(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】チャンネル状態情報の送信方法、受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240524BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240524BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578998
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2022100576
(87)【国際公開番号】W WO2022268141
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110690582.0
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】劉 正宣
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA23
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本開示は、通信技術分野に関し、チャンネル状態情報の送信方法、受信方法及び装置を提供する。本開示の方法では、端末は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを含み、前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル状態情報の送信方法であって、
端末は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる、チャンネル状態情報の送信方法。
【請求項2】
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数1】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数2】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数3】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数4】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記端末が第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
前記端末が第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
前記端末が第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第3情報のサイズは、
【数5】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第4情報のサイズは、
【数6】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、さらに、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することを含み、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項17】
チャンネル状態情報の受信方法であって、
ネットワーク側機器は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる、チャンネル状態情報の受信方法。
【請求項18】
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ネットワーク側機器は、端末から送信される前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信すると、
前記方法は、さらに、
前記ネットワーク側機器は、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定することを含む
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる
請求項17に記載の方法。
【請求項21】
チャンネル状態情報の送信装置であって、
メモリ、送受信機及びプロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出すために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
前記送受信機は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを実行するために用いられ、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる、チャンネル状態情報の送信装置。
【請求項22】
チャンネル状態情報の送信装置であって、
第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するように構成される送信モジュールを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる、チャンネル状態情報の送信装置。
【請求項23】
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である
請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である
請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である
請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数7】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数8】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す
請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である
請求項22に記載の装置。
【請求項29】
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である
請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数9】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である
請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数10】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である
請求項29に記載の装置。
【請求項32】
第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される
請求項22に記載の装置。
【請求項33】
前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる
請求項22に記載の装置。
【請求項34】
前記第3情報のサイズは、
【数11】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである
請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記第4情報のサイズは、
【数12】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である
請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である
請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記装置は、さらに、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定するように構成される第1決定モジュールを含み、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む
請求項22に記載の装置。
【請求項38】
チャンネル状態情報の受信装置であって、
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出すために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
前記送受信機は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを実行するために用いられ、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる、チャンネル状態情報の受信装置。
【請求項39】
チャンネル状態情報の受信装置であって、
端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信するように構成される受信モジュールを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる、チャンネル状態情報の受信装置。
【請求項40】
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である
請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記装置は、
前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定するように構成される第2決定モジュールを含む
請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる
請求項39に記載の装置。
【請求項43】
プロセッサ可読記憶媒体であって、
前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1から16のいずれか1項に記載のチャンネル状態情報の送信方法、又は、請求項17から20のいずれか1項に記載のチャンネル状態情報の受信方法を実行させるために用いられる、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年06月22日に中国に提出された出願番号が202110690582.0である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、特にチャンネル状態情報の送信方法、受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ネットワーク側がデータ伝送の高精度プレコーディングをコンピューティングすることには、端末から非ゼロ係数及び非ゼロ係数の位置指示を報告する必要がある。ここで、非ゼロ係数及び非ゼロ係数の位置指示情報は、端末が報告する2部分を含むチャンネル状態情報(Channel State Information、CSI)中に付帯されて報告される。
【0004】
既存のCSIでは、サイズK1×Mvのビットマップ(bitmap)により、報告される各伝送層の非ゼロ係数の位置を指示し、ここで、K1は、結合係数行列の行数であり、Mvは、結合係数行列の列数である。しかしながら、これらの非ゼロ係数は、Mv列のうちの一部の列(又はK1行のうちの一部の行)内のみに位置する可能性がある。このような場合、依然としてK1×Mvのbitmapにより非ゼロ係数を指示すると、不要なオーバーヘッドがフィードバックされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、チャンネル状態情報の送信に不要なオーバーヘッドが発生する問題を解決するために、チャンネル状態情報の送信方法、受信方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の送信方法を提供し、前記方法は、
端末は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0007】
選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0008】
選択可能に、前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0009】
選択可能に、前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである。
【0010】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である。
【0011】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数1】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数2】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す。
【0012】
選択可能に、前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0013】
選択可能に、前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である。
【0014】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数3】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0015】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数4】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0016】
選択可能に、
前記端末が第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
前記端末が第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
前記端末が第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される。
【0017】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0018】
選択可能に、前記第3情報のサイズは、
【数5】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである。
【0019】
選択可能に、前記第4情報のサイズは、
【数6】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である。
【0020】
選択可能に、前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0021】
選択可能に、前記方法は、さらに、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することを含み、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、チャンネル状態情報の受信方法を提供し、前記方法は、
ネットワーク側機器は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0023】
選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0024】
選択可能に、前記ネットワーク側機器は、端末から送信される前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信すると、前記方法は、さらに、
前記ネットワーク側機器は、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定することを含む。
【0025】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0026】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の送信装置を提供し、前記装置は、
メモリ、送受信機及びプロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出すために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
前記送受信機は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを実行するために用いられ、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0027】
選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0028】
選択可能に、前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0029】
選択可能に、前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである。
【0030】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である。
【0031】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数7】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数8】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す。
【0032】
選択可能に、前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0033】
選択可能に、前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である。
【0034】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数9】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0035】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数10】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0036】
選択可能に、
第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される。
【0037】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0038】
選択可能に、前記第3情報のサイズは、
【数11】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである。
【0039】
選択可能に、前記第4情報のサイズは、
【数12】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である。
【0040】
選択可能に、前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0041】
選択可能に、前記プロセッサは、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することを実行するために用いられ、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の送信装置を提供し、前記装置は、
第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するように構成される送信モジュールを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0043】
選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0044】
選択可能に、前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0045】
選択可能に、前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである。
【0046】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である。
【0047】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数13】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数14】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す。
【0048】
選択可能に、前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0049】
選択可能に、前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である。
【0050】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数15】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0051】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数16】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0052】
選択可能に、
第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される。
【0053】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0054】
選択可能に、前記第3情報のサイズは、
【数17】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである。
【0055】
選択可能に、前記第4情報のサイズは、
【数18】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である。
【0056】
選択可能に、前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0057】
選択可能に、前記装置は、さらに、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定するように構成される第1決定モジュールを含み、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の受信装置を提供し、前記装置は、
メモリ、送受信機、プロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出すために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
前記送受信機は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを実行するために用いられ、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0059】
選択可能に、
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0060】
選択可能に、前記プロセッサは、
前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定することを実行するために用いられる。
【0061】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0062】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の受信装置を提供し、前記装置は、
端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信するように構成される受信モジュールを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0063】
選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0064】
選択可能に、前記装置は、
前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定するように構成される第2決定モジュールを含む。
【0065】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0066】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記チャンネル状態情報の送信方法又は上記チャンネル状態情報の受信方法を実行させるために用いられる。
【発明の効果】
【0067】
本開示の上記技術的解決手段は、少なくとも、以下の有益な効果を奏することができる。
本開示の実施例の上記技術的解決手段によれば、端末は、シーンのニーズに応じて第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを報告することにより、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】本開示の実施例に係る端末によって実行される方法のフロー概略図である。
【
図2】2層結合係数行列における非ゼロ係数概略図である(その一)。
【
図3】2層結合係数行列における非ゼロ係数概略図である(その二)。
【
図4】2層結合係数行列における非ゼロ係数概略図である(その三)。
【
図5】本開示の実施例に係るネットワーク側機器によって実行される方法のフロー概略図である。
【
図6】本開示の実施例の装置の構造ブロック図である(その一)。
【
図7】本開示の実施例の装置のモジュール概略図である(その一)。
【
図8】本開示の実施例の装置の構造ブロック図である(その二)。
【
図9】本開示の実施例の装置のモジュール概略図である(その二)。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本開示の実施例の技術的態様をより明確に説明するために、以上は、本開示の実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明した。明らかに、以上の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働性を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0070】
本開示の実施例では、関連オブジェクトの関連関係を記述する用語「及び/又は」は、3つの関係、例えば、A及び/又はBが存在し得ることを意味し、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在することを意味することができる。文字「/」は一般的に、前後の関連オブジェクトがORの関係であることを示す。
【0071】
本開示の実施例における「複数」という用語は、2つ以上を意味し、他の助数詞はそれと類似している。
【0072】
以下、本開示の実施例の図面に関連して、本開示の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。明らかに、説明した実施例は、本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施例は、本開示の保護の範囲に属する。
【0073】
本開示の実施例は、チャンネル状態情報の送信方法、受信方法及び装置を提供する。ここで、方法と装置は、同一の出願の構想に基づいており、方法と装置の問題解決の原理は似ているため、装置と方法の実施は相互に参照することができ、重複箇所の説明を省略する。
【0074】
なお、本開示の実施例では、ポート選択コードブック構造W=W1W2Wf
Hとなる。ここで、W1は、ポート選択行列であり、Wfは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、DFT)に基づく周波数領域基底ベクトル行列であり、W2は、該コードブックの結合係数行列である。ネットワーク側機器が該コードブック構造から対応するユーザのプレコーディング行列指示(Precoding Matrix Indicator、PMI)をコンピューティングすることには、少なくともW2における非ゼロ係数及び/又は非ゼロ係数に対応する位置が端末からフィードバックされる必要となる。
【0075】
ここで、結合係数行列W
2の行数K
1は、端末が選択したポート数を表し、列数M
vは、周波数領域基底ベクトルの数を表す。ある伝送層に対して、ネットワーク側機器は、プリセットパラメータβを端末に設定することで、端末からフィードバックされる非ゼロ係数の数が最大
【数19】
になるように端末を制御する。ここで、
【数20】
は、上向き整数操作を表す。選択可能に、異なる伝送層のK
1とM
vは、同じでも異なってもよい。
【0076】
該実施例では、結合係数行列は、複数のビームの対応係数が線形結合コンピューティングプレコーディングを経ったものである。ここで、複数のビームの対応係数をよりよく説明するために結合係数行列と命名するだけであり、その他の名称も本特許の保護範囲内にある。
【0077】
図1は、本開示の実施例に係るチャンネル状態情報の送信方法を示す。該方法は、ステップ101を含む。
【0078】
ステップ101では、端末は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信し、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0079】
このように、端末は、シーンのニーズに応じて第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを報告することにより、例えば、特定の伝送層の結合係数行列の非ゼロ係数位置指示のみ、又は伝送層の結合係数行列の特定対象の非ゼロ係数位置指示のみを報告するなどを実現し、それぞれの伝送層に対してK1×Mvのbitmapを報告して非ゼロ係数を指示することを回避し、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【0080】
例えば、端末は、前記第1指示情報及び前記第3指示情報を送信することができ、端末は、前記第1指示情報及び前記第2指示情報を送信することができ、端末は、前記第2指示情報及び前記第3指示情報を送信することができ、端末は、さらに、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報を送信することができる。
【0081】
選択可能に、
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0082】
ここで、非ゼロ係数のある列又は行とは、該列又は行における少なくとも1つの係数がゼロでないことを意味する。
【0083】
例えば、
【数21】
について、W
2は、3列(C
1、C
2、C
3)5行(R
1、R
2、R
3、R
4、R
5)の行列である。第1対象は、該結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、第1対象は、C
2となる。第1対象は、該結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、第1対象は、R
4となる。第1対象は、該結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、第1対象は、C
1及びC
3となる。第1対象は、該結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、第1対象は、R
1、R
2、R
3及びR
5となる。
【0084】
一方、第2対象について、選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0085】
つまり、第1対象は、結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、第2対象は、該結合係数行列における非ゼロ係数のある列となる。第1対象は、結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、第2対象は、該結合係数行列における非ゼロ係数のある行となる。そして、第1対象は、結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、第2対象も、該結合係数行列における非ゼロ係数のある列となる。第1対象は、結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、第2対象も、該結合係数行列における非ゼロ係数のある行となる。
【0086】
例えば、上記例示的な3列(C1、C2、C3)5行(R1、R2、R3、R4、R5)のW2について、第1対象がC2である場合、第2対象は、C1及びC3となる。第1対象がR4である場合、第2対象は、R1、R2、R3及びR5となる。第1対象がC1及びC3である場合、第2対象もC1及びC3となる。第1対象がR1、R2、R3及びR5である場合、第2対象もR1、R2、R3及びR5となる。
【0087】
また、L個の伝送層について、Lは、1以上の整数である。実施例では、選択可能に、前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0088】
ここで、第1指示情報とN1個の第1情報の関係については、集合と要素との関係に類似しており、第1指示情報は、該N1個の第1情報を介して伝送層の結合係数行列における第1対象を指示する。N1=Lである場合、L個の第1情報は、L個の伝送層に一対一で対応する。N1がL未満である場合、特定の伝送層の第1情報が指示されていない状況や、異なる伝送層が同じ第1情報を適用している状況などがある可能性がある。
【0089】
選択可能に、該実施例では、前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである。
【0090】
つまり、M
v=2である場合、対応する第1情報のサイズは、1ビットであり得る。つまり、第1情報のサイズは、
【数22】
bitsであるが、M
v=2の場合のみに限る。
【0091】
また、選択可能に、該実施例では、前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である。
【0092】
つまり、第1対象は、結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、第1対象は、結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、第1情報のサイズは、Mvによって決定されるものである。第1対象は、結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、第1対象は、結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、第1情報のサイズは、K1によって決定されるものである。
【0093】
該実施例では、結合係数行列は、第1次元と第2次元の2つの次元を有することが理解されるべきである。第1次元が列である場合、対応する第2次元は行となる。第1次元が行である場合、対応する第2次元は列となる。
【0094】
該実施例では、結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定される第1情報のサイズについて、選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数23】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数24】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す。
【0095】
ここで、
【数25】
は、Y
i=1,…,Xを順次に
【数26】
に代入して
【数27】
を算出すると、選択される最大ビット数である。ここで、
【数28】
は、XからY
iを選択する場合の必要なビット数を表す。例えば、X=5である場合、1~5を順次に
【数29】
に代入して
【数30】
をそれぞれ得る。この場合、
【数31】
となるため、第1情報のサイズは、7ビットとなる。
【0096】
このように、第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合について、第1情報のサイズは、Mvとなる。第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合について、第1情報のサイズは、K1となる。
【0097】
一方、第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合について、
第1情報のサイズは、
【数32】
となり、ここで、C
i=1,…,M
vである。
【0098】
第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合について、
第1情報のサイズは、
【数33】
となり、ここで、R
i=1,…,K
1である。
【0099】
また、第1指示情報と同様に、選択可能に、該実施例では、前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0100】
ここで、第2指示情報とN2個の第2情報の関係は、集合と要素の関係に類似しており、第2指示情報は、該N2個の第2情報を介して第2対象における非ゼロ係数の位置、又は結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示する。N2=Lである場合、L個の第2情報は、L個の伝送層に一対一で対応する。N2がL未満である場合、特定の伝送層の第2情報が指示されていない状況や、異なる伝送層が同じ第2情報を適用している状況などがある可能性がある。
【0101】
選択可能に、該実施例では、前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である。
【0102】
上記記載により、第1次元が列である場合、第2次元は行であり、第1次元が行である場合、第2次元は列であることが分かる。
【0103】
このように、第2情報のサイズが結合係数行列の第2次元上の次元数、及び第1対象の列数又は行数によって決定される場合、
第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの列であるとき、又は、第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある列であるとき、第2情報のサイズは、K1及びCによって決定されるものとなり、ここで、Cは、第1対象の列数であり、
第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの行であるとき、又は、第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある行であるとき、第2情報のサイズは、Mv及びRによって決定されるものとなり、ここで、Rは、第1対象の行数である。
【0104】
第2情報のサイズが、結合係数行列の第1次元上の次元数、結合係数行列の第2次元上の次元数、及び第1対象の列数又は行数によって決定される場合、
第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの列であるとき、又は、第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある列であるとき、第2情報のサイズは、Mv、K1及びCによって決定されるものとなり、
第1対象が、結合係数行列における係数がすべてゼロの行であるとき、又は、第1対象が、結合係数行列における非ゼロ係数のある行であるとき、第2情報のサイズは、Mv、K1及びRによって決定されるものとなる。
【0105】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数34】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0106】
【数35】
と同様に、ここで、
【数36】
は、ZYからK’を選択する場合の必要なビット数を表す。
【0107】
そのため、第2情報のサイズがK
1及びCによって決定される場合、第2情報のサイズは、K
1 C又は
【数37】
に等しいものとなる。第2情報のサイズがM
v及びRによって決定される場合、第2情報のサイズは、M
v R又は
【数38】
に等しいものとなる。
【0108】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数39】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0109】
【数40】
と同様に、ここで、
【数41】
は、Z(X-Y)からK’を選択する場合の必要なビット数を表す。
【0110】
つまり、第2情報のサイズがM
v、K
1及びCによって決定される場合、第2情報のサイズは、K
1(M
v-C)又は
【数42】
に等しいものとなる。第2情報のサイズがM
v、K
1及びRによって決定される場合、第2情報のサイズは、M
v(K
1-R)又は
【数43】
に等しいものとなる。
【0111】
ここで、サイズが
【数44】
又は
【数45】
の第2情報を用いて指示する場合、対応する結合係数行列の非ゼロ係数の数(K
1)を指示するための補助情報をさらに送信する必要があり、該補助情報のサイズは、
【数46】
であり得る。
【0112】
選択可能に、該実施例では、
前記端末が第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
前記端末が第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
前記端末が第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される。
【0113】
つまり、第1指示情報は、CSIの第1部分(Part1)に置かれている。もちろん、上記の補助情報も、Part1に付帯されて報告され得る。第2指示情報は、CSIの第2部分(Part2)に置かれている。
【0114】
第3指示情報は、CSIのPart1に置かれている。端末による第3指示情報の送信により、ネットワーク側機器は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを決定することができる。そして、端末自体も、第3指示情報に基づいてどの伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかを決定し、伝送すべき第1指示情報及び/又は第2指示情報を得ることができ、ひいては第1指示情報及び第2指示情報を送信しないようにすることができる。
【0115】
伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために使用可能な第3指示情報について、選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0116】
ここで、第3指示情報は、第3情報を含む場合にL個の伝送層に対応し、該第3指示情報は、L個の第3情報を含む。第3指示情報が第4情報を含む場合、第3指示情報は、1つの第4情報を含む。第3指示情報が第5情報を含む場合、第3指示情報は、1つの第5情報を含む。
【0117】
選択可能に、前記第3情報のサイズは、
【数47】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである。
【0118】
つまり、現在の伝送層について、その第3情報は、該伝送層の結合係数行列の行数と列数、及び第2パラメータによって決定される。即ち、1つの伝送層の第3情報のサイズは、
【数48】
となる。ここで、βは、ネットワーク側からの構成情報によって決定され得る。
【0119】
このように、伝送層の非ゼロ係数の数がK1Mv又はK1C又はK1(Mv-C)に等しいかどうかに基づいて、対応する伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを決定することができる。
【0120】
もちろん、一部のシーンでは、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを該伝送層の非ゼロ係数の数によって独立して決定することができるが、他の一部のシーンでは、該伝送層の非ゼロ係数の数によって独立して決定することができず、該伝送層の第1情報を連携させる必要がある。そのため、選択可能に、端末は、第3情報及び第1情報を送信する必要がある。もちろん、この場合の第1情報及び第3情報は、同じ伝送層と関連付けられている。例えば、端末は、L個の第3情報及びL個の第1情報を送信する。
【0121】
選択可能に、前記第4情報のサイズは、
【数49】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である。
【0122】
ここで、Pのサイズは、ネットワーク側機器によって構成されてもよいし、システムによって予め定義されていてもよい。
【0123】
一方、該第4情報によって、全ての伝送層の非ゼロ係数の数が
【数50】
に等しいかどうかに基づいて、全ての伝送層の非ゼロ係数位置指示を省略するかどうかを決定することができる。ここで、K
l,1は、L番目の伝送層に係る端末が選択したポート数を表し、M
(l,v)は、L番目の伝送層に係る周波数領域基底ベクトルの数を表す。
【0124】
選択可能に、前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0125】
N3=Lと仮定すると、第5情報の各ビットの値によって該ビットに対応する伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示することができる。例えば、2つの伝送層について、「0」は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視すると示し、「1」は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視しないと示す場合、第5情報が「01」であるとき、第1つの伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視し、第2伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視しないことが分かる。又は、N3=1の場合、このビットの値によって全ての伝送層を無視するかどうかを指示する。また、N3の値は、他の実現方式でもよいが、ここでは一々列挙しない。
【0126】
もちろん、第5情報と第4情報とは連携して、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを決定することができる。つまり、端末は、第4情報及び第5情報をPart 1に付帯し得る。
【0127】
選択可能に、該実施例では、さらに、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することを含み、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
つまり、端末は、さらに、ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することができる。例えば、ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報を送信しないことができ、又は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することができる。
【0129】
ここで、第2パラメータは、βであり得る。構成情報は、K1、Mv、βのうちの1つ又は複数を含む。システムの事前定義によって、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することができる。例えば、β=1及び/又はMv=1の場合、端末は、第3指示情報を送信して全ての伝送層の非ゼロ係数の数を報告することを予め定義することができる。
【0130】
それに対応して、ネットワーク側機器は、受信した第3指示情報に基づいて、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを決定する。
【0131】
以下、具体的なシーンに基づいて本開示の実施例の適用例を説明する。
【0132】
<シーン一>
ネットワーク側機器は、CSI-RSポート数の16、選択されるポートK
1=8、DFT周波数領域基底ベクトル行列W
f中の基底ベクトルの数M
v=2、プリセットパラメータβ=1/2、及び1つの連続したN=2個の直交DFT周波数領域基底ベクトルが含まれるウィンドウをそれぞれ端末(UE)に構成しており、ネットワーク側機器は、さらに、16個のCSI-RSポートを介してビームフォーミングのCSI-RSをUEに送信する。UEからフィードバックされる全ての層(伝送層)の合計の非ゼロ係数の数が
【数51】
であり、伝送層の層数L=2であり、全ての層は、同じポート数を選択し、即ちK
1,1=K
2,1=8となると仮定する。
【0133】
UEは、ネットワークからの構成パラメータ及び受信したビームフォーミングのCSI-RSに基づいて、L層の結合係数行列W
l,2,l=1,2を算出し、UEから実際的にフィードバックされる2層の非ゼロ係数の数がそれぞれ
【数52】
(即ち、伝送層1の結合係数行列W
1,2中の非ゼロ係数の数が6である)及び
【数53】
(即ち、伝送層2の結合係数行列W
2,2中の非ゼロ係数の数が4である)と仮定すると、各層の非ゼロ係数分布は、
図2に示す通りとなる。図中の黒点は、この位置が非ゼロ係数であることを示している。
【0134】
Part 1で報告されるサイズがMv(この場合Mv=2)の2つのbitmap指示情報は、それぞれ、2層の結合係数行列Wl,2の中にCl,l=1,2列が非ゼロ係数を含むことを指示する。例えば、表1に示すように、第1指示情報は、「1001」であって、「10」と「01」の2つの第1情報を含む。表における1は、結合係数行列Wl,2中の対応する列が非ゼロ係数を含むことを表し、0は、結合係数行列Wl,2中の対応する列がすべて0の係数を含むことを表す。
【0135】
【0136】
表1から分かるように、C1=C2=1、C1は、W1,2中の非ゼロ係数のある列数を表し、C2は、W2,2中の非ゼロ係数のある列数を表す。Part 2で報告されるサイズがKl,1Cl(この場合、K1,1C1=8*1=8、K2,1C2=8*1=8)の2つのbitmap指示情報は、それぞれ、2層の中にPart1における対応する列が非ゼロ係数の位置を含むことを指示する。例えば、表2に示すように、第2指示情報は、「1011011110101001」であって、「10110111」と「10101001」の2つの第2情報を含む。表における1は、該位置の係数が非ゼロ係数であることを表し、0は、該位置の係数がゼロ係数であることを表し、UEは、非ゼロ係数のみを報告する。
【0137】
【0138】
ネットワーク側機器は、上記UEによるPart 1及びPart 2を介した表1及び表2に示すbitmapの報告に基づいて、各層の非ゼロ係数位置を決定することができ、その合計の非ゼロ係数指示のオーバーヘッドは、
【数54】
bitsとなる。もし各層についてサイズがK
l,1 M
vのbitmapを用いて指示すれば、合計オーバーヘッドは
【数55】
bitsとなる。そのため、本開示の実施例の方法によれば、12 bitsを低減させることができる。
【0139】
<シーン二>
ネットワーク側機器は、CSI-RSポート数の16、選択されるポートK
1=8、DFT周波数領域基底ベクトル行列W
fにおける基底ベクトルの数M
v=2、プリセットパラメータβ=1/2及び1つの連続したN=2個の直交DFT周波数領域基底ベクトルが含まれるウィンドウをそれぞれUEに構成しており、ネットワーク側機器は、さらに、16個のCSI-RSポートを介してビームフォーミングのCSI-RSをUEに送信する。UEからフィードバックされる全ての層の合計の非ゼロ係数の数が
【数56】
であり、伝送層の層数L=2であり、全ての層は、同じポート数を選択し、即ちK
1,1=K
2,1=8となると仮定する。
【0140】
UEは、ネットワークからの構成パラメータ及び受信したビームフォーミングのCSI-RSに基づいて、L層の結合係数W
l,2,l=1,2を算出し、UEから実際的にフィードバックされる2層の非ゼロ係数の数がそれぞれ
【数57】
(即ち、伝送層1の結合係数行列W
1,2における非ゼロ係数の数が6である)及び
【数58】
(即ち、伝送層2の結合係数行列W
2,2における非ゼロ係数の数が4である)と仮定すると、各層の非ゼロ係数分布
図3に示す通りとなる。図中の黒点は、この位置が非ゼロ係数であることを示している。
【0141】
Part 1で報告されるサイズがMv(この場合Mv=2)の2つのbitmap指示情報は、それぞれ、2層の結合係数行列Wl,2の中にCl,l=1,2列が非ゼロ係数を含むことを指示する。例えば、表3に示すように、第1指示情報は、「01」であって、「01」の1つの第1情報を含む(伝送層1及び伝送層2の両方が適用可能)。表における1は、結合係数行列Wl,2中の対応する列が非ゼロ係数を含むことを表し、0は、結合係数行列Wl,2中の対応する列がすべて0の係数を含むことを表す。
【0142】
【0143】
表3から分かるように、C1=C2=1、C1は、W1,2中の非ゼロ係数のある列数を表し、C2は、W2,2中の非ゼロ係数のある列数を表す。Part 2で報告されるサイズがKl,1Cl(この場合、K1,1C1=8*1=8、K2,1C2=8*1=8)の2つのbitmap指示情報は、それぞれ、2層の中にPart1における対応する列が非ゼロ係数の位置を含むことを指示する。例えば、表4に示すように、第2指示情報は、「1101011110110001」であって、「11010111」と「10110001」の2つの第2情報を含む。表における1は、該位置の係数が非ゼロ係数であることを表し、0は、該位置の係数がゼロ係数であることを表し、UEは、非ゼロ係数のみを報告する。
【0144】
【0145】
ネットワーク側機器は、上記UEによるPart 1及びPart 2を介した表3及び表4に示すbitmapの報告に基づいて、各層の非ゼロ係数位置を決定することができ、その合計の非ゼロ係数指示のオーバーヘッドは、
【数59】
bitsとなる。実施例1から分かるように、各層についてサイズがK
l,1 M
vのbitmapを用いて指示するのに必要な合計オーバーヘッドは、32 bitsである。そのため、本開示の実施例の方法によれば、14 bitsを低減させることができる。
【0146】
<シーン三>
ネットワークによる構成及び算出された非ゼロ係数分布は、シーン一で示したものと同じである。Part 1で報告されるサイズが
【数60】
bitの2つの指示情報は、それぞれ、2層の結合係数行列W
l,2の中にC
l,l=1,2列が非ゼロ係数を含むことを指示する。該ビットの値が0であれば、C
l=1を表し、そうでなければ、C
l=2を表す。この場合、
図2に示す各層の非ゼロ係数分布に対応し、即ちC
1=C
2=1となる。この場合の第1指示情報は、「00」であって、「0」と「0」の2つの第1情報を含む。Part 2による2層の非ゼロ係数位置を指示するための情報の報告は、シーン一と同じであり、ここで説明を省略する。シーン一に記載した方法と比べると、各層に対して、該方式で報告される情報は、また1 bitを節約することができる。但し、該方式は、M
v=2の場合のみに限る。M
v>2の場合、該シーンに記載した方式は適用できない。
【0147】
<シーン四>
ネットワーク側機器は、CSI-RSポート数の16、選択されるポートK
1=8、DFT周波数領域基底ベクトル行列W
f中の基底ベクトルの数M
v=1、プリセットパラメータβ=1をそれぞれUEに構成しており、ネットワーク側機器は、さらに、16個のCSI-RSポートを介してビームフォーミングのCSI-RSをUEに送信する。伝送層の層数L=2であり、UEからフィードバックされる全ての層の合計の非ゼロ係数の数が
【数61】
であり、全ての層は、同じポート数を選択し、即ちK
1,1=K
2,1=8となると仮定する。
【0148】
UEは、ネットワークからの構成パラメータ及び受信したビームフォーミングのCSI-RSに基づいて、L層の結合係数W
l,2,l=1,2を算出し、UEから実際的にフィードバックされる2層の非ゼロ係数の数がそれぞれ
【数62】
(即ち、伝送層1の結合係数行列W
1,2中の非ゼロ係数の数が8である)及び
【数63】
(即ち、伝送層2の結合係数行列W
2,2中の非ゼロ係数の数が6である)と仮定すると、UEは、Part 1でサイズが
【数64】
bitsの2つの情報を報告して、各層が報告する非ゼロ係数の数を指示する。
【数65】
であるため、伝送層1の係数は、全て報告される必要があり、該層の非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapは、省略されて報告されないことができる。一方、伝送層2で報告される非ゼロ係数の数は、
【数66】
であるため、該層非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapは、省略できない。つまり、Part 2でサイズがK
2,1M
v=8の1つのbitmapを報告して非ゼロ係数の位置を指示することになる。このように、Part 2で報告される第2指示情報は、対応する伝送層2の第2情報のみを含む。ネットワーク側機器は、UEから報告されるPart 1における各層非ゼロ係数の数を指示するための指示情報(即ち、第3情報)に基づいて、対応する層の非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapを省略するかどうかを決定することができ、さらに、Part 2の長さを決定して正確に復号することができる。上記により、2層の非ゼロ係数の数及び非ゼロ係数位置に係る合計オーバーヘッドが
【数67】
bitsとなると決定する。もし各層についてサイズがK
l,1M
vのbitmapを用いて指示し、即ちPart 1で
【数68】
bitsの情報を報告して2層非ゼロ係数の合計個数を指示し、Part 2で
【数69】
bitsを報告する場合、合計オーバーヘッドは、
【数70】
bitsとなる。これにより、本開示の実施例の方法によれば、6 bitsを節約することができる。
【0149】
選択可能に、UEから実際的にフィードバックされる2層の非ゼロ係数の数がそれぞれ
【数71】
と仮定すると、UEは、Part 1でサイズが
【数72】
bitsの1つの情報を報告して2層非ゼロ係数の合計個数
【数73】
を指示することになる。
【数74】
であるため、2層の全ての係数は、すべて報告される一方、2層の非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapは、すべて省略され得る。
【数75】
の場合、各層はいずれもサイズがK
l,1 M
vの1つのbitmapを報告して対応する層の非ゼロ係数を指示する必要がある。
【0150】
<シーン五>
ネットワーク側機器は、CSI-RSポート数の16、選択されるポートK
1=8、DFT周波数領域基底ベクトル行列W
fにおける基底ベクトルの数M
v=2、パラメータβ=1/2及び1つの連続したN=2個の直交DFT周波数領域基底ベクトルが含まれるウィンドウをそれぞれUEに構成しており、ネットワーク側機器は、さらに、16個のCSI-RSポートを介してビームフォーミングのCSI-RSをUEに送信する。UEからフィードバックされる全ての層の合計の非ゼロ係数の数が
【数76】
であり、伝送層数L=2であり、全ての層は、同じポート数を選択し、即ちK
1,1=K
2,1=8となると仮定する。
【0151】
UEは、ネットワークからの構成パラメータ及び受信したビームフォーミングのCSI-RSに基づいて、L層の結合係数W
l,2,l=1,2を算出し、UEから実際的にフィードバックされる2層の非ゼロ係数の数がそれぞれ
【数77】
(即ち、伝送層1の結合係数行列W
1,2中の非ゼロ係数の数が8である)及び
【数78】
(即ち、伝送層2の結合係数行列W
2,2中の非ゼロ係数の数が4である)と仮定すると、各層の非ゼロ係数分布は、
図4に示す通りとなる。図中の黒点は、この位置が非ゼロ係数であることを示している。
【0152】
UEがPart 1で報告するサイズがM
v(この場合M
v=2)の2つのbitmap指示情報は、それぞれ、2層の結合係数の中にC
l,l=1,2列が非ゼロ係数を含むことを指示する。即ち、第1指示情報は、サイズがM
vの2つの第1情報を含む。また、UEは、さらに、Part 1でサイズが
【数79】
bitsの2つの情報を報告して、各層が報告する非ゼロ係数の数を指示する。
【数80】
であり、即ち伝送層1のC
1列に含まれる全ての係数は、いずれも報告されるため、該層の非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapは、省略されて報告されないことができる。さらに、伝送層2で報告される非ゼロ係数の数
【数81】
であるため、伝送層2の非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapは、省略されることができず、即ちPart 2でサイズがK
2,1C
2=8の1つのbitmapを報告して非ゼロ係数の位置を指示する。このように、Part 2で報告される第2指示情報は、対応する伝送層2の第2情報のみを含む。ネットワーク側機器は、UEがPart 1で報告する、各層非ゼロ係数の数を指示し及び結合係数行列におけるどの列が非ゼロ係数を含むかを指示するための2つの指示情報に基づいて、対応する層の非ゼロ係数位置を指示するためのbitmapを省略するかどうかを決定することができ、さらに、Part 2の長さを決定して正確に復号することができる。上記により、2層非ゼロ係数の数及び非ゼロ係数位置に係る合計オーバーヘッドが、
【数82】
bitsとなると決定する。もし各層についてサイズがK
l,1M
vのbitmapを用いて指示し、即ちPart 1で
【数83】
bitsの情報を報告して2層の非ゼロ係数の合計個数を指示し、Part 2で
【数84】
bitsを報告する場合、合計オーバーヘッドは、
【数85】
bitsとなる。これにより、本開示の実施例の方法によれば、16 bitsを節約することができる。
【0153】
該実施例では、結合係数行列の係数がゼロ又は非ゼロであることは、対応する係数の振幅がゼロ又は非ゼロであることを意味することを理解すべきである。また、非ゼロ係数のみをネットワーク側機器に報告することが許可される。
【0154】
ここで、本開示の実施例のネットワーク側機器は、基地局であってもよいが、これに限定されない。
【0155】
上記により、本開示の実施例の方法によれば、端末は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することにより、シーンのニーズに応じて伝送層の非ゼロ係数位置を柔軟に指示し、ゼロ係数位置の指示オーバーヘッドを低減させることができる。
【0156】
図5に示すように、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の受信方法を提供し、該方法は、ステップ501を含む。
【0157】
ステップ501では、ネットワーク側機器は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信し、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0158】
このように、ネットワーク側機器は、端末がシーンのニーズに応じて報告する第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することにより、それぞれの伝送層に対してK1×Mvのbitmapが報告されて非ゼロ係数が指示されることを回避し、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【0159】
選択可能に、
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0160】
選択可能に、前記ネットワーク側機器は、端末から送信される前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信すると、前記方法は、さらに、
前記ネットワーク側機器は、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定することを含む。
【0161】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0162】
なお、該方法は、上記実施例のチャンネル状態情報の送信方法と組み合わせて実現され、上記チャンネル状態情報の送信方法の実施例の実現方式は、該方法に適用されて同じ技術効果を達成することができる。
【0163】
図6に示すように、本開示実施は、チャンネル状態情報の送信装置を提供し、該装置は、メモリ620、送受信機610及びプロセッサ600を含み、メモリ620は、プログラム命令を記憶するために用いられ、プロセッサ600は、前記メモリ620におけるプログラム命令を読み出すために用いられ、送受信機610は、前記プロセッサ600の制御でデータを送受信するために用いられる。
【0164】
前記送受信機610は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを実行する。
【0165】
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0166】
選択可能に、
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0167】
選択可能に、前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0168】
選択可能に、前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである。
【0169】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である。
【0170】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数86】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数87】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す。
【0171】
選択可能に、前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0172】
選択可能に、前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である。
【0173】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数88】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0174】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数89】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0175】
選択可能に、が第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される。
【0176】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0177】
選択可能に、前記第3情報のサイズは、
【数90】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである。
【0178】
選択可能に、前記第4情報のサイズは、
【数91】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である。
【0179】
選択可能に、前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0180】
選択可能に、前記プロセッサは、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定することを実行するために用いられ、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0181】
ここで、
図6において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ600に代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ620に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路等の様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであるため、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機610は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体において様々な他の装置と通信するためのユニットを提供し、これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。異なるユーザ機器に対して、ユーザインターフェース630は、さらに、必要となるデバイスに外接/内接できるインターフェースであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック等を含むがそれらに限定されない。
【0182】
プロセッサ600は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ620は、プロセッサ600が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0183】
選択可能に、プロセッサ600は、中央処理装置(CPU)、専用集積回路(ASIC:ApplicationSpecific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD:ComplexProgrammable Logic Device)であってもよく、プロセッサ600は、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0184】
プロセッサ600は、メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出すことにより、取得された実行可能な命令に従って本開示の実施例で提供されるいずれかの前記方法を実行するために用いられる。プロセッサ600とメモリ620は物理的に分かれて配置されてもよい。
【0185】
本開示の実施例の装置によれば、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを報告することにより、例えば、特定の伝送層の結合係数行列の非ゼロ係数位置指示のみ、又は伝送層の結合係数行列の特定対象の非ゼロ係数位置指示のみを報告するなどを実現し、それぞれの伝送層に対してK1×Mvのbitmapを報告して非ゼロ係数を指示することを回避し、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【0186】
なお、本開示の実施例に係る上記装置は、上記チャンネル状態情報の送信方法実施例が実現した全ての方法ステップを実現し、同じ技術効果を達成することができ、本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果については詳細に説明しない。
【0187】
図7に示すように、本開示実施は、チャンネル状態情報の送信装置を提供し、該装置は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するように構成される送信モジュール710を含む。
【0188】
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0189】
選択可能に、前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0190】
選択可能に、前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0191】
選択可能に、前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである。
【0192】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで、前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの列である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における係数がすべてゼロの行である場合、又は、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行である。
【0193】
選択可能に、前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数92】
であり、1≦Y
i≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
iは、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数93】
は、Xから異なるY
iを選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す。
【0194】
選択可能に、前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0195】
選択可能に、前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である。
【0196】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数94】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0197】
選択可能に、前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数95】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である。
【0198】
選択可能に、が第1指示情報を送信する場合、前記第1指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯され、
第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される。
【0199】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0200】
選択可能に、前記第3情報のサイズは、
【数96】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである。
【0201】
選択可能に、前記第4情報のサイズは、
【数97】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である。
【0202】
選択可能に、前記第5情報のサイズは、1*N3ビットであり、ここで、N3は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数である。
【0203】
選択可能に、前記装置は、さらに、
ネットワーク側機器の構成情報に基づいて、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するかどうかを決定するように構成される第1決定モジュールを含み、
前記構成情報は、
前記端末のポート数と、
周波数領域基底ベクトルの数と、
第1パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0204】
本開示の実施例の装置によれば、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを報告することにより、例えば、特定の伝送層の結合係数行列の非ゼロ係数位置指示のみ、又は伝送層の結合係数行列の特定対象の非ゼロ係数位置指示のみを報告するなどを実現し、それぞれの伝送層に対してK1×Mvのbitmapを報告して非ゼロ係数を指示することを回避し、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【0205】
なお、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、単に例示的なものであり、ロジック機能的な分割に過ぎず、実際に実現されるとき、別の分割方式を有してもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0206】
前記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的手段は本質上又はその一部が関連技術に貢献する部分、又は当該技術的手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表現されることができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の各実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。そして、前述した記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0207】
なお、本開示の実施例に係る上記装置は、上記方法実施例が実現した全ての方法ステップを実現し、同じ技術効果を達成することができ、本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果については詳細に説明しない。
【0208】
本開示のいくつかの実施例では、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にプログラム命令が記憶されており、前記プログラム命令は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを前記プロセッサに実行させるために用いられる。
【0209】
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0210】
該プログラム命令がプロセッサによって実行される場合、上記
図1に示す端末側に適用した方法実施例における全ての実現方式を実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0211】
図8に示すように、本開示の実施例は、チャンネル状態情報の受信装置を提供し、該装置は、メモリ820、送受信機810及びプロセッサ800を含み、メモリ820は、プログラム命令を記憶するために用いられ、プロセッサ800は、前記メモリ820におけるプログラム命令を読み出すために用いられ、送受信機810は、前記プロセッサ800の制御でデータを送受信するために用いられ、
前記送受信機は、
端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを実行するために用いられ、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0212】
選択可能に、
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0213】
選択可能に、前記プロセッサは、
前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定することを実行するために用いられる。
【0214】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0215】
ここで、
図8において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ800に代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ820に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路等の様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであるため、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機810は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体において様々な他の装置と通信するためのユニットを提供し、これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ800は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ820は、プロセッサ800が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0216】
プロセッサ800は、中央処理装置(CPU)、専用集積回路(ASIC:ApplicationSpecific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD:ComplexProgrammable Logic Device)であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0217】
本開示の実施例における装置によれば、端末がシーンのニーズに応じて報告する第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することにより、それぞれの伝送層に対してK1×Mvのbitmapが報告されて非ゼロ係数が指示されることを回避し、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【0218】
なお、本開示の実施例に係る上記装置は、上記方法実施例が実現した全ての方法ステップを実現し、同じ技術効果を達成することができ、本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果については詳細に説明しない。
【0219】
図9に示すように、本開示実施は、チャンネル状態情報の受信装置を提供し、該装置は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信するように構成される受信モジュール910を含む。
【0220】
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0221】
選択可能に、
前記第1対象が、係数がすべてゼロの列又は行である場合、前記第2対象は、前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第1対象が、非ゼロ係数のある列又は行である場合、前記第2対象は、前記第1対象である。
【0222】
選択可能に、前記装置は、
前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定するように構成される第2決定モジュールを含む。
【0223】
選択可能に、前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる。
【0224】
本開示の実施例の装置によれば、端末がシーンのニーズに応じて報告する第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することにより、それぞれの伝送層に対してK1×Mvのbitmapが報告されて非ゼロ係数が指示されることを回避し、不要なオーバーヘッドを低減させることができる。
【0225】
なお、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、単に例示的なものであり、ロジック機能的な分割に過ぎず、実際に実現されるとき、別の分割方式を有してもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0226】
前記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的手段は本質上又はその一部が関連技術に貢献する部分、又は当該技術的手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表現されることができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の各実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。そして、前述した記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0227】
なお、本開示の実施例に係る上記装置は、上記方法実施例が実現した全ての方法ステップを実現し、同じ技術効果を達成することができ、本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果については詳細に説明しない。
【0228】
本開示のいくつかの実施例は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にプログラム命令が記憶されており、前記プログラム命令は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを前記プロセッサに実行させるために用いられる。
【0229】
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第2対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いられ、前記第2対象は、前記第1対象、又は前記結合係数行列における前記第1対象以外の対象であり、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられる。
【0230】
該プログラム命令がプロセッサによって実行される場合、上記
図5に示すネットワーク側機器に適用した方法実施例における全ての実現方式を実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0231】
本開示の実施例で提供される技術的解決手段は、複数種のシステム、特に5Gシステムに適用される。例えば、適用されるシステムは、グローバル移動通信(GSM(登録商標):global system of mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)システム、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標):long term evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:time division duplex)システム、高級ロングタームエボリューション(LTE-A:long term evolution advanced)システム、汎用移動システム(UMTS:universal mobile telecommunication system)、グローバルインターネットマイクロ波アクセス(WiMAX:worldwide interoperability for microwave access)システム、5G NR(New Radio)システム、6Gシステム等であってもよい。これらの複数種のシステムはいずれも端末機器及びネットワーク機器を含む。システムは、コアネットワーク部分、例えば、進化型パケットシステム(EPS:Evloved Packet System)、5Gシステム(5GS)等をさらに含んでもよい。
【0232】
ここで、本開示の実施例に係る端末機器は、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供するための機器、無線接続機能を備えるハンドヘルド機器、又は無線モデムに接続される他の処理機器であり得る。異なるシステムにおいて、端末機器の名称も異なっており、例えば、5Gシステムにおいて、端末機器は、ユーザ機器(UE:User Equipment)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)と1つ又は複数のコアネットワーク(CN:Core Network)を介して通信を行ってもよく、無線端末機器は、携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)等のモバイル端末、及びモバイル端末機器を備えるコンピュータであってもよく、例えば、ポータブル式、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータに内蔵され又は車両に搭載されるモバイル装置であってもよく、それらが無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(PCS:Personal Communication Service)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)及び他の機器であってもよい。無線ユーザ機器は、システム、登録者ユニット(Subscriber Unit)、登録者ステーション(Subscriber Station)、移動ステーション(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(Remote Station)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)等と呼ばれてもよい。本開示はそれに限定されない。
【0233】
本開示の実施例に係るネットワーク機器は、基地局であってもよく、当該基地局は、端末にサービスを提供する複数のセルを含んでもよい。異なる具体的な応用場面に応じて、基地局は、アクセスポイント、又はアクセスネットワークで無線インターフェースにおいて1つ又は複数のセクタを介して無線端末機器と通信する機器、又は他の名称と呼ばれてもよい。ネットワーク機器は、ネットワーク機器は、受信した無線フレームとインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)組み分けを相互に転換して、無線端末機器とアクセスネットワークの他の部分との間のルーターとするために用いられてもよく、ここで、アクセスネットワークの他の部分は、インターネットプロトコル(IP)通信ネットワークを含んでもよい。ネットワーク機器は、無線インターフェースに対する属性管理を協調してもよい。例えば、本開示の実施例に係るネットワーク機器は、グローバル移動通信システム(GSM:Global System for Mobile communications)又は符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)におけるネットワーク機器(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)におけるネットワーク機器(NodeB)であってもよく、ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)における進化型ネットワーク機器(evolutional Node B、eNB又はe-NodeB)、又は5Gネットワークアーキテクチャにおけるネットワーク機器(gNB)であってもよく、ホームエボリューション基地局(HeNB:Home evolved Node B)、中継ノード(relay node)、ホーム基地局(femto)、ピコ基地局(pico)等であってもよく、本発明をそれに限定されない。一部のネットワーク構成において、ネットワーク機器は、集中ユニット(CU:centralized unit)ノード及び分布ユニット(DU:distributed unit)ノードを含むことができ、センターユニットと分布ユニットは、地理的に分かれて配布されてもよい。
【0234】
ネットワーク機器と端末との間はそれぞれ1つ又は複数本のアンテナを用いてマルチ入力マルチ出力(MIMO:Multi Input Multi Output)伝送を行ってもよく、MIMO伝送はシングルユーザMIMO(SU-MIMO:Single User MIMO)又はマルチユーザMIMO(MU-MIMO:Multiple User MIMO)であってもよい。ルートアンテナの組み合わせの形態及び数量に応じて、MIMO伝送は、2D-MIMO、3D-MIMO、FD-MIMO又はmassive-MIMOであってもよく、ダイバーシチ伝送又はプレコーディング伝送又はビームフォーミング伝送等であってもよい。
【0235】
当業者であれば理解されるように、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができる。従って、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用することができる。そして、本開示は、コンピュータの利用可能なプログラムコードが含まれる1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むがこれらに限定されない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0236】
本開示は、本開示の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記述したものである。理解すべきことは、コンピュータプログラム命令によって、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロックと、フローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの結合を実現できる。これらのコンピュータプログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理機、或いは他のプログラム可能なデータ処理機器の処理機に提供して1つ機器を生成し、それにより、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサが命令を実行してフローチャートにおける1つ或いは複数のフロー及び/又はブロック図における1つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現するための機器を生成する。
【0237】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理機器を特定方式で動作させるコンピュータ可読メモリに記憶できる。これによって、命令を含む装置は当該コンピュータ可読メモリ内の命令を実行でき、フローチャートにおける1つ或いは複数のフロー及び/又はブロック図における1つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0238】
これらのプロセッサ実行可能な命令もさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理機器に実装できる。コンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される命令によって、フローチャートにおける1つ或いは複数のフロー及び/又はブロック図における1つ或いは複数のブロックにおいて指定される機能を実現する。
【0239】
無論、当業者は、本開示に対して様本開示の精神及び範囲から逸脱せず様々な変更及び変形を行うことができる。このように、これらの補正及び変形は本開示の特許請求の範囲及びそれに該当する技術的範囲内に属する場合、本開示もこのような変更及び変形を含むことを意図するものである。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル状態情報の送信方法であって、
端末は、第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信することを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第
1対象における非ゼロ係数の位
置を指示するために用いら
れ、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられ
、
前記第1対象は、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列又は行である、チャンネル状態情報の送信方法。
【請求項2】
前記第1指示情報は、N1個の第1情報を含み、N1は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数であ
り、
前記結合係数行列の列数が2である場合、前記第1情報のサイズは、1ビットである
請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数によって決定されるものであり、
ここで
、前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列である場合、前記第1次元は、列であり、
前記第1対象が、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある行である場合、前記第1次元は、行であ
り、
前記第1情報のサイズは、前記第1次元上の次元数に等しいものであり、又は、
前記第1情報のサイズは、
【数1】
であり、1≦Y
i
≦Xであり、ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Y
i
は、Xから選択されるi番目の次元数であり、
【数2】
は、Xから異なるY
i
を選択する場合での第1情報に必要な最大ビット数を表す
請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2指示情報は、N2個の第2情報を含み、N2は、1以上L以下の整数であり、Lは、伝送層の層数であ
り、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、又は、
前記第2情報のサイズは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものであり、
ここで、前記結合係数行列の第2次元と前記結合係数行列の第1次元は、前記結合係数行列の異なる次元である
請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、ZY又は
【数3】
であり、ここで、Zは、前記第2次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である
請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2情報のサイズが、前記結合係数行列の第1次元上の次元数、前記結合係数行列の第2次元上の次元数、及び前記第1対象の列数又は行数によって決定されるものである場合、
前記第2情報のサイズは、Z(X-Y)又は
【数4】
であり、
ここで、Xは、前記第1次元上の次元数であり、Yは、前記第1対象の列数又は行数であり、Zは、前記第2次元上の次元数であり、K’は、前記結合係数行列における非ゼロ係数の数である
請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が第2指示情報を送信する場合、前記第2指示情報は、チャンネル状態情報の第2部分に付帯され、
前記端末が第3指示情報を送信する場合、前記第3指示情報は、チャンネル状態情報の第1部分に付帯される
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第3情報のサイズは、
【数5】
であり、ここで、Xは、前記結合係数行列の第1次元上の次元数であり、Zは、前記結合係数行列の第2次元上の次元数であり、βは、第2パラメータである
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記第4情報のサイズは、
【数6】
ビットであり、ここで、Pは、全ての層を介して報告される許容可能な予め設定された最大非ゼロ係数の数である
請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
チャンネル状態情報の受信方法であって、
ネットワーク側機器は、端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信することを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第
1対象における非ゼロ係数の位
置を指示するために用いら
れ、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられ
、
前記第1対象は、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列又は行である、チャンネル状態情報の受信方法。
【請求項12】
前記ネットワーク側機器は、端末から送信される前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信すると、
前記方法は、さらに、
前記ネットワーク側機器は、前記第1指示情報、前記第2指示情報及び前記第3指示情報のうちの少なくとも2つに基づいて、前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を決定することを含む
請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記第3指示情報は、第3情報、第4情報、及び第5情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3情報は、各伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第4情報は、全ての伝送層の非ゼロ係数の数を指示するために用いられ、
前記第5情報は、伝送層の結合係数行列における非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを指示するために用いられる
請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
チャンネル状態情報の送信装置であって、
第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを送信するように構成される送信モジュールを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第
1対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いら
れ、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられ
、
前記第1対象は、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列又は行である、チャンネル状態情報の送信装置。
【請求項15】
チャンネル状態情報の受信装置であって、
端末から送信される第1指示情報、第2指示情報及び第3指示情報のうちの少なくとも2つを受信するように構成される受信モジュールを含み、
前記第1指示情報は、伝送層の結合係数行列における第1対象を指示するために用いられ、
前記第2指示情報は、第
1対象における非ゼロ係数の位置、又は前記結合係数行列における非ゼロ係数の位置を指示するために用いら
れ、
前記第3指示情報は、伝送層の非ゼロ係数位置指示を無視するかどうかを判断するために用いられ
、
前記第1対象は、前記結合係数行列における非ゼロ係数のある列又は行である、チャンネル状態情報の受信装置。
【国際調査報告】