(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】自走式デバイス用のステーションおよびシステム
(51)【国際特許分類】
B65H 75/34 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
B65H75/34
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023575907
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 EP2022059470
(87)【国際公開番号】W WO2022258242
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511268591
【氏名又は名称】ハスクバーナ・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】レンナー、トーマス
【テーマコード(参考)】
3F068
【Fターム(参考)】
3F068AA06
3F068BA00
3F068DA03
3F068EA07
3F068EB03
3F068FA07
3F068HA02
(57)【要約】
本発明は、自走式デバイス(2)、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーション(1)であって、1つ以上の支持部材、特に壁(14)と、1つ以上の天蓋部(10)と、を備え、前記天蓋部は、1つ以上の壁(14)から延びており、前記自走式デバイスを少なくとも部分的には前記天蓋部の下に駐車させるように構成されており、前記ステーションには、水入口(15)および給水デバイス(30)と、電力入口(16)および給電デバイス(32)と、が提供されており、前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は、前記自走式デバイス(2)と接続するように構成されている、ステーション(1)に関する。本発明はさらに、前記ステーションと前記自走式デバイス(2)とを備えるシステム(3)に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走式デバイス(2)、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーション(1)であって、
-1つ以上の支持部材、特に壁(14)と、
-1つ以上の天蓋部(10)と、を備え、
前記天蓋部は、1つ以上の前記支持部材(14)から延びており、前記自走式デバイスを少なくとも部分的には前記天蓋部の下に駐車させるように構成されており、
前記ステーションには、水入口(15)および給水デバイス(30)と、電力入口(16)および給電デバイス(32)と、が提供され、
前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は、前記自走式デバイス(2)と接続するように構成されている、ステーション(1)。
【請求項2】
前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は前記ステーション(10)の内側に、特に前記支持部材に、特に前記天蓋部(10)の下の前記壁(14)に配置されている、請求項1に記載のステーション(1)。
【請求項3】
前記給水デバイス(30)が特にホース(121)と接続するための水ソケットまたは接続スリーブを備えるか、前記電気デバイス(32)が電気ソケットもしくはオープン接点もしくは誘導コイルを備え、前記電気デバイス(32)は変圧器、ヒューズ、またはその両方を随意で備えるか、またはその両方である、請求項1または2に記載のステーション(1)。
【請求項4】
前記水入口(15)に、家庭用水道管と接続するための接続スリーブまたは蛇口に対し接続可能なホースが提供されるか、
前記電源入口(16)に、電源コードまたはプラグが提供されるか、
またはその両方である、請求項1~3のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項5】
後壁である前記支持部材に対し取り付けられている第2の壁(17)および第3の壁(18)をさらに備え、前記第2の壁(17)および前記第3の壁(18)は互いに面している、請求項1~4のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項6】
前記天蓋部(10)が、ヒンジ(22)によって特に壁(14)である前記支持部材に対し接続されているか、
前記天蓋部(10)が、特に壁(14)である前記支持部材に対し解放可能に接続されているか、
またはその両方である、請求項1~5のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項7】
少なくとも特に壁(14)である前記支持部材に対し接続されており前記天蓋部(10)に面している底壁(19)をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項8】
前記天蓋部(10)には、前記自走式デバイス(2)の頂部モジュール(101)、特に前記芝生ケア自走式デバイスの散水ユニットを取り付けるためのサスペンションデバイス(20)が提供される、請求項1~7のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載のステーション(1)と自走式デバイス(2)とを備えるシステム(3)であって、
前記自走式デバイス(2)は、本体(110)と、2つ以上の車輪(111)と、を備え、
前記自走式デバイス(2)は、前記給水デバイス、前記給電デバイス、またはその両方に対し接続可能である、システム(3)。
【請求項10】
前記自走式デバイス(2)は、第1の機能を有する底部モジュール(102)と、第2の機能を有する頂部モジュール(101)と、を有し、特に前記底部モジュール(102)および前記頂部モジュール(101)は、底部モジュールおよび前記頂部モジュールのうちの他方をそれぞれ結合するためのモジュール結合ユニット(130,131)を各々備える、請求項9に記載のシステム(3)。
【請求項11】
前記自走式デバイス(2)は、ホース(120)、特にレイフラットホースと、リール(121)、特に駆動リールと、を備え、
特に、前記ホース(120)および前記リール(121)は、前記頂部モジュール(101)上にあり、
特に、前記リール(121)は垂直軸を有する、請求項10に記載のシステム(3)。
【請求項12】
前記自走式デバイスは芝生ケア自走式デバイスである、請求項10または11に記載のシステム(3)。
【請求項13】
前記頂部モジュール(101)は、散水モジュール(122)を備え、特に前記散水モジュール(122)は、1つ以上のノズル(123)を備えるか、特に前記散水モジュール(122)か、またはその両方である、請求項10~12のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【請求項14】
前記頂部モジュール(101)は、前記頂部モジュール(101)を前記天蓋(10)における前記サスペンションデバイス(20)に対し取り付けるための1つ以上の取付デバイスを備える、請求項7を引用する請求項10~13のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【請求項15】
前記自走式デバイス(2)は、ステーション(1)の前記給電デバイス(32)に対し取り付けられているときに再充電可能である1つ以上のバッテリを備え、特に頂部モジュールおよび底部モジュールの各々がバッテリを備える、請求項10~14のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自走式デバイス、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーション、ならびに自走式デバイスおよびステーションのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、充電ステーションおよび知能ロボットシステムを提供する実用新案に関する。充電ステーションは、本体と、本体に配置された充電台と、標識柱と、3つの標識柱取付部と、位置決め補助機構とを備える。
【0003】
特許文献2は、灌漑ロボットを開示している。ロボットは、駆動デバイスと灌漑デバイスとを有する。デバイスは、ホースと、ホースリールと、一体化された円形スプリンクラーとを有する。この文献はさらに、そうしたロボットと、給水および給電をするための供給ユニットとを有する灌漑システムを開示している。供給ユニットは、所定の領域に固定して配置されている。ロボットは、第1の供給ユニットに対しドッキングされ、第1のエリアを灌漑する。第1のエリアを終了した後、ロボットは、第1のエリアをドッキング解除し、第2の供給ユニットに移動し、この第2のユニットに対しドッキングし、第2のエリアの灌漑を開始してよい。供給ユニットは、事前に地中に設置される必要があり、供給ユニットには、供給ユニットの各々に対する水道管および電気ラインが提供される必要がある。
【0004】
特許文献3は、定められた作業エリアにおいて第1のタスクを実行するためのセルフモバイルデバイスと、第2の作業エリアにおける追加のデバイスとを備える自動作業システムを開示している。セルフモバイルデバイスは、追加のデバイスからドッキング解除することが可能である。追加のデバイスは、追加のホイールを有してよく、そのホイール上にドッキング解除された状態で置かれる。セルフモバイルデバイスは知能芝刈り機であってよく、追加のデバイスは散水デバイスであってよい。本文書ではさらに、システムはベースステーションを備えてよい。ベースステーションは、給水源を備えてよい。この文献は、追加のデバイスおよび/または完全なデバイスの使用後にシステムを定められた状態にしておくことを開示していない。セルフモバイルデバイスは、大きく、タンクが重いオプションでは、地面が平坦でないまたは柔らかいときに問題を引き起こす可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国実用新案第209234273号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第102008041323号明細書
【特許文献3】中国特許出願公開第109960253号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、改善されたユーザの快適さと低い設置コストおよび作業とを有する、自走式デバイス、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーション、ならびに自走式デバイスおよびステーションのシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1に記載のステーションおよび請求項9に記載のシステムによって達成される。
本発明の第1の実施形態によれば、自走式デバイス、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーションは、
-1つ以上の支持部材、特に壁と、
-1つ以上の天蓋部と、を備える。
【0008】
前記天蓋部は、1つ以上の支持部材から延びており、前記自走式デバイスを少なくとも部分的には前記天蓋部の下に駐車させるように構成されている。この駐車は、定められた未使用状態を定めることを可能にし、自走式デバイスへの環境影響を低減することを可能にする。
【0009】
前記ステーションには、水入口および給水デバイスならびに電力入口および給電デバイスが提供される。前記給水デバイスおよび前記給電デバイスは、前記自走式デバイスと接続するように構成されている。上記支持部材は、柱または壁であってよい。支持部材が壁である場合、これは特にステーションの後壁である。支持部材が柱である場合、好ましくは、天蓋部の反対側に配置されている2つ以上の柱があり、または、例えば、天蓋部の側部もしくは天蓋部の縁部に配置されている柱があってよい。
【0010】
天蓋部は、特に、自走式デバイスが天蓋の下において完全に移動し得るような距離にわたって延びてよい。この実施形態では、天蓋部は、自走式デバイスがステーションに駐車した場合に、日差しまたは雨から自走式デバイスを保護する。
【0011】
前記給水デバイスおよび前記給電デバイスは前記ステーションの内側に、特に前記支持部材に、特に前記天蓋部の下の前記後壁に配置されている。したがって、給水デバイスおよび給電デバイスは、環境の影響、特に雨および日差しから保護される。
【0012】
前記給水デバイスは、特にホースと接続するための、水ソケットまたは接続スリーブを備える。給水デバイスは、自走式デバイス、特に自走式デバイスに対し取り付けられているホースと接続するように構成されている。特に、水ソケットまたは接続スリーブは、自走式デバイスがソケットまたはオープン接点にドッキングするように配置されている。
【0013】
これに代えて、またはこれに加えて、前記給電デバイスは、電気ソケットもしくはオープン接点を備え、前記電気デバイスは変圧器、ヒューズ、またはその両方を随意で備える。特に、電気ソケットまたは接点は、自走式デバイスがソケットまたはオープン接点にドッキングし得るように配置されている。さらなる代替の実施形態では、電気デバイスは、自走式デバイスの誘導充電用の誘導コイルであってよい。
【0014】
前記水入口に、家庭用水道管と接続するための接続スリーブまたは蛇口に対し接続可能なホースが提供され得るか、および/または
前記電源入口に、電源コードまたはプラグが提供される。この構成では、ステーションは非常に快適であり、設置が容易である。
【0015】
ステーションは、後壁である壁に対し取り付けられている第2の壁および第3の壁をさらに備えてよく、前記第2の壁および前記第3の壁は互いに面する側壁である。第2の壁および第3の壁は、天蓋部に対し取り付けられてよい。これに代えて、第2および第3の壁は、天蓋部を支持するように設計された頂部を有してよい。壁および/または第2の壁および/または第3の壁には、脚部を形成するステーションの外側および/または内側に延びるフランジ部が提供されてよい。フランジ部は、地面、特に芝生上に立っているときのステーションの安定性を高め得る。
【0016】
前記天蓋部が、ヒンジによって前記支持部材、特に壁に対し接続されているか、前記支持部材、特に壁に対し解放可能に接続されているか、またはその両方である。この実施形態では、天蓋部は、天蓋の下の部品にアクセスするように折り畳まれてよく、または取り外されてよい。
【0017】
一実施形態では、前記ステーションは、少なくとも前記支持部材、特に壁に対し接続されており前記天蓋部に面している底壁をさらに備える。底壁は、特に、ステーションの内側において自走式デバイスを支持するように構成されている。底壁は、特に、給水デバイスおよび給電デバイスが底壁に対して固定された高さを有するという利点を有する。
【0018】
前記天蓋部には、前記自走式デバイスの頂部モジュール、特に前記芝生ケア自走式デバイスの散水ユニットを取り付けるためのサスペンションデバイスが提供されてよい。サスペンションデバイスは、2つのブラケット、特にL字型ブラケットを備えてよい。L字形ブラケットの下部は、頂部モジュールを支持するように設計されてよい。
【0019】
本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態により記載したステーションと、自走式デバイスとを備えるシステムに関する。
前記自走式デバイスは、本体と、2つ以上の車輪と、を備える。モータおよび制御ユニットには、デバイスを駆動するための自走式デバイスが提供される。特に、自走式デバイスは、3つの車輪または4つの車輪を備え、車輪のうちの1つまたは2つは駆動車輪である。
【0020】
前記自走式デバイスは、前記給水デバイスおよび/または前記給電デバイスに対し接続可能である。
前記自走式デバイスは、第1の機能を有する底部モジュールと、第2の機能を有する頂部モジュールと、を有してよい。底部モジュールは芝刈り機であってよい。底部モジュールにはモジュール結合ユニットが提供されてよい。頂部モジュールにもモジュール結合ユニットが提供されてよい。モジュール結合ユニットは、それぞれの他のモジュール結合ユニットと結合するように構成されているそれぞれのポジティブロックユニットまたは磁気結合ユニットであってよい。
【0021】
前記自走式デバイスは、ホースと、リールと、を備える。ホースは、レイフラットホースであってよい。リールは、駆動リール、特に電気駆動リールであってよい。自走式デバイスの制御ユニットは、自走式デバイスおよびリールの速度を調整するように構成されてよい。特に、制御ユニットは、ホースに張力をかけること、またはループもしくは引き結びの形成を避けるように、自走式デバイスの速度に応じてリールの回転速度を調整するように構成されてよい。特に、ホースおよびリールは頂部モジュール上にある。リールは、リールを回転させるための垂直軸を有してよい。垂直軸を有するリールは、より平坦な設計を可能にする。
【0022】
前記自走式デバイスは、芝生ケア自走式機器であってよい。
前記頂部モジュールは、散水モジュールを備えてよく、または、前記ホースに対し取り付けられる1つ以上のノズルを備える。特に散水モジュールは、ノズルを備える。ノズルとホースとは流体接続している。散水モジュールは、リールの上方および/またはリールと同心円状に配置されてよい。散水モジュールは、頂部モジュールに対して所定の位置に固定されてよく、リールに対して所定の位置に固定されてよく、または垂直軸の周りにおいて別々に回転可能であってよい。一実施形態では、散水モジュールは輪郭スプリンクラーを備える。
【0023】
前記頂部モジュールは、前記頂部モジュールを前記天蓋における前記サスペンションデバイスに対し取り付けるための1つ以上の取付デバイスを備えてよい。取付デバイスは、リールの外側リムであってよい。これに代えて、取付デバイスは、例えばフックであってよい。特に、取付デバイスおよびサスペンションデバイスは、一方を他方とポジティブロックするように設計されてよい。
【0024】
前記自走式デバイスは、ステーションの前記給電デバイスに対し取り付けられているときに再充電可能であるバッテリを備えてよい。
本発明の様々な態様は、その特定の特徴および利点を含めて、以下の詳細な説明および添付の図面から容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図4】頂部モジュールが天蓋から吊り下げられているシステムを示す図。
【
図5】水ホースが接続されており、デバイスがステーションから離れている状態のシステムを示す図。
【
図6】水ホースが接続されている状態のシステムを示す図。
【
図7】頂部モジュールが天蓋から吊り下げられているシステムを示す図。
【
図8】天蓋が開いた状態の
図7のシステムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、これより、例示的な実施形態を示す添付の図面を参照してより完全に記載される。しかしながら、本発明は、本明細書において説明される実施形態に限定されるように解釈されるものではない。以下の記載全体を通して、適用可能な場合、同様の要素、部品、項目、または特徴を示すために同様の参照符号が使用される。
【0027】
図1~
図3は、芝生ケア自走式デバイスである自走式デバイス用のステーション1を示す。ステーション1は、後壁である壁14と天蓋部10とを備え、天蓋部は壁14から延びている。
図1~
図3は、随意の第2の壁17および第3の壁18を有するステーション1を示しており、第2の壁17および第3の壁18は側壁であり、互いに面している。側壁17、18は後壁14と接続されて部分的に閉じた空間を形成している。ステーションは、天蓋部10に面する壁14に対し取り付けられた底壁19を有するようにさらに構成される。ステーションは、堅固であり携帯可能な本体を形成する。底壁は、特に、地面が柔らかいかまたは泥だらけであっても、底壁に対する天蓋部の高さ、特に以下に記載する給水デバイスおよび給電デバイスの高さが固定であるという利点を有する。
【0028】
壁14の裏側には、したがって天蓋部から離れて面して、水入口15および電力入口16が提供される。
ステーション1は、自走式デバイスを天蓋の下に駐車させるように構成されている。自走式デバイス2は、底壁19上に駐車する。自走式デバイス2およびステーション1は、システム3を形成する。
【0029】
システムの自走式デバイス2は、頂部モジュール101および底部モジュール102を備える。底部モジュール102は、本体110と2つ以上の車輪111とを備える。2つの車輪111は駆動車輪である。補助車輪112は、
図4に示されるように、自走式デバイス2の底部モジュール102の反対端に配置される。しかしながら、駆動車輪および任意の非駆動車輪の他の構成も可能である。
【0030】
本体110内には、モータおよび制御ユニットがデバイスの自走機能のために配置されている。本体110には、優先的に、給電デバイス32に対し接続するための電気接点113がさらに提供される。底部モジュール102は、優先的には、芝刈りデバイスである。
【0031】
図4はさらに、頂部モジュール101がサスペンションデバイス20によってステーションの天蓋部10に対し取り付けられていることを示す。サスペンションデバイス20は、本実施形態では、
図7に示される側面図に示すように、頂部部品を挿入するための2つの対向するブラケットを有するように構成されている。この図では、自走式デバイスの底部モジュール102のみがステーション1から出ており、一方、頂部モジュール101はステーションの天蓋部に対し取り付けられている。この構成は、必要とされないときに、自走式デバイスが頂部モジュール101を持ち運ぶ必要がないという利点を有する。これは、エネルギーを節約し、特に芝生への損傷を減少させる。底部モジュール102の頂部には、例えば磁気結合ユニットであり得るモジュール結合ユニット130が配置されている。
【0032】
図5および
図6では、自走式デバイスの頂部モジュール101は、底部モジュール102に対し取り付けられている。頂部モジュール102は、散水モジュールとして提供される。頂部モジュール102は、垂直軸を有するリール120を備える。リール120の垂直軸のため、頂部モジュール101は平坦な設計を有する。リール120にはホース121が提供される。このホース121は、天蓋10の下の壁14に配置されている給水デバイス30に対し接続されることが可能である。したがって、頂部モジュール101は、給水デバイス30に対し接続可能である。給電デバイス32は、本実施形態では、給水デバイスの上方に配置されている。しかしながら、異なる配置も可能である。
【0033】
リール120は、
図5に示されるように、ホース121が給水デバイス30に対し取り付けられている状態で自走デバイス2がステーションを離れるときにホースを繰り出し、
図6に示されるように、ステーションに戻るときにホースをリールに巻き取るように構成されている。本実施形態によれば、自走式デバイスは、デバイスの前側115における車輪111により駆動される。垂直軸を有するリール120のため、自走式デバイス2は、
図5および
図10に示されるように、ステーションから離れるときに前方に駆動してよく、
図6および
図9に示されるように、ステーション1に戻るときに前方に駆動してよい。したがって、バックアップは、まさにステーションにおける駐車手順においてしか必要ない。自走式デバイスは、前側115によりステーションに入ってよく、または後側116をまずステーションへと入れてよい。したがって、回転は随意で必要なだけである。
図9および
図10は、接続されているホース121を有するステーション1および自走式デバイス2の上面図を示す。
【0034】
頂部モジュール101には、リール120の上方に配置されている散水モジュール122およびノズル123がさらに提供される。
図3も参照される。ノズル123は、リール120と流体接続している。特に、ノズルは、頂部モジュール101またはリール120により固定された位置にあるか、または垂直軸の周りに別々に回転可能である。
【0035】
図8は、天蓋部10が開かれているステーション1の側面図を示す。天蓋部10は、ヒンジ22により壁14に対し取り付けられている。天蓋部10は、このヒンジ22の周りにおいて回転して、自走式デバイスに対するアクセスを付与する。特に、自走式デバイスの底部モジュール102のみが底壁19上に配置され、一方、頂部モジュール101はサスペンションデバイス20によって天蓋部10に対し取り付けられる。この構成では、底部モジュール102は、底部モジュール102の頂面にモジュール結合ユニット130を有するように構成されている。頂部モジュール101の底面には、さらなるモジュール結合ユニット131が配置されている。モジュール結合ユニット130およびさらなるモジュール結合ユニット131は、頂部モジュール101を底部モジュール102と結合するように構成されている。
【0036】
図11は、家201および芝生220を有する庭200を示す。先行の図に示されるように、ステーション1および芝生ケア自走式デバイス2を備えるシステム3は、庭に配置される。ステーション1は、芝生ケア自走式デバイス2の基礎を形成する。デバイス2は、ホース121によりステーション1に対し取り付けられる。移動時、芝生ケア自走式デバイスはホース121を繰り出し、ホース121は芝生ケア自走式デバイス2の移動の経路に従って芝220上に敷設される。散水モジュール122には、芝生ケア自走式デバイスの位置の周りの芝生エリアに散水するためのノズル123が提供されることが可能である。これに代えて、またはこれに加えて、芝生ケア自走式デバイスは、花壇221または木212、213のような特定の植物に散水するために提供されてよい。本システムは、芝生エリアが壁210、211によって互いに分離しており、壁210、211間に小さな通路を有する複雑なエリアに対して機能することができる。芝生ケア自走式デバイスは、この通路を通過して、それぞれのエリアにおける芝生220または植物に散水してよい。自走式デバイス2はさらに、芝生220のすべての領域に散水するために、またはこれに代えて移動モジュールにより芝生220をカットするために、家201または木212、213の周りを移動してよい。したがって、給水ポイントのネットワークの設置は必要ない。
【符号の説明】
【0037】
1 ステーション
2 自走式デバイス
3 システム
10 天蓋部
14 壁
15 水入口
16 電力入口
17 側壁
18 側壁
19 底壁
20 サスペンションデバイス
22 ヒンジ
23 フランジ部品
30 給水デバイス
32 給電デバイス
101 頂部モジュール
102 底部モジュール
110 本体
111 車輪
112 補助車輪
113 電気接点
115 前側
116 後側
120 リール
121 ホース
122 散水モジュール
123 ノズル
130 モジュール結合ユニット
131 モジュール結合ユニット
200 ガーデン
201 家
210 壁
211 壁
212 木
213 木
220 芝
221 花壇
【手続補正書】
【提出日】2022-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走式デバイス(2)、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーション(1)であって、
-1つ以上の支持部材、特に壁(14)と、
-1つ以上の天蓋部(10)
であって、
前記天蓋部は、1つ以上の前記支持部材(14)から延びており、前記自走式デバイスを少なくとも部分的には前記天蓋部の下に駐車させるように構成されて
いる、1つ以上の天蓋部(10)と、
水入口(15)および給水デバイス(30)
ならびに電力入口(16)および給電デバイス(32)と、
を備え、
前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は、前記自走式デバイス(2)と接続するように構成されて
おり、
前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は前記ステーション(10)の内側に、特に前記支持部材に、特に前記天蓋部(10)の下の前記壁(14)に配置されており、
前記天蓋部(10)には、前記自走式デバイス(2)の頂部モジュール(101)を取り付けるためのサスペンションデバイス(20)が提供される、ステーション(1)。
【請求項2】
前記給水デバイス(30)が特にホース(121)と接続するための水ソケットまたは接続スリーブを備えるか、前記電気デバイス(32)が電気ソケットもしくはオープン接点もしくは誘導コイルを備え、前記電気デバイス(32)は変圧器、ヒューズ、またはその両方を随意で備えるか、またはその両方である、請求項
1に記載のステーション(1)。
【請求項3】
前記水入口(15)に、家庭用水道管と接続するための接続スリーブまたは蛇口に対し接続可能なホースが提供されるか、
前記電源入口(16)に、電源コードまたはプラグが提供されるか、
またはその両方である、請求項
1または2に記載のステーション(1)。
【請求項4】
後壁である前記支持部材に対し取り付けられている第2の壁(17)および第3の壁(18)をさらに備え、前記第2の壁(17)および前記第3の壁(18)は互いに面している、請求項1~
3のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項5】
前記天蓋部(10)が、ヒンジ(22)によって特に壁(14)である前記支持部材に対し接続されているか、
前記天蓋部(10)が、特に壁(14)である前記支持部材に対し解放可能に接続されているか、
またはその両方である、請求項1~
4のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項6】
少なくとも特に壁(14)である前記支持部材に対し接続されており前記天蓋部(10)に面している底壁(19)をさらに備える、請求項1~
5のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項7】
前記天蓋部(10)には
、前記芝生ケア自走式デバイスの散水ユニットを取り付けるためのサスペンションデバイス(20)が提供される、請求項1~
6のいずれか一項に記載のステーション(1)。
【請求項8】
請求項1~
7のいずれか一項に記載のステーション(1)と自走式デバイス(2)とを備えるシステム(3)であって、
前記自走式デバイス(2)は、本体(110)と、2つ以上の車輪(111)と、を備え、
前記自走式デバイス(2)は、前記給水デバイス、前記給電デバイス、またはその両方に対し接続可能である、システム(3)。
【請求項9】
前記自走式デバイス(2)は、第1の機能を有する底部モジュール(102)と、第2の機能を有する
前記頂部モジュール(101)と、を有し、
特に前記底部モジュール(102)および前記頂部モジュール(101)は、底部モジュールおよび前記頂部モジュールのうちの他方をそれぞれ結合するためのモジュール結合ユニット(130,131)を各々備える、請求項
8に記載のシステム(3)。
【請求項10】
前記自走式デバイス(2)は、ホース(120)、特にレイフラットホースと、リール(121)、特に駆動リールと、を備え、
特に、前記ホース(120)および前記リール(121)は、前記頂部モジュール(101)上にあり、
特に、前記リール(121)は垂直軸を有する、請求項
8または9に記載のシステム(3)。
【請求項11】
前記自走式デバイスは芝生ケア自走式デバイスである、請求項
8~10のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【請求項12】
前記頂部モジュール(101)は、散水モジュール(122)を備え、特に前記散水モジュール(122)は、1つ以上のノズル(123)を備えるか、特に前記散水モジュール(122)か、またはその両方である、請求項
8~11のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【請求項13】
前記頂部モジュール(101)は、前記頂部モジュール(101)を前記天蓋(10)における前記サスペンションデバイス(20)に対し取り付けるための1つ以上の取付デバイスを備える、請求項7を引用する請求項
8~12のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【請求項14】
前記自走式デバイス(2)は、ステーション(1)の前記給電デバイス(32)に対し取り付けられているときに再充電可能である1つ以上のバッテリを備え、特に頂部モジュールおよび底部モジュールの各々がバッテリを備える、請求項
8~13のいずれか一項に記載のシステム(3)。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走式デバイス(2)、特に芝生ケア自走式デバイス用のステーション(1)であって、
-1つ以上の支持部材、特に壁(14)と、
-1つ以上の天蓋部(10)であって、
前記天蓋部は、1つ以上の前記支持部材(14)から延びており、前記自走式デバイスを少なくとも部分的には前記天蓋部の下に駐車させるように構成されている、1つ以上の天蓋部(10)と、
水入口(15)および給水デバイス(30)ならびに電力入口(16)および給電デバイス(32)と、を備え、
前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は、前記自走式デバイス(2)と接続するように構成されており、
前記給水デバイス(30)および前記給電デバイス(32)は前記ステーション(10)の内側に、特に前記支持部材に、特に前記天蓋部(10)の下の前記壁(14)に配置されており、
前記天蓋部(10)には、前記自走式デバイス(2)の頂部モジュール(101)を取り付けるためのサスペンションデバイス(20)が提供される、ステーション(1)。
【請求項2】
前記給水デバイス(30)が特にホース(121)と接続するための水ソケットまたは接続スリーブを備えるか、前記
給電デバイス(32)が電気ソケットもしくはオープン接点もしくは誘導コイルを備え、前記
給電デバイス(32)は変圧器、ヒューズ、またはその両方を随意で備えるか、またはその両方である、請求項1に記載のステーション(1)。
【請求項3】
前記水入口(15)に、家庭用水道管と接続するための接続スリーブまたは蛇口に対し接続可能なホースが提供されるか、
前記
電力入口(16)に、電源コードまたはプラグが提供されるか、
またはその両方である、請求項
1に記載のステーション(1)。
【請求項4】
後壁である前記支持部材に対し取り付けられている第2の壁(17)および第3の壁(18)をさらに備え、前記第2の壁(17)および前記第3の壁(18)は互いに面している、請求項
1に記載のステーション(1)。
【請求項5】
前記天蓋部(10)が、ヒンジ(22)によって特に壁(14)である前記支持部材に対し接続されているか、
前記天蓋部(10)が、特に壁(14)である前記支持部材に対し解放可能に接続されているか、
またはその両方である、請求項
1に記載のステーション(1)。
【請求項6】
少なくとも特に壁(14)である前記支持部材に対し接続されており前記天蓋部(10)に面している底壁(19)をさらに備える、請求項
1に記載のステーション(1)。
【請求項7】
前記天蓋部(10)には、前記芝生ケア自走式デバイスの散水ユニットを取り付けるためのサスペンションデバイス(20)が提供される、請求項
1に記載のステーション(1)。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のステーション(1)と自走式デバイス(2)とを備えるシステム(3)であって、
前記自走式デバイス(2)は、本体(110)と、2つ以上の車輪(111)と、を備え、
前記自走式デバイス(2)は、前記給水デバイス、前記給電デバイス、またはその両方に対し接続可能である、システム(3)。
【請求項9】
前記自走式デバイス(2)は、第1の機能を有する底部モジュール(102)と、第2の機能を有する前記頂部モジュール(101)と、を有し、
特に前記底部モジュール(102)および前記頂部モジュール(101)は、底部モジュールおよび前記頂部モジュールのうちの他方をそれぞれ結合するためのモジュール結合ユニット(130,131)を各々備える、請求項8に記載のシステム(3)。
【請求項10】
前記自走式デバイス(2)は、ホース(120)、特にレイフラットホースと、リール(121)、特に駆動リールと、を備え、
特に、前記ホース(120)および前記リール(121)は、前記頂部モジュール(101)上にあり、
特に、前記リール(121)は垂直軸を有する、請求項
8に記載のシステム(3)。
【請求項11】
前記自走式デバイスは芝生ケア自走式デバイスである、請求項
8に記載のシステム(3)。
【請求項12】
前記頂部モジュール(101)は、散水モジュール(122)を備え、特に前記散水モジュール(122)は、1つ以上のノズル(123)を備えるか、特に前記散水モジュール(122)か、またはその両方である、請求項
8に記載のシステム(3)。
【請求項13】
前記頂部モジュール(101)は、前記頂部モジュール(101)を前記天蓋
部(10)における前記サスペンションデバイス(20)に対し取り付けるための1つ以上の取付デバイスを備える、請求項7を引用する請求項
8に記載のシステム(3)。
【請求項14】
前記自走式デバイス(2)は、ステーション(1)の前記給電デバイス(32)に対し取り付けられているときに再充電可能である1つ以上のバッテリを備え、特に頂部モジュールおよび底部モジュールの各々がバッテリを備える、請求項
8に記載のシステム(3)。
【国際調査報告】