(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】ローミングカバレッジ評価
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20240524BHJP
H04W 36/14 20090101ALI20240524BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W36/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576367
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 US2021059080
(87)【国際公開番号】W WO2023059350
(87)【国際公開日】2023-04-13
(32)【優先日】2021-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319010088
【氏名又は名称】楽天モバイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109380
【氏名又は名称】小西 恵
(74)【代理人】
【識別番号】100109036
【氏名又は名称】永岡 重幸
(72)【発明者】
【氏名】ブンケータラーバン,クリシュナン
(72)【発明者】
【氏名】竹下 紘
(72)【発明者】
【氏名】スリオアストーア,シャラッド
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ39
5K067LL01
(57)【要約】
エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信することであって、ローミングハンドオーバメッセージがサービングセル及びタッチポイントを識別することと、タッチポイントからローミング情報を取得することによって、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れているかどうかを検証することと、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れていないと判定したことに応答して、サービングセルによってサービスされる端末から信号報告を取得することと、タッチポイントの信号とタッチポイントに隣接するセルの信号との間の信号強度差を決定することと、信号強度差に基づいて、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和することとによって、ローミングカバレッジ評価が実施される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信することであって、前記ローミングハンドオーバメッセージがサービングセル及びタッチポイントを識別することと、
前記タッチポイントからローミング情報を取得することによって、前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れているかどうかを検証することと、
前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れていないと判定したことに応答して、前記サービングセルによってサービスされる端末から信号報告を取得することと、
前記タッチポイントの信号と前記タッチポイントに隣接するセルの信号との間の信号強度差を決定することと、
前記信号強度差に基づいて、前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和することとを含む動作をコンピュータに実施させるために前記コンピュータによって実行可能な命令を含む、
コンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記緩和することが、前記タッチポイントに隣接する前記セルのカバレッジの領域を調整すること、及び前記タッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記緩和することが、前記信号強度差が閾値以上であることに応答して、前記タッチポイントに隣接する前記セルのカバレッジの領域を調整することを含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記緩和することが、前記信号強度差が閾値より低いことに応答して、前記タッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することを含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記検証することが、前記タッチポイントから前記端末を介してローミング情報を取得することを含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記検証することが、前記端末が前記タッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかを判定することをさらに含む、請求項5に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記動作が、前記タッチポイントからローミング情報を定期的に取得することであって、前記ローミング情報がデータベースに記憶されることをさらに含み、
前記検証することが、前記タッチポイントに関するローミング情報を前記データベースから取得することと、前記ローミング情報及び前記ローミングハンドオーバメッセージに機械学習モデルを適用することとを含む、
請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記検証することが、
前記端末が前記タッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかを判定することと、
前記端末が前記タッチポイントから前記ローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかに基づいて、前記ローミング情報及び前記ローミングハンドオーバメッセージをトレーニングサンプルとしてラベル付けすることと、
前記トレーニングサンプルを用いて前記機械学習モデルをトレーニングすることとをさらに含む、請求項7に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項9】
エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信することであって、前記ローミングハンドオーバメッセージがサービングセル及びタッチポイントを識別することと、
前記タッチポイントからローミング情報を取得することによって、前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れているかどうかを検証することと、
前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れていないと判定したことに応答して、前記サービングセルによってサービスされる端末から信号報告を取得することと、
前記タッチポイントの信号と前記タッチポイントに隣接するセルの信号との間の信号強度差を決定することと、
前記信号強度差に基づいて、前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和することとを含む、
方法。
【請求項10】
前記緩和することが、前記タッチポイントに隣接する前記セルのカバレッジの領域を調整すること、及び前記タッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記緩和することが、前記信号強度差が閾値以上であることに応答して、前記タッチポイントに隣接する前記セルのカバレッジの領域を調整することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記緩和することが、前記信号強度差が閾値より低いことに応答して、前記タッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記検証することが、前記タッチポイントから前記端末を介してローミング情報を取得することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記検証することが、前記端末が前記タッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかを判定することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記タッチポイントからローミング情報を定期的に取得することであって、前記ローミング情報がデータベースに記憶されることをさらに含み、
前記検証することが、前記タッチポイントに関するローミング情報を前記データベースから取得することと、前記ローミング情報及び前記ローミングハンドオーバメッセージに機械学習モデルを適用することとを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記検証することが、
前記端末が前記タッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかを判定することと、
前記端末が前記タッチポイントから前記ローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかに基づいて、前記ローミング情報及び前記ローミングハンドオーバメッセージをトレーニングサンプルとしてラベル付けすることと、
前記トレーニングサンプルを用いて前記機械学習モデルをトレーニングすることとをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信し、前記ローミングハンドオーバメッセージがサービングセル及びタッチポイントを識別し、
前記タッチポイントからローミング情報を取得することによって、前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れているかどうかを検証し、
前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れていないと判定したことに応答して、前記サービングセルによってサービスされる端末から信号報告を取得し、
前記タッチポイントの信号と前記タッチポイントに隣接するセルの信号との間の信号強度差を決定し、
前記信号強度差に基づいて、前記タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和するように構成された回路を含む
コントローラを備える、
装置。
【請求項18】
前記緩和することが、前記タッチポイントに隣接する前記セルのカバレッジの領域を調整すること、及び前記タッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することのうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記緩和することが、前記信号強度差が閾値以上であることに応答して、前記タッチポイントに隣接する前記セルのカバレッジの領域を調整することを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記緩和することが、前記信号強度差が閾値より低いことに応答して、前記タッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することを含む、請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
セルラネットワーク事業者のカバレッジは、シームレスなカバレッジの提供を目指す進行中のネットワーク展開によって拡大するが、このカバレッジは通常、ネットワーク立上げの1日目には実現できない。ネットワーク品質に対するユーザの認識は、断片的なカバレッジによって悪影響を受ける。ネットワークの拡大に伴うこのネガティブな認識を軽減するために、新しい事業者は、既存のセルラネットワーク事業者とローミング契約を結ぶ。
【0002】
セルラネットワークサービスの品質に対するユーザの認識は、任意のローミングネットワークパートナの品質によっても影響を受ける。セルラネットワークサービスを提供することには、ローミングネットワーク内のタッチポイントがハンドオーバを一貫して受け入れることを保証することが含まれる。ユーザの認識の悪化がローミングネットワークの品質に関連していることを検証することは、しばしばプロセス集約的であり、問題が起こってからの対応となることが多い。ローミングネットワークから生じていると特定される問題の真因をさらに探り、その問題を緩和することは、事業者間調整及びローミングパートナの協力があればより効率的になることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の態様は、以下の詳細な説明を添付の図と併せて読めば最もよく理解される。業界の標準的習慣に従い、種々の特徴は縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。実際には、種々の特徴の寸法は、説明を明確にするために、任意に増減され得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングカバレッジ評価のためのシステムの概略図である。
【0005】
【
図2】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングカバレッジ評価のための動作フローである。
【0006】
【
図3】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングタッチポイントの非アクティブを検証するための第1の動作フローである。
【0007】
【
図4】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングタッチポイントの非アクティブを検証するための第2の動作フローである。
【0008】
【
図5】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングタッチポイント情報を更新するための動作フローである。
【0009】
【
図6】本発明の少なくとも1つの実施形態による、カバレッジロスを緩和するための動作フローである。
【0010】
【
図7】本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングカバレッジ評価のための例示的なハードウェア構成のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の開示は、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は例を提供する。本開示を簡単にするために、構成要素、値、動作、材料、配置などの特定の例が以下で説明される。当然ながら、これらは単なる例であり、限定することを意図するものではない。他の構成要素、値、動作、材料、配置などが企図される。加えて、本開示は、種々の例において参照番号及び/又は文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、簡潔さ及び明瞭さを目的としたものであり、説明される種々の実施形態間及び/又は構成間の関係をそれ自体が規定するものではない。
【0012】
ネットワークの複雑さが増し、加入者ベースを拡大することにより、ローミングカバレッジのメンテナンスにおける新たな課題がもたらされる。例えば、ローミングパートナネットワーク内の追加のタッチポイントを維持し追跡することは、場合によっては日常的なタスクである。ローミングネットワークアーキテクチャのタッチポイントを監視することは、問題を迅速に特定するのに役立つ。問題を迅速に緩和することは、シームレスなネットワークカバレッジに対するユーザ認識を生み出すのに役立つ。
【0013】
少なくともいくつかの実施形態では、装置は、ローミングタッチポイントから生じる様々な問題を監視及び特定し、また、その問題によるカバレッジロスを緩和するのに役立つように構成される。
【0014】
少なくともいくつかの実施形態では、機械学習モデルは、S1APローミングハンドオーバメッセージならびにシステムブロックメッセージを介して読み取ることができる情報などのローミングタッチポイントの情報に基づいて、ローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れているか否かを推定する。少なくともいくつかの実施形態では、タッチポイントデータベースは、ローミングタッチポイントの情報を記憶し、ハンドオーバエラーに応答して更新される。少なくともいくつかの実施形態では、装置は、グラウンドトゥルース決定に基づいてモデルのトレーニングデータを生成し、トレーニングデータを用いてモデルをトレーニング(訓練)して機械学習モデル出力推定値の精度を高めるように構成される。
【0015】
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングカバレッジ評価のためのシステムの概略図である。図は、装置100と、ローミングタッチポイント110と、サービングセル112と、隣接セル113と、端末115と、タッチポイントデータベース133とを含む。
【0016】
ローミングタッチポイント110は、サービングセル112及び隣接セル113などのホームネットワークの1つ又は複数のセルに隣接する、ローミングネットワークのセルである。少なくともいくつかの実施形態では、ローミングタッチポイント110は、端末115などの1つ又は複数の端末が無線アクセスネットワークと通信する際に介する無線通信アクセスポイントである。少なくともいくつかの実施形態では、ローミングタッチポイント110は、地上セル、衛星セル、フェムトセルなどを含む。少なくともいくつかの実施形態では、ローミングタッチポイント110は、eNBセルなどの4G規格又はgNBセルなどの5G規格の下で動作する。
【0017】
サービングセル112及び隣接セル113はホームネットワークのセルである。少なくともいくつかの実施形態では、サービングセル112及び隣接セル113は、端末115などの1つ又は複数の端末が無線アクセスネットワークと通信する際に介する無線通信アクセスポイントである。少なくともいくつかの実施形態では、サービングセル112及び隣接セル113は、地上セル、衛星セル、フェムトセルなどを含み、又はそれらの任意の組み合わせを含む。少なくともいくつかの実施形態では、サービングセル112及び隣接セル113は、eNBセルなどの4G規格、gNBセルなどの5G規格、又はそれらの任意の組み合わせの下で動作する。
【0018】
少なくともいくつかの実施形態では、国内ローミングに関与するノードは、サービングセル112などのソースセル、ホームモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity(MME))、ローミングタッチポイント110などのターゲットセル、及びローミングMMEである。少なくともいくつかの実施形態では、ホームMMEとローミングMMEとはS10インターフェースを介して通信している。少なくともいくつかの実施形態では、ローミングネットワーク識別子は、ローミングネットワーク内のセルのシステム情報ブロック1(System Information Block 1(SIB1))においてブロードキャストされ、ホームネットワークは、ETSI技術仕様136 413に従い、端末の加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module(SIM))カードの事業者管理によるネットワーク識別子ならびにホームMMEにおけるそれと同等のネットワーク識別子定義を定義するように構成される。
【0019】
少なくともいくつかの実施形態では、ホームネットワークのサービングセル112からローミングネットワークのローミングタッチポイント110への端末115のハンドオーバは、以下のように実施される。端末115は、予め定義されたモビリティ戦略を用いてローミングネットワークのE-UTRA絶対無線周波数チャネル番号(E-UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number(EARFCN))を測定し、モバイル戦略の基準が満たされると測定報告を送信する。サービングセル112は、ハンドオーバコマンドによって、端末115に対して、端末115によって報告された物理セル識別子(Physical Cell Identifier(PCI))に対応するローミングタッチポイント110のセル識別子をSIB1から読み取らせる。端末115は、ローミングタッチポイント110のCGIをSIB1から読み取り、ハンドオーバコマンドが送信されたサービングセル112へ報告する。サービングセル112は、CGIを分解し、ETSI技術仕様136 413に従い、SIB1におけるローミングネットワークの利用可能性及びハンドオーバ制限リストを決定する。少なくともいくつかの実施形態では、ハンドオーバ制限リストは、ローミングに関する情報又はアクセス制限情報をサービングセル112に提供してハンドオーバ手順に関する決定を行う。次いで、サービングセル112は、ソース・ツー・ターゲットのトランスペアレントコンテナの詳細を用いて、ハンドオーバが必要であることをホームMMEに通知する。次いで、ホームMMEは、ターゲットの追跡エリア識別子(Tracking Area Identity(TAI))を検索して、リロケーション要求を送信すべきターゲットとしてローミングMMEを選択する。フォワードリロケーション要求が(ターゲット)ローミングMMEに送信され、その後、ソース・ツー・ターゲットのトランスペアレントコンテナで送信されたターゲットTAIが(ターゲット)ローミングMMEによっても使用されて、ローミングネットワークのサービングゲートウェイ(SGW)が選択される。(ターゲット)ローミングMMEは、ソース・ツー・ターゲットのトランスペアレントコンテナ内の情報と共に、確立されるべきベアラの詳細ならびにサービングセル112から受信したS1AP原因を含むハンドオーバ要求をローミングタッチポイント110に送信する。ローミングタッチポイント110は、ハンドオーバコマンドを包含するターゲット・ツー・ソースのコンテナ内に保持された任意のリソースの詳細を含むハンドオーバ要求確認を送信する。(ターゲット)ローミングMMEは、「要求受け入れ」、「システム故障」、「必須IE不正確」、「必須IEなし」、「条件IEなし」、「利用可能なリソースなし」、「無効なメッセージフォーマット」、「リロケーション失敗」などの値のうちの1つを含む原因IEの詳細を含むs10インターフェース上のフォワードリロケーション応答を(ソース)ホームMMEに向けて送信する。(ソース)ホームMMEは、成功又は失敗の原因を示すS1AP原因値を含むハンドオーバコマンドをサービングセル112に送信する。少なくともいくつかの実施形態では、失敗原因のそれぞれは、3GPP(登録商標)36.413に従って、グループごとの推定される失敗原因を示すためにさらに分岐される。S1AP原因に応じて、サービングセル112は、端末115がローミングタッチポイント110に移動することを可能にするためにハンドオーバコマンドで端末115を再構成するか、又は進行中のハンドオーバを失敗としてマークする。
【0020】
装置100は、受信部120と、検証部122と、決定部124と、緩和部126とを含む。少なくともいくつかの実施形態では、装置100は、ローミングカバレッジ評価を実施するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、受信部120は、ローミングハンドオーバメッセージ130などのローミングハンドオーバメッセージと、タッチポイント情報132などのタッチポイント情報とを、ローミングタッチポイント110などのローミングタッチポイントから直接、ローミングタッチポイント110のローミングネットワークを介して、又は端末115などのローミングタッチポイント110と通信している端末を介して受信するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、受信部120は、端末115などの端末から信号報告を受信するようにさらに構成される。
【0021】
少なくともいくつかの実施形態では、検証部122は、ローミングハンドオーバメッセージ及びタッチポイント情報に基づいて、ローミングタッチポイント110などのローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れているかどうかを検証するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、検証部122は、タッチポイントデータベース133からのタッチポイント情報を記憶し、タッチポイントデータベース133からタッチポイント情報を取得する。少なくともいくつかの実施形態では、タッチポイントデータベース133は、装置100に直接接続されるか、又はローカルエリアネットワーク(LAN)若しくはインターネットなどのネットワークを介して装置100と通信するデータ記憶装置である。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、データベースに記憶されるローミング情報をタッチポイントから定期的に取得するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、検証部122は、モデル138などの機械学習モデルをローミングハンドオーバメッセージローミングハンドオーバメッセージ及びタッチポイント情報に適用して、ローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れているかどうかを検証するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、検証部122は、エラーを含むローミングハンドオーバメッセージの受信に応答して、複数のローミングタッチポイントのタッチポイント情報を取得するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、検証部122は、ローミングセルが利用できないことに応答してタッチポイント情報を取得するように構成される。
【0022】
少なくともいくつかの実施形態では、決定部124は、信号報告134などの信号報告に基づいて、ローミングタッチポイント110などのローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスの量を決定するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、決定部124は、検証部がローミングタッチポイント110などのローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れていないと判定したことに応答して、端末115などの端末に、近くのセルの信号強度を検出し、その結果を信号報告134などの信号報告で報告するよう命令するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、決定部124は、ローミングハンドオーバを現在受け入れていないと検証されたローミングタッチポイントの信号強度を他のセルの信号強度と比較するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、決定部124は、個々の地理的地域又は個々の端末の別個の比較を行う。
【0023】
少なくともいくつかの実施形態では、緩和部126は、ローミングタッチポイント110などのローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部126は、タッチポイントに隣接するセルのカバレッジの領域を調整するか、又はタッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備するといった、緩和アクション136などの緩和アクションを行うように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部126は、信号強度差が閾値より低くないことに応答して、タッチポイントに隣接するセルのカバレッジの領域を調整するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部126は、傾き、Pa又はPbのうちの少なくとも1つを調整するようにセルに命令することによって、又は再配置するように衛星セルに命令することによって、カバレッジの領域を調整させるように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部126は、信号強度差が閾値より低いことに応答して、タッチポイントにサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部126は、自律的又は人間操縦のいずれかである車輪付き車両又は空中車両などのモバイルセルを配備することによって、又はカバレッジロスによって悪影響を受ける加入者などの、一人又は複数の加入者の自宅の住所に家庭用フェムトセルを配送することによって、1つ又は複数のセルの配備を引き起こすように構成される。
【0024】
図2は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングカバレッジ評価のための動作フローである。動作フローは、ローミングカバレッジ評価の方法を提供する。少なくともいくつかの実施形態では、本方法は、以下で説明される装置のコントローラによって実施される。この装置は、特定の動作を実施するためのセクションを含み、
図7に示されるコントローラ及び装置などである。
【0025】
S240において、受信部又はそのサブセクションはローミングハンドオーバメッセージを受信し、ローミングハンドオーバメッセージはエラーを含む。少なくともいくつかの実施形態では、受信部は、ホームネットワークのサービングセルからローミングハンドオーバメッセージを受信する。少なくともいくつかの実施形態では、受信部は、エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信し、ローミングハンドオーバメッセージはサービングセル及びタッチポイントを識別する。少なくともいくつかの実施形態では、受信部は、1つ又は複数のサービングセルから、エラーを含むローミングハンドオーバメッセージのみを受信する。少なくともいくつかの実施形態では、受信部は、ローミングネットワークのMMEによって発行されたローミングハンドオーバメッセージを受信する。少なくともいくつかの実施形態では、受信部は、動作フローをトリガする他の情報を受信する。少なくともいくつかの実施形態では、ローミングネットワークの任意の1つのセルにおけるローミング切断後検出などのローミング終了検出は、
図2の動作フローをトリガする。少なくともいくつかの実施形態では、X2ステータスは、ローミング切断を検出したことに応答して、X2フラグを伝播することなどによって、ホームネットワークのサービングセルによって更新される。
【0026】
S250において、検証部又はそのサブセクションは、タッチポイントが非アクティブであるかどうかを検証する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、タッチポイントからローミング情報を取得することによって、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れているかどうかを検証する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、ローミングハンドオーバメッセージで識別されたタッチポイントがホームネットワークからのハンドオーバを現在受け入れていないかどうかを検証する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信したことに応答して、ローミングハンドオーバメッセージで識別されたタッチポイントと同じローミングネットワークの複数のタッチポイントが非アクティブであるかどうかを検証する。タッチポイントが非アクティブであることを検証部が検証した場合は、S260のタッチポイント情報更新に進む。タッチポイントが非アクティブであることを検証部が検証しない場合は、動作フローは終了する。少なくともいくつかの実施形態では、タッチポイントの非アクティブ検証は、それぞれ以下で説明される
図3又は
図4に示すように進められる。
【0027】
S260において、コントローラ又はそのセクションはタッチポイント情報を更新する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、タッチポイント情報を更新する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、タッチポイントデータベースのタッチポイント情報を更新する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、エラーを含むローミングハンドオーバメッセージで識別されたタッチポイントが現在ハンドオーバを受け入れていないことを示すためにホームネットワークのタッチポイント情報を更新する。少なくともいくつかの実施形態では、タッチポイント情報の更新は、以下で説明される
図5に示すように進められる。
【0028】
S270において、決定部又はそのサブセクションは、信号強度差を決定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントの信号とタッチポイントに隣接するセルの信号との間の信号強度差を決定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントの信号強度を、単一の端末の信号報告からの隣接セルの中で最も強い信号強度と比較する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントと、同じ信号報告からの隣接セルの中で最も強い信号強度との間の平均信号強度差を決定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、信号報告を類似の位置のグループに分割し、各グループの信号強度差を決定する。
【0029】
S280において、緩和部又はそのサブセクションは、カバレッジロスを緩和(軽減)する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、信号強度差に基づいて、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、タッチポイントに隣接するセルのカバレッジの領域を調整するか、又はタッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備する。少なくともいくつかの実施形態では、タッチポイント情報の更新は、以下で説明される
図6に示すように進められる。
【0030】
図3は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングタッチポイントの非アクティブを検証するための第1の動作フローである。動作フローは、ローミングタッチポイントの非アクティブを検証する第1の方法を提供する。少なくともいくつかの実施形態では、本方法は、以下で説明される
図7に示される装置などの装置の検証部によって実施される。
【0031】
S351において、検証部又はそのサブセクションは、ローミングハンドオーバメッセージにエラーがあるかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、ローミングハンドオーバメッセージを読み取り、ローミングハンドオーバが成功したという兆候があるかどうか、又はローミングハンドオーバが成功しなかったという兆候があるかどうかを判定する。検証部がローミングハンドオーバメッセージにエラーがあると判定した場合、動作フローはS352の端末命令に進む。検証部がローミングハンドオーバメッセージにエラーがないと判定した場合、動作フローはS359に進む。ここでは、検証部は、タッチポイントがアクティブであり、ローミングハンドオーバを現在受け入れていると結論付ける。
【0032】
S352において、検証部又はそのサブセクションは、タッチポイントのPLMN識別子を読み取るように1つ又は複数の端末に命令する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、端末に、SIBを介してPLMN識別子を読み取らせる。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、ローミングハンドオーバメッセージで識別されたタッチポイントと同じローミングネットワーク内の他のタッチポイントのPLMN識別子を読み取るよう端末に命令する。
【0033】
S353において、検証部又はそのサブセクションは、PLMN識別子を読み取ることができないかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、端末がタッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかを判定する。検証部がPLMN識別子を読み取ることができると判定した場合、動作フローはS358に進む。ここでは、検証部は、タッチポイントが非アクティブであり、ローミングハンドオーバを現在受け入れていないと結論付ける。検証部がPLMN識別子を読み取ることができると判定した場合、動作フローはS359に進む。ここでは、検証部は、タッチポイントがアクティブであり、ローミングハンドオーバを現在受け入れていると結論付ける。
【0034】
図4は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングタッチポイントの非アクティブを検証するための第2の動作フローである。動作フローは、ローミングタッチポイントの非アクティブを検証する第2の方法を提供する。少なくともいくつかの実施形態では、本方法は、以下で説明される
図7に示される装置などの装置の検証部によって実施される。
【0035】
S451において、検証部又はそのサブセクションは、ローミングハンドオーバメッセージにエラーがあるかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、ローミングハンドオーバメッセージを読み取り、ローミングハンドオーバが成功したという兆候があるかどうか、又はローミングハンドオーバが成功しなかったという兆候があるかどうかを判定する。検証部がローミングハンドオーバメッセージにエラーがあると判定した場合、動作フローはS455のローミング情報取得に進む。検証部がローミングハンドオーバメッセージにエラーがないと判定した場合、動作フローはS459に進む。ここでは、検証部は、タッチポイントがアクティブであり、ローミングハンドオーバを現在受け入れていると結論付ける。
【0036】
S455において、検証部又はそのサブセクションは、タッチポイントデータベースからローミング情報を取得する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、タッチポイントデータベースからタッチポイントに関するローミング情報を取得する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、タッチポイントデータベースに記憶されるローミング情報をタッチポイントから定期的に取得することによって、エラーを伴うローミングハンドオーバメッセージを受信する前にローミング情報をタッチポイントデータベースに追加する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、端末を介してタッチポイントからローミング情報を取得して、タッチポイントデータベースに追加する。少なくともいくつかの実施形態では、ローミング情報は、ローミングCGI、ローミングネットワークのCGIごとのローミングアクティブ化ステータス、CGI有効性、CGI読み取りトリガ、カバレッジ劣化、ユーザロス検出、及びCGIごとのエラー原因を示すための1つ又は複数のフラグを含む。少なくともいくつかの実施形態では、ローミング情報は、オンエア(on-air)状態、計画されたサイト状態、計画されたオンエア日、関係レベルの近隣データベース、ホームネットワーク及びローミングネットワークの近隣セルを含むNBRリスト、近隣セルCGIごとにSIB1で読み取られたPLMN識別子、ローミング事業者のプライマリPLMN識別子、ローミング事業者の同等のPLMN、ローミングごとのトラフィックCGI、グリッドごとの平均RSRP/RSRQ/SINR/など、グリッドごとのサービングCGI識別子、グリッドごとの一意のCGI、一意のIMSI/CGIなどのうちの1つ又は複数をさらに含む。少なくともいくつかの実施形態では、ローミング情報が取得される期間は、ローミングネットワークが変化する頻度に基づく。
【0037】
S456において、検証部又はそのサブセクションは、機械学習モデルをローミング情報及びローミングハンドオーバメッセージに適用する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、ローミング情報及びローミングハンドオーバメッセージのデータを連結し、連結したものを機械学習モデルの入力層に適用する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、機械学習モデルを適用する前に、ローミング情報及びローミングハンドオーバメッセージのデータを前処理する。少なくともいくつかの実施形態では、機械学習モデルは、ローミングハンドオーバメッセージ及びローミング情報を、タッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れているか否かの推定に関連付けるようにトレーニングされる。
【0038】
S457において、検証部又はそのサブセクションは、機械学習モデルから出力された推定が、タッチポイントが非アクティブであることを示すかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、機械学習モデルからの出力を後処理して判定を行う。検証部が、機械学習モデルから出力された推定が、タッチポイントが非アクティブであることを示すと判定した場合、動作フローはS458に進む。ここでは、検証部は、タッチポイントが非アクティブであり、ローミングハンドオーバを現在受け入れていないと結論付ける。検証部が、機械学習モデルから出力された推定が、タッチポイントがアクティブであることを示すと判定した場合、動作フローはS459に進む。ここでは、検証部は、タッチポイントがアクティブであり、ローミングハンドオーバを現在受け入れていると結論付ける。
【0039】
少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、モデルをトレーニングする目的で、タッチポイントがアクティブであるか非アクティブであるかの確認を後で受信する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、
図3のS353の動作と同様に、端末がタッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、端末がタッチポイントからローミングPLMN識別子を読み取ることができるかどうかに基づいて、ローミング情報及びローミングハンドオーバメッセージをトレーニングサンプルとしてラベル付けする。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、トレーニングサンプルがラベル付けされた後、トレーニングサンプルでモデルをトレーニングする。少なくともいくつかの実施形態では、検証部は、技術者又は他の人間のオペレータから確認を受信する。
【0040】
図5は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングタッチポイント情報を更新するための動作フローである。動作フローは、ローミングタッチポイント情報を更新する方法を提供する。少なくともいくつかの実施形態では、本方法は、以下で説明される
図7に示されるコントローラ及び装置などの装置のコントローラによって実施される。
【0041】
S562において、コントローラ又はそのセクションは、タッチポイントの非アクティブがネットワークにとって未知であるかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、タッチポイントの非アクティブがCGIデータベース、ホームネットワークのセル及びホームネットワークによってサービスされる端末内のNBRテーブル、CGIブラックリストなどに反映されているかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、3つの態様すべての判定を一度に行うのではなく、更新前に個々の構成要素の判定を行う。コントローラが、タッチポイントの非アクティブがネットワークにとって未知であると判定した場合、動作フローは、S564においてCGIデータベース更新に進む。コントローラが、タッチポイントの非アクティブがネットワークにとって未知でないと判定した場合、動作フローは終了する。
【0042】
S564において、コントローラ又はそのセクションは、CGIデータベースを更新する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、ローミングハンドオーバが現在受け入れられていないことを示すためにタッチポイントのCGIを設定することによってホームネットワーク内のCGIデータベースを更新する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、ローミングハンドオーバが現在受け入れられていないことを示すためにタッチポイントと同じローミングネットワーク内の他のセルのCGIを設定することによってホームネットワーク内のCGIデータベースを更新する。
【0043】
S566において、コントローラ又はそのセクションは、ホームネットワークの1つ又は複数のセルのNBRテーブルを更新する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、タッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れていないことを示すためにタッチポイントの隣接セルのNBRテーブルを更新する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、タッチポイントと同じローミングネットワーク内の他のセルがローミングハンドオーバを現在受け入れていないことを示すためにホームネットワーク内のセルのNBRテーブルを更新する。
【0044】
S569において、コントローラ又はそのセクションは、CGIブラックリストを更新する。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラは、タッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れていないことを示すためにCGIブラックリストを更新する。
【0045】
図6は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、カバレッジロスを緩和するための動作フローである。動作フローは、カバレッジロスを緩和する方法を提供する。少なくともいくつかの実施形態では、方法は、以下で説明する
図7に示す装置などの装置の決定部及び緩和部によって実施される。
【0046】
S682において、決定部又はそのサブセクションは信号報告を集約する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れていないと判定したことに応答して、サービングセルによってサービスされる端末から信号報告を取得する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、複数の端末の各々に、近くのセルの信号強度を検出し、信号報告を装置に送信するよう命令する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントと、各信号報告からの隣接セルの中で最も強い信号強度との間の全体の平均信号強度差を決定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、信号報告を類似の位置のグループに分割し、各グループの平均信号強度差を決定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、グリッド内の各セクタの基準信号受信電力(Reference Signals Received Power(RSRP))デルタを入手する。
【0047】
S683において、決定部又はそのサブセクションは、信号強度ロスが閾値を超えるかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、信号強度ロスは、タッチポイントなしの場合の信号強度の低減量である。決定部又はそのサブセクションが、信号強度ロスが閾値を超えると判定した場合、動作フローはS685のユーザロス決定に進む。決定部又はそのサブセクションが、信号強度ロスが閾値を超えないと判定した場合、動作フローはS688のセル調整に進む。
【0048】
S685において、決定部又はそのサブセクションはユーザロスを決定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れなくなった結果として、ユーザ又は加入者デバイスの接続が切れたかどうかを判定する。少なくともいくつかの例では、加入者デバイスは、タッチポイントの地理的領域において、タッチポイントに接続することができない状態でセルラネットワークに接続するのに十分な信号を持たない。少なくともいくつかの例では、タッチポイントは、ローミングハンドオーバを受け入れないことに加えて、加入者デバイスとの接続を切る。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、タッチポイントからのアクティビティについてコール詳細記録(Call Detail Records(CDR))及びセッション詳細記録(Session Detail Records(SDR))をレビューして、最近アクティビティをドロップした加入者デバイスがあれば、それがどのデバイスかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、ローミング切断の直前及びローミング切断の直後にローミングネットワークに接続された一意のIMSIの数を検出し、ローミング切断後のIMSIがより少ないかどうかを判定する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部は、加入者デバイスがオフになったとき、リセットされたとき、又はSIMカードが取り外されたときなど、意図的な接続切断の兆候をさらにレビューする。決定部がユーザロスがあると判定した場合、動作フローはS686において接続が切断されたユーザへの連絡に進む。決定部がユーザロスがないと判定した場合、動作フローはS689においてセル配備に進む。
【0049】
S686において、緩和部又はそのサブセクションは、接続が切断されたユーザに連絡する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れなくなった結果として接続が切れた加入者デバイスのユーザに連絡する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、加入者情報のデータベースから、各ユーザの電子メールアドレス又は代替の電話番号などの連絡先情報を読み取る。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、ユーザへの自動電話をかけさせるか、又はユーザへの電子メールを送信させる。少なくともいくつかの実施形態では、電話又は電子メールの内容は、接続の切断を検証する要求、及び接続の切断による補償の申し出を含む。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、すべての加入者に警告をブロードキャストするか、又はウェブサイト若しくは他の媒体に警告を投稿する。
【0050】
S688において、緩和部又はそのサブセクションはセルを調整する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、信号強度差が閾値より低くないことに応答して、タッチポイントに隣接するセルのカバレッジの領域を調整する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、カバレッジの領域を調整して信号強度ロスを補償するために、傾き、Pa、及びPbなどの地上波セルの性能値を調整するか、又は衛星セルに再配置するように命令する。
【0051】
S689において、緩和部又はそのサブセクションはセルを配備する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、信号強度差が閾値より低いことに応答して、タッチポイントにサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部は、自律的又は人間操縦のいずれかである車輪付き車両又は空中車両などのモバイルセルを配備することによって、又はカバレッジロスによって悪影響を受ける加入者などの、一人又は複数の加入者の自宅の住所に家庭用フェムトセルを配送することによって、1つ又は複数のセルの配備を引き起こす。
【0052】
グリッド内の各セクタのRSRPデルタ値など、決定部が地理的領域の複数の分割の各々について信号強度ロスを決定する少なくともいくつかの実施形態では、動作S683からS689がグリッド内の分割又はセクタごとに実施される。少なくともいくつかの実施形態では、
図2の動作フローなどのローミングカバレッジ評価のための動作フローのサイクルごとに、検証部は、タッチポイントデータベースからの入力、ECGIごとのS10/S1APインターフェース上のS1AP原因コードなどのローミングハンドオーバメッセージエラー、ロスした各ユーザのIMSIなどの緩和動作フローの結果、セルの調整又は配備などの代替のカバレッジソリューション、ならびに、
図3及び
図4の動作フローなどの検証動作フローの結果を、タッチポイントが異なるネットワーク事業者によって制御されるようになったときなどのローミング終了検出、ECGI変更検出、DNS到達不能、検出などを含めて使用して、機械学習モデルのためのトレーニングデータを生成する。少なくともいくつかの実施形態では、前述の検証のそれぞれは、トリガ検出精度を強化し増加させるためにそれぞれの緩和アクションに関連付けられる。
【0053】
図7は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、ローミングカバレッジ評価のための例示的なハードウェア構成のブロック図である。
【0054】
例示的なハードウェア構成は、ネットワーク709と通信し、入力デバイス707と対話する装置700を含む。少なくともいくつかの実施形態では、装置700は、入力デバイス707から入力又はコマンドを受信するコンピュータ又は他のコンピューティングデバイスである。少なくともいくつかの実施形態では、装置700は、入力デバイス707に直接、又はネットワーク709を介して間接的に接続するホストサーバである。少なくともいくつかの実施形態では、装置700は、2つ以上のコンピュータを含むコンピュータシステムである。少なくともいくつかの実施形態では、装置700は、装置700のユーザのためのアプリケーションを実行するパーソナルコンピュータである。
【0055】
装置700は、コントローラ702と、ストレージユニット704と、通信インターフェース708と、入出力インターフェース706とを含む。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ702は、プロセッサ又はプログラマブル回路に命令に従って動作を実施させるための命令を実行するプロセッサ又はプログラマブル回路を含む。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ702は、アナログ又はデジタルプログラマブル回路、あるいはそれらの任意の組み合わせを含む。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ702は、通信を通して相互作用する、物理的に分離された記憶装置又は回路を含む。少なくともいくつかの実施形態では、ストレージユニット704は、命令の実行中にコントローラ702がアクセスするための実行可能データ及び非実行可能データを記憶することができる不揮発性コンピュータ可読媒体を含む。通信インターフェース708は、ネットワーク709との間でデータを送受信する。入出力インターフェース706は、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポートなどを介して入力デバイス707などの各種の入出力ユニットに接続し、コマンドの受け入れ及び情報の提示を行う。
【0056】
コントローラ702は、受信部720と、検証部722と、決定部724と、緩和部726とを含む。ストレージユニット704は、ローミングハンドオーバメッセージ730と、タッチポイント情報732と、信号報告734と、緩和アクション726と、機械学習モデル738とを含む。
【0057】
受信部720は、ハンドオーバメッセージ、信号報告、タッチポイント情報、又は装置700の外部からの任意の他の送信を受信するように構成されたコントローラ702の回路又は命令である。少なくともいくつかの実施形態では、受信部720は、ローミングハンドオーバメッセージ730、タッチポイント情報732、及び信号報告734などの情報をストレージユニット704に記録する。少なくともいくつかの実施形態では、受信部720は、前述のフローチャートで説明したように、追加の機能を実施するためのサブセクションを含む。少なくともいくつかの実施形態では、かかるサブセクションは、対応する機能に関連付けられた名前によって参照される。
【0058】
検証部722は、サービス仕様を作成するように構成されたコントローラ702の回路又は命令である。少なくともいくつかの実施形態では、検証部722は、ローミングハンドオーバメッセージ及びタッチポイント情報に基づいて、ローミングタッチポイントがローミングハンドオーバを現在受け入れているかどうかを検証するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、検証部722は、タッチポイントからローミング情報を定期的に取得するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、検証部722は、タッチポイント情報732及びモデルパラメータ738などの情報をストレージユニット704に記録し、ローミングハンドオーバメッセージ730、タッチポイント情報732及びモデルパラメータ738などのストレージユニット704内の情報を利用する。少なくともいくつかの実施形態では、検証部722は、前述のフローチャートで説明したように、追加の機能を実施するためのサブセクションを含む。少なくともいくつかの実施形態では、かかるサブセクションは、対応する機能に関連付けられた名前によって参照される。
【0059】
決定部724は、信号強度ロスが閾値を超えるかどうかを判定するように、又はユーザロスがあるかどうかを判定するように構成されたコントローラ702の回路又は命令である。少なくともいくつかの実施形態では、決定部724は、ストレージユニット704から信号報告734などの情報を取得する。少なくともいくつかの実施形態では、決定部724は、前述のフロー図で説明したように、追加の機能を実施するためのサブセクションを含む。少なくともいくつかの実施形態では、かかるサブセクションは、対応する機能に関連付けられた名前によって参照される。
【0060】
緩和部726は、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和するように構成されたコントローラ702の回路又は命令である。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部726は、タッチポイントに隣接するセルのカバレッジの領域を調整すること、又はタッチポイントによってサービスされる地理的領域の少なくとも一部に1つ又は複数のセルを配備することなどの緩和アクションを行うように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部726は、信号報告734及び緩和アクション736などのストレージユニット704内の情報を利用する。少なくともいくつかの実施形態では、緩和部726は、前述のフローチャートで説明したように、追加の機能を実施するためのサブセクションを含む。少なくともいくつかの実施形態では、かかるサブセクションは、対応する機能に関連付けられた名前によって参照される。
【0061】
少なくともいくつかの実施形態では、装置は、本明細書の動作を実施するために論理機能を処理することが可能な別のデバイスである。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ及びストレージユニットは、完全に別個のデバイスである必要はなく、いくつかの実施形態では、回路又は1つ若しくは複数のコンピュータ可読媒体を共有する。少なくともいくつかの実施形態では、ストレージユニットは、コンピュータ実行可能命令、及びコントローラによってアクセスされるデータの両方を記憶するハードドライブを含み、コントローラは、中央処理装置(CPU)及びRAMの組み合わせを含み、コンピュータ実行可能命令は、本明細書の動作の実施中にCPUによる実行のために全体的又は部分的にコピーされることが可能である。
【0062】
装置がコンピュータである少なくともいくつかの実施形態では、コンピュータにインストールされたプログラムが、コンピュータに、本明細書に記載の実施形態の装置として機能させるか、又は本明細書に記載の実施形態の装置に関連付けられた動作を実施させることができる。少なくともいくつかの実施形態では、かかるプログラムは、コンピュータに、本明細書に説明されるフローチャート及びブロック図のブロックの一部又は全部と関連付けられたある動作を実施させるように、プロセッサによって実行可能である。
【0063】
本発明の種々の実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して説明され、そのブロックは、(1)動作が実施されるプロセスの工程、又は(2)動作を実施する責任があるコントローラのセクションを表す。特定の工程及びセクションは、専用回路、コンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ可読命令が供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ可読命令が供給されるプロセッサによって実装される。いくつかの実施形態では、専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含み、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含む。いくつかの実施形態では、プログラマブル回路は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理アレイ(PLA)などの、論理AND、OR、XOR、NAND、NOR、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、メモリ要素などを備える再構成可能なハードウェア回路を含む。
【0064】
本発明の種々の実施形態は、システム、方法、及び/又はコンピュータプログラム製品を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(又は複数の媒体)を含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持及び記憶することができる有形デバイスを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又は前述の任意の好適な組み合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピー(登録商標)ディスク、パンチカード又は溝に命令が記録された隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、及び上記の任意の適切な組み合わせが含まれる。本明細書で使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、電波若しくは他の自由に伝搬する電磁波、導波路若しくは他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又はワイヤを通って伝送される電気信号などの、一時的な信号自体であると解釈されるべきではない。
【0066】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク及び/若しくは無線ネットワークを介して外部コンピュータ若しくは外部記憶デバイスにダウンロード可能である。いくつかの実施形態では、ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、及び/又はエッジサーバを含む。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0067】
いくつかの実施形態では、上述の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード若しくはオブジェクトコードのいずれかである。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で実行され、部分的にユーザのコンピュータ上で実行され、独立型ソフトウェアパッケージとして実行され、部分的にユーザのコンピュータ上及び部分的に遠隔コンピュータ上で実行され、又は完全に遠隔コンピュータ若しくはサーバ上で実行される。いくつかの実施形態では、後者のシナリオにおいて、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されるか、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータへの接続が行われる。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブル論理アレイ(PLA)を含む電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令を実行し、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路を個別化することによって、本発明の態様を実施する。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明したが、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。当業者は、上述の実施形態に対する様々な変更及び改良が可能であることを理解するであろう。当業者であれば、その様な変更又は改良を加えた実施形態も本発明の技術的範囲に含まれることを、特許請求の範囲の記載から理解するであろう。
【0069】
特許請求の範囲、実施形態、及び図面において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、工程、及び段階などの各処理の実施順序は、「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、実施形態、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」などを用いて説明したとしても、説明された順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0070】
本発明の少なくとも1つの実施形態によれば、エラーコードを含むローミングハンドオーバメッセージを受信することであって、ローミングハンドオーバメッセージがサービングセル及びタッチポイントを識別することと、タッチポイントからローミング情報を取得することによって、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れているかどうかを検証することと、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れていないと判定したことに応答して、サービングセルによってサービスされる端末から信号報告を取得することと、タッチポイントの信号とタッチポイントに隣接するセルの信号との間の信号強度差を決定することと、信号強度差に基づいて、タッチポイントがローミングハンドオーバを受け入れないことによるカバレッジロスを緩和することとによって、ローミングカバレッジ評価が実施される。
【0071】
いくつかの実施形態は、コンピュータプログラム内の命令と、コンピュータプログラムの命令を実行するプロセッサによって実施される方法と、方法を実施する装置とを含む。いくつかの実施形態では、装置は、命令内の動作を実施するように構成された回路を含むコントローラを含む。
【0072】
以上は、当業者が本開示の態様をよりよく理解するように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、本明細書で紹介した実施形態の同じ目的を実行し、かつ/又は同じ利点を達成するための他のプロセス及び構造を設計又は修正するための基礎として、本開示を容易に使用し得ることを理解するはずである。当業者はまた、かかる同等の構成が本開示の趣旨及び範囲から逸脱しないこと、ならびに本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書において種々の変更、置換、及び変更が可能であることも理解するはずである。
【国際調査報告】