ガラス板は、4つの予めプログラミングされた位置のうちの1つに触れた場合に機能を活動化できるような形で予めプログラミングされる。タッチスクリーンの後部側には、サービスボタンが具備されており、このサービスボタンを用いて、ガラス板を清浄する目的でタッチスクリーンおよびガラス板を完全にオフ切替えすることができる。ガラス板は、液体、特に消毒剤に対する耐性を有する。
【0014】
したがって、患者に対する作業中にタッチスクリーン上で情報を入力することおよびディスプレイユニット上でコンテンツを検分することの両方共を容易にするディスプレイシステムを伴う歯科ユニットであって、したがって操作がより容易でさらに歯科医療専門家のためのより人間工学的に適正な作業環境を提供する歯科ユニットを提供するという問題がなおも存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1010404号明細書
【特許文献2】特開2011-161113号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/178312号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第102010021885号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、本発明の目的は、ディスプレイユニットのタッチスクリーン上で情報を入力することを容易にし、したがって操作が容易であり、かつさらに歯科医療専門家のためのより人間工学的に適正な作業環境を提供する歯科ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の第1の態様によると、上述のおよび他の目的は、支持体およびタッチスクリーンを伴うディスプレイユニットを含む歯科ユニットにおいて、ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットが第1の配向と第2の配向の間で回転可能であるような形で支持体に連結されており、第1の配向は、歯科ユニットの椅子に位置する患者に対する作業中に歯科医療専門家がタッチスクリーン上に表示されたコンテンツを検分することを可能にするのに好適であり、したがって、タッチスクリーン上にコンテンツを表示することを目的とするものであり、第2の配向は、タッチスクリーンに触れることによって歯科医療専門家が情報を入力することを可能にするのに好適であり、したがって、タッチスクリーンを用いて入力を受信することを目的とするものであり、かつ支持体は、第2の配向においてディスプレイユニットを支持するように適応されている歯科ユニットを用いて達成される。
【0018】
こうして、患者に対する作業中にタッチスクリーン上に情報を入力することとディスプレイユニット上のコンテンツを検分することの両方共を容易にし、したがって操作がより容易であり、さらに歯科医療専門家のためのより人間工学的に適正な作業環境を提供する歯科ユニットが提供される。
【0019】
詳細には、ディスプレイユニットが上述の通りの第1の配向と第2の配向の間で回転可能であるような形でディスプレイユニットを支持体に連結することによって、ディスプレイユニットが第2の配向にある場合にタッチスクリーン上で情報を入力することを容易にし、ディスプレイユニットが第1の配向にある場合にディスプレイユニット上のコンテンツを検分することを容易にする歯科ユニットが提供される。このような歯科ユニットは同様に、操作が容易であり、歯科医療専門家のためのより人間工学的に適正な作業環境を提供する。
【0020】
詳細には、支持体が第2の配向でディスプレイユニットを支持するように適応されるものと規定することにより、ディスプレイユニットを第2の配向で安定化させ、こうしてタッチスクリーン上で情報を入力するための条件を改善する歯科ユニットが提供される。
【0021】
一実施形態において、第2の配向は水平であるかまたは水平面に対して鋭角を成して配設されている。
【0022】
こうして、タッチスクリーン上で情報を入力する場合に歯科医療専門家に対して人間工学的に極めて適正な作業環境が提供される。
【0023】
一実施形態において、第2の配向は水平面に対して角度αを成して延在しており、前記角度αが、0~40度、0~15度または0~10度である。
【0024】
例えば、角度αは0度、5度、10度、12度、15度、20度または30度であってよい。
【0025】
こうして、タッチスクリーン上で情報を入力する場合に、歯科医療専門家のための最適化された人間工学的に適正な作業環境が提供される。特に、5~15度という角度αの値が極めて優れた人間工学的条件を提供することが示されている。
【0026】
一実施形態において、支持体は第1の区分と第2の区分を含んでおり、第1の区分は第2の区分と角度βを成して延在し、角度βが、60120度の間、75105度の間、80100度または8595度の間にあり、特定の実施形態において、角度βは90度である。
【0027】
こうして、角度αについての上述の値が実用的観点および構造的観点の両方から見て極めて簡単に得られるようにする歯科ユニットが提供される。
【0028】
一実施形態において、支持体は、第2の配向でディスプレイユニットの後部表面の面積の少なくとも5%、10%または15%を支持するように適応された第1の区分を含む。
【0029】
こうして、第2の配向でのディスプレイユニットひいてはタッチスクリーンの改善された支持が提供される。
【0030】
一実施形態において、支持体およびディスプレイユニットは、枢動連結またはヒンジ連結を用いて連結されている。
【0031】
こうして、第1の配向と第2の配向の間のディスプレイユニットの上述の回転可能性が実用的観点および構造的観点の両方から極めて簡単に得られるようにする歯科ユニットが提供される。
【0032】
一実施形態において、支持体は、ディスプレイユニットが第2の配向に達したときディスプレイユニットのためのストッパとして作用するように構成されている。
【0033】
こうして、ディスプレイユニットが第2の配向を超えて移動または回転できないこと、ひいては歯科医療専門家がディスプレイユニットを第2の配向に向かって回転させた場合に、ディスプレイユニットが極めて容易に第2の配向に収まることを保証する歯科ユニットが提供される。
【0034】
一実施形態において、支持体は、第2の配向でディスプレイユニットの後部表面と当接するように適応された当接表面を含む。
【0035】
こうして、第2の配向でのディスプレイユニットの安定性が極めて良好で、したがってタッチスクリーン上で情報を入力するためのさらに改善された条件を提供する歯科ユニットが提供される。
【0036】
一実施形態において、当接表面は、ディスプレイユニットの後部表面の形状に整合する形状を有する。
【0037】
一例として、ディスプレイユニットの後部表面が平坦である場合、当接表面は平坦な表面となり、ディスプレイユニットの後部表面が凹状である場合、当接表面は凸状となり、ディスプレイユニットの後部表面が凸状である場合、当接表面は凹状となる。
【0038】
一実施形態において、当接表面は平坦な表面であり、ディスプレイユニットの後部表面は平坦である。
【0039】
こうして、第2の配向でのディスプレイユニットひいてはタッチスクリーンの改善された支持が提供される。このことは、指が表示されたキーボードの個別のキーを叩いた結果としての衝撃を効果的に取扱うことができるため、タッチスクリーン上に表示されたキーボード上でテキストを入力するためにタッチスクリーンを使用する場合に特に重要であり得る。
【0040】
一実施形態において、ディスプレイユニットの後部表面は、一定の幅と一定の高さを有し、ここで当接表面は、ディスプレイの後部表面をその高さの少なくとも30%に沿って支持する。
【0041】
一実施形態において、第1の配向は、垂直であるかまたは垂直平面に対して鋭角γを成して配設されている。
【0042】
例えば、角度γは、垂直平面に対して30度以内、20度以内または10度以内、あるいは垂直平面に対して5°度以内であってよい。角度γは、例えば、垂直平面に対して0度、したがって水平平面に直交するものであってよい。
【0043】
こうして、タッチスクリーン上でコンテンツを検分する場合に、検分条件に関しても改善されたより人間工学的に適正な作業環境が、歯科医療専門家のために提供される。
【0044】
一実施形態において、タッチスクリーンは、第2の配向で設置された場合に、キーボードを表示するように構成されている。例えばディスプレイユニットは、タッチスクリーンが第2の配向で設置されていることを検出したときタッチスクリーン上にキーボードを提示するかまたは代替的に、ユーザが押したときタッチスクリーン上のキーボードの表示をトリガーする仮想ボタンをタッチスクリーン上に提示するように構成されたデータ処理デバイスを含んでいてよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、タッチスクリーンはロック可能である。このような実施形態において、ディスプレイユニットのタッチスクリーンは、詳細には触れられた場合に、タッチに反応しないかまたはタッチを記録するような形でロックされるように適応されていてよい。
【0046】
こうして、タッチスクリーンがロックされたとき、タッチスクリーンを不用意に操作することなくタッチスクリーンに触れることが可能である。したがって、タッチスクリーンの清浄を容易にし、清浄によってタッチスクリーンの活動がひき起こされることのない、さらには歯科医療専門家だけでなくディスプレイユニットを清浄する清浄要員にとってもより人間工学的に適正な作業環境を提供する歯科ユニットが提供される。
【0047】
一実施形態において、ディスプレイユニットのタッチスクリーンは、ディスプレイユニットおよびタッチスクリーンが、第1の配向および第2の配向のうちの少なくとも一方にある場合にロックされるように適応されている。
【0048】
こうして、歯科医療専門家だけでなくディスプレイユニットを清浄する清浄要員にとっても極めて優れた人間工学的に適正な作業環境を有する歯科ユニットが提供される。
【0049】
付加的または代替的な実施形態において、ディスプレイユニットのタッチスクリーンは、ディスプレイユニットおよびタッチスクリーンが第1の配向と第2の配向の間の少なくとも1つの中間配向にある場合にロックされるように適応されている。
【0050】
こうして、上述の利点に加えて、歯科医療専門家および清浄要員の両方が、タッチスクリーンの望まれない活動化を不用意にひき起こすことなく、例えば第1の配向と第2の配向の間でディスプレイユニットを回転させるかまたは中間位置でディスプレイユニットを清浄することができる可能性をも提供する歯科ユニットが提供される。
【0051】
一実施形態において、ディスプレイユニットのタッチスクリーンは、ロックされた後にロック解除されるように適応されている。
【0052】
こうして、清浄後に情報の入力を再開できるようにする歯科ユニットが提供される。
【0053】
一実施形態において、歯科ユニットは、ディスプレイユニットのタッチスクリーンのロック解除および/またはロックを可能にするように適応された外部アクチュエータをさらに含む。
【0054】
こうして、タッチスクリーンを汚染することなく、清浄後のタッチスクリーンのロック解除を可能にする歯科ユニットが提供される。
【0055】
外部アクチュエータは、フットペダル、ボタン、レバーおよびリモコン装置のうちのいずれか1つであってよい。
【0056】
こうして、タッチスクリーンを汚染することなく清浄後にタッチスクリーンをロック解除することの利点が実用的観点および構造的観点の両方から見て極めて簡単に得られるようにする歯科ユニットが提供される。
【0057】
一実施形態において、外部アクチュエータは、ディスプレイユニットに対して物理的に連結されていない。
【0058】
こうして、清浄後にタッチスクリーンをロック解除した場合にタッチスクリーンを汚染する危険性を最小限に抑えるかまたは完全に排除する歯科ユニットが提供される。
【0059】
一実施形態において、外部アクチュエータは無線接続を用いてディスプレイユニットに接続されている。
【0060】
こうして、実用的観点および構造的観点の両方から見て、清浄後にタッチスクリーンをロック解除した場合にタッチスクリーンを汚染する危険性を極めて簡単に最小限に抑えるかまたは完全に排除する歯科ユニットが提供される。
【0061】
本発明の上述のおよび/または追加の目的、特徴および利点は、添付図面を参照して、本発明の実施形態の以下の例示的かつ非限定的な詳細な説明によってさらに明らかになるものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】
図1は、タッチスクリーンを含むディスプレイユニットを伴う本発明に係る歯科ユニットを示し、ここでディスプレイユニットとタッチスクリーンは第1の配向で示されている。
【
図2】
図2は、異なる画角から、
図1にしたがった歯科ユニットを示す。
【
図3】
図3は、タッチスクリーンを含むディスプレイユニットを伴う本発明に係る歯科ユニットを示し、ここでディスプレイユニットとタッチスクリーンは第2の配向で示されている。
【
図4】
図4は、タッチスクリーンを含むディスプレイユニットを伴う本発明の別の実施形態に係る歯科ユニットを示し、ここで、ディスプレイユニットとタッチスクリーンは、ロックされるように適応されており、歯科ユニットはさらに外部アクチュエータを含んでいる。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下の説明においては、例示として本発明をいかに実践できるかを示す添付図面が参照されている。
【0064】
図1は、本発明の実施形態に係る歯科ユニット1を示す。歯科ユニット1は、ディスプレイユニット2と支持体3を含む。ディスプレイユニット2はタッチスクリーン21を含む。タッチスクリーン21は概して、タッチスクリーン平面P内に延在する。タッチスクリーン21は、情報またはコンテンツの表示および情報の入力の両方を可能にするように提供されている。表示すべき情報またはコンテンツは両方共、歯科医療専門家または患者に向けられていてよい。歯科医療専門家に向けられる情報は、例えば歯科用器具または患者に関係するものであってよい。患者に向けられる情報またはコンテンツは、例えば、歯科医療専門家によって提供される情報に付随すべきイラストであってよく、あるいは、エンタテーメントであってもよい。入力すべき情報は、例えば、歯科用器具41に関する所望の設定値または患者の記録に入れるべき情報であってよい。ディスプレイユニット2はさらに、ディスプレイユニット2およびタッチスクリーン21を手動で移動させるためのハンドル22を含んでいてよい。
【0065】
歯科ユニット1はさらに、複数の歯科用器具41を伴う器具台4を含んでいてよい。器具台4は、ホルダ42上に配設されてよい。歯科ユニット1はさらに、治療中患者を収容するために適応された椅子11を含んでいてよい。水および/または吸引を提供するための手段10も提供されていてよい。歯科ユニット1はさらに、例えば椅子11の操作など、歯科ユニットに関係する一定の機能を行なうために適応されたフットペダル12を含んでいてよい。
【0066】
ディスプレイユニット2、ひいてはタッチスクリーン21は、第1の配向(
図1および2)と第2の配向(
図3)の間で回転可能である。
【0067】
特に
図1を参照すると、第1の配向は、タッチスクリーン21上にコンテンツを表示するために適応されている。換言すると、第1の配向は、患者に対して作業しながらタッチスクリーン21上に表示されたコンテンツを歯科医療専門家が検分できるようにするために第1の配向が好適なものとなるように選択または構成されている。第1の配向は、垂直であるかまたは垂直平面Vに対して鋭角γを成して配設されている。第1の配向は、垂直平面Vに対して+/10度以内または垂直平面Vに対して+/5度以内の角度γで延在するように提供されている。角度γは、例えば、垂直平面Vに対して0度であり、したがって水平平面Hに直交していてよい。
【0068】
換言すると、第1の配向において、タッチスクリーン21が中に延在しているタッチスクリーン平面Pは、垂直に配設されるか、または垂直平面Vに対して前記鋭角γで配設されている。
【0069】
特に
図3を参照すると、第2の配向は、タッチスクリーン21を用いて入力を受信するように適応されている。換言すると、第2の配向は、快適で人間工学的に受容できる作用位置を提供する一方で、患者に対して作業しながらタッチスクリーン21に触れることによって歯科医療専門家が情報を入力できるようにするために第2の配向が好適なものとなるように選択または構成されている。第2の配向は、水平平面Hに対して+/10度以内または水平平面Hに対して+/5度以内の角度αで延在するように提供されている。角度αは、例えば、水平平面Hに対して0度であり、したがって垂直平面Vに直交していてよい。
【0070】
換言すると、第2の配向において、タッチスクリーン21が中に延在しているタッチスクリーン平面Pは、水平に配設されるか、または水平平面Hに対して前記鋭角αで配設されている。
【0071】
図1および3に示されているように、平面HおよびVは両方共、紙の平面に直交して延在する。
【0072】
タッチスクリーン21はさらに、第2の配向で設置された場合に、キーボードを表示するように構成されていてよい。例えば、ディスプレイユニット2は、ディスプレイユニット2および/またはタッチスクリーン21の配向を検出するように、かつタッチスクリーン21が第2の配向で設置されていることを検出したときタッチスクリーン21上にキーボードを提示するかまたは代替的には、ユーザが押した場合にタッチスクリーン21上のキーボードのディスプレイをトリガーする仮想ボタンを提示するように構成されたデータ処理デバイスを含んでいてよい。タッチスクリーン21は同様に、第2の配向以外の他の任意の配向で設置された場合にキーボードを表示しないように構成されていてもよい。
【0073】
支持体3は、ディスプレイユニット2ひいてはタッチスクリーン21を第2の配向で支持するように適応されている(
図3参照)。
図1を見れば最も良く分かるように、支持体3は第1の区分31および第2の区分32を含む。第1の区分31は、ディスプレイユニット2に連結されるかまたは連結されるように適応されている。第1の区分31はさらに、第2の配向でディスプレイユニット2の後部表面24の面積の一部、詳細には少なくとも5%を支持するように適応されている。第2の区分32は、保持装置9(
図2参照)または保持装置9に連結されたアーム6に連結されているか、または連結されるように適応されている。
【0074】
第1の区分31は、歯科ユニット1の組立て状態において、水平に対して角度αを成して延在するように配設される。角度αは、水平に対して+/20度以内、または水平に対して+/5度以内であってよい。
【0075】
第1の区分31はさらに当接表面36を含んでいてよい。当接表面36は、ディスプレイユニットの第2の配向においてディスプレイユニット2の後部表面24と当接し、これによりディスプレイユニット2の改善された支持を提供するように適応されている。当接表面36は、第2の配向においてディスプレイユニット2の後部表面24の面積の少なくとも5%を支持するように適応されていてよい。当接表面36は、第2の配向においてディスプレイユニット2の改善された支持を提供するように、ディスプレイユニット2の後部表面24の形状に適合するように整形されてよい。例えば、当接表面36は平坦な表面であってよく、ディスプレイユニット2の後部表面24または後部表面24の少なくとも一部は、対応する平坦な表面であってよい。
【0076】
図1に示されているように、ディスプレイユニット2および支持体3は、相互に枢動可能に連結される。このために、ディスプレイユニット2と支持体3の間の連結は、ヒンジ連結または枢動連結として提供される。図に示されている実施形態において、ディスプレイユニットは連結用区分23を含み、支持体3は対応する連結用区分33を含む。支持体3の第1の区分31は、連結用区分33を含む。連結用区分23および33は、ディスプレイユニット2が枢動軸7を中心にして枢動できるように枢動軸7を用いて相互に連結される。
【0077】
第1の区分31および第2の区分32は、ベンド35内で連結され、互いに角度βを成して延在する。角度βは、60120度の間、80100度の間、または8595度の間に存在する。角度βは例えば90度であってよい。第1の区分31および第2の区分32は、例えば鋳造または成形により一体で作製されてよく、あるいは共に溶接されてもよい。
【0078】
第2の区分32は、連結部によりアーム6に連結される。支持体3の第2の区分32とアーム6の間の連結は、ディスプレイ2およびタッチスクリーン21の配向を調整する上でのさらなる自由度を可能にするように、ヒンジ連結または枢動連結として提供されてよい。図中に示されている実施形態において、支持体3は、第2の区分32上に具備された連結用区分34を含み、アーム6は、対応する連結用区分61を含む。連結用区分34および61は、支持体3ひいてはディスプレイユニット2が枢動軸8を中心にして枢動できるように、枢動軸8を用いて相互に連結される。
【0079】
いくつかの実施形態において、連結用区分34および第2の区分32は、相互に枢動可能に連結されてもよい。こうして、ディスプレイ2およびタッチスクリーン21の配向の調整におけるさらに一層の自由度が可能になる。このような実施形態において、第2の区分32は、第2の区分32および/または連結用区分34の長手方向に延在する軸を中心として連結用区分34との関係において回転可能である。
【0080】
さらに他の実施形態において、アーム6は省略されてよく、支持体3の第2の区分32は、保持用手段9に対して直接かつ枢動可能に連結されてよい。このような実施形態において、連結用区分61は保持用手段9上に具備されてよい。
【0081】
図1および2は、第1の配向で配設されたディスプレイユニット2、ひいてはタッチスクリーン21を示す。これらを見れば分かるように、ディスプレイユニット2、ひいてはタッチスクリーン21、および支持体3の第1の区分31は、第1の配向において相互に直交してあるいは実質的に直交して配設されている。こうして、ディスプレイユニット2ひいてはタッチスクリーン21は、垂直な配向で、または垂直に対して上述の角度γに大きさが対応する1つの角度を成して配設されている。こうして、第1の配向は、タッチスクリーン21上にコンテンツを表示するように適応されている。
【0082】
図3は、第2の配向で配設されたディスプレイユニット2、ひいてはタッチスクリーン21を示す。これらを見れば分かるように、ディスプレイユニット2、ひいてはタッチスクリーン21は、第2の配向において支持体3の第1の区分31上にある状態であるいはこの第1の区分31と当節した状態で配設されている。こうして、ディスプレイユニット2ひいてはタッチスクリーン21は、水平な配向で、または水平Hに対して上述の角度αに大きさが対応する1つの角度を成して配設されている。こうして、支持体3は、ディスプレイユニット2ひいてはタッチスクリーン21の安定した位置付けを保証する。こうして、第2の配向は、タッチスクリーン21上に情報を入力するように適応されている。
【0083】
ここで
図4を見ると、本発明の別の実施形態に係る歯科ユニット20が示されている。
図4に示された歯科ユニット20は、ディスプレイユニット20のタッチスクリーン21が、触れられた時点で反応しないかまたはタッチを記録するような形でロックされるように適応されているという点で、
図13を参照して以上で説明されたものと異なっている。タッチスクリーン21は、ディスプレイユニット20とタッチスクリーン21が第1の配向、第2の配向そして第1の配向と第2の配向の間の少なくとも1つの中間配向のうちの1つ以上にある場合にロックされるように適応されていてよい。ディスプレイユニット20のタッチスクリーン21は、ロックされた後にロック解除されるように適応されている。
【0084】
歯科ユニット20は、ディスプレイユニット2のタッチスクリーン21のロック解除および/またはロックを可能にするための外部アクチュエータ13をさらに含んでいてよい。外部アクチュエータ13は、ディスプレイユニット2に対して物理的に連結されず、むしろ無線接続を用いて接続されている。外部アクチュエータ13は、
図4に示されているようなフットペダルであってよい。代替的には、外部アクチュエータ13は、ボタンまたはレバーまたはリモコン装置であってよい。
【0085】
少なくともディスプレイユニット2のタッチスクリーン21のロックは同様に、タッチスクリーン21上でデジタル式に提供されるアクチュエータを操作することによって、あるいはタッチスクリーン21またはディスプレイユニット2に対して物理的に連結されることによって達成されてもよい。
【0086】
いくつかの実施形態が詳細に説明され図示されてきたが、本発明はそれらに限定されず、以下のクレーム中で定義されている主題の範囲内で、他の形でも実施されてよい。詳細には、本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、かつ構造的および機能的修正を加えることができる、ということを理解すべきである。
【0087】
複数の手段を列挙する装置クレームでは、これらの手段のいくつかを、同一のハードウェアアイテムによって具現することができる。いくつかの対策が、互いに異なる従属クレーム内で記載されているかまたは異なる実施形態の中で説明されているという事実だけで、これらの対策の組合せを有利に使用できないことが標示されることはない。
【0088】
本明細書中で使用されている場合、「comprises/comprising(含む)」なる用語は、記載された特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を規定するものととらえられるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、構成要素またはその群の存在または追加を排除するものではない、ということを強調しておくべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
一実施形態において、支持体は第1の区分と第2の区分を含んでおり、第1の区分は第2の区分と角度βを成して延在し、角度βが、60~120度の間、75~105度の間、80~100度または85~95度の間にあり、特定の実施形態において、角度βは90度である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
第1の区分31および第2の区分32は、ベンド35内で連結され、互いに角度βを成して延在する。角度βは、60~120度の間、80~100度の間、または85~95度の間に存在する。角度βは例えば90度であってよい。第1の区分31および第2の区分32は、例えば鋳造または成形により一体で作製されてよく、あるいは共に溶接されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、タッチスクリーンを伴うディスプレイユニットとを含む歯科ユニットにおいて、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイユニットが第1の配向と第2の配向の間で回転可能であるような形で前記支持体に連結されており、
前記第1の配向は、前記歯科ユニットの椅子に位置する患者に対する作業中に歯科医療専門家が前記タッチスクリーン上に表示されたコンテンツを検分することを可能にするのに好適であり、したがって、前記タッチスクリーン上にコンテンツを表示することを目的とするものであり、
前記第2の配向は、前記タッチスクリーンに触れることによって歯科医療専門家が情報を入力することを可能にするのに好適であり、したがって、前記タッチスクリーンを用いて入力を受信することを目的とするものであり、かつ
前記支持体は、前記ディスプレイユニットを前記第2の配向において支持するように適応されており、
前記第2の配向は、水平であるかまたは水平面に対して鋭角を成して配設されている、
歯科ユニット。
【請求項2】
前記第2の配向が水平面に対して角度αを成して延在しており、前記角度αが、0~40度、0~15度または0~10度である、請求項1に記載の歯科ユニット。
【請求項3】
前記支持体が第1の区分と第2の区分を含んでおり、前記第1の区分が前記第2の区分と角度βを成して延在し、前記角度βが、60
~120度の間、75
~105度の間、80
~100度の間にあり、かつ/または、
前記支持体が第1の区分を含み、第1の区分が、第2の配向で前記ディスプレイユニットの後部表面の面積の少なくとも5%を支持するように構成されている、請求項1または2に記載の歯科ユニット。
【請求項4】
前記支持体および前記ディスプレイユニットが、枢動連結またはヒンジ連結を用いて連結されている、請求項1
または2に記載の歯科ユニット。
【請求項5】
前記支持体は、前記ディスプレイユニットが前記第2の配向に達したとき前記ディスプレイユニット用のストッパとして作用するように構成されている、請求項1
または2に記載の歯科ユニット。
【請求項6】
前記支持体が当接表面を含み、
前記当接表面が、前記第2の配向で前記ディスプレイユニットの後部表面と当接するように適応されており、かつ/または、
前記当接表面が平坦な表面である、
請求項1
または2に記載の歯科ユニット。
【請求項7】
前記支持体が当接表面を含み、前記当接表面が、第2の配向において前記ディスプレイユニットの後部表面の面積の少なくとも30%を支持するように適応されている、請求項1
または2に記載の歯科ユニット。
【請求項8】
前記第1の配向が垂直であるかまたは垂直平面に対して鋭角を成して配設されている、請求項1
または2に記載の歯科ユニット。
【請求項9】
前記タッチスクリーンは、前記第2の配向で設置された場合に、キーボードを表示するように構成されており、かつ/または
前記ディスプレイユニットは、前記タッチスクリーンが前記第2の配向で設置されていることを検出したとき前記タッチスクリーン上にキーボードを提示するように構成されたデータ処理デバイスを含み、かつ/または、
前記ディスプレイユニットは、前記タッチスクリーンが前記第2の配向で設置されていることを検出したとき、ユーザが押すと前記タッチスクリーン上におけるキーボードの表示をトリガーする仮想ボタンを前記タッチスクリーン上に表示するように構成されたデータ処理デバイスを含んでいる、
請求項1
または2に記載の歯科ユニット。
【請求項10】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンは、触れられた場合に、タッチに反応しないかまたはタッチを記録するような形でロックされるように適応されている、請求項
1に記載の歯科ユニット。
【請求項11】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンは、前記ディスプレイユニットおよびタッチスクリーンが、前記第1の配向および前記第2の配向のうちの少なくとも一方にある場合にロックされるように適応されている、請求項10に記載の歯科ユニット。
【請求項12】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンは、ロックされた後にロック解除されるように適応されている、請求項10ないし11のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項13】
前記ディスプレイユニットの前記タッチスクリーンのロック解除および/またはロックを可能にするための外部アクチュエータをさらに含む、請求項10ないし
11のいずれか1項に記載の歯科ユニット。
【請求項14】
前記外部アクチュエータが、フットペダル、ボタン、レバーおよびリモコン装置のうちのいずれか1つである、請求項13に記載の歯科ユニット。
【請求項15】
前記外部アクチュエータが、前記ディスプレイユニットに対して物理的に連結されておらず、かつ/または
前記外部アクチュエータが無線接続を用いて前記ディスプレイユニットに接続されている、
請求項
13に記載の歯科ユニット。
【国際調査報告】