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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】靴のソールカバー
(51)【国際特許分類】
   A43D 5/00 20060101AFI20240524BHJP
   A43B 13/00 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A43D5/00
A43B13/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576104
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 US2022030468
(87)【国際公開番号】W WO2022271374
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】17/352,453
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523463502
【氏名又は名称】ソールスクリーンズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100223631
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 昭央
(72)【発明者】
【氏名】エバンス ディー ジェイスン クリフォード
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050BA01
4F050HA56
4F050KA02
4F050KA06
4F050LA01
4F050NA21
4F050NA22
4F050NA36
(57)【要約】
ソールカバーは、靴のソールに取り外し可能に取り付けられ、靴の靴底を覆う。 第1のカバリングセクションは、靴のソールのつま先部を覆う。 第2のカバリングセクションは、靴のウエスト部において靴のソールを覆う。 第1のカバリングセクションは、変形されていない状態では、第2のカバリングセクションから離れるように上向きに傾斜している。ソールカバーは、ソールカバーが靴のソールに取り付けられたときに第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にする十分な弾性を有する。この角度および弾性は、ソールカバーが靴のソールに取り付けられたときにソールカバーを靴のソールに固定するのを助けるために、ソールカバーを靴のソールの底部に押し付けるのに十分な値である。

【その他】 図面にはアラビア数字による部品番号およびアルファベット1文字による記号のみが記載されており、翻訳が不要なため、図面の翻訳文の提出は不要である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
ソールカバーを備え、
前記ソールカバーは、靴のソールに取り外し可能に取り付けられて前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記ソールカバーは、第1のカバリングセクションおよび第2のカバリングセクションを含み、
前記第1のカバリングセクションは、前記靴のつま先部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第2のカバリングセクションは、前記靴のウエスト部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第1のカバリングセクションは、前記第2のカバリングセクションが変形されていない状態で水平面上に平らに置かれたときに前記第2のカバリングセクションに対して角度をなして前記第2のカバリングセクションから離れて上向きに傾斜し、
前記ソールカバーは、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にするのに十分な弾性を有し、
前記角度および弾性は、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールカバーを前記靴の前記ソールに固定するのを助けるために前記ソールカバーを前記靴の前記ソールの底部に対して押し付けるのに十分な値である、
装置。
【請求項2】
ソールカバーが熱可塑性ポリウレタンで作られている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記角度は、5から80度の範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ソールカバーは底壁と側壁とを含み、前記側壁は前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールの側面を少なくとも部分的に覆うように構成され、前記ソールカバーは、前記靴の前記ソールの上縁を越えて延在しないように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
ソールカバーが変色を弱めるための1つまたは複数の添加剤を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記1つまたは複数の添加剤は、酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)、紫外線(UV)吸収剤、および消光剤のうちの1つまたは任意の組み合わせであってもよい、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ソールカバーが蓄光性添加剤を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ソールカバーは底壁と側壁とを含み、前記側壁は、前記ソールの側面の上縁まで延在し、前記ソールの前記側面を覆うように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記側壁は、前記第1および第2のカバリングセクションの接合部の近くまたは接合部に厚肉領域を含み、前記厚肉領域は、前記側壁の残りのセクションの厚さよりも大きい厚さを有する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ソールカバーは、前記靴の前記ソールの前記上縁を越えて延在しないように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
ソールカバーが顔料添加剤を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ソールカバーは、前記ソールカバーを前記靴に取り付けるのを助けるための粗い内面を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記ソールカバーは底壁及び側壁を含み、前記側壁の少なくとも一部は、前記ソールカバーの前記底壁に対して上向き及び内向きに傾斜する、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
装置であって、
ソールと、つま先部と、ウエスト部と、かかと部とを含む靴と、
ソールカバーであって、前記ソールカバーは、前記靴の前記ソールを覆うように前記靴の前記ソールに取り外し可能に取り付けられ、
前記ソールカバーは、第1のカバリングセクション及び第2のカバリングセクションを含み、
前記第1のカバリングセクションは、前記靴のつま先部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第2のカバリングセクションは、前記靴のウエスト部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第1のカバリングセクションは、前記第2のカバリングセクションが変形されていない状態で水平面上に平らに置かれたときに前記第2のカバリングセクションに対して角度をなして前記第2のカバリングセクションから上向きに離れるように傾斜し、
前記ソールカバーは、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にするのに十分な弾性を有し、
前記角度および弾性は、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールカバーを前記靴の前記ソールに固定するのを助けるために前記ソールカバーを前記靴の前記ソールの底部に対して押し付けるのに十分な値である、
ソールカバーと、を備える装置。
【請求項15】
前記ソールカバーは底壁及び側壁を含み、前記側壁の少なくとも一部は、前記ソールカバーの前記底壁に対して上向き及び内向きに傾斜する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記角度は、5から80度の範囲である、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記ソールカバーが底壁及び側壁を含み、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに、前記側壁が前記ソールの側面を少なくとも部分的に覆い、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールの上縁を越えて延在しない、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
ソールカバーが、変色を弱めるための1つまたは複数の添加剤を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記1つまたは複数の添加剤は、酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)、紫外線(UV)吸収剤、および消光剤のうちの1つまたは任意の組み合わせであってもよい、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記ソールカバーが底壁及び側壁を含み、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに、前記側壁が前記ソールの側部の上縁まで延びて、および前記ソールの前記側部を覆う、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本出願は、一般に履物及びアクセサリに関し、特に靴用のソールカバーに関する。
【背景】
【0002】
靴は、特に底部および側部などの靴上の脆弱な領域において、通常の摩耗および裂傷によって容易に損傷を受ける可能性がある。 靴を保護するために靴にカバーを取り付けることができる。 多くの場合、そのようなカバーは、審美的に満足のいくものでも耐久性のあるものでもなく、外面上の芸術的な靴のデザインを覆うことがある。 カバーの一例は、靴のソールの底部に取り付けたり取り外したりすることができる剥離層及び粘着層を有する。 しかしながら、剥離および粘着カバーは、カバーを靴に取り付けるために接着剤を必要とし、確実に取り外しおよび再取り付けすることができない。
【0003】
靴カバーは、改良の恩恵を受けることができる。
【概要】
【0004】
本発明の一側面ではソールカバーを含む装置が提供される。 ソールカバーは、靴のソールを覆うために靴のソールに取り外し可能に取り付けられるように構成される。 ソールカバーは、第1のカバリングセクションおよび第2のカバリングセクションを含み、第1のカバリングセクションは、靴のつま先部において靴のソールを覆うように構成される。 第2のカバリングセクションは、靴のウエスト部で靴のソールを覆うように構成される。 第1のカバリングセクションは、第2のカバリングセクションが変形していない状態で水平面上に平らに置かれたときに、第2のカバリングセクションに対して所定の角度で第2のカバリングセクションから上向きに離れるように傾斜している。 ソールカバーは、ソールカバーが靴のソールに取り付けられたときに第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にする十分な弾性を有する。 この角度及び弾性は、ソールカバーを靴のソールの底部に押し付けるのに十分な値であり、ソールカバーが靴のソールに取り付けられたときにソールカバーを靴のソールに固定するのを助ける。
【0005】
本発明の別の側面では、装置が提供される。 装置は、靴を含む。 靴は、ソールと、つま先部と、ウエスト部と、かかと部とを含む。 装置は、ソールカバーをさらに含む。 ソールカバーは、靴のソールを覆うために靴のソールに取り外し可能に取り付けられる。 ソールカバーは、第1のカバリングセクションと第2のカバリングセクションとを含む。 第1のカバリングセクションは、靴のつま先部において靴のソールを被覆する。 第2のカバリングセクションは、靴のウエスト部およびかかと部において靴のソールを覆うように構成される。 第1のカバリングセクションは、第2のカバリングセクションが変形していない状態で水平面上に平らに置かれたときに、第2のカバリングセクションに対して所定の角度で第2のカバリングセクションから上向きに離れるように傾斜している。 ソールカバーは、ソールカバーが靴のソールに取り付けられたときに第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にする十分な弾性を有する。 この角度及び弾性は、ソールカバーを靴のソールの底部に押し付けるのに十分な値であり、ソールカバーが靴のソールに取り付けられたときにソールカバーを靴のソールに固定するのを助ける。
【0006】
開示される発明の他の側面は、以下の詳細な説明、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。 それらは、本発明の一実施形態を示し、明細書と共に、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0008】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るソールカバーの上面と背面の斜視図である。
【0009】
図2は、図1のソールカバーの左側面図である。
【0010】
図3は、図1のソールカバーの底面図であり、フロントカバリングセクション、ミドルカバリングセクション、およびリアカバリングセクションの全てが水平面に平らに置かれている状態を示す。
【0011】
図4は、図1のソールカバーの背面と右側の斜視図である。
【0012】
図5は、本発明の実施形態による、図1および図7 - 図11のソールカバーを取り付けることができる靴の右側斜視図である。
【0013】
図6は、本発明の第1の実施形態による図5の靴に取り付けられた図1のソールカバーの右側斜視図である。
【0014】
図7は、本発明の第2の実施形態による、図5の靴に取り付けられたソールカバーの一部分の右側面斜視図であり、ソールカバーのフロントカバリングセクションは、ソールカバーのミドルカバリングセクションに対して上向きかつ前方に傾斜していない。
【0015】
図8は、本発明の第3の実施形態に係るソールカバーの上面図である。
【0016】
図9は、本発明の第4の実施形態に係るソールカバーの上面図である。
【0017】
図10は、本発明の1つ以上の実施形態に含まれ得る側壁のオフセットを示すソールカバーの上面図である。
【0018】
図11は、本発明の第5の実施形態に係るソールカバーの側面図である。
【0019】
図12は、図11のソールカバーの平面図である。
【0020】
図13は、本発明の第5の実施形態による図5の靴に取り付けられた図11のソールカバーの右側斜視図である。
【0021】
図14は、図12の14-14線に沿った断面図である。
【詳細な説明】
【0022】
本明細書において一般的に説明され、図に示される実施形態の構成要素は、説明される例示的な実施形態に加えて、多種多様な異なる構成で配置および設計され得ることが容易に理解されるであろう。 したがって、図面に表されるような例示的な実施形態の以下のより詳細な説明は、特許請求されるような実施形態の範囲を限定することを意図するものではなく、単に例示的な実施形態を代表するものである。
【0023】
さらに、説明された特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。 以下の説明では、実施形態の完全な理解を与えるために、多数の具体的な詳細が提供される。 しかしながら、当業者は、種々の実施形態が、具体的詳細のうちの1つまたは複数を伴わずに、または他の方法、構成要素、材料等を伴って実践されることができることを認識するであろう。他の事例では、周知の構造、材料、または動作は、曖昧化を回避するために、詳細に示されず、または説明されない。 以下の説明は、例としてのみ意図されており、単に特定の例示的な実施形態を示す。
【0024】
本明細書を通して、用語「上部」、「下部」、「頂部」、「底部」、「左」、「右」、「フロント」、「前方」、「リア」、および「後方」は、ソールカバーをその上に有する靴の右側斜視図を示す図6に示すように、靴およびソールカバーに対する方向または向きを定義するものとする。 空間的に相対的な用語「上部」、「下部」、「頂部」、「底部」、「左」、「右」、「フロント」、「前方」、「リア」、および「後方」は、図に示されている向きに加えて、使用または動作中の靴の異なる向きを包含することが意図されていることが理解されるであろう。 例えば、図中の靴がひっくり返された場合、「上部」の要素または特徴として説明される要素は、「下部」の要素または特徴となる。
【0025】
図1 - 図6を参照すると、第1の例示的な実施形態が提供される。 この第1の実施形態は、ユーザによって履かれ得る靴12(図5および図6)と、靴12に取り外し可能に取り付けられたソールカバー14とを備える装置10(図6)を備える。 図5を参照すると、靴12は、ソール16と、アッパー18と、つま先部20と、ウエスト部22と、かかと部24とを含む。 ソール16は、単層であってもよいし、多層であってもよい。 ソール16は、天然ゴム、皮革、ポリウレタンおよび/またはPVC化合物などの適切な材料で作られてもよい。 ソール16は、アウトソール26、ミッドソール27、およびインソール28を含むことができる。 アウトソール26は、最も外側の層であり、一般に靴12の底部を覆う。 アウトソールは、地面に接触する底面30を有する。 ミッドソール27は、靴の側部周縁に沿って延在し、インソール28とアウトソール26との間に配置される。 インソール28は、ミッドソール27の上部に取り付けられ、足を載せるように機能する。
【0026】
インソール28はまた、ウェルト(図示せず)によってアッパー18の底部に取り付けられる。 アッパー18は、着用者の足の上部を覆い、耐久性のある高強度材料で作られている。 アッパー18は、靴を魅力的にするように美的に設計されている。 靴12は、靴の長手方向軸に沿って3つの部分に分割することができる。 これらの3つの部分は、つま先部20、ウエスト部22、およびヒール部分24である。 靴12のつま先部20は、靴12のフロント部に配置され、着用者の足指を覆って保護する。 靴12のフロント部はかなりの応力を受けるので、つま先部20は靴12のフロント部に強度を加えるように構成されている。 靴12のかかと部24は、靴12のリア部にあり、靴12のリア部を支持する。 ウエスト部22は、かかと部24とつま先部20との間に位置し、着用者の足の土踏まずおよび足の甲を保護する。 本質的に、つま先部20は靴のフロント部分に対応し、ウエスト部22は靴の中間部分に対応し、かかと部24は靴の後方部分に対応する。
【0027】
図1 から 図4を参照すると、取り外し可能なソールカバー14は、射出成形によって一体に形成され、底壁32(図3)と、底壁32の周縁部から上向きに延びる直立した側壁34(図1)とを含む。 側壁34は、ソールカバー14の底壁32の周囲に連続して切れ目なく延びている。 ソールカバー14の底壁32は、様々なデザインを有することができる底トレッド面44(図3)を有する。ソールカバー14は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)等の弾性材料からなる。 ソールカバー14は、その弾性を増加させるために、シリコン系材料および/または添加剤を含んでもよい。 TPUは、0.25 Gpaと10 GPaの間の範囲の弾性率を有してもよい。 ソールカバー14はまた、風雨による変色を弱める添加剤を含んでもよい。添加剤は、酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤 (HALS)、紫外線(UV)吸収剤、及び/又は消光剤の組み合わせであってもよい。別の添加剤は、美的目的のための蓄光性および/または顔料であってもよい。
【0028】
ソールカバー14はフロントカバリングセクション36と、ミドルカバリングセクション38と、リアカバリングセクション40を含む。フロントカバリングセクション36は、つま先部20において靴12のソールを覆う。 ミドルカバリングセクション38は、ウエスト部22において靴12のソール16を覆う。 リアカバリングセクション40は、靴12のかかと部24において靴12のソール16を覆う。 この実施形態では、フロントカバリングセクション36は、ソールカバー14の長さの3分の1にほぼ等しい長さを有する。 ソールカバー14は、先に説明するつま先部20を除いて、靴12のソール16の形状に適合するように形成されている。 図2に示すようにソールカバー14が変形していない状態では、フロントカバリングセクション36は、ミドルカバリングセクション38が水平面上に平らに置かれたとき、角度Aが5と80度の間で、ミドルカバリングセクション38に対して上向きかつ前方に傾斜している。あるいは、角度Aは、他の値であってもよい。角度Aはまた、靴10のつま先部20とウエスト部22との間の角度よりも大きい。例えば、図2は、角度Aが22.8度であることを示し、図5は、靴12のつま先部20とウエスト部22との間の角度がほぼゼロであることを示す。 本質的に、フロントカバリングセクション36は、ウエスト部22およびミドルカバリングセクション38が、それらの底部が水平面に面した変形していない状態で、水平面上に平らに置かれたときに、靴12のつま先部20に対して上向きに傾斜している。
【0029】
ソールカバー14を靴12に取り付けるために、ソールカバー14は靴の下に配置され、靴12のソール16の底面30がソールカバー14の底壁32の上面46(図1)に係合するまで、ソールカバー14が靴12のソール16の上を滑りながら引き伸ばされる。上面46およびソールカバー14の内面の残りの部分は、ソールカバー14への靴12のソール16の取り付けをさらに改善するために、その中に成形されたトレッドまたは溝などの粗いまたは摩擦を引き起こす表面であってもよい。底面30が上面46と係合すると、ソールカバー14の側壁34は、ソール16の高さで、またはソール16の高さよりもわずかに上で引っ張られる。 次に、引張力を除去し、ソールカバー14を解放する。完全に設置され、解放されると、図6に示すように、側壁34は、靴12のソール16の側部48全体を覆うが、靴12のアッパー18のいかなる部分も覆わない。 すなわち、側壁34は、ソール16の上縁50(図5)まで延在するが、ソール16の上縁50を越えては延在しない。 また、ソールカバー14の底壁32は、靴12の底面30を覆って、ソール16を摩耗、摩滅、および裂けから保護すると同時に、靴12の美観を高める。角度Aは靴12のつま先分20とウエスト部22との間の角度よりも大きく、靴底カバー14は靴底16よりも実質的に弾性的であるので、靴12が靴底カバー14内に設置されたとき、フロントカバリングセクション36は下向きに屈曲する。 ソールカバー14の弾性に起因して、屈曲したフロントカバリングセクション36は、屈曲領域における弾性力によって、実質的に弾性の低い靴12の底面30に対して上向きに押し付けられる。
【0030】
ソールカバー14の角度Aおよび弾性は、ソールカバー14を靴12に固定するために接着剤を使用することなく、ソールカバー14がソールカバー14の底壁32を(フロントカバリングセクション36において)靴12の底面30に対して上向きに押し付け、ソールカバー14を靴12上にしっかりと嵌めて固定することを可能にするのに十分な値である。 ソールカバー14の角度および弾性はまた、ソールカバー14を靴12に固定するためにソールカバー14がつま先部20においてアッパー18の上部の上に延在する必要なしに、ソールカバー14の底壁32を(フロントカバリングセクション36において)靴12の底面30に対して上向きに押し付け、ソールカバー14を靴12にしっかりとフィットさせて固定するのに十分な値である。したがって、ソールカバー14は、靴12のアッパー18の上部を覆い隠さず、それによって靴12のアッパー18の美的外観を維持する。 本質的に、靴12に組み付けられると、ソールカバー14は、曲率/角度による予荷重された力と、摩擦と、弾性との組み合わせを使用することによって、靴12のソール16に取り付けられたままであるように機能する。 ソールカバー14は、ユーザが側壁34を把持し、側壁34を靴12から離れるように外向きに引き伸ばして、ユーザによって引き出されたときに靴12がソールカバー14から滑り出ることを可能にすることによって、靴12から取り外されてもよい。
【0031】
図7は、靴12上の本発明のソールカバー114の第2の実施形態を示す。 この第2の実施形態では、ソールカバーは、靴底16に取り外し可能に取り付けられる。 ソールカバー114が変形していない状態では、フロントカバリングセクション136は、ミドルカバリングセクション138に対して上向きかつ前方に傾斜していない。 したがって、このバージョンは、歩行動作中に生じるソールカバーの固有の変形を考慮していない。 具体的には、図7に示すように、靴12のかかと部24が持ち上げられたときに、ソールカバー114の側部が外側に広がる、ソールカバーの湾曲が生じる。 図1 - 図6の第1の実施形態に示されるように、靴12のつま先部20に対して上向きに角度が付けられたフロントカバリングセクション136を有することによって、驚くべきことに、湾曲が実質的に低減または排除された。 他のすべての側面において、第2の実施形態は、本発明の第1の実施形態のものと同様である。
【0032】
図8は、本発明の第3の実施形態を示す。 この実施形態ではソールカバー214は、屈曲が生じるフロントカバリングセクション236とミドルカバリングセクション238との接合部またはその近傍に厚肉領域235を有する側壁234を有する。 厚肉領域235は、側壁234の残りの部分の厚さT1よりも大きい厚さT2または幅を有する。 特に、厚肉領域235は、側壁234の残りの部分の外側239を越えて半径方向外側に延びる外側突出部237を有する。 厚肉領域235の内側241は、側壁234の残りの部分の内側243と面一である。 厚肉領域235は、ソールカバー214の湾曲を防止または軽減する。 図8は、厚肉領域235の一例を示すが、厚肉領域235は、多くの形態または形状をとることができることを理解されたい。 厚さの増加は、徐々にまたは急速に起こり得る。 厚肉領域235はまた、太い線、円、三角形、多角形、又は他の好適な形状であってもよい。 厚肉領域235は、厚くされ得るが、必ずしも側壁の全体部分が厚くされることを含まない。 厚肉領域235の厚さT2は、側壁234の残りの部分の厚さT1の5%以上であってもよい。 他の全ての側面において、第3の実施形態は、本発明の第1の実施形態と同様である。
【0033】
図9は、本発明の第4の実施形態を示す。 この実施形態では、ソールカバー314は、屈曲が生じるフロントカバリングセクション336とミドルカバリングセクション338との接合部またはその近傍に厚肉領域335を有する側壁334を有する。 厚肉領域335は、側壁334の残りの部分の厚さT4よりも大きい厚さT3または幅を有する。 特に、厚肉領域335は、側壁334の残りの部分の内側343を越えて放射状に延びる内側突出部337を有する。 厚肉領域335の外側345は、側壁334の残りの部分の外側339と面一である。 厚肉領域335は、ソールカバー314の湾曲を防止または軽減する。 図9は、厚肉領域335の一例を示すが、厚肉領域335は、多くの形態または形状をとることができることを理解されたい。 厚さの増加は、徐々にまたは急速に起こり得る。 厚肉領域335はまた、太い線、円、三角形、多角形、又は他の好適な形状であってもよい。 厚肉領域335は、厚くされ得るが、必ずしも側壁の全体部分が厚くされることを含まない。 厚肉領域335の厚さT3は、側壁234の残りの部分の厚さT4の5%以上であってもよい。 他の全ての側面において、第4の実施形態は、本発明の第1の実施形態と同様である。
【0034】
1つ以上の実施形態では、側壁34、234、または334は、図10に示されるように、上向きに延在するにつれて、半径方向内向きに屈曲または傾斜してもよい。 本質的に、側壁34、234、または334の上部周囲は、側壁34、234、または334の底部周囲より小さく、オフセットOをもたらす。このオフセットOは、側壁の内側上端と側壁の外側下端との間の(ソールカバーが水平面に平らに置かれたときの)水平距離として定義される。オフセットは、側壁の周囲の周りで一定または任意であってもよい。 言い換えれば、靴のかかとにはオフセットがなくてもよいが、つま先またはその近くには十分な(一定のまたは一定でない)オフセットがあってもよい。 これは、湾曲を防止するのに役立つ追加のプレテンション源として作用し、加えて、デバイスが靴により良好にフィットするのに役立つ。
【0035】
図11から図14は、本発明の第5の実施形態を示す。 この第5の実施形態は、ユーザによって履かれ得る靴12と、靴12に取り外し可能に取り付けられたソールカバー414とを備える装置400(図13)を備える。 ソールカバー414は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)などの弾性材料で作製される。 ソールカバー414は、その弾性を高めるために、シリコン系材料および/または添加剤を含んでもよい。 TPUは、0.25 GPaと10 GPaの間の範囲の弾性率を有してもよい。 ソールカバー414はまた、風雨に起因する変色を弱める添加剤を含んでもよい。 添加剤は、酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)、紫外線(UV)吸収剤、および/または消光剤の組み合わせであってもよい。 別の添加剤は、美的目的のための蓄光性および/または顔料であってもよい。
【0036】
ソールカバー414は、フロントカバリングセクション436と、ミドルカバリングセクション438と、リアカバリングセクション440とを含む。 フロントカバリングセクション436は、つま先部20において靴12のソールを覆う。 ミドルカバリングセクション438は、ウエスト部22において靴12のソール16を被覆する。 リアカバリングセクション440は、靴12のかかと部24において靴12のソール16を覆う。 この実施形態では、フロントカバリングセクション436は、ソールカバー414の長さの3分の1にほぼ等しい長さを有する。 ソールカバー414は、先に説明するつま先部20を除いて、靴12のソール16の形状に適合するように形成されている。 図11に示すように、ソールカバー414は、フロントカバリングセクション436が図11に示すように水平面上に平らに置かれたときに、ミドルカバリングセクション438及びリアカバリングセクション440がフロントカバリングセクション436から後方に向かって上向きに傾斜してフロントカバリングセクション436に対して角度Bを形成するように予め変形されている。 言い換えれば、ソールカバー414は、ミドルカバリングセクション438およびリアカバリングセクション440が水平面上に平らに置かれたときに、ミドルカバリングセクション438およびリアカバリングセクション440に対して角度Bを形成するように、フロントカバリングセクション436がミドルカバリングセクション438およびリアカバリングセクション440から前方に向かって上向きに傾斜するように予め変形されてもよい。 予め変形されたソールカバー414のこの設計は、歩行中の重要な部分の座屈に起因してソールカバー414に生じるしわを軽減する。 予め変形されたソールカバー414は、歩行サイクル中に変形されるソール上に完全に適合する(靴のソールとソールカバーとの間に隙間がない)ように設計される。 変形の角度Bは、靴が通常の歩行状況で変形する最大角度によって決定される。 この角度Bは、変形された靴底を走査することによって得られ、異なる靴設計に対して変化し得るが、5と80度の範囲のどこかであり得る。 一例では、角度Bは45度である。
【0037】
座屈するソールカバー414の部分は、図12に示すように、より厚い材料で補強されて、ソールカバーの伸びによる材料の薄化の影響を打ち消して、変形したソールをゼロクリアランスでフィットさせる。 この例示的な実施形態では、ソールカバー414は、屈曲が生じるフロントカバリングセクション436とミドルカバリングセクション438との接合部またはその近傍に厚肉領域435を有する側壁434を有する。 厚肉領域435は、側壁434の残りの部分の厚さT1よりも大きい厚さT2または幅を有する。 特に、厚肉領域435は、側壁434の残りの部分の外側439を越えて半径方向外側に延びる外側突出部437を有する。 厚肉領域435の内側441は、側壁434の残りの部分の内側443と面一である。 厚肉領域435は、ソールカバー414の湾曲を防止または軽減する。 図11および図12は、厚肉領域435の一例を示すが、厚肉領域435は多くの形態または形状をとることができることを理解されたい。 厚さの増加は、徐々にまたは急速に起こり得る。 厚肉領域435はまた、太い線、円、三角形、多角形、又は他の好適な形状であってもよい。 厚肉領域435は、厚くされ得るが、必ずしも側壁の全体部分が厚くされることを含まない。 厚肉領域435の厚さT2は、側壁434の残りの部分の厚さT1の5%以上であってもよい。
【0038】
一例では、厚さの増加は、フロントカバリングセクション436、ミドルカバリングセクション438、およびリアカバリングセクション440がすべて比較的平坦な地面に平らに置かれたときにソールカバー414が伸びるときのこの薄化の影響を打ち消すために、約0.1から90 mmであってもよい。 ソールカバーの側壁434はまた、図12および図14に見られるように、最大のフィットおよび変形の低減のために、フロントカバリングセクション36においてオフセットOを有する。 このオフセットOは、側壁434の内側上端と側壁434の外側下端との間の(ソールカバー414が水平面上に平らに置かれたときの)水平距離として定義される。 オフセットOは、靴カバーの幅の1から40%であってもよい。 ソールカバー414のミドルおよびリアカバリングセクション438、440において、側壁のオフセットがあってもなくてもよい。
【0039】
ソールカバー414が靴12に取り付けられると、側壁434は、図13に示すように、靴12のソール16の側部48全体を覆うが、靴12のアッパー18のいかなる部分も覆わない。 すなわち、側壁434は、ソール16の上縁50(図5)まで延在するが、ソール16の上縁50を越えて延在しない。 ソールカバー414はまた、第1の実施形態と同様の上面46を有する底壁32を含む。 上面46およびソールカバー414の内面の残りの部分は、ソールカバー414への靴12のソール16の取り付けをさらに改善するために、その中に成形されたトレッドまたは溝などの粗いまたは摩擦を引き起こす表面であってもよい。 また、ソールカバー14の底壁32は、靴12の底面30を覆って、ソール16を摩耗、摩滅、および裂傷から保護すると同時に、靴12の美観を高める。
【0040】
角度Bは、靴12のつま先部20とウエスト部22との間の角度よりも大きく、ソールカバー414は、ソール16よりも実質的に弾性的であるので、靴12がソールカバー414内に取り付けられたとき、フロントカバリングセクション436は、下向きに屈曲する。 ソールカバー414の弾性に起因して、屈曲したフロントカバリングセクション436は、屈曲領域における弾性力によって、実質的に弾性が低い靴12の底面30に対して上向きに押し付けられる。 ソールカバー414の角度B及び弾性は、ソールカバー414を靴12に固定するために接着剤を使用することなく、ソールカバー414がソールカバー414の底壁32を(フロントカバリングセクション436において)靴12の底面30に対して上向きに押し付け、ソールカバー114を靴12上にしっかりと嵌めて固定することを可能にするのに十分な値である。 ソールカバー414の角度および弾性はまた、ソールカバー414を靴12に固定するためにソールカバー414をつま先部20においてアッパー18の上部の上に延在させる必要なしに、ソールカバー414を靴12上にしっかりとフィットさせて固定するために、ソールカバー414の底壁32を(フロントカバリングセクション436において)靴12の底面30に対して上向きに押し付けるのに十分な値である。 他の全ての側面において、第5の実施形態は、本発明の第1の実施形態と同様である。 トレッド底面44は、全ての実施形態のソールカバー上にあってもよいことに留意すべきである。
【0041】
本発明の上記の記載は、当業者が、現時点でその最良の形態であると考えられるものを作製および使用することを可能にするが、当業者は、本明細書中の特定の実施形態、方法、および実施例のバリエーション、組み合わせ、および等価物の存在を理解および認識する。 したがって、本発明は、上述の実施形態、方法、および実施例によって限定されるべきではなく、本発明の範囲および趣旨内のすべての実施形態および方法によって限定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
ソールカバーを備え、
前記ソールカバーは、靴のソールに取り外し可能に取り付けられて前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記ソールカバーは、第1のカバリングセクションおよび第2のカバリングセクションを含み、
前記第1のカバリングセクションは、前記靴のつま先部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第2のカバリングセクションは、前記靴のウエスト部及び前記靴のかかと部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
第1及び第2のカバー部分は平らで角度をもって交わり、
第2のカバー部分は、ソールカバーの長さの少なくとも8分の1で、及び第1のカバー部分はソールカバーの長さの少なくとも8分の1であり、
前記第1のカバリングセクションは、前記第2のカバリングセクションが変形されていない状態で水平面上に平らに置かれたときに前記第2のカバリングセクションに対して角度をなして前記第2のカバリングセクションから離れて上向きに傾斜し、
前記ソールカバーは、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にするのに十分な弾性を有し、
前記角度は26度から80度の範囲であり、
前記角度および弾性は、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールカバーを前記靴の前記ソールに固定するのを助けるために前記ソールカバーを前記靴の前記ソールの底部に対して押し付けるのに十分な値である、
ことを特徴とする、
装置。
【請求項2】
ソールカバーが熱可塑性ポリウレタンで作られている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記角度は45度である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記角度は、45から80度の範囲である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
ソールカバーが変色を弱めるための1つまたは複数の添加剤を含み、前記1つまたは複数の添加剤は酸化防止剤である、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
ソールカバーが変色を弱めるための1つまたは複数の添加剤を含み、前記1つまたは複数の添加剤は消光剤である、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
ソールカバーが変色を弱めるための1つまたは複数の添加剤を含み、前記1つまたは複数の添加剤はヒンダードアミン系光安定剤(HALS)である、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
ソールカバーが顔料添加剤を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ソールカバーは内面を含み、前記内面は上面を備え、前記上面は前記ソールカバーを前記靴に取り付けるのを助けるために粗い、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ソールカバーは底壁及び側壁を含み、前記側壁の少なくとも一部は、前記ソールカバーの前記底壁に対して上向き及び内向きに傾斜する、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
装置であって、
ソールカバーを備え、
前記ソールカバーは、靴のソールに取り外し可能に取り付けられて前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記ソールカバーは、第1のカバリングセクションおよび第2のカバリングセクションを含み、
前記第1のカバリングセクションは、前記靴のつま先部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第2のカバリングセクションは、前記靴のウエスト部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第1のカバリングセクションは、前記第2のカバリングセクションが変形されていない状態で水平面上に平らに置かれたときに前記第2のカバリングセクションに対して角度をなして前記第2のカバリングセクションから離れて上向きに傾斜し、
前記ソールカバーは、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にするのに十分な弾性を有し、
前記角度および弾性は、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールカバーを前記靴の前記ソールに固定するのを助けるために前記ソールカバーを前記靴の前記ソールの底部に対して押し付けるのに十分な値であり、
前記側壁は、前記第1および第2のカバリングセクションの接合部の近くまたは接合部に厚肉領域を含み、前記厚肉領域は、前記側壁の残りのセクションの厚さよりも大きい厚さを有し、
前記厚肉領域は、前記第1のカバリングセクションの第1の遠位端および前記第2のカバリングセクションの第2の遠位端まで延在しない
ことを特徴とする、
装置。
【請求項12】
前記厚肉領域は前記側壁の残りのセクションより内側に延在する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記厚肉領域は前記側壁の残りのセクションより外側に延在する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
装置であって、
靴であって、前記靴がソールと、アッパーと、つま先部と、ウエスト部と、かかと部とを含み、
前記アッパーは前記ソールの上に位置する、靴と、
並びに、
ソールカバーであって、前記ソールカバーは、前記靴の前記ソールを覆うように前記靴の前記ソールに取り外し可能に取り付けられ、
前記ソールカバーは、第1のカバリングセクション及び第2のカバリングセクションを含み、
前記第1のカバリングセクションは、前記靴のつま先部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第2のカバリングセクションは、前記靴のウエスト部で前記靴の前記ソールを覆うように構成され、
前記第1のカバリングセクションは、前記第2のカバリングセクションが変形されていない状態で水平面上に平らに置かれたときに前記第2のカバリングセクションに対して角度をなして前記第2のカバリングセクションから上向きに離れるように傾斜し、
前記ソールカバーは、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記第1のカバリングセクションが下向きに屈曲することを可能にするのに十分な弾性を有し、
前記角度および弾性は、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールカバーを前記靴の前記ソールに固定するのを助けるために前記ソールカバーを前記靴の前記ソールの底部に対して押し付けるのに十分な値であり、
前記ソールカバーは底壁及び側壁を含み、少なくとも前記側壁の第1の部分は、前記ソールカバーの前記底壁に対して上向き及び内向きに傾斜し、
前記側壁は前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに前記ソールの側面を少なくとも部分的に覆い、
前記ソールカバーは、前記靴の前記ソールの上縁を越えて延在せず及び、アッパーのどの部分も覆わない、ソールカバーと、
を備える装置。
【請求項15】
側壁の第1の部分は、全体が上方に向かって内向きに傾斜している、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記角度は26度から80度の範囲である、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記角度は45度から80度の範囲である、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記ソールカバーが、変色を減衰させるための1つまたは複数の添加剤を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記1つまたは複数の添加剤は、酸化防止剤、および消光剤のうちの1つまたは任意の組み合わせであってもよい、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記ソールカバーが底壁及び側壁を含み、前記ソールカバーが前記靴の前記ソールに取り付けられたときに、前記側壁が前記ソールの側部の上縁まで延びて、および前記ソールの前記側部を覆う、請求項14に記載の装置。
【国際調査報告】