(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-28
(54)【発明の名称】軸接地の軸受保護装置及びモーター
(51)【国際特許分類】
F16C 35/073 20060101AFI20240521BHJP
H02K 5/16 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
F16C35/073
H02K5/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569857
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2022089435
(87)【国際公開番号】W WO2022237533
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202110518610.0
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523425511
【氏名又は名称】エムピーティー ニューテック シャンハイ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MPT NEWTECH SHANGHAI CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 2, Lane 5, 391 Liutuan Road, Lingang New Area, China (Shanghai) Pilot Free Trade Zone Fengxian District, Shanghai 201399 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、 ファンフェン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、ツェシ
【テーマコード(参考)】
3J117
5H605
【Fターム(参考)】
3J117AA06
3J117CA06
3J117DA02
3J117DB10
5H605AA12
5H605BB05
5H605CC04
5H605EB30
(57)【要約】
軸接地の軸受保護装置及びモーターを提供し、装置本体(1)及び導電繊維(2)を含み、装置本体(1)は、リング状であり、その側壁に、少なくとも1つの取付穴(3)が開けられ、取付穴(3)の開孔方向は、第一方向であり、第一方向は、装置本体(1)の中心向きであり、且つ装置本体(1)の径方向に沿って装置本体(1)を貫通し、導電繊維(2)は、取付穴(3)を貫通して装置本体(1)に設置され、導電繊維(2)の延在方向は、装置本体(1)の中心向きであり、ここで、導電繊維(2)が前記取付穴(3)内を貫通する時、取付穴(3)の第二方向での圧着力を調整することにより、装置本体(1)を変形させ、前記導電繊維(2)と装置本体(1)の圧着を実現し、前記第二方向は、前記第一方向に垂直である。導電繊維(2)の固定取付方式を提供し、新しい導電繊維(2)の取付方式は、金属部品の変形を利用して導電繊維(2)を締め付け、低抵抗、高い伝導率の目的を達成し、折損がないという利点を有し、且つ圧着歪みを低下させ、便利自動取付と製造を実現できる利点をさらに有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸接地の軸受保護装置であって、
装置本体(1)及び導電繊維(2)を含み、前記装置本体(1)は、リング状であり、その側壁に、少なくとも1つの取付穴(3)が開けられ、前記取付穴(3)の開孔方向は、第一方向であり、前記第一方向は、装置本体(1)の中心向きであり、且つ装置本体(1)の径方向に沿って装置本体(1)を貫通し、
前記導電繊維(2)は、前記取付穴(3)を貫通して装置本体(1)に設置され、導電繊維(2)の延在方向は、装置本体の中心向きであり、
ここで、前記導電繊維(2)が前記取付穴(3)内を貫通する時、取付穴(3)の第二方向での圧着力を調整することにより、前記導電繊維(2)と装置本体(1)の圧接を実現し、前記第二方向は、前記第一方向に垂直であることを特徴とする軸接地の軸受保護装置。
【請求項2】
前記装置本体は、対称設置された第一リング状半体(11)及び第二リング状半体(12)を含み、前記第一リング状半体(11)及び/又は第二リング状半体(12)に溝が設置され、前記第一リング状半体(11)と第二リング状半体(12)が接続される時、前記装置本体(1)の内部に取付穴が形成されることを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項3】
前記取付穴(3)の第二方向での圧着力を調整する方式は、手動圧着、機械圧着及び油圧圧着のうちの1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項4】
前記装置本体(1)は、アルミニウム合金、黄銅合金及びステンレス合金材料のうちの少なくとも1つを採用することを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項5】
前記導電繊維(2)は、炭素繊維、金属繊維及びグラフェン繊維のうちの1つを採用することを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項6】
前記導電繊維(2)は、2から100束の導電繊維を採用し、導電繊維1束は300から120000本の導電繊維を含むことを特徴とする請求項5に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項7】
前記導電繊維(2)は、装置本体(1)の軸方向に沿って上下に2組が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項8】
前記軸接地の軸受保護装置は、導電流端をさらに含み、前記導電流端は、取付穴の、装置本体の中心から遠く離れる端部に設置され、前記導電流端と導電繊維は、接着で、又は導電流端と導電繊維が直接ボルト接続方式で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項9】
モーターであって、請求項1から8のいずれか一項に記載の軸接地の軸受保護装置を含むことを特徴とするモーター。
【請求項10】
前記軸接地の軸受保護装置は、モーターに設置される時、締まり嵌めが採用されることを特徴とする請求項9に記載のモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受保護リングの分野、特に軸接地の軸受保護装置及びモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、モーターの使用中、軸受保護装置を使用してモーターを保護しているが、既存技術では、いくつかの欠点がある。
【0003】
例えば、軸受保護装置は、締りばめのため、圧入中の不均一な応力により、一部(例えば内輪)が変形し、装置の伝導率が大幅に下がり、抵抗値は、数Ωから、数十Ω、さらには数百Ωに上がって、組み付けとしては、生産要求を満たしにくくなる。
【0004】
またの工程設計は、側面方向より既存の軸受保護装置が使用するバックエンドネジブロックが、工法として難易度が高く、固定力が足りなく、脱落しやすく、量産を実現しにくい。
【0005】
このため、新しい技術の軸接地の軸受保護装置が望ましくなり、新しい技術の装置は、従来技術の欠点を克服し、接触不良の発生率を下げ、導電繊維材料の使用も下げ、工法が実現しやすく、組み付けやすく、使いやすく、構造しやすい物である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の欠点を克服するために、本発明は、軸接地の軸受保護装置及びモーターを提供する。それは、圧着工程を使い、高抵抗、低伝導、繊維損傷、絞り変形、および生産能力の向上できないという問題を解決し、低抵抗、高伝導、低繊維損傷率、量産実現しやすいという効果がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の内容を通じて実現する。
【0008】
1つでは、本発明は、軸接地の軸受保護装置を提供し、前記軸接地の軸受保護装置は、
装置本体及び導電繊維を含み、前記装置本体は、リング状であり、その側壁に、少なくとも1つの取付穴が開けられ、前記取付穴の開孔方向は、第一方向であり、前記第一方向は、装置本体の中心向き、且つ装置本体に沿って径方向に貫通し、
前記導電繊維は、前記取付穴を貫通して装置本体に設置され、導電繊維の延在方向は、装置本体の中心向きであり、
ここで、前記導電繊維が前記取付穴内を貫通する時、取付穴の第二方向での圧着力を調整することにより、前記導電繊維と装置本体の圧着を実現し、前記第二方向は、前記第一方向に垂直である。
【0009】
本発明の技術的案中に、前記圧着は実際に、金属部品の変形力を利用して導電繊維を装置本体に締め付け、追加の手段(例えば従来技術での一般接着工法)を利用する必要がない。この工法では、本発明に記載の軸接地の軸受保護装置を1次成型工程に適用させることができ、工程を大幅に簡素化し、工程の効率を大幅に上げ、また、追加の接着を必要としないため、接着工程により発生する接触不良をなくし、接触不良率を大幅に減少する。
【0010】
好ましくは、前記装置本体は、対称設置された第一リング状半体及び第二リング状半体を含み、前記第一リング状半体及び/又は第二リング状半体に溝が設置され、前記第一リング状半体が第二リング状半体に連結する時、前記装置本体の内部に取付穴を形成するようにする。
【0011】
好ましくは、前記取付穴の第二方向での圧着力の方式は、手動圧着、機械圧着、及び油圧圧着中の1つである。
【0012】
より好ましくは、上記圧着方式を通じて、圧着力の作用位置に圧着穴が形成される。各圧着方式により、該圧着穴に対して導電繊維の2次固定することが可能であり、導電繊維と環状構造部材の伝導率を向上させる。
【0013】
好ましくは、前記装置本体は、アルミニウム合金、黄銅合金及びステンレス合金材料中の1つを採用する。
【0014】
ステンレス鋼は摩耗しやすいことを考慮して、耐久性を向上するために、好ましくは、アルミニウム合金または黄銅合金を採用する。
【0015】
又考えられるのは、他の方式中で、導電率が高く、耐久性が高い導電性材料も使用できる。
【0016】
好ましくは、前記導電繊維は、炭素繊維、金属繊維及びグラフェン繊維中の1つを採用する。
【0017】
又考えられるのは、他の方式中で、前記導電繊維は、他の材質を採用でき、炭素繊維、金属繊維、グラフェン繊維に限定しない。しかし、材料の導電率と柔軟性を考えると、好ましくは、炭素繊維又はグラフェン繊維を採用する。
【0018】
好ましくは、前記導電繊維は、2~16本の導電繊維セットを採用し、1本の導電繊維セットは、300~1200本の導電繊維を含む。
【0019】
好ましくは、前記導電繊維が少なくとも2つである場合、前記導電繊維は、装置本体の円周方向に沿って中心対称である。
【0020】
ここで、説明が必要なのは、導電繊維が、装置本体の円周方向に非対称分布することもできる。
【0021】
好ましくは、前記導電繊維は、装置本体の軸方向に沿って上下に2つのセットが設置される。
【0022】
より好ましい実施形態において、前記導電繊維は、装置本体の軸方向に沿って上下に2組が設置される場合、各組導電繊維は、装置本体の円周方向に沿って中心対称に設置される。好ましくは、前記軸接地の軸受保護装置は、導電流端をさらに含み、前記導電流端は、取付穴の、装置中心から遠く離れる端部に設置され、前記導電流端と導電繊維は、接着で、又は導電流端と導電繊維を直接ボルト付き接続する方式で接続される。
【0023】
第二態様では、本発明はまた、モーターを提供し、前記モーターは、上記軸接地の軸受保護装置を含む。
【発明の効果】
【0024】
従来技術に比べて、本発明は、下記の利点及び有益な効果を有する。
1、本発明は、圧着構造を使用して、高抵抗、低伝導、重度の繊維損傷、絞り変形、および生産能力の改善できないという問題を解決し、抵抗は10Ω以下に減らすことができ、繊維損傷率は3%未満であり、一度に成形でき、タイムリーな生産ができる。
2、従来技術に比べて、本発明は、モーターで使用されるため、軸受電気腐食の問題を克服し、モーターのサービス寿命を延長する効果を達成する。
3、従来技術に比べて、本発明を使用すると、抵抗率は3Ω以下に低下することができ、軸受電気腐食は完全に排除でき、バイパス伝導率は100%に達する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
以下の図面を参照して非制限的実施例の詳細な説明を読むことにより、本発明の他の特徴的な目的と利点がより明確になる。
【0026】
【
図1】実施例1による軸接地の軸受保護装置の構造概略図である。
【
図2】実施例1による軸接地の軸受保護装置の導電繊維が取付穴内に設置される構造を例示的に示す。
【
図3】実施例1による軸接地の軸受保護装置の断面構造を例示的に示す。
【
図4】実施例2による軸接地の軸受保護装置の構造概略図である。
【
図5】実施例2による軸接地の軸受保護装置の導電繊維が取付穴内に設置される構造を例示的に示す。
【
図6】実施例2による軸接地の軸受保護装置の断面構造を例示的に示す。
【
図7】実施例2による軸接地の軸受保護装置の全体構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に具体的な実施例を参照しながら本発明を詳しく説明する。以下の実施例は、当業者が本発明をさらに理解するのに役立つが、任意の形式で本発明を制限しない。当業者にとって、本発明の概念から逸脱することなく、いくつかの修正および改善を行うことができ、これらはすべて本発明の保護範囲に含まれることを指摘すべきである。
【0028】
実施例1
図1は、実施例1による軸接地の軸受保護装置の構造概略図である。
図2は、実施例1による軸接地の軸受保護装置の導電繊維が取付穴内に設置される構造を例示的に示す。及び
図3は、実施例1による軸接地の軸受保護装置の断面構造を例示的に示す。
【0029】
図1に示すように、必要な時、
図2及び
図3を参照する。本実施例において、軸接地の軸受保護装置は、リング状の装置本体1及び導電繊維2を含む。
【0030】
ここで、装置本体1の側壁に少なくとも1つの取付穴3(
図1に示すように、本案において、取付穴の開設数量は16個であり、円周方向に沿って均一に分布し、当然ながらいくつかの他の実施形態において、各実施形態の具体的な状況によって、2個、4個又は8個などの数量を設定することができる)が開設され、取付穴3の開孔方向は、第一方向であり、第一方向は、装置本体1の中心向き、且つ装置本体1の径方向に沿って装置本体1を貫通する。
【0031】
導電繊維2は、装置本体1に設置されるように、取付穴3を貫通し、導電繊維2の延在方向は、装置本体の中心1向きであり、ここで、導電繊維2が取付穴3内を貫通する場合、取付穴3の第二方向での圧着力を調整することにより、導電繊維2と装置本体1の圧接を実現し、第二方向は、前記第一方向に垂直である。
【0032】
さらに
図3を参照して見ると、装置本体1は、対称設置された第一リング状半体11及び第二リング状半体12を含み、そのうち第二リング状本体12に防塵リング121を有し、第一リング状半体11及び/又は第二リング状半体12に溝が設置され、第一リング状半体11と第二リング状半体12が接続される時、装置本体1の内部に取付穴3が形成されることが分かる。
【0033】
取付穴3の第二方向での圧着力を調整する方式は、手動圧着、機械圧着、油圧圧着中の1つである。
【0034】
本実施形態において、好ましくは、機械圧着を採用し、圧着力の作用点の位置に圧着穴4を形成される。各実施形態の具体的な状況により、圧着穴4に対して工程用ホールプラグ5を差し込むことができる。
【0035】
装置本体1は、アルミニウム合金を採用し、当然ながらいくつかの他の実施形態において、装置本体1は、黄銅、ステンレス等の他の導電材料を採用できる。導電繊維2は、炭素繊維を採用し、導電繊維2は、2~100束の炭素繊維を採用し、炭素繊維の1束は、300~120000本の炭素繊維を含む。
【0036】
当然ながら、いくつかの他の実施形態において、各実施形態の具体的な状況によれば、金属繊維又はグラフェン繊維、又は炭素繊維、金属繊維、グラフェン繊維の任意の組み合わせの混合繊維である他の導電繊維材料を選択することができ、その組合せ方式は、2つずつの混合またはすべての繊維の混合であってもよい。
【0037】
実施例2
図4は、実施例2による軸接地の軸受保護装置の構造概略図である。
図5は、実施例2による軸接地の軸受保護装置の導電繊維が取付穴内に設置される構造を例示的に示す。
図6は、実施例2による軸接地の軸受保護装置の断面構造を例示的に示す。
図7は、実施例2による軸接地の軸受保護装置の全体構造概略図である。
【0038】
図4から
図7を参照して見ると、本実施例による軸接地の軸受保護装置の構造は、実施例1の構造と同じであり、その差異は、導電繊維2が、装置本体1の軸方向に沿って上下に2組設置され、かつ各組で導電繊維が、装置本体の円周方向に沿って中心対称であることが分かり、前記導電繊維構造は、
図5を参照すれば分かる。
【0039】
また、
図6及び
図7を参照して見ると、圧着する時、第一リング状半体11及び第二リング状半体12の両側にそれぞれ装置本体1の軸方向に沿って内向きに圧着力を印加し、導電繊維2を装置本体内に圧着して入れることが分かる。この時、導電繊維2は、取付穴3において、圧着力の作用のため、扇状を呈し、取付穴3内により良く固定される。圧着力の大きさは、機械の供給量を通じて調整でき、その後に機械制御装置を介してそのパラメーターを安定的に制御し、より良く大量に加工できる。
【0040】
導電繊維2を取付穴3に組み立てることは、以下のステップを採用することができる。導電繊維を鈎で穴に引っかけ、必要な長さに調整した後、導電繊維を切断し、圧着穴から圧着して固定される。
【0041】
いくつかの好ましい実施形態において、圧着穴内において、接着剤を塗布して固定を強化することができる。
【0042】
実施例3:
本実施例における軸接地の軸受保護装置の全体構造は、実施例1の構造と類似し、その差異は以下のとおりである。軸接地の軸受保護装置は、導電流端をさらに含み、該導電流端は、取付穴3の、装置本体1の中心から遠く離れる端部位置に設置される。導電流端と導電繊維2は、接着で、又は導電流端と導電繊維とが直接ボルト接続方式で接続され、それは軸接地の軸受保護装置の伝導率を増加するために使用される。
【0043】
以上は本発明の具体的な実施例を説明した。本発明は、上記特定の実施形態に制限せず、当業者は、特許請求の範囲内で各種の変化又は修正を行うことができ、これは、本発明の実質的な内容に影響しないことを理解すべきである。
【符号の説明】
【0044】
装置本体1
導電繊維2
取付穴3
圧着穴4
工程用ホールプラグ5
第一リング状半体11
第二リング状半体12
防塵リング121
【手続補正書】
【提出日】2023-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸接地の軸受保護装置であって、
装置本体(1)及び導電繊維(2)を含み、前記装置本体(1)は、リング状であり、その側壁に、少なくとも1つの取付穴(3)が開けられ、前記取付穴(3)の開孔方向は、第一方向であり、前記第一方向は、装置本体(1)の中心向きであり、且つ装置本体(1)の径方向に沿って装置本体(1)を貫通し、
前記導電繊維(2)は、前記取付穴(3)を貫通して装置本体(1)に設置され、導電繊維(2)の延在方向は、装置本体の中心向きであり、
ここで、前記導電繊維(2)が前記取付穴(3)内を貫通する時、取付穴(3)の第二方向での圧着力を調整することにより、前記導電繊維(2)と装置本体(1)の圧接を実現し、前記第二方向は、前記第一方向に垂直であ
り、圧着する時、前記装置本体(1)の両側において、装置本体(1)の軸方向に沿って内へ圧着力が印加され、前記導電繊維(2)が前記装置本体(1)内に圧着され、前記導電繊維(2)が前記取付穴(3)内において扇状となり、前記装置本体(1)の圧着力作用点の位置に圧接穴が形成されていることを特徴とする軸接地の軸受保護装置。
【請求項2】
前記装置本体は、対称設置された第一リング状半体(11)及び第二リング状半体(12)を含み、前記第一リング状半体(11)及び/又は第二リング状半体(12)に溝が設置され、前記第一リング状半体(11)と第二リング状半体(12)が接続される時、前記装置本体(1)の内部に取付穴が形成されることを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項3】
前記取付穴(3)の第二方向での圧着力を調整する方式は、手動圧着、機械圧着及び油圧圧着のうちの1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項4】
前記装置本体(1)は、アルミニウム合金、黄銅合金及びステンレス合金材料のうちの少なくとも1つを採用することを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項5】
前記導電繊維(2)は、炭素繊維、金属繊維及びグラフェン繊維のうちの1つを採用することを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項6】
前記導電繊維(2)は、2から
16束の導電繊維を採用し、導電繊維1束は300から120
0本の導電繊維を含むことを特徴とする請求項5に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項7】
前記導電繊維(2)は、装置本体(1)の軸方向に沿って上下に2組が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項8】
前記軸接地の軸受保護装置は、導電流端をさらに含み、前記導電流端は、取付穴の、装置本体の中心から遠く離れる端部に設置され、前記導電流端と導電繊維は、接着で、又は導電流端と導電繊維が直接ボルト接続方式で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の軸接地の軸受保護装置。
【請求項9】
モーターであって、請求項1から8のいずれか一項に記載の軸接地の軸受保護装置を含むことを特徴とするモーター。
【請求項10】
前記軸接地の軸受保護装置は、モーターに設置される時、締まり嵌めが採用されることを特徴とする請求項9に記載のモーター。
【国際調査報告】