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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】位置追跡機能を有するインソール
(51)【国際特許分類】
   A43B 3/46 20220101AFI20240524BHJP
【FI】
A43B3/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575732
(86)(22)【出願日】2022-08-23
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 KR2022095116
(87)【国際公開番号】W WO2023153640
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】10-2022-0015962
(32)【優先日】2022-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515256556
【氏名又は名称】スマート メディカル デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】チャン ゴン ムーン
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050EA01
4F050GA30
4F050JA30
(57)【要約】
本発明の一実施形態による位置追跡機能を有するインソールは、足の裏の前部を支持するつま先支持部と足の裏の後部を支持するきびす支持部とを含むインソール本体と、GPS信号を受信するGPSアンテナと、移動通信信号を送受信する移動通信アンテナと、電力を無線で供給されるための無線充電コイルと、及びGPSアンテナ及び移動通信アンテナとそれぞれ連結されて、位置追跡機能を行う位置追跡部と、を含み、GPSアンテナは、インソール本体のつま先支持部に載置され、コンテナは、インソール本体のきびす支持部に載置されていることを特徴とする。
【選択図】3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足の裏の前部を支持するつま先支持部と足の裏の後部を支持するきびす支持部とを含むインソール本体と、
GPS信号を受信するGPSアンテナと、
移動通信信号を送受信する移動通信アンテナと、
電力を無線で供給されるための無線充電コイルと、
前記GPSアンテナ及び前記移動通信アンテナとそれぞれ連結されて、位置追跡機能を行う位置追跡部と、を含み、
前記位置追跡部は、
前記GPS信号及び前記移動通信信号の信号処理を行う無線通信モジュールと、
前記GPS信号または前記移動通信信号による位置情報を処理する位置情報処理モジュールと、
前記無線充電コイルを通じて供給される電力を充電するバッテリを含み、前記バッテリに充電された前記電力を前記無線通信モジュール及び前記位置情報処理モジュールに提供する電源供給モジュールと、
前記位置情報処理モジュールの動作のための制御情報を保存するメモリと、
前記無線通信モジュール、前記位置情報処理モジュール、前記電源供給モジュール及び前記メモリを内部に搭載するコンテナと、を含み、
前記GPSアンテナは、前記インソール本体の前記つま先支持部に載置され、
前記コンテナは、前記インソール本体の前記きびす支持部に載置されていることを特徴とする位置追跡機能を有するインソール。
【請求項2】
前記GPSアンテナは、
前記つま先支持部のプレート状で垂直方向に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項3】
前記GPSアンテナは、
前記つま先支持部の前面の先端から一定距離範囲内に離隔していることを特徴とする請求項1に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項4】
前記GPSアンテナは、
アーチ型を有する前記つま先支持部の前面の先端と対応するアーチ状の曲率を有することを特徴とする請求項3に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項5】
前記移動通信アンテナは、
前記コンテナの側面部に垂直方向に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項6】
前記移動通信アンテナは、
2部分に分けられた第1移動通信アンテナ及び第2移動通信アンテナを含み、
前記第1移動通信アンテナと前記第2移動通信アンテナは、一定距離ほど離隔していることを特徴とする請求項5に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項7】
前記第1移動通信アンテナは、前記第2移動通信アンテナに比べて表面積が広く、
前記第1移動通信アンテナは、グラウンドと連結されており、前記第2移動通信アンテナは、前記移動通信信号を送受信することを特徴とする請求項6に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項8】
前記無線充電コイルは、
前記インソール本体の前記つま先支持部に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【請求項9】
前記コンテナは、
コンテナ蓋とコンテナ本体とで構成され、前記コンテナ蓋と前記コンテナ本体との結合時に、防水用リングを用いて結合されていることを特徴とする請求項1に記載の位置追跡機能を有するインソール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に載置されて使われるインソールに係り、より詳細には、GPSモジュール、移動通信モジュールを備えて位置追跡が可能なインソールに関する。
【背景技術】
【0002】
児童、精神遅滞者、または痴呆老人など正常な成人の分別力を有していないヒトや、ペット、または貴重品など重要な品物の場合、保護者または所持者がしばらく目を離した隙に失踪または紛失してしまう可能性がある。したがって、このような保護対象の紛失または失踪を防止するための方法に係わる要求が以前からあった。
【0003】
最も古く、現在も最も多く使われる方法は、保護者や品物主人の連絡先を対象に書き留める方法である。例えば、子供の腕輪やネックレスに親の電話番号を書き留めるか、かばんに所有者の連絡先を書き留めるなど普遍的に使用している方法である。しかし、この方法は、誰かがそれを見て探してくれるまで無駄であるという短所と、むしろその情報が犯罪に悪用される可能性があるという短所と、がある。
【0004】
最近、電子機器を利用した方法としてGPSと基幹無線通信網(3G、LTEなど)とを用いて対象の位置をリアルタイムで追跡する方法が台頭した。これは、GPSを用いて対象の現在位置を確認し、該確認された位置を基幹無線通信網を通じて周期的にサーバに伝送する方法である。例えば、児童にGPS位置追跡装置を付着し、紛失事故が発生した場合、GPS位置追跡装置が基幹無線通信網を通じてサーバに位置を伝送するものである。しかし、このような方法は、ユーザが別途に通信網に加入して通信網使用コストを負担しなければならず、児童に付着される装置にGPSモジュールと基幹無線通信網利用のための無線通信モジュールとが必要となり、高価の装置が要求され、携帯性が落ちる。そして、電力消耗が多くて、装置のサイズが大きくなり、バッテリ充電を頻繁にしなければならないなど実質的にコストと便宜性などさまざまな面で煩わしさがある。
【0005】
そして、既存のように、腕輪、ネックレスなどに位置追跡装置を付着する場合、痴呆老人や児童の場合、腕輪やネックレスを簡単に外してしまう問題点がある。特に、痴呆老人の場合、腕輪、ネックレス、装身具のように体に着用しているものを外してしまう性向を有するので、結局、位置追跡機能を果たすことができなくなるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザに対するリアルタイム位置追跡のためのデバイスを備えている位置追跡機能を有するインソールを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための本発明の一実施形態による位置追跡機能を有するインソールは、足の裏の前部を支持するつま先支持部と足の裏の後部を支持するきびす支持部とを含むインソール本体と、GPS信号を受信するGPSアンテナと、移動通信信号を送受信する移動通信アンテナと、電力を無線で供給されるための無線充電コイルと、及び前記GPSアンテナ及び前記移動通信アンテナとそれぞれ連結されて、位置追跡機能を行う位置追跡部とを含み、前記位置追跡部は、前記GPS信号及び前記移動通信信号の信号処理を行う無線通信モジュールと、前記GPS信号または前記移動通信信号による位置情報を処理する位置情報処理モジュールと、前記無線充電コイルを通じて供給される電力を充電するバッテリとを含み、前記バッテリに充電された前記電力を前記無線通信モジュール及び前記位置情報処理モジュールに提供する電源供給モジュールと、前記位置情報処理モジュールの動作のための制御情報を保存するメモリと、及び前記無線通信モジュール、前記位置情報処理モジュール、前記電源供給モジュール及び前記メモリを内部に搭載するコンテナとを含み、前記GPSアンテナは、前記インソール本体の前記つま先支持部に載置され、前記コンテナは、前記インソール本体の前記きびす支持部に載置されていることを特徴とする。
【0008】
前記GPSアンテナは、前記つま先支持部のプレート状で垂直方向に載置されていることを特徴とする。
【0009】
前記GPSアンテナは、前記つま先支持部の前面の先端から一定距離範囲内に離隔していることを特徴とする。
【0010】
前記GPSアンテナは、アーチ型を有する前記つま先支持部の前面の先端と対応するアーチ状の曲率を有することを特徴とする。
【0011】
前記移動通信アンテナは、前記コンテナの側面部に垂直方向に載置されていることを特徴とする。
【0012】
前記移動通信アンテナは、2部分に分けられた第1移動通信アンテナ及び第2移動通信アンテナを含み、前記第1移動通信アンテナと前記第2移動通信アンテナは、一定距離ほど離隔していることを特徴とする。
【0013】
前記第1移動通信アンテナは、前記第2移動通信アンテナに比べて表面積が広く、前記第1移動通信アンテナは、グラウンドと連結されており、前記第2移動通信アンテナは、前記移動通信信号を送受信することを特徴とする。
【0014】
前記無線充電コイルは、前記インソール本体の前記つま先支持部に載置されていることを特徴とする。
【0015】
前記コンテナは、コンテナ蓋とコンテナ本体とで構成され、前記コンテナ蓋と前記コンテナ本体との結合時に、防水用リングを用いて結合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、小さくて軽く、電源供給が容易であって、個人携帯性が高い位置追跡が可能な靴のインソールを提供することにより、それを使用する痴呆老人や、児童または精神遅滞者などの位置をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0017】
特に、GPSアンテナをインソールの前部に配置させ、移動通信アンテナをインソールの後部に配置させることにより、GPS信号の送受信及び移動通信信号の送受信を容易に行えるようにしながらも、足に対する衝撃を吸収するインソールの機能を完全に行えるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1A】本発明の位置追跡機能を有するインソールを例示する上部斜視図である。
図1B図1Aに示された位置追跡機能を有するインソールを例示する下部斜視図である。
図2A】インソールの構成要素のうち、インソール本体を示す構造図である。
図2B】インソールの構成要素のうち、インソール本体を示す構造図である。
図3A】上部蓋の下面上に配されているGPSアンテナ、移動通信アンテナ、無線充電コイル及び位置追跡部を例示している参照図である。
図3B図3Aの各構成要素がインソールから分離された状態を示す参照図である。
図4A】GPSアンテナの形状を例示する参照図である。
図4B】GPSアンテナの形状を例示する参照図である。
図5A】移動通信アンテナ130の形状を例示する参照図である。
図5B】移動通信アンテナ130の形状を例示する参照図である。
図6】位置追跡部の詳細構成要素を説明する機能ブロック図である。
図7A】コンテナの前面部分を例示する参照図である。
図7B】コンテナの背面部分を例示する参照図である。
図7C】コンテナの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。以下、説明及び添付図面で実質的に同じ構成要素は、それぞれ同じ符号で示すことにより、重複説明を省略する。また、本発明を説明するに当って、関連した公知の機能あるいは構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合、それについての詳細な説明は省略する。
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明する。
図1Aは、本発明の位置追跡機能を有するインソール100を例示する上部斜視図であり、図1Bは、図1Aに示された位置追跡機能を有するインソール100を例示する下部斜視図である。
【0021】
本発明の位置追跡機能を有するインソール100は、インソール本体、GPSアンテナ、移動通信アンテナ、無線充電コイル及び位置追跡部を含んでいる。
【0022】
図2A及び図2Bは、インソール100の構成要素のうち、インソール本体110を示す構造図である。
【0023】
インソール本体110は、靴に挿入されて足の裏を支持及び衝撃を緩和するための機能を行うものであって、足の裏の形状を有する。インソール本体110は、上部蓋110-1及び下部蓋110-2を含む。
【0024】
上部蓋110-1の上面は、足の裏と接触する部分であって、足の裏の形状に対応する形状を有する。上部蓋110-1の下面は、下部蓋110-2を取り囲む構造を有する。
【0025】
上部蓋110-1は、足の裏の形状の前部に対応するつま先支持部110-11及び足の裏の形状の後部に対応するきびす支持部110-12を含む。つま先支持部110-11は、足の裏の前部を支持するインソール部分であり、きびす支持部110-12は、足の裏の後部を支持するインソール部分である。
【0026】
下部蓋110-2は、足の裏の形状に対応する形状を有し、上部蓋110-1と結合されてGPSアンテナ、移動通信アンテナ、無線充電コイル及び位置追跡部などを内部に搭載することができる。
【0027】
GPSアンテナ、移動通信アンテナ、無線充電コイル及び位置追跡部は、インソール本体110の上部蓋110-1と下部蓋110-2との間に配されても、下部蓋110-2内に挿入されて配されても良い。但し、説明の便宜上、GPSアンテナ、移動通信アンテナ、無線充電コイル及び位置追跡部の配置関係を上部蓋110-1を基準に説明する。
【0028】
図3Aは、上部蓋110-1の下面上に配されているGPSアンテナ120、移動通信アンテナ130、無線充電コイル140及び位置追跡部150を例示している参照図である。図3Bは、図3Aの各構成要素がインソールから分離された状態を示す参照図である。
【0029】
GPSアンテナ120及び無線充電コイル140は、上部蓋110-1のつま先支持部110-11上に配置される。また、移動通信アンテナ130及び位置追跡部150は、上部蓋110-1のきびす支持部110-12上に配置される。
【0030】
また、図示されていないが、GPSアンテナ120及び無線充電コイル140は、下部蓋110-2のつま先支持部(図示せず)上に配され、移動通信アンテナ130及び位置追跡部150は、下部蓋110-2のきびす支持部(図示せず)上に配されても良い。
【0031】
GPSアンテナ120は、衛星からGPS信号を受信し、該受信されたGPS信号を位置追跡部150に伝達する。このために、GPSアンテナ120は、位置追跡部150とケーブル120-1とを通じて電気的に連結されている。
【0032】
GPSアンテナ120は、前述したように、上部蓋110-1のつま先支持部110-11上に配置される。特に、GPSアンテナ120は、上部蓋110-1のつま先支持部110-11のプレート状で垂直方向に配置される。
【0033】
GPSアンテナ120が上部蓋110-1のつま先支持部110-11のプレート状に配される時、GPSアンテナ120の表面がフィルムまたは弾性を有する合成樹脂材などによって表面保護処理されたものである。
【0034】
図4A及び図4Bは、GPSアンテナ120の形状を例示する参照図である。図4A及び図4Bに示したように、GPSアンテナ120は、板状の棒状に直線状でもあるが、望ましくは、円弧状に屈曲された形態でもある。
【0035】
GPSアンテナ120は、つま先支持部110-11の前面の先端から一定距離範囲内に離隔している。例えば、図3Bに示したように、GPSアンテナ120は、つま先支持部110-11の前面の先端に該当するフレームから一定距離(D)範囲内に離隔したものである。ここで、一定距離(D)は、3mm以上10mm以下の距離である。また、GPSアンテナ120は、つま先支持部110-11の前面の先端から一定距離範囲内に離隔しているが、つま先支持部110-11の前面の先端がアーチ型で構成された場合に、GPSアンテナ120の形状も、つま先支持部110-11の前面の先端の形態に対応するようにアーチ状の曲率を有するように形成されたものである。
【0036】
移動通信アンテナ130は、移動通信信号を受信するか、伝送しうる。移動通信アンテナ130は、モバイル端末機から移動通信信号を受信し、該受信された移動通信信号を位置追跡部150に伝達する。また、移動通信アンテナ130は、位置追跡部150の位置追跡による移動通信信号をモバイル端末機に伝達する。このために、移動通信アンテナ130は、位置追跡部150と電気的に連結されている。
【0037】
図3Bに示されたように、移動通信アンテナ130は、位置追跡部150のコンテナ側面部に垂直方向に載置される。この際、移動通信アンテナ130は、複数個が備えられ、位置追跡部150のコンテナ両側面部に対称的に配置される。移動通信アンテナ130は、コンテナ本体150-52のコンテナ羽根部材150-521の一側に結合されている。
【0038】
移動通信アンテナ130は、直線プレート状であるが、その形態は多様に変形可能である。
【0039】
図5A及び図5Bは、移動通信アンテナ130の形状を例示する参照図である。図5A及び図5Bに示されたように、移動通信アンテナ130は、2部分に分けられた第1移動通信アンテナ130-1及び第2移動通信アンテナ130-2を含みうる。
【0040】
第1移動通信アンテナ130-1と第2移動通信アンテナ130-2は、一定距離ほど離隔している。離隔する距離は、周波数の特性を考慮して決定される。
【0041】
第1移動通信アンテナ130-1は、第2移動通信アンテナ130-2に比べて表面積が広いことを特徴とする。このような、第1移動通信アンテナ130-1は、グラウンドと連結されており、第2移動通信アンテナ130-2は、移動通信信号の送受信を担当する。第2移動通信アンテナ130-2は、移動通信信号の送受信のために、一先端が尖頭状を有するスティック状であり、スティック状のうち、一部が折り曲げられた形態でもある。
【0042】
無線充電コイル140は、常用の電力をアダプタを通じて無線で供給されるためのものであって、上部蓋110-1のつま先支持部110-11を構成するプレート上に載置されている。無線充電コイル140は、位置追跡部150と電気的に連結されており、これにより、アダプタを通じて供給される電力を位置追跡部150に提供する。
【0043】
位置追跡部150は、GPSアンテナ120及び移動通信アンテナ130とそれぞれ連結されており、位置追跡機能を行う。位置追跡部150は、上部蓋110-1のきびす支持部110-12に載置される。
【0044】
図6は、位置追跡部150の細部構成要素を説明する機能ブロック図である。
図6を参照すれば、位置追跡部150は、無線通信モジュール150-1、位置情報処理モジュール150-2、電源供給モジュール150-3、メモリ150-4及びコンテナ150-5を含んでいる。
【0045】
無線通信モジュール150-1は、GPSアンテナ120及び移動通信アンテナ130とケーブルやパターニング方式などによって電気的に連結されており、GPS信号または移動通信信号の信号処理を行う。
【0046】
位置情報処理モジュール150-2は、無線通信モジュール150-1を通じて受信されたGPS信号または移動通信信号による位置情報を処理する。位置情報処理モジュール150-2は、USB端子及びUART端子及びJTAG端子を含みうる。
【0047】
位置情報処理モジュール150-2は、GSP衛星からGPSアンテナ120に受信されるGPS信号から位置情報を計算して内蔵されたメモリ150-4に保存し、短文メッセージサービス(Short Message Service:SMS)の形態またはデータ通信で位置情報メッセージを生成して、移動通信アンテナ130を通じて無線移動通信基地局に伝送しうる。
【0048】
GPSアンテナ120を通じて受信されたGPS衛星信号は、位置情報処理モジュール150-2でシグナルプロセッシングを通じて経度、緯度、高度情報に変換される。位置情報処理モジュール150-2は、位置情報発信装置が接続する移動通信社の通信方式に合うデータ形式で情報を加工し、一定時間周期で現在の位置情報をメモリに保存する。
【0049】
メモリ150-4に一定周期で保存された位置情報は、位置情報処理モジュール150-2によって一日単位で統合されて経路移動情報に加工され、無線通信ブロックで移動通信社の無線通信周波数帯域に合うように周波数変換とフィルタリングとが行われる。次には、無線通信モデムで周波数変調が行われ、移動通信アンテナ130を通じて伝送される。
【0050】
例えば、移動通信アンテナ130を通じて既定の移動通信番号に接続要請信号が受信されれば、通信連結設定が行われ、現在の位置情報を要請する信号が受信されれば、ツリーバンド無線通信モデムで周波数復調が行われ、無線通信ブロックで周波数フィルタリングと変換とが行われる。次には、メモリ150-4に30分周期で保存された位置情報のうち、最も最近のデータが判読されて加工され、無線通信ブロックで周波数変換とフィルタリングとが行われ、無線通信モデムで周波数変調が行われた後、移動通信アンテナ130を通じて伝送される。信号が受信されれば、受信された信号がGPS信号であるか、移動通信信号であるか否かを判断する。受信された信号がGPS信号と判断されれば、位置及び時間情報を確認して30分周期で保存し、一日単位の経路移動情報を伝送するために、24時間有無を判断して、24時間でなければ、再び信号の受信を待つ。また、受信された信号が移動通信信号であれば、移動通信信号が位置情報要請に該当するか否かを判断し、位置情報要請に該当すれば、宛先情報を確認し、位置情報及び時間情報をメモリから読み出して、SMSまたはデータを生成し、移動通信社基地局に伝送する。受信された移動通信信号が移動通信社基地局と位置情報発信装置との通信感度制御用の信号である場合、受信された信号の強度によって発信装置の電力を制御して、送信強度を調整した後に受信待機する。
【0051】
位置情報処理モジュール150-2は、時間値を設定し、該設定された時間値を超過するようにユーザの位置が変わらない場合、または生体信号センサーでユーザの状態が危急な生体信号を感知する場合に、無線通信モジュール150-1を通じて1次でユーザのモバイル端末機にユーザの現在状態の有無を問う。
【0052】
そして、位置情報処理モジュール150-2は、ユーザのモバイル端末機で一定時間答弁がない場合、119などの緊急センターに位置情報を含んだ救助要請送出するように設定され、または、ユーザの要請に応じて2次で緊急センターに救助要請信号を送出することができる。
【0053】
電源供給モジュール150-3は、無線充電コイル140を通じて供給される電力を充電するバッテリ(図示せず)を含み、バッテリに充電された電力を無線通信モジュール150-1または位置情報処理モジュール150-2にそれぞれ供給する。電源供給モジュール150-3は、無線充電コイル140に連結されているもの以外に、別途の充電端子を備えて、有線で電力を充電することができる。
【0054】
インソール100には、ユーザの足によって加えられる力を通じて電気を生産する圧電素子が備えられうる。また、インソール100には、生体信号を感知する生体信号センサーを含むことができ、ユーザの生体信号を測定し、該測定された生体信号を無線通信モジュール150-1を通じて外部の電子装置に伝送しうる。例えば、圧電素子から発生した電気を1次でバッテリに保存された後、無線通信モジュール150-1及び/または位置情報処理モジュール150-2に電気を供給する構成であって、形態変形が可能なワイヤバッテリを使用することが望ましい。
【0055】
一般的に、バッテリは、四角または円状の一定の形態を有するものであって、本発明のように体積が限定される靴への一般的なバッテリの装着は、そのサイズが制限され、サイズが小さなバッテリを使用する時には、消耗する電気容量を満たすことができない。したがって、本発明には、ワイヤ状に曲げなどの多様な形態変形が可能であり、装着される部位を自在にできるワイヤバッテリを使用することが望ましい。
【0056】
ワイヤバッテリは、靴底または外皮に形成されるものであって、靴紐をワイヤバッテリで形成することができ、または靴の内側周りにワイヤバッテリが巻取られた形態で形成される。または、靴の縫製糸をワイヤバッテリとして利用することもできる。
【0057】
前記ワイヤバッテリは、合成樹脂で被覆してワイヤバッテリが外部の衝撃から損傷することを防止することができ、ワイヤバッテリの被覆は、防水被覆されるように形成してワイヤバッテリが外部の水分によってショートや腐蝕されることを防止して、ワイヤバッテリの寿命の短縮を防止することができる。
【0058】
メモリ150-4は、位置情報処理モジュール150-2の動作のための制御情報を保存している。また、位置情報処理モジュール150-2の処理結果に該当する位置情報を保存している。
【0059】
コンテナ150-5は、無線通信モジュール150-1、位置情報処理モジュール150-2、電源供給モジュール150-3及びメモリ150-4を内部に搭載している。
【0060】
図7Aは、コンテナ150-5の前面部分を例示する参照図であり、図7Bは、コンテナ150-5の背面部分を例示する参照図であり、図7Cは、コンテナ150-5の分解斜視図である。
【0061】
図7Cを参照すれば、コンテナ150-5は、コンテナ蓋150-51、コンテナ本体150-52、及び防水用リング150-53を含む。
【0062】
コンテナ本体150-52内に無線通信モジュール150-1、位置情報処理モジュール150-2、電源供給モジュール150-3及びメモリ150-4が載置されており、コンテナ蓋150-51でコンテナ本体150-52を覆う。
【0063】
コンテナ本体150-52は、本体の上部の両側面に延びたコンテナ羽根部材150-521を含んでいる。コンテナ羽根部材150-521の一側には、移動通信アンテナ130が結合されている。
【0064】
コンテナ蓋150-51とコンテナ本体150-52との結合時に、防水用リング150-53がコンテナ蓋150-51とコンテナ本体150-52との間に挿設される。防水用リング150-53の材質は、シリコンである。
【0065】
以上、本発明について、その望ましい実施形態を中心に説明した。当業者ならば、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれるものと解釈しなければならない。
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図7c
【国際調査報告】