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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】プラットフォームマイクログリッド
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/32 20060101AFI20240524BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20240524BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
H02J3/32
H02J3/38 130
H02J13/00 311R
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574583
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 US2022031410
(87)【国際公開番号】W WO2022256261
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】63/194,964
(32)【優先日】2021-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523451602
【氏名又は名称】ゴー・エレクトリック・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エー・ソヴァーンズ
(72)【発明者】
【氏名】アレックス・エス・クレヴィストン
【テーマコード(参考)】
5G064
5G066
【Fターム(参考)】
5G064AC05
5G064CB12
5G064DA03
5G066HA15
5G066HB06
5G066HB09
5G066JA01
5G066JA07
5G066JB03
(57)【要約】
プラットフォームマイクログリッドのためのデバイス、システム、および方法は、マイクログリッドシステム設備を取り付けるためのプラットフォームスキッドと、マイクログリッドオペレーションシステムとを含み得る。プラットフォームスキッドは、例示的には、電力送達システムに対して電力を供給するために、通信する蓄電デバイスを収容するインターモーダルコンテナを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットフォームマイクログリッドシステムであって、
マイクログリッドシステム設備を取り付けるためのプラットフォームスキッドと、
マイクログリッドオペレーションシステムであって、
前記プラットフォームスキッドにより支持されたマイクログリッド制御システムであって、前記マイクログリッド制御システムは、メモリ内に格納された命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサ、および前記プロセッサに従ってマイクログリッドオペレーションを促進するためのマイクログリッド回路を含む、マイクログリッドオペレーションを行うためのマイクログリッドシステム設備を備える、マイクログリッド制御システム、ならびに
前記プラットフォームスキッドにより支持された電力送達システムであって、ロードバスに電力を供給するために前記マイクログリッド制御システムと通信するように構成された、電力送達システム、
を備える、マイクログリッドオペレーションシステムと、
を備え、
前記プラットフォームスキッドは、前記電力送達システムに対して電力を供給するために、通信する蓄電デバイスを収容するインターモーダルコンテナを備える、プラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項2】
前記蓄電デバイスは、前記マイクログリッド制御システムに従って前記ロードバスに電力を供給するように構成される、請求項1に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項3】
前記電力送達システムは、前記ロードバスへの通信のためにDC電力をAC電力に変換するためのインバータシステムを含む、請求項2に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項4】
前記電力送達システムは、前記電力送達システムに対するDC電力入力を受け取るために太陽電池(PV)システムに接続するためのPV端子を含む、請求項1に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項5】
前記PVシステムの少なくとも一部分が、太陽光から発電するために前記プラットフォームスキッドにより支持される、請求項4に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項6】
前記インターモーダルコンテナは、前記プラットフォームスキッドの支持構造部の一部分として一体化される、請求項1に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項7】
前記プラットフォームスキッドの前記支持構造部は、前記プラットフォームスキッドの構造構成要素として、前記インターモーダルコンテナに一体連結するために構成された複数のインターモーダルコンテナロックを含む、請求項6に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項8】
前記複数のインターモーダルコンテナロックは、1つ以上の横方向インターモーダルコンテナロックを含み、各横方向インターモーダルコンテナロックは、前記支持構造部および前記インターモーダルコンテナの相補部分を備え、前記相補部分の一方は、前記相補部分の他方のレシーバ内に挿入するための横方向部材を含む、請求項7に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項9】
前記水平方向インターモーダルコンテナロックの支持構造部の前記相補部分は、前記支持構造部の上方セクション上に形成される、請求項8に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項10】
前記複数のインターモーダルコンテナロックは、1つ以上の垂直方向インターモーダルコンテナロックを含み、各垂直方向インターモーダルコンテナロックは、前記支持構造部および前記インターモーダルコンテナの相補部分を備え、前記相補部分の一方は、前記相補部分の他方のレシーバ内に挿入するための垂直方向部材を含む、請求項7に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項11】
前記垂直方向インターモーダルコンテナロックの支持構造部の前記相補部分は、前記支持構造部の下方セクション上に形成される、請求項10に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項12】
前記プラットフォームスキッドの支持構造部が、前記プラットフォームスキッドの長手方向次元に沿って延在する複数の長手方向ベース部材を含む下方セクションを含む、請求項1に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項13】
前記複数の長手方向ベース部材は、複数の横材により共に接合される、請求項12に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項14】
前記複数の長手方向ベース部材は、1つ以上のモジュール支持部材により形成される、請求項12に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項15】
各モジュール支持部材は、隣接するモジュール支持部材に接合するための前記支持構造部の前記下方セクションのセグメント部分を形成する、請求項14に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項16】
各モジュール支持部材は、複数のベース部材セグメントを備え、各ベース部材セグメントは、対応する前記長手方向ベース部材のセグメントを形成し、複数の横方向部材が、前記複数のベース部材セグメント間に延在する、請求項15に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項17】
前記複数の横方向部材は、前記ベース部材セグメントのうちの少なくとも2つの間に延在し、これらを連結する、請求項16に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項18】
前記下方セクションは、前記プラットフォームスキッドの前記長手方向次元に沿って延在する支持スパインを含む、請求項12に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項19】
前記支持スパインは、曲げに抵抗するためのねじり補強部材を形成する、請求項17に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項20】
前記支持スパインは、ケーブル配線の経路を与えるために前記支持スパインを長手方向に貫通して延在する少なくとも1つのケーブルチャネルを画定する、請求項17に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項21】
前記支持スパインは、前記下方セクションの横方向延長部に沿って中心に配置される、請求項17に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項22】
前記複数の長手方向ベース部材は、1つ以上のモジュール支持部材により形成され、各モジュール支持部材は、前記支持スパインのセグメントを形成する少なくとも1つの支持スパインセグメントを備える、請求項17に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項23】
前記支持構造部の前記下方セクションは、取り付けられるインターモーダルコンテナのサイズのバリエーションに対応するように前記長手方向ベース部材に沿った様々な位置において選択的に連結可能な、複数のインターモーダルコンテナロックを含む、請求項12に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項24】
前記複数のインターモーダルコンテナロックは、取り付けられるインターモーダルコンテナのサイズのバリエーションに対応するように前記長手方向ベース部材に沿った前記インターモーダルコンテナロックの様々な位置に対応するための複数の固定具レシーバを有する強化部材に対して様々な位置において選択的に連結可能なベースプレートを含む、請求項23に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項25】
前記マイクログリッド制御システムは、前記電力送達システムから前記ロードバスへ供給される電力を統御するための電力調整システム(PCS)を備える、請求項1に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項26】
前記PCSは、前記ロードバス上における周波数、電圧、および力率のうちの少なくとも1つを統御するように構成される、請求項25に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項27】
前記ロードバスは、電気車両に対してDC電力充電を提供するための電気車両充電ステーションを含む、請求項1に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【請求項28】
前記電気車両充電ステーションは、前記プラットフォームマイクログリッドにより支持される、請求項27に記載のプラットフォームマイクログリッドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本実用特許出願は、2021年5月29日に出願された、「PLATFORM MICROGRID」と題する米国仮出願第63/194,964号の優先権の利益を主張し、この米国仮出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、電力システムに関し、より詳細には、マイクログリッド電力システムに関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2019/0386581号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2019/0044335号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願は、添付の特許請求の範囲に挙げられる特徴および/または以下の特徴のうちの1つ以上を開示し、これらの特徴は、単独でまたは任意の組合せにおいて、特許可能な主題を含み得る。
【0005】
本開示の一態様によれば、プラットフォームマイクログリッドシステムは、マイクログリッドシステム設備を取り付けるための支持構造部を含むプラットフォームスキッドと、プラットフォームスキッドにより支持されるマイクログリッド制御システムであって、マイクログリッド制御システムは、メモリ内に格納された命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサ、およびプロセッサに従ってマイクログリッドオペレーションを促進するためのマイクログリッド回路を含む、マイクログリッドオペレーションを行うためのマイクログリッドシステム設備を備える、マイクログリッド制御システムと、電力送達システムと、を含み得る。電力送達システムは、プラットフォームスキッドにより支持され得る。電力送達システムは、ロードバスに電力を供給するためにマイクログリッド制御システムと通信するように構成され得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、電力送達システムは、蓄電デバイスを含み得る。蓄電デバイスは、マイクログリッド制御システムに従ってロードバスに対して電力を供給するように構成され得る。電力送達システムは、ロードバスへの通信のためにDC電力をAC電力に変換するためのインバータシステムを含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、電力送達システムは、電力送達システムに対するDC電力入力を受け取るために太陽電池(PV)システムに接続するためのPV端子を含み得る。PVシステムの少なくとも一部分が、太陽光から発電するためにプラットフォームスキッドに対して取り付けられ得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、蓄電デバイスは、インターモーダルコンテナ内に収容され得る。インターモーダルコンテナは、プラットフォームスキッドに連結され得る。インターモーダルコンテナは、プラットフォームスキッドの支持構造部と一体化され得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、プラットフォームスキッドの支持構造部は、プラットフォームスキッドの構造構成要素として、インターモーダルコンテナに一体連結するために構成された複数のインターモーダルコンテナロックを含み得る。複数のインターモーダルコンテナロックは、1つ以上の横方向インターモーダルコンテナロックを含み得る。各横方向インターモーダルコンテナロックは、支持構造部およびインターモーダルコンテナのそれぞれの相補部分からなり得る。これらの相補部分の一方は、これらの相補部分の他方のレシーバ内に挿入するための横方向部材を含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、水平方向インターモーダルコンテナロックの支持構造部の相補部分は、支持構造部の上方セクション上に形成され得る。複数のインターモーダルコンテナロックは、1つ以上の垂直方向インターモーダルコンテナロックを備え得る。各垂直方向インターモーダルコンテナロックは、支持構造部およびインターモーダルコンテナの各相補部分からなり得る。これらの相補部分の一方は、これらの相補部分の他方のレシーバ内に挿入するための垂直方向部材を含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、垂直方向インターモーダルコンテナロックの支持構造部の相補部分は、支持構造部の下方セクション上に形成され得る。プラットフォームスキッドの支持構造部は、プラットフォームスキッドの長手方向次元に沿って延在する複数の長手方向ベース部材を含みる下方セクションを含み得る。複数の長手方向ベース部材は、複数の横材により共に接合され得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、複数の長手方向ベース部材は、1つ以上のモジュール支持部材により形成され得る。各モジュール支持部材は、隣接するモジュール支持部材に接合するための支持構造部の下方セクションのセグメント部分を形成し得る。各モジュール支持部材は、複数のベース部材セグメントを備え得る。各ベース部材セグメントは、対応する長手方向ベース部材のセグメントを形成し得る。各モジュールセクションが、複数のベース部材セグメントの間に延在する複数の横方向部材を備え得る。複数の横方向部材は、ベース部材セグメントのうちの少なくとも2つの間に延在し、これらを連結する。
【0013】
いくつかの実施形態では、下方セクションは、プラットフォームスキッドの長手方向次元に沿って延在する支持スパインを含み得る。支持スパインは、曲げに抵抗するためのねじり補強部材を形成し得る。支持スパインは、ベース部材とベース部材の両側部から延在するウイングとを含みるプロファイルを有して形成され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、支持スパインは、ケーブル配線の経路を与えるために支持スパインを長手方向に貫通して延在する少なくとも1つのケーブルチャネルを画定し得る。ベース部材は、台形形状輪郭部を有するように形成されてもよく、ウイングは、この輪郭の側部レッグから延在する。各ウイングが、ベース部材の側部レッグに接合された側部レッグを有する台形形状輪郭部を有するように形成され得る。いくつかの実施形態では、支持スパインは、下方セクションの横方向延長部に沿って中心に配置され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、複数の長手方向ベース部材は、1つ以上のモジュール支持部材により形成され得る。各モジュール支持部材は、支持スパインのセグメントを形成する少なくとも1つの支持スパインセグメントを備え得る。少なくとも1つの支持スパインセグメントのそれぞれが、曲げに抵抗するためのねじり補強部材セグメントを形成し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの支持スパインセグメントが、ケーブル配線の経路を与えるために支持スパインセグメントを長手方向に貫通して延在する少なくとも1つのケーブルチャネルの一部を画定し得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、支持構造部の下方は、取り付けられるインターモーダルコンテナのサイズのばらつきに対応するように長手方向ベース部材に沿った様々な位置において選択的に連結可能な、複数のインターモーダルコンテナロックを含み得る。複数のインターモーダルコンテナロックは、取り付けられるインターモーダルコンテナのサイズのばらつきに対応するように長手方向ベース部材に沿ったインターモーダルコンテナロックの様々な位置に対応するための複数の固定具レシーバを有する強化部材に対して様々な位置において選択的に連結可能な、ベースプレートを含み得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、マイクログリッド制御システムは、電力送達システムからロードバスへ供給される電力を統御するための電力調整システム(PCS)を備え得る。PCSは、ロードバス上における周波数、電圧、および力率のうちの少なくとも1つを統御するように構成され得る。ロードバスは、電気車両に対してDC電力充電を提供するための電気車両充電ステーションを含み得る。電気車両充電ステーションは、プラットフォームスキッドにより支持され得る。
【0018】
本開示の別の態様によれば、プラットフォームマイクログリッドシステムは、マイクログリッドシステム設備を取り付けるためのプラットフォームスキッドと、マイクログリッドオペレーションシステムと、を備え得る。マイクログリッドオペレーションシステムは、プラットフォームスキッドにより支持されたマイクログリッド制御システムを含み得る。マイクログリッド制御システムは、メモリ内に格納された命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサ、およびプロセッサに従ってマイクログリッドオペレーションを促進するためのマイクログリッド回路を含む、マイクログリッドオペレーションを行うためのマイクログリッドシステム設備を備えてもよい。プラットフォームマイクログリッドシステムは、プラットフォームスキッドにより支持された電力送達システムを含み得る。電力送達システムは、ロードバスに電力を供給するためにマイクログリッド制御システムと通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プラットフォームスキッドは、電力送達システムに対して電力を供給するために、通信する蓄電デバイスを収容するインターモーダルコンテナを含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、蓄電デバイスは、マイクログリッド制御システムに従ってロードバスに電力を供給するように構成され得る。電力送達システムは、ロードバスへの通信のためにDC電力をAC電力に変換するためのインバータシステムを含み得る。電力送達システムは、電力送達システムに対するDC電力入力を受け取るために太陽電池(PV)システムに接続するためのPV端子を含み得る。いくつかの実施形態では、PVシステムの少なくとも一部分が、太陽光から発電するためにプラットフォームスキッドにより支持され得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、インターモーダルコンテナは、プラットフォームスキッドの支持構造部の一部分として一体化され得る。プラットフォームスキッドの支持構造部は、プラットフォームスキッドの構造構成要素としてインターモーダルコンテナに一体連結するために構成された複数のインターモーダルコンテナロックを含み得る。複数のインターモーダルコンテナロックは、1つ以上の横方向インターモーダルコンテナロックを含み得る。各横方向インターモーダルコンテナロックは、支持構造部およびインターモーダルコンテナのそれぞれの相補部分からなり得る。これらの相補部分の一方は、これらの相補部分の他方のレシーバ内に挿入するための横方向部材を含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、水平方向インターモーダルコンテナロックの支持構造部の相補部分は、支持構造部の上方セクション上に形成され得る。複数のインターモーダルコンテナロックは、1つ以上の垂直方向インターモーダルコンテナロックを含み得る。各垂直方向インターモーダルコンテナロックは、支持構造部およびインターモーダルコンテナの各相補部分からなり得る。これらの相補部分の一方は、これらの相補部分の他方のレシーバ内に挿入するための垂直方向部材を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、垂直方向インターモーダルコンテナロックの支持構造部の相補部分は、支持構造部の下方セクション上に形成され得る。プラットフォームスキッドの支持構造部が、プラットフォームスキッドの長手方向次元に沿って延在する複数の長手方向ベース部材を含みる下方セクションを含み得る。複数の長手方向ベース部材は、複数の横材により共に接合され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、複数の長手方向ベース部材は、1つ以上のモジュール支持部材により形成され得る。各モジュール支持部材は、隣接するモジュール支持部材に接合するための支持構造部の下方セクションのセグメント部分を形成し得る。各モジュール支持部材は、複数のベース部材セグメントを備え得る。各ベース部材セグメントは、対応する長手方向ベース部材のセグメントを形成し得る。各モジュール支持部材は、複数のベース部材セグメント間に延在する複数の横方向部材を含み得る。いくつかの実施形態では、複数の横方向部材は、少なくとも2つのベース部材セグメントの間に延在し、少なくとも2つのベース部材セグメントを連結し得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、下方セクションは、プラットフォームスキッドの長手方向次元に沿って延在する支持スパインを含み得る。支持スパインは、曲げに抵抗するためのねじり補強部材を形成し得る。支持スパインは、ベース部材とベース部材の両側部から延在するウイングとを含みるプロファイルを有して形成され得る。支持スパインは、ケーブル配線の経路を与えるために支持スパインを長手方向に貫通して延在する少なくとも1つのケーブルチャネルを画定し得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、ベース部材は、台形形状輪郭部を有するように形成されてもよく、ウイングは、この輪郭の側部レッグから延在する。各ウイングが、ベース部材の側部レッグに接合された側部レッグを有する台形形状輪郭部を有して形成され得る。支持スパインは、下方セクションの横方向延長部に沿って中心に配置され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、複数の長手方向ベース部材は、1つ以上のモジュール支持部材により形成され得る。各モジュール支持部材は、支持スパインのセグメントを形成する少なくとも1つの支持スパインセグメントを含み得る。少なくとも1つの支持スパインセグメントは、曲げに抵抗するためのねじり補強部材セグメントを形成し得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの支持スパインセグメントは、ケーブル配線の経路を与えるために支持スパインセグメントを長手方向に貫通して延在する少なくとも1つのケーブルチャネルの一部分を画定し得る。支持構造部の下方セクションは、取り付けられるインターモーダルコンテナのサイズのバリエーションに対応するように長手方向ベース部材に沿った様々な位置において選択的に連結可能な、複数のインターモーダルコンテナロックを備え得る。いくつかの実施形態では、複数のインターモーダルコンテナロックは、取り付けられるインターモーダルコンテナのサイズのバリエーションに対応するように長手方向ベース部材に沿ったインターモーダルコンテナロックの様々な位置に対応するための複数の固定具レシーバを有する強化部材に対して様々な位置において選択的に連結可能な、ベースプレートを含み得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、マイクログリッド制御システムは、電力送達システムからロードバスへ供給される電力を統御するための電力調整システム(PCS)を備え得る。PCSは、ロードバス上における周波数、電圧、および力率のうちの少なくとも1つを統御するように構成され得る。ロードバスは、電気車両に対してDC電力充電を提供するための電気車両充電ステーションを含み得る。電気車両充電ステーションは、プラットフォームスキッドにより支持され得る。いくつかの実施形態では、充電ステーションは、プラットフォームマイクログリッドにより完全に支持され得る。
【0029】
上記に挙げたおよび特許請求の範囲において挙げられるものを含むさらなる特徴は、単独でまたは任意の他の特徴との組合せにおいて、特許可能な主題を含み得るものであり、現時点において認識されているような本発明を実施するためのベストモードを例示する例示の実施形態の以下の詳細な説明を考慮することにより、当業者に明らかになろう。
【0030】
同様の参照番号は同様の特徴を示す、添付の図面を考慮しつつ、以下の説明を参照することにより、本開示の実施形態およびその実用のさらに十分な理解が得られよう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本開示の実施形態によるプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図2】例示の容易化のために一定の構造が省略された、本開示の実施形態による、図1のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図3】例示の容易化のために一定の構造が省略された、本開示の実施形態による、図1および図2のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図4】例示の容易化のために一定の構造が省略された、本開示の実施形態による、図1図3のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図5】本開示の実施形態による、図1図4のプラットフォームマイクログリッドシステムの支持構造部のモジュールセクションの斜視図である。
図6】本開示の実施形態による、図1図5のプラットフォームマイクログリッドシステムの支持構造部の、図5に示すようなモジュールセクションのいくつかの部分の近接斜視図である。
図7】本開示の実施形態による、図1図6のプラットフォームマイクログリッドシステムの支持構造部のモジュールセクションの斜視図である。
図8】本開示の実施形態による、図1図7のプラットフォームマイクログリッドシステムの支持構造部のモジュールセクションの斜視図である。
図9】本開示の実施形態による、図1図8のプラットフォームマイクログリッドシステムの支持構造部のいくつかの部分の斜視図である。
図10】本開示の実施形態による、図1図9のプラットフォームマイクログリッドシステムの支持構造部のいくつかの部分の斜視図である。
図11】本開示の実施形態による、図1図10のプラットフォームマイクログリッドシステムの概略図である。
図12】本開示の実施形態による、図1図11のプラットフォームマイクログリッドシステムの概略図である。
図13】本開示の実施形態による、図1図12のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図14】本開示の実施形態による、図1図13のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図15】基台の上に取り付けられた、アクセスのためのキャットウォークを有する、図1図14のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図16図15のプラットフォームマイクログリッドシステムの平面図である。
図17図15図16のプラットフォームマイクログリッドシステムの側方立面図である。
図18】例示の容易化のために一定の構造が省略されて、その支持構造部の別の実施形態を例示する、図15図17のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
図19図18の支持構造部の一部分を示す、図15図18のプラットフォームマイクログリッドシステムの近接斜視図である。
図20】支持構造部と一体型蓄電ハウジングとの間の連結部を示す、図15図19のプラットフォームマイクログリッドシステムの部分側方立面図である。
図21】キャットウォークを支持するための支持構造部の一部分を示す、図15図20のプラットフォームマイクログリッドシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ここで、本開示の原理の理解を促すために、図面に示す実施形態への参照が行われ、実施形態を以下に説明する。以下に開示する実施形態は、包括的なものとして意図されるものでもなく、または以下の詳細な説明において開示されるものの厳密な形態に本開示を限定するように意図されるものではない。むしろ、これらの実施形態は、当業者がこれらの教示を利用できるようするために選択され説明される。したがって、本開示の範囲の限定が意図されるわけではないことが理解されよう。本開示は、本開示に関係する技術の当業者が通常想起し得るような、例示のデバイスのあらゆる変更およびさらなる変形ならびに本開示の原理の他の適用を含む。別様のことが示されない限り、図中の構成要素同士は、相互に比例的な関係において図示される。
【0033】
例えばマイクログリッド(またはナノグリッド)などのローカル電力グリッドは、それが無ければ十分なインフラストラクチャが欠落してしまうか、または電力供給においてさらなる堅牢性を必要としているエリアに対して確実に電力を供給することができる。しかし、従来のマイクログリッドにおいても、実装を困難にし得る構成要素の複雑な一体化が必要となり得る。さらに、例えば支援リソースが不足している場合のある開発途上地域などの、さらなる遠隔エリア内においてマイクログリッドを実装する場合には、これらの既存の難題はさらに大きくなる可能性がある、および/またはマイクログリッドの設置、運転、および/またはメンテナンスにおいてさらなる難題が加わる可能性がある。
【0034】
これらの難題の中でもとりわけ、マイクログリッドを確立するためには様々なロジスティックス上の課題が存在する。例えば、マイクログリッド制御設備を含むマイクログリッドの大型設備は、リフト機械(例えばクレーン、ローダ)の多用、およびマイクログリッドオペレーションに一体化されることとなる個々の設備に対する荷重を支持するための特殊な工学技術を用いた例えばコンクリート基礎などの1つ以上の基礎の設置を必要とし得る。さらに、設備は、マイクログリッドオペレーションを行うために電力制御部と電力供給設備との間を連係するように、共に一体化および/または運転開始されなければならない。しかし、かかる設備の現場における一体化および/または運転開始は、時間、アクセス性、および/または技術において難題をもたらし得るものであり、かかる難題は、設備の耐用寿命にわたって最後まで継続し得る。繰り返しになるが、かかる難題は、遠隔地ではさらに悪化し得る。
【0035】
図1を参照すると、マイクログリッドオペレーションをサポートするプラットフォームマイクログリッドシステム12が示される。本明細書において詳細に論じるように、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、マイクログリッドシステム設備に対して構造的支持を与えるためのプラットフォームスキッド14を備える。プラットフォームマイクログリッドシステム12は、プレハブ式マイクログリッド制御/供給パッケージを実現することにより、現場での設置、一体化、および/または運転開始における労苦の高さを軽減し得る。したがって、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、遠隔エリアにおけるマイクログリッドの迅速かつ確実な実装における問題の多くを、および/または利用可能なインフラストラクチャに対する自立型および/または半自立型の追加要素を確立することにおける問題の多くを軽減し得る。さらに、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、上述のような同様の課題に直面している再生可能エネルギーソリューションの一体化および/または展開を支援することができる。
【0036】
プラットフォームマイクログリッドシステム12は、マイクログリッド電力の制御および供給を行うための統御設備を備えるマイクログリッドオペレーションシステム16を備える。このマイクログリッドオペレーションシステム16は、プラットフォームスキッド14により支持され、プラットフォームスキッド14は、一体化されたプラットフォームおよびオペレーションシステムに高度のプレハブ性をもたらす。マイクログリッドオペレーションシステム16は、マイクログリッドオペレーションを統御するためのマイクログリッド制御システム18と、マイクログリッド制御システム18に従って1つ以上のロードバスに対してマイクログリッド電力を供給するための電力送達システム20と、を備える。
【0037】
図1に示すように、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、蓄電ハウジング26内に収容された蓄電デバイス24を備える蓄電システム22を備える。この例示の実施形態では、蓄電デバイス24は、バッテリとして形成され、いくつかの実施形態では電力を供給するための任意の蓄電様式を備えるように形成されてもよい。例示的には、蓄電ハウジング26は、例えば国際標準化機構(ISO)コンテナなどのインターモーダルコンテナとして形成される。かかるインターモーダルコンテナは、典型的には剛性壁部が規格寸法を有する構造フレームと一体化されることにより形成される。例えば、インターモーダルコンテナは、長さが20、30、または40フィートであり、幅および高さが8フィート×8.5フィートであることが可能であるが、特大サイズのインターモーダルコンテナは、高さが9.5フィートであり得る。いくつかの例では、インターモーダルコンテナの寸法は、本明細書においてさらに詳細に論じるように許容可能な範囲内において異なるものであってもよい。いくつかの実施形態では、蓄電ハウジング26は、支持構造部28から選択的に分離可能であるか否かにかかわらず、任意の適切なコンテナにより形成されてもよく、省かれてもよく、および/またはプラットフォームスキッド14とは別個に形成されてもよく、および/またはプラットフォームスキッド14により支持されなくてもよい。この例示の実施形態では、蓄電システム22およびすなわち蓄電ハウジング26は、プラットフォームスキッド14と一体化されたものとして例示的に具現化される。
【0038】
図1に示すように、プラットフォームスキッド14は、マイクログリッドシステム設備の取付けのための支持構造部28を備える。例示的には、支持構造部28は、鋼フレーム支持具として具現化された様々な構造部材により形成される。蓄電システム22は、一体的な連続構造を実現するための支持構造部28の一部として、支持構造部28に一体化される。
【0039】
支持構造部28は、下方セクション32および上方セクション34を備える。複数の垂直方向支持具36が、下方セクション32と上方セクション34との間に延在する。下方セクション32、上方セクション34、および垂直方向支持具36は、ベース支持構造部を共に形成する。このベース支持構造部は、蓄電システム22の蓄電ハウジング26と連結することによりプラットフォームスキッド14の構造部を形成する。
【0040】
下方セクション32は、プラットフォームスキッド14の端部40、42間において長手方向に延在する1対のベース部材38を備える。複数の部材44が、ベース部材38同士の間において横方向に延在して、ベース部材38同士を共に接合する。蓄電ハウジング26は、ベース部材38の頂部上において下方セクション32により支持される。上方セクション34は、プラットフォームスキッド14の端部40、42間において長手方向に延在する1対のベース部材46を備える。複数の横材が、ベース部材46同士の間に延在して、上方セクション34のベース部材同士を共に接合する。蓄電ハウジング26は、上方セクション34に連結される。本明細書においてさらに詳細に論じるように、蓄電ハウジング26は、支持構造部28の一部として、荷重(例えば設置された荷重物、設置荷重、および/または輸送荷重などによる、静荷重および/または動荷重など)に耐えるように一体化される上方セクション34および下方セクション32にロックされ得る。
【0041】
例示的には、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、太陽電池(PV)アレイ25を備える。このPVアレイ25は、太陽光からDC電力を直接的に発電するために構成された複数のPVセル27を備える。本明細書においてさらに詳細に論じるように、PVアレイ25は、電力を供給するためにPV端子接続部を介してマイクログリッドオペレーションシステム16と通信するように構成される。例示的には、PVアレイ25は、支持構造部28の上に取り付けられる。
【0042】
図2を参照すると、説明の容易化のために垂直方向支持具36および多数のPVセル27が除去された、支持構造部28が示される。この例示の実施形態では、電力送達システム20は、2つの電気車両充電端子60を備える。これらの電気車両充電端子60はそれぞれ、DC車両充電を実現するために電気車両に接続するように構成される。例示的には、電気車両充電端子60は、プラットフォームマイクログリッドシステム12の支持構造部28に固定される。電気車両充電端子60を有することにより、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、リソース不足のエリアにおいて高性能の電気車両充電を実現することが可能となる。例えば、プラットフォームマイクログリッドシステム12が電気車両充電端子60を備える場合には、このプラットフォームマイクログリッドシステム12は、電気車両の急速拡大を支援するためのグリッドインフラストラクチャが不十分である遠隔エリアにも配置することが可能となる。
【0043】
さらに、電気車両充電端子60を備えるプラットフォームマイクログリッドシステム12は、自給式電気車両充電プラットフォームを提供することも可能である。この自給式電気車両充電プラットフォームは、既存のインフラストラクチャとの複雑かつ高額な費用のかかる一体化を必要としない電気車両充電を即座に実現し得る。例えば、PVアレイ25は、蓄電デバイス24を充電するための即時給電を実現し得る。したがって、十分な電力グリッドインフラストラクチャを有する発展した地域においても、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、スタンドアロンの電気車両充電を提供することができる。さらに、本明細書においてさらに詳細に論じるように、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、例えば他の電力グリッドおよび/または発電機セットなどの他の電力リソースと通信するように実装することができる。
【0044】
さらに図2を参照すると、複数のモジュールセクション48、120により形成されたモジュール形態を有する下方セクション32が図示される。複数のモジュールセクション50、122により形成されたモジュール形態を有する上方セクション34が示される。これらのモジュールセクション48、50はそれぞれ、下方セクション32および上方セクション34をそれぞれ形成するように隣接するモジュールセクション48、50と共に接合するための対応する下方セクション32および上方セクション34のセグメント部分を形成する。
【0045】
例示的には、蓄電ハウジング26は、ロックアセンブリ52、54を介して支持構造部に連結される。例示的には、これらのロックアセンブリ52、54のそれぞれが、インターモーダルコンテナロックまたはISOコンテナロックとレシーバとして具現化される。適切なコンテナロックの非限定的な一例としては、Sea Box, Inc.,Cinnaminson, NJから市販のツイストロックおよび相補的なレシーバが含まれる。
【0046】
下方セクション32は、プラットフォームスキッド14に沿って長手方向に延在する支持スパイン35を備える。例示的には、この支持スパイン35は、支持構造部28における曲げに抵抗するためのねじり補強部材を形成する。上方セクション34は、プラットフォームスキッド14に沿って長手方向に延在する支持スパイン45を備える。例示的には、支持スパイン45は、支持構造部28における曲げに抵抗するためのねじり補強部材を形成する。いくつかの実施形態では、下方セクション32および上方セクション34の一方が、支持スパイン35、45を備えてもよく、下方セクション32および上方セクション34の他方は、この支持スパイン35、45を省いてもよい。
【0047】
図3および図4を参照すると、例示的には、ロックアセンブリ52は、水平方向ロックアセンブリとして構成される。これらのロックアセンブリ52はそれぞれ、上方セクション34および蓄電ハウジング26の一方の上に配置された雄構成要素として具現化されるロック部材56と、ロック部材56を受けるために上方セクション34および蓄電ハウジング26の他方の上に配置された雌レセプタクルとして具現化されるレシーバ部材58と、を備える。この例示の実施形態では、ロック部材56は、蓄電ハウジング26上のレシーバ部材58に係合するために上方セクション34から水平方向に延在する。ロック部材56は、レシーバ部材58に係合されている状態において、ロック位置とロック解除位置との間で動作されて、上方セクション34と蓄電ハウジング26との間の連結を選択的にロックすることが可能である。
【0048】
例示的には、ロックアセンブリ54は、垂直方向ロックアセンブリとして構成される。ロックアセンブリ52はそれぞれ、下方セクション32および蓄電ハウジング26の一方の上に配置された雄構成要素として具現化されるロック部材61と、ロック部材61を受けるために下方セクション32および蓄電ハウジング26の他方の上に配置された雌レセプタクルとして具現化されるレシーバ部材62と、を備える。例示の実施形態では、ロック部材61は、蓄電ハウジング26上のレシーバ部材62に係合するために下方セクション32から垂直方向に延在する。ロック部材61は、レシーバ部材62に係合されている状態において、ロック位置とロック解除位置との間で動作されて、上方セクション34と蓄電ハウジング26との間の連結を選択的にロックすることが可能である。
【0049】
次に図5および図7を参照すると、モジュールセクション48、50が、説明の容易化のために切り離して示されている。例示の実施形態では、下方セクション32および上方セクション34のためのモジュールセクション48、50は、相互に同様のものであるが、いくつかの実施形態では、それぞれ異なる基本部材および/または基本構造部により形成されてもよい。モジュールセクション48は、一対の長手方向セグメント70を備え、各長手方向セグメント70は、各ベース部材38の一部分を形成する。モジュールセクション50は、一対の長手方向セグメント72を備え、長手方向セグメント72は、各ベース部材46の一部分を形成する。モジュールセクション48、50が隣接するモジュールセクション48、50に接合されると、集合体としてのこれらのモジュールセクション48、50の長手方向セグメント70、72は、支持構造部28のベース部材38、46を共に形成する。図5においては、スキッド14の終端部として一方の横方向部材74に固定された端部部材77を備えるモジュールセクション48が示され、それに比して図7のモジュールセクション48は、端部部材77を有さない。
【0050】
各モジュールセクション48、50は、横方向部材74、76を備える。各モジュールセクション48は、セグメント70同士を共に連結するためにセグメント70同士の間に延在する一対の横方向部材74を備える。例示的には、これらの横方向部材74は、セグメント70に対して直交方向に配置される。各モジュールセクション50は、セグメント72同士を共に連結するためにセグメント72同士の間に延在する一対の横方向部材76を備える。例示的には、これらの横方向部材76は、セグメント72に対して直交方向に配置される。
【0051】
例示的には、横方向部材75が、長手方向セグメント70、72間に延在する。例示的には、この横方向部材75は、モジュールセクション48上の横方向部材74同士の間の中心に配置される。例示的には、横方向部材75は、モジュールセクション50上の横方向部材76同士の間の中心に配置される。
【0052】
各モジュールセクション48は、支持スパインセグメント78を備える。例示的には、各支持スパインセグメント78は、モジュールセクション48に対して支持を与えるために横方向部材74同士の間に延在する。モジュールセクション48が隣接するモジュールセクション48に接合されると、集合体としてのモジュールセクション48の支持スパインセグメント78は、例えば長手方向軸を中心とするねじりおよび/または長手方向軸に沿った曲げなどのねじれ支持を与える支持スパイン35を共に形成する。
【0053】
各モジュールセクション50は、支持スパインセグメント80を備える。例示的には、各支持スパインセグメント80は、モジュールセクション50に対して支持を与えるために横方向部材76同士の間に延在する。モジュールセクション50が隣接するモジュールセクション50に接合されると、集合体としてのモジュールセクション50の支持スパインセグメント80は、例えば長手方向軸を中心とするねじりおよび/または長手方向軸に沿った曲げなどのねじれ支持を与える支持スパイン45を共に形成する。
【0054】
例示的には、モジュールセクション48、50は、横つなぎ82を備える。例示的には、横つなぎ82は、各モジュールセクション48、50の中を対角線方向に延在するように配置される。例示的には、いくつかの横つなぎ82が、支持スパインセグメント78、80と、横方向部材74、76および長手方向セグメント70、72の少なくとも一方と、の間を連結する。他の横つなぎは、横方向部材74、76と、長手方向セグメント70、72または横方向部材75との間を連結する。
【0055】
図6を参照すると、支持スパインセグメント78、80の断面プロファイル84を明瞭化するために1つの横方向部材74、76が除去されたモジュールセクション48、50が示される。この断面プロファイル84は、一般的には、ベース部分86とベース部分86の横側部から延在するウイング部分88とを有する支持スパインセグメント78、80により形成される。例示的には、ベース部分86は、ベース90とベース90から延在する側部レッグ92とを備える台形形状輪郭部を有するように形成される。例示的には、ウイング部分88は、側部レッグ92の端部から横方向外方に延在する。例示的には、各ウイング部分88は、ベース94とベース94から延在する側部レッグ96とを備える台形形状輪郭部を有するように形成される。この例示の実施形態では、ベース部分86に連結された側部レッグ96は、対応する側部レッグ92に重畳するように形成されるが、いくつかの実施形態では、近位側部レッグ96は、省かれてもよく、ベース94は、ベース部分86に直接的に接合されてもよい。例示的には、ベース部分86の遠位に位置する側部レッグ96は、この側部レッグ96から突出する延長部98を備える。
【0056】
各支持スパインセグメント78は、少なくとも1つのケーブルチャネルセグメント110を形成する。例示の実施形態では、各支持スパインセグメント78は、ベース部分86の一方の横側部上に1つのケーブルチャネルセグメント110を形成する。各ケーブルチャネルセグメント110は、ケーブル配線が貫通延在し得るように、各横方向部材74、76中の開口112に整列される。モジュールセクション48、50が隣接するモジュールセクション48、50に接合されると、ケーブルチャネルセグメント110は、支持構造部28の長手方向に沿ったケーブル配線の延線を実現するためのケーブルチャネルを共に形成する。
【0057】
図8を参照すると、同様に形成されたモジュールセクション120、122が示される。例示的には、これらのモジュールセクション120、122は、モジュールセクション48、50とは異なる長手方向長さを規定し、例えば異なるサイズのインターモーダルコンテナなど、異なる寸法の蓄電ハウジング26を備えるために、マイクログリッドプラットフォームスキッド14の適合化を支援することができる。モジュールセクション120、122は、様々な長さのマイクログリッドプラットフォームスキッド114を共に形成するために、モジュールセクション48、50と共に適用することが可能である(または省くことが可能である)。
【0058】
例示的には、モジュールセクション120、122は、長手方向セグメント124を備える。これらの長手方向セグメント124は、他のモジュールセクション48、50、120、122の他の長手方向セグメント70、72、124と組み合わせることにより、下方セクション32および上方セクション34の長手方向ベース部材38、46を共に形成する。各モジュールセクション120、122は、長手方向セグメント124同士の間に延在する横方向部材126を含む。例示的には、各モジュールセクション120、122は、支持スパインセグメント128を含む。この支持スパインセグメント128は、横方向部材126同士の間に延在し、モジュールセクション48、50の支持スパインセグメント78、80と同様の断面プロファイルを有して形成される。
【0059】
さらに図8を参照すると、下方セクション32のモジュールセクション120は、ロックアセンブリ54を備えるが、上方セクション34の例示の実施形態では、ロックアセンブリ54は省かれ、スキッド14の長さの設定に応じて、ロックアセンブリ52が適用され得る。モジュールセクション120の例示の実施形態では、ロックアセンブリ54は、異なるサイズを有する蓄電ハウジング26を収容するために様々な位置間で動作可能な位置決め可能ロックアセンブリ130の一部として適用される。
【0060】
次に図9を参照すると、位置決め可能ロックアセンブリ130は、取付けプレート132を備え、この取付けプレート132は、モジュールセクション120に連結され、様々なサイズの蓄電ハウジング26に対応するために複数の位置においてロックアセンブリ54に選択的に連結するように適合される。この位置決め可能ロックアセンブリ130は、モジュールセクション120に固定された取付けプレート132を備える。例示的には、取付けプレート132は、長手方向セグメント124に固定される。例示的には、取付けプレート132は、複数の取付穴を備え、これらの取付穴は、様々な位置にロックアセンブリ54の固定具を受けるために取付けプレート132を貫通して形成される。例えば、例示的には、取付けプレート132は、厳密な長手方向寸法(例えば20フィート)を有する蓄電ハウジング26に対応する位置にロックアセンブリ54を取り付けるための取付穴セットと、±0.75インチ(例えば19.25インチ、20.75インチ等)の長手方向寸法を有する蓄電ハウジング26に対応する別の位置にロックアセンブリ54を取り付けるための1つ以上の他の取付穴セットと、を備える。例示の実施形態では、この1つ以上の他の取付穴セットは、長手方向寸法および/または横方向寸法におけるインターモーダルコンテナ標準公差および/または標準偏差に基づき一定増分で配置されるが、いくつかの実施形態では、蓄電ハウジング26の寸法の任意の様式の公差および/または偏差に対応した位置に配置されてもよい。モジュールセクション120に連結された位置決め可能ロックアセンブリ130が示されるが、位置決め可能ロックアセンブリ130は、任意のモジュールセクション48、50、120、122に連結されてもよい。
【0061】
次に図10を参照すると、隣接するモジュールセクション48、50、120、122を接合するためのプラットフォームマイクログリッドシステム12の連結システム140が示される。例示的には、連結システム140は、連結本体162と、この本体142に連結されたプレート144と、を備える。説明を目的として、隣接するモジュールセクション48および120が図示されるが、連結システム140は、任意の隣接するモジュールセクション48、50、120、122に対しても同様に適用可能である。以下においてさらに詳細に論じるように、例示的には、連結本体142は、隣接するモジュールセクション48、120のそれぞれの部分によって共に形成される。連結本体142およびプレート144は、引張部材を共に形成し、この引張部材は、曲げに抵抗するための下方セクション32および/または上方セクション34を形成する。
【0062】
連結本体142は、アーム148を有するベース146を備える。例示的には、ベース146は、隣接するモジュールセクション48、120のそれぞれの部分により共に形成される。図7および図8を手短に参照すると、モジュールセクション48、120はそれぞれ、ベース146の一部分とベース146から延在する1つのアーム148とを有する段状L字形状断面を画定するように形成される。長手方向セグメント70、124はそれぞれ、長手方向端部150に対して相補的に形成された長手方向端部152を備える。
【0063】
次に図10を参照すると、各連結本体142が、隣接するモジュールセクション48、120の隣接する長手方向端部150によって共に形成される。モジュールセクション48、120のセグメント70、124の長手方向端部150は、ベース146とベース146の両長手方向側部上のアーム148とを備える凹形状部を形成する。延長部156が、各アーム148からその長手方向に突出する。各延長部156は、水平方向から上方に向いた角度へとフレア形状を成す(図10の向きにおいて)。例えば、各延長部は、約1~約20度の範囲内の角度だけ上方へとフレア形状を成し得る。
【0064】
各プレート144は、ベース158およびアーム160を備える。例示的には、ベース158は、スキッド14の横方向に沿って延在する略平坦状部分として形成される。アーム160は、ベース158の両長手方向側部から延在する。アーム160はそれぞれ、連結本体142の延長部156に対して相補的に形成されたフレア状延長部として形成される。プレート144は、アーム160と延長部156との相補的係合および連結により連結本体142に接合され、例示的には対応する延長部156およびアーム160のそれぞれを介したボルト連結により連結本体142に接合される。連結本体142およびプレート144は、共に接合されると、曲げに抵抗するためにスキッド14の横方向に沿った幾何学形状を有する張力構造部を形成する。前述したように、連結システム140に関する詳細は、モジュールセクション48、120を使用する例に関連して説明されたが、連結システム140は、集合体としての支持構造部28の形成を支援するために、任意の対の隣接するモジュールセクション48、50、120、122と共に適用することができる。
【0065】
次に図11を参照すると、蓄電デバイス24に充電電力を供給するためにPVアレイ25と通信するマイクログリッド制御システム18を備える、マイクログリッドオペレーションシステム16の例示の構成が示される。例示的には、マイクログリッド制御システム18は、ロードバス15に対して供給される電力を統御するための電力調整システム(PCS)と、蓄電デバイス24への/からの電力を統御するためのエネルギー管理システム(EMS)と、ロードバス15へのおよび/またはロードバス15からのAC電力を統御するための電源管理システム(PMS)と、を備える。例示的には、マイクログリッド制御システム18は、関連補助機器を備え、例えばとりわけ、本開示のオペレーションを支援するための、絶縁および/または制御のためのスイッチ回路パネル(例えば開閉装置)、変換器/インバータ(例えばDC-DC変換器85、DC-AC変換器/インバータ87など)、断路器(例えば接触器89との断路器)、トリップユニット(例えばトリップユニット93)、関連のモータ、継電器(例えば保護継電器91)、配線/バスサービス、計器類、および/またはセンサを備える。
【0066】
マイクログリッド制御システム18の複数の部分、例えば限定するものではないがEMSおよび/またはPMSは、本明細書においてさらに詳細に論じるようにプロセッサ170のオペレーションにより事実上において部分的にまたは全体的に形成され得る。PCSは、マイクログリッド電源系経路および/またはメンテナンスのための構成を備えて、例えばマイクログリッドの所望の周波数、電圧、力率、あるいは有効電力および/または無効電力の維持などを行う。適切なPCSの非限定的な一例は、Go Electric, Inc., Anderson INにより市販されるようなLYNC Secure出力変換システムが含まれる。適切なマイクログリッドPCS技術の例に関する他の情報は、2019年6月18日に出願された特許文献1および2018年7月31日に出願された特許文献2の中にそれぞれ見ることができる。マイクログリッドオペレーションに関する部分を含むがそれに限定されないこれらの各出願公開の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0067】
例示的には、マイクログリッド制御システム18は、プロセッサ170、メモリ172、および通信回路174を備える。プロセッサ170は、メモリ172上に格納された命令を実行し、プラットフォームマイクログリッドシステム12および/または外部システムの部分との間において通信回路174を介して信号を通信する。マイクログリッド制御システム18は、マイクログリッドオペレーションの様々な部分に対してリソースを共有する単一のデバイスとして図示されるが、専用であるかまたはサブシステムにより部分的/全体的に共有されるかにかかわらず、オペレーションを統御するための任意の適切な個数および/または構成のプロセッサ、メモリ、および/または通信回路を備えてもよい。適切なプロセッサの例としては、特に1つ以上のマイクロプロセッサ、集積回路、システムオンチップ(SoC)が含まれ得る。適切なメモリの例としては、特に1つ以上の一次記憶装置および/または非一次記憶装置(例えば二次記憶装置、三次記憶装置等)、永久記憶装置、半永久記憶装置、および/または一時記憶装置、および/または、ハードドライブ(例えば磁気ドライブ、ソリッドステートドライブ)、光ディスク(例えばCD-ROM、DVD-ROM)、RAM(例えばDRAM、SRAM、DRDRAM)、ROM(例えばPROM、EPROM、EEPROM、フラッシュEEPROM)、揮発性メモリ、および/または不揮発性メモリを含むがこれらに限定されないメモリストレージデバイスが含まれ得る。通信回路としては、プロセッサオペレーションを促進するのに適した構成要素が含まれ得る。例えば、適切な構成要素としては、送信機、受信機、変調器、復調器、フィルタ、モデム、アナログ/デジタル(ADもしくはDA)変換器、ダイオード、スイッチ、演算増幅器、および/または集積回路が含まれ得る。
【0068】
図11に示すように、プラットフォームマイクログリッドシステム12は、発電機セット176と通信するように構成される。例示的には、発電機セット176は、約75kVAの典型的な定格電力を有した3相480V ACサービスを実現する、例えばディーゼル発電機、燃焼タービン発電機、および/または膨張タービン発電機などの従来の発電機として具現化されるが、いくつかの実施形態では、AC/DC、電圧、相、および/または定格電力を含むがこれらに限定されない、任意の適切な基準電力様式を含み得る。プラットフォームマイクログリッドシステム12に組み込まれるこの発電機セット176は、マイクログリッド制御システム18により統御されるマイクログリッドオペレーションに対して追加的な確実性を与え得る。マイクログリッド制御システム18は、PVアレイ25のみにより蓄電デバイス24を充電するように、ならびに利用可能な限りおよび/または必要に応じて蓄電デバイス24および/または発電機セット176の1つ以上からロードバス15に適切な電力を選択的に供給するように、動作され得るか、あるいはPVアレイ25が利用不可能である、望ましくない、および/または蓄電デバイス24を適切に充電することが不可能である場合に、発電機セット176を介して蓄電デバイス24を選択的に充電するように、ならびに所望に応じて蓄電デバイス24および発電機セット176の1つ以上からロードバス15に電力を選択的に供給するように、動作され得る。例示的には、PVアレイ25は、約75kWのDC電力である典型的な定格電力向けに具現化されるが、いくつかの実施形態では、AC/DC、電圧、相、および/または定格電力を含むがこれらに限定されない、任意の適切なローカル再生可能電力設定を含み得る。本開示内における適切なマイクログリッドオペレーション定格電力の非限定的な例としては、約20kVA~約1MVAの範囲内の定格電力が含まれ得る。
【0069】
図11では、ロードバス15は、マイクログリッド制御システム18により統御される、3相、60Hz、480VのACマイクログリッド出力サービスを提供するものとして例示的に示される。しかし、いくつかの実施形態では、ロードバスは、AC電力、および/または例えばDC充電端子60などのためのDC電力を含むがこれらに限定されない、任意の適切なマイクログリッド電力様式を含み得る。したがって、マイクログリッド制御システム18は、適切なマイクログリッドの通信、スイッチング、メンテナンス、モニタリング、および/またはマイクログリッドを動作させるための他の統御を実現し得る。
【0070】
次に図12を参照すると、送電網178と通信するように構成されたプラットフォームマイクログリッドシステム12が示される。送電網178は、ローカルインフラストラクチャAC送電網として具現化される。送電網178は、例えば発展地域の公共事業により維持される送電網などの信頼性の高い送電網であってもよく、または例えば開発途上地域のローカルグリッドなどのより信頼性のより低い送電網に相当するものであってもよい。マイクログリッド制御システム18は、送電網178、発電機セット176、蓄電デバイス24、および/またはPVアレイ25からのものと連係してプラットフォームマイクログリッドシステム12の電力を管理し得る。マイクログリッド制御システム18は、PVアレイ25のみにより蓄電デバイス24を充電するように、ならびに利用可能な限りおよび/または必要に応じて蓄電デバイス24、発電機セット176、および/または送電網178のうちの1つ以上からロードバス15に適切な電力を供給するように、動作され得るか、あるいはPVアレイ25が利用不可能であるもしくは蓄電デバイス24を適切に充電することが不可能である場合に、発電機セット176および/または送電網178を介して蓄電デバイス24を選択的に充電するように、動作され得る。マイクログリッド制御システム18は、マイクログリッドオペレーションの必要に応じて、蓄電デバイス24、発電機セット176、および送電網178のうちの1つ以上からロードバス15に対して電力を割り当てることが可能である。
【0071】
プラットフォームマイクログリッドシステム12は、マイクログリッド制御システム18に従って、好ましくは蓄電デバイス24から電力を供給するように動作され得る。プラットフォームマイクログリッドシステム12は、例えば再生可能エネルギー供給および/または自立型エネルギー供給を増加させるためなどに、蓄電デバイス24からの適切な電力の利用可能性に従いつつ必要に応じてのみ、発電機セット176および/または送電網178に依存するように動作されてもよい。いくつかの例では、マイクログリッド制御システム18は、バックアップ電源として蓄電デバイス24を動作させてもよく、これにより発電機セット176および/または送電網178の利用不可能期間(および/または望ましくない期間)にわたり、蓄電の少なくとも一部を温存することができる。
【0072】
図12に示唆するように、マイクログリッド制御システム18は、マイクログリッドオペレータ部分に従って所望に応じて送電網178と発電機セット176との間でAC電源を切り替えるように動作可能な切替えスイッチ180を備えてもよい。例示的には、この切替えスイッチ180は、発電機セット176および送電網178の一方から電力を選択的に供給するように動作可能な自立型電力切替えスイッチとして具現化される。マイクログリッド制御システム18は、例えばロードバス15などにおいてマイクログリッドの動作パラメータを判定することが可能であり、例えばマイクログリッドの位相などに従って電力を適切に伝送するように切替えスイッチ180を動作させ得る。例示的には、マイクログリッド制御システム18は、プラットフォームマイクログリッドシステム12に対して供給されるAC電力を統御するための電動式ブレーカとして具現化されたブレーカ182を備える。
【0073】
次に図13を参照すると、支持構造部28を部分的に囲むフェンシング184を備えるプラットフォームマイクログリッドシステム12が示される。例示的には、フェンシング184は、プラットフォームマイクログリッドシステム12をハードウェアへのアクセスから保護するための外観の優れた安全フェンシングとして具現化される。フェンシング184は、支持構造部28の外周部に沿って支持構造部28に装着されて、内部を隠蔽および/または保護し得る。外観的に好ましいフェンシングが、公共エリアにおいて工業設備が不快に目立つことを避けるために選択されてもよい。
【0074】
図14を参照すると、非モジュール式支持構造部28を用いた構成のプラットフォームマイクログリッドシステム12が示される。この非モジュール式支持構造部28は、上述のモジュールセクションと比較した場合に一般的に非モジュール式の長手方向部材を備える。蓄電ハウジング26は、ロックアセンブリを介してこの支持構造部28の一部分として一体化される。
【0075】
図15図17を参照すると、傾斜屋根を備える、およびユーザアクセス支援のためのキャットウォーク190として具現化された追加の支持部を有する、プラットフォームマイクログリッドシステム12が示される。例示的には、キャットウォーク190は、プラットフォームスキッド14に連結され、プラットフォームスキッド14から横方向に延在して、ユーザがアクセスのために歩行する/立つための格子板からなる足場エリア194を形成する。例示的には、1つのキャットウォーク190が、プラットフォームスキッド14の各横側部に配置される。
【0076】
各キャットウォークは、端部40、42の間に長手方向に延在する1対の長手方向支持部材192を備える。例示的には、一方の長手方向支持部材192は、プラットフォームスキッド14の対応する横側部のベース部材38に隣接して配置され、他方の長手方向部材192はプラットフォームスキッド14の対応する横側部のベース部材38から離間されて、足場エリア194を形成する。複数の横方向部材196(図21に示すような)が、各キャットウォーク190の長手方向支持部材192同士の間に延在し、足場エリア164を受けるために各長手方向支持部材192に連結する。例示的には、安全レール198および階段202が、外方の長手方向支持部材192に固定される。
【0077】
次に図18を参照すると、プラットフォームスキッド14は、プラットフォームスキッド1014として具現化され得る。プラットフォームスキッド14に関する他の開示は、具現化されるプラットフォームスキッド1014の具体的な開示と矛盾する場合を除いて、この具現化されるプラットフォームスキッド1014にも同様に当てはまる。プラットフォームスキッド1014は、鋼フレーム支持部として具現化された、例示的には様々な構造部材により形成される支持構造部1028を備える。蓄電システム22は、連続的な構造一体性をもたらすように、支持構造部1028の一部として支持構造部1028に一体化されるが、図18では説明の容易化のために除去されて示される。
【0078】
支持構造部1028は、下方セクション1032および上方セクション1034を備える。複数の垂直方向支持具1036が、下方セクション1032と上方セクション1034との間に延在し、複数のストラット1037が、上方セクション1034と下方セクション1032との間に(例えば長手方向および垂直方向に)斜めに延在して可撓性支持を与える。下方セクション1032、上方セクション1034、および垂直方向支持具1036は、蓄電システム22の蓄電ハウジング26と連結してプラットフォームスキッド1014の構造を画定するためのベース支持構造部を共に形成する。この例示の実施形態では、端部42の付近に位置する垂直方向支持具1036Aは、上方セクション1034と下方セクション1032との間において(例えば長手方向および垂直方向に)斜めに延在して、可撓性支持を与える。長手方向ベース部材1038は、ベース部材38とまったく同様に端部40、42間に延在する。
【0079】
例示的には、上方セクション1034および下方セクション1032はそれぞれ、特定のプラットフォームマイクログリッドシステムの要求に応じて様々な構成を可能にするために複数のモジュールセクション1048、1120、1050、1122によって選択的に形成される、モジュール形態を有する。図19に示すように、支持構造部1028の下方セクション1032は、曲げに抵抗するために長手方向ねじり支持部材を形成する支持スパイン1035を備える。いくつかの実施形態では、上方セクション1034が、支持スパイン1035を備えてもよい。
【0080】
図19を参照すると、支持スパイン1035は、下方セクション1032を長手方向に貫通して延在する。例示的には、支持スパイン1035は、1対のC字形状チャネル支持部材1202を備え、これらのC字形状チャネル支持部材1202は、長手方向長さ部分に沿って間隔をおいて横支持具1204により共に接合されて、支持スパイン1035を共に形成する。例示的には、これらのC字形状チャネル支持部材1202は、相互に対面状態に構成され、モジュールセクション1048、1120に対応するモジュールセクションにより画定される。ケーブルチャネルが、ケーブル配線の通過を可能にするように支持部材1202同士の間に形成される。この例示の実施形態では、各モジュール支持部材が、支持スパイン1035のセグメントを形成する少なくとも1つの支持スパインセグメントを備える。
【0081】
図20を参照すると、例示的には、蓄電ハウジング26は、ロックアセンブリ1052、54を介して支持構造部1028に連結される。ロックアセンブリ1052は、蓄電ハウジング26に上方セクション1034を連結するねじ山付きロッドおよび固定具として具現化され、例示的には、ロックアセンブリ54はそれぞれが、インターモーダルコンテナロックまたはISOコンテナロックおよびレシーバとして具現化される。いくつかの実施形態では、ISOロックおよびねじ山付きロッド/固定具が、支持構造部の一部分としてISOコンテナを一体化するために互換的に使用され得る。
【0082】
本開示内において、マイクログリッドプラットフォームシステム、ならびに関連のデバイスおよび方法は、無停電電源、エネルギー貯蔵、および/またはマイクログリッド制御の実現を可能にし、かようなサービスにピークカット、負荷シフト、および/またはデマンドレスポンスの機能を組み込むことを可能にする。かかるデバイス、システム、および方法は、一次発電オプションを与えることができる。すなわち、太陽光電力(および/または他の再生可能電力、例えば潮力、水力、および/または風力など)が、完全に一体化されたおよび/または予備運転開始されるマイクログリッド構成を実現することが可能である。かかるシステム12は、40、30、および/または20フィートのISOコンテナのフットプリントに対応し得る。かかるシステム12は、パッドおよび/またはトレーラへの取付けが可能であってもよい。かかるデバイス、システム、および方法は、オープンプロトコル通信手段を実装してもよい。
【0083】
本開示内において、マイクログリッドプラットフォームシステム、ならびに関連のデバイスおよび方法は、ピークカットを緩和し、クリーンエネルギーを最適化し、送電網停電時におけるエネルギー供給強靭性を収益化し、サービス型マイクログリッド(MaaS)の提供を強化するために実施され得る。かかるデバイス、システム、および方法は、可搬性を有する、自由度が高い、および/または包括的であることが可能な、オールインワンマイクログリッドを提供することができる。かかるデバイス、システム、および方法は、自由度が高い、費用対効果が高い、および/または迅速展開が可能である単体の送達可能なシステムにおいて、電力供給強靭性を容易に実現可能にすることができる。かかるデバイス、システム、および方法は、デマンドレスポンスを可能にするもの、および/または事業サイドに制御部がすべて備わったものを含むSCADA適合性を有するものであることが可能である。かかるデバイス、システム、および方法は、送電網がダウンした場合でも電力ユーザが運転状態を維持しPV利用を続けられるような、定量化の可能な供給強靭性を提供することが可能である。かかるデバイス、システム、および方法は、システム全体の需要を軽減するための自動ピークカットおよび/または負荷シフトを提供することが可能である。かかるデバイス、システム、および方法は、ユーザが低いコスト負担および/またはオペレーションに対する影響にてデマンドレスポンスプログラムに容易に登録できるようにすることができる。かかるデバイス、システム、および方法は、太陽エネルギーによる例えばネットメータリングスキームによる送電網オペレーションの非最適化ではなく、供給強靭性、ピークマネージメント、および/またはエネルギー効率に対する太陽エネルギー寄与を可能にする。かかるデバイス、システム、および方法は、標準的なISOコンテナの適用による自由度の高い展開を可能にする、および/またはユーザのニーズに基づきパッド取付け式および/またはトレーラ取付け式として展開することができる。
【0084】
上記においていくつかの例示の実施形態を詳細に説明したが、記載したようなおよび添付の特許請求の範囲において定義されるような本開示の範囲および趣旨内において、バリエーションおよび変形が可能である。
【符号の説明】
【0085】
12 プラットフォームマイクログリッドシステム
14 プラットフォームスキッド
15 ロードバス
16 マイクログリッドオペレーションシステム
18 マイクログリッド制御システム
20 電力送達システム
22 蓄電システム
24 蓄電デバイス
25 太陽電池(PV)アレイ
26 蓄電ハウジング
27 PVセル
28 支持構造部
32 下方セクション
34 上方セクション
35 支持スパイン
36 垂直方向支持具
38 ベース部材
40 端部
42 端部
44 部材
45 支持スパイン
46 ベース部材
48 モジュールセクション
50 モジュールセクション
52 ロックアセンブリ
54 ロックアセンブリ
56 ロック部材
58 レシーバ部材
60 電気車両充電端子
61 ロック部材
62 レシーバ部材
70 長手方向セグメント
72 長手方向セグメント
74 横方向部材
75 横方向部材
76 横方向部材
77 端部部材
78 支持スパインセグメント
80 支持スパインセグメント
82 横つなぎ
84 断面プロファイル
85 DC-DC変換器
86 ベース部分
87 DC-AC変換器
88 ウイング部分
89 接触器
90 ベース
91 保護継電器
92 側部レッグ
93 トリップユニット
94 ベース
96 側部レッグ
98 延長部
110 ケーブルチャネルセグメント
112 開口
114 マイクログリッドプラットフォームスキッド
120 モジュールセクション
122 モジュールセクション
124 長手方向セグメント
126 横方向部材
128 支持スパインセグメント
130 位置決め可能ロックアセンブリ
132 取付けプレート
140 連結システム
142 連結本体
144 プレート
146 ベース
148 アーム
150 長手方向端部
152 長手方向端部
156 延長部
158 ベース
160 アーム
162 連結本体
164 足場エリア
170 プロセッサ
172 メモリ
174 通信回路
176 発電機セット
178 送電網
180 切替えスイッチ
182 ブレーカ
184 フェンシング
190 キャットウォーク
192 長手方向支持部材
194 足場エリア
196 横方向部材
198 安全レール
202 階段
1014 プラットフォームスキッド
1028 支持構造部
1032 下方セクション
1034 上方セクション
1035 支持スパイン
1036 垂直方向支持具
1037 ストラット
1038 長手方向ベース部材
1048 モジュールセクション
1052 ロックアセンブリ
1202 支持部材
1202 C字形状チャネル支持部材
1204 横支持具
1036A 垂直方向支持具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【国際調査報告】