(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】ベビーカー
(51)【国際特許分類】
B62B 9/10 20060101AFI20240517BHJP
B62B 9/12 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
B62B9/10 A
B62B9/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576376
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 EP2022066420
(87)【国際公開番号】W WO2022263571
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】202110664154.0
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂゥ、ワンクアン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051BA03
3D051CA06
3D051CA10
3D051DD04
(57)【要約】
【課題】簡便に取り外すことができるシートを備えたベビーカーの提供。
【解決手段】ベビーカー(1)は、フレーム(10)、シート固定ベース(12)、シート(14)を含む。シート固定ベース(12)はフレーム(10)上に配置される。シート固定ベース(12)は係合構造(120)を有する。シート(14)は、ロック解除ボタン(140)と複数の係合部材(142)を含む。ロック解除ボタン(140)は係合部材(142)に当接する。係合部材(142)は、係合構造(120)と係合してシート(14)をシート固定ベース(12)上に拘束する。ロック解除ボタン(140)が押されると、ロック解除ボタン(140)は係合部材(142)を係合構造(120)から外すように駆動し、シート(14)をシート固定ベース(12)から取り外すことができるようにする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(10)と、
前記フレーム(10)上に配置されたシート固定ベース(12)であって、係合構造(120)を有するシート固定ベース(12)と、
ロック解除ボタン(140)および複数の係合部材(142)を備えるシート(14)であって、前記ロック解除ボタン(140)が前記係合部材(142)に当接するシート(14)と、を備え、
前記係合部材(142)は前記係合構造(120)と係合して前記シート(14)を前記シート固定ベース(12)上に拘束し、前記ロック解除ボタン(140)が押されると、該ロック解除ボタン(140)は前記係合部材(142)を駆動して前記係合構造(120)から係合を解除し、前記シート(14)が前記シート固定ベース(12)から取り外せるようにする、
ベビーカー(1)。
【請求項2】
前記係合構造(120)がリング状凹部であり、前記係合部材(142)が前記リング状凹部と係合してシート(14)をシート固定ベース(12)上に回転可能に拘束する、請求項1に記載のベビーカー(1)。
【請求項3】
前記シート(14)は、複数の第1の弾性部材(144)と支柱(146)とをさらに備え、前記係合部材(142)は前記支柱(146)を取り囲み、前記第1の弾性部材(144)の各々の対向する端部は、前記係合部材(142)および前記支柱(146)の対応する1つに対してそれぞれ当接する、請求項1または2に記載のベビーカー(1)。
【請求項4】
前記シート固定ベース(12)が突出部(122)を有し、前記支柱(146)が溝(1462)を有し、前記シート(14)が前記シート固定ベース(12)上に配置されるとき、前記突出部(122)が前記溝(1462)に挿入される、請求項3に記載のベビーカー(1)。
【請求項5】
前記ロック解除ボタン(140)がガイド溝(1402)を有し、前記支柱(146)がガイド部(1460)を有し、該ガイド部(1460)が前記ガイド溝(1402)に挿入される、請求項3または4に記載のベビーカー(1)。
【請求項6】
前記ロック解除ボタン(140)が第1の傾斜面(1400)を有し、前記係合部材(142)の各々が第2の傾斜面(1420)を有し、前記第1の傾斜面(1400)が前記係合部材(142)の各々の第2の傾斜面(1420)に当接し、前記ロック解除ボタン(140)が押されると、前記第1の傾斜面(1400)が前記係合部材(142)の各々の第2の傾斜面(1420)を押して、前記係合部材(142)の各々が前記係合構造(120)から外れるように駆動する、請求項1から5のいずれか1項に記載のベビーカー(1)。
【請求項7】
前記シート固定ベース(12)が2つの位置決め凹部(124a、124b)を有し、前記シート(14)が位置決め部材(150)をさらに備え、前記位置決め部材(150)が前記2つの位置決め凹部(124a、124b)の一方に係合すると、前記シート(14)はベビーカー(1)の前方向を向き、前記位置決め部材(150)が前記2つの位置決め凹部(124a、124b)の他方に係合すると、前記シート(14)はベビーカー(1)の後方向を向く、請求項1から6のいずれか1項に記載のベビーカー(1)。
【請求項8】
前記シート(14)は、第2の弾性部材(152)をさらに備え、該第2の弾性部材(152)の対向する端部は、前記位置決め部材(150)および前記シート(14)に当接する、請求項7に記載のベビーカー(1)。
【請求項9】
前記シート(14)がウェビング(148)をさらに備え、該ウェビング(148)が前記シート(14)の上面に配置されている、請求項1から8のいずれか1項に記載のベビーカー(1)。
【請求項10】
前記各係合部材(142)の移動方向が、前記ロック解除ボタン(140)の押圧方向に対して垂直である、請求項1から9のいずれか1項に記載のベビーカー(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベビーカーに関し、特に、シートを簡便に取り外すことができるベビーカーに関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーカーは、親が赤ちゃんや子供を乗せて買い物に行くときに使う道具である。一般に、従来のベビーカーのシートは、収納や持ち運びを容易にするために着脱式となっている。しかし、従来のシートの着脱構造は複雑であり、シートを取り外すには両手を使う必要があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記問題点を解決するために、簡便に取り外すことができるシートを備えたベビーカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これは、請求項1に記載のベビーカーによって達成される。従属請求項は、対応するさらなる開発および改良に関する。
【0005】
以下の詳細な説明からより明確に分かるように、特許請求の範囲に記載のベビーカーは、フレーム、シート固定ベース、およびシートを含む。シート固定ベースは、フレーム上に配置される。シート固定ベースは、係合構造を有する。シートは、ロック解除ボタンと複数の係合部材を含む。ロック解除ボタンは、係合部材に当接する。係合部材は、係合構造と係合してシートをシート固定ベース上に拘束する。ロック解除ボタンが押されると、ロック解除ボタンによって係合部材が係合構造から外れ、シートがシート固定ベースから取り外せるようになる。
【0006】
好ましくは、係合構造はリング状の凹部であり、係合部材はリング状の凹部と係合してシートをシート固定ベース上に回転可能に拘束する。
【0007】
好ましくは、シートは複数の第1の弾性部材と支柱とをさらに含み、係合部材は支柱を取り囲み、各第1の弾性部材の対向する端部はそれぞれ、係合部材と支柱との対応する1つに当接する。
【0008】
好ましくは、シート固定ベースは突起を有し、支柱は溝を有する。シートがシート固定ベース上に配置されると、突起が溝に挿入される。
【0009】
好ましくは、ロック解除ボタンはガイド溝を有し、支柱はガイド部を有し、ガイド部はガイド溝に挿入される。
【0010】
好ましくは、ロック解除ボタンは第1の傾斜面を有し、各係合部材は第2の傾斜面を有し、第1の傾斜面は各係合部材の第2の傾斜面に当接する。ロック解除ボタンが押されると、第1の傾斜面が各係合部材の第2の傾斜面を押し、各係合部材が係合構造から外れるように駆動する。
【0011】
好ましくは、シート固定ベースは2つの位置決め凹部(positioning recess)を有し、シートはさらに位置決め部材(positioning member)を含む。位置決め部材が2つの位置決め凹部の一方に係合すると、シートはベビーカーの前方向を向く。位置決め部材が2つの位置決め凹部のうちの他方の位置決め凹部に係合すると、シートはベビーカーの後方方向を向く。
【0012】
好ましくは、シートは第2の弾性部材をさらに含み、第2の弾性部材の対向する端部は、位置決め部材およびシートに対して当接する。
【0013】
好ましくは、シートはウェビング(webbing)をさらに含み、ウェビングはシートの上面に配置される。
【0014】
好ましくは、各係合部材の移動方向は、ロック解除ボタンの押圧方向に対して垂直である。
【0015】
以上のように、本発明のフレームは、係合構造を有するシート固定ベースを備えている。シートの係合部材がシート固定ベースの係合構造に係合すると、シートはシート固定ベースに拘束される。シートを取り外すには、片手でロック解除ボタンを押す。ロック解除ボタンが押されると、ロック解除ボタンによって係合部材が係合構造から外れ、シートがシート固定ベースから取り外せるようになる。さらに、本発明では、ウェビングをシートの上面に配置することもできる。シートを取り外すには、親指でシートのロック解除ボタンを押し、他の指でウェビングを上方に引っ張り、シートをシート固定ベースから取り外す。従って、ユーザーは、片手でシートを取り外すことができる。操作は簡便であり、構造は単純である。
【0016】
以下、添付図面を参照しながら、本発明を例示的にさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るベビーカーを示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すベビーカーをシートなしで示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示した座席を別の角度から示す斜視図である。
【
図4】
図4は、シートとシート固定ベースとの組立状態を示す断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の他の実施形態による座席を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、シートとシート固定ベースとの組立状態を別の角度から示す斜視図である。
【
図7】
図7は、シート固定ベースを示す斜視図である。
【
図8】
図8は、シートとシート固定ベースとの組立状態を示す断面図である。
【
図9】
図9は、シートをベビーカーの背面方向に向けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1から
図4において、
図1は、本発明の一実施形態に係るベビーカー1を示す斜視図であり、
図2は、
図1に示すベビーカー1からシート14を除いた状態を示す斜視図であり、
図3は、
図1に示すシート14を別の視野から見た状態を示す斜視図であり、
図4は、シート14とシート固定ベース12との組立状態を示す断面図である。
【0019】
図1および
図2に示すように、ベビーカー1は、フレーム10と、シート固定ベース12と、シート14とを含む。シート固定ベース12はフレーム10上に配置され、シート14はシート固定ベース12上に着脱自在に配置される。
図2および
図4に示すように、シート固定ベース12は係合構造120を有する。
図1、
図3および
図4に示すように、シート14は、ロック解除ボタン140と複数の係合部材142とを含み、ロック解除ボタン140は、係合部材142に当接する。この実施形態では、シート14は4つの係合部材142を含むことができるが、本発明はそのように限定されるものではない。係合部材142の数は、実際の用途に応じて決定することができる。
【0020】
図4に示すように、シート14がシート固定ベース12上に配置されると、係合部材142が係合構造120と係合してシート14をシート固定ベース12上に拘束する。ユーザーがシート14を取り外したい場合、ユーザーはロック解除ボタン140を矢印A1の方向に押すことができる。ロック解除ボタン140が押されると、ロック解除ボタン140によって係合部材142が矢印A2の方向に移動する。このとき、係合部材142は係合構造120から外れ、シート14はシート固定ベース12から取り外すことができる。なお、本実施形態では、各係合部材142の移動方向(すなわち、矢印A2の方向)は、ロック解除ボタン140の押圧方向(すなわち、矢印A1の方向)に対して直交しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】
図2に示すように、シート固定ベース12の係合構造120は、リング状の凹部である。したがって、係合部材142は、リング状の凹部(すなわち係合構造120)と係合して、シート14をシート固定ベース12上に回転可能に拘束する。さらに説明すると、係合部材142はリング状の凹部内で自由に動くことができるため、シート14はシート固定ベース12に対して360度回転することができる。同時に、係合部材142が係合構造120に係合するため、シート14は回転しながらシート固定ベース12に拘束され、シート14の回転がより安定する。
【0022】
図4に示すように、シート14は、複数の第1の弾性部材144と支柱146とをさらに含むことができる。
図3に示すように、係合部材142は支柱146を取り囲んでいる。
図4に示すように、各第1の弾性部材144の反対側の端部は、係合部材142および支柱146の対応する一つに対してそれぞれ当接する。ロック解除ボタン140を押して係合部材142を矢印A2方向に移動させると、係合部材142のそれぞれが第1の弾性部材144を圧縮する。ロック解除ボタン140が解除されると、第1の弾性部材144が発生する弾性力によって係合部材142が押され、係合部材142が矢印A2の逆方向に戻るようになっている。同時に、係合部材142がロック解除ボタン140を押し、ロック解除ボタン140が矢印A1の逆方向に戻るようにする。
【0023】
図4に示すように、ロック解除ボタン140は第1の傾斜面1400を有し、係合部材142の各々は第2の傾斜面1420を有してもよく、第1の傾斜面1400は係合部材142の各々の第2の傾斜面1420に当接する。従って、ロック解除ボタン140が押されると、ロック解除ボタン140の第1の傾斜面1400が各係合部材142の第2の傾斜面1420を押し、各係合部材142を矢印A2の方向に移動させてシート固定ベース12の係合構造120から係合解除するように駆動する。ロック解除ボタン140が解除されると、各係合部材142の第2の傾斜面1420がロック解除ボタン140の第1の傾斜面1400を押し、ロック解除ボタン140が矢印A1の方向に戻るようになっている。
【0024】
図4に示すように、ロック解除ボタン140の内側にはガイド溝1402が設けられ、支柱146の頂部にはガイド部1460が設けられていてもよい。ガイド部1460は、ロック解除ボタン140が支柱146に対して直線的に移動し続けることができるように、ガイド溝1402に挿入される。
【0025】
図2から
図4に示すように、シート固定ベース12に突起122を設け、シート14の支柱146の外側に溝1462を設けてもよい。ユーザーは、シート14の溝1462をシート固定ベース12の突起122に合わせ、シート14をシート固定ベース12上に配置することができる。シート14がシート固定ベース12上に配置されると、突起122が溝1462に挿入される。従って、ユーザーは、突起122と溝1462との協働によって、シート14をシート固定ベース12に位置合わせすることができ、シート14の取り付けを容易にすることができる。
【0026】
図5を参照すると、
図5は、本発明の別の実施形態によるシート14を示す斜視図である。
図5に示すように、シート14はウェビング148をさらに含むことができ、ウェビング148はシート14の上面に配置されている。シート14を取り外すには、ユーザーは、親指でシート14のロック解除ボタン140を押し、他の指でウェビング148を上方に引っ張り、シート14を上記シート固定ベース12から取り外すことができる。従って、ユーザーは片手でシート14を取り外すことができる。操作は簡便であり、構造は単純である。
【0027】
図6から
図9を参照すると、
図6は、シート14とシート固定ベース12との組み付けを別の視野から説明する斜視図であり、
図7は、シート固定ベース12を説明する斜視図であり、
図8は、シート14とシート固定ベース12との組み付けを説明する断面図であり、
図9は、シート14をベビーカー1の背面方向に向けた状態を説明する斜視図である。
【0028】
図6から
図8に示すように、シート固定ベース12は、2つの位置決め凹部124a、124bを有することができ、シート14は、位置決め部材150と第2の弾性部材152とをさらに含むことができる。位置決め部材150は、ベース14の底面に配置されている。第2の弾性部材152の対向する端部は、位置決め部材150とシート14とに当接する。位置決め部材150が2つの位置決め凹部124a、124bの一方に係合すると、シート14は、ベビーカー1の前方向を向く(
図1に示すように)。位置決め部材150が2つの位置決め凹部124a,124bのうちの他方の位置決め凹部124aに係合すると、シート14は、ベビーカー1の後方方向を向く(
図9に示すように)。言い換えれば、位置決め部材150は、2つの位置決め凹部124a、124bと協働して、シート14をベビーカー1の前方向に向けるか、または、シート14をベビーカー1の後方向に向けるように構成される。本実施形態では、位置決め部材150が位置決め凹部124aに係合すると、シート14がベビーカー1の前方向を向く。位置決め部材150が位置決め凹部124bに係合すると、シート14はベビーカー1の後方向を向く。本発明は、2つの位置決め凹部124a、124bの位置を調整して、シート14をベビーカー1の他の方向に向ける、例えば、シート14をベビーカー1の左方向に向ける、または、シート14をベビーカー1の右方向に向けることができることに留意すべきである。言うまでもなく、2つの位置決め凹部124a、124bに加えて、本発明は、シート14がベビーカー1のより異なる方向を向くことができるように、シート固定ベース12に他の位置決め凹部をさらに追加することができる。
【0029】
図8に示すように、位置決め部材150は位置決め凹部124aに係合し、シート14がシート固定ベース12に対して回転できないようになっている。ユーザーは、位置決め部材150が位置決め凹部124aから外れるように、位置決め部材150を矢印A3の方向に押すことができる。このとき、ユーザーは、シート14を回転させてシート14の向きを調整することができる。位置決め部材150が矢印A3方向に移動するように押圧されると、位置決め部材150は第2の弾性部材152を圧縮する。位置決め部材150が解放され、位置決め部材150が位置決め凹部124aまたは124bに位置合わせされると、第2の弾性部材152によって発生した弾性力によって位置決め部材150が押され、位置決め部材150が矢印A3の逆方向に戻り、位置決め部材150が位置決め凹部124aまたは124bに係合する。
【0030】
以上のように、本発明のフレームは、係合構造を有するシート固定ベースを備えている。シートの係合部材がシート固定ベースの係合構造に係合すると、シートはシート固定ベースに拘束される。シートを取り外すには、ユーザーは片手でロック解除ボタンを押すことができる。ロック解除ボタンが押されると、ロック解除ボタンは係合部材を係合構造から外すように駆動し、シートはシート固定ベースから取り外すことができる。さらに、本発明では、ウェビングをシートの上面に配置することもできる。シートを取り外すには、親指でシートのロック解除ボタンを押し、他の指でウェビングを上方に引っ張り、シートをシート固定ベースから取り外す。従って、ユーザーは片手でシートを取り外すことができる。操作は簡便で、構造は単純である。
【0031】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、その保護範囲は上記説明に限定されるものではない。本発明が開示する技術的範囲内での変更または置換は、本発明の保護範囲に包含されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
前記
フレーム上に配置された
シート固定ベースであって、
係合構造を有する
シート固定ベースと、
ロック解除ボタンおよび複数の
係合部材を備える
シートであって、前記
ロック解除ボタンが前記
係合部材に当接する
シートと、を備え、
前記
係合部材は前記
係合構造と係合して前記
シートを前記
シート固定ベース上に拘束し、前記
ロック解除ボタンが押されると、該
ロック解除ボタンは前記
係合部材を駆動して前記
係合構造から係合を解除し、前記
シートが前記
シート固定ベースから取り外せるようにする、
ベビーカー。
【請求項2】
前記
係合構造がリング状凹部であり、前記
係合部材が前記リング状凹部と係合して
前記シートを
前記シート固定ベース上に回転可能に拘束する、請求項1に記載の
ベビーカー。
【請求項3】
前記
シートは、複数の第1の
弾性部材と
支柱とをさらに備え、前記
係合部材は前記
支柱を取り囲み、前記第1の
弾性部材の各々の対向する端部は、前記
係合部材および前記
支柱の対応する1つに対してそれぞれ当接する、請求項
1に記載の
ベビーカー。
【請求項4】
前記
シート固定ベースが
突出部を有し、前記
支柱が
溝を有し、前記
シートが前記
シート固定ベース上に配置されるとき、前記
突出部が前記
溝に挿入される、請求項3に記載の
ベビーカー。
【請求項5】
前記
ロック解除ボタンが
ガイド溝を有し、前記
支柱が
ガイド部を有し、該
ガイド部が前記
ガイド溝に挿入される、請求項
3に記載の
ベビーカー。
【請求項6】
前記
ロック解除ボタンが第1の
傾斜面を有し、前記
係合部材の各々が第2の
傾斜面を有し、前記第1の
傾斜面が前記
係合部材の各々の第2の
傾斜面に当接し、前記
ロック解除ボタンが押されると、前記第1の
傾斜面が前記
係合部材の各々の第2の
傾斜面を押して、前記
係合部材の各々が前記
係合構造から外れるように駆動する、請求項
1に記載の
ベビーカー。
【請求項7】
前記
シート固定ベースが2つの
位置決め凹部を有し、前記
シートが
位置決め部材をさらに備え、前記
位置決め部材が前記2つの
位置決め凹部の一方に係合すると、前記
シートは
前記ベビーカーの前方向を向き、前記
位置決め部材が前記2つの
位置決め凹部の他方に係合すると、前記
シートは
前記ベビーカーの後方向を向く、請求項
1に記載の
ベビーカー。
【請求項8】
前記
シートは、第2の
弾性部材をさらに備え、該第2の
弾性部材の対向する端部は、前記
位置決め部材および前記
シートに当接する、請求項7に記載の
ベビーカー。
【請求項9】
前記
シートが
ウェビングをさらに備え、該
ウェビングが前記
シートの上面に配置されている、請求項
1に記載の
ベビーカー。
【請求項10】
前記各
係合部材の移動方向が、前記
ロック解除ボタンの押圧方向に対して垂直である、請求項
1に記載の
ベビーカー。
【国際調査報告】