(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】ライブパフォーマンスの際に音声を制御するためのオーディオ制御モジュール及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04R 3/00 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
H04R3/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574860
(86)(22)【出願日】2022-06-01
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 EP2022064986
(87)【国際公開番号】W WO2022253933
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523454991
【氏名又は名称】サウンドシェル アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】シグルズソン ビョルン
【テーマコード(参考)】
5D220
【Fターム(参考)】
5D220EE01
5D220EE05
5D220EE07
5D220EE11
5D220EE47
(57)【要約】
少なくとも1つのオーディオ音源から出力される制御された音声を提供するためのオーディオ制御システムであって、少なくとも1つのオーディオ制御モジュールと、ミキサモジュールと、を備え、ミキサモジュールは、オーディオ制御モジュールに接続するための複数の入力コネクタを備える。システムはさらに、入力コネクタに接続された処理部を備え、処理部は、少なくとも1つのオーディオ制御モジュールからオーディオ信号を受信し、信号を組み合わせて、ミキシング処理された所望の出力オーディオ信号を出力するために構成されている。各オーディオ制御モジュールは、ハウジングと、電気信号ケーブルを接続するために構成された少なくとも4つのオーディオ入力コネクタと、入力コネクタに接続され、入力コネクタを介して受信した信号を処理するために構成された処理部と、処理部によって処理された信号を少なくとも送信することによって他のオーディオ制御モジュールと通信するための通信手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブパフォーマンスの際に音声を制御するためのオーディオ制御モジュールであって、
底部、壁及び蓋部を有するハウジングと、
電気信号ケーブルを接続するために構成された少なくとも4つのオーディオ入力コネクタと、
前記入力コネクタに接続され、前記入力コネクタを介して受信した信号を処理するために構成された処理部と、
前記処理部によって処理された信号を少なくとも送信することによって他のオーディオ制御モジュールと通信するために構成された通信手段と、
を備えていることを特徴とするオーディオ制御モジュール。
【請求項2】
前記処理部に接続されたアナログコネクタを備えており、
前記処理部はアナログ信号を処理するため、及び/又はアナログ信号をデジタル信号に変換するために構成されている、
請求項1記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項3】
前記処理部に接続されたデジタルコネクタを備えている、
請求項2記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項4】
ディスプレイ部を備えており、
前記ハウジングは前記ディスプレイ部を収容するように構成されている、
請求項1記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項5】
前記ディスプレイ部のスタンドを備えており、
前記スタンドはスタンド脚とディスプレイベースとを備えており、
前記ハウジングは前記スタンド脚を当該ハウジング内部に収容するために構成されている、
請求項4記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項6】
前記スタンド脚は少なくとも2つの長寸部材を有し、
2つの前記各長寸部材は、互いに固定的に嵌合するための相補的な形状のエッジ領域を有する、
請求項1から5までのいずれか1項記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項7】
相補的な形状の前記エッジ領域を互いにロックするためのロック手段を備えている、
請求項6記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項8】
前記アナログコネクタの数は4、8又は12である、
請求項1から7までのいずれか1項記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項9】
少なくとも1つのオーディオ音源から出力される制御された音声を提供するためのオーディオ制御システムであって、
請求項1から8までのいずれか1項記載の少なくとも1つのオーディオ制御モジュールと、ミキサモジュールと、を備えており、
前記ミキサモジュールは、前記オーディオ制御モジュールに接続するための複数の入力コネクタと、前記入力コネクタに接続された処理部と、を備えており、
前記処理部は、前記少なくとも1つのオーディオ制御モジュールからオーディオ信号を受信し、前記信号を組み合わせて、ミキシング処理された所望の出力オーディオ信号を出力するために構成されている
ことを特徴とするオーディオ制御システム。
【請求項10】
前記ミキサモジュールは、前記処理部に設けられたコンピュータプログラムを備えている、
請求項9記載のオーディオ制御システム。
【請求項11】
前記処理部に接続されて前記オーディオ信号を操作するために使用可能な入力装置、例えばキーボード、スライダ及び/又はポインティングデバイスを備えている、
請求項9又は10記載のオーディオ制御システム。
【請求項12】
前記オーディオ制御モジュールを前記ミキサモジュールに接続するためのデジタルコネクタを備えている、
請求項9から11までのいずれか1項記載のオーディオ制御システム。
【請求項13】
前記ミキサモジュールはハウジングを備えており、
前記入力装置は、前記ハウジングに挿入可能又は引出し可能なスライド部に配置されている、
請求項9から12までのいずれか1項記載のオーディオ制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はオーディオ制御モジュールとオーディオ制御システムとに関するものである。
【背景技術】
【0002】
音楽は、一般にオーディオミキサと称される装置を使用して再生及び/又は録音されることが多い。オーディオミキサは、オーディオ信号を生成する複数のデバイスからオーディオ信号(入力信号)を受信し、スピーカ等の1つ又は複数のオーディオデバイスにオーディオ信号(出力信号)を出力する機能を備えるものである。オーディオミキサは通常、受信したオーディオ信号の特性を調整するメカニズムを備えており、かかるメカニズムには、ゲインを調整したり、高信号領域、中程度信号領域及び低信号領域を均等化処理したり、ステレオ信号を左右の信号間でパン移動したり、信号のボリューム(又はレベル)を調整したりするためのメカニズムが含まれる。
【0003】
その後、上述のメカニズムによって操作された個々のオーディオ信号はサミング処理され、サミング処理されたオーディオ信号が生成される。このサミング処理されたオーディオ信号は、コンプレッサメカニズム及び/又はボリューム制御メカニズム等のメカニズムによってさらに処理されてオーディオ信号出力を生成することができる。
【0004】
上述のメカニズムは、ミキサのユーザがアクセス可能な制御部と連動し、ユーザはこの制御部を操作して、所望のオーディオ信号出力を達成することができる。このオーディオ信号出力は、視聴及び/又は録音のために1つ又は複数のデバイスに出力されることができる。
【0005】
オーディオ信号を処理するデジタルミキサは一般に、多数の入力チャネル及び出力チャネルを有する。これらの各チャネルごとにリミッタ、コンプレッサ、イコライザ、フェーダ、パン、パッチステータス、及びON等の多数のパラメータを設定することができ、逆に、デジタルミキサに所望のアクションを行わせるために上記の多数のパラメータを設定する必要がある。
【0006】
入力チャネルは、複数のマイクロフォン、電気楽器又は電子楽器その他の外部機器(マイクロフォン/ライン入力信号)から受信してミキサ信号に入力し、信号入力部は、入力信号に対して所望のミキシング処理を行い、これにより得られたミキシング処理後の信号を、コンソールの信号出力セクションを構成する複数の出力チャネルに転送するようにプログラミングされている。一般的に、個々の入力チャネルの信号はヘッドアンプによって増幅されてからミキシング処理部に配布され、ミキシング処理部は各信号の周波数特性及びレベルを調整し、その後、プログラミングされた組み合わせで信号に対してミキシング処理を行う。その後、このようにミキシング処理された各信号は出力フェーダによって所望の出力レベルに設定された後、出力チャネルの1つに転送される。
【0007】
上述のシステム及びデバイスは精巧かつ高価であることが多く、実際には、プロのユーザやコンサート主催者又はコンサート会場でしか利用することができず、個人の音楽家又は楽団/音楽グループはレンタル機器に頼らざるを得ず、かかるレンタル機器の使用は個人の音楽家等の経済力を損なうことが多い。
【0008】
なお、以下では音楽の演奏について本発明を説明するが、演劇その他の種類のライブパフォーマンス等の他のパフォーマンスに対しても本発明を実施することができる。
【0009】
メディアシステムの典型的な要素には、電気信号(又はオーディオ信号)に変換可能な音声を生成できる1つ若しくは複数の楽器、例えば1つ若しくは複数のエレクトリックギター、ベースギター、アコースティックギター、キーボード、パーカッション、マイクロフォン、シンセサイザ等の1つ若しくは複数の楽器、及び/又はビデオレコーダ等のビデオ信号に変換可能な音声を生成できる1つ若しくは複数の楽器が含まれ得る。メディアシステムは、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、レコード、カセット、及び1つ又は複数のコンピュータ等に記録されたオーディオ及び/又はビデオ信号を含むこともできる。メディアシステムはさらに、オーディオ及び/又はメディア信号の操作を行うことができるプログラム、例えばコンピュータ又はiPad(登録商標)/タブレット上で実行可能なプログラム等を含むこともできる。デバイスに入力可能な信号の数及び種類は限られており、ポータブルメディアデバイスの機能をユーザのメディアシステムに完全に組み込むことができるデバイスの能力も限られている。
【発明の概要】
【0010】
本発明の課題は、ライブパフォーマンスの際に音声を制御するためのオーディオ制御モジュール及びオーディオ制御システムを提供することである。
【0011】
本発明の他の一課題は、ユーザのメディアシステムの1つ又は複数のコンポーネントに1つ又は複数のポータブルメディアデバイスの機能を当該ユーザが統合できるシステムを提供することである。
【0012】
本発明の課題は、特許請求の範囲に記載された構成要件により解決される。
【0013】
一実施形態では、ライブパフォーマンスの際に音声を制御するためのオーディオ制御モジュールは、底部、壁及び蓋部を有するハウジングと、電気信号ケーブルを接続するために構成された少なくとも4つの入力コネクタと、前記入力コネクタに接続され、前記入力コネクタを介して受信した信号を処理するために構成された処理部と、を備える。
【0014】
一実施形態では、少なくとも1つのオーディオ音源から出力される制御された音声を提供するためのオーディオ制御システムであって、先行の請求項のいずれか1項記載の少なくとも1つのオーディオ制御モジュールと、ミキサモジュールと、を備えており、前記ミキサモジュールは、前記オーディオ制御モジュールに接続するための複数の入力コネクタと、前記入力コネクタに接続された処理部と、を備えており、前記処理部は、前記少なくとも1つのオーディオ制御モジュールからオーディオ信号を受信し、前記信号を組み合わせて、ミキシング処理された所望の出力オーディオ信号を出力するために構成されている。
【0015】
本システムは、音楽家から消費者/視聴者へのオーディオ信号の信号フローが改善されたフレキシブルなシステムを提供する。各ユーザ/音楽家はそれぞれ、自身の音声を制御するための自身のオーディオ制御モジュールを有し、このオーディオ制御モジュールは場合によっては、接続されたユーザから各ユーザ/音楽家がオーディオ/音声をどのように受け取るかも制御するために用いられる。最適な全体音声を聴衆に提供するためにさらなる処理を行うため、全てのオーディオ制御モジュールを1つのミキサ部に接続することができる。
【0016】
以下、事例を用いて添付図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の各種オーディオ制御モジュール例を示す図である。
【
図2】
図1のモジュールのうち2つのモジュールの拡大図である。
【
図4a】モジュールの2つの状態の例を示す図である。
【
図4b】モジュールの2つの状態の例を示す図である。
【
図5】折り畳み/展開プロセス中のモジュールの一例を示す図である。
【
図6】ディスプレイが挿入されていない展開した状態のモジュールの一例を示す図である。
【
図8a-8b】スタンドの接続部を備えたモジュールの一例を示す図である。
【
図12】スタンドに取り付けられたミキサの一例を示す図である。
【
図13】ミキサのソフトウェアのインタフェースの一例を示す図である。
【
図14a-14d】ミキサを制御するために使用されるインタフェースを示す図である。
【
図15a-15d】ミキサを制御するために使用される別のインタフェースを示す図である。
【
図16a-16d】ミキサを制御するために使用される別のインタフェースを示す図である。
【
図17a-17d】ミキサを制御するために使用される別のインタフェースを示す図である。
【
図18a-18d】ミキサを制御するために使用される別のインタフェースを示す図である。
【
図19a-19b】ミキサを制御するために使用される別のインタフェースを示す図である。
【
図20a-20d】ミキサを制御するために使用される別のインタフェースを示す図である。
【
図21a-21b】モジュールの複数の異なる設計例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の各種オーディオ制御モジュール10,20,30及びミキサモジュール40の例を示している。これらのオーディオ制御モジュール及びミキサモジュールは、相互接続されて1つのオーディオ制御システムを構成可能であるそれぞれ独立したモジュールである。上記の各オーディオ制御モジュール又は一部のオーディオ制御モジュールは、スタンド50とスタンド脚60とを備えることができ、又は、1つ若しくは複数のスタンドをオーディオ制御システムの一部とすることができる。
【0019】
オーディオ制御モジュール10,20,30の機能及びコンポーネントは基本的に同じであるが、各オーディオ制御モジュール10,20,30のサイズは異なっており、ユーザの要請及び経済性に応じてオーディオ制御モジュール10,20,30を選択可能となっている。各モジュールは、少なくともユーザ自身の音声を制御するために必要な機能を、当該ユーザに提供する。各モジュールを互いに接続して、スピーカを介してシステムから出力される音声の完全制御を行うシステムを構成し、視聴者に対して最適なエクスペリエンスを提供することができる。これが本発明の特異な特徴の1つであり、これにより各演者が自身のオーディオ制御モジュールを取得すると共に、他の演者と共同で1つの完全なオーディオ制御システムを実現することができる。各オーディオ制御モジュールはコンパクトかつ可搬性であり、このことは、頻繁に移動して多くの種々の現場に出向く音楽家にとって重要な点である。
【0020】
「音声」、「オーディオ出力」及び「オーディオ信号」との用語は、本願明細書全体を通じて互換可能に扱われ、視聴者又は聴衆によって聴取可能となる製品を表現する用語である。
【0021】
図2にオーディオ制御モジュール10及び20が示されており、これらは本発明のオーディオ制御モジュールの最も簡単な実施形態である。これらの各オーディオ制御モジュール10及び20は、底部12,22、壁13,23及びカバー14,24を有するハウジング11,21と、オーディオ制御モジュールに電気信号ケーブルを接続するために構成された複数のコネクタ15,25と、を備えている。コネクタ15,25は、例えばマイクロフォン、電気又は電子楽器、及びその他の外部装置等の接続された装置からアナログ音声信号を受信するための少なくとも4つの入力コネクタを備えている。コネクタ15,25は、処理されたオーディオ信号並びに/又は制御及び通信信号を表すデジタル信号を送信及び/又は受信するためのデジタルコネクタも備えている。
【0022】
デジタルコネクタは例えば、オーディオ制御モジュールをミキサモジュールに接続するために構成されたものである。
【0023】
本実施形態のオーディオ制御モジュールは、電源スイッチ16,26と、当該オーディオ制御モジュールに給電するための電力入力部と、を備えている。これに代えて、オーディオ制御モジュールは入力コネクタを介して電力を受け取ることができる。
【0024】
ハウジング11,21内部には、アナログ及び/又はデジタル入力コネクタ15,25に接続された処理部が配置されており、この処理部は、当該入力コネクタを介して受け取った信号を処理するために構成されたものである。
【0025】
デジタルオーディオ信号及び電力信号は好適には低電力ケーブル上で伝送され、これは例えば、ISOカテゴリ5(「CAT5」)若しくはカテゴリ6ケーブル又はその改良バージョン等である。例えば、CAT5ケーブルは4芯スピーカ電線と組み合わされて、デジタルオーディオ及び通信信号と、アンプ用の可変電力信号との両方を伝送する改良CAT5ケーブルを構成することができる。低電圧/低電流用のケーブルを含めた他の種類のケーブルを用いることも可能である。
【0026】
ユーザにより選択された装置が入力コネクタを介してオーディオ制御モジュールに接続され、処理部は設定に応じて入力信号を処理する。この設定は、ユーザによって設定することができ、又は事前設定とすることができる。ユーザは、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ポータブルメディアデバイス等の外部処理装置に接続することにより、上記の設定を調整することができる。処理部は、例えばAudinate社のDante(商標)システム等の市販のオーディオ処理ソフトウェアを備え、又はこれに接続されることができる。Danteは、標準的なイーサネットネットワークを介して無圧縮のマルチチャネル低レイテンシーデジタルオーディオを提供する、ソフトウェアとハードウェアとネットワークプロトコルとの複合体である。
【0027】
図3並びに
図4a及び
図4bに他の実施形態のオーディオ制御モジュール30が示されている。このモジュールは基本的に
図2のオーディオ制御モジュール10及び20と同一であるが、幾つかの追加機能を備えている。このモジュール30は上部分31と下部分32の2つの部分を有し、これらの両部分を覆うハウジング39によって覆われている。オーディオ制御モジュール30の全ての動作要素がハウジング39内の2つの部分31,32内に配されており、ハウジングは開閉可能となっている。上部分及び下部分は本実施形態ではヒンジ38によって互いにヒンジ連結されており、これによって両部分の開閉が容易になっている。
図4a及び
図4bは、外部のハウジングが無い開状態のオーディオ制御モジュール30を示す。
図4aでは全ての動作要素がハウジング内部に入れられているのに対し、
図4bには同じ実施形態が示されているが、上部分31の要素が除かれている。
【0028】
ハウジングの下部分32の内側には、処理部35、コンピュータ36、コネクタ33及び電源スイッチ37のためのスペースが設けられている。コンピュータは、タブレットコンピュータその他コンピュータプログラムを実行し処理可能である適切な計算機等の任意のコンピュータとすることができる。コンピュータは、例えば上記のDante(商標)システム等の他の処理/計算機に接続されることができる。一部の実施形態では、処理部35とコンピュータ36とを同じ処理装置に組み込むことができる。上部分31にはMIDI(登録商標)部34のためのスペースが設けられている。全ての部品がハウジングから取り出すことができるが、通常は使用の際に取り出されるのはMIDI(登録商標)部34のみである。MIDI(登録商標)部34はMIDI(登録商標)コントローラ344とディスプレイベース34とを備えている。ディスプレイベース34は、iPad(登録商標)その他の種類のディスプレイデバイスの支持台を提供する。iPad(登録商標)又はディスプレイデバイスは上部分に、ディスプレイベース34と接触して保管することができる。ディスプレイベース34はスタンド脚に接続可能であり、これにより、ユーザがディスプレイデバイスにアクセスしやすくするスタンドが提供される。スタンド脚は2対の脚部分61,62を有し、これらはハウジング内にて上部分31で保管可能である。本実施形態例では、上部分はディスプレイベース34の各側に、2対の脚部分61,62の形状及びサイズに合わせた2つの脚コンパートメントを有する。スタンドについては下記にて詳細に説明する。
【0029】
図5~8は、折り畳み/展開プロセスの複数の異なるステップにおける一例のミキサモジュール40の細部を拡大し、その機能を示す図である。
【0030】
モジュールの設計及び構造は、例えば軽量の構造あるいは高剛性の構造等に応じて変わり得る。
図21に、
図5~8の例の2つの設計変形形態を示している。
【0031】
ミキサモジュール40も上記のモジュールと同様、底部、壁及びカバーを有するハウジング41と、オーディオ制御モジュールに電気信号ケーブルを接続するために構成された少なくとも4つの入力コネクタ46と、を備えている。入力コネクタは一実施形態では、ミキサモジュールにデジタル信号を送信するためのデジタルコネクタである。ハウジング41内部には、入力コネクタ46に接続された処理部が配置されており、この処理部は、当該入力コネクタを介して受け取った信号を処理するために構成されたものである。
【0032】
このモジュールは上部分41と下部分42の2つの部分を有し、これらはハウジングを囲う。上部分と下部分とはヒンジ連結されており、上部分41と下部分42とを互いに折り重ねてミキサモジュールを折り畳んで輸送することができ、また使用の際にはミキサモジュールを展開することができる。ハウジング41内部には、入力コネクタ46に接続された処理部が配置されており、この処理部は、当該入力コネクタを介して受け取った信号を処理するために構成されたものである。処理部は、入力信号を処理するためのコンピュータプログラムを実行するために適したコンピュータとすることができる。処理部には、例えばタッチスクリーン等のディスプレイ44が接続されており、処理部は、処理とユーザとの間のインタフェースとなるコンピュータプログラム(ソフトウェア)を備えることができ、これによりユーザが信号処理を調整することができる。
【0033】
入力信号は、上記の通りデジタルオーディオ信号である。ミキサモジュール40は1つ又は複数のオーディオ制御モジュールからデジタルオーディオ信号を受信し、この信号を組み合わせて、ミキシング処理された所望の出力オーディオ信号を出力することができる。ミキサモジュールは典型的にはサウンドエンジニアによって動作し、サウンドエンジニアは、当該ミキサモジュール40の処理部に設けられたコンピュータプログラムにより設定されたユーザインタフェースを操作することにより入力オーディオ信号の処理を制御することができる。
【0034】
ミキサモジュール40は、処理部に接続されてオーディオ信号を操作するために使用可能な他の入力装置、例えばキーボード43、スライダ49及びMIDI(登録商標)コントローラ42,45を備え、又は当該入力装置に接続されている。入力装置は全てスライド部に配置されており、このスライド部は、輸送の際又はアイドリング期間中はミキサモジュール40に挿入され、使用時に引き出されることができる。
【0035】
ディスプレイ44は、互いに折り重ね可能に接続された2つの部分441,442を有し、これらの部分441,442は例えばヒンジ機構によって接続されている。これにより、上部分41と下部分42とを折り重ねたときに、これに応じて上記のディスプレイ部分441,442も折り重なる。
図5にこのプロセスが示されている。
図5aは、展開されて使用可能状態となっているミキサモジュール40を示す。
図5bでは、上部分が下部分に向かって折り畳まれている途中の状態であり、入力装置が設けられたスライド部がディスプレイ下部分442の下方のモジュールの中心に向かってスライドすることにより、当該スライド部の一部がハウジングに挿入されている。
図5cでは、上部分41と下部分42とが完全に折り重ねられ、輸送可能な状態のコンパクトなモジュールとなっている。上部分41及び下部分42は、ミキサモジュール40を折り畳みポジションにロックするためのロック手段を備えることができる。このロックは輸送のために行うことができるが、オーディオ処理の改ざんを防止するために使用中にロック手段をロックすることも可能である。
【0036】
図6は、ディスプレイが設けられていない状態のミキサモジュール40を示す。ミキサモジュールは、ディスプレイが設置されるときに各ディスプレイ部分を支持して保持する支持部491,492を備えている。
【0037】
図8は、スタンド50の接続部を備えたオーディオ制御モジュールの一例を示す。
【0038】
図8aは、スタンドが取り付けられる前のモジュールを示しており、
図8bは接続部に取り付けられた状態のスタンドを示す。
【0039】
接続部は、オーディオ制御モジュール30のベースプレート91に接続された雄部分92を備えている。ベースプレート91は、使用時以外の際にオーディオ制御モジュール30の下部分31に挿入されると共に、スタンドを取り付けるために引き出されることができる。スタンド50はスタンド脚60と、MIDI(登録商標)コントローラ51を備えたMIDI(登録商標)部50と、ディスプレイベース53と、を備えている。ディスプレイベース53は、iPad(登録商標)52、Android(登録商標)タブレットその他ソフトウェアモジュール/アプリを実行可能な他のディスプレイデバイスを収容するように設計されている。iPad(登録商標)52は、処理部35へのインタフェースを提供するためのソフトウェアを備えている。
【0040】
MIDI(登録商標)コントローラは典型的には、演者が押したり、叩いたり、吹いたり、又はタッチする何らかの種類のインタフェースを備えている。かかるアクションによってMIDI(登録商標)データ(例えば演奏される音符及びその強度)が生成され、このMIDI(登録商標)データはその後、MIDI(登録商標)互換性の音声モジュール、シンセサイザ又はコンピュータに送信されることができる。
【0041】
図9にスタンド脚60の一例を示す。スタンド脚60は本例では2つの部品を有するが、スタンド脚60の部品数は当該スタンド脚60の所望の高さを達成するために調整可能であるから、部品数を2より多くし又は少なくすることができる。
図8のスタンド脚60では、部品数は4つとなっている。同図中ではスタンド脚の2つの部品が長寸部材61,62の形態となっているのが示されており、これらの長寸部材61,62が互いに接続されて1つの脚を構成するようになっている。上部要素61は一端に、上記のようなディスプレイベースに接続するための接続部分65を備えている。上部要素61の他端には、下部要素62の一端の相補的部分に接続するように形成された連結部分63が設けられている。下部要素62の他端には、
図9にて説明するようにスタンド接続部の雌部分66が設けられている。
【0042】
図10はスタンド脚の細部図である。
図10a及び
図10bは、スタンド脚60の上部分の接続部分65に接続されるように形成された接続部64の例を示している。
図10c及び
図10dは、上下の長寸部材61,62を相互接続して保持するための相互接続機構63を示している。相互接続機構63は相補的な形状のエッジ領域67,68を有し、雄エッジ領域67を雌エッジ領域68に挿入して固定嵌合できるようになっている。2つの長寸部材を互いにロックするためのロック手段が設けられている。このロック手段は例えば、ロック切欠部70に固定されるように構成されたラッチ69とすることができる。
【0043】
図11は3種類のスタンド55,56,57の例を示す。これらの各種スタンドはそれぞれ異なる機能を有し、55は最も簡単なスタンドであり、57は、最も多くの機能を有する最も精巧なものである。これらのスタンドは全て、アプリ又はコンピュータプログラムの形態のソフトウェアを実行して表示することができるディスプレイ58を備えている。スタンド55,56,57は全てスタンド脚59に接続されており、このスタンド脚59は例えば、上記の図のうちの1つのスタンド脚である。
【0044】
図12は、スタンド80に取り付けられた状態のディスプレイ部81の一例を示している。ディスプレイ部81は上記のように、例えばiPad(登録商標)、Android(登録商標)タブレット、その他ミキサディスプレイソフトウェアがインストールされた他のタブレットコンピュータである。もちろん、スタンドに組み込まれた専用のミキサディスプレイを設けることも可能である。
【0045】
ミキサディスプレイ81は、ミキサを動作させるために必要な機能を備えている。かかる機能は、以下の機能のうち1つ又は複数の組み合わせとすることができる。
1.全体像及びスタート点を提供するホームページ、
2.各種プラグイン等を表示するチャネルオーバービュー、
3.システムへの全てのチャネル入力を表示するオールページ。ここでは例えば60個のチャネルを設けることができ、これら60個のチャネルは、各ページをスワイプ又は前のページ若しくは次のページに移動することによりアクセス可能な複数のページに分類することができる(例えば、各ページ20のチャネルを分類することができる)、
4.AUXチャネル。この補助チャネルは、ソフトウェアがアクセスして例えばモニタ、インイヤー型システム等に転送する物理的入力である、
5.ソフトウェアに追加されたプラグインを制御する各種プラグインページ、
8.ゲインコントロール及びプリ・ポスト(pre and post)オプション、
9.ルーティングページ。このページでは、オペレータがミキサを設定し、接続されたオーディオ制御モジュールがどのように接続されるかを設定することができる、
10.事前設定を管理してコンサート又は練習等のセッションを保存するための保存ページ。これは、後でアクセスしやすいように、1つのチャネルからミキサ全体設定に及ぶあらゆるものを保存するためのオプションとすることができる、
11.ミキサのチャネル、AUX出力送信等の機能のカスタム名前設定を行うためのテキストページ。
【0046】
ディスプレイ81はホームページを表示し、このホームページの上部分82はチャネルを表示し、下部分83はシステムの他の機能へのアクセスを提供する。
【0047】
ディスプレイ81の各側には、オーディオストリームを制御するために使用可能なMIDI(登録商標)コントローラ84が設けられている。
【0048】
図13~20に各種ページとその制御部が示されている。以下では、図中のインタフェースについて説明し、ミキサ部を制御するためにこれらのインタフェースをどのように使用できるかについて説明する。ここで説明する例ではインタフェースは、当該インタフェース上の「ボタン」を押し/タッチして、関連付けられたソフトウェアのアクションを生じさせることができるように、タッチ感知面を備えている。
【0049】
図13はメインホームページ131の一例を示す。このページには、どのアクティブなインタフェースの「ホーム」ボタン134を押しても常にアクセスすることができるようになっている。メインホームページ131はさらに、ルーティングページを開くために使用可能なルーティングページ開ボタン132と、戻るボタン及び進むボタン133と、マスターボタン135と、16個のサミングチャネル136と、を備えており、ルーティングページについては
図15で説明する。戻るボタン及び進むボタン133はページをめくるために使用することができ、大抵のインタフェースに設けられている。16個のサミングチャネル136は、各ミキシング部のインタフェースに迅速にアクセスするために使用することができる。メインホームページ131は全て選択(All)ボタン137も備えている。全て選択ボタン137をタッチすると、ミキサ部からの各サブチャネルのインタフェース138が開く。本例では3つの各ページに20個のサブチャネルが設けられ、全部で60個のチャネルとなる。これらのページには、戻るボタン及び進むボタン133を用いてアクセスすることができる。
【0050】
図14は、4つの使用状態における一例のルーティングページ140を示す。ルーティングページ140は、ルーティンググリッド141におけるユーザの選択に応じてチャネルをルーティングするために用いられる。ルーティングページ140の下部分はミキサ部142の名前を含み、チャネル列143は、選択されたミキサのチャネルを示すものであり、カスタムチャネル行144は、選択されたカスタムチャネル上のサブチャネルを示すものであり、ルーティングページ140の上部分は16個のサミングチャネル145を含み、これらのサミングチャネル145はメインホームページのサミングチャネル136と同一である。
図14aは、選択されたミキサが無い状態を示す。
図14bではミキサ部149が選択され、本例では「Svein」との名前を有するミキサ部149が選択され、チャネル列143はこのミキサ部のチャネルの名前を含む。
図14cではルーティングが行われた状態となっており、このルーティングは、ルーティンググリッド内の黒いドット147で示されている。黒いドットは、カスタムチャネルとサブチャネルとの間のルーティングを示している。
図14dは、「Svein」ミキサ部内の「klikk」チャネルが番号9のサミングチャネル148にルーティングされている状態を示しており、これはドット147によって示されている。
【0051】
このページは、他のインタフェースにリダイレクトするための左上の角に4つのメイン機能(ルーティング(Rout)146、ゲイン(Gain)、保存(Save)、全て選択(All))のインタフェースをさらに含み、これについて以下にて説明する。
【0052】
図15はオールページの一例を示す。このページには、
図13中の全て選択(All)ボタン137を押すことによってアクセスすることができ、又は他のページにおいて、4つのメイン機能のインタフェース内の全て選択ボタン154を押すことによってアクセスすることができる。
図15aは、チャネルグリッド151と、左側のミキサ部153と、上部分の複数の機能ボタン152と、を含むオールページオーバービューを示す。
【0053】
図15bは、機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では「48V」ボタン155である。このボタンは、ファンタム電源を必要とするチャネルを選択し、またこれを表示するものである。ボタン155が押された後、起動されたボタン156が強調表示される。
【0054】
図15cは、機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では
である。このボタンは、例えば複数のマイクロフォンが使用される場合、同一音源からの2つのチャネルのうち1つのチャネルの位相を反転させるものである。ボタン157が押された後、起動されたボタン158が強調表示される。
【0055】
図15dは、機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では「ブロック(Block)」ボタン159である。このボタンは、どの機能について他の接続されたユーザのアクセスを禁止するかを制御するものであり、すなわち、選択された機能を、接続された他のミキサが制御することがブロックされる。ボタン159が押された後、起動された機能150が強調表示される。
【0056】
図16は、機能ボタンが押された後の他の状態を示す。
【0057】
図16aは、機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では「メーター(Meters)」ボタン160である。このボタンは、チャネル上の信号ライト162を起動するものである。
【0058】
図16bは、機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では「連動(LINK)」ボタン163である。このボタンは複数のチャネルを互いに連動させるものであり、すなわち、1つのチャネルを制御したときに2つのチャネルが同時に制御されるものである。ボタン157が押された後、起動されたチャネル164が強調表示される。
【0059】
図16cは機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では「プリ/ポスト(Pre/post)」ボタン165である。このボタンは個別のミキサからのエフェクトをオンオフするものである。ユーザが「Svein」のイコライザを希望しない場合、ユーザはイコライザ信号をオフにし、そのミキサから「そのままの(dry)音声」を受け取る。ボタン165が押された後、起動されたミキサ/チャネル166が強調表示される。
【0060】
図16dは、機能ボタンが押された後の状態を示しており、このボタンは本例では「ホームテキスト(Home Text)」ボタン167である。このボタンは、サミングチャネル169の記述説明をユーザの要望に応じて編集可能なホームテキストページ(
図17参照)を起動するものである。このテキストボタン168は、サミングチャネルに追加されるチャネルを表示する。
【0061】
図17にホームテキストページを示す。テキストボタン168を押すと、そのサミングチャネルに追加される全てのチャネル171が表示される。ボタン172をタッチすると、チャネル名/テキストを編集するための所望のテキストをタイピングするためのキーボード173が起動される。
【0062】
図17cは、「Me(自分)」ボタン174が押された後にユーザ自身のミキサが制御のために表示されている状態を示す。ユーザがミキサを例えばコンピュータ、USBポート等に接続することができる入出力制御部175が表示され、すなわち、これによってユーザ自身のミキサへの信号フロー(デジタル及びアナログ)の編成を行うことができる。
【0063】
図17dは、「プラグイン(Plugin)」ボタン176が押された後の状態を示している。このボタンにより、ユーザはミキサソフトウェアに含まれるどのプラグイン(ソフトウェアモジュール)も起動することができる。ユーザはどのプラグインを使用するか、例えばイコライザ、コンプレッサ、信号マニピュレーションプラグイン等のどれを使用するかを選択することができる。起動されたプラグイン177が強調表示される。
【0064】
図18は、メイン機能「保存(save)」182にアクセスした後に「保存」ページが表示されている状態を示す。このページにより、ユーザは設定を迅速に保存することができ、「保存」ページはメイン(MAIN)、お気に入り(FAVORITE)、事前設定(PRESETTS)、履歴(HISTORY)の4つのサブ機能と、制御部188とを含む。
図18aは、メイン制御部183を開くメインボタン181が押された後の状態を示す。
図18b,18c,18dはそれぞれ、「お気に入り」184、「事前設定」185」、「履歴」186が選択された後のサブページを示す。これらは各種保存リスト187を開くものである。
【0065】
図19は、メイン機能「ゲイン(Gain)」にアクセスした後に「ゲイン」ページが表示されている状態を示す。
図19aでは、互いに接続されてネットワークを構成する全てのミキサ193が表示されており、このページはさらに、ゲインボリュームコントローラ190と、音源タイプを選択するための「プリ/ポスト」コントローラ191と、ミキサのチャネル192と、を表示する。
【0066】
図19bは、ミキサ「Thora」197が選択されている状態を示しており、このミキサは、音源195を介して接続された複数のチャネル196を有する。パワーインジケータ194をタッチすることにより、各チャネルのパワーを変更することができる。
【0067】
図20はメインホームページ(
図13)のサブページを示す。本例では、
図20aにおいて「ドラム(Drums)」ボタン201が起動され/押されており、これにより、
図20bに示されているドラムプラグインページが開く。本例のミキサは、選択可能なドラムに対応する12個のプラグイン202を含む。
図20bでは、2つのプラグイン203,204が選択されている。1つのプラグイン203を選択すると、
図20cに示されているように上記の特定のプラグインのプラグインページが開き、これはプラグイン制御部207と、プラグインボリュームボタン206と、を含む。
図20dは他のプラグインに対応する他のプラグインページ例を示しており、これも同様に、プラグイン制御部209とプラグインボリュームボタン208とを含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブパフォーマンスの際に音声を制御するためのオーディオ制御モジュールであって、
底部、壁及び蓋部を有するハウジングと、
電気信号ケーブルを接続するために構成された少なくとも4つの
アナログオーディオ入力コネクタと、
1つ又は複数のデジタル入力コネクタと、
前記入力コネクタに接続され、前記
アナログオーディオ入力コネクタを介して受信した
アナログ信号を
少なくとも処理
して当該アナログ信号をデジタル信号に変換するために構成された処理部と、
前記処理部によって処理された信号を少なくとも送信することによって他のオーディオ制御モジュールと通信するために構成された通信手段と、
を備えていることを特徴とするオーディオ制御モジュール。
【請求項2】
ディスプレイ部
と、当該ディスプレイ部のスタンドと、を備えており、
前記スタンドはスタンド脚とディスプレイベースとを備えており、
前記ハウジングは前記スタンド脚を当該ハウジング内部に収容するために構成されている、
請求項1記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項3】
前記スタンド脚は少なくとも2つの長寸部材を有し、
2つの前記各長寸部材は、互いに固定的に嵌合するための相補的な形状のエッジ領域を有する、
請求項
2記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項4】
相補的な形状の前記エッジ領域を互いにロックするためのロック手段を備えている、
請求項
3記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項5】
前記アナログコネクタの数は4、8又は12である、
請求項1から
4までのいずれか1項記載のオーディオ制御モジュール。
【請求項6】
少なくとも1つのオーディオ音源から出力される制御された音声を提供するためのオーディオ制御システムであって、
請求項1から
4までのいずれか1項記載の少なくとも1つのオーディオ制御モジュールと、ミキサモジュールと、を備えており、
前記ミキサモジュールは、前記オーディオ制御モジュールに接続するための複数の入力コネクタと、前記入力コネクタに接続された処理部と、を備えており、
前記処理部は、前記少なくとも1つのオーディオ制御モジュールからオーディオ信号を受信し、前記信号を組み合わせて、ミキシング処理された所望の出力オーディオ信号を出力するために構成されている
ことを特徴とするオーディオ制御システム。
【請求項7】
前記ミキサモジュールは、前記処理部に設けられたコンピュータプログラムを備えている、
請求項
6記載のオーディオ制御システム。
【請求項8】
前記処理部に接続されて前記オーディオ信号を操作するために使用可能な入力装置、例えばキーボード、スライダ及び/又はポインティングデバイスを備えている、
請求項
6記載のオーディオ制御システム。
【請求項9】
前記オーディオ制御モジュールを前記ミキサモジュールに接続するためのデジタルコネクタを備えている、
請求項
6記載のオーディオ制御システム。
【請求項10】
前記ミキサモジュールはハウジングを備えており、
前記入力装置は、前記ハウジングに挿入可能又は引出し可能なスライド部に配置されている、
請求項
6記載のオーディオ制御システム。
【国際調査報告】