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特表2024-521402ルーフトップ用アンテナ機器設置装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】ルーフトップ用アンテナ機器設置装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/22 20060101AFI20240524BHJP
   H01Q 1/12 20060101ALI20240524BHJP
   H01Q 3/08 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
H01Q1/22 Z
H01Q1/12 E
H01Q3/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575718
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 KR2022008372
(87)【国際公開番号】W WO2022265339
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0077708
(32)【優先日】2021-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0079652
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0079653
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0071538
(32)【優先日】2022-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥク ヨン キム
(72)【発明者】
【氏名】ビョン イン キム
(72)【発明者】
【氏名】へ キム
(72)【発明者】
【氏名】ミン シク パク
(72)【発明者】
【氏名】キョ スン ジ
(72)【発明者】
【氏名】チ バク リュ
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
【テーマコード(参考)】
5J021
5J047
【Fターム(参考)】
5J021DA04
5J047AA09
5J047BF00
5J047BF10
5J047EF01
(57)【要約】
【課題】国家の設置高さ規制を満たしながらも、建物外観の変更なしに簡便にルーフトップの欄干にアンテナ機器の設置が可能なルーフトップ用アンテナ機器設置装置を提供する。
【解決手段】アンテナ機器設置装置は、アンテナ機器の下端面が結合される水平マウンティングパネルと、前記水平マウンティングパネルが上部に結合され、内部が空の状態のケーブル設置空間が設けられたアンテナ設置部とを含み、前記アンテナ機器は、前記水平マウンティングパネルによって左右ステアリング調整及び上下ティルティング調整が可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ機器の下端面が結合される水平マウンティングパネルと、
前記水平マウンティングパネルが上部に結合され、内部が空の状態のケーブル設置空間が設けられたアンテナ設置部と、
前記アンテナ設置部と連結されるケーブルと、を含み、
前記ケーブルは、前記アンテナ設置部の前記ケーブル設置空間に設置され、前記水平マウンティングパネルを上下に貫通して前記アンテナ機器の背面をカバーリングするように備えられた隠蔽カバーの内部に隠蔽可能に設置された、ルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項2】
前記アンテナ設置部は、
ルーフトップの欄干に設置され、前記ルーフトップの欄干の内側底面に配置され、一部が前記欄干に平行になるように上部に延びたサポート部と、
前記サポート部の上部に結合され、前記欄干の上端部を囲むように安着され、前記アンテナ機器が上端にマウンティングされるマウンティング部と、を含む、請求項1に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項3】
前記マウンティング部の高さは、前記上端にマウンティングされる前記アンテナ機器の上端高さが前記欄干から所定の高さであることを制限する規制高さ以下に設定される、請求項2に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項4】
前記サポート部は、
前記ルーフトップの欄干の内側底面に左右方向に配列された多数の重量体ブロックと、
前記多数の重量体ブロックが固定されるように前記欄干の内側底面に対して水平になるように配置されたベイスビームと、
前記ベイスビームの左右中間部分で垂直になるように上部に延びて、前記マウンティング部と連結されたサポートビームと、を含み、
前記サポートビームの上下長さは、前記アンテナ機器の前記規制高さを満たす高さに固定される長さを有する、請求項2に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項5】
前記サポート部は、前記ベイスビームの左右両端部で前記サポートビームの上端部側にそれぞれ傾斜するように延びて固定される一対のサポート傾斜ビームをさらに含む、請求項4に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項6】
前記一対のサポート傾斜ビームと前記サポートビームとは、それぞれ内部が空いている剛性ビーム形態で設けられ、
前記一対のサポート傾斜ビームと前記サポートビームとは前記内部が連通され、
前記一対のサポート傾斜ビームのうち少なくともいずれか一つの端部には、ケーブルが挿入設置されるケーブル設置ホールが形成された、請求項5に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項7】
前記重量体ブロックは、金属材質のブロックで備えられた、請求項4に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項8】
前記重量体ブロックは、所定の流体が充填可能なプラスチック容器で備えられた、請求項4に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項9】
前記サポート部は、
前記欄干の内側底面に対して水平になるように配置されたベイスビームと、
前記ベイスビームの左右中間部分で垂直になるように上部に延びて、前記マウンティング部と連結されたサポートビームと、
前記ベイスビームが支持される重量体支持フレームと、
前記ルーフトップの欄干の内側底面の方向に前記重量体支持フレームを荷重支持する重量体タンクと、を含み、
前記重量体タンクは、内部に所定の流体が貯蔵可能な流体収容部を有する高強度のプラスチック材質で備えられた、請求項2に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項10】
前記マウンティング部は、
下端部が前記サポート部の上端部に固定され、上端に前記アンテナ機器の下部面とボルティング結合される前記水平マウンティングパネルが備えられたマウンティングボディーと、
前記マウンティングボディーの背面部で前記欄干の上端部に安着するように延びたクランピングパネルと、を含む、請求項2に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項11】
前記クランピングパネルは、
前記マウンティングボディーから前記欄干の外側に水平に延びた水平安着パネルと、
前記水平安着パネルの外側端から下方に折り曲げられて延びて、前記欄干の上端外側面を覆うように備えられた外側係止パネルと、を含む、請求項10に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項12】
前記マウンティング部は、
前記欄干の内側面と平行になるように所定の距離離隔して配置され、前記欄干から伝達する振動を低減させる振動低減部をさらに含む、請求項10に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項13】
前記振動低減部は、
前記サポート部に一体に左右水平方向に延びるように形成された多数の振動低減パネルと、
前記多数の振動低減パネルを前後方向に貫通締結される多数のクランピングボルトと、
前記多数のクランピングボルトのうち、前記欄干の内側面に隣接する一側端部にそれぞれ備えられ、前記欄干の内側面に弾性支持される板バネ部と、
前記多数のクランピングボルトのうち、前記振動低減パネルを貫通して露出した他側端部にそれぞれ組立てされるクランピングナットと、を含む、請求項12に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項14】
前記板バネ部の前記欄干の内側面に対する弾性支持力は、前記クランピングナットによって調節される、請求項13に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項15】
前記水平マウンティングパネルに結合された前記アンテナ機器の方向性を調整するアンテナ方向性調整部をさらに含む、請求項1に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項16】
前記アンテナ方向性調整部は、
前記水平マウンティングパネルの前端と後端を、左右水平軸を基準に前後方向に回動させ、前記アンテナ機器をティルティング回動させるティルティング手段と、
前記水平マウンティングパネルに対して前記アンテナ機器の左右両端を、上下垂直軸を基準に左右方向に回動させ、前記アンテナ機器をステアリング回動させるステアリング手段と、を含む、請求項15に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項17】
前記ティルティング手段は、
前記水平マウンティングパネルの下部面に一体に形成されたウォームホイールギアパネルと、
前記ウォームホイールギアパネルに対して噛合可能に備えられたウォームギア部と、を含む、請求項16に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。
【請求項18】
前記ステアリング手段は、
前記水平マウンティングパネルに前記アンテナ機器のステアリング回動軌跡に対応するように上下に貫通して形成された少なくとも一つのガイドスロットと、
前記アンテナ機器の下部とボルティング結合され、前記少なくとも一つのガイドスロットを貫通して前記アンテナ機器の下部にボルティング締結される少なくとも一つのガイドボルトと、を含む、請求項16に記載のルーフトップ用アンテナ機器の設置装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーフトップ用アンテナ機器設置装置(MOUNTING APPARATUS FOR ANTENNA DEVICE ON ROOFTOP)に関するものであって、より詳細には、設置高さ規制を満し、かつ建物外観の変更なしに簡便に設置することができるのはもちろん、ケーブルを隠蔽設置することができ、アンテナ機器の方向性の調整が容易で、設置作業時に多くの作業者が必要ではないルーフトップ用アンテナ機器設置装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線通信用アンテナは、遠い距離に位置した無線通信用装置との円滑な送受信のために、周辺が開放された高い場所に設置されるのが一般的である。
【0003】
このために、アンテナは、電柱、鉄塔及び建物屋上(ルーフトップ、rooftop)などに設置され、特に都心地域では建物屋上に設置される場合が多い。
【0004】
この場合、アンテナを建物の屋上に設置するため、アンテナを直立状態で支持するための別途のサポートポール(Support Pole)が建物の屋上に設置され、サポートポール上にアンテナが固定及び設置される方式が主に用いられている。
【0005】
このとき、サポートポールは、主に建物屋上の底面上にアンカーなどを用いて固定設置される場合が多い。しかし、この場合、サポートポールを固定するために建物の屋上の底に打孔をしなければならず、これは必須に建物の損傷を伴う。
【0006】
一方、アンテナ機器を建物の屋上に設置するにおいて、重量物を屋上に配置した後、これにアンテナを直立支持するためのサポートポールを取り付けてサポートポールが重量物によって支持されるように設置しなければならない。
【0007】
しかし、この場合、重量物を建物の屋上まで移動させる作業が容易でないだけでなく、重量物が十分な重量を有しない場合、サポートポールが強い風によって倒れることによって安全事故の発生の恐れがあり、また、サポートポールを立て直す作業が容易でない状況が発生する。
【0008】
また、アンテナ機器が建物の屋上に設置される場合、設置される当該の国家の各種法規規制を満たさなければならない追加的な問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前述の技術的課題を解決するために案出されたものであって、当該の設置国家の設置高さ規制を満たしながらも、建物外観の変更なしに簡便にルーフトップの欄干にアンテナ機器の設置が可能なルーフトップ用アンテナ機器設置装置を提供することを、その目的とする。
【0010】
また、本発明は、支柱ポールの上端部への設置が容易であることはもちろん、ケーブルの隠蔽設置が可能で、外形の美観が低下することを防止できるルーフトップ用アンテナ機器設置装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
そして、本発明は、ルーフトップに如何なる打孔道具がなくても、最小限の作業者(1人作業者)が短時間内で設置可能なルーフトップ用アンテナ機器設置装置を提供することを、また他の目的とする。
【0012】
また、本発明は、アンテナ機器の方向性の調節に容易なアンテナ機器設置装置を提供することを、また他の目的とする。
【0013】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置は、アンテナ機器の下端面が結合される水平マウンティングパネル、前記水平マウンティングパネルが上部に結合され、内部が空の状態のケーブル設置空間が設けられたアンテナ設置部及び前記アンテナ設置部と連結されるケーブルを含み、前記ケーブルは、前記アンテナ設置部の前記ケーブル設置空間に設置され、前記水平マウンティングパネルを上下に貫通して前記アンテナ機器の背面をカバーリングするように備えられた隠蔽カバーの内部に隠蔽可能に設置される。
【0015】
ここで、前記アンテナ設置部は、ルーフトップの欄干に設置され、前記ルーフトップの欄干の内側底面に配置され、一部が前記欄干に平行になるように上部に延びたサポート部及び前記サポート部の上部に結合され、前記欄干の上端部を囲むように安着され、前記アンテナ機器が上端にマウンティングされるマウンティング部を含んでもよい。
【0016】
また、前記マウンティング部の高さは、前記上端にマウンティングされる前記アンテナ機器の上端高さが前記欄干から所定の高さであることを制限する規制高さ以下に設定されてもよい。
【0017】
また、前記サポート部は、前記ルーフトップの欄干の内側底面に左右方向に配列された多数の重量体ブロック、前記多数の重量体ブロックが固定されるように前記欄干の内側底面に対して水平になるように配置されたベイスビーム、及び前記ベイスビームの左右中間部分で垂直になるように上部に延びて、前記マウンティング部と連結されたサポートビームを含み、前記サポートビームの上下長さは、前記アンテナ機器の前記規制高さを満たす高さに固定される長さを有してもよい。
【0018】
また、前記サポート部は、前記ベイスビームの左右両端部で前記サポートビームの上端部側にそれぞれ傾斜するように延びて固定される一対のサポート傾斜ビームをさらに含んでもよい。
【0019】
また、前記一対のサポート傾斜ビームと前記サポートビームとは、それぞれ内部が空いている剛性ビーム形態で設けられ、前記一対のサポート傾斜ビームと前記サポートビームとは前記内部が連通され、前記一対のサポート傾斜ビームのうち少なくともいずれか一つの端部には、ケーブルが挿入設置されるケーブル設置ホールが形成されてもよい。
【0020】
また、前記重量体ブロックは、金属材質のブロックで備えられてもよい。
【0021】
また、前記重量体ブロックは、所定の流体が充填可能なプラスチック容器で備えられてもよい。
【0022】
また、前記サポート部は、前記欄干の内側底面に対して水平になるように配置されたベイスビーム、前記ベイスビームの左右中間部分で垂直になるように上部に延びて、前記マウンティング部と連結されたサポートビーム、前記ベイスビームが支持される重量体支持フレーム及び前記ルーフトップの欄干の内側底面の方向に前記重量体支持フレームを荷重支持する重量体タンクを含み、前記重量体タンクは、内部に所定の流体が貯蔵可能な流体収容部を有する高強度のプラスチック材質で備えられてもよい。
【0023】
また、前記マウンティング部は、下端部が前記サポート部の上端部に固定され、上端に前記アンテナ機器の下部面とボルティング結合される前記水平マウンティングパネルが備えられたマウンティングボディー、及び前記マウンティングボディーの背面部で前記欄干の上端部に安着するように延びたクランピングパネルを含んでもよい。
【0024】
また、前記クランピングパネルは、前記マウンティングボディーから前記欄干の外側に水平に延びた水平安着パネル及び前記水平安着パネルの外側端から下方に折り曲げられて延びて、前記欄干の上端外側面を覆うように備えられた外側係止パネルを含んでもよい。
【0025】
また、前記マウンティング部は、前記欄干の内側面と平行になるように所定の距離離隔して配置され、前記欄干から伝達する振動を低減させる振動低減部をさらに含んでもよい。
【0026】
また、前記振動低減部は、前記サポート部に一体に左右水平方向に延びるように形成された多数の振動低減パネル、前記多数の振動低減パネルを前後方向に貫通締結される多数のクランピングボルト、前記多数のクランピングボルトのうち、前記欄干の内側面に隣接する一側端部にそれぞれ備えられ、前記欄干の内側面に弾性支持される板バネ部及び前記多数のクランピングボルトのうち、前記振動低減パネルを貫通して露出した他側端部にそれぞれ組立てされるクランピングナットを含んでもよい。
【0027】
また、前記板バネ部の前記欄干の内側面に対する弾性支持力は、前記クランピングナットによって調節されてもよい。
【0028】
また、前記水平マウンティングパネルに結合された前記アンテナ機器の方向性を調整するアンテナ方向性調整部をさらに含んでもよい。
【0029】
また、前記アンテナ方向性調整部は、前記水平マウンティングパネルの前端と後端を、左右水平軸を基準に前後方向に回動させ、前記アンテナ機器をティルティング回動させるティルティング手段及び前記水平マウンティングパネルに対して前記アンテナ機器の左右両端を、上下垂直軸を基準に左右方向に回動させ、前記アンテナ機器をステアリング回動させるステアリング手段を含んでもよい。
【0030】
また、前記ティルティング手段は、前記水平マウンティングパネルの下部面に一体に形成されたウォームホイールギアパネル及び前記ウォームホイールギアパネルに対して噛合可能に備えられたウォームギア部を含んでもよい。
【0031】
また、前記ステアリング手段は、前記水平マウンティングパネルに前記アンテナ機器のステアリング回動軌跡に対応するように上下に貫通して形成された少なくとも一つのガイドスロット及び前記アンテナ機器の下部とボルティング結合され、前記少なくとも一つのガイドスロットを貫通して前記アンテナ機器の下部にボルティング締結される少なくとも一つのガイドボルトを含んでもよい。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一実施例に係るアンテナ機器設置装置によると、当該の設置国家の設置高さ規制を満たしながらも、建物外観の変更なしに簡便にルーフトップの欄干にアンテナ機器の設置が可能な効果を有する。
【0033】
また、本発明に係ると、ケーブルを外部露出なしに設置可能であるので、外形の美観を向上させるという効果を有する。
【0034】
また、本発明に係ると、ルーフトップに如何なる打孔道具がなくても、最小限の作業者(1人作業者)が短時間内で設置可能であるので、設置費用及び人件費を節減することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1a】本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置を用いたアンテナ機器設置様子を示した前方側及び後方側斜視図である。
図1b】本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置を用いたアンテナ機器設置様子を示した前方側及び後方側斜視図である。
図2図1aの側面図である。
図3図1aの背面図である。
図4図1aの正面図である。
図5a図1bの分解図であって、背面図と一側及び他側方向の分解斜視図である。
図5b図1bの分解図であって、背面図と一側及び他側方向の分解斜視図である。
図5c図1bの分解図であって、背面図と一側及び他側方向の分解斜視図である。
図6図2の「イ」部位(一点鎖線で囲んだ部分)を拡大した拡大断面図である。
図7a】ケーブルが隠蔽設置される部位を示した分解斜視図である。
図7b】ケーブルが隠蔽設置される部位を示した分解斜視図である。
図8】ケーブルが隠蔽設置される部位を示したアンテナ機器の背面部に設置された隠蔽カバーの切開図である。
図9図8の側断面図である。
図10】本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置を用いたルーフトップ設置過程を示した斜視図である。
図11a図2の構成のうち、多数の重量体ブロックを支持する重量体支持フレームが適用された実施例を示した斜視図である。
図11b図2の構成のうち、多数の重量体ブロックの他の実施例として、プラスチック容器及び重量体タンクを示した斜視図である。
図11c図2の構成のうち、多数の重量体ブロックの他の実施例として、プラスチック容器及び重量体タンクを示した斜視図である。
図12】水平マウンティングパネルに対するアンテナ機器の設置過程を示した分解斜視図であって、ステアリング手段及びティルティング手段を示した分解斜視図である。
図13】アンテナ機器のティルティング手段を示した断面図である。
図14図2の構成のうち、サポート部が一般の支柱ポールに置き換えられた場合の正面図及び部分断面図である。
図15図2の構成のうち、サポート部が一般の支柱ポールに置き換えられた場合の正面図及び部分断面図である。
【発明の実施のための最善の形態】
【0036】
以下、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置を添付された図面を参照して詳細に説明することにする。
【0037】
各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されていても、できるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにおいて、関連する公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は略する。
【0038】
本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該の構成要素の本質や順番または手順などが限定されない。また、異に定義されない限り、技術的や科学的な用語を含めてここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に使用される辞典に定義されているものと同一な用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味では解釈されない。
【0039】
図1a及び図1bは、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置を用いたアンテナ機器設置様子を示した前方側及び後方側斜視図であり、図2は、図1aの側面図であり、図3は、図1aの背面図であり、図4は、図1aの正面図であり、図5a乃至図5cは、図1bの分解図であって、背面図と一側及び他側方向の分解斜視図である。
【0040】
本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置は、図1a乃至図5cに参照されているように、アンテナ機器Aの下端面が結合される水平マウンティングパネル22と、水平マウンティングパネル22が上部に結合され、内部が空の状態のケーブル設置空間(図示せず)が設けられたアンテナ設置部10、20を含む。
【0041】
ここで、アンテナ機器Aは、アンテナ機器Aの背面をカバーリングするように備えられた隠蔽カバーA-2をさらに含んでもよい。アンテナ設置部10、20のケーブル設置空間に設置されたケーブルA-3は、水平マウンティングパネル22を上下に貫通した後、隠蔽カバーA-2の内部に隠蔽されるように設置されてもよい。
【0042】
より詳細には、水平マウンティングパネル22は、図1乃至図5bに参照されているように、ルーフトップ(建物屋上)の欄干1に上下垂直になるように備えられたマウンティング部21内部の空の空間(ケーブル設置空間)に隠蔽されるように設置されたケーブルA-3が外部に露出されず、直ちにアンテナ機器Aに連結されるようにする役目を果たす。
【0043】
このために、水平マウンティングパネル22は、ケーブルA-3が上下方向に貫通するように備えられ、ケーブルA-3が流動されずに硬く固定されるようにケーブル固定具22Cが設けられてもよい。ケーブル固定具22Cは、水平マウンティングパネル22の上下面で貫通されるケーブルA-3を固定させる固定ナット形態で備えられてもよい。
【0044】
水平マウンティングパネル22を下部から上部に貫通したケーブルA-3は、アンテナ機器Aの本体A-1の背面部に一体に形成された多数のヒートシンクピンA-1aを全て囲むように備えられた隠蔽カバーA-2の内部に延びて配置されてもよい。
【0045】
そのために、隠蔽カバーA-2は、必ずアンテナ機器Aに備えられなければならないものではなく、本発明のように、屋上のような開放場所に設置されるアンテナ機器Aであって、外部に露出されるケーブルA-3の隠蔽設置のための本発明の一実施例に限って選択的に採用される構成として理解することが好ましい。
【0046】
隠蔽カバーA-2には、多数のヒートシンクピンA-1aを通じる放熱時に、多数のヒートシンクピンA-1aと外気との熱伝逹に容易になるように、多数の通孔A-2hが形成されてもよい。
【0047】
従来には、図面に示されていないが、ケーブルの設置のためのコネクティング端子がアンテナ機器の本体の下端面に形成されるが、本発明に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置の実施例では、本体A-1の下端面が直接水平マウンティングパネル22の上面に面接触するように設置されるので、後述するステアリング回動動作を通じるアンテナ機器Aの方向性の調節時にコネクティング端子A-4による干渉を防止するように、コネクティング端子A-4をアンテナ機器Aの本体A-1の背面中間部分に変更設計したものである。
【0048】
この場合、図5a乃至図5cに参照されているように、隠蔽カバーA-2は、アンテナ機器Aの本体A-1の背面に露出されたケーブルA-3の外部露出を遮断する役目を果たすものである。
【0049】
ここで、隠蔽カバーA-2は、アンテナ機器Aの本体A-1の背面部を全部覆うように備えられ、左右一対に分けられて製作された後、それぞれ本体A-1の背面部の左側と右側を覆うように結合されてもよい。
【0050】
また、隠蔽カバーA-2は、アンテナ機器Aの本体A-1の背面に対するケーブルA-3がコネクティング端子A-4を媒介にして連結された後、本体A-1の背面部に結合されることが好ましい。
【0051】
一方、アンテナ設置部10、20は、図1a乃至図5cに参照されているように、ルーフトップ(建物屋上)の欄干1に結合されるように備えられ、後述するサポート部10及びマウンティング部20に備えられたものであってもよい。
【0052】
すなわち、アンテナ設置部10、20は、ルーフトップの欄干1に設置され、ルーフトップの欄干1の内側底面に配置され、一部が欄干1に平行になるように上部に延びたサポート部10と、サポート部10の上部に結合され、欄干1の上端部を囲むように安着され、アンテナ機器Aが上端にマウンティングされるマウンティング部20を含んでもよい。
【0053】
以下、アンテナ設置部10、20がルーフトップ(建物屋上)への設置便宜性が向上するように設けられた本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置に関して詳細に説明することにする。
【0054】
図6は、図2の「イ」部位(一点鎖線で囲まれた部分)を拡大した拡大断面図であり、図7a及び図7bは、ケーブルが隠蔽設置される部位を示した分解斜視図であり、図8は、ケーブルが隠蔽設置される部位を示したアンテナ機器の背面部に設置された隠蔽カバーの切開図であり、図9は、図8の側断面図である。
【0055】
アンテナ機器Aが設置される当該の国家が米国の場合には、特に、アンテナ機器Aをルーフトップに設置する時に、ルーフトップの欄干1に設置されるアンテナ機器Aの対角線長さが3ft以下である場合、別途の承認なしに製品設置が可能であるので、別途の安全規制事項の追加なしに本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器設置装置の適用に容易なメリットを有する。
【0056】
そのために、図1aに参照されているように、ルーフトップの欄干1上端からアンテナ機器Aの上端までの高さLは、3ft以下のアンテナ機器Aの上下方向の長さによって決められる。
【0057】
一方、マウンティング部20は、図1a乃至図9に参照されているように、下端部がサポート部10の構成のうち、サポートビーム13の上端部に固定され、上端にアンテナ機器Aの下部面とボルティング結合される水平マウンティングパネル22が備えられたマウンティングボディー21、及びマウンティングボディー21の背面部で欄干1の上端部に安着するように折り曲げられて延びたクランピングパネル23を含んでもよい。
【0058】
マウンティングボディー21は、サポートビーム13の一部であってもよく、別途に製造されてサポートビーム13とは別途に独立的に存在する構成であってもよく、別途の製造後にサポートビーム13に装着されることも可能である。
【0059】
マウンティングボディー21の前方部には、コントロールボックスCが結合されてもよい。コントロールボックスCは、後述する外部電線14Cと連結されるとともに、アンテナ機器A側に連結されたケーブルA-3を通じてアンテナ機器Aの作動を制御する役目を果たすことができる。マウンティングボディー21を含むサポートビーム13の全体上下長さは約1m以内である点で、使用者が随時にコントロールボックスCを通じるアンテナ機器Aの状態点検が可能なメリットを有する。
【0060】
ここで、マウンティング部20の構成のうち、マウンティングボディー21の内部は前述したように、ケーブル設置空間が設けられるように空いている形態で備えられ、コントロールボックスCから延びるケーブルA-3は、ケーブル設置空間を通じて水平マウンティングパネル22の下部まで延びた後、外部への露出なしに水平マウンティングパネル22を貫通してアンテナ機器A側に延設されてもよい。
【0061】
アンテナ機器Aの背面部には、ケーブルA-3をコネクティングする少なくとも一つのコネクティング端子A-4が設けられ、前記コネクティング端子A-4は、前述した隠蔽カバーA-2によって外部から隠蔽することもできる。このように、ケーブルA-3は、少なくともコントロールボックスCからアンテナ機器Aまで外部への露出がないように設置されるので、外形の美観が低下することを防止するメリットを創出することができる。
【0062】
一方、図5a乃至図6に参照されているように、水平マウンティングパネル22には、ケーブルA-3が下部から貫通してアンテナ機器Aのコネクティング端子A-4に結合されるように所定の貫通ホール22Dが形成されてもよい。
【0063】
参考までに、アンテナ機器Aは、ビームフォーミングが可能であるように図示しないアンテナ素子が配置された前面部がルーフトップの欄干1の外側に向けるように配置されるとともに、後面部には、多数のヒートシンクピン(図面符号表記せず)が一体に形成された本体A-1と、本体A-1の背面部全部を囲むように配置された隠蔽カバーA-2を含んでもよい。
【0064】
本体A-1は、前述したように、アンテナ素子が配置された前面部がルーフトップの欄干1の外側に向けるように配置されるとともに、多数のヒートシンクピンが備えられた背面部がルーフトップの欄干1の内側に向けるように配置されてもよい。
【0065】
ここで、隠蔽カバーA-2は、ルーフトップの利用者が本体A-1の背面部にシステム放熱のために備えられた多数のヒートシンクピンを直接接触が不可能にするとともに、ケーブルA-3の隠蔽設置を可能にする役目を果たす。アンテナ機器Aのシステム動作時に、非常に高熱のシステム作動熱が発生し、これを放熱するために設けられた多数のヒートシンクピンは、接触者に直接やけどを起こすほどの高温状態であるためである。
【0066】
このために、隠蔽カバーA-2には、ケーブルA-3が貫通設置される設置口(図示せず)が設けられるとともに、多数のヒートシンクピンから放熱される熱が外部に放出されるように多数の放熱孔A-2hが形成されてもよい。
【0067】
ここで、クランピングパネル23は、マウンティングボディー21から欄干1の外側に水平に延びた水平安着パネル24及び水平安着パネル24の外側端から下方に折り曲げられて延びて欄干1の外側壁を覆う外側係止パネル25を含んでもよい。
【0068】
一方、マウンティング部20は、欄干1の内側壁と平行になるように所定の距離離隔して配置され、欄干1から伝達する振動を低減させる振動低減部27をさらに含んでもよい。振動低減部27は、マウンティング部20の左右にそれぞれ上下方向に一対が離隔して備えられてもよい。
【0069】
ここで、振動低減部27は、図6に参照されているように、サポート部10に一体に左右水平方向に延びるように形成された多数の振動低減パネル31と、多数の振動低減パネル31を前後方向に貫通締結される多数のクランピングボルト28と、多数のクランピングボルト28のうち、欄干1の内側面に隣接する一側端部にそれぞれ備えられ、欄干1の内側面に弾性支持される板バネ部30と、多数のクランピングボルト28のうち、振動低減パネル31を貫通して露出した他側端部にそれぞれ組立てされるクランピングナット29を含んでもよい。
【0070】
図6に参照されているように、クランピングボルト28の外周面には、図示しない雄ネジ山が形成され、振動低減パネル31に貫通締結される時に、ネジ結合方式で締結され、板バネ部30も、クランピングボルト28の先端部に雌ネジ山が備えられたネジ締結部(図面符号表記せず)側にネジ結合方式で締結されてもよい。
【0071】
振動低減部27は、クランピングナット29が締められると、クランピングパネル23の構成のうち、外側係止パネル25と板バネ部30とが相互に欄干1の内側壁及び外側壁に硬く密着クランピングされるようにする役目を果たす。
【0072】
ここで、振動低減部27は、欄干1の内側壁に支持される板バネ部30が弾性支持されるように備えられることによって、例えば、風によるアンテナ機器Aの流動または揺れなどのような外部振動を低減する役目も同時に果たすことができる。
【0073】
また、板バネ部30の欄干1の内側面(内側壁)に対する弾性支持力は、クランピングナット29の締め方向によって調節されてもよい。
【0074】
本発明の一実施例に係るアンテナ機器設置装置によると、ルーフトップの形状を変更することなく、簡便にマウンティング部20のサポート部10に対する高さ調節及びルーフトップの欄干1に対する簡単なクランピング及びボルティング結合を通じて設置が可能であるので、設置便宜性を向上させ、設置国家の各種規制を満たすことができるという効果を創出することができる。
【0075】
一方、サポート部10は、ルーフトップの欄干1の内側底面2に左右方向に配列された多数の重量体ブロック11と、多数の重量体ブロック11の上部面に結合されるベイスビーム12と、ベイスビーム12の左右中間部分(真ん中)で垂直になるように延びて、マウンティング部20と連結されたサポートビーム13を含んでもよい。
【0076】
多数の重量体ブロック11は、例えば、アンテナ機器Aの重さが30kgの場合、アンテナ機器Aが流動されずに硬くルーフトップの内側底面2に10倍以上に荷重支持されるように30kgのブロックとして10個以上備えられてもよい。しかし、必ずこれに限定されるものではなく、設置されるルーフトップの風量及び風速などの設置環境を考慮してその以上またはその以下の個数で備えられることも可能である。
【0077】
より詳細には、対角線の長さが3ftであるアンテナ機器Aが67m/sの正面風を受けると仮定する場合、67m/sの正面風は671Nの力で作用し、欄干1の高さは1m、欄干1から底面に沿っておおよそ0.6m離隔して仮想のモーメント回転軸が位置された条件下で、アンテナ機器Aが装着される本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置に必要な重量体ブロック11の最小重量は1006N.mの回転モーメントに対する反力として、少なくとも265kgと算出される。
【0078】
そのために、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置では、作業者1人が移動させることができる重さとして、30kgずつ10個に分割製作してベイスビーム12の下部に連結されるか、後述する重量体支持フレーム60の上部に安着固定されてもよい。
【0079】
一方、サポート部10は、図2及び図3に参照されているように、ベイスビーム12と重量体ブロック11の間の硬い固定を媒介するとともに、欄干1の内側壁に対する一対のサポート傾斜ビーム14の固定を媒介するように配置された接合フレーム12Bをさらに含んでもよい。
【0080】
接合フレーム12Bは、それぞれサポート傾斜ビーム14の内側面と欄干1の内側壁の間に位置されるか、ベイスビーム12の下面とルーフトップの底面に配置された多数の重量体ブロック11の上面の間に位置されるように約「L」字形状の断面を有するように折り曲げ形状になってもよい。
【0081】
このような接合フレーム12Bは、鉄材材質のパネル形状に備えられ、金属材質である重量体ブロックが溶接結合またはボルティング結合を通じてそれぞれ結合されるとともに、傾斜して配置されたサポート傾斜ビーム14の背面と溶接結合またはボルティング結合を通じてそれぞれ結合されてもよい。
【0082】
図10は、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置を用いたルーフトップ設置過程を示した斜視図であり、図11aは、図2の構成のうち、多数の重量体ブロックを支持する重量体支持フレームが適用された実施例を示した斜視図であり、図11b及び図11cは、図2の構成のうち、多数の重量体ブロックの他の実施例として、プラスチック容器及び重量体タンクを示した斜視図である。
【0083】
図10を参照して、ルーフトップの欄干1に対するサポート部10の設置過程を簡略に説明すると、次の通りである。
【0084】
先に、図10の(a)に参照されているように、多数の重量体ブロック11を欄干1の内側面と隣接するルーフトップの底面2に左右方向に整列列配する。
【0085】
そして、図10の(b)に参照されているように、多数の重量体ブロック11の上面に接合フレーム12Bを配置する。
【0086】
次に、図10の(c)に参照されているように、ベイスビーム12の下面が多数の重量体ブロック11の上部に面接触するように配置された接合フレーム12Bの上面に面接触するように積層配置し、溶接方式またはボルティング結合方式のうちいずれか一つの方式を用いて多数の重量体ブロック11とベイスビーム12とが接合フレーム12Bを挟んで固定されるように結合させる。
【0087】
ここで、サポートビーム13と一対のサポート傾斜ビーム14とは、ベイスビーム12に一体に形成される場合、接合フレーム12Bに対するベイスビーム12の結合時に、一対のサポート傾斜ビーム14もともに設置を完了することができる。
【0088】
最後に、図10の(d)に参照されているように、サポートビーム13の上端部にクランピングパネル23が欄干1の上端部を囲みながら安着されるように設置し、後述する振動低減部27を設置することができる。ここで、振動低減部27は、アンテナ機器Aを水平マウンティングパネル22の上部に結合した後、精密に調節するように仮組立てされた状態だけで設置しても構わない。
【0089】
一方、サポート部10は、サポートビーム13の上端部にアンテナ機器Aの前記規制高さを満たす高さに固定されてもよい。ここでの高さは、サポートビーム13に対するマウンティング部20の設置位置を異にすることによって調節可能である。
【0090】
また、サポート部10は、ベイスビーム12の左右両端部でサポートビーム13の上端部側に傾斜するように延びて固定される一対の傾斜ビーム14をさらに含んでもよい。一対の傾斜ビーム14とベイスビーム12とは一種の三角構図を形成することによって、ルーフトップの底面2により安定的な支持が得られるようにするためである。
【0091】
一方、多数の重量体ブロック11は、必ずベイスビーム12の下部に配置されなければならないものではない。
【0092】
すなわち、図11aに参照されているように、サポート部10は、全体荷重を支持するようにベイスビーム12が後端部に安着され、前端部には、多数の重量体ブロック11が安着される重量体支持フレーム60をさらに含んでもよい。重量体支持フレーム60は、おおよそ四角形の鉄材フレームからなるフレーム部61と、フレーム部61の下部の多数個所に備えられ、フレーム部61の水平を調整する多数のレベルラー62を含んでもよい。
【0093】
したがって、重量体支持フレーム60をルーフトップの底面2上に据え置きした後、レベルラー62を用いてフレーム部61を平衡調節した後、サポート傾斜ビーム14及びマウンティング部21をルーフトップの欄干1に安定的に固定設置することができる。
【0094】
一方、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置は、重量体ブロック11が必ず金属材質で備えられることに限定されるものではない。
【0095】
すなわち、重量体ブロック11は、ベイスビーム12に結合されるか、重量体支持フレーム60に安着され、ルーフトップの底面2の方向に支持する役目を果たせば充分であるので、図11bに参照されているように、所定の流体が内部に充填可能なプラスチック容器で備えられてもよい(図面符号「11A」と区別して指す)。
【0096】
このとき、プラスチック容器で備えられた重量体ブロック11Aの内部には、多少比重が大きい水のような流体が充填可能で、ルーフトップに対する設置のために作業者が移動させる場合には、充填された流体を空にした後、作業現場に移動させた後、現場で直接流体を充填することができるので、多数の作業者を不要とするメリットを提供する。
【0097】
また、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置は、図11cに参照されているように、多数の重量体ブロック11、11Aの代わりに、所定の流体充填が可能な単一の重量体タンク11Bに置き換えられて設置することも可能であり、多数の重量体ブロック11Aの上部に重量体タンク11Bを追加で積層設置することも可能である。
【0098】
すなわち、重量体タンク11Bは、ルーフトップの欄干1の内側底面2の方向に重量体支持フレーム60を荷重支持する役目を果たすことができる。
【0099】
重量体タンク11Bは、内部に所定の流体が充填可能な流体収容部(図示せず)を有する高強度のプラスチック材質で備えられることが好ましい。
【0100】
また、重量体タンク11Bの上部には、流体供給ホール11B-1が形成され、比較的軽い重量体タンク11Bを1人の作業者が現場に重量体タンク11Bを移送させた後、現場に備えられた流体供給装置(例えば、水道管)を用いて流体を充填することができるので、作業便宜性を向上させることができる。
【0101】
一方、ベイスビーム12とサポートビーム13、傾斜ビーム14及びマウンティング部21は、内部の空の空間が相互連通されるように備えられ、特にサポート傾斜ビーム14の左右下端部には、電源ケーブルなど外部電線14Cが流入設置される電線挿入ホール14hが備えられることによって、アンテナ機器A側に連結された外部電線14Cの外部露出が完全遮断されるように隠蔽設置が可能なメリットを有する。
【0102】
図12は、水平マウンティングパネルに対するアンテナ機器の設置過程を示した分解斜視図であって、ステアリング手段及びティルティング手段を示した分解斜視図であり、図13は、アンテナ機器のティルティング手段を示した断面図である。
【0103】
本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置は、図12及び図13に参照されているように、水平マウンティングパネル22に結合されたアンテナ機器Aの方向性を調整するアンテナ方向性調整部40、50をさらに含んでもよい。
【0104】
ここで、アンテナ方向性調整部40、50は、水平マウンティングパネル22の前端と後端を、左右水平軸を基準に前後方向に回動させ、アンテナ機器Aをティルティング回動させるティルティング手段40と、水平マウンティングパネル22に対してアンテナ機器Aの左右両端を、上下垂直軸を基準に左右方向に回動させ、アンテナ機器Aをステアリング回動させるステアリング手段50を含んでもよい。
【0105】
特に、アンテナ機器Aは、ステアリング手段50によって水平マウンティングパネル22に対して左右方向にステアリング回動可能に結合されてもよい。
【0106】
ここで、ステアリング手段50は、水平マウンティングパネル22に対してアンテナ機器Aのステアリング回動軌跡に対応するように上下に貫通して形成された少なくとも一つのガイドスロット51と、アンテナ機器Aの下部とボルティング結合され、少なくとも一つのガイドスロット51を貫通してアンテナ機器Aの下部にボルティング締結される少なくとも一つのガイドボルト52を含んでもよい。
【0107】
ガイドボルト52は、水平マウンティングパネル22の少なくとも4ヶ所の下部でアンテナ機器A側にガイドスロット51を貫通してアンテナ機器Aの下部面に備えられた少なくとも一つのボルト締結ホールA-22H(図7b参照)に締結されるボルトタイプで備えられ、アンテナ機器Aが左右方向にステアリング回動を通じて方向性を調節する時に、ガイドスロット51を所定の回動軌跡にして安定的な回動を可能にする。
【0108】
特に、図12に参照されているように、アンテナ機器Aには、ガイドボルト22Bのうち少なくとも左右の一対が予め設置され、ガイドスロット51のうち、ガイドボルト52の頭部が挿入される設置溝部51A側に安着してアンテナ機器Aの左右方向をステアリング調整した後、残りの一対のガイドボルト52をガイドスロット51を通じて貫通してアンテナ機器Aの下端部に締結することによって硬く固定させることができる。
【0109】
一方、図13に参照されているように、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置は、水平マウンティングパネル22に設置されたアンテナ機器Aの上下方向のティルティングを調節するティルティング手段40がさらに備えられてもよい。
【0110】
すなわち、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置において、ティルティング手段40は、水平マウンティングパネル22の前端と後端を、左右水平軸(図面符号表記せず)を基準に前後方向に回動させ、アンテナ機器Aをティルティング回動させる役目を果たすことができる。
【0111】
ティルティング手段40は、図13に参照されているように、水平マウンティングパネル22の下部面に一体に形成されたウォームホイールギアパネル41と、ウォームホイールギアパネル41に噛合するように前後水平になるようにマウンティング部21の前後を貫通するように配置され、外周面にギア歯が形成されたウォームギア部42を含んでもよい。
【0112】
ここで、ウォームギア部42の先端部には、回動角度調節ボルト42Bが結合され、アンテナ機器Aのティルティング回動量を調節する使用者は、所定の工具を用いて回動角度調節ボルト42Bを左右方向に回転させることによってアンテナ機器Aのティルティング回動角度を精密に調整することができる。回動角度調節ボルト42Bは、ボルト遮蔽キャップ42Cによって平常時には遮蔽されてもよい。
【0113】
また、ウォームホイールギアパネル41の左右側には、マウンティング部21の内周面に相互接触するように備えられたガイドパネル43が備えられ、ガイドパネル43それぞれの外側には、マウンティング部21の左右にそれぞれ形成された左右水平軸(図面符号表記せず)に挿入されるティルティング軸突起45が備えられてもよい。
【0114】
前記のように、水平マウンティングパネル22の上面にアンテナ機器Aを左右方向のステアリング調整が完了した状態で設置した後、上下方向のティルティングが必要な場合、作業者はマウンティング部21の前端部に突出したウォームギア部42を別途の工具を用いて左右方向に回転させ、ティルティング角度を調整することができる。
【0115】
マウンティング部21の左右外側面に露出されたティルティング軸突起45の外側に該当するマウンティング部21の外側面には、ティルティング角度基準線(図面符号表記せず)が印刷されてもよく、ティルティング軸突起45の周辺に該当するマウンティング部21には、ティルティング角度表示部44が印刷され、作業者がティルティング手段40を用いたアンテナ機器Aの上下方向のティルティング程度を視覚的に確認しながら精密に調整することができる。
【0116】
このように、本発明の一実施例に係るアンテナ機器設置装置によると、ルーフトップの形状を変更することなく、簡便にマウンティング部20のサポート部10に対する高さ調節及びルーフトップの欄干1に対する簡単なクランピング及びボルティング結合を通じて設置が可能であるので、設置便宜性を向上させ、設置国家の各種規制を満たすことができるという効果を創出することができる。
【0117】
図14及び図15は、図2の構成のうち、サポート部が一般の支柱ポールに置き換えられた場合の正面図及び部分断面図である。本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置は、図14及び図15に参照されているように、水平マウンティングパネル22が一般の支柱ポールPの上端部に備えられてもよい。
【0118】
この場合、ステアリング手段50を水平マウンティングパネル22に具現することができる点で、水平マウンティングパネル22を通じるアンテナ機器Aの左右ステアリング回動による方向性の調整が可能である。すなわち、水平マウンティングパネル22の上部には、ガイドスロット51にガイドボルト52を媒介にしてアンテナ機器Aの左右方向のアンテナ方向性の調整が可能であるためである。
【0119】
一方、図14及び図15に参照されているように、支柱ポールPの空の空間である内部のケーブル設置空間P-Cを通じてケーブルA-3を設置し、ケーブルA-3は、水平マウンティングパネル22を通じて上部のアンテナ機器Aの本体A-1側に隠蔽設置されてもよい。
【0120】
このように、本発明に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置の一実施例によると、外形の美観の低下要素として作用した従来のケーブルA-3のアンテナ機器Aの本体A-1に対する設置位置を変更設計し、水平マウンティングパネル22の上面にアンテナ機器Aの本体A-1を安着設置し、ケーブルA-3をそれぞれマウンティング部21及び支柱ポールPの内部に隠蔽設置し、水平マウンティングパネル22の上部に延びたケーブルA-3も、アンテナ機器Aの隠蔽カバーA-2を用いて外部への露出が完全遮断されるように設計することによって、外形の美観が低下することを防止することができる。
【0121】
以上、本発明の一実施例に係るルーフトップ用アンテナ機器の設置装置を添付された図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ず前述した一実施例によって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による多様な変形及び均等な範囲での実施が可能であることは当然であると言える。そのために、本発明の真の権利範囲は後述する請求の範囲によって決まると言える。
【産業上利用可能性】
【0122】
本発明は、当該の設置国家の設置高さ規制を満たしながらも、建物外観の変更なしに簡便にルーフトップの欄干にアンテナ機器の設置が可能で、支柱ポールの上端部への設置が容易であることはもちろん、ケーブルの隠蔽設置が可能で、外形の美観が低下することを防止できるルーフトップ用アンテナ機器設置装置を提供する。
【符号の説明】
【0123】
1:欄干
2:底面
10:サポート部
11:重量体ブロック
12:ベイスビーム
13:サポートビーム
14:傾斜ビーム
20:マウンティング部
21:マウンティングボディー
22:水平マウンティングパネル
23:クランピングパネル
24:水平安着パネル
25:外側係止パネル
27:振動低減部
28:クランピングボルト
29:クランピングナット
30:板バネ部
40:ティルティング手段
41:ウォームホイールギアパネル
42:ウォームギア部
43:ガイドパネル
44:ティルティング軸突起
50:ステアリング手段
51:ガイドスロット
52:ガイドボルト
P:支柱ポール
A:アンテナ機器
A-1:本体
A-2:隠蔽カバー
A-3:ケーブル
A-4:コネクティング端子
C:コントロールボックス

図1a
図1b
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図6
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11a
図11b
図11c
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】