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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】電気メス端子
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/11 20060101AFI20240524BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
H01R13/11 A
H01R13/52 301E
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022538877
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 US2022012968
(87)【国際公開番号】W WO2022260716
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】17/401,869
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/209,796
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/575,423
(32)【優先日】2022-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506351927
【氏名又は名称】ジェイエスティー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ピン
(72)【発明者】
【氏名】アプソン、グウェンドリン
(72)【発明者】
【氏名】リー、クレイグ
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087FF08
5E087FF13
5E087LL03
5E087LL13
5E087MM05
5E087RR12
5E087RR25
(57)【要約】
コネクタアセンブリと接続するための電気メス端子は、概して、本体、二体ばね、およびワイヤ固定部を含む。レバー部材の取り付けられていない端部から、突起が延在しており、当該突起は、突起がハウジングまたはコネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、レバー部材を上方に、効率的に偏向させるように、互いに対して角度付けられる面を有する。二体ばねの上方に配置される、電気メス端子の保持部材の上部は、ディンプル部を有する。電気メス端子の端子面または先端部は、シリコーンシールを損傷するか、または切断することを防止する。レバーのタング部材の過大応力機構は、その突起部材を再配置および再成形することによって改善される。電気メス端子の本体の前端部における上方部および支持部材にわたる断面の外形または形状は、略U字状である。電気メス端子のレバー部材の取り付けられる端部にわたる断面の外形または形状もまた、略U字状である。電気メス端子は、少なくとも本体、二体ばね、ならびに、ワイヤ固定部、および/またはレバー部材(タング部材)が、本体およびワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、その中に含まれる、連続および隣接する単一の構成として形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタアセンブリ内への挿入のための電気メス端子であって、
前記電気メス端子は、
ワイヤ固定部と、
前記ワイヤ固定部に取り付けられる本体と
を備え、
前記本体は、ばね部材およびレバー部材を含み、
前記本体の前端部は、上方部および支持部材を含み、前記本体の前記前端部は、前記本体の前記上方部および前記支持部材にわたって切断される断面に沿って、略U字状の外形または形状を有し、
前記レバー部材の取り付けられていない端部は、突起であって、前記電気メス端子が使用中に抜け落ちることを防止するように、前記突起が前記コネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、前記レバー部材を偏向させる、突起を有し、
前記レバー部材の取り付けられる端部は、略U字状である断面を有し、
少なくとも前記本体、前記ばね部材、および前記ワイヤ固定部は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
電気メス端子。
【請求項2】
前記電気メス端子の先端における窪み上面部および窪み下面部であって、シールへの損傷を、それが前記窪み上面部および前記窪み下面部と接続するときに、防止するための、窪み上面部および窪み下面部をさらに備える、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項3】
ディンプル部と、前記ばね部材に剛性を付与するように、前記ばね部材の上方部材と接触する、対応する延在する下方部とを有する上部保持部材をさらに備える、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項4】
コネクタアセンブリ内への挿入のための電気メス端子であって、
前記電気メス端子は、
ワイヤ固定部と、
前記ワイヤ固定部に取り付けられる本体と
を備え、
前記本体は、ばね部材を含み、
前記本体は、レバー部材をさらに含み、
前記本体の前端部は、上方部および支持部材を含み、前記本体の前記前端部は、前記本体の前記上方部および前記支持部材にわたって切断される断面に沿って、略U字状の外形または形状を有し、
前記電気メス端子の先端は、窪み上面部および窪み下面部であって、シールへの損傷を、それが前記窪み上面部および前記下面部と接続するときに、防止するための、窪み上面部および窪み下面部を含み、
前記レバー部材の取り付けられる端部は、略U字状である断面を有し、
少なくとも前記本体、前記ばね部材、および前記ワイヤ固定部は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
電気メス端子。
【請求項5】
前記レバー部材の取り付けられていない端部は、突起であって、前記電気メス端子が使用中に抜け落ちることを防止するように。前記突起が前記コネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、前記レバー部材を偏向させる、突起を有する、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項6】
ディンプル部と、前記ばね部材に剛性を付与するために、前記ばね部材の上方部材と接触する、対応する延在する下方部とを有する上部保持部材をさらに備える、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項7】
コネクタアセンブリ内への挿入のための電気メス端子であって、
前記電気メス端子は、
ワイヤ固定部と、
ばね部材と、レバー部材とを有する本体であって、前記本体が前記ワイヤ固定部に取り付けられる本体と、
ディンプル部と、前記ばね部材に剛性を付与するように、前記ばね部材の上方部材と接触する、対応する延在する下方部とを有する上部保持部材と
を備え、
前記本体の前端部は、上方部および支持部材を含み、前記本体の前記前端部は、前記本体の前記上方部および前記支持部材にわたって切断される断面に沿って、略U字状の外形または形状を有し、
前記レバー部材の取り付けられる端部は、略U字状である断面を有し、
少なくとも前記本体、前記ばね部材、および前記ワイヤ固定部は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
電気メス端子。
【請求項8】
前記電気メス端子の先端は、窪み上面部および窪み下面部であって、シールへの損傷を、それが前記窪み上面部および前記下面部と接続するときに、防止するための、窪み上面部および窪み下面部を含む、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項9】
前記レバー部材の取り付けられていない端部は、突起であって、前記電気メス端子が使用中に抜け落ちることを防止するように、前記突起が前記コネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、前記レバー部材を偏向させる、突起を有する、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項10】
前記レバー部材の前記突起は、互いに対して角度付けられる複数の面を含む、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項11】
前記窪み上面部は、平坦面の窪み、凹状面の窪み、および凸状突起のうちの1つである、
請求項2記載の電気メス端子。
【請求項12】
前記ディンプル部は、実質的に角度付けられたカップ状の形状、略V字状の形態、および略カップ状の形態のうちの1つである、
請求項3記載の電気メス端子。
【請求項13】
前記窪み上面部は、平坦面の窪み、凹状面の窪み、および凸状突起のうちの1つである、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項14】
前記レバー部材の前記突起は、互いに対して角度付けられる面を含む、
請求項5記載の電気メス端子。
【請求項15】
前記ディンプル部は、実質的に角度付けられたカップ状の形状、略V字状の形態、および略カップ状の形態のうちの1つである、
請求項6記載の電気メス端子。
【請求項16】
前記ディンプル部は、実質的に角度付けられたカップ状の形状、略V字状の形態、および略カップ状の形態のうちの1つである、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項17】
前記窪み上面部は、平坦面の窪み、凹状面の窪み、および凸状突起のうちの1つである、
請求項8記載の電気メス端子。
【請求項18】
前記レバー部材の前記突起は、互いに対して角度付けられる面を含む、
請求項9記載の電気メス端子。
【請求項19】
前記レバー部材は、過大応力機構を含むタング部材から構成され、前記過大応力機構は、前記タング部材の略前方部および略中間部の一方に配置される突起部材を有し、
前記突起部材は、略平坦な底縁部を有する、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項20】
前記レバー部材は、過大応力機構を含むタング部材から構成され、前記過大応力機構は、前記タング部材の略前方部および略中間部の一方に配置される突起部材を有し、
前記突起部材は、略平坦な底縁部を有する、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項21】
前記レバー部材は、過大応力機構を含むタング部材から構成され、前記過大応力機構は、前記タング部材の略前方部および略中間部の一方に配置される突起部材を有し、
前記突起部材は、略平坦な底縁部を有する、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項22】
少なくとも前記本体、前記ばね部材、前記ワイヤ固定部、および前記レバー部材は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項23】
少なくとも前記本体、前記ばね部材、前記ワイヤ固定部、および前記レバー部材は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項24】
少なくとも前記本体、前記ばね部材、前記ワイヤ固定部、および前記レバー部材は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
請求項7記載の電気メス端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
これは、2021年6月11日に出願された米国仮特許出願第63/209,796号に対する優先権を主張する、2021年8月13日に出願された米国特許出願第17/401,869号の一部継続(CIP)である、2022年1月13日に出願された米国一部継続(CIP)出願第17/575,423号について出願されたPCT出願であり、それらはすべて、それら全体が参照により、本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
電気メス端子は、電気メス端子の望ましくない変形を防止する支持部材を使用した過大応力保護部と、本体によって画定されるような、電気メス端子の向きまたは極性を有する形状と、ワイヤを固定するための、電気メス端子のワイヤ固定部を使用したワイヤ固定機構と、電気メス端子を固定して電気メス端子がハウジング内にロックされることを保証するための、タング部材を使用したロック機構(locking feature)と、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体と、電気メス端子とを効率的および弾性的に接続する二体ばねを使用したばね機構と、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体を電子メス端子内に誘導し、「自己修正」するために、ガイド部材を使用するガイド機構と、を含む、構造的配置または構成を備えることが望ましい。さらに、本発明の電気メス端子は、そのワイヤ固定部の上方であって、本体の後部に配置された空間内に、TPAデバイスを収容および受容することが可能である。
【0003】
さらに、本発明の二体ばねは、「二体」であって、印加または向きが下方ばね部材および上方ばね部材を使用する「二体」である。好ましくは、下方ばね部材および上方ばね部材は、同時または一緒に、および、全体的に、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に、そうした前述の物体のうちの1つがメス電気端子内に挿入されているときに、印加または作用するばね力を付与するように動作する。下方ばね部材は、ピンの長さ方向に沿って、ならびに、上方ばね部材よりもさらに下方に、および本体のフロアに向かって、さらに延在する。上方ばね部材および下方ばね部材は、互いに一体的に構造化されており、湾曲側方部材によって接続され、上下に折り畳まれる。それぞれ、下方ばね部材は、上方ばね部の下方にあり、上方ばね部材は、下方ばね部材の上方にある。上方ばね部材および下方ばね部材の屈曲されていない向き間の関係であって、それらが接触し得るか、または接触し得ない、関係が与えられる。下方および上方ばね部材が、屈曲されていない状態で接触するときには、当初印加されるばね力は、それらのそれぞれのばね力を、同時または一緒に、および、全体で、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に対して印加する、上方ばね部材および下方ばね部材の両方のものとして表れる。対照的に、下方ばね部材および上方ばね部材が、屈曲されていない向きで接触していないときには、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に対する、当初印加可能なばね力は、単独で、すなわち、下方ばね部材が上方ばね部材と接触し、それにより、上方ばね部材が、下方ばねに対して、同時または一緒に、ならびにオスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に対して全体で、ばね力を印加するまで、下方ばね部材のばね力のものとして表れる。さらに、本発明の一例では、ばねが上方に移動するにつれ、下方ばね部材は屈曲してタング部材に接触する場合があり、タング部材は、下方ばね部材の上方移動に対する抵抗を付与し、それにより、その上方移動に対する弾性力を印加する場合があり、よって、タング部材は、ばねの全ばね力を増大させる。上述したばねの向きは、必要に応じて、および/または動作中、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に、電気メス端子を効率的および弾性的に接続および固定するように提供される。
【0004】
本発明の電気メス端子の形状は、維持および保証され、電気メス端子を対応するコネクタアセンブリと接続するように設けられ、コネクタアセンブリは、電気メス端子のものと同様の向きか、または同様の極性をそれぞれ備える開口を、それとの適切に嵌合および接続するために有することが好ましい。
【0005】
そうした電気メス端子は、本件の出願人に対して発行された、2021年3月4日に公開された、米国特許出願公開第2021/0066836号明細書に開示されている。本件における電気メス端子は、米国特許出願公開第2021/0066836号明細書に開示された電気メス端子の教示を改善する。
【0006】
レバー部材の取り付けられていない端部から、突起が延在しており、突起がハウジングまたはコネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、レバー部材を上方に、効率的に偏向させるために、互いに対して角度付けられる面を突起が有し、それが、今度は、本発明の電気メス端子をハウジングまたはコネクタアセンブリから取り外すことをより困難にして、それにより、使用中に電気メス端子が抜け落ちることに対して、電子メス端子を保護することが、本発明の電気メス端子において、さらに望ましい。
【0007】
二体ばねの上方に配置された、本発明の電気メス端子の保持部材の上部が、二体ばねの剛性を増大させるために、二体ばねの上方ばねに対する接触部の数を増加させるように、ディンプル部を有することも望ましい。
【0008】
電気メス端子の端子面または先端部が、環境汚染物からコネクタアセンブリを、それとの接続中に封止するシリコーンシールを損傷するか、または切断することを、窪み上面部および窪み下面部を備えることで、回避することも望ましい。
【0009】
レバー部材のタング部材の過大応力機構を改善するために、突起部材を含む過大応力機構が、タング部材の中間部または中央部において、配置されることがさらに望ましい。そうした構造的配置は、本発明の電気メス端子が使用中であるときに、タング部材の先端との相互作用を改善する。さらに、タング部材の過大応力機構は、電気メス端子の製造中に品質管理を改善する(すなわち、その構造的および機能的特性を測定することをより簡単にする)ために、略平坦であるか、または、略水平方向に沿って延在する下方縁部を有する突起部材を含む。
【0010】
電気メス端子の本体の前端部における上方部および支持部材にわたる断面の外形または形状は略U字状である。電気メス端子のレバー部材の取り付けられる部分にわたる断面の外形または形状も略U字状である。
【0011】
さらに、本発明では、電気メス端子は、実質的にその全体において、隣接および連続する単一の構成として形成される。すなわち、本発明の電気メス端子は、その中に、それらに限定されることはないが、それらの隣接および連続する部分、すなわち、本体およびワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、少なくとも本体、二体ばね、ならびに、ワイヤ固定部および/またはレバー部材(もしくはタング部材)として含められる、隣接および連続する単一の構成として形成される。さらに、電気メス端子に溶接される、はんだ付けされる、または、ろう付けされる、本発明の電気メス端子の部分またはセクションは存在するものでない。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体と接続し、ならびに、コネクタアセンブリと接続し、およびロックするための電気メス端子を提供する。電気メス端子は、概して、本体、二体ばね、およびワイヤ固定部を含む。
【0013】
電気メス端子の本体は、略ボックス状である形状または形態であって、それにより、本体の一部分がボックス状の向きに形成される、略ボックス状である形状または形態を有する。本体は、概して、上方本体および下方本体、タング部材、ならびに二体ばねを含む。タング部材は、コネクタアセンブリ内に電気メス端子をロックするレバー部材を含む。レバー部材は、レバー部材が屈曲されたときに、本体から延在する別の突起部材に接触する突起部材を有する。いずれの突起部材も、レバー部材に対する過大応力保護として、すなわち、電気メス端子がコネクタアセンブリと接続されるときに、レバー部材が変形するようになることが防止されるか、またはレバー部材が変形するようになることから保護されるように作用する。別の突起部材は、レバー部材から延在して、過大応力が加えられることから二体ばねを保護する。本体は、電気メス端子の過大応力および変形を防止する、その前および後端両方における支持部材によっても構成される。
【0014】
さらに、レバー部材の取り付けられていない端部から、突起が延在しており、突起は、突起がハウジングまたはコネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、レバー部材を上方に、効率的に偏向させるために互いに対して角度付けられる面を有し、それは、今度は、本発明の電気メス端子をハウジングまたはコネクタアセンブリから取り外すことをより困難にして、それにより、使用中に電気メス端子が抜け落ちることに対して、電子メス端子を保護する。
【0015】
二体ばねの上方に配置される、本発明の電気メス端子の保持部材の上部は、二体ばねの剛性を増大させるために、二体ばねの上方ばねに対する接触部の数を増加させるように、ディンプル部を有する。
【0016】
電気メス端子の端子面または先端部は、コネクタアセンブリを環境汚染物から封止するシリコーンシールをそれとの接続中に損傷するか、または切断することが、窪み上面部および窪み下面部をその上に備えることで防止される。
【0017】
レバー部材のタング部材の過大応力機構を改善するために、突起部材を含む過大応力機構が、タング部材の中間部または中央部において配置される。そうした構造的配置は、本発明の電気メス端子が使用中であるときに、タング部材の先端との相互作用を改善する。さらに、タング部材の過大応力機構は、電気メス端子の製造中に品質管理を改善する(すなわち、その構造的および機能的特性を測定することをより簡単にする)ために、略平坦であるか、または、略水平方向に沿って延在する下方縁部を有する突起部材を含む。
【0018】
二体ばねは、実質的に、本体の通路PW内に配置され、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に、そうした前述の物体のうちの1つがメス電気端子内に挿入されるときに、印加され得るばね力を生成するように作用または動作する2つの部材を含む。
【0019】
本発明の電気メス端子は、対応するコネクタアセンブリ内への適切な嵌合のために維持および保証される向きまたは極性も有する。コネクタアセンブリは、電気メス端子との適切な嵌合のためにも維持される同様な向きまたは同様な極性を備える開口を有する。
【0020】
さらに、ワイヤ固定部の前方部は、電気メス端子であって、TPAデバイスを収容するためのその空間を備える、電気メス端子の本体に遷移するネック部材を有する。
【0021】
電気メス端子の本体の前端部における上方部および支持部材にわたって切断される断面の外形または形状(configuration or shape)は、略U字状である。電気メス端子のレバー部材の取り付けられる部分にわたって切断される断面の外形または形状も略U字状である。
【0022】
さらに、本発明では、電気メス端子は、実質的にその全体において、隣接および連続する単一の構成として形成される。すなわち、本発明の電気メス端子は、その中に、それらに限定されることはないが、それらの隣接および連続する部分、すなわち、本体およびワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、少なくとも本体、二体ばね、ならびに、ワイヤ固定部および/またはレバー部材(もしくはタング部材)として含められる、隣接および連続する単一の構成として形成される。さらに、電気メス端子に溶接される、はんだ付けされる、または、ろう付けされる、本発明の電気メス端子の部分またはセクションは存在するものでない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1A】本発明の電気メス端子の前面上面斜視図である。
図1B】本発明の電気メス端子の背面上面斜視図である。
図2A】本発明の電気メス端子の右側面立面図である。
図2B】本発明の電気メス端子の左側面立面図である。
図2C】電気メス端子の空間内に位置決めされる端子位置保証(TPA)デバイスを示す。
図2D】端子位置保証(TPA)デバイスに当たる、電気メス端子の表面領域を示す、図8B中の2D-2D線に沿って切断された断面図である。
図2E】レバー部材の取り付けられていない端部から延在する突起であって、上記突起が、互いに対して角度付けられる面を有する、突起を示す。
図2F】レバー部材の取り付けられていない端部から延在する突起であって、上記突起が、互いに対して角度付けられる面を有する、突起を示す。
図2G】ハウジングまたはコネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、レバー部材が上方に偏向することを助長し、本発明の電気メス端子がハウジングまたはコネクタアセンブリから取り外されることをより困難にし、および、使用中に、本発明の電気メス端子が間違って抜け落ちることから保護するために、レバー部材の取り付けられていない端部から延在する突起を示す。
図2H】実質的に平坦であるか、または略水平方向に延在する下方縁部を有する、レバー部材のタング部材の突起部材を示す、本発明の電気メス端子の右側面立面図である。
図3A】本発明の電気メス端子の上面立面図である。
図3B】本発明の電気メス端子の下面立面図である。
図4】それぞれ、レバー部材から延在しており、ならびに、上方ガイド部材の本体および支持部材から延在する突起部材を示す、本発明の電気メス端子の部分側面立面図である。
図4A】レバー部材のタング部材の、タング部材の略中央部内に、または略中間部内に配置される、その突起部材を有することによる、代替的な過大応力機構を示す、本発明の電気メス端子の部分側面立面図である。
図5A】電気メス端子の前端部の開口、ならびに、ガイド部材であって、それを通って入ると、および、通路内に、オス端子ピンまたはオス端子を案内するためのガイド部材を示す。
図5B】前端部の開口、およびガイド部材、ならびに、下方ばね部材であって、その湾曲部上に頂部を有する下方ばね部材を示す、図5A中の5B-5B線に沿って切断された断面図である。
図5C】本発明の電気メス端子の本体の前端部における上方部および支持部材にわたる断面に沿って切断された場合の略U字状の外形または形状を示す、図5A中の電気メス端子の5C-5C線に沿って切断された断面図である。
図5D】本発明の電気メス端子のレバー部材の取り付けられる部分にわたる断面に沿って切断された場合の略U字状の外形または形状を示す、図5A中の電気メス端子の5D-5D線に沿って切断された断面図である。
図5E】コネクタアセンブリを環境汚染物から保護するために使用されるシリコーンシールが、電気メス端子とのインターフェース接続中であるか、または電気メス端子との接続中に、損傷し得る位置を示すための概略図である。
図5F】電気メス端子の前または先端において配置される窪み上面部および窪み下面部であって、シリコーンシールに対する任意の損傷または切断を、それとのインターフェース接続または接続中に防止するための、窪み上面部および窪み下面部を示す。
図5G】窪み上面部の長さに沿って、電気メス端子とシリコーンシールとの間の干渉部を拡大することで、電気メス端子を環境汚染物から保護するシリコーンシールに対する任意の損傷または切断を電気メス端子とシリコーンシールとの接続中に防止するための、電気メス端子の前または先端における窪み上面部の概略図である。
図5H】平坦面の窪みを有する窪み上面部を示す。
図5I】凹状面の窪みを有する窪み上面部を示す。
図5J】凹状面の窪みを有する窪み上面部を示す。
図5K】電気メス端子の先または前端における窪み下面部であって、窪み下面部の長さに沿って、電気メス端子とシリコーンシールとの間の干渉部を拡大することで、シリコーンシールへの損傷をそれとのインターフェース接続、または接続中に同様に緩和するための、窪み下面部を示す。
図6A図1B中の6A-6A線に沿って切断された断面図である。
図6B】電子メス端子の前端部の開口近くに配置されるガイド部材の概略図である。
図7】二体ばねを示し、上記ばねに取り付けられる上部保持部材をさらに示す。
図8A】二体ばねの湾曲側方部材を少なくとも部分的に収容するためのウィンドウを有する電気メス端子の側部を部分的に示す。
図8B】本体の前および後端部において配置される支持部材を含む、本発明の電気メス端子の種々の構成要素を示す電気メス端子の別の側部を部分的に示す。
図8C】二体ばねの剛性を増大させるために、二体ばねの上方ばねに対する接触部の数を増加させるように、ディンプル部を有する、二体ばねの上方に配置される、保持部材の上部を示す、本発明の電気メス端子の代替的な実施形態を示す。
図8D】二体ばねの上方の、保持部材の上部上のディンプル部の代替的な実施形態をさらに示す。
図8E】二体ばねの上方の、保持部材の上部上のディンプル部の代替的な実施形態をさらに示す。
図8F】二体ばねの上方の、保持部材の上部上のディンプル部の代替的な実施形態をさらに示す。
図9】本発明の電気メス端子との相互作用のための従来の電気ワイヤまたはケーブルであって、従来の電気ワイヤまたはケーブルがその前方部においてワイヤ絶縁部およびワイヤコア部を有する、従来の電気ワイヤまたはケーブルを示す。
図10A】コネクタアセンブリ内のプレロック位置における、本発明の電気メス端子の前面立面図を示し、本発明の電気メス端子の極性および向き、ならびに、それとの効果的な嵌合のための対応するコネクタアセンブリをさらに示す。
図10B】コネクタアセンブリ内で完全に静止し、コネクタアセンブリ内のフルロック位置における、本発明の電気メス端子の前面立面図を示し、本発明の電気メス端子の極性および向き、ならびに、それとの効果的な嵌合のための対応するコネクタアセンブリをさらに示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1Aは、概して参照番号1として表される電気メス端子の前面上面斜視図を示す。電気メス端子1は、単一の構成を形成するために、折り畳まれる、折り返される、または、湾曲される連続する片であって、本体5、二体ばね130、およびワイヤ固定部3を含むものとして一体的に形成される。本体5は、タング部材15をさらに含む。ワイヤ固定部3は、ここに示すような、折り畳み可能な圧着またはクランプタイプのものであり得るが、さらに、圧接接続(IDC)タイプのものであるか、または、一体的に形成され、電気ワイヤもしくはケーブル100を電気メス端子1に堅固に接続するために、電気ワイヤまたはケーブル100のワイヤ絶縁部120および/もしくはワイヤコア部110と相互作用し得る、好ましくは、実質的に、電気メス端子1とともに、またはその長さ方向に延在し、より具体的には、電子メス端子1の本体5の後部から延在する、他の同様に形成されるワイヤ固定手段であり得る。さらに、電気メス端子への電気ワイヤまたはケーブル100の付加的もしくは単独のワイヤ固定は、限定されることはないが、たとえば、溶接、ろう付け、はんだ付け、および/または、他の同様の手段を含めることによって堅固および/または導電性の固定を生成する手段を含めることで実現され得る。
【0025】
図1B中の、電気メス端子1の背面上面斜視図にさらに詳細に示すのは、タング部材15および二体ばね130である。本体5は、電気メス端子1の、長さ方向において、同様に、長さ方向の反対の方向において、略ボックス状である形状または形態を有し、それにより、本体5のかなりの部分が、ボックス状の向きまたは構成に形成されることが好ましいが、その形状または形態は、それに限定されることはない(図1A、1B、5Aを参照されたい)。
【0026】
図2Aおよび図2Bに示すように、ワイヤ固定部3は、本体5に遷移し、ネック部材52によって、本体5に一体的に形成される(図3A、3Bも参照されたい)。
【0027】
図2Aに示すように、タング部材15は、レバー部材25を含み、レバー部材25は、取り付けられていない端部28および取り付けられる端部30を有する。図2Aおよび図2Bにさらに見られるように、レバー部材25は、ここでは、通常の弛緩状態において示される。レバー部材25は、通常の弛緩状態に対して弾性的に付勢され、それにより、それは、外部接触によって左右されるものでなく、それにより、レバー部材25のその後の屈曲点は、取り付けられていない端部28が移動させるときに、取り付けられる端部30において生じ得る。レバー部材25の取り付けられていない端部28は、好ましくは、その幅に沿う断面において、略U字状の形態などを有するが、その形態または形状は、それに限定されることはない(図1B、5Bを参照されたい)。レバー部材25の取り付けられる端部30は、好ましくは、略U字状の形態など(たとえば図5Dを参照されたい)を有するが、その形態は、それに限定されることはない。本体5の上方部200a、は同様に、略U字状の形態など(たとえば図6Cを参照されたい)を有するが、その形態または形状は、それに限定されることはない。
【0028】
さらに、レバー部材25は、本体5から延在する別の突起部材37に接触する突起部材35を有する(図1B、2B、および図8Aを参照されたい)。いずれの突起部材35、37も、レバー部材25に対する過大応力保護として作用する。すなわち、突起部材35、37は、レバー部材25が曲げられている状態にあるときに、互いに当たる。この形態は、それにより、メス端子1がコネクタアセンブリ90などと接触または接続するときに、レバー部材25が変形させられることを防止するか、または、レバー部材25が変形させることから保護する(図10Aおよび10Bも参照されたい)。そういうものとして、レバー部材25は、実質的に、曲げられた状態と、通常の弛緩状態との間で移動するように動作可能であり、それにより、それは、後述するように、実質的に変形されるか、または動作不能にされることなく、通常の弛緩状態に戻り、なお、メス電気端子1をコネクタハウジング90に固定することができる場合がある(図10A、10B)。図2Bの側面立面図において見られるように、突起部材35、37は、好ましくは、略矩形、丸形、台形などである(図4、8Aも参照されたい)が、それらの形状または形態は、それらに限定されることはない。
【0029】
動作中、電気メス端子1がコネクタアセンブリ90に入ると、レバー部材25の取り付けられていない端部28は、下方に自由に押圧され、通常の弛緩状態から、屈曲された状態に移動する(すなわち、突起部材35は、別の突起部材37に接近する)(図10Aを参照されたい)。コネクタアセンブリ90内への電気メス端子1の完全な挿入によって、レバー部材25の取り付けられていない端部28は、上方に自由に移動し、レバー部材25の通常の弛緩状態に戻る(すなわち、レバー部材25がその通常の弛緩状態に戻る方向に弾性的に付勢されるときに、突起部材35は、別の突起部材37から離れる方向に移動する)(図2A、10Bを参照されたい)。さらに、取り付けられていない端部28は、好ましくは、それにより、コネクタアセンブリ90内部の部材(図示せず)に当てられ、その中に電気メス端子1をロックおよび固定する。コネクタアセンブリ90内部に当てられた、レバー部材25の取り付けられていない端部28を有するそうした構造的配置は、コネクタアセンブリ90との電気メス端子1のロックおよび固定機構として作用する(図10Bを参照されたい)。レバー部材25および取り付けられていない端部28はさらに、通常の弛緩状態から離れる上方向に自由に移動可能であり、本体5のフロア122から離れる方向に屈曲する場合があり、後述するように、レバー部材25が上方に屈曲されると、これは、レバー部材25の通常の弛緩状態へ戻る方向における抵抗をもたらし得る。二体ばね130が、前述の屈曲された状態にレバー部材25を押圧するか、またはレバー部材25に接触すると、レバー部材25は、特に、二体ばね130が上方であってフロア122から離れる方向に屈曲されてバー部材25に接触するときに、より具体的には、二体ばね130が、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体と相互作用するにつれて、二体ばね130に作用して二体ばね130のばね力に加え得る。
【0030】
図1A中に見られるように、突起部材36はさらに、レバー部材25の側部から延在する。突起部材36は、下方ばね部材133の略上方に配置され、さらに、下方ばね部材133と係合し、以下にさらに詳細に述べるように、下方ばね部材133、および、概して、二体ばね130に対する過大応力保護をも、もたらす場合がある(たとえば図1A、2A、6A、および8Aを参照されたい)。突起部材36は、レバー部材25が、二体ばね130および本体5のフロア122に向かって、その通常の弛緩状態から屈曲された状態に、下方移動において移動するときに、レバー部材25の移動内で自由で妨害されずに移動する。突起部材36は、好ましくは、実質的に矩形、丸形、台形などである(図6Aを参照されたい)が、その形状または形態は、それらに限定されることはない。さらに、および、それから突起部材35が延在するそのレバー部材25の側部に対して、突起部材36は、レバー部材25のその反対側に、ならびにそれから突起部材35が延在するそのレバー部材25の側部に対して、異なる部分上に、異なる向きを有して延在しており、より具体的には、レバー部材25に沿うそれらの位置を比較した場合(図4、6A、および8A)、突起部材36は、取り付けられる端部30により接近し、突起部材35は、取り付けられていない端部28により接近する。突起部材36および突起部材35は、レバー部材25に沿って位置決めされ、それらは、鏡像でなく、直接対向せず、さらに、よって、鏡像であるか、または直接対向するそれらの部分をそれぞれ、有するものでなく、したがって、電気メス端子1の長さ方向に沿って重なり合う、突起部材36および突起部材35のそれらの部分はない(図2A、2Bを参照されたい)。
【0031】
また、図1A、1B、2A、および2Bに見られるように、電気メス端子1のワイヤ固定部3は、ネック部材52の上方の空間または遷移領域50を有する。空間または遷移領域50は、ワイヤ固定部3の前方部51において本体5の後方に配置される。電気メス端子1がコネクタアセンブリ90内に完全に挿入される場合、空間または遷移領域50は、それにより、電気メス端子1がコネクタアセンブリ90内にロック、固定、および正しく位置決めされた状態に留まることを保証するために、端子位置保証(TPA)デバイス300をその中に収容することに対して利用可能である。さらに、端子位置保証(TPA)デバイス300が本体5の略後方に配置されている場合、それはさらに、電気メス端子1が、使用中および動作中に、コネクタアセンブリ90から取り外し可能である、取り出される、摺動可能に取り外し可能または取り出されることが防止され得る(たとえば、図2Cを参照されたい)。
【0032】
図2Dは、電気メス端子1の下方ばね部材133の後部上に配置される表面領域を示す断面図である。具体的には、本体5の下方ばね部材133の後部上の表面領域は、端子位置保証(TPA)デバイス300と係合し得る。動作中、下方ばね部材133の後部は、電気メス端子1に対して追加されるインターフェース領域または衝突面であって、それが、上記空間または遷移領域50に、相互作用および/または接触し、ならびに、TPAデバイス300がその中に挿入されたときに、それにより、TPAデバイス300に当たり、さらに、電気メス端子1がコネクタアセンブリ90内にロック、固定、および正しく位置決めされた状態に留まることを保証し、使用中および動作中に、コネクタアセンブリ90から取り外し可能である、取り出される、摺動可能に取り外し可能または取り出されることを防止する(たとえば、図2Cを参照されたい)ために、電気メス端子1に対して追加されるインターフェース領域または衝突面を備える。
【0033】
本発明の電気メス端子1は、図2Eに示すように、レバー部材25の取り付けられていない端部28から延在する突起150をさらに含む。図2Fに特に示すように、レバー部材25の取り付けられていない端部28は、好ましくは、側端部28aおよび中央端部28bを有する。図2Fに示すように、突起150は、好ましくは、中央端部28bから延在するが、そうした構造的配置は、それに限定されることはない。すなわち、突起150は、レバー部材25の端部28の中央端部28bから延在することに限定されるものでなく、バー部材25の端部28の側端部28aから延在してもよい。それらに限定されることはないが、突起150は、図2Fに示すように、互いに対して角度付けられる面150a、150b、150cを含む。突起150の面150a、150b、150cのうちの相対角度は、図2Fに関してさらに後述するように、突起150がハウジング200またはコネクタアセンブリ90の内部突起210と相互作用するときに、レバー部材25を上方に効率的に偏向させるための突起150の能力に応じて変更され得る。よって、突起150は、本発明の電気メス端子1を、ハウジング200から取り外すことをより困難にし、電気メス端子1は、よって、使用中に抜け落ちることから保護される。
【0034】
図2Gに示すのは、ハウジング200(またはコネクタアセンブリ90)から内部に延在するハウジング突起210であり、それは、レバー部材25の端部28をブロックし、よって、使用中に、電気メス端子1が抜け落ちることを阻止する。特に、レバー部材25の取り付けられていない端部28から延在する突起150は、突起150がハウジング200またはコネクタアセンブリ90の内部突起210と相互作用するときに、突起150がレバー部材25を効果的に上方に偏向させることを可能にする。よって、突起150は、本発明の電気メス端子1をハウジング200またはコネクタアセンブリ90から取り外すことをより困難にし、電気メス端子1は、よって、使用中に、電気メス端子1が抜け落ちることに対して保護される。
【0035】
さらに、本発明の電気メス端子1の図2H中の右側面立面図に示すように、レバー部材25のタング部材15の突起部材236は、実質的に、平坦であるか、または略水平方向に沿って延在する下方縁部238を有するものとして示される。実質的に、平坦であるか、または略水平方向に沿って延在する、突起部材236の下方縁部238は、電気メス端子1の製造中に品質管理における改善(すなわち、突起部材の構造的および機能的特性を測定することをより簡単にすること)を可能にする。改善された突起部材236に隣接した底部250は、実質的に平坦であるか、または略水平方向に延在する下方縁部238を有する突起部材236を収容するように、実質的に図2Hに示すように成形される。
【0036】
図3Aおよび3Bに示すのは、それぞれ、実質的に、電気メス端子1の長さ方向において、一体的に接続および一緒に形成される、本体5およびワイヤ固定部3を示す、電気メス端子1の上面および下面立面図である。
【0037】
図4に示すのは、タング部材15、ならびに、そのレバー部材25の取り付けられる端部30および取り付けられていない端部28である。図2Aおよび2Bに関して前述したように、図4は、レバー部材25の取り付けられていない端部28の突起部材35であって、レバー部材25が屈曲されるときに、レバー部材25が変形されることが防止されるうえで、本体5から延在する(特に、本体5の下方部250から延在する)別の突起部材37に当たり得る、レバー部材25の取り付けられていない端部28の突起部材35をさらに示す。直近で説明した構造的配置は、電気メス端子1が一旦、コネクタアセンブリ90内に入るか、または摺動可能に入ると、レバー部材25が、本体5の下方部250および二体ばね130に向かって、下方に押圧されるときに、レバー部材25に過大応力が加えられることから保護される(および、それにより、変形される、過大に屈曲される、または、コネクタアセンブリ90に端子をロックすることが動作不能になることが防止される)。
【0038】
図4にさらに示すように、レバー部材25の取り付けられる端部30は、本体5の上方部200aに取り付けられる(図8Bも参照されたい)。また、図4に示すのは、以下にさらに詳細に述べるように(たとえば、図5A、5Bを参照されたい)、上方ガイド部材105の支持部材115を支持のためにその中に収容するための、本体5の側方部材121を通過するアパーチャ113である。
【0039】
本発明の電気メス端子1のレバー部材25のタング部材15の過大応力機構(overstress feature)を改善するために、突起部材235を含む過大応力機構は、図4Aに示すように、タング部材15の略中間部または略中央部において配置される。レバー部材25のタング部材15の取り付けられていない端部28における、角度を付けられた底部240は、タング部材15の略中間、または略中央部において配置される突起部材235を収容するために図4A中に同様に示す。そうした構造的配置は、本発明の電気メス端子1が使用中であるときに、タング部材15の先端との相互作用を改善する。
【0040】
図4Aは、レバー部材25が屈曲されたときに、レバー部材25が変形されることを防止するうえで、本体5から延在する(特に、本体5の下方部250から延在する)別の突起部材237に対して当たり得る、レバー部材25の取り付けられていない端部28の突出部材235をさらに示す。直近で説明した代替的な構造的配置は、電気メス端子1が一旦、コネクタアセンブリ90内に入るか、または摺動可能に入ると、レバー部材25が、本体5の下方部250、および二体ばね130に向かって下方に押圧されるときに、レバー部材25が過大応力を受けることから保護される(および、それにより、変形される、過大に屈曲される、または、コネクタアセンブリ90に端子を係止することが動作不能になることが防止される)。
【0041】
本体5の前方開口125を図5Aに示す。前方開口125は、フロア122、側方部材103、側方部材121、および上方ガイド部材105を有する前端部200によって画定される。上述したように、側方部材121は、側方部材121を通過し、上方ガイド部材105の支持部材115を収容するための、アパーチャ113を含む。図5Bは、図5A中の5B-5B線に沿って切断された断面図である。図5Aおよび5Bに示すように、アパーチャ113は、支持部材115をその中に実質的に収容する。支持部材115は、電気メス端子1の長さ方向に対して垂直の方向において、上方ガイド部材105から一体的に延在する。支持部材115は、上方ガイド部材105が、本体5および前方開口125内で本体5および前方開口125によって適切に配向されて安定的に支持された状態に留まることを保証する。支持部材115はさらに、上方ガイド部材105に対する、前方開口125の変形、ならびに、前端部200、フロア122、側方部材103、側方部材121の安定的な配向の変位を防止し、さらに、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)の挿入によって、本体5の形状、極性、または向きに支障を来たさないことを保証する。さらに図5Bに示すのは、以下にさらに詳細に、さらに述べる、フロア122から上方に延在する略こぶ状部材120である。
【0042】
図5Aおよび5Bにさらに示すのは、電気メス端子1および本体5の長さ方向にわたって延在し、前方開口125、(前述したような前方開口125を画定する)前端部200、および本体5の下方部250の内部表面によって取り囲まれる空間によって画定される通路PWである。通路PWは、したがって、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体をその中に収容することができる。
【0043】
図5Cは、本発明の電気メス端子1の本体5の上方部200a、および本体5の前端部200における支持部材215にわたる、略U字状の外形または形状(configuration or shape)を示す、図5A中の電気メス端子1の5C-5C線に沿って切断された断面図である。図5Cに示すように、電気メス端子1の本体5の上方部200a、および本体5の前端部200における支持部材215にわたる断面の外形または形状は、略U字状である。
【0044】
図5Dは、本発明の電気メス端子1のレバー部材25の取り付けられる端部30における略U字状の外形または形状を示す、図5A中の電気メス端子1の5D-5D線に沿って切断された断面図である。図5Dに示すように、電気メス端子1のレバー部材25の取り付けられる端部30にわたる断面の外形または形状もまた、略U字状である。
【0045】
さらに、本発明では、電気メス端子1は、実質的にその全体において、隣接および連続する単一の構成として形成される。すなわち、本発明の電気メス端子1は、それらに限定されることはないが、その中に、それらの隣接および/または連続する部分、すなわち、本体5およびワイヤ固定部3を接合するネック部材52(たとえば、図2Aおよび2Bを参照されたい)とともに、少なくとも本体5、二体ばね130、ならびに、ワイヤ固定部および/またはレバー部材25(もしくはタング部材15)として含められる、隣接および連続する単一の構成として形成される。さらに、電気メス端子1に溶接され、はんだ付けされ、または、ろう付けされる、本発明の電気メス端子1の部分またはセクションは存在しない。
【0046】
コネクタシステムは、シリコーンシール310を利用することで、環境汚染物から封止される。取付中、本発明の電気メス端子1は、図5Eの概略図に示すように、シリコーンシール310を通過する必要があり、このプロセス中に、シリコーンシール310は、シリコーンシール310の位置303、305における損傷または切断を受けやすくなる。電気メス端子1の端子面または先端部がシリコーンシール310を損傷または切断することを、それとの接続中に回避するために、図5Fに示すように、窪み上面部(recessed top face)300および窪み下面部(recessed bottom face)400が備えられている。これは、窪み上面部300または窪み下面部400の長さに沿って、より大きい距離において、本発明の電気メス端子1とシリコーンシール310との間の干渉部(interference)を上面部300および窪み下面部400を拡大させることで実現される。たとえば、窪み上面部300に関して、窪み上面部300は、図5Gに示すように、および、以下により詳細に説明するように、上部303、側部305、および底部307を含む。
【0047】
図5Gにさらに詳細に示すように、窪み上面部300は、第1の支持部材215および上方部200aの前端または先端部において配置される上部303、側部305、および底部307を含む。窪み上面部300は、図5Fおよび5Gに示すような形状または形態をとり得るが、窪み上面部300の形状または形態は、それらに限定されるものでなく、シリコーンシール310の任意の損傷または切断をそれとの接続中に防止する目的で、任意の所望の形状または形態をとり得る。
【0048】
たとえば、窪み上面部300の形状または形態は、図5Hに示すように、平坦面の窪みであってもよく、または、図5Iおよび5Jに示すように、凹状面の窪みであってもよい。図5Jの上面図に示すように、上部303は、凹状の形態または形状において湾曲するように示される。
【0049】
しかし、上述したように、窪み上面部300は、シリコーンシール310内の損傷または切断をそれとのインターフェース接続または接続中に防止する目的で、任意の形状または形態をとり得る。窪み上面部300は、よって、凸状突起(図示せず)の形状または形態もとり得る。
【0050】
本発明の電気メス端子1の先または前端の底部は、シリコーンシール310に対する損傷または切断を、それとのインターフェース接続または接続中に防止する同様の目的で、代替的な形状または形態を有し得る窪み下面部400を含む。窪み下面部400は、窪み下面部400の長さに沿って、電気メス端子1と、シリコーンシール310との間の干渉部を拡大することで、シリコーンシール310への損傷を、それとのインターフェース接続または接続中に緩和する。たとえば、図5Kに示すように、窪み下面部400は、中央延在部材500であって、今度は、本体5の前端部200内部のフロア122から延在する中央延在部材500に向かって、下方に延在する上部405を含む。中央延在部材500は、側部500a、500b、および上部500cを有する。窪み上面部300と同様に、窪み下面部400は、窪み下面部400の長さに沿って、電気メス端子1と、シリコーンシール310との間の干渉部を拡大し、それにより、シリコーンシール310に対する、任意の損傷または切断を、それとのインターフェース接続または接続中に防止することをその目的として有する。
【0051】
略こぶ状部材120と二体ばね130との間の関係は、図1B中の6A-6A線に沿って切断された断面図である図6Aに示される。図6Aにさらに示すのは、本体5の前端部200の上方ガイド部材105である。上方ガイド部材105は、第1の略平坦部105a、略傾斜部105b、および第2の略平坦部105cによって構成される。上方ガイド部材105の上述した部分は、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体を電子メス端子1の前方開口125および通路PW内に誘導し、配向させ、および/または「自己修正」するために、ガイド機構を備え、ガイド機構として作用する。より具体的には、上方ガイド部材105の下方面は、電気メス端子1の当該長さ方向において、本体5の前方開口125から、電気メス端子1の二体ばね130に向かって、通路PWの上方部に実質的に沿って延在し、上方部を画定する(図5A、5B、6Aを参照されたい)。図6Aおよび6Bに示すように、それぞれ、前方開口125から、第1の略平坦部105aは、前方開口125の上方面および通路PWの前方部を延長および画定し、第2の略傾斜部105bは、通路PWをさらに画定し、同様に、第3の略平坦部105cは、通路PWを画定する。より具体的には、上方ガイド部材105は、通路PWを介して長さ方向にオスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)を、本体5の前端部200から前方開口125においてオスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体を誘導し、二体ばね130に向かって上記物体をさらに案内し、および/または、空間160に向かって/内に、フロア122および当該下方ばね部材133から延在する略こぶ状部材120に向かって、物体をさらに案内することで、誘導し、配向させ、および/または「自己修正」する。ここで説明されるオスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)は、電気メス端子1内に入るか、または摺動可能に入ることで挿入されて、通路PW内に至る。オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)が、長さ方向において通路PW内にさらに挿入されるにつれ、それは、二体ばね130と略こぶ状部材120との間であって空間160内で、固着するか、または当たって固定され、さらに、二体ばね130のばね力によって作用される。オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)が、通路PW内に入り、または摺動可能に入り続けるにつれ、それは、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体が略こぶ状部材120の上面に対して、略平坦であるか、または垂直の向きに配向された状態になるにつれ、上方ガイド部材105との接触を失い得る。より具体的には、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)は、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体が略こぶ状部材120の上面に対して略平坦であるか、または垂直の向きに配向させられるにつれ、第1の略平坦部105a、第2の略傾斜部105bそれぞれとの接触を失い得る(および、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体の大きさに応じて、それは、第3の略平坦部105cとの接触を失い得る)。さらに、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)が、ピンの長さ方向に対して、角度付けられる向きに挿入されると、そうした物体の端または先端が、第3の略平坦部105cと二体ばね130との間に形成される距離または空間内に入らないことが好ましい。さらに、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)は、電気メス端子1内へのその当初の挿入中に、さらに配向されてもよく、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体の端または先端は、通路PW内にあるときに、上方ガイド部材105の下方面に接触してもしなくてもよい。
【0052】
二体ばね130は、図6Aに示すように、上方ばね部材131および下方ばね部材133を有する。二体ばね130は、本体5の前端部200に向かって、電気メス端子1に沿って長さ方向に、実質的に本体5の後端部210から延在する。図6Aに示すように、下方ばね部材133は、上方ばね131よりも長く、および/または、長さ方向において、上方ばね131からさらに延在し、さらに、本体5の前端部200に向かって、略こぶ状部材120の上方にも到達する。
【0053】
図6Aに示すように、上方ばね部材131は、部分的に、下方ばね部材133に沿って、下方ばね部材133の上方に延在する。図6Aにさらに見られるように、上方ばね部材131は、実質的に、本体の前端部200寄りである、その下方ばね部材133上に配置される点において、より具体的には、略こぶ状部材120の上方の、下方ばね部材133の部分手前に配置される点において、下方ばね部材133に接触し得る。さらに、上方ばね部材131の傾斜部は、本体5のフロア122に向かって延在して略傾斜する。屈曲されていない位置では、上方ばね部材131のこの略傾斜部は、全体的または部分的に単一点において以外は、下方ばね部材133に実質的に接触しないことが好ましく、上方ばね部材131の略傾斜部が下方ばね部材133にまったく接触し得ないことはあまり好ましくない。さらに、屈曲された位置では、上方ばね部材131は、同様に、屈曲された下方ばね部材133に対して、全体的または部分的に接触し、且つ、摺動可能に接触させられており、それにより、下方ばね部材133のばね力にばね力を付与することで、下方ばね部材および上方ばね部材それぞれ両方の、合成されたばね力をもたらし、それにより、(図6A、8Bに示すように)その全体が二体ばね130によって付与されてもよい。
【0054】
上述した構造的または機能的関係のさらなる証拠として、下方ばね部材133および上方ばね部材131が、屈曲されていない状態で接触するときに、当初のばね力は、上方ばね部材131および下方ばね部材133の両方のものとして、それらのそれぞれのばね力を同時もしくは一緒に、および/または全体で印加すること、および、電気メス端子1内に挿入されるオスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体(図示せず)に作用することのいずれにもよっても表れる。対照的に、上方ばね部材131および下方ばね部材133が、それらのそれぞれの屈曲されていない状態で接触しないときに、当初印加されるばね力は、単独で下方ばね部材のばね力のもののみとして、それが屈曲するにつれ、下方ばね部材133が上方ばね部材131との1つまたは複数の当初の接触をし、それにより、上方ばね部材131が、下方ばね部材133に対して、および同時にもしくは一緒に、ならびに/または、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に対して全体で、ばね力を印加するまで表れる。
【0055】
図6Aにさらに示すように、下方ばね部材133の一部分は、通常の弛緩および非屈曲の状態にある間は、本体5のフロア122に向かって、本体5の下方部250内に、通路PW内に実質的に下方に傾斜されている。通路PW内の、下方ばね部材133の一部分は、フロア122から離れる上方向において、実質的に遮るものがない状態で移動可能である。下方ばね部材133の別の部分は、下方ばね部材133が上方ばね部材131に接触する結果として、上方ばね部材131との上方ばね部材131に対する上方の同時移動によって、上方の同時移動以外は、遮られる。より具体的には、オスピンまたはオス端子(図示せず)が通路PW内に挿入されるときに、二体ばね130は、その通常の弛緩状態から屈曲された状態に移行し、下方ばね部材133の実質的に遮るものがない部分はさらに、通路PWを実質的に出ることがある。よって、二体ばね130は、その通常の屈曲されてない状態への戻りの方向に、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に対して、および/または、オスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に作用するそのばね力をアサート(assert)する。下方ばね部材133の実質的に遮るものがない部分における二体ばね130は、フロア122から離れる方向に、およびレバー部材25に向かって、さらに上方に移動する。よって、二体ばね130は、二体ばね130がレバー部材25の突起部材36に接触するにつれ、その移動が下方ばね部材133によって制限されるまで、実質的に遮るものがない状態で移動可能であり続ける場合がある。さらに、レバー部材25は、静的もしくは移動不能であるか、または、(たとえば、コネクタアセンブリ90との潜在的な接触によって)フロア122から離れる方向に移動することが防止されてもよく、それにより、突起部材36は、下方ばね部材133、よって、二体ばね130に対する過大応力保護をもたらす。動作中、および/または電気メス端子1がコネクタアセンブリ90内に存在するときには、レバー部材25は、好ましくは、通常の屈曲されていない状態であって、下方ばね部材133が、オスピンまたはオス端子(図示せず)と相互作用し始め、それにより、フロア122から離れる上方向における、二体ばね130の実質的に遮るものがない移動の最大距離に備えて、オスピンまたはオス端子(図示せず)の大きさを全部収容し、二体ばね130のレバー部材25との接触を防止する、通常の、屈曲されていない状態にある。レバー部材25が、フロア122から離れる方向にさらに移動可能であり、静的ではないか、もしくは移動不能でなく、または、フロア122から離れる方向に移動する(たとえば、コネクタアセンブリ90と接触する)ことが防止されない状況では、レバー部材25は、上方に、その通常の屈曲されていない状態から離れる方向に、さらに移動可能である。よって、二体ばね130が、それが上述した位置にあるときにレバー部材25に接触すると、下方ばね部材133の端部135の突起部材36またはレバー部材25の一部分との、結果として生じる接触は、それが、その通常の弛緩状態から離れる方向に、およびフロア122から離れる方向に屈曲するにつれ、レバー部材25の弾性力が、二体ばね130のばね力に加えて、印加および加えられることをもたらす。具体的には、レバー部材25は、それにより、それが全体的または部分的にレバー部材25と接触するにつれ、下方ばね部材133、よって、概して、二体ばね130のばね力に加わる。より具体的には、上述した状況では、レバー部材25によって印加される弾性力は、その通常の弛緩状態への戻りの方向において、レバー部材25および/または突起部材36と接触する場合の、下方ばね部材133の端部135の移動の反対の方向にあり、それにより、フロア122、または、二体ばね130の下のオスピンもしくはオス端子、またはさらなる「鋸刃状の」物体に向かって下方向に、より具体的には、後述するように、二体ばね130の頂部Aに向けられる、二体ばね130のばね力を増大させる。
【0056】
図6Aにさらに示すように、下方ばね部材133の端部135は、頂部Aへ湾曲する略湾曲部137を含み、略こぶ状部材120に向かって、下方に向けられている(図5Bを参照されたい)。オスピンまたはオス端子(図示せず)は、前方開口125を介して通路PW内に入ると、略湾曲部137と略こぶ状部材120との間で、空間160内に固定されるか、または当てられる。オスピンまたはオス端子(図示せず)を収容する空間160は、略湾曲部137と、本体5の下方部250のフロア122に対して略平行の、こぶ状部材120の上面との間の距離によって画定される。空間160は、拡張されるか、または拡大した状態になり、二体ばね130は、フロア122から離れて上方向に移動し、さらにオスピンまたはオス端子(図示せず)と相互作用する。二体ばね130は、フロア122から離れる上方向に移動し、これは、略湾曲部137と、こぶ状部材120の上面との間の距離を増加させ、よって、空間160を増大させる。略湾曲部137は、その頂部Aにおいて、好ましくは、空間160内の、二体ばね130と、挿入されるオスピンまたはオス端子(図示せず)との間の単一の接触点に備える。略湾曲部137の頂部Aは、二体ばね130のばね力が、略こぶ状部材120の上方の、略こぶ状部材120の中央であって、略こぶ状部材120の上方でセンタリングされる点において、ならびに、当該オスピンまたはオス端子に配置、誘導、および実質的に固定され、当該オスピンまたはオス端子に、それが空間160内に挿入され、または存在するにつれ、作用することを可能にする。
【0057】
また、図6Aに示し、上方ばね部材131の上方に配置されているのは、上部保持部材140である。上部保持部材140の端は、実質的に、二点(本体5の側方部材121に接続される一端、および後端部210における上方本体210aにおける1つ)で本体5に接続されている(図6A、8A、および8Bを参照されたい)。上部保持部材140は、上方ばね部材131に部分的に接触および当接する略U字状部をその底部142として有する(図8A、8Bも参照されたい)。図6Aに見られるように、上部保持部材140は、上方ばね部材131に当接する、略剛性および弾性面を備え、二体ばね130の折り畳まれた構成が維持され、上方ばね部材131と下方ばね部材133との間の接触が維持されることが保証される。図7、8Aにおけるように、上部保持部材140は、上方ばね部材131が、任意の高さから、拡げられ、展開され、実質的に離間され、または変形されることを防止し、好ましくは、本体5の下方部250の上方の下方ばね部材133との略平行の向きを維持する。上方ばね部材131および下方ばね部材133は、配向され、それにより、それらが全体で、または部分的に接触し得る。さらに、上部保持部材140は、二体ばね130が通常の屈曲されていない状態にあるか、または、ばね力がオスピンまたはオス端子(図示せず)に対して印加されて屈曲された状態にあるにつれ、上方ばね部材131および下方ばね部材133が、拡大され、展開され、実質的に離間され、または変形させられることを防止することで、二体ばね130の折り畳まれた構成を維持する。
【0058】
図6B中の概略図に示すように、下方ばね部材133の端部135の前端先端150は、上方ガイド部材105の第2の平坦部105cの下方面155に整列するか、または、上記下方面155上にあるべきである。この向きは、前方開口125を通過するオスピンまたはオス端子(図示せず)が、略湾曲部137に沿って、上方ガイド部材105、および下方ばね部材133の端部135によって効果的に案内され、下方ばね部材133の湾曲部137と、略こぶ状部材120との間の空間160を通過する(図6Aも参照されたい)ことを保証する。さらに、下方ばね部材133の端部135の前端先端150は、上方ガイド部材105の第2の平坦部105cの下方面155に整列するか、または、上記下方面155の上方にあって、下方ばね部材133が、当てられるか、または配向され、それにより、好ましくないが、オスピンまたはオス端子が、電気メス端子1の長さ方向に対して、角度付けられる向きにおいて挿入されたときに、オスピンまたはオス端子が、第2の平坦部105cの下方面155と、下方ばね部材133の端部135との間を、および/または、そこに生み出される間隙または空間内に通ることを防止するべきである。
【0059】
図7に示すように、二体ばね130の上方ばね部材131および下方ばね部材133は、互いに一体的に構造化され、湾曲側方部材170、133aによって接続され、それぞれ、上方ばね部材131が下方ばね部材133の上方で上下に折り畳まれる。上部保持部材140の下で、二体ばね130は、好ましくは、フロア122に対して、電気メス端子1の長さ方向において略平行である(図6Aも参照されたい)。上方ばね部材131および下方ばね部材133は、配向され、それにより、それらは、フロア122への、電気メス端子1の長さ方向に沿って、全体的または部分的に接触することもある。図7にさらに示すように、上方ばね部材131および下方ばね部材133は、二体ばね部材130の湾曲側方部材170によって一体的に接続される(図8Aも参照されたい)。湾曲側方部材170は、本体5のウィンドウまたは開口180内に少なくとも部分的に収容される。また、図7に示すのは、下方ばね部材133を本体5の下方部250に一体的に接続する、本体5の湾曲側部133aである(図8Bも参照されたい)。湾曲側方部材170および湾曲側部133aはさらに、二体ばね130の合成ばね力がさらに、それぞれ、湾曲側方部材170および/または湾曲側部133aの両方の厚さ、長さ、または曲率などの態様に依存するか、または上記態様に応じて最適化することに影響および可能にし得る。
【0060】
前述したように、下方ばね部材133の一部分は、下方ばね部材133の一部分がレバー部材25の突起部材36に接触するまで、フロア122から離れる上方向において、遮るものがない状態で、移動可能である。好ましくは、二体ばね130は当初、オスピンまたはオス端子(図示せず)によって、フロア122から離れる方向に屈曲され、当初好ましくは、フロア122と突起部材36との間の移動の最大距離をばね部材133に付与するために、レバー部材25が通常の屈曲されていない向きにあるときに発生する。下方ばね部材133は、上方に突出するか、または上方本体200aおよびレバー部材25に向かって傾斜する、下方ばね部材133の一部分である端部135を有する。下方ばね部材133のフロア122および端部135から離れる方向の上方移動は、最終的に、その端部135が、レバー部材25の突起部材36の実質的に近くに到達することにつながり、およびそれをもたらし、または、レバー部材25の突起部材36に接触し、それにより、二体ばね130の上方移動を制限し、レバー部材25は、静的もしくは移動不能であるか、または、フロア122から離れる方向において移動することが防止される。前述の例では、下方ばね部材133の端部135の、突起部材36の一部分との、結果として生じる接触は、端部135、よって、下方ばね部材133および上方ばね部材131が、メス端子1がオスピンまたはオス端子(図示せず)と接続するときに、上方にさらに移動可能であり、過大応力が加えられるか、または実質的に変形させることを防止する。よって、これは、二体ばね130の過大応力または実質的な変形を防止し、二体ばね130は、オスピンまたはオス端子がさらに、次いで、電気メス端子1から取り外されるときに、屈曲されていない状態に戻り得る。さらに、および、前述したように、レバー部材25が、フロア122から離れる方向にさらに移動可能であり、静的でないか、または移動不能でなく、その代わりに、移動性を有し、妨害されていない状況では、レバー部材25は、上方であって、フロア122から離れる方向に、および/または二体ばね130と同時に、さらに移動可能である。その場合、下方ばね部材133の端部135の、突起部材36の一部分との、結果として生じる接触は、レバー部材25によって下方ばね部材133に印加される弾性力をもたらすことがさらに可能である。下方ばね部材133の端部135に対して、レバー部材25によって印加される弾性力は、したがって、二体ばね130のばね力に加わる。
【0061】
図8Bに示すのは、それぞれ、第1の支持部材215および第2の支持部材220を有する、本体5の前および後端部200、210両方である。特に、本体5の前端部200における上方部200aは、第1の支持部材215を含み、本体5の後端部210における上方部210aは、第2の支持部材220を含む。間隙230は、本体5の下方部250から第1の支持部材215を離間させ得る。間隙240は、本体5の下方部250から第2の支持部材220を離間させ得る。電気メス端子1がコネクタアセンブリ90に入るときに、第1の支持部材215および第2の支持部材220は、間隙230、240それぞれを介して本体5の下方部250に向かって下方に弾性的に押圧され、下方部250に実質的に接触し、それは、間隙230、240を無くし得る。他方で、電気メス端子1がコネクタアセンブリ90に入る前に、間隙230、240は存在しないことがあり、第1の支持部材215および第2の支持部材220は、本体5の下方部250全体に接触する。上記構造的配置によって、第1の支持部材215および第2の支持部材220は、本体5に対する構造的弾性および剛性を付与し、本体5の下方部250に面するその利用可能なインターフェース面を付与することで、本体の上方部200a、210aに対する支持体を付与する。その中で、第1の支持部材215および第2の支持部材220は、本発明の電気メス端子1に過大応力が加えられ、電気メス端子1が変形させることを、さらに、コネクタアセンブリ90内へ嵌合されるときに、および、使用中に、防止する(図10A、10Bを参照されたい)。
【0062】
図8Cは、二体ばね130の剛性を増大させるように、二体ばね130の上方ばね131に対する接触部の数を増加させるために、ディンプル部280を有する、保持部材142に隣接し、二体ばね130の上方に配置される上部保持部材140を有する、本発明の電気メス端子1の代替的な実施形態を示す。すなわち、上方ばね部材131との第1の接触部143が保持部材142の下に設けられ、上方ばね部材131との第2の接触部286は、ディンプル部280の下の、延在する下方部285の下に設けられる。図8Dに特に示すように、ディンプル部280の下にあるのは、延在する下方部285であり、延在する下方部285は、二体ばね130の上方ばね部材131と直接接触し、上方ばね部材131との第2の接触部286を付与する。さらに図8Dに示すのは、実質的に角度付けられたカップ状の形状のディンプル部280であるが、ディンプル部280の形状は、ディンプル部281の代替的な実施形態として、図8Eおよび8Fに示し、(および、それに限定されない)その任意の形態または形状をとり得る。
【0063】
たとえば、図8Eに示すように、ディンプル部281は、略V字状の形態をとり得る。さらに図8Eに示すように、上方ばね部材131との第1の接触部143が保持部材142の下に設けられ、上方ばね部材131との第2の接触部291は、ディンプル部281の下の、延在する下方部290の下に設けられる。すなわち、図8Eに特に示すように、ディンプル部281の下にあるのは、二体ばね130の上方ばね部材131に直接接触し、上方ばね部材131との第2の接触部291を付与し、それにより、有利には、二体ばね130の剛性を増大させる、延在する下方部291である。
【0064】
図8F中、ディンプル部282は、略カップ状の形態をとり得る。図8Fにさらに示すように、上方ばね部材131との第1の接触部143は、保持部材142の下に設けられ、上方ばね部材131との第2の接触部296は、ディンプル部282の下の、延在する下方部295の下に設けられる。すなわち、図8Fに特に示すように、ディンプル部282の下にあるのは、二体ばね130の上方ばね部材131に直接接触し、上方ばね部材131との第2の接触部296を備える、延在する下方部295である。
【0065】
(ディンプル部280、281、282におけるような)ディンプル部の代替的な実施形態は、保持部材142の上部保持部材140内のディンプル部の大きさおよび位置において異なる。
【0066】
二体ばね130の上方ばね部材131との第2の接触部286、291、296は、保持部材142の下に設けられる上方ばね部材131との第1の接触部143に加えて、有利には、二体ばね130の剛性を増大させる。
【0067】
図9は、本発明の電気メス端子1に収容される、ワイヤコア部110およびワイヤ絶縁部120を有する、例示的な電気ワイヤまたはケーブル100を示す。電気メス端子1による、電気ワイヤまたはケーブル100のワイヤ絶縁部120およびワイヤコア部110の収容の優先度または順序は、ワイヤ固定部3の一実施形態に限定されることはない。本発明に示すワイヤ固定部3は、ワイヤ固定部3の1つのそうした実施形態であるが、本発明は、本実施形態に限定されることはない。しかし、前述したように、ワイヤ固定部3は、図示したような折り畳み可能な圧着またはクランプタイプのものであり得るが、さらに、圧接接続(IDC)タイプのもの、または後部と一体的に形成され、好ましくは、実質的に、電気メス端子1とともに、または電気メス端子1の長さ方向に延在しており、より具体的には、電気メス端子1の本体3の後部から延在しており、好ましくは、電気ワイヤまたはケーブル100のワイヤ絶縁部120およびワイヤコア部110と相互作用して、電気ワイヤまたはケーブル100を電気メス端子1に堅固に接続し得る、他の同様に形成されるワイヤ固定手段であり得る。さらに、述べたように、電気メス端子1に対する電気ワイヤまたはケーブル100の固定は、限定されることはないが、溶接、ろう付け、はんだ付け、および/または他の同様の手段を含む、堅固および導電性のワイヤ固定をもたらす手段を含み得る。本発明はさらに、電気ワイヤまたはケーブル100の挿入の工程に限定されるものでなく、ワイヤ絶縁部120は、1番目に挿入されることがあり、ワイヤコア部110は、2番目に挿入されることがあり、逆も同様であり、いずれも、ワイヤ固定部3の構造および構成に応じて、同時に行われ得る。
【0068】
電気ワイヤまたはケーブル100であって、そのワイヤ絶縁部120およびワイヤコア部110を有する、電気ワイヤまたはケーブル100が、電気メス端子1への、ワイヤ固定部3のワイヤ固定手段によって、電気メス端子1に、堅固に取り付けられるか、もしくは挿入された後であるか、または、一旦取り付けられるか、もしくは挿入されると、電気メス端子1は、次いで、図10Aおよび10Bに示すように、コネクタアセンブリ90内などに挿入される状態となる。
【0069】
図10Aに示すのは、コネクタ90内などに挿入され、プレロック位置にある電気メス端子1であり、電気メス端子1は、前面立面図において示される。図10Aに示すように、電気メス端子は、対応するコネクタアセンブリ90内に挿入され、レバー部材25は、よって、電気メス端子1がコネクタアセンブリ90内にさらに移動し、さらに挿入されることを可能にするために、コネクタアセンブリ90との接触によるか、またはユーザもしくは装置によって、確実に下方に押圧される。前述したように、および図10Aにおいて見られるように、コネクタアセンブリ90内への電気メス端子1の挿入中に、突起部材35、37(たとえば、図2Bおよび図8Aを参照されたい)、ならびに、第1の支持部材215および第2の支持部材220(たとえば、図8Bを参照されたい)は、少なくとも、レバー部材25、本体5、および電気メス端子1に、実質的に過大応力が加えられるか、または、少なくとも、レバー部材25、本体5、および電気メス端子1が、実質的に変形させることを防止するか、もしくはそのことから保護して、さらに後述するように、電気メス端子1の適切な向きまたは極性を維持する。
【0070】
図10Bは、コネクタアセンブリ90内への、完全に挿入された電気メス端子1を示す。図10Bに示すように、レバー部材25は、通常の弛緩状態で上方に退避し、さらに好ましくは、コネクタアセンブリ90内部の部材(図示せず)によって取り付けられていない端部28において、ロックまたは固定される。この時点の後であるか、またはこの時点において、前述したように(たとえば図2Cを参照されたい)、TPAデバイス300は、次いで、ネック部材52の上方であって本体5の後方に配置される空間50内に収容されることができ、それにより、電気メス端子1が、コネクタアセンブリ90内にロック、固定、および正しく位置決めされた状態に留まることを保証する。
【0071】
さらに図10Aおよび10Bにおけるように、本体5の上方部200a、210aおよび下方部250は、コネクタアセンブリ90の上方部90aおよび下方部90bそれぞれの内部の、本発明の本電気メス端子1の正確な挿入および嵌合のための、電気メス端子1の正しい向きを保証するような極性または向きを有する。
【0072】
さらに図10Aおよび10Bに示すのは、コネクタアセンブリ90などの上方部90aおよび下方部90bである。本発明の電気メス端子1の向きまたは極性は、本発明の電気メス端子1がコネクタアセンブリ90に配向、挿入、および嵌合されるときに、本体5の前端部200における上方部200aおよび後端部210における上方部210a(図8Bを参照されたい)はそれぞれ、コネクタアセンブリ90の上方部90aによって収容され、本体5の下方部250(図8Bを参照されたい)は、コネクタアセンブリ90の下方部90bによって収容されるようなものである。図10Aおよび10Bに示す本発明の電気メス端子1の構造的向きまたは極性は、本体5の上方部200a、210aが、より狭い上方部90a内に存在するか、または嵌合されるようなものである。さらにここでは、上方部200aおよび上方部210aが、本体5の下方部250と比較して、一方側にオフセットされる。下方部250は、上方部200a、210aよりも広く、コネクタアセンブリ90のより広い下方部90b内に存在する。しかし、コネクタアセンブリ90内に挿入されるか、または嵌合されるときの、本発明の電気メス端子1のそうした構造的向きまたは極性は、それらに限定されることはない。すなわち、本発明の電気メス端子1が、コネクタアセンブリ90に配向、挿入、および嵌合されるときに、それは、本体5の下方部250およびコネクタアセンブリ90(図示せず)の下方部90bと比較して、より広い、本体5の上方部200a、210aおよびコネクタアセンブリ90の上方部90aを有し得る。そして同様に、上方部200a、210aは、電気メス端子1がコネクタアセンブリ90(図示せず)と接続し、本体5の下方部250と比較して、センタリングされるか(図示せず)、またはオフセットされている(図10A、10B)ことがある。電気メス端子1およびコネクタアセンブリ90の極性または向きは、それらによる実質的な嵌合を可能にするために、略同様である。
【0073】
図1A、1B、2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H、3A、3B、4、4A、5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5I、5J、5K、6A、6B、7、8A、8B、8C、8D、8E、8F、10A、および10Bに示すような、本発明の電気メス端子1の実施形態はすべて、本発明の電気メス端子1を備え、隣接および連続する単一の構成として、本発明の電気メス端子1を形成する部分の大半または全部を有する。
【0074】
前述の説明は本発明の好ましい実施形態に関するが、留意すべきは、他の変形および修正が、当業者に明らかであり、および、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく行われ得ることである。さらに、本発明の一実施形態に関して説明した構成は、明示的に上述していない場合にも、他の実施形態とともに使用され得る。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図3A
図3B
図4
図4A
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図5J
図5K
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9
図10A
図10B
【手続補正書】
【提出日】2022-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタアセンブリ内への挿入のための電気メス端子であって、
前記電気メス端子は、
ワイヤ固定部と、
前記ワイヤ固定部に取り付けられる本体と
を備え、
前記本体は、ばね部材およびレバー部材を含み、
前記本体の前端部は、上方部および支持部材を含み、前記本体の前記前端部は、前記本体の前記上方部および前記支持部材にわたって切断される断面に沿って、略U字状の外形または形状を有し、
前記レバー部材の取り付けられていない端部は、突起であって、前記電気メス端子が使用中に抜け落ちることを防止するように、前記突起が前記コネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、前記レバー部材を偏向させる、突起を有し、
前記レバー部材の取り付けられる端部は、略U字状である断面を有し、
少なくとも前記本体、前記ばね部材、および前記ワイヤ固定部は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
電気メス端子。
【請求項2】
前記電気メス端子の先端における窪み上面部および窪み下面部であって、シールへの損傷を、それが前記窪み上面部および前記窪み下面部と接続するときに、防止するための、窪み上面部および窪み下面部をさらに備える、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項3】
ディンプル部と、前記ばね部材に剛性を付与するように、前記ばね部材の上方部材と接触する、対応する延在する下方部とを有する上部保持部材をさらに備える、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項4】
コネクタアセンブリ内への挿入のための電気メス端子であって、
前記電気メス端子は、
ワイヤ固定部と、
前記ワイヤ固定部に取り付けられる本体と
を備え、
前記本体は、ばね部材を含み、
前記本体は、レバー部材をさらに含み、
前記本体の前端部は、上方部および支持部材を含み、前記本体の前記前端部は、前記本体の前記上方部および前記支持部材にわたって切断される断面に沿って、略U字状の外形または形状を有し、
前記電気メス端子の先端は、窪み上面部および窪み下面部であって、シールへの損傷を、それが前記窪み上面部および前記下面部と接続するときに、防止するための、窪み上面部および窪み下面部を含み、
前記レバー部材の取り付けられる端部は、略U字状である断面を有し、
少なくとも前記本体、前記ばね部材、および前記ワイヤ固定部は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
電気メス端子。
【請求項5】
前記レバー部材の取り付けられていない端部は、突起であって、前記電気メス端子が使用中に抜け落ちることを防止するように。前記突起が前記コネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、前記レバー部材を偏向させる、突起を有する、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項6】
ディンプル部と、前記ばね部材に剛性を付与するために、前記ばね部材の上方部材と接触する、対応する延在する下方部とを有する上部保持部材をさらに備える、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項7】
コネクタアセンブリ内への挿入のための電気メス端子であって、
前記電気メス端子は、
ワイヤ固定部と、
ばね部材と、レバー部材とを有する本体であって、前記本体が前記ワイヤ固定部に取り付けられる本体と、
ディンプル部と、前記ばね部材に剛性を付与するように、前記ばね部材の上方部材と接触する、対応する延在する下方部とを有する上部保持部材と
を備え、
前記本体の前端部は、上方部および支持部材を含み、前記本体の前記前端部は、前記本体の前記上方部および前記支持部材にわたって切断される断面に沿って、略U字状の外形または形状を有し、
前記レバー部材の取り付けられる端部は、略U字状である断面を有し、
少なくとも前記本体、前記ばね部材、および前記ワイヤ固定部は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
電気メス端子。
【請求項8】
前記電気メス端子の先端は、窪み上面部および窪み下面部であって、シールへの損傷を、それが前記窪み上面部および前記下面部と接続するときに、防止するための、窪み上面部および窪み下面部を含む、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項9】
前記レバー部材の取り付けられていない端部は、突起であって、前記電気メス端子が使用中に抜け落ちることを防止するように、前記突起が前記コネクタアセンブリの内部突起と相互作用するときに、前記レバー部材を偏向させる、突起を有する、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項10】
前記レバー部材の前記突起は、互いに対して角度付けられる複数の面を含む、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項11】
前記窪み上面部は、平坦面の窪み、凹状面の窪み、および凸状突起のうちの1つである、
請求項2記載の電気メス端子。
【請求項12】
前記ディンプル部は、実質的に角度付けられたカップ状の形状、略V字状の形態、および略カップ状の形態のうちの1つである、
請求項3記載の電気メス端子。
【請求項13】
前記窪み上面部は、平坦面の窪み、凹状面の窪み、および凸状突起のうちの1つである、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項14】
前記レバー部材の前記突起は、互いに対して角度付けられる面を含む、
請求項5記載の電気メス端子。
【請求項15】
前記ディンプル部は、実質的に角度付けられたカップ状の形状、略V字状の形態、および略カップ状の形態のうちの1つである、
請求項6記載の電気メス端子。
【請求項16】
前記ディンプル部は、実質的に角度付けられたカップ状の形状、略V字状の形態、および略カップ状の形態のうちの1つである、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項17】
前記窪み上面部は、平坦面の窪み、凹状面の窪み、および凸状突起のうちの1つである、
請求項8記載の電気メス端子。
【請求項18】
前記レバー部材の前記突起は、互いに対して角度付けられる面を含む、
請求項9記載の電気メス端子。
【請求項19】
前記レバー部材は、過大応力機構を含むタング部材から構成され、前記過大応力機構は、前記タング部材の略前方部および略中間部の一方に配置される突起部材を有し、
前記突起部材は、略平坦な底縁部を有する、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項20】
前記レバー部材は、過大応力機構を含むタング部材から構成され、前記過大応力機構は、前記タング部材の略前方部および略中間部の一方に配置される突起部材を有し、
前記突起部材は、略平坦な底縁部を有する、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項21】
前記レバー部材は、過大応力機構を含むタング部材から構成され、前記過大応力機構は、前記タング部材の略前方部および略中間部の一方に配置される突起部材を有し、
前記突起部材は、略平坦な底縁部を有する、
請求項7記載の電気メス端子。
【請求項22】
少なくとも前記本体、前記ばね部材、前記ワイヤ固定部、および前記レバー部材は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
請求項1記載の電気メス端子。
【請求項23】
少なくとも前記本体、前記ばね部材、前記ワイヤ固定部、および前記レバー部材は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
請求項4記載の電気メス端子。
【請求項24】
少なくとも前記本体、前記ばね部材、前記ワイヤ固定部、および前記レバー部材は、前記本体および前記ワイヤ固定部を接合するネック部材とともに、隣接または連続する単一の構成として、前記電気メス端子を形成する、隣接または連続する部分である、
請求項7記載の電気メス端子。
【国際調査報告】