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特表2024-521283中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具
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  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図1
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図2
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図3
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図4
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図5
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図6
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図7
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図8
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図9
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図10
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図11
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図12
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図13
  • 特表-中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具 図14
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き切削インサート、及び刃先交換式平置き切削インサートのための切削工具
(51)【国際特許分類】
   B23B 27/14 20060101AFI20240524BHJP
   B23B 27/10 20060101ALI20240524BHJP
   B23B 27/16 20060101ALI20240524BHJP
   B23D 43/04 20060101ALI20240524BHJP
   B23D 13/00 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
B23B27/14 C
B23B27/10
B23B27/16 A
B23D43/04
B23D13/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562493
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-05
(86)【国際出願番号】 IL2022050487
(87)【国際公開番号】W WO2022259233
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】17/341,991
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514105826
【氏名又は名称】イスカル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヘクト,ギル
【テーマコード(参考)】
3C046
3C050
【Fターム(参考)】
3C046BB07
3C046CC01
3C046CC08
3C046EE01
3C046EE16
3C046EE17
3C050AB02
3C050BA00
3C050BC01
3C050BD02
(57)【要約】
中心本体部分と、3つの円周方向に離間する切削部分と、を有する刃先交換式平置き切削インサートを有する切削工具において、切削インサートは、インサート・ホルダの細長保持部分に取り外し可能に固着される。各切削部分は、第1の切削端点と第2の切削端点とを有する切れ刃を有し、切れ刃は、上向きすくい面と径方向外向き逃げ面との交線に形成される。切削インサートの上面図において、第1の切削端点及び第2の切削端点を含む平行な仮想第1の垂直平面及び仮想第2の垂直平面は、第1の切削端点及び第2の切削端点のそれぞれから第1の切削距離及び第2の切削距離に位置する第1の本体側点及び第2の本体側点で中心本体部分に交差する。第1の切削距離及び第2の切削距離のそれぞれは、切削インサートに外接する仮想第1の円の第1の半径の25パーセントより大きい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃先交換式平置き切削インサート(20)であって、前記刃先交換式平置き切削インサート(20)は、
対向する上面(22)及び下面(24)であって、連続外周側面(26)は、前記上面(22)と前記下面(24)との間に延在し、中心軸(A1)は、前記上面(22)及び前記下面(24)を通じて延在し、前記中心軸(A1)は、上方向(DU)-下方向(DD)を画定する、上面(22)及び下面(24)と、
中心本体部分(30)と、
前記中心本体部分(30)から径方向に突出する、3つの円周方向に離間する切削部分(32)と、を備え、
前記中心本体部分(30)は、前記下方向(DD)に面する本体下面(34)と、3つの円周方向に離間する径方向外向き中心側面(36)と、を有し、
各前記切削部分(32)は、前記下方向(DD)に面する支持面(38)と、前記上方向(DU)に面するすくい面(40)と、前記すくい面(40)と前記支持面(38)との間に延在する径方向外向き逃げ面(42)と、前記すくい面(40)と前記逃げ面(42)との間の交線に形成される切れ刃(44)と、を有し、
各前記切れ刃(44)は、第1の切削端点(NE1)と第2の切削端点(NE2)とを有し、
各前記切削部分(32)は、
前記中心軸(A1)を含み、二等分切削点(NBC)で前記切れ刃(44)を二等分する仮想二等分平面(PB)と、
前記仮想二等分平面(PB)に平行であり、各前記切削部分(32)の前記第1の切削端点(NE1)及び前記第2の切削端点(NE2)をそれぞれ含む仮想第1の垂直平面(PV1)及び仮想第2の垂直平面(PV2)と、を更に含み、
前記第1の切削端点(NE1)及び前記第2の切削端点(NE2)を含む以外、前記仮想第1の垂直平面(PV1)及び前記仮想第2の垂直平面(PV2)は、それぞれの切削部分(32)に交差せず、
前記切削インサート(20)の上面図において、
前記仮想第1の垂直平面(PV1)及び前記仮想第2の垂直平面(PV2)は、第1の本体側点(NB1)及び第2の本体側点(NB2)で、それぞれの切削部分(32)に隣接する前記中心本体部分(30)の2つの異なる前記中心側面(36)にそれぞれ交差し、
前記第1の本体側点(NB1)及び前記第2の本体側点(NB2)は、前記第1の切削端点(NE1)及び前記第2の切削端点(NE2)から第1の切削距離(DC1)及び第2の切削距離(DC2)にそれぞれ位置し、
第1の半径(R1)を有する仮想第1の円(CC1)は、前記切削インサート(20)に外接し、
前記第1の切削距離(DC1)及び前記第2の切削距離(DC2)のそれぞれは、前記第1の半径(R1)の25パーセントより大きい、刃先交換式平置き切削インサート(20)。
【請求項2】
前記切削インサート(20)の上面図において、
3つの前記二等分切削点(NBC)は、前記仮想第1の円(CC1)の内側に位置する、請求項1に記載の切削インサート(20)。
【請求項3】
前記切削インサート(20)の上面図において、
各前記仮想二等分平面(PB)は、関連する切削部分(32)からの前記中心軸(A1)の反対側で、第3の本体側点(NB3)で前記中心側面(36)の1つに交差する、請求項1又は2に記載の切削インサート(20)。
【請求項4】
3つの前記二等分切削点(NBC)は、仮想等辺三角形(T1)の3つのコーナ点を画定し、
前記切削インサート(20)の上面図において、3つの前記第3の本体側点(NB3)は、前記仮想等辺三角形(T1)の外側に位置する、請求項3に記載の切削インサート(20)。
【請求項5】
各前記支持面(38)は、雄又は雌型支持要素(50)を含む、請求項1~4の何れか一項に記載の切削インサート(20)。
【請求項6】
各前記支持要素(50)は、前記インサート軸(A1)に対して径方向に延在する細長稜線部(52)の形態である、請求項5に記載の切削インサート(20)。
【請求項7】
各前記切削部分(32)は、前記仮想第1の垂直平面(PV1)と前記仮想第2の垂直平面(PV2)との間の距離によって画定される切削幅(WCT)を有し、
前記切削幅(WCT)は、前記第1の半径(R1)の40パーセントより大きい、請求項1~6の何れか一項に記載の切削インサート(20)。
【請求項8】
各前記切削部分(32)は、前記仮想二等分辺面(PB)回りに鏡面対称を呈する、請求項1~7の何れか一項に記載の切削インサート(20)。
【請求項9】
前記上面(22)は、3つの線形に延在する冷却剤溝(62)を含み、
各前記冷却剤溝(62)は、他の2つの前記冷却剤溝(62)を横断する、請求項1~8の何れか一項に記載の切削インサート(20)。
【請求項10】
各前記冷却剤溝(62)は、前記中心軸(A1)を横断する溝軸(A2)に沿って延在し、
各前記冷却剤溝(62)は、第1の溝端部領域(NG1)で3つの前記切削部分(32)の1つに交差する、請求項9に記載の切削インサート(20)。
【請求項11】
前記中心軸(A1)に同軸である貫通孔(28)は、前記上面(22)及び前記下面(24)に交差し、
各前記冷却剤溝(62)は、前記貫通孔(28)によって中断される、請求項9又は10に記載の切削インサート(20)。
【請求項12】
3つの前記切れ刃(44)は、前記中心軸(A1)に直交する仮想第1の水平平面(PH1)を画定し、
前記下面(24)は、前記中心軸(A1)に直交する仮想第2の水平平面(PH2)を画定し、
前記貫通孔(28)は、前記中心軸(A1)にそれぞれ直交する仮想第3の水平平面(PH3)及び仮想第4の水平平面(PH4)で取られる断面において、異なる第1の孔直径(DB1)及び第2の孔直径(DB2)を有する第1の孔部分(28a)と第2の孔部分(28b)とを含み、
前記仮想第3の水平平面(PH3)は、前記仮想第4の水平平面(PH4)の軸方向上方に位置し、
前記第1の孔直径(DB1)は、前記第2の孔直径(DB2)より少なくとも25パーセント大きく、
前記仮想第3の水平平面(PH3)及び前記仮想第4の水平平面(PH4)は共に、前記仮想第1の水平平面(PH1)より前記仮想第2の水平平面(PH2)の近くに位置する、請求項11に記載の切削インサート(20)。
【請求項13】
前記仮想二等分平面(PB)は、前記二等分切削点(NBC)で前記切れ刃(44)に直交する、請求項1~12の何れか一項に記載の切削インサート(20)。
【請求項14】
インサート・ホルダ(66)と、
前記インサート・ホルダ(66)内に保持される請求項1~13の何れか一項に記載の切削インサート(20)と、
を備える、切削工具(64)。
【請求項15】
前記インサート・ホルダ(66)は、前方向(DF)で工具軸(AT)に沿ってシャンク部分(70)から離れて延在する細長保持部分(68)を有し、
前記保持部分(68)は、前記保持部分(68)の前端部(74)で前記工具軸(AT)に横断する座面(72)を有し、
前記保持部分(68)は、長手方向に延在する大きな副保持部分(68a)と小さな副保持部分(68b)とを有し、
前記座面(72)は、前記大きな副保持部分(68a)及び前記小さな副保持部分(68b)のそれぞれに関連する大きな副座面(72a)と小さな副座面(72b)とを有し、
前記切削インサート(20)は、締結部材(76)によって3つの刃先交換位置の1つにおいて前記保持部分(68)に取り外し可能に固着され、
各前記刃先交換位置において、厳密に1つの前記切削部分(32)は、有効であり、2つの前記切削部分(32)は、非有効であり、有効切削部分は、有効切れ刃(44)を有し、
2つの非有効切削部分(32)の前記支持面(38)は、前記大きな副座面(72a)と締付け接触し、
前記有効切削部分(32)の前記支持面(38)は、前記小さな副座面(70b)と締付け接触する、請求項14に記載の切削工具(64)。
【請求項16】
各前記支持面(38)は、雄又は雌型支持要素(50)を含み、
前記小さな副座面(72b)の対応する雌又は雄の小さい支承要素(82)は、前記有効切削部分(32)の前記支持要素(50)と締付け接触する、請求項15に記載の切削工具(64)。
【請求項17】
前記外周側面(26)は、前記保持部分(68)のどの部分とも接触しない、請求項15又は16に記載の切削工具(64)。
【請求項18】
前記中心軸(A1)に同軸である貫通孔(28)は、前記インサートの前記上面(22)及び前記下面(24)に交差し、
前記締結部材(76)は、前記切削インサートの貫通孔(28)を通過し、前記大きな副座面(72a)内のねじ孔(80)を螺合する締付けねじ(78)の形態であり、
前記ねじ孔(80)は、前記中心軸(A1)に同軸であるねじ軸(A3)を有する、請求項15~17の何れか一項に記載の切削工具(64)。
【請求項19】
前記インサートの前記上面(22)は、3つの線形に延在する冷却剤溝(62)を含み、
各前記冷却剤溝(62)は、前記中心軸(A1)に横断し、前記貫通孔(28)によって中断される溝軸(A2)に沿って延在し、
各前記冷却剤溝(62)は、第1の溝端部領域(NG1)で3つの前記切削部分(32)の1つに交差する、請求項18に記載の切削工具(64)。
【請求項20】
前記締付けねじ(78)は、前記工具軸(AT)に沿って3つの前記冷却剤溝(62)の軸方向後方に完全に位置する、請求項19に記載の切削工具(64)。
【請求項21】
前記大きな副保持部分(68a)は、前記大きな副座面(72a)から軸方向前方に延在する前突起部(90)を有し、
前記前突起部(90)は、前記工具軸(AT)に横断する上冷却剤出口軸(A4)に沿って延在する上冷却剤出口通路(92)を含み、
前記上冷却剤出口通路(92)は、前記有効切削部分(32)に関連する前記冷却剤溝(62)と連通する、請求項19又は20に記載の切削工具(64)。
【請求項22】
前記前突起部(90)は、前記工具軸(AT)に沿って前記有効切削部分の前記有効切れ刃(44)の軸方向後方に完全に位置する、請求項21に記載の切削工具(64)。
【請求項23】
前記切削工具(64)の端面図において、
前記第1の半径(R1)より10パーセント大きい第2の半径(R2)を有する仮想第2の円(CC2)の中心は、前記有効切削部分(32)から離れる方向でずれ距離(DO)だけ前記仮想第1の円(CC1)の中心からずれ、
前記仮想第2の円(CC2)は、前記インサート・ホルダの大きな副保持部分(68a)を含み、
前記仮想第2の円(CC2)は、前記インサートの中心本体部分(30)と2つの前記非有効切削部分(32)とを更に含み、
前記ずれ距離(DO)は、前記第1の半径(R1)の30パーセントより大きい、請求項15~22の何れか一項に記載の切削工具(64)。
【請求項24】
前記切削工具(64)の端面図において、
前記第1の半径(R1)より10パーセント大きい第3の半径(R3)と前記切削インサートの中心軸(A1)と一致する中心とを有する仮想第3の円(CC3)は、前記保持部分(68)全体を含む、請求項15~23の何れか一項に記載の切削工具(64)。
【請求項25】
前記有効切削部分(32)の前記仮想第1の垂直平面(PV1)及び前記仮想第2の垂直平面(PV2)は、前記インサート・ホルダの小さな副保持部分(68b)に交差しない、請求項15~24の何れか一項に記載の切削工具(64)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非回転切削工具の機械加工作業全般での使用、特に、ブローチ作業のための切削工具、及び切削工具のための中心本体部分と3つの円周方向に離間する切削部分とを有する刃先交換式平置き(lay-down)切削インサートに関する。
【背景技術】
【0002】
非回転切削工具の機械加工作業で使用される切削工具の分野において、工具ホルダのインサート受入れポケット内に取り外し可能に保持される刃先交換式平置き型切削インサートに関する多数の例がある。
【0003】
US4,755,085は、溝削りのための刃先交換式切削インサートを開示している。インサートは、三角形基本形状を有し、3つの切れ刃を備える。各切れ刃は、凸部に配置され、凸部は、インサートの稼働方向と平行な線に対して少なくとも部分的に非対称に配置される。インサートは、細い空間を有する工作物に良好なアクセス性を有する。
【0004】
US5,931,613は、ホルダ上に組み付けられる、チップを形成する金属機械加工用切削インサートを開示している。ホルダの保持面は、ホルダの長手方向に延在する少なくとも1つのリブを含む。インサートの底面は、ホルダのリブを受け入れる少なくとも1つの溝を含む。リブ及び溝の脇面は、傾斜しており、これにより、インサートは、これらの脇面によって支持される。インサートの底側は、横断面を更に含み、横断面は、溝に直交して延在し、保持面の対応する横断面の係合に適合し、切削インサートに加えられる長手方向力に抵抗する。
【0005】
US6,527,485は、三角形ねじ切りインサートを開示しており、三角形ねじ切りインサートは、3つの側部が位置特定面を形成する組付け部分を有し、位置特定面は、仮想三角形の3つの側部上に位置し、ねじ切りのための外縁部を有する3つの切削腕部を有する。各腕部の外縁部は、横に、仮想三角形の側部を越えて横に突出し、長い長さの位置特定面を残す。組付け部分の上面は、六角形を形成し、切削腕部は、六角形の側部の3つから径方向に突出し、六角形の他の3つの側部は、組付け部分の位置特定面に平行に延在する。各位置特定面は、インサートの厚さより高さが小さく、凹形境界領域は、各位置特定面の上部及び底部をインサートの上面及び底面に合流させ、各位置特定面の水平に離間する端部を切削腕部に合流させる。
【0006】
US2020/0324345A1は、機械加工のための工具システムを開示しており、工具システムは、工作機械に接続する第1の端部と、端面を有する第2の端部とを有する工具本体を含み、端面上に、交換可能切削インサートのための座が形成される。切削インサートは、当接面として形成される下面と、すくい面として形成される上側と、脇面として形成される周側面とを有し、切れ刃は、上側から周側面までの移行部に形成される。切削インサートは、座上に配置され、上側が工具本体の長手方向軸に直交して延在し、切れ刃が工具本体の端面の外側円周部を越えて、長手方向軸に対して径方向で突出するようにし、2つの使用可能な切削コーナ及び切削コーナ部分は、両側で切れ刃に隣接する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
改善された刃先交換式切削インサート及び切削工具を提供することは、本発明の一目的である。
【0008】
工作物内で一定幅のキー溝又は通路の切削が可能な刃先交換式平置き切削インサートを提供することも、本発明の一目的である。
【0009】
冷却流体を切削部分のいずれかに正確に誘導し得るように配置される冷却剤溝を有する刃先交換式平置き切削インサートを提供することは、本発明の更なる目的である。
【0010】
有効切削部分のための良好な支持を有する非回転切削工具を提供することは、本発明のまた更なる目的である。
【0011】
切削インサートのサイズと比較して比較的小さな口径を有する工作物の内側機械加工作業の実施が可能な非回転切削工具を提供することは、本発明のより一層の更なる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、刃先交換式平置き切削インサートが提供され、刃先交換式平置き切削インサートは、
対向する上面及び下面であって、連続外周側面は、上面と下面との間に延在し、中心軸は、上面及び下面を通じて延在し、中心軸は、上方向-下方向を画定する、上面及び下面と、中心本体部分と、中心本体部分から径方向に突出する3つの円周方向に離間する切削部分と、を備え、
中心本体部分は、下方向に面する本体下面と、3つの円周方向に離間する径方向外向き中心側面と、を有し、
各切削部分は、下方向に面する支持面と、上方向に面するすくい面と、すくい面と支持面との間に延在する径方向外向き逃げ面と、すくい面と逃げ面との間の交線に形成される切れ刃と、を有し、各切れ刃は、第1の切削端点と第2の切削端点とを有し、
各切削部分は、
中心軸を含み、二等分切削点で切れ刃を二等分する仮想二等分平面と、
仮想二等分平面に平行であり、各切削部分の第1の切削端点及び第2の切削端点をそれぞれ含む仮想第1の垂直平面及び仮想第2の垂直平面と、を更に含み、
第1の切削端点及び第2の切削端点を含む以外、仮想第1の垂直平面及び仮想第2の垂直平面は、それぞれの切削部分に交差せず、
切削インサートの上面図において、
仮想第1の垂直平面及び仮想第2の垂直平面は、第1の本体側点及び第2の本体側点で、それぞれの切削部分に隣接する中心本体部分の2つの異なる中心側面にそれぞれ交差し、
第1の本体側点及び第2の本体側点は、第1の切削端点及び第2の切削端点から第1の切削距離及び第2の切削距離にそれぞれ位置し、
第1の半径を有する仮想第1の円は、切削インサートに外接し、
第1の切削距離及び第2の切削距離のそれぞれは、第1の半径の25パーセントより大きい。
【0013】
また、本発明によれば、インサート・ホルダと、インサート・ホルダ内に保持される上記した種類の切削インサートとを備える切削工具が提供され、
インサート・ホルダは、前方向で工具軸に沿ってシャンク部分から離れて延在する細長保持部分を有し、保持部分は、保持部分の前端部で工具軸に横断する座面を有し、
保持部分は、長手方向に延在する大きな副保持部分と小さな副保持部分とを有し、座面は、大きな副保持部分及び小さな副保持部分のそれぞれに関連する大きな副座面と小さな副座面とを有し、
切削インサートは、締結部材によって3つの刃先交換位置の1つにおいて保持部分に取り外し可能に固着され、
各刃先交換位置において、厳密に1つの切削部分は、有効であり、2つの切削部分は、非有効であり、有効切削部分は、有効切れ刃を有し、
2つの非有効切削部分の支持面は、大きな副座面と締付け接触し、
有効切削部分の支持面は、小さな副座面と締付け接触する。
【0014】
より良好に理解するため、次に、添付の図面を参照しながら本発明を単に例として説明する。図面において、鎖線は、部材の部分図の切断境界線を表す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明のいくつかの実施形態による切削インサートの斜視図である。
図2図1に示される切削インサートの上面図である。
図3図2に示される切削インサートの詳細図である。
図4図1に示される切削インサートの底面図である。
図5図1に示される切削インサートの側面図である。
図6】線VI-VIに沿って取られた、図2に示される切削インサートの断面図である。
図7】線VII-VIIに沿って取られた、図2に示される切削インサートの断面図である。
図8】本発明のいくつかの実施形態による切削工具の斜視図である。
図9図8に示される切削工具の分解図である。
図10図8に示される切削工具の側面図である。
図11図8に示される切削工具の端面図である。
図12】線XII-XIIに沿って取られた、図11に示される切削インサートの断面図である。
図13】工作物内での機械加工作業中の、図8に示される切削工具の端面図である。
図14】工作物内での機械加工作業後の、図8に示される切削工具の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
まず、刃先交換式切削インサート20を示す図1図5に注意を向けられたい。刃先交換式切削インサート20は、タングステン炭化物等の超硬合金を成形プレス加工し、焼結することによって製造でき、被覆しても、被覆しなくてもよい。
【0017】
本発明の一態様は、切削インサート20に関し、切削インサート20は、上面22及び下面24を有し、連続外周側面26は、上面22と下面24との間に延在し、中心軸A1は、上面22及び下面24を通って延在し、中心軸A1は、上方向DU-下方向DDを画定する。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態では、切削インサート20は、中心軸A1回りに刃先交換可能とし得る。
【0019】
また、本発明のいくつかの実施形態では、中心軸A1に同軸である貫通孔28は、上面22及び下面24に交差し得る。
【0020】
図1図5に示すように、切削インサート20は、中心本体部分30と、3つの円周方向に離間する切削部分32とを含み、3つの円周方向に離間する切削部分32は、中心軸A1に対して中心本体部分30から径方向に突出する。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態では、切削インサート20は、厳密に3つの円周方向に離間する切削部分32を有し得る。
【0022】
また、本発明のいくつかの実施形態では、切削インサート20は、中心軸A1回りに3回回転対称を呈し得る。
【0023】
図1図5に示すように、中心本体部分30は、下方向DDに面する本体下面34と、3つの円周方向に離間する径方向外向き中心側面36と、を有する。
【0024】
また、図1図5に示すように、各切削部分32は、下方向DDに面する支持面38と、上方向DUに面するすくい面40と、すくい面40と支持面38との間に延在する径方向外向き逃げ面42と、すくい面40と逃げ面42との間の交線に形成される切れ刃44と、を有し、各切れ刃44は、第1の切削端点NE1と第2の切削端点NE2とを有する。
【0025】
下方向DDに面する中心本体部分の本体下面34、及び上方向DUに面する各切削部分のすくい面40のために、切削インサート20は、平置き切削インサート20とし説明し得ることを了解されたい。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態では、3つの切れ刃44は、中心軸A1に直交する仮想第1(上側)の水平平面PH1を画定し得る。
【0027】
図5に示すように、切削インサート20の部分は、仮想第1の水平平面PH1の軸方向前方に位置することがない。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態では、下面24は、中心軸A1に直交する仮想第2(下側)の水平平面PH2を画定し得る。
【0029】
図5に示すように、切削インサート20の部分は、仮想第2の水平平面PH2の軸方向後方に位置することがない。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態では、各中心側面36は、2つの円周方向に離間する切削部分32の間に位置し得る。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態では、3つの中心側面36及び3つの逃げ面42は、外周側面26の副面とし得ることを了解されたい。
【0032】
また、本発明のいくつかの実施形態では、本体下面34及び3つの支持面38は、下面24の副面とし得ることを了解されたい。
【0033】
図2及び図3に示すように、各切削部分32は、仮想二等分平面PBを更に含み、仮想二等分平面PBは、中心軸A1を含み、二等分切削点NBCで切れ刃44を二等分する。仮想二等分平面PBは、二等分切削点NBCで各切削部分32の切れ刃44に直交し得る。
【0034】
明細書及び特許請求の範囲全体にわたって、各仮想二等分平面PBは、必ずしも、それぞれの切れ刃44を2つの同一の切れ刃部分に分割するわけではないことを了解されたい。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態では、図5に示すように、3つの二等分切削点NBCは、仮想第1の水平平面PH1内に含め得る。
【0036】
また、本発明のいくつかの実施形態では、図5に示すように、各切れ刃44の第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2は、仮想第1の水平平面PH1の軸方向後方に位置し得る。
【0037】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、図2図4に示すように、各切削部分32は、各切削部分32の仮想二等分平面PB回りに鏡面対称を呈し得る。
【0038】
図6に示すように、仮想二等分平面PBの1つで取られる切削インサート20の断面図において、それぞれの逃げ面42は、中心軸A1に向かって下方向DDで傾斜し得る。
【0039】
図1図5に示すように、各切削部分32は、切削部分32の仮想二等分平面PBの両側に位置する一対の横逃げ面46a、46bを含み得る。
【0040】
本発明のいくつかの実施形態では、各横逃げ面46a、46bは、横逃げ面46a、46bに関連する逃げ面42から中心側面36の1つまで延在し得る。
【0041】
本発明のいくつかの実施形態では、横逃げ面46a、46bの3つの対は、外周側面26の副面とし得ることを了解されたい。
【0042】
図2及び図3に示すように、各切削部分32は、切削部分32の仮想二等分平面PBに平行な仮想第1の垂直平面PV1と仮想第2の垂直平面PV2とを更に含み、仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2をそれぞれ含む。
【0043】
第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2を含む以外に、仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、それぞれの切削部分32に交差せず、各切削部分32は、切削部分32の仮想第1の垂直平面PV1と仮想第2の垂直平面PV2との間の距離によって画定される切削幅WCTを有する。したがって、仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、仮想第1の垂直逃げ平面PV1及び仮想第2の垂直逃げ平面PV2と呼び得る。切削インサート20は、工作物(図示せず)内で切削幅WCTに等しい一定の通路幅を有するキー溝又は通路を切削することを技術的に可能とし得ることを了解されたい。
【0044】
本発明のいくつかの実施形態では、切削幅WCTは、第1の半径R1の40パーセントより大きい、即ち、WCT>0.40×R1とし得る。
【0045】
図2及び図3に示すように、切削インサート20の上面図において、仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、第1の本体側点NB1及び第2の本体側点NB2のそれぞれで、それぞれの切削部分32に隣接する中心本体部分30の2つの異なる中心側面36に交差し、第1の本体側点NB1及び第2の本体側点NB2は、第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2のそれぞれから第1の切削距離DC1及び第2の切削距離DC2に位置する。
【0046】
各切削部分32が切削部分32の仮想二等分平面PB回りに鏡面対称を呈する本発明の実施形態の場合、第1の距離DC1及び第2の距離DC2は等しいことを了解されたい。
【0047】
本発明のいくつかの実施形態では、第1の切削距離DC1及び第2の切削距離DC2のそれぞれは、第1の半径R1の25パーセントより大きい、即ち、DC1>0.25×R1及びDC2>0.25×R1とし得る。
【0048】
第1の切削距離DC1及び第2の切削距離DC2のそれぞれが第1の半径R1の25パーセントより大きい本発明の実施形態の場合、切削インサート20は、工作物(図示せず)内で、第1の切削距離DC1及び第2の切削距離DC2の最短距離に等しい、したがって、有利には、第1の半径R1の25パーセントより大きい通路幅を有するキー溝又は通路を切削することを技術的に可能とし得ることを了解されたい。そのような実施形態の場合、前記キー溝又は通路は、切削幅WCTに等しい一定の通路幅を有し得ることを了解されたい。
【0049】
図2に示すように、切削インサート20の上面図において、第1の半径R1を有する仮想第1の円CC1は、切削インサート20に外接する。
【0050】
また、図2に示すように、仮想第1の円CC1は、切削インサートの3つの切れ刃44によって画定されることを了解されたい。
【0051】
本発明のいくつかの実施形態では、仮想第1の円CC1は、中心軸A1と一致する中心を有し得る。
【0052】
また、本発明のいくつかの実施形態では、図2に示すように、各切れ刃44の2つの離間する径方向最外切削点NRC1、NRC2は、仮想第1の円CC1上に置き得る。
【0053】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、3つの二等分切削点NBCは、仮想第1の円CC1の内側に位置し得る。
【0054】
図2及び図3に示すように、切削インサート20の上面図において、2つの径方向最外切削点NRC1とNRC2との間に延在する各切れ刃44の少なくとも一部分は、線形であり、それぞれの仮想二等分平面PBに直交し得る。
【0055】
本発明のいくつかの実施形態では、図3に示すように、各切れ刃44の第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2は、同じ切れ刃44の2つの径方向最外切削点NRC1、NRC2と一致せず、仮想第1の円CC1の内側に位置し得る。
【0056】
各切削部分32の第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2が仮想第1の円CC1の内側に位置する本発明の実施形態の場合、各切れ刃44は、2つの湾曲端部分48a、48bを有し得る。
【0057】
図2に示すように、切削インサート20の上面図において、切削インサート20の部分は、仮想第1の円CC1の外側に位置することがない。
【0058】
また、図2に示すように、3つの二等分切削点NBCは、仮想等辺三角形T1の3つのコーナ点を画定する。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態では、切削インサート20の上面図において、図2に示すように、各仮想二等分平面PBは、関連する切削部分32からの中心軸A1の反対側の第3の本体側点NB3で中心側面36の1つに交差し得る。
【0060】
また、本発明のいくつかの実施形態では、3つの第3の本体側点NB3は、仮想等辺三角形T1の外側に位置し得る。
【0061】
3つの第3の本体側点NB3が仮想等辺三角形T1の外側に位置する本発明の実施形態の場合、切削インサート20の上面図において、中心側面36のそれぞれは、凸形とし得、中心本体部分30は、ほぼ円形の形状を有し得る。
【0062】
図4及び図5に示すように、各支持面38は、雄又は雌型支持要素50を含み得る。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態では、各支持要素50は、インサート軸A1に対して径方向に延在する細長稜線部52の形態とし得る。
【0064】
また、本発明のいくつかの実施形態では、各支持要素50は、本体下面34上に部分的に位置し得る。
【0065】
図4及び図5に示すように、本体下面34は、本体下面34から突出する中心ボス54を含み得る。
【0066】
切削インサート20の底面図において、図4に示すように、中心ボス54は、ほぼ円形の形状を有し得る。
【0067】
各支持要素50が径方向に延在する細長稜線部52の形態である本発明の実施形態の場合、各細長稜線部52は、中心ボス54に交差し得る。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態では、図4に示すように、3つの細長稜線部52は、中心ボス54と合流し、3つの支持面38の径方向最外範囲まで延在する単一構造部材を形成し得る。この単一構造部材は、切削インサート20の剛性を改善し、有利には、締付け及び機械加工作業中、切削インサート20の破損又は変形しやすさを低減する。
【0069】
また、本発明のいくつかの実施形態では、図5に示すように、中心ボス54は、仮想第2の水平平面PH2と同一平面上にある、隆起ボス端面56を有し得る。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態では、貫通孔28は、隆起ボス端面56に交差し得る。
【0071】
図5に示すように、切削インサート20は、仮想第1の水平平面PH1と仮想第2の水平平面PH2との間の距離によって画定されるインサート高さIHを有し得る。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態では、インサート高さIHは、第1の半径R1より小さい、即ち、IH<R1とし得る。
【0073】
図6に示すように、貫通孔28は、中心軸A1にそれぞれ直交する仮想第3の水平平面PH3及び仮想第4の水平平面PH4において、異なる第1の孔直径DB1及び第2の孔直径DB2を有する第1の孔部分28aと第2の孔部分28bとを含み得る。
【0074】
また、図6に示すように、仮想第3の水平平面PH3は、仮想第4の水平平面PH4の軸方向上方に位置し得、第1の孔直径DB1は、第2の孔直径DB2より大きい、即ち、DB1>DB2とし得る。
【0075】
本発明のいくつかの実施形態では、第1の孔直径DB1は、第2の孔直径DB2より少なくとも25パーセント大きい、即ち、DB1>DB2×1.25とし得る。
【0076】
また、本発明のいくつかの実施形態では、第1の孔直径DB1は、第1の半径R1の半分より大きい、即ち、DB1>0.50×R1とし得る。
【0077】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、第1の孔直径DB1は、インサート高さIHより大きい、即ち、DB1>IHとし得る。
【0078】
図6に示すように、仮想第3の水平平面PH3及び仮想第4の水平平面PH4は共に、仮想第1の水平平面PH1より仮想第2の水平平面PH2の近くに位置し得る。
【0079】
本発明のいくつかの実施形態では、第2の孔部分28bは、隆起ボス端面56に交差し得る。
【0080】
図4に示すように、各支持要素50は、一対の平行に延在する支持脇面58a、58bを含み得る。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態では、各対の支持脇面58a、58bは、それぞれの切削部分の逃げ面42に交差し得る。
【0082】
また、本発明のいくつかの実施形態では、各支持脇面58a、58bは、平坦とし得る。
【0083】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、各対の支持脇面58a、58bは、中間面60によって離間し得る。
【0084】
また更に、本発明のいくつかの実施形態では、各中間面60は、平坦とし得る。
【0085】
各支持要素50が径方向に延在する細長稜線部52の形態である本発明の実施形態の場合、各細長稜線部52の中間面60は、仮想第2の水平平面PH2内に含め得る。
【0086】
図7に示すように、仮想二等分平面PBの1つに直交し、関連する支持要素50に交差する仮想第3の垂直平面PV3で取られる切削インサート20の断面図において、それぞれの対の支持脇面58a、58bは、V字形状を形成し得る。
【0087】
本発明のいくつかの実施形態では、仮想第3の垂直平面PV3は、中心軸A1に平行とし得る。
【0088】
断面がV字形状を形成するように各対の支持脇面58a、58bを構成すると、切削インサート20を対合本体に安定して締付け可能であることを了解されたい。
【0089】
図1図5に示すように、上面22は、3つの線形に延在する冷却剤溝62を含み得る。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62は、中心軸A1に直交する溝軸A2に沿って延在し得る。
【0091】
また、本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62は、他の2つの冷却剤溝62に横断し、冷却剤溝62のいずれか1つに沿って流れる冷却剤流体が他の2つの冷却剤溝62を横断するようにし得る。
【0092】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、図2に示すように、各冷却剤溝62は、貫通孔28によって中断し得る。
【0093】
本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62は、貫通孔28によって中断し得るが、仮想第3の水平平面PH3及び仮想第4の水平平面PH4が共に、仮想第1の水平平面PH1より仮想第2の水平平面PH2の近くに位置する実施形態の場合、締結部材76は、有利には、各冷却剤溝62の全長に沿った冷却剤流体流を中断せずに、貫通孔28を占め得ることを了解されたい。
【0094】
図2及び図6に示すように、各冷却剤溝62は、第1の溝端部領域NG1で3つの切削部分32の1つに交差し得る。
【0095】
3つの冷却剤溝62のそれぞれが3つの切削部分32の1つに交差する本発明の実施形態の場合、冷却剤流体は、3つの切削部分32のいずれかに正確に誘導し得ることを了解されたい。
【0096】
本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62は、冷却剤溝62の第1の溝端部領域NG1に向かって冷却剤溝62の溝軸A2に沿って先細になり得る。
【0097】
また、本発明のいくつかの実施形態では、傾斜面63は、各第1の溝端部領域NG1と関連する切削部分のすくい面40との間に位置し得る。
【0098】
図2及び図6に示すように、各冷却剤溝62は、第2の溝端部領域NG2で中心側面36の1つに交差でき、第2の溝端部領域NG2は、中心軸A1から遠位にあり、第1の溝端部領域NG1からの中心軸A1の反対側にある。
【0099】
本発明のいくつかの実施形態では、各溝軸A2は、関連する切削部分32の仮想二等分平面PB内に含め得る。
【0100】
また、本発明のいくつかの実施形態では、切削インサート20の上面図において、図2に示すように、3つの第2の溝端部領域NG2は、仮想等辺三角形T1の外側に位置し得る。
【0101】
3つの第2の溝端部領域NG2が仮想等辺三角形T1の外側に位置する本発明の実施形態の場合、各冷却剤溝62は、第1の溝端部領域NG1からの中心軸A1の反対側にかなりの溝範囲を有し得ることを了解されたい。
【0102】
本発明のいくつかの実施形態では、各第3の本体点NB3は、第2の溝端部領域NG2の1つに位置し得る。
【0103】
図2に示すように、切削インサート20の上面図において、各冷却剤溝62は、溝幅WGを有する。
【0104】
本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62の溝幅WGは、冷却剤溝62の第1の溝端部領域NG1に向かって冷却剤溝62の溝軸A2に沿って減少し得る。
【0105】
また、本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62の溝幅WGは、冷却剤溝62の第2の溝端部領域NG2から冷却剤溝62の第1の溝端部領域NG1まで連続的に減少し得る。
【0106】
図6に示すように、仮想二等分平面PBの1つで取られる切削インサート20の断面図において、関連する冷却剤溝62は、溝深さDGを有する。
【0107】
本発明のいくつかの実施形態では、溝深さDGは、冷却剤溝62の第1の溝端部領域NG1に向かって冷却剤溝62の溝軸A2に沿って減少し得る。
【0108】
また、本発明のいくつかの実施形態では、溝深さDGは、冷却剤溝62の第2の溝端部領域NG2から冷却剤溝62の第1の溝端部領域NG1まで連続的に減少し得る。
【0109】
次に、本発明の別の態様による切削工具64を示す図8図11に注意を向けられたい。切削工具64は、インサート・ホルダ66と、インサート・ホルダ66内に保持される上記の切削インサート20とを備える。
【0110】
インサート・ホルダ66は、前方向DFで工具軸ATに沿ってシャンク部分70から離れて延在する細長保持部分68有し、保持部分68は、保持部分68の前端部74で工具軸ATに直交する座面72を有する。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態では、厳密に1つの切削インサート20は、保持部分68に取り外し可能に固着し得る。
【0112】
また、本発明のいくつかの実施形態では、中心軸A1は、工具軸ATに平行とし得る。
【0113】
図8図11に示すように、切削インサート20は、締結部材76によって、3つの刃先交換位置のいずれか1つにおいて保持部分68に取り外し可能に固着され、インサートの下面24は、保持部分の座面72と締付け接触され、厳密に1つの切削部分32が、各刃先交換位置で有効である。
【0114】
本発明のいくつかの実施形態では、切削工具64は、工具軸AT回りに回転させずに機械加工作業を実施するように構成し得、したがって、非回転切削工具64と説明し得る。
【0115】
図10に示すように、保持部分68は、工具軸ATに沿って保持長さHLを有する。
【0116】
本発明のいくつかの実施形態では、保持長さHLは、第1の半径R1より3倍大きい、即ち、HL>R1×3とし得る。
【0117】
図8図10に示すように、保持部分68は、長手方向に延在する大きな副保持部分68aと小さな副保持部分68bとを有し得、座面72は、大きな副保持部分68a及び小さな副保持部分68bのそれぞれに関連する大きな副座面72aと小さな副座面72bとを有し得る。
【0118】
本発明のいくつかの実施形態では、締結部材76は、切削インサートの貫通孔28を通過し、大きな副座面72a内のねじ孔80を螺合する締付けねじ78の形態とし得る。
【0119】
また、本発明のいくつかの実施形態では、ねじ孔80は、中心軸A1に同軸であるねじ軸A3を有し得る。
【0120】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、図12に示すように、締付けねじ78は、工具軸ATに沿って、切削インサートの単一有効切れ刃44の軸方向後方に完全に位置し得る。
【0121】
また更に、本発明のいくつかの実施形態では、締付けねじ78は、工具軸ATに沿って、切削インサートの3つの冷却剤溝62の軸方向後方に完全に位置し得る。
【0122】
本発明のいくつかの実施形態では、各冷却剤溝62は、貫通孔28によって中断し得るが、締付けねじ78が切削インサートの3つの冷却剤溝62の軸方向後方に完全に位置する実施形態の場合、締付けねじ78は、有利には、各冷却剤溝62の全長に沿った冷却剤流体流を中断せずに、貫通孔28を占め得ることを了解されたい。
【0123】
図9に示すように、締付けねじ78は、頭部分78aと、頭部分78aから延在する細長螺入シャンク部分78bと、を有し得る。
【0124】
本発明のいくつかの実施形態では、図12に示すように、締付けねじの頭部分78aは、貫通孔の第1の孔部分28aを占め、締付けねじのシャンク部分78bの一部は、貫通孔の第2の孔部分28bを占め得る。
【0125】
図11に示すように、切削工具64の端面図において、単一有効切削部分32の仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、第1の大きな保持点NH1及び第2の大きな保持点NH2のそれぞれで大きな副保持部分68aに交差する。
【0126】
本発明のいくつかの実施形態では、単一有効切削部分32の仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、インサート・ホルダの小さな副保持部分68bに交差することがない。
【0127】
図11に示すように、切削工具64の端面図において、単一有効切削部分32は、最大切削幅DCMAXを有し、最大切削幅DCMAXは、関連する第1の切削端点NE1及び第2の切削端点NE2のいずれかと、第1の大きな保持点NH1及び第2の大きな保持点NH2のそれぞれの間の最短距離として画定される。
【0128】
本発明のいくつかの実施形態では、最大切削深さDCMAXは、第1の半径R1の20パーセントより大きい、即ち、DCMAX>0.20×R1とし得る。
【0129】
最大切削深さDCMAXが第1の半径R1の20パーセントより大きい本発明の実施形態の場合、切削工具64は、工作物(図示せず)内で、最大切削深さDCMAXに等しい、したがって、有利には、第1の半径R1の20パーセントより大きい通路幅を有するキー溝又は通路を切削することを技術的に可能とし得ることを了解されたい。そのような実施形態の場合、前記キー溝又は通路は、切削幅WCTに等しい一定の通路幅を有し得ることを了解されたい。
【0130】
本発明のいくつかの実施形態では、図10図13及び図14に示すように、切削工具64は、工具軸ATに平行な送り方向Fに沿って静止工作物Wを機械加工するように構成し得る。
【0131】
切削工具64が工具軸ATに平行な送り方向Fに沿って静止工作物Wを機械加工するように構成される実施形態の場合、切削工具64は、有利には、ブローチ作業を実施するように構成し得る。
【0132】
図8及び図9に示すように、2つの非有効切削部分32の2つの支持面38は、大きな副座面72aと締付け接触し、単一有効切削部分32の支持面38は、小さな副座面72bと締付け接触する。
【0133】
単一有効切削部分32が小さな副座面72bと締付け接触する本発明の実施形態の場合、送り方向Fが工具軸ATに平行である機械加工作業、例えば、ブローチ作業に関連する切削力は、有利には、小さな副保持部分68bを介してインサート・ホルダ66内に吸収され、したがって、単一有効切削部分32に良好な支持をもたらすことを了解されたい。
【0134】
各支持面38が雄又は雌型支持要素50を含む本発明の実施形態の場合、小さな副座面72bの対応する小さな雌又は雄支承要素82は、単一有効切削部分32の支持要素50と締付け接触し得る。
【0135】
図9及び図12に示すように、小さな支承要素82は、小さな支承溝84の形態とし得る。
【0136】
各支持面38が雄又は雌型支持要素50を含む本発明の実施形態の場合、大きな副座面72aの対応する大きな雌又は雄支承要素86は、2つの非有効切削部分32の支持要素50と締付け接触し得る。
【0137】
図9に示すように、2つの大きな支承要素86は、2つの大きな支承溝88の形態とし得る。
【0138】
3つの支持面38の全ての雄又は雌型支持要素50が、大きな副座面72a及び小さな副座面72bの対応する小さな雌又は雄支承要素82及び大きな雌又は雄支承要素86とそれぞれ締付け接触する本発明の実施形態の場合、切削工具64は、有利には、切削力が工具軸ATに対して横に誘導される機械加工作業を含め、機械加工作業に安定した締付け構成を提供し得ることを了解されたい。
【0139】
本発明のいくつかの実施形態では、図12に示すように、中心ボス54は、保持部分の座面72と接触することがないことを了解されたい。
【0140】
また、本発明のいくつかの実施形態では、インサートの外周側面26は、保持部分68のいずれの部分とも接触することがない。
【0141】
インサートの外周側面26が保持部分68のいずれの部分とも接触せず、ねじ軸A3が中心軸A1に同軸である本発明の実施形態の場合、締付けねじ78の締結に関連する締付け力は、偏心締付け構成要素を横断せずに、中心軸A1及びねじ軸A3に沿って誘導し得ることを了解されたい。
【0142】
図8図12に示すように、大きな副保持部分68aは、大きな副座面72aから軸方向前方に延在する前突起部90を有し得る。
【0143】
本発明のいくつかの実施形態では、図12に示すように、前突起部90は、工具軸ATに沿って、切削インサートの単一の有効切れ刃44の軸方向後方に完全に位置し得る。
【0144】
締付けねじ78及び前突起部90の両方が、工具軸ATに沿って切削インサートの単一有効切れ刃44の軸方向後方に完全に位置する本発明の実施形態の場合、単一有効切れ刃44は、工具軸ATに沿って、切削工具64の軸方向最前要素を構成し得る。
【0145】
そのような実施形態の場合、切削工具64は、有利には、制限された空間での機械加工作業、例えば、止まり穴の内側キー溝のブローチ作業を実施するように構成し得る。また、中心軸A1が工具軸ATに平行であり、したがって、第1の水平平面PH1が工具軸ATに直交する実施形態の場合、切削インサートの3つの切れ刃44は、工具軸ATに沿って、切削工具64の軸方向最前要素を同時に構成し得ることを了解されたい。
【0146】
本発明のいくつかの実施形態では、図12に示すように、前突起部90は、工具軸ATに横断する上冷却剤出口軸A4に沿って延在する上冷却剤出口通路92を含み得る。
【0147】
また、本発明のいくつかの実施形態では、上冷却剤出口通路92は、単一有効切削部分32に関連する冷却剤溝62と連通し得る。
【0148】
更に、本発明のいくつかの実施形態では、上冷却剤出口通路92は、単一有効切削部分32に関連する冷却剤溝62と位置合わせし得る。
【0149】
図11及び図12に示すように、上冷却剤出口軸A4は、単一有効切削部分32に関連する仮想二等分平面PB内に含め得る。
【0150】
本発明のいくつかの実施形態では、前突起部90は、上冷却剤出口通路92と連通し、上冷却剤出口通路92から軸方向後方に延在する上冷却剤供給通路94を含み得る。
【0151】
図11に示すように、切削工具64の端面図において、第1の半径R1より10パーセント大きい、即ち、R2=R1×1.10である第2の半径R2を有する仮想第2の円CC2の中心は、単一有効切削部分32からずれ距離DOだけ離れる方向で仮想第1の円CC1の中心からずれている。
【0152】
本発明のいくつかの実施形態では、仮想第2の円CC2の中心は、単一有効切削部分32に関連する仮想二等分平面PB内に含まれる。
【0153】
また、本発明のいくつかの実施形態では、仮想第2の円CC2は、インサート・ホルダの大きな副保持部分68aを含み得る。
【0154】
図11に示すように、インサート・ホルダの大きな副保持部分68aの部分は、仮想第2の円CC2の外側に延在することがない。
【0155】
本発明のいくつかの実施形態では、仮想第2の円CC2は、インサートの中心本体部分30と2つの非有効切削部分32とを含み得る。
【0156】
図11に示すように、インサートの中心本体部分30及び2つの非有効切削部分32の部分は、仮想第2の円CC2の外側に延在することがない。
【0157】
本発明のいくつかの実施形態では、ずれ距離DOは、第1の半径R1の30パーセントより大きい、即ち、DO>0.30×R1とし得る。
【0158】
ずれ距離DOが第1の半径R1の30パーセントより大きく、仮想第2の円CC2がインサート・ホルダの大きな副保持部分68aとインサートの中心本体部分30と2つの非有効切削部分32とを含む本発明の実施形態の場合、切削工具64は、有利には、第1の半径R1の20パーセント以上の切削深さでブローチ作業を実施するように構成し得ることを了解されたい。そのような実施形態の場合、単一有効切削部分32の仮想第1の垂直平面PV1及び仮想第2の垂直平面PV2は、インサート・ホルダの小さな副保持部分68bに交差しないことを了解されたい。
【0159】
図11に示すように、切削工具64の端面図において、第1の半径R1より10パーセント大きい、即ち、R3=R1×1.10である第3の半径R3と切削インサートの中心軸A1と一致する中心とを有する仮想第3の円CC3は、保持部分68全体を含み得る。
【0160】
切削工具64の端面図において、仮想第3の円CC3が保持部分68全体を含み、保持長さHLが第1の半径R1の3倍大きい本発明の実施形態の場合、切削工具64は、有利には、径方向に小型であり、工作物Wの内側機械加工作業を実施するのに適切に構成し得ることを了解されたい。
【0161】
図13及び図14に示すように、工作物Wは、孔半径RBを有する工作物孔95を有し、孔半径RBは、切削インサート20のサイズと比較すると、比較的小さい。
【0162】
本発明のいくつかの実施形態では、孔半径RBは、第1の半径R1より大きく、第3の半径R3より小さい、即ち、R1<RB<R3とし得る。
【0163】
図13及び図14に示すように、切削工具64は、切削幅WCT及び通路幅DCHに等しい一定通路幅WCHを有する工作物Wの内側通路79の切削を可能とすることができ、通路幅DCHは、内側通路79に隣接する工作物孔95の湾曲のために、最大切削深さDCMAXよりわずかに小さい。
【0164】
図8図9及び図12に示すように、小さな副保持部分68bは、底冷却剤出口軸A5に沿って延在する底冷却剤出口通路96を含み得る。
【0165】
本発明のいくつかの実施形態では、底冷却剤出口軸A5は、単一有効切削部分32に関連する仮想二等分平面PB内に含まれ、前方向DFで工具軸ATから離れて分岐し得る。
【0166】
また、本発明のいくつかの実施形態では、底冷却剤出口通路96は、小さな副座面72bに部分的に交差し得る。
【0167】
本発明をある程度詳細に説明してきたが、以下で請求する本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく様々な改変及び修正を行い得ることを理解されたい。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】