(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループ
(51)【国際特許分類】
H04M 3/56 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
H04M3/56 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569642
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 US2022028605
(87)【国際公開番号】W WO2022240885
(87)【国際公開日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521211572
【氏名又は名称】ミューチュアリンク, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マッツァレラ, ジョゼフ アール.
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201BB09
5K201CA01
5K201CA04
5K201EC06
(57)【要約】
いくつかの実施形態は、相互運用性通信ネットワークを介した第2の機関との通信を確立するように構成される、第1の機関の電子デバイスを含む。電子デバイスは、階層内に第1および第2のノード要素を含む、同型構造を生成するように構成される、プロセッサを含むことができる。プロセッサは、アクティブ化される同型構造のための双方向視覚チャート(IVC)をインスタンス化することができる一方、第1および第2のノード要素は、第1および第2の通信グループ識別子(ID)に対応する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の機関のためのシステムであって、
送受信機と、
前記送受信機に結合される1つまたはそれを上回るプロセッサであって、前記1つまたはそれを上回るプロセッサは、
前記送受信機を介して、相互運用性通信ネットワークを介した第2の機関との通信を確立することと、
階層内に第1および第2のノード要素を備える同型構造を生成することと、
アクティブ化される前記同型構造のための双方向視覚チャート(IVC)をインスタンス化することであって、前記第1のノード要素は、第1の通信グループ識別子(ID)に対応し、前記第2のノード要素は、第2の通信グループIDに対応する、ことと、
前記送受信機を介して、前記アクティブ化された同型構造のための前記インスタンス化されたIVCを含む第1の招待を伝送することと、
前記第1の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDに対応する第1の通信グループと、前記第2の通信グループIDに対応する第2の通信グループとをインスタンス化することであって、前記第1の通信グループは、前記第1の機関の第1のメンバと、前記第2の機関の第2のメンバとを含み、前記第1のメンバおよび前記第2のメンバは、前記アクティブ化された同型構造の第1のノード要素に対応するピアである、ことと
を行うように構成される、1つまたはそれを上回るプロセッサと
を備える、システム。
【請求項2】
前記アクティブ化された同型構造は、インシデントコマンドシステム(ICS)構造を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサはさらに、
前記アクティブ化された同型構造のための前記IVCに前記第1の機関のメンバを取り込む
ように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記アクティブ化された同型構造のための前記IVCを取り込むために、前記1つまたはそれを上回るプロセッサは、
前記送受信機を介して、前記第1の機関の第1のメンバの第1のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する機能を容認するための第2の招待を伝送することと、
前記第2の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDを前記第1のデバイスまたは前記第1のメンバに割り当てることと
を行うように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサはさらに、
前記送受信機を介して、前記第1のメンバの第1のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する前記機能を容認し続けるための第3の招待を伝送することと、
前記第3の招待が拒絶されることに応答して、前記第1の機関の他のメンバの他のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する前記機能を容認するための第4の招待を伝送することと、
前記第4の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDを前記他のデバイスまたは前記他のメンバに再度割り当てることと
を行うように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサに結合されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)であって、前記GUIは、前記同型構造を含む1つまたはそれを上回る生成された同型構造に対応するハイパーグラフィック選択可能アイテムを含み、前記1つまたはそれを上回るプロセッサは、
前記GUIを介して、前記ハイパーグラフィック選択可能アイテムの前記同型構造に対応する第1のハイパーグラフィック選択可能アイテムの第1の選択を受信することと、
前記同型構造をアクティブ化することと
を行うように構成される、GUI
をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサはさらに、
前記GUIを介して、前記アクティブ化された同型構造のための前記インスタンス化されたIVCの第1のノード要素に対応する第2のハイパーグラフィック選択可能アイテムの第2の選択を受信することと、
前記第2のハイパーグラフィック選択可能アイテムの第2の選択の受信に応答して、前記送受信機を介して、前記第1の機関の第1のメンバの第1のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する機能を容認するための第2の招待を伝送することと、
前記第2の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDを前記第1のデバイスまたは前記第1のメンバに割り当てることと
を行うように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の通信グループIDは、プッシュツートーク無線ネットワーク、プッシュツートークオーバモバイルネットワーク、音声またはビデオ会議開催電話ネットワークに対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサはさらに、
前記相互運用性通信ネットワークに結合される前記第1の機関および第3の機関からのピアメンバを含む並行セッションをインスタンス化することであって、前記ピアメンバは、前記アクティブ化された同型構造の階層内の個別のノード要素に対応する、こと
を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサはさらに、
第1の機関サブディレクトリを含むメンバディレクトリを生成することと、
前記第1の機関サブディレクトリをパブリッシュすることと、
第2の機関サブディレクトリを受信することと、
前記第2の機関サブディレクトリを含むように前記メンバディレクトリを更新することと
を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
第1の機関のシステムのための方法であって、
相互運用性通信ネットワークを介した第2の機関との通信を確立することと、
階層内に第1および第2のノード要素を含む同型構造を生成することと、
アクティブ化される前記同型構造のための双方向視覚チャート(IVC)をインスタンス化することであって、前記第1のノード要素は、第1の通信グループ識別子(ID)に対応し、前記第2のノード要素は、第2の通信グループIDに対応する、ことと、
前記アクティブ化された同型構造のための前記インスタンス化されたIVCを含む第1の招待を伝送することと、
前記第1の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDに対応する第1の通信グループと、前記第2の通信グループIDに対応する第2の通信グループとをインスタンス化することであって、前記第1の通信グループは、前記第1の機関の第1のメンバと、前記第2の機関の第2のメンバとを含み、前記第1のメンバおよび前記第2のメンバは、前記アクティブ化された同型構造の第1のノード要素に対応するピアである、ことと
を含む、方法。
【請求項12】
前記アクティブ化された同型構造は、インシデントコマンドシステム(ICS)構造を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アクティブ化された同型構造のための前記IVCに前記第1の機関のメンバを取り込むことをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記アクティブ化された同型構造のための前記IVCを取り込むことは、
前記第1の機関の第1のメンバの第1のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する機能を容認するための第2の招待を伝送することと、
前記第2の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDを前記第1のデバイスまたは前記第1のメンバに割り当てることと
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のメンバの第1のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する前記機能を容認し続けるための第3の招待を伝送することと、
前記第3の招待が拒絶されることに応答して、前記第1の機関の他のメンバの他のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する前記機能を容認するための第4の招待を伝送することと、
前記第4の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDを前記他のデバイスまたは前記他のメンバに再度割り当てることと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、前記同型構造を含む1つまたはそれを上回る同型構造に対応するハイパーグラフィック選択可能アイテムを備える前記アクティブ化された同型構造のための前記インスタンス化されたIVCを表示することと、
前記GUIを介して、前記ハイパーグラフィック選択可能アイテムの前記同型構造に対応する第1のハイパーグラフィック選択可能アイテムの第1の選択を受信することと、
前記同型構造をアクティブ化することと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記GUIを介して、前記アクティブ化された同型構造のための前記インスタンス化されたIVCの第1のノード要素に対応する第2のハイパーグラフィック選択可能アイテムの第2の選択を受信することと、
前記ハイパーグラフィック選択可能アイテムの第2の選択を受信することに応答して、前記第1の機関の第1のメンバの第1のデバイスに、前記第1のノード要素に対応する機能を容認するための第2の招待を伝送することと、
前記第2の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDを前記第1のデバイスまたは前記第1のメンバに割り当てることと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の通信グループIDは、プッシュツートーク無線ネットワーク、プッシュツートークオーバモバイルネットワーク、音声またはビデオ会議開催電話ネットワークに対応する、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記相互運用性通信ネットワークに結合される前記第1の機関および第3の機関からのピアメンバを含む並行セッションをインスタンス化することであって、前記ピアメンバは、前記アクティブ化された同型構造の階層内の個別のノード要素に対応する、こと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読媒体は、命令を記憶しており、前記命令は、第1の機関の第1の電子デバイスのプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、動作を実施させ、前記動作は、
相互運用性通信ネットワークを介した第2の機関との通信を確立することと、
階層内に第1および第2のノード要素を備える同型構造を生成することと、
アクティブ化される前記同型構造のための双方向視覚チャート(IVC)をインスタンス化することであって、前記第1のノード要素は、第1の通信グループ識別子(ID)に対応し、前記第2のノード要素は、第2の通信グループIDに対応する、ことと、
前記アクティブ化された同型構造のための前記インスタンス化されたIVCを含む第1の招待を伝送することと、
前記第1の招待が容認されることに応答して、前記第1の通信グループIDに対応する第1の通信グループと、前記第2の通信グループIDに対応する第2の通信グループとをインスタンス化することであって、前記第1の通信グループは、前記第1の機関の第1のメンバと、前記第2の機関の第2のメンバとを含み、前記第1のメンバおよび前記第2のメンバは、前記アクティブ化された同型構造の第1のノード要素に対応するピアである、ことと
を含む、非一過性コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、概して、自己定義通信グループに関し、具体的には、同型構造を利用する、ハイパーグラフィック自己定義通信グループに関する。
【背景技術】
【0002】
緊急事態管理の現代原理は、連携された複数機関、すなわち、複数分野の応答フレームワークを要求する。これらの原理は、米国国土安全保障省の国家応答フレームワーク(NRF)、および国家インシデント管理システム(NIMS)、国家緊急事態通信計画(NECP)、および国家インフラストラクチャ保護計画(NIPP)等のその随伴的方針およびガイドライン内に取り入れられている。原理は、定義されているが、緊急事態に応答してそれらを実装することは、困難であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
インシデント通信ネットワークは、緊急事態を伴うインシデントの間に複数の組織または個人によって制御される通信リソース間の相互運用可能通信、または通信リソースが組織内の管理者によって、または個人によって制御される、予め計画された多組織通信を可能にする。インシデント通信ネットワークは、通信リソースを制御し、ユーザに、インシデント通信ネットワークを制御し、それとインターフェースをとるための手段をもたらす、相互運用性ワークステーション(IWS)コントローラを含む。
【0004】
2010年1月5日に発行され、「Interoperable Communications System and Method of Use」と題された、米国特許第7,643,445号、および2012年11月27日に発行され、「System and Method for Establishing an Incident Communications Network」と題された、米国特許第8,320,874号(その両方とも、参照することによってそれらの全体として組み込まれる)は、先行技術システムの欠陥に対処する、複数の、そうでなければ分離された、または異種の通信システムを含む、相互運用可能通信システム(インシデント通信ネットワークとも称される、「相互運用システム」)を提供するためのシステムおよび方法を説明する。第‘445号特許および第‘874号特許は、具体的には、通信リソースがある組織内の管理者によって制御される、緊急事態通信または予め計画された多組織通信を伴う、インシデントの間に複数の組織によって制御される通信リソース間での相互運用可能な通信を可能にする、インシデント通信ネットワークを確立するための方法を説明する。
【0005】
加えて、2013年1月29日に発行され、「Mobile Interoperability Workstation Controller Having Video Capabilities within an Incident Communications Network」と題された、米国特許第8,364,153号(「モバイルIWC特許」)(これもまた、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)は、第‘445号特許および第‘874号特許の概念を拡張する。すなわち、モバイルIWC特許は、インシデント情報およびイベントと統合され、その中でインシデント通信ネットワークが採用される、インシデントまたはイベントの改良された管理および分析を促進する、向上されたビデオ捕捉と、ストリーミング能力とを含む。
【0006】
2014年8月19日に発行され、「Dynamic Asset Marshalling Within an Incident Communications Network」と題された、米国特許第8,811,940号(「マーシャリング特許」)(これもまた、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)は、第‘445号特許および第‘874号特許の概念を拡張する。すなわち、マーシャリング特許は、インシデントのタイプおよびマーシャリングされているリソースのタイプ等の種々の要因に基づいて、リソースをインシデント通信ネットワークにマーシャリングする、システムおよび方法を提供する。
【0007】
2015年1月6日に発行され、「System and Method for Establishing an Incident Communications Network」と題された、米国特許第8,929,851号(「第‘851号特許」)(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)は、第’445号特許、および第’874号特許、マーシャリング特許、およびモバイルIWC特許の概念を拡張する。
【0008】
インシデント通信ネットワークは、参照することによって本明細書に組み込まれる、第’445号、第’874号、および第’851号特許、マーシャリング特許、およびモバイルIWC特許において説明されている。
【0009】
いくつかの実施形態は、インシデントの間にアクティブ化された同型構造に従って、ハイパーグラフィック自己定義通信グループをインスタンス化するためのシステムと、方法と、コンピュータプログラム製品とを含む。例えば、機関または組織は、化学的および/または生物学的な壊滅的状況を対象とする、インシデントコマンドシステム(ICS)構造等の同型構造を生成することができる。同型構造に関連のあるインシデント(例えば、大量の死傷者が発生する化学的および/または生物学的壊滅的イベント)の発生の場合には、いくつかの実施形態は、第1の機関IWSが、同型構造のインスタンスをインスタンス化し、同型構造のインスタンス化されたインスタンスのノード要素に対応する、2つまたはそれを上回る通信グループ(例えば、SIPプロトコルセッション)を生成することを可能にする。第1の機関は、第2の機関を招待し、第2の機関の対応する同型構造(例えば、大量の死傷者が発生する化学的および/または生物学的壊滅的イベント)をインスタンス化することができ、これは、第2の機関のメンバが、生成された個別の通信グループを介して、第1の機関内のそれらの個別のピアと通信することを可能にする。
【0010】
いくつかの実施形態は、送受信機と、送受信機に結合されるプロセッサとを含む、IWS等の第1の機関のためのシステムを含む。プロセッサは、送受信機を介して、相互運用性通信ネットワークを介した第2の機関との通信を確立する。プロセッサは、階層内に第1および第2のノード要素を備える、同型構造を生成し、同型構造の時間的インスタンスをインスタンス化する。プロセッサは、同型構造のインスタンス化された時間的インスタンスのための双方向視覚チャート(IVC)を開始することができ、第1のノード要素は、第1の通信グループ識別子(ID)に対応し、第2のノード要素は、第2の通信グループIDに対応する。プロセッサは、送受信機を介して、同型構造のアクティブ化された時間的インスタンスのためのインスタンス化されたIVCを含む、第1の招待を伝送し、第1の招待が容認されることに応答して、第1の通信グループIDに対応する第1の通信グループと、第2の通信グループIDに対応する第2の通信グループとをインスタンス化する。第1の通信グループは、第1の機関の第1のメンバと、第2の機関の第2のメンバとを含み、第1のメンバおよび第2のメンバは、同型構造のアクティブ化された時間的インスタンスの第1のノード要素に対応する、ピアである。アクティブ化された同型構造は、インシデントコマンドシステム(ICS)構造であることができる。
【0011】
同型構造のアクティブ化された時間的インスタンス化のためのIVCに第1の機関のメンバを取り込むために、プロセッサは、送受信機を介して、第1の機関の第1のメンバの第1のデバイスに、第1のノード要素に対応する機能を容認するための、第2の招待を伝送する。第2の招待が容認されることに応答して、プロセッサは、第1のノード要素に対応する第1の通信グループIDを第1のデバイスまたは第1のメンバに割り当てる。割当は、例えば、勤務シフトの変更に伴って変化することができる。プロセッサは、送受信機を介して、第1のメンバの第1のデバイスに、第1のノード要素に対応する機能を容認し続ける(例えば、別の勤務シフトにわたって同一の地位において勤務し続ける、またはそうしない)ための、第3の招待を伝送する。第3の招待が拒絶される(例えば、第1のメンバが、勤務シフトへの割当を変更している)ことに応答して、プロセッサは、第1の機関の別のメンバの別のデバイスに、第1のノード要素に対応する機能を容認するための、第4の招待を伝送する。第4の招待が容認される(例えば、他のメンバが、第1のメンバに取って代わる)ことに応答して、プロセッサは、第1のノード要素に対応する第1の通信グループIDを他のデバイスまたは他のメンバに再度割り当てる。
【0012】
いくつかの実施形態は、プロセッサに結合される、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含み、GUIは、同型構造を含む1つまたはそれを上回る生成された同型構造に対応する、ハイパーグラフィック選択可能アイテムを含む。プロセッサは、GUIを介して、同型構造に対応する、第1のハイパーグラフィック選択可能アイテムの第1の選択を受信し、同型構造の時間的インスタンス化をアクティブ化する。プロセッサは、GUIを介して、同型構造のアクティブ化された時間的インスタンス化のためのインスタンス化されたIVCの第1のノード要素に対応する、第2のハイパーグラフィック選択可能アイテムの選択を受信する。第2のハイパーグラフィック選択可能アイテムの選択の受信に応答して、プロセッサは、送受信機を介して、第1の機関の第1のメンバの第1のデバイスに、第1のノード要素に対応する機能を容認するための、第2の招待を伝送する。第2の招待が容認されることに応答して、プロセッサは、第1の通信グループIDを第1のデバイスまたは第1のメンバに割り当てる。第1の通信グループIDは、プッシュツートーク無線ネットワーク、プッシュツートークオーバモバイルネットワーク、音声またはビデオ会議開催電話ネットワークに対応することができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、相互運用性通信ネットワークに結合される第1の機関および第3の機関からのピアメンバを含む、並行セッションをインスタンス化し、ピアメンバは、同型構造のアクティブ化された時間的インスタンスの階層内の個別のノード要素に対応する。
【0014】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1の機関サブディレクトリを含む、メンバディレクトリを生成し、第1の機関サブディレクトリをパブリッシュし、第2の機関サブディレクトリを受信し、第2の機関サブディレクトリを含むようにメンバディレクトリを更新する。いくつかの実施形態では、プロセッサは、第1の機関によってサポートされる、1つまたはそれを上回るインシデントタイプをパブリッシュし、第2の機関によってサポートされる、インシデントタイプを受信し、第2の機関によってサポートされるインシデントタイプを含むように、メンバディレクトリを更新する。
【0015】
さらなる実施形態、特徴、および利点、ならびに種々の実施形態の構造および動作が、付随の図面を参照して下記に詳細に説明される。本実施形態が、本明細書では例証的目的のために提示されるにすぎないことに留意されたい。付加的な実施形態が、本明細書に含有される教示に基づいて当業者に明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を成す、付随の図面は、本発明の実施形態を図示し、説明とともに、本発明の原理を解説する役割を果たす。
【0017】
【
図1A】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に相互運用性通信グループを確立するための例示的システムを図示する。
【0018】
【
図1B】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間の同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループのための例示的システムを図示する。
【0019】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に予め定義された通信グループをインスタンス化する、例示的システムを図示する。
【0020】
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループをインスタンス化する、例示的システムを図示する。
【0021】
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループをインスタンス化するための例示的方法を図示する。
【0022】
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック双方向視覚チャート(IVC)を取り込むための例示的方法を図示する。
【0023】
【
図6】
図6は、いくつかの実施形態またはそれらの一部を実装するための例示的コンピュータシステムを図示する。
【0024】
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態またはそれらの一部による、病院使用のための例示的インシデントコマンドシステム(ICS)構造を図示する。
【0025】
【
図8】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループを確立するためのシステムの例示的ブロック図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
詳細な説明
いくつかの実施形態は、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループをインスタンス化する、システムと、方法と、コンピュータプログラム製品とを含み、通信グループは、異なる機関内でのピア間の通信を可能にし、通信グループは、同型構造のアクティブ化された時間的インスタンス化のノード要素に対応する。
【0027】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に相互運用性通信グループを確立するための例示的システム100Aを図示する。システム100Aは、機関1の相互運用性ワークステーション(IWS)110と、機関2のIWS180とを含む。インシデント(例えば、爆発)の発生の場合には、IWS110が、機関2のIWS180に招待メッセージ165を伝送し、通信グループに加わるために機関2の1つまたはそれを上回る通信リソースを含むように機関2を招待することができる。1つまたはそれを上回る通信リソース(例えば、地上モバイル無線デバイス、スマートフォンデバイス(図示せず))が、IWS180に通信可能に結合される。IWS180が、(例えば、IWS110(図示せず)に容認メッセージを伝送することによって)招待メッセージ165を容認する場合、通信グループ(例えば、SIPプロトコルに基づくセッション)が、相互運用ネットワーク170との接続175および177(例えば、IPネットワーク)を介して機関1と機関2との間に確立される。ある実施例では、機関1および機関2は、病院1および病院2であることができる。
【0028】
緊急事態管理の広範囲のフレームワークは、米国国土安全保障省連邦緊急事態管理庁(FEMA)によって公布された、インシデントコマンドシステム(ICS)を含む。ICSは、機能、目的、または他の相違がノード、サブノード、サブノードのノード等を定義する、機能ドメインを前提としたルールから構築される、階層的組織コマンド構造を提示する。ICSを採択するために、組織の能力および機能が、一般化されたICSノード構造、その階層的関係、および定義された機能部門に適合され、適合されることが可能ではない場合、組織は、組織の機能部門および能力に最良に適合するように、そのICSノード構造および組織関係を修正し得る。
【0029】
図7は、いくつかの実施形態またはそれらの一部による、病院使用のためのICS構造の実施例700を図示する。実施例700のICS構造は、同型構造である。実施例700は、1つまたはそれを上回るノード要素を含む、ノードである。実施例700は、最高レベルにおける、ノード要素、すなわち、インシデントコマンダ710を含み、コマンドレベルの下に、広報責任者720、後方支援担当長740、および計画立案担当長730等の部署であり得る、定義された機能ノード要素が、存在する。各ノード要素内には、職務の機能または目的を説明する、指揮者、主任、担当長、および他の地位呼称等の定義された地位が、存在する。階層関係またはグループ内の他のノード要素へのノード要素の接続はさらに、動的な階段状連続構造内の1つのノード要素からそのサブノードまで存在し得る、いくつかの好ましい従属関係を確立する、一般的範囲の制御ルールによって定義される。いくつかの部署は、種々の下位部署または分科を含み、いくつかの分科は、種々の下位分科またはユニットを含む。関係構造は、さらに分割され、明確に異なるようにされ得る。いくつかは、グループ、特別委員会、および専門家チームとして公知である、組織ユニットにグループ化されることができる。
【0030】
形態学的に、構築物のICS構造およびルールは、同型構造を発生させる、明確に異なる頂点(例えば、ICSノード)と接続された縁(例えば、ICSノード階層関係)との形態であるように、翻訳的に概念化され得る。ICSノード間の親子関係は、1つのICSノードがその上位物に従属する、階層的コマンドルールによって生成される。各ICSノードは、コマンドまたは上位地位(例えば、制御要素)として定義される、少なくとも1つのノード要素から成り、ICSノードのメンバである、全ての他の地位ノード要素は、直接制御要素である、または制御要素に従属する。また、地位ノード要素のサブセットを制御する、制御機能を有し、したがって、それら自体の制御要素を有する、他の従属ノード要素も、存在し得る。
【0031】
上記に議論されるように、構築物のICSルールは、明確に異なる組織または組織のグループ化によって生成されると、ICS構造(例えば、実施例700)の明確に異なる同型インスタンス化を発生させる。これらのインスタンス化は、他の明確に異なる組織または組織のグループの間で、連携された、または共同のアクションのために1つの明確に異なる組織から別のものへの一般的機能または特別機能(例えば、限定ではないが、インシデントコマンダ710、広報責任者720、計画立案担当長730、後方支援担当長740を含む、ノード要素)の論理マッピングを可能にするために十分に類似している。
【0032】
ICS構造およびその種々のICSノードおよびノード要素が、各機関または組織によって、組織の緊急事態計画の一部として、またはそれに対する補足として、構築物のICSガイドラインに従って、展開されることができる。組織の緊急事態計画は、種々の標準動作手順(SOP)と、関連するチェックリストと、報告と、種々の緊急事態に応答して講じられるべきアクションとから成る。ICS実装は、SOPが指示、実行、および監視されることを可能にする、組織コマンドおよび制御層である。実践では、組織のICS構造が、予め計画された形態(例えば、予め計画されたインシデントICS)において採択される。いくつかの事例では、いかなる予め計画されたICSも、存在しない。
【0033】
ICSが緊急事態において採択され、使用される多くの事例では、インスタンス化されたICS構造は、一般的には、実装されたコマンド構造を表し、可視化するためにグリースボード、ホワイトボード、海図用紙、および他の手動の手段を使用して手動で書き込まれる。ある場合には、コンピュータソフトウェアチャート作成ツールが、ICS構造を視覚的に表すように出力する。査定し、決定を行うため、およびコマンド指示を実装し、機能を実行するために、現場からコマンドへ、およびコマンドから現場へ、およびピアICSノードユニット間での横方向への通信および情報連携が、不可欠である。ICS構造が、拡張するにつれて、正式通信および情報共有グループを効率的に確立するための能力が、ますます困難かつ時間がかかる状態になり、多くの場合、明確に定義されていない。緊急事態に応答して適切に定義された通信および情報共有グループを確立することの問題は、本分野において周知であり、文書化されており、重大な解明されていない問題のままである。さらに、本アプローチは、インスタンス化されたICSが非恒久的であり、インシデントの間に変化し得るため、不十分である。ノード要素への要員の割当は、変化し得る。加えて、1つまたはそれを上回るICSノードによって表される、ある機能ドメインは、変化する状況、条件、および他の要因に基づいて、緊急事態に応答し、それから回復する過程にわたって、非アクティブ、アクティブ、またはアクティブ解除である状態からステータスを変更してもよい。手動で書き込まれたチャートおよびさらにコンピュータソフトウェアチャート作成ツールも、重大な解明されていない問題を解明するものではない。
【0034】
いくつかの実施形態は、緊急事態またはイベントに応答して有効化またはアクティブ化された状態になる、定義された通信および情報共有グループを自動的に確立する、システムと、方法と、コンピュータプログミング製品とを含む。これは、グループ識別およびメンバシップのための基礎として、採択された、またはインスタンス化された同型構造(例えば、ICS構造)内のノード要素に割り当てられたメンバを相関させ、さらに、ICSノードのスーパセットまたはサブセットのいずれかである、他の定義された通信グループを可能にすることによって遂行される。そうすることによって、ICSノードへのメンバシップおよびその中の地位を割り当てられた要員は、定義された通信グループとして自動的にグループ化される。
【0035】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間の同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループのための例示的システム100Bを図示する。限定ではなく、便宜上、システム100Bは、本開示内の他の図の要素を用いて説明され得る。システム100Bは、病院1のIWS110と、病院2のIWS180とを含む。
図1Aにおいて説明されるように、インシデントが、生じると、IWS110は、招待メッセージ165をIWS180に送信することができる。IWS180が、容認メッセージを用いて応答した後、通信グループ(例えば、SIPセッション)が、病院1と病院2との間に確立される。IWS110は、通信グループに加わり得る、病院1の通信リソースを判定し、IWS180は、通信グループに加わり得る、病院2の通信リソースを判定する。通信は、接続部175、相互運用ネットワーク170、および接続部177を介して発生する。
【0036】
病院1のIWS110は、病院1である、130、病院2である、150、地方警察155、および同型構造160からの要員のグループに関する情報を含むメンバディレクトリ120を含む、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含むことができる。いくつかの実施形態では、同型構造160は、ノードであることができ、
図7の実施例700を含むことができる。実施例として、病院1である、130は、病院セキュリティ機能を提供する要員の氏名、連絡先情報等を含み得る、病院セキュリティ135を含む。病院緊急事態管理室(OEM)140は、そのそれぞれが、対応する要員の1つまたはそれを上回る氏名と、連絡先情報とを含み得る、指揮者142、計画立案144、および広報146等のグループを含むことができる。病院2のIWS180は、メンバディレクトリ182内にそれらの個別の要員を含むことができる。病院1および病院2は、それと関係(例えば、信頼される当事者間での信頼される関係)を有する機関および/または組織を伴うそれらの個別のディレクトリをパブリッシュすることができる。したがって、メンバシップディレクトリ120は、病院2によってパブリッシュされ、病院2である、150によって表される、病院2要員情報を含むことができる。加えて、病院1および病院2はまた、それらが緊急事態のために同型構造を定義しているインシデントのタイプをパブリッシュし、共有することができる。
【0037】
同型構造160(例えば、ICS構造)は、動的に拡張可能かつ形態学的に柔軟であることができる。地方公安または病院等の機関または組織内では、同型構造160は、良好に組織化および構造化された緊急事態応答を促進する意図を持って生成されることができる。同一の構築物が、2つまたはそれを上回る機関または組織がICS構造下で協働し、緊急インシデントに基づくコンテキスト下で相互と連携する、共同または単一化されたコマンド環境に適用され得る。例えば、病院2の同型構造186は、病院が緊急インシデント下で協働し得るように、病院1の同型構造160と同一の構築物であることができる。
【0038】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に予め定義された通信グループをインスタンス化する、例示的システム200を図示する。限定ではなく、便宜上、システム200は、本開示における他の図の要素を用いて説明され得る。メンバシップディレクトリ120はまた、州警察の要員(例えば、メンバ)250、頻繁に連絡される要員のお気に入りのリスト210、およびインシデントタイプ220のような他の機関も含むことができる。いくつかのインシデントタイプは、病院火災224と、活動中の銃撃者226とを含む。IWS110のGUI上での活動中の銃撃者226の選択は、予め定義された通信グループをインスタンス化することができ、これは、病院セキュリティ260、地方警察270、および州警察280に招待メッセージ230、240、および250を伝送することを含む。病院セキュリティ260、地方警察270、および州警察280が、個別の招待を容認した後、セキュアな通信グループが、相互運用ネットワーク170を介した接続175、265、275、および285を介して確立されることができる。
【0039】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループをインスタンス化する、例示的システム300を図示する。限定ではなく、便宜上、システム300は、本開示における他の図からの要素を用いて説明され得る。システム300は、同型構造160に基づき得る、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320等の他のタイプのインシデントを含んでもよい。化学的および生物学的汚染除去および治療のために必要とされる専門家チームおよび専門ユニットのタイプは、圧挫損傷および熱傷に対して医療応答を要求する緊急事態とは異なる。インシデントが、生じると、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320の時間的インスタンスが、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330として示されるように、生成またはインスタンス化されることができる。インスタンス化されたインスタンス、すなわち、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330は、双方向視覚チャート(IVC)335によって表されることができる。いくつかの実施形態では、IVC335は、表されたノード要素内にノードおよび長方形を表す。長方形は、IVC335の選択可能アイテムであることができる。長方形として示されるが、選択可能アイテムは、異なる形状および/またはサイズであることができる。
【0040】
IVC335に、メンバディレクトリ120から要員が取り込まれることができる。例えば、点線365によって示されるように、インシデントコマンダノード要素360(
図7のインシデントコマンダ710であり得る)に、メンバシップディレクトリ120の病院OEM指揮者142部署から要員が取り込まれることができる。点線385によって示されるように、広報責任者ノード要素370(
図7の広報責任者720であり得る)に、病院OEM-広報146部署から要員が取り込まれることができる。また、点線375によって示されるように、計画立案担当長ノード要素380(
図7の計画立案担当長730であり得る)にも、病院OEM-計画立案144部署から要員が取り込まれることができる。取込に関するさらなる詳細が、
図5に説明される。
【0041】
10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330のインスタンス化はまた、同型構造160に対して対応する同型構造を含む、機関および/または組織間に2つまたはそれを上回るピア通信グループを生成することを含む。
図1Bの例示的システム100Bでは、病院2は、同型構造160に対する対応する同型構造である、同型構造186を含む。病院1のIWS110は、病院2のIWS180に、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント招待340の招待メッセージを伝送することができる。IWS180が、容認メッセージ(図示せず)を伝送することによって招待を容認した後、通信が、相互運用ネットワーク170(図示せず)を介して発生する、2つまたはそれを上回るピア通信グループが、インスタンス化されることができる。IWS180は、システム100Bの同型構造186に基づいてIVC350を生成し、IVC350の他応する機能に、メンバディレクトリ182内に反映されるような適切な病院2要員を取り込むことができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330(例えば、ノード)が、インスタンス化されると、通信グループは、IVC335の各ノード要素(例えば、長方形等の選択可能アイテムによって表される各機能)のためにインスタンス化されることができる。通信グループのうちの2つまたはそれを上回るものが、並行してインスタンス化されることができる。インスタンス化されるピア通信グループ(例えば、ピアトークグループまたは並行通信セッション)は、以下、すなわち、そのメンバシップが、インシデントコマンダノード要素360に割り当てられる、病院1要員と、インシデントコマンダノード要素352に割り当てられる、病院2要員とを含む、インシデントコマンダ通信グループと、そのメンバシップが、広報責任者ノード要素370に割り当てられる、病院1要員と、広報責任者ノード要素354に割り当てられる、病院2要員とを含む、広報責任者通信グループと、そのメンバシップが、計画立案担当長ノード要素380に割り当てられる、病院1要員と、計画立案担当長ノード要素356に割り当てられる、病院2要員とを含む、計画立案担当長通信グループとを含むことができる。続いて、病院1および病院2からのインシデントコマンダ要員は、インシデントコマンダ通信グループを介して通信することができる。
【0043】
さらに、IWS110は、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント招待340のような招待メッセージを、対応する同型構造160を有する、他の組織(例えば、他の病院、州警察、および/または他の機関等、図示されていない、信頼される当事者)に送信することができる。他の組織が、招待を容認した後、他の組織は、対応するIVCをインスタンス化し、取り込む。IVC335の個別の機能に対応するそれらの要員(例えば、インシデントコマンダノード要素360等のノード要素)は、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330によってインスタンス化される、対応する通信グループ内のメンバとして含まれることができる。故に、対応する要員は、インシデントコマンダ通信グループ(例えば、トークグループ)に加わり、例えば、ノード要素360およびノード要素352のインシデントコマンダと通信し始めることができる。したがって、インシデント(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330)が、インスタンス化されるときに複数の通信グループ(例えば、並行した複数のセッション)をインスタンス化するための能力は、特に、手動のグリースボードまたは電子掲示板アプローチと比較して、多くの時間および労力を節約することができる。
【0044】
システム300では、地方消防署および地方病院のある医師が、マーシャリング特許において説明されているようなインシデント通信ネットワークに加わるためにマーシャリングされてもよい。しかしながら、本明細書における開示では、病院1の全体および病院2の全体が、同型構造(例えば、ICS構造)のそれらの個別のアクティブ化されたインシデント内で定義され、次いで、ICS構造のそれらの個別のアクティブ化されたインシデント(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330、およびIVC335、ならびにIVC350)が、ICS構造の同型本質に起因して整合される。その後、ICS構造の個別のアクティブ化されたインシデントを横断したピアツーピア通信グループが、インスタンス化され(例えば、2つまたはそれを上回るピアツーピア通信グループが、実質的に並行して時間的にインスタンス化され)、危機に対処することができる。さらに、ピアツーピア通信グループ内のメンバシップは、流動的であり、合同のコマンド構造コマンダ(例えば、要員のシフト変更、異なる地位への異動、要員の昇進、ある人々の退職等)ではなく、個別の機関(例えば、病院1および病院2)によって判定される。同型構造160は、計画内に存在することができるが、自己定義通信グループは、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330がインスタンス化され、個々の機関(例えば、病院1および2)がそれらの個別の同型構造インシデント(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330、IVC335、およびIVC350)を可能にするまで、存在しない。各機関のインスタンス化されたインシデントICS構造(例えば、病院1の10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330、IVC335)内にある場合でも、対応する自己定義通信グループ内のメンバシップは、流動的であり得る。
【0045】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループを確立するための、システム800の例示的ブロック図を図示する。限定ではなく、便宜上、
図8は、本開示における他の図の要素を使用して説明されることができる。例えば、システム800は、
図1BのIWS110またはIWS180またはモバイルIWS(図示せず)であることができる。システム800は、以下、すなわち、管理モジュール810、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)820、同型構造通信グループモジュール840、同型構造インシデントモジュール860、および通信モジュール870の機能を実施するためにメモリ(例えば、コンピュータ可読媒体)内に記憶される命令を実行し得る、インシデントコントローラ850(例えば、1つまたはそれを上回るプロセッサ)を含むことができる。通信モジュール870は、限定ではないが、無線または有線ネットワークインターフェースおよび様々なネットワーキングプロトコルを含む、1つまたはそれを上回るネットワークインターフェースを含むことができる。
【0046】
同型構造インシデントモジュール860は、同型構造(例えば、ICS構造160)が階層的または論理的にグループ化された様式においてグラフィカルに表される、データ記憶部であり得る、データベース830に結合される、ソフトウェアアプリケーションモジュールを含むことができる。ICS構造160は、一意の識別および命名規則が割り当てられ得、オブジェクトが少なくとも1つのICSノードから成り得る、オブジェクトであることができる。各ICSノードは、親である1つのICSノードと1つまたはそれを上回る他の子ICSノードとの階層関係において別のICSノードに関連する、またはいかなる関係する従属ICSノードも有していない場合がある。各ICSノードは、機能ドメインまたは複数のドメイン、地理的ドメイン、または他の定義特質を割り当てられる、またはそれと関連付けられてもよい。ICSノード(例えば、ICS構造160)は、一意のIDと、名称とを有するオブジェクトであり得る、1つまたはそれを上回るノード要素(例えば、ノード要素360、370、380、352、354、356)を含んでもよい。各ノード要素は、一意のIDと、人が割り当てられ得る、組織的肩書、職位、または任意の他の関連のある呼称であり得る、関連付けられる名称とを有する、1つまたはそれを上回る地位を含むことができる。
【0047】
管理モジュール810は、要員(例えば、病院1要員)をインスタンス化された同型構造(例えば、双方向視覚チャート(IVC)335によって表される、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330)の種々のノード要素に割り当てるための機能を含んでもよい。例えば、管理モジュール810は、点線365によって示されるように、病院OEM-指揮者142をインシデントコマンダノード要素360に割り当ててもよい。火災等の異なるタイプのインシデントが、異なる要員がインシデントコマンダのノード要素に割り当てられることをもたらし得ることに留意されたい。付加的な割当が、生じることができるが、システム300を簡略化するために示されていない。各ノード要素(例えば、インシデントコマンダノード要素360、広報責任者ノード要素370)は、機能および機能説明、組織メンバシップ、採用または雇用ステータス、良好状態、専門的認定、技能、セキュリティクリアランスレベル、人可用性、近接性、年齢、健康、言語技能、および/またはノード要素に割り当てられる機能のパフォーマンスに関連する任意の他の適格化要因等の割当の条件付き認定、人が割り当てられ得る時間スロットまたは周期(例えば、特定のシフト、一時的割当)、および/またはノード要素割当に割り当てられる、任意の人に関する識別情報(例えば、ノード割当識別(ID))を含む、関連付けられる性質を有し得る。
【0048】
ノード要素割当に割り当てられた任意の人のためのノード割当IDは、担当者についての以下の情報、すなわち、氏名、組織(例えば、病院1、地方警察)との雇用主またはメンバ所属、従業員IDまたはバッジ番号等の雇用主またはメンバ所属識別、または認定ライセンス番号、インシデントベースおよび/またはイベント要員ID番号または認証情報、社会保障番号、運転免許証番号、パスポート番号、および/または他の個人識別情報を含む、個人識別情報、疾患、疾患または暴露感受性、および他の健康要因を含む、個人の健康関連データ、および/またはノード要素に対する担当者または担当者であるように提案された人の通信アドレスおよび連絡先情報を含むことができる。
【0049】
担当者の通信アドレスおよび連絡先情報の実施例は、限定ではないが、メンバ通信ID、電話番号および電話セッションアクセスコード、地上モバイル無線またはプッシュツートークネットワークユーザまたはデバイスID、チャネルID、トークグループ、コールサイン、および/または他の識別子、IPネットワークユーザID、ユニバーサルリソースロケータ、SIPアドレスおよびMAC、プロキシアドレス、および他の関連のあるネットワーク接続プロトコルを含む、ネットワークアドレス、またはポートID、暗号化タイプ、および/またはトークンを含む、要求されるアドレス情報、電子メールアドレス、テキストおよびSMSユーザID、および/またはソーシャルメディアユーザIDを含む。
【0050】
ノード要素割当に関して、人または複数の人が、管理ユーザによって、管理モジュールのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)820を介して(例えば、メンバとして)各ノード要素に割り当てられてもよい。例えば、GUI820は、ノード要素がシステム300において選択可能アイテム-長方形として示される、IVC335を表示することができる。ノード要素割当は、メンバのノード割当ID情報が、エージェントによって打ち込まれ、記憶され得る、管理モジュール810のモジュールであってもよい。ノード割当IDモジュールは、コールに対して電子的にリンクまたは読み出される、またはそのような情報の一部または全てを含有する、別個または既存のデータベース830、レジストリ、ディレクトリ、またはサービスからの担当者のノード割当ID情報を検証してもよい。
【0051】
ノード要素割当は、限定ではないが、以下、すなわち、i)エージェントが、以前の許可または同意を伴わずにメンバを割り当て、通知をメンバに送信し得ること、ii)エージェントが、メンバ(または権限を伴う別の人)が同意を付与することまたは割当を容認すること条件として、メンバを割り当て得ること、iii)エージェントが、同意を求める、または割当を容認する、提案されたメンバ(または権限を伴う別の人)に要求を送信すること、iv)エージェントが、1人またはそれを上回る予期される担当者に招待を送信し、割当を容認する、または拒絶するための応答を招待することを含む、1つまたはそれを上回るルールまたは手順ステップを含んでもよい。
図5を参照されたい。送信は、任意の形態におけるメッセージの伝送を含むことができ、電子伝送、メッセージ投稿、またはメッセージまたは命令を送信する目的を伴って受信者照会を招待することを含む、任意の媒体による、口頭、記述、可聴、または視覚手段を含む、人によって可読または解釈可能な形態に還元可能であり得る。
【0052】
ノード要素割当は、保留中、スタンバイ、アクティブ、中断中、不適格、未確認、確認済、一時的、または任意の他の記述的存在状態等のステータスを有し得る。ノード要素割当は、予め判定され、ノード要素に割り当てられる、またはICSノード(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330)またはノード要素のアクティブ化に応じて開始されてもよい。ノード要素割当のステータスは、エージェントによって開始されるステータス変更を含む、任意のトリガイベントに基づいて変化してもよい、またはICSノードまたはICSオブジェクトのステータス変化によって自動的に開始されてもよい。
【0053】
任意のICSオブジェクトに関して、同型構造インシデントモジュール860は、機能または動作の緊急事態目的またはイベントコンテキストを割り当てる、または関連付けるための機能を含むことができ、これは、緊急事態またはイベントの本質またはタイプ、緊急事態またはイベントの場所または深刻度、緊急事態またはイベントの地理的範囲またはサイズ、緊急事態またはイベントの宣言されたステータス、または緊急事態またはイベントに関して別のエンティティによってICSオブジェクトに割り当てまたは委任される、役割または目的を含み得る。例えば、有毒化学物質を運搬するトラックが、10月29日に幹線道路上で事故に合い、多くの人々が、影響を及ぼされる場合、同型構造インシデントモジュール860は、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330のインスタンスを有毒化学物質トラック幹線道路事故に割り当てることができる。
【0054】
例えば、同型構造インシデントモジュール860は、任意のICSオブジェクト(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330)に関して、限定ではないが、以下、すなわち、動作使用のためのものであること、訓練使用のためのものであること、管理使用のためのものであること、別の明確に異なるICSオブジェクトがオブジェクトおよび対応するICSノードおよびノード要素およびさらに編集および修正され得る関連付けられる作法を複製することによって生成され得る、テンプレートであること、処理中であるが、また完了されたものとして指定されていない、ドラフトICSオブジェクトであること、1つまたはそれを上回る当局によって承認または採択されること、一般的法規、ルール、方針、慣行、慣例、または指針、またはそれらに対する変更と適合した状態にあること、時間の関数として期限切れであること、時間または精査または他の手順の関数として精査の対象であること、定められた条件の履行を保留する、中断中であること、退職すること、および/または契約更新することを含む、インスタンス化または目的の状態を割り当てる、または関連付けるための機能を含むことができる。
【0055】
任意のICSノード、ノード要素、またはICSオブジェクトを含む、またはそれと関連付けられる、ICSノードまたはノード要素の任意のグループ化に関して、同型構造インシデントモジュール860は、アクティブ、非アクティブ、中断中、スタンバイ、アクティブ解除、再アクティブ化、またはICSノード(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330)またはノード要素(例えば、インシデントコマンダノード要素360、広報責任者ノード要素370、または計画立案担当長ノード要素380)の機能状態を説明する他の呼称等の動作状態を割り当てるための、機能を含むことができる。同型構造インシデントモジュール860の機能は、GUI820を介して実施されることができる。
【0056】
同型構造通信グループモジュール840は、ICSノード(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント通信グループ330)から、自動化されたエージェントおよび/または人エージェントを介して、並行して2つまたはそれを上回る明確に異なる通信グループを生成するための機能を含むことができる。例えば、同型構造通信グループモジュール840は、ICSノード内のノード要素にノード要素割当を関連付け、一意の通信グループ識別(例えば、通信グループID)をICSノード(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330通信グループID001)に割り当てることができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、同型構造通信グループモジュール840は、通信グループIDをグループ通信ネットワークに登録し、メンバ(例えば、通信グループユーザID)毎に個々のユーザ通信IDを取得、要求、または確立し、割り当て、グループ通信ネットワークは、1つを上回るネットワーク通信媒体が、相互接続される、または限定ではないが、プッシュツートークモバイルクライアントのユーザに接続またはブリッジされる、地上モバイル無線トークグループ等の1つまたはそれを上回る他のものとブリッジする、プッシュツートーク無線ネットワーク、プッシュツートークオーバモバイルネットワーク、音声またはビデオ会議開催電話ネットワーク、および/または相互運用可能通信ネットワーク(例えば、相互運用ネットワーク170)であってもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、同型構造通信グループモジュール840は、既存のメンバ通信IDを使用し、それらを関連付け、相互運用可能ゲートウェイ、切替機構、通信サーバ、または異種のネットワークデバイスから、またはそこへのユーザ間のメッセージおよび通信を交換するネットワークを介して、それらを既存のユーザ通信アドレスおよびモダリティにブリッジさせる。例えば、同型構造通信グループモジュール840は、既存のメンバ通信IDと関係的に関連付けられるメンバ毎に、一意のプロキシ通信グループユーザIDを生成、登録、および割り当ててもよい。
【0059】
同型構造通信グループモジュール840は、ICSオブジェクトまたはICSノード(例えば、IVC335)の任意のGUI表現と関連付けられる、通信グループIDおよび通信グループユーザIDの視覚ディスプレイを可能にする、機能を含むことができる。同型構造通信グループモジュール840は、人間ユーザエージェントまたは自動化されたエージェントを介して、ICSオブジェクトまたはICSノード(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント通信グループ330)のインスタンス化の任意の位相における、通信グループIDおよび通信グループユーザIDの生成を開始する、および/またはそれを生成することができる。例えば、イベントの発生またはイベントの状態またはステータスの変化に基づいてルールを使用することによって、イベントの発生または状態またはステータスの変化は、エージェントまたはエージェントのためのプロキシに通信される、またはそれによって観察される、任意の情報によって判定され得る。通信される情報は、第三者またはシステムからエージェントに送信され、一斉通知システム、内密通知システム、警報システム、アラームシステム、分析システム、センサシステム、または監視システムからのメッセージを含む、イベントまたは変化の発生を表明する、メッセージまたは通知を含むことができる。
【0060】
同型構造通信グループモジュール840は、メンバに、そのような人に割り当てられるメンバ通信IDのメンバを知らせる、通知を送信するための機能を含むことができ、これは、以下、すなわち、i)メンバの識別またはメンバの通信デバイスを認証すること、ii)通信グループIDに関連付けられる任意の通信セッションへの暗号鍵を割り当てる、または受信すること、iii)通信グループIDに関連付けられる通信セッションにアクセスし、限定ではないが、通信セッションにおいて伝送される、または通信セッションと関連付けられるオーディオデータ、ビデオデータ、およびデータコンテンツを含む、通信および関連付けられる情報を他のメンバに送信する、および/または他のメンバから受信すること、iv)通信グループIDに関連付けられる通信セッションを開始し、通信セッションに加わる、および/または通信グループIDに関連付けられる通信セッションに招待されるように他のメンバを招待することを含むように、URLアドレス、パスコード、認証コード、トークン、またはキーを含み得る。
【0061】
同型構造通信グループモジュール840は、メンバに、通信グループIDと関連付けられる通信グループのステータス(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント通信グループ330通信グループIDのステータス)のメンバを知らせる、通知を送信するための機能を含むことができ、これは、限定ではないが、通信セッションが開始され得る、開始される、またはもはや開始され得ないかどうか、および/またはメンバのユーザ通信エンドポイントネットワークサインインステータス、ネットワークの可用性または存在、ユーザの可用性または準備状態、および/またはそれらに対する変化を示すための、アクティブ、アクティブ化、非アクティブ、非アクティブ化等の動作ステータスを含み得る。
【0062】
同型構造通信グループモジュール840は、通信エンドポイントデバイスに遠隔で登録し、対応するICS通信グループまたはそのメンバを表示する、それにアクセスする、またはそれを呼び出すためにユーザインターフェースを更新するための、モバイルプッシュツートーククライアントまたはソフトウェアディスパッチコンソール等のユーザインターフェースディスプレイを伴う、通信エンドポイントデバイスのための機能を含むことができる。通信エンドポイントデバイスを登録した後、限定ではないが、以下、すなわち、関連付けられる通信アプリケーション、ローカルデバイスまたは結合されたネットワークコンタクトリスト、ディレクトリまたはアドレス帳、および/またはディスプレイを含む、後続の更新が、生じてもよい。同型構造通信グループモジュール840は、対応するICS通信グループの名称または識別を表示する、および/またはICS通信グループのメンバを表示する、アイコン、画像、プログラム可能なオブジェクト、URI、ウェブリンク、UI制御、プラグイン、ウィジェット、またはテキスト表現を含む、エンドポイントデバイスGUI上のグループおよびメンバのGUI表現を更新、変更、または保存することができる。そのような変更は、通信エンドポイントアプリケーションサーバまたはスイッチにコマンドを送信する、同型構造通信グループモジュール840の機能によって開始されてもよい。いくつかの実施例では、変更は、ファイルサーバから、またはクライアントデバイスによってダウンロードされることになるファイルサービスを介して送信される、または読み出されることができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、同型構造通信グループモジュール840は、ICS通信グループIDとICSオブジェクトIDまたはICSノードIDを関係的に関連付けることができる。ICS通信グループが、ICSオブジェクトまたはICSノード、関連付けられるインシデントタイプまたはイベント、またはそれらの組み合わせに割り当てられる名称から導出される、名称を自動的に割り当てられてもよい。
【0064】
同型構造通信グループモジュール840は、ICSオブジェクト(例えば、IVC335)、ICSノード(例えば、IVC335)、またはそれらの下位部分(例えば、ノード要素360、370、380のための選択可能なアイコン)のGUI表現内のアプリケーションオブジェクト、アプリケーション制御、またはウェブリンクとしてICS通信グループ(例えば、インシデントコマンダノード要素360と、インシデントコマンダノード要素352とを含む、インシデントコマンダ通信グループ)を表し、表示するための機能を含むことができる。ICS通信グループの表現およびディスプレイは、以下の機能、すなわち、ICS通信グループのステータスの変更、ICS通信グループセッション(例えば、並行した2つまたはそれを上回るICS通信グループセッション)を開始すること、および/または通信モジュール(例えば、通信モジュール870)が同型構造通信グループモジュール840およびGUIアプリケーション(例えば、GUI820)に結合される、メンバの通信エンドポイントとしてICS通信グループセッションに参加することを可能にする。いくつかの実施形態では、通信セッション制御は、アプリケーション(例えば、ICS通信グループを表示するアプリケーション)の一部にされる。いくつかの実施例では、外部制御またはオブジェクト、制御またはアプリケーションインターフェースモダリティは、アプリケーション(例えば、ICS通信グループを表示するアプリケーション)と機能的、論理的、または視覚的に関連付けられる。GUI820機能の実施例は、限定ではないが、ユーザのコンピュータグラフィックスディスプレイ内の他のものに対する、または複数の画面ディスプレイを通した、独立的なアプリケーションウィンドウの表示、入れ子、オーバーレイ、または位置整合、最前部または背景部に対するビューの同期化、連携、または順序付け、ビューの最小化および最大化を含む。
【0065】
同型構造通信グループモジュール840は、1つまたはそれを上回るICSノード、ICSノード要素、および/またはメンバを含み得る、ICS通信グループを可能にするための機能を含むことができる。ICS通信グループは、限定ではないが、1つまたはそれを上回るICSノードを横断したICSノード位置または機能位置の均等グループ化、子または親ICSノード、または子または親ICSノードのあるメンバの除外、子または親ICSノード、または子または親ICSノードのあるメンバの包含、時間周期、シフト、機能、および/または職務の共通性または共有もしくは連続性による、ノード要素またはメンバのグループ化を含む、任意の論理的組み合わせにおいて形成されることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、同型構造インシデントモジュール860は、新しいICSオブジェクトを形成するために2つまたはそれを上回るICSオブジェクトを関連付けることができ、すなわち、2つまたはそれを上回るICSオブジェクトが、一方が親として指定された状態で論理的に結び付けられる、または2つまたはそれを上回るICSオブジェクトが、それぞれ、第3のICSオブジェクトのノード要素またはメンバとして指定される。いくつかの実施例では、独立的ICSオブジェクトと関連付けられる、2つまたはそれを上回るICSノードが、関連付けられ、新しいICSノードを形成し得、すなわち、2つまたはそれを上回るICSノードは、一方が親として指定されること、または各ICSノードが第3のICSノードのノード要素またはメンバとして指定されることを含む。いくつかの実施形態では、ICS通信グループは、新しい親-子ICSオブジェクト関係または新しい親-子ICSノード関係、および/または新しい第3のICSオブジェクトまたは新しい第3のICSノードを含んでもよい。
【0067】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィック自己定義通信グループをインスタンス化するための方法400を図示する。限定ではなく、便宜上、方法400は、本開示における他の図からの要素を使用して説明され得る。例えば、方法400は、
図8のシステム800または
図6の例示的コンピュータシステム600によって実施されてもよい。
【0068】
405において、システム800は、対応する第1の機関メンバを含む第1の機関サブディレクトリを含む、メンバディレクトリを生成する。システム100Bでは、病院1のIWS110が、メンバディレクトリ120を生成する。
【0069】
410において、システム800は、第2の機関に、相互運用性通信ネットワークを介したセキュアな通信を確立するための、招待を伝送する。システム100Bでは、病院1のIWS110が、病院2のIWS180に、相互運用ネットワーク170を介したセキュアな通信を確立するための、インシデント招待メッセージ165を伝送する。
【0070】
415において、システム800は、招待の容認を受信する。システム100Bでは、病院1のIWS110が、病院2のIWS180から招待の容認を受信する。
【0071】
420において、システム800は、第2の機関とのセキュアな通信を確立する。システム100Bでは、病院1のIWS110が、接続175、相互運用ネットワーク170、および接続177を介した、病院2のIWS180とのセキュアな通信を確立する。
【0072】
425において、システム800は、第1の機関サブディレクトリをパブリッシュする。システム100Bでは、IWS110が、メンバディレクトリ120の病院1データをパブリッシュする。IWS180が、メンバディレクトリ182内にパブリッシュされた病院1データを受信し、それを含む。
【0073】
430において、システム800は、第2の機関の対応するメンバを含む、第2の機関サブディレクトリを受信する。システム100Bでは、IWS180が、メンバディレクトリ182の病院2データをパブリッシュする。
【0074】
435において、システム800は、第2の機関サブディレクトリを含むようにメンバディレクトリを更新する。システム100Bでは、IWS110が、病院2である、150として示される、メンバディレクトリ120内にパブリッシュされた病院2データを受信し、それを含む。病院2である、150は、システム100Bの図を簡略化するために示されていない、多くの下位部署および分科を含み得る。
【0075】
440において、システム800は、同型構造がノード要素を含む、インシデントタイプに対応する、同型構造(例えば、インシデントコマンドシステム(ICS)構造)を生成する。システム100Bでは、IWS110が、長方形として示されるノード要素を含む、同型構造160を生成する。システム300は、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320を含む、異なるタイプのインシデントを含む、インシデントタイプ220を含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、システム800は、インシデントタイプ220をパブリッシュする。システム100B(またはシステム300)では、IWS180が、パブリッシュされたインシデントタイプ220を受信し、病院1が、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320に対応する同型構造160を含むことを判定することができる。いくつかの実施形態では、病院2は、病院1の同型構造160に対応する、同型構造186を生成する。IWS180はまた、病院2がサポートするインシデントタイプ(図示せず)をパブリッシュすることもできる。故に、病院1は、病院2が、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320に対応する同型構造160に対応する、同型構造186を含むことを認識することができる。したがって、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330が、インスタンス化されると、病院1のIWS110は、同型構造186を認識し、病院2のIWS180に招待メッセージを伝送する。
【0077】
445において、システム800は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)上のハイパーグラフィック選択可能アイテムを介して、同型構造のアクティブ化を受信する。システム300では、IWS110が、同型構造160のアクティブ化を受信する。IWS110は、インシデントタイプに固有のインシデント、すなわち、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330をアクティブ化し、インスタンス化する。
【0078】
450において、システム800は、同型構造の各ノード要素が一意の通信グループ識別子(ID)を割り当てられる、アクティブ化された同型構造のための双方向視覚チャート(IVC)をインスタンス化する。システム300では、IWS110が、一意の通信グループIDを割り当てられる、アクティブ化された10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330に対応する、IVC335をインスタンス化する。加えて、360、370、および380等のノード要素がそれぞれ、アクティブ化される10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント-インシデントコマンダノード要素001)にも対応する、一意の通信グループIDを割り当てられることができる。
【0079】
455において、システム800は、第1の機関サブディレクトリに従って、アクティブ化された同型構造のためのIVCを取り込む。システム300では、IWS110が、IVC335に病院1要員を適宜取り込む。実施例が、点線365、375、および385によって示される。
【0080】
460において、システム800は、アクティブ化された同型構造のためのインスタンス化されたIVCを含む、招待を、(例えば、1つまたはそれを上回るメンバ機関の)第2の機関に伝送する。システム300では、IWS110が、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330およびその中のノード要素(例えば、ノード要素360、370、および380)のための一意の通信グループIDを含む、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント招待340を、IWS180に伝送する。
【0081】
465において、システム800は、招待の容認を受信する。システム300では、IWS110が、IWS180から容認メッセージを受信する。IWS180は、実施例100Bの同型構造186をインスタンス化することができ、IVC350を発生させ得る。IWS180はまた、メンバディレクトリ182に従って、IVR350に病院2要員を取り込むこともできる。
【0082】
470において、システム800は、各通信グループが、第1の機関サブディレクトリからのメンバと、第2の機関サブディレクトリからのメンバとを含む、2つまたはそれを上回る通信グループをインスタンス化する。2つまたはそれを上回る通信グループの第1の通信グループでは、第1の機関の第1のメンバおよび第2の機関の第2のメンバは、アクティブ化された同型構造のノード要素に対応する、ピアである。システム300では、IWS110が、2つまたはそれを上回る通信グループを実質的に並行してインスタンス化する。通信グループが、IVC335の選択可能アイテムのうちの1つに対応して形成されることができる。例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330の一意の通信グループIDと関連付けられる、少なくとも3つの通信グループが、形成される。それは、ノード要素360に割り当てられた病院1要員と、ノード要素352に割り当てられた病院2要員とを含む、インシデントコマンダ通信グループ、ノード要素370に割り当てられた病院1要員と、ノード要素354に割り当てられた病院2要員とを含む、広報責任者通信グループ、およびノード要素380に割り当てられた病院1要員と、ノード要素356に割り当てられた病院2要員とを含む、メンバを含む、計画立案担当長通信グループである。
【0083】
IWS110が、別の組織(例えば、隣接する町内の病院3または消防局)が、同型構造160に対応する予め計画された同型構造(例えば、ICS)を有していないことを判定する、いくつかの実施形態では、IWS110が、同型構造160および/または10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330を含む、招待を伝送することができる。したがって、他の組織は、均等な同型構造を生成し、対応するインシデントをインスタンス化することができ、他の組織からの要員が、続いて、IVC335およびIVC350に対応する並行した通信グループに加わることができる。
【0084】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、インシデントの間に同型構造のハイパーグラフィックIVCを取り込むための方法500を図示する。限定ではなく、便宜上、方法500は、本開示における他の図の要素を使用して説明され得る。例えば、方法500は、
図8のシステム800、または
図6の例示的コンピュータシステム600、またはシステム300のIWS110、またはモバイルIWS(図示せず)によって実施されてもよい。同型構造のアクティブ化されたインスタンス化の種々のノード要素への要員の初期の割当を可能にすることに加えて、方法500は、退職する要員から既存の機能を担う新しい要員に割当を入れ替えるために、勤務シフトの終了/開始に伴う要員変更として経時的に必要とされる、調節および適合を可能にする。いくつかの実施形態では、インシデントは、進捗する(例えば、悪化する、すなわち、方法500が、付加的なスタッフを追加する、または好転する、すなわち、スタッフを縮小する、または他のインシデント状態が、システム800に関して上記に説明されるように変化する)。
【0085】
505において、システム800は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)上でのハイパーグラフィック選択可能アイテムの選択を介して、同型構造(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント)のアクティブ化を受信する。システム300では、IWS110が、大量の死傷者が発生する化学的/生物学的イベント320、続いて、具体的なインスタンス、すなわち、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330を発生させるための具体的な詳細の選択を受信してもよい。IWS110は、インスタンス化された10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330に対応する、IVC335を発生させることができる。
【0086】
510において、アクティブ化された同型構造(例えば、インシデントコマンドシステム(ICS)構造)の所与のノード要素に関して、システム800は、第1の機関サブディレクトリ内の第1のメンバの第1のデバイスに、所与のノード要素に対応する機能を容認するための、第1の招待を伝送する。システム300では、IWS110が、病院OEM-指揮者142に対応する1人またはそれを上回る人の第1のデバイスに、インシデントコマンダノード要素360への割当を容認するように彼らを招待する、第1の招待を伝送してもよい。いくつかの実施形態では、IWS110は、病院OEM-指揮者142に対応する1人またはそれを上回る人のうちの選択された人(例えば、Jane Doe)に対応する、第1のデバイスに、インシデントコマンダノード要素360への割当を容認するための、第1の招待を伝送してもよい。第1の招待は、管理モジュール810に関して上記に説明されるような情報と、システム800の同型構造インシデントモジュール860に関して上記に説明されるような同型構造とを含んでもよい。
【0087】
515において、システム800は、招待が容認されたかどうかを判定する。システム300では、Jane Doeが、招待を容認する場合、方法500は、520に進む。そうではない場合には、方法500は、546に進む。
【0088】
520において、システム800は、所与のノード要素に対応する通信グループIDを、招待を容認したメンバに割り当てる。システム300では、IWS110が、Jane Doeから容認を受信し、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330ならびにノード要素360(例えば、10~29人の大量の死傷者が発生する化学的/生物学的インシデント330-インシデントコマンダノード要素001)に対応する、一意の通信グループIDを割り当てる。
【0089】
525において、システム800は、タイマまたはカウンタが満了したかどうかを判定する。例えば、シフト変更が、生じ得る。いくつかの実施形態では、インシデントは、状態(例えば、悪化、好転、非アクティブ)を変化させ得る。タイマまたはカウンタが、満了した場合、システム800は、530に進む。そうではない場合には、システム800は、525に留まる。
【0090】
530において、システム800は、要員に、所与のノード要素に対応する機能を実施し続けるための、別の招待を伝送する。システム300では、IWS110が、Jane Doeに、次のシフトにおいてインシデントコマンダとして留まるであろうかどうかを照会する、別の招待を伝送する。
【0091】
535において、システム800は、他の招待が容認されたかどうかを判定する。他の招待が、容認された場合、方法500は、525に戻る。そうではない場合には、方法500は、540に進む。
【0092】
540において、他の招待が、容認されていない(例えば、Jane Doeが、次のシフトにおいてインシデントコマンダとして留まらないであろう)とき、システム800は、第1の機関サブディレクトリ内の別のメンバの別のデバイスに、所与のノード要素に対応する機能を容認するための、別の招待を伝送する。システム300では、インシデントが非アクティブな状態になっていないと仮定して、IWS110が、インシデントコマンダノード要素360への割当を容認するように、病院OEM-指揮者142と関連付けられる異なる要員を招待するために、別の招待を伝送する。方法500は、515に戻り、招待が容認されたかどうかを判定する。
【0093】
種々の実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されることができる。
図6は、種々の実施形態内で説明されるシステムおよびデバイスが、コンピュータ可読コードおよび/またはテキスト可読コードとして実装され得る、例示的コンピュータシステム600を図示する。本説明を熟読した後、他のシステムおよび/または処理アーキテクチャを使用して実施形態を実装するための方法が、当業者に明白な状態となるであろう。例えば、システム100B、200、および300、ならびに
図8のシステム800のIWS110またはIWS180が、コンピュータシステム600によって実装され得る。
【0094】
コンピュータシステム600は、プロセッサ604等の1つまたはそれを上回るプロセッサ(中央処理ユニット、すなわち、CPUとも呼ばれる)を含む。プロセッサ604は、バスであり得る、通信インフラストラクチャ606に接続される。1つまたはそれを上回るプロセッサ604は、それぞれ、グラフィック処理ユニット(GPU)であってもよい。ある実施形態では、GPUは、数学的に集約的なアプリケーションを処理するように設計される、特殊電子回路である、プロセッサである。GPUは、コンピュータグラフィックアプリケーション、画像、ビデオ等に共通の数学的に集約的なデータ等の大きいデータブロックの並行処理のために効率的である、並列構造を有してもよい。
【0095】
コンピュータシステム600はまた、ユーザ入/出力インターフェース602を通して通信インフラストラクチャ606と通信する、モニタ、キーボード、ポインティングデバイス等のユーザ入/出力デバイス603を含む。コンピュータシステム600はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)等のメインまたは一次メモリ608を含む。メインメモリ608は、1つまたはそれを上回るキャッシュのレベルを含んでもよい。メインメモリ608は、その中に、制御論理(すなわち、コンピュータソフトウェア)および/またはデータを記憶している。
【0096】
コンピュータシステム600はまた、1つまたはそれを上回る二次記憶デバイスまたはメモリ610を含んでもよい。二次メモリ610は、例えば、ハードディスクドライブ612および/またはリムーバブル記憶デバイスまたはドライブ614を含んでもよい。リムーバブル記憶ドライブ614は、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光学記憶デバイス、テープバックアップデバイス、および/または任意の他の記憶デバイス/ドライブであってもよい。
【0097】
リムーバブル記憶ドライブ614は、リムーバブル記憶ユニット618と相互作用してもよい。リムーバブル記憶ユニット618は、その上にコンピュータソフトウェア(制御論理)および/またはデータを記憶している、コンピュータ使用可能または可読記憶デバイスを含む。リムーバブル記憶ユニット618は、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光学記憶ディスク、および/または任意の他のコンピュータデータ記憶デバイスであってもよい。リムーバブル記憶ドライブ614は、周知の様式において、リムーバブル記憶ユニット618から読み取る、および/またはそれに書き込む。
【0098】
例示的実施形態によると、二次メモリ610は、コンピュータプログラムおよび/または他の命令ならびに/もしくはデータが、コンピュータシステム600によってアクセスされることを可能にするための、他の手段、媒介、または他のアプローチを含んでもよい。そのような手段、媒介、または他のアプローチは、例えば、リムーバブル記憶ユニット622と、インターフェース620とを含んでもよい。リムーバブル記憶ユニット622およびインターフェース620の実施例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイス内に見出されるもの等)、リムーバブルメモリチップ(EPROMまたはPROM等)および関連付けられるソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連付けられるメモリカードスロット、および/または任意の他のリムーバブル記憶ユニットおよび関連付けられるインターフェースを含んでもよい。
【0099】
コンピュータシステム600はさらに、通信またはネットワークインターフェース624を含んでもよい。通信インターフェース624は、コンピュータシステム600が、遠隔デバイス、遠隔ネットワーク、遠隔エンティティ等(個々に、および集合的に、参照番号628によって参照される)の任意の組み合わせと通信し、相互作用することを可能にする。例えば、通信インターフェース624は、コンピュータシステム600が、有線および/または無線であり得、LAN、WAN、インターネット等の任意の組み合わせを含み得る、通信経路626を経由して遠隔デバイス628と通信することを可能にしてもよい。制御論理および/またはデータが、通信経路626を介してコンピュータシステム600に、またはそれから伝送されてもよい。
【0100】
ある実施形態では、その上に記憶される制御論理(ソフトウェア)を有する有形の非一過性コンピュータ使用可能または可読媒体を備える、有形の非一過性装置または製造品もまた、本明細書では、コンピュータプログラム製品またはプログラム記憶デバイスと称される。これは、限定ではないが、コンピュータシステム600、メインメモリ608、二次メモリ610、およびリムーバブル記憶ユニット618および622、ならびに前述のものの任意の組み合わせを具現化する、有形の製品を含む。そのような制御論理は、1つまたはそれを上回るデータ処理デバイス(コンピュータシステム600等)によって実行されると、そのようなデータ処理デバイスを本明細書に説明されるように動作させる。
【0101】
本開示に含有される教示に基づいて、データ処理デバイス、コンピュータシステム、および/またはコンピュータアーキテクチャを使用して本発明の実施形態を作製し、使用する方法が、当業者に明白となるであろう。特に、実施形態は、本明細書に説明されるもの以外のソフトウェア、ハードウェア、および/またはオペレーティングシステム実装を用いて動作し得る。
結論
【0102】
概要および要約の節(該当する場合)ではなく、詳細な説明の節が、請求項を解釈するために使用されることを意図することを理解されたい。概要および要約の節(該当する場合)は、本発明の1つまたはそれを上回るが全てではない、例示的実施形態を、本発明者(ら)によって検討されるものとして記載し得、したがって、本発明または添付の請求項をいかようにも限定することを意図していない。
【0103】
本発明は、本明細書では、例示的分野および用途に関して例示的実施形態を参照して説明されているが、本発明が、それらに限定されるものではないことを理解されたい。他の実施形態およびそれへの修正が、可能性として考えられ、本発明の範囲および精神内のものである。例えば、本段落の一般性を限定することなく、実施形態は、図に図示される、および/または本明細書に説明される、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/またはエンティティに限定されない。さらに、実施形態(本明細書に明示的に説明されているかどうかにかかわらず)は、本明細書に説明される実施例以外の分野および用途に対する有意な有用性を有する。
【0104】
実施形態は、本明細書では、規定される機能の実装およびそれらの関係を図示する機能構成要素の補助を借りて説明されている。これらの機能構成要素の境界は、本明細書では、説明の利便性のために任意に定義されている。代替の境界が、規定される機能および関係(またはそれらの均等物)が適切に実施される限り、定義されることができる。また、代替実施形態が、本明細書に説明されているものと異なる順序を使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法等を実施し得る。
【0105】
本発明の範疇および範囲は、上記に説明される例示的実施形態のうちのいずれかによって限定されるべきではなく、以下の請求項およびその均等物のみに従って定義されるべきである。
【国際調査報告】