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特表2024-520932RFインピーダンス要素を有する電気コネクタ組立体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-27
(54)【発明の名称】RFインピーダンス要素を有する電気コネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/38 20110101AFI20240520BHJP
【FI】
H01R24/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570011
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 US2022028677
(87)【国際公開番号】W WO2022240925
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】17/318,620
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518139683
【氏名又は名称】カーライル・インターコネクト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】セイジ・エー・ヴロノフスキ
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ・デー・シェイファー
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB25
5E223AB45
5E223BA12
5E223CA13
5E223CB24
5E223CB26
5E223EC30
5E223GA08
5E223GA14
5E223GA18
5E223GA83
(57)【要約】
コネクタ、及びコネクタと共に使用するためのシールドリングは、シュラウド及び中心導体を有する雄部と、ジャッキと中心導体を受け入れるように配置されたソケットとを有する雌部とを含む。導電性シールドリングが、嵌合するコネクタ部分の間に配置される。シールドリングは、雌部ジャックの可撓性歯部を取り囲むように構成された本体を有し、コネクタの雄部と雌部との間に接地経路を提供するために歯部とシュラウドとの間に捕捉されるように構成される。シールドリング本体は、直径を有する内面と直径を有する外面とを有し、シュラウドの表面と係合するためにシールドリング本体の遠位端に形成されたテーパ部分を有する。シールドリング本体は、コネクタの雄部と雌部とが嵌合するときに雌部の歯部と係合するために、近位端で半径方向内側に延在するリップを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
シュラウドと、前記シュラウドに配置された中心導体とを含む雄部と、
可撓性歯部を有するジャッキと、前記ジャッキに配置され、前記雄部の前記中心導体を受け入れるように構成されたソケットと、を含む雌部であって、前記雄部及び前記雌部は、電気的接続を提供するために互いに嵌合するように構成される、雌部と、
前記雌部の前記可撓性歯部を取り囲むように構成された本体を有し、嵌合時に前記コネクタの前記雄部と前記雌部との間に接地経路を提供するために前記雌部の前記歯部と前記雄部の前記シュラウドとの間に捕捉されるように構成される導電性シールドリングと、
を備え、
前記シールドリング本体は、直径を有する内面と直径を有する外面とを有し、前記シュラウドの表面と係合するために前記シールドリング本体の遠位端に形成されたテーパ部分を有し、
前記シールドリング本体は、前記コネクタの前記雄部と前記雌部とが嵌合するときに前記雌部の前記歯部と係合するために、前記シールドリングの近位端で半径方向内側に延在するリップを有する、コネクタ。
【請求項2】
前記シュラウドにおいて面取表面をさらに備え、前記シールドリングの前記テーパ部分は、前記面取表面に当接するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記リップは、嵌合時に前記雄部に前記雌部を固定するために前記雌部の前記歯部の基部と係合するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記リップは、前記シールドリングにおいて半径方向内側に延在し、丸端部で終端し、前記リップの前記丸端部は、前記雄部シュラウドに対して前記シールドリングを回転させるために前記雌部の前記歯部上で回転するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記テーパ部分は、前記雄部及び前記シュラウドと係合するために前記シールドリング本体の前記外径から半径方向内側に角度決めされている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記テーパ部分は、前記シールドリング本体の前記外面上のテーパ領域によって形成され、前記シールドリング本体の前記外面は、前記テーパ領域に近接する少なくとも1つの丸付セクションを含む、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
少なくとも1つの前記丸付セクションは、前記シールドリング本体の前記遠位端に丸付セクションを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
少なくとも1つの前記丸付セクションは、前記シールドリング本体の前記遠位端で前記テーパ領域と結合される外径丸付セクションを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記シールドリング本体は、前記シールドリング本体の長さのほとんどにわたって略一様な厚さを有する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記シールドリング本体の前記厚さは、0.004~0.008インチの範囲にある、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記シールドリング本体の前記テーパ部分は、前記雌部の前記歯部と係合し、嵌合したコネクタ部分に高インピーダンスキャビティを形成する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記シールドリングの前記本体は、前記コネクタの前記雄部及び前記雌部が嵌合するときに前記本体の圧縮を可能にするために、内部に形成されたスロットを含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記シールドリング本体は、0.07インチ~0.08インチの範囲の長さを有する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記シールドリング本体は、前記シールドリング本体の前記近位端における前記外面に丸付セクションを含む、請求項1に記載のコネクタ。
0.001インチ~0.008インチの範囲にある。
【請求項15】
前記テーパ部分は、前記シールドリング本体の長手軸から27度~35度の範囲の角度で前記シールドリング本体の前記外径から半径方向内側に角度決めされている、請求項1に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、コネクタの分野に関し、具体的には、同軸電気コネクタに関する。本発明は、SMPまたは同様の同軸コネクタのRFシールド性能、及び嵌合時の雄コネクタに対する雌コネクタの揺動の防止に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、SMPコネクタなどのスナップイン方式またはプッシュオン方式の同軸コネクタは、同等のネジ付き同軸コネクタと比較した場合、RFシールド性能の問題に歴史的に直面してきた。そのようなプッシュオンコネクタは、通常、コネクタの雌部の長さに沿って可撓性歯部またはフィンガを組み込む。可撓性歯部は、歯部部材の自由な屈曲を容易にするために雌型コネクタ本体の長さに沿って製造されるスロットによって形成され、その結果、それらは結合(スナップイン)中に変位し得る。そのような条件及びRFシールドの問題は、SMP、SMPM、WMP、GPO、GPPO、G4PO、#12、#14、及び#8のコネクタ及び接点を含むがこれらに限定されない、様々な方式のスナップインコネクタまたはプッシュオンコネクタに存在する。
【0003】
プッシュオン方式またはスナップイン方式の同軸コネクタはまた、特定のピッチ公差を有する一組にまとめられた構成で使用される高密度用途などにおいて、軸方向の位置ズレのリスクをもたらす可能性がある。そのような軸方向の位置ズレは、コネクタに損傷を引き起こし、信号性能の低下につながる可能性がある。位置ズレはまた、コネクタのEMIシールドが意図したように機能しない誤嵌合状態を引き起こす。
【0004】
シールドの問題に対処するために、電磁干渉(EMI)リング要素がスナップインコネクタ用に設計されており、RFシールド性能を向上させ、また軸方向の位置合わせを保証するために使用されている。そのような機能は、1以上のリング要素で達成され得る。通常、既存のリング要素は、雌型コネクタ本体の歯部の外径を包み込む内径を有する。通常、歯部とEMIリング要素との間にはほとんどまたは全く隙間がない。これは、スロットが機械的に覆われ、リング要素を揺動防止リング及びRFシールドとして使用できるように支持することを確実にするために行われる。既存のリング設計は、リングが全くない場合と比較して、軸方向の位置合わせを幾分改善し、RFシールド性能をいくらか改善するが、依然として様々な業界要件を満たす必要がある。これは、リング要素が滑らかなボア戻止で使用される場合に特にそうである。
【0005】
図1A図1B及び図1Cは、現場の既存のリング要素を表すEMIリング12を利用するコネクタ10の一例を示す。そのような設計は、図1Aに示すようにプッシュオン方式コネクタに着座して実装されると、縮小した遠位外径区域17を有し、したがってコネクタ部分6の雄シュラウド16に一貫して接触しない可能性がある。そのような着座は、それが滑らかなボアであるか、限定的な戻止であるか、または完全な戻止であるかなど、シュラウドの戻止に依存する。それはまた、コネクタ部品間の積み重ね公差にも依存する。既存の設計において雄コネクタシュラウドと一貫して着座して接触しないことは、接地経路における損失に起因してRFシールド性能の低下を引き起こす。劣化したシールドは、嵌合不良のためにリングが歯部を適切にシールドしないことに単に起因し得る。また、そのような既存のリングは、1つまたは2つの戻止の変動においてある程度機能するが、一般に、3つすべてについて機能するわけではない。
【0006】
さらに、図1Bに示すような既存のリング設計を利用すると、雌型歯部24とEMIリングのIDとの間に隙間はない。これは、様々な異なるコネクタ部分が誤嵌合状態にあるときにリングが適切に調整されることを妨げる。また、リング12の内径と歯部24の外側直径との間に隙間がないため、伝播エネルギーがコネクタ部分6、8の内部回路から出るのを反射及び防止することができ、したがって、絶縁またはRFシールドを考慮すると、ケーブル組立体の内外のいずれかに漂遊RF信号を許容しやすい高インピーダンス部分を形成する可能性はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの用途では、RFシールド性能を向上させるプッシュオンコネクタ用に設計された最適化されたEMIリングが望ましい。さらに、嵌合不良状態であってもその性能を維持するアンチロック機能を維持しながら、業界仕様を容易に満たすEMIリング及びコネクタ設計を有することが望ましい。そのような設計は、業界に存在する潜在的な性能の問題に対処する。さらに、嵌合戻止に関係なくこの改善を達成することができるEMIリングは、既存の技術よりも有利であり、非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コネクタ、及びコネクタと共に使用するためのシールドリングは、シュラウド及び中心導体を有する雄部と、可撓性歯部を有するジャッキと中心導体を受け入れるように配置されたソケットとを有する雌部とを含む。雄部及び雌部は、電気的接続を提供するために互いに嵌合するように構成される。導電性シールドリングが、嵌合するコネクタ部分の間に配置される。シールドリングは、雌部の可撓性歯部を取り囲むように構成された本体を有し、コネクタの雄部と雌部との間に接地経路を提供するために歯部とシュラウドとの間に捕捉されるように構成される。シールドリング本体は、直径を有する内面と直径を有する外面とを有し、シュラウドの表面と係合するためにシールドリング本体の遠位端に形成されたテーパ部分を有する。シールドリング本体は、コネクタの雄部と雌部とが嵌合するときに雌部の歯部と係合するために、近位端で半径方向内側に延在するリップを有する。
【0009】
添付の図面は必ずしも縮尺通りではなく、本発明の基本原理を説明する様々な特徴の幾分単純化された表現を提示することを理解されたい。例えば、様々な図示された構成要素の特定の寸法、向き、位置、及び形状を含む、本明細書に開示された一連の動作の特定の設計特徴は、特定の意図された用途及び使用環境によって部分的に決定される。図示の実施形態の特定の特徴は、視覚化及び明確な理解を容易にするために、他のものに対して拡大または歪曲されている。特に、薄い特徴部は、例えば、明瞭化または説明のために厚くされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】既存のEMIシールドリング設計を使用した電気コネクタ組立体を示す分解断面図である。
図1B図1AのEMIシールドリング設計を使用した接続された電気コネクタ組立体を示す断面図である。
図1C図1AのEMIリングの側面図である。
図2A】本発明の一実施形態によるEMIシールドリング設計を使用した電気コネクタ組立体を示す分解斜視図である。
図2B】本発明の一実施形態によるEMIシールドリング設計を使用して互いに接続された電気コネクタ組立体を示す斜視図である。
図3】本発明による図2AのEMIシールドリング設計を使用した電気コネクタ組立体の断面分解図である。
図3A図2AのEMIシールドリング設計の特徴を示す、図3のセクション3Aの拡大図である。
図3B図2AのEMIシールドリング設計の特徴を示す、図3のセクション3Bの拡大図である。
図3C図2AのEMIシールドリング設計の側面図である。
図4】本発明による図2AのEMIリング設計を使用した接続された電気コネクタ組立体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1A図1B、及び図1Cは、例示の目的で現場の既存のリング要素を表すプッシュオンまたはスナップインコネクタ組立体5及びEMIリング12の一例を示す。コネクタ組立体5は、一般的なプッシュオンコネクタを表し、雄ピンまたは中心導体7を有する雄部6と、ピン7を受け入れるための雌ソケット9を有する雌部8とを含む。雌部8は、適切なケーブル10に結合されて示されている。雄部6もまた、ケーブル(図示せず)と結合することができる。図示されたコネクタ組立体5は限定的ではなく、雄部または雌部6、8の一方または両方は、回路基板上などに配置または実装されてもよい。したがって、本発明は、それが実装されるコネクタ及びコネクタ部分の配置に限定されない。
【0012】
プッシュオン方式コネクタ組立体によれば、雄部6及び雌部8は、完全な接続を形成するために互いに押し込まれるように構成され、ピン7はソケット9によって受け入れられ、雌部8の可撓性歯部24は、本明細書で説明するように、雄部6の雄シュラウド16内に受け入れられる。一般に、ピン7及びソケット9は、図1Aに示すように、適切な絶縁要素11、13によって囲まれて、コネクタ組立体の中心導体要素を外側歯部24またはシュラウド16から絶縁する。歯部24及びシュラウド16は、各コネクタ部分6、8の外側導体を形成する。プッシュオンコネクタ組立体のタイプに応じて、シュラウド16は、可撓性歯部24の張り出したフレア端部38を受け入れるためにソケット31内に戻止36を形成することができ、端部38は、図1Bに示すように、2つのコネクタ部分6、8を着座させて固定するために戻止36に嵌め込まれる。
【0013】
EMIリング12は、近位端に外径15を有し、遠位端に縮小した外径14を有する本体を有する。リング内のテーパまたはテーパ部分17は、テーパ区域18を介して近位端直径15から遠位端直径14まで先細になる。遠位端外径区域19は、雄シュラウド16への挿入を容易にする。シュラウド16は、ピン7を取り囲み、図1Bに示すように、雌部8を受け入れるためのソケット31を形成する。図1Cに見られるように、リングを圧縮するために中実リング12にスロット20が形成される。リング12は、雄部6と雌部8との間に捕捉される。具体的には、リング12は、コネクタの雌部8の可撓性歯部24を囲み、歯部24と共に雄部6の雄シュラウド16によって形成されたソケット31に挿入される。
【0014】
図1Bの断面に見られるように、リング12はまた、内径テーパ30を介して近位内径28からより小さい遠位内径29まで先細になる特定の断面厚さ26を有する。このような既存のリング設計は、図1Bに示すように、リング12がコネクタの着座面32に着座しているとき、シールドの問題を呈する。より具体的には、近位端のリング12は、図1Bに示すように、雄シュラウド内に着座したときに雄シュラウド16に接触しない可能性がある。リング12のそのような着座は、それが滑らかなボアであるか、限定的な戻止であるか、または完全な戻止であるかなど、シュラウド16の戻止に依存する。着座はまた、コネクタ部品間の積み重ね公差にも依存する。リング12が雄コネクタシュラウド16に着座して一貫して接触しないことは、接地経路における損失に起因してRFシールド性能の低下を引き起こす。劣化したシールド態様は、嵌合不良のために、歯部14を意図したようにシールドしない可能性がある。また、図1Aに示すようなそのようなリング12は、1つまたは2つの戻止コネクタの変形形態においてある程度機能することができるが、3つの変形形態すべてにおいて機能するわけではない。
【0015】
さらに、縮小した遠位端内径29及び外径14では、図1Bに見られるように、雌型歯部24とEMIリング12の内径29との間にはほとんどまたは全く有意な間隙がない。これは、コネクタ16、22が誤嵌合状態にあるときにリング12が適切に調整されることを妨げる。また、リングの内径29と歯部24の外側直径34との間に隙間がないため、伝播エネルギーを反射してコネクタの内部回路から出るのを防止することができる高インピーダンス特徴を形成する可能性はほとんどない。したがって、図示のような既存の解決策は、絶縁またはRFシールドを考慮すると、ケーブル組立体の内外のいずれかに漂遊RF信号を許容する可能性がある。
【0016】
図2図4は、本発明の一実施形態によるEMIシールドリング構造を示す。EMIシールドリング構造またはリング50は、Be-Cuまたは同様の可撓性金属もしくは合金からなる。その場合、リング50は、金または同様の高導電性金属もしくは合金の1以上の層(図示せず)でコーティングされる。リング50は、従来技術の様々な欠点に対処し、同軸コネクタの雌部の本体に接触して、雄部に対するコネクタの雌部の揺動を制限する。シールドリング50は、コネクタ組立体51のより良好な接触及び滑らかな嵌合/嵌合解除を可能にし、嵌合時に互いに対するコネクタ部分の回転を可能にするリップを含む。
【0017】
図2Aを参照すると、本発明のEMIリング50を利用するためのプッシュオンコネクタ組立体51が示されている。具体的には、コネクタ組立体51は、雄部または本体54と、電気的接続を形成するために一緒に押すかまたは一緒にスナップ留めすることができる雌部または本体52とを組み込む。2つのコネクタ部分52、54は、図2Bに示すように、一体となってEMIリング50を挟み込む。雌コネクタ部分52は、ケーブル56に取り付けられて示されており、雄部54は、ケーブル、プリント回路基板、または他の信号搬送媒体を含む適切な信号導体と結合され得るインターフェース58を備えて示されている。コネクタの雄部及び雌部の各々の異なるフォームファクタまたは実装形態、またはリング50を着座させるために利用されるプッシュオン/スナップインコネクタのタイプは、本発明を限定するものではなく、図示された実施形態でもない。
【0018】
一般に、本発明のEMIリング50を利用するプッシュオンコネクタ51は同軸コネクタであり、図3に示すように、適切な絶縁層66によって分離された雄シュラウド76の形態の内側または中心導体またはピン64及び外側導体を有する雄部を含む。図2Aに示すように、雌部52は、絶縁体62で囲まれた中心導体60を有するケーブル56に結合される。ケーブル56内の中心導体及び絶縁体は、外側導体(図示せず)と共に、完成したケーブルを構成するために適切な絶縁体57によって囲まれている。ケーブルの中心導体60は、適切な絶縁体72によって囲まれた雌部52のソケット70に結合され、ケーブルの外側導体は、コネクタジャック75の雌本体に結合される。ジャック75は、プッシュオンコネクタ構成に関して当技術分野で周知であるように、複数の可撓性歯部74を含む。
【0019】
図3を参照すると、雄コネクタ部分54は、ピン64及び絶縁体66を収容するためのソケット78を形成するシュラウド76を含む。上述したように、シュラウド、ソケット、及びピンは、いくつかのコネクタフォームファクタに実装することができ、例えばケーブル及び回路基板接続で使用することができる。したがって、本発明のEMIリング50は、上述したような特定のプッシュオンコネクタ構成に限定されない。シュラウド76のソケット78は、中心ピン64が雌コネクタ部分52のソケット70に受け入れられている間に、コネクタの雌部52の可撓性歯部74を受け入れるように構成される。図2A図4に示す実施形態は、コネクタの雌部52のジャック75を構成する可撓性歯部74のフレア端部82を受け入れる戻止80を含む。本発明は、それぞれのレベルの係合/係合解除力で、完全な戻止、限定的な戻止、及び滑らかなボアなどの異なる戻止システムを使用するコネクタと共に使用され得る。したがって、本発明は、様々な異なるプッシュオン及びスナップイン嵌合スタイルと共に使用され得る。
【0020】
EMIシールドリング50は、図3に示すように、内径D1を画定する内面100を有する。シールドリング50はまた、ODまたは外径D2を画定する外面102を含む。直径の差は、リングの厚さを規定する。本発明の一特徴によれば、EMIシールドリング50の厚さ及び外径は、本明細書で説明するように、高インピーダンスキャビティを形成するように最適化され、伝送線路のインピーダンス変化に基づいて任意のエスケープ信号をコネクタ及び関連する回路に反射して戻すことにより、リング50のRFシールド性能を高める。本体の厚さはまた、コネクタ組立体内でわずかに位置ズレしていてもその接地経路を維持するように、撓みによるリングの調整を可能にする。すなわち、EMIリング50の厚さ及びその中に形成されたスロット53(図3Cを参照)は、適切な嵌合力及び耐久性のために、ならびにRF信号を反射して組立体内部回路に戻すように最適化された高インピーダンスキャビティ用の外側導体を提供するために最適化される。リング50の本体の厚さはまた、嵌合中にコネクタを位置合わせするのに役立つように撓みを可能にし、わずかに嵌合不良であっても嵌合シュラウド76とのより多くの電気的接触を提供する。本発明のリングのこの特徴は、柔軟性が制限されている現在の従来技術に特徴的な重量体からの脱却である。本発明の実施形態によれば、リング50は、0.004インチ~0.008インチの範囲の厚さを有し、0.020インチ~0.040インチの範囲の幅Wを有するスロットを有する。シールドリング本体は、0.07インチ~0.08インチの範囲の長さを有する。
【0021】
EMIシールドリング50は、雌コネクタ部分52に対して画定された近位端104及び遠位端106と、EMIシールドリングが着座する歯部74とを含む。リング50の厚さは、図4に示すように、雌部52を有する雄シュラウド76への容易な挿入を可能にするのに十分に薄い。
【0022】
本発明の一特徴によれば、EMIシールドリングは、EMIシールドリング50の遠位端106にテーパ部分110を含む。図3Aに分解図で示すように、テーパ部分110は、遠位端先端区域112と、テーパセクション114と、遠位端外径区域116とによって画定される。本発明の一実施形態では、遠位端先端区域112は、0.001~0.008の範囲の半径を有し得る。同様に、遠位端外径区域116は、0.010~0.030の範囲の半径を有し得る。テーパセクション114は、図3に示すように、コネクタ51の長手軸Lに対して27~35の範囲の角度θで延在する。遠位外径のテーパセクション114は、嵌合シュラウド76への電気的接地のために最適化された角度を有する。テーパセクションは、図4に示すように、雄シュラウドの対応するテーパセクション77と電気的に接触するように最適化されるように寸法決め及び角度決めされる。テーパセクション77は、すべての戻止においてほぼ一貫しており、したがって、リング50を使用するRFシールド性能は、嵌合戻止に関係なく改善される。これにより、RFシールド性能を、異なるコネクタ構成のすべての戻止にわたって一貫させることができる。本明細書で説明するように、遠位端テーパセクション114及び遠位端先端区域112、ならびに近位内径リップ120は、最適な分離性能のために漂遊信号が内部回路に入るのをシールドするのに役立つ接地を提供する。
【0023】
図3Bに示すように、EMIシールドリング50はまた、リングの近位端104に形成されたリップ120を含む。リップ120は、中心軸または長手軸Lに向かってリング50内で半径方向内側に延在し、内径区域122を含む。近位端104の内径上のリップ120は、雄部54に対するコネクタの雌部の揺動を制限するために、雌コネクタ部分52の本体または歯部74に接触する。近位端リップ120はまた、電気的接地及び安定性を提供する雌コネクタ部分52の着座面142に接触する。リップの内径区域122は、0.001~0.008の範囲にある。
【0024】
リップ120はまた、近位端104に外径区域124を含む。近位端リップは、より容易な設置及び電気的接触の増加を可能にするために、内径に区域122を有し、リップの外径に区域124を有する。リップ120は、遠位端106に区域112を有し、近位端104に区域122を有し、コネクタ部分52、54のより良好な接触及び滑らかな嵌合/嵌合解除を可能にする。近位端104における外径区域124は、0.001~0.008の範囲にあってもよい。近位端リップ120は、雌部52の歯部74と係合するために、図3Bに示すようにDの距離だけシールドリング50内で半径方向内側に延在する。近位リップの距離Dまたは長さは、リング50の内径または内面100から0.001インチ~0.012インチの範囲にあってもよい。近位端リップ120は、より容易な設置及び電気的接触の増加を可能にするために区域122を有する。EMIリングは近位外径区域124も有し、コネクタが互いに対して回転することを可能にし、最適なEMIシールド及び耐揺動性能のためのリングの調整を可能にする。
【0025】
雌部52が雄部ソケット78に着座または押し込まれた状態でリングがコネクタ51に着座すると、図4に示すように、リップ120が内径122で雌部52に接触する。具体的には、EMIシールドリング50がコネクタ組立体の部分の間に捕捉されると、リップ120が可撓性歯部74の基部140に接触する。リップ120は、嵌合コネクタ部分52、54の着座面142を画定する雌部52の肩部144に当接する。リップ120は、コネクタの雌部52に接触し、雄部54に対する雌部52の揺動を制限する。シールドリングの近位端104に形成された区域124及びリングの遠位端106に形成された区域112は、雌コネクタ部分52と雄コネクタ部分54との間のより良好な接触ならびにより滑らかな嵌合及び嵌合解除を可能にする。さらに、これらの区域は、図4に示すように嵌合されたときにコネクタ部分の互いに対する回転を可能にする。
【0026】
図3Cを参照すると、リング50はまた、その長さLに沿ってスロット53を有し、スロットは、滑らかな嵌合/嵌合解除のために圧縮することを可能にし、シュラウド76との電気的接触を維持しながら軸方向の位置合わせを支援する遠位端106を近位端104に対して屈曲させることを可能にする。スロットは、上述のように幅Wを有し得る。
【0027】
図4を参照すると、コネクタ部分52、54及びリング50が互いに結合されると、リップ120は、図4の領域152に示すように歯部74に接触し、テーパセクション114は、領域150に示すようにシュラウドの表面77に接触し、位置合わせに関係なく常に接触したままである。リングのこの接触は、位置ズレしたコネクタを再整列させるように作用し、揺動防止能力を提供する。図4の着座位置に示すようなリング50の厚さは、コネクタ部分52、54がわずかに嵌合不良であっても適切な電気接地経路を提供する屈曲を可能にする。テーパセクション114と戻止面77との間の接触は、図4の領域154に示すように高インピーダンスチョークキャビティの維持をもたらす。本発明のリング50を使用すると、EMIリング50のテーパセクション114により接点及びチョーク空洞が維持されるため、戻止のタイプはあまり重要ではない。
【0028】
本発明をその実施形態の説明によって例示してきたが、実施形態をかなり詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に限定すること、または決して限定することは、本出願人の意図ではない。さらなる利点及び修正は、当業者には容易に明らかになるであろう。したがって、本発明のより広い態様は、代表的な装置及び方法の特定の詳細、ならびに図示及び説明された例示的な例に限定されない。したがって、出願人の一般的な発明概念の精神または範囲から逸脱することなく、そのような詳細から逸脱し得る。
【符号の説明】
【0029】
5 コネクタ組立体、6 雄部、7 中心導体、8 雌部、9 雌ソケット、10 ケーブル、11 絶縁要素、12 電磁干渉(EMI)リング、13 絶縁要素、14 遠位端直径、15 近位端直径、16 雄シュラウド、17 テーパ部分、18 テーパ区域、19 遠位端外径区域、20 スロット、24 可撓性歯部、26 断面厚さ、28 近位内径、29 遠位内径、30 内径テーパ、31 ソケット、32 着座面、34 外側直径、36 戻止、38 端部、50 リング、51 コネクタ組立体、52 雌部、53 スロット、54 雄部、56 ケーブル、57 絶縁体、58 インターフェース、60 中心導体、62 絶縁体、64 ピン、66 絶縁層、70 ソケット、72 絶縁体、74 可撓性歯部、75 コネクタジャック、76 雄シュラウド、77 テーパセクション、78 ソケット、80 戻止、82 フレア端部、100 内面、102 外面、104 近位端、106 遠位端、110 テーパ部分、112 遠位端先端区域、114 テーパセクション、116 遠位端外径区域、120 近位内径リップ、122 内径区域、124 外径区域、140 基部、142 着座面、144 肩部、150 領域、152 領域、154 領域
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3
図3A
図3B
図3C
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
シュラウドと、前記シュラウドに配置された中心導体とを含む雄部と、
可撓性歯部を有するジャッキと、前記ジャッキに配置され、前記雄部の前記中心導体を受け入れるように構成されたソケットと、を含む雌部であって、前記雄部及び前記雌部は、電気的接続を提供するために互いに嵌合するように構成される、雌部と、
前記雌部の前記可撓性歯部を取り囲むように構成された本体を有し、嵌合時に前記コネクタの前記雄部と前記雌部との間に接地経路を提供するために前記雌部の前記歯部と前記雄部の前記シュラウドとの間に捕捉されるように構成される導電性シールドリングと、
を備え、
前記シールドリング本体は、直径を有する内面と直径を有する外面とを有し、前記シュラウドの表面と係合するために前記シールドリング本体の遠位端に形成されたテーパ部分を有し、
前記シールドリング本体は、前記コネクタの前記雄部と前記雌部とが嵌合するときに前記雌部の前記歯部と係合するために、前記シールドリングの近位端で半径方向内側に延在するリップを有する、コネクタ。
【請求項2】
前記シュラウドにおいて面取表面をさらに備え、前記シールドリングの前記テーパ部分は、前記面取表面に当接するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記リップは、嵌合時に前記雄部に前記雌部を固定するために前記雌部の前記歯部の基部と係合するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記リップは、前記シールドリングにおいて半径方向内側に延在し、丸端部で終端し、前記リップの前記丸端部は、前記雄部シュラウドに対して前記シールドリングを回転させるために前記雌部の前記歯部上で回転するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記テーパ部分は、前記雄部及び前記シュラウドと係合するために前記シールドリング本体の前記外径から半径方向内側に角度決めされている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記テーパ部分は、前記シールドリング本体の前記外面上のテーパ領域によって形成され、前記シールドリング本体の前記外面は、前記テーパ領域に近接する少なくとも1つの丸付セクションを含む、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
少なくとも1つの前記丸付セクションは、前記シールドリング本体の前記遠位端に丸付セクションを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
少なくとも1つの前記丸付セクションは、前記シールドリング本体の前記遠位端で前記テーパ領域と結合される外径丸付セクションを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記シールドリング本体は、前記シールドリング本体の長さのほとんどにわたって略一様な厚さを有する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記シールドリング本体の前記厚さは、0.004~0.008インチの範囲にある、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記シールドリング本体の前記テーパ部分は、前記雌部の前記歯部と係合し、嵌合したコネクタ部分に高インピーダンスキャビティを形成する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記シールドリングの前記本体は、前記コネクタの前記雄部及び前記雌部が嵌合するときに前記本体の圧縮を可能にするために、内部に形成されたスロットを含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記シールドリング本体は、0.07インチ~0.08インチの範囲の長さを有する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記シールドリング本体は、前記シールドリング本体の前記近位端における前記外面に丸付セクションを含む、請求項1に記載のコネクタ。
0.001インチ~0.008インチの範囲にある。
【請求項15】
前記テーパ部分は、前記シールドリング本体の長手軸から27度~35度の範囲の角度で前記シールドリング本体の前記外径から半径方向内側に角度決めされている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項16】
コネクタであって、
雄部及び雌部であって、前記雌部は電気的接続を提供するために前記雄部と嵌合するように構成され、少なくとも1つの可撓性要素を含む、雄部及び雌部と、
前記雌部の少なくとも1つの前記可撓性要素を取り囲むように構成された円筒形本体を有し、嵌合時に前記コネクタの前記雄部と前記雌部との間に接地経路を提供するための導電性シールドリングと、
を備え、
前記シールドリング本体は、内面及び外面と、前記雄部の表面と係合するために前記シールドリング本体の遠位端で半径方向内側に延在するテーパ部分とを有し、
前記シールドリング本体は、前記コネクタの前記雄部と前記雌部とが嵌合するときに前記雌部の少なくとも1つの前記可撓性要素と係合するために、前記シールドリングの近位端で半径方向内側に延在するリップを有する、コネクタ。
【請求項17】
前記雄部において面取表面をさらに備え、前記シールドリングの前記テーパ部分は、前記雄部及び前記雌部が嵌合するときに前記面取表面に当接するように構成される、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記リップは、嵌合時に前記雄部に前記雌部を固定するために少なくとも1つの前記可撓性要素の基部と係合するように構成される、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項19】
前記リップは、前記シールドリング本体上において半径方向内側に延在し、丸端部で終端し、前記リップの前記丸端部は、前記シールドリングを回転させるために前記雌部の少なくとも1つの前記可撓性要素上で回転するように構成される、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記テーパ部分は、前記シールドリング本体の前記外面上のテーパセクションと、前記テーパセクションに近接する少なくとも1つの丸付セクションと、を含む、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項21】
少なくとも1つの前記丸付セクションは、前記シールドリング本体の前記遠位端における先端丸付セクションまたは前記シールドリング本体の前記遠位端に近接した外径丸付セクションの少なくとも1つを含む、請求項20に記載のコネクタ。
【請求項22】
前記シールドリング本体の前記内面と外面との間の厚さは、0.004インチ~0.008インチの範囲にある、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項23】
前記シールドリングの前記本体は、前記コネクタの前記雄部及び前記雌部が嵌合するときに前記本体の圧縮を可能にするために、内部に形成されたスロットを含む、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項24】
前記シールドリング本体は、0.07インチ~0.08インチの範囲の長さを有する、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項25】
前記テーパ部分は、前記シールドリング本体の長手軸から27度~35度の範囲の角度で半径方向内側に角度決めされている、請求項16に記載のコネクタ。
【請求項26】
コネクタの対向部分間に、前記コネクタ部分が嵌合するときに接地経路を提供するためのシールドリングであって、前記シールドリングは、
内面及び外面を有する導電性本体であって、前記本体内面は、第1のコネクタ部分の可撓性要素の外面を取り囲むように構成される、導電性本体と、
前記導電性本体の遠位端に半径方向内側に延在するテーパ部分であって、前記テーパ部分は、前記コネクタ部分が嵌合するときに前記導電性本体及び前記第1のコネクタ部分を取り囲む第2のコネクタ部分の内面と係合するように構成される、テーパ部分と、
前記コネクタ部分が嵌合するときに前記コネクタの前記第1のコネクタ部分の前記可撓性要素と係合するために、前記導電性本体の近位端で半径方向内側に延在するリップと、
を備える、シールドリング。
【請求項27】
前記第1のコネクタ部分は、可撓性歯部を有する雌部であり、
前記第2のコネクタ部分は、前記コネクタ部分が嵌合するときに前記可撓性歯部を取り囲むシュラウドを有する雄部であり、
前記テーパ部分は、前記シュラウドの内面と係合するように構成され、
前記リップは、前記可撓性歯部と係合するように構成されて延在する、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項28】
前記テーパ部分は、前記雄部の前記シュラウドの面取表面に当接するように構成される、請求項27に記載のシールドリング。
【請求項29】
前記リップは、半径方向内側に延在し、丸端部で終端し、前記リップの前記丸端部は、前記シールドリングを回転させるために第1のコネクタ部分上で回転するように構成される、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項30】
前記テーパ部分は、前記導電性本体の前記外面上のテーパセクションと、前記テーパセクションに近接する少なくとも1つの丸付セクションとを含む、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項31】
少なくとも1つの前記丸付セクションは、前記導電性本体の前記遠位端における先端丸付セクションまたは前記導電性本体の前記遠位端に近接した外径丸付セクションの少なくとも1つを含む、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項32】
前記導電性本体は、前記導電性本体の前記内面と外面との間の厚さが0.004インチ~0.008インチの範囲にある、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項33】
前記導電性本体は、前記第1及び第2のコネクタ部分が嵌合するときに前記導電性本体の圧縮を可能にするために、内部に形成されたスロットを含む、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項34】
前記導電性本体は、0.07インチ~0.08インチの範囲の長さを有する、請求項26に記載のシールドリング。
【請求項35】
前記テーパ部分は、前記本体の長手軸から27度~35度の範囲の角度で前記導電性本体の前記外径から半径方向内側に角度決めされている、請求項26に記載のシールドリング。
【国際調査報告】