(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】輪郭付けされた脚エッジを有する使い捨てパンツ型物品および使い捨てパンツ型物品を生産するための方法
(51)【国際特許分類】
A61F 13/49 20060101AFI20240524BHJP
A61F 13/496 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A61F13/49 312Z
A61F13/496
A61F13/49 315Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575925
(86)(22)【出願日】2021-06-09
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 EP2021065373
(87)【国際公開番号】W WO2022258157
(87)【国際公開日】2022-12-15
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506215320
【氏名又は名称】エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ルーカス・ベーク
(72)【発明者】
【氏名】ファンヌ・ステンホルム
(72)【発明者】
【氏名】ヘレーナ・ヴァリーン
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200BA12
3B200BB11
3B200CA03
3B200CA06
3B200CA08
3B200DA01
(57)【要約】
使い捨てパンツ型物品1は、サイドシームで接合される前身頃パネル3および後身頃パネル4とクロッチ領域6と、ウエスト開口部10と、脚開口部13、14を画成する第1、第2の脚エッジ11、12とを有する。前脚エッジセクション11f、12fは、外側点Pof1、Pof2からよりも大きいサイドシーム20、21からの距離のところで前脚エッジセクション上に配置される内側点Pif1、Pif2を有し、前脚エッジセクション上の内側点Pif1、Pif2は前脚エッジセクション11f、12f上の外側点Pof1、Pof2よりも前ウエストエッジ31に近い。クロッチ脚エッジセクションは前クロッチエッジ34と後クロッチエッジ44との間に配置された中間点Pci1、Pci2を有し、当該中間点は、脚エッジが前クロッチエッジと交差するクロッチ脚エッジセクションの前エンドポイントPcf1、Pcf2よりも長手方向中心線Lcに近い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨てパンツ型の物品(1)であって、前記物品(1)は長手方向(y)および横断方向(x)を有し、長手方向中心線(Lc)が前記長手方向(y)に延在し、前記物品は、
- 前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在な前身頃パネル(3)であって、前記前身頃パネル(3)は、前ウエストエッジ(31)、前記前ウエストエッジ(31)に対向する前パネルクロッチエッジ(34)、ならびに第1および第2の長手方向サイドエッジ(32、33)を有する、前身頃パネル(3)と、
- 前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在な後身頃パネル(4)であって、前記後身頃パネル(4)は、後ウエストエッジ(41)、前記後ウエストエッジ(41)に対向する後パネルクロッチエッジ(44)、ならびに第1および第2の長手方向サイドエッジ(42、43)を有する、後身頃パネル(4)と、
- 前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間に配置されるクロッチ領域(6)であって、前記クロッチ領域(6)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)に沿って前記前身頃パネル(3)と隣接し、前記後パネルクロッチエッジ(44)に沿って前記後身頃パネル(4)と隣接する、クロッチ領域(6)と、
を備え、
- 前記前身頃パネル(3)の前記第1の長手方向サイドエッジ(32)は、第1のサイドシーム(20)において前記後身頃パネル(4)の前記第1の長手方向サイドエッジ(42)に接合され、前記前身頃パネル(3)の前記第2の長手方向サイドエッジ(33)は、第2のサイドシーム(21)において前記後身頃パネル(44)の前記第2の長手方向サイドエッジ(43)に接合され、前記物品(1)はウエスト開口部(10)ならびに第1および第2の脚開口部(13、14)を有し、前記第1の脚開口部(13)は第1の脚エッジ(11)によって縁取られ、前記第2の脚開口部(14)は第2の脚エッジ(12)によって縁取られ、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々は、前脚エッジセクション(11f、12f)、クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)、および後脚エッジセクション(11r、12r)によって構成され、
- 前記前身頃パネル(3)は、前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在である前パネルウェブを含み、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々の前記前脚エッジセクション(11f、12f)は、前記弾性的に伸縮自在な前パネルウェブ内に配置構成され、
- 前記後身頃パネル(4)は、前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在である後パネルウェブを含み、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々の前記後脚エッジセクション(11r、12r)は、前記弾性的に伸縮自在な後パネルウェブ内に配置構成され、
- 前記クロッチ領域(6)はクロッチ領域ウェブを含み、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々の前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)から前記後パネルクロッチエッジ(44)までの前記クロッチ領域ウェブ内に配置構成され、
- 各前脚エッジセクション(11f、12f)は、
内側点(Pif1、Pif2)であって、前記長手方向に延在する中心線(Lc)からの距離よりも大きい、対応する前記サイドシーム(20、21)からの距離のところで前記前脚エッジセクション(11f、12f)上に配置される、内側点(Pif1、Pif2)と、
外側点(Pof1、Pof2)であって、前記外側点(Pof1、Pof2)は、対応する前記サイドシーム(20、21)のところに配置される前記前脚エッジセクション(11f、12f)のエンドポイントを構成する、外側点(Pof1、Pof2)と、
を有し、
前記前脚エッジセクション(11f、12f)の前記内側点(Pif1、Pif2)と前記前ウエストエッジ(31)との間の距離は、前記前脚エッジセクション(11f、12f)と前記前ウエストエッジ(31)との間の最小の距離であり、前記前脚エッジセクション(11f、12f)の前記外側点(Pof1、Pof2)と前記前ウエストエッジ(31)との間の距離よりも小さく、
- 各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間に配置された中間点(Pci1、Pci2)を有し、前記中間点(Pci1、Pci2)は、前記脚エッジ(11、12)が前記前パネルクロッチエッジ(34)と交差する前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)の前エンドポイント(Pcf1、Pcf2)よりも前記長手方向中心線(Lc)に近い、使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項2】
各前脚エッジセクション(11f、12f)の前記外側点(Pof1、Pof2)と前記前ウエストエッジ(31)との間の前記距離は、前記前脚エッジセクション(11f、12f)の前記内側点(Pif1、Pif2)と前記サイドシーム(20、21)との間に画成される前記前脚エッジセクション(11f、12f)の一部において前記前脚エッジセクション(11f、12f)と前記前ウエストエッジ(31)との間の最大の距離を構成する、請求項1に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項3】
各前脚エッジセクション(11f、12f)上の各内側点(Pif1、Pif2)と前記長手方向に延在する中心線(Lc)との間の距離は、前記長手方向に延在する中心線(Lc)と対応する前記サイドシーム(20、21)との間の距離の30から50%であり、前記距離は、前記長手方向に延在する中心線(Lc)に垂直な前記横断方向(x)で測定される、請求項1または2に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項4】
各前脚エッジセクション(11f、12f)上の前記内側点(Pif1、Pif2)は、前記外側点(Pof1、Pof2)よりも前記前ウエストエッジ(31)に少なくとも5ミリメートルだけ、最大でも40ミリメートルだけ近い位置に配置構成される、請求項1、2、または3に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項5】
各前脚エッジセクション(11f、12f)上の前記内側点(Pif1、Pif2)は、前記外側点(Pof1、Pof2)よりも前記前ウエストエッジ(31)に最大でも20ミリメートルだけ近い位置に配置構成される、請求項4に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項6】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)は、前記脚エッジ(11、12)が前記後パネルクロッチエッジ(44)と交差する前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)の後エンドポイント(Pcr1、Pcr2)よりも前記長手方向中心線(Lc)に近い、請求項1から5のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項7】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)と、前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離は、前記前エンドポイント(Pcf1、Pcf2)と前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離よりも2ミリメートルから30ミリメートルだけ小さい、請求項1から6のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項8】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)と、前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離は、前記後エンドポイント(Pcr1、Pcr2)と前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離よりも5ミリメートルから60ミリメートルだけ小さい、請求項6または7に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項9】
各後脚エッジセクション(11r、12r)は、凸状湾曲がある臀部部分を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項10】
各後脚エッジセクション(11r、12r)は、前記後脚エッジセクション(11r、12r)の前記臀部部分の前記凸状湾曲が直線状ヒップ部分または凹状湾曲を有するヒップ部分に変わる遷移点(Por1、Por2)を有し、前記遷移点(Por1、Por2)は対応する前記サイドシーム(20、21)から30ミリメートルから100ミリメートルの距離などの、対応する前記サイドシーム(20、21)からの距離のところに配置される、請求項9に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項11】
前記物品(1)は吸収性アセンブリ(80)をさらに含み、前記吸収性アセンブリ(80)は、吸収性コア(81)、液体透過性トップシート(82)、および液体不透過性バックシート(83)を含み、前記吸収性コア(81)は、前記液体透過性トップシート(82)と前記液体不透過性バックシート(83)との間に封じられる、請求項1から10のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項12】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)は、前記吸収性アセンブリ(80)のサイドエッジ上に配置構成される、請求項11に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項13】
事前引張された第1のクロッチ弾性部材(61)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間で前記第1の脚エッジ(11)に沿って前記長手方向(y)に延在するように配置構成され、事前引張された第2のクロッチ弾性部材(62)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間で前記第2の脚エッジ(12)に沿って前記長手方向(y)に延在するように配置構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項14】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)は、対応する前記クロッチ弾性部材(61、62)のサイドエッジ上に配置構成される、請求項13に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項15】
各クロッチ弾性部材(61、62)は、前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)のところで最小の幅を有する、請求項14に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項16】
前記第1および前記第2のクロッチ弾性部材(61、62)の各々の前端部分(61’、62’)は、前記前身頃パネル(3)と重なって取り付けられ、ならびに/または前記第1および前記第2のクロッチ弾性部材(61、62)の各々の後端部分(61”、62”)は、前記後身頃パネル(4)と重なって取り付けられる、請求項13、14、または15に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項17】
第1の補強弾性特徴(71)は、前記第1の脚エッジ(11)の前記後脚エッジセクション(11r)の少なくとも第1の部分(11r’)に沿って前記弾性的に伸縮自在な後身頃パネル(4)上に配置構成され、第2の補強弾性特徴(72)は、前記第2の脚エッジ(12)の前記後脚エッジセクション(12r)の少なくとも第1の部分(12r’)に沿って前記弾性的に伸縮自在な後身頃パネル(4)上に配置構成される、請求項1から16のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項18】
前記クロッチ領域ウェブは、非伸縮性不織布ウェブなどの、非伸縮性材料である、請求項1から17のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項19】
前記弾性的に伸縮自在な前パネルウェブおよび/または前記弾性的に伸縮自在な後パネルウェブは、弾性積層体を含むかまたは弾性積層体からなり、前記弾性積層体は非伸縮性繊維性材料の少なくとも第1の層と、弾性層とを含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項20】
前記弾性積層体は、繊維性材料の第2の層を含み、前記弾性層は、繊維性材料の前記第1の層と第2の層との間に配置構成された中間弾性層である、請求項19に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項21】
前記弾性層は、弾性フィルムの層を含むか、または弾性フィルムの層からなる、請求項19または20に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項22】
前記弾性層は、弾性不織布材料の層を含むか、または弾性不織布材料の層からなる、請求項19または20に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、前身頃パネル(front body panel)および後身頃パネル(rear body panel)を有する使い捨てパンツ型物品(disposable pant-type article)に関するものであり、これらの身頃パネルは物品の横断方向に弾性的に伸縮自在であり、前身頃パネルは前パネルウエストエッジ、前パネルウエストエッジに対向する前パネルクロッチエッジ、ならびに第1および第2の前パネルサイドエッジを有し、後身頃パネルは後パネルウエストエッジ、後パネルウエストエッジに対向する後パネルクロッチエッジ、ならびに第1および第2の後パネルサイドエッジを有する。この物品は、クロッチ領域ウェブからなるクロッチ領域を有し、クロッチ領域は前パネルクロッチエッジと後パネルクロッチエッジとの間に配置される。前身頃パネルおよび後身頃パネルのサイドエッジは、ウエスト開口部ならびに第1および第2の脚開口部を形成するためにサイドシームにおいて接合され、第1の脚開口部は第1の脚エッジを有し、第2の脚開口部は第2の脚エッジを有する。
【背景技術】
【0002】
使い捨てパンツ型物品、および特に成人使用者による使用を意図された使い捨てパンツ型物品の技術分野において、これらの物品は、フィット性、快適性に対する高い要求条件を満たし、注文仕立ての下着のような外観を有すると同時に、吸収性および漏れ防止に関する等しく高い要求条件を満たすべきである。使い捨て吸収性物品は、1回の使用後に廃棄されること、および洗濯されるまたは他の方法で繰り返し使用するために復元されることのないことを意図された物品である。
【0003】
この種のパンツ型物品は、吸収性物品を形成するために組み合わされる複数の構成要素を伴う比較的複雑な製品である。そのような構成要素は、不織布構成要素と、障壁構成要素と、弾性構成要素と、通常は、吸収性コアを一緒に取り囲む障壁層および液体透過性トップシートを含む吸収性アセンブリの形態で提供され得る吸収性コアとを含む。
【0004】
パンツ型物品のウエスト開口部および脚開口部の全部または選択された部分に沿って事前張力をかけられた弾性要素を配置構成することによって身体形状適合性および漏れ安全性を高めることが一般的である。
【0005】
また、特許文献1において、整形された脚エッジを物品に設けることによってパンツ型物品の身体形状適合性を改善することも提案されている。しかしながら、特許文献1におけるパンツ型物品は、いくつかのカテゴリの使用者によく適しているが、体格および身体の大きさは、使用者間で大きく異なり、より広い範囲の使用者のニーズに応え得る身体によく合うパンツ型物品に対するニーズがまだある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1 603 502号公報
【特許文献2】国際公開第2017/044013号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2017/044014号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ぴったり合う、それによって良好な快適性および漏れの安全性を有するパンツ型物品に対するニーズは止むことなく続いている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
良好な機能性、フィット性および快適性を有する使い捨てパンツ型物品は、請求項1の特徴によって取得され得る。本明細書に記載の使い捨てパンツ型物品は、請求項15の方法に従って生産され得る。本開示の変更形態は、従属請求項に記載されている。
【0009】
本明細書において開示されるのは、使い捨てパンツ型物品であって、物品は長手方向および横断方向を有し、長手方向中心線が長手方向に延在し、この物品は、
- 横断方向に弾性的に伸縮自在な前身頃パネルであって、前身頃パネルは前ウエストエッジ、前ウエストエッジに対向する前クロッチエッジ、ならびに第1および第2の長手方向サイドエッジを有する、前身頃パネルと、
- 横断方向に弾性的に伸縮自在な後身頃パネルであって、後身頃パネルは後ウエストエッジ、後ウエストエッジに対向する後クロッチエッジ、ならびに第1および第2の長手方向サイドエッジを有する、後身頃パネルと、
- 前パネルクロッチエッジと後パネルクロッチエッジとの間に配置されるクロッチ領域であって、クロッチ領域は前身頃パネルクロッチエッジに沿って前身頃パネルと隣接し、後身頃パネルクロッチ領域に沿って後身頃パネルと隣接する、クロッチ領域とを備える。
【0010】
前身頃パネルの第1の長手方向サイドエッジは、第1のサイドシームにおいて後身頃パネルの第1の長手方向サイドエッジに接合され、前身頃パネルの第2の長手方向サイドエッジは、第2のサイドシームにおいて後身頃パネルの第2の長手方向サイドエッジに接合される。物品は、ウエスト開口部ならびに第1および第2の脚開口部を有する。第1の脚開口部は第1の脚エッジによって縁取られ、第2の脚開口部は第2の脚エッジによって縁取られ、第1および第2の脚エッジの各々は前脚エッジセクション、クロッチ脚エッジセクション、および後脚エッジセクションによって構成されている。
【0011】
前身頃パネルは、横断方向に弾性的に伸縮自在である前パネルウェブを含み、第1および第2の脚エッジの各々の前脚エッジセクションは、弾性的に伸縮自在な前パネルウェブ内に配置構成されている。
【0012】
後身頃パネルは、横断方向に弾性的に伸縮自在である後パネルウェブを含み、第1および第2の脚エッジの各々の後脚エッジセクションは、弾性的に伸縮自在な後パネルウェブ内に配置構成されている。
【0013】
クロッチ領域は、クロッチ領域ウェブを含み、第1および第2の脚エッジの各々のクロッチ脚エッジセクションは、前身頃パネルの前クロッチエッジから後身頃パネルの後クロッチエッジまでクロッチ領域ウェブ内に配置構成されている。
【0014】
各前脚エッジセクションは、長手方向に延在する中心線からよりも対応するサイドシームからの方が大きい距離のところで前脚エッジセクションに配置された内側点と、前脚エッジセクションのエンドポイントを構成し、対応するサイドシームのところに配置された外側点とを有し、前脚エッジセクションの内側点と前ウエストエッジとの間の距離は前脚エッジセクションと前ウエストエッジとの間の最小の距離であり、前脚エッジセクションの外側点と前ウエストエッジとの間の距離よりも小さい。
【0015】
各クロッチ脚エッジセクションは、前クロッチエッジと後クロッチエッジとの間に配置された中間点を有し、この中間点は、脚エッジが前クロッチエッジと交差するクロッチ脚エッジセクションの前エンドポイントよりも長手方向中心線に近い。
【0016】
クロッチ脚エッジセクションの前エンドポイントと前ウエストエッジとの間の距離は、前脚エッジセクションの外側点と前ウエストエッジとの間の距離よりも大きいものとしてよく、それによりクロッチ脚エッジセクションの前エンドポイントは、前脚エッジセクションの外側点よりも低い位置に配置される。
【0017】
各クロッチ脚エッジセクション上の中間点は、脚エッジが後クロッチエッジと交差するクロッチ脚エッジセクションの後エンドポイントよりも長手方向中心線に近くてもよい。したがって、クロッチ領域は、前パネルクロッチエッジおよび後パネルクロッチエッジよりもクロッチ脚エッジセクション上の中間点でより小さい幅を有するものとしてよく、これはクロッチ領域を砂時計形状にする。
【0018】
各前脚エッジセクションの外側点と前ウエストエッジとの間の距離は、前脚エッジセクションの内側点とサイドシームとの間に画成される前脚エッジセクションの部分において前脚エッジセクションと前ウエストエッジとの間の最大の距離を構成し得る。
【0019】
第1の脚エッジおよび第2の脚エッジは、長手方向に延在する中心線に関して鏡面対称であってよい。
【0020】
脚エッジの形状は、サイドシームのところよりも長手方向中心線の近くで高いカットを有し、その結果、身体形状適合性および快適性を向上させるために弾性のある前パネルウェブの弾性がフル活用されたより控えめで下着のようなパンツ型物品をもたらすことが分かっている。
【0021】
各前脚エッジセクションの各内側点と長手方向に延在する中心線との間の距離は、長手方向に延在する中心線と対応するサイドシームとの間の距離の30から50%であってよい。この距離は、長手方向に延在する中心線に垂直な、パンツ型物品の横断方向で測定される。
【0022】
本明細書において開示されているようなパンツ型物品の生産時に、弾性要素、フィルム、およびウェブ材料などの、弾性材料は、非弾性非伸縮性材料に取り付けられ、弾性材料は引張伸長状態にある。最終的なパンツ型物品において、弾性材料は弛緩され、非伸縮性材料を寄せ集める。本明細書において開示されているようなパンツ型物品中の非伸縮性材料は、弾性のある前パネルおよび後パネル、脚弾性体、ウエスト弾性体などのパンツ型物品の伸縮性のある部分の伸縮自在性を制限する。本明細書において開示されているすべての距離および長さは、平らにされた概ね二次元の状態のパンツ型物品、物品中の非伸縮性構成要素によって許容される最大限まで伸長された物品中のすべての弾性体、および寄せ集められていない状態の物品中のすべての非伸縮性構成要素を用いて測定される。
【0023】
前および後脚エッジセクションの点と対応するサイドシームとの間の距離は、対応する脚エッジに沿って測定される。前脚エッジセクションの外側点は、前脚エッジセクションの外側エンドポイントであり、外側点とサイドシームとの間にいかなる距離もない状態で、サイドシームのすぐ内側に配置される。
【0024】
前脚エッジセクションの内側および外側点と、対応するウエストエッジとの間の距離は、長手方向に測定される。一方または両方のウエストエッジが波状ウエストエッジなどの、非直線状である実施形態において、距離は、前ウエストエッジに平行に、前ウエストエッジの付近において、横断方向に延在する直線に対して長手方向yにおいて測定される。
【0025】
長手方向中心線と、各クロッチ脚エッジセクション上の中間点ならびに前および後エンドポイントの各々との間の距離は、横断方向において測定される。
【0026】
各前脚エッジセクション上の内側点と前ウエストエッジとの間の距離は、前脚エッジセクション上の外側点と前ウエストエッジとの間の距離よりも、10ミリメートルから30ミリメートルだけ小さい、または15ミリメートルから20ミリメートルだけ小さいなど、5ミリメートルから40ミリメートルだけ小さいものとしてよい。したがって、各前脚エッジセクション上の内側点は、外側点よりも、少なくとも10ミリメートル、および最大でも30ミリメートルだけ、または少なくとも15ミリメートルだけ、および最大でも20ミリメートルだけなど、少なくとも5ミリメートルだけ、および最大でも40ミリメートルだけ、前ウエストエッジに近い位置に配置構成され得る。
【0027】
各前脚エッジセクションの内側点は、外側点よりも前ウエストエッジに最大20ミリメートルだけ近く配置構成され得る。
【0028】
吸収性コアを有するパンツ型吸収性物品において、前クロッチ脚エッジセクション上の内側点が吸収性コアのサイドエッジに配置されるかまたはそれに近い位置に配置される場合に、「ヒップスター」型の物品などの、物品の特に良好な身体形状適合性およびフィット性が達成され得ることが分かっている。
【0029】
各クロッチ脚エッジセクション上の中間点と長手方向中心線との間の距離は、前エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも、5ミリメートルから20ミリメートルまたは7ミリメートルから15ミリメートルなど、2ミリメートルから30ミリメートルだけ小さいものとしてよい。
【0030】
各クロッチ脚エッジセクション上の中間点と長手方向中心線との間の距離は、後エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも10ミリメートルから50ミリメートル、または12ミリメートルから40ミリメートル、または15ミリメートルから30ミリメートルだけ小さいなど、後エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも5ミリメートルから60ミリメートルだけ小さいものとしてよい。
【0031】
クロッチ領域はクロッチパネルを備え、これはクロッチパネルの第1のサイドエッジにより前パネルクロッチエッジに沿って前身頃パネルに取り付けられ、クロッチパネルの第2のサイドエッジにより後パネルクロッチエッジに沿って後身頃パネルに取り付けられる。クロッチパネルと前および後パネルとの間の取り付けは、前パネルクロッチエッジおよび後パネルクロッチエッジに沿って延在するオーバーラップシームとして行われ得る。
【0032】
代替的に、またはそれに加えて、クロッチ領域は、前パネルウエストエッジから後パネルウエストエッジまで長手方向に連続して延在し、前パネルクロッチエッジと後パネルクロッチエッジとの間のギャップを埋める、パンツ型物品の内側または外側カバーウェブ材料などの、ウェブ材料の一部を含み得る。クロッチ領域に当てがわれている連続カバーウェブ材料の部分は、クロッチ領域ウェブを構成する。
【0033】
いずれの場合においても、クロッチ領域内の長手方向への延在は、弾性的に伸縮自在な前身頃パネルの前パネルクロッチエッジと弾性的に伸縮自在な後身頃パネルの後パネルクロッチエッジとの間の長手方向の距離として定義される。クロッチ領域ウェブは、クロッチ領域の表面全体にわたって延在することが好ましい場合がある。
【0034】
密着カバー材料の一部またはクロッチパネル材料のいずれかとして、クロッチ領域に当てられるクロッチ領域ウェブは、非伸縮性不織布ウェブなどの、非弾性材料であってもよい。
【0035】
本明細書において開示されているような使い捨てパンツ型物品の各後脚エッジセクションは、凸状に湾曲した臀部部分を有し得る。
【0036】
各後脚エッジセクションは、後脚エッジセクションの臀部部分の凸状湾曲が後脚エッジセクションの直線状ヒップ部分または凹状湾曲を有するヒップ部分に変わる遷移点を有するものとしてよく、遷移点は対応するサイドシームから30ミリメートルから100ミリメートルの距離などの、対応するサイドシームからのある距離のところに配置される。
【0037】
本明細書において開示されているようなパンツ型物品の脚エッジの形状は、第1の脚エッジおよび第2の脚エッジの各々が、ハート型領域の輪郭の半分に対応する形状を有すると説明され得る。
【0038】
本明細書において開示されているようなパンツ型物品は、吸収性コアをさらに含み得る。吸収性コアは、吸収性アセンブリの一部であってもよく、吸収性アセンブリは吸収性コア、液体透過性トップシート、および液体不透過性バックシートを含み、吸収性コアは液体透過性トップシートと液体不透過性バックシートとの間に封じられる。
【0039】
吸収性アセンブリは、パンツ型物品の長手方向に延在するサイドエッジと、パンツ型物品の横断方向に延在する端部エッジとを有する。吸収性アセンブリは、吸収性アセンブリのサイドエッジに沿って当てられる脚弾性要素をさらに含み得る。
【0040】
クロッチ脚エッジセクションと長手方向中心線との間の距離が、前エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも小さく、任意選択でクロッチ脚エッジセクションの後エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも小さい、各クロッチ脚エッジセクション上の中間点は、吸収性アセンブリのサイドエッジ上に配置構成されてもよい。
【0041】
前クロッチエッジと後クロッチエッジとの間の第1の脚エッジに沿って長手方向に延在する事前引張された第1のクロッチ弾性部材が配置構成され、前クロッチエッジと後クロッチエッジとの間の第2の脚エッジに沿って長手方向に延在する事前引張された第2のクロッチ弾性部材が配置構成され得る。
【0042】
クロッチ脚エッジセクションと長手方向中心線との間の距離が、前エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも小さく、任意選択でクロッチ脚エッジセクションの後エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも小さい、各クロッチ脚エッジセクション上の中間点は、対応するクロッチ弾性部材のサイドエッジ上に配置構成されてもよい。
【0043】
本明細書において開示される使い捨てパンツ型物品において、クロッチ弾性部材は、各々、前パネルクロッチエッジの前端部分と、後パネルクロッチエッジの後端部分とを有し、第1および第2のクロッチ弾性部材の各部材の前端部分は、前身頃パネルと重なって取り付けられてもよく、および/または第1および第2のクロッチ弾性部材の各部材の後端部分は、後身頃パネルと重なって取り付けられてもよい。
【0044】
クロッチ弾性部材は、平坦な帯状のクロッチ弾性部材であってもよく、弾性フィルムを含むか、または弾性フィルムからなるものとしてよい。
【0045】
クロッチ弾性部材は、20mmから40mm、または25mmから35mmなどの、15mmから50mmの範囲内の物品の横断方向の幅、および170mmから320mm、または200mmから310mmなどの、150mmから350mmの範囲内の物品の長手方向の長さを有し得る。クロッチ弾性部材の寸法は、パンツ型物品のサイドシームが平らに広げられ、サイドシームが破断されるかまたは切り開かれた状態で測定される。
【0046】
第1のクロッチ弾性部材および第2クロッチ弾性部材の各々は、クロッチ弾性部材の前端部分と後端部分との間に配置構成されるクロッチ弾性部材の中間部分における幅に比べて広い、クロッチ弾性部材の前および後端部分における幅を有し得る。
【0047】
前端部分の幅は、後端部分の幅と等しくてもよい。両端部分の幅と中間部分の最小幅との比は、1:0.5から1:0.9であってもよい。
【0048】
クロッチ弾性部材の凹状湾曲部分は、200から700mmの曲率半径を有し得る。
【0049】
クロッチ弾性部材の事前引張は、好適には、クロッチ弾性部材を伸長状態でパンツ型物品に取り付けることにより達成され得る。クロッチ弾性部材は、クロッチ弾性部材の端部分が非引張状態にあるパンツ型物品に当てがわれ、取り付けられ得る。クロッチ弾性部材の非引張状態の端部分は、各々、端部分の長さおよび端部分の間の引張状態の中間部分を含む、クロッチ弾性部材の全長の5%から8%の長さを有し得る。
【0050】
吸収性アセンブリは、存在する場合に、伸長され、取り付けられたクロッチ弾性部材を覆うように当てられ得る。この方式で、吸収性アセンブリは、パンツ型物品の内面にクロッチ弾性部材を重ねることになり、内面はパンツ型物品が着用されているときに着用者に面することを意図された表面である。吸収性アセンブリの内面は、液体透過性トップシートによって形成され、任意選択で、吸収性アセンブリのサイドエッジに沿って延在する補強弾性要素および/または障壁カフを含んでもよい。
【0051】
吸収性アセンブリのトップシートおよび任意の障壁カフは、不織材料などの、繊維性ウェブ材料から形成され、吸収性アセンブリの内面に織物特性を与えることが好ましい場合がある。障壁カフは弾性障壁カフであってもよい。
【0052】
第1の補強弾性特徴が、第1の脚エッジの後脚エッジセクションの一部または全部に沿って弾性的に伸縮自在な後身頃パネルウェブ上に配置構成されてもよく、第2の補強弾性特徴が、第2の脚エッジの後脚エッジセクションの一部または全部に沿って弾性的に伸縮自在な後身頃パネルウェブ上に配置構成され得る。補強弾性特徴は、弾性身頃パネル内の弾性材料に加えて当てられる補助弾性要素である。
【0053】
第1の補強弾性特徴は、第1の脚エッジの後脚エッジセクションの第1の部分に沿って、第1のサイドシームに向かってパンツ型物品の長手方向中心線から離れる方向に延在し得る。第1の補強弾性特徴は、第1の脚エッジの後脚エッジセクション上にエンドポイントを有していてもよく、第1の脚エッジの後脚エッジセクションの第2の部分には第1の補強弾性特徴がない。第1の後脚エッジの後脚エッジセクションの第2の部分は、第1の補強弾性特徴のエンドポイントから、第1の脚エッジの後脚エッジセクションの全長の25%から75%である第1のサイドシームまで第1の脚エッジに沿って測定されるような長さを有し得る。
【0054】
第2の補強弾性特徴は、第2の脚エッジの後脚エッジセクションの第1の部分に沿って、第2のサイドシームに向かってパンツ型物品の長手方向中心線から離れる方向に延在し得る。第2の補強弾性特徴は、第2の脚エッジの後脚エッジセクション上にエンドポイントを有していてもよく、第2の脚エッジの後脚エッジセクションの第2の部分には第2の補強弾性特徴がない。第2の脚エッジの後脚エッジセクションの第2の部分は、第2の補強弾性特徴のエンドポイントから、第2の脚エッジの後脚エッジセクションの全長の25%から75%である第2のサイドシームまで第2の脚エッジに沿って測定されるような長さを有し得る。
【0055】
本明細書において開示されているパンツ型物品の第1の補強弾性特徴および第2の補強弾性特徴は、パンツ型物品のサイドエッジの間に連続的に当てられ、その後、補強弾性体が望まれる後脚エッジセクションの部分に沿ってのみ弾性をもたらすように切断された弾性部材から形成され得る。連続的弾性部材は、物品のクロッチ領域の弾性収縮を回避するために、パンツ型物品の長手方向中心線に対応する配置で切断され、後脚エッジセクションとクロッチ脚エッジセクションとの間の交差点に配置構成された取り付け領域にスナップバックすることを可能にされていてもよい。
【0056】
第1および第2の補強弾性特徴は、2から15個の個別の弾性要素、3から12個の個別の弾性要素、または4から10個の個別の弾性要素などの、複数の個別の弾性要素を含み得る。
【0057】
複数の個別の弾性要素は、第1および第2の脚エッジの後脚エッジセクションに沿って離間した状態で施されるゴム紐、伸縮性のある糸、またはゴムバンドであってもよい。
【0058】
補強弾性部材は、不織布被覆ウェブで覆われていてもよい。
【0059】
補強弾性特徴は、第1および第2のクロッチ弾性部材と交差し、第1および第2のクロッチ弾性部材に取り付けられてもよい。第1および第2のクロッチ弾性部材は、補強弾性特徴を取り付ける前にクロッチ領域にすでに取り付けられていてもよく、または補強弾性特徴は、クロッチ弾性部材を取り付ける前にクロッチ領域にすでに取り付けられていてもよい。本明細書において規定されているように、第1のクロッチ弾性部材の後端部分および第2のクロッチ弾性部材の後端部分は、弾性後身頃パネルと重なり、弾性後身頃パネルに取り付けられてもよい。次いで、補強弾性特徴は、第1のクロッチ弾性部材の後端部分および第2のクロッチ弾性部材の後端部分の上に載り、それに取り付けられてもよい。したがって、クロッチ弾性部材の後端部分は、補強弾性特徴の内側端部において補強弾性特徴のためのアンカー領域として働き得る。
【0060】
この方式で、補強弾性要素とクロッチ弾性部材との間のより安全な取り付けがもたらされ得るので、補強弾性特徴がクロッチ弾性部材の非引張端部分に取り付けられることは有利であり得る。
【0061】
本明細書において開示されているような使い捨てパンツ型物品において、弾性的に伸縮自在な前身頃パネルウェブおよび/または弾性的に伸縮自在な後身頃パネルウェブは、弾性積層体を含むかまたは弾性積層体からなるものとしてよく、弾性積層体は繊維性材料の第1および第2の層と、繊維性材料の第1および第2の層の間に配置構成された中間弾性層とを含む。
【0062】
中間弾性層は、弾性フィルムの層を含むか、または弾性フィルムの層からなる。
【0063】
第1の脚エッジおよび第2の脚エッジのすべてのセクションが、弾性材料の伸縮性の方向であるカットの主な方向により、弾性フィルム、弾性不織布、または弾性発泡体材料のような、弾性ウェブ材料においてカットされる、すなわち、前および後脚エッジセクションは、主に横断方向にカットされ、クロッチ脚エッジセクションは、主に長手方向にカットされ、長手方向に事前引張されたクロッチ弾性部材内に少なくとも部分的に延在していることが好ましい場合がある。
【0064】
クロッチ領域ウェブ内に延在する各脚カットの一部は、クロッチ領域ウェブを貫通して、存在する場合には対応するクロッチ弾性部材を貫通して、存在する場合には吸収性アセンブリの周囲エッジ部分を貫通して切断されてもよく、吸収性アセンブリの周囲エッジ部分は吸収性アセンブリの液体不透過性バックシートおよび液体透過性トップシートの一方または両方によって形成され、吸収性アセンブリの周囲エッジ部分は吸収性アセンブリの吸収性コアの周囲エッジから外向きに配置構成される。本明細書において開示されているような吸収性アセンブリにおいて、トップシートおよびバックシートは、両方とも、吸収性コアの周囲を越えて延在し、吸収性コアの周囲エッジから外向きの吸収性コアの周囲に沿って延在するエッジシールにおいて互いに接合され得る。
【0065】
吸収性アセンブリの周囲エッジ部分を貫通し、任意選択でクロッチ弾性部材を貫通して形成される脚カットは、吸収性アセンブリのサイドエッジ上に配置され、任意選択でクロッチ弾性部材のサイドエッジ上にも配置される、クロッチ脚エッジセクションと長手方向中心線との間の距離が前エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも小さく、任意選択でクロッチ脚エッジセクションの後エンドポイントと長手方向中心線との間の距離よりも小さいクロッチ脚エッジセクション上の中間点を有する。
【0066】
各クロッチ弾性部材は、クロッチ領域内の材料の層を貫通する脚カットが凹状線に沿って作られた結果得られる凹状エッジを有する。本明細書において参照されるような、凹状エッジは、連続的に湾曲した凹状エッジであり得るか、または2つもしくは複数の直線セグメントと任意選択で1つまたは複数の湾曲セグメントとを含むエッジであり得る。本明細書において参照されるような、凹状エッジは、V字形状およびU字形状、さらには任意の他の形状を含み、クロッチ領域の端部分よりも、クロッチ領域の長手方向の中間部分において狭いクロッチ領域を有するパンツ型吸収性物品を提供する。吸収性アセンブリの周囲エッジ部分からの1つまたは複数の層を含むクロッチ領域内の材料の複数の層を同時に切り開くことによって形成されたクロッチ弾性部材の凹状エッジは、吸収性アセンブリの液体透過性トップシートの凹状エッジおよび/または液体不透過性バックシートの凹状エッジと一致している。
【0067】
したがって、吸収性アセンブリの液体不透過性バックシートおよび/または液体透過性トップシートは、たとえば、対応するクロッチ弾性部材の中間部分内に配置構成された各凹状クロッチ脚エッジセクションの一部になど、クロッチ弾性部材内に延在する凹状クロッチ脚エッジセクションの少なくとも一部に沿って、第1および第2のクロッチ弾性部材と隣接し得る。
【0068】
クロッチ弾性部材の脚エッジ形状がクロッチ弾性部材がクロッチ領域ウェブおよび好ましくは吸収性アセンブリのトップシートおよび/またはバックシートなどの、1つまたは複数の追加のウェブ材料と一緒にカットされることによって形成された凹状のクロッチ脚エッジセクションを有するパンツ型吸収性物品は、着用者の股間の形状に快適に適合するカフ状のしわのない弾性脚エッジを有するパンツ型吸収性物品を提供する。
【0069】
本明細書に開示されているような使い捨てパンツ型物品において、弾性的に伸縮自在な前身頃パネルウェブは、第1および第2の前パネルサイドエッジの間で横断方向に延在し、前ウエストエッジから前クロッチエッジまで長手方向に延在する連続前パネルウェブの一部を形成するか、またはそれを構成するものとしてよく、および/または、弾性的に伸縮自在な後身頃パネルは、第1および第2の後パネルサイドエッジの間で後部分の幅を横方向に横切って延在し、後ウエストエッジから後クロッチエッジまで長手方向に延在する連続後パネルウェブの一部を形成するか、またはそれを構成するものとしてよい。
【0070】
本明細書において開示されている使い捨てパンツ型物品などの、使い捨てパンツ型物品を生産する連続的方法もまた、本明細書に開示され、この方法は、
- 連続的な弾性的に伸縮自在な前パネルウェブを機械方向に前進させるステップであって、前パネルウェブは機械方向に引張され前ウエストエッジおよび対向する前クロッチエッジを有する、ステップと、
- 連続的な弾性的に伸縮自在な後パネルウェブを機械方向に前進させるステップであって、後パネルウェブは機械方向に引張され後ウエストエッジおよび対向する後クロッチエッジを有し、後パネルウェブは機械方向に垂直な交差機械方向で前パネルウェブから離間され、前パネルウェブのクロッチエッジと後パネルウェブのクロッチエッジとの間に交差機械方向にギャップがある、ステップと、
- 非弾性の連続クロッチウェブを機械方向に前進させるステップであって、クロッチウェブは第1のサイドエッジおよび対向する第2のサイドエッジを有する、ステップと、
- クロッチウェブを、引張された前パネルウェブおよび引張された後パネルウェブに取り付け、それによって前パネルウェブの前クロッチエッジおよび後パネルウェブの後クロッチエッジとの間のギャップを埋め、相互接続された前駆体物品の連続シャーシウェブを形成するステップであって、前駆体物品は前駆体物品の間の交差機械方向に延在する分割線のところで接続される、ステップと、
- シャーシウェブ内に脚カットを形成し、各脚カットは閉じたループ構成を有し、先行前駆体物品の第1の脚エッジおよび後続前駆体物品の第2の脚エッジを形成するステップであって、先行前駆体物品の第1の脚エッジは前パネルウェブ内のカットされた前脚エッジセクションと、前パネルウェブの前クロッチエッジから後パネルウェブの後クロッチエッジまでクロッチウェブ内のカットされたクロッチ脚エッジセクションと、後パネルウェブ内のカットされた後脚エッジセクションとを有し、後続前駆体物品の第2の脚エッジは前パネルウェブ内のカットされた前脚エッジセクションと、クロッチウェブ内のカットされたクロッチ脚エッジセクションと、後パネルウェブ内のカットされた後脚エッジセクションとを有し、
各前脚エッジセクションは、長手方向に延在する中心線からの距離よりも大きい対応するサイドシームからの距離のところで前脚エッジセクション上に配置される内側点と、対応するサイドシームのところで前脚エッジセクション上に配置される外側点とを有し、前脚エッジセクションの内側点と前ウエストエッジとの間の距離は前脚エッジセクションと前ウエストエッジとの間の最小の距離であり、前脚エッジセクションの外側点と前ウエストエッジとの間の距離よりも小さく、
各クロッチ脚エッジセクションは、前クロッチエッジと後クロッチエッジとの間に配置される点を有し、第1の脚エッジと第2の脚エッジとの間の距離は、脚エッジが前クロッチエッジと交差するクロッチ脚エッジセクションのエンドポイントよりも小さい、ステップと、
- 機械方向に延在する折り目に沿ってシャーシウェブを折り畳み、前パネルウェブのウエストエッジを後パネルウェブのウエストエッジと整列させるステップと、
- 各前駆体物品内に第1および第2のサイドシームを形成するステップであって、サイドシームは前および後パネルウェブの整列されたウエストエッジから脚カットまで機械交差方向に形成される、ステップと、
- シャーシウェブから個別のパンツ型物品を切断するステップと、
を含む。
【0071】
弾性的に伸縮自在な前パネルウェブおよび/または弾性的に伸縮自在な後パネルウェブは、弾性積層体を含むかまたは弾性積層体からなり、弾性積層体は不織布ウェブなどの、非伸縮性繊維性材料の少なくとも第1の層と、弾性層とを含む。
【0072】
弾性積層体は、繊維性材料の第2の層を含み、弾性層は、繊維性材料の第1の層と第2の層との間に配置構成された中間弾性層であってもよい。
【0073】
本明細書において開示されている積層体における弾性層は、弾性フィルムの層を含むか、または弾性フィルムの層からなるものとしてよい。
【0074】
本明細書において開示されている積層体における弾性層は、弾性不織布材料の層を含むか、または弾性不織布材料の層からなるものとしてよい。
【0075】
前パネルウェブおよび後パネルウェブの一方または両方は、2つの外側不織布層と、外側不織布層の間の中間弾性層とを含む3層積層体ウェブを含むか、またはそれらからなるものとしてよい。3層不織布-フィルム-不織布積層体は、滑らかで柔らかく、肌に優しい織物のような表面を有する弾性パネルを提供する。この積層体は、ストレッチボンディング法、インクリメンタルストレッチングを伴う方法などの知られている方法または方法の組合せによって生産され得る。
【0076】
3層弾性パネルウェブは、弾性フィルム、弾性不織布などの、弾性層の第1の表面をストレッチボンディングで接着することによって、または紐もしくは長繊維などの複数の平行な弾性要素を第1の不織布層にストレッチボンディングで接着し、その後、第2の不織布層を弾性層の第2の表面に接着することによって、または第1の不織布層上の複数の平行なゴム紐を覆うように第2の不織布層を接着することによって形成され得る。ストレッチボンディングは、複合ベースウェブ中の弾性フィルム層の弾性特性を保持するために、弾性層または弾性要素が機械方向MDに50~600%などで伸長されることを意味する。
【0077】
本明細書において開示されているような方法において、ストレッチボンディングで接着された弾性層または弾性要素および1つまたは複数の非伸縮性不織布層などの、1つまたは複数の非伸縮性層を含む積層体弾性パネルウェブを使用するときに、ウェブは、シャーシウェブから個別のパンツ型物品を切断する最終ステップまでのプロセス全体を通して、張力が加えられた状態に保持される。これは一般的に、ウェブが、1つまたは複数の非伸縮性層によって許容される最大範囲まで機械方向に伸長されることを意味する。
【0078】
本明細書において開示されているようなクロッチウェブは、非伸縮性不織布ウェブ、非伸縮性ポリマーフィルム、または非伸縮性積層体などの、任意の好適な非伸縮性ウェブ材料であってよい。1または複数の不織布ウェブを含む積層体ならびに1つまたは複数の不織布ウェブおよびポリマーフィルムを含む積層体も企図され得る。クロッチウェブは、第1のサイドエッジおよび対向する第2のサイドエッジを有するクロッチパネルウェブであってもよく、クロッチパネルウェブの第1のサイドエッジは引張された前パネルウェブの前クロッチエッジに前シームで取り付けられ、クロッチパネルウェブの第2のサイドエッジは引張された後パネルウェブの後クロッチエッジに後シームで取り付けられ、それによって、前パネルウェブの前クロッチエッジと後パネルウェブの後クロッチエッジとの間のギャップを埋める。代替的に、クロッチウェブは、交差機械方向に距離全体にわたってまたは前ウエストエッジと後ウエストエッジとの間の距離の少なくとも75%の距離にわたって延在する外側または内側カバーウェブであってもよい。
【0079】
本明細書において開示されているような方法は、
- 第1の事前加工済みクロッチ弾性部材と第2の事前加工済みクロッチ弾性部材とからなる、クロッチ弾性部材の対を提供することと、
- 各クロッチ弾性部材をクロッチ弾性部材の長手方向に伸長させ、クロッチ弾性部材の長手方向と交差機械方向とを整列させることと、
- クロッチ弾性部材を伸長され交差機械方向に整列された状態に保ったまま各伸長されたクロッチ弾性部材をクロッチパネルウェブに取り付けることと、第1のクロッチ弾性部材は機械方向にクロッチの間隔をあけて第2のクロッチ弾性部材から離間し、先行前駆体物品のクロッチ弾性部材の対が機械方向に物品の間隔をあけて後続前駆体物品のクロッチ弾性部材の対から離間し、物品の間隔は相互接続された前駆体物品のシャーシウェブにおける前駆体物品のピッチ長に依存する、取り付けることとを含む。
【0080】
本明細書において開示されている方法において、クロッチ弾性部材は、帯状のクロッチ弾性部材であってもよい。帯状のクロッチ弾性部材は、弾性フィルムもしくは弾性不織布材料などの本質的に弾性的な材料の細長片であり得るか、または1つもしくは複数の弾性要素が引張状態で接着された非弾性ウェブの1つもしくは複数の層を含む事前加工済み弾性部材であり得る。そのような弾性要素は、本発明の方法の交差機械方向に対応するクロッチ弾性部材の長さ方向に互いに平行に当てられ、本発明の方法の機械方向に対応するクロッチ弾性部材の幅方向に離間する、適用される複数のゴム紐、伸縮性のある糸、またはゴムバンドであってもよい。弾性フィルムおよび1つまたは複数の非弾性不織布ウェブの積層体も、本明細書において開示されているようなクロッチ弾性部材用に企図される。
【0081】
本明細書において開示されているような方法において、クロッチ弾性部材が弾性フィルムを含むか、または弾性フィルムからなることが好ましい場合がある。
【0082】
伸長されたクロッチ弾性部材は、20mmから40mm、または25mmから35mmなどの、15mmから50mmの範囲内の機械方向に測定されるような幅、および170mmから320mm、または200mmから310mmなどの、150mmから350mmの範囲内の交差機械方向に測定されるような長さを有し得る。
【0083】
本明細書において開示されているような方法は、クロッチ弾性部材の対の第1および第2のクロッチ弾性部材の各部材の第1の端部分を引張された前パネルウェブと重ね合わせ、第1および第2のクロッチ弾性部材の各部材の重ね合わせた第1の端部分を引張された前パネルウェブに取り付けること、ならびに/またはクロッチ弾性部材の対の第1および第2のクロッチ弾性部材の各部材の第2の端部分を引張された後パネルウェブと重ね合わせ、第1および第2のクロッチ弾性部材の各部材の重ね合わせた第2の端部分を引張された後パネルウェブに取り付けること、を含み得る。
【0084】
伸長されたクロッチ弾性部材をシャーシウェブに伸長して当てるときに、クロッチ弾性部材の端部分は、伸長デバイス内の移動可能クランプで保持され得る。クランプされた端部分は伸長を受けず、非引張状態でシャーシウェブに当てられ、取り付けられる。各クロッチ弾性部材の2つの非引張端部分は、交差機械方向の伸長されたクロッチ弾性部材の伸長全体の10%から15%の交差機械方向(すなわち、クロッチ弾性部材の長さ方向)における組み合わされた伸長を有し得る。
【0085】
本明細書において開示されているような、引張されたクロッチ弾性部材を当てることを含む、方法において、脚エッジの前セクションは、主に前パネルウェブの引張の方向にカットすることによって形成されるものとしてよく、脚エッジのクロッチセクションは、主に第1および第2のクロッチ弾性部材の引張の方向にカットすることによって形成される。
【0086】
本明細書に開示される方法は、各前駆体物品の第1および第2の脚エッジの間に事前加工済み吸収性アセンブリを当てて取り付けることをさらに含み得、吸収性アセンブリは吸収性コアを含み、吸収性コアは液体不透過性バックシートと液体透過性トップシートとの間に配置構成される。
【0087】
吸収性アセンブリは、この方法の交差機械方向に対応する吸収性アセンブリの長手方向に延在するサイドエッジと、この方法の交差機械方向に対応する吸収性アセンブリの交差方向に延在する端部エッジとを有する。吸収性アセンブリは、吸収性アセンブリのサイドエッジに沿って当てられる脚弾性要素をさらに含み得る。
【0088】
吸収性アセンブリは、伸長され、取り付けられたクロッチ弾性部材を覆うように当てられ得る。この方式で、吸収性アセンブリは、生産されるパンツ型物品の内面にクロッチ弾性部材を重ねることになり、内面はパンツ型物品が着用されているときに着用者に面することを意図された表面である。吸収性アセンブリの内面は、液体透過性トップシートによって形成され、任意選択で、吸収性アセンブリのサイドエッジに沿って延在する障壁カフを含んでもよい。
【0089】
吸収性アセンブリのトップシートおよび任意の障壁カフは、不織材料などの、繊維性ウェブ材料から形成され、吸収性アセンブリの内面に織物特性を与えることが好ましい場合がある。
【0090】
本明細書において開示されているようなパンツ型物品の吸収性コアは、必ずしもトップシートおよびバックシートを含む事前加工済み吸収性アセンブリの一部ではない。
【0091】
本明細書において開示されているような方法は、前パネルウェブの前ウエストエッジに沿ってウエスト弾性部材を取り付けること、および/または後パネルウェブの後ウエストエッジに沿ってウエスト弾性部材を取り付けること、も含むものとしてよく、1つまたは複数のウエスト弾性部材はクロッチパネルウェブを前パネルウェブおよび後パネルウェブに取り付ける前または取り付けた後に取り付けられる。この1つまたは複数のウエスト弾性部材は、前パネルウェブおよび後パネルウェブがクロッチパネルウェブに取り付けられる前に、前パネルウェブおよび後パネルウェブの一方または両方のウエストエッジに取り付けられ得る。
【0092】
ウエスト弾性部材は、特許文献2または特許文献3において開示されているような方法に従って前パネルウェブおよび後パネルウェブに取り付けられてもよく、これは画成されたウエストバンド取り付け領域において連続ウエストバンド構成要素をベースウェブに取り付け、機械方向に取り付け領域を貫通する切れ目に沿ってベースウェブおよび取り付けられたウエストバンド構成要素を切断し、それによって、ウエストバンド構成要素の第1の部分が取り付けられている第1のパネル部分を含む第1のパネルウェブと、第2のパネル部分およびウエストバンド構成要素の第2の部分が取り付けられている第2のパネル部分を含む第2のパネルウェブと、を作製することを伴う。ベースウェブおよび弾性ウエストバンド構成要素を切断した後、2つのウェブ部分は、ウエストバンド構成要素の部分が取り付けられているウェブ部分のエッジが互いに面と向かうのではなく互いに遠ざかる方向に面するように交差機械方向にずらされる。ウエストバンド構成要素の取り付けられた部分を有する2つのウェブ部分は、前パネルウェブのウエストエッジに沿って配置構成されたウエスト弾性部材を有する前パネルウェブおよび後パネルウェブのウエストエッジに沿って配置構成されたウエスト弾性部材を有する後パネルウェブとして本明細書において開示されている使い捨てパンツ型物品を生産する方法において使用され得る。
【0093】
代替的に、ウエスト弾性部材は、前パネルウェブおよび後パネルウェブをクロッチパネルウェブに取り付けた後に前パネルウェブおよび後パネルウェブの一方または両方のウエストエッジに取り付けられ得る。
【0094】
ウエストバンド部材は、本明細書において開示されているような最終的なパンツ型物品内に明確なウエストバンドを作製するように構成されているシャーシウェブの構成要素である。各ウエストバンド部材は、対応するパネルウェブのクロッチエッジから離れる方向に面する外側エッジおよび対応するパネルウェブのクロッチエッジの方向に面する内側エッジを有する。ウエストバンド部材の内側エッジは、ウエストバンド部材と対応するパネルウェブの本体部分との間の明確な境界を構成する。
【0095】
ウエストバンド部材がパネルウェブにどのように当てられるかに応じて、特許文献2および特許文献3において開示されている応用方法のように、ウエストバンド部材は、パネルウェブのウエストエッジ部分と完全に重なり得るか、またはウエストバンド部材は、ウエストバンド部材とパネルウェブとの間に接合部を作製するのに十分な、わずかな重なりだけでパネルウェブのウエストエッジに取り付けられ得る。
【0096】
本明細書において開示されているような方法は、シャーシウェブ内に脚カットを形成する前に連続補強脚弾性部材を機械方向に供給して伸長させ、伸長状態の補強脚弾性部材を後パネルクロッチに沿って湾曲構成で取り付けることを伴い得る。
【0097】
連続補強脚弾性部材は、機械方向に伸長され、シャーシウェブ内に脚カットを形成する前に引張された後パネルウェブのクロッチエッジに沿って伸長された状態で取り付けられる。それによって、脚カットアウトを形成するときに弾性要素の余剰部分が切り取られ得る。
【0098】
連続脚弾性部材は、2から15個の弾性要素、3から12個の弾性要素、または4から10個の弾性要素などの複数の個別の弾性要素を含み得る。
【0099】
複数の個別の弾性要素は、交差機械方向に離間して当てられるゴム紐、伸縮性のある糸、またはゴムバンドであってもよい。
【0100】
連続補強弾性要素を取り付けることは、引張された後パネルウェブに接着剤を塗布することによって引張された後パネルウェブ上に1つまたは複数の取り付け領域を形成することと、1つまたは複数の取り付け領域において引張された後パネルウェブに連続補強弾性要素を取り付けることとを含み得る。接着剤および接着剤を付けた補強弾性部材は、不織布被覆ウェブなどの、被覆ウェブによって覆われてもよい。
【0101】
存在する場合、第1および第2のクロッチ弾性部材は、補強弾性要素を取り付ける前にシャーシウェブに取り付けられ得る。第1および第2のクロッチ弾性部材の第2の端部分が引張された後パネルウェブと重なり、取り付けられ、さらに、補強弾性要素に取り付けられる実施形態では、補強弾性要素は、第1および第2のクロッチ弾性部材の第2の端部分の上に載り、取り付けられることが好ましい場合がある。
【0102】
この方式で、補強弾性要素とクロッチ弾性部材との間のより信頼性の高い取り付けがもたらされ得るので、補強弾性要素がクロッチ弾性部材の非引張端部分に取り付けられることは有利であり得る。
【0103】
クロッチパネルウェブ内に延在する各脚カットの一部は、クロッチパネルウェブを貫通して、対応するクロッチ弾性部材を貫通して、吸収性アセンブリの周囲エッジ部分を貫通して切断されてもよく、吸収性アセンブリの周囲エッジ部分は吸収性アセンブリの液体不透過性バックシートおよび液体透過性トップシートの一方または両方によって形成され、吸収性アセンブリの周囲エッジ部分は吸収性アセンブリの吸収性コアのサイドエッジから外向きに配置構成される。本明細書において開示されているような吸収性アセンブリにおいて、トップシートおよびバックシートは、両方とも、吸収性コアの周囲を越えて延在し、吸収性コアの周囲エッジから外向きの吸収性コアの周囲に沿って延在するエッジシールにおいて互いに接合され得る。
【0104】
本細書において開示されている方法において、シャーシウェブ内の各前駆体物品の第1の脚エッジは、
- 引張された前パネルウェブ内に延在する前脚エッジセクションであって、前脚エッジセクションの主延在方向は機械方向である、前脚エッジセクションと、
- 前パネルクロッチエッジと後パネルクロッチエッジとの間のクロッチパネルウェブ内に延在するクロッチ脚エッジセクションであって、クロッチ脚エッジセクションの主延在方向は交差機械方向である、クロッチ脚エッジセクションと、
- 引張された後パネルウェブ内に延在する後脚エッジセクションであって、後脚エッジセクションの主延在方向は機械方向である、後脚エッジセクションとからなるものとしてよく、
各前駆体物品の第2の脚エッジは、
- 引張された前パネルウェブ内に延在する前脚エッジセクションであって、前脚エッジセクションの主延在方向は機械方向である、前脚エッジセクションと、
- 前パネルクロッチエッジと後パネルクロッチエッジとの間のクロッチパネルウェブ内に延在するクロッチ脚エッジセクションであって、クロッチ脚エッジセクションの主延在方向は交差機械方向である、クロッチ脚エッジセクションと、
- 引張された後パネルウェブ内に延在する後脚エッジセクションであって、後脚エッジセクションの主延在方向は機械方向である、後脚エッジセクションとからなる。
【0105】
引張された後パネルウェブ上に補強弾性要素を当てた後に、本明細書において開示されている方法は、第1および第2の脚エッジの後脚エッジセクションを形成しそれと同時に補強弾性要素の余剰部分を切り離し、脚エッジが後パネルクロッチエッジと交差する各脚エッジの後方点と補強弾性要素が切り離される脚エッジ上のカット点との間で第1の脚エッジおよび第2の脚エッジの各エッジの後脚エッジセクションに沿って取り付けられる補強弾性要素の残りの部分を残すことを含み得る。
【0106】
したがって、カット点と、隣接する前駆体物品間の分割線との間の各後脚エッジセクションの、カット点に最も近い部分には、補強弾性体がない。補強弾性要素がない各後脚エッジセクションの部分は、後脚エッジセクションの全長の25%から75%である、カット点から最も近い分割線まで対応する脚エッジに沿って測定されるような長さを有し得る。
【0107】
本明細書において開示されているパンツ型物品およびその生産のための方法は、以下において添付図面を参照しつつさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【
図1A】サイドシームが開いている、伸長し広げられた吸収性パンツ型物品の、パンツ型物品の内面から見たときの平面図である。
【
図1B】脚弾性および吸収性アセンブリを有しない
図1Aのパンツ型物品を示す図である。
【
図1C】
図1Aのパンツ型物品の第1の脚エッジを示す詳細図である。
【
図3】
図1Aのパンツ型物品の中心部分を示す拡大図である。
【
図4】サイドシームが閉じられている状態の
図1Aの伸長して広げられたパンツ型物品を示す図である。
【
図5】使用前に見えるような、伸長し広げられていない状態の
図4のパンツ型物品を示す図である。
【
図6】生産の進行段階にあるシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【
図7】生産の進行段階にあるシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【
図8】生産の進行段階にあるシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【
図9】生産の進行段階にあるシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【
図10】生産の進行段階にあるシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【
図11】生産の進行段階にあるシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【
図13】生産の最終段階にある
図6~
図11のシャーシウェブの一セクションを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0109】
図面は概略図であり、材料の層などの、個別の構成要素または特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことは理解されるべきである。図に示されている成人使用者のための吸収性パンツ型失禁用品は、例示としてのみ提供されている。本明細書において使用されるような「吸収性パンツ型物品」とは、尿、血液、および緩い糞便などの、体液を吸収するか、または吸収するように適合されている、パンツ型物品を意味する。
【0110】
本明細書で開示されるように、吸収性コアを有しないまたは吸収性アセンブリの一部ではない吸収性コアを有するパンツ型物品も企図され得る。さらに、吸収性パンツ型物品は、赤ちゃん用おむつ、トレーニングパンツ、女性用衛生パンツ、水着、使い捨てパンツなどであってもよい。
【0111】
図に示されているパンツ型物品は、簡略化された物品であり、物品は、障壁カフ、廃棄手段などのさらなる特徴を含み得る。また、本明細書において開示されているウエストゴム紐は任意選択であるか、または他の好適なタイプのウエストゴム紐が使用され得ることは理解されるべきである。サイドシームは、再密閉可能なサイドシームであってもよく、パンツ型物品は、サイドシームの再密閉性を提供するためのファスナー要素を備え得る。
【0112】
本明細書に開示されるパンツ型物品を生産するための方法は、吸収性アセンブリを含む使い捨てパンツ型物品の文脈で本明細書において説明される。しかしながら、この方法は、吸収性アセンブリを含んでいない吸収性および非吸収性のパンツ型物品の生産にも等しく適用可能であることは理解されるべきである。本明細書において開示されている方法は、大人用失禁用品、赤ちゃん用おむつ、トレーニングパンツ、スイムパンツ、使い捨て下着パンツ、女性用のサニタリーパンツなど、任意のタイプの使い捨てパンツ型物品の生産に有用である。
【0113】
最初に
図1Aを参照すると、成人使用者のためのパンツ型失禁用品の形態のパンツ型物品1が示されている。パンツ型物品1は、すべての弾性要素が伸長状態にある、展開されて平坦な状態で
図1Aに示されている。パンツ型物品は、長手方向yおよび横断方向xを有する。本明細書において述べているように、距離および寸法のすべての測定は、
図1A、
図1B、
図3、および
図4に示されているように完全に伸長して広げられた非ギャザー状態のパンツ型成形品により行われる。
【0114】
パンツ型物品1は、物品が着用されているときに着用者の身体に面する表面であり、パンツ型物品1の外側の衣服に面する表面に対向する内面から見たものである。
【0115】
パンツ型物品1は、前身頃パネル3、後身頃パネル4、パンツ型物品1のクロッチ領域6内に配置され、長手方向yに前身頃パネル3を越えて前方に、後身頃パネル4を越えて後方に延在する吸収性アセンブリ80を備える。吸収性アセンブリ80は、前身頃パネル3と後身頃パネル4との間のギャップを埋める。吸収性アセンブリ80は、液体透過性トップシート82と液体不透過性バックシート83との間に封入された吸収性コア81を含む、別々に生産される構成要素である。
【0116】
前身頃パネル3は、横断方向xに延在する前パネルウエストエッジ31と、長手方向yに延在する前パネルサイドエッジ32、33の対と、前パネルウエストエッジ31に対向する横断方向に延在する前パネルクロッチエッジ34とを有している。後身頃パネル4は、横断方向xに延在する後パネルウエストエッジ41と、長手方向yに延在する後パネルサイドエッジ42、43の対と、後パネルウエストエッジ41に対向する横断方向xに延在する後パネルクロッチエッジ44とを有している。
【0117】
図に示されているパンツ型物品1において、弾性的に伸縮自在な前身頃パネル3は、第1および第2の前パネルサイドエッジ32、33の間でパンツ型物品1の幅を横切る横断方向xに延在し、前ウエストエッジ31から前クロッチエッジ34まで長手方向に延在する連続前身頃パネルから形成されている。弾性的に伸縮自在な後身頃パネル4は、第1および第2の後パネルサイドエッジ42、43の間でパンツ型物品1の幅を横切る横断方向xに延在し、後ウエストエッジ41から後クロッチエッジ34まで長手方向yに延在する連続後身頃パネルウェブから形成されている。
【0118】
クロッチ領域6は、前身頃パネル3と後身頃パネル3との間に配置構成され、前パネルクロッチエッジ34に沿って前身頃パネル3と隣接し、後パネルクロッチエッジ44に沿って後身頃パネル4と隣接する。長手方向yのクロッチ領域6の伸長は、前パネルクロッチエッジ34と後パネルクロッチエッジ44との間の長手方向における距離として定義される。
【0119】
第1の前パネルサイドエッジ32は、第1の後パネルサイドエッジ42に第1のサイドシーム20で接合され、第2の前パネルサイドエッジ33は、第2の後パネルサイドエッジ43に第2のサイドシーム21で接合され、それにより
図4および
図5に示されているように、ウエスト開口部10、第1の脚開口部13、および第2の脚開口部14を有するパンツ型物品1を作製する。
【0120】
図4は、生産中に伸長して広げられたすべての弾性要素が完全に伸長して広げられた状態のパンツ型物品1を示しており、パンツ型成形品1は概ね二次元的に見える。
【0121】
図5は、生産中に伸長して広げられたすべての弾性要素が弛緩状態に縮められ、パンツ型物品1中のウェブ材料を寄せ集めた状態のパンツ型物品1を示している。
【0122】
本明細書において開示されているパンツ型物品のサイドシームは、超音波溶接または熱溶接によって形成される一般的に帯状の接合部であってもよい。物品の着用中にパンツ型物品に加えられる力に耐える十分な強度を有し、前駆体ウェブから個別のパンツ型衣類を切り離すときに十分な製造公差を許容するために、サイドシームは、一般的に5から10ミリメートルのオーダーの幅を有する。5ミリメートル未満の幅を有するサイドシームを作ることも知られている。
【0123】
一般的に、汚れたパンツ型衣類は、衣類を使用者の脚まで引き下ろさなくても容易に取り外せることが望ましい。したがって、サイドシームは、使用者または介護者が汚れたパンツ型衣類を取り外す前にサイドシームを引き離すことを可能にするように、一般に、手の力で破れやすいように作られる。
【0124】
ウエスト開口部10は、前パネルウエストエッジ31および後パネルウエストエッジ41によって画成される。第1の脚エッジ11は第1の脚開口部13を画成し、第2の脚エッジ12は第2の脚開口部14を画成する。
【0125】
前身頃パネル3は、少なくとも横断方向xに弾性的に伸縮自在であり、前身頃パネル3の全体的な弾性的伸縮性を提供する前身頃パネルウェブを含む。第1および第2の脚エッジ11、12の各々の前脚エッジセクション11f、12fは、
図3に示されているように弾性的に伸縮自在な前身頃パネルウェブ3内に配置構成される。
【0126】
後身頃パネル4は、少なくとも横断方向xに弾性的に伸縮自在であり、後身頃パネル4の全体的な弾性的伸縮性を提供する後身頃パネルウェブを含む。第1および第2の脚エッジ11、12の各々の後脚エッジセクション11r、12rは、
図3に示されているように弾性的に伸縮自在な後身頃パネルウェブ4内に配置構成される。
【0127】
クロッチ領域6は、クロッチ領域ウェブ、好ましくは非伸縮性不織布などの非伸縮性ウェブ材料を含む。第1および第2の脚エッジセクション11、12の各々のクロッチ脚エッジセクション11c、12cは、クロッチウェブ材料に配置構成される。
【0128】
第1の脚エッジ11の全長は、第1の脚エッジ11の前脚エッジセクション11f、クロッチ脚エッジセクション11c、および後脚エッジセクション11rの組み合わされた長さであり、第2の脚エッジ12の全長は、第2の脚エッジ12の前脚エッジセクション12f、クロッチ脚エッジセクション12c、および後脚エッジセクション12rの組み合わされた長さである。
【0129】
第1の脚エッジ11および第2の脚エッジ12は、パンツ型物品1の長手方向に延在する中心線Lcに関して鏡面対称である。第1の脚エッジ11および第2の脚エッジ12は、
図2に示されているように、ハート形領域の輪郭の半分に対応する形状を有するものとして記述され得る。
図2に示されているハート形輪郭は、脚エッジ11、12の端部が接合されて連続曲線を作製するまで脚エッジ11、12の位置を横断方向xにずらすことによって取得され得る。
【0130】
図1Aおよび
図1Bを参照すると、各前脚エッジセクション11f、12fは、長手方向に延在する中心線Lcからよりも大きい、対応するサイドシーム20、21からの距離で前脚エッジセクション11f、12f上に配置される内側点Pif1、Pif2と、対応するサイドシーム20、21のところで前脚エッジセクション11f、12f上に配置されている外側点Pof1、Pof2とを有する。内側点Pif1、Pif2と前ウエストエッジ31との間の距離は、外側点Pof1、Pof2と前ウエストエッジ31との間の距離よりも小さい。
【0131】
したがって、内側点Pif1、Pif2は、前ウエストエッジ31に最も近い前脚エッジセクション11f、12f上の点であるか、または前ウエストエッジ31が波線などの非直線である場合には、内側点Pif1、Pif2は、前ウエストエッジ31に沿って平行に延在する直線に最も近い前脚エッジセクション11f、12f上の点である。内側点Pif1、Pif2から長手方向に延在する中心線Lcまでの距離は、長手方向に延在する中心線Lcに垂直な横断方向xにおいて測定されるような、各内側点Pif1、Pif2と対応するサイドシーム20、21との間の距離よりも小さい。本明細書において開示されているように、各前脚エッジセクション11f、12f上の各内側点Pif1、Pif2と長手方向に延在する中心線Lcとの間の距離は、長手方向に延在する中心線Lcと対応するサイドシーム20、21との間の全距離の30から50%であってもよく、その距離は長手方向に延在する中心線Lcに垂直な横断方向xで測定される。
【0132】
前脚エッジセクション11f、12f上の内側点Pif1、Pif2とそれぞれのサイドシーム20、21との間の距離は、脚エッジセクション11f、12fに沿って測定される。外側点Pof1、Pof2は、前脚エッジセクション11f、12fのエンドポイントであり、これはサイドシーム20、21から距離を置かずにサイドシーム20、21に配置されている。
【0133】
前脚エッジセクション11f、12f上の内側および外側点Pif1、Pif2、Pof1、Pof2と前ウエストエッジ31との間の距離は、
図1Bにおいて矢印によって示されているように、前脚エッジセクション11f、12f上のそれぞれの点Pif1、Pif2、Pof1、Pof2から長手方向yに前ウエストエッジ31に垂直に測定される。
図1Aおよび
図1Bに示されている実施形態などの、非直線状のウエストエッジ31を有する実施形態では、距離は、前脚エッジセクション11f、12f上のそれぞれの点Pif1、Pif2、Pof1、Pof2から、前ウエストエッジ31に平行に、前ウエストエッジ31に沿って延在する線まで長手方向yで測定される。
【0134】
本明細書において述べられているように、前脚エッジセクション11f、12fの内側の点Pif1、Pif2と前ウエストエッジ31との間の距離は、前脚エッジセクション上の最も高い点に対応する前脚エッジセクションと前ウエストエッジ31との間の最も小さい距離である。本明細書において開示されている使い捨てパンツ型物品の各前脚エッジセクション11f、12fは、前脚エッジセクション11f、12fと前部ウエストエッジ31との間の距離が前脚エッジセクション11f、12fと前ウエストエッジ31との間の最小距離である単一のそのような最高点Pif1、Pif2のみを有する。
【0135】
本明細書において述べられているように、前脚エッジセクション11f、12fの内側点Pif1、Pif2とサイドシーム20、21との間に画成される前脚エッジの部分内の前脚エッジセクション11f、12fの外側点Pof1、Pof2と前ウエストエッジ31との間の距離は、前脚エッジセクション11f、12fのこの部分内における前脚エッジセクション11f、12f上の最も低い点に対応する前脚エッジセクション11f、12fと前ウエストエッジ31との間の最も大きい距離である。本明細書において開示されている使い捨てパンツ型物品の各前脚エッジセクション11f、12fは、前脚エッジセクション11f、12fの内側点Pif1、Pif2とサイドシーム20、21との間に画成される前脚エッジセクション11f、12fの部分において前脚エッジセクション11f、12fと前ウエストエッジ31との間の距離が前脚エッジセクション11f、12fと前ウエストエッジ31との間の最大の距離である、単一のそのような最低点Pof1、Pof2のみを有する。
【0136】
パンツ型おむつ1Aの第1の脚エッジ11の詳細図を示す
図1Cを参照すると、後脚エッジセクション11rは、後脚エッジセクション11r上の内側点Pir1に配置される曲線が最大となる凸状の湾曲した臀部部分を有している。
【0137】
後脚エッジセクション11rは、第1の後脚エッジセクション11r上の内側点Pir1よりも第1のサイドシーム20により近く配置されている第1の遷移点Por1をさらに有する。第1の遷移点Por1において、後脚エッジセクションの凸状に湾曲した臀部部分は、後脚エッジセクションの凹状に湾曲したヒップ部分に変化する。凸状の臀部部分と凹状のヒップ部分との間の第1の遷移点Por1は、
図1Cにおいて、サイドシーム20から30ミリメートルから80ミリメートルであってよい、第1のサイドシーム20からの距離に配置されるように示されている。対応する第2の遷移点Por2は、
図1Aに示されているように、第2の後脚エッジセクション12rにある。
【0138】
後脚エッジセクション11r、12r上の内側点Pir1、Pir2とそれぞれのサイドシーム20、21との間の距離、および遷移点Por1、Por2とそれぞれのサイドシーム20、21との間の距離は、脚エッジセクション11r、12rに沿って測定される。
【0139】
各クロッチ脚エッジセクション11c、12cは、前クロッチエッジ34と後クロッチエッジ44との間に配置された中間点Pci1、Pci2を有し、この中間点Pci1、Pci2は、脚エッジ11、12が前クロッチエッジ34と交差するクロッチ脚エッジセクション11c、12cの前エンドポイントPcf1、Pcf2よりも長手方向中心線Lcに近い。クロッチ脚エッジセクション11c、12c上の中間点は、また、脚エッジ11、12が後クロッチエッジ44と交差するクロッチ脚エッジセクション11c、12cの後エンドポイントPcr1、Pcr2よりも長手方向中心線Lcに近い。クロッチ脚エッジセクション11c、12cの前エンドポイントPcf1、Pcf2と前ウエストエッジ31との間の距離は、図に示されているように、前脚エッジセクション11f、12fの外側点Pof1、Pof2と前ウエストエッジ31との間の距離よりも大きいものとしてよく、それによりクロッチ脚エッジセクション11c、12cの前エンドポイントPcf1、Pcf2は、前脚エッジセクション11f、12fの外側点Pof1、Pof2よりも低い位置に配置される。
【0140】
クロッチ脚エッジセクション11c、12cの点Pci1、Pci2、Pcf1、Pcf2、Pcr1、Pcr2と長手方向中心線Lcとの間の距離は、
図1Bにおいて矢印で示されているように、クロッチ脚エッジセクション11c、12cのそれぞれの点Pci1、Pci2、Pcf1、Pcf2、Pcr1、Pcr2から長手方向中心線Lcまでの横断方向xで測定される。
【0141】
図1Aのパンツ型物品1の第2の脚エッジ12の後脚エッジセクション12rは、第1の脚エッジ11の後脚エッジセクション11rに対応する形状を有している。
【0142】
前パネルクロッチエッジ34と後パネルクロッチエッジ44との間の第1の脚エッジ11に沿って長手方向yに延在する第1のクロッチ弾性部材61が配置構成され、前パネルクロッチエッジ34と後パネルクロッチエッジ44との間の第2の脚エッジ12に沿って長手方向yに延在する第2のクロッチ弾性部材62が配置構成される。クロッチ弾性部材61、62は、弾性フィルムの帯状細長片によって構成されており、これは伸長状態でパンツ型物品に当てられ、パンツ型物品1のクロッチ領域内で機能的脚弾性体を形成する。
【0143】
第1および第2の脚エッジ11、12のクロッチ脚エッジセクション11c、12cは、凹状に湾曲しており、対応するクロッチ弾性部材61、62内に部分的に貫入する。
【0144】
クロッチ脚エッジセクション11c、12cは、
図6を見ると分かるように、クロッチ弾性部材61、62もクロッチ脚エッジセクション11c、12cの一部に沿う凹状のカットエッジを有するいくぶん修正された帯形状を有するように湾曲がわずかに凹状になるようにカットされている。クロッチ弾性部材61、62への切り込みは、連続曲率で作られる必要はなく、任意の有用な形状を有し得る。
【0145】
第1の脚エッジ11および第2の脚エッジ12のすべてのセクション11f、12f、11c、12c、11r、12rが、弾性材料の伸縮性の方向であるカットの主な方向により、弾性フィルム、弾性不織布、または弾性発泡体材料のような、密着弾性ウェブ材料においてカットされる、すなわち、前および後脚エッジセクション11f、12f、11r、12rは、主に横断方向xにカットされ、クロッチ脚エッジセクション11c、12cは、主に長手方向yにカットされることが好ましい場合がある。
【0146】
クロッチ弾性部材61、62は各々、前パネルクロッチエッジ34における前端部分61’、62’、後パネルクロッチエッジ44における後端部分61”、62”、前端部分61’、62’と後端部分61”、62”との間の中間部分61”‘、62”‘を有している。第1および第2のクロッチ弾性部材61、62の各部材の前端部分61’、62’は、前身頃パネル3と重なって取り付けられ、第1および第2のクロッチ弾性部材61、62の各部材の後端部分61”、62”は、後身頃パネル4と重なって取り付けられる。クロッチ弾性部材61、62の端部分61’、62’、61”、62”は、クロッチ弾性部材61、61の非引張部分であってもよい。クロッチ弾性部材61、62の非引張状態の端部分61’、62’、61”、62”は、各々、端部分61’、62’、61”、62”の長さおよび端部分61’、62’、61”、62”の間に配置された事前引張状態の中間部分61”‘、62”‘を含む、クロッチ弾性部材の全長の5%から8%の長さを有し得る。
【0147】
クロッチ脚エッジセクション11c、12cは、凹状湾曲でクロッチ弾性部材61、62中に切り込まれ、それによってクロッチ弾性部材61、62の前端部分61’、62’および後端部分61”、62”は、クロッチ弾性部材の中間部分61”‘、62”‘に比べて大きい、クロッチ弾性部材61、62の前および後端部分61’、62’、61”、62”の幅を有する。
【0148】
図に示されているパンツ型物品1において、前端部分61’、62’の幅wfは、後端部分61”、62”の幅wrに等しい。端部分の幅wf、wrと中間部分の最小幅wcとの好適な比は、1:0.5から1:0.9であり得る。
【0149】
クロッチ領域6はクロッチパネル6’によって形成され、これはクロッチパネル6’の第1のサイドエッジ65により前パネルクロッチエッジ34に沿って前身頃パネル3に取り付けられ、クロッチパネル6’の第2のサイドエッジ66により後パネルクロッチエッジ44に沿って後身頃パネル4に取り付けられる。クロッチパネルと前および後パネルとの間の取り付けは、オーバーラップシームとして作られる。
【0150】
代替的に、または図に示されているようなクロッチ領域内にクロッチパネルを当てることに加えて、クロッチ領域は、前パネルウエストエッジから後パネルウエストエッジまで長手方向に連続して延在し、前パネルクロッチエッジと後パネルクロッチエッジとの間のギャップを埋めるパンツ型物品の内側または外側カバーウェブ材料などの、ウェブ材料の一部を含み得る。クロッチ領域に当てがわれている連続カバーウェブ材料の部分は、クロッチウェブ材料を構成する。
【0151】
第1の補強弾性特徴71が、第1の脚エッジ11の後脚エッジセクション11rに沿って弾性的に伸縮自在な後身頃パネル4上に配置構成され、第2の補強弾性特徴が、第2の脚エッジ12の後脚エッジセクション12rに沿って弾性的に伸縮自在な後身頃パネル4上に配置構成される。第1の補強弾性特徴71は、第1の脚エッジ11の後脚エッジセクション11rの第1の部分11r’に沿って、第1のサイドシーム20に向かってパンツ型物品1の長手方向中心線Lcから離れる方向に延在し、第1の脚エッジ11の後脚エッジセクション11r上にエンドポイントPe1を有し、第1の脚エッジ11の後脚エッジセクション11rの第2の部分11r”には第1の補強弾性特徴71がない。
【0152】
補強弾性体がない第1の後脚エッジ11の後脚エッジセクション11rの第2の部分11r”は、第1の補強弾性特徴71のエンドポイントPeから、第1の脚エッジ1の後脚エッジセクション11rの全長lt1の25%から75%である第1のサイドシーム20まで第1の脚エッジ11に沿って測定されるような長さlf1を有する。
【0153】
第2の補強弾性特徴72は、第2の脚エッジ12の後脚エッジセクション12rの第1の部分12r’に沿って、第2のサイドシーム21に向かってパンツ型物品1の長手方向中心線Lcから離れる方向に延在し、第2の脚エッジ12の後脚エッジセクション12r上にエンドポイントPe2を有し、第2の脚エッジ12の後脚エッジセクション12rの第2の部分12r”には第2の補強弾性特徴72がなく、第2の後脚エッジ12の後脚エッジセクション12rの第2の部分12r”は、第2の補強弾性特徴72のエンドポイントPe2から、第2の脚エッジ12の後脚エッジセクション12rの全長lt2の25%から75%である第2のサイドシーム21まで第2の脚エッジ12に沿って測定されるような長さlf2を有する。
【0154】
第1および第2の補強弾性特徴71、72は、クロッチ弾性部材61、62の後端部分61”、62”に取り付けられ、クロッチ弾性部材61、62の後端部分61”、62”は好適にはクロッチ弾性部材61、62の非引張部分であり、補強弾性特徴71、72に対する伸長可能でない内側固定領域として働く。
【0155】
図1および
図3を参照すると、パンツ型物品1は、吸収性コア81、液体透過性トップシート82、および液体不透過性バックシート83を含む吸収性アセンブリ80をさらに備え、吸収性コア81は液体透過性トップシート82と液体不透過性バックシート83との間に封じられる。
【0156】
図に示されている吸収性コア81は、長方形のデザインを有する。しかしながら、本開示は、長方形のコアに限定されず、吸収性コアは、当技術分野において知られているように、砂時計形状、T字形状、などの、任意の有用な形状を有し得ることは理解されるべきである。
【0157】
吸収性アセンブリ80は、パンツ型物品1の内面に当てられ、内面はパンツ型物品1が着用されているときに着用者に面することを意図された表面である。吸収性アセンブリ80は、事前引張されたクロッチ弾性部材61、62を覆う。吸収性アセンブリの内面は、液体透過性トップシート82によって形成され、任意選択で、吸収性アセンブリ80のサイドエッジに沿って延在する障壁カフ(図示せず)を含み得る。
【0158】
クロッチ領域6内に貫入する各脚エッジ11、12の一部は、クロッチパネル6’の材料を貫通し、対応するクロッチ弾性部材61、62を貫通し、吸収性アセンブリ80の周囲エッジ部分84、85を貫通するカットによって形成される。
【0159】
吸収性アセンブリ80の周囲エッジ部分84、85は、吸収性アセンブリ80の吸収性コア81の周囲サイドエッジ86、87から外向きで横断方向xに延在する液体透過性トップシート82および液体不透過性バックシート83のエッジ部分によって形成される。
【0160】
本明細書において開示されているように、トップシート82およびバックシート83は、両方とも、吸収性コア81の周囲を越えて延在し、吸収性コアの周囲エッジから外向きの吸収性コアの周囲に沿って延在するエッジシールにおいて互いに接合され得る。図示されている実施形態において、トップシート82およびバックシート83は、吸収性コア81の周囲サイドエッジ86、87に沿って延在する周囲エッジ部分84、85においてエッジシールでのみ接合される。しかしながら、そのようなエッジシールは、吸収性コア81の全周に沿って、すなわち、吸収性コア81の横断方向端部エッジに沿って配置構成され得る。さらに、吸収性アセンブリ80の周囲エッジ部分84、85は、本明細書において述べられているように、トップシートおよびバックシートの一方のみによって形成され得る。
【0161】
吸収性アセンブリ80は、トップシート82およびバックシート83によって形成される吸収性アセンブリ80の周囲エッジ部分84、85が対応するクロッチ脚エッジセクション11c、12cに隣接するそれぞれのクロッチ弾性部材61、62の一部に載ることでパンツ型物品1の内面上のクロッチ弾性部材61、62を覆う。
【0162】
本明細書において述べられているように、クロッチ脚エッジセクション11c、12cは、凹状の湾曲を有するカットによって形成され、これは各クロッチ脚エッジセクション11c、12cに沿って周囲エッジ部分84、85において重ね合わされたクロッチウェブ材料、クロッチ弾性部材61、62、ならびにトップシート82およびバックシート83を通して作られている。
図1および
図2に示されているように、カットは、クロッチ弾性部材61、62のそれぞれの小さな部分が、クロッチ弾性部材61、62の中間部分61”‘、62”‘において切り取られ、クロッチ弾性部材61、62の中間部分61”‘、62”‘にクロッチウェブ材料、トップシート82、およびバックシート35の同時に形成されたカットエッジと同一の広がりを有する凹状に湾曲したエッジを付けられる。図示されている実施形態において、クロッチウェブ材料は、クロッチパネル6’を形成するウェブ材料である。しかしながら、他の実施形態では、クロッチウェブ材料は、本明細書において述べられているように、外側カバーウェブの一部によって形成されてもよい。
【0163】
本明細書において開示されているような吸収性コア81は、セルロースフラッフパルプ、組織層、高吸収性ポリマー(超吸収剤)、ヒドロゲル発泡体材料を含む吸収性発泡体材料、吸収性不織布材料、または同様のものなどの、排出された体外排泄物を吸収するのに適した任意の従来の材料を含み得る。吸収性コアは、補強要素、整形要素、結合剤などの非吸収性構成要素を含むことができる。様々なタイプの液体受容要素および液体分配要素もコアに含まれ得る。
【0164】
液体透過性トップシート82は、不織布材料を含むか、または不織布材料からなるものとしてよい。他の好適なトップシート材料は、トウ繊維、多孔質発泡体、開口プラスチックフィルム、および積層体、ならびにそのような材料の組合せを含む。トップシート材料として最適な材料は、柔らかく、皮膚に刺激がなく、体液が浸透しやすく、再湿潤性が低いものである。
【0165】
液体不透過性バックシート83は、薄いプラスチックフィルム、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレンフィルム、液体不透過性材料でコーティングされた不織布材料、液体浸透に抵抗する疎水性不織布材料、またはプラスチックフィルムと不織布との積層体からなるものとしてよい。バックシート材料は、液体がバックシート材料を通過するのを防止しつつ吸収体から蒸気が逃れるのを可能にするために通気性を有し得る。
【0166】
トップシートおよびバックシートは、たとえば、接着剤による接着、糊付け、または熱もしくは超音波による溶接によって互いに接続され得る。トップシートおよび/またはバックシートは、接着剤、熱接着、溶接、ニードリングなど、当技術分野において知られている任意の方法によって吸収性コアにさらに取り付けられ得る。
【0167】
本明細書において開示されているようなパンツ型物品は、図示されている種類のものであってよく、前パネルクロッチエッジに沿って前パネルに接続され、後パネルクロッチエッジに沿って後パネルに接続されるクロッチパネルを有する2分割シャーシを有する。代替的に、パンツ型物品は、前パネルウエストエッジと後パネルウエストエッジとの間の全距離にわたって延在する非弾性外側または内側カバーウェブを有する一体型シャーシを備えてもよく、カバーウェブは前パネルおよび後パネルの各々の非弾性層を構成し、パンツ型物品のクロッチ領域のクロッチウェブ材料を構成する。
【0168】
弾性的に伸縮自在な前身頃パネルおよび弾性的に伸縮自在な後身頃パネルは、ストレッチボンド積層弾性ウェブ材料を含むか、またはそれからなるものとしてよい。
【0169】
好適なストレッチボンド積層体は、スパンボンド、エアレイド、ウェットレイド、カード、エレクトロスパンまたはメルトブローン不織布などの不織布材料層またはウェブを含み得る。不織布材料は、ニードリング、ハイドロエンタングリング、超音波溶接、またはサーマルボンディングなどの任意の好適な技術によって接着され得る。
【0170】
本明細書において使用される不織布材料の繊維は、人工繊維、天然繊維、または人工繊維と天然繊維との混合物であってもよい。人工繊維は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリレートなどのポリマーの一成分繊維、二成分繊維、多成分繊維、およびビスコース繊維およびモーダル繊維などの再生繊維を含む。天然繊維は、たとえば、パルプ繊維、綿繊維、亜麻、麻などのセルロース系繊維である。
【0171】
本明細書において開示されているパンツ型物品1は、ウエスト開口部10に沿って配置構成された弾性ウエスト特徴90を有していてもよい。弾性ウエスト特徴90は、前パネルウエストエッジ31および後パネルウエストエッジ41と平行に延在する1つまたは複数の弾性要素によって形成され得る。1つまたは複数の弾性ウエスト要素は、前身頃パネル3および後身頃パネル4に組み込まれ得るか、または前パネルウエストエッジ31および後パネルウエストエッジ41に取り付けられる別個のウエストバンドとして当てられ得る。図示されているパンツ型物品1は、ウエスト開口部10の全周にわたって延在する弾性ウエスト特徴90を有する。しかしながら、弾性ウエスト特徴は、後パネルウエストエッジに沿ってのみ、前パネルウエストエッジに沿ってのみ、または前および後パネルウエストエッジの一方または両方の一部であって、対応するパネルウエストエッジの全長よりも短い長さを有する部分に沿ってのみ、など、ウエスト開口部の一部に沿ってのみ配置構成されてもよい。
【0172】
本明細書において開示されているように、脚開口部13、14およびウエスト開口部10に沿って配置構成された弾性要素における弾性材料は、天然または合成ゴム、スパンデックス(ポリウレタン-ポリウレアコポリマー)とも称される熱可塑性ポリウレタンまたはスチレンブロックコポリマーまたはエラスタンなどの熱可塑性エラストマーなどの任意の好適な弾性材料であってよい。弾性要素は、「LYCRA」という商品名で入手可能なエラスタンタイプのものであってもよいが、任意の好適なゴム糸も使用され得る。糸は、約80~1200dtexの線質量密度、dtexを有するものとしてよい。
【0173】
本明細書において開示されているようなパンツ型物品に使用される不織布ウェブ材料は、熱可塑性材料を含み得る。不織布ウェブ材料は、典型的には、パンツ型物品の接合部およびシームに組み込まれ、不織布ウェブが熱によってまたは超音波溶接プロセスによって溶接可能であることが望ましい。本明細書において開示されているような繊維状不織布ウェブに使用するのに適したポリマーの例は、ポリエチレンポリプロピレン、および他のポリオレフィンホモポリマーおよびコポリマー、ならびにポリエステルである。溶接可能な不織布ウェブは、熱可塑性成分の含有率が高く、好ましくは、少なくとも50%の熱可塑性繊維を含み、より好ましくは少なくとも80%の熱可塑性繊維を含む。
【0174】
前身頃パネルおよび後身頃パネルに使用される弾性材料は、好ましくは、開口弾性フィルムまたは微小孔弾性フィルムなどの通気性弾性フィルムである。弾性フィルムは、20から80g/m2、好ましくは20から60g/m2の坪量を有し得る。弾性ウェブは、天然または合成の任意の好適な弾性ポリマーのものであってよい。弾性ウェブに有用な材料の例は、低結晶性ポリエチレン、メタロセン触媒低結晶性ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリウレタン、ポリイソプレン、ブタジエン-スチレンコポリマー、スチレン/イソプレン/スチレン(SIS)、スチレン/ブタジエン/スチレン(SBS)などのスチレンブロックコポリマー、またはスチレン/エチレン-ブタジエン/スチレンブロックコポリマーである。これらのポリマーのブレンドも、他の改質エラストマーまたは非エラストマー材料と同様に使用され得る。ストレッチボンド弾性積層体ウェブの総坪量は、好ましくは40から100g/m2、より好ましくは90g/m2以下である。
【0175】
図に関連して説明されているような後脚エッジセクションの輪郭、さらにはクロッチ弾性部材、補強後弾性特徴、およびウエスト弾性体の提供は、本明細書において開示されているようなパンツ型吸収性物品に対して任意選択である。
【0176】
本明細書において開示されている使い捨てパンツ型物品を生産する連続的な方法は、
図6~
図13を参照しつつ説明される。
【0177】
図6は、機械方向MDに前進させられる連続弾性前パネルウェブ101を示している。前パネルウェブ101は、前パネルウェブ101が機械方向MDに引張されるように機械方向MDに伸長されながら機械方向MDに前進させられる。
【0178】
前パネルウェブ101は、前ウエストエッジ102と、対向する前クロッチエッジ103とを有する。
【0179】
図6は、弾性前パネルウェブ101と平行な機械方向MDに前進させられている連続弾性後パネルウェブ108をさらに示している。後パネルウェブ108は、後パネルウェブ108が機械方向MDに引張されるように機械方向MDに伸長されながら機械方向MDに前進させられる。
【0180】
後パネルウェブ108は、後ウエストエッジ109と、対向する後クロッチエッジ110とを有する。後パネルウェブ108は、機械方向MDに垂直な交差機械方向CDで前パネルウェブ101から離間され、前パネルウェブ101のクロッチエッジ103と後パネルウェブ108のクロッチエッジ110との間に交差機械方向CDにギャップ115がある。
【0181】
前ウエスト弾性部材104が前ウエストエッジ102に沿って配置構成され、後ウエスト弾性部材111が後ウエストエッジ109に沿って配置構成される。ウエスト弾性部材104、111は、たとえば特許文献2または特許文献3において開示されているような方法によって、
図6に示されている生産ステップの前に前パネルウェブ101および後パネルウェブ108にすでに取り付けられている。特許文献2および特許文献3における方法は、連続ウエストバンド構成要素が取り付けられたベースウェブから開始し、その後、ベースウェブは、機械方向に延在する切れ目に沿って2つの部分にカットされ、切れ目に沿ってベースウェブとウエストバンド構成要素の両方を切断する。ベースウェブを2分割することによって、ウエストバンド構成要素の第1部分が取り付けられている第1パネルウェブ、およびウエストバンド構成要素の第2部分が取り付けられた第2パネルウェブが形成される。その後、2つのウェブ部分は、ウエストバンド構成要素のこれらの部分が取り付けられているウェブ部分のカットエッジが互いから離れる方向に面して配置構成されるように交差機械方向にずらされる。ウェブ部分が本明細書において開示されている方法でさらに加工されるときに、
図6に示されているように、第1のパネルウェブのカットエッジは前パネルウェブ101の前ウエストエッジ102を形成し、第2のパネルウェブのカットエッジは後パネルウェブ108の後ウエストエッジ109を形成する。分割されたウエストバンド構成要素は、それぞれの前パネルウェブ101および後パネルウェブ108上に前ウエスト弾性部材104および後ウエスト弾性部材111を形成する。
【0182】
特許文献2および特許文献3の方法では、結果として、前パネルウェブ101の前ウエストエッジ102と一致する前ウエスト弾性部材104と、後パネルウェブ108の後ウエストエッジ109と一致する後ウエスト弾性部材111とが得られる。
図6~
図13に示されている例では、前ウエストエッジ102および後ウエストエッジ109は一致した正弦波形状構成を有している。ウエストエッジは、図に示されているような起伏のある構成を有する必要はなく、直線エッジ、ジグザグエッジなどの他の構成が使用されてもよいことは理解されるべきである。さらに、ウエストバンド部材を前パネルウェブおよび後パネルウェブに取り付けるための他の方法も使用され得ることは理解されるべきである。前ウエストバンド部材は、代替的に、前パネルウェブの前ウエストエッジに沿ってエッジシームで取り付けられてもよく、後ウエストバンド部材は、後パネルウェブの後ウエストエッジに沿ってエッジシームで取り付けられてもよい。そのような実施形態では、ウエストバンド部材は、対応するパネルウェブのウエストエッジから外向きの交差機械方向CDに延在する。ウエストバンド部材の別の企図され得る配置構成は、パネルウェブのウエストエッジからわずかに内向き取り付けることである。そのような実施形態では、各ウエストバンド部材は、対応するパネルウェブと完全に重なっており、パネルウェブの小さいエッジ部分は、パネルウェブのウエストエッジから2から15mmのオーダーの距離で外向きに交差機械方向CDに延在している。
【0183】
特許文献2および特許文献3に開示される方法以外の方法によって前パネルウェブおよび後パネルウェブに取り付けられるウエストバンド部材は、本明細書において開示されているような方法の任意の好適な段階の間に取り付けられてもよく、または
図6に示されている段階の前に取り付けられてもよい。本明細書において開示されているようなウエスト弾性部材は、本明細書において開示されているような方法および使い捨てパンツ型物品に対して任意選択であることも理解されるべきである。
【0184】
ウエスト弾性部材は、ゴム糸、弾性フィルム、弾性不織布、および弾性発泡体を含む当技術分野で知られているような任意の好適な弾性材料または伸縮性材料を含むか、またはそれからなるものとしてよい。さらに、弾性部材は、複数の細長い弾性要素の形態で、弾性または伸縮性材料の単一のバンド、たとえば弾性積層体として施され得る。すべての事例において、弾性部材は、本明細書において開示されているようなシャーシウェブまたは使い捨てパンツ型物品の一構成要素であり、脚弾性または身体弾性などのパンツ型物品のシャーシウェブの他の伸縮性とは別の異なるものである。
【0185】
次いで、第1のサイドエッジ119および対向する第2のサイドエッジ120を有する非弾性連続クロッチパネルウェブ118が機械方向MDに前進させられ、クロッチパネルウェブ118の第1のサイドエッジ119は、引張された前パネルウェブ101のクロッチエッジ103に沿って第1の重なりシーム121で取り付けられ、クロッチパネルウェブ118の第2のサイドエッジ120は、引張された後パネルウェブ108のクロッチエッジ110に沿って第2の重なりシーム122で取り付けられ、
図7に示されているとおりである。クロッチパネルウェブ118は、前パネルウェブ101と後パネルウェブ108との間のギャップ115を埋め、交差機械方向CDに延在する分割線Ldによって区切られる、相互接続された前駆体物品131a、131b、131cの密着シャーシウェブ130を形成し、各前駆体物品131a、131b、131cは、分割線Ldの間の機械方向MDのピッチ長さLpを有する。前駆体物品131a、131b、131cのピッチ長さLpは、個別のパンツ型物品がシャーシウェブ130から切り離される、本明細書において開示されている方法の最終ステップまで同じままである。
【0186】
図8を参照すると、第1の帯状のクロッチ弾性部材141と第2の帯状のクロッチ弾性部材142とからなるクロッチ弾性部材141、142の対が設けられている。
【0187】
各クロッチ弾性部材141、142は、クロッチ弾性部材の長手方向Leに伸長されており、クロッチ弾性部材141、142の長手方向Leは、移動するシャーシウェブ130の交差機械方向CDと整列される。
【0188】
そして、伸長された各クロッチ弾性部材141、142は、クロッチ弾性部材141、142を伸長させたまま、交差機械方向CDに揃えた状態で、シャーシウェブ130に取り付けられる。クロッチ弾性部材の対は、第1のクロッチ弾性部材141が第2のクロッチ弾性部材151から機械方向にクロッチ間隔SCで離間された状態でシャーシウェブ130に取り付けられ、交差機械方向CDに延在する前駆体物品中心線Lcの各側に対称に配置される。前駆体物品131a、131b、131cのクロッチ弾性部材の対は、前駆体物品131a、131b、131cのピッチ長に対応する物品間隔で機械方向に離間される。
【0189】
図示されている移動するシャーシウェブ130では、第1および第2のクロッチ弾性部材141、142の各々の第1の端部分143、144が、引張された前パネルウェブ101と重ねられ取り付けられており、第1および第2のクロッチ弾性部材141、142の各々の第2の端部分145、146が、引張された後パネルウェブ108と重ねられ取り付けられている。
【0190】
伸長されたクロッチ弾性部材141、142をシャーシウェブに伸長して当てるときに、クロッチ弾性部材141、142の第1および第2の端部分143、144、145、146は、伸長デバイス(図示せず)内の移動可能クランプで保持され得る。クランプされた端部分143、144、145、146は伸長を受けず、非引張状態でシャーシウェブに当てられ、取り付けられる。
【0191】
伸長されたクロッチ弾性部材141、142は、15mmから50mmの範囲の機械方向MDで測定されるような幅wおよび150mmから350mmの範囲の交差機械方向で測定されるような長さlを有し得る。
【0192】
本明細書において開示されている方法の好ましい実施形態では、弾性部材は弾性フィルムを含むか、または弾性フィルムからなる。
【0193】
図9を参照すると、連続補強脚弾性部材150が、機械方向MDに伸長され、伸長された状態で、引張された後パネルウェブ108のクロッチエッジ110に沿って湾曲した構成で取り付けられる。
【0194】
補強脚弾性部材150は、補強脚弾性部材150を当てる前に引張された後パネルウェブ108の選択された部分に接着剤を連続的または不連続的に塗布することによって引張された後パネルウェブ108上に形成された1つまたは複数の取り付け領域(図示せず)に取り付けられる。補強脚弾性部材150の取り付け後、脚弾性部材150および露出した接着剤は、
図9に示されているように、不織布カバーウェブ151で覆われ得る。
【0195】
補強脚弾性部材150は、第1および第2のクロッチ弾性部材141、142の好ましくは引張されていない第2の端部分145、146上に広がり、それに取り付けられる。
【0196】
図10に例示されているように、この方法は、吸収性コア161を含む吸収性アセンブリ160を移動するシャーシウェブ130に当てて取り付けることをさらに含み得る。吸収性アセンブリ161は、一緒に吸収性コア161を取り囲む液体不透過性バックシート162および液体透過性トップシート163をさらに備える。
【0197】
吸収性アセンブリ160は、前駆体物品中心線Lc上に当てられ、伸長されて取り付けられたクロッチ弾性部材141、142を覆う。
【0198】
吸収性コア161は、トップシート163とバックシート162との間に配設され、トップシート163を通過した尿または他の体液などの液体を吸収する。
【0199】
トップシート163、バックシート162、および吸収性コア161は、それらの目的に適した任意の材料からなるものとしてよい。
【0200】
吸収性コア161は、単層構造であるか、または重層構造であり得る。吸収性コア161は、好適な量の超吸収性材料を含み得る。そのような超吸収性材料は、吸収性物品の分野においてよく知られており、ヒドロゲルの形成時に大量の液体を吸収することができる水膨潤性および水不溶性材料によって構成される。吸収性コア161は、吸収性ポリマー材料の繊維または粒子の形態の超吸収性材料を含み得る。たとえば、超吸収性材料は、表面架橋された部分的に中和されたポリアクリレートであってもよい。超吸収性材料たとえば超吸収性繊維または粒子は、セルロースフラッフパルプなどの他の吸収性材料または1つもしくは複数の液体取り込み材料と混合され、および/または吸収性コア161内のポケットまたは層に配置構成されてもよい。
【0201】
吸収性コア161は、完全性および強度などの、吸収性コア161の特性を改善するための構成要素をさらに含んでいてもよい。たとえば、吸収性コア161は、結合剤繊維などの1つまたは複数の結合剤を含み得る。弾力性のある繊維、化学的に硬化された繊維などは、セルロース繊維の湿潤崩壊に対抗するために吸収性コア161中に存在してもよい。そのような繊維は、吸収性流体が吸収性構成要素中に分配され、吸収性物品の初期湿潤領域外の吸収性構成要素の部分でも超吸収性材料によって吸収されるように吸収性構成要素中に液体輸送毛管網を保持するのにも有用であり得る。
【0202】
トップシート163は、着用者に面する層であり、流体透過性不織布、穿孔ポリマーフィルム、メッシュまたは発泡体を含むかまたはそれらからなるものとしてよい。トップシートは、熱可塑性合成繊維、フィルム、または網材などの熱可塑性材料から作られてもよい。トップシート163は、単層からなるか、または複数の層、たとえば2つもしくはそれ以上の層を含む積層体構造を有し得る。層は同じ材料から作られるか、またはいくつかのもしくはすべての層が異なる材料から作られてもよい。
【0203】
さらに、バックシート162は、ポリマーフィルム、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレンのフィルムなどの液体不透過性層によって構成されていてもよい。バックシート162は通気性のあるものであってもよい。バックシート162に使用され得る材料は、薄い可撓性液体不透過性プラスチックフィルム、または流体不透過性不織布材料、流体不透過性発泡体、および流体不透過性積層体を含む。バックシート162は単層によって形成されるか、または少なくとも1つの層が流体不透過性である多層構造であってもよい。
【0204】
吸収性アセンブリ160をシャーシウェブ130に任意選択で当てて取り付けた後、脚カット170が前駆体物品131a、131b、131cの間のシャーシウェブ130に形成され、各脚カット170は
図6において前駆体物品131bおよび131cの間に示されているような閉ループ構成を有する。脚カットは、先行前駆体物品131cの第1の脚エッジ171と、後続前駆体物品131bの第2の脚エッジとを形成する。
【0205】
図11に示されているように、シャーシウェブ内の各前駆体物品131a、131b、131cの第1の脚エッジ171は、
- 引張された前パネルウェブ101内に貫入する前脚エッジセクション171f、
- 前パネルクロッチエッジ103と後パネルクロッチエッジ110との間のクロッチパネルウェブ118内に貫入するクロッチ脚エッジセクション171c、および
- 引張された後パネルウェブ108内に貫入する後脚エッジセクション171r
からなる。
【0206】
各前駆体物品131a、131b、131cの第2の脚エッジ172は、
- 引張された前パネルウェブ101内に貫入する前脚エッジセクション172f、
- 前パネルクロッチエッジ103と後パネルクロッチエッジ110との間のクロッチパネルウェブ118内に貫入するクロッチ脚エッジセクション172c、および
- 引張された後パネルウェブ108内に貫入する後脚エッジセクション172r
からなる。
【0207】
図11に示されているように、閉ループ状の脚カット170は、各脚カット170の内側に近似的ハート形を有するカットアウト部分173を形成する。脚カット170の形状およびカットアウト部分の外形は、
図1A、
図1B、
図1C、および
図3~
図5に示されているパンツ型物品1を参照しつつより詳細に説明される。カットアウト部分173の外形は、
図2に示されている組み合わされた脚エッジ11、12の外形に対応している。
【0208】
脚カット170を形成した後、カットアウト部分173は、シャーシウェブから取り除かれ、本明細書において開示されているようなプロセスのさらなる一部ではない。
【0209】
クロッチ脚エッジセクション171c、172cの各々の長さは、脚エッジ171、172が前パネルクロッチエッジ103と交差する脚エッジ171、172上の前方点Pf1、Pf2から、脚エッジ171、172が後パネルクロッチエッジ110と交差する脚エッジ171、172上の後方点Pr1、Pr2まで、対応する脚エッジ171、172に沿って測定される。
【0210】
第1の脚エッジ171の前脚エッジセクション171fの長さは、第1の脚エッジ171が前パネルクロッチエッジ103と交差する第1の脚エッジ171上の前方点Pf1から、機械方向MDで第1の脚エッジ171の背後にある分割線Ldまで、すなわち前方点Pf1に最も近い分割線Ldまで、第1の脚エッジ171に沿って測定される。
【0211】
第1の脚エッジ171の後脚エッジセクション171rの長さは、第1の脚エッジ171が後パネルクロッチエッジ108と交差する第1の脚エッジ171上の後方点Pr1から、機械方向MDで第1の脚エッジ171の背後にある分割線Ldまで、すなわち後方点Pr1に最も近い分割線Ldまで、第1の脚エッジ171に沿って測定される。
【0212】
第2の脚エッジ172の前脚エッジセクション172fの長さは、第2の脚エッジ172が前パネルクロッチエッジ103と交差する第2の脚エッジ上の前方点Pf2から、機械方向MDで第2の脚エッジ171の前にある分割線Ldまで、すなわち前方点Pf2に最も近い分割線Ldまで、第2の脚エッジ172に沿って測定される。
【0213】
第2の脚エッジ172の後脚エッジセクション172rの長さは、第2の脚エッジ172が後パネルクロッチエッジ108と交差する第2の脚エッジ172上の後方点Pr2から、機械方向MDで第2の脚エッジ172の前にある分割線Ldまで、すなわち後方点Pr2に最も近い分割線Ldまで、第2の脚エッジ172に沿って測定される。
【0214】
図12を見ると分かるように、各前脚エッジセクション171f、172fは、脚エッジ171、172のクロッチ脚エッジセクション171c、172cの近位に配置されている内側点Pif1、Pif2を有し、この内側点Pif1、Pif2は、前脚エッジセクション171f、172f上の外側点Pof1、Pof2よりも前ウエストエッジ102に近く、この外側点Pof1、Pof2は、クロッチ脚エッジセクション171c、172cから遠位にある。外側点Pof1、Pof2は、前駆体物品131a、131b、131c間の対応する分割線Ldのところに配置される。
【0215】
図12をさらに参照すると、各クロッチ脚エッジセクション171c、172cは、前クロッチエッジ103と後クロッチエッジ110との間に配置される中間点Pci1、Pci2を有し、第1の脚エッジ171と第2の脚エッジ172との間の距離は、脚エッジ171、172が前クロッチエッジ103と交差するクロッチ脚エッジセクション171c、172cの前方点Pf1、Pf2よりも小さい。
【0216】
脚カットを形成した後、吸収性アセンブリ160は、シャーシウェブにおいて、各前駆体物品131a、131b、131cの第1の脚エッジ171と第2の脚エッジとの間の中心に配置される。
【0217】
図11に示されているように、各クロッチ脚エッジセクション171c、172cの一部は、クロッチパネルウェブ118を貫通し、対応するクロッチ弾性部材141、142を貫通し、吸収性アセンブリ160の周囲エッジ部分164、165を貫通してカットすることによって形成される。吸収性アセンブリ160の周囲エッジ部分164、165は、吸収性アセンブリ160の液体不透過性バックシート162および液体透過性トップシート163の部分であって、吸収性アセンブリ160の吸収性コア161の対応する周囲エッジ166、167から外向きに機械方向MDに延在する部分によって形成される。図示されている吸収性アセンブリ160では、トップシート163およびバックシート162は両方とも、吸収性コア161の周囲エッジ166、167を越えて延在し、エッジシールで互いに接合される。
【0218】
クロッチ脚エッジセクション171c、172cは、
図6を見ると分かるように、当初は概ね矩形形状を有する帯状クロッチ弾性部材141、142も、クロッチ脚エッジセクション171c、172cの少なくとも一部に沿って凹状のカットエッジを有するいくぶん修正された帯状形状を与えられるようにわずかに凹状の湾曲を付けてカットされている。
【0219】
図11および
図12をさらに参照すると、第1および第2の脚エッジ171、172の後脚エッジセクション171r、172rをカットするときに、補強弾性要素150の余剰部分150sは、カットアウト部分173とともに同時に切り取られ、各脚エッジ171、172の後方点Pr1、Pr2の間に第1の脚エッジ171および第2の脚エッジ172の各々の後脚エッジセクション171r、172rに沿って取り付けられている補強弾性要素150の残りの部分150rを残し、脚エッジ171、172は後パネルクロッチエッジ110および脚エッジ上のカット点Pcと交差し、そこで補強用弾性要素150が切り取られる。それによって、カット点Pcと、カット点Pcに最も近い分割線Ldとの間の各後脚エッジセクション171r、172rの一部には、補強弾性体がない。補強弾性要素150がない各後脚エッジセクション171r、172rの部分は、後脚エッジセクション171r、172rの全長の25%から75%である、カット点Pcから最も近い分割線Ldまで対応する脚エッジ171、172に沿って測定されるような長さを有し得る。
【0220】
切れ目170に沿ってシャーシウェブ130からカットアウト部分173を切り取ることによって脚エッジ171、172を形成した後、シャーシウェブ130は、機械方向MDに延在する折り目Lvに沿って折り畳まれ、
図13に示されているように前パネルウェブ101のウエストエッジ102を後パネルウェブ108のウエストエッジ109に揃える。
【0221】
第1のサイドシーム181および第2のサイドシーム182が、前駆体物品131a、131b、131cの間の分割線Ldに沿って、前および後パネルウェブ101、108の整列されたウエストエッジ102、109から脚カット170まで各前駆体物品131a、131b、131c内に形成される。
【0222】
先行前駆体物品131aの第1のサイドシーム181および後続前駆体物品131bの第2のサイドシーム182は、
図13に示されているように、分割線Ldに沿って延在する単一の幅広シールとして形成され得る。分割線Ldに沿ってシャーシウェブを切断することによって前駆体物品131a、131b、131cのシャーシウェブ130から個別のパンツ型物品を切り取るときに、
図13に示されている単一の幅広シールは、同時に、相互接続された前駆体物品131a、131bの2つのサイドシーム181、182に分割される。
【0223】
代替的に、サイドシーム181、182は、分割線Ldの両サイドに置かれた個別のシールとして形成され得る。
【0224】
サイドシームは、熱溶接、超音波溶接、または接着剤を用いるなど、その目的に適う方法によって形成され得る。接着剤サイドシールの場合、接着剤は、一般的に、シャーシウェブが折り目Lvに沿って折り畳まれる前に塗布される。
【符号の説明】
【0225】
Lc 長手方向中心線
lf1 長さ
lf2 長さ
lt1 全長
lt2 全長
Pcf1、Pcf2 前エンドポイント
Pcr1、Pcr2 後エンドポイント
Pe エンドポイント
Pe1 エンドポイント
Pe2 エンドポイント
Pif1、Pif2 内側点
Pof1、Pof2 外側点
Pir1 内側点
Por1、Por2 遷移点
wf、wr 幅
1 パンツ型物品
3 前身頃パネル
4 後身頃パネル
6 クロッチ領域
6’ クロッチパネル
10 ウエスト開口部
11 第1の脚エッジ
11c、12c クロッチ脚エッジセクション
11f、12f 前脚エッジセクション
11r、12r 後脚エッジセクション
11r’ 第1の部分
11r” 第2の部分
12 第2の脚エッジ
12r’ 第1の部分
12r” 第2の部分
13 第1の脚開口部
14 第2の脚開口部
20 第1のサイドシーム
21 第2のサイドシーム
31 前パネルウエストエッジ
32、33 前パネルサイドエッジ
34 前パネルクロッチエッジ
41 後パネルウエストエッジ
42、43 後パネルサイドエッジ
44 後パネルクロッチエッジ
61 第1のクロッチ弾性部材
61’、62’ 前端部分
61”、62” 後端部分
61”‘、62”‘ 中間部分
62 第2のクロッチ弾性部材
65 第1のサイドエッジ
66 第2のサイドエッジ
71 第1の補強弾性特徴
80 吸収性アセンブリ
81 吸収性コア
82 液体透過性トップシート
83 液体不透過性バックシート
84、85 周囲エッジ部分
86、87 周囲サイドエッジ
90 弾性ウエスト特徴
101 弾性前パネルウェブ
102 前ウエストエッジ
103 対向する前クロッチエッジ
104 前ウエスト弾性部材
108 連続弾性後パネルウェブ
109 後ウエストエッジ
110 対向する後クロッチエッジ
111 後ウエスト弾性部材
115 ギャップ
118 非弾性連続クロッチパネルウェブ
119 第1のサイドエッジ
120 第2のサイドエッジ
121 第1の重なりシーム
130 シャーシウェブ
131a、131b、131c 前駆体物品
141、142 クロッチ弾性部材
143、144 第1の端部分
145、146 第2の端部
150 連続補強脚弾性部材
150r 残りの部分
150s 余剰部分
151 不織布カバーウェブ
160 吸収性アセンブリ
161 吸収性コア
162 液体不透過性バックシート
163 液体透過性トップシート
164、165 周囲エッジ部分
166、167 周囲エッジ
170 脚カット
171 第1の脚エッジ
171c クロッチ脚エッジセクション
171f 前脚エッジセクション
171r 後脚エッジセクション
172 第2の脚エッジ
172c クロッチ脚エッジセクション
172f 前脚エッジセクション
172r 後脚エッジセクション
173 カットアウト部分
181 第1のサイドシーム
182 第2のサイドシーム
【手続補正書】
【提出日】2024-01-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨てパンツ型の物品(1)であって、前記物品(1)は長手方向(y)および横断方向(x)を有し、長手方向中心線(Lc)が前記長手方向(y)に延在し、前記物品は、
- 前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在な前身頃パネル(3)であって、前記前身頃パネル(3)は、前ウエストエッジ(31)、前記前ウエストエッジ(31)に対向する前パネルクロッチエッジ(34)、ならびに第1および第2の長手方向サイドエッジ(32、33)を有する、前身頃パネル(3)と、
- 前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在な後身頃パネル(4)であって、前記後身頃パネル(4)は、後ウエストエッジ(41)、前記後ウエストエッジ(41)に対向する後パネルクロッチエッジ(44)、ならびに第1および第2の長手方向サイドエッジ(42、43)を有する、後身頃パネル(4)と、
- 前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間に配置されるクロッチ領域(6)であって、前記クロッチ領域(6)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)に沿って前記前身頃パネル(3)と隣接し、前記後パネルクロッチエッジ(44)に沿って前記後身頃パネル(4)と隣接する、クロッチ領域(6)と、
を備え、
- 前記前身頃パネル(3)の前記第1の長手方向サイドエッジ(32)は、第1のサイドシーム(20)において前記後身頃パネル(4)の前記第1の長手方向サイドエッジ(42)に接合され、前記前身頃パネル(3)の前記第2の長手方向サイドエッジ(33)は、第2のサイドシーム(21)において前記後身頃パネル(44)の前記第2の長手方向サイドエッジ(43)に接合され、前記物品(1)はウエスト開口部(10)ならびに第1および第2の脚開口部(13、14)を有し、前記第1の脚開口部(13)は第1の脚エッジ(11)によって縁取られ、前記第2の脚開口部(14)は第2の脚エッジ(12)によって縁取られ、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々は、前脚エッジセクション(11f、12f)、クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)、および後脚エッジセクション(11r、12r)によって構成され、
- 前記前身頃パネル(3)は、前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在である前パネルウェブを含み、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々の前記前脚エッジセクション(11f、12f)は、前記弾性的に伸縮自在な前パネルウェブ内に配置構成され、
- 前記後身頃パネル(4)は、前記横断方向(x)に弾性的に伸縮自在である後パネルウェブを含み、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々の前記後脚エッジセクション(11r、12r)は、前記弾性的に伸縮自在な後パネルウェブ内に配置構成され、
- 前記クロッチ領域(6)はクロッチ領域ウェブを含み、前記第1および第2の脚エッジ(11、12)の各々の前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)から前記後パネルクロッチエッジ(44)までの前記クロッチ領域ウェブ内に配置構成され、
- 各前脚エッジセクション(11f、12f)は、
内側点(Pif1、Pif2)であって、前記長手方向に延在する中心線(Lc)からの距離よりも大きい、対応する前記サイドシーム(20、21)からの距離のところで前記前脚エッジセクション(11f、12f)上に配置される、内側点(Pif1、Pif2)と、
外側点(Pof1、Pof2)であって、前記外側点(Pof1、Pof2)は、対応する前記サイドシーム(20、21)のところに配置される前記前脚エッジセクション(11f、12f)のエンドポイントを構成する、外側点(Pof1、Pof2)と、
を有し、
前記前脚エッジセクション(11f、12f)の前記内側点(Pif1、Pif2)と前記前ウエストエッジ(31)との間の距離は、前記前脚エッジセクション(11f、12f)と前記前ウエストエッジ(31)との間の最小の距離であり、前記前脚エッジセクション(11f、12f)の前記外側点(Pof1、Pof2)と前記前ウエストエッジ(31)との間の距離よりも小さく、
- 各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間に配置された中間点(Pci1、Pci2)を有し、前記中間点(Pci1、Pci2)は、前記脚エッジ(11、12)が前記前パネルクロッチエッジ(34)と交差する前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)の前エンドポイント(Pcf1、Pcf2)よりも前記長手方向中心線(Lc)に近い、使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項2】
各前脚エッジセクション(11f、12f)の前記外側点(Pof1、Pof2)と前記前ウエストエッジ(31)との間の前記距離は、前記前脚エッジセクション(11f、12f)の前記内側点(Pif1、Pif2)と前記サイドシーム(20、21)との間に画成される前記前脚エッジセクション(11f、12f)の一部において前記前脚エッジセクション(11f、12f)と前記前ウエストエッジ(31)との間の最大の距離を構成する、請求項1に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項3】
各前脚エッジセクション(11f、12f)上の各内側点(Pif1、Pif2)と前記長手方向に延在する中心線(Lc)との間の距離は、前記長手方向に延在する中心線(Lc)と対応する前記サイドシーム(20、21)との間の距離の30から50%であり、前記距離は、前記長手方向に延在する中心線(Lc)に垂直な前記横断方向(x)で測定される、請求項1または2に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項4】
各前脚エッジセクション(11f、12f)上の前記内側点(Pif1、Pif2)は、前記外側点(Pof1、Pof2)よりも前記前ウエストエッジ(31)に少なくとも5ミリメートルだけ、最大でも40ミリメートルだけ近い位置に配置構成される、請求項1、2、または3に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項5】
各前脚エッジセクション(11f、12f)上の前記内側点(Pif1、Pif2)は、前記外側点(Pof1、Pof2)よりも前記前ウエストエッジ(31)に最大でも20ミリメートルだけ近い位置に配置構成される請求項4に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項6】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)は、前記脚エッジ(11、12)が前記後パネルクロッチエッジ(44)と交差する前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)の後エンドポイント(Pcr1、Pcr2)よりも前記長手方向中心線(Lc)に近い、請求項1から5のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項7】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)と、前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離は、前記前エンドポイント(Pcf1、Pcf2)と前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離よりも2ミリメートルから30ミリメートルだけ小さい、請求項1から6のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項8】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)と、前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離は、後エンドポイント(Pcr1、Pcr2)と前記長手方向中心線(Lc)との間の前記距離よりも5ミリメートルから60ミリメートルだけ小さい、請求項6または7に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項9】
各後脚エッジセクション(11r、12r)は、凸状湾曲がある臀部部分を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項10】
各後脚エッジセクション(11r、12r)は、前記後脚エッジセクション(11r、12r)の前記臀部部分の前記凸状湾曲が直線状ヒップ部分または凹状湾曲を有するヒップ部分に変わる遷移点(Por1、Por2)を有し、前記遷移点(Por1、Por2)は対応する前記サイドシーム(20、21)から30ミリメートルから100ミリメートルの距離などの、対応する前記サイドシーム(20、21)からの距離のところに配置される、請求項9に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項11】
前記物品(1)は吸収性アセンブリ(80)をさらに含み、前記吸収性アセンブリ(80)は、吸収性コア(81)、液体透過性トップシート(82)、および液体不透過性バックシート(83)を含み、前記吸収性コア(81)は、前記液体透過性トップシート(82)と前記液体不透過性バックシート(83)との間に封じられ
、
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)は、前記吸収性アセンブリ(80)のサイドエッジ上に配置構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項12】
事前引張された第1のクロッチ弾性部材(61)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間で前記第1の脚エッジ(11)に沿って前記長手方向(y)に延在するように配置構成され、事前引張された第2のクロッチ弾性部材(62)は、前記前パネルクロッチエッジ(34)と前記後パネルクロッチエッジ(44)との間で前記第2の脚エッジ(12)に沿って前記長手方向(y)に延在するように配置構成される、請求項1から
11のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項13】
各クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)は、対応する前記クロッチ弾性部材(61、62)のサイドエッジ上に配置構成される請求項
12に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項14】
各クロッチ弾性部材(61、62)は、前記クロッチ脚エッジセクション(11c、12c)上の前記中間点(Pci1、Pci2)のところで最小の幅を有する請求項
13に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項15】
前記第1のクロッチ弾性部材(61)および前記第2のクロッチ弾性部材(62)の各々の前端部分(61’、62’)は、前記前身頃パネル(3)と重なって取り付けられ、ならびに/または前記第1のクロッチ弾性部材(61)および前記第2のクロッチ弾性部材(62)の各々の後端部分(61”、62”)は、前記後身頃パネル(4)と重なって取り付けられる、請求項
12、
13、または
14に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項16】
第1の補強弾性特徴(71)は、前記第1の脚エッジ(11)の前記後脚エッジセクション(11r)の少なくとも第1の部分(11r’)に沿って前記弾性的に伸縮自在な後身頃パネル(4)上に配置構成され、第2の補強弾性特徴(72)は、前記第2の脚エッジ(12)の前記後脚エッジセクション(12r)の少なくとも第1の部分(12r’)に沿って前記弾性的に伸縮自在な後身頃パネル(4)上に配置構成される、請求項1から
15のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項17】
前記クロッチ領域ウェブは、非伸縮性不織布ウェブなどの、非伸縮性材料である、請求項1から
16のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項18】
前記弾性的に伸縮自在な前パネルウェブおよび/または前記弾性的に伸縮自在な後パネルウェブは、弾性積層体を含むかまたは弾性積層体からなり、前記弾性積層体は非伸縮性繊維性材料の少なくとも第1の層と、弾性層とを含む、請求項1から
17のいずれか一項に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項19】
前記弾性積層体は、繊維性材料の第2の層を含み、前記弾性層は、繊維性材料の前記第1の層と第2の層との間に配置構成された中間弾性層である、請求項
18に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【請求項20】
前記弾性層は、弾性フィルムの層を含むか、または弾性フィルムの層からなる
、あるいは
前記弾性層は、弾性不織布材料の層を含むか、または弾性不織布材料の層からなる請求項
18または
19に記載の使い捨てパンツ型物品(1)。
【国際調査報告】