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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-28
(54)【発明の名称】RSTD測定精度要件適用可能性
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240521BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240521BHJP
   G01S 5/10 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W72/232
G01S5/10 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558971
(86)(22)【出願日】2022-05-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 US2022029854
(87)【国際公開番号】W WO2022245960
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】63/190,627
(32)【優先日】2021-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホァン,ルォイ
(72)【発明者】
【氏名】チェルヴャコフ,アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,モン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホァ
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062BB01
5J062BB03
5J062BB05
5J062CC12
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
測位測定精度を決定するための装置及びシステムについて記載する。UEは、参照セル及び近隣セルからの測位参照信号(PRS)と、このPRSに基づく参照信号時間差(RSTD)測定値を受信する。参照及び近隣セルに基づくRSTD及び他のPRS測定結果は、PRSの帯域幅(BW)とサブキャリア間隔(SCS)と繰り返しファクタとに依存するRSTD及び他のPRS測定精度要件を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワークノード(RANnode)のための装置であって、
前記RANnodeを、
ユーザ機器(UE)に、前記UEによる測定のための下りリンク(DL)参照信号を送信し、
第1の到達時間差(TDOA)測定値を有する参照セルからの第1のDL参照信号と、前記第1のTDoA測定値とは異なる第2のTDoA測定値を有する近隣セルからの第2のDL参照信号と、に基づく参照信号時間差(RSTD)測定値を含む測定報告を前記UEから受信し、
所定の条件に基づいて、前記第1及び第2のTDoA測定値に基づく前記RSTD測定値のためのRSTD測定精度要件を選択し、
前記RSTD測定値が前記RSTD測定精度要件を満たすかどうかを決定する
ように構成するための処理回路と、
前記測定報告を記憶するように構成されたメモリと、
を含む装置。
【請求項2】
前記参照信号は測位参照信号である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記RSTD測定精度要件は、前記参照セル及び前記近隣セルからのDL参照信号の信号パラメータの組み合わせに依存する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記信号パラメータは、前記DL参照信号の帯域幅(BW)、サブキャリア間隔(SCS)、及び繰り返しファクタから選択される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記RSTD測定精度要件は、増加するBW及び増加するSCSのうちの少なくとも1つと共に増加する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記RSTD測定精度要件は、増加するBW及び増加するSCSの各々と共に増加する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記RSTD測定精度要件は、前記参照及び近隣セルからの前記DL参照信号の周波数範囲に依存する、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記参照及び近隣セルの各々に対する信号パラメータの組み合わせは、前記DL参照信号のそれぞれの周波数範囲に依存する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記RSTD測定精度要件は、増加するBW及び増加するSCSの各々と共に増加する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記処理回路は、前記参照セル及び近隣セルに対するRSTD測定精度要件の中で、より大きい誤差を許容するRSTD測定精度要件を選択するように前記RANnodeを構成する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項11】
前記第1及び第2のDL参照信号は異なる周波数範囲で送信される、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項12】
前記処理回路は、前記参照セル及び近隣セルに対するRSTD測定精度要件の中で、より大きい誤差を許容するRSTD測定精度要件を選択するように前記RANnodeを構成する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ユーザ機器(UE)のための装置であって、
前記UEを、
参照セルからの第1の下りリンク(DL)参照信号と、近隣セルからの第2のDL参照信号とを受信し、
前記第1及び第2のDL参照信号に基づいて参照信号時間差(RSTD)測定値を決定し、前記第1のDL参照信号は第1の到達時間差(TDOA)測定値を有し、前記第2のDL参照信号は前記第1のTDoA測定値とは異なる第2のTDoA測定値を有し、
前記RSTD測定値が前記参照セルに対する及び前記近隣セルに対するRSTD測定精度要件のうちの少なくとも1つを満たすかどうかを決定するために、前記RSTD測定値を含む測定報告をプライマリセルに送信する
ように構成するための処理回路と、
前記測定報告を記憶するように構成されたメモリと、
を含む装置。
【請求項14】
前記参照信号は測位参照信号である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記RSTD測定精度要件は、前記第1及び第2のDL参照信号の信号パラメータの組み合わせに依存し、
前記信号パラメータは、帯域幅(BW)、サブキャリア間隔(SCS)、及び繰り返しファクタを含む、請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
前記RSTD測定精度要件は、増加するBW及び増加するSCSの各々と共に増加する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記RSTD測定精度要件は、前記第1及び第2のDL参照信号の周波数範囲に依存する、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
参照セルの1つ以上のプロセッサに、前記参照セルを構成する動作を実行させるコンピュータプログラムであって、前記動作は、
ユーザ機器(UE)に、前記UEによる測定のための下りリンク(DL)参照信号を送信することと、
第1の到達時間差(TDOA)測定値を有する参照セルからの第1のDL参照信号と、前記第1のTDoA測定値とは異なる第2のTDoA測定値を有する近隣セルからの第2のDL参照信号と、に基づく参照信号時間差(RSTD)測定値を含む測定報告を前記UEから受信することと、
所定の条件に基づいて、前記第1及び第2のTDoA測定値に基づく前記RSTD測定値のためのRSTD測定精度要件を選択することと、
前記RSTD測定値が前記RSTD測定精度要件を満たすかどうかを決定することと、
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項19】
前記RSTD測定精度要件は、前記第1のDL参照信号及び前記第2のDL参照信号の信号パラメータの組み合わせに依存し、
前記信号パラメータは、帯域幅(BW)、サブキャリア間隔(SCS)、及び繰り返しファクタを含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記RSTD測定精度要件は、前記第1及び第2のDL参照信号の周波数範囲に依存する、請求項19に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
請求項18乃至20のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
本出願は、2021年5月19日に出願された米国仮特許出願第63/190,627号に対する優先権の利益を主張し、該出願はその全体を参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
実施形態は、次世代(NG)無線通信に関する。特に、いくつかの実施形態は、参照信号時間差(RSTD)測定に関する。
【背景技術】
【0003】
5Gネットワークを含み、とりわけ第6世代(6G)ネットワークを含み始めている次世代(next generation、NG)又はニューラジオ(new radioNR)無線システムの使用及び複雑さは、ネットワークリソースを使用するデバイスユーザ機器(user equipment、UE)のタイプと、これらのUE上で動作するビデオストリーミングなどの様々なアプリケーションにより使用されるデータ量及び帯域幅との双方の増加により、増加してきた。通信デバイスの数及び多様性における大幅な増加に伴い、ルータ、スイッチ、ブリッジ、ゲートウェイ、ファイアウォール、及びロードバランサを含む対応するネットワーク環境は、ますます複雑になっている。予期されたように、現代社会においてその重要性が増加し続けているUEロケーション決定を含む新技術の出現には、いくつかの問題がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
必ずしも縮尺どおりに描かれていない図において、同様の番号は異なる図における同様のコンポーネントを説明することがある。異なる文字接尾辞を有する同様の番号は、同様のコンポーネントの異なるインスタンスを表すことがある。図面は、一般に、限定でなく例として、本文献で論じられる様々な実施形態を示す。
図1A】いくつかの態様によるネットワークのアーキテクチャを示す。
図1B】いくつかの態様による非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。
図1C】いくつかの態様による非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。
図2】いくつかの実施形態による通信装置のブロック図を示す。
図3】いくつかの実施形態によるRSTD測定を示す。
図4】いくつかの実施形態によるRSTD測定を実行する方法を示す。
図5】いくつかの実施形態によるRSTD測定を実行する別の方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の説明及び図面は、特定の実施形態を、当業者がそれらを実施することを可能にするよう十分に例示している。他の実施形態が、構造的、論理的、電気的、プロセス、及び他の変更を組み込んでもよい。いくつかの実施形態の部分及び特徴が、他の実施形態の部分及び特徴に含まれ、あるいはその部分及び特徴の代わりにされてもよい。請求項に記載された実施形態は、それらの請求項の全ての利用可能な同等物を包含する。
【0006】
図1Aは、いくつかの態様によるネットワークのアーキテクチャを示す。ネットワーク140Aは、6G機能に拡張され得る3GPP(登録商標) LTE/4G及びNGネットワーク機能を含む。したがって、5Gについて言及するが、これは6Gの構造、システム、及び機能に対して可能なものとして拡張されることが理解されるべきである。ネットワーク機能は、専用ハードウェア上の個別のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、及び/又は適切なプラットフォーム、例えば専用ハードウェア又はクラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化された仮想化機能として実装することができる。
【0007】
ネットワーク140Aは、ユーザ機器(UE)101及びUE102を含むように示されている。UE101及び102は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラーネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、ポータブル(ラップトップ)又はデスクトップコンピュータ、ワイヤレスハンドセット、ドローン、又は有線及び/又は無線通信インターフェースを含む任意の他のコンピューティングデバイスなど、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。UE101及び102は、本明細書において集合的にUE101と呼ぶことができ、UE101は、本明細書に開示される技術の1つ以上を実行するために使用することができる。
【0008】
本明細書に記載された無線リンクのうち任意のもの(例えば、ネットワーク140A又は任意の他の例示されたネットワークにおいて使用されるような)が、任意の例示的な無線通信技術及び/又は規格に従って動作することができる。例えば、専用のライセンススペクトル(licensed spectrum)、アンライセンススペクトル(unlicensed spectrum)、(ライセンス)共有スペクトル(2.3~2.4GHz、3.4~3.6GHz、3.6~3.8GHz及び他の周波数におけるライセンス共有アクセス(Licensed Shared Access、LSA)と、3.55~3.7GHz及び他の周波数におけるスペクトルアクセスシステム(Spectrum Access System、SAS)など)を含む、任意のスペクトル管理スキームである。異なるシングルキャリア(Single Carrier)又は直交周波数ドメイン多重化(Orthogonal Frequency Domain Multiplexing、OFDM)モード(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースマルチキャリア(filter bank-based multicarrier、FBMC)、OFDMAなど)、及び特に3GPP NRは、OFDMキャリアデータビットベクトルを対応するシンボルリソースに割り当てることにより使用することができる。
【0009】
いくつかの態様において、UE101及び102のいずれも、モノのインターネット(Internet-of-Things、IoT)UE、又はセルラーIoT(Cellular IoT、CIoT) UEを含むことができ、これは、短寿命のUE接続を利用する低電力IoTアプリケーションに対して設計されたネットワークアクセス層を含むことができる。いくつかの態様において、UE101及び102のいずれも、ナローバンド(narrowband、NB)IoT UE(例えば、エンハンスト(enhanced)NB-IoT(eNB-IoT) UE、及びファーザーエンハンスト(Further Enhanced)(FeNB-IoT)UEなど)を含むことができる。IoT UEは、公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)、近接ベースサービス(Proximity-Based Service、ProSe)、又はデバイスツーデバイス(device-to-device、D2D)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介してMTCサーバ又はデバイスとデータを交換するために、マシンツーマシン(machine-to-machine、M2M)又はマシンタイプ通信(machine-type communications、MTC)などの技術を利用することができる。M2M又はMTCのデータ交換は、マシンにより開始されたデータ交換でもよい。IoTネットワークは、相互接続しているIoT UEを含み、該IoT UEは、短寿命の接続を有する、一意に識別可能な組み込みコンピューティングデバイス(インターネットインフラストラクチャ内の)を含むことができる。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行することができる。いくつかの態様において、UE101及び102のいずれも、エンハンスト(enhanced)MTC(eMTC)UE、又はファーザーエンハンスト(further enhanced)MTC(FeMTC) UEを含むことができる。
【0010】
UE101及び102は、無線アクセスネットワーク(RAN)110と接続する、例えば通信上結合するように構成することができる。RAN110は、例えば、進化型(Evolved)ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、NextGen RAN(NG RAN)、又は何らかの他のタイプのRANでもよい。RAN110は、1つ以上のgNBを含むことができ、該gNBの1つ以上が、複数のユニットにより実装されてもよい。本明細書ではgNBが参照され得るが、同じ態様が第6世代NodeBなどの他の世代のNodeBに適用されてもよく、したがって、代わりに、無線アクセスネットワークノード(RANnode)と呼ばれ得ることに留意する。
【0011】
gNBの各々は、3GPPプロトコルスタック内のプロトコルエンティティを実装することができ、これにおいて、層は、最低から最高へ、物理(Physical、PHY)、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、パケットデータ収束制御(Packet Data Convergence Control、PDCP)、及び無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)/サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)(制御プレーン/ユーザプレーンのための)の順序で順序付けられると考えられる。各gNBにおけるプロトコル層は、異なるユニット、すなわち、中央ユニット(Central Unit、CU)、少なくとも1つの分散ユニット(Distributed Unit、DU)、及びリモートラジオヘッド(Remote Radio Head、RRH)に分散され得る。CUは、DUに排他的に割り当てられた機能を除いて、ユーザデータの転送の制御などの機能を提供し、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、及びセッション管理をもたらすことができる。
【0012】
上位プロトコル層(制御プレーンのためのPDCP及びRRC/ユーザプレーンのためのPDCP及びSDAP)がCU内に実装されてもよく、RLC及びMAC層がDU内に実装されてもよい。PHY層は分割されてもよく、上位PHY層もDU内に実装され、下位PHY層はRRHに実装される。CU、DU、及びRRHは、異なる製造業者により実装される場合があるが、それにもかかわらず、それらの間の適切なインターフェースにより接続され得る。CUは、複数のDUに接続されてもよい。
【0013】
gNB内のインターフェースは、E1及びフロントホール(F)F1インターフェースを含む。E1インターフェースは、CU制御プレーン(gNB-CU-CP)とCUユーザプレーン(gNB-CU-UP)との間にあってよく、したがって、E1APサービスを通じて制御プレーンとユーザプレーンとの間のシグナリング情報の交換をサポートすることができる。E1インターフェースは、無線ネットワーク層とトランスポートネットワーク層を分離し、UE関連情報と非UE関連情報の交換を可能にすることができる。E1APサービスは、非UE関連シグナリング接続を使用するgNB-CU-CPとgNB-CU-UPとの間のE1インターフェースインスタンス全体に関連する非UE関連サービスと、単一のUEに関連し、UEのために維持されるUE関連シグナリング接続に関連づけられるUE関連サービスであってよい。
【0014】
F1インターフェースは、CUとDUとの間に配置され得る。CUは、F1インターフェースを通じてDUの動作を制御することができる。gNB内のシグナリングが制御プレーン及びユーザプレーンシグナリングに分割されるとき、F1インターフェースは、gNB-DUとgNB-CU-CPとの間の制御プレーンシグナリングのためのF1-Cインターフェースと、gNB-DUとgNB-CU-UPとの間のユーザプレーンシグナリングのためのF1-Uインターフェースに分割され得、これらは、制御プレーンとユーザプレーンの分離をサポートする。F1インターフェースは、無線ネットワーク層とトランスポートネットワーク層を分離し、UE関連情報と非UE関連情報の交換を可能にすることができる。さらに、F2インターフェースが、NR PHY層の下部と上部の間にあってよい。F2インターフェースも、制御プレーン及びユーザプレーン機能に基づいて、F2-CインターフェースとF2-Uインターフェースに分離され得る。
【0015】
UE101及び102は、それぞれ接続103及び104を利用し、これらの各々は、物理通信インターフェース又は層(以下でさらに詳細に論じられる)を含む。この例では、接続103及び104は、通信結合を可能にするエアインターフェースとして例示されており、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications、GSM)プロトコル、符号分割多元接続(code-division multiple access、CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュ・ツー・トーク(Push-to-Talk、PTT)プロトコル、PTTオーバーセルラー(PTT over Cellular、POC)プロトコル、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)プロトコル、3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)プロトコル、5Gプロトコル、6Gプロトコルなどのセルラー通信プロトコルと整合することができる。
【0016】
一態様において、UE101及び102は、さらに、ProSeインターフェース105を介して通信データを直接交換することができる。ProSeインターフェース105は、代替的に、これらに限られないが物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)、物理サイドリンク発見チャネル(Physical Sidelink Discovery Channel、PSDCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink Broadcast Channel、PSBCH)、及び物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、PSFCH)を含む、1つ以上の論理チャネルを含むサイドリンク(SL)インターフェースと呼ばれることがある。
【0017】
UE102は、接続107を介してアクセスポイント(AP)106にアクセスするよう構成されるように示されている。接続107は、例えば、AP106がワイヤレスフィデリティ(WiFi(登録商標))ルータを含むことができる任意のIEEE802.11プロトコルと整合する接続などの、ローカル無線接続を含むことができる。この例では、AP106は、無線システムのコアネットワークに接続することなくインターネットに接続されるように示されている(以下でさらに詳細に説明される)。
【0018】
RAN110は、接続103及び104を可能にする1つ以上のアクセスノードを含むことができる。これらのアクセスノード(AN)は、基地局(base stations、BS)、ノードB、進化型ノードB(evolved NodeBs、eNB)、次世代ノードB(Next Generation NodeBs、gNB)、RANノードなどと呼ぶことができ、地理的エリア(例えば、セル)内でカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又は衛星局を含むことができる。いくつかの態様において、通信ノード111及び112は、送信/受信ポイント(transmission/reception points、TRP)であり得る。通信ノード111及び112がノードB(例えば、eNB又はgNB)である例において、1つ以上のTRPは、ノードBの通信セル内で機能することができる。RAN110は、マクロセルを提供するための1つ以上のRANノード、例えばマクロRANノード111と、フェムトセル又はピコセルを提供するための1つ以上のRANノード(例えば、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザキャパシティ、又はより高い帯域幅を有するセル)、例えば低電力(LP)RANノード112を含むことができる。
【0019】
RANノード111及び112のいずれも、エアインターフェースプロトコルを終端する(terminate)ことができ、UE101及び102に対する最初のコンタクトポイントとすることができる。いくつかの態様において、RANノード111及び112のいずれも、無線ベアラ管理、上りリンク及び下りリンク動的無線リソース管理及びデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含むがこれらに限られない、RAN110のための様々な論理機能を果たすことができる。一例において、ノード111及び/又は112のいずれも、gNB、eNB、又は別のタイプのRANノードとすることができる。
【0020】
RAN110は、S1インターフェース113を介してコアネットワーク(CN)120に通信上結合されるように示されている。態様において、CN120は、進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)ネットワーク、NextGenパケットコア(NextGen Packet Core、NPC)ネットワーク、又は何らかの他のタイプのCN(例えば、図1B図1Cを参照して示すように)でもよい。この態様では、S1インターフェース113は2つの部分に分割される:RANノード111及び112とサービングゲートウェイ(serving gateway、S-GW)122との間のトラフィックデータを搬送するS1-Uインターフェース114と、RANノード111及び112とMME121との間のシグナリングインターフェースであるS1-モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)インターフェース115である。
【0021】
この態様では、CN120は、MME121、S-GW122、パケットデータネットワーク(Packet Data Network、PDN)ゲートウェイ(P-GW)123、及びホーム加入者サーバ(home subscriber serve、HSS)124を含む。MME121は、従来のサービング汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)サポートノード(SGSN)の制御プレーンと、機能において同様であり得る。MME121は、ゲートウェイ選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスにおけるモビリティ態様を管理することができる。HSS124は、通信セッションのネットワークエンティティの処理をサポートするための加入関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含むことができる。CN120は、モバイル加入者の数、機器のキャパシティ、ネットワークの編成などに応じて、1つ又は複数のHSS124を含むことができる。例えば、HSS124は、ルーティング/ローミング、認証、認可、名前付け/アドレス指定解決、ロケーション依存性などのサポートを提供することができる。
【0022】
S-GW122は、RAN110に向けてのS1インターフェース113を終端することができ、RAN110とCN120との間でデータパケットをルーティングする。さらに、S-GW122は、インターRANノードハンドオーバ(inter-RAN node handovers)のためのローカルモビリティアンカーポイントでもよく、さらに、インター3GPPモビリティ(inter-3GPP mobility)のためのアンカーを提供してもよい。S-GW122の他の責務には、合法的傍受、課金、及び何らかのポリシー強制を含むことができる。
【0023】
P-GW123は、PDNに向けてのSGiインターフェースを終端することができる。P-GW123は、インターネットプロトコル(IP)インターフェース125を介して、CN120と、アプリケーションサーバ184(代替的にアプリケーション機能(application function、AF)とも呼ばれる)を含むネットワークなどの外部ネットワークとの間のデータパケットをルーティングすることができる。P-GW123は、さらに、インターネット、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IPS)ネットワーク、及び他のネットワークを含むことができる他の外部ネットワーク131Aにデータを通信することができる。一般に、アプリケーションサーバ184は、コアネットワーク(例えば、UMTSパケットサービス(PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)との間でIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であり得る。この態様では、P-GW123は、IPインターフェース125を介してアプリケーションサーバ184に通信上結合されるように示されている。アプリケーションサーバ184はさらに、CN120を介してUE101及び102のための1つ以上の通信サービス(例えば、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)セッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することができる。
【0024】
P-GW123はさらに、ポリシー強制及び課金データ収集のためのノードでもよい。ポリシー及び課金ルール機能(Policy and Charging Rules Function、PCRF)126は、CN120のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、いくつかの態様において、UEのインターネットプロトコル接続アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連づけられたホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)内に単一のPCRFが存在し得る。トラフィックのローカルの突発(breakout)を有するローミングシナリオでは、UEのIP-CANセッションに関連づけられた2つのPCRFが存在し得、HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)と、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(Visited Public Land Mobile Network、VPLMN)内の訪問PCRF(V-PCRF)である。PCRF126は、P-GW123を介してアプリケーションサーバ184に通信上結合することができる。
【0025】
いくつかの態様において、通信ネットワーク140Aは、ライセンスの(5G NR)及びアンライセンスの(5G NR-U)スペクトルにおける通信を使用する5Gニューラジオネットワークを含む、IoTネットワーク又は5G若しくは6Gネットワークとすることができる。IoTの現在のイネーブラの1つは、ナローバンドIoT(NB-IoT)である。アンライセンススペクトルにおける動作は、アンライセンススペクトルにおけるデュアルコネクティビティ(DC)動作及びスタンドアロンLTEシステムを含むことができ、それによれば、LTEベースの技術は、ライセンススペクトルにおける「アンカー」の使用なくアンライセンススペクトルにおいてのみ動作し、MulteFireと呼ばれる。将来のリリース及び5Gシステムでは、ライセンス及びアンライセンススペクトルにおけるLTEシステムのさらに強化された動作が予期される。そのような強化された動作は、サイドリンクリソース割り当てのための技術と、NRサイドリンクV2X通信のためのUE処理挙動とを含むことができる。
【0026】
NGシステムアーキテクチャ(又は、6Gシステムアーキテクチャ)は、RAN110及びコアネットワーク(CN)120を含むことができる。NG-RAN110は、gNB及びNG-eNBなどの複数のノードを含むことができる。CN120(例えば、5Gコアネットワーク(5GC))は、アクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)及び/又はユーザプレーン機能(user plane function、UPF)を含むことができる。AMF及びUPFは、NGインターフェースを介してgNB及びNG-eNBに通信上結合することができる。より具体的には、いくつかの態様において、gNB及びNG-eNBは、NG-CインターフェースによりAMFに、及びNG-UインターフェースによりUPFに接続することができる。gNB及びNG-eNBは、Xnインターフェースを介して互いに結合することができる。
【0027】
いくつかの態様において、NGシステムアーキテクチャは、様々なノード間の参照ポイントを使用することができる。いくつかの態様において、gNB及びNG-eNBの各々は、基地局、モバイルエッジサーバ、スモールセル、ホームeNBなどとして実装することができる。いくつかの態様では、5Gアーキテクチャにおいて、gNBはマスタノード(MN)とすることができ、NG-eNBはセカンダリノード(SN)とすることができる。
【0028】
図1Bは、いくつかの態様による非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。特に、図1Bは、6Gシステムアーキテクチャに拡張され得る参照ポイント表現における5Gシステムアーキテクチャ140Bを示す。より具体的には、UE102は、RAN110並びに1つ以上の他のCNネットワークエンティティと通信することができる。5Gシステムアーキテクチャ140Bは、AMF132、セッション管理機能(session management function、SMF)136、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)148、アプリケーション機能(AF)150、UPF134、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function、NSSF)142、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)144、統合データ管理(unified data management、UDM)/ホーム加入者サーバ(HSS)146などの複数のネットワーク機能(NF)を含む。
【0029】
UPF134は、データネットワーク(DN)152への接続を提供することができ、これは、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを含むことができる。AMF132は、アクセス制御及びモビリティを管理するために使用することができ、さらに、ネットワークスライス選択機能を含むことができる。AMF132は、UEベースの認証、認可、モビリティ管理などを提供することができ、アクセス技術とは独立していることができる。SMF136は、ネットワークポリシーに従って様々なセッションをセットアップ及び管理するように構成することができる。したがって、SMF136は、セッション管理及びUEへのIPアドレスの割り当てを担当することができる。さらに、SMF136は、データ転送のためにUPF134を選択及び制御することができる。SMF136は、UE101の単一セッション又はUE101の複数セッションに関連づけることができる。すなわち、UE101は、複数の5Gセッションを有することができる。セッションごとに、異なるSMFを割り当てることができる。異なるSMFの使用は、各セッションが個々に管理されることを可能にし得る。結果として、各セッションの機能は互いに独立していることができる。
【0030】
UPF134は、所望のサービスタイプに従って1つ以上の構成で配備することができ、データネットワークに接続することができる。PCF148は、ネットワークスライシング、モビリティ管理、及びローミング(4G通信システムにおけるPCRFと同様)を使用するポリシーフレームワークを提供するように構成することができる。UDMは、加入者プロファイル及びデータ(4G通信システムのHSSと同様)を記憶するように構成することができる。
【0031】
AF150は、所望のQoSをサポートするためのポリシー制御を担当するPCF148に、パケットフローに関する情報を提供することができる。PCF148は、UE101に対するモビリティ及びセッション管理ポリシーを設定することができる。この目的のために、PCF148は、パケットフロー情報を使用して、AMF132及びSMF136の適切な動作のための適切なポリシーを決定することができる。AUSF144は、UE認証のためのデータを記憶することができる。
【0032】
いくつかの態様において、5Gシステムアーキテクチャ140Bは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)168Bと、呼セッション制御機能(call session control functions、CSCF)などの複数のIPマルチメディアコアネットワークサブシステムエンティティとを含む。より具体的には、IMS168Bは、プロキシCSCF(P-CSCF)162BE、サービングCSCF(S-CSCF)164B、緊急(emergency)CSCF(E-CSCF)(図1Bには図示されていない)、又は問い合わせ(interrogating)CSCF(I-CSCF)166Bとして動作することができるCSCFを含む。P-CSCF162Bは、IMサブシステム(IMS)168B内の、UE102に対する第1のコンタクトポイントであるように構成することができる。S-CSCF164Bは、ネットワーク内のセッション状態を処理するように構成することができ、E-CSCFは、正しい緊急センター又はPSAPへの緊急要求をルーティングすることなどの、緊急セッションの特定の態様を処理するように構成することができる。I-CSCF166Bは、オペレータのネットワーク内で、そのネットワークオペレータの加入者、又はそのネットワークオペレータのサービスエリア内に現在位置しているローミング加入者に仕向けられた全てのIMS接続に対する、コンタクトポイントとして機能するように構成することができる。いくつかの態様において、I-CSCF166Bは、別のIPマルチメディアネットワーク170B、例えば、異なるネットワークオペレータにより操作されるIMSに接続することができる。
【0033】
いくつかの態様において、UDM/HSS146は、テレフォニーアプリケーションサーバ(TAS)又は別のアプリケーションサーバを含むことができるアプリケーションサーバ(AS)160Bに結合することができる。AS160Bは、S-CSCF164B又はI-CSCF166Bを介してIMS168Bに結合することができる。
【0034】
参照ポイント表現は、対応するNFサービス間に相互作用が存在し得ることを示す。例えば、図1Bは、以下の参照ポイントを示している:N1(UE102とAMF132の間)、N2(RAN110とAMF132の間)、N3(RAN110とUPF134の間)、N4(SMF136とUPF134の間)、N5(PCF148とAF150の間、図示せず)、N6(UPF134とDN152の間)、N7(SMF136とAF148の間、図示せず)、N8(UDM146とAMF132の間、図示せず)、N9(2つのUPF134の間、図示せず)、N10(UDM146とAMF136の間、図示せず)、N11(AMF132とSMF136の間、図示せず)、N12(AUSF144とAMF132の間、図示せず)、N13(AUSF144とUDM146の間、図示せず)、N14(2つのAMF132の間、図示せず)、N15(非ローミングシナリオの場合はPCF148とAMF132の間、又はローミングシナリオの場合はPCF148と訪問ネットワークとAMF132の間、図示せず)、N16(2つのSMFの間、図示せず)、及びN22(AMF132とNSSF142の間、図示せず)。図1Bに示されていない他の参照ポイント表現を使用することもできる。
【0035】
図1Cは、5Gシステムアーキテクチャ140C及びサービスベース表現を示す。図1Bに示すネットワークエンティティに加えて、システムアーキテクチャ140Cは、ネットワーク公開機能(network exposure function、NEF)154及びネットワークリポジトリ機能(network repository function、NRF)156をさらに含むことができる。いくつかの態様において、5Gシステムアーキテクチャは、サービスベースとすることができ、ネットワーク機能間の相互作用は、対応するポイントツーポイント参照ポイントNiにより、又はサービスベースインターフェースとして表すことができる。
【0036】
いくつかの態様において、図1Cに示すように、サービスベース表現を使用して、他の認可されたネットワーク機能がそれらのサービスにアクセスすることを可能にする制御プレーン内のネットワーク機能を表現することができる。この点に関して、5Gシステムアーキテクチャ140Cは、以下のサービスベースインターフェースを含むことができる:Namf158H(AMF132により提示されたサービスベースインターフェース)、Nsmf158I(SMF136により提示されたサービスベースインターフェース)、Nnef158B(NEF154により提示されたサービスベースインターフェース)、Npcf158D(PCF148により提示されたサービスベースインターフェース)、Nudm158E(UDM146により提示されたサービスベースインターフェース)、Naf158F(AF150により提示されたサービスベースインターフェース)、Nnrf158C(NRF156により提示されたサービスベースインターフェース)、Nnssf158A(NSSF142により提示されたサービスベースインターフェース)、Nausf158G(AUSF144により提示されたサービスベースインターフェース)。図1Cに示されていない他のサービスベースのインターフェース(例えば、Nudr、N5g-eir、及びNudsf)を使用することもできる。
【0037】
NR-V2Xアーキテクチャは、ランダムパケット到達時間及びサイズを有する周期的及び非周期的通信を含む、様々なトラフィックパターンを有する高信頼性の低レイテンシのサイドリンク通信をサポートすることができる。本明細書に開示される技術は、サイドリンクNR V2X通信システムを含む動的トポロジを有する分散通信システムにおいて高信頼性をサポートするために使用することができる。
【0038】
図2は、いくつかの実施形態による通信デバイスのブロック図を示す。通信デバイス200は、特化型コンピュータ、パーソナル又はラップトップコンピュータ(PC)、タブレットPC、又はスマートフォンなどのUE、eNBなどの専用ネットワーク機器、ネットワークデバイスとして動作するようにサーバを構成するためのソフトウェアを実行するサーバ、仮想デバイス、又はそのマシンにより取られるアクションを指定する命令(順次又はその他)を実行することができる任意のマシンでもよい。例えば、通信デバイス200は、図1A図1Cに示すデバイスの1つ以上として実装されてもよい。本明細書に記載される通信は、受信エンティティ(例えば、gNB、UE)による受信のために送信エンティティ(例えば、UE、gNB)による送信の前に符号化され、受信エンティティによる受信の後に復号され得ることに留意する。
【0039】
本明細書に記載される例は、論理又は複数のコンポーネント、モジュール、若しくはメカニズムを含むことがあり、あるいはそれらの上で動作することがある。モジュール及びコンポーネントは、指定された動作を実行することができる有形のエンティティ(例えば、ハードウェア)であり、特定の方法で構成又は配置され得る。一例において、回路は、モジュールとして指定された方法で(例えば、内部で、又は他の回路などの外部エンティティに対して)配置され得る。一例において、1つ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアロン、クライアント、又はサーバコンピュータシステム)又は1つ以上のハードウェアプロセッサの全体又は一部が、ファームウェア又はソフトウェア(例えば、命令、アプリケーション部分、又はアプリケーション)により、指定された動作を実行するように動作するモジュールとして構成され得る。一例において、ソフトウェアは、機械読取可能媒体上に存在し得る。一例において、ソフトウェアは、モジュールの基礎をなすハードウェアにより実行されたとき、ハードウェアに指定された動作を実行させる。
【0040】
したがって、用語「モジュール」(及び「コンポーネント」)は、有形の実体を包含すると理解される。すなわち、特定の方法で動作するように、又は本明細書に記載される任意の動作の一部又は全部を実行するように、物理的に構築された、具体的に構成された(例えば、ハードワイヤ接続された)、又は一時的に(例えば、過渡的に)構成された(例えば、プログラムされた)エンティティである。モジュールが一時的に構成される例を考えると、モジュールの各々は、いかなる時点にもインスタンス化されている必要はない。例えば、モジュールが、ソフトウェアを使用して構成された汎用ハードウェアプロセッサを含む場合、汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時間にそれぞれ異なるモジュールとして構成され得る。したがって、ソフトウェアは、例えば、ある時点で特定のモジュールを構成し、異なる時点で異なるモジュールを構成するようにハードウェアプロセッサを構成することができる。
【0041】
通信デバイス200は、ハードウェアプロセッサ(又は、同等に処理する回路)202(例えば、中央処理装置(CPU)、GPU、ハードウェアプロセッサコア、又はこれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ204、及びスタティックメモリ206を含むことができ、これらの一部又は全部は、インターリンク(例えば、バス)208を介して互いに通信することができる。メインメモリ204は、リムーバブルストレージ及び非リムーバブルストレージ、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれか又は全てを含むことができる。通信デバイス200は、さらに、ビデオディスプレイなどのディスプレイユニット210、英数字入力デバイス212(例えば、キーボード)、及びユーザインターフェース(UI)ナビゲーションデバイス214(例えば、マウス)を含むことができる。一例において、ディスプレイユニット210、入力デバイス212、及びUIナビゲーションデバイス214は、タッチスクリーンディスプレイでもよい。通信デバイス200は、さらに、記憶装置(例えば、ドライブユニット)216、信号生成デバイス218(例えば、スピーカ)、ネットワークインターフェースデバイス220、及び1つ以上のセンサ、例えば、全地球測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、又は他のセンサを含むことができる。通信デバイス200は、さらに、1つ以上の周辺デバイス(例えば、プリンタ、カードリーダなど)を通信又は制御するために、シリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、パラレル、又は他の有線又は無線(例えば、赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)など)接続などの出力コントローラを含んでもよい。
【0042】
記憶装置216は、非一時的機械読取可能媒体222(以下、単に機械読取可能媒体と呼ぶ)を含むことができ、該媒体上には、本明細書に記載される技術又は機能のいずれか1つ以上を具現化し、又はそれらにより利用されるデータ構造又は命令224(例えば、ソフトウェア)の1つ以上のセットが記憶される。命令224はまた、通信デバイス200によるその実行の間、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ204内、スタティックメモリ206内、及び/又はハードウェアプロセッサ202内に存在することがある。機械読取可能媒体222は単一の媒体として例示されているが、用語「機械読取可能媒体」は、1つ以上の命令224を記憶するように構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含み得る。
【0043】
用語「機械読取可能媒体」は、通信デバイス200による実行のための命令を記憶、符号化、又は搬送することができ、かつ通信デバイス200に本開示の技術のうちのいずれか1つ以上を実行させ、あるいはそのような命令により使用される又はそのような命令に関連づけられたデータ構造を記憶、符号化、又は搬送することができる、任意の媒体を含むことができる。非限定的な機械読取可能媒体の例には、ソリッドステートメモリと、光学及び磁気媒体を含むことができる。機械読取可能媒体の具体的な例には、半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM))、及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ;内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク;磁気光ディスク;ランダムアクセスメモリ(RAM);並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含むことができる。
【0044】
命令224は、さらに、複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)のいずれか1つを利用するネットワークインターフェースデバイス220を介して、伝送媒体226を使用して通信ネットワーク上で送信又は受信することができる。例示的な通信ネットワークには、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、移動電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、単純従来型電話(Plain Old Telephone、POTS)ネットワーク、及び無線データネットワークを含むことができる。ネットワークを通じた通信には、とりわけ、Wi-Fiとして知られる電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)802.11規格ファミリ、WiMAXとして知られるIEEE802.16規格ファミリ、IEEE802.15.4規格ファミリ、ロングタームエボリューション(LTE)規格ファミリ、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)規格ファミリ、ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)ネットワーク、次世代(NG)/第5世代(5G)規格などの、1つ以上の異なるプロトコルを含むことができる。一例において、ネットワークインターフェースデバイス220は、伝送媒体226に接続するための1つ以上の物理的ジャック(例えば、イーサネット、同軸、又は電話ジャック)又は1つ以上のアンテナを含むことができる。
【0045】
本明細書で使用される用語「回路」は、説明される機能を提供するように構成された、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、ハイキャパシティPLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのハードウェアコンポーネントを指すか、該ハードウェアコンポーネントの一部であるか、あるいは該ハードウェアコンポーネントを含むことに留意する。いくつかの実施形態において、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、説明される機能の少なくとも一部を提供することができる。用語「回路」は、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気又は電子システムで使用される回路の組み合わせ)の、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指すこともある。これらの実施形態において、ハードウェア要素とプログラムコードの組み合わせは、特定のタイプの回路と呼ばれることがある。
【0046】
本明細書で使用される用語「プロセッサ回路」又は「プロセッサ」は、したがって、一連の算術又は論理演算を順次及び自動的に実行すること、又はデジタルデータを記録、記憶、及び/又は転送することができる回路を指すか、該回路の一部であるか、あるいは該回路を含む。用語「プロセッサ回路」又は「プロセッサ」は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理的中央処理装置(CPU)、シングル又はマルチコアプロセッサ、及び/又は、プログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行し又はその他の方法で動作させることができる任意の他のデバイスを指すことがある。
【0047】
本明細書に記載される無線リンクのいずれも、これらに限られないが以下の無線通信技術及び/又は規格のいずれか1つ以上に従って動作することができる:グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)無線通信技術、汎用パケット無線サービス(GPRS)無線通信技術、GSM進化向け拡張データレート(Enhanced Data Rates for GSM Evolution、EDGE)無線通信技術、及び/又は第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線通信技術、例えば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、フリーダムオブマルチメディアアクセス(Freedom of Multimedia Access、FOMA)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、3GPPロングタームエボリューションアドバンスト(LTE Advanced)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)、モビテックス(Mobitex)、第3世代(3G)、回線交換データ(Circuit Switched Data、CSD)、高速回線交換データ(HSCSD)、ユニバーサル移動体通信システム(第3世代)(UMTS(3G))、広帯域符号分割多元接続(ユニバーサル移動体通信システム)(W-CDMA(UMTS))、高速パケットアクセス(HSPA)、高速下りリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速上りリンクパケットアクセス(HSUPA)、高速パケットアクセスプラス(HSPA+)、ユニバーサル移動体通信システム時分割複信(Time-Division Duplex)(UMTS-TDD)、時分割符号分割多元接続(TD-CDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD-CDMA)、第3世代パートナーシッププロジェクト リリース8(プレ第4世代(Pre-4th Generation))(3GPP Rel.8(Pre-4G))、3GPP Rel.9(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース9)、3GPP Rel.10(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース10)、3GPP Rel.11(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース11)、3GPP Rel.12(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース12)、3GPP Rel.13(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース13)、3GPP Rel.14(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース14)、3GPP Rel.15(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース15)、3GPP Rel.16(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース16)、3GPP Rel.17(第3世代パートナーシッププロジェクト リリース17)、及び後続のリリース(Rel.18、Rel.19など)、3GPP 5G、5G、5Gニューラジオ(5G NR)、3GPP 5Gニューラジオ、3GPP LTE Extra、LTEアドバンストPro、LTEライセンス支援アクセス(Licensed-Assisted Access、LAA)、MuLTEfire、UMTS地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)、ロングタームエボリューションアドバンスト(第4世代)(LTE Advanced(4G))、cdmaOne(2G)、符号分割多元接続2000(第3世代)(CDMA2000(3G))、進化-データ最適化(Evolution-Data Optimized)又は進化-データ専用(Evolution-Data Only)(EV-DO)、高度モバイルフォンシステム(Advanced Mobile Phone System)(第1世代)(AMPS(1G))、トータルアクセス通信システム(Total Access Communication System)/拡張トータルアクセス通信システム(Extended Total Access Communication System)(TACS/ETACS)、デジタルAMPS(第2世代)(D-AMPS(2G))、プッシュ・ツー・トーク(PTT)、移動電話システム(Mobile Telephone System、MTS)、改良移動電話システム(Improved Mobile Telephone System、IMTS)、高度移動電話システム(Advanced Mobile Telephone System、AMTS)、OLT(Offentlig Landmobil Telefoni、公衆陸上移動電話(Public Land Mobile Telephony)、のノルウェー語)、MTD(Mobiltelefonisystem D、又は移動電話システムD(Mobile telephony system D)、のスウェーデン語の略語)、公衆自動化陸上移動体(Public Automated Land Mobile、Autotel/PALM)、ARP(Autoradiopuhelin、「カーラジオフォン(car radio phone)」、のフィンランド語)、NMT(ノルディックモバイルテレフォニー(Nordic Mobile Telephony))、NTT(日本電信電話)大容量方式(High capacity version of NTT、Hicap)、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)、モビテックス、データTAC、統合デジタル拡張ネットワーク(Integrated Digital Enhanced Network、iDEN)、パーソナルデジタルセルラー(PDC)、回線交換データ(CSD)、パーソナルハンディフォンシステム(PHS)、広帯域統合デジタル拡張ネットワーク(WiDEN)、iBurst、アンライセンスモバイルアクセス(Unlicensed Mobile Access、UMA)、3GPP汎用アクセスネットワーク(Generic Access Network)、又はGAN規格とも呼ばれるもの)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ワイヤレスギガビットアライアンス(Wireless Gigabit Alliance、WiGig)規格、一般的なミリ波(mmWave)規格(WiGig、IEEE802.11ad、IEEE802.11ayなどの、10~300GHz及びそれ以上で動作する無線システム)、300GHz以上及びTHz帯で動作する技術、(3GPP/LTEベース、又はIEEE802.11p又はIEEE802.11bd及び他の)車両対車両(Vehicle-to-Vehicle、V2V)及び車両対X(Vehicle-to-X、V2X)及び車両対インフラストラクチャ(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)及びインフラストラクチャ対車両(Infrastructure-to-Vehicle、I2V)通信技術、3GPPセルラーV2X、高度道路交通システム(Intelligent-Transport-Systems)及び他などのDSRC(専用狭域通信(Dedicated Short Range Communications))通信システム(通常、5850MHz~5925MHz又はそれ以上(通常、CEPT Report 71の変更提案に従い5935MHzまで)で動作する)、欧州ITS-G5システム(すなわち、ITS-G5A(すなわち、周波数範囲5,875GHz~5,905GHzの安全関連アプリケーションのためのITS専用の欧州ITS周波数帯におけるITS-G5の動作)、ITS-G5B(すなわち、周波数範囲5,855GHz~5,875GHzのITS非安全アプリケーション専用の欧州ITS周波数帯における動作)、ITS-G5C(周波数範囲5,470GHz~5,725GHzのITSアプリケーションの動作)を含む、IEEE802.11pベースのDSRCの欧州フレーバ(flavor))、700MHz帯(715MHz~725MHzを含む)の日本のDSRC、IEEE802.11bdベースのシステム等。
【0048】
本明細書に記載される態様は、専用のライセンススペクトル(licensed spectrum)、アンライセンススペクトル(unlicensed spectrum)、ライセンス免除スペクトル、(ライセンス)共有スペクトル(LSA=2.3~2.4GHz、3.4~3.6GHz、3.6~3.8GHz及びさらなる周波数におけるライセンス共有アクセス(Licensed Shared Access)、及びSAS=スペクトルアクセスシステム(Spectrum Access System)/CBRS=3.55~3.7GHz及びさらなる周波数における市民ブロードバンド無線システム(Citizen Broadband Radio System)など)を含む、任意のスペクトル管理スキームの文脈において使用され得る。適用可能なスペクトル帯には、IMT(国際移動通信(International Mobile Telecommunications))スペクトルと、他のタイプのスペクトル/帯域、例えば、国内割当を有する帯域(450~470MHz、902~928MHz(注:例えば米国(FCC Part15)で割り当られる)、863~868.6MHz(注:例えば欧州連合(ETSI EN 300 220)で割り当られる)、915.9~929.7MHz(注:例えば日本で割り当られる)、917~923.5MHz(注:例えば韓国で割り当られる)、755~779MHz及び779~787MHz(注:例えば中国で割り当られる)、790~960MHz、1710~2025MHz、2110~2200MHz、2300~2400MHz、2.4~2.4835GHz(注:世界的に利用可能なISM帯であり、Wi-Fi技術ファミリ(11b/g/n/ax)により、及びさらにBluetoothにより使用される)、2500~2690MHz、698~790MHz、610~790MHz、3400~3600MHz、3400~3800MHz、3800~4200MHz、3.55~3.7GHz(注:例えば市民ブロードバンド無線サービスのために米国で割り当てられる、5.15~5.25GHz及び5.25~5.35GHz及び5.47~5.725GHz及び5.725~5.85GHz帯(注:例えば米国(FCC Part15)で割り当てられ、合計500MHzのスペクトルで4つのU-NII帯を構成する)、5.725~5.875GHz(注:例えばEU(ETSI EN 301 893)で割り当てられる)、5.47~5.65GHz(注:例えば韓国で割り当てられる)、5925~7125MHz及び5925~6425MHz帯(注:米国及びEUでそれぞれ検討中。次世代Wi-Fiシステムは6GHzスペクトルを運用帯域として含むことが予期されるが、2017年12月現在、Wi-Fiシステムはこの帯域ではまだ許可されていないことが留意される。規制は2019~2020年の時間枠で終了することが予期される)、IMTアドバンストスペクトル、IMT-2020スペクトル(3600~3800MHz、3800~4200MHz、3.5GHz帯、700MHz帯、24.25~86GHzの範囲等を含むことが予期される)、FCCの「スペクトルフロンティア(Spectrum Frontier)」5Gイニシアチブ(5G initiative)下で利用可能にされたスペクトル(27.5~28.35GHz、29.1~29.25GHz、31~31.3GHz、37~38.6GHz、38.6~40GHz、42~42.5GHz、57~64GHz、71~76GHz、81~86GHz、及び92~94GHz等を含む)、ITS(高度道路交通システム)帯の5.9GHz(通常5.85~5.925GHz)及び63~64GHz、WiGig Band1(57.24~59.40GHz)、WiGig Band2(59.40~61.56GHz)及びWiGig Band3(61.56~63.72GHz)及びWiGig Band4(63.72~65.88GHz)などの、現在WiGigに割り当てられている帯域、57~64/66GHz(注:この帯域は、マルチギガビットワイヤレスシステム(MGWS)/WiGigに対してほぼグローバルな指定を有する。米国(FCC part15)では合計14GHzのスペクトルを割り当て、一方で、EU(固定P2PのためのETSI EN 302 567、及びETSI EN 301 217-2)は合計9GHzのスペクトルを割り当てる)、70.2GHz~71GHz帯、65.88GHz及び71GHzの間の任意の帯域、76~81GHzなどの現在自動車レーダーアプリケーションに割り当てられている帯域、及び94~300GHz及びそれ以上を含む将来の帯域などが含まれる。さらに、このスキームは、特に400MHz及び700MHz帯が有望な候補であるTVホワイトスペース帯域(通常、790MHz未満)などの帯域上で二次的に使用することができる。セルラーアプリケーションに加えて、PMSE(プログラム作成及びスペシャルイベント(Program Making and Special Events))、医療、健康、手術、自動車、低レイテンシ、ドローン等のアプリケーションなど、バーティカルマーケットのための特定のアプリケーションを扱うことができる。
【0049】
本明細書に記載される態様は、例えば、ティア(tier)1ユーザへの最も高い優先順位、その後にティア2、次いでティア3等のユーザなどが続く、スペクトルへの優先順位付けされたアクセスに基づいて、異なるタイプのユーザ(例えば、低/中/高優先順位など)に対する使用の階層的な優先順位付けを導入することにより、可能であるスキームの階層的適用を実施することもできる。
【0050】
本明細書に記載される態様は、さらに、OFDMキャリアデータビットベクトルを対応するシンボルリソースに割り当てることにより、異なるシングルキャリア又はOFDMフレーバ(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースマルチキャリア(FBMC)、OFDMAなど)、及び特に3GPP NR(ニューラジオ)に適用することができる。
【0051】
5Gネットワークは、安全性及び性能の懸念に起因して超低レイテンシ、超高信頼性、及び高データ容量の要件を有する可能性があるモノのインターネット(IoT)、産業制御、自動運転、ミッションクリティカル通信などの様々な新サービスを提供するために、従来のモバイルブロードバンドサービスを超えて拡張する。本文献における特徴の一部は、AP、eNB、NR、又はgNBなどのネットワーク側に対して定義されている。この用語は通常、3GPP 5G及び6G通信システムなどの文脈で使用されることに注意する。さらに、UEがこの役割を同様に果たし、AP、eNB、又はgNBとして機能してもよい。すなわち、ネットワーク機器に対して定義された一部又は全ての特徴がUEにより実装される場合がある。
【0052】
上記のように、UEロケーション測定は、様々なアプリケーション及びネットワーク機能により使用される。様々なロケーション技術には、3GPPネットワークベースのロケーション決定だけでなく、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)又は全地球航法衛星システム(Global navigation satellite system、GNSS)ロケーションなどの非3GPPネットワークベースのロケーション決定が含まれる。例えば、観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival、OTDOA)において、UEは、1つ以上のgNBから受信した信号の到達時間(TOA)を測定し、結果を参照gNBのTOAから減算してOTDOAを形成する。RSTD測定におけるOTDOA測位のUE測定であり、これは、UEがRRC_Connected状態にあるときの参照セルと測定されたセルとの間の相対的なタイミング差である。RSTDは、セルから受信した2つのサブフレーム境界間の最小時間差として計算される。図3は、いくつかの実施形態によるRSTD測定を示す。図3において、RRC_Connected状態におけるUEは、少なくとも2つのセル(例えば、参照セル及び近隣セル)から参照信号を測定し、RSTD測定を実行し、結果をセルの少なくとも1つ(例えば、図示するように、UEのサービングセルであり得る参照セル、又はロケーションサーバ)に送信する。
【0053】
5G-RAN測位アーキテクチャにおいて、ロケーション情報は、ロケーション管理機能(Location Management Function、LMF)を介して、UE、gNB、及び測位サーバ(進化型サービングモバイルロケーションセンタ(Evolved Serving Mobile Location Center、E-SMLC))の間で制御プレーンを介して送信される。特に、gNBは、LMFから測位要求を受信し、UEに測位測定情報を提供する。LMFは、UEのロケーションサービス要求を調整し(orchestrates)、LTE測位プロトコル(LTE Positioning Protocol、LPP)を通じて測位支援情報を配信する。LMF及びgNBは、NR測位プロトコルアネックス(NR Positioning Protocol Annex、NRPPa)を使用して、測位測定(UEにより行われる下りリンク測定及び/又はgNBにより行われる上りリンク測定を含む)を実行する。LMFは、UE及びgNBの測位能力と、クライアント及びレイテンシ及び精度要件に基づいて測位方法を選択する。
【0054】
AMF又はゲートウェイモバイルロケーションセンタ(Gateway Mobile Location Center、GMLC)は、(例えば、緊急呼び出しのロケーションを決定するために)UEの測位を開始することができる。AMFは、LMFにロケーション要求を送信し、LMFは、測位方法と、その方法がUEベースであるか及び/又はUE支援であるかとを含む、UEに提供されるロケーション支援データを決定する。LMFは、応答をAMFに返し、AMFは次いで、結果をロケーション要求クライアントに返す。
【0055】
RSTD測定は、任意の下りリンク信号(例えば、セル参照信号(cell reference signal、CRS)又は同期信号)に対して実行することができる。いくつかの場合、測位参照信号(Positioning Reference Signals、PRS)が使用される。RSTD測定は、イントラ周波数(intra-frequency)セルに対して、及びインター周波数(inter-frequency)セルに対して行うことができる。イントラ周波数RSTD測定は、参照セル及び近隣セルの双方がUEサービングセルと同じキャリア周波数上にあるときに実行され、インター周波数RSTD測定は、参照セル及び近隣セルの少なくとも1つがUEサービングセルとは異なるキャリア周波数上にあるときに実行される。
【0056】
精度に影響する可能性のあるファクタは、ロケーションサーバによりUEに示される。これらのパラメータは、例えば、無線環境(例えば、フェージング及びマルチパス問題)、gNB同期、及びアンテナ座標誤差を含む。増加したPRS帯域幅は、さらなる分解能及び精度を提供することができる。20MHz帯域幅は、マルチパス間で約10mの分解能を提供することができる。
【0057】
RSTD測定精度要件は、3GPP TS38.133で規定されており、インター周波数測定が行われているか又はイントラ周波数測定が行われているかに加えて、測定がプライマリセル(PCell)に対して行われるか又はセカンダリセル(SCell)に対して行われるかに依存することができる。精度要件は、以下の表に与えられるように、周波数範囲(frequency range、FR)、PRSサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、PRS帯域幅(BW)、及び繰り返しファクタ(repetition factor)を含む、複数のファクタに依存することができる。
【表1】
【表2】
【0058】
Tcは、物理層時間単位(又は、サンプリング時間)=1/(SCS x 高速フーリエ変換サイズ)である。
【0059】
FR範囲に対して、精度の適用可能性ルールは、参照セル及び近隣セルの間でより緩い要件を有するルールに従う。さらに、参照セル及び近隣セルからのPRS BWが異なる場合、RSTD精度の要件は、より大きい誤差が許可されるルールに従う。
【0060】
いくつかの実施形態において、UEは、テストの間にPRSを測定し、測定結果をgNBに報告する。UE及びgNBは双方とも、表1及び表2から(すなわち、PRS信号の詳細を使用して)適切なRSTD精度要件を決定することができ、少なくとも1つは、UEが精度要件テストに合格するか又は不合格であるかを決定することができる。一般に、テストは、デュアル測位周波数層が構成されているときのスタンドアロンシナリオにおけるFR1の環境において、RSTD測定が要件を満たすことを検証するために使用される。複数の同期セルが使用されてもよく、参照セル(プライマリセル(PCell)であり得る)と、1つ以上の近隣セル(セカンダリセル(SCell))である。UEは、UEが精度要件を満たすかどうかを決定するためにネットワークにより使用される測定報告においてUEに提供されるDL-TDOA支援データ内の参照セルに対する近隣セルのRSTD測定を実行し、報告する(UEは、UE測定を要求するLPPを介してLMFからNR-DL-TDOA-RequestLocationInformationメッセージを受信し、DL RSTD測定値を報告する)。
【0061】
図4は、いくつかの実施形態によるRSTD測定を実行する方法を示す。図4の方法400は単に例示的なものであり、図4に示されたものとは異なる数の動作を含むことができる。方法400は、UE又はその一部分により実行することができる。例えば、動作402において、UEは、第1のセル上の第1のPRS及び第2のセル上の第2のPRSについての構成情報を決定することができる。構成情報は、第1及び第2のPRSに対して異なる1つ以上のパラメータを含むことができる。例えば、構成情報は、それぞれのPRSのPRS BW、SCS、周波数範囲、又は繰り返しファクタのうちの1つ以上を含むことができる。パラメータの1つ以上が、第1及び第2のPRS間で異なってもよい。
【0062】
動作404において、UEは、第1のPRSについての構成情報に基づく第1のRSTD精度要件と、第2のPRSについての構成情報に基づく第2のRSTD精度要件を決定することができる。例えば、第1及び第2のRSTD精度要件は、1つ以上の予め定義された表(例えば、上記の表1及び/又は表2)に基づいて決定されてもよい。
【0063】
動作406において、UEは、より大きい誤差を許可される第1のRSTD精度要件又は第2のRSTD精度要件のうちの1つを選択することができる。動作408において、UEは、選択されたRSTD精度要件に基づいて、第1及び第2双方のPRSに対するRSTD測定を実行することができる。UEは、RSTD測定値をgNB(例えば、サービングセルの)に報告することができる。
【0064】
図5は、いくつかの実施形態によるRSTD測定を実行する別の方法を示す。図5の方法500は単に例示的なものであり、図5に示されたものとは異なる数の動作を含むことができる。方法500は、gNB又はその一部分により実行することができる。例えば、動作502において、gNBは、UEへの送信のために、第1のセル上の第1のPRS及び/又は第2のセル上の第2のPRSについての構成情報を符号化することができる。構成情報は、第1及び第2のPRSに対して異なる1つ以上のパラメータを含むことができる。例えば、構成情報は、それぞれのPRSのPRS BW、SCS、周波数範囲、又は繰り返しファクタのうちの1つ以上を含むことができる。パラメータの1つ以上が、第1及び第2のPRS間で異なってもよい。
【0065】
動作504において、gNBは、第1のPRSについての構成情報に基づく第1のRSTD精度要件と、第2のPRSについての構成情報に基づく第2のRSTD精度要件を決定することができる。例えば、第1及び第2のRSTD精度要件は、1つ以上の予め定義された表(例えば、上記の表1及び/又は表2)に基づいて決定されてもよい。
【0066】
動作506において、gNBは、第1及び第2双方のPRSに対するUEによるRSTD測定のための選択されたRSTD精度要件として、より大きい誤差を許可される第1の精度要件又は第2の精度要件のうちの1つを識別することができる。gNBはさらに、UEからRSTD測定値を受信することができる。受信されたRSTD測定値は、識別されたRSTD精度要件に基づいて処理されてもよい。
【0067】
実施形態は、特定の例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、本開示のより広い範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して様々な修正及び変更がなされ得ることは明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的でなく例示的な意味で見なされるべきである。本明細書の一部を形成する添付図面は、限定ではなく例示として、対象事項が実施され得る特定の実施形態を示す。例示された実施形態は、当業者が本明細書に開示された教示を実施することができるよう十分に詳細に説明されている。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的な置換及び変更がなされ得るように、他の実施形態が利用され、そこから導出されてもよい。したがって、この詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきでなく、様々な実施形態の範囲は、添付の請求項によってのみ、そのような請求項が権利を与えられる同等物の全範囲とともに定義される。
【0068】
対象事項は、本明細書において、単に便宜のために、また、本出願の範囲を、複数のものが実際に開示されている場合にいずれかの単一の発明概念に自発的に制限する意図なく、用語「実施形態」によって個々に及び/又は集合的に参照され得る。したがって、特定の実施形態が本明細書に例示され、記載されているが、同じ目的を達成するために計算された任意の配置が、示された特定の実施形態の代わりにされ得ることを理解されたい。本開示は、様々な実施形態の任意及び全て適応又は変形をカバーすることを意図している。上記実施形態、及び本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態の組み合わせは、上記説明を検討すると当業者に明らかであろう。
【0069】
本文献において、用語「a」又は「an」は、特許文献において一般的であるように、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」の他の例又は使用とは独立して、1つ、又は1つより多くを含むために使用される。本文献において、用語「又は」は、非排他的な、又は、を指すために使用され、したがって、「A又はB」は、別段指示されない限り、「BでなくA」、「AでなくB」、及び「A及びB」を含む。本文献において、用語「including」及び「in which」は、それぞれの用語「comprising」及び「wherein」の平易な英語の同等物として使用される。また、以下の請求項において、用語「including」及び「comprising」は、上限がなく、すなわち、請求項においてそのような用語の後に列挙された要素に加えて要素を含むシステム、UE、物品、組成物、定式化、又はプロセスは、依然としてその請求項の範囲内にあるとみなされる。さらに、以下の特許請求の範囲において、用語「第1の」、「第2の」、及び「第3の」などは単にラベルとして使用されており、それらの対象に数値要件を課すことは意図されていない。
【0070】
開示の要約は、読者が技術開示の性質を迅速に確認できるようにする要約を要求する、37C.F.R.§1.72(b)に従うために提供されている。それは、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないという理解とともに提出されている。さらに、前述の詳細な説明では、開示を合理化する目的で、様々な特徴が単一の実施形態にグループ化されていることが分かり得る。この開示方法は、請求される実施形態が各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明対象事項は、単一の開示された実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、以下の特許請求の範囲は、各請求項が別個の実施形態として独立して、この詳細な説明にここで組み込まれる。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】