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特表2024-520931取り外し可能柔軟物を伴う子供運搬車
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-27
(54)【発明の名称】取り外し可能柔軟物を伴う子供運搬車
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/02 20060101AFI20240520BHJP
   A47C 1/00 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
A47D13/02
A47C1/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570010
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 US2022028729
(87)【国際公開番号】W WO2022240962
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/188,163
(32)【優先日】2021-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/237,431
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ジェイ・ホースト
(72)【発明者】
【氏名】カーティス・エム・ハーテンスティーン
【テーマコード(参考)】
3B099
【Fターム(参考)】
3B099AA08
(57)【要約】
子供運搬車は、取り外し可能子供用座部を乗車面の上方で支持するために運搬車フレームを備え、運搬車フレームは、少なくとも1つの前脚部、第1の後脚部、および第2の後脚部を備える下方フレーム部分を有する。運搬車は、フレームに取り外し可能に連結するように提供される柔軟物座部組立体を備え、柔軟物座部組立体は、シートバックと、シート湾曲部においてシートバックから延びるシートパンとを有する柔軟物座部と、シート湾曲部を第1の後脚部および第2の後脚部に連結するように、および、第1の脚連結器および第2の脚連結器が第1の後脚部および第2の後脚部に対してそれぞれ位置的に固定されるように、第1の後脚部および第2の後脚部にそれぞれ取り外し可能に取り付けられるように、柔軟物座部の第1の側および第2の側にそれぞれ配置される第1の脚連結器および第2の脚連結器と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り外し可能子供用座部を乗車面の上方で支持するように構成される運搬車フレームであって、
少なくとも1つの前脚部、第1の後脚部、および第2の後脚部を備える下方フレーム部分
を有する運搬車フレームと、
前記フレームに取り外し可能に連結するように構成される柔軟物座部組立体であって、
シートバックと、シート湾曲部において前記シートバックから延びるシートパンと、を有する柔軟物座部、ならびに、
前記柔軟物座部の第1の側および第2の側にそれぞれ配置される第1の脚連結器および第2の脚連結器であって、前記シート湾曲部を前記第1の後脚部および前記第2の後脚部に連結するように、および、前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器が前記第1の後脚部および前記第2の後脚部に対してそれぞれ位置的に固定されるように、前記第1の後脚部および前記第2の後脚部にそれぞれ取り外し可能に取り付けられるように構成される第1の脚連結器および第2の脚連結器、
を備える柔軟物座部組立体と、
を備える子供運搬車。
【請求項2】
前記柔軟物座部組立体は、前記シート湾曲部に隣接して前記柔軟物座部に取り付けられ、各々が前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器に連結される少なくとも1つの支持ストラップを備える、請求項1に記載の子供運搬車。
【請求項3】
各々の支持ストラップは、前記第1の脚連結器と前記第2の脚連結器との間に固定長さを有する、請求項2に記載の子供運搬車。
【請求項4】
前記柔軟物座部組立体は、構造的な支持を前記シートパンに提供するように、前記シートパンに沿って前記シート湾曲部に隣接して前記柔軟物座部に取り付けられる支持ストラップを備える、請求項2に記載の子供運搬車。
【請求項5】
前記柔軟物座部組立体は、構造的な支持を前記シートバックに提供するように、前記シートバックに沿って前記シート湾曲部に隣接して前記柔軟物座部に取り付けられる支持ストラップを備える、請求項4に記載の子供運搬車。
【請求項6】
前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器は、取り外し工具を使用することなく使用者によって、前記第1の後脚部および前記第2の後脚部からそれぞれ取り外されるように構成される、請求項1に記載の子供運搬車。
【請求項7】
前記柔軟物座部組立体の前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器の一方に解除可能に連結するように構成される、前記第1の後脚部および前記第2の後脚部の各々に取り付けられるシート湾曲部連結器を備える、請求項1に記載の子供運搬車。
【請求項8】
前記第1の後脚部および前記第2の後脚部の各々の前記シート湾曲部連結器は、前記柔軟物座部組立体の前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器の対応する一方を受け入れる空間をそれらの間に定めるように互いから離間される第1の部分および第2の部分を備える、請求項7に記載の子供運搬車。
【請求項9】
前記第1の部分は、前記柔軟物座部組立体の前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器の対応する一方の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える、請求項8に記載の子供運搬車。
【請求項10】
前記第2の部分は、前記柔軟物座部組立体の前記第1の脚連結器および前記第2の脚連結器の対応する一方の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える、請求項9に記載の子供運搬車。
【請求項11】
前記突起のうちの少なくとも1つは格納位置と延長位置との間で移動可能である、請求項10に記載の子供運搬車。
【請求項12】
取り外し可能子供用座部を乗車面の上方で支持するように構成される運搬車フレームであって、
複数の脚部を備える下方フレーム部分と、
それらの間に空間を定めるように互いから離間される第1の部分および第2の部分を備える少なくとも1つのフレーム連結器と、
前記フレームに取り外し可能に連結するように構成される柔軟物座部組立体であって、
シートバックと、前記シートバックから延びるシートパンと、を有する柔軟物座部、および、
前記運搬車フレームの前記少なくとも1つのフレーム連結器に取り外し可能に連結するように構成される少なくとも1つの座部連結器であって、前記第1の部分と前記第2の部分との間の前記空間に少なくとも部分的に位置決めされる少なくとも1つの座部連結器、
を備える柔軟物座部組立体と、
を備える運搬車フレームを備え、
前記第1の部分は、前記柔軟物座部組立体の前記少なくとも1つの座部連結器の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備え、前記第2の部分は、前記柔軟物座部組立体の前記少なくとも1つの座部連結器の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える、子供運搬車。
【請求項13】
前記突起のうちの少なくとも1つは格納位置と延長位置との間で移動可能である、請求項12に記載の子供運搬車。
【請求項14】
前記第1の部分は開口を備え、
前記柔軟物座部組立体の前記少なくとも1つの座部連結器は、筐体と、前記筐体によって支持されるシャトルと、を備え、突起を担持し、前記シャトルは、前記突起を、前記筐体に対して、格納位置と延長位置との間で移動させるように移動可能である、請求項12に記載の子供運搬車。
【請求項15】
前記複数の脚部は少なくとも1つの後脚部を備え、前記運搬車フレームの前記少なくとも1つのフレーム連結器は前記少なくとも1つの後脚部に取り付けられる、請求項12に記載の子供運搬車。
【請求項16】
前記柔軟物座部組立体の前記少なくとも1つの連結器は、前記柔軟物座部組立体の前記少なくとも1つの座部連結器および前記フレームの前記少なくとも1つのフレーム連結器が前記運搬車フレームにしっかりと取り付けられるように、前記運搬車フレームの前記少なくとも1つのフレーム連結器に取り外し可能に連結するように構成される、請求項12に記載の子供運搬車。
【請求項17】
取り外し可能柔軟物座部組立体を乗車面の上方で支持するように構成される運搬車フレームであって、
複数の脚部を備える下方フレーム部分、および、
前記下方フレーム部分から離れるように延び、間に空間を定めるように互いから離間される第1の取っ手部分および第2の取っ手部分を有する取っ手、
を有する運搬車フレームと、
前記フレームに取り外し可能に連結し、定められた前記空間の中に嵌まるように構成される柔軟物座部組立体であって、
シートバックと、前記シートバックから前方へ延びるシートパンと、前記シートバックから前方へ延びる第1の側壁および第2の側壁と、を有する柔軟物座部、
前記第1の側壁を前記第1の取っ手部分に取り外し可能に連結するように構成される上方連結器、および、
前記第1の側壁を前記第1の取っ手部分に取り外し可能に連結するように構成される下方連結器、
を備える柔軟物座部組立体と、
を備え、
前記上方取っ手連結器を前記第1の取っ手部分に連結し、次に前記下方連結器を前記第1の取っ手部分に連結することで、前記第1の側壁が前記第1の取っ手部分に取り付けられ得るように構成される子供運搬車。
【請求項18】
前記運搬車フレームは、前記第1の取っ手部分に取り付けられる停止部を備え、
前記下方連結器は、前記下方連結器が前記第1の取っ手部分に沿って上方へ並進するのを防止する障害部を前記停止部が提供するように、前記停止部の下方で前記第1の側壁に連結されるように構成され、
前記上方連結器が前記第1の取っ手部分に連結され、前記下方連結器が、前記停止部の下端に対して前記第1の取っ手部分に連結されるとき、前記第1の側壁は引っ張られている、請求項17に記載の子供運搬車。
【請求項19】
前記運搬車フレームは、前記柔軟物座部組立体の前記上方連結器に取り外し可能に連結するように構成される前記第1の取っ手部分に取り付けられる上方連結器を備える、請求項17に記載の子供運搬車。
【請求項20】
前記運搬車フレームの前記上方連結器は、首部と頭部とを有する突起を備え、
前記柔軟物座部組立体の前記上方連結器は、第1の部分と、下方向に沿って前記第1の部分から離間される第2の部分と、を有する開口を定め、前記第1の部分は、前記第2の部分の断面寸法より小さい断面寸法を有し、前記第1の部分は、それ自体を通じて前記頭部を受け入れるように構成され、前記柔軟物座部組立体の前記上方連結器は、前記首部が前記第2の部分に受け入れられ、前記柔軟物座部組立体の前記上方連結器が前記頭部と前記第1の取っ手部分との間で捕らえられるように、前記首部に沿って並進するように構成される、請求項19に記載の子供運搬車。
【請求項21】
取り外し可能柔軟物座部組立体を乗車面の上方で支持するように構成される運搬車フレームであって、
複数の脚部を備える下方フレーム部分、および、
前記下方フレーム部分から上方へ延び、前記柔軟物座部組立体のために、間に空間を定めるように互いから離間される第1の取っ手部分および第2の取っ手部分を有する取っ手、
を有する運搬車フレームと、
前記フレームに取り外し可能に連結するように構成される柔軟物座部組立体であって、
シートバックと、前記シートバックから前方へ延びるシートパンと、前記シートバックから前方へ延びる第1の側壁および第2の側壁と、を有する柔軟物座部、
弓状部を有するキャノピ、および、
前記第1の側壁と前記弓状部との両方を前記第1の取っ手部分に連結するように構成される連結器、
を備える柔軟物座部組立体と、
を備える子供運搬車。
【請求項22】
前記連結器は、前記第1の取っ手部分に連結するように、前記第1の取っ手部分を受け入れるように構成される凹所を定める本体を有する、請求項21に記載の子供運搬車。
【請求項23】
前記連結器は、前記第1の取っ手部分からの前記連結器の取り外しが、前記第1の取っ手部分からの前記第1の側壁の少なくとも一部分の取り外しをもたらすように、前記第1の側壁に固定的に取り付けられる、請求項21に記載の子供運搬車。
【請求項24】
結合部は、前記連結器の前記本体と一体である第1の部分と、前記弓状部を回転させるように前記第1の部分に対して回転するように構成される第2の部分と、を有する、請求項21に記載の子供運搬車。
【請求項25】
運搬車フレームであって、
間に空間を定めるように横方向に沿って互いから離間される第1の側および第2の側、
前記横方向に沿って互いから離間される後脚部の対と、少なくとも1つの前脚部と、を有する下方フレーム部分、
前記下方フレーム部分から上方へ延びる取っ手、
前記運搬車フレームが折り畳まれることが防止される外れ止め位置と、前記運搬車フレームが折り畳まれることが許容される外れ止め解除位置と、の間で移行するように構成される少なくとも1つの折り畳み外れ止め部、および、
前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部に動作可能に連結される第1のアクチュエータストラップを、前記第1のストラップの移動が前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部を前記外れ止め解除位置へと移行させるように有する折り畳みアクチュエータ、
を備える運搬車フレームと、
前記第1の側と前記第2の側との間で前記運搬車フレームに取り付けられるように構成される柔軟物座部であって、
シートバック、および、シート湾曲部において前記シートバックから延びるシートパン、
第2のアクチュエータストラップ、ならびに、
前記第1のアクチュエータストラップの移動によって、前記第2のアクチュエータストラップの移動が、前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部を前記外れ止め解除位置へと移行させるように、前記第1のアクチュエータストラップと前記第2のアクチュエータストラップとを互いに連結するように構成される連結器、
を備える柔軟物座部と、
を備える子供運搬車。
【請求項26】
前記第1のアクチュエータストラップは前記運搬車フレームの前記第1の側と前記第2の側との間で延びる、請求項25に記載の子供運搬車。
【請求項27】
前記折り畳みアクチュエータは、作動方向に沿っての前記第1のアクチュエータストラップの移動を、前記外れ止め解除位置への前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部の移動へと変換するように構成される、請求項25に記載の子供運搬車。
【請求項28】
前記運搬車フレームは、前記運搬車フレームの前記第1の側と前記第2の側との間で延びる横材を備え、前記横材は、前記第1のアクチュエータストラップの少なくとも一部分を偶発的な係合から保護するように構成される、請求項25に記載の子供運搬車。
【請求項29】
前記横材はそれ自体に凹所を定め、前記第1のアクチュエータストラップの少なくとも一部分が前記凹所に配置され、前記第1のアクチュエータストラップの少なくとも一部分が前記凹所の外側に露出される、請求項28に記載の子供運搬車。
【請求項30】
前記第1のアクチュエータストラップの第1の端および第2の端が前記凹所に配置され、前記第1のアクチュエータストラップの中央部分が、介護者にアクセス可能となるように前記凹所の外側へ延びる、請求項29に記載の子供運搬車。
【請求項31】
前記第2のアクチュエータストラップの少なくとも一部分が、前記シートパンまたは前記シート湾曲部の上方から介護者にアクセス可能である、請求項25に記載の子供運搬車。
【請求項32】
前記第2のアクチュエータストラップの一部分が、前記連結器によって前記第1のアクチュエータストラップに取り外し可能に連結され得るように、前記シートパンまたは前記シート湾曲部の下方に配置される、請求項31に記載の子供運搬車。
【請求項33】
前記子供運搬車は、前記第1のアクチュエータストラップまたは前記第2のアクチュエータストラップのいずれかによって前記子供運搬車を把持することと、前記第1のアクチュエータストラップまたは前記第2のアクチュエータストラップによって前記子供運搬車を上方へ引っ張ることと、によって、片手を使用して折り畳めるように構成される、請求項25に記載の子供運搬車。
【請求項34】
前記子供運搬車は、前記第1のアクチュエータストラップまたは前記第2のアクチュエータストラップが上方へ引っ張られるとき、前記取っ手および前記少なくとも1つの前脚部が後脚部の前記対に向けて折り畳み構成へと回転するように、前記折り畳みアクチュエータが各々の折り畳み外れ止め部を前記外れ止め位置から前記外れ止め解除位置へと移動させるように構成される、請求項33に記載の子供運搬車。
【請求項35】
前記第2のアクチュエータストラップは、前記運搬車フレームからの前記柔軟物座部の取り外しが、前記第2のアクチュエータストラップを前記柔軟物座部と共に前記運搬車フレームから取り外させるように、前記柔軟物座部に固定される、請求項25に記載の子供運搬車。
【請求項36】
前記第1のアクチュエータストラップは、前記運搬車フレームからの前記柔軟物座部の取り外しが前記第1のアクチュエータストラップを前記運搬車フレームから取り外させないように構成される、請求項35に記載の子供運搬車。
【請求項37】
運搬車フレームであって、
間に空間を定めるように横方向に沿って互いから離間される第1の側および第2の側と、
前記横方向に沿って互いから離間される後脚部の対、および、少なくとも1つの前脚部と、
前記運搬車フレームが折り畳まれることが防止される外れ止め位置と、前記運搬車フレームが折り畳まれることが許容される外れ止め解除位置と、の間で移行するように構成される少なくとも1つの折り畳み外れ止め部と、
前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部に動作可能に連結されるアクチュエータストラップを、前記アクチュエータストラップの移動が前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部を前記外れ止め解除位置へと移行させるように有する折り畳みアクチュエータと、
前記第1の側と前記第2の側との間で延びる横材であって、前記アクチュエータストラップは前記第1の側と前記第2の側との間で延び、前記アクチュエータストラップの少なくとも一部分は前記横材の下方または内部で延びる、横材と、
を備える運搬車フレームを備える子供運搬車。
【請求項38】
前記アクチュエータストラップは前記運搬車フレームの前記第1の側と前記第2の側との間で延びる、請求項37に記載の子供運搬車。
【請求項39】
前記折り畳みアクチュエータは、作動方向に沿っての前記アクチュエータストラップの移動を、前記外れ止め解除位置への前記少なくとも1つの折り畳み外れ止め部の移動へと変換するように構成される、請求項37に記載の子供運搬車。
【請求項40】
前記横材はそれ自体に凹所を定め、前記アクチュエータストラップの少なくとも一部分が前記凹所に配置され、前記アクチュエータストラップの少なくとも一部分が前記凹所の外側に露出される、請求項37に記載の子供運搬車。
【請求項41】
前記アクチュエータストラップの第1の端および第2の端が前記凹所に配置され、前記アクチュエータストラップの中央部分が、介護者にアクセス可能となるように前記凹所の外側へ延びる、請求項40に記載の子供運搬車。
【請求項42】
前記第1の側と前記第2の側との間で前記運搬車フレームに取り付けられるように構成される柔軟物座部であって、シートバックと、シート湾曲部において前記シートバックから延びるシートパンと、を備える柔軟物座部を備える、請求項37に記載の子供運搬車。
【請求項43】
前記アクチュエータストラップは第1のアクチュエータストラップであり、前記柔軟物座部は、前記シートパンまたは前記シート湾曲部に配置される第2のアクチュエータストラップを、前記第2のアクチュエータストラップが前記シートパンまたは前記シート湾曲部の上方からアクセス可能となるようにさらに備え、
前記子供運搬車は、前記第2のアクチュエータストラップの移動によって、前記第1のアクチュエータストラップの移動が、前記折り畳み外れ止め部を前記外れ止め解除位置へと移行させるように、前記第1のアクチュエータストラップと前記第2のアクチュエータストラップとを互いに連結するように構成される連結器を備える、請求項42に記載の子供運搬車。
【請求項44】
前記第2のアクチュエータストラップの少なくとも一部分が、前記シートパンまたは前記シート湾曲部の上方から介護者にアクセス可能である、請求項43に記載の子供運搬車。
【請求項45】
前記第2のアクチュエータストラップの一部分が、前記連結器によって前記アクチュエータストラップに取り外し可能に連結され得るように、前記シートパンまたは前記シート湾曲部の下方に配置される、請求項44に記載の子供運搬車。
【請求項46】
前記子供運搬車は、前記第1のアクチュエータストラップまたは前記第2のアクチュエータストラップのいずれかによって前記子供運搬車を把持することと、前記アクチュエータストラップまたは前記第2のアクチュエータストラップによって前記子供運搬車を上方へ引っ張ることと、によって、片手を使用して折り畳めるように構成される、請求項43に記載の子供運搬車。
【請求項47】
前記子供運搬車は、前記アクチュエータストラップまたは前記第2のアクチュエータストラップが上方へ引っ張られるとき、前記取っ手および前記少なくとも1つの前脚部が後脚部の前記対に向けて折り畳み構成へと回転するように、前記折り畳みアクチュエータが各々の折り畳み外れ止め部を前記外れ止め位置から前記外れ止め解除位置へと移動させるように構成される、請求項46に記載の子供運搬車。
【請求項48】
前記第2のアクチュエータストラップは、前記運搬車フレームからの前記柔軟物座部の取り外しが前記第2のアクチュエータストラップを前記柔軟物座部と共に前記運搬車フレームから取り外させるように、前記柔軟物座部に固定される、請求項42に記載の子供運搬車。
【請求項49】
前記アクチュエータストラップは、前記運搬車フレームからの前記柔軟物座部の取り外しが前記アクチュエータストラップを前記運搬車フレームから取り外させないように構成される、請求項48に記載の子供運搬車。
【請求項50】
子供運搬車を組み立てる方法であって、
第1の柔軟物座部組立体側壁の第1の上方連結器を運搬車フレームの上方取っ手部分の第1の連結器に取り外し可能に連結するステップと、
第2の柔軟物座部組立体側壁の第2の上方連結器を前記運搬車フレームの前記上方取っ手部分の第2の連結器に取り外し可能に連結するステップと、
第1の柔軟物座部組立体側壁の第1の下方連結器を前記運搬車フレームの下方取っ手部分の第1の連結器に取り外し可能に連結するステップと、
前記第2の柔軟物座部組立体側壁の第2の下方連結器を前記運搬車フレームの前記下方取っ手部分の第2の連結器に取り外し可能に連結するステップと、
を含む方法。
【請求項51】
前記第1の下方連結器と前記第2の下方連結器との連結は、前記第1の上方連結器と前記第2の上方連結器との続いての連結を防止する、請求項50に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年5月13日に出願された米国仮特許出願第63/188,163号、および、2021年8月26日に出願された米国仮特許出願第63/237,431号の利益を主張し、それらの特許出願の内容は、本明細書において、あたかも完全に記載されたかのように、それらの全体が参照により組み込まれている。
【0002】
本開示は、概して、子供を輸送するための車輪付き運搬車に関し、より詳細には、柔軟物座部を子供運搬車に取り付けるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
子供用移動システムには、一般的に、チャイルドシート(幼児運搬具とも称される)と、運搬車(乳母車とも称される)と、を含む。運搬車は、典型的には、フレームと、フレームに連結される子供用アームレストと、フレームに連結される小児用柔軟物座部と、を備える。運搬車は、運搬車がチャイルドシートを支持する幼児モードで使用されるように構成することができる。例えば、チャイルドシートの一端がフレームによって支持されてもよく、チャイルドシートの他端がアームレストによって支持されてもよい。一般的に、小児用柔軟物座部は、運搬車が幼児モードにある間、運搬車フレームに取り付けられたままである。運搬車は、チャイルドシートのない小児モードで使用されるように構成することもでき、その場合、子供は柔軟物座部に直接的に座る。
【0004】
典型的には、先に述べたものなどの移動システムでは、柔軟物座部は、幼児モードでの運搬車でチャイルドシートが使用されているときに不必要である。幼児モードでは、柔軟物座部は、チャイルドシートにおける子供の視界を少なくとも部分的に遮る可能性があり、運搬車に不必要な嵩張りおよび重量を加える可能性がある。そのため、柔軟物座部が幼児モードにおいて運搬車から容易に取り外し可能とできる一方で、小児用柔軟物座部がフレームに取り付けられている間に子供を小児モードで支持するのに十分な構造的完全性をなおも有する場合、有益である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の運搬車および移動システムは、概して、それらの意図された目的について満足できると見なされているが、より嵩張らず、使用するのがより容易である向上した運搬車および移動システムに向けての技術的な要求がなおもある。本開示は、この要求に対する解決策を提供する。
【0006】
本発明は、取り外し可能な柔軟物座部を有する移動システム運搬車に関し、特に、柔軟物座部を運搬車フレームに取り外し可能に連結するための様々な特徴に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
子供運搬車が開示されている。子供運搬車は、取り外し可能子供用座部を乗車面の上方で支持するために運搬車フレームを備え、運搬車フレームは、少なくとも1つの前脚部、第1の後脚部、および第2の後脚部を備える下方フレーム部分を有する。子供運搬車は、フレームに取り外し可能に連結するように構成される柔軟物座部組立体であって、シートバックと、シート湾曲部においてシートバックから延びるシートパンと、を有する柔軟物座部と、柔軟物座部の第1の側および第2の側にそれぞれ配置される第1の脚連結器および第2の脚連結器であって、シート湾曲部を第1の後脚部および第2の後脚部に連結するように、および、第1の脚連結器および第2の脚連結器が第1の後脚部および第2の後脚部に対してそれぞれ位置的に固定されるように、第1の後脚部および第2の後脚部にそれぞれ取り外し可能に取り付けられるように構成される第1の脚連結器および第2の脚連結器と、を備える柔軟物座部組立体を備える。
【0008】
運搬車フレームが、複数の脚部を有する下方フレーム部分と、間に空間を定めるように互いから離間される第1の部分および第2の部分を有する少なくとも1つのフレーム連結器と、フレームに取り外し可能に連結するように構成される柔軟物座部組立体と、を備えることも、検討されている。柔軟物座部組立体は、シートバック、およびシートバックから延びるシートパンを有する柔軟物座部と、運搬車フレームの少なくとも1つのフレーム連結器に取り外し可能に連結するように構成される少なくとも1つの座部連結器であって、第1の部分と第2の部分との間の空間に少なくとも部分的に位置決めされる少なくとも1つの座部連結器と、を備える。第1の部分は、柔軟物座部組立体の少なくとも1つの座部連結器の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備え、第2の部分は、柔軟物座部組立体の少なくとも1つの座部連結器の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える。
【0009】
子供運搬車が、取り外し可能柔軟物座部組立体を乗車面の上方で支持するように構成される運搬車フレームを備え、運搬車フレームが、複数の脚部を備える下方フレーム部分と、下方フレーム部分から離れるように延び、間に空間を定めるように互いから離間される第1の取っ手部分および第2の取っ手部分を有する取っ手と、を有することも、検討されている。子供運搬車は、フレームに取り外し可能に連結し、定められた空間の中に嵌まるように構成される柔軟物座部組立体も備え、柔軟物座部組立体は、シートバック、シートバックから前方へ延びるシートパン、および、シートバックから前方へ延びる第1の側壁および第2の側壁を有する柔軟物座部と、第1の側壁を第1の取っ手部分に取り外し可能に連結するように構成される上方連結器と、第1の側壁を第1の取っ手部分に取り外し可能に連結するように構成される下方連結器と、を備える。子供運搬車は、上方取っ手連結器を第1の取っ手部分に連結し、次に下方連結器を第1の取っ手部分に連結することで、第1の側壁が第1の取っ手部分に取り付けられ得るように構成される。
【0010】
子供運搬車が、取り外し可能柔軟物座部組立体を乗車面の上方で支持するように構成される運搬車フレームを備え、運搬車フレームが、複数の脚部を備える下方フレーム部分と、下方フレーム部分から上方へ延び、柔軟物座部組立体のために、間に空間を定めるように互いから離間される第1の取っ手部分および第2の取っ手部分を有する取っ手とを有することも、検討されている。フレームに取り外し可能に連結するように構成される柔軟物座部組立体では、シートバック、シートバックから前方へ延びるシートパン、ならびに、シートバックから前方へ延びる第1の側壁および第2の側壁を有する柔軟物座部と、弓状部を有するキャノピと、第1の側壁と弓状部との両方を第1の取っ手部分に連結するように構成される連結器と、を備える。
【0011】
子供運搬車が、間に空間を定めるように横方向に沿って互いから離間される第1の側および第2の側と、横方向に沿って互いから離間される後脚部の対、および、少なくとも1つの前脚部と、運搬車フレームが折り畳まれることが防止される外れ止め位置と、運搬車フレームが折り畳まれることが許容される外れ止め解除位置と、の間で移行するように構成される少なくとも1つの折り畳み外れ止め部と、を有する運搬車フレームを備えることも、検討されている。運搬車は、少なくとも1つの折り畳み外れ止め部に動作可能に連結される第1のアクチュエータストラップを、アクチュエータストラップの移動が少なくとも1つの折り畳み外れ止め部を外れ止め解除位置へと移行させるように有する折り畳みアクチュエータと、第1の側と第2の側との間で延びる横材であって、アクチュエータストラップは第1の側と第2の側との間で延び、アクチュエータストラップの少なくとも一部分は、アクチュエータストラップが第1の側と第2の側との間で延びるとき、横材の下方または内部で延びる、横材と、を同じく備える。
【0012】
子供運搬車を組み立てる方法も開示されている。方法は、第1の柔軟物座部組立体側壁の第1の上方連結器を運搬車フレームの上方取っ手部分の第1の連結器に連結するステップと、第2の柔軟物座部組立体側壁の第2の上方連結器を運搬車フレームの上方取っ手部分の第2の連結器に連結するステップと、第1の柔軟物座部組立体側壁の第1の下方連結器を運搬車フレームの下方取っ手部分の第1の連結器に連結するステップと、第2の柔軟物座部組立体側壁の第2の下方連結器を運搬車フレームの下方取っ手部分の第2の連結器に連結するステップと、を含む。
【0013】
子供運搬車が、運搬車フレームであって、間に空間を定めるように横方向に沿って互いから離間される第1の側および第2の側と、横方向に沿って互いから離間される後脚部の対と、少なくとも1つの前脚部とを有する下方フレーム部分と、下方フレーム部分から上方へ延びる取っ手と、運搬車フレームが折り畳まれることが防止される外れ止め位置と、運搬車フレームが折り畳まれることが許容される外れ止め解除位置と、の間で移行するように構成される少なくとも1つの折り畳み外れ止め部と、を有する運搬車フレームを備えることも、検討されている。運搬車フレームは、少なくとも1つの折り畳み外れ止め部に動作可能に連結される第1のアクチュエータストラップを、第1のストラップの移動が少なくとも1つの折り畳み外れ止め部を外れ止め解除位置へと移行させるように有する折り畳みアクチュエータも備える。第1の側と第2の側との間で運搬車フレームに取り付けられるように構成される柔軟物座部も備えられる。柔軟物座部は、シートバック、および、シート湾曲部においてシートバックから延びるシートパンと、第2のアクチュエータストラップと、第1のアクチュエータストラップの移動によって、第2のアクチュエータストラップの移動が、少なくとも1つの折り畳み外れ止め部を外れ止め解除位置へと移行させるように、第1のアクチュエータストラップと第2のアクチュエータストラップとを互いに連結するように構成される連結器と、を備える。
【0014】
図示の実施形態の以下の記載は、添付の図面と併せて読まれるときにより良く理解され得る。開示されているシステムおよび奉納の潜在的な実施形態が、描写されたものに限定されないことは、理解される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】運搬車フレームと取り外し可能柔軟物座部組立体とを有する、一例による子供運搬車の斜視図である。
図2】柔軟物座部組立体が取り外されている状態での一例による、図1の子供運搬車の運搬車フレームの斜視図である。
図3】チャイルドシートが取り付けられている、図2の運搬車フレームの斜視図である。
図4図1の運搬車フレームの下端の斜視図である。
図5図1の取り外し可能柔軟物座部の下側の斜視図である。
図6】柔軟物座部のシート湾曲部を運搬車フレームに連結するように、柔軟物座部のシート湾曲部連結器に連結するように構成されるシート湾曲部連結器を有する図2の運搬車フレームの後脚部の斜視図である。
図7】柔軟物座部のシート湾曲部連結器が脚部のシート湾曲部連結器に連結されている、図6の後脚部の斜視図である。
図8】柔軟物座部のシート湾曲部連結器が脚部のシート湾曲部連結器に連結されている、図7の後脚部の断面図である。
図9図7の柔軟物座部のシート湾曲部連結器の第1の斜視図である。
図10図7の柔軟物座部のシート湾曲部連結器の第2の斜視図である。
図11】筐体の一部分が移動可能シャトルを露わにするために除去されている、図9の柔軟物座部のシート湾曲部連結器の第1の斜視図である。
図12図11のシート湾曲部連結器の筐体の第1の部分の斜視図である。
図13図11のシート湾曲部連結器の筐体の第2の部分の斜視図である。
図14】柔軟物座部の側壁に連結するように構成される上方取っ手連結器を含む、図2の運搬車フレームの取っ手の一部分の斜視図である。
図15図14の上方取っ手連結器に連結するように構成される、柔軟物座部の側壁に取り付けられた柔軟物座部の上方取っ手連結器の斜視図である。
図16図15の上方取っ手連結器が取っ手の一部分の上方取っ手連結器に取り付けられている、図14の取っ手の一部分の斜視図である。
図17】親用形成体への柔軟物座部の取り付けを示すためにキャノピが取り外されている、一例による図1の子供運搬車の上方部分の平面図である。
図18図17の親用形成体、および、親用形成体に受け入れられた柔軟物座部の一部分の断面での側面図である。
図19】柔軟物座部の下方側壁連結器が連結される、図2の運搬車フレームの取っ手の一部分の斜視図である。
図20】下方側壁連結器が取り外されている、図19の取っ手の一部分の斜視図である。
図21】柔軟物座部の側壁に取り付けられている下方側壁連結器の斜視図である。
図22図2の運搬車フレームの折り畳みハブの分解図である。
図23A】運搬車フレームのアームレスト外れ止め部を示すために外側カバーが透明で示されている、複数の位置での図22の折り畳みハブの側面図である。
図23B】運搬車フレームのアームレスト外れ止め部を示すために外側カバーが透明で示されている、複数の位置での図22の折り畳みハブの側面図である。
図23C】運搬車フレームのアームレスト外れ止め部を示すために外側カバーが透明で示されている、複数の位置での図22の折り畳みハブの側面図である。
図23D】運搬車フレームのアームレスト外れ止め部を示すために外側カバーが透明で示されている、複数の位置での図22の折り畳みハブの側面図である。
図23E】運搬車フレームのアームレスト外れ止め部を示すために外側カバーが透明で示されている、複数の位置での図22の折り畳みハブの側面図である。
図23F】運搬車フレームのアームレスト外れ止め部を示すために外側カバーが透明で示されている、複数の位置での図22の折り畳みハブの側面図である。
図24】柔軟物座部組立体が取り外されている状態での第2の例による、図1の子供運搬車の運搬車フレームの斜視図である。
図25図24の運搬車フレームの下方部分の斜視図である。
図26図1図2、および図24の運搬車フレームの下方部分の他の斜視図である。
図27】第2の例による図24の運搬車フレームの連結器の斜視図である。
図28図27の連結器に連結されるように構成される柔軟物座部組立体の連結器の斜視図である。
図29】第2の例による図24の運搬車フレームの取っ手の斜視図である。
図30】第2の例による図24の運搬車の後部分の斜視図である。
図31図24の運搬車フレームの上方取っ手連結器の斜視図である。
図32図31の上方取っ手連結器の平面図である。
図33図32の上方取っ手連結器に連結されるように構成される柔軟物座部組立体の上方取っ手連結器の斜視図である。
図34図24の運搬車フレームの取っ手および介護者用形成体の一部分の断面図である。
図35図1図2、および図24の子供運搬車の下方部分の前方からの斜視図である。
図36図24の子供運搬車の下方部分の後方からの斜視図である。
図37】非作動位置における運搬車フレームの折り畳みアクチュエータの一部分を示す、図1図2、および図24の運搬車フレームの横材の断面図である。
図38】作動位置における運搬車フレームの折り畳みアクチュエータの一部分を示す、図1図2、および図24の運搬車フレームの横材の断面図である。
図39】子供運搬車のアクチュエータストラップの対を互いに連結するように構成される図1図2、および図24の連結器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで図面を参照すると、同様の符号が、本主題の開示の同様の構造的な特徴および態様を特定している。説明および図示の目的のために、限定ではなく、本開示による運搬車の例示の実施形態の図が、図1に示されており、概して符号10によって指示されている。本開示による運搬車の他の実施形態、またはその態様が、説明されるように、図2図39において提供されている。
【0017】
ここで図1を参照すると、本開示の子供運搬車10は、運搬車フレーム100、100´と、運搬車フレーム100、100´に取り外し可能に取り付けられるように構成される柔軟物座部組立体200と、を備える。図2および図3は運搬車フレーム100の一例を示しており、図24は運搬車フレーム100´の他の例を示している。柔軟物座部組立体200は、小児などの子供のための座部を定める。一例では、子供運搬車10は、キャノピ300およびバスケット400の一方または両方を備える。子供運搬車10は、小児などの子供を支持するために柔軟物座部組立体200が運搬車フレーム100、100´に取り付けられている第1の着座構成(図1)と、柔軟物座部組立体200が取り外され、子供運搬車10がそれ自体においてチャイルドシート500を支持するように構成される第2の着座構成(図2図24)と、の間で移行させられるように構成される。一例では、子供運搬車10は、柔軟物座部組立体200が運搬車フレーム100、100´に取り付けられ、子供運搬車10がそれ自体において(図3に示されている)チャイルドシート500を支持する第3の構成(図示せず)へと移行される。しかしながら、介護者は、柔軟物座部組立体200が第3の構成において介護者が子供を見ることを妨げ得るため、子供運搬車100、100´が第3の構成にあるとき(つまり、柔軟物座部組立体200を伴うとき)より、子供運搬車10が第2の構成にあるとき(つまり、柔軟物座部組立体200を伴わないとき)に子供へのより良好な視界を有することができる。さらに、子供運搬車100、100´は、第3の構成(つまり、柔軟物座部組立体200を伴う)においてではなく第2の構成(つまり、柔軟物座部組立体200を伴わない)において、より嵩張らず、より小さい重量となる。少なくともいくつかの例において、子供運搬車10は、第1の着座構成と第2の着座構成とのいずれかから折り畳めるように構成される。したがって、子供運搬車10は、着座構成のうちの1つと折り畳み構成との間で移行されるように構成され、子供運搬車10は保管のために畳まれる。
【0018】
図1図4、および図5を参照すると、柔軟物座部組立体200は、シートバック202とシートパン204とを有する柔軟物座部201を備える。シートバック202は、子供が柔軟物座部組立体200に座らされるとき、子供の背中を支持するように構成される。シートパン204は、子供が柔軟物座部組立体200に座らされるとき、子供の下部を支持するように構成される。シートパン204はシートバック202から前方へ延びる。シートパン204の後端は、シート湾曲部204aにおいてシートバック202に取り付けられる。柔軟物座部組立体200は側壁206(1)、206(2)の対を備える。側壁206(1)、206(2)は、それらの間に子供を受け入れるための着座空間を定めるように、横方向Aに沿って互いから離間される。各々の側壁206(1)、206(2)はシートバック202から前方へ延びる。各々の側壁206(1)、206(2)はシートパン204から上方へ延びる。柔軟物座部組立体200は脚パッド208を備える。脚パッド208はシートパン204から下方へ延びる。シートパン204の前端204bが脚パッド208に取り付けられる。
【0019】
子供運搬車10は、子供を運搬車10において固定するために、柔軟物座部組立体200に取り付けられる安全ベルト400を備える。安全ベルト400は、3点または5点の安全ベルトなどの複数点の安全ベルトである。安全ベルト400は、股部バックル401を有する股部ストラップ406を備える。安全ベルト400は、股部バックル401に選択的に留まるように構成される第1のストラップ402および第2のストラップ404を備える。第1のストラップ402は、子供の膝にわたって位置するように構成される膝ベルト部分、および/または、子供の肩にわたって位置するように構成される肩ベルト部分を備える。同様に、第2のストラップ404は、子供の膝にわたって位置するように構成される膝ベルト部分、および/または、子供の肩にわたって位置するように構成される肩ベルト部分を備える。代替の例において、肩ベルト部分は、第1のストラップ402および第2のストラップ404の一部として形成されるのではなく、第3のストラップおよび第4のストラップによって定められてもよい。
【0020】
ここで、図2図3、および図24をより具体的に見ると、本開示の運搬車フレーム100、100´は、横方向Aに対して垂直である長手方向Lに沿って互いから離間されている前端100aおよび後端100bを有する。運搬車フレーム100、100´は、横方向Aに沿って互いから離間された第1の側100cおよび第2の側100dを有する。運搬車フレーム100、100´は、長手方向Lおよび横方向Aに対して垂直である鉛直方向Vに沿って互いから離間された上端100eおよび下端100fを有する。
【0021】
運搬車フレーム100、100´は、下方フレーム部分102と、下方フレーム部分102から上方へ延びる取っ手104と、を備える。子供運搬車フレーム100、100´は、下方フレーム部分102の下端に取り付けられる複数の車輪112を備える。下方フレーム部分102は複数の脚部106を備える。脚部106の各々は、管状の形を有することができ、金属などの剛性材料から形成される。脚部106は、前脚部108(1)、108(2)の対と後脚部110(1)、110(2)の対とを備える。後脚部110(1)、110(2)は横方向Aに沿って互いから離間される。運搬車フレーム100は、後脚部110(1)、110(2)を互いから離間するように、後脚部のうちの第1のもの110(1)から後脚部のうちの第2のもの110(2)へと延びる交差ブレース103を備える。交差ブレース103は、後脚部110(1)、110(2)の下端に隣接して配置される、または、下端の上方に配置される。後脚部110(1)、110(2)の下端は、長手方向Lに沿って前脚部108(1)、108(2)の各々の下端から離間される。複数の車輪112は複数の脚部106の下端に取り付けられる。
【0022】
図2図3、および図24は、運搬車フレーム100、100´が前脚部108(1)、108(2)の対と後脚部110(1)、110(2)の対とを備え、各々の脚部106がその下端に取り付けられた車輪112を有する例を示している。運搬車フレーム100、100´は、前脚部108(1)、108(2)を互いから離間するように、前脚部のうちの第1のもの108(1)から前脚部のうちの第2のもの108(2)へと延びる交差ブレース105(図4および図26において符号付けされている)を備える。交差ブレース105は、前脚部108(1)、108(2)の下端に隣接して配置される、または、下端の上方に配置される。
【0023】
一例では、前脚部108(1)、108(2)は後脚部110(1)、110(2)の各々に回転可能に連結される。例えば、運搬車フレーム100、100´は、後脚部のうちの第1のもの110(1)を前脚部108(1)、108(2)へと枢動可能に連結する第1の結合部114(1)と、後脚部のうちの第2のもの110(2)を前脚部108(1)、108(2)へと枢動可能に連結する第2の結合部114(2)と、を備える。第1の結合部114(1)と第2の結合部114(2)とは、柔軟物座部組立体200またはチャイルドシート500などの子供用座部を受け入れるように構成される空間をそれらの間に少なくとも部分的に定めるように、横方向Aに沿って互いから離間される。各々の結合部114(1)、114(2)は、横方向Aに沿って延びる枢動軸Aを定める。各々の前脚部108(1)、108(2)は、前脚部108(1)、108(2)および後脚部110(1)、110(2)の下端が、折り畳み構成に向けて長手方向Lに沿って互いの方へと移動するように、および、着座構成のうちの1つに向けて長手方向Lに沿って互いから離れる方へ移動するように、枢動軸Aに沿って、対応する後脚部110(1)、110(2)に対して枢動するように構成される。
【0024】
取っ手104は、間に受け入れる空間を少なくとも部分的に定めるように、横方向Aに沿って互いから離間される第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bを備える。第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの各々は、管状の形を有することができ、金属などの剛性材料から形成される。第1の取っ手部分104aは第1の結合部114(1)から上方向に延び、第2の取っ手部分104bは第2の結合部114(2)から上方向に延びる。第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの各々は、第1の結合部114(1)および第2の結合部114(2)のそれぞれ1つから上方へ延びるにつれて後方向に沿って延びる。第1の取っ手部分104aは第1の結合部114(1)に枢動可能に連結され、第2の取っ手部分104bは第2の結合部114(2)に枢動可能に連結される。したがって、取っ手104は、子供運搬車10を着座構成と折り畳み構成との間で移行させるように、前脚部108(1)、108(2)の一方または両方と後脚部110(1)、110(2)の対とに対して回転するように構成される。一例では、取っ手104は後脚部110(1)、110(2)に向けて回転するように構成される。
【0025】
取っ手104は、子供運搬車10を押すために介護者によって把持されるように構成される把持面を定める第3の取っ手部分104cを備える。第3の取っ手部分104cは、第1の取っ手部分104aから第2の取っ手部分104bへなど、第1の取っ手部分104aと第2の取っ手部分104bとの間で延びる。第3の取っ手部分104cは、管状の形を有することができ、金属などの剛性材料から形成される。一例では、取っ手104は、介護者によって把持させるために第3の取っ手部分104cに適用されるゴムまたは発泡体の表面などの把持面を備え得る。
【0026】
一例では、子供運搬車10は、取っ手104に取り付けられる介護者用形成体600、600´を備える。介護者用形成体600、600´は第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bに取り付けられる。介護者用形成体600、600´は、介護者が第3の取っ手部分104cによって子供運搬車10を押すまたは引っ張るとき、介護者によって容易にアクセス可能とされるように、第3の取っ手部分104cに隣接して配置される。介護者用形成体600、600´は、上端へと延び、(限定なく)飲料容器、食品容器、または携帯電話などの物体を入れるように構成される複数の凹所などの凹所602を定める。
【0027】
引き続き図2図3、および図24を参照すると、一例では、運搬車フレーム100、100´は、第1の前脚部108(1)または第2の前脚部108(2)と、第1の前脚部108(1)と第2の前脚部108(2)との間で延びる足置き部116と、を備える。足置き部116は、子供が柔軟物座部組立体200に座らされるとき、子供の足を支持するように構成される。運搬車フレーム100、100´は脚パネル118を備える。脚パネル118は、子供が柔軟物座部組立体200に座らされるとき、子供の脚の後になるように位置決めされる。脚パネル118は第1の前脚部108(1)と第2の前脚部108(2)との間で延びる。脚パネル118は、第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)と並べられるように、第1の前脚部108(1)と第2の前脚部108(2)との間で、足置き部116から上方へ延びる。脚パネル118は上端118aと下端118bとを有し得る。下端118bは足置き部116に隣接して配置される。運搬車フレーム100、100´は、柔軟物座部組立体200のシートパン204(図1において符号付けされている)の前端を支持するように構成される前支持縁119を定める。一例では、前支持縁119は脚パネル118の上端118aによって定められる。
【0028】
運搬車フレーム100、100´は、上端118aで第1の前脚部108(1)と第2の前脚部108(2)との間で延び、上端118aを支持する交差ブレース117(図4において符号付けされている)を備える。脚パネル118の上端118aは上部交差ブレース117に取り付けられる。したがって、上部交差ブレース117は構造的な支持を脚パネル118の上端118aに提供することができる。一例では、脚パネル118の後ろ側には、構造的な支持および剛性を脚パネル118に提供するために脚パネル118から延びるフィンのように成形された複数の補強材118c(図4および図26において符号付けされている)を有し得る。
【0029】
運搬車フレーム100、100´は、結合部114(1)、114(2)の一方を各々が定める折り畳みハブ132(1)、132(2)の対(図22において詳細に示されている)を備える。前脚部108(1)、108(2)と、後脚部110(1)、110(2)の対と、取っ手104と、は折り畳みハブ132(1)、132(2)の対において互いと枢動可能に連結されている。折り畳みハブ132(1)、132(2)は、前脚部108(1)、108(2)と、後脚部110(1)、110(2)の対と、取っ手104と、を着座構成と折り畳み構成との間で互いに対して回転させるように構成される。例えば、前脚部108(1)、108(2)と後脚部110(1)、110(2)とは互いに向けて折り畳み構成へと回転するように構成される。さらに、取っ手104と後脚部110(1)、110(2)とは互いに向けて折り畳み構成へと回転するように構成される。折り畳み構成において、後脚部110(1)、110(2)は取っ手104と前脚部108(1)、108(2)との間に配置される。折り畳みハブ132(1)、132(2)の一方または両方が、子供運搬車10を着座構成において解除可能に係止するように構成される折り畳み外れ止め部を有し得る。
【0030】
運搬車10は、折り畳みハブ132(1)、132(2)の対において運搬車フレーム100、100´に枢動可能に連結される子供のためのアームレスト134を備える。アームレスト134は、飲料容器などの品物を支持するように構成される、図示されているようなトレイを定めるか、または、アームバーを定める。アームレスト134は、横方向Aに沿って、第1の折り畳みハブ132(1)から第2の折り畳みハブ132(2)まで延びる。アームレスト134は、子供が柔軟物座部201に着座させられるとき、子供の膝を横切って延びる。アームレスト134は折り畳み位置と展開位置との間で回転するように構成される。例えば、アームレスト134は、アームレスト134が前脚部108(1)、108(2)に接して配置されるように運搬車フレーム100、100´が折り畳み構成へと移行されるとき、取っ手104および前脚部108(1)、108(2)に対して、折り畳み位置へと回転するように構成される。さらに、アームレスト134は、運搬車フレーム100、100´が折り畳み構成から着座構成へと移行させられるとき、折り畳み位置に留まり、アームレスト134を展開位置へと上方へ回転させるためには介護者が関与しなければならないように構成される。
【0031】
図22を参照すると、折り畳みハブ132(1)、132(2)の一方または両方を実装するために使用される折り畳みハブ132の例が示されている。概して、折り畳みハブ132は、互いに対して枢動可能に連結される前脚板136、後脚板138、および取っ手板140を有する。前脚板136は、前脚部108(1)、108(2)の回転が前脚板136の対応する回転を引き起こすように、前脚部108(1)、108(2)に位置的に固定される。後脚板138は、後脚部110(1)、110(2)の回転が後脚板138の対応する回転を引き起こすように、後脚部110(1)、110(2)に位置的に固定される。取っ手板140は、取っ手104の回転が取っ手板140の対応する回転を引き起こすように、取っ手104に位置的に固定される。前脚板136、後脚板138、および取っ手板140は、枢動軸Aに沿って互いと並べられる。
【0032】
折り畳みハブ132は、子供運搬車10を着座構成において解除可能に係止するように構成される折り畳み外れ止め部142を有し得る。折り畳み外れ止め部142は、折り畳み外れ止め部142が運搬車フレーム100、100´が折り畳まれるのを防止する外れ止め位置と、運搬車フレーム100、100´が折り畳まれることが許容される外れ止め解除位置と、の間で移行するように構成される。折り畳み外れ止め部142は、前脚板136、後脚板138、および取っ手板140のうちの1つに対して回転において固定され、前脚部108(1)、108(2)、後脚部110(1)、110(2)、および取っ手104を互いに対して回転において係止するように前脚板136、後脚板138、および取っ手板140のうちの他の2つと解除可能に係合するように構成される。
【0033】
例えば、図22は、折り畳み外れ止め部142が、後脚部110(1)、110(2)に対して回転において固定され、前脚板136および取っ手板140と解除可能に係合するように構成される1つの特定の例を示している。折り畳み外れ止め部142は、後脚部110(1)、110(2)の軸に沿って、後脚部110(1)、110(2)に対して並進可能である。折り畳み外れ止め部142は、前脚部108(1)、108(2)、後脚部110(1)、110(2)、および取っ手104を互いに対して回転において係止するように運搬車フレーム100、100´が着座位置にあるとき、前脚板136の凹所136aと取っ手板140の凹所140aとに受け入れられるように構成される突起142aを備える。突起142aは、前脚部108(1)、108(2)、後脚部110(1)、110(2)、および取っ手104を互いに対して係止解除するように、凹所136aおよび140aの外へと並進させられ、それによって運搬車フレーム100、100´を折り畳み構成へと移行させることができる。突起142aは、突起142aが凹所136aおよび140aにおいて受け入れられるように構成される外れ止め位置に向けて付勢される。例えば、図22および図23を参照すると、突起142aはばねまたは弾性部材143によって付勢される。突起142aは、突起142aが凹所136aおよび140aから除去される外れ止め解除位置に向けて移動させられる。ある態様では、突起142aは、ケーブル(図示されていない)によって凹所136aおよび140aから除去することができる。ケーブルは、一端において折り畳み外れ止め部142に接続でき、他端において介護者によって関与可能とできる。ケーブルは、後脚部110(1)、110(2)において少なくとも部分的になどで配置される滑車(図示されていない)の周りに巻かれ得る。介護者が、弾性部材143によって提供される付勢力を上回る十分な力をケーブルに加えるとき、突起142aは凹所136aおよび140aから除去できる。
【0034】
図22および図23を参照すると、運搬車フレーム100、100´は、アームレスト134を折り畳みハブ142に連結するアームレストハブ144を備える。アームレストハブ144は、アームレスト134がアームレストハブ144に回転において固定されるように、アームレスト134に取り外し可能に連結するアームレスト連結器144aを備える。一例では、アームレスト連結器144aは、T字軌道およびアームレスト134の凹所の一方と係合するT字軌道および凹所の他方である。しかしながら、代替の例では、アームレスト連結器144aが任意の適切な連結器であることは、理解されるものである。代替で、アームレストハブ144はアームレスト134に固定的に取り付けられる。運搬車フレーム100は、アームレスト134を展開構成において解除可能に係止するように構成されるアームレスト外れ止め部146を備える。アームレスト外れ止め部146はアームレストハブ144に回転において固定される。アームレスト外れ止め部146は、係合位置(図23A)と係合解除位置(図23B)との間でアームレストハブ144に対して並進するように構成される。係合位置において、アームレスト外れ止め部146は、アームレスト134が展開位置から折り畳み位置へと移動するのを防止するように、折り畳み外れ止め部142の突起142aと係合するように構成される。運搬車フレーム100は、突起142aを係合位置に向けて付勢するばねまたは弾性部材148を備える。係合解除位置において、アームレスト外れ止め部146は、アームレスト134を展開位置(図23B)から折り畳み位置(図23C)へと回転させるように、折り畳み外れ止め部142の突起142aから係合解除するように構成される。
【0035】
アームレスト外れ止め部146は、アームレスト134が折り畳み位置へと回転するのを防止するように、係合位置において突起142aと係合するように構成される係合面146aを有する。突起142aは、折り畳み外れ止め部142が外れ止め位置から外れ止め解除位置へと移動させられるとき、アームレスト外れ止め部146の係合面146aから係合解除される。アームレスト外れ止め部146は、アームレスト134が折り畳み位置から展開位置へと移動させられるとき、突起142aと係合するように構成される傾斜面146bを有し得る。傾斜面146bは、アームレスト外れ止め部146を係合解除位置へと並進させるように、突起142aに沿って乗ることができ(図23Dおよび図23E)、アームレスト外れ止め部146は、突起142aが傾斜面146bを通過した後(図23F)、係合位置へと戻るように弾性的に移動することができる。運搬車フレーム100、100´は、アームレストハブ144に回転において固定される停止部150を備える。停止部150は、アームレスト134が展開位置へと回転させられるとき、アームレスト134の回転を制限するように構成される。停止部150は、展開位置を越えてのアームレスト134の回転を制限するために、突起142aと係合することができる。
【0036】
ここで図35図38を見ると、運搬車フレーム100、100´は、運搬車10が折り畳まれることが防止される外れ止め位置と、運搬車10が折り畳まれることが許容される外れ止め解除位置と、の間で各々の折り畳み外れ止め部142(図22において符号付けされている)を移行させるために、介護者が関与するように構成される折り畳みアクチュエータ160を備える。アクチュエータ160は、作動方向に沿っての第1のストラップ162の移動が折り畳み外れ止め部142を外れ止め解除位置へと移行させるように、折り畳み外れ止め部142の各々に動作可能に連結される帯紐などの第1のストラップ162を備える。作動方向は上方などであり、移動は、例えば第1のストラップ162を上方へ引っ張ることを含み得る。第1のストラップ162は、運搬車フレーム100、100´の第1の側100cと第2の側100dとの間で延びる。
【0037】
アクチュエータ160は、作動方向に沿っての第1のストラップ162の移動を、外れ止め解除位置への折り畳み外れ止め部142(図22において符号付けされている)の移動へと変換するように構成される。例えば、図22および図23において、折り畳み外れ止め部142は外れ止め解除位置へと下方へ移動する。一例では、アクチュエータ160は、各々の折り畳み外れ止め部142について、枢動軸Aの周りで枢動するように構成される枢動体164と、リンク機構166と、を備える。図37および図38が、枢動体164のうちの1つと、リンク機構166のうちの1つと、を示していることと、他の枢動体164およびリンク機構166が、図示されているものの鏡像になることと、は留意されたい。各々の枢動体164は、第1のストラップ162に取り付けられる第1の端164aと、対応するリンク機構166に連結される第2の端164aと、を有し得る。各々の枢動体164は、対応するリンク機構166を、外れ止め位置と外れ止め解除位置との間での折り畳み外れ止め部142の移動を引き起こす方向に沿って移動させるように、枢動軸Aの周りで枢動するように構成される。各々のリンク機構166は、ケーブル、バンド、棒、または他の適切なリンク機構である。各々のリンク機構166の一端は折り畳み外れ止め部142に取り付けられる。アクチュエータ160は、各々の枢動体164について、第1のストラップ162が作動方向に沿って移動させられるときに第1のストラップ162の移動を案内するように構成される滑車168を、任意選択で備え得る。
【0038】
運搬車フレーム100、100´は、運搬車フレーム100、100´の第1の側100cと第2の側100dとの間で第1の後脚部110(1)から第2の後脚部110(2)へと延びる横材170を備える。横材170は、介護者がバスケット400に物体を配置するときに起こり得る係合などの偶発的な係合から第1のストラップ162の少なくとも一部分を保護するように構成される。例えば、保護される第1のストラップ162の一部分が横材170の下または中に配置される。一例では、横材170は凹所170aを備える。第1のストラップ162の少なくとも一部分が凹所170aに配置され、第1のストラップ162の少なくとも一部分が凹所170aの外側に露出される。一例では、第1のストラップ162の第1の端および第2の端が凹所170aに配置され、第1のストラップ162の中央部分が、介護者にアクセス可能となるように凹所170aの外側へ延びる。
【0039】
第1のストラップ162の中央部分などの第1のストラップ162の一部分は、柔軟物座部201が運搬車フレーム100、100´から取り外されるときに介護者によってアクセス可能となるように構成される。一例では(図示されていない)、第1のストラップ162の中央部分などの第1のストラップ162の一部分は、シートパン204またはシート湾曲部204aの上方から介護者にアクセス可能となるように構成される。例えば、その一部分はシートパン204またはシート湾曲部204aに沿って延び得る。他の例において、柔軟物座部組立体200は第2のストラップ172を備え、子供運搬車10は、第1のストラップ162と第2のストラップ172とを互いに取り外し可能に連結するように構成されるクリップなどの連結器174を備える。第2のストラップ172の少なくとも一部分が、シートパン204またはシート湾曲部204aの上方から介護者にアクセス可能である。例えば、その一部分は、図35に示されているように、シートパン204またはシート湾曲部204aに沿って延び得る。第2のストラップ172の少なくとも一部分は、連結器174(図36に示されている)によって第1のストラップ162に取り外し可能に連結されるように、シートパン204またはシート湾曲部204aの下方に配置される。運搬車10は、第1のストラップ162(例えば、着座柔軟物201が取り外されているとき)または第2のストラップ172(例えば、座部柔軟物201が設置されているとき)のいずれかによって運搬車10を把持し、運搬車10を第1のストラップ162または第2のストラップ172によって上方へ引っ張ることで、片手を使用して折り畳まれる。第1のストラップ162または第2のストラップ172が上方へ引っ張られるとき、アクチュエータ160は、取っ手104および前脚部108(1)、108(2)が重力を介して後脚部110(1)、110(2)の対に向けて折り畳み構成へと回転するように、各々の折り畳み外れ止め部142を外れ止め位置から外れ止め解除位置へと移動させる。
【0040】
第2のストラップ172は、運搬車フレーム100、100´からの柔軟物座部組立体200の取り外しによって運搬車フレーム100、100´から柔軟物座部201に沿って取り外されるように、柔軟物座部201に固定される。第1のストラップ162は、運搬車フレーム100、100´からの柔軟物座部組立体200の取り外しによって運搬車フレーム100、100´から取り外されないように構成される。別の言い方をすれば、第1のストラップ162は、柔軟物座部組立体200が運搬車フレーム100、100´から取り外されるとき、運搬車フレーム100、100´と共に留まるように構成される。
【0041】
図39は連結器174の一例を示している。連結器174は、第1のストラップ162と第2のストラップ172とを受け入れるように構成された開口を有し得る。例えば、連結器174は、第1のストラップ162と第2のストラップ172との一方を受け入れるように構成された第1の孔174aを有し得る。連結器174は、第1のストラップ162と第2のストラップ172との他方を受け入れるように構成された第2の孔174bを有し得る。第2の孔174bは、連結器174の外面における開口174cを、第1のストラップ162および第2のストラップ172のもう一方が開口174cを通じて第2の孔174bの中および外へ移動させられるように定める。
【0042】
図1図2、および図24を参照すると、柔軟物座部組立体200は、運搬車フレーム100、100´に取り付けられる別体の座席フレームに取り付けられることなく、運搬車フレーム100、100´に直接的に取り外し可能に取り付けられるように構成される。実際、子供運搬車10は、運搬車フレーム100、100´に(取り外し可能または固定的に)取り付けられる座席フレームがない。運搬車フレーム100、100´は、シートパン204を支持するために、柔軟物座部組立体200のシートパン204の下で延びる剛性の座席支持面または座席支持管が任意選択でなくてもよい。むしろ、シートパン204は、前端204bとシート湾曲部204aとの間で、および、第1および第2の前脚部106の間で懸架されるように、前端204bおよびシート湾曲部204aにおいて運搬車フレーム100、100´に取り付けられる。柔軟物座部組立体200はシートパン204および/またはシートバック202の各々に補強材を備え、柔軟物座部組立体200の取り外しによって補強材の取り外しをもたらすことに留意されたい。各々の補強材は、柔軟物座部組立体200の繊維の層が配置される、または、そのような繊維の層に取り付けられる。シートバック202は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bに沿ってなど、取っ手104に沿って運搬車フレーム100、100´に任意選択で取り付けられ得る。後でさらに詳細に説明されるように、子供運搬車10は、柔軟物座部組立体200を運搬車フレーム100、100´に取り外し可能に連結するように構成される複数の連結器を備える。少なくともいくつかの例において、柔軟物座部組立体200は、工具の使用なしで運搬車フレーム100、100´から取り外される。
【0043】
ここで、柔軟物座部組立体200が運搬車100にどのように取り外し可能に連結されるかの第1の例が、図2図21に関連して説明される。図5を見ると、柔軟物座部組立体200は、柔軟物座部201に固定的に取り付けられる第1の脚連結器210(1)および第2の脚連結器210(2)を備える。各々の脚連結器210(1)、210(2)は、柔軟物座部組立体200のシート湾曲部204aを運搬車フレーム100の脚部に取り外し可能に連結するように構成される。脚連結器210は、シート湾曲部204aに隣接して柔軟物座部201に固定的に取り付けられる。脚連結器210は横方向Aに沿って互いから離間される。例えば、第1の脚連結器210(1)および第2の脚連結器210(2)は柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bに配置される。
【0044】
一例では、柔軟物座部組立体200は、シート湾曲部204aに隣接して柔軟物座部201に取り付けられる支持ストラップ212(1)、212(2)を備える。各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は、例えば、織物、帯紐、ロープ、またはコードである。支持ストラップ212(1)、212(2)は、柔軟物座部201の第1の側部201aから柔軟物座部201の第2の側部201bへと延びる。第1の側部201aと第2の側部201bとは横方向Aに沿って互いから離間される。支持ストラップ212(1)、212(2)は、ストラップを縫い付ける、または柔軟物座部201における繊維のトンネルにストラップを通過させるなど、任意の適切な技術を用いて柔軟物座部201に取り付けられる。支持ストラップ212(1)、212(2)は、第1の側部201aと第2の側部201bとの間で柔軟物座部201に沿って延びるとき、柔軟物座部201に取り付けられる。例えば、柔軟物座部201は第1の側部201aから第2の側部201bへの幅を有することができ、支持ストラップ212(1)、212(2)は、幅の少なくとも50%に沿って、または、幅の全体と同じ長さで、柔軟物座部201に取り付けられる。
【0045】
各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は横方向Aに沿って延ばされる。各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は、横方向Aに沿っての柔軟物座部201の幅より大きい横方向Aに沿っての長さを有し得る。したがって、各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bを越えて延びる。各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は第1の脚連結器210(1)および第2の脚連結器210(2)に取り付けられる。例えば、各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は、リベット、ねじ、または他の適切な留め具によって、第1の脚連結器210(1)および第2の脚連結器210(2)に固定的に取り付けられる。各々の支持ストラップ212(1)、212(2)は、第1の脚連結器210(1)と第2の脚連結器210(2)との間に固定長さを有し得る。固定長さは、介護者が各々の支持ストラップ212(1)、212(2)に適用される引っ張りを調整する必要なく、第1の脚連結器210(1)および第2の脚連結器210(2)が運搬車フレーム100に連結されるときに所望の引っ張りが各々の支持ストラップ212(1)、212(2)に適用されるように選択される。実際、各々の支持ストラップ212(1)、212(2)の長さは、各々の支持ストラップ212(1)、212(2)に適用される引っ張りが調整できないように固定される。各々の支持ストラップ212(1)、212(2)の長さを固定することで、各々の支持ストラップ212(1)、212(2)を適切に引っ張り損ねるという介護者の懸念なしで、柔軟物座部201が容易かつ確実に設置されることを確保することができる。
【0046】
図5は、柔軟物座部組立体200が第1の支持ストラップ212(1)および第2の支持ストラップ212(2)を備える一例を示している。第1の支持ストラップ212(1)は、シート湾曲部204aに隣接してシートパン204の下で柔軟物座部201に取り付けられる。第1の支持ストラップ212(1)は、シートパン204の下で柔軟物座部201に構造的な支持を提供するように構成される。したがって、第1の支持ストラップ212(1)は、鉛直方向Vに沿ってのシートパン204の移動に抗するために、構造的な支持を提供するように構成される。第2の支持ストラップ212(2)は、シート湾曲部204aに隣接してシートバック202に沿って柔軟物座部201に取り付けられる。第2の支持ストラップ212(2)は、シートバック202の後で柔軟物座部201に構造的な支持を提供するように構成される。したがって、第2の支持ストラップ212(2)は、長手方向Lに沿ってのシートバック202の移動に抗するために、構造的な支持を提供するように構成される。
【0047】
図6および図7を参照すると、脚連結器210(1)、210(2)は運搬車フレーム100に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、各々の脚連結器210(1)、210(2)は、運搬車フレーム100の対応する後脚部110(1)、110(2)に取り外し可能に連結するように構成される。運搬車フレーム100は、柔軟物座部組立体200の第1の脚連結器210(1)および第2の脚連結器210(2)にそれぞれ連結するように構成される第1の脚連結器120(1)および第2の脚連結器120(2)(連結器120(2)は図3において符号付けされている)を備える。脚連結器120(1)、120(2)、210(1)、および210(2)は任意の適切な連結器である。運搬車フレーム100の脚連結器120(1)、120(2)は、運搬車フレーム100に対して位置的に固定されるように、運搬車フレーム100にしっかりと取り付けられる。したがって、運搬車フレーム100の移動は脚連結器210(1)、210(2)の対応する移動をもたらすことができる。同様に、柔軟物座部組立体200の脚連結器210(1)、210(2)は、運搬車フレーム100に対して位置的に固定されるように、運搬車フレーム100にしっかりと取り付けられるように構成される。例えば、柔軟物座部組立体200の脚連結器210(1)、210(2)は、運搬車フレーム100に対して位置的に固定されるように、運搬車フレーム100の脚連結器120(1)、120(2)にそれぞれしっかりと取り付けられるように構成される。したがって、運搬車フレーム100の移動は脚連結器210(1)、210(2)の対応する移動をもたらす。脚連結器120(1)、120(2)は、取り外し工具を使用することなく、使用者によって、脚連結器210(1)、210(2)から取り外されるように、延いては、運搬車フレーム100から取り外されるように、好ましくは構成される。しかしながら、代替の例では、取り外しは工具の使用を必要としてもよい。
【0048】
図6および図7は、脚連結器120(1)、120(2)、210(1)、および210(2)を実装するために使用され得る連結器120および210の1つの特定の例を示しているが、適切な代替の連結器を用いることができることは、理解されるものである。この例では、脚連結器120は、柔軟物座部組立体200の脚連結器210のうちの対応する1つを受け入れるように構成される空間126を間に定めるように選択方向Dに沿って互いから離間される第1の部分122および第2の部分124を有する。一例では、選択方向Dは後脚部110(1)、110(2)の対応する一方の軸と並べられる。第1の部分122および第2の部分124は、プラスチックなどのポリマ、または他の適切な剛性材料から形成される。第1の部分122および第2の部分124は運搬車フレーム100に固定される。例えば、第1の部分122および第2の部分124の一方または両方が、リベット、ねじ、または他の適切な留め具によって運搬車フレーム100に取り付けられる。一例では、第1の部分122および第2の部分124は運搬車フレーム100の内側に取り付けられる。
【0049】
概して、第1の部分122は突起および開口(図6図10を参照して後で記載されている)の一方を有することができ、対応する脚連結器210は、第1の部分122と対応する脚連結器210とを互いに連結するために、第1の部分122の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を有することができる。同様に、第2の部分124は突起および開口の一方を有することができ、対応する脚連結器210は、第2の部分124と対応する脚連結器210とを互いに連結するために、第2の部分124の突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を有することができる。突起のうちの少なくとも1つは、柔軟物座部組立体200の対応する脚連結器210が運搬車フレーム100の対応する脚連結器120と係合させられている間に移動するように、および、柔軟物座部組立体200の脚連結器210を運搬車フレーム100の脚連結器120に係止するために対応する開口へと延びるように、構成される。一例では、突起のうちの一方が固定され、突起のうちの他方が移動可能である(例えば、柔軟性がありまたは格納可能である)。このような例では、柔軟物座部組立体200の脚連結器210は、固定された突起を対応する開口と係合させ、移動可能な突起を対応する開口と並べるために脚連結器210を回転させ、移動可能な突起を対応する開口に受け入れさせるために移動可能な突起を解除することで、運搬車フレーム100の対応する脚連結器120と係合させられる。
【0050】
図6図10の例では、第1の部分122および第2の部分124は開口122a、124aをそれぞれ定める。開口122aおよび124aを互いの方を向く。柔軟物座部組立体200の脚連結器210は剛性突起210aと移動可能突起210bとを備える。剛性突起210aは脚連結器210の下端から延びるが、代替で脚連結器210の上端から延びてもよい。移動可能突起210bは脚連結器210の上端から延びるが、代替で脚連結器210の下端から延びてもよい。移動可能突起210bは剛性突起210aに対して移動可能である。
【0051】
ここで図11図13を参照すると、脚連結器210は、筐体214と、筐体214に配置されたシャトル216と、を備える。シャトル216は移動可能突起210bを担持し得る。シャトル216は、移動可能突起210bを筐体214へと少なくとも部分的に格納させるために、および、移動可能突起210bを筐体214の外へと延ばすために、選択方向D図9参照)に沿って筐体214に対して並進可能である。筐体214は剛性突起210bを担持し得る。一例では、筐体214は第1の筐体部214aと第2の筐体部214bとを備える。第1の筐体部214aおよび第2の筐体部214bの一方または両方が、それ自体においてシャトル216を受け入れるように構成される凹所214cを定める。第1の筐体部214aおよび第2の筐体部214bの他方は、シャトル216を第1の筐体部214aと第2の筐体部214bとの間で捕らえるために凹所214cを包囲することができる。一例では、第1の筐体部214aは、凹所214cを定め、剛性突起210aを担持することができる。脚連結器210は、シャトル216を選択方向Dに沿って延長位置に向けて付勢するように構成されるばねまたは柔軟性部材などの付勢部材218を備える。脚連結器210は、格納位置に向けてシャトル216を移動させ、延いては移動可能突起210bを移動させるために、使用者が関与するように構成される作動面216aを備える。筐体214はそれ自体において開口214dを定め、作動面216aは、使用者によってアクセス可能となるように、開口214dの外側へ突出することができる。図7に示されているように、ストラップ212(1)、212(2)は脚連結器210の筐体214に取り付けられる。
【0052】
図4および図5を参照すると、柔軟物座部組立体200は、柔軟物座部201の脚パッド208を脚パネル118に連結するように構成される脚パッド連結器220を備える。子供運搬車10は、脚連結器210(1)、210(2)が運搬車フレーム100に連結され、脚パッド208が脚パネル118に連結されるとき、柔軟物座部201のシートパン204が、シートパン204に座る子供の重量を支持するのに十分に引っ張られるように位置決めされるように構成される。脚連結器210(1)、210(2)が運搬車フレーム100に連結されており、脚パッド208が脚パネル118に連結されている間、柔軟物座部201は運搬車フレーム100の前支持縁119にわたって引き延ばされ、それによって、前支持縁119とシート湾曲部204aとの間で懸架されるシートパン204を引っ張る。
【0053】
ここで図4図5、および図26を参照すると、脚パッド連結器220は、子供がシートパン204に座らされるときに脚パッド連結器220に加えられる引っ張りに抗することができる任意の適切な連結器である。一例では、脚パネル118は、それ自体を貫く開口118eと、脚パネル118の内側に配置される脚パネル連結器118dと、を備える。脚パッド連結器220は、脚パネル118の開口118eを通じて延び、脚パネル118の内側における脚パネル連結器118dに連結するように構成されるストラップを備える。一例では、脚パネル連結器118dは、スナップ留めの柱またはソケットを備え、脚パッド連結器220のストラップは、スナップ留めの柱およびソケットの他方を備える。しかしながら、脚パッド連結器220および脚パネル連結器118dが任意の適切な連結器であることは、理解されるものである。
【0054】
柔軟物座部組立体200の取り付けを見ると、柔軟物座部組立体200は第1の上方取っ手連結器222(1)および第2の上方取っ手連結器222(2)(両方とも図3において符号付けされている)を備える。第2の上方取っ手連結器222(2)は第1の上方取っ手連結器222(1)の実質的な鏡像である。第1の上方取っ手連結器222(1)は柔軟物座部201の第1の側壁206(1)に配置され、第2の上方取っ手連結器222(2)は柔軟物座部201の第2の側壁206(2)に配置される。第1の上方取っ手連結器222(1)は柔軟物座部201の第1の側壁206(1)を第1の取っ手部分104aに取り付けるように構成され、第2の上方取っ手連結器222(2)は柔軟物座部201の第2の側壁206(2)を第2の取っ手部分104bに取り付けるように構成される。
【0055】
図3および図14図17は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bが、柔軟物座部組立体200の対応する上方取っ手連結器222(1)、222(2)と係合するように構成されている上方取っ手連結器128(1)、128(2)をそれぞれ備え得ることを示している。上方取っ手連結器222(1)、222(2)、128(1)、128(2)は、第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bにそれぞれ取り付けることができる任意の適切な連結器であり得る。例えば、上方取っ手連結器222(1)、222(2)の各々は突起および開口の一方を備えてもよく、取っ手104は、上方取っ手連結器222(1)、222(2)を取っ手104に連結させるために、突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える。上方取っ手連結器128(1)、128(2)は、取っ手104の移動が上方取っ手連結器128(1)、128(2)の対応する移動をもたらすように、運搬車フレーム100にしっかりと取り付けられる。さらに、上方取っ手連結器222(1)、222(2)は、取っ手104の移動が上方取っ手連結器222(1)、222(2)の対応する移動をもたらすように、上方取っ手連結器128(1)、128(2)にしっかりと取り付けられるように構成される。
【0056】
図1図3、および図14図17は、上方取っ手連結器128(1)、128(2)、222(1)、および222(2)を実装するために使用される上方取っ手連結器128および222の1つの具体的な例を示している。上方取っ手連結器222は、プラスチックなどのポリマ、または他の適切な剛性材料から形成される。上方取っ手連結器222は、柔軟物座部201の第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方に取り付けられる。例えば、連結器222は、縫い付け、リベット、または他の適切な留め具によって側壁206(1)、206(2)に取り付けられる。いくつかの例では、連結器222は、主本体222aと、主本体222aから延びるタブ222bと、を備えることができ、タブ222bは、側壁206(1)、206(2)に縫い付けられるように、主本体222aの厚さより小さい厚さを有する。いくつかの例では、各々の側壁206(1)、206(2)は、それ自体において選択方向DS1に沿って延びる帯紐224を備えることができ、連結器222は帯紐224に取り付けられる。タブ222bは、選択方向DS1に沿って主本体222aの反対の端同士から延びる第1および第2のタブ222bを備える。選択方向DS1は、取っ手104の第1の部分104aおよび第2の部分104bの一方の軸などの取っ手104の軸と並べられる。
【0057】
運搬車フレーム100の上方取っ手連結器128は、首部128aから延びる拡大した頭部128bを備える。頭部128bおよび首部128aは、取っ手104の第1の部分104aおよび第2の部分104bの一方から、内方向などの第1の方向Dに沿って延びる。首部128aは取っ手104の第1の部分104aおよび第2の部分104bの一方から第1の方向Dに沿って延び、頭部128bは首部128aから第1の方向Dに沿って延びる。頭部128bは、第1の方向Dに対して垂直である第2の方向Dに沿っての首部128aの断面寸法より大きい第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。いくつかの例では、頭部128bは、第1の方向Dに対して垂直な平面において円形である断面の形を有することができるが、他の断面の形を有してもよい。
【0058】
上方取っ手連結器222は、それ自体を貫いて第1の方向Dに沿って延びる開口222cを定める。開口222cは、第1の部分222dと、第1の部分222dから選択方向DS1に沿って離間される第2の部分222eとを有し得る。第1の部分222dは、第2の方向Dに沿っての第2の部分222eの断面寸法より小さい第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。第1の部分222dは、第2の方向Dに沿っての頭部128bの断面寸法より小さいが、第2の方向Dに沿っての首部128aの断面寸法より大きい第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。第2の部分222eは、第2の方向Dに沿っての頭部128bの断面寸法より大きい第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。したがって、頭部128bは、第2の部分222eを通じて受け入れられるように構成されており、上方取っ手連結器222は、首部128aが第1の部分222dに配置され、上方取っ手連結器222が頭部128bと取っ手104の第1の部分104aおよび第2の部分104bの一方との間に捕らえられるまで、選択方向DS1に沿って(選択方向DS1に沿って下方などに)並進させられる。
【0059】
図16図18を参照すると、いくつかの例では、各々の上方取っ手連結器222(1)、222(2)は、それ自体において柔軟物座部201のシートバック202の上端になど、柔軟物座部201の上端に取り付けられる補強材226を受け入れるように構成される補強材開口222fを備える。補強材226は、第1の上方取っ手連結器222(1)の補強材開口222fから第2の上方取っ手連結器222(2)の補強材開口222fへと延びるように構成される棒である。補強材226は、柔軟物座部201の繊維のトンネルにおいて補強材226を受け入れることなどで、柔軟物座部201に取り付けられる。補強材は、柔軟性であり、ポリマ(例えば、プラスチック)、金属ワイヤ、または任意の適切な柔軟性の材料から形成される。補強材226は、第1の上方取っ手連結器222(1)の補強材開口222fに受け入れられる第1の端226aと、第2の上方取っ手連結器222(2)の補強材開口222fに受け入れられる第2の端226bと、を有し得る。少なくとも補強材226の中央部分226cが、介護者用形成体600の下側に定められる凹所604に受け入れられる。いくつかの例では、補強材226は、補強材226の中央部分226cが第1の端226aおよび第2の端226bの上方に配置されるように曲げられる。したがって、中央部分226cは、中央部分226cを凹所604において保持するように、凹所604へと上方へ付勢される。
【0060】
柔軟物座部組立体200は第1の下方側壁連結器228(1)および第2の下方側壁連結器228(2)(両方とも図2において符号付けされている)を備える。第2の下方取っ手連結器228(2)は第1の下方取っ手連結器228(1)の鏡像であることを留意されたい。図19図21を見ると、第1の下方取っ手連結器228(1)は柔軟物座部201の第1の側壁206(1)に配置され、第2の下方取っ手連結器228(2)は柔軟物座部201の第2の側壁206(2)に配置される。第1の下方取っ手連結器228(1)は柔軟物座部201の第1の側壁206(1)を第1の取っ手部分104aに取り付けるように構成され、第2の下方取っ手連結器228(2)は柔軟物座部201の第2の側壁206(2)を第2の取っ手部分104bに取り付けるように構成される。第1の下方側壁連結器228(1)は、第1の上方取っ手連結器222(1)の下方で第1の取っ手部分104aに連結するように構成され、第2の下方側壁連結器228(2)は、第2の上方取っ手連結器222(2)の下方で第2の取っ手部分104bに連結するように構成される。第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bは、対応する下方側壁連結器228(1)、228(2)が取っ手104を上に並進させるのを防止するために、柔軟物座部組立体200の対応する下方側壁連結器228(1)、228(2)と係合するように構成される停止部130(1)、130(2)をそれぞれ備え得る。下方側壁連結器228(1)、228(2)は、第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bにそれぞれ取り付けることができる任意の適切な連結器である。例えば、下方側壁連結器228(1)および228(2)の各々は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方にクリップ留めするクリップを備える。下方側壁連結器228(1)、228(2)は、取っ手104の移動が下方側壁連結器228(1)、228(2)の対応する移動をもたらすように、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bにしっかりと取り付けられるように構成される。
【0061】
図19図21は、下方側壁連結器228(1)および228(2)と、停止部130(1)および130(2)を実装するために使用される停止部130と、を実装するために使用される下方側壁連結器228の1つの具体的な例を示している。下方側壁連結器228は、プラスチックなどのポリマ、または他の適切な剛性材料から形成される。同様に、停止部130は、プラスチックなどのポリマ、または他の適切な剛性材料から形成される。停止部は第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方にしっかりと固定的に取り付けられる。例えば、停止部130は、リベット、ねじ、または他の適切な留め具によって、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に固定される。
【0062】
下方側壁連結器228は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に取り付けられるように、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方を受け入れるように構成される凹所228aをそれ自体において定める本体228cを有し得る。下方側壁連結器228は、下方側壁連結器228が第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方を上に並進させることから防止する障害部を停止部130が作り出すように、停止部130の下方で第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に取り付けられるように構成される。下方側壁連結器228は、柔軟物座部201の第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方に取り付けられる。例えば、下方側壁連結器228は、縫い付け、リベット、ねじ、または他の適切な留め具によって側壁206(1)、206(2)に取り付けられる。下方側壁連結器228は、下方側壁連結器228の移動が側壁206(1)、206(2)の一方の対応する移動をもたらすように、第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方に固定的に連結される。下方側壁連結器228は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方からの下方側壁連結器228の取り外しが、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方からの第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方の少なくとも一部分の取り外しをもたらすように、柔軟物座部200の第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方に固定的に取り付けられる。いくつかの例では、柔軟物座部201は、選択方向DS1に沿ってそれ自体において延びる第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の各々に取り付けられる帯紐224を備えることができ、下方側壁連結器228は帯紐224に取り付けられる。例えば、下方側壁連結器228はトンネル228bを定め、帯紐224は、トンネル228bを通じて延び、トンネル228bのいずれかの側において、第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の対応する一方に取り付けられる。
【0063】
いくつかの例では、下方側壁連結器228は、キャノピ300の弓状部302に取り付けられる結合部230を備える。いくつかの例では、結合部230は、キャノピ300の弓状部302を下方側壁連結器228の本体228cに対して回転させることができる。結合部230は、下方側壁連結器228の本体228cに固定的に取り付けられる第1の部分230aを有し得る。例えば、結合部230の第1の部分230aは下方側壁連結器228の本体228cと統合されており、一体である。結合部230は、第1の部分230aに対して回転するように構成される第2の部分230bを有し得る。弓状部302は、第2の部分230bの回転が弓状部302の回転をもたらすように、第2の部分230bに取り付けられる。
【0064】
柔軟物座部組立体200は、(1)上方取っ手連結器222(1)の対応する一方を、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けることと、(2)引っ張りを側壁206(1)、206(2)に加えるために側壁206(1)、206(2)を下へ引っ張ることと、(3)側壁206(1)、206(2)において引っ張りを維持するように側壁206(1)、206(2)が引っ張られる間、下方側壁連結器228(1)、228(2)の対応する一方を、停止部130(1)、130(2)の対応する一方の下で第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けることと、によって、各々の側壁206(1)、206(2)が設置されるように構成される。側壁206(1)、206(2)における引っ張りは、側壁206(1)、206(2)を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方と強く引っ張った関係で維持することができる。いくつかの例では、柔軟物座部組立体200は、下方側壁連結器228(1)、228(2)の対応する一方を、停止部130(1)、130(2)の対応する一方の下で第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けた後、上方取っ手連結器222(1)の対応する一方を、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けることによって、各々の側壁206(1)、206(2)が設置することができないように構成される。
【0065】
各々の側壁206(1)、206(2)(例えば、帯紐224)は、停止部130から上方取っ手連結器128の長さより小さい、停止部130から開口222cの第2の部分222eまでの長さを有し得る。したがって、下方側壁連結器が停止部130の下で連結されるとき、側壁206(1)、206(2)(例えば、帯紐224)の長さは、連結器222が、連結器128から連結解除される位置まで、取っ手部分104a、104bに沿って上方へ並進させられるのを制限する。
【0066】
ここで、柔軟物座部組立体200が運搬車100´にどのように取り外し可能に連結されるかの第2の例が、図24図38に関連して説明される。柔軟物座部組立体200および運搬車フレーム100´は、柔軟物座部組立体200を運搬車100´に取り外し可能に連結するために複数の連結器を備える。先に述べた例1と同様に、柔軟物座部組立体200は第1の側壁連結器228(1)および第2の側壁連結器228(2)(両方とも図24において符号付けされている)を備える。さらに、運搬車100´の第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bは、対応する側壁連結器228(1)、228(2)が取っ手104を上に並進させるのを防止するために、柔軟物座部組立体200の対応する側壁連結器228(1)、228(2)と係合するように構成される停止部130(1)、130(2)をそれぞれ備え得る。側壁連結器228(1)および228(2)と停止部130(1)および130(2)とは、先に述べたように実装される。
【0067】
図25および図26を参照すると、運搬車100´は、柔軟物座部201の脚パッド208を脚パネル118に連結するように構成される脚パッド連結器220を備える。子供運搬車10は、柔軟物座部組立体200が運搬車フレーム100´に連結されるとき、柔軟物座部201のシートパン204がシートパン204に座る子供の重量を支持するのに十分に引っ張られるように構成される。脚連結器210(1)、210(2)が運搬車フレーム100´に連結されており、脚パッド208が脚パネル118に連結されている間、柔軟物座部201は運搬車フレーム100´の前支持縁119にわたって引き延ばされ、それによって、シートパン204を引っ張る。
【0068】
脚パッド連結器220は、子供がシートパン204に座らされるときに脚パッド連結器220に加えられる引っ張りに抗することができる任意の適切な連結器である。一例では、脚パネル118は、それ自体を貫く開口118eと、脚パネル118の内側に配置される脚パネル連結器118dと、を備える。脚パッド連結器220は、脚パネル118の開口118eを通じて延び、脚パネル118の内側における脚パネル連結器118dに連結するように構成されるストラップを備える。一例では、脚パネル連結器118dは、スナップ留めの柱またはソケットを備え、脚パッド連結器220のストラップは、スナップ留めの柱およびソケットの他方を備える。しかしながら、脚パッド連結器220および脚パネル連結器118dが任意の適切な連結器であることは、理解されるものである。
【0069】
図30を見ると、柔軟物座部組立体200は、柔軟物座部201に固定的に取り付けられる脚連結器240(1)の対を備える。各々の脚連結器240(1)は、柔軟物座部201の側部201a、201bを運搬車フレーム100´の脚部に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、脚連結器240(1)の対は、柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bを第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)にそれぞれ取り外し可能に連結するように構成される。脚連結器240(1)は柔軟物座部201に固定的に取り付けられる。脚連結器240(1)同士は横方向Aに沿って互いから離間される。例えば、脚連結器240(1)は柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bに配置される。
【0070】
いくつかの例では、柔軟物座部組立体200は、シートパン204および/シートバック202に沿って柔軟物座部201に取り付けられる支持ストラップ242を備える。支持ストラップ242は、例えば、織物、帯紐、ロープ、またはコードである。支持ストラップ242は、柔軟物座部201の第1の側部201aから柔軟物座部201の第2の側部201bへと延びる。第1の側部201aと第2の側部201bとは横方向Aに沿って互いから離間される。支持ストラップ242は、ストラップを縫い付けるか、または柔軟物座部201における繊維のトンネルにストラップを通過させるなど、任意の適切な技術を用いて柔軟物座部201に取り付けられる。支持ストラップ242は、第1の側部201aと第2の側部201bとの間で柔軟物座部201に沿って延びるとき、柔軟物座部201に取り付けられる。例えば、柔軟物座部201は第1の側部201aから第2の側部201bへの幅を有することができ、支持ストラップ242は、幅の少なくとも50%に沿って、または、幅の全体に沿って、柔軟物座部201に取り付けられる。
【0071】
支持ストラップ242は、横方向Aに沿い、シートパン204および/またはシートバック202に沿って延び、第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)に沿って任意選択で延びることができる。支持ストラップ242は脚連結器240(1)の対に取り付けられる。例えば、各々の支持ストラップ242は、縫い付けによって、または、リベット、ねじ、もしくは他の適切な留め具によって、脚連結器240(1)の対に固定的に取り付けられる。支持ストラップ242は第1の脚連結器240(1)と第2の脚連結器240(1)との間に固定長さを有し得る。固定長さは、介護者が支持ストラップ242に適用される引っ張りを調整する必要なく、脚連結器240(1)の対が運搬車フレーム100´に連結されるときに所望の引っ張りが各々の支持ストラップ242に適用されるように選択される。実際、支持ストラップ242の長さは、支持ストラップ242に適用される引っ張りが調整できないように固定される。支持ストラップ242の長さを固定することで、支持ストラップ242を適切に引っ張り損ねるという介護者の懸念なしで、柔軟物座部201が容易かつ確実に設置されることを確保することができる。
【0072】
支持ストラップ242は、構造的な支持をシートパン204の下で柔軟物座部201に提供するように、シートパン204の下で柔軟物座部201に取り付けられる。したがって、支持ストラップ242は、鉛直方向Vに沿ってのシートパン204の移動に抗するために、構造的な支持を提供するように構成される。
【0073】
図25および図30を参照すると、脚連結器240(1)は運搬車フレーム100´に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、脚連結器240(1)は、運搬車フレーム100´の対応する前脚部108(1)、108(2)に取り外し可能に連結するように構成される。運搬車フレーム100´は、柔軟物座部組立体200の脚連結器240(1)の対に連結するように構成される脚連結器152(1)の対(図25において符号付けされている)を備える。脚連結器240(1)および152(1)は、柔軟物座部201を第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)に取り付けることができる任意の適切な連結器である。例えば、柔軟物座部組立体200の脚連結器240(1)の各々が突起および開口の一方を備え、運搬車フレーム100´の各々の対応する脚連結器152(1)が、脚連結器240(1)を第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)の一方と連結するように、突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える。脚連結器152(1)は、第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)の移動が脚連結器152(1)の対応する移動をもたらすように、運搬車フレーム100´にしっかりと取り付けられる。さらに、柔軟物座部組立体200の脚連結器240(1)は、第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)の移動が柔軟物座部組立体200の脚連結器240(1)の対応する移動をもたらすように、脚連結器152(1)にしっかりと取り付けられるように構成される。
【0074】
図30を見ると、柔軟物座部組立体200は、柔軟物座部201に固定的に取り付けられる取っ手連結器240(2)の対を備える。各々の取っ手連結器240(2)は、柔軟物座部201の側部201a、201bを第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、取っ手連結器240(2)の対は、柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bを第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bにそれぞれ取り外し可能に連結するように構成される。取っ手連結器240(2)は柔軟物座部201に固定的に取り付けられる。取っ手連結器240(2)同士は横方向Aに沿って互いから離間される。例えば、取っ手連結器240(2)は柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bに配置される。
【0075】
いくつかの例では、柔軟物座部組立体200は、シートバック202に沿って柔軟物座部201に取り付けられるリクライニングストラップ244の対を備える。リクライニングストラップ244は、例えば、織物、帯紐、ロープ、またはコードである。リクライニングストラップ244のうちの第1のものは、柔軟物座部201の第1の側201aからシートバック202の中心に向けて延び、リクライニングストラップ244のうちの第2のものは、柔軟物座部201の第2の側201bからシートバック202の中心に向けて延びる。各々のリクライニングストラップ244は、ストラップを縫い付ける、または柔軟物座部201における繊維のトンネルにストラップを通過させるなど、任意の適切な技術を用いて柔軟物座部201に取り付けられる。
【0076】
各々のリクライニングストラップ244は、横方向Aに沿い、シートバック202に沿って延び、第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方に沿って任意選択で延びることができる。各々のリクライニングストラップ244は取っ手連結器240(2)の一方に取り付けられる。例えば、各々のリクライニングストラップ244の第1の端は、縫い付けによって、または、リベット、ねじ、もしくは他の適切な留め具によって、取っ手連結器240(2)の一方に固定的に取り付けられる。運搬車10はリクライニング係止部246を備える。各々のリクライニングストラップ244の第2の端はリクライニング係止部246を通じて受け入れられる。リクライニング係止部246は、取っ手連結器240(2)のうちの対応する一方からリクライニング係止部246までの各々のリクライニングストラップ244に沿っての長さを調整するように、リクライニングストラップ244の対に沿って滑るように構成される。各々のリクライニングストラップ244の長さを調整することは、シートバック202を、よりリクライニングした状態またはより傾斜した状態にさせることができ、リクライニング係止部246は、シートバック202を異なるリクライニング位置で固定するために、リクライニングストラップ244に沿う異なる位置で選択的に係止される。例えば、リクライニング係止部246は、長さを短くすることでシートバック202をより傾斜した状態にさせるために、リクライニングストラップ244の対を滑り上がるように構成される。さらに、リクライニング係止部246は、長さを増やすことでシートバック202をよりリクライニングした状態にさせるために、リクライニングストラップ244の対を滑り下りるように構成される。
【0077】
図29および図30を参照すると、取っ手連結器240(2)は運搬車フレーム100´に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、各々の取っ手連結器240(2)は、運搬車フレーム100´の対応する取っ手部分104a、104bに取り外し可能に連結するように構成される。運搬車フレーム100´は、柔軟物座部組立体200の取っ手連結器240(2)の対に連結するように構成される取っ手連結器152(2)の対(図29において符号付けされている)を備える。取っ手連結器240(2)および152(2)は、柔軟物座部201を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bに取り付けることができる任意の適切な連結器である。例えば、柔軟物座部組立体200の取っ手連結器240(2)の各々が突起および開口の一方を備え、運搬車フレーム100´の各々の対応する取っ手連結器152(2)が、取っ手連結器240(2)を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方と連結するように、突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える。取っ手連結器152(2)は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの移動が取っ手連結器152(2)の対応する移動をもたらすように、運搬車フレーム100´にしっかりと取り付けられる。さらに、柔軟物座部組立体200の取っ手連結器240(2)は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの移動が柔軟物座部組立体200の取っ手連結器240(2)の対応する移動をもたらすように、取っ手連結器152(2)にしっかりと取り付けられるように構成される。
【0078】
図30を見ると、柔軟物座部組立体200は、柔軟物座部201に固定的に取り付けられるシート湾曲部連結器240(3)の対を備える。各々のシート湾曲部連結器240(3)は、柔軟物座部201のシート湾曲部204aを、横材170など、運搬車フレーム100´に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、シート湾曲部連結器240(3)の対は、柔軟物座部201の第1の側部および第2の側部を横材170の第1の側部および第2の側部にそれぞれ取り外し可能に連結するように構成される。シート湾曲部連結器240(3)は柔軟物座部201に固定的に取り付けられる。シート湾曲部連結器240(3)同士は横方向Aに沿って互いから離間される。例えば、シート湾曲部連結器240(3)は柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bに隣接して配置される。
【0079】
いくつかの例では、柔軟物座部組立体200は、シートパン204および/シートバック202に沿って、シート湾曲部204aに隣接して、柔軟物座部201に取り付けられる支持ストラップ245を備える。支持ストラップ245は、例えば、織物、帯紐、ロープ、またはコードである。支持ストラップ245は、柔軟物座部201の第1の側部201aから柔軟物座部201の第2の側部201bへと延びる。支持ストラップ245は、ストラップを縫い付ける、または柔軟物座部201における繊維のトンネルにストラップを通過させるなど、任意の適切な技術を用いて柔軟物座部201に取り付けられる。支持ストラップ245は、第1の側部201aと第2の側部201bとの間で柔軟物座部201に沿って延びるとき、柔軟物座部201に取り付けられる。例えば、柔軟物座部201は、第1の側201aから第2の側201bへの幅を有することができ、支持ストラップ245は、その幅の60%に沿ってなど、その幅の70%に沿ってなど、その幅の80%に沿ってなど、その幅の90%に沿ってなど、その幅の全体に沿ってなど、その幅の少なくとも50%に沿って、柔軟物座部201に取り付けられる。
【0080】
支持ストラップ245は、横方向Aに沿い、シートパン204および/またはシートバック202に沿って延びる。支持ストラップ245はシート湾曲部連結器240(3)の対に取り付けられる。例えば、各々の支持ストラップ245は、縫い付けによって、または、リベット、ねじ、もしくは他の適切な留め具によって、シート湾曲部連結器240(3)の対に固定的に取り付けられる。支持ストラップ245は第1のシート湾曲部連結器240(3)と第2のシート湾曲部連結器240(3)との間に固定長さを有し得る。固定長さは、介護者が支持ストラップ245に適用される引っ張りを調整する必要なく、シート湾曲部連結器240(3)の対が運搬車フレーム100´に連結されるときに所望の引っ張りが各々の支持ストラップ245に適用されるように選択される。実際、支持ストラップ245の長さは、支持ストラップ245に適用される引っ張りが調整できないように固定される。支持ストラップ245の長さを固定することで、支持ストラップ245を適切に引っ張り損ねるという介護者の懸念なしで、柔軟物座部201が容易かつ確実に設置されることを確保することができる。
【0081】
支持ストラップ245は、構造的な支持をシートバック202の後で柔軟物座部201に提供するように、シートバック202の後で柔軟物座部201に取り付けられる。したがって、支持ストラップ245は、長手方向Lに沿ってのシートバック202の移動に抗するために、構造的な支持を提供するように構成される。追加または代替で、支持ストラップ245は、構造的な支持をシートパン204の下で柔軟物座部201に提供するように、シートパン204の下で柔軟物座部201に取り付けられる。したがって、支持ストラップ245は、鉛直方向Vに沿ってのシートパン204の移動に抗するために、構造的な支持を提供するように構成される。
【0082】
図29および図36を参照すると、シート湾曲部連結器240(3)は運搬車フレーム100´に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、運搬車フレーム100´は、柔軟物座部組立体200のシート湾曲部連結器240(3)の対に連結するように構成されるシート湾曲部連結器152(3)の対を備える。シート湾曲部連結器240(3)および152(3)は、柔軟物座部201を横材170に取り付けることができる任意の適切な連結器である。例えば、柔軟物座部組立体200のシート湾曲部連結器240(3)の各々が突起および開口の一方を備え、運搬車フレーム100´の各々の対応するシート湾曲部連結器152(3)が、シート湾曲部連結器240(3)を横材170と連結するように、突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える。シート湾曲部連結器152(3)は、横材170の移動がシート湾曲部連結器152(3)の対応する移動をもたらすように、運搬車フレーム100´にしっかりと取り付けられる。さらに、柔軟物座部組立体200のシート湾曲部連結器240(3)は、横材170の移動が柔軟物座部組立体200のシート湾曲部連結器240(3)の対応する移動をもたらすように、シート湾曲部連結器152(3)にしっかりと取り付けられるように構成される。
【0083】
図27は、(i)運搬車フレーム100´の脚連結器152(1)の各々、(ii)運搬車フレーム100´の取っ手連結器152(2)の各々、または、(iii)運搬車フレーム100´のシート湾曲部連結器155の各々のうちの1つ以上を実装するために使用される連結器152の一例を示している。運搬車フレーム100´の連結器152は突起を備える。突起は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方、または第1の前脚部108(1)および第2の前脚部108(2)の一方、の一方から、内方向など、第1の方向Dに沿って延びる。突起は、首部152aと、首部152aから延びる拡大した頭部152bと、を備える。首部152aは第1の方向Dに沿って運搬車フレーム100´から延び、頭部152bは第1の方向Dに沿って首部152aから延びる。頭部152bは、第1の方向Dに対して垂直である第2の方向Dに沿っての首部152aの断面寸法より大きい第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。いくつかの例では、頭部152bは、第1の方向Dに対して垂直な平面において円形である断面の形を有することができるが、他の断面の形を有してもよい。
【0084】
図28は、(i)柔軟物座部組立体200の脚連結器240(1)の各々、(ii)柔軟物座部組立体200の取っ手連結器240(2)の各々、または、(iii)柔軟物座部組立体200のシート湾曲部連結器240(3)の各々のうちの1つ以上を実装するために使用される連結器240の一例を示している。柔軟物座部201の連結器240は、プラスチックなどのポリマ、または他の適切な材料から形成される。連結器240は、柔軟物座部201の第1の側壁206(1)および第2の側壁206(2)の一方など、柔軟物座部201に取り付けられる。例えば、連結器240は、縫い付け、リベット、または他の適切な留め具によって柔軟物座部201に取り付けられる。いくつかの例では、連結器240は、柔軟物座部201に縫い付けられる厚さを有する一部分240bをそれ自体において少なくとも有する本体240aを有し得る。本体240aは平面状の形を有し得る。いくつかの例では、本体240aは、ストラップを連結器240に連結するように、それ自体を通じて支持ストラップ242の一部分またはリクライニングストラップ244を受け入れるように構成される開口240cを定める。
【0085】
本体240aは、それ自体を貫いて第1の方向Dに沿って延びる開口240dをさらに定め得る。開口240dは鍵穴の形を有し得る。開口240dは、第1の部分240eと、第1の部分240eから選択方向DS2に沿って離間される第2の部分240fと、を有し得る。好ましくは、選択方向DS2は、連結器240(1)および240(2)を実装するときには下方向であり、連結器240(3)実装するときには上方向である。第1の部分240eは、第2の方向Dに沿っての第2の部分240fの断面寸法より小さい、第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。第1の部分240eは、第2の方向Dに沿っての連結器152の頭部152bの断面寸法より小さいが、第2の方向Dに沿っての連結器152の首部152aの断面寸法より大きい、第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。第2の部分240fは、第2の方向Dに沿っての頭部152bの断面寸法より大きい、第2の方向Dに沿っての断面寸法を有し得る。したがって、頭部152bは、第2の部分240fを通じて受け入れられるように構成されており、連結器240は、首部152aが第1の部分240eに配置され、連結器240が頭部152bと運搬車フレーム100´の一部との間に捕らえられるまで、選択方向DS2に沿って(選択方向DS2に沿って下方などに)並進させられる。
【0086】
図29図31図32、および図33を参照すると、運搬車フレーム100´は上方取っ手連結器154の対を備え、柔軟物組立体200は上方取っ手連結器250(図33において符号付けされている)の対応する対を備える。各々の上方取っ手連結器154は、柔軟物座部組立体200の上方取っ手連結器250の対に連結するように構成される。上方取っ手連結器154および250は、柔軟物座部201を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bに取り付けることができる任意の適切な連結器である。例えば、柔軟物座部組立体200の上方取っ手連結器250の各々が突起および開口の一方を備え、運搬車フレーム100´の各々の対応する上方取っ手連結器154が、上方取っ手連結器250を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方と連結するように、突起および開口の一方と係合するように構成される突起および開口の他方を備える。
【0087】
上方取っ手連結器154は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの移動が上方取っ手連結器154の対応する移動をもたらすように、運搬車フレーム100´にしっかりと取り付けられる。さらに、柔軟物座部組立体200の上方取っ手連結器250は、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの移動が柔軟物座部組立体200の取っ手連結器250の対応する移動をもたらすように、取っ手連結器154にしっかりと取り付けられるように構成される。
【0088】
上方取っ手連結器250は柔軟物座部201に固定的に取り付けられる。例えば、上方取っ手連結器250は、縫い付けによって、または、リベット、ねじ、もしくは他の適切な留め具によって柔軟物座部201に取り付けられる。各々の上方取っ手連結器250は、柔軟物座部201の側部201a、201bを第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、上方取っ手連結器250の対は、柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bを第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bにそれぞれ取り外し可能に連結するように構成される。上方取っ手連結器250同士は横方向Aに沿って互いから離間される。例えば、上方取っ手連結器250は柔軟物座部201の第1の側部201aおよび第2の側部201bに配置される。
【0089】
図31および図32は、運搬車フレーム100´の上方取っ手連結器154の一例を示す。上方取っ手連結器154は、上方取っ手連結器250のうちの対応する一方の少なくとも一部分を受け入れるように構成される凹所154aをそれ自体において定める。凹所154aは、選択方向DS3に沿って互いからずれている上端154bおよび下端154cを有する。上端154bは、そこから上方取っ手留め具250が上方向に沿って取り外されるように開放している。下端154cは、上方取っ手留め具250が下方向に沿って取り外されるのを防止する停止部を定める。凹所154aは上端154bから下端154cへと細長くなっている。凹所154aは上方取っ手連結器154の外面において開口154dを定める。開口154dは上端154bと下端154cとの間で延びる。開口154dは凹所154aの内側部分に関連して細くされている。例えば、開口154dは、選択方向DS3に対して垂直である方向において断面寸法を有することができ、その断面寸法は凹所154aの内側部分の断面寸法より小さい。凹所154aは、バチ形、または、細い開口154dを伴う三角形もしくはT字形など、任意の他の適切な形を有し得る。
【0090】
図33を参照すると、上方取っ手連結器250は、柔軟物座部201に縫い付けられる厚さを有するその一部分250bを少なくとも有する本体250aを有し得る。本体250aは平面状の形を有し得る。上方取っ手連結器250は、本体250aから延びる突起250cを備える。突起250cは、選択方向DS3に沿って互いからずれている第1の端250dおよび第2の端250eを有する。突起250cは、第1の端250dから第2の端250eへと細長くなっている。突起250cは、拡大されている外側部分250fを有し得る。外側部分250fは、第1の端250dと第2の端250eとの間で延びる。突起250cは、本体250aに取り付けられる内側部分250gを有し得る。内側部分250gは外側部分250fに対して細くされる。例えば、外側部分250fは、選択方向DS3に対して垂直である方向において断面寸法を有することができ、その断面寸法は内側部分250gの断面寸法より大きい。突起250cは、バチ形、または、拡大した外側部分250fを伴う三角形もしくはT字形など、任意の他の適切な形を有し得る。上方取っ手連結器250の突起250cは、突起250cが外方向に沿って凹所154aから取り外されるのを防止するように、上方取っ手連結器154の凹所154aと合致するように構成される。例えば、突起250cの拡大した外側部分250fの断面寸法は凹所154aの開口154dの断面寸法より大きい。代替の例では、上方取っ手連結器154が突起250cを含み、上方取っ手連結器250が凹所154aを定めることは、理解されるものである。
【0091】
柔軟物座部組立体200は、(1)上方取っ手連結器250の対応する一方を、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けることと、(2)引っ張りを側壁206(1)、206(2)に加えるために側壁206(1)、206(2)を下へ引っ張ることと、(3)側壁206(1)、206(2)において引っ張りを維持するように側壁206(1)、206(2)が引っ張られる間、下方側壁連結器228(1)、228(2)の対応する一方を、停止部130(1)、130(2)の対応する一方の下で、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けることと、によって、各々の側壁206(1)、206(2)が設置されるように構成される。側壁206(1)、206(2)における引っ張りは、側壁206(1)、206(2)を第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方と強く引っ張った関係で維持することができる。いくつかの例では、柔軟物座部組立体200は、下方側壁連結器228(1)、228(2)の対応する一方を、停止部130(1)、130(2)の対応する一方の下で第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方へと取り付けた後、各々の側壁206(1)、206(2)が、上方取っ手連結器250の対応する一方を、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの対応する一方に取り付けることで設置できないように構成される。
【0092】
図31および図32に戻って参照すると、各々の上方取っ手連結器154は第1の側部154aと第2の側部154bとを備える。第1の側部154aは第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に取り付けられるように構成される。例えば、第1の側部154aは、リベット、ねじ、または他の適切な留め具によって、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方に取り付けられるように構成される。第1の側部154aは、第1の取っ手部分104aおよび第2の取っ手部分104bの一方の形に一致する湾曲した形などの形を有し得る。いくつかの例では、各々の上方取っ手連結器154の第2の側部154bは、介護者用形成体600´を取っ手104に取り外し可能に連結するように構成される。例えば、各々の上方取っ手連結器154は、介護者用形成体600´の端に取り外し可能に連結するように構成される留め具156を備える。留め具156は任意の適切な留め具である。図31および図32は、留め具156が、介護者用形成体600´の端における「T字」形の凹所と合致するように構成される「T字」形を有する突起を備える一例を示している。
【0093】
図34を見ると、いくつかの例では、柔軟物座部201の上端は、第1の取っ手部分104aと第2の取っ手部分104bとの間で介護者用形成体600´に連結するように構成される。例えば、介護者用形成体600´は開口604(図29および図34において符号付けされている)を備え、柔軟物座部201の上端は、開口604に受け入れられるように構成されるタブまたは係留部252を備える。介護者用形成体600´は、開口604に隣接する隆条部606を備える。柔軟物座部201の上端は、隆条部606が柔軟物座部201の上端に形を与えるように、隆条部606に沿って位置し得る。
【0094】
図に示されている例および実施形態の図示および記載が、例示の目的のためだけであり、本開示を限定すると解釈されるべきでないことは、留意されるべきである。当業者は、本開示が様々な実施形態を検討していることを理解するものである。また、上記の例および実施形態で先に記載されている概念が、単独で用いられてもよいこと、または、先に記載されている他の例および実施形態のいずれかとの組み合わせで用いられてもよいことは、理解されるべきである。1つの図示された実施形態に関して先に記載されている様々な代替の例および実施形態が、他に指示されていない場合、本明細書に記載されているすべての例および実施形態に当てはまることができることは、さらに理解されるべきである。
【0095】
他に明確に述べられていない場合、各々の数値および範囲は、「約」、「おおよそ」、または「実質的に」という言葉が値または範囲の前にあるかのように、おおよそであるとして解釈されるべきである。「約」、「おおよそ」、または「実質的に」という用語は、他に述べられていない場合、明示された値の15パーセント内にある範囲を記載しているとして理解され得る。
【0096】
数ある中でも、「~が可能である」、「~できる」、「~であり得る」、「~であってもよい」、「例えば」など、本明細書で使用される条件の言葉は、他に明確に述べられていない場合、または、使用されているような文脈の中で他に理解されない場合、特定の特徴、要素、および/またはステップを、特定の実施形態は含むが他の実施形態は含まないことを伝えるように、概して意図されている。したがって、このような条件の言葉は、概して、特徴、要素、および/またはステップが1つ以上の実施形態に必要とされる任意の方法であること、または、1つ以上の実施形態が、これらの特徴、要素、および/またはステップが、任意の具体的な実施形態に含まれるか、任意の具体的な実施形態で実施されるかを、著者の入力または刺激のありまたはなしで決定するための論理を必ず含むことを、意味するようには意図されていない。「~を備える」、「~を含む」、「~を有する」などの用語は、同意語であり、オープンエンドの様式で包括的に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを排除しない。また、「または」という用語は、例えば要素の列記をつなぐために使用されるとき、列記における要素の1つ、いくつか、またはすべてを意味するように、その包括的な意味で使用される(および、その排他的な意味で使用されない)。
【0097】
特定の例が記載されているが、これらの例は、本明細書で開示されている本発明の範囲を限定するように意図されていない。したがって、前述の記載における何ものも、任意の具体的な特徴、特性、ステップ、モジュール、またはブロックが必要または必須であることを意味するように意図されていない。実際、本明細書に記載されている新規の方法およびシステムは、様々な他の形態で具現化させることができ、さらに、本明細書に記載されている方法およびシステムの形態における様々な省略、代用、および変更は、本明細書で開示されている本発明の精神から逸脱することなく行うことができる。添付の特許請求の範囲およびそれらの等価は、本明細書で開示されている本発明の特定の範囲および精神の中にあるこのような形態または変更を網羅するように意図されている。
【0098】
本明細書で明記されている例示の方法のステップが、記載された順番で必ずしも実施される必要がないことは理解されるべきであり、このような方法のステップの順番は単なる例示であると理解されるべきである。同様に、追加のステップがこのような方法に含まれてもよく、特定のステップは、本発明の様々な実施形態と一致する方法で、省略または組み合わせされてもよい。
【0099】
添付の方法の請求項における要素が、もしあれば、対応する符号付けによる具体的な連続で提唱されているが、請求項の提唱がそれらの要素の一部または全部を実装するための具体的な流れを含まない場合、それらの要素は、その具体的な流れにおいて実装されることに限定されるように必ずしも意図されていない。
【0100】
「内方」、「外方」、「上方」、および「下方」という言葉は、運搬車およびその構成要素の幾何学的中心に向かう方向、またはそのような幾何学的中心から離れる方向にそれぞれ言及している。
【0101】
構成要素またはステップなどの特徴を説明するための本明細書における「1つ」への言及は、追加の特徴または特徴の倍数を排除しないことは、理解されるものである。例えば、「1つ」の特徴を有する、備える、含む、または定めるデバイスへの言及は、デバイスが少なくとも1つのその特徴を有する、備える、含む、または定める限り、デバイスが2つ以上のその特徴を有する、備える、含む、または定めることを除外するのではない。同様に、本明細書において、複数の特徴「のうちの1つ」への言及は、本発明がそれらの特徴のうちの2つ以上を含むことを排除しない。例えば、「突起および凹所の一方」を有する、備える、含む、または定めるデバイスへの言及は、デバイスが突起と凹所との両方を有することを排除しない。
【符号の説明】
【0102】
10 子供運搬車
100、100´ 子供運搬車フレーム
100a 前端
100b 後端
100c 第1の側
100d 第2の側
100e 上端
100f 下端
102 下方フレーム部分
103 交差ブレース
104 取っ手
104a 第1の取っ手部分
104b 第2の取っ手部分
104c 第3の取っ手部分
105 交差ブレース
106 脚部
108 前脚部
110 後脚部
112 車輪
114 結合部
116 足置き部
117 交差ブレース
118 脚パネル
118a 上端
118b 下端
118c 補強材
118d 脚パネル連結器
118e 開口
119 前支持縁
120 脚連結器
122 第1の部分
124 第2の部分
126 空間
128 上方取っ手連結器
128a 首部
128b 頭部
130 停止部
132 折り畳みハブ
134 アームレスト
136 前脚板
136a 凹所
138 後脚板
140 取っ手板
140a 凹所
142 折り畳み外れ止め部
142a 突起
143 ばね、弾性部材
144 アームレストハブ
144a アームレスト連結器
146 アームレスト外れ止め部
146a 係合面
146b 傾斜面
148 ばね、弾性部材
150 停止部
152(1) 脚連結器
152(2) 取っ手連結器
152(3) シート湾曲部連結器
152a 首部
152b 頭部
154 上方取っ手連結器
154a 凹所
154a 第1の側部
154b 上端
154b 第2の側部
154c 下端
154d 開口
156 留め具
160 折り畳みアクチュエータ
162 第1のストラップ
164 枢動体
164a 第1の端
164a 第2の端
166 リンク機構
168 滑車
170 横材
172 第2のストラップ
174 連結器
174a 第1の孔
174b 第2の孔
200 柔軟物座部組立体
201 柔軟物座部
201a 第1の側部
201b 第2の側部
202 シートバック
204 シートパン
204a シート湾曲部
204b 前端
206 側壁
208 脚パッド
210 脚連結器
210a 剛性突起
210b 移動可能突起
212 支持ストラップ
214 筐体
214a 第1の筐体部
214b 第2の筐体部
214c 凹所
214d 開口
216 シャトル
216a 作動面
218 付勢部材
220 脚パッド連結器
222 上方取っ手連結器
222a 主本体
222b タブ
222c 開口
222d 第1の部分
222e 第2の部分
222f 補強材開口
224 帯紐
226 補強材
226a 第1の端
226b 第2の端
226c 中央部分
228 下方側壁連結器
228a 凹所
228b トンネル
228c 本体
230 結合部
230a 第1の部分
230b 第2の部分
240 連結器
240(1) 脚連結器
240(2) 取っ手連結器
240(3) シート湾曲部連結器
240a 本体
240b 一部分
240c 開口
240d 開口
240e 第1の部分
240f 第2の部分
242 支持ストラップ
244 リクライニングストラップ
245 支持ストラップ
246 リクライニング係止部
250 上方取っ手連結器、上方取っ手留め具
250a 本体
250b 一部分
250c 突起
250d 第1の端
250e 第2の端
250f 外側部分
250g 内側部分
252 タブ、係留部
300 キャノピ
302 弓状部
400 バスケット
400 安全ベルト
401 股部バックル
402 第1のストラップ
404 第2のストラップ
406 股部ストラップ
500 チャイルドシート
600、600´ 介護者用形成体
602 凹所
604 凹所
604 開口
606 隆条部
A 横方向
枢動体164の枢動軸
折り畳みハブ132の枢動軸
第1の方向
第2の方向
選択方向
S1 選択方向
S2 選択方向
S3 選択方向
L 長手方向
V 鉛直方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23A
図23B
図23C
図23D
図23E
図23F
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
【国際調査報告】