(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-28
(54)【発明の名称】シビアフェージング環境における同期化
(51)【国際特許分類】
H04L 27/00 20060101AFI20240521BHJP
H04J 13/10 20110101ALI20240521BHJP
H04L 7/04 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H04L27/00 J
H04J13/10
H04L7/04 200
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574375
(86)(22)【出願日】2022-04-04
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 US2022023345
(87)【国際公開番号】W WO2022256079
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ルニーヴ,ブライン
(72)【発明者】
【氏名】スティーンブリック,ブレット,ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】マンジ,デイヴィッド,ジー.
【テーマコード(参考)】
5K047
【Fターム(参考)】
5K047AA01
(57)【要約】
装置及び関連する方法は、シビアフェージング環境における無線周波数(RF)通信のロバストな同期化の提供に関する。検出されたRF信号の第1の部分は、検出されたRF信号の第2の部分と自己相関される。第1の部分と第2の部分は、第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを分離する所定の時間遅延だけ、時間分離される。検出されたRF信号の第3の部分は、同期シーケンスと同期相関され、同期相関信号が生成される。第3の部分は、同期シーケンスの所定長を有し、自己相関信号を生成するために使用された検出されたRF信号の第1の部分及び第2の部分を含む。自己相関信号は、同期相関信号により乗算され、合成同期信号が生成される。次に、合成同期信号のピークが検出される。このピークは、認可された通信の同期時間を示し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の遅延時間だけ分離された第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを有する所定長の同期シーケンスを識別して、前記同期シーケンスに同期化するための方法であって、
所定の周波数帯域内の無線周波数(RF)エネルギーを検出することと、
前記検出されたRFエネルギーを示す信号を生成することと、
自己相関信号を生成するために、前記生成された信号の第1の部分を、前記生成された信号の第2の部分と自己相関させることであって、前記第1の部分と前記第2の部分は、前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスを分離する前記所定の時間遅延だけ、時間分離される、前記自己相関させることと、
同期相関信号を生成するために、前記生成された信号の第3の部分を、同期シーケンスと同期相関させることであって、前記第3の部分は、前記同期シーケンスの前記所定長を有し、前記自己相関信号を生成するために使用された前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分を含む、前記同期相関させることと、
合成同期信号を生成するために、前記自己相関信号と前記同期相関信号を乗算することと、
前記合成同期信号のピークを識別することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスは、互いに同一である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記識別されたピークを所定閾値と比較すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記識別されたピークが前記所定閾値より大きい場合、前記識別されたピークに対応する時間に受信された有効な送信の同期時間を特定すること、
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記同期時間に後続して検出された前記RFエネルギーを、認可された送信機が送信したコード化通信として解釈すること、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分に基づいて、送信周波数を推定すること、
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記送信周波数を推定することは、
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記第1のコードシーケンスの共役と畳み込んで、第1の畳み込み信号を生成することと、
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記第1のコードシーケンスの共役と畳み込んで、第2の畳み込み信号を生成することと、
前記第1の畳み込み信号と前記第2の畳み込み信号との位相差を、前記所定の時間遅延で除算して、比率を生成することと、
前記比率をサンプリング周波数で乗算して、前記送信周波数の前記推定を生成することと、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
認可された送信機が送信した前記コード化通信を、前記推定された送信周波数に対応する正弦波で乗算することにより、前記コード化通信をデコード化すること、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記生成された信号の前記第2の部分と自己相関させることは、
前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの一方の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第2の部分とともに、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの他方の非共役バージョンと畳み込むこと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記生成された信号の前記第3の部分を、前記同期シーケンスと同期相関させることは、
前記生成された信号の前記第3の部分の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第3の部分の非共役バージョンと畳み込むこと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
送信信号が認可された送信機からの信号であることを示すように、同期シーケンスを生成して通信するための方法であって、
第1のコードシーケンスを送信することと、
前記第1のコードシーケンスが送信された後、所定の時間遅延で第2のコードシーケンスを送信することであって、前記第2のコードシーケンスは、前記第1のコードシーケンスと同一である、前記送信することと、
前記第2のコードシーケンスの送信に後続し、前記第2のコードシーケンスに同期化された通信を送信することと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記所定の時間遅延は、第1の所定の時間遅延であり、
前記送信された通信は、前記第2のコードシーケンスに第2の所定の時間遅延で続くことにより、前記第2のコードシーケンスに同期化される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
所定の遅延時間だけ分離された第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを有する所定長の同期シーケンスを識別して、前記同期シーケンスに同期化するシステムであって、
所定の周波数帯域内でRF信号を受信する無線周波数(RF)受信機と、
プロセッサと、
コード化された命令を有するコンピュータ可読メモリと、
を備え、前記命令は、前記プロセッサにより実行されたとき、
自己相関信号を生成するために、前記生成された信号の第1の部分を、前記生成された信号の第2の部分と自己相関させることであって、前記第1の部分と前記第2の部分は、前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスを分離する前記所定の時間遅延だけ、時間分離される、前記自己相関させることと、
同期相関信号を生成するために、前記生成された信号の第3の部分を、同期シーケンスと同期相関させることであって、前記第3の部分は、前記同期シーケンスの前記所定長を有し、前記自己相関信号を生成するために使用された前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分を含む、前記同期相関させることと、
合成同期信号を生成するために、前記自己相関信号と前記同期相関信号を乗算することと、
前記合成同期信号のピークを識別することと、
を、前記システムに実行させる、システム。
【請求項14】
前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスは、互いに同一である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、
前記識別されたピークを所定閾値と比較すること、
を、前記システムに実行させる、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、
前記識別されたピークが前記所定閾値より大きい場合、前記識別されたピークに対応する時間に受信された有効な送信の同期時間を特定すること、
を、前記システムに実行させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、
前記同期時間に後続して検出された前記RFエネルギーを、認可された送信機が送信したコード化通信として解釈すること、
を、前記システムに実行させる、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、
前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分に基づいて、送信周波数を推定すること、
を、前記システムに実行させる、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、
認可された送信機が送信した前記コード化通信を、前記推定された送信周波数に対応する正弦波で乗算することにより、前記コード化通信をデコード化すること、
を、前記システムに実行させる、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記生成された信号の前記第2の部分と自己相関させることは、
前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの一方の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第2の部分とともに、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの他方の非共役バージョンと畳み込むこと、
を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項21】
前記生成された信号の前記第3の部分を、前記同期シーケンスと同期相関させることは、
前記生成された信号の前記第3の部分の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第3の部分の非共役バージョンと畳み込むこと、
を含む、請求項13に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
RF通信は、様々な目的で実行される。いくつかの通信チャネルは、RF通信の良好な受信及び忠実度のために、困難なシナリオを提示する。例えば、いくつかの通信現場では、多数の送受信機が、限られた通信帯域幅を求めて競い合う。いくつかの通信現場では、通信チャネルを積極的に渋滞させる方策が講じられる。都市の通信現場では、建物及び他の構造体により、RF通信の経路は、中心市街地全体にわたる様々なルートに制限され得る。シビアフェージング環境と時に称されるこのような困難な通信現場では、認可された送信機からの通信との同期化は、困難になり得る。
【発明の概要】
【0002】
装置及び関連する方法は、所定の遅延時間だけ分離された第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを有する所定長の同期シーケンスを識別して、同期シーケンスに同期化するシステムに関する。システムは、無線周波数(RF)受信機、プロセッサ、及びコンピュータ可読メモリを含む。RF受信機は、所定の周波数帯域内のRF信号を受信する。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令を有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、生成された信号の第1の部分を、生成された信号の第2の部分と自己相関させて、自己相関信号を生成することを、システムに実行させる。第1の部分と第2の部分は、第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを分離する所定の時間遅延だけ、時間分離される。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令を有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、生成された信号の第3の部分を、同期シーケンスと同期相関させて、同期相関信号を生成することを、システムに実行させる。第3の部分は、同期シーケンスの所定長を有し、自己相関信号を生成するために使用された生成された信号の第1の部分及び第2の部分を含む。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令を有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、自己相関信号と同期相関信号を乗算して、合成同期信号を生成することを、システムに実行させる。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、合成同期信号のピークを識別することを、システムに実行させる。
【0003】
いくつかの実施形態は、所定の遅延時間だけ分離された第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを有する所定長の同期シーケンスを識別して、同期シーケンスに同期化するための方法に関する。方法は、所定の周波数帯域内の無線周波数(RF)エネルギーを検出することを含む。方法は、検出されたRFエネルギーを示す信号を生成することを含む。方法は、生成された信号の第1の部分を、生成された信号の第2の部分と自己相関させて、自己相関信号を生成することを含む。第1の部分と第2の部分は、第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを分離する所定の時間遅延だけ、時間分離される。方法は、生成された信号の第3の部分を、同期シーケンスと同期相関させて、同期相関信号を生成することを含む。第3の部分は、同期シーケンスの所定長を有し、自己相関信号を生成するために使用された生成された信号の第1の部分及び第2の部分を含む。方法は、自己相関信号と同期相関信号を乗算して、合成同期信号を生成することを含む。方法はまた、合成同期信号のピークを識別することを含む。
【0004】
いくつかの実施形態は、送信信号が認可された送信機からの信号であることを示すように、同期シーケンスを生成して通信するための方法に関する。方法は、第1のコードシーケンスを送信することを含む。方法は、第1のコードシーケンスが送信された後、所定の時間遅延で第2のコードシーケンスを送信することを含む。第2のコードシーケンスは、第1のコードシーケンスと同一である。方法はまた、第2のコードシーケンスの送信に後続し、第2のコードシーケンスに同期化された通信を送信することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】シビアフェージング環境内で実行される無線周波数(RF)通信の斜視図である。
【
図2】シビアフェージング環境内での同期化に使用される同期シーケンスの図である。
【
図3】受信されたRF信号の第1の部分と第2の部分との自己相関の概略図である。
【
図4】受信されたRF信号の第3の部分と、同期シーケンスとの同期相関の概略図である。
【
図5】生成された自己シーケンス信号、同期シーケンス信号、及び合成相関信号のグラフである。
【
図6】同期化されたRF通信の信号デコーディングの概略図である。
【
図7】合成相関信号を使用して同期化された通信、及び合成相関信号を使用して同期化されていない通信の両通信の信号対ノイズ比を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
装置及び関連する方法は、シビアフェージング環境における無線周波数(RF)通信のロバストな同期化の提供に関する。検出されたRF信号の第1の部分は、検出されたRF信号の第2の部分と自己相関される。第1の部分と第2の部分は、第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを分離する所定の時間遅延だけ、時間分離される。検出されたRF信号の第3の部分は、同期シーケンスと同期相関され、同期相関信号が生成される。第3の部分は、同期シーケンスの所定長を有し、自己相関信号を生成するために使用された検出されたRF信号の第1の部分及び第2の部分を含む。自己相関信号は、同期相関信号により乗算され、合成同期信号が生成される。次に、合成同期信号のピークが検出される。このピークは、認可された通信の同期時間を示し得る。
【0007】
図1は、シビアフェージング環境内で実行される無線周波数(RF)通信の斜視図である。
図1では、中心市街地10は、建物12、通り14、及び様々なチャネル競合送信機16を含む。人18は、ある距離離れた認可送信機からの通信を、シビアフェージング耐性同期システム22が構成された受信機20を介して、受信しようと試みている。シビアフェージング耐性同期システム22は、所定構造の同期シーケンス24などの通信の同期シーケンスを検出して、同期シーケンスに同期化する。同期シーケンス24は、所定長(L
SYNC)を有し、2つの疑似ノイズ(PN)コードシーケンス、PN
1及びPN
2を含み、これらは、所定の時間遅延(T
DELAY)だけ互いに時間分離される。
図1に示されるように、2つのPNコードシーケンス、PN
1とPN
2の間に、ガードバンドが挿入され得る。別の実施形態では、2つのPNコードシーケンス、PN
1及びPN
2は、互いに時間的に直接隣接し得る(すなわち第2のPNコードシーケンス、PN
2は、第1のPNコードシーケンス、PN
1の後に直接続き得る)。
【0008】
同期シーケンス24のような同期シーケンスは、例えば関連付けられた通信のヘッダとして、関連付けられた通信に埋め込まれ得る。同期シーケンス24は、関連付けられた通信に対し所定の時間関係を有し得、よって、同期シーケンス24が検出されると、関連付けられた通信は、同期シーケンス24に対し所定の時間関係を有することになる。例えば、関連付けられた通信は、同期シーケンス24の後から、例えば所定の時間遅延(TCOM)後に、開始し得る。いくつかの実施形態では、通信は、同期シーケンス24の直後に開始し得る。別の実施形態では、通信は、同期シーケンス24の前に行われ得る。
【0009】
シビアフェージング耐性同期システム22は、アルゴリズムを使用して、同期シーケンス24を検出して、同期シーケンスに同期化し、これは、後続の図面を参照して下記でさらに詳しく説明される。要するに、シビアフェージング耐性同期システム22は、予想される同期シーケンスを所定長LSYNCの最新受信RF信号と継続的に同期相関させ、同時に、第1のPNコードと第2のPNコード、PN1とPN2の自己相関で、同期相関をウィンドウ処理することにより、同期シーケンス24を検出し、同期シーケンス24に同期化する。
【0010】
この自己相関は、PNコードの所定長(LPN)の最新受信RF信号と、所定の時間遅延(TDELAY)だけ時間分離して早くに受信された、PNコードの所定長(LPN)の前回受信RF信号とを、相関させることにより行われる。第2のPNコード、PN2の受信が始まる時、最新受信信号は、正確にTDELAYだけ早く受信された信号と実際に相関されることから、第2のPNコード、PN2の受信が始まると、この自己相関により生成される信号は、大きさが増大し始める。第2のPNコード、PN2全体が受信された時、受信信号の最新のLPN時間分は、正確にTDELAYだけ早く受信された信号のLPN時間分と相関されることから、第2のPNコード、PN2全体が受信される時まで、自己相関の大きさは増加し続ける。第2のPNコード、PN2全体が受信された後、自己相関の大きさは、信号相関が予想できなくなるまで、次のLPN時間分、減少する。
【0011】
この継続的な自己相関は、実質的には、RFエネルギーが、所定の時間遅延(T
DELAY)だけ分離した必要な繰り返しパターンをその中に有するか否かに関する継続的な検査である。受信機20により検出されたRFエネルギーがこの必要なパターンを有さない場合には、同期相関の重み付けは控えめとなる(例えば低いランダムノイズエネルギーのみが必要なパターンで自己相関する)。よって、自己相関を介して必要なパターンが検出されなかった場合には、同期相関は、非常に低く重み付けされる。しかし、自己相関を介して必要なパターンが検出された場合、同期相関は、適宜高く重み付けされる。同期シーケンス全体が受信された場合にのみ、同期相関が検出されるように、PNコードを選択することができる。よって、時間領域では、自己相関信号は比較的広いが(例えばPNコードの長さ、L
PNの約2倍)、同期相関信号は非常に狭い(例えば送信されたPNコードのおよそ単一送信ビットの長さ)。自己相関信号及び同期相関信号は、
図5を参照して下記で詳述される。
【0012】
図2は、シビアフェージング環境内での同期化に使用される同期シーケンスの図である。
図2では、同期シーケンス24は、所定長L
SYNCを有する。同期シーケンス24は、第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2を含み、これらは、所定の時間遅延T
DELAYだけ互いに時間分離される。所定の時間遅延T
DELAYは、第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2のそれぞれの長さL
PNより長い。所定の時間遅延T
DELAYは、PNコードの長さL
PNより長いことから、第1のPNコードと第2のPNコード、PN
1とPN
2の間に、ガードバンドが存在する。いくつかの実施形態では、このガードバンドは、送信機が送信したコード化データを含み得る。別の実施形態では、送信機は、このガードバンド中にいかなるデータも送信しない。
【0013】
同期シーケンス24のすぐ下に並置されているのは、受信シーケンスRX
SEQである。受信シーケンスRX
SEQは、所定長L
SYNCを有する。受信シーケンスRX
SEQは、例えば、受信機20(
図1に図示)により検出されたRFエネルギーを示す信号の最新部分であり得る。受信シーケンスRX
SEQは、第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2を含み、これらは、第1のPNコードシーケンスと第2のPNコードシーケンス、PN
1とPN
2を分離する所定の時間遅延T
DELAYだけ、時間分離される。所定の時間遅延T
DELAYは、第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2の長さL
PNより長いことから、第1の部分と第2の部分、RX
1とRX
2の間に、ガードバンドRX
GUARDが存在する。受信機20により同期シーケンス24が検出された時に受信シーケンスRX
SEQの最新部分が出現する場合、受信シーケンスRX
SEQの第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2は、送信された第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2(ならびに様々なノイズソースからのノイズ)に対応するRFエネルギーを含む。同様に、送信機がコード化されたデータを送信する実施形態では、受信シーケンスRX
SEQのガードバンドは、このようなコード化されたデータに対応するRFエネルギーを含む。
【0014】
図3は、受信されたRF信号の第1の部分と第2の部分との自己相関の概略図である。
図3では、受信シーケンスRX
SEQの第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2が、互いに自己相関される。自己相関は、受信シーケンスRX
SEQの第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2のうちの一方の共役バージョンを、受信シーケンスRX
SEQの第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2のうちの他方の非共役バージョンと畳み込むことにより、実行され得る。
図3の実施形態では、第2の部分、RX
2が共役化されており、第1の部分、RX
1は共役化されていない。第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2のうちの一方のこのような共役化の後、2つのシーケンスはビットごとに一緒に乗算され、次いで、結果得られたこれらのビット積のそれぞれが一緒に合計される。受信シーケンスRX
SEQが、第1のPNコードと第2のPNコード、PN
1とPN
2のこのような相関に関連するRFエネルギーを含む場合を検出するために、このようなビット積の総和のような畳み込み結果は、継続的に実行される。
【0015】
図4は、受信されたRF信号の第3の部分と、同期シーケンスとの同期相関の概略図である。
図4では、受信シーケンスRX
SEQは、同期シーケンス24と同期相関される。同期相関は、受信シーケンス、RX
SEQ、または同期シーケンス24のうちの一方の共役バージョンを、受信シーケンス、RX
SEQ、または同期シーケンス24のうちの他方の非共役バージョンと畳み込むことにより、実行され得る。
図4の実施形態では、同期シーケンス24が共役化されており、受信シーケンスRX
SEQは共役化されていない。受信シーケンス、RX
SEQ、または同期シーケンス24のうちの一方のこのような共役化の後、2つのシーケンスはビットごとに一緒に乗算され、次いで、結果得られたこれらのビット積のそれぞれが一緒に合計される。受信シーケンスRX
SEQが同期シーケンス24に関連するRFエネルギーを含む場合を検出するために、このようなビット積の総和のような畳み込み結果は、継続的に実行される。
【0016】
図5は、生成された自己シーケンス、同期シーケンス、及び合成相関信号のグラフである。
図5では、グラフ26は、横軸28、縦軸30、及び自己相関信号32を含む。横軸28は、時間を示す。縦軸30は、自己相関信号32の大きさを示す。自己相関信号32は、例えば
図3に示される自己相関アルゴリズムなどの自己相関アルゴリズムにより生成された信号を表す。グラフ26の領域A及び領域Cでは、受信シーケンスRX
SEQは、同期シーケンス24のどの部分にも関連しないRFエネルギー、または第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2(
図2に図示)のうちの一方のみの大部分に関連するRFエネルギーを含む。よって、グラフ26の領域A及び領域Cでは、自己相関信号32の大きさは比較的低い。グラフ26の領域Bでは、受信シーケンスRX
SEQは、第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2の両方の部分に関連するRFエネルギーを含む。自己相関信号32のピーク34またはその付近では、受信シーケンスRX
SEQは、第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2のすべてに関連するRFエネルギーを含む。
【0017】
図5では、グラフ36は、横軸38、縦軸40、及び同期相関信号42を含む。同様に、横軸38は、時間を示す。縦軸40は、同期相関信号42の大きさを示す。同期相関信号42は、例えば
図4に示される自己相関アルゴリズムなどの同期相関アルゴリズムにより生成された信号を表す。同期相関信号42は、ピーク44、46、及び48を含む。グラフ26の自己相関信号32とは異なり、ピーク44、46、及び48は、同期シーケンス24の1ビットのみの長さを有する。同期相関中、受信シーケンスRX
SEQが、第1のPNコード、PN
1に関連し、かつ第2のPNコード、PN
2に関しても位置合わせされた(aligned)RFエネルギーを含むとき、ピーク44は発生する。同期相関中、受信シーケンスRX
SEQが、同期シーケンス24の第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2に完全に位置合わせされた、第1のPNコード及び第2のPNコード、PN
1及びPN
2の両方に関連するRFエネルギーを含むとき、ピーク46は発生する。同期相関中、受信シーケンスRX
SEQが、第2のPNコード、PN
2に関連し、かつ第1のPNコード、PN
1に関しても位置合わせされたRFエネルギーを含むとき、ピーク48は発生する。よって、ノイズがないとき、ピーク44及び48は、ピーク46と同じ大きさを有するはずである(ガードバンドがない、またはガードバンド内にコードデータを有さない実施形態の場合)。しかし、シビアフェージング環境では、ピーク44、46、及び48の相対的な大きさは不確かである。よって、ピーク44及び48よりも大きいピーク46に重み付けするために、グラフ26の自己相関信号32がウィンドウ処理方式で使用され得る。
【0018】
図5では、グラフ50は、横軸52、縦軸54、及び合成相関信号56を含む。同様に、横軸52は、時間を示す。縦軸54は、合成相関信号56の大きさを示す。合成相関信号56は、グラフ26の自己相関信号32と、グラフ36の同期相関信号42との積により生成された信号を表す。グラフ50に示されるように、ピーク44及び48は、グラフ26の自己相関信号32と、グラフ36の同期相関信号42との積から得られるウィンドウ処理関数により、スケルチ処理されている。よって、ピーク46の検出及びピーク46への同期化を容易にするために、ピーク46は単離されている。
【0019】
受信シーケンスRX
SEQはまた、同期シーケンス24に関連づけられた通信をデコード化する際に使用する最適な復調周波数を、変更または特定するためにも使用され得る。このような復調周波数を特定するために、受信シーケンスRX
SEQの第1の部分及び第2の部分、RX
1及びRX
2は、共役PNコードにより乗算され、一連のビット積が形成される。次に、これらのビット積は合計される。第1の部分RX
1と共役PNコードとのビット積の合計は、第1の位相角θ
1になる。第2の部分RX
2と共役PNコードとのビット積の合計は、第1の位相角θ
2になる。復調周波数は、第1の位相角と第2の位相角、θ
1とθ
2との差に基づいて、次のように推定され得る。
【数1】
f
Sは、サンプリング周波数である。
【0020】
図6は、同期化されたRF通信の信号デコード化の概略図である。
図6では、上記で特定された復調周波数の正弦波を使用して、同期シーケンス24に関連付けられた通信が復調される。コード化された通信RX
DATAの開始は、
図5に示されるように、合成相関信号56のピーク46のタイミングに基づいて特定される。コード化された通信RX
DATAは、次のように、負の周波数の正弦波により乗算される。
【数2】
このような復調された信号は、次に、伝送に使用された任意のコード化スキームに従って、デコード化され得る。
【0021】
図7は、合成相関信号を使用して同期化された通信、及び合成相関信号を使用して同期化されていない通信の両通信の信号対ノイズ比を示すグラフである。
図7では、グラフ58は、横軸60、縦軸62、同期誤り率関係64を含む。横軸60は、信号対ノイズ比を示す。縦軸62は、同期誤り率を示す。同期誤り率関係64は、信号対ノイズ閾値SN
THRESHを上回る信号対ノイズ比の場合、同期誤り率が1%未満であることを示す。よって、信号対ノイズ比が信号対ノイズ閾値SN
THRESHを上回る場合は、同期誤り率の低い開示された方法を用いて、通信を正確に同期化することができる。いくつかの実施形態では、このような信号対ノイズ閾値SN
THRESHは、信号ビットのエネルギーに正規化されるため、3、4、または5と低くあり得る。
【0022】
可能な実施形態の考察
以下は、本発明の可能な実施形態の非排他的な説明である。
【0023】
装置及び関連する方法は、所定の遅延時間だけ分離された第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを有する所定長の同期シーケンスを識別して、同期シーケンスに同期化するシステムに関する。システムは、無線周波数(RF)受信機、プロセッサ、及びコンピュータ可読メモリを含む。RF受信機は、所定の周波数帯域内のRF信号を受信する。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令を有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、生成された信号の第1の部分を、生成された信号の第2の部分と自己相関させて、自己相関信号を生成することを、システムに実行させる。第1の部分と第2の部分は、第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを分離する所定の時間遅延だけ、時間分離される。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令を有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、生成された信号の第3の部分を、同期シーケンスと同期相関させて、同期相関信号を生成することを、システムに実行させる。第3の部分は、同期シーケンスの所定長を有し、自己相関信号を生成するために使用された生成された信号の第1の部分及び第2の部分を含む。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令を有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、自己相関信号と同期相関信号を乗算して、合成同期信号を生成することを、システムに実行させる。コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し、命令はプロセッサにより実行されたとき、合成同期信号のピークを識別することを、システムに実行させる。
【0024】
先述の段落のシステムは、任意で、以下の特徴、構成、及び/または追加コンポーネントのうちのいずれか1つ以上を、付加的及び/または代替的に含んでもよい。
【0025】
前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスは、互いに同一であり得る、前述のシステムのさらなる実施形態。
【0026】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し得、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、前記識別されたピークを所定閾値と比較することを、前記システムに実行させる、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0027】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し得、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、前記識別されたピークが前記所定閾値より大きい場合、前記識別されたピークに対応する時間に受信された有効な送信の同期時間を特定することを、前記システムに実行させる、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0028】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し得、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、前記同期時間に後続して検出された前記RFエネルギーを、認可された送信機が送信したコード化通信として解釈することを、前記システムに実行させる、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0029】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し得、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分に基づいて、送信周波数を推定することを、前記システムに実行させる、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0030】
前記コンピュータ可読メモリは、コード化された命令をさらに有し得、前記命令は前記プロセッサにより実行されたとき、認可された送信機が送信した前記コード化通信を、前記推定された送信周波数に対応する正弦波で乗算することにより、前記コード化通信をデコード化することを、前記システムに実行させる、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0031】
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記生成された信号の前記第2の部分と自己相関させることは、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの一方の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第2の部分とともに、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの他方の非共役バージョンと畳み込むことを含む、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0032】
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記生成された信号の前記第2の部分と自己相関させることは、前記生成された信号の前記第3の部分の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第3の部分の非共役バージョンと畳み込むことを含む、前述のシステムのうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0033】
いくつかの実施形態は、所定の遅延時間だけ分離された第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを有する所定長の同期シーケンスを識別して、同期シーケンスに同期化するための方法に関する。方法は、所定の周波数帯域内の無線周波数(RF)エネルギーを検出することを含む。方法は、検出されたRFエネルギーを示す信号を生成することを含む。方法は、生成された信号の第1の部分を、生成された信号の第2の部分と自己相関させて、自己相関信号を生成することを含む。第1の部分と第2の部分は、第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスを分離する所定の時間遅延だけ、時間分離される。方法は、生成された信号の第3の部分を、同期シーケンスと同期相関させて、同期相関信号を生成することを含む。第3の部分は、同期シーケンスの所定長を有し、自己相関信号を生成するために使用された生成された信号の第1の部分及び第2の部分を含む。方法は、自己相関信号と同期相関信号を乗算して、合成同期信号を生成することを含む。方法はまた、合成同期信号のピークを識別することを含む。
【0034】
先述の段落の方法は、任意で、以下の特徴、構成、及び/または追加コンポーネントのうちのいずれか1つ以上を、付加的及び/または代替的に含んでもよい。
【0035】
前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスは、互いに同一であり得る、前述の方法のさらなる実施形態。
【0036】
前記識別されたピークを所定閾値と比較することを、さらに含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0037】
前記識別されたピークが前記所定閾値より大きい場合、前記識別されたピークに対応する時間に受信された有効な送信の同期時間を特定することを、さらに含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0038】
前記同期時間に後続して検出された前記RFエネルギーを、認可された送信機が送信したコード化通信として解釈することを、さらに含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0039】
前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分に基づいて、送信周波数を推定すること、をさらに含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0040】
前記送信周波数を推定することは、i)前記生成された信号の前記第1の部分を、前記第1のコードシーケンスの共役と畳み込んで、第1の畳み込み信号を生成することと、ii)前記生成された信号の前記第1の部分を、前記第1のコードシーケンスの共役と畳み込んで、第2の畳み込み信号を生成することと、iii)前記第1の畳み込み信号と前記第2の畳み込み信号との位相差を、前記所定の時間遅延で除算して、比率を生成することと、iv)前記比率をサンプリング周波数で乗算して、前記送信周波数の前記推定を生成することと、を含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0041】
認可された送信機が送信した前記コード化通信を、前記推定された送信周波数に対応する正弦波で乗算することにより、前記コード化通信をデコード化すること、をさらに含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0042】
前記生成された信号の前記第1の部分を、前記生成された信号の前記第2の部分と自己相関させることは、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの一方の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第2の部分とともに、前記生成された信号の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの他方の非共役バージョンと畳み込むことを含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0043】
前記生成された信号の前記第3の部分を、前記同期シーケンスと同期相関させることは、前記生成された信号の前記第3の部分の共役バージョンを、前記生成された信号の前記第3の部分の非共役バージョンと畳み込むことを含み得る、前述の方法のうちのいずれかのさらなる実施形態。
【0044】
いくつかの実施形態は、送信信号が認可された送信機からの信号であることを示すように、同期シーケンスを生成して通信するための方法に関する。方法は、第1のコードシーケンスを送信することを含む。方法は、第1のコードシーケンスが送信された後、所定の時間遅延で第2のコードシーケンスを送信することを含む。第2のコードシーケンスは、第1のコードシーケンスと同一である。方法はまた、第2のコードシーケンスの送信に後続し、第2のコードシーケンスに同期化された通信を送信することを含む。
【0045】
先述の段落の方法は、任意で、以下の特徴、構成、及び/または追加コンポーネントのうちのいずれか1つ以上を、付加的及び/または代替的に含んでもよい。
【0046】
前記所定の時間遅延は、第1の所定の時間遅延であり、前記送信された通信は、前記第2のコードシーケンスの後に第2の所定の時間遅延で続くことにより、前記第2のコードシーケンスに同期化される、前述の方法のさらなる実施形態。
【0047】
例示的な実施形態(複数可)を参照して本発明は説明されたが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更が加えられてもよく、本発明の要素は均等物で置き換えられてもよいことが、当業者には理解されよう。さらに、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、本発明の本質的範囲から逸脱することなく、多くの修正が加えられてもよい。よって、本発明は、開示される特定の実施形態(複数可)に限定されないが、本発明は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。
【国際調査報告】