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特表2024-521506パウチまたは容器のための密閉システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】パウチまたは容器のための密閉システム
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/25 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
B65D33/25 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577792
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2024-02-09
(86)【国際出願番号】 US2022033455
(87)【国際公開番号】W WO2022266115
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】17/351,904
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500106743
【氏名又は名称】エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】デカルロ,ステイシー,エム.
(72)【発明者】
【氏名】デュベイ,ジェラミー,エム.
(72)【発明者】
【氏名】デイス,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】チャラームワッタナノン,サードサック
(72)【発明者】
【氏名】ポルチア,ホセ
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA05
3E064BA21
3E064BC01
3E064BC16
3E064BC18
3E064EA18
3E064HN13
(57)【要約】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチは、前壁、および周縁に沿って前壁に接続された後壁とを有する本体と、雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面、および雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含む密閉システムと、を含み、中心線が空洞を通って延びる。後側面は空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含む。中心線に平行な方向に測定された肥厚領域の厚さは、中心線に平行な方向に測定された閉じた構成における密閉システムの総厚の35%未満である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
厚い部分から延びる雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記中心線に平行な方向に測定した前記厚い領域の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した閉じた構成における前記密閉システムの総厚の35%未満である、
容器またはパウチ。
【請求項2】
前記厚い領域の厚さは、前記密閉システムの総厚の30%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項3】
前記厚い領域の厚さは、前記密閉システムの総厚の25%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項4】
前記厚い領域の厚さは、前記密閉システムの総厚の20%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項5】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項6】
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも高い高さを定義し、
前記雌型密閉要素は前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも100%である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項7】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも125%である、請求項6に記載の容器またはパウチ。
【請求項8】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項6に記載の容器またはパウチ。
【請求項9】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記中心線に垂直な方向で測定したステムの高さは、前記中心線に垂直な方向で測定した前記雌型密閉要素の高さの約10%と約50%の間である、
容器またはパウチ。
【請求項10】
中心線は前記空洞を通って延び、
前記後側面は、前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備え、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項11】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である、請求項10に記載の容器またはパウチ。
【請求項12】
前記ステムの高さは、前記雌型密閉の高さの約20%と40%の間である、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項13】
前記ステムの高さは、前記雌型密閉の高さの約35%未満である、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項14】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項15】
前記左側タブ及び前記右側タブは、突起又は溝のうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の容器またはパウチ。
【請求項16】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
ステムおよび前記ステムから延びるヘッド部分とを備える雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記外側部分の厚さは、3.0ミリメートル(mm)と6mmとの間の厚さを定義し、前記雄型密閉要素は3.5mm未満の厚さを定義する、
容器またはパウチ。
【請求項17】
前記雄型密閉要素は、3.0mm未満の厚さを定義する、請求項16に記載の容器またはパウチ。
【請求項18】
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項17に記載の容器またはパウチ。
【請求項19】
前記左側タブおよび前記右側タブのそれぞれは、複数の溝または突起を含む、請求項16に記載の容器またはパウチ。
【請求項20】
前記左側タブおよび前記右側タブのそれぞれは、複数の開口を含む、請求項16に記載の容器またはパウチ。
【請求項21】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、
容器またはパウチ。
【請求項22】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項23】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも40%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項24】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも50%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項25】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項26】
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも高い高さを定義し、
前記雌型密閉要素は、前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも100%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項27】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも125%である、請求項26に記載の容器またはパウチ。
【請求項28】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項26に記載の容器またはパウチ。
【請求項29】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含む、密閉システムと、を含み、
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも大きい高さを定義し、
前記雌型密閉要素は、前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも100%である、
容器またはパウチ。
【請求項30】
中心線が前記空洞を通って延び、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備え、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項31】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である、請求項30に記載の容器またはパウチ。
【請求項32】
前記ステムの高さは、前記開口部の高さの少なくとも125%である、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項33】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項34】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項35】
前記左側タブ及び前記右側タブは、突起又は溝のうち少なくとも1つを含む、請求項34に記載の容器またはパウチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年6月18日に出願された「パウチ(pouch)または容器のための密閉(closure)システム」と題された米国特許出願第17/351,904号に対する優先権を主張し、その内容全体が参照により全体として組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、改良された密閉システムを備えるパウチまたは容器に関し、より詳細には、改良された封止部材(sealing member)および/またはクールタッチタブ(cool touch tab)を有する密閉システムに関する。
【背景技術】
【0003】
歴史的に、食品包装に使用される再密閉可能なパウチおよび容器(総称して「バッグ(bag)」)は、エラストマー(elastomeric)材料の折り畳まれたウェブ、または、吹き込み(blown)フィルム、キャスト(cast)フィルム、単層フィルムまたは共押出(co-extruded)フィルムで形成されたウェブで構成され、底部(bottom)が折り畳まれると共に側面(side)が封止された2つの側壁(sode wall)を有する。バッグは通常、バッグの上部に、例えば、接着剤、ワイヤータイ、または、プラスチック製のジッパーなどの再密閉(re-closable)可能なファスナーまたは密閉システムを有する。熱可塑性プラスチックバッグには、コストの削減と製造の容易さ、効率的な包装と輸送、最終用途に望ましい封止機能など、様々な利点があるが、このようなバッグは、通常、再利用できず、再利用可能な包装(packaging)に関連する消費者の傾向を考慮すると、先行技術のバッグに関連した利点を維持し、新しくかつ改良された食品包装バッグが望まれている。したがって、繰り返し使用できる材料を使用することによって、すなわち、1つまたは複数の持続可能な材料を使用することによって、先行技術のバッグの利点を維持または強化することが望ましい。
【0004】
再利用も可能な封止可能なバッグが当技術分野で知られている。例えば、パウチの繰り返しの開閉を可能にする、口全体にわたって長手方向に適用される再封止可能な密閉機構を有するエラストマーパウチが当技術分野で知られている。公知の再利用可能なバッグの特定の一例が、漏れ防止シール(seal)が一体化されたエラストマー容器として、米国特許第9,371,153号に記載されている。再利用可能なバッグに対する消費者の需要により、エラストマーバッグの需要が高まっているが、このタイプのバッグは既存の熱可塑性バッグとは物理的特性が異なるため、異なる封止機構と考慮事項が必要になる。
【0005】
既存の熱可塑性プラスチックバッグの封止機構に関連する技術は、少なくとも過去70年間にわたって開発されてきたが、熱可塑性プラスチックバッグを封止する技術は、エラストマーバッグの要件に直接応用することはできない。これは特に、一部のエラストマーバッグは調理中に使用され、極端な温度、圧力にさらされる可能性があり、および/または、熱可塑性バッグでは通常考えられないバッグの前記側壁にかかる様々な力に対処する必要があるためである。
【0006】
強化されたシールを提供するために先行技術の封止システムに改良が加えられてきたが、そのようなシールは一般に複雑な構造を含み、そのような封止システムを製造および使用する際の複雑さの増加につながる可能性がある。このような封止構造は複数対の対向する噛み合う密閉プロファイル(interlocking closure profiles)を含むことがあり、このような封止構造はシールすることが困難である可能性があり、および/または、このような封止構造は複数の対の噛み合う密閉プロファイルが適切にシールされているかどうかが分からずにユーザーに困惑を引き起こす可能性がある。熱可塑性プラスチックバッグで使用されるこれらのタイプのシールは実用的ではなく、再利用可能なエラストマーバッグのシールに直接転写することもできない。したがって、気密または水密シールを提供することができ、より厳格な用途に使用できる、より単純な封止構造を含む、エラストマーパウチのための再密閉可能な密閉機構を提供することが望ましい。
【0007】
さらに、エラストマー材料と熱可塑性材料の両方で形成される先行技術のバッグは、典型的には、封止構造に沿って直接上にある以外に、使用者がバッグを保持できる追加の構造を含まない。特に、温かい内容物や熱い内容物が入ったバッグの場合、ユーザーはバッグの前記側壁に沿ってバッグを持つことができず、バッグの角以外にバッグを掴む場所がなくなる。いくつかの先行技術の容器は、ユーザーがバッグを保持する際に別個の構成要素を掴むことを可能にする拡張部を備えているが、そのようなデザインは人間工学的ではなく、ユーザーが温かい内容物や熱い内容物が入ったバッグを持つ際に、拡張部が掴むことを意図しているものであることをユーザーに容易に識別できる手がかりを提供しない。
【0008】
したがって、既存の容器およびパウチに関連する、または、既存の容器およびパウチに特有の問題のうちの1つまたは複数を軽減する、再利用可能なパウチまたは容器の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、迅速かつ容易な封止および開封を可能にする封止構造、および/または使用者が密閉システムに沿った望ましい位置でバッグを掴むことを可能にするクールタッチタブを含む強化された密閉システムを提供する。いくつかの実施形態では、完全にエラストマーから作られた容器またはパウチは、前壁(front wall)と、周縁に沿って前壁に接続された後壁(rear wall)とを含む本体(body)と、雄型密閉要素(male closure element)を含む前部封止プロファイル(front sealing profile)を有する前側(front side)および空洞(cavity)を定義する雌型密閉要素(female closure element)を含む後部封止プロファイル(rear sealing profile)を有する後側(rear side)を含む密閉システムとを含む。中心線に平行な方向に測定した厚くなった領域の厚さは、中心線に平行な方向に測定した密閉された構成における密閉システムの総厚の35%未満である。
【0010】
いくつかの実施形態では、厚くなった領域の厚さは、密閉システムの総厚の30%未満である。いくつかの実施形態では、厚くなった領域の厚さは、密閉システムの総厚の25%未満である。いくつかの実施形態では、厚くなった領域の厚さは、密閉システムの総厚の20%未満である。いくつかの実施形態では、密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、雄型密閉要素は、ステム(stem)と、ステムから延びるヘッド部分(head portion)とを備える。ヘッド部分はステムの高さよりも高い高さを定義し、雌型密閉要素は空洞への開口を定義する複数のアーム(arm)を含み、開口は高さを定義し、ステムの高さは開口の高さの少なくとも100%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは、開口の高さの少なくとも125%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは、開口の高さの少なくとも150%である。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、完全にエラストマーから作られた容器またはパウチは、前壁と、周縁に沿って前壁に接続された後壁とを含む本体と、雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側および空洞を定義する雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有する後側を含む密閉システムとを含む。中心線は空洞を通って延び、雄型密閉要素はステムと、ステムから延びるヘッド部分とを備え、中心線に垂直な方向で測定したステムの高さは、中心線に垂直な方向で測定した雌型密閉要素の高さの約10%と約50%の間である。
【0013】
いくつかの実施形態では、中心線が空洞を通って延在し、後側は空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、中心線に平行な方向で測定した外側部分の厚さは、中心線に平行な方向で測定した雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である。いくつかの実施形態では、外側部分の厚さは、雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは、雌型密閉要素の高さの約20%と40%との間である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは、雌型密閉要素の高さの約35%未満である。いくつかの実施形態では、密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む。いくつかの実施形態では、左側タブおよび右側タブは複数の突起または溝を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、完全にエラストマーから作られた容器またはパウチは、前壁と周縁に沿って前壁に接続された後壁とを含む本体と、ステムとステムから延びるヘッド部分とを備えた雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側および空洞を定義する雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有する後側を含む密閉システムと、を含み、中心線が空洞を通って延び、後側は空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備える。外側部分は、3.0ミリメートル(mm)と6mmのとの間の厚さを定義し、雄型密閉要素は、3.5mm未満の厚さを定義する。
【0015】
いくつかの実施形態では、雄型密閉要素は、3.0mm未満の厚さを定義する。いくつかの実施形態では、中心線に平行な方向に測定された外側部分の厚さは、中心線に平行な方向に測定された雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である。いくつかの実施形態では、左側タブと右側タブはそれぞれ複数の溝または突起を含む。いくつかの実施形態では、左側タブおよび右側タブはそれぞれ複数の開口を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、完全にエラストマーから作られた容器またはパウチは、前壁と、周縁に沿って前壁に接続された後壁とを含む本体と、雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側および空洞を定義する雌型密閉要素を含み後部封止プロファイルを有する後側を含む密閉システムと、を含む。中心線が空洞を通って延び、後側は空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備える。中心線に平行な方向に測定された外側部分の厚さは、中心線に平行な方向に測定された雌型密閉要素の総厚厚の少なくとも20%である。
【0017】
いくつかの実施形態では、外側部分の厚さは、雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である。いくつかの実施形態では、外側部分の厚さは、雌型密閉要素の総厚の少なくとも40%である。いくつかの実施形態では、外側部分の厚さは、雌型密閉要素の総厚の少なくとも50%である。いくつかの実施形態では、密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、雄型密閉要素は、ステムと、ステムから延びるヘッド部分とを備える。ヘッド部分はステムの高さよりも高い高さを定義し、雌型密閉要素は空洞への開口を定義する複数のアームを含み、開口は高さを定義し、ステムの高さは開口の高さの少なくとも100%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは、開口の高さの少なくとも125%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは、開口の高さの少なくとも150%である。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、完全にエラストマーから作られた容器またはパウチは、前壁と、周縁に沿って前壁に接続された後壁とを含む本体と、雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側および空洞を定義する雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有する後側とを含む密閉システムと、を含む。雄型密閉要素はステムとステムから延びるヘッド部分とを備え、ヘッド部分はステムの高さよりも高い高さを定義し、雌型密閉要素は空洞内への開口を定義する複数のアームを含む。開口は高さを定義し、ステムの高さは開口の高さの少なくとも100%である。
【0020】
いくつかの実施形態では、中心線が空洞を通って延び、後側は空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、中心線に平行な方向で測定した外側部分の厚さは中心線に平行な方向で測定した雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である。いくつかの実施形態では、外側部分の厚さは雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは開口の高さの少なくとも125%である。いくつかの実施形態では、ステムの高さは開口の高さの少なくとも150%である。いくつかの実施形態では、密閉システムは外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む。いくつかの実施形態では、左側タブおよび右側タブは突起または溝のうちの少なくとも1つを含む。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本明細書に開示される密閉システムを有するパウチの第1の実施形態を示す斜視図である。
図2図1に示されたパウチの正面図である。
図3図1に示されたパウチの上面図である。
図4図2の4-4線に沿ったパウチの側断面図である。
図5】本明細書に開示される密閉システムを有するパウチの第2の実施形態を示す斜視図である。
図6図5の6-6線に沿ったパウチの側面断面図である。
図7】本明細書に開示される密閉システムを有するパウチの第3の実施形態を示す斜視図である。
図8図7の8-8線に沿ったパウチの側面断面図である。
図9】本明細書に開示される密閉システムを有する容器の第1の実施形態を示す斜視図である。
図10図9に示された容器の正面図である。
図11図9に示された容器の上面図である。
図12図9の12-12線に沿った容器の側断面図である。
図13】本明細書に開示される密閉システムを有する容器の第2の実施形態を示す斜視図である。
図14図13に示された容器の側断面図である。
図15A図1図14に示された密閉システムの第1の雌型プロファイルの詳細図である。
図15B図1図14に示された密閉システムの第2の雌型プロファイルの詳細図である。
図16A図1図14に示された密閉システムの第1の雄型プロファイルの詳細図である。
図16B図1図14に示された密閉システムの第2の雄型プロファイルの詳細図である。
図17A図15Aおよび図16Aに示された第1の雄型および雌型プロファイルの詳細図である。
図17B図15Bおよび図16Bに示された第2の雄型および雌型プロファイルの詳細図である。
図18図1図14に示された密閉システムのタブの第1の実施形態の斜視図である。
図19図18に示されたタブの正面図である。
図20図18に示されたタブの上面図である。
図21図1図14に示された密閉システムのタブの別の実施形態を示す斜視図である。
図22図21に示されたタブの正面図である。
図23図21に示されたタブの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の他の態様および利点は、以下の詳細な説明を考慮すると明らかになるであろう。同様の構造には同様の参照番号が付される。
【0023】
本開示は、改良された密閉システムを備えるパウチおよび容器、より具体的には、改良された封止部材および/またはクールタッチタブを有する密閉システムに関する。本明細書に開示されるシステムは多くの異なる形式で具体化され得るが、本開示に記載される実施形態は、本明細書に記載される原理の例示にすぎないことを理解した上で、いくつかの特定の実施形態が本明細書で説明される。また、本開示は、図示された実施形態に限定されることを意図してない。本開示全体を通じて、「約」および「およそ」という用語は、各用語の前にある数値または値の±5%を意味する。本明細書で使用する場合、「エラストマー」という語句は、室温で繰り返し延伸することができ、応力を即座に解放すると、力によってほぼ元の長さに戻る材料を指す。さらに、「漏れ防止シール」という語句は、シールを維持するための外部構造による支援なしに、保管および輸送中に容器からの液体および固体の漏れに抵抗するシールを指す。最後に、「密閉要素」という用語は、本明細書では密閉体の一部を意味するものとして定義される。例えば、ジッパー密閉体(zipper closure)では、密閉要素はジッパーの一方のプロファイルまたは他方のプロファイル、例えば、リブプロファイルまたは溝プロファイルである。
【0024】
本開示は、改良されたジッパーデザインおよびクールタッチタブの一方または両方を含む保存パウチおよび容器に関する。パウチおよび容器は様々な形態をとることができ、代表的な例を図1図14に示す。本明細書に開示される実施形態は全体がシリコーンなどのエラストマーによって形成されるが、本明細書に開示される実施形態を達成するために複数の構成要素を結合または一緒に形成可能である。また、様々な製造方法が使用され得るが、本明細書に開示されるパウチおよび容器は、パウチまたは容器全体が一体成形され、シリコーンで作られる液体射出成形プロセス(LIMプロセス)を使用して製造され得る。圧縮成形(compression molding)、トランスファー成形(transfer molding)、押出成形(extrusion)、ブロー成形(blow molding)、シート押出成形(sheet extrusion)、および熱成形(thermal forming)などの代替の製造方法を実施することもできる。
【0025】
ここで図1図4を参照すると、本明細書に開示されるように、本体42および密閉システム44を含む再密閉可能なパウチ40が示されている。パウチ40は、全体が1つ以上のエラストマー材料で作られてもよく、エラストマー材料の中でも特に、不飽和ゴム、飽和ゴム、または熱可塑性エラストマー(TPE)のうちの1つ以上を含み得る。パウチ40が一体の構成要素として成形される場合、多くの先行技術のプラスチック製のジッパー付きバッグとは対照的に、パウチ40の様々な複数の縁に沿って追加のシールを必要としないため、パウチ40の複数の縁に沿った漏れ経路が最小限に抑えられるか、排除される。パウチ40を一体の構成要素として形成することによって、パウチ40の構造的完全性が強化される。パウチ40全体がエラストマーで構成されているため、パウチ40は長寿命の容器であってよい。
【0026】
図1を参照すると、本体42は、第1または前壁46および第2または後壁48によって定義され、これらは、本体42の第1または左側面52、第2または底面54、第3または右側面56に沿って延びる周縁または継ぎ目50に沿って互いに接合される。本実施形態の本体42は単一の構成要素であるが、いくつかの実施形態では、前壁46と後壁48は、例えば、周縁部50に沿って、折り曲げ、熱封止、および/または接着剤によって接続されてもよい。容器60は、本体42の前壁46と後壁48との間に定義され、貯蔵のために容器60内に置かれる食品または他の材料を保持および保持するように構成される。開いた構成におけるパウチ40を示す図4の断面図を参照すると、前壁46および後壁48の上部62はほぼ真っ直ぐである一方、前壁46および後壁48の下部64は湾曲しており、本体42の底面54に沿った周縁継ぎ目50で互いに接合されている。しかしながら、代替実施形態では、上部62は真っ直ぐである必要はなく、下部64は湾曲している必要はない。前壁46および後壁48を形成するためにエラストマーを使用しているため、パウチ40が載置面(図示せず)上に置かれると重力によって壁46、48が変形または湾曲することを理解されたい。
【0027】
再び図1を参照すると、再密閉可能なパウチ40は本体42から上方に延びる密閉システム44をさらに含む。密閉システム44は、第1または前側面70、第2または後側面72、第1または左側タブ74、および第2または右側タブ76を含む。前側面70はパウチ40を横切って長手方向に延びる前部封止ストリップ80を備え、後側面72は同様にパウチ40を横切って長手方向に延びる後部封止ストリップ82を備える。前部封止ストリップ80および後部封止ストリップ82は密閉機構を定義し、この密閉機構は、前部封止ストリップ80によって定義される第1または前部封止プロファイル84と、後部封止ストリップ82によって定義される第2または後部封止プロファイル86とを含む。前部封止ストリップ80および後部封止ストリップ82は、それぞれ前部封止プロファイル84および後部封止プロファイル86を備え、さらに、以下で説明するように、それぞれ密閉システム44の前側面70および後側面72の様々な厚みのある領域を含む。さらに、ハンドルまたはリップ88が、後側面72に配置され、後部封止ストリップ82から上方に延びるほぼ台形の延長部を定義する。リップ88は、リップ88に沿って水平に配置された複数の長手方向リブ90を含み、ユーザーがリップ88を掴んでパウチ40を開けることを可能にするのを支援することができる。リブ90は、リップ88から外側に延びる複数の突出部の形態であってよく、リップ88内にまたはリップ88を通って延びる複数の溝の形態であってもよい。
【0028】
再び、図2および図3を参照すると、密閉システム44の左側タブ74および右側タブ76がより詳細に示されている。タブ74、76は、パウチ40の左右または対向する側に配置され、外側に延びる丸いタブの形態である。図18図23に関して以下で詳細に説明されるように、タブ74、76は、ユーザーが人間工学に基づいた方法でパウチ40を掴むことができ、パウチ40の使用中にパウチ40をより良く保持できるようにするために設けられている。密閉システム44に沿った本体42に対するタブ74、76の特定の位置は、パウチ40を加熱ゾーンから取り外すとき、または、パウチ40内の加熱された内容物を廃棄するときに、ユーザーがパウチ40を保持するための強化されたまたは最適化された位置を提供する。特に、タブ74、76はそれぞれ第1の側面70および第2の側面72から外側に延在し、それらと一体であるため、タブ74、76は本体42と直接熱接触しない。そのために、タブ74、76は、容器60の内容物から最大限の距離を隔てた最適な位置でパウチ40に沿って配置され、したがって、温かいまたは熱い内容物を扱うときに、冷たいまたは比較的冷たいままである。
【0029】
試験(testing)を通じて、暖かい環境または熱い環境内に配置された後でも、タブ74、76の温度は、パウチ40の容器60内の内容物の温度よりも比較的速い速度で低下することが判明している。タブ74、76はパウチ40の密閉システム44の遠位端に沿って配置されているため、タブ74、76はより迅速な対流冷却を提供することができる。タブ74、76はまた、タブ74、76の熱放散を強化し、以下でより詳細に説明するように、パウチ40を保持するときにユーザーに特別な握り易さを提供する機構94を有してもよい。機能的には、タブ74、76は、タブ74、76に沿って単独で、または、機構94と併せて表面積が増大するため、パウチ40の本体42よりも早く冷却される。本実施形態は、タブ74、76から外側に延びる熱放散機構94を示しているが、タブ74、76内に延びる機構94を設けることもできる。熱放散機構94は、タブ74、76から外側に延びる溝、突起、または小突起を含んでよく、タブ74、76の内側および中に延びる凹部またはくぼみを含んでよく、タブ74、76の表面積を増加させると共に周囲環境に露出する他のタイプの機構を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フィルム、追加層、またはグリップおよび/または熱放散を支援する材料など、熱放散またはグリップを支援する追加の材料をタブ74、76に適用してもよい。
【0030】
特に図4を参照すると、前部封止プロファイル84は密閉システム44の前側面70に配置され、後部封止プロファイル86は密閉システム44の後側面72に配置され、従って、前部封止プロファイル84および後部封止プロファイル86は、密閉システム44の内側98の対向部分に沿って延びる。図示されるように、前部封止プロファイル84は雄型密閉要素100を含み、後部封止プロファイル86は雌型密閉要素102を含み、これらはそれぞれ密閉システム44の前側面70および後側面72と一体である。雄型密閉要素100はパウチ40の封止構造から内方に延びる一方、雌型密閉要素102は後部封止ストリップ82内に定義される空洞を含む。雄型密閉要素100と雌型密閉要素102は相互に位置合わせされている。前部封止プロファイル84および後部封止プロファイル86の特定の態様については、図15A図17Bを参照してより詳細に説明する。
【0031】
さらに図4を参照すると、パウチ40は、周縁50を通って延びる長手方向軸または平面106と、長手方向平面106を通って直交して延びる水平軸または水平平面108とを定義する。密閉システム44の前側面70の高さ110、密閉システム44の後側面72の高さ112、本体42の高さ114、およびパウチ40の高さ116を含む、パウチ40の様々な寸法が示されている。高さ110、112、114、116のそれぞれは、長手方向平面106に対して平行な線に沿って測定される。密閉システム44の幅120および本体42の幅122が示されており、これらはそれぞれ密閉システム44および本体42の最大幅の測定値を定義する。幅120、122はパウチ40の最も広い点で示されており、したがって、開いた構成におけるパウチ40の最も広い幅を定義するが、「幅」および「高さ」という用語は、パウチ40のそれぞれの要素に沿った任意の点における高さとして解釈されるべきである。
【0032】
図5および図6は、本明細書に開示される密閉システム44および本体42を有するパウチ130の別の実施形態を示す。図7および図8は、本明細書に開示される密閉システム44および本体42を有するパウチ132の画像を示す。パウチ130およびパウチ132は、図1図4に関して上述したパウチ40と同様の要素および符号を含む。パウチ40、130、132の本体42および密閉システム44は、様々な高さ110、112、114、116および幅120、122を有するが、これらの違いは、容器60の特定の容量およびパウチ130、132のプロファイル、および、容器60に入れることができる食品または他の材料に所望の量に関連する。しかしながら、パウチ40、130、132の本体42と密閉システム44との間の様々な寸法関係は、以下の範囲内で変化し得る。
【0033】
密閉システム44の前側面70の高さ110は、密閉システム44の後側面72の高さ112の約50%と約95%の間、または、密閉システム44の後側面72の高さの約60%と約85%の間、または、密閉システム44の後側面72の高さ112の約70%と約80%の間であってよい。さらに、密閉システム44の前側面70の高さ110は、本体42の高さ114の約5%と約30%の間、または、本体42の高さ114の約10%と約25%の間、または、本体42の高さ114の約12%と約15%の間であってよい。前側面70の高さ110は、パウチ40の高さ116の約2%と約30%の間、または、パウチ40の高さ116の約5%と約25%の間、または、パウチ40の高さ116の約7%と約15%の間であってよい。密閉システム44の幅120は、本体42の幅122の約100%と約140%の間、または、本体42の幅122の約110%と約130%の間、または、本体42の幅122の約115%と約120%の間であってよい。
【0034】
図9図12は、本明細書に開示される密閉システム44を有する容器140の第1の実施形態の図を示す。容器140の密閉システム44は、上述のパウチ40、130、132の密閉システム44と同様の要素および符号を含み、容器140の本体42も同様の要素および符号を含むが、前壁46および後壁48に接続される底壁142を含むようにさらに改変されている。その結果、容器140は、周縁部50に沿って互いに接続された前壁46、後壁48、および底壁142を含む。
【0035】
そのために、周縁50は第4の分岐を含み、前壁46と底壁142との間、および、後壁48と底壁142との間の交差点を定義する。底壁142はわずかに凹んでおり、容器のリザーバ(reservoir)144内にわずかに上向きに曲がっている。図12の断面図に示すように、複数のナビン(nubbin)または複数の突起146は、載置面(図示せず)と係合するために底壁142から下方に延びている。したがって、容器140は載置面(図示せず)上に載置することができ、突起146は載置面上に載置されるときの容器140の水平方向の移動を実質的に防止する。図13および14は、本明細書に開示される密閉システム44を有し、図9図12に関して上述したことと同様に構成された本体42を含む別の容器148を示す。したがって、図9図12に関して上述したように、同様の要素および符号が図13および図14に適用される。さらに、パウチ40、130、132に関して上述した高さ110、112、114、116および幅120、122、ならびにそれらの間の関係は、容器140、148にも適用される。
【0036】
ここで図15Aを参照すると、図1図14の密閉システム44の後部封止プロファイル86の詳細図が示されている。特に、図15Aおよび16Aの詳細図は、図4のパウチ40に関して示されている。後部封止プロファイル86は、ベース部分150、上部アーム152および下部アーム154を備え、これらは互いに間隔を置いて配置され、ベース部分150から互いに向かって延びている。後部封止プロファイル86は、さらに、雄型密閉要素100を受け入れるように構成された空洞156を定義し、丸みを帯びた内側コーナー158と球根状の外側コーナー160を有する三角形の断面を定義する。雌型密閉要素102は、長手方向中心面または中心線162に関して対称であるが、別の非対称の実施形態であってもよい。上部アーム152および下部アーム154は、後部封止プロファイル86と一体であり、そこから外側に延びる。上部アーム152および下部アーム154は、空洞156内への開口164を定義し、その中に雄型密閉要素100のヘッド部が挿入されてパウチ40、130、132または容器140、148を封止する。開口164は、上部アーム152と下部アーム154の遠位端166の間に定義される。上部アーム152および下部アーム154は、雄型密閉要素100が空洞156に挿入されるか、空洞156から取り外されるときに、内側または外側に偏向することができる。
【0037】
さらに図15Aを参照すると、雌型密閉要素102は高さ170および厚さ172をさらに定義し、空洞156は高さ174および厚さ176を定義し、開口164は高さ178を定義する。ベース部分150は、内側部分180と外側部分182を含む。内側部分180は、長手方向中心線162を通って、空洞156を定義する表面に沿って最内点186を通って垂直に延びる垂直線または平面184によって定義される。したがって、内側部分180は空洞156全体を含むが、外側部分182は空洞156のいかなる部分も含まない。内側部分180は、中心線162に対して平行な方向に測定される厚さ190をさらに定義し、外側部分182は中心線162に対して平行な方向に測定される厚さ192を定義する。
【0038】
外側部分182の厚さ192は、約3.0ミリメートル(mm)と約6.0mmの間、または、約3.5mmと約5.5mmの間、または、約4.0mmと約5.5mmの間である。いくつかの実施形態では、雄型密閉要素100は、約7.0mm未満、または、約6.5mm未満、または、約6.0mm未満、または、約5.5mm未満、または、約5.0mm未満、または、約4.5mm、または、約4.0mm未満、または、約3.5mm未満、または、約3.0mm未満、または、約2.5mm未満、または、約2.0mm未満の厚さを定義する。
【0039】
図16Aは、図1図14の密閉システム44の雄型密閉要素100の詳細図である。雄型密閉要素100は、雄型密閉システム44から外側に延びてヘッド部分202に結合するステム部分200を備える。ヘッド部分202は、三角形の構成で配置された外側コーナー204および内側コーナー206を定義する。ヘッド部分202およびステム部分200は、雄型密閉システム44と一体の構成要素である。雄型密閉システム44は、高さ210を定義する肥厚領域208を定義する。雄型密閉要素100は高さ212および厚さ214を定義し、雄型密閉要素100のヘッド部分202は高さ216および厚さ218を定義し、ステム部分200は高さ220および厚さ222を定義し、肥厚領域208は厚さ224を定義する。
【0040】
再び図15Aを参照すると、外側部分182の厚さ192は、内側部分180の厚さ190の約20%と約180%の間、または、内側部分180の厚さ190の約50%と約150%の間、または、内側部分180の厚さ190の約80%と約120%との間である。いくつかの実施形態では、厚さ192は、内側部分180の厚さ190の少なくとも20%、または、少なくとも30%、または、少なくとも40%、または、少なくとも50%、または、少なくとも60%、または、少なくとも70%、または、少なくとも80%、または、少なくとも90%、または、少なくとも100%、または、少なくとも110%、または、少なくとも120%、または、少なくとも130%、または、少なくとも140%、または、少なくとも150%、または、少なくとも160%、または、少なくとも170%、または、少なくとも180%、または、少なくとも190%、または、少なくとも200%、または、少なくとも250%、または、少なくとも300%、または、少なくとも350%、または、内側部分180の厚さ190の少なくとも400%である。外側部分182の厚さ192は、雌型密閉要素102の厚さ172の約20%お約80%の間、または、雌型密閉要素102の厚さ172の約30%と約70%の間、または、雌型密閉要素102の厚さ172の約40%と約60%の間である。
【0041】
さらに図15Aを参照すると、空洞156は、それぞれ、上部アーム152および下部アーム154の内面を定義する内面226a、226bによって、少なくとも部分的に定義される。内面226a、226bはまた、コーナー158を部分的に定義する。内面226a、226bは、これらの面が雄型密閉要素100の一部と整列して封止を強化するように、封止面として定義されてよい。空洞156はまた、雄型密閉要素100のプロファイルを少なくとも部分的に定義する側面228a、228bによって少なくとも部分的に定義され、すなわち、側面228a、228bは内面226a、226bとの交点から平面162に向かって内側に傾斜している。最後に、外面232は空洞156の最内表面を定義し、本実施形態では、外面232は球状の外側コーナー160を定義する。本実施形態では、外面232は雄型密閉要素100のプロファイルに従わず、さまざまな構成で配置されてよい。他の実施形態では、図15B、16Bおよび17Bに関して以下で説明するように、外面232、側面228a、および側面228bのうちの1つまたは複数が雄型密閉要素100のプロファイルに従わなくてもよい。本実施形態では、対応するプロファイル部分に従わない表面は、それぞれの表面を定義する異なる形状または曲率を有する、すなわち、それらは互いに鏡映しないか、互いに実質的に一致するプロファイルを有してもよい。
【0042】
再び図16Aを参照すると、ヘッド構成要素202の高さ216は、ステム200の高さ220よりも大きい。さらに、肥厚領域208の厚さ224は、雄型密閉要素100の厚さ214の約10%と約60%の間、または、雄型密閉要素100の厚さ214の約20%と約50%の間であり、または、雄型密閉要素100の厚さ214の少なくとも10%、または、少なくとも20%、または、少なくとも30%、または、少なくとも40%、または、少なくとも50%である。さらに、後壁48の厚さ230は、肥厚領域208の厚さ224の約20%と約80%の間、または、肥厚領域208の厚さ224の約30%と約70%の間、または、肥厚領域208の厚さ224の約40%と約60%の間、または、肥厚領域208の厚さ224の約50%である。
【0043】
図15Aおよび図16Aを組み合わせて参照すると、ステム200の高さ220は、開口164の高さ178の約100%と約500%の間、または、開口164の高さ178の約150%と約400%の間、または、開口164の高さ178の約200%と約300%の間、または、少なくとも100%、または、少なくとも125%、または、少なくとも150%、または、少なくとも175%、または、少なくとも200%、または、少なくとも250%、または、少なくとも300%、または、少なくとも350%、または、少なくとも400%、または、開口164の高さ178の少なくとも450%である。図17Aは、閉じた構成における図15Aおよび図16Aの第1および第2のプロファイル84、86の詳細図である。閉じた構成では、密閉システム44は総厚234を定義する。図15Aおよび図17Aを参照すると、外側部分182の厚さ192は、総厚234の約10%と約90%との間、総厚234の約20%から約80%の間、または、総厚234の約30%と約70%の間、または、総厚234の約35%と約50%の間、または、総厚保234の少なくとも10%、または、少なくとも20%、または、少なくとも30%、または、少なくとも40%、または、少なくとも50%、または、少なくとも60%、または、少なくとも70%である。
【0044】
さらに、いくつかの実施形態では、肥厚領域208の厚さ224は、密閉システム44の総厚234の35%未満、または、密閉システム44の総厚234の30%未満、または、密閉システム44の総厚234の25%未満、または、密閉システム44の総厚234の20%未満である。いくつかの実施形態では、ステム200の高さ220は、雌型密閉要素102の高さ170の約10%と約50%の間、または、雌型密閉要素102の高さ170の約20%と約40%の間、または、雌型密閉要素102の高さ170の約25%と約35%の間、または、雌型密閉要素102の高さ170の50%未満、または、40%未満、または、30%未満、または、20%未満である。
【0045】
試験(testing)を通じて、外側部分182の厚さ192が雌型密閉要素102の厚さ172の少なくとも30%である場合に、強化された封止構造が達成されることが判明している。雌型密閉要素102の厚さ172が雌型密閉要素102の厚さ172の80%までの試験(testing)を通じて、望ましい結果が達成された。外側部分182の厚さ192がより厚い場合、中心線または平面162に沿って後方に偏向するために雌型密閉要素102のベース部分150に衝撃を与えることなく、上部アーム152および下部アーム154が内外方向に撓むことを可能にする雌型密閉要素102の剛性が達成される。
【0046】
さらに、開口164の高さ178と少なくとも同じ高さ220を有するステム200を有することにより、密閉システム44の密閉性が向上することが試験(testing)を通じて確認されている。そのために、開口164はステム200よりも小さいことが好ましい。密閉システム44を開閉するためには、約3ポンドの力(lbf)、すなわち、13.3ニュートン(N)、と約10ポンド(44.5N)の間の力を必要とすることが好ましい。いくつかの実施形態では、約3ポンド(13.3N)と約20ポンド(89.0N)の間、または、約5ポンド(22.2N)と約15ポンド(66.7N)の間、または、約7ポンド(31.1N)と約12ポンド(53.4N)の間の力が必要である。密閉システム44は、パウチまたは容器が逆さまになっているときに、水で満たされた容器60の3/4の体積を保持できる場合に使用するのが望ましいと一般に考えられる。この特徴は、雌型密閉要素102のアーム152、154および雄型ヘッド部分202の丸いコーナー206の設計によって達成される。ヘッド部分202の外側コーナー204は、閉じた構成にあるときに内容物がパウチまたは容器から落ちるのに必要な力を制御し、一方、ヘッド部分202の内側コーナー206は、密閉システム44を開閉するのに必要な力を制御する。
【0047】
ここで図15B、16Bおよび17Bを参照すると、封止構造の第2の構成が示されており、雄型密閉要素100は図16Aの雄型密閉要素100と同一であるが、雌型密閉要素102は、図15Aおよび図17Aに示すようなプロファイルよりはむしろ丸みを帯びた長方形の断面を定義する空洞156を含む。図15Bを参照すると、上部アーム152および下部アーム154は空洞156内への開口164を定義し、その中に雄型密閉要素100のヘッド部が挿入されてパウチ40、130、132または容器140、148を封止する。開口164は、図15Aに関して上述した方法と同様の方法で、上部アーム152と下部アーム154の遠位端166の間に定義され、上部アーム152および下部アーム154は、雄型密閉要素100が空洞156に挿入または空洞156から取り外されるときに、内側または外側に偏向することができる。図15Bに示されるように、空洞156は図15Aの空洞よりも大きく、雄型密閉要素100の輪郭に従うプロファイルを定義しない。そのために、空洞156は様々な形状を定義することができ、雄型密閉要素100のプロファイルに従う必要はない。
【0048】
特に図15Bを参照すると、空洞156は、上部アーム152および下部アーム154のそれぞれの内面を定義する内面226a、226bによって少なくとも部分的に定義される。内面226a、226bはまた、コーナー158を部分的に定義する。上述のように、内面226a、226bは、強化されたシールを提供するために雄型密閉要素100の一部と位置合わせされるため、封止面として定義することができる。空洞156はまた、側面228a、228bによって少なくとも部分的に定義され、本実施形態では、側面228a、228bは、平面162に対して平行な方向に内面226a、226bから水平に延びる。空洞156の最内表面を定義する外表面232も示されている。本実施形態では、側面228a、228bは、雄型密閉要素100のプロファイルに従わない。
【0049】
本実施形態では、外面232は平面162に対して直角に配置されているが、外面232は湾曲していてよく、あるいは別の構成を定義してもよい。いくつかの実施形態では、より多くのまたはより少ない表面が含まれてもよい。例えば、空洞156は、内面226a、226bと、内面226a、226bの最も外側の点から延びるほぼ円形の外面(図示せず)とによって定義され得る。そのために、空洞156は、様々な断面を定義することができ、例えば、正方形、長方形、三角形、六角形などの形状とすることができる。いくつかの実施形態では、雄型密閉要素100を受け入れる複数の区画が形成されるように、空洞156を定義する様々な表面によって複数の空洞を定義することができる。いくつかの実施形態では、空洞156は、側面228a、228bによって定義されなくてよく、代わりに、内面226a、226bとの交点から延在する外面232のみ、例えば、円形または半円形の断面を定義し得る外面232のみ、を含んでもよい。
【0050】
上記は、雌型密閉要素102、すなわち外側部分182に沿って非対称に厚くなったプロファイルを含む強化された封止構造を提供し、これにより、雌型密閉要素102の内側部分180と外側部分182の両方が厚くならないように、材料を最小限に抑えることができる。これにより、より薄いプロファイルが作成され、ユーザーにとってより望ましいものとなり、より少ない材料を使用することで製造コスト効率が向上する。図17Aに示されるように、雄型密閉要素100が雌型密閉要素102に挿入されるとき、雄型密閉要素100の挿入によって、雌型密閉要素102のアーム152、154が屈曲して開く曲げ力が生じるという機能上の利点もまた達成される。この撓みにより、ベース部分150の外側部分182が曲がり、中心線162に沿って後方に枢動し、V字形を形成する。外側部分182の十分な厚さ192がないと、ユーザーが雌型密閉要素102を押し戻して旋回させて閉じる必要があるため、閉じるステップが失敗するか、ユーザーにとってより煩雑になる可能性があることが、試験(testing)を通じて判明している。さらに、ステム200の高さ220は、開口164の高さ178の少なくとも100%であり、これは、密閉システム44を適切に開閉するのに十分な密閉性と適切な弾性を提供する臨界限界であることがわかっている。これらの特徴は、単独でまたは組み合わせて、ユーザーに機能的利点を提供し、強化されたシールを提供する強化された密閉システム44を達成する。
【0051】
図18図20を参照すると、タブ74、76のうちの1つが詳細に示されている。タブ74、76のうちの一方のみが示されているが、図示のタブ74はタブ74、76の両方を表しており、以下の説明は上述のタブ74、76のそれぞれに適用されることを理解されたい。上述したように、タブ74、76は密閉システム44の両端に配置され、使用時にパウチ40、130、132または容器140、148を保持する際に最適化された機能をユーザーに提供する。タブ74、76は、パウチ40、130、132の本体42または容器140、148よりも速く冷却されるように設計されている。機構94はタブ74に沿って配置されており、タブ74に沿った表面積を増加させて、冷却を促進させること、および、タブ74、76を掴む(握る)ことの両方を支援する。望ましい冷却の程度は、溝のサイズと数を増減して総露出表面積を調整することによって調整してよい。
【0052】
機構94は垂直方向に示されているが、機構94は角度を付けてよく、平行にしてよく、交差してもよい。さらに、本実施形態では、機構94はタブ74、76から突起の形態で外側に延在しているが、タブ74、76に同様に凹部または溝を設けてよい。そのために、突出部、凹部、またはナビン(nubbin)のうちの1つまたは複数を設けてよい。さらに、いくつかの実施形態では、機構94は、タブ74、76内に延びる溝と組み合わせて、タブ74、76から外に延びるように設けられてよい。いくつかの実施形態では、左側タブ74に沿った機構94は、第1の構成、すなわち、図18図20に示される構成を定義することができる。また、右側タブ76に沿った機構94は、第1の構成とは異なる第2の構成、例えば、タブ74、76に沿った構成が異なること、を定義してよい。いくつかの実施形態では、機構94は、図18図20に示すように、タブ74、76の対向する第1および第2の側面236から延び、また他の実施形態では、機構94は、タブ74、76の周縁側238から延びてよい。機構94のうちの3つがタブ74の側面236のそれぞれから延びるように示されているが、機構94は対向する側面236のうちの1つのみから延びてもよい。
【0053】
特に図19を参照すると、タブ74は、高さ240および幅242を定義する。高さ240は、約10mmと約40mmの間、または、約15mmと約30mmの間、または、約20mmと約30mmの間、または、約24mmである。いくつかの実施形態では、幅242は、約5mmと約30mmの間、または、約10mmと約25mmの間、または、約15mmと約20mmの間、または、約18mmである。図20を参照すると、タブ74は厚さ244を定義する。タブ74の厚さ244は、約0.5mmと約11.0mmの間、または、約3.0mmと約9.0mmの間、または、約4.0mmと約7.0mmの間、または、約6.0mmである。機構94のそれぞれは、厚さ246および幅248を定義し、本実施形態ではこれらは同一である。しかしながら、機構94は、様々な厚さを定義してよく、代替構成で配置してもよい。本実施形態では、機構94の厚さ246は、約0.1mmと約1.0mmの間、または約0.3mmと約0.7mmの間、または約0.5mmである。さらに、幅248は、約0.2mmと約2.0mmの間、または、約0.8mmと約1.4mmの間、または、約1.2mmである。
【0054】
図21図23を参照すると、上述のタブ74、76と同様の別のタブ250が示されている。タブ250は、複数の穴または開口252を含み、複数の穴または開口252が周囲の大気にさらされるタブ250の表面積を増加させるため、冷却(cooling)が強化される。望ましい冷却の程度は、開口の数を増減して総露出表面積を調整することによって調整することができる。機構94がさらに含まれ、その結果、上述の利点がもたらされる。いくつかの実施形態では、タブ250は、凸状の機構94および複数の開口252を含む。開口252は、約0.5ミリメートル(mm)と約4.5mmの間、または、約1.0mmと約3.0mmの間、または、約1.5mm、の直径254を定義してよい。いくつかの実施形態では、タブ250は、3個~18個の開口252、または、5個~16個の開口252、または、8個~14個の開口252、または、11個の開口部252を有してもよい。いくつかの実施形態では、機構94は、湾曲した部分、例えば、凹面または凸面、および、角度がついた、面取りされた、反り返った、または、平面状の他の部分を定義してよい。
【0055】
さらに、当業者に理解されるように、本技術は、あらゆる種類のバッグ、パウチ、パッケージ、および、他の様々な保存容器、例えば、スナック、サンドイッチ、クォート、およびガロンサイズのバッグに適用可能である。本発明の技術は、二重ジッパー、複数のジッパー、または他のタイプの密閉機構を有するバッグにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本明細書に記載の密閉システムは、再使用可能であると共に、エンドユーザーが封止および開封可能であると同時に強化された封止能力を有する封止システムを含む、有益な容器またはパウチを提供する。
【0057】
上記の説明を考慮すれば、当業者は多くの変更が可能であることは、明らかであろう。したがって、この説明は例示としてのみ解釈されるべきであり、当業者が本開示を作成および使用し、それを実行する最良のモードを教示できるようにする目的で提示されている。アプリケーションの範囲内にあるすべての変更に対する独占的権利は留保される。すべての特許および出版物は参照により組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2023-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
厚い領域から延びる雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記中心線に平行な方向に測定した前記厚い領域の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した閉じた構成における前記密閉システムの総厚の35%未満である、
容器またはパウチ。
【請求項2】
前記厚い領域の厚さは、前記密閉システムの総厚の30%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項3】
前記厚い領域の厚さは、前記密閉システムの総厚の25%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項4】
前記厚い領域の厚さは、前記密閉システムの総厚の20%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項5】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項6】
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも高い高さを定義し、
前記雌型密閉要素は前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも100%である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項7】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも125%である、請求項6に記載の容器またはパウチ。
【請求項8】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項6に記載の容器またはパウチ。
【請求項9】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
厚い領域から延びる雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記中心線に垂直な方向で測定したステムの高さは、前記中心線に垂直な方向で測定した前記雌型密閉要素の高さの約10%と約50%の間である、
容器またはパウチ。
【請求項10】
前記中心線は前記空洞を通って延び、
前記後側面は、前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備え、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項11】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である、請求項10に記載の容器またはパウチ。
【請求項12】
前記ステムの高さは、前記雌型密閉の高さの約20%と40%の間である、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項13】
前記ステムの高さは、前記雌型密閉の高さの約35%未満である、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項14】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項9に記載の容器またはパウチ。
【請求項15】
前記左側タブ及び前記右側タブは、突起又は溝のうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の容器又はパウチ。
【請求項16】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
厚い領域から延び、ステムおよび前記ステムから延びるヘッド部分とを備える雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記外側部分の厚さは、3.0ミリメートル(mm)と6mmとの間の厚さを定義し、前記雄型密閉要素は3.5mm未満の厚さを定義する、
容器またはパウチ。
【請求項17】
前記雄型密閉要素は、3.0mm未満の厚さを定義する、請求項16に記載の容器またはパウチ。
【請求項18】
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項17に記載の容器またはパウチ。
【請求項19】
側タブおよび側タブのそれぞれは、複数の溝または突起を含む、請求項16に記載の容器またはパウチ。
【請求項20】
側タブおよび側タブのそれぞれは、複数の開口を含む、請求項16に記載の容器またはパウチ。
【請求項21】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
ステムおよび前記ステムから延びるヘッド部分とを備える雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記雌型密閉要素は、前記中心線が前記空洞を通って延びる前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は前記中心線に垂直な方向で測定した高さを定義し、
前記中心線に垂直な方向で測定した前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも125%であり、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、
容器またはパウチ。
【請求項22】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項23】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも40%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項24】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも50%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項25】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項26】
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも高い高さを定義する、
請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項27】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも175%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項28】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項21に記載の容器またはパウチ。
【請求項29】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含む、密閉システムと、を含み、
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも大きい高さを定義し、
前記雌型密閉要素は、前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも125%である、
容器またはパウチ。
【請求項30】
中心線が前記空洞を通って延び、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備え、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項31】
前記外側部分の厚さは、前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも30%である、請求項30に記載の容器またはパウチ。
【請求項32】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項33】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項29に記載の容器またはパウチ。
【請求項34】
前記左側タブ及び前記右側タブは、突起又は溝のうち少なくとも1つを含む、請求項33に記載の容器又はパウチ。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
厚い領域から延びる雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞への開口を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを含み、
前記中心線に平行な方向に測定した前記前壁の厚さは、前記厚い領域の厚さの約30%と約70%の間である、
容器またはパウチ。
【請求項2】
前記中心線に平行な方向に測定した前記厚い領域の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した閉じた構成における前記密閉システムの総厚の35%未満である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項3】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項4】
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも高い高さを定義し、
前記雌型密閉要素は前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも125%である、請求項1に記載の容器またはパウチ。
【請求項5】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項に記載の容器またはパウチ。
【請求項6】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
厚い領域から延びる雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含み、中心線が前記空洞を通って延びる、密閉システムと、を含み、
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記中心線に垂直な方向で測定したステムの高さは、前記中心線に垂直な方向で測定した前記雌型密閉要素の高さの約10%と約50%の間である、
容器またはパウチ。
【請求項7】
記後側面は、前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備え、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項に記載の容器またはパウチ。
【請求項8】
前記ステムの高さは、前記雌型密閉要素の高さの約20%と40%の間である、請求項に記載の容器またはパウチ。
【請求項9】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項に記載の容器またはパウチ。
【請求項10】
前記左側タブ及び前記右側タブは、突起又は溝のうち少なくとも1つを含む、請求項に記載の容器又はパウチ。
【請求項11】
完全にエラストマーから作られた容器またはパウチであって、
前壁と、周縁に沿って前記前壁に接続されている後壁とを備える本体と、
雄型密閉要素を含む前部封止プロファイルを有する前側面と、雌型密閉要素を含む後部封止プロファイルを有すると共に空洞を定義する後側面とを含む、密閉システムと、を含み、
前記雄型密閉要素は、ステムと、前記ステムから延びるヘッド部分とを備え、
前記ヘッド部分は、前記ステムの高さよりも大きい高さを定義し、
前記雌型密閉要素は、前記空洞への開口を定義する複数のアームを含み、前記開口は高さを定義し、
前記ステムの高さは前記開口の高さの少なくとも125%である、
容器またはパウチ。
【請求項12】
中心線が前記空洞を通って延び、
前記後側面は前記空洞全体を含む内側部分と外側部分とを備え、
前記中心線に平行な方向に測定した前記外側部分の厚さは、前記中心線に平行な方向に測定した前記雌型密閉要素の総厚の少なくとも20%である、請求項11に記載の容器またはパウチ。
【請求項13】
前記ステムの高さは、前記開口の高さの少なくとも150%である、請求項11に記載の容器またはパウチ。
【請求項14】
前記密閉システムは、外側方向に延びる左側タブと右側タブをさらに含む、請求項11に記載の容器またはパウチ。
【請求項15】
前記左側タブ及び前記右側タブは、突起又は溝のうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の容器又はパウチ。
【国際調査報告】