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特表2024-521034移動中である間に通知するための分離警告
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-28
(54)【発明の名称】移動中である間に通知するための分離警告
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/24 20060101AFI20240521BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20240521BHJP
   H04W 12/00 20210101ALI20240521BHJP
   H04W 12/64 20210101ALI20240521BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20240521BHJP
   H04M 1/72412 20210101ALI20240521BHJP
【FI】
G08B21/24
H04W4/029
H04W12/00
H04W12/64
H04L67/52
H04M1/72412
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568419
(86)(22)【出願日】2022-05-04
(85)【翻訳文提出日】2023-11-06
(86)【国際出願番号】 US2022027681
(87)【国際公開番号】W WO2022235807
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】63/185,926
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/197,317
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/525,779
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デトウィラー, ベンジャミン エー.
(72)【発明者】
【氏名】モッヴァ, シヴァ ガネシュ
(72)【発明者】
【氏名】エルンスト, キャサリン ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘル, リチャード アキラ
(72)【発明者】
【氏名】バーガーエンゲン, ヨハン オー.
(72)【発明者】
【氏名】ワサダ, ラングフォード エム.
(72)【発明者】
【氏名】アードマン, フォース, エルンスト トーマス
【テーマコード(参考)】
5C086
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
5C086AA21
5C086BA13
5C086CA06
5C086DA01
5K067AA34
5K067DD44
5K067EE03
5K127AA25
5K127BA03
5K127BB22
5K127BB33
5K127GA14
5K127GD03
5K127GD15
5K127JA04
5K127JA14
5K127JA23
(57)【要約】
分離通知を提供する方法が説明される。一実施形態では、信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動が検出され、検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶し、電子デバイスが移動中であるという指示を受信し、少なくとも1つのアクセサリデバイスの無線接続を監視し、少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かについての情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについての無線接続の喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあるという指示を有するビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項10】
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定すること、
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項12】
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信すること、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されたか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信すること、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分の間N秒毎に実行され、電子デバイス無線機をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
既知のロケーションに位置特定される指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項19】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項20】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かに関する情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項21】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについての無線接続の喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項22】
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項23】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項22に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項24】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想レートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項22に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項25】
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項26】
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあるという指示を有するビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項27】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【請求項28】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かについての情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項29】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項30】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項31】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項30に記載のデータ処理システム。
【請求項32】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に行わせる、請求項30に記載のデータ処理システム。
【請求項33】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項34】
データ処理システムであって、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることの指示共にビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項35】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項36】
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定すること、
を更に含む、請求項35に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項37】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【請求項38】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定することを更に行わせる、請求項37に記載のデータ処理システム。
【請求項39】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項40】
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信すること、
を更に含む、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項41】
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されたか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項40に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項42】
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項43】
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信すること、
を更に含む、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項44】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分間にわたってN秒毎に実行され、電子デバイス無線機をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項45】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項46】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【請求項47】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信することを更に行わせる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項48】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項47に記載のデータ処理システム。
【請求項49】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項50】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信することを更に行わせる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項51】
データ処理システムであって、前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分の間N秒毎に実行され、電子デバイス無線をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項52】
データ処理システムであって、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項53】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
既知のロケーションに位置特定される指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項54】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
既知のロケーションに位置特定される指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年5月7日に出願された「Separation Alerts for Notification while Traveling」と題する米国仮出願第63/185,926号、2021年6月4日に出願された「Separation Alerts for Notification while Traveling」と題する米国仮出願第63/197,317号、及び2021年11月12日に出願された「Separation Alerts for Notification while Traveling」と題する米国特許出願第17/525,779号の優先権の利益を主張するものであり、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書で説明する実施形態は、概して、無線デバイス及びアクセサリを位置特定するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
デバイスが別のデバイスとの無線接続を失うとき、ユーザは、無線接続が失われるとすぐに、接続の喪失が一時的なものである可能性に関係なく、接続の喪失について警告され得る。その結果、無線接続の喪失に関する以前の警告はあまりにも頻繁に表面化されており、意味がなかった。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、方法であって、分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される、方法は、信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、検出することに応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、少なくとも1つのアクセサリデバイスについての無線接続を監視することと、少なくとも1つのアクセサリデバイスに対する無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を提供する。
【0005】
一実施形態では、方法であって、分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される、方法は、信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、検出することに応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、ジオフェンス境界を横断するという指示を受信すると、少なくとも1つのアクセサリデバイスに対する無線接続を監視することと、少なくとも1つのアクセサリデバイスに対する無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を提供する。
【0006】
一実施形態では、方法であって、分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される、方法は、信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動を検出することと、検出することに応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、ビーコンデータを受信すると、ビーコンデータが少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることを示さない場合、分離通知を送信することと、を提供する。
【0007】
一実施形態では、方法であって、分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される、方法は、既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、少なくとも1つのアクセサリデバイスが電子デバイスの近くにあるという指示を受信することと、少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間にわたってビーコンスキャンのレートを増加させることと、ビーコンデータを受信すると、少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態による、モバイルデバイスのためのネットワーク動作環境のブロック図である。
【0009】
図2】一実施形態による、無線アクセサリを位置特定するシステムを示す。
【0010】
図3】実施形態による、無線アクセサリをペアリング及び位置特定するためのシステムを示す。
【0011】
図4】一実施形態による、デバイスロケータシステムで使用するための方法を示すフロー図である。
【0012】
図5】一実施形態による、モバイルデバイスが移動中である間に分離通知を提供するタイムラインである。
【0013】
図6】一実施形態による、信頼できない既知のロケーションにあるモバイルデバイスのための分離通知の提供のためのタイムラインである。
【0014】
図7】一実施形態による、モバイルデバイスが移動中である間に分離通知を提供するタイムラインである。
【0015】
図8】一実施形態による、信頼できない既知のロケーションにあるモバイルデバイスのための分離通知の提供のためのタイムラインである。
【0016】
図9】本発明のいくつかの実施形態において使用され得る、ブックキーピングを示すフロー図である。
【0017】
図10】一実施形態における、繋がっているアクセサリデバイスに対する分離通知の提供を示すフロー図である。
【0018】
図11A】一実施形態における分離通知の提供を示すフロー図である。
図11B】一実施形態における分離通知の提供を示すフロー図である。
【0019】
図12】一実施形態におけるビーコンスキャンを示すフロー図である。
【0020】
図13】一実施形態における、繋がっていないアクセサリデバイスに対する分離通知の提供を示すフロー図である。
【0021】
図14】一実施形態による、デバイスロケータUIを示す。
図15】一実施形態による、デバイスロケータUIを示す。
図16】一実施形態による、デバイスロケータUIを示す。
図17】一実施形態による、デバイスロケータUIを示す。
図18】一実施形態による、デバイスロケータUIを示す。
【0022】
図19】本発明のいくつかの実施形態において使用され得る、例示的なAPIアーキテクチャを示すブロック図である。
【0023】
図20】一実施形態による、モバイルデバイス又は組み込みデバイス用のデバイスアーキテクチャのブロック図である。
【0024】
図21】一実施形態による、コンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書で説明する実施形態は、紛失又は置き忘れられたデバイス又はアイテムのための分離通知及びロケータサービスを可能にする技法を提供する。様々な実施形態では、図を参照して説明する。しかしながら、ある実施形態はこれらの特定の詳細うちの1つ以上を用いることなく、また、他の既知の方法及び構成と組み合わせることで実施することができる。以下の説明では、実施形態の徹底的な理解を提供するために、特定の構成、寸法、及びプロセスなど、多数の特定の詳細について述べる。他の場合、実施形態を不必要に曖昧にしないように、よく知られている半導体プロセス及び製造技法について特に詳細には説明しない。本明細書全体にわたって、「一実施形態」への参照は、その実施形態に関連して記載する特定の特徴、構造体、構成、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたって様々な場所における「一実施形態では」という語句への言及は、必ずしも同じ実施形態を参照しているとは限らない。更に、特定の特徴、構造、構成又は特性は、1つ以上の実施形態において任意に好適に組み合わせてもよい。
【0026】
以下の説明では、タッチ感知ディスプレイを含むコンピューティングデバイスについて説明する。しかしながら、コンピューティングデバイスは、1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含んでもよいことを理解されたい。デバイス上で実行することができる様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを使用することができる。タッチ感知面のうちの1つ以上の機能及びデバイス上に表示される対応する情報は、1つのアプリケーションから次のへと、及び/若しくはそれぞれのアプリケーション内で調整されてもよく、並びに/又は変更されてもよい。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、直観的で透過的なユーザインタフェースを有する様々なアプリケーションをサポートし得る。
【0027】
いくつかのプロセスは、いくつかの順次動作に関して以下で説明される。しかしながら、記載された動作のいくつかは、異なる順序で実行されてもよいことを理解されたい。更には、一部の動作は、逐次的にではなく、並列して実行することができる。
【0028】
図1は、一実施形態による、モバイルデバイスのためのネットワーク動作環境100のブロック図である。ネットワーク動作環境100は、モバイルデバイス102A及びモバイルデバイス102Bを有するアクセサリデバイスなど、複数のモバイルデバイスを含む。モバイルデバイス102A~102Bは各々、無線ネットワーク及び無線アクセサリデバイスと通信することができる任意の電子デバイスとすることができる。いくつかの例示的なモバイルデバイスは、限定はしないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ(例えば、スマートウォッチ又は他のウェアラブルコンピューティングアクセサリ)、モバイルメディアプレーヤ、携帯情報端末、イヤーポッド、ロケータタグ、ヘッドフォン、ヘッドマウントディスプレイ、健康機器、及び他の同様のデバイスを含む。モバイルデバイス102A及びモバイルデバイス102Bの各々は、任意選択で、モバイルデバイス102Bのユーザインタフェース104などのユーザインタフェースを含むことができる。他の実施形態では、モバイルデバイス102Aは、アクセサリデバイスとして、ユーザインタフェースを有していなくてもよい。モバイルデバイス102Aは、デバイスロケータサービスにアクセスするためにアプリケーションプログラミングインタフェースを利用するサードパーティデバイスであり得る。サードパーティデバイスは、異なるデバイス製造業者によって提供され得るか、又はモバイルデバイス102A及び102Bとは異なるエコシステム(例えば、オペレーティングシステム)の一部であり得る。モバイルデバイス102A及びモバイルデバイス102Bは、データ通信を実行するために、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワーク110を介して通信することができる。例えば、無線ネットワーク112(例えば、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク)は、ゲートウェイ116を使用することによって、インターネットなどのワイドエリアネットワーク114と通信することができる。同様に、モバイルホットスポット無線アクセスデバイスなどのアクセスデバイス118は、ワイドエリアネットワーク114への通信アクセスを提供することができる。次いで、ゲートウェイ116及びアクセスデバイス118は、有線及び/又は無線ネットワークの組み合わせを介してワイドエリアネットワーク114と通信することができる。
【0029】
いくつかの実装形態では、音声通信とデータ通信の両方が、無線ネットワーク112及び/又はアクセスデバイス118を介して確立され得る。例えば、モバイルデバイス102Aは、無線ネットワーク112、ゲートウェイ116、及びワイドエリアネットワーク114を介して(例えば、TCP/IP又はUDPプロトコルを使用して)、(例えば、VoIPプロトコルを使用して)電話呼び出しを発信及び受信し、(例えば、POP3プロトコルを使用して)電子メールメッセージを送受信し、ウェブページ、写真、及びビデオなどの電子文書及び/又はストリームを取り出すことができる。いくつかの実装形態では、モバイルデバイス102Aは、アクセスデバイス118及びワイドエリアネットワーク114を介して、電話呼び出しを発信及び受信し、電子メールメッセージを送受信し、電子文書を取り出すことができる。いくつかの実装形態では、モバイルデバイス102A又はモバイルデバイス102Bは、例えば、アクセスデバイス118がパーソナルコンピュータである場合、1つ以上のケーブルを使用してアクセスデバイス118に物理的に接続され得る。この構成では、モバイルデバイス102A又はモバイルデバイス102Bは、「テザー」デバイスと呼ばれることがある。一実施形態では、モバイルデバイス102Aは、無線ピアツーピア接続120を介してモバイルデバイス102Bと通信することができる。無線ピアツーピア接続120は、デバイス間でデータを同期させるために使用され得る。
【0030】
モバイルデバイス102A又はモバイルデバイス102Bは、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワーク110を介して、電話サービス210、メッセージングサービス140、メディアサービス150、ストレージサービス160、及びデバイスロケータサービス170などの1つ以上のサービスと通信することができる。例えば、電話サービス130は、モバイルデバイス102Aとモバイルデバイス102Bとの間、又はモバイルデバイスと有線電話デバイスとの間の電話通信を可能にすることができる。電話サービス130は、ワイドエリアネットワーク114を介してボイスオーバーIP(VoIP)呼び出しをルーティングすることができ、又はセルラー音声ネットワーク(例えば、無線ネットワーク112)にアクセスすることができる。メッセージングサービス140は、例えば、電子メール及び/又は他のメッセージングサービスを提供することができる。メディアサービス150は、例えば、歌ファイル、オーディオブック、映画ファイル、ビデオクリップ、及び他のメディアデータなどのメディアファイルへのアクセスを提供することができる。ストレージサービス160は、モバイルデバイス102A及びモバイルデバイス102Bにネットワークストレージ能力を提供して、ドキュメント及びメディアファイルを記憶することができる。デバイスロケータサービス170は、ユーザが、少なくともある時点で、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワーク110に接続されていた紛失又は置き忘れられたデバイスを位置特定することを可能にすることができる。モバイルデバイス上のオペレーティングシステムソフトウェア又はクライアントソフトウェアを更新するためのソフトウェア更新サービスを含む、他のサービスも提供され得る。一実施形態では、メッセージングサービス140、メディアサービス150、ストレージサービス160、及びデバイスロケータサービス170は各々、クラウドサービスプロバイダに関連付けることができ、様々なサービスは、モバイルデバイス102A~102Bに関連付けられたクラウドサービスアカウントを介して容易にされる。
【0031】
モバイルデバイス102A~102Bは、ロケーションサービス180を含むデバイス上でローカルにアクセス可能なアプリケーション、サービス、及び機能を有し得る。特に、デバイス102A~102Bは、デバイスロケータサービス170及びロケーションサービス180を利用するために、デバイスロケータアプリケーション(例えば、「Find my」アプリケーション)190を有し得る。ローカルにアクセス可能なデータは、既知のロケーション182及び安全な又は信頼できるロケーション184に記憶され得る。場合によっては、機械学習アルゴリズム186を使用して、既知のロケーション182及び/又は信頼できるロケーション184を識別し得る。クラスタ分析は、使用され得る機械学習アルゴリズムの例として提供されるが、当業者は、潜在的な既知の又は信頼できるロケーションを識別するために他のアルゴリズムが使用され得ることを認識するであろう。例として、クラスタデータ分析を使用して、ユーザが頻繁に訪れるロケーションなどのロケーションのセマンティックラベルを識別し、分類し、提供し得る。特定の安全又は信頼できるロケーション184は、明示的に指定されるか、又はデータ分析後にデバイス102A~Bのユーザによってそのように確認されてもよい。他の例では、既知のロケーション182又は信頼できるロケーション184は、オフラインで分類され、デバイスロケータサービス170又はサードパーティ(例えば、マップ情報を有するデータベース)によって提供され得る。
【0032】
オンデバイスヒューリスティックス及び/又は機械学習モデルは、頻繁に訪れるロケーションのローカルに記憶されたデータの分析に基づいて、ユーザとロケーションとの間の関係を推論するために使用され得る。例えば、自宅、車、職場、及び/又は任意の他のロケーションなどの頻繁に訪れるロケーションが、ユーザによって信頼できるロケーション184として指定され得る。既知のロケーション182は、ビジネスロケーション、公共スペース、公園、博物館、及び/又はユーザが頻繁に訪れる可能性がある任意の他のロケーションであり得る。それぞれの記憶されたロケーションについての境界情報は、ロケーションについての分類タイプ及びロケーションに割り当てられた任意のセマンティックラベルと共に記憶され得る。記憶された情報は、ロケーションに対するジオフェンスの作成を可能にするために、境界の定義されたセット又はポイントロケーションの周りの半径距離を含み得る。ジオフェンスは、現実世界の地理的エリアの仮想的境界である。全地球測位システム(GPS)は、ロケーションの周りに仮想フェンスを作成し、ジオフェンス境界内のモバイルデバイス102A~Bの物理的ロケーション並びに有界エリアへの進入及び退出を追跡するために使用され得る。
【0033】
機械学習アルゴリズム186は、オンデバイスヒューリスティックス、機械学習アルゴリズム、又はそれらの組み合わせを含み、デバイスの動き又は移動に関するラベルを分析及び割り当てて、ある期間にわたって特定のロケーションにおいて「移動中」状態又は「安定」状態であると指定されるようにし得る。分析は、モバイルデバイス102Bに利用可能なデータソースからの様々な信号を使用して実行されてもよく、センサデータ、測位データ、カレンダーデータ、交通カード使用データ、アプリケーションデータ、移動のパターン/ルーチンに関する履歴データ、及び/又はモバイルデバイス102Bにアクセス可能な任意の他のデータを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102Bは、定義された期間にわたってロケーション(例えば、信頼できるロケーション184)を定義する地理的境界内にとどまった後、「安定」セマンティックラベルで分類され得る。最も単純なケースでは、モバイルデバイス102Bのための測位データは、ある持続時間(例えば、5分)の間、特定のロケーションのためのジオフェンスの境界内にとどまり得る。加速度計データなどのセンサデータは、モバイルデバイス102Bが静止していることを示して、安定しているという推論をサポートし得る。アプリケーションデータは、モバイルデバイス102Bがカレンダーの予約ロケーションに位置特定されているなど、モバイルデバイス102Bが安定状態であるという推論をサポートし得る。使用中のアプリケーションのタイプを示すアプリケーションデータはまた、メディアアプリケーションを使用するなど、デバイスが安定状態であるという推論を提供し得る。移動中のルーチン又はパターンに関するユーザの履歴データは、自宅又はホテルのロケーションでの就寝時ルーチンなど、モバイルデバイス102Bが安定状態であるか否かを判定するために使用され得る。モバイルデバイス102Bは、ユーザについての以前の挙動、パターン、又はルーチンに基づいて「移動中」ラベルを有するものとして分類され、モバイルデバイス102B上で分析され得る。例えば、ユーザは、毎日同じ時間に仕事をするルーチンを有してもよく、パターンが繰り返されていることをデバイス上のデータがサポートする場合、「移動中」状態が割り当てられてもよい。最も単純な場合、モバイルデバイスが移動している、又は(例えば、ジオフェンスを使用して)知られている地理的エリアに出入りする速度は、モバイルデバイス102Bが移動中であると推論することを可能にし得る。モバイルデバイス102Bが既知のトランジットエリア(例えば、道路、高速道路、鉄道路線など)において加速していると検出された場合、モバイルデバイス102Bには「移動中」のステータスが与えられ得る。同様に、トランジットアプリケーション/カードが使用される/使用中である場合、モバイルデバイス102Bは、「移動中」として指定され得る。
【0034】
図2は、一実施形態による、無線アクセサリ201を位置特定するシステム200を示す。一実施形態では、無線アクセサリ201はアクセサリデバイス102Aであり、1つ以上の無線トランシーバを含み、無線ネットワーク又はピアツーピア通信リンクを介してコンパニオンデバイス(例えば、モバイルデバイス102B)と直接又は間接的のいずれかで(例えば、別のデバイス又はコンピュータを通じて)通信することができる。無線アクセサリデバイスのいくつかの例は、無線イヤホン、ヘッドフォン、ヘッドセット、フィットネス機器、及び他のウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイ)を含むが、これらに限定されない。無線アクセサリ201は、ゲームコントローラ又はリモートコントロールなどの他の無線デバイスを含むこともできる。無線アクセサリ201は、一実施形態では、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(例えば、図1のワイドエリアネットワーク114)に少なくとも一時的にアクセスすることができないスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートスピーカデバイス、テレビ、又はテレビセットトップボックスも含む。無線アクセサリは、他のデバイスの追跡又は位置特定を可能にするために他のデバイスに取り付けることができるビーコン又はロケータタグを含む、任意の他の無線デバイスであってもよい。一実施形態では、無線アクセサリ201は、Bluetooth(登録商標)などであるがこれに限定されない無線技術規格を使用してモバイルデバイス102Bとペアリングすることができる。無線アクセサリ201は、Wi-Fiダイレクト、Zigbee(登録商標)、又はエアプレイなどの無線技術を介してモバイルデバイス102Bと通信することもできる。無線アクセサリ201がペアリングされるコンパニオンデバイスは、一般的にモバイルデバイス102Bと呼ばれるが、コンパニオンデバイスはモバイルデバイスに限定されない。コンパニオンデバイスはまた、いくつかの実施形態では、ラップトップ又はデスクトップデバイスを含むことができ、加えて、限定ではないが、スマートウォッチデバイス又はウェアラブルディスプレイなどのいくつかのウェアラブルアクセサリを含むことができる。
【0035】
一実施形態において、無線アクセサリ201は、無線ビーコン信号を周期的に送信することができる。無線アクセサリ201は、本明細書で説明する様々な無線技術(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fiなど)のうちの1つを使用してビーコン信号を送信することができ、一実施形態では、超広帯域(UWB)無線技術を使用してビーコンを送信することもできる。ビーコン信号は、単一の無線技術、複数の選択可能な無線技術のうちの1つ、又は複数の同時無線技術を使用して送信することができる。ビーコン信号は、無線アクセサリ201を具体的に識別するための情報を含むビーコン識別子を送信することができる。一実施形態では、ビーコン識別子は、デバイスに関連付けられた公開暗号鍵である。
【0036】
ビーコン信号はまた、ビーコンタイプ、デバイス分類、バッテリレベルなど、無線アクセサリ201に関する情報を伝達することができる。一実施形態では、ビーコン信号はまた、紛失ステータス、アラームステータス、所有者から離れているステータス、又は所有者に近いステータスなどのデバイスステータスを伝達することができる。ビーコン信号はまた、バッテリ寿命、充電ステータス、及び/又は他のステータス情報を指定する情報を含むことができる。紛失ステータス又は「所有者から離れている」ステータスは、無線アクセサリ201がそれ自体を紛失したと判定したこと、又はデバイスの所有者によって紛失状態にされたことを示すことができる。アラームステータスは、無線アクセサリ201が、デバイスが現在のロケーションから移動した場合にアラームをトリガすべきステータスにされたことを示すことができる。所有者に近いステータスは、無線アクセサリ201が、アクセサリの所有者に関連付けられたモバイルデバイス102Bの近くの存在を検出したことを示すことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、ビーコン信号は、紛失した無線アクセサリ201を位置特定するためにクラウドソーシングを使用するために、無線アクセサリ201に局所的に近接しているファインダデバイス(図示せず)によって検出することができる。ファインダデバイスは、モバイルデバイス102Bと同様のデバイスとすることができ、ワイドエリアネットワーク114を介してデータを送受信することができ、及び/又は無線アクセサリ201と同様の無線技術(例えば、Bluetoothなど)を使用して送受信することができる。特に、ファインダデバイスは、ビーコン信号が送信される無線プロトコルを使用してデータを受信することができる。ファインダデバイスは、限定はしないが、Wi-Fiアクセスポイント又はセルラー電話ネットワークのセルタワー送信機などの無線基地局205から受信されたRF信号を使用する衛星測位サービス206又は地上測位システムを含む、1つ以上のロケーション及び/又は測位サービスを使用してロケーションを判定することができる。一実施形態では、ファインダデバイスは、1つ以上のロケーション及び/又は測位サービスに基づいて判定されたそのロケーションを周期的に記憶する。記憶されたロケーションは、ロケーションが判定されたタイムスタンプに関連付けられ得る。ファインダデバイスが無線アクセサリ201からビーコン信号を受信すると、ファインダデバイスは、ワイドエリアネットワーク114を介してデバイスロケータサーバ203にファインダデバイスのロケーションを送信することができる。ファインダデバイスの判定されたロケーションのタイムスタンプは、地理的ロケーションを受信されたビーコン信号に関連付けるために、ビーコン信号が受信されたタイムスタンプと相関させることができる。
【0038】
無線アクセサリ201がビーコン信号内に公開鍵を提供する場合、ファインダデバイスは、判定されたロケーションデータを暗号化し、暗号化されたロケーションデータをワイドエリアネットワーク114を介してデバイスロケータサーバ203に送信することができる。一実施形態では、追加のデータを暗号化してロケーションデータと共に送信するか、又は暗号化せずにデバイスロケータサーバ203に送信することができる。例えば、ビーコン信号の受信信号強度インジケータ(RSSI)をロケーションデータと共に送信することができる。次いで、RSSIデータを使用して、無線アクセサリ201のファインダデバイスからの距離を判定し、所有者デバイス上での三角測量を支援することができる。RSSIデータが暗号化されていない状態で送信される場合、一実施形態では、サーバは、他のより強い信号が存在する場合に非常に弱い信号を破棄することによってノイズを低減するためにRSSI情報を使用することができる。一実施形態では、UWB測距データも提供することができ、そのようなデータが利用可能である。
【0039】
一実施形態では、ファインダデバイスは、無線アクセサリ201からビーコン信号を受信すると、無線アクセサリ201によって伝達されるデバイスステータスに応じて異なる挙動をすることができる。標準的なビーコン信号の場合、ファインダデバイスは、暗号化されたロケーションデータをキューに入れ、周期的な送信ウィンドウの間にロケーションデータをデバイスロケータサーバ203に送信することができる。しかしながら、無線アクセサリ201がアラーム状態を示している場合、ファインダデバイスは、ロケーションデータをデバイスロケータサーバ203に直ちに送信することができる。加えて、無線アクセサリ201のビーコン信号が、アクセサリがアクセサリの所有者の近くにあることを示す場合、ファインダデバイスは、ロケーションデータをデバイスロケータサーバ203に送信しなくてもよい。代替的に、ファインダデバイスは、暗号化されたロケーションデータの送信を遅延させ得る。
【0040】
無線アクセサリ201の所有者が無線アクセサリの位置を位置特定したい場合、所有者は、モバイルデバイス102B上のデバイスロケータユーザインタフェース204にアクセスすることができる。デバイスロケータユーザインタフェース204は、クラウドサービスアカウント又は別のタイプのオンラインアカウントなど、ユーザのオンラインアカウントに登録された電子デバイス及びアクセサリを位置特定するために使用されるデバイスロケータアプリケーションに関連付けられ得る。デバイス所有者は、デバイスロケータUI 204を使用して、無線アクセサリ201のファインダデバイスによってデバイスロケータサーバに送信された可能性があるロケーションデータについてデバイスロケータサーバ203にクエリを行うことができる。一実施形態では、モバイルデバイス102Bは、無線アクセサリ201に関連付けられた公開暗号鍵をデバイスロケータサーバ203に送信することができる。次いで、デバイスロケータサーバ203は、公開暗号鍵に対応する任意の記憶されたロケーションデータを返すことができる。モバイルデバイス102Bに返されるロケーションデータは、公開暗号鍵を使用してファインダデバイスによって暗号化された暗号化データであり得る。モバイルデバイス102Bは、関連付けられた秘密鍵を使用して、暗号化されたロケーションデータを復号することができる。次いで、復号されたロケーションデータは、モバイルデバイス102Bによって処理されて、無線アクセサリ201の最も可能性の高いロケーションを判定することができる。様々な実施形態において、無線アクセサリ201の最も可能性の高いロケーションは、複数の受信されたロケーションから三角測量によって、並びに各ロケーションに関連付けられたビーコン信号RSSI及びロケーションデータ内に含まれるタイムスタンプ又はUWB測距データなどの他のデータを使用して判定することができる。
【0041】
図3は、本明細書で説明される実施形態による、無線アクセサリをペアリング及び位置特定するためのシステム300を示す。一実施形態では、無線アクセサリ201のユーザのモバイルデバイス102B(例えば、デバイス102Aの例)は、ユーザがモバイルデバイス102Bを無線アクセサリ201とペアリングすることができるアクセサリペアリングUI 302を提示することができる。モバイルデバイス102Bと無線アクセサリ201との間の初期ペアリング(305)中に、モバイルデバイスと無線アクセサリ201との間で公開鍵交換(310)を実行することができる。一実施形態では、公開鍵交換(310)中に、モバイルデバイス102B及び無線アクセサリ201は、デバイス及び無線アクセサリ201によって生成された公開鍵ペアの公開鍵を交換する。一実施形態では、公開鍵交換(310)は、モバイルデバイス102Bが公開鍵/秘密鍵ペアの公開鍵を無線アクセサリ201に送信する一方向転送である。代替的に又は追加的に、公開鍵交換(310)は、デバイス及びアクセサリが2つの当事者間で共有秘密を確立するDiffie-Hellman鍵交換であってもよい。一実施形態では、公開鍵交換(310)は更に、楕円曲線暗号法を使用して共有秘密を確立する。例えば、楕円曲線Diffie-Hellman(ECDH)を使用して、公開鍵ペア及び1つ以上の共有秘密の確立を可能にすることができる。一実施形態では、1つ以上の共有秘密は、無線アクセサリ201が追加の公開鍵を周期的に導出することができるトラッキング防止秘密を含む。
【0042】
無線アクセサリ201がモバイルデバイス102Bとペアリングされた後、無線アクセサリ201は、デバイスステータス情報及びビーコン識別子を含むビーコン信号301を周期的にブロードキャストすることができる。一実施形態では、ビーコン識別子は、公開鍵交換(310)中に確立される共有秘密から導出される公開鍵である。更に、無線アクセサリ201は、周期的に公開鍵導出を実行して(315)、新しい公開鍵を生成し、ビーコン識別子として新しい公開鍵のブロードキャストを開始することができる。公開鍵はKバイト鍵であり、新しいKバイト鍵がM分毎に生成される。値K及びMは、実施形態間で変化し得る。一実施形態では、28バイトのK値が使用される。一実施形態では、27バイトのK値が使用される。値Kは、ビーコン信号301を送信するために使用される無線プロトコルに関連付けられたビーコン長に少なくとも部分的に基づいて判定され得る。一実施形態では、ビーコン信号は、Bluetooth(登録商標)Low Energyなどの低エネルギー無線プロトコルに関連付けられたビーコンアドバタイズメントパケットの変形を送信することができる。
【0043】
一実施形態では、値Mは15分であり、15分毎に新しいKバイト鍵が生成される。公開鍵は、タイムスタンプ及び公開鍵交換310中に生成されたトラッキング防止秘密に基づいて決定論的に導出することができる。公開鍵導出(315)プロセスは、無線アクセサリ201が経時的に異なる鍵を使用することを可能にし、特定の鍵と特定のデバイスとの長期関連付けを防止する。鍵は、モバイルデバイス102B及び無線アクセサリ201のみに知られているトラッキング防止秘密に基づいて導出することができ、モバイルデバイス102B及びモバイルデバイスのみが、どの公開鍵が任意の所与のタイムスタンプにおいて無線アクセサリ201によってブロードキャストされるかを判定することを可能にする。トラッキング防止秘密は、ECDH公開鍵と共に生成され、無線アクセサリ201に転送され得る。次いで、トラッキング防止秘密を使用して、無線アクセサリ201が公開鍵のシーケンスPiを生成することを可能にすることができる。一実施形態では、公開鍵のシーケンスPi=λi・Pは、スカラ値又は指数値λiと、例えば楕円曲線点Pなどのグループ要素との間のグループ演算を定義する。スカラ値又は指数値λ=KDF(AT,i)であり、KDFは鍵導出関数であり、ATはトラッキング防止秘密であり、iは、カウンタ又はタイムスタンプである。
【0044】
一実施形態では、無線アクセサリ201が危険にさらされた場合にトラッキング防止秘密を保護するために、バックトラッキング抵抗を有効にすることができる。バックトラッキング抵抗が有効にされると、トラッキング防止秘密は無線アクセサリ201に転送されるが、無線アクセサリによって保持されない。代わりに、アクセサリは、値λi+1=H(λi||time)を計算し、λ0=AT及びHは暗号化ハッシュ関数である。無線アクセサリ201は、次いで、所与の期間iにわたってλiを記憶する。無線アクセサリ201が損なわれた場合、iの現在及び将来の値のλiのみが露出され、トラッキング防止秘密ATは露出されない。一実施形態では、バックトラッキング抵抗は、λiを無線アクセサリ201の不揮発性メモリに周期的に書き込むことによって実行される。
【0045】
一実施形態では、無線アクセサリ201は、2秒毎にビーコン信号301を送信することができるが、他のビーコンレートを使用することもでき、ビーコンレートは、特定の状況下で変化することができる。例えば、無線アクセサリ201は、所有者に近い状態にあるときにビーコンレートを減少させることができる。ビーコンレートはまた、加速度計によってトリガされるイベントに基づいて変化し得る。例えば、無線アクセサリ201は、アラーム状態にあるときにビーコンレートを増加させることができ、これは無線アクセサリ201上の加速度計によってトリガすることができる。
【0046】
無線アクセサリ201は、ビーコン信号301を送信した後に、無線アクセサリ201がアクセサリのユーザに関連付けられたモバイルデバイス102Bから、モバイルデバイス102Bが無線アクセサリの範囲内にあることを示す応答を受信した場合に、所有者に近い状態に入ることができる。更に、無線アクセサリが所有者に近い状態にある間、ビーコン信号301によって送信されるデータの量を低減し得る。一実施形態では、無線アクセサリが所有者に近い状態にある間、新しい公開鍵が生成されるレートも低減することができる。
【0047】
無線アクセサリ201は、無線アクセサリ201がアラーム状態に入るべきであることを示すメッセージをモバイルデバイス102Bから受信すると、アラーム状態に入ることができる。アラーム状態にあるとき、無線アクセサリは、最初に、無線アクセサリ201がロケータビーコン信号の送信を低減又は停止することができる作動可能状態に入ることができるが、他のタイプの無線シグナリングが持続することができる。無線アクセサリ201は、状態がモバイルデバイス102Bによって非アクティブ化されるか、又はアラームがトリガされるまで、作動可能状態のままであり得る。アラームは、一実施形態では、例えば、無線アクセサリ201内の加速度計を介して移動が検出されるとトリガされ得る。アラームはまた、一実施形態では、無線アクセサリがモバイルデバイスの範囲外に移動し、もはや所有者に近い状態にないことを検出すると、トリガされ得る。アラームがトリガされると、ビーコン信号301のレートを増加させて、無線アクセサリ201を位置特定することができる速度を増加させることができる。
【0048】
無線アクセサリ201によって送信されたビーコン信号301は、無線アクセサリによって送信されたビーコン信号を受信することができ、ビーコン信号301に関連付けられたロケーション及び他のデータをワイドエリアネットワーク114を介してデバイスロケータサーバ203に送信する他の電子デバイスであるファインダデバイス303及び/又はモバイルデバイス102Bのセットによって検出することができる。一実施形態では、ファインダデバイス303のセットは、モバイルデバイス102Bの変形形態を含むか、又は他のタイプの電子デバイスであり得る。例えば、ファインダデバイスのセットは、無線アクセサリ201から受信したビーコン信号301をファインダデバイスに関連付けられたデバイスロケーションと相関させる動作(320)を実行することができる。図2に関して説明したように、デバイスロケーションは、無線基地局(例えば、Wi-Fiアクセスポイント又はセルタワー送信機)から受信されたRF信号を使用する衛星測位サービス又は地上測位システムを介して判定され得る。一実施形態では、ファインダデバイス303のセットはまた、ビーコン信号301を受信することができるスマートスピーカデバイス、テレビ、又はテレビセットトップボックスなどの固定デバイスを含むことができる。
【0049】
ファインダデバイス303のセットは、ビーコン信号301内で受信されたビーコン識別子(例えば、公開鍵)を用いてロケーションデータを暗号化し、ロケーションデータ(325)をデバイスロケータサーバ203に送信することができる。ファインダデバイス303のセットによって送信されるデータは匿名で送信され、ファインダデバイスの識別情報は、ファインダデバイスによって送信されるデータと共に記憶されない。
【0050】
デバイスロケータサーバ203は、暗号化されたロケーションデータをデータストア304に記憶することができ、一実施形態では、データストア304は、複数のノードを有する分散データベースとすることができる。アクセサリのビーコン識別子/公開鍵のハッシュは、暗号化されたロケーションデータと共に送信することができる。暗号化されたロケーションデータは、ビーコン識別子のハッシュに基づいてデータベースノードに記憶され得る。暗号化されたロケーションデータは、ビーコン識別子のハッシュを使用してデバイスロケータサーバ203によってインデックス付けされ得る。完全なビーコン識別子の代わりにビーコン識別子のハッシュを送信することは、サーバへの完全なビーコン識別子の記憶を防止する。他の情報もまた、暗号化された状態又は暗号化されていない状態のいずれかで、送信され、ロケーションデータと共に記憶され得る。他の情報は、ビーコン信号301が受信されたときのタイムスタンプ、受信されたビーコンのRSSI情報、及び/又は、例えばUWB測距を介して判定された測距情報を含むことができる。
【0051】
無線アクセサリ201のユーザ又は所有者がアクセサリを位置特定することを望む場合、ユーザ又は所有者は、モバイルデバイス102B上のデバイスロケータUI 204にアクセスすることができる。デバイスロケータUI 204は、ロケータアプリケーション190又はモバイルデバイス102Bの機能に関連付けられ得る。デバイスロケータUI 204はまた、モバイルデバイス102B又はラップトップ若しくはデスクトップデバイスなどの別のタイプの電子デバイスからアクセスされ得るウェブベースのインタフェースを有し得る。モバイルデバイス102Bは、デバイスロケータUI 204をロードすると、ロケーションデータの要求(330)をデバイスロケータサーバ203に送信することができる。要求330は、ビーコンデータのためのビーコン識別子として働くことができる公開鍵又は公開鍵ハッシュのセットを含むことができる。モバイルデバイス102Bは、モバイルデバイス102B及び無線アクセサリ201によって保持される秘密情報と、モバイルデバイス102Bがロケーションデータを受信することを望むタイムスタンプとに基づいて、公開鍵のセットを生成することができる。一実施形態では、公開鍵のセットは、トラッキング防止秘密に基づいて生成された公開鍵のシーケンスPiである。公開鍵Piのシーケンスは、秘密鍵diの一致するシーケンスに対応する。モバイルデバイス102Bは、公開鍵のシーケンス及び対応する公開鍵のシーケンスdiを生成することができ、iはカウンタ又はタイムスタンプである。一実施形態では、モバイルデバイス102Bは、以前の24時間の公開鍵(又は24時間の公開鍵のハッシュ)を生成し、要求330内で送信することができる。24時間の公開鍵についてデータが見つからない場合、モバイルデバイス102Bは、より早い期間について生成鍵を送信し、所定のロケーションデータ保持限度に戻すことができる。
【0052】
一実施形態では、暗号化されたロケーションデータは、ロケーションサービスデータのプロバイダが、暗号化されたロケーションデータを特定のデバイス、したがって特定のユーザ又はユーザアカウントに結び付けるために使用され得るデータを記憶することを防止するために、公開鍵の代わりに公開鍵のハッシュに基づいて記憶され、インデックス付けされる。ファインダデバイスは、観測ロケーションに関連付けられたビーコン信号301内でブロードキャストされる公開鍵のハッシュを送信することができる。デバイスの所有者は、クエリ期間について判定された公開鍵のハッシュを使用して、デバイスロケータサーバ203にクエリを行うことができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ロケーションクエリが、ラップトップ又はデスクトップデバイスなどの電子デバイスからウェブベースのインタフェースを介して実行される場合、ロケーションデータの復号を可能にするための鍵が、電子デバイスに送信されることが必要とされ得る。一実施形態では、少なくともロケーションデータがウェブベースのインタフェースを介して見られている間に、サーバがロケーションデータを復号することを可能にするために、ウェブベースのインタフェースを提供するサーバにロケーションデータの復号鍵を送信し得る。ロケーションデータがウェブベースのインタフェースを介して表示される前に、ロケーションデータが復号されて提示されることを可能にするためにロケーション復号鍵がウェブベースのインタフェースサーバと一時的に共有されていることをユーザに知らせるために、通知が提示され得る。一実施形態では、ロケーション復号鍵の共有は、ウェブベースのインタフェースに関連付けられたプロキシアカウントによるロケーションクエリ権の自動的かつ一時的な委任を介して実行することができる。
【0054】
一実施形態では、無線アクセサリ201は、簡易紛失モードにすることができる。簡易紛失モードでは、将来の公開鍵のセットを無線アクセサリに対して生成し、デバイスロケータサーバ203に送信することができる。次いで、デバイスロケータサーバ203は、将来の公開鍵のセット内の鍵に対応する任意のロケーションデータが受信されたか否かをモバイルデバイス102Bに通知することができる。一実施形態では、簡易紛失モードにある無線アクセサリのロケーションを送信するファインダデバイスは、デバイスロケータサーバ203によって、無線アクセサリに簡易紛失モードにあることを通知するメッセージを無線アクセサリ201に中継するように指示することができる。同様の機構を使用して、アクセサリを明示的紛失モードにするメッセージを無線アクセサリ201に中継することができる。明示的紛失モードは、デバイスロケータUI 204を介してユーザによって有効にされ得る。明示的紛失モードでは、無線アクセサリ201は、所有者によってロック解除されない限り、別のデバイスとペアリングすることができない。ロケーションサービスを使用するペアリングされたデバイスの更なる例は、2019年8月16日に出願された「A System and Method for Locating Wireless Accessories」と題する米国特許出願第16/543,227号に見出され得、その全体が参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0055】
図4は、本明細書で説明されるデバイスロケータシステムと共に使用するための方法を示すフロー図である。図4Aは、モバイルデバイスを無線アクセサリとペアリングする方法400を示す。以下の動作の説明の態様は、モバイルデバイス102B、無線アクセサリ201(例えば、102A)、及びデバイスロケータサーバ203に言及する。
【0056】
図4に示すように、方法400は、無線アクセサリとの初期ペアリングを実行する動作(ブロック401)を含む。初期ペアリングは、Bluetooth(登録商標)ペアリング、又は他の無線ラジオ技術を使用する別のタイプのペアリングであり得る。初期ペアリング中に、モバイルデバイス及び無線アクセサリは、モバイル又は別の電子デバイスと無線アクセサリとの間で無線データ交換が実行されることを可能にする識別子、パスキー、又は他の認証情報を交換することができる。一実施形態では、無線アクセサリとの初期ペアリングは、ペアリングが実行される無線プロトコルに関連付けられた認証情報の交換を含むことができ、無線で交換されるすべてのデータが少なくとも第1の暗号化層を有することを可能にする。
【0057】
次いで、モバイルデバイスは、公開鍵/秘密鍵ペア及び1つ以上の追加の共有秘密を生成することができる(ブロック402)。次いで、デバイスは、公開鍵及び1つ以上の追加の共有秘密を無線アクセサリに送信することができる(ブロック403)。様々な鍵生成技法を使用することができる。一実施形態では、ECDHの変形が、暗号化のための公開鍵ペアを生成するために使用される。一実施形態では、1つ以上の追加の共有秘密は、無線アクセサリが既存の公開鍵に基づいて新しい公開鍵を導出することを可能にするトラッキング防止秘密を含むことができる。
【0058】
公開/秘密鍵ペア及び1つ以上の追加の共有秘密を生成した後、モバイルデバイスは、公開/秘密鍵ペアをキーストアに記憶することができる(ブロック404)。一実施形態では、キーストアは、モバイルデバイス及び無線アクセサリが関連付けられている同じクラウドサービスアカウント又はクラウドサービスアカウントのファミリーに関連付けられた他のデバイスと同期され得るクラウドベースのキーストアである。クラウドベースのキーストアは、無線アクセサリが他の同期されたデバイスによって位置特定されることを可能にする。次いで、モバイルデバイスは、無線アクセサリをデバイス管理サーバに登録することができる(ブロック405)。無線アクセサリをデバイス管理サーバに登録することは、無線アクセサリと、モバイルデバイスが関連付けられるクラウドサービスアカウントとの間の関連付けを形成することができる。デバイス管理サーバは、図2及び図3のデバイスロケータサーバ203など、モバイルデバイスにアクセス可能なクラウドベースのサービスを容易にするために使用される他のクラウドベースのサーバに関連付けられ得る。ロケーションサービスを使用するペアリングされたデバイスの更なる例は、2019年8月16日に出願された「A System and Method for Locating Wireless Accessories」と題する米国特許出願第16/543,227号に見出され得、その全体が参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0059】
図5は、一実施形態による、モバイルデバイス102Bが移動中である間に分離通知を提供するタイムライン500である。一実施形態において、モバイルデバイス102Bは、アクセサリデバイス102Aとペアリングされ、Bluetooth(登録商標)接続などの無線接続を有する。したがって、アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bに「繋がっている」と説明し得る。アクセサリデバイス102Aがモバイルデバイス102Bと共に信頼できるロケーション506を退出する場合、繋がっているアクセサリデバイス102Aに対して、移動中に分離通知を提供し得る。
【0060】
一実施形態では、モバイルデバイス102Bが、信頼できるロケーション502について定義され監視されるジオフェンスの境界を横断するとき、信頼できるロケーション522への進入が検出され得る(526)。上述したように、信頼できるロケーション及び信頼できないロケーション情報は、モバイルデバイス102B上でアクセス可能であり得る。モバイルデバイス102Bについての測位情報(例えば、GPS)から、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションに入ったという判定がなされるとき、信頼できるロケーションについてのジオフェンスが確立され、監視され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の信号は、モバイルデバイス102Bがロケーションに入ったか否か、ロケーションにおいて「安定」状態にあるか否か、ロケーションを退出したか否か、又はロケーションから/ロケーションへの「移動中」状態にあるか否かを判定するために使用され得る。信頼できるロケーション502に進入すると、アクセサリデバイス102Aとモバイルデバイス102Bとの間の無線接続が監視され得る516。無線接続は、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーション504を離れ、信頼できないロケーション512に移動している(例えば、「移動中」状態)間、監視され続け得る(516)。
【0061】
信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断した後に信頼できるロケーション506から閾値距離を超えて移動が検出されたとき、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーションを退出したものとして特徴付けられ得、分類器によって「移動中」状態508にある。ブックキーピング518は、信頼できるロケーション506から退出して、「移動中」状態にある間にモバイルデバイス102Bと共に移動する際に、モバイルデバイス102Bの近くにあるアクセサリデバイス102Aの各々を判定するために実行され得る。ブックキーピングは、モバイルデバイス102Bと、退出506時にモバイルデバイス102Bとの間にあると判定された各アクセサリデバイス102Aとの間の無線接続のステータスを記録することを含んでもよい。ビーコンスキャンは、モバイルデバイス102Bと共に移動中である各デバイスを判定するために、各無線接続を監視することに加えて、増加されたレートで実行され得る。特に、ビーコンスキャン518から受信されたビーコンデータは、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aのステータス(例えば、所有者に近い、所有者から離れているなど)を有するアクセサリデバイス102Aからのパケットを含み得る。いくつかの実施形態は、アクセサリデバイス102Aの最後のステータスに関連付けられた測位情報の記憶を提供し得る。
【0062】
アクセサリデバイス102Aとの無線接続を監視することができ(516)、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aに対する無線接続の喪失を検出すると、接続が再確立されない限り、分離通知を送信し、ユーザインタフェース104上に提示し得る。最も単純なケースでは、無線接続を監視することは、少なくとも1つのアクセサリデバイスへの無線接続が存在するか否かを確認するために(例えば、パケットを送信しようと試みることによって)テストすることを伴う場合がある。ブックキーピングは、移動中である間にモバイルデバイス102Bの近くのデバイスのステータス(例えば、所有者に近い、所有者から離れている、など)を更新するために実行され得る。
【0063】
無線接続の喪失が検出されなかった場合、無線接続監視516は、信頼できないロケーション528への進入の検出時に停止する。信頼できないロケーション524のジオフェンスを監視して、信頼できないロケーション510への進入を検出し得る。信頼できないロケーション514から退出すると、任意のアクセサリデバイス102Aのステータス(例えば、所有者に近い、所有者から離れているなど)を更新するために、ブックキーピングが再び実行される(520)。
【0064】
タイムライン500は、信頼できるロケーション504を退出したときにブックキーピング及び分離通知を提供するものとして提示されているが、タイムライン500における分離通知の同じ提供が、信頼できない既知のロケーションを退出したときに実行され得ることを当業者は認識するであろう。いくつかの実施形態では、タイムライン500は、信頼できないロケーション514から退出すると繰り返され、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーション506から退出するとモバイルデバイス102Bの近くにあったアクセサリデバイス102Aを監視し続ける。更に別の実施形態では、信頼できないロケーション514を退出したときに取得された追加のアクセサリデバイスが、モバイルデバイス102Bからの分離について任意選択で監視され得る。
【0065】
図6は、一実施形態による、信頼できない既知のロケーション182において「安定」状態にあるモバイルデバイス102Bのための分離通知の提供のためのタイムライン600である。一実施形態において、モバイルデバイス102Bは、アクセサリデバイス102Aとペアリングされ、Bluetooth(登録商標)接続などの無線接続を有する。したがって、アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bに「繋がっている」と説明し得る。一実施形態では、アクセサリデバイス102Aがモバイルデバイス102Bと共に信頼できるロケーション182から退出した場合、信頼できないロケーション606における繋がっているアクセサリデバイス102Aに対して分離通知を提供し得る。
【0066】
一実施形態では、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーション602について監視されるジオフェンスの境界を横断するとき、信頼できるロケーション622への進入が検出され得る(626)。上述したように、信頼できるロケーション及び信頼できないロケーション情報は、モバイルデバイス102B上でアクセス可能であり得る。モバイルデバイス102Bについての測位情報(例えば、GPS)から、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションに入ったという判定がなされるとき、信頼できるロケーションについてのジオフェンスが確立され、監視され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の信号は、モバイルデバイス102Bがロケーションに入ったか否か、ロケーションにおいて「安定」状態にあるか否か、ロケーションを退出したか否か、又はロケーションから/ロケーションへの「移動中」状態にあるか否かを判定するために使用され得る。信頼できるロケーションに進入すると(602)、アクセサリデバイス102Aとモバイルデバイス102Bとの間の無線接続が監視され得る(616)。最も単純なケースでは、無線接続を監視することは、少なくとも1つのアクセサリデバイスへの無線接続が存在するか否かを確認するために(例えば、パケットを送信しようと試みることによって)テストすることを伴う場合がある。無線接続は、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーション604を離れ、信頼できないロケーション612に移動している(例えば、「移動中」状態)間、監視され続け得る(616)。
【0067】
信頼できるロケーション606から閾値距離を超えて移動が検出されたとき、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーションを退出したものとして特徴付けられてよく、分類器によって「移動中」状態608にある。ブックキーピング618は、ユーザによるモバイルデバイス102Bの信頼できないロケーション628への進入及び信頼できないロケーション620からの退出の検出時に、モバイルデバイス102Bの近くにあるアクセサリデバイス102Aの各々を判定するために実行され得る。ブックキーピングは、進入610及び退出614の際にモバイルデバイス102Bと、モバイルデバイス102Bとの間にあると判定された各アクセサリデバイス102Aとの間の無線接続のステータスを記録することを含んでもよい。各無線接続を監視することに加えて、ビーコンスキャンを高いレートで実行して、信頼できないロケーション620への進入時、及び信頼できない既知のロケーション610からの退出時614に、モバイルデバイス102Bとの各アクセサリデバイス102Aを判定し得る。特に、積極的なビーコンスキャン618及び620から受信されたビーコンデータは、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aが所有者の近くにあるか、又は所有者から離れているかを示すステータスを有するアクセサリデバイス102Aからのパケットを含み得る。アクセサリデバイス102Aとの無線接続を監視し得(616)、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aに対する無線接続の喪失を検出すると、接続が再確立されない限り、分離通知を送信し、ユーザインタフェース104上に提示し得る。ブックキーピングは、モバイルデバイス102Bの近くのデバイスのステータスを更新するために実行され得る。
【0068】
信頼できないロケーション624のジオフェンスを監視して、信頼できないロケーション610への進入及び退出614を検出し得る。信頼できないロケーション604から退出すると、ブックキーピングが再び実行され(620)、信頼できるロケーション614から退出するとモバイルデバイス102Bの近くにあったアクセサリデバイス102A(アクセサリデバイス102Aなど)のステータスを更新する。ステータスは、アクセサリデバイス102Aがモバイルデバイス102Bとの無線接続を有するか、又は接続を喪失したかを示すように更新されてもよい。ステータスはまた、アクセサリデバイス102Aが所有者に近いか、又は所有者から離れているかなど、アクセサリデバイス102Aのステータスに関する情報を提供するビーコンデータを受信したか否かを示すように更新されてもよい。いくつかの実施形態では、タイムライン500は、信頼できないロケーション614から退出すると繰り返され、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーション606から退出するとモバイルデバイス102Bの近くにあったアクセサリデバイス102Aを監視し続ける。
【0069】
図7は、一実施形態による、モバイルデバイス102Bが移動中である間に分離通知を提供するタイムライン700である。いくつかの実施形態では、アクセサリデバイス102Aは、クラウドベースのユーザアカウントに関連付けられたデバイスとペアリングされ、アクセサリデバイス102Aのロケーション情報へのアクセスを可能にするためにロケータサービス170に登録され、図4に関連して説明した同期キーストアに記憶された公開/秘密鍵ペアである。モバイルデバイス102Bは、クラウドベースのユーザアカウントのためのクラウドベースのキーストアによって、アクセサリデバイス102Aに関連付けられた公開/秘密鍵ペアにアクセスし得る。一実施形態では、モバイルデバイス102Bは、アクセサリデバイス102Aとペアリングされており、アクセサリデバイス102Aに関連付けられた公開/秘密鍵ペアへのアクセスを有する。いずれの場合も、モバイルデバイス102Bとアクセサリデバイス102Aとの間に関係又は関連付けが形成され、モバイルデバイス102B及びアクセサリデバイス102Aは、アクセサリデバイス102AとのBluetooth(登録商標)接続などの無線接続を有さない。
【0070】
上述したように、モバイルデバイス102Bがアクセサリデバイス102Aとペアリングされるか、又はクラウドベースのキーストアにアクセスすると、モバイルデバイス102Bはアクセサリデバイス102Aに関連付けられ、アクセサリデバイス102Aのロケータサービス170のロケーション情報にアクセスし得る。加えて、モバイルデバイス102Bがアクセサリデバイス102Aとペアリングされ、及び/又はアクセサリデバイス102Aの公開/秘密鍵ペアを用いてクラウドベースのキーストアへのアクセスを有するとき、モバイルデバイス102Bは、アクセサリデバイス102Aとの所有権関係を表すものとして確立されてもよく、所有権(例えば、所有者に近い、及び所有者から離れている)に関するビーコン信号ステータスは、その関係を用いてモバイルデバイス102Bへの距離に基づいて提供し得る。別の言い方をすれば、アクセサリデバイス102Aは、それがモバイルデバイス102Bの近くにあるときに所有者に近いステータスを有し、それがモバイルデバイス102Bに近接していないときに所有者から離れているステータスを有する。したがって、アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bとの関係又は関連付けを有する登録されたアクセサリとして説明され得るが、アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bに対して解放され、切断され、及び/又は「繋がっていない」。アクセサリデバイス102Aがモバイルデバイス102Bと共に信頼できるロケーション706から退出した場合、登録された及び繋がっていないアクセサリデバイス102Aに対して、移動中である間に分離通知を提供し得る。
【0071】
一実施形態では、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーション702について監視されたジオフェンスの境界を横断するとき、信頼できるロケーション722への進入が検出され得る(726)。上述したように、信頼できるロケーション及び信頼できないロケーション情報は、モバイルデバイス102B上でアクセス可能であり得る。モバイルデバイス102Bについての測位情報(例えば、GPS)から、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションに入ったという判定がなされるとき、信頼できるロケーションについてのジオフェンスが確立され、監視され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の信号は、モバイルデバイス102Bがロケーションに入ったか否か、ロケーションにおいて「安定」状態にあるか否か、ロケーションを退出したか否か、又はロケーションから/ロケーションへの「移動中」状態にあるか否かを判定するために使用され得る。
【0072】
信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断した後に信頼できるロケーション706から閾値距離を超えて移動が検出されたとき、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーションを退出したものとして特徴付けられ得、分類器によって「移動中」状態708にある。ブックキーピング718は、信頼できるロケーションから退出して(706)、「移動中」状態にある間にモバイルデバイス102Bと共に移動する際に、モバイルデバイス102Bの近くにあるアクセサリデバイス102Aの各々を判定するために実行され得る。ブックキーピングは、モバイルデバイス102Bと、退出時(706)にモバイルデバイス102Bとの間にあると判定された各アクセサリデバイス102Aとの間の無線接続のステータスを記録することを含んでもよい。モバイルデバイス102Bは、デバイスがいつでも確立することができる無線接続の数が制限され得る。当業者は、無線接続が経時的に確立され、喪失され、及び/又は再確立されるにつれて、無線接続ステータスが各デバイスについて変化する可能性があり、各デバイスに対する無線接続ステータスを記録するためにブックキーピングが実行されることを認識するであろう。ビーコンスキャンは、モバイルデバイス102Bと共に移動中である各デバイスを判定するために、増加されたレートで実行され得る。特に、ビーコンスキャン718から受信されたビーコンデータは、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aについてのステータス(例えば、所有者に近いステータス及び所有者から離れているステータス)を有するアクセサリデバイス102Aからのパケットを含み得る。
【0073】
繰り返されるビーコンスキャンは、アクセサリデバイス102Aが、繰り返される増加したビーコンスキャンで監視される(716)ものとして説明され得るように実行されてもよく、紛失したアクセサリデバイス102Aが検出されると、接続が再確立されない限り、分離通知が送信され、ユーザインタフェース104上に提示されてもよい。ブックキーピングは、移動中である間にモバイルデバイス102Bの近くのデバイスのステータスを更新するために実行され得る。
【0074】
アクセサリデバイス102Aの紛失が検出されなかった場合、無線接続監視716は、信頼できないロケーション728への進入710の検出時に停止する。信頼できないロケーション724のジオフェンスを監視して、信頼できないロケーション712への進入を検出し得る。信頼できないロケーション714から退出すると、任意のアクセサリデバイス102Aのステータスを更新するために、ブックキーピングが再び実行される(720)。
【0075】
タイムライン700は、信頼できるロケーション704を退出したときにブックキーピング及び分離通知を提供するものとして提示されているが、タイムライン700における分離通知の同じ提供が、信頼できない既知のロケーションを退出したときに実行され得ることを当業者は認識するであろう。いくつかの実施形態では、タイムライン700は、信頼できないロケーション714から退出すると繰り返され、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーション706から退出するとモバイルデバイス102Bの近くにあったアクセサリデバイス102Aを監視し続ける。更に別の実施形態では、信頼できないロケーション714を退出したときに取得された追加のアクセサリデバイスが、モバイルデバイス102Bからの分離について任意選択で監視され得る。
【0076】
図8は、一実施形態による、信頼できない既知のロケーション812において「安定」状態にあるモバイルデバイス102Bのための分離通知の提供のためのタイムライン800である。いくつかの実施形態では、アクセサリデバイス102Aは、クラウドベースのユーザアカウントに関連付けられたデバイスとペアリングされ、アクセサリデバイス102Aのロケーション情報へのアクセスを可能にするためにロケータサービス170に登録され、図4に関連して説明した同期キーストアに記憶された公開/秘密鍵ペアである。モバイルデバイス102Bは、クラウドベースのユーザアカウントのためのクラウドベースのキーストアによって、アクセサリデバイス102Aに関連付けられた公開/秘密鍵ペアにアクセスし得る。一実施形態では、モバイルデバイス102Bは、アクセサリデバイス102Aとペアリングされており、アクセサリデバイス102Aに関連付けられた公開/秘密鍵ペアへのアクセスを有する。いずれの場合も、モバイルデバイス102Bとアクセサリデバイス102Aとの間に関係又は関連付けが形成され、モバイルデバイス102B及びアクセサリデバイス102Aは、アクセサリデバイス102AとのBluetooth(登録商標)接続などの無線接続を有しない。
【0077】
上述したように、モバイルデバイス102Bがアクセサリデバイス102Aとペアリングされるか、又はクラウドベースのキーストアにアクセスすると、モバイルデバイス102Bはアクセサリデバイス102Aに関連付けられ、アクセサリデバイス102Aのロケータサービス170のロケーション情報にアクセスし得る。加えて、モバイルデバイス102Bがアクセサリデバイス102Aとペアリングされ、及び/又はアクセサリデバイス102Aの公開/秘密鍵ペアを用いてクラウドベースのキーストアへのアクセスを有するとき、モバイルデバイス102Bは、アクセサリデバイス102Aとの所有権関係を表すものとして確立されてもよく、所有権(例えば、所有者に近い、及び所有者から離れている)に関するビーコン信号ステータスは、その関係を用いてモバイルデバイス102Bへの距離に基づいて提供し得る。別の言い方をすれば、アクセサリデバイス102Aは、それがモバイルデバイス102Bの近くにあるときに所有者に近いステータスを有し、それがモバイルデバイス102Bに近接していないときに所有者から離れているステータスを有する。したがって、アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bとの関係又は関連付けを有する登録されたアクセサリとして説明され得るが、アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bに対して解放され、切断され、及び/又は「繋がっていない」。一実施形態では、アクセサリデバイス102Aがモバイルデバイス102Bと共に信頼できるロケーション806から退出した場合、信頼できないロケーションにある繋がっていないアクセサリデバイス102Aに対して分離通知を提供し得る。
【0078】
一実施形態では、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションについて監視されるジオフェンスの境界を横断するとき、信頼できるロケーション802への進入が検出され得る(828)。上述したように、信頼できるロケーション及び信頼できないロケーション情報は、モバイルデバイス102B上でアクセス可能であり得る。モバイルデバイス102Bについての測位情報から、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションに入ったという判定がなされるとき、信頼できるロケーションについてのジオフェンスが確立され、監視され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の信号は、モバイルデバイス102Bがロケーションに入ったか否か、ロケーションにおいて「安定」状態にあるか否か、ロケーションを退出したか否か、又はロケーションから/ロケーションへの「移動中」状態にあるか否かを判定するために使用され得る。信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断した後に信頼できるロケーション806から閾値距離を超えて移動が検出されたとき、モバイルデバイス102Bは、分類器によって、信頼できるロケーション830を退出して「移動中」状態808にあるものとして特徴付けられ得る。
【0079】
ブックキーピング818は、ユーザによるモバイルデバイス102Bの信頼できないロケーション818への進入及び信頼できないロケーション820からの退出の検出時に、モバイルデバイス102Bの近くにあるアクセサリデバイス102Aの各々を判定するために実行され得る。ブックキーピングは、モバイルデバイス102Bと、進入810及び退出814の際にモバイルデバイス102Bと共にあると判定された各デバイスとの間の無線接続のステータスを記録することを伴い得る。モバイルデバイス102Bは、デバイスがいつでも確立することができる無線接続の数が制限され得る。当業者は、無線接続が経時的に確立され、喪失され、及び/又は再確立されるにつれて、無線接続ステータスが各デバイスについて変化する可能性があり、各デバイスに対する無線接続ステータスを記録するためにブックキーピングが実行されることを認識するであろう。ビーコンスキャン818は、信頼できないロケーション820への進入時、及び信頼できない既知のロケーション810からの退出時814に、モバイルデバイス102Bとの各アクセサリデバイスを判定するために、各無線接続を監視することに加えて、増加したレートで実行され得る。特に、ビーコンスキャン818及び820から受信されたビーコンデータは、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aが所有者に近いか又は所有者から離れているかを示すステータス(例えば、所有者に近いステータス及び所有者から離れているステータス)を有するアクセサリデバイス102Aからのパケットを含み得る。アクセサリデバイス102Aが1つ以上の積極的なビーコンスキャンを使用して監視されるものとして説明され得るように、繰り返しビーコンスキャンが実行されてもよく、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aについてのビーコンデータから所有者ステータスからの分離の指示を検出すると、接続が再確立されない限り、分離通知が送信され、ユーザインタフェース104上に提示されてもよい。ブックキーピングは、モバイルデバイス102Bの近くのデバイスのステータスを更新するために実行され得る。
【0080】
信頼できないロケーションのジオフェンスを監視して(824)、信頼できないロケーション832への進入及び退出を検出し得る(834)。信頼できないロケーション804から退出すると、ブックキーピングが実行され(820)、信頼できるロケーション814から退出するとモバイルデバイス102Bの近くにあったアクセサリデバイス102A(アクセサリデバイス102Aなど)のステータスが更新される。ステータスは、アクセサリデバイス102Aが所有者に近いか、又は所有者から離れているかなど、アクセサリデバイス102Aのステータスに関する情報を提供するビーコンデータを受信したか否かを示すように更新され得る。いくつかの実施形態では、タイムライン700は、信頼できないロケーション814から退出すると繰り返され、モバイルデバイス102Bは、信頼できるロケーション706から退出するとモバイルデバイス102Bの近くにあったアクセサリデバイス102Aを監視し続ける。
【0081】
図9は、本発明のいくつかの実施形態において使用され得る、ブックキーピングを示すフロー図900である。任意選択で、ブックキーピングは、モバイルデバイス102B又はアクセサリデバイス102Aの少なくとも1つのロケーションステータス変化が検出されたときに実行され得る(902)。当業者であれば、モバイルデバイスが1つ以上のアクセサリデバイスの近くにあるか否かのステータスのブックキーピングは、オンデマンドで、又は任意のモバイルデバイス102B若しくはアクセサリデバイス102Aのステータス変化を用いて行われ得ることを認識するであろう。1つ以上の信号は、ジオフェンス境界又は測位サービスを横断することなど、ロケーション変化を検出するために使用され得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102B及びアクセサリデバイス102Aは、ペアリングされたドアロック若しくは進入パネルを使用したロケーションへの進入、照明スイッチ、家庭用電子機器、任意の備品、交通カードの使用、ロケーションに固定された他のデバイス、又はモバイルデバイス102Bのロケーションを示し得る収集された任意の他のオンデバイスデータなど、ロケーション変化を検出するための信号として使用され得るデバイスのセットからの情報を使用して、既知のロケーションに近接しているものとして検出され得る。
【0082】
次に、少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aとの無線接続に関するステータスが受信され(904)、ステータス情報が記憶される(906)。各アクセサリデバイス102Aに関連するモバイルデバイス102Bについて、接続ステータスの変化、接続の喪失、接続の存在、RSSI測定値、チェック時におけるモバイルデバイス102Bの利用可能な無線接続、及び/又は任意の他のステータス情報など、無線接続に関する任意のタイプのステータス情報が記憶されてもよい。例えば、無線接続を有する各アクセサリデバイス102Aは、モバイルデバイス102Bの所有者に近いステータスを与えられてもよく、無線接続を有さない各アクセサリデバイス102Aは、所有者から離れているステータスを与えられてもよい。
【0083】
次に、ビーコンスキャンが実行されて(908)、モバイルデバイス102Bとペアリングされるか、又は他の方法で関連付けられたアクセサリデバイス102Aに関するステータス情報が収集される。ビーコンデータは、モバイルデバイス102Bによって受信されてもよく(910)、アクセサリデバイス102Aが所有者に近いか、所有者から離れているか、又はビーコン信号が提供される任意の他のステータスであるかに関する指示を提供してもよい。ビーコンデータは、アクセサリデバイスステータス、紛失ステータス、アラームステータス、及び/又は任意の他のステータスを含むがこれらに限定されない追加のステータス情報を提供し得る。例として、モバイルデバイスのための無線接続のすべてが使用中である場合、アクセサリデバイス102Aのためのビーコンデータは、所有者に近いステータスを有し、すべての利用可能な接続がモバイルデバイス102Bのために使用中であるので、無線に接続されない可能性がある。ビーコンデータから導出された少なくとも1つのアクセサリデバイスのステータスに関する情報を記憶し得る(912)。
【0084】
任意選択で、モバイルデバイス102Bが特定のアクセサリデバイス102Aに対して分離通知を提供するか否かに条件が置かれてもよい。少なくとも1つのアクセサリデバイスが所有者に近いか、又はユーザが信頼できるロケーションを離れるときにモバイルデバイス102Bへの無線接続を有する場合(914)、アクセサリデバイス102Aに分離通知を提供し得る。当業者であれば、分離通知は、信頼できないロケーションに加えて信頼できるロケーション、並びに通過中に取得されたアクセサリデバイスを離れる際に提供され得ることを認識するであろう。
【0085】
図10は、一実施形態における、繋がっているアクセサリデバイスに対する分離通知の提供を示すフロー図1000である。信頼できるロケーションから閾値距離を超える移動が検出される(1002)。第1のジオフェンスは、信頼できるロケーションのために確立され得、第1のジオフェンスの境界を横断するモバイルデバイス102Bの検出は、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションを退出したことを示し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102Bが、ユーザの自宅として分類されるロケーションなどの信頼できるロケーションから閾値距離を超えて移動したか否かを判定するために、複数の信号が使用される。図9で説明したようなブックキーピングを実行して、ユーザのモバイルデバイス102B内にあるアクセサリデバイス102Aを判定し、モバイルデバイス102Bに関連付けられたアクセサリデバイス102Aのステータス情報を更新することができる(1004)。
【0086】
次に、モバイルデバイス102Bのロケーションステータスが変化したという指示が受信され得る(1006)。モバイルデバイス102Bが移動中であるという指示である場合、アクセサリデバイス102Aの無線接続が監視される(1008)。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102B上の分類器は、デバイスが移動中状態であることを示すために使用され得る。少なくとも1つのアクセサリデバイスに対する無線接続の喪失が検出されると(1016)、図11A及び図11Bを用いて以下に説明するように接続が再確立されない場合(1018)、分離通知が送信され得る(1020)。いくつかの実施形態では、最後の既知のロケーションジオフェンスは、最後の既知のロケーションにおいて確立され得る。閾値期間にわたって最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することが検出されると、ビーコンスキャンのレートは、図12に示されるように増加され得る。閾値期間(例えば、30秒)を超えた場合、分離通知がモバイルデバイス102B上に提示され得る。
【0087】
代替的に、デバイスロケーションの指示が、デバイスが既知のロケーションにあることである場合(1006)、ブックキーピングは、既知のロケーションに進入すると実行される(1010)。モバイルデバイスが既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、既知のロケーションのジオフェンスが監視され、ブックキーピング(図9参照)が再び実行される(1012)。図12に示すように、積極的なビーコンスキャンが実行される(1014)。接続が再確立されない場合(1018)、分離通知が送信される(1020)。アクセサリデバイス102Aのステータスを判定するために、図12に示すような積極的なビーコンスキャンが再び実行される(1020)。
【0088】
図11A及び11Bは、一実施形態における分離通知の提供を示すフロー図である。図11Aは、関連する分離通知を提示する際の待ち時間を低減するように分離通知を提供するための手法を示すフロー図1100である。少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aに対する無線接続の喪失が検出されると、第1の定義された期間(例えば、30秒)に対する第1のタイマが設定されてもよい(1102)。第1のタイマが満了すると、喪失した無線接続が再確立されるか否かに関する情報が要求される(1104)。接続が再確立された場合(1106)、接続のステータスは確立済みに設定される(1108)。或いは、接続のステータスは、確立されていないとして設定される(1110)。
【0089】
図11Bは、関連する分離通知を提示する際の待ち時間を低減するように分離通知を提供するための手法を示すフロー図1101である。少なくとも1つのアクセサリデバイス102Aに対する無線接続の喪失が検出されると、最後の既知のロケーションに対する第2のジオフェンスが監視される(1112)。最後の既知のロケーション182のための定義された境界は、モバイルデバイス102Bによってアクセス可能であり得る。モバイルデバイス102Bが第2のジオフェンス境界を横断して迅速に移動しない場合(1114)、接続のステータスは確立されたステータスに設定される(1116)。或いは、接続のステータスは、確立されていないとして設定される(1118)。
【0090】
図12は、一実施形態における、積極的なビーコンスキャンを示すフロー図1200である。無線ベースバンドプロセッサを使用する周期的ビーコンスキャンは、100%などのより高いデューティサイクルで実行される(1201)。増加したビーコンスキャンは、アクセサリデバイス102AがWANネットワーク上又はWANネットワーク外でアクセス可能であるときの両方で実行される。いくつかの実施形態では、ビーコンスキャンのレートは、3分毎に6秒など、M分にわたってN秒毎に実行される。レートは、2秒毎などのQ秒毎に送信されるアクセサリデバイス102Aから受信されるパケットの予想レートよりも、3倍などのP倍多く実行されるように増加される。言い換えれば、ビーコンスキャン増加レートPは、アクセサリデバイス102Aからのビーコンデータの予期される受信のQ秒の倍数であり得る。スキャンの間に、無線ベースバンドプロセッサはスリープ状態であってもよい。ビーコンスキャンはまた、アプリケーションプロセッサがアクティブであるときに実行され得るが、ビーコンスキャンは、モバイルデバイス102Bがアイドル、非アクティブ、又は別様に低電力状態である間に、低電力動作として無線プロセッサ及び無線ラジオ受信機によって実行され得る。いくつかの実施形態では、スキャンは、近くのデバイスからのビーコンデータのキャプチャを保証するために、100%など、より高いデューティサイクルで実行され得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、増加スキャンの持続時間は、アクセサリデバイスを検出すること、又はアクセサリデバイス102Aのロケーションを監視することなどの特定のタスクに応じて構成されてもよい。例えば、信頼できるロケーション706から退出すると、図7に示されるように、モバイルデバイス102Bを用いてアクセサリデバイス102Aを直ちに検出するために、スキャンが2回実行され得る。図7の例を続けると、スキャンは、アクセサリデバイス102Aのステータスを監視するとき、「増加したビーコンスキャン」716で示されるように、より長い持続時間にわたって実行され得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102Bがアクセサリデバイス102Aの特定のステータス(例えば、所有者に近い、所有者から離れている)について最後の既知のロケーションを記録するために、GPSなどの測位情報が取得される。
【0092】
ビーコンデータのビーコンID及びタイムスタンプが記憶され(1202)、アプリケーションプロセッサがウェイクアップされてビーコンデータを処理する(1204)。一実施形態におけるビーコン、ビーコンIDは、タイムスタンプと所有者のモバイルデバイスで生成された共有秘密とに基づいて無線デバイスによって生成される公開鍵である。アクセサリデバイスのセット(例えば、アクセサリデバイス102A)のステータスは、各アクセサリデバイスに対応する受信されたビーコンデータに基づいて、「所有者に近い」又は「所有者から離れている」と判定され得る(1206)。
【0093】
図13は、一実施形態における、繋がっていないアクセサリデバイスに対する分離通知の提供を示すフロー図1300である。一実施形態では、信頼できるロケーション184から閾値距離を超える移動が検出される。第1のジオフェンスは、信頼できるロケーションのために確立され得、第1のジオフェンスの境界を横断するモバイルデバイス102Bの検出は、モバイルデバイス102Bが信頼できるロケーションを退出したことを示し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102Bが、ユーザの自宅として分類されるロケーションなどの信頼できるロケーションから閾値距離を超えて移動したか否かを判定するために、複数の信号が使用される。
【0094】
図9で説明したようなブックキーピングを実行して(1302)、ユーザと一緒にいるアクセサリデバイス102Aを判定し、モバイルデバイス102Bに関連付けられたアクセサリデバイス102Aのステータス情報を更新することができる(1304)。
【0095】
次に、モバイルデバイス102Bのロケーションステータスが変化したという指示が受信され得る(1306)。モバイルデバイス102Bが移動中であるという指示である場合、ビーコンスキャンは増加され得る(1308)。ビーコンスキャンは、信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると増加され得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102B上の分類器は、デバイスが移動中であることを示すために使用され得る。少なくとも1つのアクセサリデバイスに対する無線接続の喪失が検出されると(1316)、図11A及び図11Bを用いて以下に説明するように接続が再確立されない場合(1318)、分離通知が送信され得る(1320)。いくつかの実施形態では、最後の既知のロケーションジオフェンスは、最後の既知のロケーションにおいて確立され得る。閾値期間にわたって最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することが検出されると、ビーコンスキャンのレートは、図12に示されるように増加され得る。閾値期間を超えた場合、分離通知がモバイルデバイス102B上に提示され得る。
【0096】
代替的に、デバイスロケーションの指示が、デバイスが既知のロケーションにあることである場合(1306)、ブックキーピングは、既知のロケーションに進入すると実行される(1310)。モバイルデバイス102Bが既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、既知のロケーションについてのジオフェンスが監視され、ブックキーピングが実行される(1312)。図12に示すように、積極的なビーコンスキャンが実行される。接続が再確立されない場合(1318)、分離通知が送信される(1320)。積極的なビーコンスキャンが再び実行される(1320)。
【0097】
図14図18は、一実施形態による、デバイスロケータUI 204を示す。図14は、ある実施形態による、デバイスロケータUI 204の第1のグラフィカルユーザインタフェースを示し、ユーザの様々な無線アクセサリのための通知を示す。図15は、一実施形態による、デバイスロケータUI 204の第2のグラフィカルユーザインタフェースを示し、これは、置き去りにされた無線アクセサリがマップ上で見られること、信頼できるロケーションを追加すること、又はアイテムに対する通知を停止することを要求することを可能にする。図16は、無線アクセサリをマップ上で発見することを可能にする、一実施形態によるデバイスロケータUI 204の第3のグラフィカルユーザインタフェースを示す。図17は、一実施形態による、デバイスロケータUI 204の第3のグラフィカルユーザインタフェースを示し、これは、無線アクセサリが紛失モードに設定されること、又は発見されたときに通知することを可能にする。
【0098】
図14に示されるように、デバイスロケータUI 204は、モバイルデバイス1400、又は本明細書に説明される任意の他のタイプの電子デバイスであり得る、電子デバイス102B上に表示されることができる。デバイスロケータUI 204は、電子デバイス1400のホーム画面1401上に分離通知1402を提示させることができる。
【0099】
図15に示されるように、デバイスロケータUI 204は、電子デバイス1500上に統一されたグラフィカルインタフェースを提示することができ、それを通して、ネットワーク又はセルラーアクセスを伴う無線デバイス及びネイティブネットワークアクセスを伴わない無線アクセサリを含む、複数の異なるタイプのデバイス及びアクセサリを位置特定することができる。デバイスロケータUI 204は、無線デバイス又はアクセサリの現在又は最後の既知のロケーションを示すマーカ1505を有するマップ1504を含むことができる。マーカ1505は、アクセサリを識別し、アクセサリのロケーションを伝達するアイコン、画像、グラフィック、又は任意の他のユーザインタフェース要素とすることができる。デバイスロケータUI 204内の選択可能要素1506は、無線デバイス又はアクセサリの説明又は名前を提示することができ、図16に示すように、無線デバイス又はアクセサリと電子デバイス1500の現在のロケーションとの間の推定距離を示すことができる。デバイスロケータUI 204内の選択可能要素1503は、ユーザが信頼できるロケーションを追加することを選択することを可能にするインタフェースを提示することができ、選択可能要素1507は、ユーザが特定のアイテムのロケーションについて通知されないことを選択することを可能にするユーザインタフェースを提示することができる。
【0100】
図16に示すように、デバイスロケータUI 204は、無線アクセサリがアイテム1603及び電子デバイス1600からの距離を見ることを可能にする第2のユーザインタフェースを提示することができる。一実施形態では、図15に示す選択可能要素1506の選択に応じて、第2のユーザインタフェースを表示することができる。第2のユーザインタフェースは、問題の無線アクセサリを表す及び/又は記述するユーザインタフェース要素1602、並びに無線アクセサリの現在又は最後の既知のロケーションを示すマップ1601及びマーカ1602を提示することができる。
【0101】
図17に示すように、デバイスロケータUI 204は、無線アクセサリを紛失モードに設定することを可能にする第3のグラフィカルユーザインタフェースを提示することができる。一実施形態では、デバイスロケータUI 204を介して無線アクセサリを位置特定することができない場合、マップ1701は、アクセサリのロケーションを示すマーカを表示しない。デバイスロケータUI 204は、問題の無線アクセサリ及び選択可能なユーザインタフェース要素のセットを表す及び/又は記述するユーザインタフェース要素1704を提示することができる。1つの選択可能なユーザインタフェース要素1706は、アクセサリが発見されたときにユーザに通知するオプションを提示することができる。発見時通知が有効にされると、一実施形態では、無線アクセサリを簡易紛失モードにすることができる。デバイスロケータUI 1704に関連付けられた電子デバイスは、無線アクセサリが将来の期間(例えば、次の24時間、次の48時間など)中にビーコン信号と共にブロードキャストする公開鍵のセットを生成することができる。将来の鍵のうちの1つを使用してファインダデバイスによって信号が検出された場合、デバイスロケータサーバは、ユーザに関連付けられた1つ以上の電子デバイスに通知することができる。
【0102】
別の選択可能なユーザインタフェース要素1707は、無線アクセサリを明示的紛失モードにすることができる。紛失モードに明示的にされた場合、無線アクセサリは、デバイスを紛失モードに入れるユーザ又は所有者によってアクセサリがロック解除されるまで、他のデバイスとペアリングすることができない。無線アクセサリを紛失モードにする要求を送信するとき、要求元ユーザは、紛失したアクセサリ上で紛失モードが開始されることを要求する権限が要求元ユーザに与えられていることを保証するために、認証情報を入力するよう要求され得る。認証情報は、ユーザ、電子デバイス、及び無線アクセサリが関連付けられたクラウドサービスアカウントなどのユーザのアカウントに関連付けられたユーザ名又はパスワードを含むことができる。認証情報は、指紋認証データ又は顔認証データなどのバイオメトリック情報も含むことができる。
【0103】
一実施形態では、要求側ユーザによって提供されるメッセージ及び連絡先情報をユーザデバイス上に表示して、紛失した無線アクセサリを発見した人に、要求元ユーザにどのように連絡するかについて警告することができる。一実施形態では、メッセージ及び連絡先情報は、別のユーザが別の電子デバイスを紛失したアクセサリとペアリングしようとしたときに表示することができる。
【0104】
図18に示すように、デバイスロケータUI 204は、電子デバイス1800内に第4のグラフィカルユーザインタフェースを提示することができ、第4のグラフィカルユーザインタフェースは、選択可能要素1803の選択により、1804を有するマップ上に示された既知のロケーション1806の指定が信頼できるロケーションになることを可能にする。デバイスロケータUI 204は、問題の無線アクセサリを表す及び/又は記述するユーザインタフェース要素1805を提示することができる。
【0105】
図19は、本発明のいくつかの実施形態において使用され得る、例示的なAPIアーキテクチャを示すブロック図である。図19に示すように、APIアーキテクチャ1900は、API 1920を実装するAPI実装構成要素110(例えば、オペレーティングシステム、ライブラリ、デバイスドライバ、API、アプリケーションプログラム、ソフトウェア、又は他のモジュール)を含む。API 1920は、API呼び出し構成要素1930によって使用され得るAPI実装構成要素の1つ以上の関数、メソッド、クラス、オブジェクト、プロトコル、データ構造、フォーマット、及び/又は他の機能を指定する。API 1920は、API実装構成要素の関数がAPI呼び出し構成要素からパラメータをどのように受け取るか、及び関数がAPI呼び出し構成要素に結果をどのように返すかを指定する少なくとも1つの呼び出し規約を指定することができる。API呼び出し構成要素1930(例えば、オペレーティングシステム、ライブラリ、デバイスドライバ、API、アプリケーションプログラム、ソフトウェア、又は他のモジュール)は、API 1920を通じてAPI呼び出しを実行して、API 1920によって指定されているAPI実装構成要素1910の機能にアクセスし、使用する。API実装構成要素1910は、API呼び出しに応じて、API呼び出し構成要素1930にAPI 1920を通じて値を返し得る。
【0106】
API実装構成要素1910は、追加の関数、メソッド、クラス、データ構造、及び/又はAPI 1920を通じて指定されておらず、かつ、API呼び出し構成要素1930に利用可能ではない他の機能を含む得ることが理解されるであろう。API呼び出し構成要素1930は、API実装構成要素1910と同じシステム上にあるか、又はリモートに位置特定され得、ネットワークを経由してAPI 1920を使用してAPI実装構成要素1910にアクセスすることができることを理解されたい。図19は、API 1920と相互に作用する単一のAPI呼び出し構成要素1930を示しているが、API呼び出し構成要素1930と異なる言語(又は同じ言語)で書くことが可能な他のAPI呼び出し構成要素がAPI 1920を用いることができることを理解されたい。
【0107】
API実装構成要素1910、API 1920、及びAPI呼び出し構成要素1930は、機械可読媒体に記憶され得、これは機械(例えば、コンピュータ又は他のデータ処理システム)によって読み取ることができる形式で情報を記憶するための任意の機構を含む。例えば、機械可読媒体には、磁気ディスク、光ディスク、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリデバイスなどが挙げられる。
【0108】
図20は、一実施形態による、モバイルデバイス又は組み込みデバイス用のデバイスアーキテクチャ2000のブロック図である。デバイスアーキテクチャ2000は、メモリインタフェース2002と、1つ以上のデータプロセッサ、画像プロセッサ、及び/又はグラフィックス処理ユニットを含む処理システム2004と、周辺機器インタフェース2006とを含む。様々な構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号線によって結合することができる。様々な構成要素は、別個のロジック構成要素若しくはデバイスであってもよく、又はチップ集積回路上のシステムなどの1つ以上の集積回路に統合することができる。
【0109】
メモリインタフェース2002は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)若しくはダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの高速ランダムアクセスメモリ、及び/又はフラッシュメモリ(例えば、NANDフラッシュ、NORフラッシュなど)などであるがこれに限定されない不揮発性メモリ、を含むことができるメモリ2050に結合することができる。
【0110】
センサ、デバイス、及びサブシステムは、周辺機器インタフェース2006と結合することにより、複数の機能を容易にすることができる。例えば、動きセンサ2010、光センサ2012、及び近接センサ2014を周辺機器インタフェース2006に結合して、モバイルデバイス機能を容易にすることができる。指紋認証用の指紋スキャナ又は顔認証用の画像センサなど、1つ以上のバイオメトリックセンサ(単数又は複数)2015も存在してもよい。他のセンサ2016はまた、測位システム(例えば、GPS受信器)、温度センサ、又は他の検出デバイスなどの周辺機器インタフェース2006に接続して、関連する機能を容易にすることができる。カメラサブシステム2020及び光学センサ2022、例えば、電荷結合素子(CCD)又は相捕型金属酸化膜半導体(CMOS)光学センサを利用して、写真及びビデオクリップの記録などのカメラ機能を容易にすることができる。
【0111】
1つ以上の無線通信サブシステム2024を介して、通信機能を容易にすることができ、それらのサブシステムとしては、無線周波数受信器及び送信器、並びに/又は光(例えば、赤外線)受信器及び送信器を挙げることができる。無線通信サブシステム2024の具体的な設計及び実装は、このモバイルデバイスが動作することを目的とする、通信ネットワーク(単数又は複数)次第であり得る。例えば、図示されたデバイスアーキテクチャ2000を含むモバイルデバイスは、GSMネットワーク、CDMAネットワーク、LTEネットワーク、Wi-Fiネットワーク、ブルートゥースネットワーク、又は任意の他の無線ネットワーク上で動作するように設計された無線通信サブシステム2024を含むことができる。特に、無線通信サブシステム2024は、メディア再生アプリケーションが、リモートメディアサーバからリソースを、又はリモートカレンダ若しくはイベントサーバからスケジュールされたイベントを取り出せる、通信機構を提供することができる。
【0112】
オーディオサブシステム2026をスピーカ2028及びマイクロフォン2030に結合することにより、ボイス認識機能、ボイス複製機能、デジタル録音機能、及び電話機能などの音声を使用可能な機能を容易にすることができる。本明細書に記載されるスマートメディアデバイスでは、オーディオサブシステム2026は、仮想サラウンドサウンド用のサポートを含む高品質オーディオシステムであり得る。
【0113】
I/Oサブシステム2040は、タッチスクリーンコントローラ2042及び/又は他の入力コントローラ(単数又は複数)2045を含むことができる。表示デバイスを含むコンピューティングデバイスの場合、タッチスクリーンコントローラ2042は、タッチ感知ディスプレイシステム2046(例えば、タッチスクリーン)に結合することができる。タッチ感知ディスプレイシステム2046及びタッチスクリーンコントローラ2042は、例えば、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面弾性波技術、並びに他の近接センサアレイ、又はタッチ感知ディスプレイシステム2046との1つ以上の接触点を判定するための他の要素を含むがこれらに限定されない、複数のタッチ及び圧力感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及び移動並びに/又は圧力を検出することができる。タッチ感知ディスプレイシステム2046用の表示出力は、ディスプレイコントローラ2043によって生成することができる。一実施形態では、ディスプレイコントローラ2043は、フレームデータをタッチ感知ディスプレイシステム2046に可変フレームレートで提供することができる。
【0114】
一実施形態では、センサコントローラ2044は、動きセンサ2010、光センサ2012、近接センサ2014、又は他のセンサ2016のうちの1つ以上から受信したデータを、監視、制御、及び/又は処理するために含まれる。センサコントローラ2044は、センサデータを解釈して、センサからのセンサデータの分析によって、より多くのモーションイベント又は活動のうちの1つの発生を判定するためのロジックを含むことができる。
【0115】
一実施形態では、I/Oサブシステム2040は、1つ以上のボタン、ロッカスイッチ、サムホイール、赤外線ポート、USBポート、及び/若しくはスタイラスなどのポインタデバイス、又はスピーカ2028及び/若しくはマイクロフォン2030の音量制御用のアップ/ダウンボタンなどの制御デバイス、などの他の入力/制御デバイス2048に結合できる他の入力コントローラ(単数又は複数)2045を含む。
【0116】
一実施形態では、メモリインタフェース2002に結合されたメモリ2050は、ポータブルオペレーティングシステムインタフェース(POSIX)適合及び非適合オペレーティングシステム又は組み込みオペレーティングシステムを含む、オペレーティングシステム2052用の命令を記憶することができる。オペレーティングシステム2052は、基本システムサービスを処理するし、及びハードウェア依存タスクを実行する命令を含み得る。いくつかの実装形態では、オペレーティングシステム2052は、カーネル(例えば、UNIXカーネル)とすることができる。
【0117】
メモリ2050はまた、例えば、リモートウェブサーバからウェブリソースを取り出すために、通信命令2054を記憶して、1つ以上の追加デバイス、1つ以上のコンピュータ、及び/又は1つ以上のサーバとの通信を容易にすることができる。メモリ2050はまた、グラフィックユーザインタフェースの処理を容易にするグラフィカルユーザインタフェース命令を含むユーザインタフェース命令2056を含むことができる。
【0118】
加えて、メモリ2050は、センサ関連の処理及び機能を容易にするためのセンサ処理命令2058、電話関連の処理及び機能を容易にするための電話命令2060、電子メッセージング関連の処理及び機能を容易にするためのメッセージング命令2062、ウェブブラウジング関連の処理及び機能を容易にするためのウェブブラウザ命令2064、メディア処理関連の処理及び機能を容易にするためのメディア処理命令2066、GPS及び/又はナビゲーション命令2068を含むロケーションサービス命令、並びにロケーションベースの機能を容易にするためのWi-Fiベースのロケーション命令、カメラ関連の処理及び機能を容易にするためのカメラ命令2070、並びに/或いは他の処理及び機能、例えばセキュリティ処理及び機能、並びにシステムに関連する処理及び機能を容易にするための他のソフトウェア命令2072を記憶することができる。メモリ2050はまた、ウェブビデオ関連の処理及び機能を容易にするためのウェブビデオ命令などの他のソフトウェア命令、及び/又はウェブショッピング関連の処理及び機能を容易にするためのウェブショッピング命令、を記憶し得る。いくつかの実装形態では、メディア処理命令2066は、オーディオ処理関連の処理及び機能を容易にするオーディオ処理命令と、ビデオ処理関連の処理及び機能を容易にするビデオ処理命令とにそれぞれ分割される。国際移動体装置識別番号(IMEI)2074又は同様のハードウェア識別子などの移動体装置識別子もまた、メモリ2050に記憶することができる。
【0119】
上記で特定された命令及びアプリケーションのそれぞれは、上記1つ以上の機能を実行する命令セットに対応し得る。これらの命令は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装する必要がない。メモリ2050は、追加の命令を含んでもよく、又はより少ない命令を含んでもよい。更にまた、様々な機能は、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア及び/又はソフトウェアに実装できる。
【0120】
図21は、一実施形態による、コンピューティングシステム2100のブロック図である。図に示されるコンピューティングシステム2100は、例えば、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップコンピュータシステム、タブレットコンピュータシステム、セルラー電話、セルラー対応PDAを含む携帯情報端末(PDA)、セットトップボックス、娯楽システム若しくは他の消費者向け電子デバイス、スマート家電デバイス、又はスマートメディア再生デバイスの1つ以上の実装を含む、様々なコンピューティングシステム(有線又は無線)を表すことを目的としている。代替的なコンピューティングシステムは、より多く、より少ない、及び/又は異なる構成要素を含み得る。コンピューティングシステム2100は、コンピューティングデバイス、及び/又はコンピューティングデバイスが接続し得るサーバデバイスを提供するために使用されてもよい。
【0121】
コンピューティングシステム2100は、情報を通信するためのバス2135又は他の通信デバイス、及び情報を処理し得るバス2135に結合されたプロセッサ(単数又は複数)2110を含む。コンピューティングシステム2100は単一のプロセッサで例示されているが、コンピューティングシステム2100は、複数のプロセッサ及び/又はコプロセッサを含んでもよい。コンピューティングシステム2100は、バス2135に結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)又は他のダイナミックストレージデバイスなどのメモリ2120を更に含んでもよい。メモリ2120は、プロセッサ(単数又は複数)2110によって実行され得る情報及び命令を記憶してもよい。メモリ2120はまた、プロセッサ(単数又は複数)2110による命令の実行中に一時的変数又は他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。
【0122】
コンピューティングシステム2100はまた、プロセッサ(単数又は複数)2110に対する情報及び命令を記憶し得るバス2135に結合された読み出し専用メモリ(ROM)2130及び/又は別のデータストレージデバイス2140を含んでもよい。データストレージデバイス2140は、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、又は光ディスクなどの様々なストレージデバイスであってもよく、又はそれを含むことができ、バス2135を介して、又はリモート周辺機器インタフェースを介して、コンピューティングシステム2100に結合されてもよい。
【0123】
コンピューティングシステム2100はまた、バス2135を介して表示デバイス2150に結合されて、ユーザに情報を表示し得る。コンピューティングシステム2100はまた、情報及びコマンド選択をプロセッサ(単数又は複数)2110に通信するためにバス2135に結合され得る、英数字及び他のキーを含む英数字入力デバイス2160を含み得る。別のタイプのユーザ入力デバイスには、タッチパッド、マウス、トラックボール、又はカーソル方向キーなどのカーソル制御デバイス2170が含まれ、方向情報及びコマンド選択をプロセッサ(単数又は複数)2110に通信し、表示デバイス2150上のカーソル移動を制御する。コンピューティングシステム2100はまた、1つ以上のネットワークインタフェース(単数又は複数)2180を介して通信可能に結合されたリモートデバイスからのユーザ入力を受信し得る。
【0124】
コンピューティングシステム2100は、ローカルエリアネットワークなどのネットワークへのアクセスを提供するために、1つ以上のネットワークインタフェース(単数又は複数)2180を更に含んでもよい。ネットワークインタフェース(単数又は複数)2180は、例えば、1つ以上のアンテナ(e)を表し得るアンテナ(単数又は複数)2185を有する無線ネットワークインタフェースを含んでもよい。コンピューティングシステム2100は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、及び/又はセルラー電話インタフェースの組み合わせなどの、複数の無線ネットワークインタフェースを含むことができる。例えば、ネットワークインタフェース(単数又は複数)2180はまた、例えば、イーサネットケーブル、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、シリアルケーブル、又はパラレルケーブルであり得るネットワークケーブル2187を介してリモートデバイスと通信するための有線ネットワークインタフェースを含んでもよい。
【0125】
一実施形態では、ネットワークインタフェース(単数又は複数)2180は、例えばIEEE802.11及び/又はIEEE802.11規格に準拠することによってローカルエリアネットワークへのアクセスを提供し得、及び/又は無線ネットワークインタフェースは、例えばBluetooth規格に準拠することによって個人エリアネットワークへのアクセスを提供し得る。他の無線ネットワークインタフェース及び/又はプロトコルもサポートすることができる。無線LAN規格を介した通信に加えて、又はその代わりに、ネットワークインタフェース(単数又は複数)2180は、例えば、時分割多重アクセス(TDMA)プロトコル、移動通信用グローバルシステム(GSM)プロトコル、符号分割多重アクセス(CDMA)プロトコル、ロングタームエボリューション(LTE)プロトコル、及び/又は任意の他のタイプの無線通信プロトコルを使用して、無線通信を提供し得る。
【0126】
コンピューティングシステム2100は、1つ以上のエネルギー源2105及び1つ以上のエネルギー測定システム2145を更に含むことができる。エネルギー源2105は、外部電源、1つ以上のバッテリ、1つ以上の充電貯蔵デバイス、USB充電器、又は他のエネルギー源に結合されたAC/DCアダプタを含むことができる。エネルギー測定システムは、所定の期間中にコンピューティングシステム2100によって消費されるエネルギーを測定できる、少なくとも1つの電圧又はアンペア数測定デバイスを含む。更に、例えば、表示デバイス、冷却サブシステム、Wi-Fiサブシステム、又は他の頻繁に使用される若しくは高エネルギーの消費サブシステムによって消費されるエネルギーを測定する1つ以上のエネルギー測定システムを含み得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるハッシュ関数は、システム(クライアントデバイス又はサーバ)の専用ハードウェア回路(又はファームウェア)を利用することができる。例えば、関数はハードウェア加速関数であってもよい。加えて、いくつかの実施形態では、システムは、特殊命令セットの一部である関数を使用することができる。例えば、特定のタイプのマイクロプロセッサのための命令セットアーキテクチャに対する拡張であり得る命令セットを使用し得る。したがって、一実施形態では、システムは、これらの命令セットを使用して本明細書で説明される機能を実行する速度を改善するために、暗号動作を実行するためのハードウェア加速機構を提供することができる。
【0128】
実施形態の様々な態様を利用する際、積み重ねられたシステムインパッケージ構造体を形成するために、上記の実施形態の組み合わせ又は変形が可能であることが、当業者には明らかになるであろう。実施形態について、構造上の特徴及び/又は方法論的な作業に特定の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲は、必ずしも上述した特定の特徴又は作業に限定されないことを理解されたい。開示した特定の特徴及び行為は、むしろ、説明上有用な特許請求の範囲の実施形態として理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが移動中であるという前記指示を受信したことに応じて、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の前記喪失を検出すると、第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かについての情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについての無線接続の前記喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあるという指示を有するビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項10】
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定すること、
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項12】
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、喪失した無線接続が再確立されたか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分の間N秒毎に実行され、電子デバイス無線機をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項19】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという前記指示を受信することに応じて、前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項20】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の前記喪失を検出すると、第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かに関する情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項21】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについての無線接続の前記喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項22】
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項23】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項22に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項24】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想レートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項22に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項25】
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項26】
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあるという指示を有するビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項27】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが移動中であるという前記指示を受信したことに応じて、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【請求項28】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに対する無線接続の前記喪失を検出すると、第1の定義された期間について第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かについての情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項29】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の前記喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項30】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項31】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項30に記載のデータ処理システム。
【請求項32】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に行わせる、請求項30に記載のデータ処理システム。
【請求項33】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、を更に行わせる、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項34】
データ処理システムであって、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることの指示共にビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項27に記載のデータ処理システム。
【請求項35】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項36】
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定すること、
を更に含む、請求項35に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項37】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【請求項38】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定することを更に行わせる、請求項37に記載のデータ処理システム。
【請求項39】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項40】
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信すること、
を更に含む、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項41】
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、喪失した無線接続が再確立されたか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項40に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項42】
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項43】
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信すること、
を更に含む、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項44】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分間にわたってN秒毎に実行され、電子デバイス無線機をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項39に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項45】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項46】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【請求項47】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信することを更に行わせる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項48】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項47に記載のデータ処理システム。
【請求項49】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、を更に行わせる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項50】
データ処理システムであって、前記1つ以上のプロセッサに、
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信することを更に行わせる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項51】
データ処理システムであって、前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分の間N秒毎に実行され、電子デバイス無線をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項52】
データ処理システムであって、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項46に記載のデータ処理システム。
【請求項53】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサに動作を実行させるための命令を記憶する非一時的機械可読媒体であって、前記動作が、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、非一時的機械可読媒体。
【請求項54】
データ処理システムであって、
実行のための命令を記憶するメモリと、
メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を行わせる、データ処理システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが移動中であるという前記指示を受信したことに応じて、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の前記喪失を検出すると、第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、前記喪失した無線接続が再確立されるか否かについての情報を要求することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについての無線接続の前記喪失を検出すると、最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
前記無線接続の前記ステータスに関して記憶された情報を更新することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、前記分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
最後の既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
閾値期間の間に最後の既知のロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、より高いデューティサイクルでM分間にわたってN秒毎に実行される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
前記電子デバイスが前記既知のロケーションの境界内に位置特定されるとき、前記無線接続の前記監視を停止することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を前記受信することが、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続の指示を受信すること、又は前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあるという指示を有するビーコンデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスとの無線接続のステータスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信し、前記既知のロケーションについてジオフェンスを監視することと、
前記ジオフェンス境界を横断することの指示を受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて前記無線接続を監視することと、
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスについて無線接続の喪失を検出すると、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項10】
閾値期間にわたって、前記既知のロケーションであって、前記既知のロケーションが、前記ジオフェンスについての定義された境界と、分類器によるロケーションのタイプについての特徴付けと、を含む、前記既知のロケーション内に位置特定されるか否かを判定すること、
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが信頼できるロケーションを退出したことを検出することと、
前記検出に応じて、少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記電子デバイスが移動中であるという指示を受信することと、
前記信頼できるロケーションのジオフェンス境界を横断することを検出すると、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項12】
ペアリングされたデバイスが近くにないことを示すビーコンデータを受信すると、分離通知を送信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第1の定義された期間に対する第1のタイマを設定することと、
前記第1のタイマが満了すると、喪失した無線接続が再確立されたか否かに関する情報を要求することと、
前記喪失した接続が再確立されない限り、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記最後の既知のロケーションについて第2のジオフェンスを監視することと、
第2の定義された期間内に前記第2のジオフェンス境界を横断することを検出すると、分離通知を送信することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
測位座標を求める要求をロケーションサービスに送信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ビーコンスキャンの前記レートが、M分の間N秒毎に実行され、電子デバイス無線機をより高いデューティサイクルで動作させる、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのアクセサリデバイスから受信されるデータパケットの予想されるレートよりもP倍多いレートごとに実行されるように、前記ビーコンスキャンの前記レートを増加させることを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
分離通知を提供するために電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される方法であって、
前記電子デバイスが既知のロケーションに位置特定されるという指示を受信することと、
少なくとも1つのアクセサリデバイスが前記電子デバイスの近くにあるという指示を受信し、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスに関する情報を記憶することと、
前記既知のロケーションについてジオフェンス境界を横断することを検出すると、定義された期間の間、ビーコンスキャンのレートを増加させることと、
ビーコンデータを受信すると、前記少なくとも1つのアクセサリデバイスが近くにあることをビーコンデータが示さない場合、分離通知を送信することと、を含む、方法。
【請求項19】
実行のための命令を記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を備え、前記命令が、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法の動作を実行させる、電子デバイス。
【国際調査報告】