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特表2024-521532第1のピストンと第2のピストンとを含むインジェクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】第1のピストンと第2のピストンとを含むインジェクタ
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/16 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
A61F2/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578926
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 EP2022066976
(87)【国際公開番号】W WO2023274800
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】102021116615.2
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506085066
【氏名又は名称】カール・ツアイス・メディテック・アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ケルプ,マーティン
(72)【発明者】
【氏名】リンマン,アルフレート
(72)【発明者】
【氏名】モイン,ハディ
(72)【発明者】
【氏名】ダム,ニクラス
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA25
4C097BB01
4C097BB04
4C097MM09
4C097SA10
(57)【要約】
本発明は、インジェクタ(1)であって、開口部(7)を有するインジェクタ先端(6)と、開口部から離れて面する近位端(23)とを有するインジェクタ本体(2)、開口部の方に向けられ、及び眼内レンズと接触し、且つそれを変位させるように設計された第1のピストン(8)、近位端の領域内に配置され、且つインジェクタの外から操作可能であるように設計された第2のピストン(9)であって、第1のピストン及び第2のピストンは、それぞれインジェクタ本体内でインジェクタのインジェクタ軸(27)に沿って長手方向に変位可能に配置され、ピストン(8、9)が互いに対して長手方向に変位可能である非結合状態であるか、又はピストンがインジェクタ軸の方向に互いに強固に結合される結合状態であるかのいずれかである、第2のピストン(9)を含み、及びインジェクタ本体の遠位領域(21)内に配置されるハンドル(29)であって、インジェクタの外から操作可能であるように設計され、且つ第1のピストンに結合され、それにより、ピストンが非結合状態であるとき、第1のピストンは、ハンドルを移動させることにより、開口部に向けて且つ第2のピストンに対して変位され得、それにより、ピストンは、結合状態にされ得、及び眼内レンズは、第1のピストンが眼内レンズと接触すると、第1のピストンにより、インジェクタ先端内で開口部に向けて変位され得る、ハンドル(29)も含むインジェクタ(1)に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼の水晶体嚢に眼内レンズ(5)を挿入するためのインジェクタであって、開口部(7)を有するインジェクタ先端(6)と、前記開口部(7)から離れて面する近位端(23)とを有するインジェクタ本体(2)と、前記開口部(7)の方に向けられ、及び前記眼内レンズ(5)と接触し、且つそれを変位させるように指定される第1のピストン(8)と、前記近位端(23)の領域内に配置され、且つ前記インジェクタ(1)の外から操作されることが可能であるように指定される第2のピストン(9)であって、前記第1のピストン(8)及び前記第2のピストン(9)は、それぞれの場合において、前記インジェクタ本体(2)内で前記インジェクタ(1)のインジェクタ軸(27)に沿って長手方向に変位可能であるように配置され、前記ピストン(8、9)が互いに対して長手方向に変位され得る非結合状態であるか、又は前記ピストン(8、9)が前記インジェクタ軸(27)の方向において一緒に強固に結合され、及び前記ピストン(8、9)の総長手方向範囲が前記非結合状態よりも大きい結合状態であるかのいずれかである、第2のピストン(9)と、前記インジェクタ本体(2)の遠位領域(21)内に配置されるハンドル(29)であって、前記インジェクタ(1)の外から操作され、且つ前記第1のピストン(8)に結合されることが可能であるように指定され、それにより、前記ピストン(8、9)が前記非結合状態であるとき、前記第1のピストン(8)は、前記ハンドル(29)を移動させることにより、前記開口部(7)に向けて且つ前記第2のピストン(9)に対して変位可能であり、それにより、前記ピストン(8、9)は、前記結合状態にされ得、及び前記第1のピストン(8)と前記眼内レンズ(5)との間の接触により、前記眼内レンズ(5)は、前記インジェクタ先端(6)内で前記開口部(7)に向けて移動され得る、ハンドル(29)とを含むインジェクタ。
【請求項2】
前記インジェクタ本体(2)は、インジェクタ本体クリアランス(10)を有し、前記ハンドル(29)は、前記インジェクタ本体クリアランス(10)を通して前記インジェクタ本体(2)の内部に延び、且つ前記第1のピストン(8)に直接結合される、請求項1に記載のインジェクタ。
【請求項3】
前記ハンドル(29)は、前記第1のピストン(8)に解放可能に結合される、請求項2に記載のインジェクタ。
【請求項4】
前記インジェクタ本体(2)上に長手方向に変位可能に配置され、且つ前記第1のピストン(8)に直接結合されるスライド(30)を有し、前記ハンドル(29)が前記近位端(23)から離れて変位されると、前記ハンドル(29)は、前記ハンドル(29)が前記スライド(30)によって前記第1のピストン(8)に間接的に結合されるように、前記スライド(30)を同伴するように指定される、請求項1に記載のインジェクタ。
【請求項5】
前記スライド(30)は、前記眼内レンズ(5)を保持するように指定されるレンズホルダ(18)を有し、前記ハンドル(29)が前記近位端(23)から離れて変位されるとき及び前記ハンドル(29)が前記スライド(30)を同伴する前に、前記ハンドル(29)は、前記眼内レンズ(5)を前記レンズホルダ(18)の外に変位させ、且つ前記眼内レンズ(5)を折り畳むように指定される、請求項4に記載のインジェクタ。
【請求項6】
前記スライド(30)は、前記第1のピストン(8)に解放可能に結合される、請求項4又は5に記載のインジェクタ。
【請求項7】
前記ハンドル(29)は、前記インジェクタ本体(2)が配置される内部空間を画定するキャップ(11)を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のインジェクタ。
【請求項8】
前記キャップ(11)は、前記インジェクタ本体(2)から前記インジェクタ軸(27)の前記方向に前記開口部(7)を越えて延びる、請求項7に記載のインジェクタ。
【請求項9】
前記キャップ(11)は、前記インジェクタ軸(27)に対して半径方向(33)に前記内部空間を画定するケーシング(31)と、前記インジェクタ軸(27)の前記方向において前記インジェクタ本体(2)の隣に配置され、且つ前記インジェクタ軸(27)の前記方向に前記内部空間を画定する端壁(32)とを有する、請求項8に記載のインジェクタ。
【請求項10】
前記第2のピストン(9)は、前記開口部(7)に面するその端部側にピストン開口部(26)を有し、前記ピストン開口部(26)により、前記第1のピストン(8)は、前記第2のピストン(9)の内部に延び、及び前記第1のピストン(8)は、前記非結合状態において、前記第2のピストン(9)に対して長手方向に変位可能であるように前記ピストン開口部(26)上に取り付けられる、請求項1~9のいずれか一項に記載のインジェクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼の水晶体嚢に眼内レンズを挿入するためのインジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
眼の白内障治療では、通常、眼の角膜に小さい切開のみを作成し、前記切開は、インジェクタの先端を、切開を通して眼内に挿入できるようにするために十分な大きさである。角膜に切開が作成されると、眼の水晶体は、例えば、超音波水晶体乳化吸引術によって粉砕され、その後、眼の水晶体嚢から吸引される。その後、眼内レンズが眼内に挿入される。このプロセスでは、眼内レンズは、インジェクタの先端に収まるように折り畳まれる。先端は、切開を通して水晶体嚢に挿入され、折り畳まれた眼内レンズは、インジェクタのピストンによって先端を通して水晶体嚢に押し込まれ、そこで眼内レンズが展開され、したがって本来の水晶体に置き換わる。インジェクタは、従来、手作業で水晶体嚢に挿入され、ピストンは、それを移動させるために手動で駆動されることが多い。したがって、インジェクタは、可能な限り操作が容易であることが望ましい。
【0003】
米国特許第9700407B2号明細書は、眼内レンズインジェクタを開示している。欧州特許出願公開第2340786A1号明細書は、眼内レンズを挿入するためのデバイスを開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、眼の水晶体嚢に眼内レンズを挿入するためのインジェクタであって、操作が容易なインジェクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
眼の水晶体嚢に眼内レンズを挿入するための本発明によるインジェクタは、開口部を有するインジェクタ先端と、開口部から離れて面する近位端とを有するインジェクタ本体と、開口部の方に向けられ、及び眼内レンズと接触し、且つそれを変位させるように指定される第1のピストンと、近位端の領域内に配置され、且つインジェクタの外から操作されることが可能であるように指定される第2のピストンであって、第1のピストン及び第2のピストンは、それぞれの場合において、インジェクタ本体内でインジェクタのインジェクタ軸に沿って長手方向に変位可能であるように配置され、ピストンが互いに対して長手方向に変位され得る非結合状態であるか、又はピストンがインジェクタ軸の方向において一緒に強固に結合され、及びピストンの総長手方向範囲が非結合状態よりも大きい結合状態であるかのいずれかである、第2のピストンとを含む。更に、本発明によるインジェクタは、インジェクタ本体の遠位領域内に配置されるハンドルであって、インジェクタの外から操作され、且つ第1のピストンに結合されることが可能であるように指定され、それにより、ピストンが非結合状態であるとき、第1のピストンは、ハンドルを移動させることにより、開口部に向けて且つ第2のピストンに対して変位可能であり、それにより、ピストンは、結合状態にされ得、及び第1のピストンと眼内レンズとの間の接触により、眼内レンズは、インジェクタ先端内で開口部に向けて移動され得る、ハンドルを有する。
【0006】
第1のピストンと第2のピストンとが結合状態になると直ちに、第2のピストンは、第2のピストンを開口部に向けて長手方向に変位させることによって操作される。結合状態における2つのピストンの強固な結合により、第1のピストンは、それに応じて連動して変位され、それにより眼内レンズをインジェクタ先端内で開口部に向けて更に移動させる。両方のピストンがそれらの末端位置に到達すると、眼内レンズは、開口部から出て、眼の水晶体嚢に挿入され得る。
【0007】
眼内レンズの移動動作が2つのピストンによって分割される点において、第2のピストンをその長手方向範囲の観点でより短く具現化することが有利に可能である。したがって、第2のピストンのストロークは、例えば、単一のピストンのみが設けられた従来のインジェクタのストロークよりも短い。したがって、本発明によるインジェクタは、その長手方向範囲をより短くすることができ、それにより、本発明によるインジェクタは、従来のインジェクタよりも操作が容易である。
【0008】
ハンドル及び第2のピストンの両方は、インジェクタの外から手動で操作されることが好ましい。ハンドルは、インジェクタ本体の遠位領域に位置し、第2のピストンは、インジェクタ本体の近位端の領域内に位置するため、ハンドルと第2のピストンとは、反対側から操作されることになる。これにより、ハンドルと第2のピストンとがインジェクタのほぼ同じ側から操作される場合のように、操作中にハンドル及び第2のピストンを誤って混同する可能性が低くなる。これにより、インジェクタを安全で誤操作のないものにする。
【0009】
インジェクタ本体の遠位領域は、ここでは、インジェクタ本体の第1の部分によって形成することができ、第1の部分は、開口部からインジェクタ軸の方向にインジェクタ本体の総長手方向範囲の最大50%だけ延びる。インジェクタ本体の近位領域は、インジェクタ本体の第2の部分によって形成され得、第2の部分は、近位端からインジェクタ軸の方向にインジェクタ本体の総長手方向範囲の最大50%だけ延びる。
【0010】
インジェクタ本体は、インジェクタ本体クリアランスを有し、ハンドルは、インジェクタ本体クリアランスを通してインジェクタ本体の内部に延び、且つ第1のピストンに直接結合されることが好ましい。ハンドルは、第1のピストンに取り外し可能に結合されることが特に好ましい。これにより、インジェクタの先端が眼の水晶体嚢に挿入される前に、ハンドルを残りのインジェクタから取り外すことが可能になる。したがって、インジェクタは、有利には、インジェクタ先端が水晶体嚢に挿入されるときに邪魔になる構成要素をインジェクタ本体の外側に有しない。ハンドルは、ハンドルによって第1のピストンと第2のピストンとが結合状態にされると取り外されることが想定される。第1のピストンは、ハンドルが係合するピストン溝を有することが特に好ましい。
【0011】
代わりに、インジェクタは、インジェクタ本体上に長手方向に変位可能に配置され、且つ第1のピストンに直接結合されるスライドを有し、ハンドルが近位端から離れて移動されると、ハンドルは、ハンドルがスライドによって第1のピストンに間接的に結合されるように、スライドを同伴するように指定されることが好ましい。本明細書では、スライドは、眼内レンズを保持するように指定されるレンズホルダを有し、ハンドルが近位端から離れて変位されるとき及びハンドルがスライドを同伴する前に、ハンドルは、眼内レンズをレンズホルダの外に変位させ、且つ前記眼内レンズを折り畳むように指定されることが特に好ましい。その結果、ハンドルは、第1のピストンを開口部に向けて変位させるように指定されるのみならず、眼内レンズを折り畳むように指定される。
【0012】
スライドは、第1のピストンに解放可能に結合されることが特に好ましい。これにより、インジェクタの先端が眼の水晶体嚢に挿入される前に、特にハンドルとともにスライドを残りのインジェクタから取り外すことが可能になる。その結果、インジェクタは、インジェクタ先端が水晶体嚢に挿入されるときに邪魔になる構成要素をインジェクタ本体の外側に有しない。スライド及び任意選択的にハンドルは、ハンドルによって第1のピストンと第2のピストンとが結合状態にされると取り外されることが意図される。第1のピストンは、スライドが係合するピストン溝を有することが好ましい。
【0013】
ハンドルは、インジェクタ本体が配置される内部空間を画定するキャップを有することが好ましい。キャップにより、ハンドルを片手で把持することが特に容易であり、第1のピストンを開口部の方向に移動させることが特に容易になる。キャップは、インジェクタ本体からインジェクタ軸の方向に開口部を越えて突出することが特に好ましい。キャップは、インジェクタ軸に対して半径方向に内部空間を画定するケーシングと、インジェクタ軸の方向においてインジェクタ本体の隣に配置され、且つインジェクタ軸の方向に内部空間を画定する端壁とを有することが特に好ましい。その結果、インジェクタ本体は、有利には、遠位領域において保護される。
【0014】
第2のピストンは、開口部に面するその端部側に好ましくはピストン開口部を有し、ピストン開口部により、第1のピストンは、第2のピストンの内部に延び、及び第1のピストンは、非結合状態において、第2のピストンに対して長手方向に変位可能であるようにピストン開口部上に取り付けられる。代わりに、第1のピストンは、開口部から離れて面するその端部側にピストン開口部を有し、第2のピストンは、ピストン開口部を通して第1のピストンの内部に延び、第2のピストンは、非結合状態において、第1のピストンに対して長手方向に変位可能であるようにピストン開口部上に取り付けられることも考えられる。ピストンは、伸縮自在であるように設計されることが好ましい。更に、ピストンは、インジェクタ軸に対して同軸に配置されることが好ましい。
【0015】
第2のピストンは、好ましくは、押し運動又はねじ運動により、開口部の方向において長手方向に変位されるように指定される。特に好ましくは、第2のピストンは、押し運動又はねじ運動が手動で行われるように、すなわちインジェクタが例えばモータを有しないように指定される。
【0016】
インジェクタは、眼内レンズを含むことが好ましい。眼内レンズは、インジェクタ本体内に配置され得る。レンズホルダが設けられる場合、眼内レンズは、代替的に、レンズホルダ内に配置され得る。
【0017】
第1のピストンは、ピストン突出部を有し、第2のピストンは、ピストンクリアランスを有することが好ましく、第1のピストンと第2のピストンとが非結合状態であるとき、ピストン突出部は、ピストンクリアランスの外に配置されるように指定され、第1のピストンが開口部に向けて移動すると、第1のピストンと第2のピストンとを結合状態にするようにピストンクリアランス内に係合するように指定される。これにより、第1のピストンと第2のピストンとを結合状態にすることを可能にする特に単純な構造を提供する。
【0018】
以下では、添付の概略図を参照して本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1の時点における、本発明によるインジェクタの第1の実施形態を上から見た長手方向断面図を示す。
図2】第2の時点における、図1の長手方向断面図を示す。
図3】第3の時点における、図1の長手方向断面図を示す。
図4】第1の時点における、本発明によるインジェクタの第2の実施形態の上から見た長手方向断面図を示す。
図5】第2の時点における、図4の長手方向断面図を示す。
図6】インジェクタの網掛けされていない構成要素が断面図で示されていない、第1の時点における、本発明によるインジェクタの第3の実施形態を上から見た長手方向断面図を示す。
図7】インジェクタの網掛けされていない構成要素が断面図で示されていない、図6に示されるような、第1の時点における、第3の実施形態を側面から見た長手方向断面図を示す。
図8】第2の時点における、図6の長手方向断面図を示す。
図9】第3の時点における、図6の長手方向断面図を示す。
図10】第4の時点における、図6の長手方向断面図を示す。
図11】インジェクタの第1のピストンと第2のピストンとが非結合状態である、図1の詳細Iの図を示す。
図12】第1のピストンと第2のピストンとが結合状態である、図2の詳細IIの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1図12から分かるように、眼の水晶体嚢に眼内レンズ5を挿入するためのインジェクタ1は、開口部7を有するインジェクタ先端6と、開口部7から離れて面する近位端23とを有するインジェクタ本体2と、開口部7の方に向けられ、及び眼内レンズ5と接触し、且つそれを移動させるように指定される第1のピストン8と、近位端23の領域内に配置され、且つインジェクタ1の外から操作されることが可能であるように指定される第2のピストン9とを有する。第1のピストン8及び第2のピストン9は、それぞれの場合において、インジェクタ本体2内でインジェクタ1のインジェクタ軸27に沿って長手方向に変位可能であるように配置され、ピストン8、9が互いに対して長手方向に変位され得る非結合状態であるか、又はピストン8、9がインジェクタ軸27の方向において一緒に強固に結合され、及びピストン8、9の総長手方向範囲が非結合状態よりも大きい結合状態であるかのいずれかである。更に、インジェクタ1は、インジェクタ本体2の遠位領域21内に配置されるハンドル29であって、インジェクタ1の外から操作され、且つ第1のピストン8に結合されることが可能であるように指定され、それにより、ピストン8、9が非結合状態であるとき、第1のピストン8は、ハンドル29を移動させることにより、開口部7に向けて且つ第2のピストン9に対して変位可能であり、それにより、ピストン8、9は、結合状態にされ得、及び第1のピストン8と眼内レンズ5との間の接触により、眼内レンズ5は、インジェクタ先端6内で開口部7に向けて移動され得る、ハンドル29を有する。
【0021】
本明細書中のインジェクタ本体2の遠位領域21は、インジェクタ本体2の第1の部分によって形成することができ、第1の部分は、開口部7からインジェクタ軸27の方向にインジェクタ本体2の総長手方向範囲の最大50%だけ延びる。本明細書中のインジェクタ本体2の近位領域22は、インジェクタ本体2の第2の部分によって形成することができ、第2の部分は、近位端23からインジェクタ軸27の方向にインジェクタ本体2の総長手方向範囲の最大50%だけ延びる。
【0022】
図1図6及び図8図10は、インジェクタ1が、インジェクタ本体2上に取り付けられ、インジェクタ本体2から外側に向かって突出し、近位端23とハンドル29との間にインジェクタ軸27の方向に配置されたインジェクタハンドル17を有し得ることを更に示す。
【0023】
図1図2図4及び図6図9は、ハンドル29が、インジェクタ本体2が配置される内部空間を画定するキャップ11を有し得ることを示す。キャップ11は、インジェクタ本体2からインジェクタ軸27の方向に開口部7を越えて突出することができる。キャップ11は、ケーシング31を有し得、ケーシング31は、インジェクタ軸27に対して半径方向33に内部空間を画定し、特に完全に周方向28に内部空間を画定し、すなわち、ケーシング31は、周方向28に途切れなく具現化される。周方向28及び半径方向33は、図1に例として示される。更に、キャップ11は、インジェクタ軸27の方向においてインジェクタ本体2の隣に配置され、インジェクタ軸27の方向に内部空間を画定する端壁32を有し得る。キャップ11は、端壁32から離れて面する配置された単一のキャップ開口部のみを有し得る。
【0024】
図1図12から分かるように、第2のピストン9は、開口部7に面するその端面にピストン開口部26を有し得、第1のピストン8は、ピストン開口部26を通して第2のピストン9の内部に延び、第1のピストン8は、第2のピストン9に対して長手方向に変位可能であるようにピストン開口部26上に非結合状態で取り付けられる。
【0025】
図1図3に示される本発明によるインジェクタ1の第1の実施形態並びに図4及び図5に示されるインジェクタ1の第2の実施形態において、インジェクタ本体2は、インジェクタ本体クリアランス10を有し、ハンドル29は、インジェクタ本体クリアランス10を通してインジェクタ本体2の内部に延び、第1のピストン8に直接結合される。ハンドル29が、ケーシング31を有するキャップ11を有する場合、キャップ11は、キャップ突出部16(図1図2及び図4を参照されたい)を有し得、キャップ突出部16は、ハンドル29の一部であり、ケーシング31から半径方向内向きに突出し、第1のピストン8と係合する。ハンドル29は、第1のピストン8に解放可能に結合され得る。この目的のために、第1のピストン8は、ハンドル29が係合するピストン溝12を有し得る。
【0026】
図1及び図4において、インジェクタ1は、第1の実施形態の第1の時点及び第2の実施形態の第1の時点における、第1のピストン8及び第2のピストン9の非結合状態において示されている。ハンドル29が、ここでは、例えばインジェクタハンドル17を片方の手で把持し、ハンドル29を別の手で把持し、両手を互いに離すことにより、近位端23から離れて変位される点で第1のピストン8と第2のピストン9とを結合状態にすることができる。これは、図2による第1の実施形態の第2の時点において示される。この場合、眼内レンズ5も開口部7の方向に変位させることができる。図1図5は、インジェクタ本体クリアランス10が、インジェクタ本体2によって形成された遠位端を有し得ることを示し、ハンドル29が近位端23から離れて変位されると、ハンドル29は、遠位端に衝突することができる(図2を参照されたい)。ハンドル29が、その後、近位端23から更に遠くに離されると、ピストン溝12内に配置されたハンドル29の部分が近位端23の方向に曲がることができ、したがってピストン溝12から排出され得る。その結果、ハンドル29は、第1のピストン8にもはや結合されず、したがってインジェクタ本体2から取り外すことができる。これは、第1の実施形態の第3の時点(図3を参照されたい)及び第2の実施形態の第2の時点(図5を参照されたい)で示されている。
【0027】
第1の実施形態の第3の時点(図3を参照されたい)及び第2の実施形態の第2の時点(図5を参照されたい)では、結合状態において、第2のピストン9は、開口部7の方向に変位され、その結果、第1のピストン8も開口部7の方向に変位される。このプロセスにおいて、第1のピストン8は、眼内レンズ5を、開口部7を通してインジェクタの外に変位させる。第1の実施形態の例として示されるように、第2のピストン9は、開口部7に向かう方向において、特に手動で及びモータなしで押し運動によって長手方向に変位されるように指定され得る。代わりに、第2の実施形態の例として示されるように、第2のピストン9は、開口部7に向かう方向において、特に手動で及びモータなしでねじ運動によって長手方向に変位されるように指定され得る。この目的のために、インジェクタ本体2は、雌ねじ24を有し得、第2のピストン9は、雄ねじ25を有し得、雌ねじ24は、雄ねじ25と係合する。
【0028】
図6図10は、第3の実施形態によるインジェクタ1が、インジェクタ本体2上に長手方向に変位可能であるように配置され、第1のピストン8に直接結合されるスライド30を有し得、ハンドル29が近位端23から離れる方向に変位されると、ハンドル29がスライド30を介して第1のピストン8に間接的に結合されるように、ハンドル29がスライド30を同伴するように指定されることを示す。スライド30は、眼内レンズ5を保持するように指定されるレンズホルダ18を有し得、ハンドル29が近位端23から離れて変位されるとき及びハンドル29がスライド30を同伴する前に、ハンドル29が眼内レンズ5をレンズホルダ18の外に変位させ、前記眼内レンズ5を折り畳むように指定される。この目的のために、ハンドル29は、折り畳み要素20を有し得、折り畳み要素20は、残りのハンドル29から突き出て、インジェクタ本体2内に突出し、眼内レンズ5をレンズホルダ18の外に変位させ、前記眼内レンズ5を折り畳むように指定される。スライド30及び折り畳み要素20は、図6図10の上からの図に示されており、インジェクタ1の他の全ての構成要素は、長手方向断面図に示されている。図6及び図7において、インジェクタ1は、眼内レンズ5がレンズホルダ18内に配置され、第1のピストン8と第2のピストン9とが非結合状態である第1の時点で示されている。ハンドル29が、ここでは、例えばインジェクタハンドル17を片方の手で把持し、ハンドル29を別の手で把持し、両手を互いに離すことにより、近位端23から離れて変位される点において、図8に示されるように、第2の時点でハンドル29がスライド30に衝突するまでハンドル29が変位される。図8から分かるように、眼内レンズ5は、レンズホルダ18から出され、折り畳み要素20の下方に位置付けられる。
【0029】
ここで、ハンドル29が近位端23から更に遠くに変位されると、ハンドル29がスライド30に衝突することにより、ハンドル29がスライド30を同伴する。このプロセスでは、第1のピストン8も開口部7の方向に変位され、それによりピストン8が眼内レンズ5と接触し、眼内レンズ5を開口部7の方向に変位させる。図6図10は、インジェクタ本体クリアランス10が、インジェクタ本体2によって形成された遠位端を有し得ることを示し、ハンドル29が近位端23から離れて変位されると、スライド30は、遠位端に衝突することができる(第3の時点におけるインジェクタ1を示す図9を参照されたい)。
【0030】
図5図9は、スライド30が第1のピストン8に解放可能に結合され得ることを示す。この目的のために、第1のピストン8は、スライド30が係合するピストン溝12を有し得る。特に、スライド30は、ピストン溝12に係合するスライドピン19を有し得る。ハンドル29が第3の時点後に近位端23から更に遠くに離れると、ピストン溝12上及び内に配置されたスライド30の部分が近位端23の方向に変形することができ、したがってピストン溝12から排出され得る。その結果、スライド30は、第1のピストン8にもはや結合されず、したがってハンドル29とともにインジェクタ本体2から取り外すことができる。これは、第4の時点(図10を参照されたい)で示されている。
【0031】
第4の時点(図10を参照されたい)では、結合状態において、第2のピストン9は、開口部7の方向に変位され、その結果、第1のピストン8も開口部7の方向に変位される。このプロセスにおいて、第1のピストン8は、眼内レンズ5を、開口部7を通してインジェクタの外に変位させる。第2のピストン9は、第3の実施形態にも示されているような押し運動又はねじ運動によって開口部7の方向に長手方向に変位されるように指定され得る。
【0032】
図11及び図12は、第1のピストン8がピストン突出部13aを有し得、第2のピストン9がピストンクリアランス14aを有し得ることを示し、第1のピストン8と第2のピストン9とが非結合状態(図11を参照されたい)にあるとき、ピストン突出部13aは、ピストンクリアランス14aの外に配置されるように指定され、第1のピストン8が開口部7に向けて変位すると、第1のピストン8と第2のピストン9とを結合状態(図12を参照されたい)にするために、ピストンクリアランス14a内に係合するように指定される。ピストンクリアランス14aは、第2のピストン9の側面に、半径方向33内側に組み込むことができる。ピストン突出部13aがピストンクリアランス14aの外に配置されるとき、ピストン突出部13aは、半径方向33内側の第2のピストン9のその側面に当接し、その結果、半径方向33に内向きに押され、したがって張力がかかる場合がある。第1のピストン8が開口部7に向けて変位されると、ピストン突出部13aは、ピストンクリアランス14aに入り、その結果、ピストン突出部13aにかかる張力が少なくとも小さくなる。図11及び図12は、第1のピストン8が更なるピストン突出部13bを有し得、第2のピストン9が更なるピストンクリアランス14bを有し得ることを更に示し、第1のピストン8と第2のピストン9とが非結合状態(図11を参照されたい)にあるとき、更なるピストン突出部13bは、更なるピストンクリアランス14bの外に配置されるように指定され、第1のピストン8が開口部7に向けて変位すると、第1のピストン8と第2のピストン9とを結合状態(図12を参照されたい)にするために、更なるピストンクリアランス14b内に係合するように指定される。
【0033】
図1図10は、インジェクタ1が眼内レンズ5を含み得ることを示す。眼内レンズ5は、各第1の時点でインジェクタ本体2及び/又はレンズホルダ18内に配置され得る。
【0034】
図1図10から分かるように、第2のピストン9は、その遠位端にピストンヘッド15を有し得る。ピストンヘッド15は、開口部7に向けた第2のピストンの移動を限定するためにインジェクタ本体2に衝突するように指定され得る。
【0035】
図6図10は、インジェクタ本体2が、第2のピストン9が長手方向に変位可能であるように取り付けられるシリンダ3と、眼内レンズ5の長手方向変位のために第1のピストン9が配置されるカートリッジ4とを有し得ることを示す。シリンダ3とカートリッジ4とは、互いに解放可能に結合され得る。
【符号の説明】
【0036】
1 インジェクタ
2 インジェクタ本体
3 シリンダ
4 カートリッジ
5 眼内レンズ
6 インジェクタ先端
7 開口部
8 第1のピストン
9 第2のピストン
10 インジェクタ本体クリアランス
11 キャップ
12 ピストン溝
13a ピストン突出部
13b 更なるピストン突出部
14a ピストンクリアランス
14b 更なるピストンクリアランス
15 ピストンヘッド
16 キャップ突出部
17 インジェクタハンドル
18 レンズホルダ
19 スライドピン
20 折り畳み要素
21 遠位領域
22 近位領域
23 近位端
24 雌ねじ
25 雄ねじ
26 ピストン開口部
27 インジェクタ軸
28 周方向
29 ハンドル
30 スライド
31 ケーシング
32 端壁
33 半径方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼の水晶体嚢に眼内レンズ(5)を挿入するためのインジェクタであって、開口部(7)を有するインジェクタ先端(6)と、前記開口部(7)から離れて面する近位端(23)とを有するインジェクタ本体(2)と、前記開口部(7)の方に向けられ、及び前記眼内レンズ(5)と接触し、且つそれを変位させるように指定される第1のピストン(8)と、前記近位端(23)の領域内に配置され、且つ前記インジェクタ(1)の外から操作されることが可能であるように指定される第2のピストン(9)であって、前記第1のピストン(8)及び前記第2のピストン(9)は、それぞれの場合において、前記インジェクタ本体(2)内で前記インジェクタ(1)のインジェクタ軸(27)に沿って長手方向に変位可能であるように配置され、前記ピストン(8、9)が互いに対して長手方向に変位され得る非結合状態であるか、又は前記ピストン(8、9)が前記インジェクタ軸(27)の方向において一緒に強固に結合され、及び前記ピストン(8、9)の総長手方向範囲が前記非結合状態よりも大きい結合状態であるかのいずれかである、第2のピストン(9)と、前記インジェクタ本体(2)の遠位領域(21)内に配置されるハンドル(29)であって、前記インジェクタ(1)の外から操作され、且つ前記第1のピストン(8)に結合されることが可能であるように指定され、それにより、前記ピストン(8、9)が前記非結合状態であるとき、前記第1のピストン(8)は、前記ハンドル(29)を移動させることにより、前記開口部(7)に向けて且つ前記第2のピストン(9)に対して変位可能であり、それにより、前記ピストン(8、9)は、前記結合状態にされ得、及び前記第1のピストン(8)と前記眼内レンズ(5)との間の接触により、前記眼内レンズ(5)は、前記インジェクタ先端(6)内で前記開口部(7)に向けて移動され得る、ハンドル(29)とを含むインジェクタ。
【請求項2】
前記インジェクタ本体(2)は、インジェクタ本体クリアランス(10)を有し、前記ハンドル(29)は、前記インジェクタ本体クリアランス(10)を通して前記インジェクタ本体(2)の内部に延び、且つ前記第1のピストン(8)に直接結合される、請求項1に記載のインジェクタ。
【請求項3】
前記ハンドル(29)は、前記第1のピストン(8)に解放可能に結合される、請求項2に記載のインジェクタ。
【請求項4】
前記インジェクタ本体(2)上に長手方向に変位可能に配置され、且つ前記第1のピストン(8)に直接結合されるスライド(30)を有し、前記ハンドル(29)が前記近位端(23)から離れて変位されると、前記ハンドル(29)は、前記ハンドル(29)が前記スライド(30)によって前記第1のピストン(8)に間接的に結合されるように、前記スライド(30)を同伴するように指定される、請求項1に記載のインジェクタ。
【請求項5】
前記スライド(30)は、前記眼内レンズ(5)を保持するように指定されるレンズホルダ(18)を有し、前記ハンドル(29)が前記近位端(23)から離れて変位されるとき及び前記ハンドル(29)が前記スライド(30)を同伴する前に、前記ハンドル(29)は、前記眼内レンズ(5)を前記レンズホルダ(18)の外に変位させ、且つ前記眼内レンズ(5)を折り畳むように指定される、請求項4に記載のインジェクタ。
【請求項6】
前記スライド(30)は、前記第1のピストン(8)に解放可能に結合される、請求項4又は5に記載のインジェクタ。
【請求項7】
前記ハンドル(29)は、前記インジェクタ本体(2)が配置される内部空間を画定するキャップ(11)を有する、請求項1~のいずれか一項に記載のインジェクタ。
【請求項8】
前記キャップ(11)は、前記インジェクタ本体(2)から前記インジェクタ軸(27)の前記方向に前記開口部(7)を越えて延びる、請求項7に記載のインジェクタ。
【請求項9】
前記キャップ(11)は、前記インジェクタ軸(27)に対して半径方向(33)に前記内部空間を画定するケーシング(31)と、前記インジェクタ軸(27)の前記方向において前記インジェクタ本体(2)の隣に配置され、且つ前記インジェクタ軸(27)の前記方向に前記内部空間を画定する端壁(32)とを有する、請求項8に記載のインジェクタ。
【請求項10】
前記第2のピストン(9)は、前記開口部(7)に面するその端部側にピストン開口部(26)を有し、前記ピストン開口部(26)により、前記第1のピストン(8)は、前記第2のピストン(9)の内部に延び、及び前記第1のピストン(8)は、前記非結合状態において、前記第2のピストン(9)に対して長手方向に変位可能であるように前記ピストン開口部(26)上に取り付けられる、請求項1~のいずれか一項に記載のインジェクタ。
【国際調査報告】