(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】アンチヒューズアレイ構造及びメモリ
(51)【国際特許分類】
H10B 20/25 20230101AFI20240524BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20240524BHJP
H01L 21/82 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
H10B20/25
H01L27/04 V
H01L21/82 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575598
(86)(22)【出願日】2022-06-06
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2022097199
(87)【国際公開番号】W WO2023040362
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111095281.X
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】チー スンスー
【テーマコード(参考)】
5F038
5F064
5F083
【Fターム(参考)】
5F038AV06
5F038AV15
5F038AV16
5F038AV18
5F038DF05
5F064BB12
5F064FF23
5F064FF26
5F064FF27
5F083CR12
5F083CR14
5F083GA09
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA17
5F083LA12
5F083LA16
(57)【要約】
本発明は、アンチヒューズアレイ構造及びメモリを提供し、アンチヒューズアレイ構造は、ビットラインの延在方向及びワードラインの延在方向にアンチヒューズ行列に配列される複数のアンチヒューズ集積構造を含み、各アンチヒューズ集積構造は、同じアクティブ領域内に設けられ、アクティブ領域の延在方向はビットラインの延在方向と同じであり、アンチヒューズ集積構造は、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ、第1スイッチトランジスタ、第2スイッチトランジスタ、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタを含み、第1スイッチトランジスタ及び第2スイッチトランジスタは、隣接する2つのワードラインによってそれぞれ制御され、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタは、隣接する2つのプログラミングワイヤによってそれぞれ制御され、且つプログラミングワイヤはさらに、隣接するアンチヒューズ集積構造を制御するために使用される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンチヒューズアレイ構造であって、
ビットラインの延在方向及びワードラインの延在方向にアンチヒューズ行列に配列される複数のアンチヒューズ集積構造を含み、前記ビットラインの延在方向と前記ワードラインの延在方向は互いに垂直であり、
各アンチヒューズ集積構造は、同じアクティブ領域内に設けられ、前記アクティブ領域の延在方向は前記ビットラインの延在方向と同じであり、
各アンチヒューズ集積構造は、
前記ビットラインの延在方向に沿って順次設けられる第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ、第1スイッチトランジスタ、第2スイッチトランジスタ、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタを含み、
前記第1スイッチトランジスタ及び前記第2スイッチトランジスタは、隣接する2つのワードラインによってそれぞれ制御され、前記第1スイッチトランジスタ及び前記第2スイッチトランジスタの共通端子は、ビットラインに接続され、前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ及び前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタは、隣接する2つのプログラミングワイヤによってそれぞれ制御され、且つ前記ビットラインの延在方向において、前記プログラミングワイヤはさらに、隣接するアンチヒューズ集積構造を制御するために使用される、アンチヒューズアレイ構造。
【請求項2】
前記アクティブ領域は、アクティブ領域本体を含み、前記アクティブ領域本体の長さ方向は、前記アクティブ領域の延在方向であり、前記アクティブ領域の延在方向において、前記アクティブ領域本体の各箇所の幅は同じである、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項3】
前記アクティブ領域は凸部をさらに含み、前記凸部は、前記アクティブ領域本体の少なくとも一方側に設けられ、前記アクティブ領域の延在方向において、前記凸部の長さは、前記アクティブ領域本体の長さより小さく、ワードラインの延在方向において、前記アクティブ領域の中部幅は、前記アクティブ領域の両端幅より大きい、
請求項2に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項4】
前記凸部は、前記アクティブ領域本体の片側に設けられ、前記ビットラインの延在方向において、隣接する2つの前記アクティブ領域の凸部は、対向して設けられる、
請求項3に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項5】
前記ビットラインの延在方向において、各アンチヒューズ集積構造の前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、隣接する前記アンチヒューズ集積構造の前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートと同じプログラミングワイヤに接続される、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項6】
前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第1プログラミングワイヤに接続され、
前記第1スイッチトランジスタのゲートは、第1ワードラインに接続され、ソースは、前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタに接続され、ドレインは、前記ビットラインに接続され、
前記第2スイッチトランジスタのゲートは、第2ワードラインに接続され、ソースは、前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタに接続され、ドレインは、前記ビットラインに接続され、
前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第2プログラミングワイヤに接続される、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項7】
前記アクティブ領域は、
前記アクティブ領域の延在方向に沿って順次配列される第1ドープ領域、第2ドープ領域、第3ドープ領域、第4ドープ領域、及び第5ドープ領域を含み、
前記第1ドープ領域は、前記第1アンチヒューズMOSトランジスタの空き端子であり、前記第2ドープ領域は、前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタと前記第1スイッチトランジスタとの共通端子であり、前記第3ドープ領域は、前記第1スイッチトランジスタと前記第2スイッチトランジスタとの共通端子であり、前記第4ドープ領域は、前記第2スイッチトランジスタと前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタとの共通端子であり、前記第5ドープ領域は、前記第2アンチヒューズMOSトランジスタの空き端子であり、
前記ビットラインは、前記第3ドープ領域に電気的に接続される、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項8】
前記アンチヒューズアレイ構造は、絶縁層と、導電層と、をさらに含み、
前記絶縁層は、前記アクティブ領域を覆い、前記ビットラインは、前記絶縁層の上に設けられ、
前記絶縁層は、前記第3ドープ領域の上面を露出する導電ビアをさらに有し、
前記導電層は前記導電ビアを充填し、一端が前記第3ドープ領域と接触し、他端が前記ビットラインと接触して、前記ビットラインを前記第3ドープ領域に電気的に接続させる、
請求項7に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項9】
前記導電ビアは、接続された前記ビットラインの片側に設けられ、前記ビットラインの延在方向において、隣接する2つの前記アンチヒューズ集積構造の前記導電ビアは、接続された前記ビットラインの両側に設けられ、接続された前記ビットラインは、ビットライン延在層を介して前記導電層と接触する、
請求項8に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項10】
前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第1ドープ領域と前記第2ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ、前記第1スイッチトランジスタのゲートは、前記第2ドープ領域と前記第3ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ、前記第2スイッチトランジスタのゲートは、前記第3ドープ領域と前記第4ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ、前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第4ドープ領域と前記第5ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられる、
請求項7に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項11】
前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第1ドープ領域と前記第2ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられ、前記第1スイッチトランジスタのゲートは、前記第2ドープ領域と前記第3ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられ、前記第2スイッチトランジスタのゲートは、前記第3ドープ領域と前記第4ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられ、前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第4ドープ領域と前記第5ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられる、
請求項7に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項12】
前記アンチヒューズ行列は、前記ワードラインの延在方向に配列される複数列の前記アンチヒューズ集積構造を含み、最初の列の前記アンチヒューズ集積構造に接続されるビットラインは、第1ダミービットラインであり、最後の列の前記アンチヒューズ集積構造に接続されるビットラインは、第2ダミービットラインである、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項13】
前記アンチヒューズ行列は、前記ビットラインの延在方向に沿って配列される複数行の前記アンチヒューズ集積構造を含み、最初の行の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第1アンチヒューズMOSトランジスタのゲートは、第1ダミープログラミングワイヤに接続され、最後の列の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第2アンチヒューズMOSトランジスタのゲートは、第2ダミープログラミングワイヤに接続される、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項14】
最初の行の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第1スイッチトランジスタのゲートは、第1ダミーワードラインに接続され、最後の行の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第2スイッチトランジスタのゲートは、第2ダミーワードラインに接続され、前記第1ダミープログラミングワイヤ及び前記第2ダミープログラミングワイヤは、前記アンチヒューズ行列の最外側に位置し、前記第1ダミーワードライン及び前記第2ダミーワードラインは、前記アンチヒューズ行列の次外側に位置する、
請求項13に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載のアンチヒューズアレイ構造を採用するメモリアレイを含む、メモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2021年09月17日に中国特許局に提出された、出願番号が202111095281.Xであり、発明の名称が「アンチヒューズアレイ構造及びメモリ」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、アンチヒューズアレイ構造及びメモリに関するものであるが、これに限定されない。
【背景技術】
【0003】
半導体デバイスは、多くの現代のアプリケーションに不可欠である。半導体デバイスでは、データを記憶するためのメモリデバイスが重要な役割を果たしている。技術の進歩に伴い、メモリデバイスの容量が増加し、言い換えれば、基板上に配置されるメモリアレイの密度が増加する。
【0004】
アンチヒューズメモリの場合、メモリアレイの密度が高くなり、アンチヒューズメモリセル間の間隔が小さくなり、アンチヒューズメモリセル間の電気素子の電気的分離効果を確保することが困難となる。
【0005】
したがって、アンチヒューズメモリセル間の電気素子の電気的分離効果を確保するために、アンチヒューズアレイ構造のレイアウト方式を改善することが急務である。
【発明の概要】
【0006】
以下は、本発明で詳述する主題の概要である。本概要は、特許請求の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【0007】
本発明は、アンチヒューズアレイ構造及びメモリを提供する。
【0008】
本発明の第1態様では、アンチヒューズアレイ構造を提供し、前記構造は、ビットラインの延在方向及びワードラインの延在方向にアンチヒューズ行列に配列される複数のアンチヒューズ集積構造を含み、ビットラインの延在方向とワードラインの延在方向は互いに垂直であり、各アンチヒューズ集積構造は、同じアクティブ領域内に設けられ、アクティブ領域の延在方向はビットラインの延在方向と同じであり、各アンチヒューズ集積構造は、ビットラインの延在方向に沿って順次設けられる第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ、第1スイッチトランジスタ、第2スイッチトランジスタ、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタを含み、第1スイッチトランジスタ及び第2スイッチトランジスタは、隣接する2つのワードラインによってそれぞれ制御され、第1スイッチトランジスタ及び第2スイッチトランジスタの共通端子は、ビットラインに接続され、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタは、隣接する2つのプログラミングワイヤによってそれぞれ制御され、且つビットラインの延在方向において、プログラミングワイヤはさらに、隣接するアンチヒューズ集積構造を制御するために使用される。
【0009】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、アクティブ領域は、アクティブ領域本体を含み、アクティブ領域本体の長さ方向は、アクティブ領域の延在方向であり、アクティブ領域の延在方向において、アクティブ領域本体の各箇所の幅は同じである。
【0010】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、アクティブ領域は凸部をさらに含み、凸部は、アクティブ領域本体の少なくとも一方側に設けられ、アクティブ領域の延在方向において、凸部の長さは、アクティブ領域本体の長さより小さく、ワードラインの延在方向において、アクティブ領域の中部幅は、アクティブ領域の両端幅より大きい。
【0011】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、凸部は、アクティブ領域本体の片側に設けられ、ビットラインの延在方向において、隣接する2つのアクティブ領域の凸部は、対向して設けられる。
【0012】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、ビットラインの延在方向において、各アンチヒューズ集積構造の第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、隣接するアンチヒューズ集積構造の第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートと同じプログラミングワイヤに接続される。
【0013】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第1プログラミングワイヤに接続され、第1スイッチトランジスタのゲートは、第1ワードラインに接続され、ソースは、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタに接続され、ドレインは、ビットラインに接続され、第2スイッチトランジスタのゲートは、第2ワードラインに接続され、ソースは、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタに接続され、ドレインは、ビットラインに接続され、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第2プログラミングワイヤに接続される。
【0014】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、アクティブ領域は、アクティブ領域の延在方向に沿って順次配列される第1ドープ領域、第2ドープ領域、第3ドープ領域、第4ドープ領域、及び第5ドープ領域を含み、第1ドープ領域は、第1アンチヒューズMOSトランジスタの空き端子であり、第2ドープ領域は、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタと第1スイッチトランジスタとの共通端子であり、第3ドープ領域は、第1スイッチトランジスタと第2スイッチトランジスタとの共通端子であり、第4ドープ領域は、第2スイッチトランジスタと第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタとの共通端子であり、第5ドープ領域は、第2アンチヒューズMOSトランジスタの空き端子であり、ビットラインは、第3ドープ領域に電気的に接続される。
【0015】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、アンチヒューズアレイ構造は、絶縁層と、導電層と、をさらに含み、前記絶縁層は、アクティブ領域を覆い、ここで、ビットラインは、絶縁層の上に設けられ、絶縁層は、第3ドープ領域の上面を露出する導電ビアをさらに有し、前記導電層は導電ビアを充填し、一端が第3ドープ領域と接触し、他端がビットラインと接触して、ビットラインを第3ドープ領域に電気的に接続させる。ビットライン延在層を介してビットラインと導電層とを接続させることにより、ビットラインと導電層との間の電気的接触の安定性を確保し、形成されたアンチヒューズ行列の導電欠陥を防止する。
【0016】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、導電ビアは、接続されたビットラインの片側に設けられ、ビットラインの延在方向において、隣接する2つのアンチヒューズ集積構造の導電ビアは、接続されたビットラインの両側に設けられ、接続されたビットラインは、ビットライン延在層を介して導電層と接触する。
【0017】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第1ドープ領域と第2ドープ領域とのアクティブ領域の上面に設けられ、第1スイッチトランジスタのゲートは、第2ドープ領域と第3ドープ領域とのアクティブ領域の上面に設けられ、第2スイッチトランジスタのゲートは、第3ドープ領域と第4ドープ領域とのアクティブ領域の上面に設けられ、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第4ドープ領域と第5ドープ領域とのアクティブ領域の上面に設けられる。
【0018】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第1ドープ領域と第2ドープ領域とのアクティブ領域内に埋め込み設けられ、第1スイッチトランジスタのゲートは、第2ドープ領域と第3ドープ領域とのアクティブ領域内に埋め込み設けられ、第2スイッチトランジスタのゲートは、第3ドープ領域と第4ドープ領域とのアクティブ領域内に埋め込み設けられ、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第4ドープ領域と第5ドープ領域とのアクティブ領域内に埋め込み設けられる。
【0019】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、アンチヒューズ行列は、ワードラインの延在方向に沿って配列される複数列のアンチヒューズ集積構造を含み、ここで、最初の列のアンチヒューズ集積構造に接続されるビットラインは、第1ダミービットラインであり、最後の列のアンチヒューズ集積構造に接続されるビットラインは、第2ダミービットラインである。
【0020】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、アンチヒューズ行列は、ビットラインの延在方向に沿って配列される複数行のアンチヒューズ集積構造を含み、ここで、最初の行のアンチヒューズ集積構造内の第1アンチヒューズMOSトランジスタのゲートは、第1ダミープログラミングワイヤに接続され、最後の行のアンチヒューズ集積構造内の第2アンチヒューズMOSトランジスタのゲートは、第2ダミープログラミングワイヤに接続される。
【0021】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実施形態では、最初の行のアンチヒューズ集積構造内の第1スイッチトランジスタのゲートは、第1ダミーワードラインに接続され、最後の行のアンチヒューズ集積構造内の第2スイッチトランジスタのゲートは、第2ダミーワードラインに接続され、ここで、第1ダミープログラミングワイヤ及び第2ダミープログラミングワイヤは、アンチヒューズ行列の最外側に位置し、第1ダミーワードライン及び第2ダミーワードラインは、アンチヒューズ行列の次外側に位置する。
【0022】
本発明の第2態様では、メモリを提供し、前記メモリはメモリアレイを含み、メモリアレイは、第1態様のいずれかに記載のアンチヒューズアレイ構造を採用する。
【0023】
本発明の実施例によって提供されるアンチヒューズアレイ構造及びメモリでは、ビットラインの延在方向において、アンチヒューズメモリアレイのレイアウト長さを短くし、したがって、既存のレイアウト面積及び同じ容量のメモリアレイのレイアウトに基づいて、同じアクティブ領域に位置するスイッチセルとアンチヒューズメモリセルとの間隔を大きくして、アンチヒューズ集積構造で形成されたメモリアレイにおける電気素子の電気的分離効果を確保することができる。
【0024】
図面及び詳細な説明を読んで理解した後、他の態様を理解することができる。
【0025】
明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成する図面は、本発明の実施形態を示し、説明とともに本発明の原理を説明するために用いられる。これらの図面では、類似の参照符号は類似の要素を表すために使用される。以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。当業者にとっては、創造的な労力を払わなくても、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施例によるアンチヒューズ集積構造の例示的な回路図である。
【
図2】本発明の一実施例によるアンチヒューズ行列の例示的な回路図である。
【
図3】本発明の一実施例による隣接するアンチヒューズ集積構造におけるアンチヒューズメモリセルが同じプログラミングワイヤに接続する原理図である。
【
図4】本発明の一実施例によるアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な上面図である。
【
図5】本発明の一実施例によるアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な上面図である。
【
図6】本発明の一実施例によるアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な断面図である。
【
図7】本発明の一実施例による別のアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な断面図である。
【
図8】本発明の一実施例によるアンチヒューズ行列のレイアウト構造を示す模式図である。
【
図9】本発明の一実施例によるアンチヒューズ行列のレイアウト構造を示す模式図である。
【
図10】本発明の一実施例によるアンチヒューズ行列内のビットラインのレイアウト構造を示す模式図である。
【
図11】本発明の一実施例によるアンチヒューズ行列内のビットラインのレイアウト構造を示す模式図である。
【
図12】本発明の別の実施例によるメモリのダミー構造を示す模式図である。
【
図13】本発明の別の実施例によるメモリのプログラミング段階及び読み出し段階のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、本発明の実施例の図面を参照して、本発明の実施例の技術的解決策を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の一部であり、全部の実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られた他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれる。なお、本発明における実施例及び実施例における特徴は、競合することなく任意に組み合わせることができる。
【0028】
アンチヒューズメモリの場合、メモリアレイの密度が高くなり、アンチヒューズメモリセル間の間隔が小さくなり、アンチヒューズメモリセル間の電気素子の電気的分離効果を確保することが困難となる。
【0029】
本発明の一実施例は、アンチヒューズアレイ構造を提供し、新たなアンチヒューズアレイのレイアウト方式を提供して、同じ容量のメモリアレイがより小さいレイアウト面積を占めるだけでよいことを実現し、それにより、既存のレイアウト面積に基づいて、アンチヒューズメモリセル間の間隔を大きくし、アンチヒューズメモリセル間の電気素子の電気的分離効果を確保する。
【0030】
図1は、本実施例によるアンチヒューズ集積構造の例示的な回路図であり、
図2は、本実施例によるアンチヒューズ行列の例示的な回路図であり、
図3は、本実施例による隣接するアンチヒューズ集積構造におけるアンチヒューズメモリセルが同じプログラミングワイヤに接続する原理図であり、
図4及び
図5は、本実施例によるアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な上面図であり、
図6は、本実施例によるアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な断面図であり、
図7は、本実施例による別のアンチヒューズ集積構造のレイアウト構造の例示的な断面図であり、
図8及び
図9は、本実施例によるアンチヒューズ行列のレイアウト構造を示す模式図であり、
図10及び
図11は、本実施例によるアンチヒューズ行列内のビットラインのレイアウト構造を示す模式図である。以下では、図面を参照して、本実施例によって提供されるアンチヒューズアレイ構造についてさらに詳細に説明する。具体的には、以下の通りである。
【0031】
図1及び
図2を参照すると、アンチヒューズアレイ構造は、
ビットラインBLの延在方向及びワードラインWLの延在方向にアンチヒューズ行列に配列される(
図2を参照)複数のアンチヒューズ集積構造100(
図1を参照)を含み、ビットラインBLの延在方向とワードラインWLの延在方向は互いに垂直である。
【0032】
各アンチヒューズ集積構造100は、ビットラインBLの延在方向に沿って順次設けられる第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101、第1スイッチトランジスタ111、第2スイッチトランジスタ112、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102を含む。ここで、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112は、隣接する2つのワードラインWLによってそれぞれ制御され、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112の共通端子は、ビットラインBLに接続され、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102は、プログラミングワイヤPGMによってそれぞれ制御され、且つビットラインBLの延在方向において、プログラミングワイヤPGMはさらに、隣接するアンチヒューズ集積構造100を制御するために使用される。
【0033】
また、各アンチヒューズ集積構造100は、同じアクティブ領域内に設けられ、アクティブ領域の延在方向はビットラインBLの延在方向と同じである。
【0034】
なお、
図2は、形成されたアンチヒューズ行列の部分的な模式図に過ぎず、本発明の実施例におけるアンチヒューズ行列の配置方式を示すためのものだけであり、ビットラインBL、ワードラインWL、プログラミングワイヤPGMの数の限定を構成するものではなく、具体的な使用において、必要なメモリアレイの容量に応じて、対応するビットラインBL、ワードラインWL、及びプログラミングワイヤPGMの数を選択することができ、また、「<>」内の値は、異なるビットラインBL、ワードラインWL又はプログラミングワイヤPGMを区別するために使用されるだけであり、本実施例を限定するものではない。
【0035】
図1に示すように、アンチヒューズ集積構造100は、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102、第1スイッチトランジスタ111、及び第2スイッチトランジスタ112を含み、即ち、アンチヒューズ集積構造100は、2つのアンチヒューズメモリセルと2つのスイッチセルを含み、ここで、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102は、隣接するプログラミングワイヤPGMによって制御され、即ち、2つのアンチヒューズメモリセルは、隣接するプログラミングワイヤによって制御され、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112は、アンチヒューズメモリセルのスイッチトランジスタとして、隣接するワードラインWLによって制御され、アンチヒューズアレイにおいて、プログラミングワイヤPGMの延在方向はワードラインWLの延在方向と同じであり、即ち、プログラミングワイヤPGMが延在する方向は、ビットラインBLの延在方向と垂直である。ここで、ビットラインBLの延在方向において、プログラミングワイヤPGMはさらに、ビットラインBLの延在方向に沿って配列された隣接する2つのアンチヒューズ集積構造100を制御するために使用され、同じプログラミングワイヤPGMは、同じビットラインBLの上に接続された隣接する2つのアンチヒューズ集積構造100内の1つのアンチヒューズメモリセルを制御するために使用され、即ち、同じプログラミングワイヤPGMは、異なるアンチヒューズ集積構造100に位置する2つのアンチヒューズメモリセルを制御するために使用され、それにより、ビットラインBLの延在方向において、アンチヒューズメモリアレイのレイアウト長さを短くし、既存のレイアウト面積及び同じ容量のメモリアレイのレイアウトに基づいて、同じアクティブ領域に位置するスイッチセルとアンチヒューズメモリセルとの間隔を大きくして、アンチヒューズメモリアレイの電気素子の電気的分離効果を確保することができる。
【0036】
図1に示すように、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101のゲートは、第1プログラミングワイヤPGM<1>に接続され、第1スイッチトランジスタ111のゲートは、第1ワードラインWL<1>に接続され、ソース又はドレインの一端は、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101に接続され、他端はビットラインBLに接続され、第2スイッチトランジスタ112のゲートは、第2ワードラインWL<2>に接続され、ソース又はドレインの一端は、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102に接続され、他端はビットラインBLに接続され、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のゲートは、第2プログラミングワイヤPGM<2>に接続される。
【0037】
いくつかの例示的な実施例では、
図3を参照すると、ビットラインBLの延在方向において、任意の隣接する2つのアンチヒューズ集積構造100について、一方のアンチヒューズ集積構造100の第2スイッチトランジスタ112のゲートは、ワードラインWL<n-2>に接続され、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のゲートは、プログラミングワイヤPGM<m>に接続され、他方のアンチヒューズ集積構造100の第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101のゲートは、プログラミングワイヤPGM<m>に接続され、第1スイッチトランジスタ111のゲートは、ワードラインWL<n-1>に接続され、ビットラインBLの延在方向において、任意の隣接する2つのアンチヒューズ集積構造100内の第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112は、いずれもビットラインBL<n>に接続される。即ち、ビットラインBLの延在方向において、各アンチヒューズ集積構造100の第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のゲートは、隣接するアンチヒューズ集積構造100の第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101のゲートと同じプログラミングワイヤPGM<m>に接続され、ここで、n、mは、1より大きいか等しい正の整数である。
【0038】
なお、別の例では、ビットラインの延在方向において、各アンチヒューズ集積構造の第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、隣接するアンチヒューズ集積構造の第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートと同じプログラミングワイヤに接続されるように設けることもできる。
【0039】
図4及び
図5を参照すると、同じアクティブ領域内に設けられた第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101、第1スイッチトランジスタ111、第2スイッチトランジスタ112、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102について、一例では、アクティブ領域200は、アクティブ領域本体を含み、アクティブ領域本体の長さ方向は、アクティブ領域200の延在方向であり、アクティブ領域200の延在方向において、アクティブ領域本体の各箇所の幅は同じである。これにより、アンチヒューズ行列内の各アクティブデバイス間の間隔が同じであることを確保し、さらに、アンチヒューズ行列内の各アクティブデバイスの電気的分離効果を確保する。
【0040】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、アクティブ領域は凸部をさらに含み、凸部は、アクティブ領域本体の少なくとも一方側、例えば、アクティブ領域長さ方向の少なくとも一方側に設けられる。アクティブ領域200の延在方向において、凸部の長さは、アクティブ領域本体の長さより小さく、ワードラインWLの延在方向において、アクティブ領域200の中部幅は、アクティブ領域200の両端幅より大きい。凸部及びアクティブ領域本体は、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112を形成するために使用され、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112のチャネル領域幅は、凸部とアクティブ領域本体との幅の和であり、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102は、アクティブ領域本体内に設けられ、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のチャネル領域幅は、アクティブ領域幅である。凸部を設けることにより、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112が位置するアクティブ領域のアスペクト比を大きくし、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112の導電能力を向上させ、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102が十分な溶断電圧で流れるように確保し、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112の導電能力が低下して、アンチヒューズメモリセルのデータの読み書きのエラーが発生することを回避し、また、アクティブ領域200の中部幅が大きくなることにより、第1スイッチトランジスタ111及び第2スイッチトランジスタ112の製造が容易になる。
【0041】
一例では、アクティブ領域は、アクティブ領域本体のみで構成され、一例では、
図4を参照すると、凸部は、アクティブ領域本体の片側に設けられ、ビットラインBLの延在方向において、隣接する2つのアクティブ領域の凸部は、対向して設けられ、即ち、隣接する2行のアクティブ領域200の場合、一方の行のアクティブ領域200の凸部は、アクティブ領域本体の片側に位置し、他方の行のアクティブ領域200の凸部は、アクティブ領域の凸部の他方側に位置し、それにより、アクティブ領域の面積を大きくするとともに、隣接する2行のアクティブ領域が密接に配列させ、アンチヒューズアレイ構造の面積を減少させることができる。
【0042】
別の例では、
図5を参照すると、凸部は、アクティブ領域本体の対向する両側に設けられ、凸部は、アクティブ領域本体を基準として対称に設けられる。
【0043】
いくつかの実施例では、ビットラインBLが延在する方向に沿って、隣接する2つのアンチヒューズ集積構造100のアクティブ領域本体の所定の平面における正投影は、少なくとも部分的に重なり、それにより、アンチヒューズアレイ構造の面積をさらに減少させることができる。ここで、所定の平面は、ビットラインBLが延在する方向に対して平行し、且つワードラインの延在方向に垂直する。
【0044】
いくつかの実施例では、
図6及び
図7を参照すると、アクティブ領域200は、
アクティブ領域200の延在方向に沿って順次配列される第1ドープ領域212、第2ドープ領域222、第3ドープ領域232、第4ドープ領域242、及び第5ドープ領域252を含む。
【0045】
ここで、アクティブ領域200の周囲には分離領域201が囲まれ、第1ドープ領域212は、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101の空き端子であり、第2ドープ領域222は、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101と第1スイッチトランジスタ111との共通端子であり、第3ドープ領域232は、第1スイッチトランジスタ111と第2スイッチトランジスタ112との共通端子であり、第4ドープ領域242は、第2スイッチトランジスタ112と第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102との共通端子であり、第5ドープ領域252は、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102の空き端子である。
【0046】
即ち、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101のソースは空であり、ドレインは、第1スイッチトランジスタ111のドレインに接続され、第1スイッチトランジスタ111のソースは、ビットラインBLに接続され、これにより、第1スイッチトランジスタ111を介して導通した後、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101とビットラインBLとの電気的導通を実現する。第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のソースは空であり、ドレインは、第2スイッチトランジスタ112のドレインに接続され、第2スイッチトランジスタ112のソースは、ビットラインBLに接続され、これにより、第2スイッチトランジスタ112を介して導通した後、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102とビットラインBLとの電気的導通を実現する。
【0047】
第1スイッチトランジスタ111と第2スイッチトランジスタ112のソースの接続関係は同じであるため、ソースを共有する方式、即ち、第1スイッチトランジスタ111と第2スイッチトランジスタ112とが同じドープ領域を共有する方式により、アンチヒューズ集積構造100のレイアウト面積が小さくなる。
【0048】
アンチヒューズメモリセルの場合、プログラミングワイヤPGMによりアンチヒューズMOSトランジスタの導通を制御した後、メモリセルを形成し、ワードラインWLはスイッチトランジスタを制御してビットラインBLへの記憶データの書き込みを容易にする。対応するワードラインWLがストローブされた後、アンチヒューズメモリセルは、ビットラインBLに電気的に接続され、アンチヒューズメモリセルによるビットラインBLへの電荷の放出速度(所定時間経過後、ビットラインBL電圧と標準電圧とを比較することにより)により、アンチヒューズメモリセルが破壊されたか否かを判断し、それにより、アンチヒューズメモリセルに記憶された1bitのバイナリデータを取得する。
【0049】
一例では、
図6を参照すると、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101のゲートは、第1ドープ領域212と第2ドープ領域222とのアクティブ領域200の上面に設けられ、第1スイッチトランジスタ111のゲートは、第2ドープ領域222と第3ドープ領域232とのアクティブ領域200の上面に設けられ、第2スイッチトランジスタ112のゲートは、第3ドープ領域232と第4ドープ領域242とのアクティブ領域200の上面に設けられ、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のゲートは、第4ドープ領域242と第5ドープ領域252とのアクティブ領域200の上面に設けられる。即ち、トップゲートの方式により、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101、第1スイッチトランジスタ111、第2スイッチトランジスタ112、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のアクティブ領域を設ける。
【0050】
一例では、
図7を参照すると、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101のゲートは、第1ドープ領域212と第2ドープ領域222とのアクティブ領域200内に埋め込み設けられ、第1スイッチトランジスタ111のゲートは、第2ドープ領域222と第3ドープ領域232とのアクティブ領域200内に埋め込み設けられ、第2スイッチトランジスタ112のゲートは、第3ドープ領域232と第4ドープ領域242とのアクティブ領域200内に埋め込み設けられ、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のゲートは、第4ドープ領域242と第5ドープ領域252とのアクティブ領域200内に埋め込み設けられる。即ち、埋め込みゲートの方式により、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ101、第1スイッチトランジスタ111、第2スイッチトランジスタ112、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ102のアクティブ領域を設ける。
【0051】
図6及び
図7を参照すると、アンチヒューズ集積構造は、アクティブ領域200を覆う絶縁層203をさらに含み、ビットラインBL(205)は、絶縁層203の上に設けられ、第3ドープ領域232に電気的に接続される。
【0052】
いくつかの実施例では、絶縁層203は、導電ビア(図示せず)及び導電層204を有し、導電ビア(図示せず)は、第3ドープ領域232の上面を露出し、導電層204は、導電ビア(図示せず)を充填し、一端が第3ドープ領域232と接触し、他端がBL(205)と接触して、ビットラインを第3ドープ領域232に電気的に接続させる。
【0053】
アンチヒューズ行列のレイアウト図について、
図1、
図8及び
図10を参照すると、アンチヒューズ行列は、ワードラインWLの延在方向に沿って配列される複数行のアンチヒューズ集積構造100、及びビットラインBLの延在方向に沿って配列されるア複数列のアンチヒューズ集積構造100を含む。各行のアンチヒューズ集積構造100内の複数のアンチヒューズ集積構造100は、WLの延在方向に沿って離間して設けられ、各列のアンチヒューズ集積構造100内の複数のアンチヒューズ集積構造100は、BLの延在方向に沿って離間して設けられる。ビットラインBLが延在する方向に沿って、隣接する2つのアンチヒューズ集積構造100は、交差して設けられ、隣接する2列に位置する。
【0054】
図9を参照すると、
図9は
図8のビットラインに対応して配置され、同列のアンチヒューズ集積構造100(
図1に示す)の導電ビアは、同一直線に位置し、ビットラインBL(205)は直線に沿って配置され、ビットラインBL(205)は、同一直線に位置する導電ビアを覆い、ビットラインBL(205)の形成工程を簡略化することができる。
【0055】
図11を参照すると、
図11は、
図10のビットライン配置に対応し、ここで、導電ビアは、接続されたビットラインBL(205)側に設けられ、ビットラインBL(205)の延在方向において、隣接するアンチヒューズ集積構造100の導電ビアは、接続されたビットラインBL(205)の両側に設けられ、ビットラインBLは、ビットライン延在層300を介して導電層204(
図6及び
図7)と接触する。ビットライン延在層300を介してビットラインBLと導電層とを接続することにより、ビットラインと導電層との間の電気的接触の安定性を確保し、形成されたアンチヒューズ行列の導電欠陥を防止する。
【0056】
一例では、
図1及び
図2に示すように、同じワードラインWLにより接続されたアンチヒューズ集積構造100が等間隔で設けられている。即ち、ワードラインWLの延在方向において、隣接するアンチヒューズ集積構造100間の距離は等しく、隣接するアンチヒューズ集積構造100間の間隔が小さくて、アンチヒューズメモリアレイ全体的な電気的分離効果を破壊することを回避する。
【0057】
一例では、
図1及び
図2に示すように、同じビットラインBLにより接続されたアンチヒューズ集積構造100が等間隔で設けられている。即ち、ビットラインBLの延在方向において、隣接するアンチヒューズ集積構造100間の間隔は等しく、隣接するアンチヒューズ集積構造100間の間隔が小さくて、アンチヒューズメモリアレイ全体的な電気的分離効果を破壊することを回避する。
【0058】
一例では、
図1及び
図2に示すように、最初の列のアンチヒューズ集積構造100に接続されたビットラインBLは、第1ダミービットラインDummy1であり、最後の列のアンチヒューズ集積構造100に接続されたビットラインBLは、第2ダミービットラインDummy2である。アンチヒューズ行列のエッジにダミービットラインを設けて、アンチヒューズ行列のエッジに位置するアンチヒューズ集積構造100が、行列内部のアンチヒューズ集積構造のレイアウト環境と一致するように確保し、エッジのアンチヒューズメモリセルの欠陥が発生して正常に動作しなくなるのを防止する。
【0059】
一例では、
図1及び
図2の最初の行のアンチヒューズ集積構造100内の第1メモリMOSトランジスタ101のゲートは、第1ダミープログラミングワイヤDummy3に接続され、最後の行のアンチヒューズ集積構造100内の第2メモリMOSトランジスタ102のゲートは、第2ダミープログラミングワイヤDummy4に接続される。アンチヒューズ行列のエッジにダミープログラミングワイヤを設けて、アンチヒューズ行列のエッジに位置するアンチヒューズ集積構造100が、行列内部のアンチヒューズ集積構造のレイアウト環境と一致するように確保し、エッジのアンチヒューズメモリセルの欠陥が発生して正常に動作しなくなるのを防止する。
【0060】
いくつかの実施例では、
図1及び
図2の最初の行のアンチヒューズ集積構造100内の第1スイッチトランジスタ111のゲートは、第1ダミーワードラインDummy5に接続され、最後の行のアンチヒューズ集積構造100内の第2スイッチトランジスタ112のゲートは、第2ダミーワードラインDummy6に接続される。ここで、第1ダミープログラミングワイヤDummy3及び第2ダミープログラミングワイヤDummy4は、アンチヒューズ行列の最外側に位置し、第1ダミーワードラインDummy5及び第2ダミーワードラインDummy6は、アンチヒューズ行列の次外側に位置する。アンチヒューズ行列のエッジにダミーワードラインを設けて、アンチヒューズ行列のエッジに位置するアンチヒューズ集積構造100が、行列内部のアンチヒューズ集積構造のレイアウト環境と一致するように確保し、エッジのアンチヒューズメモリセルの欠陥が発生して正常に動作しなくなるのを防止する。
【0061】
本発明の実施例は、ビットラインの延在方向において、アンチヒューズメモリアレイのレイアウト長さを短くし、したがって、既存のレイアウト面積及び同じ容量のメモリアレイのレイアウトに基づいて、同じアクティブ領域に位置するスイッチセルとアンチヒューズメモリセルとの間隔を大きくして、アンチヒューズ集積構造で形成されたメモリアレイにおける電気素子の電気的分離効果を確保することができる。
【0062】
なお、上記で定義された具体的な「ソース」と「ドレイン」との接続方式は、本発明の実施例に限定されるものではなく、別の実施例では、「ソース」を「ドレイン」に置き換える方式、「ドレイン」を「ソース」に置き換える方式を採用してもよい。また、本発明の革新的な部分を強調するために、本発明で提示した技術的課題の解決にあまり関係のないユニットを本実施例では紹介していないが、これは本実施例に他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0063】
本発明の別の実施例はメモリをさらに提供し、ここで、メモリのメモリアレイは、上記の実施例によって提供されるアンチヒューズアレイ構造を適用し、上記の実施例によって提供されるアンチヒューズアレイ構造をメモリアレイとして適用することにより、既存のレイアウト面積及び同じ容量のメモリアレイのレイアウトに基づいて、同じアクティブ領域に位置するスイッチセルとアンチヒューズメモリセルとの間隔を大きくして、アンチヒューズ集積構造で形成されたメモリアレイにおける電気素子の電気的分離効果を確保することができる。
【0064】
図12は、本実施例によるメモリのダミー構造を示す模式図であり、
図13は、本実施例によるメモリのプログラミング段階及び読み出し段階のタイミングチャートである。以下では、図面を参照して、本実施例によって提供されるメモリについてさらに詳細に説明する。具体的には、以下の通りである。
【0065】
図12を参照すると、メモリは、メモリアレイ403と、制御ユニット401と、行選択制御ユニット402と、列選択制御ユニット404と、を含み、メモリアレイ403は、上記のいずれかの実施例によって提供されるアンチヒューズアレイ構造を採用し、制御ユニット401は、行アドレス信号Row_ADD、プログラミングイネーブル信号PGM_En、及びワードラインイネーブル信号WL_Enを受信するように構成され、行選択制御ユニット402は、メモリアレイ403と制御ユニット401とを接続し、行アドレス信号Row_ADD及びプログラミングイネーブル信号PGM_Enに基づいてプログラミングストローブ信号PGM<n/2:0>を生成し、行アドレス信号Row_ADD及びワードラインイネーブル信号WL_Enに基づいてワードラインストローブ信号WL<n:0>を生成するように構成され、列選択制御ユニット404は、メモリアレイ403に接続され、ビットラインストローブ信号(図示せず)に基づいてメモリアレイ403の対応するビットラインWLを導通するように構成される。
【0066】
ここで、プログラミングイネーブル信号PGM_Enは、プログラミングワイヤ導通を示すために使用され、ワードラインイネーブル信号WL_Enは、ビットライン導通を示すために使用され、プログラミングストローブ信号PGM<n/2:0>は、対応するメモリアレイ403内のプログラミングワイヤPGMを導通するために使用され、ワードラインストローブ信号WL<n:0>は、対応するメモリアレイ403内のワードラインWLを導通するために使用される。
【0067】
図13を参照すると、プログラミング段階では、プログラミングイネーブル信号PGM_En及び行アドレス信号Row_ADDを提供して、プログラミングストローブ信号PGM<n/2:0>を生成して、対応するアンチヒューズMOSトランジスタを選択し、溶断してアンチヒューズメモリセルを形成し、ワードラインストローブ信号WL<n:0>によりスイッチトランジスタをオンに制御し、対応するビットラインBLにより、アンチヒューズメモリセルへのデータ書き込みが行われる。読み出し段階では、ワードラインイネーブル信号WL_En及び行アドレス信号Row_ADDを提供して、ワードラインストローブ信号WL<n:0>を生成して、対応するアンチヒューズメモリセルをビットラインBLに電気的に接続させる。
【0068】
ビットラインBLとワードラインWLとの共通制御により、対応するワードラインWLがストローブされた後、アンチヒューズメモリセルは、ビットラインBLに電気的に接続され、アンチヒューズメモリセルによるビットラインBLへの電荷の放出速度(所定時間経過後、ビットラインBL電圧と標準電圧VREFとを比較することにより)により、アンチヒューズメモリセルが破壊されたか否かを判断し、それにより、アンチヒューズメモリセルに記憶された1bitのバイナリデータを取得する。
【0069】
なお、本実施例におけるプログラミングワイヤPGMは、異なるワードラインWLによって制御される2つのアンチヒューズメモリセルに接続されているため、即ち、データのプログラミングを完了するために、プログラミングストローブ信号PGM<n/2:0>に要するハイレベル期間は、ワードラインストローブ信号WL<n:0>がハイレベルになる時間を2回カバーする必要がある。
【0070】
本実施例に係る各ユニットはいずれも論理ユニットであり、実際の応用では、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよいし、1つの物理ユニットの一部であってもよいし、複数の物理ユニットを組み合わせて実現してもよい。また、本発明の革新的な部分を強調するために、本発明で提示した技術的課題の解決にあまり関係のないユニットを本実施例では紹介していないが、これは本実施例に他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0071】
本明細書の各実施例または実施形態は、漸進的に説明されており、各実施例は、他の実施例との違いに焦点を合わせており、各実施例間の同じ又は類似の部分は互いに参照することができる。
【0072】
本明細書の説明において、「実施例」、「例示的な実施例」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」などの用語に言及する説明は、実施形態又は例に説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。
【0073】
本明細書では、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施形態又は例を指すとは限らない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例において適切な方式で組み合わせることができる。
【0074】
なお、本実施例の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などの用語が指示する方向又は位置関係は、図面に示す方向又は位置関係に基づいており、本発明の説明を容易に及び簡潔にするためだけであり、言及された装置又はコンポーネントが特定の方向を有し、又は特定の方向で構築及び操作しなければならないことを示す又は暗示するものではない。したかって、本発明の保護範囲を限定するものとして理解することはできない。
【0075】
なお、本発明で使用される「第1」、「第2」などの用語は、様々な構造を説明するために使用され得るが、これらの構造はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、最初の構造と別の構造を区別するためにのみ使用される。
【0076】
1つ又は複数の図面において、同じ要素は同様の参照符号を使用して表されている。明確にするために、図中の複数の部分は縮尺通りに描かれていない。さらに、いくつかの周知の部分は図示されていない場合がある。簡略化のため、いくつかの工程を経て得られた構造を1つの図面に描くことも可能である。本発明をより明確に理解するために、デバイスの構造、材料、寸法、処理プロセス、及び技術など、本発明の多くの具体的な詳細を以下に説明する。しかしながら、当業者であれば理解できるように、本発明は、これらの特定の詳細に従わなくても実施可能である。
【0077】
最後に、上記の実施例は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、それらを限定するものではなく、前述の各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、前述の各実施例で説明された技術的解決策を修正すること、又は技術的特徴の一部又はすべてに対して同等の置換を実行することができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決策の本質を本発明の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱させるものではないことを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の実施例によって提供されるアンチヒューズアレイ構造及びメモリにおいて、アンチヒューズアレイ構造は、複数のアンチヒューズ集積構造を含み、アンチヒューズ集積構造には、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ、第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタ、第1スイッチトランジスタ、及び第2スイッチトランジスタを含み、ここで、第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタは、隣接するプログラミングワイヤによって制御され、即ち、2つのアンチヒューズメモリセルは、隣接するプログラミングワイヤによって制御され、第1スイッチトランジスタ及び第2スイッチトランジスタは、アンチヒューズメモリセルのスイッチトランジスタとして、隣接するワードラインによって制御され、アンチヒューズアレイにおいて、プログラミングワイヤの延在方向はワードラインの延在方向と同じであり、即ち、プログラミングワイヤが延在する方向は、ビットラインの延在方向と垂直である。ここで、ビットラインの延在方向において、プログラミングワイヤはさらに、ビットラインの延在方向に沿って配列された隣接する2つのアンチヒューズ集積構造を制御するために使用され、同じプログラミングワイヤは、同じビットライン上に接続された隣接する2つのアンチヒューズ集積構造内の1つのアンチヒューズメモリセルを制御するために使用され、2つのアンチヒューズメモリセルは、それぞれ隣接する2つのアンチヒューズ集積構造に属し、それにより、ビットラインの延在方向において、アンチヒューズメモリアレイのレイアウト長さを短くし、既存のレイアウト面積及び同じ容量のメモリアレイのレイアウトに基づいて、同じアクティブ領域に位置するスイッチセルとアンチヒューズメモリセルとの間隔を大きくして、アンチヒューズメモリアレイの電気素子の電気的分離効果を確保することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンチヒューズアレイ構造であって、
ビットラインの延在方向及びワードラインの延在方向にアンチヒューズ行列に配列される複数のアンチヒューズ集積構造を含み、前記ビットラインの延在方向と前記ワードラインの延在方向は互いに垂直であり、
各アンチヒューズ集積構造は、同じアクティブ領域内に設けられ、前記アクティブ領域の延在方向は前記ビットラインの延在方向と同じであり、
各アンチヒューズ集積構造は、
前記ビットラインの延在方向に沿って順次設けられる第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ、第1スイッチトランジスタ、第2スイッチトランジスタ、及び第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタを含み、
前記第1スイッチトランジスタ及び前記第2スイッチトランジスタは、隣接する2つのワードラインによってそれぞれ制御され、前記第1スイッチトランジスタ及び前記第2スイッチトランジスタの共通端子は、ビットラインに接続され、前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタ及び前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタは、隣接する2つのプログラミングワイヤによってそれぞれ制御され、且つ前記ビットラインの延在方向において、前記プログラミングワイヤはさらに、隣接するアンチヒューズ集積構造を制御するために使用される、アンチヒューズアレイ構造。
【請求項2】
前記アクティブ領域は、アクティブ領域本体を含み、前記アクティブ領域本体の長さ方向は、前記アクティブ領域の延在方向であり、前記アクティブ領域の延在方向において、前記アクティブ領域本体の各箇所の幅は同じである、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項3】
前記アクティブ領域は凸部をさらに含み、前記凸部は、前記アクティブ領域本体の少なくとも一方側に設けられ、前記アクティブ領域の延在方向において、前記凸部の長さは、前記アクティブ領域本体の長さより小さく、ワードラインの延在方向において、前記アクティブ領域の中部幅は、前記アクティブ領域の両端幅より大き
く、
前記凸部は、前記アクティブ領域本体の片側に設けられ、前記ビットラインの延在方向において、隣接する2つの前記アクティブ領域の凸部は、対向して設けられる、
請求項2に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項4】
前記ビットラインの延在方向において、各アンチヒューズ集積構造の前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、隣接する前記アンチヒューズ集積構造の前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートと同じプログラミングワイヤに接続され
、
または、
前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第1プログラミングワイヤに接続され、
前記第1スイッチトランジスタのゲートは、第1ワードラインに接続され、ソースは、前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタに接続され、ドレインは、前記ビットラインに接続され、
前記第2スイッチトランジスタのゲートは、第2ワードラインに接続され、ソースは、前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタに接続され、ドレインは、前記ビットラインに接続され、
前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、第2プログラミングワイヤに接続される、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項5】
前記アクティブ領域は、
前記アクティブ領域の延在方向に沿って順次配列される第1ドープ領域、第2ドープ領域、第3ドープ領域、第4ドープ領域、及び第5ドープ領域を含み、
前記第1ドープ領域は、前記第1アンチヒューズ
メモリMOSトランジスタの空き端子であり、前記第2ドープ領域は、前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタと前記第1スイッチトランジスタとの共通端子であり、前記第3ドープ領域は、前記第1スイッチトランジスタと前記第2スイッチトランジスタとの共通端子であり、前記第4ドープ領域は、前記第2スイッチトランジスタと前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタとの共通端子であり、前記第5ドープ領域は、前記第2アンチヒューズ
メモリMOSトランジスタの空き端子であり、
前記ビットラインは、前記第3ドープ領域に電気的に接続される、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項6】
前記アンチヒューズアレイ構造は、絶縁層と、導電層と、をさらに含み、
前記絶縁層は、前記アクティブ領域を覆い、前記ビットラインは、前記絶縁層の上に設けられ、
前記絶縁層は、前記第3ドープ領域の上面を露出する導電ビアをさらに有し、
前記導電層は前記導電ビアを充填し、一端が前記第3ドープ領域と接触し、他端が前記ビットラインと接触して、前記ビットラインを前記第3ドープ領域に電気的に接続させる、
請求項
5に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項7】
前記導電ビアは、接続された前記ビットラインの片側に設けられ、前記ビットラインの延在方向において、隣接する2つの前記アンチヒューズ集積構造の前記導電ビアは、接続された前記ビットラインの両側に設けられ、接続された前記ビットラインは、ビットライン延在層を介して前記導電層と接触する、
請求項
6に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項8】
前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第1ドープ領域と前記第2ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ、前記第1スイッチトランジスタのゲートは、前記第2ドープ領域と前記第3ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ、前記第2スイッチトランジスタのゲートは、前記第3ドープ領域と前記第4ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ、前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第4ドープ領域と前記第5ドープ領域との前記アクティブ領域の上面に設けられ
、
または、
前記第1アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第1ドープ領域と前記第2ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられ、前記第1スイッチトランジスタのゲートは、前記第2ドープ領域と前記第3ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられ、前記第2スイッチトランジスタのゲートは、前記第3ドープ領域と前記第4ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられ、前記第2アンチヒューズメモリMOSトランジスタのゲートは、前記第4ドープ領域と前記第5ドープ領域との前記アクティブ領域内に埋め込み設けられる、
請求項
5に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項9】
前記アンチヒューズ行列は、前記ワードラインの延在方向に配列される複数列の前記アンチヒューズ集積構造を含み、最初の列の前記アンチヒューズ集積構造に接続されるビットラインは、第1ダミービットラインであり、最後の列の前記アンチヒューズ集積構造に接続されるビットラインは、第2ダミービットラインである、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項10】
前記アンチヒューズ行列は、前記ビットラインの延在方向に沿って配列される複数行の前記アンチヒューズ集積構造を含み、最初の行の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第1アンチヒューズ
メモリMOSトランジスタのゲートは、第1ダミープログラミングワイヤに接続され、最後の列の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第2アンチヒューズ
メモリMOSトランジスタのゲートは、第2ダミープログラミングワイヤに接続され
、
最初の行の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第1スイッチトランジスタのゲートは、第1ダミーワードラインに接続され、最後の行の前記アンチヒューズ集積構造内の前記第2スイッチトランジスタのゲートは、第2ダミーワードラインに接続され、前記第1ダミープログラミングワイヤ及び前記第2ダミープログラミングワイヤは、前記アンチヒューズ行列の最外側に位置し、前記第1ダミーワードライン及び前記第2ダミーワードラインは、前記アンチヒューズ行列の次外側に位置する、
請求項1に記載のアンチヒューズアレイ構造。
【請求項11】
請求項1~
10のいずれか一項に記載のアンチヒューズアレイ構造を採用するメモリアレイを含む、メモリ。
【国際調査報告】