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特表2024-521089クロスリンク干渉(CLI)援用ハイブリッドネットワーク測位
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-28
(54)【発明の名称】クロスリンク干渉(CLI)援用ハイブリッドネットワーク測位
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240521BHJP
   G01S 5/06 20060101ALI20240521BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20240521BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240521BHJP
【FI】
H04W64/00 140
G01S5/06
G01S5/02 A
H04W64/00 130
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571636
(86)(22)【出願日】2021-05-25
(85)【翻訳文提出日】2023-11-17
(86)【国際出願番号】 CN2021095684
(87)【国際公開番号】W WO2022246628
(87)【国際公開日】2022-12-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】レン、イーウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、フイリン
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062BB05
5J062CC12
5J062CC14
5J062FF01
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ52
5K067JJ53
(57)【要約】
時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークにおけるターゲットモバイルデバイスの位置の決定が、既知の位置をもつ別のモバイルデバイスからのワイヤレス基準信号を使用することができる。その別のモバイルデバイスは、クロスリンク干渉(CLI)を使用してワイヤレス基準信号を送信するように構成され得、ここで、ターゲットモバイルデバイスは、ターゲットモバイルデバイスがダウンリンク(DL)通信を受信するように構成される期間の間にその信号を受信する。ターゲットモバイルデバイスは、次いで、別のワイヤレス基準信号を送信し、その別のワイヤレス基準信号は、基地局によって受信され、基地局はまた、その別のモバイルデバイスからのワイヤレス基準信号を受信する。ターゲットモバイルデバイスと基地局とにおいて受信されるこれらの様々な信号のタイミングは、そのモバイルデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモバイルデバイスの位置を決定する方法であって、前記方法は、
第1の時間差を取得することと、ここにおいて、前記第1の時間差が、
第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着する時間と、
前記第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間と
の間の時間差を備え、ここにおいて、
前記第1のモバイルデバイスおよび前記第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、
前記第1のワイヤレス基準信号が、前記第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、
第2の時間差を取得することと、ここにおいて、前記第2の時間差が、
前記第1のワイヤレス基準信号が前記ワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、
前記第2のワイヤレス基準信号が前記基地局に到着する時間と
の間の時間差を備える、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とに基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することと、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記基地局の位置と前記第2のモバイルデバイスの位置とを取得することをさらに備え、ここにおいて、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することが、前記基地局の前記位置と前記第2のモバイルデバイスの前記位置とにさらに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のモバイルデバイスに第1の構成を送ることと、ここにおいて、前記第1の構成が、前記DL送信を受信するように前記第1のモバイルデバイスを構成する、
前記第2のモバイルデバイスに第2の構成を送ることと、ここにおいて、前記第2の構成は、前記第1のモバイルデバイスが前記ダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される前記時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、前記第1のワイヤレス基準信号を送信するように前記第2のモバイルデバイスを構成する、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の構成を送ること、前記第2の構成を送ること、またはその両方が、ロケーションサーバまたは前記基地局によって実施される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のモバイルデバイスの前記位置が前記基地局によって決定され、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得することが、前記基地局において前記第1のモバイルデバイスから前記第1の時間差を受信することを備え、
前記第2の時間差を取得することが、前記基地局によって前記第2の時間差を測定することを備え、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供することが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を前記第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送ることを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のモバイルデバイスの前記位置がロケーションサーバによって決定され、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得することが、前記ロケーションサーバにおいて前記第1のモバイルデバイスから前記第1の時間差を受信することを備え、
前記第2の時間差を取得することが、前記ロケーションサーバにおいて前記基地局から前記第2の時間差を受信することを備え、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供することが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を前記ロケーションサーバから要求元エンティティに送ることを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の時間差または前記第2の時間差を取得することより前に、前記ロケーションサーバにおいて、前記要求元エンティティからの前記第1のモバイルデバイスの前記位置についての要求を受信することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のモバイルデバイスの前記位置が前記第1のモバイルデバイスによって決定され、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得することが、前記第1のモバイルデバイスにおいて前記第1の時間差を測定することを備え、
前記第2の時間差を取得することが、前記第1のモバイルデバイスにおいて前記基地局から前記第2の時間差を受信することを備え、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供することが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を、前記第1のモバイルデバイスのユーザインターフェースを介して提供すること、前記第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供すること、またはその両方を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のワイヤレス基準信号が、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、または
SRS、あるいは
それらの組合せ
を備えるアップリンク(UL)送信を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記基地局における前記第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と前記基地局における前記第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定することをさらに備え、ここにおいて、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することが、前記AoAにさらに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することが、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とを使用して決定された、前記基地局と前記第2のモバイルデバイスとからの前記第1のモバイルデバイスの距離と、
複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と前記第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、前記基地局と前記追加のモバイルデバイスとからの前記第1のモバイルデバイスの距離と
に基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するために、マルチラテレーションを使用することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のモバイルデバイスによって送信された前記1つまたは複数のワイヤレス基準信号が、前記第2のワイヤレス基準信号を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のモバイルデバイスの位置を決定するためのネットワーク接続されたデバイスであって、前記ネットワーク接続されたデバイスが、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、ここにおいて、前記1つまたは複数のプロセッサは、
第1の時間差を取得することと、ここにおいて、前記第1の時間差が、
第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着する時間と、
前記第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間と
の間の時間差を備え、ここにおいて、
前記第1のモバイルデバイスおよび前記第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、
前記第1のワイヤレス基準信号が、前記第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、
第2の時間差を取得することと、ここにおいて、前記第2の時間差が、
前記第1のワイヤレス基準信号が前記ワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、
前記第2のワイヤレス基準信号が前記基地局に到着する時間と
の間の時間差を備える、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とに基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することと、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供することと
を行うように構成された、ネットワーク接続されたデバイス。
【請求項15】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記基地局の位置と前記第2のモバイルデバイスの位置とを取得するようにさらに構成され、ここにおいて、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記基地局の前記位置と前記第2のモバイルデバイスの前記位置とにさらに基づいて、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するように構成された、請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項16】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記トランシーバを介して前記第1のモバイルデバイスに第1の構成を送ることと、ここにおいて、前記第1の構成が、前記DL送信を受信するように前記第1のモバイルデバイスを構成する、
前記トランシーバを介して前記第2のモバイルデバイスに第2の構成を送ることと、ここにおいて、前記第2の構成は、前記第1のモバイルデバイスが前記ダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される前記時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、前記第1のワイヤレス基準信号を送信するように前記第2のモバイルデバイスを構成する、
を行うようにさらに構成された、請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項17】
前記ネットワーク接続されたデバイスが前記基地局を備え、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記トランシーバを介して前記第1のモバイルデバイスから前記第1の時間差を受信するように構成され、
前記第2の時間差を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第2の時間差を測定するように構成され、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を前記トランシーバを介して前記第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送るように構成された、
請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項18】
前記ネットワーク接続されたデバイスがロケーションサーバを備え、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記トランシーバを介して前記第1のモバイルデバイスから前記第1の時間差を受信するように構成され、
前記第2の時間差を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記トランシーバを介して前記基地局から前記第2の時間差を受信するように構成され、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を前記トランシーバを介して要求元エンティティに送るように構成された、
請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項19】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1の時間差または前記第2の時間差を取得することより前に、前記トランシーバを介して、前記要求元エンティティからの前記第1のモバイルデバイスの前記位置についての要求を受信するようにさらに構成された、請求項18に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項20】
前記ネットワーク接続されたデバイスが前記第1のモバイルデバイスを備え、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のモバイルデバイスにおいて前記第1の時間差を測定するように構成され、
前記第2の時間差を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記トランシーバを介して前記基地局から前記第2の時間差を受信するように構成され、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を、前記第1のモバイルデバイスのユーザインターフェースを介して提供すること、前記第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供すること、またはその両方を行うように構成された、
請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項21】
前記第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項22】
前記第2のワイヤレス基準信号が、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、または
SRS、あるいは
それらの組合せ
を備えるアップリンク(UL)送信を備える、請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項23】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記基地局における前記第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と前記基地局における前記第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定するようにさらに構成され、ここにおいて、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することが、前記AoAにさらに基づく、請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項24】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するために、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とを使用して決定された、前記基地局と前記第2のモバイルデバイスとからの前記第1のモバイルデバイスの距離と、
複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と前記第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、前記基地局と前記追加のモバイルデバイスとからの前記第1のモバイルデバイスの距離と
に基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するために、マルチラテレーションを使用するように構成された、請求項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【請求項25】
第1のモバイルデバイスの位置を決定するための装置であって、前記装置は、
第1の時間差を取得するための手段と、ここにおいて、前記第1の時間差が、
第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着する時間と、
前記第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間と
の間の時間差を備え、ここにおいて、
前記第1のモバイルデバイスおよび前記第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、
前記第1のワイヤレス基準信号が、前記第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、
第2の時間差を取得するための手段と、ここにおいて、前記第2の時間差が、
前記第1のワイヤレス基準信号が前記ワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、
前記第2のワイヤレス基準信号が前記基地局に到着する時間と
の間の時間差を備える、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とに基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するための手段と、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するための手段と
を備える、装置。
【請求項26】
前記基地局の位置と前記第2のモバイルデバイスの位置とを取得するための手段をさらに備え、ここにおいて、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するための手段が、前記基地局の前記位置と前記第2のモバイルデバイスの前記位置とにさらに基づく、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記第1のモバイルデバイスに第1の構成を送るための手段と、ここにおいて、前記第1の構成が、前記DL送信を受信するように前記第1のモバイルデバイスを構成する、
前記第2のモバイルデバイスに第2の構成を送るための手段と、ここにおいて、前記第2の構成は、前記第1のモバイルデバイスが前記ダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される前記時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、前記第1のワイヤレス基準信号を送信するように前記第2のモバイルデバイスを構成する、
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記装置が前記基地局を備え、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得するための前記手段が、前記基地局において前記第1のモバイルデバイスから前記第1の時間差を受信するための手段を備え、
前記第2の時間差を取得するための前記手段が、前記基地局を用いて前記第2の時間差を測定するための手段を備え、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するための前記手段が、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を前記第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送るための手段を備える、
請求項25に記載の装置。
【請求項29】
前記装置がロケーションサーバを備え、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得するための前記手段が、前記ロケーションサーバにおいて前記第1のモバイルデバイスから前記第1の時間差を受信するための手段を備え、
前記第2の時間差を取得するための前記手段が、前記ロケーションサーバにおいて前記基地局から前記第2の時間差を受信するための手段を備え、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するための前記手段が、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を前記ロケーションサーバから要求元エンティティに送るための手段を備える、
請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記第1の時間差または前記第2の時間差を取得することより前に、前記要求元エンティティからの前記第1のモバイルデバイスの前記位置についての要求を受信するための手段をさらに備える、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記装置が前記第1のモバイルデバイスを備え、ここにおいて、
前記第1の時間差を取得するための前記手段が、前記第1のモバイルデバイスにおいて前記第1の時間差を測定するための手段を備え、
前記第2の時間差を取得するための前記手段が、前記第1のモバイルデバイスにおいて前記基地局から前記第2の時間差を受信するための手段を備え、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供するための前記手段が、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を示す情報を、前記第1のモバイルデバイスのユーザインターフェース、前記第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーション、またはその両方を介して提供するための手段を備える、
請求項25に記載の装置。
【請求項32】
前記第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項33】
前記第2のワイヤレス基準信号が、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、または
SRS、あるいは
それらの組合せ
を備えるアップリンク(UL)送信を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項34】
前記基地局における前記第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と前記基地局における前記第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定するための手段をさらに備え、ここにおいて、前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することが、前記AoAにさらに基づく、請求項25に記載の装置。
【請求項35】
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するための前記手段が、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とを使用して決定された、前記基地局と前記第2のモバイルデバイスとからの前記第1のモバイルデバイスの距離と、
複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と前記第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、前記基地局と前記追加のモバイルデバイスとからの前記第1のモバイルデバイスの距離と
に基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定するために、マルチラテレーションを使用するための手段を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項36】
前記第1のモバイルデバイスによって送信された前記1つまたは複数のワイヤレス基準信号が、前記第2のワイヤレス基準信号を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
第1のモバイルデバイスの位置を決定するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
第1の時間差を取得することと、ここにおいて、前記第1の時間差が、
第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着する時間と、
前記第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間と
の間の時間差を備え、ここにおいて、
前記第1のモバイルデバイスおよび前記第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、
前記第1のワイヤレス基準信号が、前記第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、前記第1のワイヤレス基準信号が前記第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、
第2の時間差を取得することと、ここにおいて、前記第2の時間差が、
前記第1のワイヤレス基準信号が前記ワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、
前記第2のワイヤレス基準信号が前記基地局に到着する時間と
の間の時間差を備える、
前記第1の時間差と前記第2の時間差とに基づいて前記第1のモバイルデバイスの前記位置を決定することと、
前記第1のモバイルデバイスの前記位置を提供することと
を行うためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、一般に、ワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、無線周波数(RF)信号を使用してユーザ機器(UE: User Equipment)のロケーション(location)(または位置(position))を決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] データ通信ネットワークでは、様々な測位技法が、(本明細書ではユーザ機器またはUEとも呼ばれる)モバイルデバイスの位置を決定するために使用され得る。これらの測位技法のうちのいくつかは、データ通信ネットワークの1つまたは複数の基地局(base station)によって送信されるRF信号の距離(distance)および/または角度情報を決定することを伴い得る。しかしながら、これらの決定は、しばしば多くの基地局の使用を伴い、処理リソース、時間、および電力を消費することがある。そのような測位は、特に、低い電力バジェットを有するモバイルデバイスにとって負担になり得る。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 本明細書で説明される実施形態は、既知の位置(known position)をもつ別のモバイルデバイスからのワイヤレス基準信号(wireless reference signal)を活用することによって、時分割複信(TDD:time-division duplexing)を利用するワイヤレス通信ネットワーク(wireless communication network)におけるターゲットモバイルデバイス(target mobile device)の位置を決定するための低電力ソリューションを提供する。特に、その別のモバイルデバイスは、クロスリンク干渉(CLI:cross-link interference)を使用してワイヤレス基準信号を送信するように構成され得、その信号は、ターゲットモバイルデバイスが基地局からダウンリンク(DL:downlink)通信を受信するように構成される期間の間に、ターゲットモバイルデバイスによって受信される。ターゲットモバイルデバイスは、次いで、別のワイヤレス基準信号を送信し、その別のワイヤレス基準信号は、基地局によって受信され、基地局はまた、その別のモバイルデバイスからのワイヤレス基準信号を受信する。ターゲットモバイルデバイスと基地局とにおいて受信されるこれらの様々な信号のタイミングは、そのモバイルデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。この決定は、所望の機能に応じて、モバイルデバイス、基地局、またはロケーションサーバ(location server)によって行われ得る。
【0004】
[0004] 本開示による、第1のモバイルデバイス(first mobile device)の位置を決定する例示的な方法が、第1の時間差(first time difference)を取得することを備え、ここにおいて、第1の時間差は、第2のモバイルデバイス(second mobile device)によって送信された第1のワイヤレス基準信号(first wireless reference signal)が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号(second wireless reference signal)を送信する時間との間の時間差(time difference)を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスは、時分割複信(TDD:time-division duplexing)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号は、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティ(network entity)からダウンリンク(DL:cross-link interference)送信(transmission)をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える。本方法は、第2の時間差(second time difference)を取得することをも備え、ここにおいて、第2の時間差は、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える。本方法は、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定することをも備える。本方法は、第1のモバイルデバイスの位置を提供することをも備える。
【0005】
[0005] 本開示による、第1のモバイルデバイスの位置を決定するための例示的なネットワーク接続されたデバイス(network-connected device)が、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、ここにおいて、1つまたは複数のプロセッサは、第1の時間差を取得するように構成され、ここにおいて、第1の時間差は、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスは、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号は、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える。1つまたは複数の処理ユニットは、第2の時間差を取得するようにさらに構成され、ここにおいて、第2の時間差は、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える。1つまたは複数の処理ユニットは、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するようにさらに構成される。1つまたは複数の処理ユニットは、第1のモバイルデバイスの位置を提供するようにさらに構成される。
【0006】
[0006] 本開示による、第1のモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な装置が、第1の時間差を取得するための手段を備え、ここにおいて、第1の時間差は、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスは、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号は、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える。本装置は、第2の時間差を取得するための手段をさらに備え、ここにおいて、第2の時間差は、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える。本装置は、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するための手段をさらに備える。本装置は、第1のモバイルデバイスの位置を提供するための手段をさらに備える。
【0007】
[0007] 本開示によれば、例示的な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)が、第1のモバイルデバイスの位置を決定するための命令(instruction)を記憶し、命令は、第1の時間差を取得するためのコードを備え、ここにおいて、第1の時間差は、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスは、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号は、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える。命令は、第2の時間差を取得するためのコードをさらに備え、ここにおいて、第2の時間差は、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える。命令は、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するためのコードをさらに備える。命令は、第1のモバイルデバイスの位置を提供するためのコードをさらに備える。
【0008】
[0008] 本発明の概要は、請求される主題の主要なまたは本質的な特徴を識別することも、請求される主題の範囲を決定するために独立して使用されることも意図されない。主題は、本開示の明細書全体、いずれかまたはすべての図面、および各請求項の適切な部分を参照することによって理解されたい。上記のことは、他の特徴および例とともに、以下の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0009] 一実施形態による、測位システムの図。
図2】[0010] 第5世代(5G)新無線(NR)通信システム内に実装された測位システムの一実施形態(たとえば、図1の測位システム)を示す、5G NR測位システムの図。
図3】[0011] NRのためのフレーム構造および関連付けられた用語の一例を示す図。
図4】[0012] クロスリンク干渉(CLI)の一例を示す図。
図5】[0013] 一実施形態による、単一の基地局を使用してターゲットユーザ機器(UE)510のCLI援用(CLI-aided)ハイブリッドネットワーク位置決定がどのように行われ得るかを示す簡略図。
図6】[0014] 一実施形態による、図5に示されている構成においてタイミングがどのように使用され得るかを示す時間-距離図。
図7】[0015] モバイルデバイスのCLI援用ハイブリッドネットワーク測位のプロセスの実施形態を示すコールフロー図。
図8】モバイルデバイスのCLI援用ハイブリッドネットワーク測位のプロセスの実施形態を示すコールフロー図。
図9】モバイルデバイスのCLI援用ハイブリッドネットワーク測位のプロセスの実施形態を示すコールフロー図。
図10】[0016] 一実施形態に従って使用され得る、図5に示されている構成に対する例示的な変形形態を示す簡略図。
図11】[0017] 一実施形態による、第1のモバイルデバイスの位置を決定する方法の流れ図。
図12】[0018] 本明細書で説明される実施形態において利用され得る、例示的なモバイルデバイスの一実施形態のブロック図。
図13】[0019] 本明細書で説明される実施形態において利用され得る、例示的な基地局の一実施形態のブロック図。
図14】[0020] 本明細書で説明される実施形態において利用され得る、例示的なコンピュータシステムの一実施形態のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0021] 様々な図面における同様の参照符号は、いくつかの例示的な実装形態による、同様の要素を示す。
【0011】
[0022] 以下の説明は、様々な実施形態の発明的態様を説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。ただし、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用され得ることを、当業者は容易に認識されよう。説明される実装形態は、3G、4G、5G、6G、またはさらなるそれの実装形態技術を利用するシステムなど、ワイヤレス、セルラー、またはモノのインターネット(IoT)ネットワーク内で通信するために使用される、(Wi-Fi(登録商標)技術として識別されるものを含む)米国電気電子技術者協会(IEEE)IEEE802.11規格のいずれか、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO RevA、EV-DO RevB、高速パケットデータ(HRPD)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、アドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、あるいは他の既知の信号など、任意の通信規格に従って無線周波数(RF)信号を送信および受信することが可能である任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。
【0012】
[0023] 本明細書で使用される「RF信号」は、送信機(または送信デバイス)と受信機(または受信デバイス)との間の空間を通して情報をトランスポートする電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0013】
[0024] さらに、「基準信号」、「測位基準信号」、「測位のための基準信号」などの言及は、(ここでも、本明細書ではユーザ機器(UE)とも呼ばれる)モバイルデバイスの測位のために使用される信号を指すために使用され得る。本明細書でより詳細に説明されるように、そのような信号は、様々な信号タイプのいずれかを備え得るが、必ずしも関連するワイヤレス規格において定義されている測位基準信号(PRS)またはサウンディング基準信号(SRS:Sounding Reference Signal)に限定されるとは限らない。
【0014】
[0025] 前記のように、データ通信ネットワーク(たとえば、ブロードバンドワイヤレスネットワーク、セルラーフォンネットワークなど)では、様々な測位技法が、モバイルデバイスまたはUEの位置を決定するために使用され得る。これらの測位技法は、しばしば、データ通信ネットワークの1つまたは複数の基地局によって送信される受信されたワイヤレス基準信号の距離および/または角度情報を決定することを伴う。しかしながら、これらの決定は、しばしば多くの基地局の使用を伴い、処理リソース、時間、および電力を消費することがある。複数の基地局が伴われる場合、たとえば、モバイルデバイスは、いくつかの基地局によって送信されるいくつかの基準信号をサンプリングする必要があり得る。単一の基地局が伴われる場合、離脱角度(AoD)測定が行われ得、その場合、モバイルデバイスは、複数のビーム(たとえば、最高64個の異なるビーム)上で送信された信号をサンプリングする必要があり得る。サンプリングのこの量は、モバイルデバイスにとって比較的大きい電力量を消費することがある。これは、特に、モバイルフォン、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートグラスなど)など、より小さいモバイルデバイスにとって当てはまる。
【0015】
[0026] 以下でさらに詳細に説明されるように、本明細書の実施形態は、クロスリンク干渉(CLI)を使用してワイヤレス基準信号を送信する別のモバイルデバイスからのワイヤレス基準信号を使用することによるターゲットモバイルデバイスの位置の決定を提供する。ターゲットモバイルデバイスは、次いで、別のワイヤレス基準信号を送信し、その別のワイヤレス基準信号は、基地局によって受信され、基地局はまた、その別のモバイルデバイスからのワイヤレス基準信号を受信する。以下でさらに詳細に説明されるように、ターゲットモバイルデバイスと基地局とにおいて受信されるこれらの様々な信号のタイミングが、モバイルデバイスの位置を決定するために、基地局および別のモバイルデバイスの位置とともに使用され得る。いくつかの実施形態によれば、モバイルデバイスの位置は、基地局において受信されたワイヤレス基準信号の角度の測定に基づいてさらに決定され得る。追加または代替として、その位置は、その別のモバイルデバイスと同様の様式で追加のモバイルデバイスを使用した、三辺測量にさらに基づき得る。いくつかの実施形態によれば、使用される基準信号の一部または全部は、通信のために使用され得る信号を備え得る。これは、送信に必要とされる追加の信号をほとんどまたはまったく伴わずにターゲットモバイルデバイスの測位を可能にし、それにより、測位がモバイルデバイスの電力使用に及ぼし得る影響を低減することができる。追加の詳細が、関連するシステムおよび技術の初期説明の後に続く。
【0016】
[0027] 図1は、一実施形態による、モバイルデバイス1200、ロケーションサーバ160、および/または測位システム100の他の構成要素が、CLI援用ハイブリッドネットワーク測位のために本明細書で提供される技法を使用することができる、測位システム100の簡略図である。本明細書で説明される技法は、測位システム100の1つまたは複数の構成要素によって実装され得る。測位システム100は、モバイルデバイス1200と、全地球測位システム(GPS)、GLONASS、GalileoまたはBeidouなどの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)のための(スペースビークル(SV)とも呼ばれる)1つまたは複数の衛星110と、基地局120と、アクセスポイント(AP)130と、ロケーションサーバ160と、ネットワーク170と、外部クライアント180とを含むことができる。概して言うと、測位システム100は、モバイルデバイス1200によって受信されたおよび/またはそれから送られたRF信号と、RF信号を送信および/または受信する他の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、基地局120、AP130)の既知のロケーションとに基づいて、モバイルデバイス1200のロケーションを推定することができる。特定のロケーション推定技法に関するさらなる詳細は、図2に関してより詳細に説明される。
【0017】
[0028] 図1は、様々な構成要素の一般化された図を提供するにすぎず、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製され得ることに留意されたい。詳細には、1つのモバイルデバイス1200のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が測位システム100を利用し得ることを理解されよう。同様に、測位システム100は、図1に示されているよりも多いまたは少ない数の基地局120および/またはAP130を含み得る。測位システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理的および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を備える。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。いくつかの実施形態では、たとえば、外部クライアント180は、ロケーションサーバ160に直接的に接続され得る。当業者は、図示された構成要素に対する多くの修正を認識されよう。
【0018】
[0029] 所望の機能に応じて、ネットワーク170は、様々なワイヤレスおよび/またはワイヤラインネットワークのいずれかを備え得る。ネットワーク170は、たとえば、パブリックおよび/またはプライベートネットワーク、ローカルおよび/またはワイドエリアネットワークなどの任意の組合せを備えることができる。さらに、ネットワーク170は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレス通信技術を利用し得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク170は、たとえば、セルラーまたは他のモバイルネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、および/あるいはインターネットを備え得る。ネットワーク170の例は、ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレスネットワークと、(新無線(NR)ワイヤレスネットワークまたは第5世代(5G)NRワイヤレスネットワークとも呼ばれる)5Gワイヤレスネットワークと、Wi-Fi WLANと、インターネットとを含む。LTE、5GおよびNRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって定義されるまたは定義されているワイヤレス技術である。ネットワーク170はまた、2つ以上のネットワークおよび/または2つ以上のタイプのネットワークを含み得る。
【0019】
[0030] 基地局120とアクセスポイント(AP)130とは、ネットワーク170に通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、基地局120は、セルラーネットワークプロバイダによって所有、維持、および/または動作され得、本明細書で以下で説明されるように、様々なワイヤレス技術のいずれかを採用し得る。ネットワーク170の技術に応じて、基地局120は、ノードB、発展型ノードB(eノードBまたはeNB)、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局(RBS)、NRノードB(gNB)、次世代eNB(ng-eNB)などを備え得る。gNBまたはng-eNBである基地局120は、ネットワーク170が5Gネットワークである場合に5Gコアネットワーク(5GC)に接続し得る次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)の部分であり得る。AP130は、たとえば、Wi-Fi APまたはBluetooth APを備え得る。したがって、モバイルデバイス1200は、第1の通信リンク133を使用して基地局120を介してネットワーク170にアクセスすることによって、ロケーションサーバ160などのネットワーク接続されたデバイスと情報を送り、受信することができる。追加または代替として、AP130がネットワーク170とも通信可能に結合され得るので、モバイルデバイス1200は、第2の通信リンク135を使用して、ロケーションサーバ160を含む、ネットワーク接続およびインターネット接続されたデバイスと通信し得る。
【0020】
[0031] 本明細書で使用される「基地局」という用語は、概して、基地局120に配置され得る、単一の物理的送信ポイント、または複数のコロケートされた物理的送信ポイントを指し得る。(送信/受信ポイントとしても知られる)送信受信ポイント(TRP)はこのタイプの送信ポイントに対応し、「TRP」という用語は、本明細書では「gNB」、「ng-eNB」、および「基地局」という用語と互換的に使用され得る。いくつかの場合には、基地局120は複数のTRPを備え得、たとえば各TRPは、基地局120のための異なるアンテナまたは異なるアンテナアレイに関連付けられる。物理的送信ポイントは、(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるように、および/または基地局がビームフォーミングを採用する場合に)基地局120のアンテナのアレイを備え得る。「基地局」という用語は、複数のコロケートされていない物理的送信ポイントをさらに指し得、物理的送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。
【0021】
[0032] 本明細書で使用される「セル」という用語は、概して、基地局120との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、論理エンティティが動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0022】
[0033] ロケーションサーバ160は、モバイルデバイス1200の推定されたロケーションを決定するように、ならびに/あるいはモバイルデバイス1200によるロケーション測定および/またはロケーション決定を容易にするためのデータ(たとえば、「支援データ」)をモバイルデバイス1200に提供するように構成されたサーバおよび/または他のコンピューティングデバイスを備え得る。いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160は、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ユーザプレーン(UP)ロケーションソリューションをサポートし得、ロケーションサーバ160に記憶されたモバイルデバイス1200のためのサブスクリプション情報に基づいてモバイルデバイス1200のためのロケーションサービスをサポートし得る、ホームSUPLロケーションプラットフォーム(H-SLP)を備え得る。いくつかの実施形態では、ロケーションサーバ160は、発見SLP(D-SLP)または緊急SLP(E-SLP)を備え得る。ロケーションサーバ160は、モバイルデバイス1200によるLTE無線アクセスのための制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してモバイルデバイス1200のロケーションをサポートする拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)をも備え得る。ロケーションサーバ160は、モバイルデバイス1200によるNRまたはLTE無線アクセスのための制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してモバイルデバイス1200のロケーションをサポートするロケーション管理機能(LMF)をさらに備え得る。
【0023】
[0034] CPロケーションソリューションでは、モバイルデバイス1200のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、既存のネットワークインターフェースおよびプロトコルを使用して、ならびにネットワーク170の観点からのシグナリングとして、ネットワーク170の要素間でおよびモバイルデバイス1200と交換され得る。UPロケーションソリューションでは、モバイルデバイス1200のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、ネットワーク170の観点からのデータ(たとえば、インターネットプロトコル(IP)および/または伝送制御プロトコル(TCP)を使用してトランスポートされるデータ)としてロケーションサーバ160とモバイルデバイス1200との間で交換され得る。
【0024】
[0035] 前記の(および以下でより詳細に説明される)ように、モバイルデバイス1200の推定されたロケーションは、モバイルデバイス1200から送られたおよび/またはそれによって受信されたRF信号の測定値に基づき得る。特に、これらの測定値は、測位システム100中の1つまたは複数の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、AP130、基地局120)からのモバイルデバイス1200の相対距離および/または角度に関する情報を提供することができる。モバイルデバイス1200の推定されたロケーションは、1つまたは複数の構成要素の既知の位置とともに、距離および/または角度測定値に基づいて、幾何学的に(たとえば、マルチアンギュレーション(multiangulation)および/またはマルチラテレーション(multilateration)を使用して)推定され得る。
【0025】
[0036] AP130および基地局120などの地上構成要素は固定であり得るが、実施形態はそのように限定されない。モバイル構成要素が使用され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス1200のロケーションは、モバイルデバイス1200と、モバイルまたは固定であり得る1つまたは複数の他のUE145との間で通信されたRF信号140の測定値に少なくとも部分的に基づいて推定され得る。1つまたは複数の他のUE145が特定のモバイルデバイス1200の位置決定において使用されるとき、位置が決定されるべきであるモバイルデバイス1200は「ターゲットUE」と呼ばれることがあり、使用される1つまたは複数の他のUE145の各々は「アンカーUE」と呼ばれることがある。ターゲットUEの位置決定のために、1つまたは複数のアンカーUEのそれぞれの位置は、既知であり得、および/またはターゲットUEと一緒に決定され得る。1つまたは複数の他のUE145とモバイルデバイス1200との間の直接通信は、サイドリンクおよび/または同様のデバイス間(D2D)通信技術を備え得る。3GPPによって定義されるサイドリンクは、セルラーベースのLTEおよびNR規格の下でのD2D通信の形態である。
【0026】
[0037] モバイルデバイス1200の推定されたロケーションは、様々な適用例において使用され得、たとえば、モバイルデバイス1200のユーザのための方向探知またはナビゲーションを支援するために、あるいは(たとえば、外部クライアント180に関連付けられた)別のユーザがモバイルデバイス1200の位置を特定するのを支援するために使用され得る。本明細書では「ロケーション」は、「ロケーション推定値」、「推定されたロケーション」、「ロケーション」、「位置」、「位置推定値」、「位置フィックス」、「推定された位置」、「ロケーションフィックス」または「フィックス」とも呼ばれる。ロケーションを決定するプロセスは、「測位」、「位置決定」、「ロケーション決定」などと呼ばれることがある。モバイルデバイス1200のロケーションは、モバイルデバイス1200の絶対ロケーション(たとえば、緯度および経度および場合によっては高度)またはモバイルデバイス1200の相対ロケーション(たとえば、何らかの他の既知の固定されたロケーションまたは何らかの既知の前の時間におけるモバイルデバイス1200のためのロケーションなどの何らかの他のロケーションの北または南、東または西および場合によっては上または下の距離として表されるロケーション)を備え得る。ロケーションは、絶対的(たとえば緯度、経度および場合によっては高度)であるか、相対的(たとえば何らかの既知の絶対ロケーションに対する)であるか、または局所的(たとえば工場、倉庫、大学キャンパス、ショッピングモール、スポーツスタジアムまたはコンベンションセンターなどの局所的エリアに対して定義された座標系によるX、Yおよび場合によってはZ座標)であり得る座標を備える測地ロケーションとして指定され得る。ロケーションは、代わりに都市ロケーションであり得、その場合、(たとえば、国、州、郡、市、道路および/またはストリートのための名前またはラベル、ならびに/あるいは道路またはストリート番号を含む)ストリートアドレス、ならびに/あるいは場所、建築物、建築物の部分、建築物のフロア、および/または建築物内の部屋などのためのラベルまたは名前のうちの1つまたは複数を備え得る。ロケーションは、ロケーションが誤っていることが予想される水平距離および場合によっては垂直距離などの不確実性または誤りの指示、あるいは何らかのレベルの信頼性(たとえば、95%の信頼性)でモバイルデバイス1200が位置することが予想されるエリアまたはボリューム(たとえば、円または楕円)の指示をさらに含み得る。
【0027】
[0038] 外部クライアント180は、モバイルデバイス1200との何らかの関連付けを有し得る(たとえば、モバイルデバイス1200のユーザによってアクセスされ得る)ウェブサーバまたはリモートアプリケーションであり得るか、あるいは(たとえば友人または親類ファインダー、あるいは子供またはペットロケーションなどのサービスを可能にするために)モバイルデバイス1200のロケーションを取得し提供することを含み得るロケーションサービスを何らかの他の1人または複数のユーザに提供するサーバ、アプリケーション、またはコンピュータシステムであり得る。追加または代替として、外部クライアント180は、モバイルデバイス1200のロケーションを取得し、緊急サービスプロバイダ、政府機関などにそれを提供し得る。
【0028】
[0039] 前記のように、例示的な測位システム100は、LTEベースまたは5G NRベースのネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークを使用して実装され得る。図2は、5G NRを実装する測位システムの一実施形態(たとえば、測位システム100)を示す、5G NR測位システム200の図を示す。5G NR測位システム200は、1つまたは複数の測位方法を実装するために(図1の基地局120およびアクセスポイント130と対応し得る)アクセスノード210、214、216と(場合によっては)(ロケーションサーバ160と対応し得る)LMF220とを使用することによってモバイルデバイス1200のロケーションを決定するように構成され得る。ここで、5G NR測位システム200は、モバイルデバイス1200と、次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)235および5Gコアネットワーク(5G CN)240を備える5G NRネットワークの構成要素とを備える。5GネットワークはNRネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN235は5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5G CN240はNGコアネットワークと呼ばれることがある。5G NR測位システム200は、全地球測位システム(GPS)または同様のシステム(たとえばGLONASS、Galileo、Beidou、インド地域ナビゲーション衛星システム(IRNSS))のようなGNSSシステムからのGNSS衛星110からの情報をさらに利用し得る。5G NR測位システム200の追加の構成要素が以下で説明される。5G NR測位システム200は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0029】
[0040] 図2は、様々な構成要素の一般化された図を提供するにすぎず、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得ることに留意されたい。詳細には、1つのモバイルデバイス1200のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が5G NR測位システム200を利用し得ることを理解されよう。同様に、5G NR測位システム200は、より大きい数(またはより小さい数)のGNSS衛星110、gNB210、ng-eNB214、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)216、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)215、外部クライアント230、および/または他の構成要素を含み得る。5G NR測位システム200中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理的および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0030】
[0041] モバイルデバイス1200は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備えおよび/またはそのように呼ばれるか、あるいは何らかの他の名前によって呼ばれることがある。その上、モバイルデバイス1200は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、個人情報端末(PDA)、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、あるいは何らかの他のポータブルデバイスまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、モバイルデバイス1200は、GSM、CDMA、W-CDMA、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11Wi-Fi、Bluetooth、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN235および5G CN240を使用する)5G NRなどを使用するなど、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。モバイルデバイス1200はまた、(1つまたは複数のRATのように、および図1に関して前記のように)インターネットなどの他のネットワークに接続し得るWLAN216を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、モバイルデバイス1200が(たとえば、図2に示されていない5G CN240の要素を介して、または場合によってはゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225を介して)外部クライアント230と通信することを可能にし、ならびに/あるいは外部クライアント230が(たとえば、GMLC225を介して)モバイルデバイス1200に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。図2の外部クライアント230は、5G NRネットワーク中に実装されたかまたはそれと通信可能に結合された図1の外部クライアント180に対応し得る。
【0031】
[0042] モバイルデバイス1200は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/Oデバイス、ならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。モバイルデバイス1200のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、測地的であり、したがって、高度成分(たとえば、海面を上回る高さ、地表面を上回る高さまたはそれを下回る深さ、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるモバイルデバイス1200のためのロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、モバイルデバイス1200のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便宛先として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかの地点または小さいエリアの指定として)表され得る。モバイルデバイス1200のロケーションはまた、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でモバイルデバイス1200がそれの内部に位置することが予想される(測地的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。モバイルデバイス1200のロケーションはさらに、たとえば、測地的に、都市に関して、あるいはマップ、フロアプランまたは建築物プラン上に示された地点、エリア、またはボリュームを参照することによって定義され得る既知のロケーションにおける何らかの原点に対して定義された距離および方向または相対X、Y(およびZ)座標を備える相対ロケーションであり得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に規定されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なX、Y、および場合によってはZ座標の値を求め、次いで、必要な場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標に変換することが一般的である。
【0032】
[0043] 図2に示されているNG-RAN235中の基地局は、図1中の基地局120に対応し得、(本明細書ではまとめておよび総称的にgNB210と呼ばれる)NRノードB(gNB)210-1および210-2を含み得る。NG-RAN235中のgNB210のペアは、(たとえば、図2に示されているように直接的に、または他のgNB210を介して間接的に)互いに接続され得る。基地局(gNB210および/またはng-eNB214)間の通信インターフェースは、Xnインターフェース237と呼ばれることがある。5Gネットワークへのアクセスは、モバイルデバイス1200と、5G NRを使用してモバイルデバイス1200のために5G CN240へのワイヤレス通信アクセスを提供し得るgNB210のうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介して、モバイルデバイス1200に提供される。基地局(gNB210および/またはng-eNB214)とモバイルデバイス1200との間のワイヤレスインターフェースは、Uuインターフェース239と呼ばれることがある。5G NR無線アクセスは、NR無線アクセスまたは5G無線アクセスと呼ばれることもある。図2では、モバイルデバイス1200のためのサービングgNBがgNB210-1であると仮定されるが、他のgNB(たとえばgNB210-2)は、モバイルデバイス1200が別のロケーションに移動した場合にサービングgNBとして働き得るか、または追加のスループットおよび帯域幅をモバイルデバイス1200に提供するための2次gNBとして働き得る。
【0033】
[0044] 図2に示されているNG-RAN235中の基地局は、同じくまたは代わりに、ng-eNBとも呼ばれる次世代発展型ノードB214を含み得る。ng-eNB214は、たとえば直接的にあるいは他のgNB210および/または他のng-eNBを介して間接的に、NG-RAN235中の1つまたは複数のgNB210に接続され得る。ng-eNB214は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをモバイルデバイス1200に提供し得る。図2中のいくつかのgNB210(たとえばgNB210-2)および/またはng-eNB214は、信号(たとえば、測位基準信号(PRS))を送信し得、および/またはモバイルデバイス1200の測位を支援するための支援データをブロードキャストし得るが、モバイルデバイス1200からのまたは他のUEからの信号を受信しないことがある、測位専用ビーコンとして機能するように構成され得る。ただ1つのng-eNB214が図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のng-eNB214を含み得ることに留意されたい。基地局210、214は、Xn通信インターフェースを介して互いに直接的に通信し得る。追加または代替として、基地局210、214は、LMF220およびAMF215など、5G NR測位システム200の他の構成要素と直接的または間接的に通信し得る。
【0034】
[0045] 5G NR測位システム200はまた、(たとえば、信用できないWLAN216の場合に)5G CN240中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)250に接続し得る1つまたは複数のWLAN216を含み得る。たとえば、WLAN216は、モバイルデバイス1200のためにIEEE802.11Wi-Fiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWi-Fi AP(たとえば、図1のAP130)を備え得る。ここで、N3IWF250は、AMF215など、5G CN240中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、WLAN216は、Bluetoothなどの別のRATをサポートし得る。N3IWF250は、5G CN240中の他の要素へのモバイルデバイス1200によるセキュアなアクセスのサポートを提供し得、および/またはAMF215などの5G CN240の他の要素によって使用される1つまたは複数のプロトコルに対するWLAN216とモバイルデバイス1200とによって使用される1つまたは複数のプロトコルのインターワーキングをサポートし得る。たとえば、N3IWF250は、モバイルデバイス1200とのIPSecトンネル確立、モバイルデバイス1200とのIKEv2/IPSecプロトコルの終了、それぞれ制御プレーンおよびユーザプレーンのための5G CN240へのN2およびN3インターフェースの終了、N1インターフェースにわたるモバイルデバイス1200とAMF215との間のアップリンク(UL:uplink)およびダウンリンク(DL)制御プレーン非アクセス層(NAS)シグナリングの中継をサポートし得る。いくつかの他の実施形態では、WLAN216は、N3IWF250を介さずに、5G CN240中の要素(たとえば図2の破線によって示されるようにAMF215)に直接的に接続し得る。たとえば、5G CN240へのWLAN216の直接接続は、WLAN216が5G CN240のために信用できるWLANである場合に行われ得、WLAN216内の要素であり得る(図2に示されていない)信用できるWLANインターワーキング機能(TWIF:Trusted WLAN Interworking Function)を使用して可能にされ得る。ただ1つのWLAN216が図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のWLAN216を含み得ることに留意されたい。
【0035】
[0046] アクセスノードは、モバイルデバイス1200とAMF215との間の通信を可能にする様々なネットワークエンティティのいずれかを備え得る。これは、gNB210、ng-eNB214、WLAN216、および/または他のタイプのセルラー基地局を含むことができる。しかしながら、本明細書で説明される機能を提供するアクセスノードは、追加または代替として、非セルラー技術を含み得る、図2に示されていない様々なRATのいずれかへの通信を可能にするエンティティを含み得る。したがって、本明細書で以下で説明される実施形態において使用される「アクセスノード」という用語は、必ずしも限定はされないが、gNB210、ng-eNB214またはWLAN216を含み得る。
【0036】
[0047] いくつかの実施形態では、gNB210、ng-eNB214、またはWLAN216などのアクセスノードは(単独でまたは5G NR測位システム200の他の構成要素と組み合わせて)、LMF220からロケーション情報についての要求(request)を受信したことに応答して、モバイルデバイス1200から受信された)アップリンク(UL)信号のロケーション測定値を取得し、および/または1つまたは複数のアクセスノードからモバイルデバイス1200によって受信されたダウンリンク(DL)信号についてモバイルデバイス1200によって取得されたDLロケーション測定値をモバイルデバイス1200から取得するように構成され得る。述べられたように、図2は、それぞれ5G NR、LTE、およびWi-Fi通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノード210、214、および216を示しているが、たとえば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズサービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)のために広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))プロトコルを使用するノードB、発展型UTRAN(E-UTRAN)のためにLTEプロトコルを使用するeNB、またはWLANのためにBluetoothプロトコルを使用するBluetoothビーコンなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノードが使用され得る。たとえば、モバイルデバイス1200へのLTEワイヤレスアクセスを提供する4G発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、LTEワイヤレスアクセスをサポートするeNBを備える基地局を備え得る、E-UTRANを備え得る。EPSのためのコアネットワークは発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、その場合、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANはNG-RAN235に対応し、EPCは図2中の5G CN240に対応する。モバイルデバイス1200のための都市ロケーションを取得するための本明細書で説明される方法および技法は、そのような他のネットワークに適用可能であり得る。
【0037】
[0048] gNB210およびng-eNB214は、測位機能のために、LMF220と通信するAMF215と通信することができる。AMF215は、第1のRATのアクセスノード210、214、または216から第2のRATのアクセスノード210、214、または216へのモバイルデバイス1200のセル変更およびハンドオーバを含む、モバイルデバイス1200のモビリティをサポートし得る。AMF215はまた、モバイルデバイス1200へのシグナリング接続と、場合によってはモバイルデバイス1200のためのデータおよび音声ベアラとをサポートすることに参加し得る。LMF220は、モバイルデバイス1200がNG-RAN235またはWLAN216にアクセスするとき、CPロケーションソリューションを使用してモバイルデバイス1200の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、(NRでは到着時間差(TDOA)と呼ばれることがある)観測到着時間差(OTDOA)、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(ECID)、到着角度(AOA:Angle of Arrival)、離脱角度(AOD)、WLAN測位、ラウンドトリップ信号伝搬遅延(RTT)、マルチセルRTT、ならびに/または他の測位手順および方法など、UE支援/UEベースおよび/またはネットワークベースの手順/方法を含む、位置手順および方法をサポートし得る。LMF220はまた、たとえば、AMF215またはGMLC225から受信された、モバイルデバイス1200のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF220は、AMF215および/またはGMLC225に接続され得る。いくつかの実施形態では、5G CN240などのネットワークは、追加または代替として、発展型サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはSUPLロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。いくつかの実施形態では、(モバイルデバイス1200のロケーションの決定を含む)測位機能の少なくとも一部は、(たとえば、gNB210、ng-eNB214および/またはWLAN216などのワイヤレスノードによって送信されるダウンリンクPRS(DL-PRS)信号を測定することによって、ならびに/あるいは、たとえばLMF220によってモバイルデバイス1200に提供される支援データを使用して)モバイルデバイス1200において実施され得ることに留意されたい。
【0038】
[0049] ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225は、外部クライアント230から受信されたモバイルデバイス1200のためのロケーション要求をサポートし得、AMF215によってLMF220にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF215にフォワーディングし得る。(たとえば、モバイルデバイス1200のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF220からのロケーション応答は、直接的にまたはAMF215を介してのいずれかでGMLC225に同様に返され得、GMLC225は、次いで、(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を外部クライアント230に返し得る。
【0039】
[0050] ネットワーク露出機能(NEF)245は、5G CN240に含まれ得る。NEF245は、外部クライアント230への5G CN240およびモバイルデバイス1200に関する能力およびイベントのセキュアな露出をサポートし得、これは、その場合にはアクセス機能(AF)と呼ばれることがあり、外部クライアント230から5G CN240への情報のセキュアなプロビジョンを可能にし得る。NEF245は、モバイルデバイス1200のロケーション(たとえば都市ロケーション)を取得し、ロケーションを外部クライアント230に提供する目的で、AMF215および/またはGMLC225に接続され得る。
【0040】
[0051] 図2にさらに示されているように、LMF220は、3GPP技術仕様書(TS)38.445において定義されているNR測位プロトコルアネックス(NRPPa)を使用してgNB210および/またはng-eNB214と通信し得る。NRPPaメッセージは、AMF215を介して、gNB210とLMF220との間で、および/またはng-eNB214とLMF220との間で転送され得る。図2にさらに示されているように、LMF220とモバイルデバイス1200とは、3GPP TS37.355において定義されているLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージは、AMF215とモバイルデバイス1200のためのサービングgNB210-1またはサービングng-eNB214とを介して、モバイルデバイス1200とLMF220との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージは、(たとえば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)に基づく)サービスベースの動作のためのメッセージを使用してLMF220とAMF215との間で転送され得、5G NASプロトコルを使用してAMF215とモバイルデバイス1200との間で転送され得る。LPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、TDOA、マルチセルRTT、AOD、および/またはECIDなどのUE支援および/またはUEベースの位置方法を使用してモバイルデバイス1200の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、ECID、AOA、アップリンクTDOA(UL-TDOA)などのネットワークベースの位置方法を使用してモバイルデバイス1200の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB210および/またはng-eNB214からのDL-PRS送信を定義するパラメータなど、gNB210および/またはng-eNB214からロケーション関係情報を取得するためにLMF220によって使用され得る。
【0041】
[0052] WLAN216へのモバイルデバイス1200アクセスの場合、LMF220は、gNB210またはng-eNB214へのモバイルデバイス1200アクセスについてたった今説明されたのと同様の様式でモバイルデバイス1200のロケーションを取得するためにNRPPaおよび/またはLPPを使用し得る。したがって、NRPPaメッセージは、モバイルデバイス1200のネットワークベースの測位および/またはWLAN216からLMF220への他のロケーション情報の転送をサポートするためにAMF215およびN3IWF250を介して、WLAN216とLMF220との間で転送され得る。代替的に、NRPPaメッセージは、N3IWF250に知られるかまたはそれにとってアクセス可能であり、NRPPaを使用してN3IWF250からLMF220に転送されるロケーション関係情報および/またはロケーション測定値に基づいて、モバイルデバイス1200のネットワークベースの測位をサポートするために、AMF215を介して、N3IWF250とLMF220との間で転送され得る。同様に、LPPおよび/またはLPPメッセージは、LMF220によるモバイルデバイス1200のUE支援またはUEベースの測位をサポートするために、AMF215、N3IWF250、およびモバイルデバイス1200のためのサービングWLAN216を介してモバイルデバイス1200とLMF220との間で転送され得る。
【0042】
[0053] 5G NR測位システム200では、測位方法は、「UE支援」または「UEベース」であるものとしてカテゴリー分類され得る。これは、モバイルデバイス1200の位置を決定するための要求がどこで発生したかに依存し得る。たとえば、要求がUEにおいて(たとえば、UEによって実行されるアプリケーション(application)、または「アプリ」から)発生した場合、測位方法は、UEベースであるものとしてカテゴリー分類され得る。一方、要求が、外部クライアントまたはAF230、LMF220、あるいは5Gネットワーク内の他のデバイスまたはサービスから発生した場合、測位方法は、UE支援(または「ネットワークベース」)であるものとしてカテゴリー分類され得る。
【0043】
[0054] UE支援位置方法では、モバイルデバイス1200は、ロケーション測定値を取得し、モバイルデバイス1200のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に測定値を送り得る。RAT依存位置方法では、ロケーション測定値は、gNB210、ng-eNB214、および/またはWLAN216のための1つまたは複数のアクセスポイントのための受信信号強度インジケータ(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、基準信号時間差(RSTD)、到着時間(TOA)、AOA、受信時間-送信時間差(Rx-Tx)、差動AOA(DAOA)、AOD、またはタイミングアドバンス(TA)のうちの1つまたは複数を含み得る。追加または代替として、モバイルデバイス1200の測位のためのアンカーポイントとして働き得る他のUEによって送信されたサイドリンク信号の同様の測定が、他のUEの位置が既知である場合、行われ得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、GNSS(たとえば、GNSS衛星110についてのGNSS擬似レンジ、GNSSコード位相、および/またはGNSSキャリア位相)、WLANなど、RAT非依存測位方法のための測定値を含み得る。
【0044】
[0055] UEベースの位置方法では、モバイルデバイス1200は、(たとえば、UE支援位置方法のためのロケーション測定値と同じまたは同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF220、SLPなどのロケーションサーバから受信された、あるいはgNB210、ng-eNB214、またはWLAN216によってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)モバイルデバイス1200のロケーションをさらに算出し得る。
【0045】
[0056] ネットワークベースの位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB210および/またはng-eNB214)、(たとえば、WLAN216中の)1つまたは複数のAP、またはN3IWF250は、モバイルデバイス1200によって送信された信号のためのロケーション測定値(たとえば、RSSI、RTT、RSRP、RSRQ、AOA、またはTOAの測定値)を取得し得、および/あるいはモバイルデバイス1200によって、またはN3IWF250の場合はWLAN216中のAPによって取得された測定値を受信し得、モバイルデバイス1200のためのロケーション推定値の算出のために、それらの測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送り得る。
【0046】
[0057] モバイルデバイス1200の測位はまた、測位のために使用される信号のタイプに応じて、UL、DL、またはDL-ULベースとしてカテゴリー分類され得る。たとえば、測位が、モバイルデバイス1200において(たとえば、基地局または他のUEから)受信された信号のみに基づく場合、測位は、DLベースとしてカテゴリー分類され得る。一方、測位が、モバイルデバイス1200によって送信された(たとえば、基地局または他のUEによって受信され得る)信号のみに基づく場合、測位は、ULベースとしてカテゴリー分類され得る。DL-ULベースである測位は、モバイルデバイス1200によって送信と受信の両方が行われた信号に基づく、RTTベースの測位などの測位を含む。サイドリンク(SL)支援測位は、モバイルデバイス1200と1つまたは複数の他のUEとの間で通信された信号を備える。いくつかの実施形態によれば、本明細書で説明されるUL、DL、またはDL-UL測位は、SL、DL、またはDL-ULシグナリングの補足または置換としてSLシグナリングを使用することが可能であり得る。
【0047】
[0058] 測位のタイプ(たとえば、UL、DL、またはDL-ULベース)に応じて、使用される基準信号のタイプは変化することがある。たとえば、DLベースの測位では、これらの信号は、TDOA、AOD、およびRTT測定のために使用され得るPRS(たとえば、基地局によって送信されたDL-PRSまたは他のUEによって送信されたSL-PRS)を備え得る。測位(UL、DL、またはDL-UL)のために使用され得る他の基準信号は、サウンディング基準信号(SRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS:Channel State Information Reference Signal)、同期信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB)同期信号(SS))、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)、復調基準信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)などを含み得る。その上、基準信号は、(たとえば、ビームフォーミング技法を使用して)Txビーム中で送信され、および/またはRxビーム中で受信され得、これは、AODおよび/またはAOAなどの角度測定値に影響を及ぼし得る。
【0048】
[0059] 図3は、モバイルデバイス1200とサービングgNB210-1などの基地局との間の物理レイヤ通信のための基礎として働くことができる、NRのためのフレーム構造および関連付けられた用語の一例を示す図である。ダウンリンクおよびアップリンクの各々についての送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ms)を有し得、0~9のインデックスをもつ、各々1msの、10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは、サブキャリア間隔に応じて、可変数のスロットを含み得る。各スロットは、サブキャリア間隔に応じて、可変数のシンボル期間(たとえば、7つまたは14個のシンボル)を含み得る。各スロット中のシンボル期間はインデックスを割り当てられ得る。ミニスロットは、サブスロット構造(たとえば、2つ、3つ、または4つのシンボル)を備え得る。さらに図3に示されているのは、時間と周波数の両方にわたってサブフレームが複数のリソースブロック(RB)にどのように分割され得るかを示す、サブフレームの完全な直交周波数分割多重(OFDM)である。単一のRBは、14個のシンボルおよび12個のサブキャリアにわたるリソース要素(RE)のグリッドを備えることができる。
【0049】
[0060] スロット中の各シンボルは、リンク方向(たとえば、ダウンリンク(DL)、アップリンク(UL)、またはフレキシブル)またはデータ送信を示し得、各サブフレームのためのリンク方向は、動的に切り替えられ得る。リンク方向は、スロットフォーマットに基づき得る。各スロットは、DL/ULデータならびにDL/UL制御情報を含み得る。NRでは、同期信号(SS)ブロックが送信される。SSブロックは、1次SS(PSS)と、2次SS(SSS)と、2シンボル物理ブロードキャストチャネル(PBCH)とを含む。SSブロックは、図3に示されているように、シンボル0~3などの、固定スロットロケーションにおいて送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索および収集のためにUEによって使用され得る。PSSはハーフフレームタイミングを提供し得、SSは、サイクリックプレフィックス(CP)長およびフレームタイミングを提供し得る。PSSおよびSSSは、セル識別情報を提供し得る。PBCHは、ダウンリンクシステム帯域幅、無線フレーム内のタイミング情報、SSバーストセット周期性、システムフレーム番号など、いくつかの基本システム情報を搬送する。
【0050】
[0061] モバイルデバイスは、DLまたはUL通信のために使用されるものとして、あるいは(DL/UL指定が後で決定され得る)「フレキシブル」であるものとしてスロットの各シンボルを指定する構成を受信し得る。構造の時分割複信(TDD)態様は、送信が、間違った時間において行われるとき、干渉を受ける。(別様に構成され得る)他のUEによって行われるそのような送信は、CLIとして知られており、これは、図4に関してより詳細に説明される。
【0051】
[0062] 図4は、CLIの一例を示す図である。この図では、UEへのためのスロットのシンボルの構成が示されている。各シンボルがボックスによって表され、ここで、「D」が、DL通信のために構成されたシンボルを表し、「U」が、UL通信のために構成されたシンボルを表し、「F」が、フレキシブルとして指定されたシンボルである。
【0052】
[0063] CLIはUE間干渉であり、ここで、干渉を引き起こすUEが「アグレッサUE」として知られ、干渉を受信するUEが「ビクティムUE」として知られる。TDDワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、図3に示されたOFDM構造を使用する5G NRネットワーク)におけるUEが、異なるUL-DLスロット構成を有するので、これは、ビクティムUEがアグレッサUEからの送信(たとえば、CLI410)を受信する「衝突」を生じることがある。詳細には、CLI410は、アグレッサUEが、ビクティムUEの1つまたは複数のDLシンボルと衝突する1つまたは複数のULシンボルを有する、1つまたは複数のシンボル(干渉するシンボル420)の間に起こることがある。アグレッサUEによるこれらの送信は、たとえば、PUCCH、PUSCH、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)プリアンブル(preamble)、またはSRSを含む、様々な送信のいずれかを含むことができる。図4の図は、起こり得る多くのタイプのCLIのうちの1つにすぎないことに留意されたい。他のCLIは、たとえば、スロット内の1つまたは複数の異なる場所において起こり得、単一のシンボルまたはより多くのシンボルを使用し得、および/あるいは複数の不連続シンボルの間に起こり得る、などである。
【0053】
[0064] 本明細書の実施形態によれば、CLIは、測位のための基準信号として活用され得る。すなわち、いくつかの実施形態によれば、異なるUEによるスロット使用を構成し、また、干渉管理のためにCLIリソースを構成するネットワーク(たとえば、サービング基地局)は、CLI干渉が起こるようにUEを構成し得、ここで、ターゲットUEおよびアンカーUEが、それぞれビクティムUEおよびアグレッサUEである。ターゲット(ビクティム)UEは、CLI410を測定するように構成され得る。
【0054】
[0065] また、いくつかの実施形態によれば、この手順は、アグレッサUEのUL送信に影響を及ぼさないことがある。すなわち、アンカー(アグレッサ)UEによるUL送信は、通信の過程においてアンカーUEによって行われる標準的な送信(PUCCH、PUSCH、SRSなど)または他の非測位機能であり得、これらは、ターゲットUEの位置を決定する目的で活用される。したがって、アンカーUEの構成は、この測位手順によって影響を及ぼされないことがある。
【0055】
[0066] いくつかの実施形態によれば、その手順は、管理する規格によって現在提供される他の能力を活用し得る。たとえば、関連する3GPP規格のリリース16は、CLIのためのレイヤ3測定および報告機構を定義した。したがって、いくつかの実施形態によれば、ターゲット(ビクティム)UEは、ネットワークにこの測定値を報告し得、既存の規格に従ってそれを行い得る。CLI410の測定値は、たとえば、SRS-RSRPおよび/またはCLI RSSIを備え得る。さらに(および場合によっては、既存の管理する規格に従って)、ターゲットUEは、ターゲットUEが、CLI410の周期性と、周波数RBと、OFDMシンボルとを測定および報告し得る、測定リソース構成を受信し得る。図5は、この測定情報が、ターゲットUEの位置を決定することのコンテキストにおいてどのように使用され得るかを示す。
【0056】
[0067] 図5は、一実施形態による、ターゲットUE510のCLI援用ハイブリッドネットワーク位置決定が、単一の基地局120(たとえば、ターゲットUE510および/またはアンカーUE520のサービング基地局)を使用してどのように行われ得るかを示す簡略図である。ここで、ターゲットUE510の測位は、アンカーUE520とターゲットUE510とによって送信されるワイヤレス基準信号530、540を使用して達成される。より詳細には、アンカーUE520はSRS_CLI530を送信し、それは、ターゲットUE510と基地局120の両方によって受信される。SRS_CLI530が、ターゲットUE510がDL通信のために構成されるシンボルの間に起こり得るので、SRS_CLI530は、前に説明されたように、CLIとして挙動し、ここで、アンカーUE520はアグレッサUEであり、ターゲットUE510はビクティムUEである。SRS_CLI530を受信したことに応答して、ターゲットUE510はSRS540を送信し、それは、基地局120によって受信される。このプロセスは本明細書で以下でより詳細に説明される。測位およびこの様式は、ロケーションサーバ160を使用して容易にされ得る。本明細書で以下で説明されるように、SRS信号として図では示されているが、実施形態は、同様の様式でワイヤレス基準信号として追加または代替のタイプのワイヤレス信号を使用し得ることに留意されたい。
【0057】
[0068] ターゲットUE510の位置は、基地局120からのターゲットUE510の距離RT、ならびに角度φ2-φ1について解くことによって数学的に決定され得る(とはいえ、以下で説明されるように、いくつかの実施形態は、角度について解くのではなく、複数のアンカーUEを使用してマルチラテレーションを実施し得る)。角度φ1およびφ2が測定されるベースラインが、真北から測定されるか、または測位のためにネットワークによって使用される任意の座標系(たとえば、地理的座標、東-北-上(ENU)など)に基づいて測定され得ることに留意されたい。これらの変数について解くことは、ターゲットUE510と基地局120とにおけるタイミング測定、ならびに基地局における角度測定を使用して行われ得る。
【0058】
[0069] 距離RTは、SRS540を受信することとSRS_CLI530を受信することとの、基地局120における時間差に基づいて決定され得る。Rsumが、距離RTと、ターゲットUE510とアンカーUE520との間の距離RRとの組み合わせられた距離である場合、RTについて解くことは、以下の式を生じる。
【0059】
【数1】
【0060】
[0070] Rが基地局120とアンカーUE520との間の距離として定義される場合、式(1)は以下のように数学的に修正され得る。
【0061】
【数2】
【0062】
[0071] アンカーUE520のロケーションが既知である(またはあらかじめ決定され得る)ので、距離Lおよび角度φ2は、このロケーションと(たとえば、ロケーションサーバ160、基地局120、またはターゲットUE510によって記憶された基地局ロケーションのアルマナックからの)基地局120の既知のロケーションとに基づいて取得され得る。さらに、以下でさらに詳細に説明されるように、φ1は、SRS540の基地局120によるAoA測定から決定され得る。したがって、Rsumが決定されると、範囲RTは、式(2)を使用して決定され得る。
【0063】
[0072] Rsumについて解くために、実施形態は、2つの時間差、すなわち、(i)SRS_CLI530がターゲットUE510において受信される時間、およびSRS540がターゲットUE510から送られる時間、ならびに(ii)基地局120がSRS_CLI530を受信する時間と基地局120がSRS540を受信する時間との間の時間差を決定することができる。ターゲットUE510から基地局120に送られるSRS540は、ターゲットUE510におけるSRS_CLI530の受信によってトリガされ得る。以下でさらに詳細に説明されるように、異なるデバイスが、所望の機能に応じて、ターゲットUE510のロケーションを決定し得る。したがって、これらの時間差のうちの一方または両方が、決定を行うデバイスに送られ得る。これらの時間差に基づくターゲットUE510のロケーションの決定は、図6に関してさらに詳細に説明される。
【0064】
[0073] 図6は、一実施形態による、図5に示されている構成におけるRsumを決定するためにタイミングがどのように使用され得るかを示す時間-距離図である。ここで、アンカーUE520が、基準信号、SRS_CLI530を送信し、それは、ターゲットUE510と基地局120の両方によって受信される。ここでも、アンカーUE520とターゲットUE510とは、ターゲットUE510が(たとえば、ワイヤレスネットワークの1つまたは複数の基地局からの)DL通信のためにその間に構成される時間において、SRS_CLI530がターゲットUE510によって受信されるように、構成される。したがって、SRS_CLI530はCLIであり、ここで、アンカーUE520はアグレッサUEとして働いており、ターゲットUE510はビクティムUEとして働いている。図6の図では、アンカーUE520と、ターゲットUE510と、基地局120との間のSRS_CLI530の異なる角度は、SRS_CLI530によってとられる異なる経路を表す。
【0065】
[0074] 基準信号がほぼ光速cにおいて進むので、Rsumのための値は、以下から決定され得る。
【0066】
【数3】
【0067】
ここで、TRx_SRSは、SRS540が基地局120によって受信される時間(ToA)であり、TRx_SRS_CLIは、SRS_CLI530が基地局120によって受信される時間(ToA)であり、TUE_Rx→Txは、ターゲットUE510がSRS_CLI530を受信する時間(ToA)とターゲットUE510がSRS540を送信する時間との間の時間差である。Rsumの値を用いて、距離RTは、上記の式(2)から決定され得、ターゲットUE510の位置は、距離RTと、角度φ2-φ1と、基地局120およびアンカーUE520の位置とに基づいて決定され得る。Rsumの値が、ターゲットUE510と基地局120とにおいて別々に計算され得る時間差に基づくので、本明細書で説明される技法を使用してターゲットUE510の測位を実施するために、ターゲットUE510、アンカーUE520、または基地局120の間で、同期が必要とされない。
【0068】
[0075] 述べられたように、ターゲットUE510の位置ならびに/または値距離RTおよび角度φ2-φ1の計算は、所望の機能に応じて、異なるデバイスによって実施され得る。これは、たとえば、ターゲットUE510の位置がUEベースであるのかUE支援であるのか(たとえば、ここで、ターゲットUE510の位置についての要求が、ネットワークから来るか、あるいは図1の外部クライアント180または図2の外部クライアント230など、アンカーUE外の他のエンティティから来る)に依存し得る。したがって、異なるプロセスが、ターゲットUE510の位置を決定するために使用され得る。図7図9は、いくつかの例示的なプロセスを示す。
【0069】
[0076] 図7は、一実施形態による、モバイルデバイス(ターゲットUE510)のCLI援用ハイブリッドネットワーク測位のプロセスを示すコールフロー図である。この実施形態では、ロケーションサーバ160が、ターゲットUE510から受信された入力(および他の入力)に基づいてターゲットUE510の位置を決定する。したがって、このタイプの測位はUE支援測位と見なされ得る。本明細書で提供される他の図の場合と同様に、図7は非限定的な例として提供される。以下でより詳細に説明されるように、代替実施形態は、異なる順序で、同時に、などで、いくつかの機能(たとえば、アンカーUE位置の決定、AoA測定、ToA測定など)を実施し得る。図7に示されている様々な構成要素間の矢印が、様々なデバイス間の適用可能な通信規格(たとえば、LPP、NRPPaなど)に従って送られ得る、ある構成要素から別の構成要素に送られるメッセージまたは情報を示すことに留意されたい。しかしながら、図7中の他の構成要素を含む、そのようなメッセージを中継し得る任意の数の介在デバイス、サーバなどがあり得ることを理解されよう。(たとえば、ターゲットUE510からロケーションサーバ160へのメッセージが、基地局120、および場合によってはアンカーUE520を通過し得る。)さらに、ワイヤレス基準信号がSRSと呼ばれるが、代替実施形態は、追加または代替のワイヤレス基準信号タイプを利用し得る。
【0070】
[0077] ブロック705において、ロケーションサーバ160は、位置要求を取得する。述べられたように、ロケーションサーバ160は、測位システム(たとえば、図2の5G NR測位システム200)内の機能および/または外部クライアント(たとえば、外部クライアントまたはAF230)からの位置要求を受信し得る。これは、たとえば、ターゲットUE510に提供されたサービス、ターゲットUE510によってとられるアクション(たとえば、緊急電話番号に発呼すること)などに基づき得る。追加または代替として、要求は、そうすることを許可された場合、別のモバイルデバイス(たとえば、アンカーUE520または何らかの他のデバイス)から受信され得る。
【0071】
[0078] それに応じて、ロケーションサーバ160は、矢印710に示されているように、CLI援用測位を協調させることができる。示されているように、これは、基地局120、ターゲットUE510、および/またはアンカーUE520に通信することを含むことができる。ターゲットUE510と通信するとき、ロケーションサーバ160は、測位セッション(たとえば、LPP測位セッション)を開始することができ、ターゲットUE510の能力を取得し得る。これは、ターゲットUE510が、精度に関するそれの能力、それが実施することができる測位測定のタイプ、それが、CLI援用測位が可能であるかどうかなどを、ロケーションサーバ160に提供することを備え得る。
【0072】
[0079] アンカーUE520と通信するとき、ロケーションサーバ160は、アンカーUE520の能力をも取得することができる。これは、アンカーUE520が、精度に関するそれの能力、CLI援用測位をサポートするそれの能力などを、ロケーションサーバ160に提供することを備え得る。しかしながら、前に示されたように、いくつかの実施形態によれば、アンカーUE520は、(たとえば、基地局120との)通常通信の過程においてSRS_CLI(または同様のワイヤレス基準信号)を送信し得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160は、アンカーUE520とまったく通信しないことがある。代わりに、アンカーUE520は、基地局120のみによって構成され得る。
【0073】
[0080] さらに、いくつかの実施形態によれば、アンカーUE520との通信は、位置要求を備え得る。これは、アンカーUE520にターゲットUE510の位置決定を通知し、および/またはアンカーUE520を、それの位置情報を取得するようにトリガすることができる。そのような事例では、これは、ロケーションサーバ160とアンカーUE520との間の測位セッションを開始し得、その場合、ロケーションサーバ160は、アンカーUE520の位置を要求し得、その位置は、既知である場合、ロケーションサーバ160に提供され得る。場合によっては、アンカーUE520は、それのロケーションを取得し得、これは、RAT非依存方法(たとえば、GNSS、WLANなどに基づく測位)を使用することを伴い得る。追加または代替として、アンカーUE520は、RAT依存方法を使用してそれのロケーションを取得し得、これは、アンカーUE520のUE支援測位を伴い得る。
【0074】
[0081] ターゲットUE510の位置決定において使用するためのアンカーUE520の選択は、所望の機能に応じて、様々な方法のいずれかで行われ得る。たとえば、ターゲットUE510は、測位目的のために活用され得るアンカーUE520との既存のサイドリンク通信チャネルを有し得る。そのような事例では、アンカーUE520は、既存のサイドリンクチャネルに基づいて選択され得る。追加または代替として、アンカーUE520は、近くのUEの走査、ならびに測位およびこの様式を実施する確認された能力に基づいて、ターゲットUE510によって選択され得る。いくつかの実施形態は、たとえば、アンカーUE520を選択するために、信号対雑音比(SNR)および/またはRSSIなど、信号品質メトリックを使用し得る。信号品質尺度は、ターゲットUE510の位置決定についての測位誤りを生じるほどターゲットUE510に近すぎないが、本明細書で説明される機能を実施するための十分な信号品質を有するアンカーUE520を選択するために使用され得る。したがって、そのような実施形態では、SNRおよび/またはRSSI値のある範囲が、これらの考慮事項の釣り合いをとるように選択され得、この範囲内になるSNRおよび/またはRSSI値を有するアンカーUEが、この範囲外になるSNRおよび/またはRSSI値を有する他のアンカーUEに優先して選択され得る。他の実施形態は、アンカーUE選択のために追加または代替の技法を利用し得る。
【0075】
[0082] 基地局120に通信するとき、ロケーションサーバ160は、ターゲットUE510、1つまたは複数のアンカーUE520(たとえば、その位置が既知であるかまたは決定され得る近くのUE520)、タイミング要件、精度要件、ターゲットUE510の能力などを識別し得る。
【0076】
[0083] 矢印715によって示されているように、基地局120は、次いで、ターゲットUE510にCLIリソース構成を送ることができる。CLIリソース構成715は、特に、(たとえば、図4に関して説明されたように)CLIの間のDL通信のためにターゲットUE510を構成し、CLIの測定を行うようにターゲットUE510を構成し得る。場合によっては、基地局120は、さらに、ワイヤレス基準信号(たとえば、SRS_CLI530)を送信するようにアンカーUE520を構成し得る。しかし、また、アンカーUE520によって送信されるワイヤレス基準信号は、他の機能(たとえば、標準的な通信)の過程において作られ得、その場合、基地局120は、CLIリソース構成715を送らないことがある。さらに、ワイヤレス基準信号が他の機能の過程において作られる場合、基地局120によってターゲットUE510に提供されるCLIリソース構成715は、ワイヤレス基準信号のタイミングに照らして作られ得る。言い換えれば、基地局120は、CLIのためのワイヤレス基準信号として使用され得る、アンカーUE520によって送信された信号のタイミングに鑑みて、アンカーUE520によって送信されたワイヤレス基準信号を測定するように、(CLIリソース構成715を使用して)ターゲットUE510を構成することができる。
【0077】
[0084] 矢印720において、基地局120は、ターゲットUE510にSRS構成を送る。このSRS構成は、ターゲットUE510によって送信され、基地局120によって測定されるべきワイヤレス基準信号(たとえば、SRS540)のタイミング、周波数、および/または他の態様を備え得る。また、代替実施形態によれば、他のタイプの基準信号が使用され得る。いくつかの実施形態によれば、SRS構成720は、CLIリソース構成715と組み合わせられ得る。
【0078】
[0085] 矢印725において、アンカーUE520は、ワイヤレス基準信号UL SRS(SRS_CLI)を送信し、それは、ブロック730においてターゲットUEによって、およびブロック735において基地局によって、測定される。また、アンカーUE520によるUL SRS(SRS_CLI)の送信は、ロケーションサーバ160から受信された(たとえば、矢印710)および/または基地局120から受信された(たとえば、矢印715)通信/構成に応答したものであり得る。追加または代替として、アンカーUE520は、他の非測位機能(たとえば、モビリティ、データ通信など)を実施することの過程において、矢印725においてUL SRSを送信し得る。
【0079】
[0086] 矢印740において、ターゲットUE510は、ブロック730において行われたCLI測定のCLI測定報告を基地局120に提供し、基地局120は、場合によっては、ブロック745においてCLI除去を実施する。ターゲットUE510と基地局120とによるこの機能は、CLIを報告するための管理する仕様に従ったものであり得る。しかしながら、ターゲットUE510において受信されたCLIが意図的なものであるので、CLIを補正または補償するためのアクションが行われる必要がないことがある。
【0080】
[0087] 矢印750において、ターゲットUE510は、UL SRSを送信し、それは、ブロック755において基地局によって測定される。UL SRS(たとえば、SRS540)の送信は、矢印720においてターゲットUE510によって受信されたSRS構成に従ったものであり得る。
【0081】
[0088] ブロック760において、基地局120は、(ブロック735において測定された)アンカーUE520からのUL SRSの測定値と、(ブロック755において測定された)ターゲットUE510からのUL SRSの測定値とに基づいて、時間差とAoAとを決定する。より詳細には、基地局120は、信号の各々のToAを測定し得、(たとえば、図6および式(3)の)時間差TRx_SRS-TRx_SRS_CLIを決定し得る。AoA測定情報は、(たとえば、図5の)角度φ1およびφ2について別個のAoA測定値を備え得、ならびに/または角度φ2-φ1の差分AoA(DAoA)測定値を備え得る。矢印765において、基地局120は、この時間差およびAoA測定情報を備える測定報告をロケーションサーバ160に提供する。
【0082】
[0089] さらに、ブロック770において、ターゲットUE510は、Rx-Tx時間差測定値を決定する。より詳細には、ターゲットUE510は、矢印725において送信されたワイヤレス基準信号(UL SRS(SRS_CLI))のToAを測定し、(ブロック730において)ワイヤレス基準信号がターゲットUE510において受信された時間と、ターゲットUE510が矢印750においてUL SRSを送信する時間との間のRx-Tx時間差(たとえば、図6および式(3)のTUE_Rx→Tx)を決定する。この情報は、次いで、矢印775において示されるように、時間差報告においてターゲットUE510によってロケーションサーバ160に提供される。
【0083】
[0090] この情報を用いて、ロケーションサーバは、次いで、ブロック780において示されるように、ターゲットUEの位置を決定する。いくつかの実施形態によれば、たとえば、ロケーションサーバは、基地局120およびアンカーUE520の位置に関する情報とともに、矢印765における測定報告と矢印775における時間差報告とにおいて提供された情報を使用して、式(2)を使用して基地局120とターゲットUEとの間の距離RTを決定することができる。基地局120からの角度情報と一緒に、これは、ターゲットUE510のロケーションを解決するために使用され得る。ロケーションサーバ160は、次いで、要求元エンティティ(requesting entity)にターゲットUE510の位置を提供することができる(図示せず)。
【0084】
[0091] 図8は、一実施形態による、モバイルデバイス(ターゲットUE510)のCLI援用ハイブリッドネットワーク測位の別のプロセスを示すコールフロー図である。しかしながら、図7に示されているプロセスとは対照的に、計算および位置決定が、ターゲットUE510自体において実施される。わかるように、図8のプロセスにおいて実施される動作の多くは、図7のプロセスにおいて実施される動作と同様であり得る。計算もまた、(たとえば、式(1)~(3)を使用する)図7のプロセスにおいて実施される計算と同様であり得る。
【0085】
[0092] ブロック805において、ターゲットUE510は、位置要求を取得する。この位置要求は、たとえば、ターゲットUE510によって実行されるアプリケーション(または「アプリ」)から来ることがある。これは、決定されたスケジュールに基づいて、または他のトリガに基づいて、ターゲットUE510とのユーザ対話から生じ得る。追加または代替として、位置要求は、ターゲットUE510の位置を要求する別個の、許可されたデバイス(たとえば、アンカーUE520、またはターゲットUE510と通信している別のデバイス)から来ることがある。
【0086】
[0093] それに応じて、ターゲットUE510は、位置要求通知を生成し得る。矢印808において示されるように、要求は、ロケーションサーバ160に送られ得、それは、矢印810において示されるように、ターゲットUE510の位置を決定するために、図8に示されている様々な構成要素の機能を協調させることができる。この協調機能は、前に説明された図7の矢印710における協調と同様であり得る。また、いくつかの実施形態によれば、ターゲットUE510とロケーションサーバ160との間の追加の通信が、(たとえば、アンカーUE520と通信するターゲットUE510の能力を含む)ターゲットUE510の能力を決定するために行われ得る。いくつかの実施形態では、ロケーションサーバ160とターゲットUE510との間の通信は、LPP測位セッションを介して行われ得る。
【0087】
[0094] 図8中のプロセスの要素815~870は、図7に関して前に説明された対応する要素715~770と同様であり得る。しかしながら、ここで、ターゲットUE510は、(たとえば、図7の矢印775において行われたように)ロケーションサーバ160に時間差報告を提供しないが、代わりに、それ自体で測位計算を実施するためにその情報を保持する。さらに、(たとえば、矢印765において)ロケーションサーバ160に測定報告を送るのではなく、基地局120は、矢印867において示されるように、ターゲットUE510に時間差およびAoA測定情報を提供することができる。さらに、この報告は、基地局120および/またはアンカーUE520のロケーションを含み、ターゲットUE510がブロック880においてそれの位置を決定することを可能にし得る。代替的に、いくつかの実施形態によれば、アンカーUE520のロケーションは、(たとえば、ターゲットUE510とのサイドリンク通信を使用して)アンカーUE520自体によって提供され得る。追加または代替として、基地局120および/またはアンカーUE520のロケーションは、ロケーションサーバ160によってターゲットUE510に提供され得る。いくつかの実施形態によれば、基地局120の既知のロケーションは、基地局ロケーションのアルマナックに基づいてターゲットUE510によって取得され得、それは、ターゲットUE510またはロケーションサーバ160において記憶され得る。ロケーションサーバ160において記憶される場合、ロケーションサーバは、(たとえば、矢印810、または別々に通信された支援データ(図示せず)における)前の通信における支援データとして基地局120のロケーションを提供し得る。
【0088】
[0095] 図9は、一実施形態による、モバイルデバイス(ターゲットUE510)のCLI援用ハイブリッドネットワーク測位のまた別のプロセスを示すコールフロー図である。ここで、計算および位置決定は、基地局120において実施される。また、わかるように、図9のプロセスにおいて実施される動作の多くは、図7および図8に関して前に説明されたプロセスにおいて実施される動作と同様であり得る。
【0089】
[0096] 図9のプロセスでは、図8のプロセスと同様に、ターゲットUE510は、ブロック905において位置要求を受信し、矢印908において、対応する位置要求をロケーションサーバ160に送り得る。しかしながら、ここで、それ自体で測位計算を実施するために時間差情報を保持するのではなく、ターゲットUE510は、矢印975において示されるように、基地局120に時間差報告を提供して、基地局120がブロック980において位置を決定することを可能にし得る。基地局120は、次いで、矢印985において示されるように、ターゲットUE510に計算された位置を提供することができる。
【0090】
[0097] ターゲットUE510が、位置要求905を受信し、最終的にそれの位置を取得する、図8および図9のプロセスでは、ターゲットUE510は、その後、位置を様々な方法のいずれかで提供し得、これは、何が位置要求を開始したかに依存し得る。たとえば、ターゲットUE510は、位置を、ディスプレイを介してターゲットUE510のユーザインターフェース(user interface)を介して提供し、および/またはターゲットUE510によって実行されるアプリケーションに提供し得る。追加または代替として、ターゲットUE510は、決定された位置を、ターゲットUE510によって実行されるアプリケーションに提供し得る。後者の場合、決定された位置は、オペレーティングシステム、ワイヤレス通信インターフェース(たとえば、モデム)のプロセッサなど、より低いハードウェアおよび/またはソフトウェアレイヤによって、アプリケーションに提供され得る。
【0091】
[0098] 当業者が諒解するように、図7図9において提供されるフローは非限定的な例として提供される。代替実施形態は、位置要求を受信し、それに応答する異なるデバイス、測定情報(および/またはそこから導出された情報)を受信し、ターゲットUE510の位置を決定する異なるデバイスなどを含む、様々な変更のいずれかを実装し得る。
【0092】
[0099] 図10は、いくつかの実施形態に従って使用され得る、図5に示されている構成に対する例示的な変形形態を示す簡略図である。ここで、単一のアンカーUE520ではなく、(本明細書ではまとめておよび総称的に単にアンカーUE520と呼ばれる)複数のアンカーUE520-1、520-2、および520-3が使用される。複数のアンカーUE520の使用が単一のアンカーUE520の使用よりも有利であり得る様々な理由の中で、1つのアンカーUE520の潜在的妨害の影響の低減がある。これは、アンカーUE520とターゲットUE510と基地局120との間の信号を妨害し得る環境の存在下で、ターゲットUE510のよりロバストな測位を提供する。
【0093】
[0100] ターゲットUE510のロケーションを決定するプロセスは、概して、図5に示され、図5図9に関して説明されたプロセスと同様であり得る。しかしながら、複数のアンカーUE520が使用されるので、角度情報が必要とされないことがある。すなわち、距離RTおよび角度φ2-φ1を使用してターゲットUE510の位置を決定するのではなく(またはそれに加えて)、位置は、代わりにマルチラテレーションを使用して決定され得る。マルチラテレーションでは、各アンカーUE520は、それぞれのSRS_CLI530を送信することができ、それは、ターゲットUE510と基地局120の両方によって測定される。(混乱を低減するために、各アンカーUE520から基地局120への信号は図10から省略されている。)図5に関して前に説明されたプロセスは、次いで、各アンカーUE520に適用され得、ここで、Rsumは、式(3)を使用して決定される。RsumはRTと各アンカーUE520についてのそれぞれのRRとの和であるので、Rsumの値は、各アンカーUE520についてそれぞれの楕円580を形成するために使用され得、ここで、基地局120とアンカーUE520とは、それぞれの楕円の焦点である。(この場合も、混乱を低減するために、楕円580の適用可能な部分のみが図10に示されている)ターゲットUE510のロケーションを決定するデバイス(たとえば、ターゲットUE510、アンカーUE520のいずれか/すべて、または(図10に示されていない)ロケーションサーバ160)は、楕円580が収束するポイントを決定することによって、それを行い得る。したがって、AoAまたは他の角度決定が必要とされないことがある。とはいうものの、基地局120は、場合によっては、SRS540、および/またはSRS_CLI530のうちの1つまたは複数のAoA測定を行い得、その場合、この角度情報は、ターゲットUE510のロケーションを決定および/または検証するための追加のデータポイントとして使用され得る。
【0094】
[0101] ターゲットUE510の位置を決定するために使用されるアンカーUE520の数は、このようにして、状況に応じて変化し得る。たとえば、図10に示されているよりも多いまたは少ない数のアンカーUE520が使用され得る。2つのアンカーUE520が使用されるときなど、いくつかの状況では、ターゲットUE510の位置のあいまいさ(たとえば、複数の収束ポイント)があり得る。そのような事例では、他のデータが、あいまいさを解決するために活用され得る。この、他のデータは、たとえば、ターゲットUE510のための追跡情報、ターゲットUE510のための他の(前のおよび/または同時の)位置決定などを含むことができる。
【0095】
[0102] 図10に示されている様式でターゲットUE510のロケーションを決定するための実施形態が、図7図9に示されているものと同様のプロセスに従い得ることに留意されたい。(上述のように、基地局120によるAoAの決定は随意であり得る。したがって、図7図9で説明されたAoA決定に関するアクションも、随意であり得る。)複数のアンカーUE520が使用されるので、図7図9に示されているアンカーUE520の機能は、すべてのアンカーUE520について複製され得る。
【0096】
[0103] また、ターゲットUE510が、所望の機能に応じて、各アンカーUE520について同じまたは異なるSRS540を送信し得ることに留意されたい。たとえば、ターゲットUE510は、SRS_CLI530-1、SRS_CLI530-2、およびSRS_CLI530-3を受信した後に、単一のSRS540を送信し得、ターゲットUE510の位置を決定するために使用される各アンカーUE520についてのTUE_Rx→Txのためのそれぞれの値は、ターゲットUE510によって送信された、各SRS_CLIと単一のSRS540との間の時間差に基づき得る。別の例では、ターゲットUE510は、対応する2つまたはそれ以上のアンカーUE520から受信された2つまたはそれ以上のSRS_CLI530に対応する、SRS540を送り得る。この場合も、TUE_Rx→Txのための値は、このようにしてSRS540の使用を反映し得る。異なる実施形態が、基準信号の異なる組合せを採用し得る。
【0097】
[0104] 図11は、一実施形態による、第1のモバイルデバイスの位置を決定する方法1100の流れ図である。ここで、図5図10において説明されたように、第1のモバイルデバイスはターゲットUE510と対応し得、第2のモバイルデバイスはアンカーUE520と対応し得る。さらに、図7図9の例示的なプロセスと図5および図10の説明とに示されているように、異なるデバイスによって実施される動作は、測位が、UE支援であるのかUEベースであるのかなどのファクタ、および/または他のファクタに応じて、変化し得る。したがって、図11に示されているブロックのうちの1つまたは複数に示されている機能を実施するための手段は、ターゲットUE510、アンカーUE520、基地局120、またはロケーションサーバ160のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素によって実施され得る。モバイルデバイスおよび/またはUEの例示的な構成要素が図12に示されており、基地局120の例示的な構成要素が図13に示されており、ロケーションサーバの構成要素が図14に示されており、以下でより詳細に説明される。
【0098】
[0105] ブロック1110において、機能は、第1の時間差を取得することを備え、ここにおいて、第1の時間差は、(i)第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、(ii)第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスは、TDDを採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号は、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからDL送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、CLI送信を備える。この第1の時間差の一例が、TUE_Rx→Txとして式(3)において提供され、これは、述べられたように、Rsumを決定するとき、第1のモバイルデバイス(たとえば、ターゲットUE510)における遅延を考慮するために使用され得る。前記のように、いくつかの実施形態によれば、第1のワイヤレス基準信号(たとえば、図5および図10のSRS_CLI)は、SRSを備え得る。いくつかの実施形態によれば、第2のワイヤレス基準信号(たとえば、図5および図10のSRS540)は、PUCCH、PUSCH、PRACHプリアンブル、またはSRS、あるいはそれらの組合せを備えるUL送信を備える。いくつかの実施形態では、第1のモバイルデバイスがダウンリンクDL送信をそこから受信するように構成されたネットワークエンティティは、第1のモバイルデバイスのサービングまたはネイバリング基地局、あるいはワイヤレス通信ネットワークの別のTRPを備え得る。述べられたように、いくつかの実施形態によれば、第1の時間差を決定することは、第1のモバイルデバイスにおいて実施され、これは、第1のワイヤレス基準信号のToAと第2のワイヤレス基準信号の送信の時間とに基づいて時間差を測定/計算することができる。図7図9に示されている例において述べられたように、情報は、たとえば、第1のモバイルデバイスの位置を決定するロケーションサーバまたは基地局によって取得されるか、あるいはそれ自体の位置を決定するために第1のモバイルデバイスによって保持され得る。
【0099】
[0106] ブロック1110における機能を実施するための手段は、図12に示されているような、バス1205、ワイヤレス通信インターフェース1230、デジタル信号プロセッサ(DSP)1220、(1つまたは複数の)処理ユニット1210、メモリ1260、および/またはモバイルデバイスの他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1110における機能を実施するための手段は、図13に示されているような、バス1305、ワイヤレス通信インターフェース1330、DSP1320、(1つまたは複数の)処理ユニット1310、メモリ1360、および/または基地局の他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1110における機能を実施するための手段は、図14に示されているような、バス1405、通信サブシステム1430、(1つまたは複数の)処理ユニット1410、ワーキングメモリ1435、および/またはコンピュータの他の構成要素を備え得る。
【0100】
[0107] ブロック1120において、機能は、第2の時間差を取得することを備え、ここにおいて、第2の時間差は、(i)第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、(ii)第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える。第2の時間差の一例が、TRx_SRS-TRx_SRS_CLIとして式(3)において提供される。上記の実施形態で説明されたように、この時間差を決定するために、第1のワイヤレス基準信号と第2のワイヤレス基準信号との、基地局によるToA測定が行われ得る。ブロック1110における機能と同様に、「取得すること」は、どのデバイスがブロック1120における機能を実施しているかに応じて、別様に実施され得る。図7図9の例に示されているように、第2の時間差は、説明されたように、ToA測定を使用して基地局によって取得され得る。ブロック1120における機能がロケーションサーバまたは第1のモバイルデバイスによって実施される場合、たとえば、第2の時間差は、基地局から第2の時間差の情報を受信することによって取得され得る。
【0101】
[0108] ブロック1120における機能を実施するための手段は、図12に示されているような、バス1205、ワイヤレス通信インターフェース1230、デジタル信号プロセッサ(DSP)1220、(1つまたは複数の)処理ユニット1210、メモリ1260、および/またはモバイルデバイスの他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1120における機能を実施するための手段は、図13に示されているような、バス1305、ワイヤレス通信インターフェース1330、DSP1320、(1つまたは複数の)処理ユニット1310、メモリ1360、および/または基地局の他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1120における機能を実施するための手段は、図14に示されているような、バス1405、通信サブシステム1430、(1つまたは複数の)処理ユニット1410、ワーキングメモリ1435、および/またはコンピュータの他の構成要素を備え得る。
【0102】
[0109] ブロック1130において、機能は、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定することを備える。これは、たとえば、本明細書で説明される式(1)~(3)を使用して行われ得る。この決定は、基地局および第2のモバイルデバイスのロケーションに基づき得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、方法1100は、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とを取得することをさらに備え得、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することは、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とにさらに基づく。上記の実施形態で説明されたように、基地局からの第2のデバイスの相対位置が、基地局からの角度および距離に基づいて決定され得る。したがって、角度φ2-φ1は、AoA測定値から決定され得、距離RTは、基地局に対する第1のモバイルデバイスの位置を決定するために上記の様式で計算され得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、方法1100は、基地局における第1のワイヤレス基準信号のAoAと基地局における第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差(difference)を決定することをさらに備え得、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することは、AoAにさらに基づく。
【0103】
[0110] 述べられたように、AoAは、必ずしも第1のモバイルデバイスの位置の決定のために必要とされるとは限らない。図10に示されているように、たとえば、第1のモバイルデバイス(ターゲットUE510)の位置は、マルチラテレーションに基づいて決定され得る。マルチラテレーションは、第2のモバイルデバイスと1つまたは複数の追加のモバイルデバイスとのためにRsumを計算することによって実施され得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、方法1100は、(i)第1の時間差と第2の時間差とを使用して決定された、基地局と第2のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離と、(ii)複数の追加のモバイルデバイス(a plurality of additional mobile devices)によって送信されたワイヤレス基準信号と第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、基地局と上記追加のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、マルチラテレーションを使用することを備える、第1のモバイルデバイスの位置を決定することをさらに備え得る。
【0104】
[0111] ブロック1130における機能を実施するための手段は、図12に示されているような、バス1205、デジタル信号プロセッサ(DSP)1220、(1つまたは複数の)処理ユニット1210、メモリ1260、および/またはモバイルデバイスの他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1130における機能を実施するための手段は、図13に示されているような、バス1305、DSP1320、(1つまたは複数の)処理ユニット1310、メモリ1360、および/または基地局の他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1130における機能を実施するための手段は、図14に示されているような、バス1405、(1つまたは複数の)処理ユニット1410、ワーキングメモリ1435、および/またはコンピュータの他の構成要素を備え得る。
【0105】
[0112] ブロック1140の機能は、第1のモバイルデバイスの位置を提供することを備える。前に示されたように、第1のモバイルデバイスの位置を提供することは、ブロック1140および/または方法1100全体の機能を実施するデバイスに応じて、異なり得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、第1のモバイルデバイスの位置は、第1のモバイルデバイスによって決定される。そのような実施形態では、第1の時間差を取得することは、第1のモバイルデバイスにおいて第1の時間差を測定することを備え得、第2の時間差を取得することは、第1のモバイルデバイスにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え得、第1のモバイルデバイスの位置を提供することは、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を、第1のモバイルデバイスのユーザインターフェースに提供すること、第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供すること、またはその両方を備え得る。代替的に、第1のモバイルデバイスの位置がロケーションサーバによって決定される実施形態では、第1の時間差を取得することは、ロケーションサーバにおいて第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え得、第2の時間差を取得することは、ロケーションサーバにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え得、第1のモバイルデバイスの位置を提供することは、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報をロケーションサーバから要求元エンティティに送ることを備え得る。そのような実施形態では、方法1100は、第1の時間差または第2の時間差を取得することより前に、ロケーションサーバにおいて、要求元エンティティからの第1のモバイルデバイスの位置についての要求を受信することをさらに備え得る。代替的に、第1のモバイルデバイスの位置が基地局によって決定される実施形態では、第1の時間差を取得することは、基地局において第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え得、第2の時間差を取得することは、基地局を用いて第2の時間差を測定することを備え得、第1のモバイルデバイスの位置を提供することは、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送ることを備え得る。
【0106】
[0113] 方法1100のいくつかの実施形態は、本明細書で説明されるCLI援用測位を実施するように第1のモバイルデバイスおよび/または第2のモバイルデバイスを構成することをさらに備え得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、方法1100は、第1のモバイルデバイスに第1の構成(first configuration)を送ることと、ここにおいて、第1の構成が、DL送信を受信するように第1のモバイルデバイスを構成する、第2のモバイルデバイスに第2の構成(second configuration)を送ることと、ここにおいて、第2の構成は、第1のモバイルデバイスがダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、第1のワイヤレス基準信号を送信するように第2のモバイルデバイスを構成する、をさらに備え得る。そのような実施形態では、第1の構成を送ること、第2の構成を送ること、またはその両方は、ロケーションサーバまたは基地局によって実施される。第2のモバイルデバイスの構成が必ずしも第1のモバイルデバイスの測位のための構成であるとは限らないことに留意されたい。本明細書の他の場所に示されているように、第2のモバイルデバイスは、非測位機能(データ送信、通信など)に従って第1のワイヤレス基準信号を送信し得る。そのような事例では、第2の構成は、非測位機能を実施するように行われ得る。さらに、そのような事例では、第1のモバイルデバイスの第1の構成は、第1のモバイルデバイスが第1のワイヤレス基準信号を測定することを保証するのを助けるために、第2の構成に少なくとも部分的に基づき得る。
【0107】
[0114] 前に説明された実施形態において述べられたように、第1のモバイルデバイスの位置の決定は、異なるデータ(たとえば、マルチラテレーション対基地局からの距離および角度)に基づき得る。したがって、方法1100のいくつかの実施形態によれば、第1のモバイルデバイスの位置を決定することは、(i)第1の時間差と第2の時間差とを使用して決定された、基地局と第2のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離と、(ii)複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、基地局と上記追加のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、マルチラテレーションを使用することを備え得る。
【0108】
[0115] ブロック1140における機能を実施するための手段は、図12に示されているような、バス1205、ワイヤレス通信インターフェース1230、デジタル信号プロセッサ(DSP)1220、(1つまたは複数の)処理ユニット1210、メモリ1260、および/またはモバイルデバイスの他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1140における機能を実施するための手段は、図13に示されているような、バス1305、ワイヤレス通信インターフェース1330、DSP1320、(1つまたは複数の)処理ユニット1310、メモリ1360、および/または基地局の他の構成要素を備え得る。追加または代替として、ブロック1140における機能を実施するための手段は、図14に示されているような、バス1405、通信サブシステム1430、(1つまたは複数の)処理ユニット1410、ワーキングメモリ1435、および/またはコンピュータの他の構成要素を備え得る。
【0109】
[0116] 図12は、UE105、UE145、ターゲットUE510、および/またはアンカーUE520など、モバイルデバイスおよび/またはUEに関して(たとえば、図1図11に関連して)上記で本明細書で説明されたように利用され得る、モバイルデバイス1200の一実施形態を示す。その上、モバイルデバイス1200は、図11に関して説明された第1および/または第2のモバイルデバイスと対応し得る。したがって、モバイルデバイス1200は、図11に示されている方法の機能のうちの1つまたは複数を実施することができる。図12は、様々な構成要素の一般化された図を提供するものにすぎず、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用され得ることに留意されたい。いくつかの事例では、図12によって示されている構成要素は、単一の物理デバイスに局所化され、および/または、異なる物理的ロケーション(たとえば、車両上の異なる物理的ロケーション)に配設され得る様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることに留意されたい。さらに、前記のように、前に説明された実施形態で説明されたUEの機能は、図12に示されているハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0110】
[0117] バス1205を介して電気的に結合され得る(または、適宜に、他の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備えるモバイルデバイス1200が示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、(DSPチップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)などの)1つまたは複数の専用プロセッサ、および/あるいは他の処理構造または手段を含むことができる、(1つまたは複数の)処理ユニット1210を含み得る。図12に示されているように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて別個のDSP1220を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、(1つまたは複数の)処理ユニット1210および/または(以下で説明される)ワイヤレス通信インターフェース1230において提供され得る。モバイルデバイス1200はまた、限定はしないが、1つまたは複数のキーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、マイクロフォン、ボタン、ダイヤル、スイッチなどを含むことができる、1つまたは複数の入力デバイス1270と、限定はしないが、1つまたは複数のディスプレイ(たとえば、タッチスクリーン)、発光ダイオード(LED)、スピーカーなどを含むことができる、1つまたは複数の出力デバイス1215とを含むことができる。
【0111】
[0118] モバイルデバイス1200はまた、限定はしないが、(Bluetoothデバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMAXデバイス、WANデバイス、および/または様々なセルラーデバイスなどの)モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットなどを備え得る、ワイヤレス通信インターフェース1230を含み得、これは、モバイルデバイス1200が、上記の実施形態において説明されたように他のデバイスと通信することを可能にし得る。ワイヤレス通信インターフェース1230は、データとシグナリングとが、本明細書で説明されるように、たとえば、eNB、gNB、ng-eNB、アクセスポイント、様々な基地局および/または他のアクセスノードタイプ、および/または他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、ならびに/あるいはTRPと通信可能に結合された任意の他の電子デバイスを介して、ネットワークのTRPを用いて通信される(たとえば、送信および受信される)ことを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号1234を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1232を介して行われ得る。いくつかの実施形態によれば、(1つまたは複数の)ワイヤレス通信アンテナ1232は、複数の個別アンテナ、アンテナアレイ、またはそれらの任意の組合せを備え得る。(1つまたは複数の)アンテナ1232は、ビーム(たとえば、TxビームおよびRxビーム)を使用してワイヤレス信号を送信および受信することが可能であり得る。ビームフォーメーションは、それぞれ、デジタルおよび/またはアナログ回路を用いて、デジタルおよび/またはアナログビームフォーメーション技法を使用して実施され得る。ワイヤレス通信インターフェース1230はそのような回路を含み得る。
【0112】
[0119] 所望の機能に応じて、ワイヤレス通信インターフェース1230は、基地局(たとえば、ng-eNBおよびgNB)ならびにワイヤレスデバイスおよびアクセスポイントなどの他の地上トランシーバと通信するために別個の受信機および送信機、あるいはトランシーバ、送信機、および/または受信機の任意の組合せを備え得る。モバイルデバイス1200は、様々なネットワークタイプを備え得る異なるデータネットワークと通信し得る。たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)は、CDMAネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、CDMA2000、WCDMAなど、1つまたは複数のRATを実装し得る。CDMA2000は、IS-95、IS-2000および/またはIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。OFDMAネットワークは、LTE、LTEアドバンスト、5G NRなどを採用し得る。5G NR、LTE、LTEアドバンスト、GSM、およびWCDMAは、3GPPからの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト3」(「3GPP2」)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公的に入手可能である。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)はまた、IEEE802.11xネットワークであり得、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)は、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。また、本明細書で説明される技法は、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。
【0113】
[0120] モバイルデバイス1200はさらに、(1つまたは複数の)センサー1240を含むことができる。(1つまたは複数の)センサー1240は、限定はしないが、1つまたは複数の慣性センサーおよび/または他のセンサー(たとえば、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)カメラ、(1つまたは複数の)磁力計、(1つまたは複数の)高度計、(1つまたは複数の)マイクロフォン、(1つまたは複数の)近接度センサー、(1つまたは複数の)光センサー、(1つまたは複数の)気圧計など)を備え得、それらのうちのいくつかは、位置関係測定値および/または他の情報を取得するために使用され得る。
【0114】
[0121] モバイルデバイス1200の実施形態はまた、(アンテナ1232と同じであり得る)アンテナ1282を使用して1つまたは複数の全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)衛星から信号1284を受信することが可能なGNSS受信機1280を含み得る。GNSS信号測定に基づく測位は、本明細書で説明される技法を補完し、および/または組み込むために、利用され得る。GNSS受信機1280は、従来の技法を使用して、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、日本上空の準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空のインド地域ナビゲーション衛星システム(IRNSS)、中国上空のBeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)など、GNSSシステムのGNSS衛星110からモバイルデバイス1200の位置を抽出することができる。その上、GNSS受信機1280は、たとえば、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、およびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:Geo Augmented Navigation system)など、1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられるかまたはさもなければそれらとともに使用するために可能にされ得る、様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:Satellite Based Augmentation System))とともに使用され得る。
【0115】
[0122] GNSS受信機1280は別個の構成要素として図12に示されているが、実施形態はそのように限定されないことに留意されたい。本明細書で使用される「GNSS受信機」という用語は、GNSS測定値(GNSS衛星からの測定値)を取得するように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を備え得る。いくつかの実施形態では、したがって、GNSS受信機は、(1つまたは複数の)処理ユニット1210、DSP1220、および/またはワイヤレス通信インターフェース1230内の(たとえば、モデム中の)処理ユニットなど、1つまたは複数の処理ユニットによって(ソフトウェアとして)実行される測定エンジンを備え得る。GNSS受信機はまた、随意に、拡張カルマンフィルタ(EKF)、重み付き最小2乗(WLS)、ハッチフィルタ、粒子フィルタなどを使用してGNSS受信機の位置を決定するために測定エンジンからのGNSS測定値を使用することができる、測位エンジンを含み得る。測位エンジンはまた、(1つまたは複数の)処理ユニット1210またはDSP1220など、1つまたは複数の処理ユニットによって実行され得る。
【0116】
[0123] モバイルデバイス1200はさらに、メモリ1260を含み、および/またはそれと通信していることがある。メモリ1260は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージと、ディスクドライブと、ドライブアレイと、光ストレージデバイスと、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得るランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読取り専用メモリ(ROM)などのソリッドステートストレージデバイスとを含むことができる。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0117】
[0124] モバイルデバイス1200のメモリ1260はまた、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは、本明細書で説明されるような、他の実施形態によって提供される、方法を実装するように、および/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーションプログラムなどの他のコードを含む、(図12に示されていない)ソフトウェア要素を備えることができる。単に例として、上記で説明された(1つまたは複数の)方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、モバイルデバイス1200(および/あるいはモバイルデバイス1200内の(1つまたは複数の)処理ユニット1210またはDSP1220)によって実行可能であるメモリ1260中のコードおよび/または命令として実装され得る。一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、および/または適応させるために使用され得る。
【0118】
[0125] 図13は、基地局120、gNB210、ng-eNB214、および/あるいは他のタイプの基地局またはTRPに関して(たとえば、図1図12に関連して)上記で本明細書で説明されたように利用され得る、基地局1300の一実施形態を示す。図13は、様々な構成要素の一般化された図を提供するものにすぎず、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用され得ることに留意されたい。
【0119】
[0126] バス1305を介して電気的に結合され得る(または、適宜に、他の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備える基地局120が示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、(DSPチップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、ASICなどの)1つまたは複数の専用プロセッサ、および/あるいは他の処理構造または手段を含むことができる、(1つまたは複数の)処理ユニット1310を含み得る。図13に示されているように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて別個のDSP1320を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、いくつかの実施形態によれば、(1つまたは複数の)処理ユニット1310および/または(以下で説明される)ワイヤレス通信インターフェース1330において提供され得る。基地局120はまた、限定はしないが、キーボード、ディスプレイ、マウス、マイクロフォン、(1つまたは複数の)ボタン、(1つまたは複数の)ダイヤル、(1つまたは複数の)スイッチなどを含むことができる、1つまたは複数の入力デバイスと、限定はしないが、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、スピーカーなどを含むことができる1つまたは複数の出力デバイスとを含むことができる。
【0120】
[0127] 基地局120は、限定はしないが、(Bluetoothデバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMAXデバイス、セルラー通信設備などの)モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットなどを備え得る、ワイヤレス通信インターフェース1330をも含み得、これは、基地局120が、本明細書で説明されるように通信することを可能にし得る。ワイヤレス通信インターフェース1330は、データとシグナリングとが、UE、他の基地局/TRP(たとえば、eNB、gNB、およびng-eNB)、および/または他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、ならびに/あるいは本明細書で説明される任意の他の電子デバイスに通信される(たとえば、送信および受信される)ことを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号1334を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1332を介して行われ得る。
【0121】
[0128] 基地局120はまた、ワイヤライン通信技術のサポートを含むことができる、ネットワークインターフェース1380を含み得る。ネットワークインターフェース1380は、モデム、ネットワークカード、チップセットなどを含み得る。ネットワークインターフェース1380は、データが、本明細書で説明されるネットワーク、通信ネットワークサーバ、コンピュータシステム、および/または任意の他の電子デバイスと交換されることを可能にするために、1つまたは複数の入力および/または出力通信インターフェースを含み得る。
【0122】
[0129] 多くの実施形態では、基地局120はメモリ1360をさらに備え得る。メモリ1360は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージと、ディスクドライブと、ドライブアレイと、光ストレージデバイスと、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得るRAM、および/またはROMなどのソリッドステートストレージデバイスとを含むことができる。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0123】
[0130] 基地局120のメモリ1360はまた、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは、本明細書で説明されるような、他の実施形態によって提供される、方法を実装するように、および/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーションプログラムなどの他のコードを含む、(図13に示されていない)ソフトウェア要素を備え得る。単に例として、上記で説明された(1つまたは複数の)方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、基地局120(および/あるいは基地局120内の(1つまたは複数の)処理ユニット1310またはDSP1320)によって実行可能であるメモリ1360中のコードおよび/または命令として実装され得る。一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、および/または適応させるために使用され得る。
【0124】
[0131] 図14は、本明細書の実施形態で説明される1つまたは複数のネットワーク構成要素(たとえば、ロケーションサーバ160、LMF220など)の機能を提供するために全体的または部分的に使用され得る、コンピュータシステム1400の一実施形態のブロック図である。図14は、様々な構成要素の一般化された図を提供するものにすぎず、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用され得ることに留意されたい。したがって、図14は、個々のシステム要素が、比較的分離された、または比較的より統合された様式でどのように実装され得るかを広く示す。さらに、図14によって示されている構成要素は、単一のデバイスに局所化され、および/または、異なる地理的ロケーションに配設され得る様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることに留意されたい。
【0125】
[0132] バス1405を介して電気的に結合され得る(または適宜に、他の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム1400が示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサなどの)1つまたは複数の専用プロセッサ、および/または本明細書で説明される方法のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る他の処理構造を備え得る、(1つまたは複数の)処理ユニット1410を含み得る。コンピュータシステム1400はまた、限定はしないが、マウス、キーボード、カメラ、マイクロフォンなどを備え得る1つまたは複数の入力デバイス1415と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタなどを備え得る1つまたは複数の出力デバイス1420とを備え得る。
【0126】
[0133] コンピュータシステム1400は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、ならびに/あるいは限定はしないが、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光ストレージデバイス、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得るRAMおよび/またはROMなどのソリッドステートストレージデバイスを備え得る、1つまたは複数の非一時的ストレージデバイス1425をさらに含み得る(および/またはそれらと通信していることがある)。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。そのようなデータストアは、本明細書で説明されるように、ハブを介して1つまたは複数のデバイスに送られるべきメッセージおよび/または他の情報を記憶および管理するために使用される(1つまたは複数の)データベースおよび/または他のデータ構造を含み得る。
【0127】
[0134] コンピュータシステム1400はまた、ワイヤレス通信インターフェース1433によって管理および制御されるワイヤレス通信技術、ならびにワイヤード技術(イーサネット(登録商標)、同軸通信、ユニバーサルシリアルバス(USB)など)を備え得る、通信サブシステム1430を含み得る。ワイヤレス通信インターフェース1433は、(1つまたは複数の)ワイヤレスアンテナ1450を介してワイヤレス信号1455(たとえば、5G NRまたはLTEによる信号)を送り、受信し得る。したがって、通信サブシステム1430は、コンピュータシステム1400が、本明細書で説明される通信ネットワークのいずれかまたはすべての上で、ユーザ機器(UE)、基地局および/または他のTRP、ならびに/あるいは本明細書で説明される任意の他の電子デバイスを含むそれぞれのネットワーク上の任意のデバイスに通信することを可能にし得る、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスまたはワイヤード)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットなどを備え得る。したがって、通信サブシステム1430は、本明細書の実施形態で説明されるようにデータを受信し、送るために使用され得る。
【0128】
[0135] 多くの実施形態では、コンピュータシステム1400は、上記で説明されたように、RAMまたはROMデバイスを備え得る、ワーキングメモリ1435をさらに備える。ワーキングメモリ1435内に配置されるものとして示されているソフトウェア要素は、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは他の実施形態によって提供される方法を実装し、および/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム1440、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーション1445などの他のコードを備え得る。単なる例として、上記で説明された(1つまたは複数の)方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、コンピュータ(および/またはコンピュータ内の処理ユニット)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得、一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、および/または適応させるために使用され得る。
【0129】
[0136] これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明された(1つまたは複数の)ストレージデバイス1425などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。いくつかの場合には、記憶媒体は、コンピュータシステム1400などのコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個(たとえば、光ディスクなどのリムーバブル媒体)であり得、ならびに/あるいは、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適応させるために使用され得るようなインストールパッケージで提供され得る。これらの命令は、コンピュータシステム1400によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、ならびに/あるいは、(たとえば、一般に利用可能な様々なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンピュータシステム1400上でコンパイルおよび/またはインストールしたときに、次いで実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
【0130】
[0137] 実質的な変形形態が、特定の要件に従って行われ得ることが当業者には明らかであろう。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいはハードウェア、(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で特定の要素が実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
【0131】
[0138] 添付の図を参照すると、メモリを含むことができる構成要素は、非一時的機械可読媒体を含むことができる。本明細書で使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の記憶媒体を指す。上記で提供された実施形態では、様々な機械可読媒体が、実行のために処理ユニットおよび/または(1つまたは複数の)他のデバイスに命令/コードを提供することに関与し得る。追加または代替として、機械可読媒体は、そのような命令/コードを記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体は物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、磁気および/または光媒体、穴のパターンをもつ任意の他の物理媒体、RAM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、あるいはコンピュータが命令および/またはコードをそれから読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0132】
[0139] 本明細書で説明される方法、システム、およびデバイスは、例である。様々な実施形態は、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わせられ得る。実施形態の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。本明細書で提供される図の様々な構成要素は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施され得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、それらの例は本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない。
【0133】
[0140] 主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、情報、値、要素、記号、文字、変数、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。ただし、これらまたは同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられるべきものであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、上記の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」、「確認すること」、「識別すること」、「関連付けること」、「測定すること」、「実施すること」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストでは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報ストレージデバイス、送信デバイス、あるいはディスプレイデバイス内の電子的、電気的、または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0134】
[0141] 本明細書で使用される「および」および「または」という用語は、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味するものとする。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、または特性について説明するために使用され得るか、あるいは特徴、構造、または特性の何らかの組合せについて説明するために使用され得る。ただし、これは例示的な例にすぎないこと、および請求される主題がこの例に限定されないことに留意されたい。さらに、「のうちの少なくとも1つ」という用語は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、A、AB、AA、AAB、AABBCCCなど、A、B、および/またはCの任意の組合せを意味すると解釈され得る。
【0135】
[0142] いくつかの実施形態について説明したが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素にすぎないことがあり、他のルールが、様々な実施形態の適用例よりも優先するかまたはさもなければ様々な実施形態の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかのステップが行われ得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定しない。
【0136】
[0143] この説明に鑑みて、実施形態は、特徴の異なる組合せを含み得る。実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0137】
[0144] この説明に鑑みて、実施形態は、特徴の異なる組合せを含み得る。実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0138】
条項1. 第1のモバイルデバイスの位置を決定する方法であって、方法は、第1の時間差を取得することと、ここにおいて、第1の時間差が、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号が、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、第2の時間差を取得することと、ここにおいて、第2の時間差が、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定することと、第1のモバイルデバイスの位置を提供することとを備える、方法。
【0139】
条項2. 基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とを取得することをさらに備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とにさらに基づく、条項1に記載の方法。
【0140】
条項3. 第1のモバイルデバイスに第1の構成を送ることと、ここにおいて、第1の構成が、DL送信を受信するように第1のモバイルデバイスを構成する、第2のモバイルデバイスに第2の構成を送ることと、ここにおいて、第2の構成は、第1のモバイルデバイスがダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、第1のワイヤレス基準信号を送信するように第2のモバイルデバイスを構成する、をさらに備える、条項1から2のいずれかに記載の方法。
【0141】
条項4. 第1の構成を送ること、第2の構成を送ること、またはその両方が、ロケーションサーバまたは基地局によって実施される、条項3に記載の方法。
【0142】
条項5. 第1のモバイルデバイスの位置が基地局によって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、基地局において第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得することが、基地局を用いて第2の時間差を測定することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送ることを備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0143】
条項6. 第1のモバイルデバイスの位置がロケーションサーバによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、ロケーションサーバにおいて第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得することが、ロケーションサーバにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報をロケーションサーバから要求元エンティティに送ることを備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0144】
条項7. 第1の時間差または第2の時間差を取得することより前に、ロケーションサーバにおいて、要求元エンティティからの第1のモバイルデバイスの位置についての要求を受信することをさらに備える、条項6に記載の方法。
【0145】
条項8. 第1のモバイルデバイスの位置が第1のモバイルデバイスによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、第1のモバイルデバイスにおいて第1の時間差を測定することを備え、第2の時間差を取得することが、第1のモバイルデバイスにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を、第1のモバイルデバイスのユーザインターフェースを介して提供すること、第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供すること、またはその両方を備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0146】
条項9. 第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0147】
条項10. 第2のワイヤレス基準信号が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、またはSRS、あるいはそれらの組合せを備えるアップリンク(UL)送信を備える、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0148】
条項11. 基地局における第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と基地局における第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定することをさらに備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、AoAにさらに基づく、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0149】
条項12. 第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、第1の時間差と第2の時間差とを使用して決定された、基地局と第2のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離と、複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、基地局と上記追加のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、マルチラテレーションを使用することを備える、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0150】
条項13. 第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号が、第2のワイヤレス基準信号を備える、条項1から12のいずれかに記載の方法。
【0151】
条項14. 第1のモバイルデバイスの位置を決定するためのネットワーク接続されたデバイスであって、ネットワーク接続されたデバイスが、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、ここにおいて、1つまたは複数のプロセッサは、第1の時間差を取得することと、ここにおいて、第1の時間差が、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号が、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、第2の時間差を取得することと、ここにおいて、第2の時間差が、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定することと、第1のモバイルデバイスの位置を提供することとを行うように構成された、ネットワーク接続されたデバイス。
【0152】
条項15. 1つまたは複数のプロセッサが、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とを取得するようにさらに構成され、ここにおいて、1つまたは複数のプロセッサが、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とにさらに基づいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定するように構成された、条項14に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0153】
条項16. 1つまたは複数のプロセッサは、第1のモバイルデバイスに第1の構成を送ることと、ここにおいて、第1の構成が、DL送信を受信するように第1のモバイルデバイスを構成する、第2のモバイルデバイスに第2の構成を送ることと、ここにおいて、第2の構成は、第1のモバイルデバイスがダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、第1のワイヤレス基準信号を送信するように第2のモバイルデバイスを構成する、を行うようにさらに構成された、条項14から15のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0154】
条項17. 第1の構成を送ること、第2の構成を送ること、またはその両方が、ロケーションサーバまたは基地局によって実施される、条項16に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0155】
条項18. 第1のモバイルデバイスの位置が基地局によって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、基地局において第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得することが、基地局を用いて第2の時間差を測定することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送ることを備える、条項14から17のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0156】
条項19. 第1のモバイルデバイスの位置がロケーションサーバによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、ロケーションサーバにおいて第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得することが、ロケーションサーバにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報をロケーションサーバから要求元エンティティに送ることを備える、条項14から17のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0157】
条項20. 1つまたは複数のプロセッサが、第1の時間差または第2の時間差を取得することより前に、ロケーションサーバにおいて、要求元エンティティからの第1のモバイルデバイスの位置についての要求を受信するようにさらに構成された、条項19に記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0158】
条項21. 第1のモバイルデバイスの位置が第1のモバイルデバイスによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、第1のモバイルデバイスにおいて第1の時間差を測定することを備え、第2の時間差を取得することが、第1のモバイルデバイスにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を、第1のモバイルデバイスのユーザインターフェースを介して提供すること、第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供すること、またはその両方を備える、条項14から17のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0159】
条項22. 第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、条項14から21のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0160】
条項23. 第2のワイヤレス基準信号が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、またはSRS、あるいはそれらの組合せを備えるアップリンク(UL)送信を備える、条項14から22のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0161】
条項24. 1つまたは複数のプロセッサが、基地局における第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と基地局における第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定するようにさらに構成され、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、AoAにさらに基づく、条項14から23のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0162】
条項25. 1つまたは複数のプロセッサが、第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、第1の時間差と第2の時間差とを使用して決定された、基地局と第2のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離と、複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、基地局と上記追加のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、マルチラテレーションを使用するように構成された、条項14から23のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0163】
条項26. 第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号が、第2のワイヤレス基準信号を備える、条項14から25のいずれかに記載のネットワーク接続されたデバイス。
【0164】
条項27. 第1のモバイルデバイスの位置を決定するための装置であって、装置は、第1の時間差を取得するための手段と、ここにおいて、第1の時間差が、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号が、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、第2の時間差を取得するための手段と、ここにおいて、第2の時間差が、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するための手段と、第1のモバイルデバイスの位置を提供するための手段とを備える、装置。
【0165】
条項28. 基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とを取得するための手段をさらに備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定するための手段が、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とにさらに基づく、条項27に記載の装置。
【0166】
条項29. 第1のモバイルデバイスに第1の構成を送るための手段と、ここにおいて、第1の構成が、DL送信を受信するように第1のモバイルデバイスを構成する、第2のモバイルデバイスに第2の構成を送るための手段と、ここにおいて、第2の構成は、第1のモバイルデバイスがダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、第1のワイヤレス基準信号を送信するように第2のモバイルデバイスを構成する、をさらに備える、条項27から28のいずれかに記載の装置。
【0167】
条項30. 第1の構成を送ること、第2の構成を送ること、またはその両方が、ロケーションサーバまたは基地局によって実施される、条項29に記載の装置。
【0168】
条項31. 第1のモバイルデバイスの位置が基地局によって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得するための手段が、基地局において第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得するための手段が、基地局を用いて第2の時間差を測定することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供するための手段が、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送ることを備える、条項27から30のいずれかに記載の装置。
【0169】
条項32. 第1のモバイルデバイスの位置がロケーションサーバによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得するための手段が、ロケーションサーバにおいて第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得するための手段が、ロケーションサーバにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供するための手段が、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報をロケーションサーバから要求元エンティティに送ることを備える、条項27から30のいずれかに記載の装置。
【0170】
条項33. 第1の時間差または第2の時間差を取得することより前に、ロケーションサーバにおいて、要求元エンティティからの第1のモバイルデバイスの位置についての要求を受信するための手段をさらに備える、条項32に記載の装置。
【0171】
条項34. 第1のモバイルデバイスの位置が第1のモバイルデバイスによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得するための手段が、第1のモバイルデバイスにおいて第1の時間差を測定することを備え、第2の時間差を取得するための手段が、第1のモバイルデバイスにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供するための手段が、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を、第1のモバイルデバイスのユーザインターフェース、第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーション、またはその両方を介して提供することを備える、条項27から30のいずれかに記載の装置。
【0172】
条項35. 第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、条項27から34のいずれかに記載の装置。
【0173】
条項36. 第2のワイヤレス基準信号が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、またはSRS、あるいはそれらの組合せを備えるアップリンク(UL)送信を備える、条項27から35のいずれかに記載の装置。
【0174】
条項37. 基地局における第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と基地局における第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定するための手段をさらに備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、AoAにさらに基づく、条項27から36のいずれかに記載の装置。
【0175】
条項38. 第1のモバイルデバイスの位置を決定するための手段が、第1の時間差と第2の時間差とを使用して決定された、基地局と第2のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離と、複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、基地局と上記追加のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、マルチラテレーションを使用するための手段を備える、条項27から36のいずれかに記載の装置。
【0176】
条項39. 第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号が、第2のワイヤレス基準信号を備える、条項27から38のいずれかに記載の装置。
【0177】
条項40. 第1のモバイルデバイスの位置を決定するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、第1の時間差を取得することと、ここにおいて、第1の時間差が、第2のモバイルデバイスによって送信された第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着する時間と、第1のモバイルデバイスが第2のワイヤレス基準信号を送信する時間との間の時間差を備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスが、時分割複信(TDD)を採用するワイヤレス通信ネットワークに通信可能にリンクされ、第1のワイヤレス基準信号が、第1のモバイルデバイスがネットワークエンティティからダウンリンク(DL)送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、クロスリンク干渉(CLI)送信を備える、第2の時間差を取得することと、ここにおいて、第2の時間差が、第1のワイヤレス基準信号がワイヤレス通信ネットワークの基地局に到着する時間と、第2のワイヤレス基準信号が基地局に到着する時間との間の時間差を備える、第1の時間差と第2の時間差とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定することと、第1のモバイルデバイスの位置を提供することとを行うためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0178】
条項41. 基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とを取得することをさらに備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、基地局の位置と第2のモバイルデバイスの位置とにさらに基づく、条項40に記載のコンピュータ可読媒体。
【0179】
条項42. 第1のモバイルデバイスに第1の構成を送ることと、ここにおいて、第1の構成が、DL送信を受信するように第1のモバイルデバイスを構成する、第2のモバイルデバイスに第2の構成を送ることと、ここにおいて、第2の構成は、第1のモバイルデバイスがダウンリンクDL送信をその間に受信するように構成される時間において、第1のワイヤレス基準信号が第1のモバイルデバイスに到着するように、第1のワイヤレス基準信号を送信するように第2のモバイルデバイスを構成する、をさらに備える、条項40から41のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0180】
条項43. 第1の構成を送ること、第2の構成を送ること、またはその両方が、ロケーションサーバまたは基地局によって実施される、条項42に記載のコンピュータ可読媒体。
【0181】
条項44. 第1のモバイルデバイスの位置が基地局によって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、基地局において第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得することが、基地局を用いて第2の時間差を測定することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を第1のモバイルデバイスまたはロケーションサーバに送ることを備える、条項40から43のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0182】
条項45. 第1のモバイルデバイスの位置がロケーションサーバによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、ロケーションサーバにおいて第1のモバイルデバイスから第1の時間差を受信することを備え、第2の時間差を取得することが、ロケーションサーバにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報をロケーションサーバから要求元エンティティに送ることを備える、条項40から43のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0183】
条項46. 第1の時間差または第2の時間差を取得することより前に、ロケーションサーバにおいて、要求元エンティティからの第1のモバイルデバイスの位置についての要求を受信することをさらに備える、条項45に記載のコンピュータ可読媒体。
【0184】
条項47. 第1のモバイルデバイスの位置が第1のモバイルデバイスによって決定され、ここにおいて、第1の時間差を取得することが、第1のモバイルデバイスにおいて第1の時間差を測定することを備え、第2の時間差を取得することが、第1のモバイルデバイスにおいて基地局から第2の時間差を受信することを備え、第1のモバイルデバイスの位置を提供することが、第1のモバイルデバイスの位置を示す情報を、第1のモバイルデバイスのユーザ、第1のモバイルデバイスによって実行されるアプリケーション、またはその両方に提供することを備える、条項40から43のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0185】
条項48. 第1のワイヤレス基準信号がサウンディング基準信号(SRS)を備える、条項40から47のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0186】
条項49. 第2のワイヤレス基準信号が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル、またはSRS、あるいはそれらの組合せを備えるアップリンク(UL)送信を備える、条項40から48のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0187】
条項50. 基地局における第1のワイヤレス基準信号の到着角度(AoA)と基地局における第2のワイヤレス基準信号のAoAとの間の差を決定することをさらに備え、ここにおいて、第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、AoAにさらに基づく、条項40から49のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0188】
条項51. 第1のモバイルデバイスの位置を決定することが、第1の時間差と第2の時間差とを使用して決定された、基地局と第2のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離と、複数の追加のモバイルデバイスによって送信されたワイヤレス基準信号と第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号とから決定された、基地局と上記追加のモバイルデバイスとからの第1のモバイルデバイスの距離とに基づいて第1のモバイルデバイスの位置を決定するために、マルチラテレーションを使用することを備える、条項40から49のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
【0189】
条項52. 第1のモバイルデバイスによって送信された1つまたは複数のワイヤレス基準信号が、第2のワイヤレス基準信号を備える、条項40から51のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体。
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【国際調査報告】