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特表2024-521325皮膚パッチおよび皮膚パッチの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】皮膚パッチおよび皮膚パッチの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/02 20240101AFI20240524BHJP
   A45D 44/22 20060101ALI20240524BHJP
   A61K 9/70 20060101ALI20240524BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20240524BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20240524BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240524BHJP
   A61K 8/87 20060101ALI20240524BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20240524BHJP
【FI】
A61F13/02 310Z
A61F13/02 390
A45D44/22 C
A61K9/70 401
A61Q17/04
A61K8/02
A61Q19/00
A61K8/87
A61K47/34
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573126
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-27
(86)【国際出願番号】 KR2022016545
(87)【国際公開番号】W WO2023075439
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0148169
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0048532
(32)【優先日】2022-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518240439
【氏名又は名称】バイオセンサー ラボラトリーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン,ミン ウン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ミョン ホン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
【Fターム(参考)】
4C076AA73
4C076BB31
4C076CC18
4C076EE22A
4C076FF03
4C083AD07
4C083CC02
4C083CC19
4C083DD12
4C083EE17
(57)【要約】
本発明は、皮膚パッチおよび皮膚パッチの製造方法に関する。本発明は、ベースシートと、前記ベース上に配置され、予め設定された厚み偏差範囲を有するフィルムとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースシートと、前記ベースシート上に配置され、予め設定された厚み偏差範囲を有するフィルムとを含む、皮膚パッチ。
【請求項2】
前記フィルムは水分透過性や気体透過性を有するが、
前記水分透過性や前記気体透過性は、前記フィルムの厚さが薄い領域が、前記フィルムの厚さが厚い領域よりも高い、請求項1に記載の皮膚パッチ。
【請求項3】
前記フィルムは、
前記ベースシートに隣接し、第1厚さを有する第1ベースと前記第1厚さよりも薄い第1凹部を有する第1層と、
前記第1層の一側に配置され、第2厚さを有する第2ベースと、前記第2厚さよりも薄い第2凹部を有する第2層とを備える、請求項1に記載の皮膚パッチ。
【請求項4】
前記第1凹部と前記第2凹部とは、少なくとも一部が重なるように配置されている、請求項3に記載の皮膚パッチ。
【請求項5】
前記第2凹部は、隣接する前記第1凹部の間に配置されている、請求項3に記載の皮膚パッチ。
【請求項6】
前記第1凹部および前記第2凹部の少なくとも一方は、
前記ベースシートの平面上にメッシュ形状を有する、請求項3に記載の皮膚パッチ。
【請求項7】
前記第2層は、
皮膚に送達される有効成分を含む、請求項3に記載の皮膚パッチ。
【請求項8】
ベースシートを準備する工程と、
前記ベースシートの上面にスクリーン印刷で原料物質を印刷してフィルムを形成する工程とを含み、
前記フィルムを形成する工程では、
前記原料物質が第1メッシュに印刷され、第1凹部が形成される第1層を印刷する工程と、
前記原料物質が第2メッシュに印刷され、前記第1層上に配置されて、第2凹部が形成される第2層を印刷する工程とを含む、皮膚パッチの製造方法。
【請求項9】
前記第2層を印刷する工程では、
前記第2メッシュが前記第1メッシュに重なるように配置されるか、前記第2メッシュが前記第1メッシュの間に配置される、請求項8に記載の皮膚パッチの製造方法。
【請求項10】
前記第2層を印刷する工程では、
皮膚に送達される有効成分を含む前記原料物質を印刷する、請求項8に記載の皮膚パッチの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚に付着するパッチ及びパッチの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に皮膚パッチは紫外線遮断や保湿などの美容のために使用され、一般の不織布に各種エッセンスなどの製剤を含浸させて皮膚に付着、または、ハイドロゲル(hydro gel)状態で皮膚に付着して使用される。
【0003】
他にも、皮膚パッチとしてテングサやデンプンなどを用いたゲル(gel)タイプのパッチ剤が使用されているが、前記のように一般の不織布に各種エッセンス等の製剤を含浸させて顔などの皮膚に付着する場合、大気中に蒸発する量が多いため、15分~20分程度で完全に乾燥し、粘着性が劣化して皮膚からの脱離、または、前記製剤の経皮吸収の悪化などの問題が発生する。
【0004】
また、前記ハイドロゲルタイプパッチの場合は皮膚との密着性が低下し、密着性を提供する粘着製剤によって化学的に皮膚トラブルを発生させる場合が多く、限られた製剤のみで製品生産が可能であり、製造工程が複雑で熟成などに長時間かかることで製造コストが増加する問題がある。
【0005】
また、テングサやデンプンなどを用いたゲルタイプパッチの場合は、ゲルの支持体としてメッシュなどを使用することで、支持体が完全にゲルを支持できないため、ユーザーが皮膚に付着している間にその形態が乱れるか破損し、乾燥後には残留物が粉末に変わって、清潔さを維持するのが難しいという問題があった。
【0006】
最近は、屋内だけでなく、ゴルフ、登山およびハイキングなどのレジャー産業が活発になるにつれて、アクティビティや屋外でも活用できるパッチの製造が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、高い皮膚密着性と透明性を有する皮膚パッチとその製造方法を提供することを目的とする。しかし、このような課題は例示的なものであり、これによって本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面は、ベースシートと、前記ベースシート上に配置され、予め設定された厚み偏差範囲を有するフィルムとを含む皮膚パッチを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態に係る皮膚パッチおよびその製造方法は、皮膚パッチのフィルムが厚み偏差を有するように製造され、厚さが薄い領域で水分および気体の透過性を向上させることができる。これにより使用感が向上し、皮膚に付着した時の快適性を高めることができる。
【0010】
本発明の一実施形態に係る皮膚パッチおよびその製造方法は、機能性を向上させることができる。皮膚と接触する部分には皮膚に送達される有効成分が含まれているため、皮膚トラブルを引き起こさず、美容効果を高めることができる。また、紫外線遮断物質を含むフィルムは防水性能、防水性保持力が高く、高い紫外線遮断性能を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る皮膚パッチを示す図である。
図2図2は、図1のII-IIに沿った断面図と拡大図である。
図3図3は、図2の変形例を示す拡大図である。
図4図4は、図2の第1層を印刷する工程を示す図である。
図5図5は、図2の第2層を印刷する工程を示す図である。
図6図6図9は、図5の変形例を示す拡大図である。
図7図6図9は、図5の変形例を示す拡大図である。
図8図6図9は、図5の変形例を示す拡大図である。
図9図6図9は、図5の変形例を示す拡大図である。
図10図10および図11は、本発明の一実施形態に係る皮膚パッチの製造方法を示す図である。
図11図10および図11は、本発明の一実施形態に係る皮膚パッチの製造方法を示す図である。
図12図12および図13は、図1の皮膚パッチの紫外線遮断効果を示すグラフである。
図13図12および図13は、図1の皮膚パッチの紫外線遮断効果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一側面は、ベースシートと、前記ベースシート上に配置され、予め設定された厚み偏差範囲を有するフィルムとを含む皮膚パッチを提供する。
【0013】
また、前記フィルムは水分透過性または気体透過性を有するが、前記水分透過性または前記気体透過性は、前記フィルムの厚さが薄い領域が、前記フィルムの厚さが厚い領域よりも高くてもよい。
【0014】
さらに、前記フィルムは、前記ベースシートに隣接し、第1厚さを有する第1ベース、および、前記第1厚さよりも薄い第1凹部を有する第1層と、前記第1層の側に配置され、第2厚さを有する第2ベース、および、前記第2厚さよりも薄い第2凹部を有する第2層とを備えることができる。
【0015】
また、前記第1凹部と前記第2凹部とは、少なくとも一部が重なるように配置されてもよい。
【0016】
さらに、前記第2凹部は、隣接する前記第1凹部の間に配置されてもよい。
【0017】
さらに、前記第1凹部および前記第2凹部のうちの少なくとも1つは、前記ベースシートの平面上にメッシュ形状を有することができる。
【0018】
さらに、前記第2層は皮膚に送達される有効成分を含み得る。
【0019】
本発明の他の側面は、ベースシートを準備する工程と、前記ベースシートの上面にスクリーン印刷で原料物質を印刷してフィルムを形成する工程とを含み、前記フィルムを形成する工程では、前記原料物質が第1メッシュに印刷されて第1凹部が形成される第1層を印刷する工程と、前記原料物質が第2メッシュに印刷されて前記第1層上に配置され、第2凹部が形成される第2層を印刷する工程とを含む皮膚パッチの製造方法を提供する。
【0020】
また、前記第2層を印刷する工程では、前記第2メッシュが前記第1メッシュに重なるように配置されるか、前記第2メッシュが前記第1メッシュの間に配置されてもよい。
【0021】
また、前記第2層を印刷する工程では、皮膚に送達される有効成分を含む前記原料物質を印刷することができる。
【0022】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に示して、発明の詳細な説明に詳しく説明する。本発明の効果および特徴、そしてそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述される実施形態を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されず、様々な形態で実施することができる。
【0023】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、図面を参照して説明するとき、同一または対応する構成要素は同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0024】
以下の実施形態において、「第1」、「第2」などの用語は限定的な意味ではなく、ある構成要素を他の構成要素と区別する目的で使用されている。
【0025】
以下の実施形態において、単数の表現は、文脈上明らかに別段の意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0026】
以下の実施形態において、「含む」または「有する」などの用語は、本明細書に記載の特徴、または構成要素が存在することを意味するものであり、1つまたは複数の他の特徴、または構成要素が追加される可能性を予め排除するものではない。
【0027】
以下の実施形態において、膜、領域、構成要素などの部分が他の部分の「うえ」、または「上」にあるとする時、他の部分の真上にある場合だけでなく、その中間に他の膜、領域、構成要素などが介在している場合も含む。
【0028】
図面では、説明の便宜上、構成要素の大きさが誇張または縮小することができる。例えば、図面に示される各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜上、任意に示されているので、本発明は必ずしも図示されたものに限定されない。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る皮膚パッチを示す図であり、図2は、図1のII-IIに沿った断面図と拡大図である。
【0030】
図1および図2を参照すると、皮膚パッチ1は、フィルム100が皮膚に付着され、フィルム100の機能に応じて皮膚に有効成分を送達したり、外部環境から皮膚を保護したりすることができる。
【0031】
皮膚パッチ1は、皮膚との密着性を高めるために可撓性を有することができる。皮膚パッチ1は、身体の様々な位置に付着するように弾性を有することができる。
【0032】
皮膚パッチ1は、貼付される位置や使用目的に応じて様々な形状と大きさを有することができる。例えば、皮膚パッチ1は、多角形、円形、楕円形など様々な形状を有することができる。また、皮膚パッチ1は、カバーする面積に応じて様々な大きさを有することができる。ただし、以下では、説明の便宜上、図1のように皮膚パッチ1が長方形の形状を有する実施形態を中心に説明する。
【0033】
皮膚パッチ1は、ベースシート10とフィルム100とを有することができる。
【0034】
ベースシート10はフィルム100を支持し、ベースシート10の一面は外部に露出し、ベースシート10の一面はフィルム100と対向することができる。
【0035】
任意の実施形態では、ベースシート10とフィルム100との間に中間層15を配置することができる。中間層15は、フィルム100がベースシート10に付着されるように接着力を有することができる。フィルム100は、中間層15によってベースシート10に支持されてもよい。
【0036】
中間層15は、添加物質によって接着力が変化することができる。中間層15は、フィルム100が皮膚に付着された後に、ベースシート10をフィルム100から容易に除去するために接着力を低下させることができる。例えば、中間層15を溶液と接触させて接着力を低下させることができ、中間層15の接着力が低下すると、ベースシート10をフィルム100から容易に分離することができる。
【0037】
一実施形態では、中間層15は分解特性を有し、液体によって分解することができる。例えば、中間層15は水によって溶融することができ、ベースシート10が十分に水に浸されると、中間層15の一部が分解することができる。中間層15が分解すると、ベースシート10とフィルム100との接着力が低下することができ、ベースシート10を容易にフィルム100から分離することができる。
【0038】
他の実施形態では、中間層15は、フィルム100の第2層120より低い接着力を有することができる。フィルム100の第2層120が皮膚に付着した後にベースシート10を除去すると、第2層120と皮膚との接着力がベースシート10や第1層110と中間層15との接着力よりも低いので、ベースシート10を容易に分離することができる。
【0039】
任意の実施形態では、皮膚パッチ1はライナーシート20をさらに含むことができる。ライナーシート20は、フィルム100の一面をカバーし、皮膚に付着されるフィルム100の表面を保護することができる。ライナーシート20は、フィルム100を皮膚に付着するときにフィルム100から分離することができる。
【0040】
フィルム100はベースシート10の上に配置することができる。フィルム100は、ベースシート10とライナーシート20との間に配置することができる。フィルム100は、付着する皮膚に密着するように可撓性と弾性を有することができ、生体適合性材料で形成することができる。
【0041】
フィルム100は多層構造を有することができ、一例として、フィルム100は第1層110と第2層120とを備えることができる。
【0042】
第1層110はベースシート10に隣接して配置することができる。第1層110は生体適合性材料で形成することができる。
【0043】
第1層110は、皮膚パッチ1の用途に応じて追加的に有効物質(図示せず)を含むことができる。
【0044】
一実施形態では、第1層110は紫外線遮断物質を含むことができる。皮膚パッチ1は、フィルム100が付着された領域の紫外線を遮断することができる。
【0045】
他の実施形態では、第1層110は透明に設けられ、内部にマークまたはシンボル(図示せず)を印刷することができる。皮膚に付着したフィルム100の第1層100の透明度に応じて、マークやシンボルが鮮明に見えることができる。
【0046】
第2層120は皮膚に接触し、接着性を有することができる。第2層120はライナーシート20に支持されてもよく、第1層110を皮膚Sに固定してもよい。
【0047】
任意の実施形態では、第2層120は有効成分EMを含み得る。有効成分EMは、フィルム100が付着される皮膚を介して体内に送達される物質として定義することができ、薬物、化粧品、機能性物質など様々に設定することができる。
【0048】
第1層110は第1厚さT1を有し、第2層120は第1層110よりも薄い第2厚さT2を有することができる。
【0049】
中間層15は第3厚さT3を有し、第3厚さT3は第2厚さT2よりも薄く設定することができる。中間層15は、第1層110とベースシート10との間に配置され、第2層120より接着力が低い可能性がある。
【0050】
中間層15は、添加物質によって接着力を変化させることができる。前記添加物質が中間層15に吸収されると、中間層15の接着力が低下する可能性がある。一例として、液体である添加物質が中間層15に吸収されると、中間層15はゲルまたは液体に形状が変化し、ベースシート10がフィルム100内で容易に摺動することができる。
【0051】
図3は、図2の変形例を示す拡大図である。図3は、図2のA領域の拡大図である。
【0052】
図3を参照すると、皮膚パッチは、ベースシート10とライナーシート20との間に配置されたフィルム100Aを含むことができる。ベースシート10とフィルム100Aとの間に中間層15を配置することができる。
【0053】
フィルム100Aは単層構造を有することができ、ライナーシート20に隣接する領域は接着力を有し、皮膚に付着されることができる。
【0054】
一例で、フィルム100Aは、上述の第1層110のようにポリウレタンから製造することができる。
【0055】
任意の実施形態では、フィルム100Aは有効成分EMを含み得る。一例では、有効成分EMは、皮膚Sを介して体内に送達され得る薬物、化粧品、機能性物質など様々に設定することができる。
【0056】
他の例では、有効成分EMは皮膚Sを保護する物質を含み得る。一例で、有効成分EMは皮膚Sに送達されず、紫外線遮断剤などの外部環境から皮膚を保護することができる物質に設定することができる。
【0057】
図4図2の第1層を印刷する工程を示す図であり、図5図2の第2層を印刷する工程を示す図である。
【0058】
図4および図5によれば、フィルム200は、当技術分野で周知のスクリーン印刷方法を使用して形成することができる。
【0059】
一例として、フィルム200を構成する第1層210および第2層220を積層して印刷することができる。
【0060】
第1層210は、第1原料物質RM1が第1メッシュSC1を介してベースシート10上に印刷されて形成されてもよい。このとき、第1層210は、水分透過性または気体透過性を有するように設けられてもよい。
【0061】
図4のB部分の拡大図を参照すると、第1層210は、第1メッシュSC1に複数個設けられた孔の個数と間隔によって、第1厚さD1を有する第1ベース211と第1凹部厚さD1′を有する第1凹部212とから形成することができる。
【0062】
第1層210は、第1凹部212の幅W1と配置間隔に応じて厚み偏差を有することができる。上述した厚み偏差に応じて、第1層210は、各部の水分透過性や気体透過性の程度が異なって設けられてもよい。
【0063】
図5を参照すると、第2層220は第1層210の上に配置することができる。
【0064】
第2層220は、第2原料物質RM2が第2メッシュSC2を介して第1層210上に印刷されて形成されてもよい。このとき、第2層220は、水分透過性または気体透過性を有するように設けられてもよい。
【0065】
図5のC部分の拡大図に示すように、第2層220は、第2メッシュSC2に複数個設けられた孔の個数と間隔によって、第2厚さD2を有する第2ベース221と第2凹部厚さD2′を有する第2凹部222とから形成することができる。
【0066】
第1層210および第2層220は順次積層されて1つのフィルム200を構成するので、第2層220は第2凹部222の幅W2と配置間隔、第1凹部212の幅W1と配置間隔、第2凹部222と第1凹部212との重なり合いに応じて厚み偏差を有するように形成することができる。
【0067】
フィルム200は、上述した第1層210と第2層220とを合わせた厚さであり、所定の厚み偏差範囲を有することができる。上記の所定の厚さ範囲は、最小凹部厚さDdからフィルム厚さDfまでの厚さ範囲を意味する。
【0068】
したがって、フィルム200は、最小凹部厚さDdを有する部分およびフィルム厚さDf未満の厚さを有する部分に対して水分透過性や気体透過性が増加する。すなわち、フィルム200の厚さが比較的薄い部分で水分透過性や気体透過性が向上するのである。
【0069】
一実施形態によれば、フィルム200は、図5に示すように、第1凹部212と第2凹部222とが重なるように配置されてもよい。
【0070】
第1層210は第1メッシュSC1を介して印刷され、第1ベース211と第1凹部212が形成される。第2層220は、第1層210の上に第2メッシュSC2を介して印刷されるが、第2凹部222が第1凹部212と対向し、第2ベース221が第1ベース211と対向するように形成することができる。
【0071】
第1凹部212および第2凹部222は、それぞれの原料物質の塗布量やメッシュスクリーンの種類によって予め設定された深さと幅を有することができる。
【0072】
例えば、第1凹部厚さD1′と第2凹部厚さD2′とを合わせた厚さは最小凹部厚さDdであり、第1厚さD1と第2厚さD2とを合わせた厚さはフィルム厚さDfであってもよい。
【0073】
フィルム200は、第1凹部212と第2凹部222との重ね合わせにより、最小凹部厚さDdを有する部分において、水分透過性や気体透過性を向上させることができる。
【0074】
一実施形態では、第1凹部212の窪み深さは、第2凹部222の窪み深さよりも小さく設定することができる。
【0075】
第2凹部222は、第1凹部210に重なり、より深く窪んでおり、第2凹部222と第1凹部212との間の第2凹部厚さD2′が薄くなることができる。
【0076】
第2層220は、第1層210よりも水分透過性や気体透過性が低くてもよい。第2凹部厚さD2′が薄くなるほど、最小凹部厚さDdを有する部分で第2層220が占める比重が少なくなり、フィルム200の水分透過性や気体透過性が向上することができる。
【0077】
一実施形態では、第1凹部212の幅W1は、第2凹部222の幅W2と同じかまたはそれより大きいように設けられてもよい。
【0078】
第2凹部222は、第1凹部212と重なり、第2凹部の幅W2が第1凹部212の幅W1内に重なるように設けられてもよい。第1凹部212と第2凹部222とが重なることによって、さらに深く窪んで、第1層210と第2層220との層状構造が堅固になることができる。
【0079】
これにより、フィルム200は、最小凹部厚さDdがより薄く形成される一方、フィルム厚さDfを有する部分の耐久性および弾性を向上させることができる。
【0080】
フィルム200は、厚み偏差、耐久性および弾性を有するように設けられているので、フィルム200の皮膚の屈曲に対する付着能力が向上し、ユーザーの着用性を向上させることができる。
【0081】
図6図9は、図5の変形例を示す拡大図である。図6図9を参照して、フィルムの厚み偏差について説明する。
【0082】
図6を参照すると、フィルム200Aの第2凹部222Aは、隣接する第1凹部212Aの間に配置されてもよい。
【0083】
一例として、フィルム200Aは、第2凹部222Aと第1ベース211Aとが対向し、第2ベース221Aと第1凹部212Aとが対向するように形成されてもよい。
【0084】
第1層210Aがベースシート10上にスクリーン印刷で形成され、その上に第2層220Aが印刷されるが、第2凹部222Aは第1凹部212Aと交互に配置することができる。
【0085】
第1凹部212Aおよび第2凹部222Aは、それぞれ原料物質の塗布量やメッシュスクリーンの種類によって予め設定された深さと幅を有することができる。
【0086】
例えば、第1厚みD1と第2凹部厚さD2′とを合わせた厚さは最小凹部厚さDdであり、第1凹部厚さD1′と第2厚さD2とを合わせた厚さはフィルム厚さDfであってもよい。
【0087】
フィルム200Aは、最小凹部厚さDdを有する部分において、水分透過性や気体透過性を向上させることができる。
【0088】
一実施形態では、第1凹部212Aの窪み深さは、第2凹部222Aの窪み深さよりも小さく設定することができる。
【0089】
第2凹部222Aが深く窪んで対向する第1ベース211Aによって、第2凹部厚さD2′を薄くすることができる。
【0090】
第2層220Aは、第1層210Aよりも水分透過性や気体透過性が低くてもよい。第2凹部厚さD2′が薄くなるほど、最小凹部厚さDdを有する部分で第2層220Aが占める比重が少なくなり、フィルム200Aの水分透過性や気体透過性が大きく向上することができる。
【0091】
第2層220Aは、水分および/または気体透過性が低いほど耐久性が高く設けられてもよい。これにより、第2ベース221Aは第1凹部212Aの上側に位置し、フィルム200Aの耐久性および弾性を向上させることができる。フィルム200Aは、皮膚付着時の着用性を向上させることができる。
【0092】
一方、第2層220Aは、第1層210Aよりも高い水分透過性や気体透過性が設けられてもよい。このとき、フィルム厚さDfを有する部分は、第2層220Aの厚さD2が最大であり、第1層210Aの厚さD1′が最小であるため、水分透過性や気体透過性が向上することができる。
【0093】
一実施形態では、第1凹部212Aの幅W1は、第2凹部222Aの幅W2と同じかそれより小さいように設けられてもよい。
【0094】
第2凹部222Aは、下側に位置する第1ベース211Aによって支持されているので、第1層210と第2層220との層状構造を堅固にすることができる。これにより、フィルム200Aは、フィルム厚さDfを有する部分の耐久性および弾性を向上させることができる。
【0095】
図7を参照すると、図6に示すように、第2凹部222Bが隣接する第1凹部212Bの間に配置されているが、第1凹部212Bの幅W1が第2凹部222の幅W2より低くてもよい。
【0096】
第2ベース221Bの幅が第1凹部212Bの幅W1よりも広いため、第2ベース221Bの中央部で第1凹部212Bによって窪みが誘発され、第3凹部223Bを形成することができる。
【0097】
フィルム200Bは第1凹部212Bと第3凹部223Bとの重なりにより、誘導された凹部厚さDBを有することができる。
【0098】
例えば、第1厚さD1と第2凹部厚さD2′とを合わせた厚さが最小凹部厚さDdであり、第1凹部厚さD1′と第3凹部厚さD2″を合わせた厚さは、誘起された凹部厚さDBであり、第1厚さD1と第2厚さD2とを合わせた厚さがフィルム厚さDfであってもよい。
フィルム200Bは、最小凹部厚さDdを有する部分および誘導された凹部厚さDBを有する部分で薄くすることができる。フィルム200Bの厚みが薄い部分の数が増加するため、水分透過性や気体透過性を向上させることができる。
【0099】
図8を参照すると、第1凹部212Cの幅W1は、第2凹部222Cの幅W2よりも大きく設けられ、第1凹部212Cの幅W1内に第2凹部222Cを複数個重ねて配置することができる。
【0100】
一実施形態では、フィルム200Cは、第1層210Cの第1凹部212Cの配置間隔が第2層220Cの第2凹部222Cの配置間隔よりも広く形成されてもよい。
【0101】
第1層210Cがベースシート10上に第1メッシュSC1を介して印刷され、第1ベース211Cと第1凹部212Cが形成される。第2層220Cは、第1層210Cの上に第2メッシュSC2を介して印刷され、第2メッシュSC2のメッシュ間隔は、第1メッシュSC1のメッシュ間隔より狭くてもよい。
【0102】
フィルム200Cは、第1凹部212Cと第2凹部222Cとが重なる部分で最小凹部厚さDdを有し、第1ベース211Cと第2ベース221Cとが重なる部分で最大のフィルム厚さDfを有することができる。
【0103】
例えば、第1凹部厚さD1′と第2凹部厚さD2′とを合わせた厚さは最小凹部厚さDdであり、第1厚さD1と第2厚さD2とを合わせた厚さはフィルム厚さDfであっておもよい。
【0104】
フィルム200Cは、第2凹部222Cの数の分だけ、フィルム厚さDfより薄くなる部分をさらに多く含み、水分透過性や気体透過性を向上させることができる。
【0105】
一実施形態では、第2層220Cは、第1層210Cよりも水分透過性や気体透過性が低くてもよい。フィルム200Cは、特に第1ベース211Cに面する複数の第2凹部222Cにおいて、水分透過性や気体透過性を向上させることができる。
【0106】
第2層220Cは、水分および/または気体の透過性が低いほど耐久性が高く設けられてもよい。フィルム200Cは、複数個で細かく設けられた第2ベース221Cにより、耐久性、弾性および着用性を向上させることができる。
【0107】
一方、第2層220Cは、第1層210Cよりも高い水分透過性や気体透過性を備えることができる。フィルム200Cは、特に第1凹部212Cと重なる複数の第2凹部222Cにおいて、水分透過性や気体透過性を向上させることができる。
【0108】
図9を参照すると、第1凹部212Dの幅W1は、第2凹部222Dの幅W2よりも小さく設けられ、第2凹部222Dの幅W2内に第1凹部212Dを複数個重ねて配置することができる。
【0109】
一実施形態では、フィルム200Dは、第1層210Dの第1凹部212Dの配置間隔が第2層220Dの第2凹部222Dの配置間隔よりも狭く形成されてもよい。
第1層210Dがベースシート10上に第1メッシュSC1を介して印刷され、第1ベース211Dと第1凹部212Dが形成される。第2層220Dは、第1層210Dの上に第2メッシュSC2を介して印刷され、第2メッシュSC2のメッシュ間隔は、第1メッシュSC1のメッシュ間隔よりも広くてもよい。
【0110】
フィルム200Dは、第1凹部212Dと第2凹部222Dとが重なる部分で最小凹部厚さDdを有し、第1ベース211Dと第2ベース221Dが重なる部分で最大のフィルム厚さDfを有することができる。
【0111】
例えば、第1凹部厚さD1′と第2凹部厚さD2′とを合わせた厚さは最小凹部厚さDdであり、第1厚さD1と第2厚さD2とを合わせた厚さはフィルム厚さDfであってもよい。
【0112】
第2凹部222Dと第1凹部212Dとの重なった部分は第2凹部222D内に含まれ、フィルム200Dは第2凹部222Dによって厚さが薄い部分で、水分透過性や気体透過性が向上することができる。
【0113】
一実施形態では、第2層220Dは、第1層210Dよりも水分透過性や気体透過性が低くてもよい。このとき、第1層210Dの第1厚さD1′を有する部分では水分および/または気体透過性が高いため、フィルム200Dは複数の第1凹部212Dが第2凹部222Dと重なる部分で、水分透過性や気体透過性が向上することができる。
【0114】
第2層220Dは、水分および/または気体透過性が低いほど耐久性が高く設けられてもよい。第1層210Dは複数の第1凹部212Dを含むため耐久性が低下するが、このような第1層210Dを第2層220Dが支持して層状構造を堅固にすることができる。これにより、フィルム200Dの耐久性、弾性および着用性を向上させることができる。
【0115】
図10および図11は、本発明の一実施形態に係る皮膚パッチの製造方法を示す図である。
【0116】
図4図5図10および図11を参照すると、皮膚パッチ1の製造方法は、ベースシートを準備する工程S10と、フィルムを形成する工程S20とを含むことができる。
ベースシートを準備する工程S10では、ベースシート10をフィルム200のスクリーン印刷に適した状態で、ベースシート10とフィルム200との間の剥離を容易にすることができる。
【0117】
フィルムを形成する工程S20は、第1層を印刷する工程S21と、第2層を印刷する工程S22とを含むことができる。
【0118】
図5に戻り、第1層を印刷する工程S21においては、第1原料物質RM1が第1メッシュSC1に印刷されて第1層210が形成されるが、第1層210は、第1厚さD1から第1凹部厚さD1′までに設定された厚さ範囲を有することができる。
【0119】
第2層を印刷する工程S22では、第2原料物質RM2を第2メッシュSC2に印刷して、第1層210の上面に第2層220を形成することができる。
【0120】
第2層を印刷する工程S22では、第2メッシュSC2を第1メッシュSC1に重ねて配置するか、第2メッシュSC2を第1メッシュSC1の間に配置することができる。
【0121】
したがって、第2層220は、第2凹部222と第1凹部212の配置および幅に応じて第2厚さD2および第2凹部厚さD2′を有するように形成することができる。
【0122】
第2層を印刷する工程S22では、皮膚に送達される有効成分を含む第2原料物質RM2を印刷することができる。前記有効成分は、皮膚を介して体内に送達される物質として定義され、薬物、化粧品、機能性物質など様々に設定することができる。これにより、ユーザーが皮膚にフィルム200を接着すると、皮膚は第2層220から前記有効成分を送達され、皮膚美容および健康補助効果を示すことができる。
【0123】
フィルム200は皮膚に接合する用途であるため、皮膚から発生する汗などの水分がフィルム200の外部に排出および蒸発するように設けられる。したがって、水分透過率の性能試験が必要である。
【0124】
フィルム200の水分透過率試験は、ウォーターフィルムコンタクト法に従って行った。ウォーターフィルムコンタクト法は、実験容器に水を最大限に収容し、容器上部に配置されるフィルム200と水との間の空気層がほとんどないように組成するものである。これにより、フィルム200に対する空気抵抗を除去し、水分透過性能を試験することができる。
【0125】
32.2℃の温度条件で、上述した方法で水分透過率試験を行った結果、フィルム200の水分透過率は7460g/m*dayで測定された。この結果を実際の発汗量と比較すると、フィルム200の汗の排出および蒸発に対する性能を確認することができる。
【0126】
一般的に涼しい環境で休息時の発汗量は270g/m*dayであり、激しい運動時の発汗量は2880g/m*day(20度基準)であり、比較的暑い環境での運動時の発汗量は5500g/m*dayである。本発明によれば、一実施形態に係るフィルム200の水分透過率が7460g/m*dayであるため、皮膚で発生した汗の大部分をフィルム200の外に排出して蒸発させることができることが確認された。
【0127】
図12および図13は、図1の皮膚パッチの紫外線遮断効果を示すグラフである。
【0128】
図12および図13の皮膚パッチは、フィルムに紫外線遮断物質を含むものであり、紫外線遮断性能を有し、耐水性(図12)および遮断保持力(図13)を有することができる。グラフで、x軸は波長を表し、y軸は遮断率として定義される。
【0129】
厚さ25μmの皮膚パッチのフィルムで、フィルムの紫外線保護指数(UPF)は343と測定されており、UV-Bカット率99.9%、UV-Aカット率95.8%と測定された。
【0130】
厚さ35μmの皮膚パッチのフィルムで、フィルムの紫外線保護指数(UPF)は429と測定されており、UV-Bカット率99.9%、UV-Aカット率97.4%と測定された。
【0131】
耐水性試験では、皮膚パッチを96ウェルプレートに固定し、皮膚パッチのフィルム内面と外面の両方が水に浸されるように実験環境を構成した。入水(20分)と乾燥(20分)を繰り返し行った。
【0132】
図12のグラフにおいて、160分は入水と乾燥を8回行い、320分は入水と乾燥を16回行い、480分は入水と乾燥を24回行い、640分は入水と乾燥を32回行った。皮膚パッチが入水と乾燥を繰り返しても、紫外線遮断効果は低下しなかった。特に、皮膚パッチが入水と乾燥を繰り返しても、UV-Bの波長帯域と390nm以下のUV-A波長帯域でほぼ100%の遮断効果を保持することが確認された。
【0133】
また、皮膚パッチに超音波で物理的刺激を印加しても紫外線遮断効果が低下しない。
【0134】
遮断保持力試験では、皮膚パッチを皮膚に付着して、最初の時点と12時間後に紫外線遮断効果を測定した。皮膚パッチを皮膚に付着して12時間が経過しても紫外線遮断効果が低下しない。
【0135】
皮膚に塗布する形の紫外線遮断製品は、紫外線遮断性能を保持するために2時間間隔で連続的に塗布しなければならない。クリーム状の紫外線遮断製品を塗布しても、汗や、物理的接触、紫外線遮断剤の効果低下、紫外線遮断剤が皮膚に吸収されることによって、遮断率が低下するためである。
【0136】
本発明の皮膚パッチの場合、皮膚にパッチを付着している間、紫外線遮断力が保持される。従来のクリーム状の紫外線遮断剤とは異なり、本発明の皮膚パッチは、一回付着した後は水中などの外部環境によって紫外線遮断効果が低下せず、持続的に紫外線を遮断することができる。
【0137】
以下の表1は、本発明の皮膚パッチを24時間水に露出した後に、下記の試験項目が検出されたか否かを確認した実験結果である。
【0138】
本発明の皮膚パッチは、紫外線の吸収/遮断機能を有する成分の中から選択することができる。本試験では、表1の成分の少なくとも1つを含む複数の皮膚パッチを対象としており、各試験において水に長時間露出しても下記の成分は検出されなかった。
【0139】
【表1】
【0140】
本発明の皮膚パッチは、水に長時間露出しても、当該成分が検出されない。当該成分はフィルムの内部に含まれており、外部に漏れないことが確認された。
【0141】
本発明に係る皮膚パッチは、外部環境に露出しても成分の漏れがなく、皮膚トラブルを低減することができる。
【0142】
このように、本発明は図面に示された実施形態を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であればこれから様々な変形および均等な他の実施形態が可能であることが理解されるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】