(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-27
(54)【発明の名称】微生物共同体及びその使用
(51)【国際特許分類】
C12N 1/20 20060101AFI20240520BHJP
A61K 35/747 20150101ALI20240520BHJP
A61K 35/74 20150101ALI20240520BHJP
A61K 35/745 20150101ALI20240520BHJP
A61P 1/00 20060101ALI20240520BHJP
A61P 1/14 20060101ALI20240520BHJP
A61P 1/06 20060101ALI20240520BHJP
A61P 1/04 20060101ALI20240520BHJP
A61P 1/10 20060101ALI20240520BHJP
A61P 1/12 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
C12N1/20 A
A61K35/747 ZNA
A61K35/74
A61K35/745
A61P1/00
A61P1/14
A61P1/06
A61P1/04
A61P1/10
A61P1/12
C12N1/20 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569874
(86)(22)【出願日】2022-05-12
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 IL2022050503
(87)【国際公開番号】W WO2022239012
(87)【国際公開日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521441216
【氏名又は名称】バイオミカ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クルーガー ベン シャバット、シェールリ
(72)【発明者】
【氏名】リンゲル、イェフダ
(72)【発明者】
【氏名】メシュナー、シリ
(72)【発明者】
【氏名】ハーバー、エルラン
(72)【発明者】
【氏名】エシャー、シリ
(72)【発明者】
【氏名】ティロシュ、オスナット
(72)【発明者】
【氏名】ポロンスキー、オムリ
【テーマコード(参考)】
4B065
4C087
【Fターム(参考)】
4B065AA01X
4B065AA21X
4B065AA23X
4B065AA30X
4B065AC14
4C087AA01
4C087AA02
4C087BC30
4C087BC56
4C087BC59
4C087BC68
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4C087NA05
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4C087ZA68
4C087ZA69
4C087ZA72
4C087ZA73
4C087ZC75
(57)【要約】
本発明は、2つ以上の微生物を含む微生物共同体、それを含む組成物及びキット、並びに機能性胃腸障害を治療する方法におけるその使用を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の微生物を含む微生物共同体であって、前記2つ以上の微生物が、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る、微生物共同体。
【請求項2】
(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも8つを有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項3】
(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、
(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、(xviii)硫酸還元の減少、又は(xix)又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項4】
(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)鉄封鎖の増加、(v)カプロン酸産生、(vi)リノール酸産生、(vii)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)メタン生成の減少、(xi)アンモニア産生、(xii)亜硝酸産生、又は(xiii)又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る、請求項3に記載の微生物共同体。
【請求項5】
(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)鉄封鎖の増加、(v)カプロン酸産生、(vi)リノール酸産生、(vii)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)メタン生成の減少、(xi)アンモニア産生、(xii)亜硝酸産生、又は(xiii)又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも7つを有し得る、請求項1~3のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項6】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、(xviii)硫酸還元の減少、又は(ixx)又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項7】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、又は(xviii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項8】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)硝酸の亜硝酸への還元、(iv)プロゲステロン産生、(v)一酸化窒素の還元、(vi)メタン生成の減少、(vii)少なくとも1つのイソフラボノイドの代謝、(viii)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(ix)ビタミンB6産生、(x)ビタミンB12産生、(xi)汚染物質の解毒、又は(xii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項9】
前記少なくとも1つの微生物が、(i)ビタミンB12産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)亜硝酸産生、(v)メタンレベルの減少、(v)硫酸還元の減少、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項10】
前記少なくとも1つの微生物が、(i)プトレシン産生、(ii)乳酸産生、(iii)鉄封鎖、又は(iv)これらの組み合わせのうちの1つ以上を有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項11】
前記少なくとも1つの微生物が、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)亜硝酸産生、(iv)ビタミンB6産生、又は(v)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項12】
前記少なくとも1つの微生物が、(i)GABA産生、(ii)酢酸産生、(iii)セロトニン産生、又は(iv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項13】
前記少なくとも1つの微生物が、(i)メタン生成の減少、(ii)硫酸還元の減少、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項14】
前記少なくとも1つの微生物が、(i)ビタミンB6産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)メタン生成の減少、(vi)硫酸還元の減少、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項15】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、(i)酢酸産生、(ii)酪酸産生、(ii)プロピオン酸産生、(iv)メタン生成の減少、又は(v)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも2つを有し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項16】
前記少なくとも1つの微生物が、セロトニンレベルを増加させ得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項17】
前記少なくとも1つの微生物が、プロゲステロンを産生し得る、請求項1に記載の微生物共同体。
【請求項18】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39又は配列番号40によって示される少なくとも1つの配列と少なくとも85%の配列同一性を有することを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項19】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8又は配列番号9によって示される少なくとも1つの配列と少なくとも85%の配列同一性を有することを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項20】
前記2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8又は配列番号9によって示される少なくとも3つの配列と少なくとも85%の配列同一性を有することを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項21】
前記2つ以上の微生物からの少なくとも1つの微生物が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940、メガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396C、メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403、ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353、アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519、ルミノコッカス科細菌CPB6、クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)ATCC27758、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7、ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)GG、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730、ラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5a、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)L2-32、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22L、ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544、セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185、ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533、ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894、オシリバクター(Oscillibacter)種PEA192、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612、アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030、ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11、又はブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507、のうちの少なくとも1つである、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項22】
前記2つ以上の微生物が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940、メガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396C、メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403、ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353、アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519、ルミノコッカス科細菌CPB6、クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)ATCC27758、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7、ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)GG、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730、ラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5a、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)L2-32、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22L、ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544、セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185、ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533、ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894、オシリバクター(Oscillibacter)種PEA192、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612、アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030、ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11、又はブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507、から選択される、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項23】
前記2つ以上の微生物の少なくとも1つが、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、のうちの少なくとも1つである、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項24】
前記2つ以上の微生物が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、から選択される、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項25】
前記2つ以上の微生物の少なくとも1種が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、のうちの少なくとも1つである、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項26】
前記2つ以上の微生物が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、から選択される、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項27】
前記2つ以上の微生物の少なくとも1つが、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、又はユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、のうちの少なくとも1つである、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項28】
前記2つ以上の微生物が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、又はユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、から選択される、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項29】
前記2つ以上の微生物の少なくとも1つが、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、又はユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、の少なくとも1つである、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項30】
前記2つ以上の微生物が、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、又はユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、から選択される、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項31】
前記2つ以上の微生物の少なくとも1つが、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753又はユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486のうちの少なくとも1つである、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項32】
メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項33】
ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項34】
消化管運動機能障害の治療に使用するための、請求項1~33のいずれか一項に記載の微生物共同体。
【請求項35】
前記消化管運動機能障害が、機能性消化不良、胃腸痛の中枢媒介障害又は腸障害である、請求項34に記載の微生物共同体。
【請求項36】
前記腸障害が、過敏性大腸症候群(IBS)、機能性便秘、機能性下痢、機能性腹部膨満/膨満、不特定腸機能障害、オピオイド誘発性便秘、又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項35に記載の微生物共同体。
【請求項37】
前記腸障害が、過敏性大腸症候群(IBS)、機能性便秘、機能性下痢、機能性腹部膨満/膨満、不特定腸機能障害、オピオイド誘発性便秘又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つであり、任意選択で、前記腸障害が、顕著な便秘を伴うIBS(IBS-C)、顕著な下痢を伴うIBS(IBS-D)、混合型排便習慣を伴うIBS(IBS-M)、未分類のIBS(IBS-U)又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項36に記載の微生物共同体。
【請求項38】
請求項1~33のいずれか一項に記載の微生物共同体を含み、任意選択で、担体、希釈剤及び賦形剤を更に含む、医薬組成物。
【請求項39】
消化管運動機能障害の治療に使用するための、請求項38に記載の医薬組成物。
【請求項40】
前記消化管運動機能障害が、機能性消化不良、胃腸痛の中枢媒介障害又は腸障害である、請求項39に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項41】
前記腸障害が、過敏性大腸症候群(IBS)、機能性便秘、機能性下痢、機能性腹部膨満/膨満、不特定腸機能障害、オピオイド誘発性便秘又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項40に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項42】
前記腸障害が、過敏性大腸症候群(IBS)、機能性便秘、機能性下痢、機能性腹部膨満/膨満、不特定腸機能障害、オピオイド誘発性便秘又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つであり、任意選択で、前記腸障害が、顕著な便秘を伴うIBS(IBS-C)、顕著な下痢を伴うIBS(IBS-D)、混合型排便習慣を伴うIBS(IBS-M)、未分類のIBS(IBS-U)又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項40に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項43】
消化管運動機能障害を治療するための医薬組成物の調製における、請求項1~33のいずれか一項に記載の微生物共同体の使用。
【請求項44】
請求項1~33のいずれか一項に記載の微生物共同体と、任意選択で消化管運動機能障害を治療するための説明書とを含むキット組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、微生物の共同体、それを含む組成物及びキット、並びにその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
現在開示されている主題の背景として関連すると考えられる参考文献を以下に挙げる。
-国際公開第18109461号
-Zhu S,Liu S,Li H,Zhang Z,Zhang Q,Chen L,Zhao Y,Chen Y,Gu J,Min L,Zhang S.Identification of Gut Microbiota and Metabolites Signature in Patients with Irritable Bowel Syndrome.Front Cell Infect Microbiol.2019;9,346
-米国特許出願第2020/206280号
-Pokusaeva K,Johnson C,Luk B,Uribe G,Fu Y,Oezguen N,Matsunami R.K,Lugo M,Major A,Mori-Akiyama Y,Hollister E.B,Dann S.M,Shi X.Z,Engler D.A,Savidge T,Versalovic J,GABA-producing Bifidobacterium dentium modulates visceral sensitivity in the intestine.Neurogastroenterology & Motility,2017;29(1):e12904
-国際公開第20202148号
【0003】
本明細書における上記の参考文献の認識は、これらが現在開示されている主題の特許性に何らかの形で関連していることを意味するものとして推論されるべきではない。
【0004】
国際公開第18109461号は、対象の微生物叢多様性を増加させ、かつ/又は微生物叢の安定を誘導する方法に使用するための、ブラウティア属の細菌株を含む組成物を提供する。
【0005】
Zhu Sらには、メタボロミクス及び微生物学的プロファイルの評価を通じて、IBSの潜在的機序及び新規バイオマーカーを調査することを目的とした研究が記載されている。
【0006】
米国特許出願第2020/206280号には、神経変性障害を治療及び予防するための細菌株を含む組成物が記載されている。
【0007】
Pokusaeva Kらは、共生ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)が、GadBによるグルタミン酸の酵素脱炭酸を介してGABAを産生すること、及びこの特異的なビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)株の毎日の経口投与が、内臓過敏のラット便秘モデルにおいて感覚ニューロン活性を調節したことを実証している。
【0008】
国際公開第20202148号は、2つ以上の微生物を含む微生物共同体、それを含む組成物及びキット、並びにがんを治療するためのその使用を提供する。
【発明の概要】
【0009】
いくつかの態様によれば、本開示は、2つ以上の微生物を含む微生物共同体を提供し、当該2つ以上の微生物は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0010】
いくつかの他の態様によれば、本開示は、2つ以上の微生物を含む微生物共同体を提供し、当該2つ以上の微生物は、消化管運動機能障害の治療に使用するために、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0011】
いくつかの更なる態様によれば、本開示は、微生物共同体を含む組成物を提供し、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0012】
更にいくつかの他の態様によれば、本開示は、消化管運動機能障害を治療するための医薬組成物の調製における微生物共同体の使用を提供し、微生物共同体が2つ以上の微生物を含み、当該微生物共同体の2つ以上の微生物が、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0013】
更にいくつかの更なる態様によれば、本開示は、消化管運動機能障害を治療するための微生物共同体及び任意選択で使用説明書を含むキット組成物を提供し、微生物共同体が2つ以上の微生物を含み、当該微生物共同体が、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に開示されている主題をより良く理解し、実際にそれがどのように実行され得るかを例証するために、添付の図面を参照して、非限定的な例としてのみ、実施形態をここで説明する。
【
図1A】メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753による短鎖脂肪酸(SCFA)産生を示す棒グラフであり、
図1A及び
図1Bは、De Man、Rogosa及びSharpe(MRS)培地(
図1A)、又は90mM乳酸塩を補充したMRS培地(
図1B)において37℃で7時間嫌気的増殖させた後のSCFA濃度を示し、エラーバーは、2回の独立して行われた実験の標準誤差を表し、データは平均として表す。
【
図1B】メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753による短鎖脂肪酸(SCFA)産生を示す棒グラフであり、
図1A及び
図1Bは、De Man、Rogosa及びSharpe(MRS)培地(
図1A)、又は90mM乳酸塩を補充したMRS培地(
図1B)において37℃で7時間嫌気的増殖させた後のSCFA濃度を示し、エラーバーは、2回の独立して行われた実験の標準誤差を表し、データは平均として表す。
【
図1C】メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753による短鎖脂肪酸(SCFA)産生を示す棒グラフであり、
図1Cは、90mMの乳酸塩を補充したMRS培地において37℃で26時間嫌気的増殖させた後のイソ吉草酸及び吉草酸の産生を示し、データは平均として表す。
【
図2】メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815によるSCFA産生を示す棒グラフであり、SCFA濃度は、MRS培地中、37℃で30時間嫌気的増殖させた後に測定し、データは平均として表す。
【
図3】ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679による酢酸産生を示す棒グラフであり、酢酸濃度は、MRS培地中、37℃で26時間嫌気的増殖させた後に測定し、データは平均として表す。
【
図4】ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873による酢酸産生を示す棒グラフであり、酢酸濃度は、BHI培地中、37℃で9.5時間嫌気的増殖させた後に測定し、データは平均として表す。
【
図5】ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486による酢酸及び酪酸の産生を示す棒グラフであり、濃度は、最大24時間の増殖後に測定し、結果をμg/mlで表した。
【
図6】ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、及び陰性対照菌であるセトバクテリウム・ソメラエ(Cetobacterium somerae)ATCC BAA-474によるGABA産生を示す棒グラフであり、GABA濃度は、37℃での72時間の嫌気的増殖まで測定し、エラーバーは、2回の独立して行われた実験の標準誤差を表し、データは平均として表す。
【
図7】ハウスキーピング遺伝子(HKG)、RecA転写終結因子rho(Rho)のレベルと比較した、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873の増殖中のリアルタイムPCRを使用した3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(3βHSD)発現レベルの倍率変化を示すグラフであり、全ての発現レベルは、アッセイ開始時(時間0)のRecAレベルに対して正規化されている。相対倍率変化は、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873発酵の最初のサンプリング点から計算される。
【
図8】ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679培養培地で処理した後のRIN14B細胞の上清中のセロトニンレベルを示す棒グラフであり、y軸は、ブラッドフォードアッセイによって定量化された試料中の総タンパク質濃度(ug/ml)当たりのナノモル(nmol)のセロトニンを表し、結果は平均±SEMとして表す。
【
図9】例示的な共同体のラップ拘束ストレス(WRS)誘導性モデルの2時間の間に排泄された糞便ペレットの数に対する効果を示す棒グラフであり、結果は平均±SEMとして表す。
【
図10】例示的な共同体の結腸-直腸拡張(CRD)試験において異なる体積に膨張させたバルーンで測定された正規化された腹部収縮(AC)の数に対する効果を示すグラフであり、記録されたACの数は、以前に測定されたACに対して正規化され、結果は、平均±SEMとして表す(
*二元配置ANOVA(共同体12とビヒクルの比較)でp<0.05)。
【
図11】CRD試験において0.8mlまで膨張させたバルーンで測定された正規化ACの数に対する例示的な共同体の効果を示す棒グラフであり、記録されたACの数は、0.4mlのバルーン体積で測定された以前のACに対して正規化され、結果は平均±SEMとして表す(
*スチューデントt検定でp<0.05)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
腸内微生物叢は、様々な生理学的プロセスに影響を及ぼすこと、例えば、宿主の健康の維持並びに疾患の発症及び進行に影響を及ぼすことができる、胃腸管内の多数の多様な微生物を指す。
【0016】
本開示は、腸内微生物叢における微生物の個体数、微生物及び/又は宿主の代謝産物、微生物及び/又は宿主の経路、並びに界間宿主-微生物叢相互作用及び胃腸系に関連する状態の間の可能な関係及び相関に基づき、微生物叢、例えば、腸内微生物叢において検出された、又はそこから単離された、又はそこから精製された特定の微生物を、胃腸状態、特に機能的胃腸状態の予防及び治療において使用することを目的とする。
【0017】
その目的のために、本発明者らは、ハイスループットシーケンシングデータを処理するために利用される一連の計算ツールを使用し、微生物の遺伝子及び経路並びに微生物の分類群の高分解能の検出及び注釈を得た。これにより、生物の細胞プロセス(微生物など)と、例えば、腸神経系及び/又は腸-脳軸に関連する様々なヒト及び/又は微生物細胞プロセスとの間の関係の機構的理解がもたらされた。
【0018】
分析においては、いくつかの方法、例えば、特定の微生物機能(経路)の同定、及び症候群の重症度に依存して有意に異なる個体数、特に、低症候性胃腸状態を示す患者と機能性胃腸状態などの高症候性胃腸状態を示す患者との間の異なる個体数を有する特定の微生物の選択を可能にする厳密な統計的比較分析を適用した。
【0019】
低症候性胃腸状態を示す患者と高症候性胃腸状態を示す患者との間の区別は、機能性胃腸状態、特に過敏性腸症候群(IBS)に関連する様々な症状の存在/出現を考慮することによって行った。このような症状としては、腹部不快感に関連する症状、例えば、腹部膨満、腹痛、又は通過時間に関連する異常が挙げられる。この生理学的情報は、機能的胃腸状態と診断された患者によって記入された特定の質問者及び得られたデータの分析などの、様々な手段によって得ることができる。
【0020】
微生物叢集団を変化させ、少なくとも1つの消化管運動機能障害を治療又は予防するために、本発明によってコンピュータで同定された固有かつ特定の微生物を、各微生物単独で、又は好ましくは特定の組み合わせ(本明細書では微生物共同体と呼ぶ)として、対象に投与することができることが示唆された。同定された微生物は、診断及び予後の目的のために、例えば、治療に対する対象の応答性を評価するために、かつ治療プロトコルを決定するために使用し得ることが更に示唆された。
【0021】
したがって、本開示は、微生物共同体を提供する。微生物共同体は、微生物及び/又は宿主において異なる生理学的/生物学的プロセス(経路)を集合的に調節し得る2つ以上の微生物を含む。
【0022】
驚くべきことに、低症候性の機能的胃腸状態を特徴とする患者において過剰提示された微生物は、一連の経路、とりわけ、微生物と宿主との間の界間連絡に影響を及ぼす経路、例えば、腸神経系(ENS)及び/又は中枢神経系(CNS)に関与する経路などの組み合わせを調節し得ることが見出された。以下の実施例に示されるように、これらの微生物は、驚くべきことに、種々の機能、とりわけ、短鎖脂肪酸の産生、GABAの産生、セロトニンの分泌、及びプロゲステロンの産生などを調節することが見出された。これらの微生物は、短鎖脂肪酸、とりわけ、酢酸、酪酸、プロピオン酸、吉草酸及びイソ吉草酸などを産生することが示された。
【0023】
驚くべきことに、少なくとも1つの同定された微生物の増殖培地が、宿主細胞においてセロトニン産生を誘導し得ることが示された。これは、少なくとも1つの同定された微生物によって産生される成分が増殖培地に分泌され、これが宿主におけるプロセスに影響を及ぼし得ることを示唆した。
【0024】
更に、驚くべきことに、少なくとも1つの同定された微生物が3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(3β-HSD)を発現し、発現された3β-HSDの量がプロゲステロン前駆体であるプレグネノロンの存在下でより高いことが示された。これらのデータは、少なくとも1つの同定された微生物が、少なくとも3β-HSDの活性によってプロゲステロンを産生することができることを示唆した。
【0025】
更に、以下に示すように、同定された微生物を含む例示的な微生物共同体は、インビボで試験した場合に、プラスの効果を有することが示された。具体的には、実施例2Aに示されるように、3つの例示的な微生物共同体で処置したラットは、WRSの2時間の間に排泄された糞便ペレットの数の減少を示し、加えて、腹部収縮エピソードの数は、3つの例示的な微生物共同体で処置した動物においてより少なかった。
【0026】
したがって、本開示は、いくつかの態様によれば、2つ以上の微生物を含む微生物共同体を提供し、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、以下の特徴、すなわち、(i)内臓過敏を調節し得る、(ii)管腔内ガスバランスを調節し得る、(iii)ENSを調節し得る、(iv)脳腸軸を調節し得る、(v)γ-アミノ酪酸(GABA)を調節し得る、(vi)消化管バリアを調節し得る、(vii)軽度炎症に関連する経路を調節し得る、(viii)脂肪酸産生を調節し得る、(ix)食品化合物の代謝を調節し得る、(x)解毒活性を調節し得る、(xi)エンドペプチダーゼ活性を調節し得る、(xii)セロトニンを調節し得る、又はこれらの組み合わせ、のうちの1つ以上を有する。
【0027】
時には、本明細書において以下に記載される微生物共同体の上記の特徴並びに他の特徴は「経路」と呼ばれ、時には、経路産生物(直接的又は間接的)は「物質」と示されることに留意されたい。
【0028】
1つ以上又は少なくとも1つを有する少なくとも1つの微生物への言及は、少なくとも1つの微生物(又は1つ以上)が列挙された特性(特徴)を有し得、時には有していることを示す、少なくとも1つの微生物の特徴付けとして理解されるべきであることにも留意されたい。
【0029】
以下の文章において、微生物共同体に言及する場合、それは、本明細書に開示される医薬組成物、キット、使用及び方法にも言及するものとして理解されるべきである。したがって、微生物共同体に関して特徴を示すときはいつでも、それは、必要な変更を加えて、医薬組成物、キット、使用及び方法に関して同じ特徴を定義するものとして理解されるべきである。
【0030】
本明細書で使用される場合、微生物共同体は、少なくとも1つの細菌及び/又は古細菌を含む微生物の混合物/カクテルを指す。少なくとも1つの微生物に言及する場合、一般的な科学的分類に分類される1つの微生物種及び/又は株に言及するものとして理解されるべきである。本開示の主題である微生物は、ヒト微生物叢中に存在し、したがって、同じく以下に詳述されるような当技術分野で公知の任意の方法によって、ヒト微生物叢などの任意の微生物叢から単離及び/又は精製することができ、又は生物学的材料(例えば、糞便などの糞便材料、又は小腸及び大腸の様々な断片から単離された材料)から精製することができる。
【0031】
したがって、本明細書で使用される微生物という用語は、いくつかの実施形態によれば、単離された微生物、精製された微生物、組換え微生物又はこれらの任意の組み合わせを指す。
【0032】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、単離された微生物を含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、精製された微生物を含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は組換え微生物を含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、単離された微生物、精製された微生物又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0033】
本発明の組換え微生物は、その遺伝要素の意図的な導入又は欠失によって遺伝的構成が改変された微生物であることに留意されたい。組換え微生物は、元の微生物の機能(細胞プロセス)を維持することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、微生物は、芽胞として提供される生きた微生物、熱殺菌された微生物の非生存形態、生物の抽出物、微生物の成分、又はこれらの任意の組み合わせである。
【0035】
いくつかの実施形態では、微生物は生きている微生物である。いくつかの他の実施形態では、微生物は、芽胞として、熱殺菌された微生物の非生存形態として提供される。いくつかの更なる実施形態では、微生物は微生物の抽出物である。更にいくつかの更なる実施形態では、微生物は微生物の成分である。
【0036】
少なくとも1つの微生物、具体的には少なくとも1つの細菌への言及は、少なくとも1つの細菌の単離物、突然変異体、芽胞、酵素若しくはその抽出物及び/又は少なくとも1つの細菌の馴化培養培地(増殖培地)及び/又は少なくとも1つの細菌から分泌される化合物(成分/代謝産物)も包含する。
【0037】
同定された微生物の本発明の微生物共同体への帰属は、同定された微生物のそれぞれが有し得る複数の機能(すなわち複数の経路)並びに共同体中の微生物間の生物学的関係を考慮することによって行われた。微生物共同体中の微生物の各々は、本明細書において以下に詳述されるように、少なくとも1つのプロセス、時には少なくとも2つのプロセス、更に時には少なくとも3つ又は少なくとも4つのプロセスを調節することが可能であり得る。更に、時には、1つの微生物の代謝産物が、微生物共同体の別の微生物によって、あるいは追加の腸内共生生物によって、又は特定の腸内共生生物の増殖を防止することによって、基質として使用され得る。これは、微生物共同体による腸内コロニー形成の可能性を増加させ得、又は1つ以上の微生物の所望の活性を促進し得る。
【0038】
更に、同定された微生物の微生物共同体への帰属は、得られた共同体の複合機能を考慮することによって行われた。例えば、特定のプロセスは、微生物共同体中の単一の微生物によって、又は時には少なくとも2つの微生物、少なくとも3つの微生物、又は更に少なくとも4つの微生物によって調節され得る。微生物共同体中の少なくとも2つの微生物の組み合わせは、いくつかの基本的な重複する相補的な機構(プロセス、経路)を介して作用を達成し得ることが示唆された。
【0039】
調節されたプロセスのいくつかは、2つ以上の微生物間で重複し得るが、共同体は、広範かつ相補的な効果を得るために、ある程度の多様性を有する。
【0040】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、以下の特徴、すなわち、(i)内臓過敏を調節し得る、(ii)管腔内ガスバランスを調節し得る、(iii)ENSを調節し得る、(iv)脳腸軸を調節し得る、(v)GABAを調節し得る、(vi)腸バリアを調節し得る、(vii)軽度炎症に関連する経路を調節し得る、又は(viii)これらの組み合わせ、のうちの1つ以上を有する。
【0041】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、以下の特徴、すなわち、(i)脂肪酸産生を調節し得る、(ii)食物化合物の代謝を調節し得る、(iii)GABAを調節し得る、(iv)解毒活性を調節し得る、(v)エンドペプチダーゼ活性を調節し得る、又は(vi)これらの組み合わせ、のうちの1つ以上を有する。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物は、(i)内臓過敏症、(ii)管腔内ガスバランス、(iii)ENS、(iv)脳腸軸、(v)GABAレベル、(vi)腸バリア増強、(vii)軽度炎症、(viii)脂肪酸産生、(ix)食品化合物変換、(x)解毒活性の増加、(xi)エンドペプチダーゼ活性の阻害、又は(xii)これらの組み合わせに関連する1つ以上の経路を調節し得る。
【0043】
調節する、調節又は調節すること、という用語は、生物学的活性を変化させる効果、すなわち、例えば、生理学的/細胞プロセス、具体的には、本明細書で特定される本発明のいずれかのプロセスの活性化/増加/活性の増強又は阻害/減少/活性の低減のいずれかをもたらす変化、修飾などを指す。
【0044】
したがって、2つ以上の微生物を含む微生物共同体は、特定のプロセス(経路)の活性化因子又は阻害因子のいずれかと見なすことができる。
【0045】
活性化因子は、少なくとも1つの生理学的/細胞プロセスを誘導するか、活性化するか、刺激するか、増加させるか、促進するか、活性化を増強するか、感作するか、又は上方制御する少なくとも1つの微生物を指す。
【0046】
少なくとも1つの微生物の活性化効果は、以下に更に記載されるような物質の産生に関連し得る。この物質は、プロセスに直接的又は間接的に関連し得る。
【0047】
阻害因子は、刺激又は活性化を阻害するか、部分的に又は完全に遮断するか、活性化を減少させるか、防止するか、遅延させるか、不活性化するか、脱感作するか、生理学的/細胞プロセスを低減するか又はダウンレギュレートする少なくとも1つの微生物を指す。
【0048】
少なくとも1つの微生物の阻害効果は、以下に更に記載されるように、物質の量(含有量)の減少に関連し得る。
【0049】
物質を産生することができる少なくとも1つの微生物に言及する場合、それは、少なくとも1つの微生物の非存在下で産生されたであろう量と比較して、(それを産生することによって)物質の量(含有量)を増加させること、又は少なくとも1つの微生物の非存在下で産生されなかったであろう物質を産生することとして理解されるべきであることに留意されたい。
【0050】
物質を減少させること/低減すること(など)ができる少なくとも1つの微生物に言及する場合、それは、少なくとも1つの微生物の非存在下で産生されるその量と比較して、物質の量(含有量)を減少させる、又は更に減少させることとして理解されるべきであることに留意されたい。
【0051】
追加的又は代替的には、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物による調節はまた、特定の経路に関与し、かつ/又は特定の産物を産生する、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物の存在の結果である増加を指す。具体的な調節については、以下で更に説明する。
【0052】
本明細書に記載されるように、本発明は、微生物において/微生物によって内因的に調節されるプロセス、及び/又は微生物共同体中の少なくとも1つの微生物において調節され(例えば、産生され)、そこから宿主に分泌されるか又は/及び改変される産物によって宿主において調節されるプロセスを包含する。本明細書で使用される生理学的プロセスは、微生物及び/又は微生物による、かつ/又は宿主における物理的及び/又は生物学的及び/又は化学的事象を包含する。
【0053】
微生物において内因的に調節されるプロセス、すなわち、微生物の内因性プロセスは全て、本明細書においては総じて「微生物成分プロセス」と表される。微生物プロセスは、少なくとも1つの特定のタイプ(種又は株)の微生物において起こり得る(内因性プロセス)。そのような微生物成分プロセスは、例えば、微生物から分泌されて宿主に影響を及ぼし得る短鎖脂肪酸などの微生物の産物を産生し、宿主反応における宿主によるその使用を含む。微生物共同体中の少なくとも1つの微生物によって産生される産物などの微生物の成分の使用によって宿主中で起こるプロセスは、本明細書では「宿主-成分プロセス」と表される。本明細書に記載されるように、宿主細胞によるセロトニン産生は、少なくとも1つの微生物の存在によって調節され得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ENSに関連する経路を調節し得る。ENS(内因性神経系としても知られる)は、胃腸管の機能を支配する自律神経系(ANS)の一部である。
【0055】
ENSは、中枢神経系(CNS)から独立して作用し得、又はCNSによって影響され得る。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は、CNSから独立してENSを調節し得る。
【0057】
いくつかの他の実施形態によれば、微生物共同体によるENS調節は、CNSによって影響を受ける。
【0058】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、微生物叢-腸-脳軸に関連するプロセス/経路を調節し得る。
【0059】
本明細書で使用される場合、微生物叢-腸-脳軸という表現は、シグナル伝達経路における腸内の微生物の役割を考慮した、胃腸管(GI管)とENS及び/又はCNSとの間の生化学的シグナル伝達経路を指す。
【0060】
ENS及び/又は微生物叢-腸-脳軸の調節は、アミノ酸、とりわけ、γ-アミノ酪酸(GABA)などが関与する代謝/神経調節経路の調節を包含する。
【0061】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、GABA産生を調節し得る。いくつかの実施形態では、GABA調節は、微生物共同体の少なくとも1つの微生物によって媒介される。
【0062】
GABAは、中枢神経系(CNS)の主要な抑制性神経伝達物質である。本開示によれば、GABAの調節は、微生物共同体に応答したGI管におけるGABAの量/濃度の変化を包含する。
【0063】
GABAの量/濃度の変化には、以下の1つ以上が含まれる。(i)GABAレベルの増加、(ii)GABA受容体の活性化の増加、(iii)GABA産生の増加、(iv)GABA分解酵素(例えば、宿主酵素)の阻害、又は(v)これらの組み合わせ。
【0064】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、GABAを産生することができる少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つの微生物を含む。このような微生物による宿主腸の濃縮は、GABAの量の増加をもたらすことに留意すべきである。
【0065】
上記のように、GABAの産生は、微生物共同体の非存在下で産生されるGABAの量と比較して増加した量をもたらし得る。したがって、いくつかの実施形態では、微生物共同体は、GABAを産生することができる少なくとも1つの微生物を含み、したがって、微生物共同体は、GABAの産生を増加させる。微生物共同体によって産生されるGABAは、いくつかの実施形態によれば、宿主の腸に分泌される。
【0066】
細菌性GABAは、複数の経路を介して腸内で産生され得、そのうちのいくつかは関連経路であり得る。例えば、GABAは、種々のGABA前駆体、とりわけ、プトレシン又はグルタミン酸などによって産生され得る。
【0067】
したがって、本開示によれば、GABAの調節は、本発明の微生物共同体の少なくとも1つの微生物が、GABA並びにGABA前駆体、その前駆体(アルギニンなど)又は補因子(ビタミンB6など)を産生する能力に関連している。理解されるように、GABA前駆体、その前駆体又は補因子は全て、GABAを産生するために少なくとも1つの微生物によって使用され得る。
【0068】
したがって、いくつかの実施形態では、微生物共同体は、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)アルギニン、(v)ビタミンB6、又は(vi)これらの組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0069】
いくつかの他の実施形態では、微生物共同体は、(i)プトレシン、(ii)グルタミン酸、又は(iii)これらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0070】
いくつかの更なる実施形態では、微生物共同体はアルギニンを産生し得る。
【0071】
いくつかの更なる実施形態では、微生物共同体はビタミンB6を産生し得る。
【0072】
驚くべきことに、本開示の独自の特徴として、少なくとも1つの同定された微生物が、吉草酸又はイソ吉草酸を産生し得ることが見出された。
【0073】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の少なくとも1つ以上の微生物は、吉草酸、イソ吉草酸又はこれらの組み合わせを産生し得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には少なくとも2つ以上の微生物は、吉草酸を産生し得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)アルギニン、(vii)ビタミンB6、又は(viii)これらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)吉草酸、(iii)イソ吉草酸、又は(iv)これらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)吉草酸、(ii)イソ吉草酸、又は(iii)これらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0078】
細菌性GABAは宿主の腸細胞に分泌され、そこで宿主のGABA受容体に結合できることが示唆された。理論に束縛されるものではないが、本発明の微生物共同体によって産生される吉草酸又はイソ吉草酸は、GABAと同様に宿主腸細胞に分泌されてから、任意選択で構造の類似性に基づいて宿主のGABA受容体に結合し得ることが示唆された。GABA、吉草酸又はイソ吉草酸は、GI管及び/又は脳において宿主のGABA受容体に結合し得ることに留意されたい。
【0079】
これは、GI管及び/又は脳におけるGABA受容体が活性化され、ひいては宿主におけるENS及び/又はCNSを調節する独特の微生物-宿主経路を示唆している。
【0080】
理論に束縛されるものではないが、微生物共同体は、GABA受容体アゴニスト(例えば、GABA、吉草酸、イソ吉草酸)を産生することができ、これは宿主の腸に分泌されて、症状の進行、特に機能性胃腸状態の症状に影響を及ぼし得ることが示唆された。
【0081】
微生物共同体によるGABAの調節はまた、GABA分解の阻害を包含する。微生物共同体はGABA分解酵素を調節し得ることが示唆された。
【0082】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物は、カプロン酸(カプロン酸塩)を調節し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、カプロン酸塩を産生し得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)アルギニン、(vii)ビタミンB6、(viii)カプロン酸、又は(ix)これらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0084】
微生物共同体は、アミノ酸から合成される神経伝達物質を含む神経伝達物質を調節し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、セロトニンレベルを調節し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体はセロトニンレベルを増加させ得る。
【0085】
本明細書において以下に示されるように、少なくとも1つの微生物の培養増殖培地でインキュベートされた細胞は、細胞からのセロトニンの分泌が増加することを特徴とする。理論に束縛されるものではないが、少なくとも1つの微生物の培養増殖培地であって、代謝産物を産生し得、かつ/又はそこに分泌される微生物由来の成分を含み得る増殖培地は、その増殖培地でインキュベートされた細胞におけるプロセス、例えば、とりわけ、セロトニンの産生に影響を及ぼし得ることが示唆された。したがって、微生物共同体は、宿主細胞によるセロトニンの産生及び任意選択の分泌をもたらす微生物プロセスを調節し得ることが示唆された。
【0086】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は乳酸産生を調節し得る。したがって、微生物共同体は、乳酸塩の産生をもたらす微生物プロセスを調節し得る。本明細書に詳述されるように、乳酸塩は、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物によって産生され、宿主(おそらく宿主の腸)に分泌され得る。
【0087】
微生物共同体中の少なくとも1つの微生物によって産生される乳酸塩及び/又は酢酸塩及び/又はGABAは、宿主に分泌され、宿主関連プロセスを調節し得ること、例えば、とりわけ、腸中のセロトニンレベルに影響を及ぼすこと、特にセロトニンレベルを増加させることが示唆された。
【0088】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、管腔内ガスバランスに関連する経路を調節し得る。
【0089】
管腔内ガスは、空気の嚥下又は胃腸系の管腔内のある量の微生物発酵ガスの蓄積を源とするものであり得、とりわけ、N2、O2、CO2、H2、CH4、H2S又はCOを含む。
【0090】
微生物共同体の一部を形成する微生物は、管腔内ガスを利用することができることが示唆された。したがって、本発明の微生物共同体で腸内微生物叢を濃縮することによって、水素ガスなどの管腔内ガスが腸内で減少する。言い換えれば、微生物共同体の一部を形成する微生物(少なくとも1つ以上)は、腸内の総ガスレベルを低下/減少させ得る。
【0091】
本発明の微生物による管腔内ガスの利用は、宿主の有益な代謝産物、とりわけ、短鎖脂肪酸(SCFA)などを産生し得る。追加的又は代替的に、管腔内ガスを利用する微生物で宿主腸を富化することは、有益でない(好ましくない)産生物、とりわけ、メタン及び/又はH2Sなどの望ましくない産生を低減又は防止するように、他のガス消費微生物と競合し得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、管腔内ガス消費を調節し得る。具体的には、微生物共同体は、腸内の管腔ガスの量を低下(減少)させることができる。
【0093】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、一酸化炭素消費、二酸化炭素消費又はこれらの組み合わせを調節し得る。具体的には、微生物共同体は、腸内の二酸化炭素及び一酸化炭素の量を低下させ得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、水素消費を調節し得る。具体的には、微生物共同体は、腸内の水素の量を低下させ得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)二酸化炭素、(ii)一酸化炭素、(iii)水素、又は(iv)これらの任意の組み合わせの量を低下させ得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の微生物は、還元プロセスのために腸内の水素を使用する。
【0097】
微生物共同体は、様々な代謝産物の産生を介して管腔内ガスを消費する(すなわち、腸内のガスレベルを低下させる)ことができることが示唆された。
【0098】
少なくとも1つ以上の微生物が、水素ガスなどの管腔ガスを利用してSCFAを産生し、これが次に腸に分泌され得ることが示唆された。
【0099】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、任意選択で管腔内ガス消費によって、少なくとも1つのSCFAを産生し得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、管腔内ガスを使用することによって、酢酸塩又はプロピオン酸塩のうちの少なくとも1つを産生し得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、酢酸、プロピオン酸又はこれらの組み合わせを産生し得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、酢酸を産生し得る。
【0103】
いくつかの他の実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、プロピオン酸を産生し得る。
【0104】
加えて、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、腔内水素ガスを使用することによってアンモニアを産生し得ることができることが示唆された。
【0105】
驚くべきことに、微生物共同体が窒素化合物を調節し得ることが見出された。
【0106】
本明細書で使用される場合、窒素化合物(又は窒素含有化合物)は、少なくとも1つの窒素原子を含有する分子を指す。
【0107】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、硝酸塩-亜硝酸塩還元経路を調節し得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、硝酸塩が亜硝酸塩に還元されるように調節し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、亜硝酸塩がアンモニアに還元されるように調節し得る。アンモニアは次に宿主の腸に分泌される。
【0109】
いくつかの実施形態では、水素消費の調節は、(i)SCFAの調節、(ii)硝酸塩-亜硝酸塩還元経路の調節、又は(iii)これらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、(i)酢酸塩の産生、(ii)プロピオン酸塩の産生、(iii)アンモニアの産生、(iv)亜硝酸塩の産生、又は(v)これらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0111】
本明細書に記載されるように、本発明の微生物を使用して管腔内水素ガスのレベルを減少させる(低下させる)ことは、腸における還元プロセスに通常必要とされる利用可能な水素ガスを減少させ、ひいては還元反応及びそれらの産生物を阻害する。
【0112】
このような産生物の非限定的な例としては、メタン又は硫化水素が挙げられる。
【0113】
いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、メタン生成を減少させ、時には阻害することを含む。
【0114】
メタン生成(バイオメタン化としても知られる)は、メタンの形成を指す。
【0115】
いくつかの実施形態では、水素消費を調節することは、腸内のメタンレベルを減少させることを含む。したがって、本開示によれば、微生物共同体はメタンレベルを低下させる。
【0116】
いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、硫酸塩還元を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、硫酸塩還元を阻害することを含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、水素消費を調節することは、腸内の硫化水素レベルを減少させることを含む。したがって、本開示によれば、微生物共同体は硫化水素レベルを低下させる。
【0118】
いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、腸内のガスレベル(すなわち、管腔内ガス)を低下させることを含む。いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、腸内の水素ガスレベル(すなわち、管腔内ガス)を低下させることを含む。いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、腸における還元反応を阻害することを含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、(i)SCFAの産生、(ii)硝酸塩-亜硝酸塩還元経路の調節、(iii)メタン生成の減少、(iv)硫酸塩還元の阻害、又は(v)これらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、管腔内ガス消費を調節することは、(i)酢酸塩の産生、(ii)プロピオン酸塩の産生、(iii)アンモニアの産生、(iv)亜硝酸塩の産生、(v)メタンレベルの減少、(vi)硫化水素レベルの減少、又は(vii)これらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、水素ガス消費を調節することは、(i)酢酸塩の産生、(ii)プロピオン酸塩の産生、(iii)アンモニアの産生、(iv)亜硝酸塩の産生、(v)メタンレベルの減少、(vi)硫化水素レベルの減少、又は(vii)これらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、一酸化炭素(CO)ガス消費を調節することは、酢酸を産生することを含む。いくつかの実施形態では、二酸化炭素(CO2)ガス消費を調節することは、酢酸塩を産生することを含む。
【0123】
管腔内水素ガスを利用することによる少なくともSCFAの産生に加えて、SCFAレベルは、様々な経路を介して調節し得る。
【0124】
したがって、微生物共同体は、少なくとも1つのSCFAを調節し得る。
【0125】
SCFAの調節、例えば、SCFAの産生に加えて、微生物共同体は、追加の脂肪酸、とりわけ、中鎖脂肪酸(MCFA)、長鎖脂肪酸(LCFA)又は超長鎖脂肪酸(VLCFA)などを調節し得る。したがって、いくつかの実施形態では、微生物共同体は、SCFA、MCFA、LCFA、VLCFA又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを調節し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、SCFA、MCFA、LCFA、VLCFA又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを産生し得る。
【0126】
そのような実施形態によれば、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのSCFA、具体的には、酢酸、酪酸、プロピオン酸、吉草酸、イソ吉草酸、又はこれらの組み合わせを調節し得る。
【0127】
そのような実施形態によれば、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、酢酸、酪酸、プロピオン酸、吉草酸、イソ吉草酸又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0128】
このような実施形態によれば、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのMCFAを調節し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを産生し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、カプロン酸塩を産生し得る。
【0129】
このような実施形態によれば、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのLCFAを調節し得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのLCFAを産生し得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は不飽和脂肪酸を産生し得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、微生物共同体はリノール酸を産生し得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、酢酸塩、酪酸塩、プロピオン酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、カプロン酸塩、リノール酸又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、酢酸塩、酪酸塩、プロピオン酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0135】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、酢酸塩、プロピオン酸塩又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、酢酸塩、GABA又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を産生し得る。
【0137】
拘束されるものではないが、(例示的な微生物-成分プロセスにおいて)微生物共同体によって産生される脂肪酸は、宿主経路を調節することによって宿主に有益な効果をもたらすことが示唆された。このような宿主プロセスは、例えば、疼痛に関連し得る。更に、微生物共同体によって産生される脂肪酸がペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)に結合することが示唆された。
【0138】
したがって、いくつかの実施形態では、微生物共同体は、PPARリガンド、具体的にはPPARγリガンドを産生し得る。
【0139】
PPARγリガンドの非限定的な例としては、酪酸及びプロピオン酸などの脂肪酸が挙げられる。
【0140】
微生物共同体は、食品化合物も調節し得る。本明細書で使用される食用化合物は、例えば、植物起源の食品及び/又は飲料中に見出される化合物を指す。例えば、食品化合物としてイソフラボノイドが挙げられる。
【0141】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は、少なくとも1つのイソフラボノイドを調節し得る。
【0142】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は、少なくとも1つのイソフラボノイドを代謝し得る。
【0143】
イソフラボノイドは、時にはフィトエストロゲンと呼ばれるフラボノイドフェノール化合物のクラスであり、例えば、イソフラボン、イソフラバノン、イソフラバン、又はプテロカルパンが挙げられる。
【0144】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくとも1つのイソフラボンを代謝し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ダイゼイン及びゲニステインを産生し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのイソフラボンは、微生物共同体によって代謝されて、ダイゼイン及びゲニステインを産生する。
【0145】
理論に束縛されるものではないが、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物は、少なくとも1つのイソフラボンを代謝することができ、ゲニステイン及び/又はダイゼインなどのその産物が宿主成分を調節し得ることが示唆された。
【0146】
イソフラボン代謝産物によって調節され得る宿主成分の非限定的な例は、プロスタグランジンE2又は一酸化窒素などのプロスタグランジンである。
【0147】
具体的には、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物が、COX-2阻害因子として作用してプロスタグランジンE2産生を阻害するゲニステイン及び/又はダイゼインを産生することが示唆された。
【0148】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ビタミンB12を調節し得る。
【0149】
微生物共同体はまた、宿主の酵素に結合する微生物タンパク質の活性によって、宿主の酵素経路を調節し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、エンドペプチダーゼの活性を調節し得る。
【0150】
エンドペプチダーゼ(エンドプロテイナーゼとも呼ばれる)は、非末端アミノ酸(すなわち、分子内)のペプチド結合を破壊するタンパク質分解ペプチダーゼのグループである。微生物タンパク質、とりわけ、セルピンなどは、宿主のエンドペプチダーゼの活性、任意選択でセリンプロテアーゼの活性を阻害し得ることが示唆された。
【0151】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、セリンプロテアーゼを調節し得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性を減少させ得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性を阻害し得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、腸粘膜バリア(腸管バリア又は消化管バリアとも表される)に関連し、特に腸粘膜の完全性及び機能性に関連する活性を調節し得る。当業者によって理解されるように、腸粘膜は、腸の適切な環境を確保し、身体と腸との間の分離をもたらし、ひいては、管腔内容物が身体へ無制御に移行することを防止する。腸粘膜バリアの機能不全は、限定するものではないが、胃腸障害などの様々な病状に関連し得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、消化管バリアの活性、すなわち、機能的な消化管バリアの維持を支援する。
【0154】
消化管バリアの活性/完全性/機能性は、様々な成分及び経路に関連する。
【0155】
驚くべきことに、共生微生物、具体的には微生物共同体中の少なくとも1つの微生物が、ホルモンのレベルを調節し得ることが見出された。このようなホルモンはステロイドホルモンと表される。
【0156】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンは、コルチコステロイド、グルココルチコイド、ミネラルコルチコイド、性ステロイド、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである。
【0157】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンは、コルチコステロイドのうちの少なくとも1つである。
【0158】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンは、性ステロイドのうちの少なくとも1つである。
【0159】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンは、プロゲステロン、16α-ヒドロキシプロゲステロン(16α-OHP)、17α-ヒドロキシプロゲステロン(17α-OHP)、20α-ジヒドロプロゲステロン(20α-DHP)、20β-ジヒドロプロゲステロン(20β-DHP)、5α-ジヒドロプロゲステロン(5α-DHP)、5β-ジヒドロプロゲステロン(5β-DHP)、3β-ジヒドロプロゲステロン(3β-DHP)、11-デオキシコルチコステロン(DOC)、及び5α-ジヒドロデオキシコルチコステロン(5α-DHDOC)、又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つである。
【0160】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンは、プロゲステロン、テストステロン、17α-ヒドロキシプロゲステロン及びアンドロステンジオンのうちの少なくとも1つである。
【0161】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンは、プロゲステロン、17α-ヒドロキシプロゲステロン、又はこれらの組み合わせである。
【0162】
いくつかの他の実施形態では、少なくとも1つのステロイドホルモンはプロゲステロンである。
【0163】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ホルモンのレベルを増加させ得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、エストロゲン及び/又はプロゲステロンのレベルを増加させ得る。いくつかの実施形態では、微生物共同体はプロゲステロンを産生し得る。
【0164】
理論に束縛されるものではないが、少なくとも1つのホルモン、とりわけ、プロゲステロンなどの産生の増加は、3β-HSDの活性によって媒介され得ることが示唆された。
【0165】
いくつかの実施形態では、消化管バリアの増強は、(i)胆汁酸、(ii)SCFA、(iii)プトレシン、(iv)ホルモン、(v)イソフラボノイド、(vi)GABA、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに関連する。
【0166】
いくつかの実施形態では、消化管バリアの増強は、(i)胆汁酸、(ii)SCFA、(iii)プトレシン、(iv)エストロゲン、(v)プロゲステロン、(vi)イソフラボノイド、(vii)GABA、又は(viii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに関連する。
【0167】
いくつかの実施形態では、腸バリアの増強は、(i)胆汁酸、(ii)酪酸、(iii)酢酸、(iv)プトレシン、(v)ホルモン、(vi)イソフラボノイド、(vii)プロピオン酸、(viii)GABA、又は(ix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに関連する。
【0168】
いくつかの実施形態では、消化管バリアの増強は、(i)二次胆汁酸産生、(ii)酪酸産生、(iii)酢酸産生、(iv)プトレシン産生、(v)ホルモン産生、(vi)イソフラボノイド代謝、(vii)プロピオン酸産生、(viii)GABA産生、又は(ix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに関連する。
【0169】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、環境汚染物質の代謝を調節し得る。いくつかの実施形態では、環境汚染物質は、大気汚染、水質汚染又は食品汚染である。いくつかの実施形態では、環境汚染は、COなどの大気汚染である。いくつかの実施形態では、環境汚染はヒ素などの金属である。
【0170】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、軽度炎症に関連する経路を調節し得る。
【0171】
軽度の炎症は、血液又は組織において見出される免疫系マーカーのわずかな上昇によって示されるような、身体全体にわたる低レベルの炎症に関連する。
【0172】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、総じて低悪性度炎症に関連する様々な経路の活性を減弱/阻害/低減することができる。いくつかの実施形態では、軽度炎症の低減は、(i)鉄封鎖、(ii)一酸化窒素、(iii)胆汁酸、(iv)環境汚染物質の解毒、(v)SCFA、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちのいずれか1つに関連する。
【0173】
いくつかの実施形態では、軽度炎症の低減は、(i)鉄封鎖、(ii)一酸化窒素の分解、(iii)二次胆汁酸の産生、(iv)環境汚染物質の解毒、(v)SCFAの産生、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちのいずれか1つに関連する。
【0174】
いくつかの他の実施形態では、軽度炎症の低減は、(i)鉄封鎖、(ii)一酸化窒素の低減、(iii)二次胆汁酸の産生、(iv)環境汚染物質の解毒、(v)酢酸塩の産生、(vi)酪酸塩の産生、(vii)プロピオン酸塩の産生、(viii)吉草酸塩の産生、又は(ix)これらの任意の組み合わせのうちのいずれか1つに関連する。
【0175】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は鉄封鎖を調節し得る。鉄封鎖を調節すること、具体的には鉄封鎖を増加させることは、酸化ストレスに関連する損傷を予防するのに役立ち得ることが示唆された。
【0176】
驚くべきことに、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物が一酸化窒素のレベルを調節し得ることが見出された。少なくとも1つの微生物が一酸化窒素を分解することができることが示唆された。
【0177】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は一酸化窒素レベルを低下させ得る。
【0178】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、胆汁酸を調節し得る。
【0179】
微生物共同体への言及がなされた場合、胆汁酸を調節することは、宿主の二次胆汁酸を調節し得る微生物共同体中の少なくとも1つの微生物に関することに留意されたい。
【0180】
本開示によれば、二次胆汁酸を調節する微生物は、実際には、宿主の一次胆汁酸を二次胆汁酸に転換/変換し得る微生物である。したがって、本発明の文脈における二次胆汁酸は、微生物の活性、具体的には微生物共同体中のそれらの微生物による改変後の宿主産物、を指す。
【0181】
宿主の一次胆汁酸の二次胆汁酸への変換は、この反応が可能な任意の微生物の酵素によってなされ得る。例えば、酵素は、とりわけ、7-α-デヒドロキシラーゼを含み得る。
【0182】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、二次胆汁酸を調節する。上記のように、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物は、宿主腸内の二次胆汁酸の合成に影響を及ぼすことができ、ひいては宿主内の二次胆汁酸レベル(含量/量)を調節し得る。
【0183】
いくつかの他の実施形態によれば、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、宿主において二次胆汁酸を産生し得る。
【0184】
いくつかの実施形態では、二次胆汁酸は、デオキシコール酸(DOC)、イソアロリトコール酸(isoalloLCA)又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0185】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、DOCを産生し得る。
【0186】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、isoalloLCAを産生し得る。
【0187】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、調節性T細胞(Treg)を調節し得る。微生物共同体がTregの量/数を増加させたことが示唆された。したがって、本開示の文脈では、微生物共同体は、Treg分化が可能である。Tregは、免疫系を調節し、自己抗原に対する寛容を維持し、自己免疫疾患を予防するT細胞の亜集団である。
【0188】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、内臓過敏症に関連する少なくとも1つの経路を調節し得る。
【0189】
内臓過敏症(内臓痛覚過敏としても知られる)は、本明細書で使用される場合、腹部感受性のより高い感覚、とりわけ、正常よりも強いレベルでの内臓器官(内臓)内の腫脹及び/又は疼痛などの存在を指す。内臓過敏症は、末梢感作、中枢感作、異常な中枢プロセシング、ストレス応答系内の遺伝的、心理的及び異常などの、腸刺激に対する高められた感受性に関連し得る。
【0190】
内臓過敏を調節することは、様々な経路、任意選択で、界間経路の結果であり得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、管腔内ガスを調節し、特に管腔内ガスのレベル/量を低下させることは、内臓過敏症にプラスの影響を及ぼす。
【0191】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)プトレシン、(ii)グルタミン酸、(iii)ビタミンB6、(iv)ビタミンB12、(v)アルギニン、(vi)GABA、(vii)脂肪酸、(viii)消化管バリア、(ix)セリンプロテアーゼ活性、(x)乳酸、(xi)鉄封鎖、(xii)胆汁酸、(xiii)汚染物質解毒、(xiv)メタン生成、(xv)硫酸還元、(xvi)Treg、(xvii)窒素化合物、(xviii)一酸化窒素、(xix)ホルモン、(xx)イソフラボノイド、(xxi)セロトニン、又は(xxii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0192】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)プトレシン、(ii)グルタミン酸、(iii)ビタミンB6、(iv)ビタミンB12、(v)アルギニン、(vi)GABA、(vii)SCFA、(viii)MCFA、(ix)LCFA、(x)消化管バリア、(xi)セリンプロテアーゼ活性、(xii)乳酸、(xiii)鉄封鎖、(xiv)胆汁酸、(xv)汚染物質解毒、(xvi)メタン生成、(xvii)硫酸還元、(xviii)Treg、(xix)アンモニア、(xx)硝酸、(xxi)一酸化窒素、(xxii)エストロゲン、(xxiii)プロゲステロン、(xxiv)イソフラボノイド、(xxv)セロトニン、又は(xxvi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0193】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)プトレシン、(ii)グルタミン酸、(iii)ビタミンB6、(iv)ビタミンB12、(v)アルギニン、(vi)GABA、(vii)酢酸、(viii)酪酸、(ix)プロピオン酸、(x)吉草酸、(xi)イソ吉草酸、(xii)カプロン酸、(xiii)リノール酸、(xiv)セリンプロテアーゼ活性、(xv)乳酸、(xvi)鉄封鎖、(xvii)二次胆汁酸、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成、(xx)硫酸還元、(xxi)Treg、(xxii)アンモニア、(xxiii)硝酸、(xxiv)一酸化窒素、(xxv)エストロゲン、(xxvi)プロゲステロン、(xxvii)イソフラボノイド、(xxviii)セロトニン、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0194】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの、少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、少なくとも9つ、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、又はそれ以上を有し得る。
【0195】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0196】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも8つを有し得る。
【0197】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)GABA産生、(vi)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(viii)プロピオン酸産生、(ix)吉草酸産生、(x)イソ吉草酸産生、(xi)カプロン酸産生、(xii)リノール酸産生、(xiii)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の低下、(xiv)乳酸産生、(xv)二次胆汁酸産生、(xvi)メタン生成の低下、(xvii)硫酸還元プロセスの停止、(xviii)アンモニア産生、(xix)亜硝酸産生、又は(xx)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0198】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)GABA、(ii)SCFA、(iii)窒素化合物、(iv)乳酸塩、(v)メタン生成、(vi)硫酸還元、(vii)リノール酸、(viii)プロスタグランジンE2、(ix)ビタミンB12、(x)セリンプロテアーゼ活性、又は(xi)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ以上を調節し得る。
【0199】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)アルギニン、(vii)ビタミンB6、(viii)カプロン酸、(ix)酢酸、(x)酪酸、(xi)プロピオン酸、(xii)アンモニア、(xiii)乳酸、(xiv)メタン生成、(xv)硫酸還元、(xvi)セリンプロテアーゼ活性、(xvii)ビタミンB12、(xviii)リノール酸、(xix)プロスタグランジンE2、(xx)イソフラボノイド、(xxi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0200】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、(xviii)硫酸還元の減少、又は(xix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0201】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)鉄封鎖の増加、(v)カプロン酸産生、(vi)リノール酸産生、(vii)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)メタン生成の減少、(xi)アンモニア産生、(xii)亜硝酸産生、又は(xiii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも5つを有し得る。
【0202】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つ、時には、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)鉄封鎖の増加、(v)カプロン酸産生、(vi)リノール酸産生、(vii)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)メタン生成の減少、(xi)アンモニア産生、(xii)亜硝酸産生、又は(xiii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも7つを行うことができる。
【0203】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、
2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、又は(xviii)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、時には少なくとも2つ、時には少なくとも3つ、少なくとも4つ、時には少なくとも5つ、時には6つを有し得る。
【0204】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、(xviii)硫酸還元の減少、又は(ixx)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが、(i)ビタミンB12産生、(ii)GABA産生、(iii)吉草酸産生、(iv)イソ吉草酸産生、(v)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(vi)鉄封鎖の増加、(vii)カプロン酸産生、(viii)汚染物質解毒、(ix)リノール酸産生、(x)酢酸産生、(xi)酪酸産生、(xii)プロピオン酸産生、(xiii)メタン生成の減少、(xiv)アンモニア産生、(xv)亜硝酸産生、(xvi)一酸化窒素分解、(xvii)イソフラボノイド代謝、(xviii)硫酸還元の減少、又は(ixx)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、時には少なくとも2つ、時には少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、時には少なくとも6つ、時には少なくとも7つを有し得る。
【0205】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素還元、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)酢酸産生、(v)酪酸産生、(vi)プロピオン酸産生、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0206】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)酢酸産生、(ii)酪酸産生、(iii)プロピオン酸産生、(iv)メタン生成の減少、又は(v)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0207】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素還元、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)酢酸産生、(ii)酪酸産生、(iii)プロピオン酸産生、又は(iv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0208】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、吉草酸、イソ吉草酸、又はこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0209】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、硝酸塩を亜硝酸塩に還元することができる。
【0210】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つはプロゲステロンを産生し得る。
【0211】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは一酸化窒素を還元することができる。
【0212】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、メタン生成、硫酸還元、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを減少させ得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、メタン生成を阻害し得る。
【0213】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は、2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのイソフラボノイドを代謝し得る。
【0214】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性を減少させ得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、セリンプロテアーゼ活性を阻害し得る。
【0215】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つはビタミンB6を産生し得る。
【0216】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つはビタミンB12を産生し得る。
【0217】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは汚染物質解毒が可能である。
【0218】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つはセロトニンの分泌を誘導し得る。
【0219】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、微生物共同体は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンタンパク質分解酵素の活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質の解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)硝酸の亜硝酸への還元、(iv)プロゲステロン産生、(v)一酸化窒素の還元、(vi)メタン生成の減少、(vii)少なくとも1つのイソフラボノイドの代謝、(viii)少なくとも1つのセリンタンパク質分解酵素の活性の減少、(ix)ビタミンB6産生、(x)ビタミンB12産生、(xi)汚染物質の解毒、又は(xii)これらの任意の組み合わせのうちの、少なくとも1つ、時には少なくとも2つ、時には少なくとも3つ、時には少なくとも4つ、又はそれ以上を有し得る。
【0220】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)鉄封鎖、(v)カプロン酸産生、(vi)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(viii)プロピオン酸産生、(ix)メタン生成の減少、(x)硫酸還元の減少、(xi)アンモニア産生、(xii)亜硝酸産生、(xiii)リノール酸産生、又は(xiv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0221】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)鉄封鎖、(v)カプロン酸産生、(vi)酢酸産生、(vii)酪酸産生、(viii)プロピオン酸産生、(ix)メタンレベルの減少、(x)硫酸還元の減少、(xi)アンモニア産生、(xii)亜硝酸産生、(xiii)リノール酸産生、又は(xiv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0222】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)酢酸産生、(iv)酪酸産生、(v)プロピオン酸産生、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0223】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)酢酸産生、(iii)酪酸産生、(iv)プロピオン酸産生、又は(v)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0224】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)イソ吉草酸産生、(ii)酢酸産生、(iii)酪酸産生、(iv)プロピオン酸産生、又は(v)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0225】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)酢酸産生、(ii)酪酸産生、(iii)プロピオン酸産生、又は(iv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0226】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)ビタミンB12産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)亜硝酸産生、(v)メタンレベルの減少、(v)硫酸還元の減少、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0227】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)亜硝酸産生、(iv)メタンレベルの減少、(v)硫酸還元の減少、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0228】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)乳酸産生、(iii)鉄封鎖、(iv)消化管バリア増強、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0229】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)アルギニン産生、(v)吉草酸産生、(vi)イソ吉草酸産生、(vii)乳酸産生、(viii)鉄封鎖、(ix)消化管バリア増強、(x)アンモニア産生、(xi)亜硝酸産生、(xii)カプロン酸産生、又は(xiii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0230】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)亜硝酸産生、(iv)ビタミンB6産生、又は(v)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0231】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)ビタミンB6産生、(ii)GABA産生、(iii)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性低下、(iv)乳酸産生、(v)酢酸産生、(vi)消化管バリア増強、(vii)セロトニン産生、又は(viii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0232】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)酢酸産生、(iii)セロトニン産生、又は(iv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0233】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)酢酸産生、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0234】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)セロトニン産生、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0235】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(ii)酢酸産生、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0236】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)酢酸産生、(iii)酪酸産生、(iv)プロピオン酸産生、(v)メタン生成の減少、(vi)硫酸還元の減少、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0237】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)酢酸産生、(iii)酪酸産生、(iv)プロピオン酸産生、(v)メタンレベルの減少、(vi)硫酸還元の減少、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0238】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)酢酸産生、(ii)プロピオン酸産生、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0239】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)メタン生成の減少、(ii)硫酸還元の減少、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0240】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)ビタミンB6産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)酢酸産生、(v)メタン生成の減少、(vi)硫酸還元の減少、(vii)Treg誘導、又は(viii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0241】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)ビタミンB6産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)酢酸産生、(v)メタンレベルの減少、(vi)硫酸還元の減少、(vii)Treg誘導、又は(viii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0242】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)ビタミンB6産生、(ii)吉草酸産生、(iii)酢酸産生、(iv)メタン生成の減少、(v)硫酸還元の減少、(vi)Treg誘導、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0243】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)ビタミンB6産生、(ii)吉草酸産生、(iii)酢酸産生、(iv)メタンレベルの減少、(v)硫酸還元の減少、(vi)Treg誘導、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0244】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)ビタミンB6産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)メタン生成の減少、(vi)硫酸還元の減少、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0245】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)ビタミンB6産生、(iii)GABA産生、(iv)二次胆汁酸産生、(v)汚染物質解毒、(vi)酢酸産生、(vii)消化管バリア増強、(viii)一酸化窒素還元、(ix)ホルモン産生、(x)酢酸産生、又は(xi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0246】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)プトレシン産生、(ii)ビタミンB6産生、(iii)GABA産生、(iv)二次胆汁酸産生、(v)汚染物質解毒、(vi)酢酸産生、(vii)消化管バリア増強、(viii)一酸化窒素還元、(ix)プロゲステロン産生、(x)酢酸産生、又は(xi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0247】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)酢酸産生、(ii)プロゲステロン産生、又は(iii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0248】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つはプロゲステロンを産生し得る。
【0249】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(iii)汚染物質の解毒、(iv)酢酸産生、(v)酪酸産生、(vi)プロピオン酸産生、(vii)メタン生成の減少、(viii)硫酸還元の減少、(ix)イソフラボノイド代謝、又は(x)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0250】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つはGABAを産生し得る。
【0251】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つはイソフラボノイドを代謝し得る。
【0252】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)ビタミンB6、(vii)酢酸、(viii)酪酸、(ix)プロピオン酸、(x)アンモニア、(xi)乳酸、(xii)メタン、(xiii)H2S、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性低下、(xv)ビタミンB12、(xvi)アルギニン、(xvii)カプロン酸、(xviii)鉄封鎖、(xix)消化管バリア、(xx)リノール酸、(xxi)セロトニン産生、又は(xxii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0253】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vii)ビタミンB6、(viii)酢酸、(ix)酪酸、(x)プロピオン酸、(xi)アンモニア、(xii)乳酸、(xiii)メタン、(xiv)H2S、(xv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性を低下させる、(xvi)ビタミンB12、(xvii)アルギニン、(xviii)カプロン酸、(xix)リノール酸、又は(xx)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0254】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)GABAレベルの増加、(ii)プトレシンレベルの増加、(iii)グルタミン酸レベルの増加、(iv)吉草酸レベルの増加、(v)イソ吉草酸レベルの増加、(vi)ビタミンB6レベルの増加、(vii)酢酸レベルの増加、(viii)酪酸レベルの増加、(ix)プロピオン酸レベルの増加、(x)アンモニアレベルの増加、(xi)乳酸レベルの増加、(xii)メタンレベルの減少、(xiii)H2Sレベルの減少、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)ビタミンB12レベルの増加、(xvi)アルギニンレベルの増加、(xvii)カプロン酸レベルの増加、(xviii)リノール酸レベルの増加、(xix)セロトニン産生の増加、又は(xx)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0255】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)GABAレベルの増加、(ii)プトレシンレベルの増加、(iii)グルタミン酸レベルの増加、(iv)吉草酸レベルの増加、(v)イソ吉草酸レベルの増加、(vi)ビタミンB6レベルの増加、(vii)酢酸レベルの増加、(viii)酪酸レベルの増加、(ix)プロピオン酸レベルの増加、(x)アンモニアレベルの増加、(xi)乳酸レベルの増加、(xii)メタンレベルの減少、(xiii)H2Sレベルの低減、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)ビタミンB12レベルの増加、(xvi)アルギニンレベルの増加、(xvii)カプロン酸レベルの増加、(xviii)リノール酸レベルの増加、(xix)セロトニン産生の増加、又は(xx)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0256】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物は、(i)GABAレベルの増加、(ii)吉草酸レベルの増加、(iii)イソ吉草酸レベルの増加、(iv)酢酸レベルの増加、(v)酪酸レベルの増加、(vi)プロピオン酸レベルの増加、(vii)セロトニン産生の増加、又は(viii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0257】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)プトレシン、(ii)ビタミンB6、(iii)鉄封鎖、(iv)GABA、(v)吉草酸、(vi)イソ吉草酸、(vii)乳酸、(viii)カプロン酸、(ix)胆汁酸、(x)汚染物質、(xi)酢酸、(xii)酪酸、(xiii)プロピオン酸、(xiv)アンモニア、(xv)メタン、(xvi)H2S、(xvii)Treg、(xviii)一酸化窒素、(xix)ホルモン、(xx)消化管バリア、(xxi)リノール酸、(xxii)ビタミンB12又は(xxiii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0258】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)プトレシン、(ii)ビタミンB6、(iii)ホルモン、(iv)GABA、(v)吉草酸、(vi)イソ吉草酸、(vii)乳酸、(viii)カプロン酸、(ix)胆汁酸、(x)汚染物質、(xi)酢酸、(xii)酪酸、(xiii)プロピオン酸、(xiv)アンモニア、(xv)メタン、(xvi)H2S、(xvii)Treg、(xviii)一酸化窒素、(xix)リノール酸、(xx)ビタミンB12又は(xxi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0259】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)プトレシン産生、(ii)ビタミンB6産生、(iii)ホルモン産生、(iv)GABA産生、(v)吉草酸産生、(vi)イソ吉草酸産生、(vii)乳酸産生、(viii)カプロン酸産生、(ix)二次胆汁酸産生、(x)汚染物質解毒、(xi)酢酸産生、(xii)酪酸産生、(xiii)プロピオン酸産生、(xiv)アンモニア産生、(xv)メタンレベルの低下、(xvi)H2Sレベルの低下、(xvii)Treg誘導、(xviii)一酸化窒素還元、(xix)リノール酸レベルの増加、(xx)ビタミンB12産生、又は(xxi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0260】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)プトレシン産生、(ii)ビタミンB6産生、(iii)プロゲステロン産生、(iv)GABA産生、(v)吉草酸産生、(vi)イソ吉草酸産生、(vii)乳酸産生、(viii)カプロン酸産生、(ix)二次胆汁酸産生、(x)汚染物質解毒、(xi)酢酸産生、(xii)酪酸産生、(xiii)プロピオン酸産生、(xiv)アンモニア産生、(xv)メタンレベルの減少、(xvi)H2Sレベルの減少、(xvii)Treg誘導、(xviii)一酸化窒素還元、(xix)増加リノール酸レベル、(xx)ビタミンB12産生、又は(xxi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0261】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、当該2つ以上の微生物は、(i)酢酸レベルの増加、(ii)酪酸レベルの増加、(iii)プロピオン酸レベルの増加、(iv)吉草酸産生、(v)イソ吉草酸産生、(vi)プロゲステロン産生、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0262】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)カプロン酸、(vii)ビタミンB6、(viii)酢酸、(ix)酪酸、(x)プロピオン酸、(xi)アンモニア、(xii)乳酸、(xiii)メタン、(xiv)H2S、(xv)セリンプロテアーゼ活性、(xvi)ビタミンB12、(xvii)アルギニン、(xviii)鉄封鎖、(xix)イソフラボノイド、(xx)汚染物質、(xxi)消化管バリア、(xxii)リノール酸、又は(xxiii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0263】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)caprotate、(vii)ビタミンB6、(viii)酢酸、(ix)酪酸、(x)プロピオン酸、(xi)アンモニア、(xii)乳酸、(xiii)メタン、(xiv)H2S、(xv)セリンプロテアーゼ活性、(xvi)ビタミンB12、(xvii)アルギニン、(xviii)汚染物質、(xix)イソフラボノイド、(xx)リノール酸、又は(xxi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0264】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)プトレシン産生、(iii)グルタミン酸産生、(iv)吉草酸産生、(v)イソ吉草酸産生、(vi)ビタミンB6産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)アンモニア産生、(xi)乳酸産生、(xii)メタンレベルの減少、(xiii)H2Sレベルの減少、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)ビタミンB12産生、(xvi)アルギニン産生、(xvii)汚染物質解毒、(xviii)イソフラボノイド代謝、(xix)カプロン酸産生、若しくは(xx)リノール酸レベルの増加、又は(xxi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0265】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)酢酸産生、(iv)酪酸産生、(v)プロピオン酸産生、(vi)GABA産生、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0266】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)胆汁酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)ビタミンB6、(vii)酢酸、(viii)酪酸、(ix)プロピオン酸、(x)アンモニア、(xi)乳酸、(xii)メタン、(xiii)H2S、(xiv)セリンプロテアーゼ活性、(xv)ビタミンB12、(xvi)一酸化窒素、(xvii)カプロン酸、(xviii)イソフラボノイド、(xix)汚染物質解毒、(xx)ホルモン、(xxi)鉄封鎖、(xxii)消化管バリア、(xxiii)リノール酸、(xiv)セロトニン産生、又は(xv)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0267】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)胆汁酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)ビタミンB6、(vii)酢酸、(viii)酪酸、(ix)プロピオン酸、(x)アンモニア、(xi)乳酸、(xii)メタン、(xiii)H2S、(xiv)セリンプロテアーゼ活性、(xv)ビタミンB12、(xvi)一酸化窒素、(xvii)カプロン酸、(xviii)イソフラボノイド、(xix)汚染物質解毒、(xx)ホルモン、(xxi)リノール酸、(xxii)セロトニン産生又は(xxiii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0268】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)プトレシン産生、(iii)二次胆汁酸産生、(iv)吉草酸産生、(v)イソ吉草酸産生、(vi)ビタミンB6産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)アンモニア産生、(xi)乳酸産生、(xii)メタンレベルの減少、(xviii)H2Sレベル、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)ビタミンB12産生、(xvi)一酸化窒素還元、(xvii)カプロン酸産生、(xviii)イソフラボノイド代謝、(xix)汚染物質解毒、(xx)ホルモン産生、(xxi)リノール酸レベルの増加、又は(xxii)これらの任意の組み合わせ。
【0269】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)プトレシン産生、(iii)二次胆汁酸産生、(iv)吉草酸産生、(v)イソ吉草酸産生、(vi)ビタミンB6産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)アンモニア産生、(xi)乳酸産生、(xii)メタンレベルの減少、(xviii)H2Sレベル、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼ、(xv)ビタミンB12産生、(xvi)一酸化窒素還元、(xvii)カプロン酸産生、(xviii)イソフラボノイド代謝、(xix)汚染物質解毒、(xx)プロゲステロン産生、(xxi)リノール酸レベルの増加、(xxii)セロトニン産生、又は(xxiii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0270】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA産生、(ii)吉草酸産生、(iii)イソ吉草酸産生、(iv)酢酸産生、(v)酪酸産生、(vi)プロピオン酸産生、(vii)セロトニン産生、(viii)プロゲステロン産生、又は(ix)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0271】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)GABA、(ii)プトレシン、(iii)グルタミン酸、(iv)吉草酸、(v)イソ吉草酸、(vi)カプロン酸、(vii)ビタミンB6、(viii)酢酸、(ix)酪酸、(x)プロピオン酸、(xi)アンモニア、(xii)乳酸、(xiii)メタン、(xiv)H2S、(xv)セリンプロテアーゼ活性、(xvi)ビタミンB12、(xvii)アルギニン、(xviii)鉄封鎖、(xix)イソフラボノイド、(xx)汚染物質解毒、(xxi)消化管バリア、(xxii)リノール酸、(xxiii)胆汁酸、(xxiv)一酸化窒素、(xxv)イソフラボノイド、(xxvi)ホルモン、又は(xxvii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を調節し得る。
【0272】
いくつかの実施形態によれば、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)吉草酸産生、(ii)イソ吉草酸産生、(iii)酢酸産生、(iv)酪酸産生、(v)プロピオン酸産生、(vi)GABA産生、又は(vii)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0273】
いくつかの例では、微生物共同体は2つ以上の微生物を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、(i)ビタミンB6の産生、(ii)酢酸産生、(iii)一酸化窒素還元(分解)、(iv)プロゲステロンの産生、(v)汚染物質の解毒、又は(vi)これらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を有し得る。
【0274】
本明細書に記載されるように、微生物共同体は、それぞれが本明細書に定義される少なくとも2つの微生物、又は本明細書に記載される微生物のそれぞれ1つの任意の組み合わせを含む。
【0275】
少なくとも2つの微生物を含む微生物共同体に言及する場合、それは、2つの異なる微生物(すなわち、異なる株)を指すものとして理解されるべきである。2つの異なる微生物は、同じ微生物属内又は微生物種内のものであり得る。
【0276】
例えば、2つ以上の微生物は、両方が1つの属に属するが、その属内の異なる種に属することもあり、あるいは同じ属、同じ種であるが異なる株に属することもある。あるいは、2つ以上の微生物は、それぞれが異なる属に属することもある。
【0277】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ディアリスター(Dialister)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、メガモナス(Megamonas)属、オシリバクター(Oscillibacter)属、ハフニア(Hafnia)属、未分類のルミノコッカス属、アセトアナエロビウム(Acetoanaerobium)属、クロストリジウム(Clostridium)属、コプロコッカス(Coprococcus)属、ロゼブリア(Roseburia)属、ミツオケラ(Mitsuokella)属、セレノモナス(Selenomonas)属、ファスコラルクトバクテリウム(Phascolarctobacterium)属、ブラウティア(Blautia)属、未分類の腸内細菌科(Enterobacteriaceae)属、バチルス属、セルロシリティカム(Cellulosilyticum)属、Pelosinus属、フラクティラクトバチルス(Fructilactobacillus)属、アナエログロブス(Anaeroglobus)属由来の1つ以上の微生物又はこれらの組み合わせを含む。
【0278】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ディアリスター(Dialister)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、メガモナス(Megamonas)属、オシリバクター(Oscillibacter)属、ハフニア(Hafnia)属、未分類のルミノコッカス科(Ruminococcaceae)属、アセトアナエロビウム(Acetoanaerobium)属、クロストリジウム(Clostridium)属、コプロコッカス(Coprococcus)属、ロゼブリア(Roseburia)属、ミツオケラ(Mitsuokella)属、セレノモナス(Selenomonas)属、ファスコラルクトバクテリウム(Phascolarctobacterium)属、ブラウティア(Blautia)属由来の1つ以上の微生物又はこれらの組み合わせを含む。
【0279】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ディアリスター(Dialister)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、メガモナス(Megamonas)属、オシリバクター(Oscillibacter)属、ハフニア(Hafnia)属、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0280】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0281】
いくつかの他の実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス(Lactobacillus)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0282】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ディアリスター(Dialister)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0283】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属の少なくとも1つの微生物を含む。
【0284】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ユーバクテリウム(Eubacterium)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0285】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、オシリバクター(Oscillibacter)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0286】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ハフニア(Hafnia)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0287】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ディアリスター(Dialister)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0288】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ハフニア(Hafnia)属、Lacoバチルス属、オシリバクター(Oscillibacter)属、メガモナス(Megamonas)属、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0289】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ディアリスター(Dialister)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、メガモナス(Megamonas)属又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0290】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、ハフニア(Hafnia)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0291】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属、ディアリスター(Dialister)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ユーバクテリウム(Eubacterium)属、ハフニア(Hafnia)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、メガモナス(Megamonas)属又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0292】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガスフェラ(Megasphaera)属は、分類ID:906によって表され得る。
【0293】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ディアリスター(Dialister)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ディアリスター(Dialister)属は、分類ID:39948で表され得る。
【0294】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属は、分類ID:1678によって表され得る。ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属は、グラム陽性菌の属である。
【0295】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、オシリバクター(Oscillibacter)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。オシリバクター(Oscillibacter)属は、分類ID:459786によって表され得る。オシリバクター(Oscillibacter)は、グラム陰性細菌の属である。
【0296】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ハフニア(Hafnia)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ハフニア(Hafnia)属は、分類ID:568によって表され得る。ハフニア(Hafnia)は、グラム陰性細菌の属である。
【0297】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガモナス(Megamonas)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガモナス(Megamonas)属は、分類ID:158846によって表され得る。
【0298】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ユーバクテリウム(Eubacterium)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ユーバクテリウム(Eubacterium)属は、分類ID(又はtaxid):1730によって表され得る。ユーバクテリウム(Eubacterium)は、グラム陽性細菌の属であり、堅い細胞壁を特徴とする。
【0299】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス(Lactobacillus)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス(Lactobacillus)属は、分類ID(又はtaxid):1578によって表され得る。
【0300】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、コプロコッカス(Coprococcus)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。コプロコッカス(Coprococcus)属は、分類ID(又はtaxid):33042によって表され得る。
【0301】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、アナエログロブス(Anaeroglobus)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。アナエログロブス(Anaeroglobus)属は、分類ID(又はtaxid):156454によって表され得る。
【0302】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ロゼブリア(Roseburia)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ロゼブリア(Roseburia)属は、分類ID(又はtaxid):841によって表され得る。
【0303】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、セレノモナス(Selenomonas)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。セレノモナス(Selenomonas)属は、分類ID(又はtaxid):970によって表され得る。
【0304】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ミツオケラ(Mitsuokella)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ミツオケラ(Mitsuokella)属は、分類ID(又はタクソン):52225によって表され得る。
【0305】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ファスコラルクトバクテリウム(Phascolarctobacterium)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ファスコラルクトバクテリウム(Phascolarctobacterium)属は、分類ID(又はtaxid):33024によって表され得る。
【0306】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、アセトバクテリウム(Acetobacterium)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。アセトバクテリウム(Acetobacterium)属は、分類ID(又はtaxid):33951によって表され得る。
【0307】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ブラウティア(Blautia)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。ブラウティア(Blautia)属は、分類ID(又はtaxid):572511によって表され得る。
【0308】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、クロストリジウム(Clostridium)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。クロストリジウム(Clostridium)属は、分類ID(又はtaxid):1485によって表され得る。
【0309】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、未分類のルミノコッカス科(Ruminococcaceae)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。未分類のルミノコッカス科(Ruminococcaceae)属は、分類ID(又はtaxid):2305133によって表され得る。
【0310】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、バチルス(Bacillus)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。バチルス(Bacillus)属は、分類ID(又はtaxid):1386によって表され得る。
【0311】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、セルロシリティカム(Cellulosilyticum)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。セルロシリティカム(Cellulosilyticum)属は、分類ID(又はtaxid):698776によって表され得る。
【0312】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、Pelosinus属由来の少なくとも1つの微生物を含む。Pelosinus属は、分類ID(又はtaxid):365348によって表され得る。
【0313】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、フラクティラクトバチルス(Fructilactobacillus)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。フラクティラクトバチルス(Fructilactobacillus)属は、分類ID(又はtaxid):2767881によって表され得る。
【0314】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)のファミリーの未分類の腸内細菌科(Enterobacteriaceae)属由来の少なくとも1つの微生物を含む。腸内細菌科(Enterobacteriaceae)ファミリーの未分類の腸内細菌科(Enterobacteriaceae)属は、分類ID(又はtaxid):36866によって表され得る。
【0315】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes種、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、メガスファエラ(Megasphaera)種、メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica種、ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)種、アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)種、ルミノコッカス科細菌(Ruminococcaceae bacterium)種、クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)種、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)種、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)種、ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans種、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)種、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)種、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)種、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)種、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)種、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)種、ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)種、セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)種、ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)種、ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)種、オシリバクター(Oscillibacter)種、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)種、アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)種、ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)種、ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)種、メガスファエラ・マスシリエンシス(Megasphaera massiliensis)種、メガスファエラ(Megasphaera)stantonii種、アナエログロブス・ゲミナツス(Anaeroglobus geminatus)種、メガスファエラ・ミクロヌシフォルミス(Megasphaera micronuciformis)種、ラクトバチルス・ムリナス(Lactobacillus murinus)種、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)種、ディアリスター・マスシリエンシス(Dialister massiliensis)種、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラツム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)種、セルロシリティカム・レントセルム(Cellulosilyticum lentocellum)種、セレノモナス・ルミナンティウム(Selenomonas ruminantium)亜種ラクティリティカ種、Pelosinus fermentans種、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)バクテリウム属9_2_54 FAA種、クロストリジウム・ベイジェリンキイ(Clostridium beijerinckii)種、フラクティラクトバチルス・サンフランシセンシス(Fructilactobacillus sanfranciscensis)、亜種、又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ以上の微生物を含む。
【0316】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes種、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、メガスファエラ(Megasphaera)種、メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica種、ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)種、アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)種、ルミノコッカス科細菌(Ruminococcaceae bacterium)種、クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)種、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)種、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)種、ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans種、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)種、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)種、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)種、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)種、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)種、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)種、ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)種、セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)種、ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)種、ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)種、オシリバクター(Oscillibacter)種、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)種、アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)種、ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)種、ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)種、亜種、又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ以上の微生物を含む。
【0317】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)stantonii種、アナエログロブス・ゲミナツス(Anaeroglobus geminatus)種、メガスファエラ・ミクロヌシフォルミス(Megasphaera micronuciformis)種、ラクトバチルス・ムリナス(Lactobacillus murinus)種、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)種、ディアリスター・マスシリエンシス(Dialister massiliensis)種、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラツム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)種、セルロシリティカム・レントセルム(Cellulosilyticum lentocellum)種、セレノモナス・ルミナンティウム(Selenomonas ruminantium)亜種ラクティリティカ種、Pelosinus fermentans種、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)バクテリウム属9_2_54FAA種、クロストリジウム・ベイジェリンキイ(Clostridium beijerinckii)種、フラクティラクトバチルス・サンフランシセンシス(Fructilactobacillus sanfranciscensis)種、メガスファエラ・マスシリエンシス(Megasphaera massiliensis)種亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ以上の微生物を含む。
【0318】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。
【0319】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes種、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0320】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0321】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes種、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0322】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0323】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0324】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種亜種又はこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上に属する2つ以上の微生物を含む。
【0325】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0326】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)種、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0327】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)種、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種、亜種又はこれらの任意の組み合わせから選択される種に属する少なくとも2つの微生物種を含む。
【0328】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)種は、分類ID:907によって表され得る。
【0329】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)種は、分類ID:1623によって表され得る。
【0330】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)種は、分類ID:218538で表され得る。
【0331】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)種は、分類ID:1689によって表され得る。
【0332】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)種は、分類ID:39492によって表され得る。
【0333】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)種は、分類ID:437897によって表され得る。
【0334】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes種由来の少なくとも1つの微生物を含む。オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes種は、分類ID:351091によって表され得る。
【0335】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)種は、分類ID:569によって表され得る。
【0336】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ユーバクテリウム(Eubacterium)limosnitrateum種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)種は、分類ID:1736によって表され得る。
【0337】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガスファエラ(Megasphaera)種は分類ID:2023260によって表され得る。
【0338】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガファエラ(Megasphaera)hexanoica種は、分類ID:1675036によって表され得る。
【0339】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)種は、分類ID:39488によって表され得る。
【0340】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii))種は、分類ID:1511によって表され得る。
【0341】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ルミノコッカス科細菌(Ruminococcaceae bacterium)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ルミノコッカス科細菌(Ruminococcaceae bacterium)種は、分類ID:1898205によって表され得る。
【0342】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)種は、分類ID:1534によって表され得る。
【0343】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)種は、分類ID:410072によって表され得る。
【0344】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)種は、分類ID:116085によって表され得る。
【0345】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans種は、分類ID:360807によって表され得る。
【0346】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)種は、分類ID:47715によって表され得る。
【0347】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)種は、分類ID:1598によって表され得る。
【0348】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)種は、分類ID:1590によって表され得る。
【0349】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)種は、分類ID:1624によって表され得る。
【0350】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)種は、分類ID:487173によって表され得る。
【0351】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)種は、分類ID:1680によって表され得る。
【0352】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)種は、分類ID:52226によって表され得る。
【0353】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)種は、分類ID:69823によって表され得る。
【0354】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)種は、分類ID:626940によって表され得る。
【0355】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)種は、分類ID:33025によって表され得る。
【0356】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、オシリバクター(Oscillibacter)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。オシリバクター(Oscillibacter)種は分類ID:1945593によって表され得る。
【0357】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)種は、分類ID:53442によって表され得る。
【0358】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)種は、分類ID:33952によって表され得る。
【0359】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)種は、分類ID:33035によって表され得る。
【0360】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)種は、分類ID:53443によって表され得る。
【0361】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ(Megasphaera)stantonii種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガスファエラ(Megasphaera)stantonii種は、分類ID:2144175によって表され得る。
【0362】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、アナエログロブス・ゲミナツス(Anaeroglobus geminatus)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。アナエログロブス・ゲミナツス(Anaeroglobus geminatus)種は、分類ID:156456によって表され得る。
【0363】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・ミクロヌシフォルミス(Megasphaera micronuciformis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガスファエラ・ミクロヌシフォルミス(Megasphaera micronuciformis)種は、分類ID:187326によって表され得る。
【0364】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・ムリナス(Lactobacillus murinus)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ラクトバチルス・ムリナス(Lactobacillus murinus)種は、分類ID:1622によって表され得る。
【0365】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。バチルス・サークランス(Bacillus circulans)種は、分類ID:1397によって表され得る。
【0366】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ディアリスター・マスシリエンシス(Dialister massiliensis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ディアリスター・マスシリエンシス(Dialister massiliensis)種は、分類ID:2161821によって表され得る。
【0367】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラツム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラツム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)種は、分類ID:28026によって表され得る。
【0368】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、セルロシリティカム・レントセルム(Cellulosilyticum lentocellum)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。セルロシリティカム・レントセルム(Cellulosilyticum lentocellum)種は、分類ID:29360によって表され得る。
【0369】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、セレノモナス・ルミナンティウム(Selenomonas ruminantium)亜種ラクティリティカ由来の少なくとも1つの微生物を含む。セレノモナス・ルミナンティウム(Selenomonas ruminantium)亜種ラクティリティカ種は分類ID:114197によって表され得る。
【0370】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、Pelosinus fermentans種由来の少なくとも1つの微生物を含む。Pelosinus fermentans種は、分類ID:365349によって表され得る。
【0371】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、腸内細菌科バクテリウム属(Enterobacteriaceae bacterium)9_2_54FAA種由来の少なくとも1つの微生物を含む。腸内細菌科バクテリウム属(Enterobacteriaceae bacterium)9_2_54FAA種は、分類ID:469613によって表され得る。
【0372】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、クロストリジウム・ベイジェリンキイ(Clostridium beijerinckii)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。クロストリジウム・ベイジェリンキイ(Clostridium beijerinckii)種は、分類ID:1520によって表され得る。
【0373】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、フラクティラクトバチルス・サンフランシセンシス(Fructilactobacillus sanfranciscensis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。フラクティラクトバチルス・サンフランシセンシス(Fructilactobacillus sanfranciscensis)種は、分類ID:1625によって表され得る。
【0374】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・マスシリエンシス(Megasphaera massiliensis)種由来の少なくとも1つの微生物を含む。メガスファエラ・マスシリエンシス(Megasphaera massiliensis)種は、分類ID:1232428によって表され得る。
【0375】
本開示の文脈において、ヒト被験体の生物学的試料からの微生物の同定は、微生物学分野における任意の従来の方法を使用して行うことができる。例えば、限定するものではないが、ヒト被験体の生物学的試料からの細菌の同定は、16S rRNA(リボソームRNA)配列決定を使用して行うことができる。単離微生物の同定は、データベースで利用可能な異なる微生物の16S rRNA遺伝子配列に対する単離微生物の16S rRNA遺伝子間の相似解析を行うことによって行うことができる。この解析は、所与の配列とデータベース内の全ての利用可能な配列との間の類似性を調査し、調査された類似性に対するスコアの計算によって最良一致配列を得るために行われ得る。同一性解析は、任意の適切なプログラム、例えば、公開されているデータベース、例えば、National Center for Biotechnology Information(NCBI)を使用して、Basic Local Alignment Search Tool(BLAST(登録商標))によって行うことができる。
【0376】
以下に示すGenBank又はRefseqアクセッション番号は、微生物の16S rRNA配列又は全ゲノムの配列のいずれかを提供することに留意されたい。更に、当業者は、全ゲノム配列から16S rRNA配列を評価することを知っているであろうことに留意すべきである。
【0377】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39又は配列番号40によって示される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ又はそれ以上の核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0378】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8及び配列番号9によって示される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ又はそれ以上の核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0379】
本発明の文脈において、同一性%に言及する場合、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つからの各1つの微生物は、上記の対応する配列とは異なる配列同一性を有し得ることに留意されたい。
【0380】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8及び配列番号9によって示される少なくとも1つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0381】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4及び配列番号5によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0382】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4及び配列番号5によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0383】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5及び配列番号8によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0384】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5及び配列番号8によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0385】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号6、配列番号7及び配列番号8によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0386】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号6、配列番号7及び配列番号8によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0387】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号3、配列番号6、及び配列番号9によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0388】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号3、配列番号6、及び配列番号9によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0389】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号3、配列番号6、配列番号8及び配列番号9によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0390】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号3、配列番号6、配列番号8及び配列番号9によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0391】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号4、配列番号8、及び配列番号9によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号4、配列番号8、及び配列番号9によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0392】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1及び配列番号2によって示される少なくとも2つの核酸配列と、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物のうちの少なくとも2つは、配列番号1及び配列番号2によって示される少なくとも2つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0393】
いくつかの実施形態では、2つ以上の微生物の少なくとも1つは、配列番号8によって示される少なくとも1つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含み、2つ以上の微生物の少なくとも1つの他の(異なる)ものは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7及び配列番号9によって示される少なくとも1つの核酸配列と、85%~99%、時には90%~99%、時には95%~99%、時には96%~99%、時には97%~99%、時には98%~99%の同一性を有する16S rRNA配列を含む。
【0394】
本明細書で使用される同一性(同一性%)という用語は、同一の2つ以上の核酸配列を指す。本開示の文脈において、配列同一性は、DNAからRNAへの転写変化を包含し、例えば、T及びUは同一であると見なされる。同一性は、当業者によって16S rRNAの可変領域と見なされる配列の領域にわたって存在し得る。いくつかの実施形態では、同一性は、可変領域の16S rRNA又はその一部の長さにわたって存在する。
【0395】
2つ以上の核酸配列間の同一性%は、2つ以上の配列につき、最大一致について比較及びアラインメントしたときに求められる。本開示の文脈において、同一性%を有する本明細書に記載される配列(核酸)は、同一性が計算される元の配列と同じ機能/活性を有すると考えられる。
【0396】
閾値配列同一性は、85%、時に86%、時に87%、時に88%、時に89%、時に90%、時に91%、時に92%、時に93%、時に94%、時に95%、時に96%、時に97%、時に98%、時に99%であり得、本明細書で示される同一性%の各自は、本発明の別個の実施形態を構成する。
【0397】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともメガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753を含む。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、分類ID:1410663によって表され得る。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP027569.1によって提供される。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753の16S rRNA配列を配列番号1として示す。
【0398】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644を含む。ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644は、分類ID:525362によって表され得る。ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644の16S rRNA配列は、GenBankアクセッション番号ACGS00000000.2によって提供され、配列番号2として示される。
【0399】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470を含む。ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470は、分類ID:592028で表され得る。ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470の16S rRNA配列は、GenBankアクセッション番号ACIM00000000.2によって提供され、配列番号3として示される。
【0400】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679を含む。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679は、分類ID:871562によって表され得る。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679のDNA配列は、GenBankアクセッション番号AEEQ00000000.1によって提供される。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679の16S rRNA配列を配列番号4として示される。
【0401】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702を含む。ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702は、分類ID:428128によって表され得る。ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ABCA00000000.3によって提供される。ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702の16S rRNA配列を配列番号5として示す。
【0402】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともメガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815を含む。メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815は、分類ID:742816によって表され得る。メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP048627.1によって提供される。メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815の16S rRNA配列を配列番号6と示す。
【0403】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともオシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026を含む。オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026は、分類ID:693746によって表され得る。オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026の16S rRNA配列は、GenBankアクセッション番号AP012044.1によって提供され、配列番号7として示される。
【0404】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含む。ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873は、分類ID:1002364によって表され得る。ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873のDNA配列は、GenBankアクセッション番号AGCI00000000.1で提供される。ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873の16S rRNA配列は、配列番号8として示される。
【0405】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486は、分類ID:1736によって表され得る。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP019962.1によって提供される。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486の16S rRNA配列は、配列番号9として示される。
【0406】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともメガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940を含む。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940は、分類ID:1064535によって表され得る。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940のDNA配列は、GenBankアクセッション番号HE576794.1によって提供される。メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940の16S rRNA配列は、配列番号10として示される。
【0407】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともメガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396Cを含む。メガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396Cは、分類ID:1603888によって表され得る。メガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396CのDNA配列は、GenBankアクセッション番号LRVC00000000.1によって提供される。メガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396Cの16S rRNA配列は、配列番号11として示される。
【0408】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともメガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403を含む。メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403は、アセンブリ番号GCF_003315775.1で表され得る。メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP011940.1によって提供される。メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403の16S rRNA配列は、配列番号12として示される。
【0409】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353を含む。ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353は、分類ID:411469によって表され得る。ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ACEP00000000.1によって提供される。ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353の16S rRNA配列は、配列番号13として示される。
【0410】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともアセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519を含む。アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519は、分類ID:499177によって表され得る。アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519のDNA配列は、GenBankアクセッション番号NC_014614.1によって提供される。アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519の16S rRNA配列は、配列番号14として示される。
【0411】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともルミノコッカス科細菌CPB6を含む。ルミノコッカス科細菌CPB6は、アセンブリ番号GCF_002119605.1で表され得る。ルミノコッカス科細菌CPB6のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP020705.1によって提供される。ルミノコッカス科細菌CPB6の16S rRNA配列は、配列番号15として示される。
【0412】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともクロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555を含む。クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555は、分類ID:431943によって表され得る。クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP000673.1によって提供される。クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555の16S rRNA配列を配列番号16と示す。
【0413】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともコプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)ATCC27758を含む。コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)ATCC27758は、分類ID:470146によって表され得る。コプロコッカス(Coprococcus)ATCC27758のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ABVR00000000.1によって提供される。コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)ATCC27758の16S rRNA配列は、配列番号17として示される。
【0414】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともコプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7を含む。コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7は分類ID:717962によって表され得る。コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7のDNA配列は、GenBankアクセッション番号FP929038.1によって提供される。コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7の16S rRNA配列は、配列番号18として示される。
【0415】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841を含む。ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841は、分類ID:622312によって表され得る。ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ACFY00000000.1によって提供される。ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841の16S rRNA配列は、配列番号19として示される。
【0416】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782を含む。ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782は、分類ID:1069534によって表され得る。ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP003032.1によって提供される。ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782の16S rRNA配列は、配列番号20として示される。
【0417】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)GGを含む。ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)GGは、分類ID:568703によって表され得る。ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)GGのDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP031290.1によって提供される。ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus))GGの16S rRNA配列は、配列番号21として示される。
【0418】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730を含む。ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730は、分類ID:491077によって表され得る。ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP002844.1によって提供される。ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730の16S rRNA配列は、配列番号22として示される。
【0419】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2を含む。ラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2は、アセンブリ番号GCF_002906875.1で表され得る。ラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP025991.1によって提供される。ラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2の16S rRNA配列は、配列番号23として示される。
【0420】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5aを含む。ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5aは、分類ID:768728によって表され得る。ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5aのDNA配列は、GenBankアクセッション番号AEBA00000000.1によって提供される。ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5aの16S rRNA配列は、配列番号24として示される。
【0421】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850を含む。ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850は、分類ID:742743によって表され得る。ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ADLT00000000.1によって提供される。ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850の16S rRNA配列を配列番号25と示す。
【0422】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678を含む。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678は、分類ID:473819によって表され得る。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ABIX00000000.2によって提供される。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678の16S rRNA配列は、配列番号26として示される。
【0423】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1を含む。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1は、分類ID:401473で表され得る。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP001750.1によって提供される。ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1の16S rRNA配列は、配列番号27として示される。
【0424】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)・adolescentis L2-32を含む。ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis))L2-32は、分類ID:411481によって表され得る。ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)L2-32のDNA配列は、GenBankアクセッション番号AAXD00000000.2により提供される。ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)L2-32の16S rRNA配列は、配列番号28として示される。
【0425】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22Lを含む。ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22Lは、アセンブリ番号GCF_000737885.1で表され得る。ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22LのDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP007443.1によって提供される。ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22Lの16S rRNA配列は、配列番号29として示される。
【0426】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544を含む。ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544は、分類ID:500635によって表され得る。ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ABWK00000000.2によって提供される。ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544の16S rRNA配列は、配列番号30と示される。
【0427】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともセレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185を含む。セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185は、分類ID:546271によって表され得る。セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP002637.1によって提供される。セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185の16S rRNA配列は、配列番号31として示される。
【0428】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533を含む。ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533は、分類ID:626939によって表され得る。ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533のDNA配列は、GenBankアクセッション番号AEVN00000000.1によって提供される。ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533の16S rRNA配列は、配列番号32として示される。
【0429】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894を含む。ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894は、アセンブリ番号GCF_003945365.1で表され得る。ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894のDNA配列は、GenBankアクセッション番号AP019004.1によって提供される。ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894の16S rRNA配列は、配列番号33として示される。
【0430】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともオシリバクター(Oscillibacter)PEA192種を含む。オシリバクター(Oscillibacter)種PEA192は、分類ID:2109687によって表され得る。オシリバクター(Oscillibacter)種PEA192のDNA配列は、GenBankアクセッション番号AP018532.1によって提供される。オシリバクター(Oscillibacter)種PEA192の16S rRNA配列は、配列番号34として示される。
【0431】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612を含む。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612は、アセンブリ番号GCF_000152245.2で表され得る。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP002273.2によって提供される。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612の16S rRNA配列は、配列番号35として示される。
【0432】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともアセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030を含む。アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030は、分類ID:931626によって表され得る。アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP002987.1によって提供される。アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030の16S rRNA配列は、配列番号36として示される。
【0433】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1を含む。ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1は、アセンブリ番号GCF_004210255.1で表され得る。ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP035945によって提供される。ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1の16S rRNA配列は、配列番号37として示される。
【0434】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662を含む。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662は、アセンブリ番号GCF_900142645.1で表され得る。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662のDNA配列は、GenBankアクセッション番号FRBP00000000.1によって提供される。ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662の16S rRNA配列は、配列番号38として示される。
【0435】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11を含む。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11は、アセンブリ番号GCF_001481725.11で表され得る。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11のDNA配列は、GenBankアクセッション番号CP011914.1によって提供される。ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11の16S rRNA配列は、配列番号39として示される。
【0436】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくともブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507を含む。ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507は、分類ID:476272によって表され得る。ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507のDNA配列は、GenBankアクセッション番号ACBZ00000000.1で提供される。ブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507の16S rRNA配列は、配列番号40として示される。
【0437】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、配列番号1によって示される16S rRNA配列を含む。
【0438】
いくつかの他の実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つは、配列番号2によって示される16S rRNA配列を含む。
【0439】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、
配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39又は配列番号40によって示される16S rRNA配列を含む。
【0440】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0441】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4又は配列番号5によって示される16S rRNA配列を含む。
【0442】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5又は配列番号8によって示される16S rRNA配列を含む。
【0443】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号6、配列番号7又は配列番号8によって示される16S rRNA配列を含む。
【0444】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号3、配列番号6、又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0445】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号3、配列番号6、配列番号8又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0446】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号4、配列番号8又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0447】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1又は配列番号2によって示される16S rRNA配列を含む。
【0448】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号25、配列番号4又は配列番号5によって示される16S rRNA配列を含む。
【0449】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号25、配列番号6又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0450】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2又は配列番号8によって示される16S rRNA配列を含む。
【0451】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号25、配列番号4、配列番号5又は配列番号8によって示される16S rRNA配列を含む。
【0452】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号25、配列番号6、配列番号8又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0453】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の2つ以上の微生物の少なくとも1つ、時には少なくとも2つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8又は配列番号9、好ましくは配列番号8によって示される16S rRNA配列を含む。
【0454】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の少なくとも1つの微生物は、配列番号8によって示される16S rRNA配列を含み、微生物共同体中の少なくとも1つの他の(異なる)微生物は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、又は配列番号9によって示される16S rRNA配列を含む。
【0455】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC25940、メガスファエラ(Megasphaera)種MJR8396C、メガスファエラ(Megasphaera)hexanoica JCM31403、ユウバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)DSM3353、アセトアナエロビウム・スティックランディイ(Acetoanaerobium sticklandii)DSM519、ルミノコッカス科細菌CPB6、クロストリジウム・クリュイベリ(Clostridium kluyveri)DSM555、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)ATCC27758、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)GD/7、ロゼブリア(Roseburia)inulinivorans DSM16841、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC27782、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)GG、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)ATCC55730、ラクトバチルス・プランタルム亜種プランタルム(Lactobacillus plantarum subsp.plantarum)LB1-2、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)ACS-116-V-Col5a、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27678、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)Bd1、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)L2-32、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)22L、ミツオケラ・マルトアシダ(Mitsuokella multacida)DSM20544、セレノモナス・スピュチゲナ(Selenomonas sputigena)ATCC35185、ファスコラルクトバクテリウム・スクシナテュテンス(Phascolarctobacterium succinatutens)DSM22533、ファスコラルクトバクテリウム・フェシウム(Phascolarctobacterium faecium)JCM30894、
オシリバクター(Oscillibacter)種PEA192、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)KIST612、アセトバクテリウム・ウッディイ(Acetobacterium woodii)DSM1030、ブラウティア・プロデュクタ(Blautia producta)PMF1、ユウバクテリウム・カランデリ(Eubacterium callanderi)DSM3662、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)SA11、又はブラウティア・ヒドロゲンオートロフィカ(Blautia hydrogenotrophica)DSM10507、から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ又はそれ以上の微生物を含む。
【0456】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つ、少なくとも2つの微生物を含む。
【0457】
いくつかの実施形態では、微生物共同体内の少なくとも1つの微生物は、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei))ATCC51873を含み、微生物共同体内の少なくとも1つの他の(異なる)微生物は、メガファエラ・エルスデニ(メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes・DSM18026、又はユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。
【0458】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0459】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0460】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0461】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0462】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0463】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つ、少なくとも2つの微生物を含む。
【0464】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753及びラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644から選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0465】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644から選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0466】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0467】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0468】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0469】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873又はこれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも2つの微生物を含む。
【0470】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753を含む。
【0471】
いくつかの他の実施形態では、微生物共同体は、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644を含む。
【0472】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含む。
【0473】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、先に同定した2つの微生物を含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、先に同定した2つ又は3つの微生物の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、先に同定した、2つ、3つ又は4つの微生物の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、先に同定した、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ又はそれ以上の微生物の組み合わせを含む。
【0474】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、906、39948、1678、459786、568、158846、1730、1578、33042、156454、841、970、52225、33024、33951、572511、1485、2305133、1386、698776、365348、2767881、36866、907、1623、218538、1689、39492、437897、351091、569、1736、2023260、1675036、39488、1511、1898205、1534、410072、116085、360807、47715、1598、1590、1624、487173、1680、52226、69823、626940、33025、1945593、53442、33952、33035、53443、2144175、156456、187326、1622、1397、2161821、28026、29360、114197、365349、469613、1520、1625、1232428、1410663、525362、592028、871562、428128、742816、693746、1002364、1736、1064535、1603888、GCF_003315775.1、411469、499177、GCF_002119605.1、431943、470146、717962、622312、1069534、568703、491077、GCF_002906875.1、768728、742743、473819、401473、411481、GCF_000737885.1、500635、546271、626939、GCF_003945365.1、2109687、GCF_000152245.2、931626、GCF_004210255.1、GCF_900142645.1、GCF_001481725.11、及び476272、からなる群から選択されるNCBI分類ID又はアセンブリ番号によって特定される属、種、株に属する少なくとも2つの単離又は精製された微生物を含む。
【0475】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702を含む。5つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体1(「Cons.#1)と呼ぶ。
【0476】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702からなる。
【0477】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026及びハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含む。5つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体2(「Cons.#2)と呼ぶ。
【0478】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、オシリバクター(Oscillibacter)valericigenes DSM18026及びハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873からなる。
【0479】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。4つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体3(「Cons.3#)と呼ぶ。
【0480】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486からなる。
【0481】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。5つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体4(「Cons.4#)と呼ぶ。
【0482】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486からなる。
【0483】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753及びラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644を含む。2つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体5(「Cons.#5)と呼ぶ。
【0484】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702を含む。5つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体6(「Cons.#6)と呼ぶ。
【0485】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702からなる。
【0486】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。4つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体7(「Cons.7#)と呼ぶ。
【0487】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486からなる。
【0488】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702を含む。6つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体8(「Cons.#8)と呼ぶ。
【0489】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702からなる。
【0490】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。5つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体9(「Cons.9#)と呼ぶ。
【0491】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486からなる。
【0492】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644を含む。3つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体10(「Cons.#10)と呼ぶ。
【0493】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702を含む。6つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体11(「Cons.#11)と呼ぶ。
【0494】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)DSM15702からなる。
【0495】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含む。5つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体7(「Cons.11#)と呼ぶ。
【0496】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・サクシナティフィラス(Dialister succinatiphilus)YIT11850、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486からなる。
【0497】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含む。7つの列挙された株を精製又は単離された細菌として含むこの微生物共同体は、本明細書において時には共同体12(「Cons.#12)と呼ぶ。
【0498】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873からなる。
【0499】
本発明の微生物共同体の特定の実施形態として実施され得る本発明の別の態様では共同体1、共同体2、共同体3、共同体4、共同体5、共同体6、共同体7、共同体8、共同体9、共同体10、共同体11及び共同体12からなる群から選択される微生物共同体が提供される。
【0500】
本発明の微生物共同体の特定の実施形態として実施され得る本発明の別の態様では、共同体1、共同体2、共同体3、共同体4、共同体5、共同体6、共同体7及び共同体12からなる群から選択される微生物共同体が提供される。
【0501】
本発明の微生物共同体の特定の実施形態として実施され得る本発明の別の態様では、共同体1、共同体2、共同体3、共同体4及び共同体12からなる群から選択される微生物共同体が提供される。
【0502】
本発明の微生物共同体の特定の実施形態として実施され得る本発明の別の態様では、共同体1及び共同体2から選択される微生物共同体が提供される。
【0503】
本発明の微生物共同体の特定の実施形態として実施され得る本発明の別の態様では、共同体3及び共同体4から選択される微生物共同体が提供される。
【0504】
本発明の微生物共同体の特定の実施形態として実施され得る本発明の別の態様では、共同体3、共同体4及び共同体12から選択される微生物共同体が提供される。
【0505】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、共同体を形成する微生物を同じ又は同等の量で含む。
【0506】
いくつかの更なる実施形態では、微生物共同体は、共同体を形成する微生物のうちの少なくとも1つを異なる量で含む。
【0507】
いくつかの実施形態では、微生物共同体を形成する各微生物の1用量当たりの総数(細胞数/量/コロニー形成単位-CFU/光学密度測定値)は、少なくとも1×102、少なくとも1×103、少なくとも104、少なくとも1×105、時には少なくとも1×106、時には少なくとも1×107、時には少なくとも1×108である。
【0508】
いくつかの実施形態では、微生物共同体を形成する各微生物の1用量当たりの総数(細胞数/量/コロニー形成単位-CFU/光学密度測定値)は、約1×108~約5×1010CFU、約2×108~約4×1010、約3×108~約3×1010、約5×108~約1×1010である。
【0509】
いくつかの実施形態では、微生物共同体を形成する各微生物の総数(細胞数/量/コロニー形成単位-CFU)は、約1×103~約1×1012、1×105~約1×1010、1×108~約5×1010、2×108~約4×1010、3×108~約3×1010、5×108~約1×1010である。
【0510】
いくつかの実施形態では、微生物共同体を形成する微生物の総数(細胞数/量/コロニー形成単位-CFU)は、約1×103~約1×1012、1×105~約1×1010、1×108~約5×1010、2×108~約4×1010、3×108~約3×1010、5×108~約1×1010である。
【0511】
2つ以上の微生物は、任意の利用可能な供給源から得ることができる。上記で詳述したように、2つ以上の微生物は、例えば、生物学的試料を採取することによって、参照対象の微生物叢において同定され、それから精製又は単離され得る。生物学的試料は、微生物の集団が単離され得る任意の試料、例えば、糞便であり得る。更に別の実施形態では、試料は、ヒト器官又は組織の生検、具体的には腸生検であり得る。
【0512】
微生物共同体は、保管、投与などに応じて様々な形態に製剤化することができる。非限定的な形態としては、固体、乾燥形態、例えば、凍結乾燥粉末、ゲル形態、懸濁液、細胞溶解物又は抽出物が挙げられる。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、液体培地(PBS又は生理食塩水など)に懸濁され、懸濁液の形態で使用され得る。
【0513】
本発明の微生物共同体は、医薬製剤/組成物/懸濁液の調製において、又は治療における使用のための製剤/組成物/懸濁液の製造において使用され得る。
【0514】
したがって、本発明の製剤/組成物/懸濁液は、治療有効量の本発明の微生物共同体とは別に、本明細書に詳述される少なくとも1つの追加の成分を含み得る。
【0515】
更なる態様では、本発明は、本発明の微生物共同体を含む組成物(懸濁液又は製剤)に関する。
【0516】
本明細書に記載されるように、微生物共同体及び/又はそれを含む懸濁液/組成物は、本発明のキットを形成し得る。一般に、微生物共同体を含む本明細書に記載の組成物及び/又は懸濁液及び/又はキット並びに微生物共同体それ自体は、本発明の一部を形成する。微生物共同体について本明細書に記載の形態それ自体は、微生物共同体を含む組成物及び/又は懸濁液及び/又はキットに適用されることに留意すべきである。
【0517】
更にいくつかの更なる実施形態では、本発明の組成物は、薬学的に許容される担体、賦形剤、添加剤、希釈剤及びアジュバントのうちの少なくとも1つを任意選択で更に含んでいてもよい。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」は、ありとあらゆる溶媒、分散媒体、コーティングなどを含む。
【0518】
水性懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる物質、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール及び/又はデキストランなどを更に含有していてもよい。懸濁液は安定剤を含有していてもよい。
【0519】
上記で特に言及された成分に加えて、本製剤はまた、問題の製剤のタイプを考慮した当技術分野で標準的な他の薬剤を含み得ることを理解されたい。
【0520】
本発明の微生物共同体及び/又はそれを含む任意の懸濁液/組成物は、当技術分野で公知の医療手順に従って、以下に記載される本発明の方法によって投与及び投薬することができる。例えば、本明細書で以下に記載される本発明の方法及びキットにおいて使用される懸濁物/組成物は、当技術分野で公知の種々の投与様式、例えば、全身経路、非経口経路、腹腔内経路、経皮経路、経口経路(頬側経路又は舌下経路を含む)、直腸経路、局所経路(頬側経路又は舌下経路を含む)、膣経路、鼻腔内経路及び任意の他の適切な経路などによる投与に適合され得る。具体的な例としては、注射(例えば、皮下、筋肉内、静脈内、又は皮内注射を使用する)、鼻腔内投与及び経口投与が挙げられるが、これらに限定されない。
【0521】
いくつかの実施形態では、本発明の微生物共同体及び/又はそれを含む任意の懸濁液/組成物は、経口投与用に製剤化され得る。
【0522】
いくつかの実施形態では、本発明の微生物共同体及び/又はそれを含む任意の懸濁液/組成物は、腸への送達用に製剤化され得る。いくつかの実施形態では、本発明の微生物共同体及び/又はそれを含む任意の懸濁液/組成物は、食品又は飲料に製剤化され得る。
【0523】
いくつかの実施形態では、本発明の微生物共同体及び/又はそれを含む任意の懸濁液/組成物は、担体内に含有されるように製剤化され得る。
【0524】
いくつかの実施形態では、本発明の微生物共同体及び/又はそれを含む任意の懸濁液/組成物は腸溶コーティングされている。
【0525】
本明細書に詳述され、以下の実施例に示されるように、驚くべきことに、微生物共同体が、様々な機能を調節し得る2つ以上の微生物を含むことが見出された。
【0526】
例えば、実施例1Aに示すように、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753が吉草酸及びイソ吉草酸を産生することができることが見出された。
【0527】
いくつかの例では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は吉草酸を産生する。いくつかの例では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753はイソ吉草酸を産生する。
【0528】
更に、実施例1Aに示すように、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、酢酸塩、プロピオン酸塩及び酪酸塩を産生し得る。
【0529】
いくつかの例では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は酢酸塩を産生する。いくつかの例では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753はプロピオン酸を産生する。いくつかの例では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は酪酸塩を産生する。
【0530】
更に、実施例1Bに示すように、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815は、酢酸塩及びプロピオン酸塩を産生し得る。
【0531】
いくつかの例では、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815は酢酸塩を産生する。いくつかの例では、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815はプロピオン酸を産生する。
【0532】
実施例1C及び実施例1Dに示すように、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873は、それぞれ酢酸塩を産生し得る。
【0533】
いくつかの例では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679は酢酸塩を産生する。いくつかの例では、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873は酢酸塩を産生する。
【0534】
実施例1Eに示すように、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486は、酢酸塩及び酪酸塩を産生し得る。
【0535】
いくつかの例では、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486は酢酸塩を産生する。いくつかの例では、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486は酪酸塩を産生する。
【0536】
実施例1Fに示すように、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486はGABAを産生し得る。
【0537】
いくつかの例では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679はGABAを産生する。いくつかの例では、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486はGABAを産生する。
【0538】
実施例1Iに示すように、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679は、ラット膵臓由来のRIN14Bクロマフィン細胞からのセロトニン分泌を誘導し得る。
【0539】
いくつかの例では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679はセロトニン産生を誘導する。いくつかの例では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679はセロトニン分泌を誘導する。
【0540】
実施例1Jに示されるように、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873はプロゲステロンを産生し得る。いくつかの例では、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873はプロゲステロンを産生した。
【0541】
いくつかの例では、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873は一酸化窒素を分解する。
【0542】
いくつかの例では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679はGABAを産生する。いくつかの例では、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486はGABAを産生する。
【0543】
したがって、いくつかの態様によれば、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに使用するための、本明細書に記載の2つ以上の微生物を含む微生物共同体が提供される。
【0544】
いくつかの実施形態では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、吉草酸レベル及び/又はイソ吉草酸レベルを調節するのに使用するためのものである。いくつかの実施形態では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、吉草酸の産生に使用するためのものである。いくつかの例では、微生物共同体は、イソ吉草酸塩の製造方法に使用するためにメガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753を含む。
【0545】
いくつかの実施形態では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩レベルのうちの1つ以上を調節するのに使用するためのものである。いくつかの実施形態では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩のうちの1つ以上の産生に使用するためのものである。
【0546】
いくつかの実施形態では、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815は、酢酸塩レベル、プロピオン酸塩レベルのうちの1つ以上を調節するのに使用するためのものである。いくつかの実施形態では、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、酢酸塩、プロピオン酸塩のうちの1つ以上の産生に使用するためのものである。
【0547】
いくつかの実施形態では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873、又はこれらの任意の組み合わせの少なくとも1つは、酢酸塩レベルの調節に使用するためのものである。
【0548】
いくつかの実施形態では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、
ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873又はこれらの任意の組み合わせの少なくとも1つは、酢酸塩の産生に使用するためのものである。
【0549】
いくつかの実施形態では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486又はこれらの任意の組み合わせの少なくとも1つは、GABAレベルを調節するのに使用するためのものである。いくつかの実施形態では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、又はこれらの任意の組み合わせの少なくとも1つは、GABAの産生に使用するためのものである。
【0550】
いくつかの実施形態では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679は、セロトニンレベルの調節に使用するためのものである。いくつかの実施形態では、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679は、セロトニン分泌の誘導に使用するためのものである。
【0551】
いくつかの実施形態では、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873は、プロゲステロンの産生に使用するためのものである。
【0552】
上記に基づいて、本開示の微生物共同体、本開示の微生物共同体を含む組成物、及び本開示のキットは、同定された微生物並びに本開示の微生物共同体による治療を必要とする対象の治療を含む様々な目的に有用であり得ることが示唆された。具体的には、本開示の同定された微生物及び微生物共同体は、同定された微生物及び微生物共同体によって治療可能な障害、より具体的には上記のいずれかの調節によって影響を受ける障害を治療するために使用するためのものであり得る。
【0553】
いくつかの態様によれば、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖の増加、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素分解、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つによって調節される/影響を受ける障害の治療に使用するための、2つ以上の微生物を含む微生物共同体が提供される。
【0554】
いくつかの実施形態では、微生物共同体中の少なくとも2つの微生物の種類及び少なくとも2つの微生物のそれぞれの量は、治療される障害又は障害の重症度に基づいて適合され得る。例えば、治療の前に、障害及び重症度の診断によってこれらのパラメータが決定され得る。
【0555】
本明細書に記載される疾患又は障害並びに関連する考慮事項は、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素還元、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを調節することによって影響を受ける。
【0556】
いくつかの態様によれば、(i)プトレシン産生、(ii)グルタミン酸産生、(iii)ビタミンB6産生、(iv)ビタミンB12産生、(v)アルギニン産生、(vi)GABA産生、(vii)酢酸産生、(viii)酪酸産生、(ix)プロピオン酸産生、(x)吉草酸産生、(xi)イソ吉草酸産生、(xii)カプロン酸産生、(xiii)リノール酸産生、(xiv)少なくとも1つのセリンプロテアーゼの活性の減少、(xv)乳酸産生、(xvi)鉄封鎖、(xvii)二次胆汁酸産生、(xviii)汚染物質解毒、(xix)メタン生成の減少、(xx)硫酸還元の減少、(xxi)Treg誘導、(xxii)アンモニア産生、(xxiii)亜硝酸産生、(xxiv)一酸化窒素還元、(xxv)エストロゲン産生、(xxvi)プロゲステロン産生、(xxvii)イソフラボノイド代謝、(xxviii)セロトニンレベルの増加、又は(xxix)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを調節することによって影響を受ける疾患又は障害の治療に使用するための、本明細書に記載の微生物共同体が提供される。
【0557】
いくつかの他の実施形態によれば、本明細書に記載の微生物共同体、それを含む組成物又はそれを含むキットは、宿主対象の胃腸系、ENS又はCNSに影響を及ぼすのに有用であり得、ひいては、消化管運動機能障害と診断された対象を治療し得る。
【0558】
したがって、本発明は、消化管運動機能障害に罹患している対象の治療に使用するための、先に詳述した微生物共同体を更に提供する。
【0559】
いくつかの他の実施形態では、微生物共同体は、共同体によって治療可能であり得る障害、例えば、消化管運動機能障害を有すると診断されている対象の治療に使用するためのものである。
【0560】
したがって、本発明は、消化管運動機能障害に罹患している対象を治療する方法に使用するための、本発明の2つ以上の精製若しくは単離された微生物を含む本発明による微生物共同体、それを含む組成物又は本発明のキットを更に提供する。
【0561】
本発明の微生物共同体は、消化管運動機能障害を治療する方法に使用され得ることが示唆された。
【0562】
本明細書で使用される場合、消化管運動機能障害は、胃腸管の異なる部分に影響を及ぼし、内臓過敏及び運動障害を伴う任意の障害又は病理学的状態を指す。
【0563】
機能性胃腸障害は、いくつかの実施形態によれば、運動障害、内臓過敏、粘膜及び免疫機能の変化、腸内微生物叢の変化、ENSプロセシングの変化及び中枢神経系(CNS)プロセシングの変化の組み合わせを有すると考えられる。消化管運動機能障害は、疼痛及び鼓脹などの関連症状を包含することに留意されたい。
【0564】
いくつかの実施形態では、消化管運動機能障害は、機能性消化不良(FD)である。機能性消化不良は、少なくとも1ヶ月間存在する、上部消化管における鼓脹、灼熱感、疼痛、又は早期膨満若しくは長期膨満、悪心、嘔吐、げっぷ、体重減少、口中の酸味のうちの1つ以上の症状に関連する。
【0565】
いくつかの実施形態では、機能性消化不良は、食後窮迫症候群(PDS)又は上腹部疼痛症候群(EPS)のうちの少なくとも1つである。
【0566】
いくつかの実施形態では、消化管運動機能障害は、胃腸痛の中枢介在性障害である。
【0567】
いくつかの実施形態では、胃腸痛の中枢性障害は、中枢性腹痛症候群(CAPS)、麻酔性腸症候群(NBS)/オピオイド誘発性GI痛覚過敏又はこれらの組み合わせである。
【0568】
中枢性腹痛症候群(CAPS)は、腸パターンの変化-便秘及び/又は下痢に関連しない、長期にわたる又は反復する疼痛(再発し続ける)である腹部(腹部)疼痛の状態である。
【0569】
麻薬性腸症候群(NBS)は、エスカレートする又は継続的なオピオイド療法の状況における腹痛の悪化を特徴とする状態である。
【0570】
いくつかの実施形態では、消化管運動機能障害は腸障害である。
【0571】
いくつかの実施形態では、腸障害は、過敏性大腸症候群(IBS)、機能性便秘、機能性下痢、機能性腹部膨満/膨満、不特定腸機能障害、オピオイド誘発性便秘又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである。
【0572】
いくつかの実施形態では、消化管運動機能障害はIBSである。
【0573】
IBSは、腹痛並びに便通の頻度及び一貫性の変化をなどの様々な症状を特徴とする。
【0574】
いくつかの実施形態では、IBSは、顕著な便秘を伴うIBS(IBS-C)、顕著な下痢を伴うIBS(IBS-D)、混合型排便習慣を伴うIBS(IBS-M)、未分類のIBS(IBS-U)又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである。
【0575】
IBS関連GI機能不全の異なる状態を研究するために開発された多くのインビボモデルが存在する。これらのモデルの中で、異なる種類のストレス要因、例えば、心理的及び物理的刺激が、IBSの発症及び障害の維持において重要な役割を果たすようである。更に、無菌動物へのIBS患者の糞便移植を実施するモデルでは、内臓過敏及び異常な排便などのIBS表現型の発生を刺激することもできる。より詳細には、その文脈が参照により本明細書に組み込まれる、S.W.Tsangらの「Pathogenesis,Experimental Models and Contemporary Pharmacotherapy of Irritable Bowel Syndrome:Story About the Brain-Gut Axis」。
【0576】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、消化管運動機能障害、好ましくはIBSに罹患している対象においてイソ吉草酸を産生する方法に使用するためのメガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753を含み、イソ吉草酸の産生は、対象における障害の治療、阻害、低減、又は排除をもたらす。
【0577】
いくつかの例では、微生物共同体は、消化管運動機能障害、好ましくはIBSに罹患している対象において酢酸を産生する方法に使用するためのハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含み、酢酸の産生は、対象における障害の治療、阻害、低減、又は排除をもたらす。
【0578】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、消化管運動機能障害、好ましくはIBSに罹患している対象においてプロゲステロンを産生する方法に使用するためのハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含み、プロゲステロンの産生は、対象における障害の治療、阻害、低減、又は排除をもたらす。
【0579】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、消化管運動機能障害、好ましくはIBSに罹患している対象において酸化窒素を分解/脱分極する方法に使用するためのハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含み、酸化窒素の分解/脱分極は、対象における障害の治療、阻害、低減、又は排除をもたらす。
【0580】
いくつかの例では、微生物共同体は、消化管運動機能障害、好ましくはIBSに罹患している対象においてGABAを産生する方法に使用するためのビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679を含み、GABAの産生は、対象における障害の治療、阻害、低減、又は排除をもたらす。
【0581】
いくつかの例では、微生物共同体は、消化管運動機能障害、好ましくはIBSに罹患している対象においてGABAを産生する方法に使用するためのユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含み、GABAの産生は、対象における障害の治療、阻害、低減、又は排除をもたらす。
【0582】
いくつかの他の態様によれば、本発明は、それを必要とする対象において障害を治療するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、それを必要とする対象において消化管運動機能障害を治療する、予防する、改善する、低減する、又はその発症を遅延させるための方法は、そのような対象に、治療有効量の本発明の微生物共同体又はそれを含む任意の組成物若しくはキットを投与することを含む。
【0583】
本発明の方法によれば、有効量の本発明の微生物共同体を投与することは、消化管運動機能障害、特に内臓過敏又はIBSの1つ以上の徴候又は症状を改善する。言い換えれば、本発明の方法は、本発明の微生物共同体で治療可能であり得る障害を治療するためのものである。
【0584】
別の態様では、本発明は、それを必要とするヒト対象において、消化管運動機能障害を治療、予防、改善、軽減又はその発症を遅延させる方法であって、2つ以上の単離微生物又は精製微生物を含む微生物共同体の有効量を対象に投与する工程を含み、2つ以上の微生物のうちの少なくとも1つが以下の特徴、すなわち、(i)内臓過敏を調節し得る、(ii)管腔内ガスバランスを調節し得る、(iii)ENSを調節し得る、(iv)脳腸軸を調節し得る、(v)GABAを調節し得る、(vi)消化管バリアを調節し得る、(vii)軽度炎症に関連する経路を調節し得る、(viii)脂肪酸産生を調節し得る、(ix)食品化合物代謝を調節し得る、(x)解毒活性を調節し得る、(xi)エンドペプチダーゼ活性を調節し得る、(xii)セロトニンを調節し得る、又は(xiii)これらの任意の組み合わせを有する方法を提供する。
【0585】
いくつかの実施形態では、IBSを治療し、予防し、改善し、軽減し、又はその発症を遅延させるための本発明の方法は、治療有効量の本発明の微生物共同体を対象に投与することを含む。
【0586】
本発明の方法は、いくつかの実施形態によれば、追加の治療と共に本発明の微生物共同体を投与することを含む。
【0587】
いくつかの実施形態では、微生物共同体は、追加の治療と組み合わせて投与され得る。微生物共同体及び追加の1又は複数の治療は、同時に又は逐次的に投与され得る。
【0588】
理解されるように、追加の治療は、例えば、微生物共同体の効果を改善するために、微生物共同体と適合するように選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療は疼痛緩和治療である。いくつかの実施形態では、追加の治療は下痢治療である。いくつかの実施形態では、追加の治療は便秘治療である。
【0589】
微生物共同体は、当技術分野において公知であり、本明細書に記載されている任意の方法によってヒト対象に投与され得る。いくつかの実施形態によれば、本発明の方法は、微生物共同体又は微生物共同体を含む組成物を経口投与によって投与することを含む。いくつかの実施形態によれば、本発明の方法は、腸への送達用に製剤化された微生物共同体又は微生物共同体を含む組成物の投与を含む。微生物共同体又は微生物共同体を含む組成物は、例えば、カプセル、錠剤、食品又は飲料などに製剤化され得る。
【0590】
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、本発明の微生物共同体、それを含む組成物又はキット、及び任意選択で追加の治療を、単回1回用量として、1日1回用量又は1日複数回用量として、好ましくは1から7日毎に投与することを含み得る。このような適用は、患者の生涯に1回若しくは数回、1日に1回、2回、3回、4回、5回若しくは6回実施され得るか、又は1日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、4日毎に1回、5日毎に1回、6日毎に1回、1週間毎に1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、又は更には1ヶ月を超える期間毎に1回実施され得ることが特に企図される。
【0591】
本発明は更に、それを必要とする対象において消化管運動機能障害、特にIBSを治療するための組成物の調製における本発明の微生物共同体の使用を提供する。
【0592】
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象において消化管運動機能障害を治療するための組成物の調製における本発明の微生物共同体を含むキットを提供する。
【0593】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のキットは、記載されるような組成物/懸濁液を、投与の準備ができている既に調製された剤形として含んでもよく、あるいは、別法として、記載される微生物共同体又は微生物共同体を含む組成物を、溶媒で再構成して液体剤形をもたらすることができる固体医薬組成物(例えば、凍結乾燥形態)として含むことができる。本発明のキットは、消化管運動機能障害、特にIBSの治療においてキットを使用するための説明書を更に含んでいてもよい。
【0594】
本明細書で提供される治療方法は、微生物共同体及び/又はそれを含む組成物を治療有効量で投与することを含む。本明細書で使用される「有効量」という用語は、当業者に公知の考慮事項によって決定されるものである。その量は、本明細書に記載される障害又は状態を改善するのに十分でなければならない。投薬は、症状の重症度及び本発明の少なくとも1つの微生物に対する対象の応答性に依存する。医療従事者は、治療される対象の年齢、性別、体重及び疾患の状態を考慮して、最適な投与量、投与方法及び繰り返し率を容易に決定することができ、用量を決定する。
【0595】
本明細書で使用される場合、「治療有効量」は、臨床医又は他の有資格観察者によって認められる医学的な利点をもたらす微生物共同体及び/又はそれを含む組成物の量を意味する。
【0596】
本明細書で提供される治療方法は、治療有効量の本発明の微生物共同体の投与を含む。本明細書で使用される「有効量」という用語は、当業者に公知の考慮事項によって決定されるものである。
【0597】
本発明は、消化管運動機能障害を治療又は予防するための方法を提供する。「治療又は予防」という用語は、消化管運動機能障害又は消化管運動機能障害関連の障害などの望ましくない副作用の阻害、低減、緩和、及び軽減をなどの、対象への投与の治療的にプラスの効果の全範囲を指す。
【0598】
本明細書中で使用される場合、「疾患」、「障害」、「状態」などは、それらが対象の健康に関する場合、互換的に使用され、かかる用語のそれぞれが皆に帰する意味を有する。
【0599】
本発明は、それを必要とする対象又は患者の治療方法に関する。「患者」又は「必要とする対象」とは、上述の状態によって影響を受ける可能性があり、本明細書に記載される治療方法が望まれる任意の生物を意味する。特にヒト対象の場合、本発明の組成物の患者への投与は、自己投与及び別の人による患者への投与の両方を含むことに更に留意すべきである。
【0600】
本発明は、消化管運動機能障害を治療する方法を提供し、更に、消化管運動機能障害に関連又は関係する障害に関する。互換的に使用される「関連する(associated)」及び「関連する(related)」という用語は、本明細書において病態に言及する場合、原因を共有すること、偶然に起こるよりも高い頻度で共存すること、又は少なくとも1つの疾患、障害、状態若しくは病態が第2の疾患、障害、状態若しくは病態を引き起こすことのうちの少なくとも1つである疾患、障害、状態又は任意の病態を意味することが理解される。
【0601】
言及したように、本明細書で使用される「調節」は、阻害、減少、低下など、あるいは増加、増強などのいずれかを包含する。
【0602】
より具体的には、本明細書で言及される「阻害」「低減する」又は「減少させる」という用語は、適切な対照と比較して、約1%~99.9%、具体的には、約1%~約5%、約5%~10%、約10%~15%、約15%~20%、約20%~25%、約25%~30%、約30%~35%、約35%~40%、約40%~45%、約45%~50%、約50%~55%、約55%~60%、約60%~65%、約65%~70%、約75%~80%、約80%~85%、約85%~90%、約90%~95%、約95%~99%、又は約99%~99.9%のうちのいずれかの割合で、特定の経路/物質を遅延させ、抑制し又は低下させることに関する。
【0603】
あるいは、本明細書で使用される場合、「増加」又は「増強」という用語は、サイズ、量、含有量、数、又は強度が次第に大きくなる作用に関する。具体的には、適切な対照と比較した、特定の経路/内容物の10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、70%、800%、900%、1000%又はそれ以上の増加に関する。
【0604】
適切な対照は、時に、微生物共同体を含まない経路/物質それぞれを指すことに留意されたい。
【0605】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、言及された値よりも最大1%、より具体的には5%、より具体的には10%、より具体的には15%、場合によっては最大20%高く又は低く逸脱し得る値を示し、逸脱範囲は整数値を含み、適用可能な場合、非整数値も同様に連続範囲を構成する。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、±10%を指す。
【0606】
本発明の様々な実施形態は、範囲形式で提示される場合があることに留意されたい。範囲の記載は、具体的に開示された全ての可能な部分範囲並びにその範囲内の個々の数値を有すると見なされるべきである。例えば、1から6又は1~6といった範囲の記載は、1から3、1から4、1から5、2から4、2から6、3から6などの部分範囲、並びにその範囲内の個々の数、例えば、1、2、3、4、5、及び6を具体的に開示していると見なされるべきである。
【0607】
「少なくとも1つ」という用語は、以下のうちの1つ以上を指し、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25,26、27、28、29、30、31、32又はそれ以上の指定された情報のうちのいずれか1つを包含することに留意されたい。例えば、少なくとも1つの微生物に言及する場合、1つ以上の微生物を指し、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上の微生物のうちのいずれか1つを包含すると理解されるべきである。
【0608】
本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるため、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的でのみ使用され、限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0609】
後続する本明細書及び実施例及び特許請求の範囲の全体において、文脈が別段に要請しない限り、「含む(comprise)」という語、並びに「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」などの変化形は、言明された整数若しくは工程又は整数若しくは工程の群の包含を含意するが、他の任意の整数若しくは工程又は整数若しくは工程の群の除外は含意しないと理解される。
【0610】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈によってそうでない旨が明示されない限り、複数の指示物を含むことを留意しなければならない。
【0611】
以下の実施例は、本発明の態様を実施する際に本発明者らによって使用される技術の代表例である。これらの技術は本発明の実施のための好ましい実施形態の例示であるが、当業者は、本開示を考慮して、本発明の趣旨及び意図される範囲から逸脱することなく、多くの改変がなされ得ることを認識することが理解されるべきである。
【0612】
本発明の様々な態様に関連して本明細書で詳述される様々な実施形態及び例は、本明細書で開示される1つ以上の態様に適用可能であり得ることに留意されたい。本明細書に記載される任意の実施形態、例えば、微生物共同体の成分に関連する実施形態は、別々に、又は様々な組み合わせで適用され得ることに更に留意されたい。上記で説明され、以下の特許請求の範囲の請求項で請求される本発明の様々な実施形態及び態様は、以下の実施例において実験的な裏付けを見出す。本明細書で使用される「別の実施形態では」という語句又は実施形態に対してなされた任意の言及は、必ずしも異なる実施形態を指すものではないが、そうである場合もある。したがって、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の様々な実施形態を(同じ態様から、又は異なる態様から)組み合わせることができる。
【0613】
【0614】
【実施例】
【0615】
いくつかの非限定的な実施例
実施例1:インビトロアッセイ
実施例1A:メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753によるSCFA産生
方法:
90mM乳酸塩を補充したde Man、Rogosa及びSharpe(MRS)又はMRS培地のいずれかの増殖培地に、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753の一晩培養物(12時間)の1%接種材料を接種し、その後、嫌気的に37℃で最大48時間インキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたSCFAの検出は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用して行った。結果をμg/mlで表した。
【0616】
結果:
図1A~
図1Cは、SCFA産生の結果を示す。
図1A及び
図1Bは、MRS培地(
図1A)又は乳酸塩を含むMRS培地(
図1B)中のメガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753による酢酸、プロピオン酸、酪酸及びイソ吉草酸の産生を示す。見ての通り、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、7時間のインキュベーション後に乳酸塩の非存在下でのみイソ吉草酸を産生した。
図1Cは、乳酸塩を含むMRS培地におけるメガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753によるイソ吉草酸及び吉草酸の産生を示す。見ての通り、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753は、26時間のインキュベーション後に測定した場合、乳酸塩を含む培地中で吉草酸及びイソ吉草酸を産生した。また見ての通り、吉草酸は、イソ吉草酸と比較してより高い濃度で産生された。
【0617】
実施例1B:メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815によるSCFA産生
方法:
増殖培地、MRSに、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815の一晩培養物(12時間)の1%接種材料を接種し、その後、37℃で最大48時間嫌気的にインキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたSCFAの検出は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用して行った。結果をμg/mlで表した。
【0618】
結果:
図2は、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815による酢酸及びプロピオン酸産生の結果を示す。見ての通り、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815は、30時間のインキュベーション後に酢酸及びプロピオン酸を産生した。
【0619】
実施例1C:ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679によるSCFA産生
方法:
増殖培地(MRS)に、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679の一晩培養物(12時間)の1%接種材料を接種し、その後、37℃で最大48時間嫌気的にインキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたSCFAの検出は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用して行った。結果をμg/mlで表した。
【0620】
結果:
図3は、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679による酢酸産生の結果を示す。見ての通り、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679は、26時間のインキュベーション後に測定した場合、酢酸塩を産生した。
【0621】
実施例1D:ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873によるSCFA産生
方法:
増殖培地であるブレインハートインフュージョン(BHI)に、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873の一晩培養物(12時間)の1%接種材料を接種した後、37℃で最大24時間嫌気的にインキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたSCFAの検出は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用して行った。結果をμg/mlで表した。
【0622】
結果:
図4は、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873による酢酸産生の結果を示す。見ての通り、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873は、9.5時間のインキュベーション後に測定した場合、酢酸塩を産生した。
【0623】
実施例1E:ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486によるSCFA産生
方法:
増殖培地FTMに、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486の一晩培養物(12時間)の1%接種材料を接種し、その後、37℃で最大24時間嫌気的にインキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたSCFAの検出は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用して行った。結果をμg/mlで表した。
【0624】
結果:
図5は、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486による酢酸及び酪酸産生の結果を示す。
【0625】
実施例1F:細菌性GABA産生
微生物を、GABAを産生及び分泌する能力について試験した。各細菌に特異的な増殖培地に、一晩培養物(12時間)の1%接種材料を接種し、その後、37℃で最大72時間嫌気的にインキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)、シリンジフィルター(直径13mm、孔径0.22μm)による濾過によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたGABAの検出は、HPLC分析及びGABA ELISAを使用して行った。
【0626】
方法:
ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679(12時間)、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、及び陰性対照菌としてのセトバクテリウム・ソメラエ(Cetobacterium somerae)ATCCBAA-474の一晩培養物の1%接種材料を使用して、3%グルタミン酸を補充したMRS培地、1%グルタミン酸を補充した液体チオグリコール酸培地(FTM)、及び30mMプトレシンを補充したBHI培地にそれぞれ接種し、37℃で最大72時間嫌気的にインキュベートした。細胞を遠心分離(10分、3220g、4℃)によって除去し、濾過した培地を分析まで-80℃で凍結保存した。分泌されたGABAの検出は、HPLC分析を用いて行った。結果をμg/mlで表した。
【0627】
結果:
図6は、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486及びセトバクテリウム・ソメラエ(Cetobacterium somerae)ATCCBAA-474によるGABA産生の結果を示す。見ての通り、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486は、陰性対照細菌と比較して有意な量のGABAを産生している。
【0628】
実施例1G:インビトロ腸管系
実験は、SHIME(登録商標)システムを用いて行う。簡単に説明すると、このシステムは、近位結腸及び遠位結腸の状態をシミュレートする反応容器から構成された。
【0629】
細菌共同体を全ての容器に加え、SCFA組成、GABAレベル、乳酸レベル、ガスレベル、pH、及びアンモニウムレベルなどの微生物活性パラメータについて経時的にモニタリングする。容器はまた、微生物負荷及び微生物組成についてモニタリングする。
【0630】
実施例1H:インビトロでのプロゲステロン合成
これらの実験において、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873がプロゲステロンを合成する能力を、プロゲステロン産生遺伝子3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(HSD)の発現を定量することによって試験した。
【0631】
ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873細胞を、プロゲステロン前駆体であるプレグネノロンの存在下及び非存在下で、48時間にわたって増殖させた。細胞を回収し、溶解し、RNAを抽出した。RNAの溶解及び精製を、細菌の酵素的溶解及びプロテイナーゼK消化のためのRNA保護プロトコルに従って行い、その後、RNeasy Mini Kit(Qiagen、カタログ番号74104)を使用してRNA精製を行った。このキットに明記されているように、トリチラチウム由来のプロテイナーゼK(Sigma、カタログ番号P2308)をペプチド消化に使用し、ニワトリ卵白由来のリゾチーム(Sigma、カタログ番号L6876)を使用して酵素溶解を行った。RNase Free Dnase Set(Qiagen、カタログ番号79254)を使用して過剰なDNAを除去して、精製を完了した。純粋なRNAをcDNAライブラリー調製まで-20℃で保存した。cDNAライブラリーを、High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit(Thermo Fisher Scientific、カタログ番号4368814)を使用して構築した。リアルタイムPCRは、PowerUp(商標)Syber Green(商標)mastermix(Applied Biosystems、A25742)を用いて、StepOnePlus(商標)リアルタイムPCRシステム(Applied Biosystems,4376600)で行った。RecA及びRhoをハウスキーピング遺伝子(HKGs)対照として用いた。結果は、2^(-ΔΔCt)の許容される方法に従って計算した倍率変化として表した。まず、ハウスキーピング遺伝子RecAから目的の遺伝子の平均Ct値を差し引くことによって、ΔCtを計算した。次いで、処理した試料のΔCt値を、プロゲステロンの前駆体であるプレグネノロンを含まない対照試料から差し引くことによって、ΔΔCtを計算した。
【0632】
図7に示される結果は、HSDの酵素転写物がインキュベーション時間と共に増加し、24時間のインキュベーション後に最大に達したことを示している。その時点で、HSDの酵素転写物は、プレグネノロンを用いないハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873発酵と比較して、プレグネノロンを用いたハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873発酵に由来する試料において約2倍高かった。
【0633】
これらの結果は、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873が潜在的にプロゲステロンを合成し得ることを示している。
【0634】
実施例1I:インビトロでのセロトニン合成
これらの実験において、ラット膵臓由来のRIN14Bクロマフィン細胞(ATCC CRL2059)からセロトニン分泌を誘導するビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679の能力を試験した。これを試験するために、細菌培養培地をRIN14B細胞と共に1時間インキュベートした。
【0635】
RIN14B細胞を96ウェルプレート上に、200μLの培養培地中3.5×10^4細胞/ウェルで播種した。細胞を、37℃、5%CO2で16から24時間にわたってプレートに付着させた。
【0636】
次いで、全てのウェルの培地を廃棄し、細胞を、0.2%BSA及び2μMフルオキセチンを含有するハンクス平衡塩溶液(HBSS)で1回洗浄した(ウェルを200μL溶液で満たし、直ちに廃棄することによって)。細胞を、30μMの陽性対照イオノマイシンを補充した200μLの培養培地、及びビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679の培養培地で、37℃、5%CO2で1時間インキュベートした。
インキュベーション時間の終わりに、RIN14B細胞の上清を回収し、セロトニンレベルをELISA(EIA Serotonin,Beckmancoulter、カタログ番号IM1749)によって測定した。
【0637】
図8に示される結果は、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679培養培地とRIN14B細胞とのインキュベーションが、陽性対照イオノマイシンと共にインキュベートされたRIN14B細胞及び細胞単独と比較して、より高いセロトニン分泌をもたらしたことを示している。
【0638】
これらの結果は、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679によって産生され、培地に分泌される酢酸及び/又はGABAなどの化合物(代謝産物)が、RIN14Bクロマフィン細胞からのセロトニン分泌を誘導し得ることを示唆している可能性がある。
【0639】
実施例1J:インビトロでのヒスタミン合成
この実験は、肥満細胞類似体である細胞株RBL-2H3(ATCC CRL-2256)中の肥満細胞からのヒスタミンの放出を防止する細菌の能力を試験することを目的とする。ラット好塩基性白血病細胞RBL-2H3を96ウェルプレートに、培養培地200μL中5×10^4細胞/ウェルで播種する。37℃、5%CO2で20から24時間にわたって、細胞をプレートに付着させる。次いで、全てのウェルの培地を廃棄し、細胞をPBSで洗浄する。その後、細胞を、細菌培養培地を補充した200μLの培養培地と共に、37℃、5%CO2で1又は3時間インキュベートする。
【0640】
インキュベーション期間の終わりに、細胞を培養培地で洗浄し、モノクローナルTNP-IgEを含有する培養培地で、続いてTNP-BSAを含有する培養培地で、37℃、5% CO2で刺激する。RBL-2H3の上清を回収し、ヒスタミンレベルをELISA(HIS(ヒスタミン)ELISAキット、Loutscience、カタログ番号EEL-0032)によって測定する。
【0641】
ヒスタミンレベルの低下を示す結果は、異なる細菌によって産生される化合物(代謝産物)が肥満細胞からのヒスタミンの放出を防止し得ることを示唆し得る。ヒト腸における肥満細胞の活性化はヒスタミン分泌をもたらし、このプロセスが結腸神経に近接している場合、それはIBSに特徴付けられるような腹痛と相関する。
【0642】
実施例2:インビボ研究
実施例2A:ラップ拘束応力(WRS)モデル
WRS誘導性ストレスを受けた齧歯類は、結腸-直腸拡張(CRD)頻度測定において定量可能な即時型痛覚過敏を発症する。加えて、大腸活動の刺激が見られ、続いて糞便中排泄が増加する。
【0643】
この実験では、ラットモデルにおけるWRS誘導性ストレスの内臓過敏症の改善における細菌共同体投与の有効性を試験した。
【0644】
ラットに、3つの例示的な細菌共同体を、WRS急性誘導ストレスの前に3週間にわたって週3回、強制経口投与によって投与した。共同体中の10^9CFUの各細菌を各径管栄養法で投与した。PBS+15%グリセロールを対照ビヒクルと同様に投与した。
【0645】
3つの細菌共同体は以下の通りとした。共同体3には、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含めた。共同体4には、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679、ハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873及びユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486を含めた。共同体12には、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)ATCC17753、ディアリスター・インビサス(Dialister invisus)DSM15470、メガモナス・ファニフォーミス(Megamonas funiformis)YIT11815、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)ATCC8486、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)ATCC25644、ビフィドバクテリウム・デンティウム(Bifidobacterium dentium)ATCC27679及びハフニア・アルベイ(Hafnia alvei)ATCC51873を含めた。
【0646】
WRS試験中、排泄された糞便ペレットを、異なる群の各動物について計数した。WRS誘導後、水で満たし、圧力変換器に接続したカテーテルに取り付けた膨張バルーンを直腸に導入した。バルーンカテーテルを、その遠位先端が肛門縁から2cmの状態で遠位結腸に挿入し、外科用接着テープで尾の基部に固定した。CRD及び腹部収縮(AC)の記録を可能にするために、圧力変換器をシリンジ及び増幅器(TBM4M、World Precision Instruments)の両方に接続した。次いで、バルーンを0から1.2mlまで5分毎に0.4mlの間隔で徐々に膨張させた。各動物について、膨張の各段階にわたって産生されたACの数を記録した。
【0647】
実験の終わりに、動物の結腸及び回腸を組織学的分析のために取り出した。
【0648】
図9に見られるように、3つ全ての細菌処置群は、WRSの2時間の間に排泄された糞便ペレットの数の減少を示した。
【0649】
異なる膨張バルーン体積の間で正規化されたACの数は、ビヒクル群とは対照的に処置群において低かった(
図10)。この結果は、共同体12が、ビヒクル群と比較したとき、異なる膨張バルーン体積の間で有意に低いACを示したことを示す。更に、この効果は、共同体12及びビヒクルによる処置を含む処置を比較した場合、0.8mlのバルーン体積において有意に観察された(
図11)。
【0650】
実施例2B:母体分離(MS)モデル
このモデルにおけるストレスは、生後最初の2週間の間に1日3時間、ラットの子を母親から取り出すことによって誘導される。母体のケアは視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸並びに認知及び情動機能に影響を及ぼすので、MSはこれらの動物の中枢神経系に安定的変化を引き起こす。このストレスを仔として経験した成体動物では、MSは結腸直腸膨満に対する内臓過敏症(CRD)を特徴とする大腸の状態の発症を促進し、この状態では結腸の肥満細胞過形成がしばしばIBSの2つの典型的徴候である神経終末の近くに集中している。更に、ストレスに応答した結腸運動機能もまた、これらの動物において増強される。CRD、総胃腸通過及び結腸運動を測定する。
【0651】
実施例2C:IBSヒト対象由来の便微生物叢を用いた内臓過敏症のラットモデル
無菌(GF)ラットを、照射された標準的なげっ歯類の食餌及び滅菌された飲料水に自由にアクセスできる陽圧滅菌アイソレータで飼育する。各GFラットに、2mLのヒト糞便懸濁液を胃内経管栄養法によって接種して、Human Microbiota-Associated(HMA)ラットを得る。
【0652】
全てのインビボモデルにおいて、行動疼痛応答、内臓感受性及び全消化管通過時間を評価する。これらのアッセイに加えて、上記の方法に従って、動物の糞便中の異なるSCFA及びGABAを定量する。
【配列表】
【国際調査報告】