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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-27
(54)【発明の名称】メモリ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20240520BHJP
【FI】
H10B12/00 681A
H10B12/00 661
H10B12/00 821
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571416
(86)(22)【出願日】2022-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2022086419
(87)【国際公開番号】W WO2023178744
(87)【国際公開日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】202210289745.9
(32)【優先日】2022-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】蘇 星松
(72)【発明者】
【氏名】肖 徳元
(72)【発明者】
【氏名】白 衛平
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD01
5F083GA10
5F083GA27
5F083HA02
5F083HA06
5F083JA02
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA03
5F083LA12
5F083LA16
5F083PR03
5F083PR21
5F083PR25
(57)【要約】
本開示は、半導体技術分野に関し、ワードラインの製造困難の技術的課題を解決する、メモリ及びその製造方法を提供し、当該製造方法は、基板の上に積層構造を形成することであって、積層構造は、第1方向に交互に積層して設けられた犠牲層とアクティブ層とを含む、ことと、第1領域に位置する積層構造の一部を除去して、離間して設けられて第2方向に延在する複数の第1トレンチを形成することであって、第1トレンチは基板を露出させることによって、第1領域に位置するアクティブ層を、離間して設けられた複数のアクティブ柱に分離する、ことと、第1領域及び第2領域に位置する犠牲層を除去して、第2領域に位置するアクティブ層の一部を除去して、第2領域の第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層を形成することと、接続層とアクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することと、を含む。ゲート材料層をワードラインとし、接続層を設けることにより、ワードラインの製造及び引き出しが容易になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリの製造方法であって、
基板を提供することと、
前記基板の上に積層構造を形成することであって、前記積層構造は、第1方向に交互に積層して設けられた犠牲層とアクティブ層とを含む、ことと、
第1領域に位置する前記積層構造の一部を除去して、離間して設けられて第2方向に延在する複数の第1トレンチを形成することであって、前記第1トレンチは前記基板を露出させることによって、前記第1領域に位置する前記アクティブ層を、離間して設けられた複数のアクティブ柱に分離する、ことと、
前記第1トレンチを利用して、前記第1領域に位置する前記アクティブ柱及び前記第2領域の前記アクティブ層がいずれも前記第1方向に沿って離間して設けられるように、前記第1領域及び第2領域に位置する前記犠牲層を除去することであって、前記第2領域は前記第1領域に隣接する、ことと、
前記第2領域に位置する前記アクティブ層の一部を除去して、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層を形成することと、
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することであって、同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに隔離される、ことと、を含む、メモリの製造方法。
【請求項2】
前記基板から離れる方向に沿って、複数の前記接続層の長さは順次減少し、これにより、複数の前記接続層の前記第1領域から離れた側の端部は段差状である、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項3】
前記基板の上に積層構造を形成することは、
前記積層構造が形成されるまで、前記基板の上に、前記犠牲層と前記アクティブ層とを順次交互に1層ずつ重複して形成することを含み、前記積層構造の前記基板に最も近い層は前記犠牲層であり、前記積層構造の前記基板から最も遠い層は前記アクティブ層である、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項4】
前記犠牲層及び前記アクティブ層は、前記基板においてエピタキシャル成長プロセスにより形成される、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項5】
前記アクティブ層の材質は、N型ドープシリコンを含み、前記犠牲層の材質は、ゲルマニウムシリコンを含む、
請求項4に記載のメモリの製造方法。
【請求項6】
前記第1領域に位置する前記積層構造の一部を除去して、離間して設けられて前記第2方向に延在する複数の前記第1トレンチを形成することは、
前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングして、前記積層構造を貫通する前記第1トレンチを形成することを含む、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項7】
前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングして、前記積層構造を貫通する前記第1トレンチを形成することは、
前記積層構造の上に第1マスク層を形成することであって、前記第1領域に位置する前記第1マスク層は第1パターンを有する、ことと、
前記第1マスク層をマスクとして、前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングして、前記第1トレンチを形成することと、を含む、
請求項6に記載のメモリの製造方法。
【請求項8】
前記第1トレンチを利用して、前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記犠牲層を除去することは、
前記第1トレンチによって前記犠牲層の側壁を露出させ、ウェットエッチングプロセスにより、前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記犠牲層を除去することを含む、
請求項7に記載のメモリの製造方法。
【請求項9】
前記積層構造の上に前記第1マスク層を形成することは、
前記積層構造の上に保護層を形成し、前記保護層の上に前記第1マスク層を形成することを含む、
請求項7に記載のメモリの製造方法。
【請求項10】
前記第1マスク層をマスクとして、前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングすることは、
前記第1マスク層をマスクとして、前記第1領域に位置する前記保護層をエッチングして、前記第1パターンを前記保護層に転写することと、
前記第1マスク層を除去して、パターニングされた前記保護層で前記積層構造のエッチングを継続することと、を含む、
請求項9に記載のメモリの製造方法。
【請求項11】
前記第2領域に位置する前記アクティブ層の一部を除去して、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の前記接続層を形成することは、
前記アクティブ層の上に第2マスク層を形成することであって、前記第2領域に位置する前記第2マスク層は第2パターンを有する、ことと、
前記第2マスク層をマスクとして、前記第2領域に位置する前記アクティブ層をエッチングして、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の前記接続層を形成することと、
前記第2マスク層を除去することと、を含む、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項12】
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することは、
前記接続層と前記アクティブ柱の表面を被覆するゲート誘電体層を形成することであって、各前記接続層と各前記アクティブ柱の表面の前記ゲート誘電体層の間にギャップがある、ことと、
前記ゲート誘電体層の表面を覆うようにゲート導電層を堆積することと、を含む、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項13】
同層に設けられた前記ゲート誘電体層の上の前記ゲート導電層は互いに連通され、異層に設けられた前記ゲート誘電体層の上の前記ゲート導電層は互いに隔離される、
請求項12に記載のメモリの製造方法。
【請求項14】
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成すると同時に、前記メモリの製造方法は、
前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記基板の上に前記ゲート材料層を形成することをさらに含み、前記基板の上の前記ゲート材料層は、前記アクティブ柱上の前記ゲート材料層及び前記接続層の上の前記ゲート材料層と、互いに隔離されている、
請求項12に記載のメモリの製造方法。
【請求項15】
同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層が互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層が互いに隔離されるように、前記接続層と前記アクティブ柱を被覆する前記ゲート材料層を形成した後に、前記メモリの製造方法は、
離間して設けられて前記第1方向に延在する複数のコンタクトプラグを形成することをさらに含み、各前記コンタクトプラグは、前記第2領域に位置する1つの前記ゲート材料層と接触する、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項16】
メモリであって、前記メモリは隣接する第1領域と第2領域とを有し、
前記第2領域に位置して第1方向に沿って離間して設けられた複数の接続層であって、複数の前記接続層の前記第1領域から離れた端部が段差状に形成される、複数の接続層と、
前記第1領域に位置して前記第1方向に沿って離間して設けられた複数のアクティブ柱層であって、各前記アクティブ柱層が1つの前記接続層と同層に設けられ、各前記アクティブ柱層が離間して設けられた複数のアクティブ柱を有し、且つ各前記アクティブ柱が第2方向に沿って延在する、複数のアクティブ柱層と、
前記接続層の上及び前記アクティブ柱上に位置するゲート材料層であって、同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに隔離される、ゲート材料層と、を含む、メモリ。
【請求項17】
前記メモリは、前記第1領域に隣接する第3領域をさらに有し、前記メモリは、
前記第3領域に位置し、離間して設けられた複数のコンデンサをさらに含み、前記コンデンサが前記第2方向に沿って延在し、各前記コンデンサが1つの前記アクティブ柱に電気的に接続される、
請求項16に記載のメモリ。
【請求項18】
前記メモリは、
離間して設けられて前記第1方向に延在する複数のコンタクトプラグをさらに含み、各前記コンタクトプラグは、前記第2領域に位置する1つの前記ゲート材料層と接触する、
請求項16に記載のメモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年03月23日に中国特許局に提出された、出願番号が202210289745.9であり、発明の名称が「メモリ及びその製造方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、半導体技術分野に関し、特に、メモリ及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
半導体技術の発展に伴い、メモリ、特にDRAM(Dynamic Random Access Memory)は、高い記憶密度と速い読み書き速度を有するため、様々な電子機器に広く適用されている。
【0004】
DRAMは、通常、複数のメモリセルを含み、各メモリセルは、トランジスタとコンデンサを含み、トランジスタのゲートは、DRAMのワードライン(WL:Word Line)に電気的に接続され、ワードラインの電圧によってトランジスタのオン及びオフを制御し、トランジスタのソースとドレインのうちの一方は、ビットライン(BL:Bit Line)に電気的に接続され、ソースとドレインのうちの他方は、コンデンサに電気的に接続され、ビットラインを介してデータ情報を記憶又は出力する。
【0005】
メモリをさらに小型化し、記憶密度を高めるために、アスペクト比の大きなコンデンサの製造を容易にするために、コンデンサを水平に配置することが一般的であるが、それに適合するワードラインの製造は困難である。
【発明の概要】
【0006】
これを鑑みて、本開示の実施例は、ワードラインの製造難易度を低減するためのメモリ及びその製造方法を提供する。
【0007】
いくつかの実施例によれば、本開示の第1態様では、メモリの製造方法を提供し、前記方法は、
基板を提供することと、
前記基板の上に積層構造を形成することであって、前記積層構造は、第1方向に交互に積層して設けられた犠牲層とアクティブ層とを含む、ことと、
第1領域に位置する前記積層構造の一部を除去して、離間して設けられて第2方向に延在する複数の第1トレンチを形成することであって、前記第1トレンチは前記基板を露出させることによって、前記第1領域に位置する前記アクティブ層を、離間して設けられた複数のアクティブ柱に分離する、ことと、
前記第1トレンチを利用して、前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記犠牲層を除去して、前記第1領域に位置する前記アクティブ柱及び前記第2領域の前記アクティブ層が、いずれも前記第1方向に沿って離間して設けられるようにすることであって、前記第2領域は前記第1領域に隣接する、ことと、
前記第2領域に位置する前記アクティブ層の一部を除去して、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層を形成することと、
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することであって、同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに隔離される、ことと、を含む。
【0008】
本開示の実施例によって提供されるメモリの製造方法は、少なくとも以下の利点を有する。即ち、
本開示の実施例によって提供されるメモリの製造方法において、基板の上に積層構造を形成し、積層構造は、第1方向に交互に積層して設けられた犠牲層とアクティブ層とを含み、犠牲層及びアクティブ層の一部を除去することにより、第1領域に位置するアクティブ層が離間して設けられた複数のアクティブ柱を形成し、第2領域に位置するアクティブ層が段差状の複数の接続層を形成するようにし、次に、接続層及びアクティブ柱の上にゲート材料層を形成し、同一階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに隔離される。ゲート材料層をワードラインとし、接続層を設けることにより、ワードラインの製造及び引き出しが容易になる。また、複数の接続層の第1領域から離れた側の端部が段差状であるため、アクティブ柱と接続層の上を覆うゲート材料層の第1領域から離れた側の端部も段差状であり、即ち、ワードラインが段差状であるため、ワードラインの上に他の構造を形成しやすくなり、ワードラインと周辺回路との電気的接続を実現することができる。
【0009】
いくつかの実施例によれば、本開示の第2態様では、隣接する第1領域と第2領域とを有するメモリを提供し、前記メモリは、前記第2領域に位置して第1方向に沿って離間して設けられた複数の接続層であって、複数の前記接続層の前記第1領域から離れた端部が段差状に形成される、複数の接続層と、前記第1領域に位置して前記第1方向に沿って離間して設けられた複数のアクティブ柱層であって、各前記アクティブ柱層が1つの前記接続層と同層に設けられ、各前記アクティブ柱層が離間して設けられた複数のアクティブ柱を有し、且つ各前記アクティブ柱が第2方向に沿って延在する、複数のアクティブ柱層と、前記接続層の上及び前記アクティブ柱上に位置するゲート材料層であって、同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに隔離される、ゲート材料層と、を含む。
【0010】
本開示の実施例によって提供されるメモリは、少なくとも以下の利点を有する。即ち、
本開示の実施例によって提供されるメモリにおいて、接続層の上及びアクティブ柱の上にゲート材料層を設けることにより、同一階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに隔離される。ゲート材料層をワードラインとし、接続層を設けることにより、ワードラインの製造及び引き出しが容易になる。また、複数の接続層の第1領域から離れた側の端部が段差状であるため、アクティブ柱と接続層の上を覆うゲート材料層の第1領域から離れた側の端部も段差状であり、即ち、ワードラインが段差状であるため、ワードラインの上に他の構造を形成しやすくなり、ワードラインと周辺回路との電気的接続を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施例におけるメモリのアーキテクチャ図である。
図2】本開示の一実施例におけるメモリの製造方法のフローチャートである。
図3】本開示の一実施例における積層構造形成後の第1領域及び第2領域の模式図である。
図4】本開示の一実施例における第1トレンチ形成後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図5】本開示の一実施例における第1トレンチ形成後の第1領域及び第2領域の別の模式図である。
図6】本開示の一実施例における保護層形成後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図7】本開示の一実施例における第1マスク層形成後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図8】本開示の一実施例における犠牲層除去後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図9】本開示の一実施例における接続層形成後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図10】本開示の一実施例におけるゲート材料層形成後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図11】本開示の一実施例におけるコンタクトプラグ形成後の第1領域及び第2領域の例示的な模式図である。
図12】本開示の一実施例における積層構造形成後の第3領域の例示的な模式図である。
図13】本開示の一実施例における保護層形成後の第3領域の例示的な模式図である。
図14】本開示の一実施例における第1マスク層形成後の第3領域の例示的な模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
関連技術では、メモリの記憶容量をさらに増やすために、コンデンサを水平に配置することが一般的であり、即ち、コンデンサの延在方向を基板に平行させることにより、コンデンサの製造が容易になる。コンデンサを水平に配置すると、それに対応するワードラインを改めて配置する必要があり、ワードラインの製造が難しくなる。
【0013】
上記に鑑み、本開示の実施例は、メモリ及びその製造方法を提供し、接続層及びアクティブ柱を形成し、且つ接続層のアクティブ柱から離れた端部が段差状であり、接続層及びアクティブ柱のゲート材料層の上にゲート材料層を形成することにより、同一階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに隔離される。ゲート材料層をワードラインとして使用することにより、製造及び引き出しが容易になり、且つワードラインは段差状であるため、ワードラインの上に他の構造を形成しやすくなり、ワードラインと周辺回路との電気的接続を実現することができる。
【0014】
本開示の実施例の上記の目的、特徴及び利点をより理解しやすくするために、以下では、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術的解決策をさらに明確且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全部の実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、創造的な労力を払わずに、当業者によって得られた他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0015】
本開示の実施例の第1態様では、メモリの製造方法を提供し、当該メモリは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PRAM(Phase Change Random Access Memory)、又はMRAM(Magneto-resistive Random Access Memory)などを含む。本開示の実施例は、DRAMを例として説明する。
【0016】
図1を参照すると、当該メモリは、ワードライン4、ビットライン1、トランジスタ2、及びコンデンサ3を含み、ここで、トランジスタ2のゲートはワードライン4に電気的に接続され、トランジスタ2のソースとドレインのうちの一方はビットライン1に電気的に接続され、他方はコンデンサ3に電気的に接続される。ワードライン4は、トランジスタ2のオン又はオフを制御するために使用され、ビットライン1は、コンデンサ3にデータ情報を書き込み、又はコンデンサ3内のデータ情報を読み取るために使用される。図1に示すように、トランジスタ2及びコンデンサ3は、いずれも第2方向(図1に示すZ方向)に沿って延在し、当該方向は基板に平行し、即ち、トランジスタ2及びコンデンサ3は、いずれも基板に平行して設けられ、そのため、アスペクト比の大きなコンデンサ3の製造は容易になり、それにより、メモリの記憶容量を増やす。
【0017】
図2を参照すると、図2は、本開示の一実施例におけるメモリの製造方法のフローチャートであり、当該製造方法は、以下のステップを含み得る。
【0018】
ステップS10において、基板を提供する。
【0019】
図3を参照すると、基板10は、基板10の上の構造層に支持基盤を提供することができ、基板10の材質は、半導体、例えば、基板10の材質は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、ポリシリコン、アモルファスシリコン、ゲルマニウム、炭化ケイ素、ゲルマニウムシリコン(SiGe:Silicon Germanium)、絶縁体ゲルマニウム(GOI:Germanium on Insulator)又は絶縁体シリコン(SOI:Silicon on Insulator)などであってもよい。
【0020】
いくつかの可能な実施例では、基板10は、第1領域及び第2領域を含み、第1領域は図3のBで示され、第2領域は図3のAで示され、第1領域は第2領域に隣接し、例えば、第1領域は第2領域に隣接し、且つ接続する。ここで、第1領域の上に、トランジスタ2などの半導体デバイスを設けることができ、第2領域の上に、接続層60(図*を参照)などの接続構造を設けることができる。第2領域の上の構造を介して第1領域の上の半導体デバイスを引き出すことにより、半導体デバイスは周辺回路に電気的に接続するようになる。第1領域に位置する基板10と第2領域に位置する基板10は一体であり、これにより、基板10を提供する。
【0021】
ステップS20において、基板の上に積層構造を形成し、積層構造は、第1方向に交互に積層して設けられた犠牲層とアクティブ層とを含む。
【0022】
図3を参照すると、積層構造20は、複数の犠牲層21と複数のアクティブ層22とを含み、複数の犠牲層21と複数のアクティブ層22は第1方向に沿って交互に積層して設けられる。ここで、第1方向は、図3に示すY方向のように基板10に垂直な方向である。第1方向に沿って、隣接する2つの犠牲層21の間にアクティブ層22が設けられ、又は隣接する2つのアクティブ層22の間に犠牲層21が設けられ、これにより、犠牲層21とアクティブ層22は、順次交互に積層して設けられる。このように配置することで、犠牲層21によって隣接する2つのアクティブ層22を隔離することができ、これにより、アクティブ層22は第1方向に沿って電気的に隔離される。
【0023】
具体的に、基板10の上に積層構造20を形成することは、積層構造20が形成されるまで、基板10の上に、犠牲層21とアクティブ層22とを順次交互に1層ずつ重複して形成することを含み、積層構造20の基板10に最も近い層は犠牲層21であり、積層構造20の基板10から最も遠い層はアクティブ層22である。具体的に、積層構造20を形成するとき、基板10の上に一層の犠牲層21を形成し、次に、犠牲層21の上に一層のアクティブ層22を形成し、次に、アクティブ層22の上に一層の犠牲層21を形成し、所望の層数の犠牲層21及びアクティブ層22が形成されるまで、アクティブ層22と犠牲層21の形成プロセスを繰り返す。
【0024】
図3に示すように、積層構造20の基板10に最も近い層は犠牲層21であるため、当該犠牲層21の上のアクティブ層22と基板10とを離間させ、後続で各層のアクティブ層22にトランジスタ2を形成し、それによってトランジスタ2の数を増加することができ、それにより、半導体構造の記憶容量を増やす。積層構造20の基板10から最も遠い層はアクティブ層22であり、このよう設けることにより、積層構造20が同じ層数のアクティブ層22を有する場合、積層構造20の高さは低くなり、これにより、その後の積層構造20のエッチングを容易にする。
【0025】
いくつかの可能な実施形態では、堆積プロセスにより基板10の上に犠牲層21及びアクティブ層22を形成し、堆積プロセスは、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)、物理気相成長(PVD:Physical Vapor Deposition)、又は原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)などを含み得る。
【0026】
別のいくつかの可能な実施形態では、犠牲層21及びアクティブ層22は、基板10においてエピタキシャル成長プロセス(EPI:Epitaxy)により形成される。具体的に、基板10、アクティブ層22、及び犠牲層21は、同一元素、例えばシリコンを有し、基板10の上に犠牲層21をエピタキシャル成長させ、犠牲層21の上にアクティブ層22をエピタキシャル成長させ、アクティブ層22の上に犠牲層21をエピタキシャル成長させる。例示的に、基板10の材質は、シリコンを含み、アクティブ層22の材質は、シリコンを含み、犠牲層21の材質は、ゲルマニウムシリコンを含む。一方では、アクティブ層22及び犠牲層21をエピタキシャル成長により形成することが容易になり、他方では、犠牲層21とアクティブ層22は大きい選択比を有し、その後、犠牲層21のみを除去し、犠牲層21の除去時のアクティブ層22への損傷を低減することができる。好ましくは、アクティブ層22の材質は、ドープシリコンを含み、例えば、アクティブ層22の材質は、N型ドープシリコンを含み、これにより、アクティブ層22の電気的特性を向上させる。
【0027】
ステップS30において、第1領域に位置する積層構造の一部を除去して、離間して設けられて第2方向に延在する複数の第1トレンチを形成し、第1トレンチは基板を露出させることによって、第1領域に位置するアクティブ層を、離間して設けられた複数のアクティブ柱に分離する。
【0028】
図4を参照すると、第1領域に位置する積層構造20に複数の第1トレンチ51を形成し、複数の第1トレンチ51は離間して設けられ、且つ第2方向に沿って延在し、第2方向は、図1に示す水平方向(Z方向)であり、基板10に平行し、第1方向と垂直である。第1トレンチ51は、第1領域に位置する積層構造20を貫通して、基板10を露出させる。
【0029】
いくつかの可能な実施例では、図5を参照すると、第1トレンチ51は基板10内に延在することができ、即ち、第1トレンチ51の底部は基板10内に位置する。このように設けることにより、第1トレンチ51が積層構造20を複数の分離体に分離するようにでき、それにより、積層構造20内の各アクティブ層22は、いずれも離間して設けられた複数のアクティブ柱50に分離され、これにより、アクティブ柱50の数を増加し、半導体構造の記憶容量を増やすことができる。
【0030】
図4及び図5に示すように、複数のアクティブ柱50は、アレイ状に配置され、複数のアクティブ柱50は、第2方向に沿って延在する。複数のアクティブ柱50は、第1方向に沿って離間して配置され、且つ第3方向に沿って離間して配置され、第3方向は第1方向と互いに交差し、いずれも第2方向に垂直する。ここで、第3方向は基板10に平行な方向であり、例示的に、第3方向は、図4及び図5に示す水平方向(X方向)であり、第1方向、第2方向、及び第3方向は、互いに垂直する。このような配置方式により、アクティブ柱50の配置をよりコンパクトにすることができ、アクティブ柱50の配置数を最大限に増加することができる。アクティブ柱50は、ソース、ドレイン、及びソースとドレインとの間に位置するチャネルを含む。アクティブ柱50の形状は、円柱体、角柱体、直方体又はその他の形状であってもよく、本開示の実施例ではこれらに限定されない。
【0031】
具体的に、第1領域に位置する積層構造20の一部を除去して、離間して設けられて第2方向に沿って延在する複数の第1トレンチ51を形成することは、第1領域に位置する積層構造20をエッチングして、第1トレンチ51を形成することを含み、第1トレンチ51は積層構造20を貫通する。
【0032】
図4図7を参照すると、いくつかの可能な実施形態では、第1領域に位置する積層構造20をエッチングして、積層構造20を貫通する第1トレンチ51を形成することは、
積層構造20の上に第1マスク層40を形成し、第1領域に位置する第1マスク層40は第1パターンを有する。第1マスク層40は積層構造20の上に形成され、第1領域及び第2領域に位置する積層構造20の上は、いずれも第1マスク層40に覆われ、第1領域に位置する第1マスク層40は第1パターンを有し、これにより、第1領域に位置する積層構造20の一部を露出させ、第2領域に位置する積層構造20は露出されない。
【0033】
第1マスク層40をマスクとして、第1領域に位置する積層構造20をエッチングして、第1トレンチ51を形成する。第1マスク層40をマスクとして積層構造20をエッチングすることにより、第1パターンを第1領域に位置する積層構造20に転写して、積層構造20に第1トレンチ51を形成する。
【0034】
別のいくつかの可能な実施形態では、積層構造20の上に第1マスク層40を形成することは、積層構造20の上に保護層30を形成し、保護層30の上に第1マスク層40を形成することを含む。図4及び図6を参照すると、積層構造20の上は保護層30に覆われ、保護層30は、シリコン酸化層であり、アクティブ層22の酸化を低減又は回避することができる。図6及び図7を参照すると、保護層30の上は第1マスク層40に覆われ、第1領域に位置する第1マスク層40は第1パターンを有する。
【0035】
これに対応して、図7及び図5を参照すると、第1マスク層40をマスクとして、第1領域に位置する積層構造20をエッチングすることは、第1マスク層40をマスクとして、第1領域に位置する保護層30をエッチングして、第1パターンを保護層30に転写することと、第1マスク層40を除去して、パターニングされた保護層30で積層構造20のエッチングを継続することと、を含む。つまり、まず、第1マスク層40の第1パターンを第1領域に位置する保護層30に転写し、次に、第1マスク層40を除去して、保護層30を露出させ、パターニングされた保護層30をマスクとして、積層構造20のエッチングを継続して、積層構造20に第1トレンチ51を形成する。
【0036】
ステップS40において、第1トレンチを利用して、第1領域に位置するアクティブ柱及び第2領域の前記アクティブ層が、いずれも第1方向に沿って離間して設けられるように、第1領域及び第2領域に位置する犠牲層を除去し、ここで、第2領域は第1領域に隣接する。
【0037】
図5及び図8を参照すると、第1領域及び第2領域の犠牲層21を完全に除去し、第1領域に位置するアクティブ柱50は、第1方向に沿って離間して設けられ、第2領域に位置するアクティブ層22は、第1方向に沿って離間して配置される。いくつかの可能な実施形態では、第1トレンチ51を利用して、第1領域及び第2領域に位置する犠牲層21を除去することは、第1トレンチ51によって犠牲層21の側壁を露出させ、ウェットエッチングプロセスにより、第1領域及び第2領域に位置する犠牲層21を除去することを含む。ウェットエッチングプロセスは良好な選択比を有し、ウェットエッチングを利用して犠牲層21を除去するとき、露出されたアクティブ層22、アクティブ柱50、及び基板10の損傷を回避することができる。
【0038】
ステップS50において、第2領域に位置するアクティブ層の一部を除去して、第2領域の第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層を形成する。
【0039】
図9を参照すると、第2領域に位置するアクティブ層22の一部を除去し、第2領域に位置する残りのアクティブ層22によって接続層60を形成し、基板10から離れる方向に沿って、複数の接続層60の長さは順次減少し、これにより、複数の接続層60の第1領域から離れた側の端部は段差状である。図9に示すように、当該段差状は第1方向に沿って上向きであり、且つ第3方向に沿って上向きであり、第1方向は図9に示すY方向のように基板10に垂直な方向であり、第3方向は、図9に示すX方向のように基板10に平行な方向である。接続層60の上に他の構造を形成するために、各層の接続層60の表面の一部は露出される。具体的に、各層の接続層60の基板10から離れた表面において、第1領域から離れた表面の部分が露出され、即ち、各層の接続層60の上面における左端が露出される。
【0040】
いくつかの可能な実施例では、第2領域に位置するアクティブ層22の一部を除去し、第2領域の第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層60を形成することは、アクティブ層22の上に第2マスク層を形成することであって、第2領域に位置する第2マスク層は第2パターンを有する、ことと、第2マスク層をマスクとして、第2領域に位置するアクティブ層22をエッチングして、第2領域の第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層60を形成することと、第2マスク層を除去することと、を含む。
【0041】
上記の実施例では、各層のアクティブ層22は、異なるサイズの第2マスク層に対応し、第2マスク層を順次縮小させて対応するアクティブ層22にエッチングすることにより、必要な接続層60を形成する。具体的に、まず、アクティブ層22の上に第2マスク層を形成し、それをマスクとして、最下層のアクティブ層22までエッチングすることによって、最下層のアクティブ層22が接続層60を形成し、次に、第1領域から離れた第2マスク層の一部を除去することによって、除去後の第2マスク層をマスクとして、下から2番目のアクティブ層22までエッチングし、それによって下から2番目のアクティブ層22が接続層60を形成する。このように繰り返して、最上層のアクティブ層22が接続層60を形成するまで継続する。ここで、最下層とは、アクティブ層22のうちの基板10に最も近い層を指し、最上層とは、アクティブ層22のうちの基板10から最も遠い層を指す。
【0042】
ステップS60において、接続層とアクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することであって、同一階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層とアクティブ柱に形成されたゲート材料層は互いに隔離される。
【0043】
図10を参照すると、ゲート材料層70を形成した後、同層に設けられた接続層60とアクティブ柱50のゲート材料層70は連通され、異層に設けられた接続層60とアクティブ柱50のゲート材料層70は互いに隔離され、これにより、ゲート材料層70は、第1方向に沿って電気的に隔離される。複数のゲート材料層70は段差状であり、その長さは段階的に変化し、具体的に、基板10から離れる方向に沿って、ゲート材料層70の長さは徐々に減少する。
【0044】
ここで、ゲート材料層70は、ゲート誘電体層及びゲート導電層を含み、ゲート誘電体層はアクティブ柱50の外周面を覆い、ゲート導電層はゲート誘電体層の外周面を覆い、且つ第2方向に沿って一体に形成され、当該ゲート導電層の一部は、トランジスタ2のゲートに使用され得る。図10に示すように、ゲート導電層はさらに、接続層60まで延在し、少なくとも接続層60の第1方向に沿って対向する2つの表面を覆う。ゲート導電層と接続層60との間にゲート誘電体層を設けても良く、それによって接続層60とアクティブ柱50の上のゲート誘電体層とを共に形成し、ゲート誘電体層の形成を容易にする。ゲート誘電体層の材質は、酸化ケイ素であり得、ゲート導電層の材質は、窒化チタンであり得る。ゲート導電層はワードライン4として使用され、ワードライン4の製造及び引き出しが容易になる。
【0045】
いくつかの可能な実施例では、接続層60とアクティブ柱50を被覆するゲート材料層70を形成することは、
接続層60とアクティブ柱50の表面を被覆するゲート誘電体層を形成し、各接続層60と各アクティブ柱50の表面のゲート誘電体層の間にギャップがある。例示的に、ゲート誘電体層は、接続層60及びアクティブ柱50の表面に堆積され、ゲート誘電体層は、アクティブ柱50の外周面を覆い、且つ少なくとも接続層60の第1方向に沿って対向する2つの表面、及びアクティブ柱50に向いている表面を覆う。アクティブ柱50がソース、チャネル、及びドレインを含む実施例では、ゲート誘電体層はチャネルに対向する。
【0046】
ゲート誘電体層の表面を覆うようにゲート導電層を堆積する。同層に設けられたゲート誘電体層の上のゲート導電層は互いに連通され、異層に設けられた前記ゲート誘電体層の上の前記ゲート導電層は互いに隔離される。即ち、ゲート導電層は多層に形成され、多層のゲート導電層は第1方向に沿って離間して設けられ、各層のゲート導電層は同層に設けられたゲート誘電体層の表面を覆い、且つ各ゲート誘電体層の間に充填される。ゲート導電層はワードライン4を形成し、第1領域に位置するゲート導電層はゲートとして使用され、ゲートはワードライン4の一部であり、第2領域に位置するゲート導電層は、周辺回路を接続するゲートリード端として使用される。
【0047】
説明すべきこととして、接続層60とアクティブ柱50を被覆するゲート材料層70を形成するとともに、前記メモリの製造方法は、第1領域及び第2領域に位置する基板10の上にゲート材料層70を形成することをさらに含み、基板10上のゲート材料層70は、アクティブ柱50上のゲート材料層70、接続層60上のゲート材料層70と互いに隔離される。図10に示すように、第1領域に位置するアクティブ柱50と基板10との間にギャップがあり、第2領域に位置する接続層60と基板10との間にギャップがあるため、ゲート材料層70を堆積するとき、ゲート材料層70は、第1領域及び第2領域の基板10も覆い、基板10上のゲート材料層70は、アクティブ柱50上のゲート材料層70と離間して設けられ、且つ接続層60上のゲート材料層70と離間して設けられ、これにより、各ゲート材料層70は互いに隔離される。
【0048】
いくつかの可能な実施例では、接続層60とアクティブ柱50を被覆するゲート材料層70を形成し、且つ同一階層レベルに位置する接続層60とアクティブ柱50の上に形成されたゲート材料層70は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層60とアクティブ柱50の上に形成されたゲート材料層70は互に隔離(ステップS60)され、その後、前記メモリの製造方法は、離間して設けられて第1方向に沿って延在する複数のコンタクトプラグ80を形成することをさらに含み、各コンタクトプラグ80は、第2領域に位置する1つのゲート材料層70と接触する。
【0049】
図11を参照すると、複数のコンタクトプラグ80は、ゲート材料層70を周辺回路に接続するために使用され、複数のコンタクトプラグ80を離間して設けることで、複数のコンタクトプラグ80が絶縁隔離され、それにより、ゲート材料層70間の相互干渉を回避する。複数のコンタクトプラグ80は、複数のゲート材料層70に1対1で対応して接触することにより、各ゲート材料層70を周辺回路に電気的に接続し、周辺回路を介して当該ゲート材料層70に対応するトランジスタ2を制御することができる。
【0050】
コンタクトプラグ80は、第1導電部と、第1導電部の上に設けられた第2導電部と、を含み得、第1導電部は基板10に近い部分であり、第2導電部は基板10から離れた部分であり、即ち、第2導電部は、第1導電部の基板10から離れた側に位置する。第1導電部及び第2導電部は、いずれも芯層と、芯層の側面及び底面を覆う外層と、を含み得る。ここで、芯層は、絶縁層であり得、その材質は、窒化ケイ素又は酸化ケイ素であり得る。外層は金属層であり得、その材質は、タングステン又は窒化チタンであり得る。このように設けることにより、第1導電部及び第2導電部の電気的特性を確保しつつ、金属層の厚みを薄くして、コストを削減することができる。
【0051】
説明すべきこととして、本開示の実施例における基板10は第3領域をさらに含み、第3領域は第1領域に隣接し、第3領域は図11のCで示され、第3領域の上にコンデンサ3を形成することができる。コンデンサ3は、通常ゲート材料層70が形成された後に形成される。
【0052】
具体的に、図12を参照すると、基板10の上に積層構造20を形成し、積層構造20が、第1方向に沿って積層して設けられた犠牲層21とアクティブ層22を含む時に、基板10の第1領域、第2領域、及び第3領域の上に、いずれも積層構造20を形成し、第1領域に位置する積層構造20は、その後アクティブ柱50を形成し、第2領域に位置する積層構造20は、その後接続層60を形成し、第3領域に位置する積層構造20は、その後コンデンサ3の支持層を形成する。
【0053】
図13及び図14を参照すると、積層構造20の上に保護層30を形成し、保護層30の上に第1マスク層40を形成するとき、第1領域、第2領域、及び第3領域に位置する積層構造20の上に、いずれも保護層30及び第1マスク層40を形成し、且つその後の製造プロセスでは、第3領域に位置する保護層30及び第1マスク層40は、ゲート材料層70が形成されるまで保持される。このように設けることにより、ワードライン4の製造プロセスにおける第3領域のアクティブ層22への損傷を防止する。
【0054】
上記により、本開示の実施例によって提供されるメモリの製造方法において、基板10の上に積層構造20を形成し、積層構造20は、第1方向に沿って交互に積層して設けられた犠牲層21とアクティブ層22とを含み、犠牲層21及びアクティブ層22の一部を除去することにより、第1領域に位置するアクティブ層22に離間して設けられた複数のアクティブ柱50を形成し、第2領域に位置するアクティブ層22に段差状の複数の接続層60を形成し、次に、接続層60及びアクティブ柱50の上にゲート材料層70を形成し、同一階層レベルに位置する接続層60及びアクティブ柱50に形成されたゲート材料層70は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層60及びアクティブ柱50に形成されたゲート材料層70は互いに隔離される。ゲート材料層70をワードライン4として使用し、接続層60を設けることにより、ワードライン4の製造及び引き出しが容易になる。また、複数の接続層60第1領域から離れた側の端部は段差状であるため、アクティブ柱50及び接続層60の上を覆うゲート材料層70の第1領域から離れた側の端部も段差状であり、即ち、ワードライン4が段差状であるため、ワードライン4の上に他の構造を形成しやすくなり、ワードライン4と周辺回路との電気的接続が可能となる。
【0055】
本開示の実施例の第2態様では、メモリを提供し、図1及び図11を参照すると、メモリは、隣接する第1領域及び第2領域を有し、第1領域は図11のBで示され、第2領域は図11のAで示され、第1領域は第2領域に隣接し、例えば、第1領域は第2領域に隣接し、且つ接続される。第1領域の上に、トランジスタ2などの半導体デバイスを設けることができ、第2領域の上に、接続層60などの接続構造を設けることができ、第2領域の上の構造を介して、第1領域の上の半導体デバイスを引き出すことにより、半導体デバイスは周辺回路に電気的に接続される。当該メモリは、第2領域に位置して第1方向に沿って離間して設けられた複数の接続層60を含み、複数の接続層60の第1領域から離れた側の端部は段差状である。
【0056】
図11を参照すると、複数の接続層60は第2領域に位置し、第1方向に沿って積層して設けられ、複数の接続層60は離間して設けられ、これにより、複数の接続層60間の電気的隔離を確保する。図11に示すように、複数の接続層60の第1領域から離れた側の端部に段差が形成され、複数の接続層60の左端部は段差状である。具体的に、当該段差状は、第1方向に沿って上向きであり、且つ第3方向に沿って上向きであり、第1方向は、図11に示すY方向のように基板10に垂直な方向であり、第3方向は、図11に示すX方向のように基板10に平行な方向である。
【0057】
いくつかの可能な例では、図11を参照すると、基板10から離れる方向に沿って、複数の接続層60の長さは順次減少し、これにより、複数の接続層60の第1領域から離れた側の端部は段差状である。図11に示すように、接続層60の上に他の構造を形成するために、各層の接続層60の表面の一部は露出される。具体的に、各層の接続層60の基板10から離れた表面の、第1領域から離れた表面の部分を露出させる。
【0058】
引き続き図11を参照すると、メモリは、第1領域に位置して第1方向に沿って離間して設けられた複数のアクティブ柱層をさらに含み、各アクティブ柱層は、1つの接続層60と同層に設けられ、各アクティブ柱層は、離間して設けられた複数のアクティブ柱50を有し、且つ各アクティブ柱50は第2方向に沿って延在する。
【0059】
図11に示すように、複数のアクティブ柱層は第1領域に位置し、第1方向に沿って積層して設けられ、且つ複数のアクティブ柱層50は離間して設けられ、これにより、複数のアクティブ柱層間の電気的隔離を確保する。アクティブ柱層及び接続層60の上にゲート材料層70を形成するために、数のアクティブ柱層は、複数の接続層60に1対1で対応し、且つ対応するアクティブ柱層は接続層60と同層に設けられる。
【0060】
図11に示すように、各アクティブ柱層は、離間して設けられた複数のアクティブ柱50を含み、複数のアクティブ柱50は第2方向に沿って延在する。複数のアクティブ柱50はアレイ状に配置され、具体的に、複数のアクティブ柱50は、第1方向に沿って離間して配置され、且つ第3方向に沿って離間して配置され、第3方向は第1方向と交差し、それぞれ第2方向に垂直する。ここで、第2方向は基板10に平行な方向であり、例示的に、第2方向は、図1に示す水平方向(Z方向)であり、第1方向、第2方向、及び第3方向は互いに垂直する。このような配置方式により、アクティブ柱50の配置をよりコンパクトにすることができ、アクティブ柱50の配置数を最大限に増加することができる。アクティブ柱50の形状は、円柱体、角柱体、直方体又はその他の形状であってもよく、本開示の実施例ではこれに限定されない。
【0061】
引き続き図11を参照すると、メモリは、接続層60とアクティブ柱50の上に位置するゲート材料層70をさらに含み、同一階層レベルに位置する接続層60とアクティブ柱50の上に形成されたゲート材料層70は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層60とアクティブ柱50の上に形成されたゲート材料層70は互いに隔離される。
【0062】
図11に示すように、同層に設けられた接続層60とアクティブ柱50のゲート材料層70は互いに連通され、異層に設けられた接続層60とアクティブ柱50のゲート材料層70は互いに隔離され、これにより、ゲート材料層70は第1方向に沿って電気的に隔離される。接続層60が段差状であるため、複数のゲート材料層70が段差状であり、ゲート材料層70の上に他の構造を形成するために、その長さは階段的に変化する。それにより、ゲート材料層70を引き出すことができる。具体的に、基板10から離れる方向に沿って、ゲート材料層70の長さは徐々に減少する。
【0063】
ここで、ゲート材料層70は、ゲート誘電体層及びゲート導電層を含み、ゲート誘電体層はアクティブ柱50の外周面を覆い、ゲート導電層はゲート誘電体層の外周面を覆い、且つ第2方向に沿って一体に形成され、当該ゲート導電層の一部は、トランジスタ2のゲートに使用され得る。図11に示すように、ゲート導電層はさらに、接続層60まで延在し、少なくとも接続層60の第1方向に沿って対向する2つの表面を覆う。ゲート導電層と接続層60との間にゲート誘電体層を設けても良く、それによって接続層60とアクティブ柱50の上のゲート誘電体層とを共に形成し、ゲート誘電体層の形成を容易にする。ゲート誘電体層の材質は、酸化ケイ素であり得、ゲート導電層の材質は、窒化チタンであり得る。ゲート導電層はワードライン4として使用され、ワードライン4の製造及び引き出しが容易になる。
【0064】
いくつかの可能な実施例では、メモリは、離間して設けられて第1方向に沿って延在する複数のコンタクトプラグ80をさらに含み、各コンタクトプラグ80は、第2領域に位置する1つのゲート材料層70と接触する。
【0065】
具体的に、図11を参照すると、複数のコンタクトプラグ80は、ゲート材料層70を周辺回路に接続するために使用され、複数のコンタクトプラグ80を離間して設けられることで、複数のコンタクトプラグ80間の絶縁隔離を確保し、それにより、ゲート材料層70間の相互干渉を回避する。複数のコンタクトプラグ80は、複数のゲート材料層70に1対1で対応して接触することにより、各ゲート材料層70を周辺回路に電気的に接続し、周辺回路を介して当該ゲート材料層70に対応するトランジスタ2を制御することができる。
【0066】
コンタクトプラグ80は、第1導電部と、第1導電部の上に設けられた第2導電部とを含み得、第1導電部は基板10に近い部分であり、第2導電部は基板10から離れた部分であり、即ち、第2導電部は、第1導電部の基板10から離れた側に位置する。第1導電部及び第2導電部は、いずれも芯層と、芯層の側面及び底面を覆う外層と、を含み得る。ここで、芯層は、絶縁層であり得、その材質は、窒化ケイ素又は酸化ケイ素であり得る。外層は金属層であり得、その材質は、タングステン又は窒化チタンであり得る。このように設けることにより、第1導電部及び第2導電部の電気的特性を確保しつつ、金属層の厚みを薄くして、コストを削減することができる。
【0067】
いくつかの可能な実施例では、メモリは、第1領域に隣接する第3領域をさらに有し、メモリは、第3領域に位置し、離間して設けられた複数のコンデンサ3をさらに含み、コンデンサ3は、第2方向に沿って延在し、各コンデンサ3は、1つのアクティブ柱50に電気的に接続される。具体的に、第3領域と第1領域は、第2方向に沿って(図11に示すZ方向)配置され得、第3領域には離間して設けられた複数のコンデンサ3が設けられ、複数のコンデンサ3は、複数のアクティブ柱50に1対1で対応して電気的に接続される。
【0068】
本開示の実施例によって提供されるメモリにおいて、接続層60の上及びアクティブ柱50の上にゲート材料層70を設け、且つ同一階層レベルに位置する接続層60及びアクティブ柱50の上に形成されたゲート材料層70は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する接続層60及びアクティブ柱50の上に形成されたゲート材料層70は互いに隔離され、ゲート材料層70をワードライン4とし、接続層60を設けることにより、ワードライン4の製造及び引き出しが容易になる。また、複数の接続層60の第1領域から離れた側の端部は段差状であるため、アクティブ柱50及び接続層60の上を覆うゲート材料層70の第1領域から離れた側の端部も段差状であり、即ち、ワードライン4が段差状であるため、ワードライン4の上に他の構造を形成しやすくなり、ワードライン4と周辺回路との電気的接続が可能となる。
【0069】
本明細書の各実施例は、漸進的に説明されており、各実施例は、他の実施例との違いに焦点を合わせており、各実施例間の同じ又は類似の部分は互いに参照することができる。「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの用語に言及する説明は、当該実施例又は例に説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例において適切な方式で組み合わせることができる。
【0070】
最後に、上記の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、それらを限定するものではなく、前述の各実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前述の各実施例で説明された技術的解決策を修正すること、又は技術的特徴の一部又はすべてに対して同等の置換を実行することができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱させるものではないことを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリの製造方法であって、
基板を提供することと、
前記基板の上に積層構造を形成することであって、前記積層構造は、第1方向に交互に積層して設けられた犠牲層とアクティブ層とを含む、ことと、
第1領域に位置する前記積層構造の一部を除去して、離間して設けられて第2方向に延在する複数の第1トレンチを形成することであって、前記第1トレンチは前記基板を露出させることによって、前記第1領域に位置する前記アクティブ層を、離間して設けられた複数のアクティブ柱に分離する、ことと、
前記第1トレンチを利用して、前記第1領域に位置する前記アクティブ柱及び前記第2領域の前記アクティブ層がいずれも前記第1方向に沿って離間して設けられるように、前記第1領域及び第2領域に位置する前記犠牲層を除去することであって、前記第2領域は前記第1領域に隣接する、ことと、
前記第2領域に位置する前記アクティブ層の一部を除去して、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の接続層を形成することと、
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することであって、同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに隔離される、ことと、を含む、メモリの製造方法。
【請求項2】
前記基板から離れる方向に沿って、複数の前記接続層の長さは順次減少し、これにより、複数の前記接続層の前記第1領域から離れた側の端部は段差状である、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項3】
前記基板の上に積層構造を形成することは、
前記積層構造が形成されるまで、前記基板の上に、前記犠牲層と前記アクティブ層とを順次交互に1層ずつ重複して形成することを含み、前記積層構造の前記基板に最も近い層は前記犠牲層であり、前記積層構造の前記基板から最も遠い層は前記アクティブ層である、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項4】
前記犠牲層及び前記アクティブ層は、前記基板においてエピタキシャル成長プロセスにより形成される、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項5】
前記アクティブ層の材質は、N型ドープシリコンを含み、前記犠牲層の材質は、ゲルマニウムシリコンを含む、
請求項4に記載のメモリの製造方法。
【請求項6】
前記第1領域に位置する前記積層構造の一部を除去して、離間して設けられて前記第2方向に延在する複数の前記第1トレンチを形成することは、
前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングして、前記積層構造を貫通する前記第1トレンチを形成することを含み、
記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングして、前記積層構造を貫通する前記第1トレンチを形成することは、
前記積層構造の上に第1マスク層を形成することであって、前記第1領域に位置する前記第1マスク層は第1パターンを有する、ことと、
前記第1マスク層をマスクとして、前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングして、前記第1トレンチを形成することと、を含む、
請求項に記載のメモリの製造方法。
【請求項7】
前記第1トレンチを利用して、前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記犠牲層を除去することは、
前記第1トレンチによって前記犠牲層の側壁を露出させ、ウェットエッチングプロセスにより、前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記犠牲層を除去することを含む、
請求項に記載のメモリの製造方法。
【請求項8】
前記積層構造の上に前記第1マスク層を形成することは、
前記積層構造の上に保護層を形成し、前記保護層の上に前記第1マスク層を形成することを含み、
記第1マスク層をマスクとして、前記第1領域に位置する前記積層構造をエッチングすることは、
前記第1マスク層をマスクとして、前記第1領域に位置する前記保護層をエッチングして、前記第1パターンを前記保護層に転写することと、
前記第1マスク層を除去して、パターニングされた前記保護層で前記積層構造のエッチングを継続することと、を含む、
請求項に記載のメモリの製造方法。
【請求項9】
前記第2領域に位置する前記アクティブ層の一部を除去して、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の前記接続層を形成することは、
前記アクティブ層の上に第2マスク層を形成することであって、前記第2領域に位置する前記第2マスク層は第2パターンを有する、ことと、
前記第2マスク層をマスクとして、前記第2領域に位置する前記アクティブ層をエッチングして、前記第2領域の前記第1領域から離れた側の端部に段差状の複数の前記接続層を形成することと、
前記第2マスク層を除去することと、を含む、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項10】
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成することは、
前記接続層と前記アクティブ柱の表面を被覆するゲート誘電体層を形成することであって、各前記接続層と各前記アクティブ柱の表面の前記ゲート誘電体層の間にギャップがある、ことと、
前記ゲート誘電体層の表面を覆うようにゲート導電層を堆積することと、を含む、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項11】
同層に設けられた前記ゲート誘電体層の上の前記ゲート導電層は互いに連通され、異層に設けられた前記ゲート誘電体層の上の前記ゲート導電層は互いに隔離される、
請求項10に記載のメモリの製造方法。
【請求項12】
前記接続層と前記アクティブ柱を被覆するゲート材料層を形成すると同時に、前記メモリの製造方法は、
前記第1領域及び前記第2領域に位置する前記基板の上に前記ゲート材料層を形成することをさらに含み、前記基板の上の前記ゲート材料層は、前記アクティブ柱上の前記ゲート材料層及び前記接続層の上の前記ゲート材料層と、互いに隔離されている、
請求項10に記載のメモリの製造方法。
【請求項13】
同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層が互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層が互いに隔離されるように、前記接続層と前記アクティブ柱を被覆する前記ゲート材料層を形成した後に、前記メモリの製造方法は、
離間して設けられて前記第1方向に延在する複数のコンタクトプラグを形成することをさらに含み、各前記コンタクトプラグは、前記第2領域に位置する1つの前記ゲート材料層と接触する、
請求項1に記載のメモリの製造方法。
【請求項14】
メモリであって、前記メモリは隣接する第1領域と第2領域とを有し、
前記第2領域に位置して第1方向に沿って離間して設けられた複数の接続層であって、複数の前記接続層の前記第1領域から離れた端部が段差状に形成される、複数の接続層と、
前記第1領域に位置して前記第1方向に沿って離間して設けられた複数のアクティブ柱層であって、各前記アクティブ柱層が1つの前記接続層と同層に設けられ、各前記アクティブ柱層が離間して設けられた複数のアクティブ柱を有し、且つ各前記アクティブ柱が第2方向に沿って延在する、複数のアクティブ柱層と、
前記接続層の上及び前記アクティブ柱上に位置するゲート材料層であって、同一階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに連通され、異なる階層レベルに位置する前記接続層と前記アクティブ柱に形成された前記ゲート材料層は互いに隔離される、ゲート材料層と、を含む、メモリ。
【請求項15】
前記メモリは、前記第1領域に隣接する第3領域をさらに有し、前記メモリは、
前記第3領域に位置し、離間して設けられた複数のコンデンサをさらに含み、前記コンデンサが前記第2方向に沿って延在し、各前記コンデンサが1つの前記アクティブ柱に電気的に接続され、
記メモリは、
離間して設けられて前記第1方向に延在する複数のコンタクトプラグをさらに含み、各前記コンタクトプラグは、前記第2領域に位置する1つの前記ゲート材料層と接触する、
請求項14に記載のメモリ。
【国際調査報告】