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特表2024-521210シャント及びパターン化された金属トレースを備える半導体パッケージ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-28
(54)【発明の名称】シャント及びパターン化された金属トレースを備える半導体パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20240521BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H01L23/12 501C
H05K3/46 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574136
(86)(22)【出願日】2021-05-31
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2021097333
(87)【国際公開番号】W WO2022252030
(87)【国際公開日】2022-12-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(72)【発明者】
【氏名】イキ タン
(72)【発明者】
【氏名】ラジェン マニコン ムルガン
(72)【発明者】
【氏名】リアン ワン
(72)【発明者】
【氏名】マカラン ラムクリシュナ クルカルニ
(72)【発明者】
【氏名】ジエ チェン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン アルフレッド クンメル
【テーマコード(参考)】
5E316
【Fターム(参考)】
5E316AA32
5E316AA43
5E316CC09
5E316CC17
5E316CC32
5E316CC38
5E316DD22
5E316FF04
5E316FF07
5E316FF09
5E316GG15
5E316GG17
5E316GG22
5E316HH40
5E316JJ12
5E316JJ13
5E316JJ23
(57)【要約】
半導体パッケージ(100)は、第1の誘電体基板層(128)内に埋め込まれた半導体ダイ(130)及びシャント(140)を含む第1の層(128)と、それを介して延在する金属ピラー(122A~122C)とを含む。半導体パッケージは第1の層上に積層された第2の層をさらに含み、第2の層は、第1の誘電体基板層上にパターン化された金属トレース(150A~150C)と金属トレースの上の第2の誘電体基板層(158)とを含む。金属トレースは、シャントの第1の部分を金属ピラーの第1の金属ピラー(122A)に電気接続し、シャントの第2の部分を金属ピラーの第2の金属ピラー(122B)に電気接続する。半導体パッケージは、第1の層に対して第2の層とは反対側のベース層をさらに含み、ベース層は半導体パッケージのための露出した電気的コンタクトパッド(112A~112E)を形成し、電気的コンタクトパッドは、シャント、金属ピラー、及び半導体ダイへの電気接続を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージであって、
第1の誘電体基板層内に埋め込まれた半導体ダイ及びシャントと、前記第1の誘電体基板層を介して延在する金属ピラーとを含む、第1の層、
前記第1の層上に積層された第2の層であって、前記第1の誘電体基板層上にパターン化された金属トレースと、前記金属トレース上の第2の誘電体基板層とを含む、前記第2の層、及び
前記第1の層に対して前記第2の層とは反対側のベース層、
を含み、
前記金属トレースが、前記シャントの第1の部分を前記金属ピラーの第1の金属ピラーに電気的に接続し、前記金属トレースが、前記シャントの第2の部分を前記金属ピラーの第2の金属ピラーに電気的に接続し、
前記ベース層が、前記半導体パッケージのための露出した電気的コンタクトパッドを形成し、前記電気的コンタクトパッドが、前記シャントと、前記金属ピラーと、前記半導体ダイとへの電気接続を提供する、
半導体パッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、前記金属トレースが第1の金属トレースであり、
前記ベース層がさらに、前記半導体ダイ及び前記シャントに対して前記第1の金属トレースとは反対側の前記第1の誘電体基板層上にパターン化された第2の金属トレースと、前記第2の金属トレースの上の第3の誘電体基板層とを含み、
前記第2の金属トレースが、前記シャントと前記金属ピラーと前記半導体ダイとに前記電気的コンタクトパッドを電気的に接続する、
半導体パッケージ。
【請求項3】
請求項2に記載の半導体パッケージであって、前記半導体ダイの不活性表面と前記第2の金属トレースとの間に誘電体フィルムをさらに含む、半導体パッケージ。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体パッケージであって、
前記誘電体フィルムが第1の誘電体フィルムであり、前記半導体パッケージが、前記シャントと前記第2の金属トレースとの間に第2の誘電体フィルムをさらに含み、
前記第2の金属トレースを前記シャントに電気的に接続するために、前記第2の金属トレースが前記第2の誘電体フィルム内のビアを充填する、
半導体パッケージ。
【請求項5】
請求項2に記載の半導体パッケージであって、前記金属ピラーが、前記シャントの第1の側と直接接する前記第1の金属トレースの部分と、前記シャントの第2の側と直接接する前記第2の金属トレースの部分との間に延在する金属ピラーを含む、半導体パッケージ。
【請求項6】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記第1の誘電体基板層が、前記シャントの前記第1及び第2の部分の上にビアを形成し、
前記金属トレースが前記ビアを充填して、前記シャントの前記第1及び第2の部分を前記金属トレースを介して前記第1及び第2の金属ピラーに電気的に接続する、
半導体パッケージ。
【請求項7】
請求項6に記載の半導体パッケージであって、
前記ビアが、前記シャントに近接する第1のトレンチ及び第2のトレンチを形成し、
前記金属トレースが、前記シャントを前記第1のトレンチを介して前記第1の金属ピラーに電気的に接続し、
前記金属トレースが、前記シャントを前記第2のトレンチを介して前記第2の金属ピラーに電気的に接続する、
半導体パッケージ。
【請求項8】
請求項6に記載の半導体パッケージであって、
前記ビアがビアの第1のセットであり、
前記半導体ダイが、前記半導体ダイの機能回路要素への電気的接続を提供するボンドパッドを含み、
前記第1の誘電体基板層が、前記ボンドパッドの上にビアの第2のセットを形成し、
前記金属トレースが前記ビアの第2のセットを充填して、前記機能回路要素を前記金属トレースに電気的に接続する、
半導体パッケージ。
【請求項9】
請求項8に記載の半導体パッケージであって、前記金属トレースが、前記半導体ダイを前記金属ピラーの金属ピラーのサブセットに電気的に接続する、半導体パッケージ。
【請求項10】
半導体パッケージを形成する方法であって、
半導体ダイと、シャントと、金属ピラーとを覆う第1の誘電体基板層を研削することであって、それにより、前記第1の誘電体基板層の表面に近接する前記金属ピラーの遠端を露出させる、前記研削することと、
前記第1の誘電体基板層の上に金属トレースをパターン化することであって、それにより、前記シャントの第1の部分を前記金属ピラーの第1の金属ピラーに電気的に接続し、前記シャントの第2の部分を前記金属ピラーの第2の金属ピラーに電気的に接続する、前記パターン化することと、
前記金属トレース及び前記第1の誘電体基板層の上に第2の誘電体基板層を適用することと、
前記第1の層に対して前記第2の誘電体基板層とは反対側の前記第1の誘電体基板層の上にベース層を形成することと、
を含み、
前記ベース層が、前記半導体パッケージのための露出された電気的コンタクトパッドを形成し、前記電気的コンタクトパッドが、前記シャントと前記金属ピラーと前記半導体ダイとへの電気接続を提供する、
方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記半導体ダイ及び前記金属ピラーを前記第1の誘電体基板層で覆うため、前記半導体ダイと前記シャントと前記金属ピラーとの上に前記第1の誘電体基板層を成形することをさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記半導体ダイと前記シャントと前記金属ピラーとの上に前記第1の誘電体基板層を成形する前に、
前記半導体ダイ及び前記シャントをキャリアに実装することと、
前記金属ピラーを前記キャリア上にめっきすることと、
をさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、前記金属トレースをパターン化した後、前記半導体ダイと、前記シャントと、前記金属ピラーと、前記第1の誘電体基板層と、前記金属トレースとを含むサブアセンブリを、前記キャリアから除去することをさらに含む、方法。
【請求項14】
請求項10に記載の方法であって、前記シャントの前記第1及び第2の部分を露出させるために、前記第1の誘電体基板層内にビアを穿孔することをさらに含み、
前記金属トレースが前記ビアを充填して、前記シャントの前記第1及び第2の部分を、前記金属トレースを介して前記第1及び第2の金属ピラーに電気的に接続する、
方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、前記第1の誘電体基板層に前記ビアを穿孔することが、前記ビアをレーザー穿孔することを含む、方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法であって、
前記ビアが、前記シャントに近接する第1のトレンチ及び第2のトレンチを形成し、
前記金属トレースが、前記シャントを前記第1のトレンチを介して前記第1の金属ピラーに電気的に接続し、
前記金属トレースが、前記シャントを前記第2のトレンチを介して前記第2の金属ピラーに電気的に接続する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
前記ビアがビアの第1のセットであり、
前記半導体ダイが、前記半導体ダイの機能回路要素への電気的接続を提供するボンドパッドを含み、
前記方法が、前記ボンドパッドの上の前記第1の誘電体基板層内にビアの第2のセットを穿孔することをさらに含み、
前記金属トレースが前記ビアの第2のセットを充填して、前記機能回路要素を前記金属トレースに電気的に接続する、方法。
【請求項18】
請求項10に記載の方法であって、
前記金属トレースが第1の金属トレースであり、
前記方法が、前記第1の金属トレースとは反対側の前記第1の誘電体基板層上に第2の金属トレースをパターン化することをさらに含み、
前記第2の金属トレースが、前記金属ピラーと前記電気的コンタクトパッドとの間の電気的接続を提供する、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、前記半導体パッケージの外側表面上に露出された前記電気的コンタクトパッドを残して、前記第2の金属トレースの上に第3の誘電体基板層を成形することをさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法であって、前記第2の金属トレースの上に前記電気的コンタクトパッドを形成するため、前記第2の金属トレースの上に金属層をめっきすることをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は半導体パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
電子パッケージ技術は、小型化、集積化、及び高速化を目指し続けている。半導体パッケージは、集積回路チップ又は半導体ダイ及び関連するボンドワイヤに対するサポートを提供し、周囲環境からの保護を提供し、プリント回路基板(PCB)などの外部構成要素へのダイの表面実装や外部構成要素との相互接続を可能にする。リードフレーム半導体パッケージは、よく知られており、集積回路(IC)などの様々な半導体パッケージを収容、取り付け、相互接続するために、電子機器業界において広く用いられている。
【0003】
従来のリードフレームは典型的に、フラットストック金属のシートからダイスタンプ(die-stamp)され、パッケージ製造の間、矩形フレームを形成するサイドレールによって中央領域の周りに平面配置で一時的に共に保持される複数の金属リードを含む。半導体ダイのための実装パッドが、フレームに取り付けられた「タイバー」によって中央領域内に支持される。リードは、フレームと一体化された第1の端部から、ダイパッドに近接するがダイパッドから離間している反対の第2の端部まで延在する。
【0004】
製造の間、半導体ダイは典型的に、リードフレームのダイパッド上に実装され、リードフレームのリードにワイヤボンディングされるか、クリップされるか、又はその他の方式で結合される。他のデバイスも同様にリードフレームパッド上に実装し得る。アセンブリ全体は後に、潜在的に損傷させる熱、物理的外傷、及びその他の有害な要因からアセンブリを保護するために、エポキシなどの成形化合物内に封入される。完成した成形されたアセンブリは、半導体パッケージ、又はより簡単にはパッケージと呼ばれる。
【発明の概要】
【0005】
本明細書に開示されるパッケージは、電気的コンタクトパッド、埋め込み半導体ダイ、シャント、及びベース層の上の金属ピラーを含むベース層と、シャント及びダイ上にパターン化され、シャント及びダイを金属ピラーを介して電気的コンタクトパッドに電気的に接続する、金属トレースとを含む。ベース層は、金属ピラー及びシャントと電気的コンタクトパッドとの間に導電経路を提供する、第2の金属トレースを含み得る。いくつかの例において、そのようなパッケージは電流感知のためにシャントと増幅器とを組み合わせ得る。開示される例は、シャントと電気コンタクトパッドとの間のワイヤボンド及び/又ははんだ接続を低減又は排除することによって、及び/又は、スタンプされたリードフレームをベース層内の第2の金属トレースで置換することによって、従来の設計と比較してパッケージ信頼性を改善し得る。
【0006】
一例において、半導体パッケージが、半導体ダイと第1の誘電体基板層内の埋め込みシャントと
を含む第1の層と、第1の誘電体基板層を介して延在する金属ピラーとを含む。半導体パッケージはさらに、第1の層上に積層される第2の層を含み、第2の層は、第1の誘電体基板層上にパターン化された金属トレースと、金属トレースの上の第2の誘電体基板層とを含む。金属トレースは、シャントの第1の部分を金属ピラーの第1の金属ピラーに電気的に接続し、シャントの第2の部分を金属ピラーの第2の金属ピラーに電気的に接続する。半導体パッケージはさらに、第1の層に対して第2の層とは反対側のベース層を含み、ベース層は、半導体パッケージのための露出された電気的コンタクトパッドを形成し、電気的コンタクトパッドは、シャント、金属ピラー、及び半導体ダイへの電気的接続を提供する。
【0007】
別の例において、パッケージを形成する方法が、半導体ダイ、シャント、及び金属ピラーを覆う第1の誘電体基板層を、第1の誘電体基板層の表面に近接する金属ピラーの遠位端を露出させるように研削することと、シャントの第1の部分を金属ピラーの第1の金属ピラーに電気的に接続し、シャントの第2の部分を金属ピラーの第2の金属ピラーに電気的に接続するように、第1の誘電体基板層の上に金属トレースをパターン化することと、金属トレース及び第1の誘電体基板層の上に第2の誘電体基板層を適用することと、第1の層に対して第2の層とは反対側の第1の誘電体基板層上にベース層を形成することとを含み、ベース層は、半導体パッケージのための露出された電気的コンタクトパッドを形成し、電気的コンタクトパッドは、シャント、金属ピラー、及び半導体ダイへの電気接続を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】ベース層を備える多層パッケージを図示し、ベース層は、電気的コンタクトパッドと、埋め込み半導体ダイと、ベース層の上のシャント及び金属ピラーと、シャント及びダイの上にパターン化され、シャント及びダイを金属ピラーを介して電気的コンタクトパッドに電気的に接続する金属トレースとを含む。
図1B】ベース層を備える多層パッケージを図示し、ベース層は、電気的コンタクトパッドと、埋め込み半導体ダイと、ベース層の上のシャント及び金属ピラーと、シャント及びダイの上にパターン化され、シャント及びダイを金属ピラーを介して電気的コンタクトパッドに電気的に接続する金属トレースとを含む。
【0009】
図2A図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2B図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2C図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2D図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2E図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2F図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2G図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
図2H図1A及び図1Bのパッケージを製造するための概念的なプロセス工程を図示する。
【0010】
図3図1A及び図1Bのパッケージなど、埋め込み半導体ダイとシャントとを備える多層パッケージを製造する方法のフローチャートである。
【0011】
図4】埋め込み半導体ダイとシャントとを含む代替の多層パッケージ設計を図示し、金属トレースは、ビアではなくトレンチでシャントに接続する。
【0012】
図5A】埋め込み半導体ダイとシャントとを含む代替の多層パッケージ設計を図示し、金属トレースは、シャントを介する負荷電流のための頂部側接続を含む。
図5B】埋め込み半導体ダイとシャントとを含む代替の多層パッケージ設計を図示し、金属トレースは、シャントを介する負荷電流のための頂部側接続を含む。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々なパッケージ製造上の欠陥が、性能に影響を与える恐れがあり、その結果、完成したパッケージが検査で不合格となる可能性がある。例えば、ダイ及びその他のデバイスなどのデバイスがリードフレームに結合される際、その接続を確立するために、粘性材料、特にはんだがしばしば用いられる。しかしながら、はんだは、パッケージ又はリードフレームの特定の領域内に望ましくなく流れ込んで、機能的又は外見的な欠陥をもたらす恐れがある。
【0014】
別の例として、スタンプされたリードフレーム基板は、正確には平坦でない可能性があり、これは、半導体ダイ及びシャントなどの平坦な表面を有するパッケージ構成要素への接続に影響を及ぼし得る。また、そのようなリードフレームは概して、パッケージ成形ダイとの締まりばね(interference fit)であり、これは、完成したパッケージ内の残留応力をもたらし得、それが、パッケージの信頼性試験及び動作の間のはんだクラックの一因となり得る。
【0015】
半導体パッケージ100に関するものを含む本明細書に開示される手法は、ダイ、シャント、及び電気コンタクトパッド間のワイヤボンド及びはんだ接続を低減又は排除することによって、及び/又は、スタンプされたリードフレームを金属トレースで置き換えることによって、従来の設計と比較してパッケージ信頼性を改善し得る。
【0016】
図1A及び図1Bは半導体パッケージ100を図示する。具体的には、図1Aは半導体パッケージ100の斜視図を示し、図1Bは半導体パッケージ100の断面図を図示する。半導体パッケージ100は、誘電体基板層128内に埋め込まれた半導体ダイ130及びシャント14
0を有する第1の層104と、第1の層104上に積層された第2の層106とを含む。第2の層106は、第1の誘電体基板層128上にパターン化された、第1の金属トレース150を表す金属トレースセクション150A~150Cと、第1の金属トレース150の上の第2の誘電体基板層158とを含む。
【0017】
半導体パッケージ100はまた、第1の層104に対して第2の層106とは反対側のベース層102を含む。ベース層102は、第1の誘電体基板層128上にパターン化された第2の金属トレース120を含む。第2の金属トレース120は、半導体ダイ130及びシャント140に対して第1の金属トレース150とは反対側にある。ベース層102は、第2の金属トレース120の上の第3の誘電体基板層118をさらに含む。第2の金属トレース120は、電気的コンタクトパッド112A~112E(総称して「パッド112」)を、シャント140、金属ピラー122A~122C(総称して「ピラー122」)、及び半導体ダイ130に電気的に接続する。ベース層102は、露出した電気的コンタクトパッド112を形成する。電気的コンタクトパッド112は、金属トレース120、150及び金属ピラー122を介するシャント140及び半導体ダイ130への電気的接続を提供する。
【0018】
金属トレース120、150は、誘電体基板層128の両側にパターン化された金属めっき層である。金属トレース120、150はいずれも、概して平面であり、パッケージ100の様々な要素との電気的接続を形成するために誘電体基板層128を介して延在するビアが追加されている。金属ピラー122は、誘電体基板層128を介して延在して、金属トレース120、150間の電気接続を提供する。本明細書で言及される金属ピラーは、半導体パッケージ100の別個の導電層(金属トレース120、150)間を橋渡しする電気的接続を提供するので金属ブリッジと呼ばれることもある。
【0019】
金属トレース150は、シャント140の表面141の第1の部分141Aを金属ピラー122Aに電気的に接続する第1のセクション150Aと、表面141の第2の部分141Bを第2の金属ピラー122Bに電気的に接続する第2のセクション150Bとを含む。いくつかの例において、金属トレースセクション150A、150Bは、シャント140を介する負荷電流の電流感知のために用いられ得る。
【0020】
半導体ダイ130は、その機能回路要素への電気的接続を提供するボンドパッド131を含む。ボンドパッド131は、誘電体基板層128上にパターン化された金属トレース150に電気的に結合される。具体的には、誘電体基板層128がビア151Cを形成し、ビアはボンドパッドの上の金属トレースセクション150Cの導電性材料で充填されて、半導体ダイ130の機能回路要素を金属トレース150に電気的に接続する。同様に、誘電体基板層128は、シャント140の表面141の第1及び第2の部分141A、141Bの上にビア151A、151Bを形成する。ビア151A、151Bは、それぞれ金属トレースセクション150A、150Bの導電性材料で充填されて、シャント140の表面141の部分141A、141Bを金属トレース150に電気的に接続する。金属トレースセクション150Cは、各ボンドパッド131を金属ピラー122Cのうちの1つに接続し、金属トレース120のセクションを介して電気的コンタクトパッド112Cのうちの1つに接続する。
【0021】
金属ピラー122及び金属トレース120、150は、銅、銅合金、金、金合金、又は他の金属などの任意の適切な純金属又は合金を含み得るが、これらに限定されない。電気的コンタクトパッド112は、金属トレース120のベース金属層の上にめっきされた、はんだ付け可能な金属及び/又は耐腐食性金属を含み得る。
【0022】
半導体ダイ130の不活性表面が金属トレース120に接合される。誘電体フィルム136が、半導体ダイ130の不活性表面を金属トレース120から分離する。半導体ダイ130は、活性表面及び不活性表面を有する基板(例えば、シリコン又はシリコン/ゲルマニウム)を含む。ボンドパッド131は、その活性表面上の半導体ダイ130の誘電体層内のボンドパッド開口において露出される。ボンドパッド131は、半導体基板内の機能回路要素(図示せず)を含むメタライゼーション層に接合される。半導体ダイ130の機能回路要素は、半導体ダイ130の個片化の前に半導体ウェハ上に形成され、機能回路要素は、トランジスタ、ダイオード、キャパシタ、及び抵抗器等の回路要素、並びに、信号線、及び種々の回路要素を相互接続するその他の導電体を含む。非限定的な例として、そのような機能回路要素は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ、無線周波数チップ、メモリ、マイクロコントローラ、及びシステムオンチップ、又はそれらの組み合わせを含み得る。機能回路要素は概して、デジタルIC(例えば、デジタル信号プロセッサ)、又はBiMOS IC等のアナログIC(例えば、増幅器又は電力コンバータ)等の、パッケージの所望の機能性を実現及び実施する集積回路要素である。機能回路要素の能力は、単純なデバイスから複雑なデバイスまで様々であり得る。
【0023】
シャント140は、金属トレース120に物理的及び電気的に接続される。半導体パッケージ100の特定の例において、薄い誘電体フィルム146が金属トレース120からシャントを分離するが、誘電体フィルム146は、シャント140の表面143に近接するビア121を含み、ビア121は、金属トレース120の導電性材料で充填されて、金属トレース120をシャント140に電気的に接続する。
【0024】
図1Bにおいて最もよくわかるように、パッケージ100を介する負荷電流経路は、第1の電気的コンタクトパッド112Dと、金属トレースの第1のセクション120と、シャント140と、金属トレースの第2のセクション120と、第2の電気的コンタクトパッド112Eとを順に含む。電気的コンタクトパッド112A及び112Bは、シャント140の表面141へのそれらの電気的接続によって電流感知を容易にする。例えば、電流感知は、電気的コンタクトパッド112A及び112Bを介してシャント140の表面141の部分141A、141B間の電圧降下を測定することを含み得る。
【0025】
電気的コンタクトパッド112Aと表面141の部分141Aとの間の電気的接続は、金属トレース120のセクションと、金属ピラー122Aと、金属トレースセクション150Aとを順に含む。同様に、電気的コンタクトパッド112Bと表面141の部分141Bとの間の電気的接続は、金属トレース120のセクションと、金属ピラー122Bと、金属トレースセクション150Bとを順に含む。このようにして、金属ピラー122及び金属トレース120、150は、半導体パッケージ100の半導体ダイ130と、シャント140と、電気的コンタクトパッド112との間に、配路可能な三次元の電気的接続を提供する。
【0026】
金属トレースセクション150A、150Bの各々は、表面141、シャント140への5つの接続を含み、パッケージ100を介する負荷電流経路内に欠陥がある場合に感知電流の精度を改善する有意な冗長性を提供する。他の例において、金属トレースセクション150A、150Bは各々、表面141、シャント140への5つより多い又は少ない接続を提供し得る。
【0027】
誘電体基板層118、128、158は、半導体ダイ130、シャント140、及び金属ピラー122を含む、半導体パッケージ100の電子機器を覆う保護層を提供する。誘電体基板層118、128、158は、非導電性プラスチック又は樹脂材料から形成し得る。誘電体基板層118、128、158のうちの1つ又は複数が成形化合物であり得る。誘電体基板層118、128、158としての使用に適した成形化合物としては、例えば、エポキシノボラック樹脂、又はアルミナなどの充填材と組み合わされた同様の材料、及び、促進材、硬化材、フィルター、及び離型材などの成形に適した化合物を作製するための他の材料を含む、熱硬化性化合物が挙げられる。
【0028】
図2A図2Hは、半導体パッケージ100を製造するための概念的なプロセス工程を図示する。図3は、受動構成要素を含む埋め込み半導体ダイの追加のパッケージ層を備える多層パッケージを製造する方法のフローチャートである。明確にするために、図3の手法は、半導体パッケージ100及び図2A図2Hに関して説明するが、説明される手法はまた、図4図5Bに関して説明するような、パッケージ300、400を含む代替のパッケージ構成に容易に適応され得る。
【0029】
図2Aによって表されるように、半導体ダイ130及びシャント140は、金属キャリア又はガラスキャリアなどのキャリア10上に実装される(図3、工程202)。キャリア10は、製造の間、半導体パッケージ100の未完成の層の支持を提供する。半導体ダイ130及びシャント140をキャリア10に保持するために、熱又はUV感光性接着材などの接着材が用いられる。この例では、誘電体フィルム136が、半導体ダイ130の不活性表面をキャリア10に固定し、誘電体フィルム146が、シャント140をキャリア10に固定する。
【0030】
図2Bによって表されるように、金属ピラー122が、半導体ダイ130及びシャント140を越えて延在する高さまでキャリア10上にパターン化される(図3、工程204)。いくつかの例において、金属ピラー122をパターン化することは、金属ピラー122を所望の高さまで構築するために金属キャリアの複数の層をめっきすることを含み得る。
【0031】
図2Cによって表されるように、図2Bの部分的に組み立てられたデバイスが成形され、それによって、半導体ダイ130、シャント140、及び金属ピラー122を誘電体基板128で覆う(図3、工程206)。誘電体基板層128は、第1の層104の構成要素を封入し得るが、金属ピラー122の遠端は成形後に露出したままとされ得る。成形後、このプロセスは、誘電体基板層128の層を研削して、誘電体基板層128の表面に近接する金属ピラー122の遠端を露出させることを含む(図3、工程208)。研削により、金属ピラー122の露出された遠端との共通平面における誘電体基板層128のための平坦な表面も提供される。
【0032】
図2Dによって表されるように、金属ピラー122が金属トレース150に電気的に接続された状態で、金属トレース150が誘電体基板128の上でパターン化される(図3、工程210)。金属トレース150をめっきする前に、シャント140の表面141の部分141A、141Bを露出させるために、誘電体基板層128内に、ビア151A、151Bが、穿孔、化学エッチング、又はプラズマエッチングされる。同様に、金属トレース150をめっきする前に、半導体ダイ130の能動側のボンドパッドを露出させるために、ビア151Cが誘電体基板層128内に、穿孔、化学的エッチングされ、又はプラズマエッチングされる。穿孔はレーザー穿孔を含み得る。レーザー穿孔は、誘電体基板層128に丸い窪みを形成するが、穿孔は、パッケージ300に関して説明したように、トレンチ351A、351Bなどの任意の所望の形状を形成するために繰り返される。金属トレース150のめっき層は、ビア151A、151B、151Cを充填して、シャント140の表面141の部分141A、141B、及び半導体ダイ130の機能回路要素を金属トレース150に電気的に接続する。
【0033】
図2Eによって表されるように、部分的に組み立てられたデバイスが成形され、それによって、金属トレース150を誘電体基板158で覆う(図3、工程212)。
【0034】
図2Fによって表されるように、誘電体基板層158を金属トレース150及び誘電体基板層128の上に適用した後、半導体ダイ130と、シャント140と、金属ピラー122と、誘電体基板層128と、金属トレース150とを含むサブアセンブリがキャリア10から除去される(図3、工程214)。部分的に組み立てられた半導体パッケージ100をキャリア10から除去することは、UV光又は熱を適用することなどによって、誘電体フィルム136、146を含む半導体パッケージ100をキャリア10に固定する任意の接着材を不活性化することを含み得る。
【0035】
図2Gによって表されるように、金属ピラー122が金属トレース120に電気的に接続された状態で、金属トレース120が誘電体基板128上にパターン化される(図3、工程216)。金属トレース120をめっきする前にシャント140の一部を露出させるため、ビア121が誘電体フィルム146内に、穿孔、化学的エッチング、又はプラズマエッチングされる。金属トレース120のめっき層は、シャント140を金属トレース120に電気的に接続するビア121を充填する。誘電体基板層128がキャリア10に適合する平面を提供する一方、誘電体基板層128の平坦性を保証し、及び/又は、金属ピラー122の遠端が露出するために、金属トレース120をパターン化する前に研削が成され得る。
【0036】
図2Hによって表されるように、はんだ付け可能な金属及び/又は耐腐食性金属などの付加的な金属層が金属トレース120上にめっきされて、コンタクトパッド112を形成する(図3、工程218)。図2Hにさらに示されるように、部分的に組み立てられたデバイスが成形され、それによって、誘電体基板158で金属トレース120を覆う一方、コンタクトパッド112が半導体パッケージ100の外側表面上に露出されたまま残る(図3、工程220)。
【0037】
いくつかの代替の例において、金属トレース120のパターン化の間、金属トレース150が露出されたままであるように、工程212が、工程220と共に又は工程220の後に成され得る。同じ又は異なる例において、金属トレース150をパターン化する前に金属トレース120がパターン化され得る。
【0038】
いくつかの例において、半導体パッケージ100は、誘電体基板層118、128、158のうちの1つ又は複数のための共通のモールドを用いて共通のキャリア10上に製造されたパッケージのアレイのうちの1つであり得る。そのような例において、この方法はさらに、個々の半導体パッケージ100を形成するために成形パッケージのアレイを個片化することを含む。個片化は、相互接続されたパッケージを連結する任意の誘電材料を鋸又は他の切断器具で切断することを含み得る。
【0039】
図4は半導体パッケージ300を図示する。半導体パッケージ300は、第1の金属トレース350を表す金属トレースセクション350A~350Cで金属トレース150が置換されていることを除いて、半導体パッケージ100と実質的に同様である。金属トレース350は、金属トレースセクション350A、350Bが、金属トレースセクション150A、150Bのビア151A、151Bではなくトレンチ351A、351Bを含むことを除いて、金属トレース150と実質的に同様である。金属トレースセクション350Cは、金属トレースセクション150Cと実質的に同様である。金属トレースセクション350Aは、シャント140の表面141の第1の部分141Aを金属ピラー122Aに電気的に接続するトレンチ351Aを充填し、金属トレースセクション350Bは、表面141の第2の部分141Bを第2の金属ピラー122Bに電気的に接続するトレンチ351Bを充填する。トレンチ351A、351Bは細長いビアを表す。トレンチ351A、351Bは、誘電体基板層128の上に金属トレース350をめっきする前に、誘電体基板層128内の表面141の部分141A、141Bに近接する細長いキャビティを露出させるために誘電体基板層128を介して繰り返されるレーザー穿孔によって形成され得、金属トレース350の金属で細長いキャビティを充填する。
【0040】
ビア151A、151Bではなくトレンチ351A、351Bを用いることで、金属トレースセクション350A、350Bとシャント140との間のコンタクト面積が増加される。いくつかの例において、トレンチ351A、351Bは各々、表面141の幅の少なくとも半分延在し得る。そのような設計は、パッケージ300を介する負荷電流経路の要素間に欠陥又は亀裂がある場合の感知精度を改善し得る。このため、パッケージ300は、パッケージ100と比較して、シャント140を介する負荷電流を電流感知するためのさらなる弾性及び冗長性を提供し得る。
【0041】
半導体パッケージ100と同じ番号を有する半導体パッケージ300の要素は、半導体パッケージ100におけるそれらの要素と同じか又は実質的に同様である。簡潔にするために、そのような要素は、半導体パッケージ300に関して詳細は記載されないか又は限定的に説明される。
【0042】
半導体パッケージ100と同様に、半導体パッケージ300は、誘電体基板層128に埋め込まれた半導体ダイ130及びシャント140を含む第1の層と、第1の層上に積層された第2の層とを含む。第2の層は、第1の誘電体基板層128上にパターン化された金属トレース350と、第1の金属トレース350の上の第2の誘電体基板層158とを含む。
【0043】
半導体パッケージ300はまた、半導体ダイ130及びシャント140に対して第1の金属トレース350とは反対側の第1の誘電体基板層128上にパターン化された金属トレース120を有するベース層と、第2の金属トレース120の上の第3の誘電体基板層118とを含む。第2の金属トレース120は、シャント140と、金属ピラー122と、半導体ダイ130とに電気的コンタクトパッド112を電気的に接続する。電気的コンタクトパッド112は、金属トレース120、350及び金属ピラー122を介するシャント140及び半導体ダイ130への電気的接続を提供する。
【0044】
このようにして、金属ピラー122及び金属トレース120、350は、半導体パッケージ300の、半導体ダイ130と、シャント140と、電気的コンタクトパッド112との間に、配路可能な三次元電気的接続を提供する。
【0045】
図5Aは半導体パッケージ400の分解斜視図を示し、図5Bはパッケージ400の断面図を図示する。半導体パッケージ400は、シャント140を介する負荷電流のための冗長電流経路を提供するために金属ピラー422A、422Bが追加された半導体パッケージ100と実質的に同様である。さらに、金属トレース150は、金属トレース450を表す金属トレースセクション450A~450Eで置換されている。金属トレース450は、金属トレースセクション450D、450Eを追加した金属トレース150と実質的に同様である。金属トレースセクション450A~450Cは、金属トレースセクション150A~150Cと実質的に同様である。
【0046】
金属トレースセクション450D、450Eは、ビア451A、451Bのためのコンタクト領域の外側のシャント140の表面141の部分と接するトレンチ453A、453Bを含む。金属ピラー422は、シャント140の表面141と直接接する金属トレースセクション450D、450Eと、シャント140の第2の表面143と直接接する第2の金属トレース120の部分との間に延在する。
【0047】
図5Bに最もよく示されるように、金属ピラー422A、422B及び金属トレースセクション450D、450Eは、電気的コンタクトパッド112D、112Eからシャント140を介する冗長負荷電流経路を提供する。パッケージ100に関して説明したように、金属トレース120のビア121は、電気コンタクトパッド112D、112Eからシャント140を介する主要負荷電流経路を提供する。パッケージ400の冗長負荷電流経路は、シャント140と金属トレース120のビア121との間の接続を含む、主要負荷電流経路の要素間に欠陥又は亀裂がある場合の感知精度を改善し得る。このため、パッケージ400は、パッケージ100と比較して、シャント140を介する負荷電流を電流感知するためのさらなる弾性及び冗長性を提供し得る。
【0048】
代替の例において、パッケージ400のビア451A、451Bは、シャント140を介する負荷電流を電流感知するためのさらなる弾性及び冗長性を提供するために、パッケージ300に関して説明したようなトレンチ351A、351Bで置換されてもよい。
【0049】
半導体パッケージ100と同じ番号を有する半導体パッケージ400の要素は、半導体パッケージ100におけるそれらの要素と同じか又は実質的に同様である。簡潔にするために、そのような要素は、半導体パッケージ400に関して詳細は説明されないか又は限定的に説明される。
【0050】
半導体パッケージ100と同様に、半導体パッケージ400は、誘電体基板層128に埋め込まれた半導体ダイ130及びシャント140を含む第1の層と、第1の層上に積層された第2の層とを含む。第2の層は、第1の誘電体基板層128上にパターン化された金属トレース450と、第1の金属トレース450の上の第2の誘電体基板層158とを含む。
【0051】
半導体パッケージ400はまた、半導体ダイ130及びシャント140に対して第1の金属トレース450とは反対側の第1の誘電体基板層128上にパターン化された金属トレース120を有するベース層と、第2の金属トレース120の上の第3の誘電体基板層118とを含む。第2の金属トレース120は、シャント140と、金属ピラー122、422と、半導体ダイ130とに電気的コンタクトパッド112を電気的に接続する。ベース層102はまた、露出した電気的コンタクトパッド112を形成する。電気的コンタクトパッド112は、金属トレース120、450及び金属ピラー122、422を介するシャント140及び半導体ダイ130への電気的接続を提供する。
【0052】
このようにして、金属ピラー122、422及び金属トレース120、450は、半導体ダイ130と、シャント140と、半導体パッケージ400の電気的コンタクトパッド112との間に、配路可能な三次元電気的接続を提供する。
【0053】
パッケージ100、300、400に関して説明した手法を含む、埋め込み半導体ダイを有する多層パッケージ及びパターン化された金属トレースを有するシャントのための特定の手法は、以下の特許請求の範囲によって定義される本開示に含まれる一般的な発明的概念の単なる例示である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図3
図4
図5A
図5B
【国際調査報告】