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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】容器用の蓋アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/04 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
B65D41/04 200
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577710
(86)(22)【出願日】2021-10-26
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 US2021056577
(87)【国際公開番号】W WO2022093764
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】17/244,580
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】29/756,180
(32)【優先日】2020-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【弁理士】
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ブロック,ダスティン
(72)【発明者】
【氏名】ダーリン,コリン
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドバーグ,エヴァン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084EA04
3E084EB02
3E084EC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HA10
3E084HB03
3E084HC03
3E084HD01
3E084KB01
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
本開示は、容器(10)、例えば飲用容器用の蓋アセンブリ(100)であって、蓋部材(110)と注出部材(160)とを含み、この蓋部材(110)と注出部材(160)とは、容器(10)に取外し可能に接続されている、蓋アセンブリ(100)に関する。蓋部材(110)は、本体部材(112)と、この本体部材(112)に接続された持ち手部分(118)と、雌ねじ山部分(116)と、内側収容部分(114)と、この内側収容部分(114)内に配置された蓋ガスケット部材(130)とを含んでよい。注出部材(160)は、注出口鍔(166)と、注出口(162)と、この注出口(162)を貫通した注出口開口(164)とを含んでよく、注出口(162)は注出口鍔(166)から延在していて、この注出口鍔(166)の上面(176)よりも上方の上端部(174)を含む。蓋アセンブリ(100)は、液体が注出部材の開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が注出部材(160)の開口を通流することを許容する開放位置とを有する。蓋アセンブリ(100)が閉鎖位置にあるときに、蓋ガスケット部材(130)は、注出口の上端部と注出口鍔(166)の上面(176)との両方に接触している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器用の蓋アセンブリであって、
前記容器に取外し可能に接続されるように構成されていて、本体部材と、該本体部材に続いている持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、該内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを備える蓋部材と、
注出口鍔と、注出口と、該注出口を貫通した注出口開口とを含み、前記注出口は前記注出口鍔から延在していて、該注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む、注出部材と
を備え、
前記蓋アセンブリは、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有し、
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記蓋ガスケット部材は、前記注出口の前記上端部と前記注出口鍔の前記上面との両方に接触している、
蓋アセンブリ。
【請求項2】
前記蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されている、請求項1記載の蓋アセンブリ。
【請求項3】
前記雌ねじ山部分は、前記容器の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されている、請求項1記載の蓋アセンブリ。
【請求項4】
前記注出部材は、前記容器の内面に摩擦嵌めを利用して取外し可能に係合するように構成されている、請求項3記載の蓋アセンブリ。
【請求項5】
前記蓋部材の前記雌ねじ山部分は、前記注出部材の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されている、請求項1記載の蓋アセンブリ。
【請求項6】
前記注出部材は、前記容器にねじ山接続を利用して取外し可能に係合する、請求項5記載の蓋アセンブリ。
【請求項7】
前記蓋ガスケット部材は、
頂面と、該頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、
前記上側部材から延在する周壁と、
前記上側部材を貫通した開口と、
前記裏面から延在する凸部と、
前記上側部材に設けられた凹部と
を備える、請求項1記載の蓋アセンブリ。
【請求項8】
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記凸部は、前記注出口の前記注出口開口内に挿入されており、前記上側部材の前記裏面は、前記注出口の前記上端部に接触している、請求項7記載の蓋アセンブリ。
【請求項9】
前記蓋ガスケット部材は、前記周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材をさらに備える、請求項7記載の蓋アセンブリ。
【請求項10】
容器用の蓋アセンブリであって、
前記容器に取外し可能に接続されるように構成されていて、本体部材と、該本体部材に続いている持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、該内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを備える蓋部材であって、
前記蓋ガスケット部材は、
頂面と、該頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、
前記上側部材から延在する周壁と、
前記周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材と
を含む、蓋部材と、
注出口鍔と、注出口と、該注出口を貫通した注出口開口とを含み、前記注出口は前記注出口鍔から延在していて、該注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む、注出部材と
を備え、
前記蓋アセンブリは、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有し、
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記蓋ガスケット部材の前記裏面は、前記注出口の前記上端部に接触しており、前記ガスケット係合部材と反対側の封止面は、前記注出口鍔の前記上面に接触している、
蓋アセンブリ。
【請求項11】
前記蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されている、請求項10記載の蓋アセンブリ。
【請求項12】
前記雌ねじ山部分は、前記容器の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されている、請求項10記載の蓋アセンブリ。
【請求項13】
前記注出部材は、前記容器の内面に摩擦嵌めを利用して取外し可能に係合するように構成されている、請求項12記載の蓋アセンブリ。
【請求項14】
前記蓋ガスケット部材は、前記蓋部材の前記内側収容部分の頂面から延在するボスを収容する、前記上側部材に設けられた凹部を含む、請求項10記載の蓋アセンブリ。
【請求項15】
注出口高さが、該注出口高さ対前記注出口開口の直径の比として規定されており、該比は0.25:1~0.75:1の範囲内にあり、前記注出口高さは、前記注出口の前記上端部から、前記注出口に隣接した前記注出口鍔の前記上面までの鉛直方向の距離として規定されている、請求項10記載の蓋アセンブリ。
【請求項16】
前記蓋ガスケット部材は、前記上側部材の前記裏面から延在する凸部をさらに含み、前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記凸部は前記注出口開口内に挿入されている、請求項10記載の蓋アセンブリ。
【請求項17】
容器用の蓋アセンブリであって、
前記容器に取外し可能に接続されるように構成されていて、本体部材と、持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、該内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを備える蓋部材であって、
弾性材料から形成された前記蓋ガスケット部材は、
頂面と、該頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、
前記上側部材から延在する周壁と、
前記上側部材の前記裏面から延在する凸部と、
前記周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材と
を含む、蓋部材と、
注出口鍔と、注出口と、該注出口を貫通した注出口開口とを含み、前記注出口は前記注出口鍔から延在していて、該注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む、注出部材と
を備え、
前記蓋アセンブリは、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有し、
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記蓋ガスケット部材の前記裏面は、前記注出口の前記上端部に接触しており、前記ガスケット係合部材と反対側の封止面は、前記注出口鍔の前記上面に接触しており、前記凸部は前記注出口開口内に挿入されている、
蓋アセンブリ。
【請求項18】
注出口高さが、該注出口高さ対前記注出口開口の直径の比として規定されており、該比は0.25:1~0.75:1の範囲内にあり、前記注出口高さは、前記注出口の前記上端部から、前記注出口に隣接した前記注出口鍔の前記上面までの鉛直方向の距離として規定されている、請求項17記載の蓋アセンブリ。
【請求項19】
前記ガスケット係合部材は、前記蓋ガスケット部材を前記蓋部材に固定するために役立つように、対応する蓋係合部材に係合するフック状の形状を有する、請求項17記載の蓋アセンブリ。
【請求項20】
前記対応する蓋係合部材は、凸部と溝とを含み、該溝は外寄りにあり、前記凸部に隣接している、請求項19記載の蓋アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、2020年10月27日に出願された米国意匠出願第29/756,180号の一部継続出願である2021年4月29日に出願された米国特許出願第17/244,580号の優先権および利益を主張し、その全体を参照により本明細書に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本開示は、本明細書では、概して、容器に関し、より詳細には、飲用可能な飲料または食品のために使用される蓋付きのドリンクウェア容器に関する。
【背景技術】
【0003】
容器は、大量の液体を貯蔵するように構成されていてよい。容器には、飲用可能な熱い液体または冷たい液体、例えば水、コーヒー、茶、ソフトドリンクまたはアルコール飲料、例えばビールが満たされてよい。液体がこぼれることを阻止するために、容器は蓋を有していてよい。この蓋は、閉鎖位置にあるときには、液体が容器から流出することを阻止しており、開放位置にあるときには、液体が容器から流出することを許容している。
【発明の概要】
【0004】
この概要は、詳細な説明において以下でさらに説明する概念の選択を簡単な形で紹介するために提供するものである。概要は、特許請求の範囲に記載した主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものでもなければ、特許請求の範囲に記載した主題の範囲を限定するために使用することを意図したものでもない。
【0005】
本開示は、容器用の蓋アセンブリであって、蓋部材と注出部材とを備える、蓋アセンブリに関してよい。蓋部材は、容器に取外し可能に接続されるように構成されていてよく、本体部材と、この本体部材に続いている持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、この内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを含んでよい。注出部材は、注出口鍔と、注出口と、この注出口を貫通した注出口開口とを含んでよく、注出口は注出口鍔から延在していて、この注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む。蓋アセンブリは、液体が注出部材の注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が注出部材の注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有してよい。蓋アセンブリが閉鎖位置にあるときに、蓋ガスケット部材は、注出口の上端部と注出口鍔の上面との両方に接触していてよい。蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されていてよい。雌ねじ山部分は、容器の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されていてよい。注出部材は、容器の内面に摩擦嵌めを利用して取外し可能に係合するように構成されていてよい。蓋部材の雌ねじ山部分は、注出部材の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されていてよく、注出部材は、容器にねじ山接続を利用して取外し可能に係合する。幾つかの例では、蓋ガスケット部材は、(a)頂面と、この頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、(b)この上側部材から延在する周壁と、(c)上側部材を貫通した開口と、(d)裏面から延在する凸部と、(e)上側部材に設けられた凹部とを含んでよい。さらに、蓋アセンブリが閉鎖位置にあるときに、蓋ガスケット部材に設けられた凸部は、注出口の注出口開口内に挿入されていてよく、上側部材の裏面は、注出口の上端部に接触している。蓋ガスケット部材は、周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材をさらに含んでよい。
【0006】
本開示のさらに別の態様は、容器用の蓋アセンブリであって、蓋部材と注出部材とを備える、蓋アセンブリに関してよい。蓋部材は、容器に取外し可能に接続されるように構成されていてよい。蓋部材は、本体部材と、この本体部材に続いている持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、この内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを含んでよい。蓋ガスケット部材は、頂面と、この頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、この上側部材から延在する周壁と、この周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材とを含んでよい。注出部材は、注出口鍔と、注出口と、この注出口を貫通した注出口開口とを含んでよく、注出口は注出口鍔から延在していて、この注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む。蓋アセンブリは、液体が注出部材の注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が注出部材の注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有してよい。蓋アセンブリが閉鎖位置にあるときに、蓋ガスケット部材の裏面は、注出口の上端部に接触していてよく、ガスケット係合部材と反対側の封止面は、注出口鍔の上面に接触している。蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されていてよい。雌ねじ山部分は、容器の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されていてよい。注出部材は、容器の内面に摩擦嵌めを利用して取外し可能に係合してよい。蓋ガスケット部材は、蓋部材の内側収容部分の頂面から延在するボスを収容する、上側部材に設けられた凹部を含んでよい。幾つかの例では、注出口高さが、この注出口高さ対注出口開口の直径の比として規定されていてよく、この比は0.25:1~0.75:1の範囲内にある。注出口高さは、注出口の上端部から、注出口に隣接した注出口鍔の上面までの鉛直方向の距離として規定されていてよい。蓋ガスケット部材は、上側部材の裏面から延在する凸部をさらに含んでよい。蓋アセンブリが閉鎖位置にあるときに、凸部は注出口開口内に挿入されていてよい。
【0007】
本開示のまださらに別の要素は、容器用の蓋アセンブリであって、蓋部材と注出部材とを備える、蓋アセンブリに関してよい。蓋部材は、容器に取外し可能に接続されるように構成されていてよい。蓋部材は、本体部材と、持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、この内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを含んでよい。蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されていてよく、(a)頂面と、この頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、(b)この上側部材から延在する周壁と、(c)上側部材の裏面から延在する凸部と、(d)周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材とを含んでよい。注出部材は、注出口鍔と、注出口と、この注出口を貫通した注出口開口とを含んでよく、注出口は注出口鍔から延在していて、この注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む。蓋アセンブリは、液体が注出部材の注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が注出部材の注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有してよい。蓋アセンブリが閉鎖位置にあるときに、蓋ガスケット部材の裏面は、注出口の上端部に接触していてよく、ガスケット係合部材と反対側の封止面は、注出口鍔の上面に接触していてよく、凸部は注出口開口内に挿入されていてよい。注出口高さが、この注出口高さ対注出口開口の直径の比として規定されていてよく、この比は0.25:1~0.75:1の範囲内にあり、注出口高さは、注出口の上端部から、注出口に隣接した注出口鍔の上面までの鉛直方向の距離として規定されている。ガスケット係合部材は、蓋ガスケット部材を蓋部材に固定するために役立つように、対応する蓋係合部材に係合するフック状の形状を有してよく、対応する蓋係合部材は、凸部と溝とを含み、この溝は外寄りにあり、凸部に隣接している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示は例として示してあり、添付の図面において限定されるものではない。図中、同じ参照符号は同一の要素を示している。
図1】本明細書に記載した1つ以上の態様による容器に取り付けられた、閉鎖位置にある例示的な蓋アセンブリの正面側上方からの斜視図である。
図2】本明細書に記載した1つ以上の態様による容器に取り付けられた、開放位置にある図1の例示的な蓋アセンブリの正面側上方からの斜視図である。
図3】本明細書に記載した1つ以上の態様による図1の例示的な蓋アセンブリおよび容器を部分的に分解した正面側上方からの斜視図である。
図4】本明細書に記載した1つ以上の態様による図1の例示的な蓋アセンブリおよび容器の正面図である。
図5】本明細書に記載した1つ以上の態様による図1の例示的な蓋アセンブリおよび容器の上面図である。
図6】本明細書に記載した1つ以上の態様による図1の例示的な蓋アセンブリおよび容器の側面図である。
図7】本明細書に記載した1つ以上の態様による図1の蓋アセンブリを部分的に分解した正面側上方からの図である。
図8】本明細書に記載した1つ以上の態様による、図5の8-8線に沿った図1の例示的な蓋アセンブリおよび容器の側断面図である。
図9】本明細書に記載した1つ以上の態様による図1の蓋アセンブリの例示的な蓋部材の正面側下方からの斜視図である。
図10】本明細書に記載した1つ以上の態様による図9の蓋部材を分解した正面側下方からの斜視図である。
【0009】
さらに、当然ながら、図面は、種々異なる例のそれぞれ異なる構成要素の縮尺を表すことができる。しかしながら、開示した例は、その特定の縮尺に限定されるものではない。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の種々異なる例の説明では、添付の複数の図面を参照することにする。これらの図面は本明細書の一部を成しており、本開示の態様を実施することができる種々異なる例を例示している。当然ながら、本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく、別の例が使用されてよく、構造的かつ機能的な変更が行われてよい。注記しておくと、添付の図面は縮尺通りに示したものではない。注記しておくと、要素同士の間の種々異なる接続については以下の説明に記載してある。注記しておくと、これらの接続は一般的なものであり、特段規定しない限り、直接的であってもよいし、間接的であってもよく、これに関して、本明細書は限定することを意図していない。
【0011】
以下の用語については本明細書において使用し、特段注記しないかまたは文脈から明らかでない限り、これらの用語は、以下で与える意味を有している。
【0012】
「複数」とは、本明細書で使用するとき、1よりも大きい任意の数を示しており、選言的または連言的に必要に応じて無限数までを示している。
【0013】
「概ね垂直」とは、第1の線、セグメント、平面、エッジ、表面等が、この第1の線、セグメント、平面、エッジ、表面等の長さの少なくとも50%にわたって別の線、平面、エッジ、表面等とほぼ(この例では5%以内)直交していることを意味している。
【0014】
概して、本開示は、容器10に取外し可能に接続される蓋アセンブリ100に関する。幾つかの例では飲用容器であってよい容器10は、大量の液体を貯蔵するための断熱式の容器であってもよいし、断熱式の容器でなくてもよい。蓋アセンブリ100は、液体が容器10から流出することを阻止するための閉鎖位置と、液体が容器から流出することを許容するための開放位置とを有していてよい。
【0015】
図1および図4図6には、閉鎖位置で容器10に取り付けられた蓋アセンブリ100が示してある。図2には、開放位置にある蓋アセンブリ100の斜視図が示してある。開放位置では、蓋部材110が容器10から取り外されて、注出部材160が露出されている。蓋アセンブリ100が開放位置にあるときには、液体を容器10から、注出部材160の注出口162に設けられた注出口開口164に通流させることができる。蓋アセンブリ100は、蓋部材110と注出部材160とを含んでいてよい。蓋部材110は、図3に示したように、この蓋部材110が容器10から取り外されるかまたは緩められたときに、流体が容器10から流出することを許容すべく、容器10に取外し可能に接続されるように構成されていてよい。注出部材160は容器10に取外し可能に係合されてもよい。注出部材160は容器10に取外し可能に係合されてよく、幾つかの例では、注出部材160は、摩擦嵌めを利用して容器10に固定されてよい。
【0016】
図7図10に示したように、蓋部材110は、本体部材112と、内側収容部分114と、雌ねじ山部分116と、本体部材112の上方に延在する持ち手部分118と、蓋ガスケット部材130とを含んでいてよい。この蓋ガスケット部材130は、蓋部材110の内側収容部分114に固定されてよい。注出部材160は、注出口162と、この注出口162を貫通した注出口開口164と、注出部材160のメインボディを成す注出口鍔166と、この注出口鍔166の全周に沿った溝168と、この溝168内に組み付けられた注出口ガスケット170とを含んでいてよい。この注出口ガスケット170は複数のリング172を含んでいてよい。これら複数のリング172は、注出部材160を摩擦固定するために、容器10の内面に係合してよい。注出口162は注出口鍔166から延在していて、この注出口鍔166の上面176よりも上方に離間させられた上端部174を含んでいる。蓋部材110が閉鎖位置にあるとき、蓋ガスケット部材130は、注出口162の上端部174と注出口鍔166の上面176との両方に接触してよい。蓋ガスケット部材130は、注出部材との少なくとも2つの接触領域を有することによって、あらゆる流体が容器10から漏れることを阻止するための頑丈なシールを提供することができる。
【0017】
雌ねじ山部分116は、容器10の雄ねじ山部分12に取外し可能に係合されてよい。幾つかの例では、注出部材160が雄ねじ山部分を含んでいてよい。蓋部材110の雌ねじ山部分116が、注出部材160の雄ねじ山部分に取外し可能に係合する。蓋部材110は、射出成形技術を用いて1種類のポリマー材料から一体部材として形成されてよい。任意選択的には、蓋部材110は、蓋部材110の本体部材112と持ち手部分118との外面に互いに異なるテクスチャ領域を提供するために、多種のポリマー材料で形成されてよい。例えば、本体部材112の大部分と、内側収容部分114と、雌ねじ山部分116と、ボス120と、蓋係合部材122とは、第1のポリマー材料、例えばTritan(商標)、ポリプロピレンまたは類似のポリマー性の材料から形成されてよく、かつ蓋部材110に触れた際により心地よい感触を使用者に与えるべく、本体部材112および/または持ち手部分118の外面の選択領域に成形されるかまたは別個に適用される、硬度がより低い第2のポリマー材料を有していてよい。この第2のポリマー材料は、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)または類似の材料であってよい。
【0018】
前述したように、注出部材160は、注出口鍔166から延在する注出口162を有している。この注出口162は、容器10の内部に連通する注出口開口164を取り囲む概ね円形の断面形状または別の幾何学的な形状を有していてよい。幾つかの事例では、注出口開口164は、20mm~40mmの範囲内の直径(または注出口開口164にわたる最大の距離)を有していてよい。注出口高さは、注出口162の上端部174から、注出口162に隣接した注出口鍔166の上面176までの鉛直方向の距離として規定されてよい。注出口高さは、注出口162の上面176の上方10mm~20mmの範囲内にあってよいかまたは注出口高さ対開口直径の比として規定されてよい。この比は、ほぼ0.5:1であってよいかまたは0.25:1~0.75:1の範囲内にあってよい。さらに、幾つかの例では、注出部材160が雌ねじ山部分を有していてよく、上述した摩擦嵌めの代わりに、ねじ山接続を利用して容器10に取外し可能に係合されてよい。注出部材160は、注出口ガスケット170なしで、ポリマー性の材料、例えばTritanもしくはポリプロピレンのようなポリマー性の材料または類似のポリマー性の材料から一体部材として形成されてよい。注出口ガスケット170は弾性材料、例えばシリコーンまたはゴム系の材料から形成されてよい。
【0019】
蓋ガスケット部材130は、頂面134と、この頂面134と反対側の裏面136とを備えた上側部材132を含んでいてよい。この上側部材132の全周から下向きかつ概ね垂直に周壁138が延在していてよい。図示の例のように、上側部材132は、蓋部材110の内側収容部分114の形状に適合する円形の形状を有していてよい。類似して、周壁138は概ね円筒形の形状を有していてよい。幾つかの例では、裏面136の中央の領域から下向きに凸部140が延在していてよく、この凸部140と上側部材132とを開口142が貫通している。凸部140は、注出口162の注出口開口164に適合する形状を有していてよい。例えば、図示したように、開口164は概ね丸みを帯びた断面形状を有しており、その結果、凸部140が概ね円形の断面形状を有しており、これによって、蓋アセンブリが閉鎖位置にあるときに、凸部140を注出口162の注出口開口164内に挿入することができ、上側部材132の裏面136が注出口162の上端部174に接触している。凸部140を注出口開口164内に挿入することによって、容器10からの漏れを阻止するために役立つ別の接触領域または封止領域を提供することができる。
【0020】
蓋ガスケット部材130は、上側部材の、凸部140と反対側の頂面134に位置する凹部144を含んでいてもよい。この凹部144は、内側収容部分114の頂面から延在するボス120を収容してよい。このボス120を凹部144内に収容することは、内側収容部分114内で蓋ガスケット部材130の位置を合わせると共に確定させるために役立つことができる。さらに、蓋ガスケット部材130は、周壁138の下端部から外向きに延在するガスケット係合部材146を含んでいてよい。このガスケット係合部材146は、蓋部材110の対応する蓋係合部材122に係合してよい。ガスケット係合部材146は、蓋係合部材122に固定されるフック状の形状を有していてよい。ガスケット係合部材146と反対側には、封止面148が配置されていてよい。この封止面148は、蓋アセンブリ100が閉鎖位置にあるとき、容器10を封止するために役立つように、注出口鍔166の上面176に接触している。蓋係合部材122は、蓋係合部材に取外し可能に固定される凸部124を含んでいてよい。この凸部124は、この凸部124に隣接した外寄りの溝126を有している。凸部124と溝126とは、蓋部材110の内側収容部分114の内部に概ね円形の形状を形成するように、全周にわたって延在していてよい。溝126は、蓋ガスケット部材130を固定するために、ガスケット係合部材146の端部を収容している。蓋ガスケット部材130は弾性材料、例えばシリコーンまたはゴム系の材料から形成されてよい。
【0021】
本開示については、様々な例を参照しながら上記にて、また、添付の図面に開示してある。しかしながら、本開示が適える目的は、本開示に関連した種々異なる特徴および概念の例を提供することであり、本開示の範囲を限定することではない。当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、上述した例に対して数多くの変形および変更を行うことができることを認識するはずである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本開示については、様々な例を参照しながら上記にて、また、添付の図面に開示してある。しかしながら、本開示が適える目的は、本開示に関連した種々異なる特徴および概念の例を提供することであり、本開示の範囲を限定することではない。当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、上述した例に対して数多くの変形および変更を行うことができることを認識するはずである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
容器用の蓋アセンブリであって、
前記容器に取外し可能に接続されるように構成されていて、本体部材と、該本体部材に続いている持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、該内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを備える蓋部材と、
注出口鍔と、注出口と、該注出口を貫通した注出口開口とを含み、前記注出口は前記注出口鍔から延在していて、該注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む、注出部材と
を備え、
前記蓋アセンブリは、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有し、
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記蓋ガスケット部材は、前記注出口の前記上端部と前記注出口鍔の前記上面との両方に接触している、
蓋アセンブリ。
実施形態2
前記蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されている、実施形態1に記載の蓋アセンブリ。
実施形態3
前記雌ねじ山部分は、前記容器の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されている、実施形態1に記載の蓋アセンブリ。
実施形態4
前記注出部材は、前記容器の内面に摩擦嵌めを利用して取外し可能に係合するように構成されている、実施形態3に記載の蓋アセンブリ。
実施形態5
前記蓋部材の前記雌ねじ山部分は、前記注出部材の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されている、実施形態1に記載の蓋アセンブリ。
実施形態6
前記注出部材は、前記容器にねじ山接続を利用して取外し可能に係合する、実施形態5に記載の蓋アセンブリ。
実施形態7
前記蓋ガスケット部材は、
頂面と、該頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、
前記上側部材から延在する周壁と、
前記上側部材を貫通した開口と、
前記裏面から延在する凸部と、
前記上側部材に設けられた凹部と
を備える、実施形態1に記載の蓋アセンブリ。
実施形態8
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記凸部は、前記注出口の前記注出口開口内に挿入されており、前記上側部材の前記裏面は、前記注出口の前記上端部に接触している、実施形態7に記載の蓋アセンブリ。
実施形態9
前記蓋ガスケット部材は、前記周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材をさらに備える、実施形態7に記載の蓋アセンブリ。
実施形態10
容器用の蓋アセンブリであって、
前記容器に取外し可能に接続されるように構成されていて、本体部材と、該本体部材に続いている持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、該内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを備える蓋部材であって、
前記蓋ガスケット部材は、
頂面と、該頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、
前記上側部材から延在する周壁と、
前記周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材と
を含む、蓋部材と、
注出口鍔と、注出口と、該注出口を貫通した注出口開口とを含み、前記注出口は前記注出口鍔から延在していて、該注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む、注出部材と
を備え、
前記蓋アセンブリは、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有し、
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記蓋ガスケット部材の前記裏面は、前記注出口の前記上端部に接触しており、前記ガスケット係合部材と反対側の封止面は、前記注出口鍔の前記上面に接触している、
蓋アセンブリ。
実施形態11
前記蓋ガスケット部材は弾性材料から形成されている、実施形態10に記載の蓋アセンブリ。
実施形態12
前記雌ねじ山部分は、前記容器の雄ねじ山部分に取外し可能に係合するように構成されている、実施形態10に記載の蓋アセンブリ。
実施形態13
前記注出部材は、前記容器の内面に摩擦嵌めを利用して取外し可能に係合するように構成されている、実施形態12に記載の蓋アセンブリ。
実施形態14
前記蓋ガスケット部材は、前記蓋部材の前記内側収容部分の頂面から延在するボスを収容する、前記上側部材に設けられた凹部を含む、実施形態10に記載の蓋アセンブリ。
実施形態15
注出口高さが、該注出口高さ対前記注出口開口の直径の比として規定されており、該比は0.25:1~0.75:1の範囲内にあり、前記注出口高さは、前記注出口の前記上端部から、前記注出口に隣接した前記注出口鍔の前記上面までの鉛直方向の距離として規定されている、実施形態10に記載の蓋アセンブリ。
実施形態16
前記蓋ガスケット部材は、前記上側部材の前記裏面から延在する凸部をさらに含み、前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記凸部は前記注出口開口内に挿入されている、実施形態10に記載の蓋アセンブリ。
実施形態17
容器用の蓋アセンブリであって、
前記容器に取外し可能に接続されるように構成されていて、本体部材と、持ち手部分と、雌ねじ山部分と、内側収容部分と、該内側収容部分内に配置された蓋ガスケット部材とを備える蓋部材であって、
弾性材料から形成された前記蓋ガスケット部材は、
頂面と、該頂面と反対側の裏面とを備えた上側部材と、
前記上側部材から延在する周壁と、
前記上側部材の前記裏面から延在する凸部と、
前記周壁から外向きに延在する、蓋係合部材に取外し可能に固定されるガスケット係合部材と
を含む、蓋部材と、
注出口鍔と、注出口と、該注出口を貫通した注出口開口とを含み、前記注出口は前記注出口鍔から延在していて、該注出口鍔の上面よりも上方の上端部を含む、注出部材と
を備え、
前記蓋アセンブリは、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを阻止する閉鎖位置と、液体が前記注出部材の前記注出口開口を通流することを許容する開放位置とを有し、
前記蓋アセンブリが前記閉鎖位置にあるときに、前記蓋ガスケット部材の前記裏面は、前記注出口の前記上端部に接触しており、前記ガスケット係合部材と反対側の封止面は、前記注出口鍔の前記上面に接触しており、前記凸部は前記注出口開口内に挿入されている、
蓋アセンブリ。
実施形態18
注出口高さが、該注出口高さ対前記注出口開口の直径の比として規定されており、該比は0.25:1~0.75:1の範囲内にあり、前記注出口高さは、前記注出口の前記上端部から、前記注出口に隣接した前記注出口鍔の前記上面までの鉛直方向の距離として規定されている、実施形態17に記載の蓋アセンブリ。
実施形態19
前記ガスケット係合部材は、前記蓋ガスケット部材を前記蓋部材に固定するために役立つように、対応する蓋係合部材に係合するフック状の形状を有する、実施形態17に記載の蓋アセンブリ。
実施形態20
前記対応する蓋係合部材は、凸部と溝とを含み、該溝は外寄りにあり、前記凸部に隣接している、実施形態19に記載の蓋アセンブリ。
【国際調査報告】