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特表2024-521236スクリーン装置のコーナーコネクタ構造
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  • 特表-スクリーン装置のコーナーコネクタ構造 図1
  • 特表-スクリーン装置のコーナーコネクタ構造 図2
  • 特表-スクリーン装置のコーナーコネクタ構造 図3
  • 特表-スクリーン装置のコーナーコネクタ構造 図4
  • 特表-スクリーン装置のコーナーコネクタ構造 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-29
(54)【発明の名称】スクリーン装置のコーナーコネクタ構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/52 20060101AFI20240522BHJP
【FI】
E06B9/52 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551257
(86)(22)【出願日】2022-01-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2022073323
(87)【国際公開番号】W WO2022193836
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】202110284184.9
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511024997
【氏名又は名称】清展科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】王 逸民
(57)【要約】
スクリーン装置のコーナーコネクタ構造は、本体(1)を含み、本体(1)は、少なくとも、第1接続部(11)と、第1接続部(11)と角度をなす第2接続部(12)とを有し、本体(1)の第1接続部(11)及び/又は第2接続部(12)の位置に組合せ溝(13)が設けられ、組合せ溝(13)に線調整器(20)が設けられ、コーナーコネクタ構造により、スクリーンの開閉時にレール線(30)が力を受けて揺れる場合、レール線(30)が枠材(201)のレールの外部に揺れ出すことがなく、スクリーンが開閉時に開閉がスムーズではないか又は引っ掛かることが生じやすいなどの問題を解消する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、該本体は、少なくとも、第1接続部と、該第1接続部と角度をなす第2接続部とを有し、該本体の該第1接続部及び/又は該第2接続部の位置に組合せ溝が設けられ、かつ該組合せ溝に線調整器が設けられる、ことを特徴とするスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項2】
該第1接続部及び該第2接続部は、85~95度をなす、ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項3】
該第1接続部は、少なくとも第1接合部材を有し、該第2接続部は、少なくとも第2接合部材を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項4】
該第1接合部材及び該第2接合部材は、いずれも挿入部材である、ことを特徴とする請求項3に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項5】
該組合せ溝は、開口及び側方向ノッチを更に含み、該組合せ溝には、該側方向ノッチの側壁に対して当接部が凸設される、ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項6】
該線調整器は、線調整座及び固定座を含み、該線調整座及び該固定座が組み立てられ、該固定座は、該本体の該組合せ溝の該開口に設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項7】
該固定座の外周縁には少なくとも留め具が設けられ、該留め具は、該本体の該当接部と上下に嵌合され、かつ該留め具は、圧縮空間を有する、ことを特徴とする請求項6に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項8】
該固定座に収容溝が設けられ、該線調整座が該収容溝内に収容され、該収容溝内に第1位置制限凸部及び第2位置制限凸部が設けられ、該線調整座には、該固定座の該第1位置制限凸部及び該第2位置制限凸部に対して第1凹入部及び第2凹入部が設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項9】
該固定座に少なくとも1つの貫通孔が設けられ、該線調整座には、該固定座の該貫通孔に対して作動溝が設けられ、該作動溝に回転軸が設けられ、該回転軸に複数の凸歯部が周設される、ことを特徴とする請求項6に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【請求項10】
該第1接続部及び該第2接続部は、それぞれ枠体の枠材に接合される、ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置のコーナーコネクタ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーナーコネクタ構造に関し、特に、プリーツスクリーン又はロールスクリーンなどのスクリーン装置に用いられるコーナーコネクタ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現在使用されているスクリーン装置は、プリーツ網戸又はロール網戸にかかわらず、複数の輪体を利用してレール線を周回させたり、線調整装置を利用してレール線の締め具合を調整したりすることが多いが、現在の輪体又は線調整装置がいずれも窓枠の枠材に配設されるため、このような構造配置により、スクリーンの開閉時にレール線が力を受けて揺れやすく、レール線が窓枠のレールの外部に揺れ出すことが多くなり、その後のスクリーンが開閉時に開閉がスムーズでないか又は引っ掛かるなどの状況が生じやすい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明が用いる技術手段は、以下のとおりである。スクリーン装置のコーナーコネクタ構造は、本体を含み、該本体は、少なくとも第1接続部及び該第1接続部と角度を隔てた第2接続部を有し、該本体の該第1接続部及び/又は該第2接続部の位置に組合せ溝が設けられ、かつ該組合せ溝に線調整器が設けられる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0004】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。本発明の主な目的は、スクリーン装置のコーナーコネクタ構造を提供することであり、主に、レール線を該コーナーコネクタの線調整器の中に収納することにより、スクリーンが開閉されてレール線が力を受けて揺れる場合、レール線が枠材のレールの外部に揺れ出すことがなく、それにより従来のスクリーンの開閉時に開閉がスムーズではないか又は引っ掛かりやすいなどの問題を解消する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明と枠材により組み立てられた枠体の概略図である。
図2】本発明の斜視図である。
図3】本発明に係る本体の分解図である。
図4】本発明に係る線調整器の分解図である。
図5】本発明に係る線調整器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1図3に示すように、本発明の「スクリーン装置のコーナーコネクタ構造」の好ましい実施例は、主に、本体(1)を含み、該本体(1)は、少なくとも、第1接続部(11)と、該第1接続部(11)と角度をなす第2接続部(12)とを有し、かつ該第1接続部(11)は、少なくとも第1接合部材(111)を有し、該第2接続部(12)は、少なくとも第2接合部材(121)を有するが、該枠体(2)の該枠材(201)にいずれも凹入溝が設けられるため、本実施例では、該第1接合部材(111)及び該第2接合部材(121)は、いずれも挿入部材であり、したがって、該第1接続部(11)及び該第2接続部(12)は、いずれも、該枠材(201)の該凹入溝に挿入固定されるために3つの挿入部材が設けられることにより、本実施例では、複数の該枠材(201)及び複数の該本体(1)によって該枠体(2)を組み立てることができ、また、該第1接続部(11)及び該第2接続部(12)は、85~95度をなすことが好ましく、更に、該本体(1)は、一体成形されてもよく、2つの部分から組み立てられてもよい。
【0007】
図1図3に示すように、該第1接続部(11)及び/又は該第2接続部(12)の位置に組合せ溝(13)が設けられ、該組合せ溝(13)は、少なくとも、開口(131)及び側方向ノッチ(132)を有し、かつ該開口(131)には、線調整器(20)が設けられ、本実施例では、該第1接続部(11)の該組合せ溝(13)に該線調整器(20)が組み立てられることのみを説明するが、これに限定されない。
【0008】
図3図5に示すように、該線調整器(20)は、固定座(21)及び線調整座(22)を含み、該固定座(21)は、該本体(1)の該組合せ溝(13)の該開口(131)に設けられ、該固定座(21)には、該組合せ溝(13)の該開口(131)に対して凸状係止部(211)及び留め具(212)が設けられ、該凸状係止部(211)は、該固定座(21)の外周縁から一定の距離だけ突出し、かつ該本体(1)の該組合せ溝の一方の溝壁には、該留め具(212)に対して当接部(133)が設けられ、該留め具(212)はシート状であり、該留め具(212)は、一端部が該固定座(21)に接続され、他端部が該固定座(21)から一定の距離だけ離れて圧縮空間(213)を形成し、該圧縮空間(213)は、該凸状係止部(211)が該固定座(21)の外周縁から突出した距離よりも大きく、該固定座(21)の頂部には、プッシュ部(214)及び線引き戻し部(215)が設けられ、本実施例では、該プッシュ部(214)は、凹溝であり、該線引き戻し部(215)は、棒体であり、かつ該プッシュ部(214)及び該線引き戻し部(215)の構造は、前述したものに限定されず、該固定座(21)の底部には、収容溝(23)が設けられ、該収容溝(23)には、該固定座(21)の頂部及び該線引き戻し部(215)に向かってそれぞれ少なくとも1つの貫通孔(216)及び入線口(217)が設けられ、かつ該収容溝(23)内には、第1位置制限凸部(218)及び第2位置制限凸部(219)が設けられる。
【0009】
また、図3図5に示すように、該線調整座(22)は、該固定座(21)の該収容溝(23)内に収容され、かつ該線調整座(22)には、該固定座(21)の該第1位置制限凸部(218)及び該第2位置制限凸部(219)に対して第1凹入部(221)及び第2凹入部(222)が設けられ、また、該第1凹入部(221)に近接する該線調整座(22)の位置に案内斜面(223)が設けられ、該線調整座(22)を該固定座(21)の該収容溝(215)に収容する過程において、まず、該線調整座(22)の該第2凹入部(222)を有する一端を該固定座(21)の該収容溝(215)に斜めに挿入し、次に、該案内斜面(223)を介して該線調整座(22)の他端を該固定座(21)の該第1位置制限凸部(218)に接触させることにより、該線調整座(22)の他端は、該案内斜面(223)に沿って該固定座(21)の該収容溝(215)に滑り込むことができ、このとき、該線調整座(22)の該第1凹入部(221)及び該第2凹入部(222)は、該固定座(21)の該第1位置制限凸部(218)及び該第2位置制限凸部(219)に適切に係合することができることにより、該線調整座(22)を該固定座(21)の該収容溝(23)内に脱落の心配なく収容することができる。
【0010】
また、図3図5に示すように、該線調整座(22)には、該固定座(21)の該貫通孔(216)及び該入線口(217)に対して作動溝(224)及び入線溝(225)が設けられ、該入線溝(225)は、該作動溝(224)と連通し、かつ該作動溝(224)には、回転軸(226)が設けられ、該回転軸(226)には、線止め孔(227)が設けられ、かつ複数の凸歯部(228)が周設される。
【0011】
次に、図3図5に示すように、本実施例が使用される場合、まず、該レール線(30)を該固定座(21)の該線引き戻し部(215)に通過させることにより、該レール線(30)が折り返されて該固定座(21)の該入線口(217)及び該線調整座(22)の該入線溝(225)に入り、そして該作動溝(224)内に入り、該レール線(30)を該回転軸(226)の該線止め孔(227)に固定し、続いて、該回転軸(226)を該固定座(21)と該線調整座(22)との間に位置制限できるように該線調整座(22)を該固定座(21)の該収容溝(215)内に組み立てるとともに、該回転軸(226)の一端を該固定座(21)の該貫通孔(216)に収容できるようにし、次に、固定座(21)を利用して該本体(1)の該組合せ溝(13)の該開口(131)に挿入し、該留め具(212)を該本体(1)の該当接部(133)に接合できるようにし、次に、該枠材(201)を該凸状係止部(211)に当接させることにより、該固定座(21)を該組合せ溝(13)の該開口(131)内に弾性的に係止させることができ、該固定座(21)が該本体(1)の該組合せ溝(13)の外部に脱落する心配がないため、レール線(30)がきつすぎたり、緩すぎたりした場合、該固定座(21)における該貫通孔(216)により、該線調整座(22)における該回転軸(26)を緩めたり締め付けたりすることで、該レール線(30)が常に適切な張力外に維持することができ、また、該レール線(30)が該枠材(201)の該凹入溝により該固定座(21)及び該線調整器(22)に入るため、スクリーンが開閉されてレール線(30)が力を受けて揺れる場合、該レール線(30)が該枠材(201)の該凹入溝内に設けられるため、力を受けて揺れる過程において、該枠材(201)のレールの外部に揺れ出すことが実質的にないため、本実施例は、従来のスクリーンが開閉時に開閉がスムーズでないか又は引っ掛かることが生じやすいなどの問題を確実に改善することができる。
【0012】
以上の実施例は、本発明の技術的思想及び特徴を説明するためのものに過ぎず、当業者が本発明の内容を理解し、それに応じて実施できるようにすることを目的としており、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。本発明の精神及び明細書の内容に基づいて行われた同等の変更又は修正は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】