(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】スマートヘアドライヤーアクセサリ検出
(51)【国際特許分類】
A45D 20/12 20060101AFI20240528BHJP
A45D 20/50 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
A45D20/12 J
A45D20/50
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022539736
(86)(22)【出願日】2021-06-16
(85)【翻訳文提出日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2021100384
(87)【国際公開番号】W WO2022261862
(87)【国際公開日】2022-12-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ、ミン
(72)【発明者】
【氏名】リチャーズ、ジョシュア
(72)【発明者】
【氏名】チン、ジャック
(72)【発明者】
【氏名】タン、テリー
【テーマコード(参考)】
3B040
【Fターム(参考)】
3B040CH04
3B040DF02
3B040DF10
(57)【要約】
ヘアドライヤー(102)用のシステムが提供される。ヘアドライシステム(100)は、複数の異なるタイプのアクセサリ(200,300,400,500)および空気を供給するように構成された出力端部(104b)を有するヘアドライヤー(102)を含み得る。出力端部(104b)は、複数の異なるタイプのアクセサリ(200,300,400,500)のそれぞれと係合して、異なるタイプのアクセサリ(200,300,400,500)のうちの選択された一つをヘアドライヤー(102)上に保持するよう構成された保持機構と、出力端部(104b)に対して、アクセサリのうちの一つを所定の回転配向に整列させるように構成されたアライメント機構と、ヘアドライヤー(102)に取り付けられたアクセサリ(200,300,400,500)のタイプに基づいて、複数の所定の構造構成のうちの一つに移動するように構成されたアクセサリ検出アセンブリと、を有する取り付けアセンブリ(112)含み得る。ヘアドライヤー(102)は、アクセサリ検出アセンブリの所定の構造構成に依存して、出力端部(104b)を通る空気の供給を制御するように構成されたコントローラをさらに含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なるタイプのアクセサリと、
空気を供給するように構成された出力端部を有するヘアドライヤーと、を備え、
前記出力端部が、前記複数の異なるタイプのアクセサリのそれぞれに選択的に係合して、前記複数の異なるタイプのアクセサリのうちの選択された一つを前記ヘアドライヤー上に保持するよう構成された保持機構と、前記出力端部に対して、前記複数の異なるタイプのアクセサリの少なくとも一つを、少なくとも一つの所定の回転配向に整列させるように構成されたアライメント機構と、前記ヘアドライヤーに取り付けられた前記アクセサリのタイプに基づいて、複数の所定の構造構成のうちの一つに移動するように構成されたアクセサリ検出アセンブリと、を有する取り付けアセンブリを含み、
前記ヘアドライヤーは、前記アクセサリ検出アセンブリの前記所定の構造構成に依存して、前記出力端部を通る前記空気の供給を制御するように構成されたコントローラをさらに含む、ヘアドライシステム。
【請求項2】
前記複数の異なるタイプのアクセサリのうちの少なくとも一つが、前記ヘアドライヤー上の前記回転アライメント機構と相互作用して、前記出力端部に対して前記少なくとも一つのアクセサリを所定の回転配向に整列するように構成されたアライメント機構を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ヘアドライヤーのアライメント機構が、前記ヘアドライヤーの取り付けアセンブリの中央ハブ上に形成された少なくとも一つの表面特徴を備え、前記アクセサリのアライメント機構が、前記複数の異なるタイプのアクセサリのうちの少なくとも一つの内側カラー上に形成された少なくとも一つの相補的表面特徴を備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも一つの所定の回転配向が、一つの所定の回転配向のみを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも一つの所定の回転配向が、二つの所定の回転配向のみを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数の異なるタイプのアクセサリのそれぞれが、前記アクセサリ検出アセンブリを起動して、前記複数の所定の構造構成のうちの一つに前記アクセサリ検出アセンブリを位置付けるように構成された作動機構を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記アクセサリ検出アセンブリが、それぞれ前記ヘアドライヤーの取り付けアセンブリの前記所定の構造構成のそれぞれに対して所定の位置を有する第一および第二のプッシュロッドを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記複数の異なるタイプのアクセサリのそれぞれが、前記第一および第二のプッシュロッドが初期位置にとどまることを可能にする平面の外側カラーと、前記第一のプッシュロッドのみを作動させるように構成された突起を有するカラーと、前記第二のプッシュロッドのみを作動させるように構成された突起を有するカラーと、前記第一および第二のプッシュロッドのそれぞれを作動させるように構成された突起を有するカラーと、からなる群から選択される作動機構を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の異なるタイプのアクセサリのそれぞれが、前記ヘアドライヤー上の前記保持機構と嵌合係合するように構成された保持溝を有する取り付けアセンブリを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ヘアドライヤーの前記取り付けアセンブリ上の前記保持機構が、前記保持溝と係合するように構成された少なくとも一つの付勢されたピンを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数の所定の構造構成間の前記取り付けアセンブリの移動が、複数のスイッチのオン/オフ位置を制御するように構成され、前記複数のスイッチが、前記取り付けアセンブリに取り付けられた前記アクセサリのタイプに対応するオン/オフ位置の固有の組み合わせを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
それぞれが前記複数の異なるタイプのアクセサリのうちの一つに対応する、複数の所定の保存された設定を保存するハウジング内のメモリをさらに備え、各設定が、空気供給のための動作パラメータを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記取り付けアセンブリに通信可能に結合された前記ハウジング内のプロセッサおよび前記メモリをさらに備え、前記プロセッサが、前記ヘアドライヤーの取り付けアセンブリの前記構造構成に基づいて前記アクセサリのタイプを決定するように構成され、前記決定されたアクセサリのタイプに対して前記空気供給を前記所定の保存された設定に基づいて動作させるように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
ヘアドライヤーと共に使用するためのアクセサリであって、
空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有するハウジングと、
前記第一の端部に配置され、ヘアドライヤーと選択的に嵌合可能なカラーアセンブリと、を備え、前記カラーアセンブリが、
前記アクセサリが前記ヘアドライヤーに取り付けられるとき、前記ヘアドライヤーの第一の動作設定に対応する、ヘアドライヤー上の取り付けアセンブリを第一の固有の構造構成に移動させるように構成された外側カラーと、
前記アクセサリが前記ヘアドライヤーに取り付けられるとき、前記アクセサリをヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向に整列させるように構成された内側カラーと、を含む、アクセサリ。
【請求項15】
前記外側カラーが、ヘアドライヤー内の複数のスイッチと相互作用するように構成された第一の複数の押出成形物を含む、請求項14に記載のアクセサリ。
【請求項16】
前記アクセサリが、ヘアドライヤーに取り付けられるときに、前記内側カラーが、前記ヘアドライヤー上の相補的な表面特徴と整列して、前記ヘアドライヤーへの前記アクセサリの前記回転配向を制御するように構成された複数のタブを含む、請求項14に記載のアクセサリ。
【請求項17】
空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有する第一のアクセサリであって、前記第一の端部が第一の取り付けアセンブリを含み、前記第一の取り付けアセンブリが、
前記第一のアクセサリをヘアドライヤーに嵌合するために、ヘアドライヤー上の係合機構と嵌合するように構成された第一の保持溝と、
複数の第一の突起がその上に形成され、ヘアドライヤー上でアクセサリ検出アセンブリを作動させるように構成された第一の外側カラーと、
ヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向に前記第一のアクセサリを整列するように構成された第一のアライメント機構を有する第一の内側カラーと、を有する、第一のアクセサリと、
空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有する第二のアクセサリであって、前記第一の端部が第二の取り付けアセンブリを含み、前記第二の取り付けアセンブリが、
前記第二のアクセサリをヘアドライヤーに嵌合するために、ヘアドライヤー上の係合機構と嵌合するように構成された第二の保持溝と、
ヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリを初期位置に維持することを可能にするように、平面状に構成された第二の外側カラーと、
前記第二のアクセサリが前記ヘアドライヤーに対して自由に回転できるように、ヘアドライヤーと嵌合するように構成された第二の内側カラーと、有する、第二のアクセサリと、を備える、ヘアドライヤーと共に使用するためのアクセサリキット。
【請求項18】
空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有する第三のアクセサリをさらに備え、前記第一の端部が第三の取り付けアセンブリを含み、前記第三の取り付けアセンブリが、
前記第三のアクセサリをヘアドライヤーに嵌合するために、ヘアドライヤー上の係合機構と嵌合するように構成された第三の保持溝と、
複数の第三の突起がその上に形成され、ヘアドライヤー上でアクセサリ検出アセンブリを作動させるように構成された第三の外側カラーであって、前記複数の第三の突起が、前記複数の第一の突起とは異なっている、第三の外側カラーと、
ヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向に前記第三のアクセサリを整列するように構成された第三のアライメント機構を有する第三の内側カラーと、を有する、請求項17に記載のアクセサリキット。
【請求項19】
加熱された空気を供給するように構成された空気入口および空気出口を有する手持ち式ハウジングと、
複数の異なるタイプのアクセサリと嵌合するように構成された出口端部に隣接する取り付けアセンブリであって、前記ハウジングに対して所定の回転配向に、それに取り付けられたアクセサリを整列させるように構成されており、それに取り付けられた前記アクセサリのタイプに基づいて、複数の所定の位置の間で移動可能である、取り付けアセンブリと、
前記ハウジング内に配置され、前記取り付けアセンブリに取り付けられた前記アクセサリのタイプに対応する複数の所定の保存された設定に基づいて、前記空気出口を通して空気を供給するように構成されるモーターと、を備える、ヘアドライヤー。
【請求項20】
前記取り付けアセンブリが、前記ヘアドライヤーに対して前記アクセサリを所定の回転配向に整列させるために、アクセサリ上の対応する表面特徴と相互作用するように構成された少なくとも一つの表面特徴を有する、前記空気出口に内側カラーを含む、請求項19に記載のヘアドライヤー。
【請求項21】
前記内側カラー上の少なくとも一つの表面特徴が、前記複数のプッシュロッドとアクセサリ上の作動機構を整列させるように構成される、請求項20に記載のヘアドライヤー。
【請求項22】
前記取り付けアセンブリが、それに取り付けられた前記アクセサリのタイプに基づいて、前記複数の所定の位置の間で移動可能な複数のプッシュロッドを含む、請求項19に記載のヘアドライヤー。
【請求項23】
前記複数の所定の保存された設定を保存する前記ハウジング内のメモリと、
前記取り付けアセンブリの前記所定の位置に基づいて、前記ヘアドライヤーに、複数の所定の保存された設定のうちの一つで自動的に動作させるように構成されたプロセッサと、をさらに含む、請求項19に記載のヘアドライヤー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ヘアドライヤーに取り付けられたアクセサリのタイプを検出し、検出されたアクセサリのタイプに基づいてヘアドライヤーを操作するための装置、システム、および方法が提供される。
【背景技術】
【0002】
ヘアドライヤーは、ユーザーが濡れた髪を乾燥するために利用できる空気の流れを提供する。多くの場合、ヘアドライヤーはまた、空気がヘアドライヤーから出る前に空気を加熱および/またはイオン化する。ヘアドライヤーは一般に、加熱された空気が装置から排出される、固定寸法の開口部を有する出口を含む。出口から出る気流の気流速度、方向、およびタイプは、取り外し可能なアクセサリをヘアドライヤーに取り付けることによって変更することができる。各取り付け物は、その構成に基づいて出口を離れる気流に影響を与える可能性があるため、異なる取り付け物を切り替える際にヘアドライヤーの所望の動作パラメータを維持することは困難であり得る。
【0003】
したがって、ヘアドライヤーに取り付けられたアクセサリのタイプを検出するための、および検出されたアクセサリのタイプに基づいてヘアドライヤーの動作設定を制御するための、改善された装置、システム、および方法に対するニーズがある。
【発明の概要】
【0004】
ヘアドライヤー、ヘアドライヤーアクセサリ、ヘアドライキット、およびそれらを使用する方法が提供される。一実施形態では、いくつかの異なるタイプのアクセサリおよび空気を供給するように構成された出力端部を有するヘアドライヤーを含む、ヘアドライシステムが提供される。出力端部は、異なるタイプのアクセサリのそれぞれに選択的に係合して、異なるタイプのアクセサリの選択された一つをヘアドライヤー上に保持するように構成された保持機構を有する、取り付けアセンブリを含み得る。ヘアドライヤーはまた、異なるタイプのアクセサリの少なくとも一つを、出力端部に対して少なくとも一つの所定の回転配向に整列させるように構成されたアライメント機構を含み得る。ヘアドライヤーは、ヘアドライヤーに取り付けられたアクセサリのタイプに基づいて、複数の所定の構造構成のうちの一つに移動するように構成されたアクセサリ検出アセンブリをさらに含み得る。ヘアドライヤーは、アクセサリ検出アセンブリの所定の構造構成に依存して、出力端部を通る空気の供給を制御するように構成されたコントローラをさらに含み得る。
【0005】
一つの実施形態では、異なるタイプのアクセサリのうちの少なくとも一つは、ヘアドライヤー上の回転アライメント機構と相互作用して、少なくとも一つのアクセサリを出力端部に対して所定の回転配向に整列させるように構成されたアライメント機構を含む。ヘアドライヤーアライメント機構は、ヘアドライヤー取り付けアセンブリの中央ハブ上に形成された少なくとも一つの表面特徴の形態とすることができ、アクセサリアライメント機構は、異なるタイプのアクセサリのうちの少なくとも一つの内側カラー上に形成された少なくとも一つの相補的表面特徴を含む。例示的な実施形態では、少なくとも一つの所定の回転配向は、一つの所定の回転配向のみ、二つの所定の回転配向のみ、または複数の回転配向とすることができる。
【0006】
別の実施形態では、異なるタイプのアクセサリのそれぞれは、アクセサリ検出アセンブリを起動して、アクセサリ検出アセンブリを所定の構造構成のうちの一つに位置付けるように構成された作動機構を含み得る。アクセサリ検出アセンブリは、例えば、それぞれがヘアドライヤー取り付けアセンブリの所定の構造構成のそれぞれに対して所定の位置を有する第一および第二のプッシュロッドを含み得る。異なるタイプのアクセサリのそれぞれは、第一および第二のプッシュロッドが初期位置に留まることを可能にする平面の外側カラー、第一のプッシュロッドのみを作動させるように構成された突起を有するカラー、第二のプッシュロッドのみを作動させるように構成された突起を有するカラー、および第一および第二のプッシュロッドのそれぞれを作動させるように構成された突起を有するカラーなどの作動機構を含み得る。
【0007】
別の実施形態では、異なるタイプのアクセサリのそれぞれは、ヘアドライヤー上の保持機構と嵌合係合するように構成された保持溝を有する取り付けアセンブリを含み得る。ヘアドライヤーの取り付けアセンブリ上の保持機構は、保持溝と係合するように構成された少なくとも一つの付勢されたピンの形態であってもよい。
【0008】
他の態様では、所定の構造構成間の取り付けアセンブリの移動は、スイッチのオン/オフ位置を制御するように構成され、スイッチは、取り付けアセンブリに取り付けられたアクセサリのタイプに対応するオン/オフ位置の固有の組み合わせを有する。
【0009】
ヘアドライヤーは、異なるタイプのアクセサリのうちの一つにそれぞれに対応する複数の所定の保存された設定を保存するハウジング内のメモリなどの他の特徴を含んでもよく、各設定は空気供給のための動作パラメータを含む。ヘアドライヤーはまた、取り付けアセンブリに通信可能に結合されたハウジング内のプロセッサおよびメモリを含んでもよく、プロセッサは、ヘアドライヤー取り付けアセンブリの構造構成に基づいてアクセサリのタイプを決定するように構成され、また、決定されたアクセサリのタイプに対して所定の保存された設定に基づいて空気供給部を動作させるように構成される。
【0010】
別の実施形態では、ヘアドライヤーと共に使用するためのアクセサリが提供される。アクセサリは、空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有するハウジング、および第一の端部に配置され、ヘアドライヤーと選択的に嵌合可能なカラーアセンブリを含み得る。カラーアセンブリは、アクセサリがヘアドライヤーに取り付けられるときに、ヘアドライヤー上の取り付けアセンブリを、ヘアドライヤーの第一の動作設定に対応する第一の固有の構造構成に移動させるように構成された外側カラー、およびアクセサリがヘアドライヤーに取り付けられるときに、ヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向にアクセサリを整列させるように構成された内側カラーを含み得る。
【0011】
一つの実施形態では、外側カラーは、ヘアドライヤー内の複数のスイッチと相互作用するように構成された第一の複数の押出成形物を含み得る。内側カラーは、ヘアドライヤー上の相補的な表面特徴と整列して、アクセサリがヘアドライヤーに取り付けられるときに、アクセサリのヘアドライヤーへの回転配向を制御するように構成された複数のタブを含み得る。
【0012】
別の実施形態では、アクセサリキットは、ヘアドライヤーと共に使用するために提供され、空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有する第一のアクセサリを含む。第一の端部は、第一のアクセサリをヘアドライヤーに嵌合するために、ヘアドライヤー上の係合機構と嵌合するよう構成される第一の保持溝と、複数の第一の突起がその上に形成され、ヘアドライヤー上でアクセサリ検出アセンブリを作動させるように構成された第一の外側カラーと、ヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向に第一のアクセサリを整列するように構成された第一のアライメント機構を有する第一の内側カラーと、を有する第一の取り付けアセンブリを含むことができる。キットはまた、空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有する第二のアクセサリを含み得る。第一の端部は、第二のアクセサリをヘアドライヤーに嵌合するためのヘアドライヤー上の係合機構と嵌合するよう構成された第二の保持溝と、第二の外側カラーが、ヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリを初期位置に維持することを可能にするように構成された平面を有する第二の外側カラーと、第二のアクセサリがヘアドライヤーに対して自由に回転できるように、ヘアドライヤーと嵌合するように構成された第二の内側カラーと、を有する第二の取り付けアセンブリを含むことができる。
【0013】
別の実施形態では、キットは、空気入口を有する第一の端部と、空気出口を有する第二の端部とを有する第三のアクセサリを含み得る。第一の端部は、第三のアクセサリをヘアドライヤーに嵌合するために、ヘアドライヤー上の係合機構と嵌合するよう構成された第三の保持溝と、複数の第三の突起がその上に形成され、ヘアドライヤー上でアクセサリ検出アセンブリを作動させるように構成された第三の外側カラーであって、複数の第三の突起が、複数の第一の突起とは異なっている、第三の外側カラーと、ヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向に第三のアクセサリを整列するように構成された第三のアライメント機構を有する第三の内側カラーと、を有する第三の取付アセンブリを含むことができる。
【0014】
他の態様では、加熱空気を供給するように構成された空気入口および空気出口を有する手持ち式ハウジングを有するヘアドライヤーが提供される。取り付けアセンブリは、出口端部に隣接して位置し、異なるタイプのアクセサリと嵌合するように構成される。取り付けアセンブリは、ハウジングに対して所定の回転配向でそれに取り付けられたアクセサリを整列するように構成されてもよく、取り付けアセンブリは、それに取り付けられたアクセサリのタイプに基づいて、複数の所定の位置間で移動可能である。ヘアドライヤーはまた、ハウジング内に配置され、取り付けアセンブリに取り付けられたアクセサリのタイプに対応する複数の所定の保存された設定に基づいて、空気出口を通して空気を供給するように構成される、モーターを含み得る。
【0015】
一実施形態では、取り付けアセンブリは、少なくとも一つの表面特徴を有する空気出口に、アクセサリ上の対応する表面特徴と相互作用して、ヘアドライヤーに対して所定の回転配向にアクセサリを整列させるように構成された内側カラーを含む。内側カラー上の少なくとも一つの表面特徴は、複数のプッシュロッドとアクセサリ上の作動機構を整列するように構成され得る。取り付けアセンブリはまた、それに取り付けられたアクセサリのタイプに基づいて、複数の所定位置間で移動可能な複数のプッシュロッドを含み得る。
【0016】
ヘアドライヤーはまた、複数の所定の保存された設定を保存するハウジング内のメモリ、および取り付けアセンブリの所定の位置に基づいて、ヘアドライヤーに、複数の所定の保存された設定のうちの一つで自動的に動作させるように構成されたプロセッサなどの他の特徴も含み得る。
【0017】
本開示は、添付図面と併せて以下の詳細な説明からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、コンセントレータアクセサリが固定されたヘアドライヤーを有するヘアドライヤーシステムの一つの例示的な実施形態の側面斜視図である。
【
図2】
図2Aは、アクセサリが取り除かれた、
図1のヘアドライヤーシステムの正面斜視図である。
図2Bは、
図2Aのヘアドライヤーの部分的に分解された正面斜視図である。
【
図4】
図4は、外側ハウジングの一部分が取り除かれ、第一の構造構成のアクセサリ検出アセンブリを示す、
図2Aのヘアドライヤーの側面斜視図である。
【
図5】
図5は、第二の構造構成に移動されたアクセサリ検出アセンブリを示す、
図4のヘアドライヤーの側面斜視図である。
【
図6】
図6は、第三の構造構成に移動されたアクセサリ検出アセンブリを示す、
図4のヘアドライヤーの側面斜視図である。
【
図7】
図7は、第四の構造構成に移動されたアクセサリ検出アセンブリを示す、
図4のヘアドライヤーの側面斜視図である。
【
図8】
図8Aは、
図1のヘアドライヤーシステムのコンセントレータアクセサリの正面斜視図である。
図8Bは、
図8Aのコンセントレータアクセサリの部分的に分解された正面斜視図である。
【
図9】
図9Aは、
図1のヘアドライヤーと共に使用するためのディフューザアクセサリの一実施形態の後方斜視図である。
図9Bは、
図9Aのディフューザアクセサリの部分的に分解された正面斜視図である。
【
図10】
図10Aは、
図1のヘアドライヤーと共に使用するためのブラシアクセサリの一実施形態の後方斜視図である。
図10Bは、
図10Aのブラシアクセサリの部分的に分解された正面斜視図である。
【
図11】
図11Aは、
図1のヘアドライヤーと共に使用するためのエアカーラーアクセサリの一実施形態の一部の後方斜視図である。
図11Bは、
図11Aのエアカーラーアクセサリの部分的に分解された正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここで、本明細書に開示される装置および方法の構造、機能、製造、および使用の原理の全体的理解を提供するために、特定の例示的な実施形態について説明する。これらの実施形態の一つまたは複数の例が、添付図面に図示されている。当業者であれば、本明細書に具体的に記載され、添付図面に図示される装置および方法は、非限定的な例示的な実施形態であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。一つの例示的な実施形態に関連して図示または説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。こうした修正および変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0020】
さらに、本開示では、実施形態の同様の名称の構成要素は、概して類似の特徴を有し、したがって特定の実施形態では、各同様の名称の構成要素の各特徴は、必ずしも完全には詳述されない。さらに、本開示のシステム、装置、および方法の説明において直線または円の寸法が使用される限りにおいて、こうした寸法は、こうしたシステム、装置、および方法と共に使用され得る形状のタイプを制限することを意図していない。当業者は、このような直線および円の寸法と同等のものが、任意の幾何学的形状に対して容易に決定され得ることを認識するであろう。システムおよび装置のサイズおよび形状、ならびにその構成要素は、少なくとも、システムおよび装置が使用される対象の解剖学的構造、システムおよび装置が使用される構成要素のサイズおよび形状、ならびにシステムおよび装置が使用される方法および手順に依存し得る。さらに、用語「約」および「実質的に」は、製造上の変動ならびに温度およびその他のパラメータに対する変動に基づく範囲として定義される。
【0021】
ヘアドライヤーに取り付けられたアクセサリのタイプを検出し、検出されたアクセサリのタイプに基づいてヘアドライヤーの動作設定を自動的に制御するための装置、システム、および方法が提供される。一般に、空気を供給するように構成された出力端部を有し、複数のアクセサリのうちの一つと嵌合するように構成された取り付けアセンブリを有するヘアドライヤーが提供される。各アクセサリは、ヘアドライヤーに取り付けたアクセサリのタイプを検出できるように、ヘアドライヤー上の取り付けアセンブリと相互作用するように構成された取り付けアセンブリを有することができる。ヘアドライヤーは、検出されたアクセサリのタイプに基づいて動作設定を変更するように構成されたコントローラを含み得る。例示的な実施形態では、各アクセサリ上の取り付けアセンブリは、ヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリと相互作用して、アクセサリ検出アセンブリに所定の構造構成を想定させる特徴を含む。所定の構造構成により、ヘアドライヤーは、それに取り付けられたアクセサリのタイプを識別できる。特定の例示的な実施形態では、ヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリは、各アクセサリの取り付けアセンブリ上の外側カラーと相互作用する移動可能なプッシュロッドを含む。各アクセサリは、アクセサリと相互作用して、いくつかの固有の構成のうちの一つに、移動可能なプッシュロッドを位置付けるように構成され得る。例えば、二つのプッシュロッドが提供される場合、アクセサリは、両方のプッシュロッドを移動させ、第一のプッシュロッドのみを移動させ、第二のプッシュロッドのみを移動させ、またはどちらのプッシュロッドも移動させないことによって、プッシュロッドに対して四つの固有の構造構成を提供することができる。プッシュロッドは、オン位置とオフ位置の間で移動するスイッチに接続することができる。アクセサリのタイプは、各スイッチの位置に基づいて決定されてもよく、それによって、ヘアドライヤーに取り付けられた特定のタイプのアクセサリについて、モーターおよび/またはヒーターの動作設定の変更が可能となる。さらに、アクセサリの少なくとも一部の回転を可能にするために、アクセサリがアクセサリのタイプを示すためにアクセサリ検出アセンブリと相互作用することを可能にする一方で、ヘアドライヤーおよび/またはアクセサリ上の取り付けアセンブリは、ヘアドライヤーに対する少なくとも一つの所定の回転配向に対するアクセサリの整列を制御する特徴を含み得る。
【0022】
図1は、ヘアドライヤー102およびコンセントレータの形態のアクセサリ200の一実施形態を含む、ヘアドライヤーシステム100の一つの例示的な実施形態を示す。示されるように、ヘアドライヤー102は、概して、ハウジング104に対して横方向に、そこから概して下向きに延在するハンドル106を有する細長いハウジング104を含む。当業者であれば、ヘアドライヤー102は、様々な構成を有してもよく、ヘアドライヤーに嵌合されたタイプのアクセサリを検出するための本明細書に開示される特徴は、当技術分野で公知の任意のヘアドライヤーとともに使用され得ることを理解するであろう。
【0023】
図示した実施形態では、ハウジング104は、モーター、ヒーター、プロセッサ、およびメモリなどのヘアドライヤーの動作のための複数の構成要素を含むように構成される、概して中空体の形態である。図示したハウジング104は、円形の断面を有するが、他の断面形状を利用することができる。モーターおよびヒーターが空気を供給することを可能にするために、ハウジング104は、ハウジング104の対向する端部上に配置された入力端部104aおよび出力端部104bを含む。入力端部104aは、ハウジング104への空気取り込みを可能にし、出力端部104bは、モーターおよび/またはヒーターを通過した後に空気を供給することができる。アクセサリ200は、以下で詳細に説明するように、出力端部104bでヘアドライヤー102と取り外し可能に嵌合することができる。
【0024】
ヘアドライのプロセスは、ヘアドライヤーの方向性制御を必要とする場合があるため、ハンドル106は、ヘアドライヤーシステム100の手持ち使用を可能にするために含まれる。ハンドル106は、固定された配向でハウジング104から延在してもよく、またはハウジング104に枢動可能に取り付けられてもよい。ハンドル106は、ヘアドライヤー102を起動させるように構成され得る電源ボタン108を含み得る。図示されていないが、ハンドル106は、ヘアドライヤー上の速度および/または熱設定を制御するための他の制御機構を含み得る。さらに、電源ケーブル110は、ハンドル106から延在してもよく、モーター、ヒーター、プロセッサ、およびメモリなどのヘアドライヤー102内の電気構成要素に電気的に接続されてもよい。
【0025】
上述のように、ヘアドライヤー上の様々なアクセサリを使用して、特定の目的のためにヘアドライヤーからの排出空気に影響を与えることができる。
図1に示すアクセサリ200は、ヘアドライヤー102から流れる空気を濃縮するために、ヘアドライヤー102の出力端部104bに取り外し可能に嵌合されるコンセントレータの形態である。図示したアクセサリ200は、ハウジング202の対向する端部上に配置された空気入口202aおよび空気出口202bを有するハウジング202を含む。ヘアドライヤーハウジング104と同様に、アクセサリハウジング202は、空気がそこを通過することを可能にする細長い中空体の形態である。空気入口202aは、嵌合時にアクセサリ200とヘアドライヤー102との間の緊密なシールを達成するために、ヘアドライヤーハウジング104の出力端部104bに相補的な形状を有し得る。空気出口202bは、空気を濃縮するために、概して細長い卵胞形状を有する縮小された直径を有し得る。
図1に図示するアクセサリはコンセントレータタイプのアクセサリであるが、様々なタイプのアクセサリがヘアドライヤー102に取り外し可能に嵌合され得ることを、当業者は理解するであろう。多数の追加のアクセサリタイプについて、以下に詳述する。
【0026】
アクセサリをヘアドライヤー102に取り外し可能に取り付けるために、ヘアドライヤー102は、取り付けアセンブリ112を含み得る。
図2A~3は、アクセサリ200がヘアドライヤー102から取り除かれたヘアドライヤー102を示す。図示された取り付けアセンブリ112は、出力端部104bでハウジング104内に配置される。図示した取り付けアセンブリ112は、ヘアドライヤーとの嵌合係合においてアクセサリを安全に保持するための保持機構、ヘアドライヤーに取り付けられたアクセサリのタイプを検出するためのアクセサリ検出アセンブリ、およびヘアドライヤーに対して少なくとも一つの所定の回転配向にアクセサリを整列させるためのアライメント機構を概して含む。
【0027】
ヘアドライヤーとの嵌合係合時にアクセサリを安全に保持するために、様々な技術が使用され得る。一つの例示的な実施形態では、示されるように、保持機構は、アクセサリと係合する複数の付勢された保持ピン124を含む。保持ピン124は様々な位置に位置付けられてもよく、任意の数の保持ピン124が利用されてもよいが、図示した実施形態では、ヘアドライヤー102は、中心ポスト120と中心ポスト120の周りに円周方向に位置付けられたリング122との間に形成されるチャネル118内に位置する三つの保持ピン124を含む。保持ピン124は、以下で詳細に説明するように、チャネル118内に延在し得るアクセサリの内側カラー上に形成された保持溝と相互作用することによって、アクセサリをヘアドライヤー102に取り外し可能に固定するように構成される。内側カラーを保持するため、保持ピン124は、リング122の開口部を通して半径方向内側に延在し得る。ピン124は、それらが半径方向内側に付勢されるようにばね式であってもよい。ばねは、アクセサリ上の内側カラーがチャネル118に挿入される際にピンが半径方向外側に移動することを可能にし、ピン124が半径方向内向きの位置に戻り、内側カラー上の保持溝と係合することを可能にする。さらに、ピン124は、アクセサリの挿入および除去の両方を支援するために、例えば、「円錐形状」であるなど、先細りとすることができる。
【0028】
保持機構を使用してアクセサリを固定することに加えて、上記のように、取り付けアセンブリ112は、ヘアドライヤー102に取り付けられたアクセサリのタイプを検出するためのアクセサリ検出アセンブリも含み得る。ヘアドライヤー102に取り付けられたアクセサリのタイプを検出するために様々な技術を使用できるが、図示した実施形態では、アクセサリ検出アセンブリはプッシュロッド130、132を含み、これらはそれぞれ、ハウジング104内の対応するスイッチに接続されている。プッシュロッド130、132は、それに取り付けられたアクセサリのタイプに応じて所定の構成を想定するように構成されてもよく、それによって、アクセサリのタイプを示すようにスイッチを制御する。
図2A~7に示すように、プッシュロッド130、132は、円周距離で離間し、ハウジング104の固定板117と内側表面107との間に形成されるチャネル128内に軸方向に延在する。各プッシュロッド130、132は、内部カバー135内に形成された溝131、133内に固定してもよく、また、以下で論じるように、ロッド130、132がスイッチに向かって移動し、それによってスイッチがオン位置とオフ位置の間で移動する、初期延長位置と収縮位置との間で溝131、133内で軸方向にスライドするように構成されてもよい。スイッチは、異なるタイプのアクセサリがプッシュロッド130、132と相互作用してスイッチを制御し、それによって、スイッチの位置に基づいてモーターおよびヒーターの動作パラメータを制御できるように、モーターおよびヒーターのコントローラに結合され得る。また、以下でより詳細に説明するように、アクセサリがヘアドライヤー102に嵌合されるとき、アクセサリの外側カラーはチャネル128内に延在し得る。アクセサリの構成に応じて、アクセサリは、プッシュロッド130、132から離間したまま、プッシュロッドの特定の一つを軸変位させるか、または両方のプッシュロッド130、132を軸変位させることができる。
【0029】
上述のように、取り付けアセンブリはまた、アクセサリをヘアドライヤーと整列させる機構を含み得る。特定のアクセサリは、ヘアドライヤーに対して360度または特定の所定の位置の間で回転可能である必要がある場合がある。回転制御は、アクセサリの構成に基づいて、および/またはアクセサリ上の作動機構とヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリとの間のアライメントを制御するために、必要であり得る。
【0030】
アクセサリの回転を可能にするために、アクセサリのタイプを示すように、アクセサリがプッシュロッドと相互作用するのを可能にしながら、アクセサリ検出アセンブリに対するアクセサリの回転配向を制御するためのアライメント機構を提供することができる。図示した実施形態では、アライメント機構は、中央ポスト120上に形成された表面特徴の形態である。特に、中央ポスト120は、その外側表面上に半径方向に離間し、中央ポスト120に沿って軸方向に延長するアライメントタブ126を含む。アライメントタブ126は、中央ポスト120と一体とすることができる。アライメントタブ126は、以下で詳細に説明するように、中央ポスト120からチャネル118内に半径方向外側に突出し、アクセサリの内側カラー上の相補的なアライメントタブなど、アクセサリの回転アライメント機構の相補的な表面特徴と相互作用するように構成される。アライメントタブ126は、アクセサリがヘアドライヤー102に嵌合されるとき、内側カラーの相補的なタブがアライメントタブ126のそれぞれの間にスライドするように強制され、アクセサリがヘアドライヤー102に対して事前決定回転配向に維持され、それによって、アクセサリ検出アセンブリの正しいプッシュロッド130、132が確実に収縮されるように配置され得る。
【0031】
上述のように、プッシュロッド130、132を使用してモーターおよびヒーターの動作パラメータを制御するために、プッシュロッドは、対応するスイッチ134、136と相互作用するように位置付けられる。
図4~7は、ヘアドライヤー102の内部機構を示すために、特に異なる構造構成のプッシュロッド130、132およびスイッチ134、136を示すために、ハウジング104の一部が取り除かれたヘアドライヤー102を示す。図示したように、各スイッチ134、136は、アクセサリの外側カラーと相互作用する端部に対向するプッシュロッド130、132の端部に配置される。いくつかの実施形態では、スイッチ134、136は、光ゲートスイッチであり、光ビームは、押し下げられたまたは収縮されたプッシュロッドによって遮断され、回路を閉じることができる。スイッチ134、136は光ゲートスイッチであってもよいが、任意のタイプのスイッチを使用して、プッシュロッドが押されているかどうかを示すことができることを当業者は理解するであろう。以下で詳細に説明するように、スイッチ134、136は、アクセサリの外側カラーとプッシュロッド130、132との間の相互作用に応じて、オンまたはオフの姿勢のいずれかであってもよい。スイッチ134、136は、モーターおよびヒーターの所定の動作設定を保存するためのメモリ、およびそれらの動作設定を実行するためのプロセッサを含むコントローラに通信可能に結合される。
【0032】
図4に示すように、アクセサリ検出アセンブリは、第一の構造構成にあり、両方のプッシュロッド130、132が出力端部104bに向かって軸方向に延長する。両方のプッシュロッド130、132が延長した状態で、両方のスイッチ134、136は、オンまたはオフのいずれかで同じ位置にある。例えば、プッシュロッドが延長する場合、対応するスイッチはオフ位置にあるであろう。両方のプッシュロッド130、132が延長すると、アクセサリが取り付けアセンブリ112に取り付けられていないか、またはプッシュロッド130、132と接触しない外側カラーを有するアクセサリがヘアドライヤー102に取り付けられる。プロセッサは、いずれのスイッチもオン位置ではないと決定することができ、次いで、モーターおよびヒーターに対して保存された所定の動作設定を参照することができる。次に、プロセッサは、ヘアドライヤー102が電源ボタン108によって起動されたときに、これらの動作設定を実行できる。
【0033】
図5に示すように、アクセサリ検出アセンブリは、プッシュロッド130が軸方向に伸張し、プッシュロッド132が軸方向に収縮した、第二の構造構成にある。プッシュロッド132のみが収縮されている場合、スイッチ134はオフ位置にあり、スイッチ136はオン位置にある。プッシュロッド132のみが収縮される場合、ヘアドライヤー102に取り付けられたアクセサリは、プッシュロッド132とのみ相互作用し、プッシュロッド130とは相互作用しない外側カラーを含む。外側カラーの構造は、以下で詳細に説明され、アクセサリの回転配向は、アライメント機構のアライメントタブ126と、アクセサリの内側カラー上の相補的なアライメントタブとの間の相互作用によって制御される。プロセッサは、スイッチ136のみがオン位置にあると決定することができ、次いで、モーターおよびヒーターに対して保存された所定の動作設定を参照することができる。次に、プロセッサは、ヘアドライヤー102が電源ボタン108によって起動されたときに、これらの動作設定を実行できる。
【0034】
図6に図示するように、アクセサリ検出アセンブリは、プッシュロッド132が軸方向に伸張し、プッシュロッド130が軸方向に収縮した、第三の構造構成にある。プッシュロッド130のみが収縮された状態で、スイッチ136はオフ位置にあり、一方、スイッチ134はオン位置にある。プッシュロッド130のみが収縮されたとき、ヘアドライヤー102に取り付けられたアクセサリは、プッシュロッド130とのみ相互作用し、プッシュロッド132とは相互作用しない外側カラーを含む。外側カラーの構造は、以下で詳細に説明され、アクセサリの回転配向は、アライメント機構のアライメントタブ126と、アクセサリの内側カラー上の相補的なアライメントタブとの間の相互作用によって制御される。プロセッサは、スイッチ134のみがオン位置にあると決定することができ、次いで、モーターおよびヒーターに対して保存された所定の動作設定を参照することができる。次に、プロセッサは、ヘアドライヤー102が電源ボタン108によって起動されたときに、これらの動作設定を実行できる。
【0035】
図7に示すように、アクセサリ検出アセンブリは、両方のプッシュロッド130、132が軸方向に収縮された、第四の構造構成にある。両方のプッシュロッド130、132が収縮されると、両方のスイッチ134、136がオン位置にある。両方のプッシュロッド130、132が収縮されると、ヘアドライヤー102に取り付けられたアクセサリは、プッシュロッド130、132の両方に接触する。プロセッサは、両方のスイッチがオン位置にあると決定することができ、次いで、モーターおよびヒーターに対して保存された所定の動作設定を参照することができる。次に、プロセッサは、ヘアドライヤー102が電源ボタン108によって起動されたときに、これらの動作設定を実行できる。
【0036】
上述のように、ヘアドライヤー102からの空気の流れを変えるために、様々なアクセサリをヘアドライヤー102に取り外し可能に取り付けることができる。
図8A~8Bは、コンセントレータタイプのアクセサリ200をより詳細に示す。示されるように、アクセサリ200は、空気入口202aおよび空気出口202bを有するハウジング202を含む。ヘアドライヤーと同様に、空気入口202aは、ヘアドライヤーとの係合を容易にする保持機構、アクセサリ検出アセンブリを作動させる作動機構、およびヘアドライヤーに対するアクセサリの回転配向を制御する回転アライメント機構を含み得る取り付けアセンブリを含む。
【0037】
図8Aおよび8Bに示すように、取り付けアセンブリは概して、ヘアドライヤー102上の取り付けアセンブリと相互作用するための外側カラー204および内側カラー206を含む。外側カラー204は、内側カラー206の半径方向外側に配置され、外側カラー204および内側カラー206の両方が空気入口202aから軸方向に突出する。肩部208は、ヘアドライヤー102がハウジング202の周りに延在し、アクセサリ200がヘアドライヤー102に取り付けられるときに肩部208に当接し得るように、空気入口202aのハウジング202の外部上に配置され得る。
【0038】
ヘアドライヤー102に嵌合されると、外側カラー204は、ハウジング104と固定プレート117との間に形成されるチャネル128内に延在してもよく、内側カラー206は、中央ポスト120とリング122との間に形成されるチャネル118内に延在し得る。アクセサリ200をヘアドライヤー102に確実に取り付けることを容易にするために、内側カラー206は、その外側表面上に配置され、内側カラー206の周りに円周方向に延在する保持溝212を含み得る。前述のように、ヘアドライヤー取り付け機構上の保持ピン124は、内側カラー206の保持溝212内に延長し、係合することができる。内側カラー206がチャネル118に挿入されると、ピン124は内側カラー206によって半径方向に変位する。保持溝212およびピン124が、肩部208に当接するハウジング104と軸方向に整列すると、ピン124は、保持溝212内に半径方向に延長し、アクセサリ200をヘアドライヤー102に固定する。特定の実施形態において、保持溝212は、アクセサリ200のヘアドライヤー102からの取り付けおよび取り外しを容易にするために、輪郭付けされ得る。
【0039】
前述のように、アクセサリ200は、ヘアドライヤー102上のアクセサリ検出アセンブリを起動して、複数の所定の構造構成のうちの一つにアクセサリ検出アセンブリを位置付け、それによって、それに取り付けられたアクセサリのタイプの検出を可能にするように構成された作動機構を含み得る。この実施形態では、作動機構は、カラー204が追加の突起なしに固体リングの形態であるように、外側カラー204の取り付けられた側上に形成される平面205である。この構成により、外側カラー204がハウジング104と固定プレート114との間のチャネル128内に配置された状態で、アクセサリ200がヘアドライヤー102に接続されるとき、両方のプッシュロッド130、132が初期伸長位置に留まることが可能になる。したがって、外側カラー204は、プッシュロッド130、132のいずれとも相互作用しない。
【0040】
外側カラー204はプッシュロッド130、132と相互作用しないため、アクセサリ200をヘアドライヤー102上のアクセサリ検出アセンブリと回転整列させる必要はない。したがって、この実施形態では、コンセントレータアクセサリ200は自由に回転可能である。内側カラー206は、滑らかな内側表面210を有し得る。滑らかな内側表面210は、アライメント機構のアライメントタブ126と係合しないが、代わりにアライメントタブ126の上に置かれる。内側カラー206のこの配置により、アクセサリ200がヘアドライヤー102に取り付けられるときに、アクセサリ200がヘアドライヤー102に対して自由に回転することが可能になる。
【0041】
モーターおよびヒーターの動作設定を制御することに加えて、一部のアクセサリには、アクセサリ自体に気流制御を含めることもできる。
図1、8A、および8Bに示すように、コンセントレータアクセサリ200は、ハウジング202内に形成されたスロット216内に配置されたレバー214を含む。レバー214は、スロット216内でスライドすることができ、空気出口202bのサイズを縮小できる内部バッフルシステムに接続することができる。空気出口202bのサイズの縮少は、アクセサリ200からの気流の速度をさらに制御することができる。
【0042】
別の例示的なアクセサリを、ディフューザタイプのアクセサリを示す
図9A~9Bに示す。アクセサリ300は、空気入口302aおよび空気出口302bを有するハウジング302を含む。空気入口302aは、ヘアドライヤー上の取り付けアセンブリと相互作用するための取り付けアセンブリを含む。ヘアドライヤーと同様に、アクセサリ300上の取り付けアセンブリは、ヘアドライヤーとの係合を容易にする保持機構、アクセサリ検出アセンブリを作動させる作動機構、およびヘアドライヤーに対するアクセサリの回転配向を制御する回転アライメント機構を含み得る。
【0043】
図9Aおよび9Bに示すように、取り付けアセンブリは概して、外側カラー304および内側カラー306を含む。外側カラー304は、内側カラー306の半径方向外側に配置され、外側カラー304および内側カラー306の両方が空気入口302aから軸方向に突出する。肩部308は、アクセサリ300がヘアドライヤー102に取り付けられるときにヘアドライヤー102が肩部308に当接できるように、空気入口302aのハウジング302上に配置され得る。
【0044】
コンセントレータアクセサリ200と同様に、ディフューザアクセサリ300がヘアドライヤー102と嵌合するとき、外側カラー304は、ハウジング104と固定プレート117との間に形成されるチャネル128内に延在してもよく、内側カラー306は、中央ポスト120とリング122との間に形成されるチャネル118内に延在してもよい。アクセサリ200をヘアドライヤー102に確実に取り付けることを容易にするために、内側カラー306は、内側カラー306の外側表面上に配置された保持溝312を含んでもよく、保持溝312は内側カラー306の周りに円周方向に延在する。前述したように、保持機構のピン124は、ピン124が、コンセントレータアクセサリ200の内側カラー206上の保持溝212と相互作用する方法と同じように、内側カラー306の保持溝312と係合することができる。
【0045】
ディフューザアクセサリ300はまた、ヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリを作動させるように構成された作動機構を含み得る。この実施形態では、外側カラー304は、外側カラー304の端部表面上に形成され、かつそこから軸方向に突出する突起305を含む。突起305は、外側カラー304の周りに円周方向に配置されてもよく、アクセサリ300がヘアドライヤー102と嵌合するときに、プッシュロッド130、132のうちの一つのみを作動させるようにサイズ設定および位置付けられてもよい。この実施形態では、突起305は、その間に位置する湾曲した谷を有する湾曲した山の形態である。山および谷は、一方の突起がプッシュロッドの一つと整列し、谷はもう一方のプッシュロッドと整列するように間隔を置いている。結果として、突起と整列した一つのプッシュロッドが収縮位置に移動し、それによって対応するスイッチがオフからオンに切り替わる。他のプッシュロッドは伸張位置に留まり、対応するスイッチはオフのままである。
【0046】
アクセサリ300上の作動機構をヘアドライヤーと適切に整列させ、プッシュロッド130、132のうちの所定の一つを作動させるように、内側カラー306は、その内側表面310上に配置されたアライメントタブ311を含み得る。アライメントタブ311は、ヘアドライヤー102上のアライメントタブ126の形状に相補的な形状を有する突出した表面の特徴の形態であってもよい。内側カラー306のこの配置は、アクセサリ300がヘアドライヤー102に取り付けられるとき、ヘアドライヤー102に対するアクセサリ300の回転配向を制御する。内側カラー306がヘアドライヤー102上のチャネル118に挿入されると、アライメントタブ126および311がメッシュになり、突起305がプッシュロッド130、132の所定の一つと整列する。アクセサリ300は、ヘアドライヤー102上で回転することが防止される。しかしながら、回転アライメント機構は、ユーザーがヘアドライヤーに対して一つの特定の配向でアクセサリ300を整列させる必要はなく、アクセサリ300を様々な回転位置でヘアドライヤー102に取り付けることを可能にする。言い換えれば、アクセサリ300は、任意の回転配向でヘアドライヤーに取り付けることができ、タブ126、311は、突起305をアクセサリ検出部材のロッド130、132と適切に整列させるために相互作用する。外側カラーの突起305が、様々な利用可能な回転位置のいずれかでアクセサリ300を取り付ける際に、正しいプッシュロッド130、132にのみ接触するように、外側カラー304および内側カラー306の両方の回転位置は、互いに対して固定され得る。
【0047】
モーターおよびヒーターの動作設定を制御することに加えて、アクセサリ300は、アクセサリ200に類似した気流制御も含み得る。アクセサリ300は、ハウジング302内に形成されたスロット316内に配置されたレバー314を含み得る。レバー314は、スロット316内でスライドすることができ、ディフューザの端部上の突起に接続され、これにより突起がディフューザ内に収縮される。
【0048】
図10A~10Bは、ブラシタイプのアクセサリ400の形態のアクセサリの別の実施形態を示す。アクセサリ400は、アクセサリ300と実質的に類似しており、空気入口402aおよび空気出口402bを有するハウジング402を含む。空気出口402bは、ヘアドライヤー上の取り付けアセンブリと相互作用するための取り付けアセンブリを含む。ヘアドライヤーと同様に、ブラシアクセサリ400上の取り付けアセンブリは、ヘアドライヤーとの係合を容易にする保持機構、アクセサリ検出アセンブリを作動させる作動機構、およびヘアドライヤーに対するアクセサリの回転配向を制御する回転アライメント機構を含み得る。
【0049】
図10A~10Bに示すように、取り付けアセンブリは概して、内側カラー406の半径方向外側に配置された外側カラー404を含み、外側カラー404および内側カラー406の両方が空気入口402aから軸方向に突出する。図示したアクセサリ400は、外側カラー404の半径方向外側に、かつその周りに位置する支持カラー407をさらに含む。支持カラー407は、さらなる支持を提供するために、ヘアドライヤーのハウジング104の周りに延在するように構成される。こうしたカラーは、使用中に大きな力を受ける重いアクセサリまたはアクセサリと併用することができる。
【0050】
ディフューザアクセサリ300と同様に、ブラシアクセサリ400の内側カラー406は、内側カラー406の外側表面上に配置された保持溝412を含み得る。前述のように、取り付けアセンブリ112のピン124は、内側カラー406の保持溝412内に延在し、かつ係合するように構成されてもよく、これは、ピン124が内側カラー206の保持溝212と相互作用する方法と同一である。
【0051】
さらに、アクセサリ300と同様に、外側カラー404は、その端部表面上に形成され、外側カラー404から軸方向に延在する突起405を含み得る。図示した突起405は、突起305と類似した構成を有し、アクセサリ400がヘアドライヤー102に取り付けられるときに、プッシュロッド130、132のうちの一つのみに接触するように構成される。したがって、アクセサリ400がヘアドライヤー102に取り付けられるとき、外側カラー4304は、ハウジング104と固定プレート114との間のチャネル128内に延在し、突起405のうちの一つは、プッシュロッドの一つと接触して伸張位置に移動し、一方、他方の突起は、隣接する突起405の間の谷に延在する。
【0052】
ディフューザアクセサリ300と同様に、ブラシアクセサリ400はまた、内側カラー406の内側表面410上に配置されたアライメントタブ411を含み得る。アライメントタブ411は、内側カラー406がチャネル118に挿入されるときに、アライメント機構のアライメントタブ126に相補的であり、かつアライメントタブ126と係合する。内側カラー406のこの配置は、アクセサリ400がヘアドライヤー102に取り付けられるとき、ヘアドライヤー102に対するアクセサリ400の回転配向を制御する。
【0053】
ヘアドライヤー102がディフューザアクセサリ300とブラシアクセサリ400を区別できるように、ブラシアクセサリ400上のアライメントタブ411は、突起405を整列させて、ブラシアクセサリ400と比較して、プッシュロッド130、132の異なる一つを収縮位置に移動させるように構成できる。これは、アライメントタブ411および突起405を、所望のアライメントをもたらす互いに対する位置に形成することによって達成することができる。内側カラー406および外側カラー404は、ハウジング402に非回転可能に接続されているため、内側カラー406および外側カラー404の両方の回転位置は、互いに対して固定され、したがって、外側カラー404の突起405が、様々な利用可能な回転位置のいずれかにアクセサリ400を取り付けるときに、正しいプッシュロッド130、132にのみ接触することを確実にする。例えば、ディフューザアクセサリ300がヘアドライヤー102に取り付けられる場合、突起305はプッシュロッド130にのみ接触することができる。比較すると、ブラシアクセサリ400がヘアドライヤー102に取り付けられる場合、突起405はプッシュロッド132にのみ接触することができる。この配置のために、ヘアドライヤーシステム100は、ユーザー入力を必要とせずに、ディフューザアクセサリ300およびブラシアクセサリ400の異なる動作パラメータを検出し、利用することができる。
【0054】
別の例示的なアクセサリをカーラータイプのアクセサリを描写する
図11A-11Bに示す。アクセサリ500は、空気入口502aおよび空気出口502bを有するハウジング502を含む。空気出口502bは、ヘアドライヤー上の取り付けアセンブリと相互作用するための取り付けアセンブリを含む。ヘアドライヤーと同様に、カーラーアクセサリ500上の取り付けアセンブリは、ヘアドライヤーとの係合を容易にする保持機構、アクセサリ検出アセンブリを作動させる作動機構、およびヘアドライヤーに対するアクセサリの回転配向を制御する回転アライメント機構を含み得る。
【0055】
図11A-11Bに示すように、取り付けアセンブリは概して、内側カラー506の半径方向外側に配置された外側カラー504を含む。図示したアクセサリ500は、外側カラー504の半径方向外側に、かつその周りに位置する支持カラー507をさらに含む。支持カラー507は、さらなる支持を提供するために、ヘアドライヤーのハウジング104の周りに延在するように構成される。こうしたカラーは、使用中に大きな力を受ける重いアクセサリまたはアクセサリと併用することができる。
【0056】
他のアクセサリと同様に、カーラーアクセサリ500の内側カラー506は、内側カラー506の外側表面上に配置された保持溝512を含み得る。前述したように、保持機構のピン124は、ピン124が内側カラー206の保持溝212と相互作用する方法と同じように、内側カラー506の保持溝512内に延在し、係合するように構成され得る。
【0057】
他のアクセサリと同様に、カーラーアクセサリ500上の取り付けアセンブリは、ヘアドライヤー上でアクセサリ検出アセンブリを作動させて、ヘアドライヤーがそれに取り付けられたアクセサリのタイプを検出できるようにする作動機構も含み得る。この実施形態では、アクセサリ200と同様に、外側カラー504は、追加の突起のない固体リングである。しかしながら、外側カラー504は、両方のプッシュロッド130と相互作用するように構成され得る。特に、アクセサリ500がヘアドライヤー102に取り付けられるとき、外側カラー504は、プッシュロッド130、132が伸張位置から収縮位置へ移動させる距離だけ、ハウジング104と固定プレート114との間のチャネル128内に延在し得る。
【0058】
外側カラー504は、平面構成を有し、ヘアドライヤー102に対して任意の回転配向で嵌合することができるが、内側カラー506は、ヘアドライヤーに対してアクセサリを整列させるために、整列機構を含み得る。アクセサリ500の設計は、アクセサリ500の設計および重量のためにレバーモーメントを引き起こす可能性がある。したがって、アライメントタブ511は、使用中、アクセサリ500の意図しない回転を防止し得る。したがって、内側カラー506は、その内側表面510上に配置されたアライメントタブ511などの回転アライメント機構を含み得る。ディフューザアクセサリ300の内側カラー306のアライメントタブ311と同様に、アライメントタブ511は、内側カラー506がヘアドライヤー102上のチャネル118に挿入されるときに、アライメント機構のアライメントタブ126に相補的であり、かつアライメントタブ126と係合する。内側カラー506のこの配置は、アクセサリ500がヘアドライヤー102に取り付けられるとき、ヘアドライヤー102に対するアクセサリ500の回転配向を制御する。
【0059】
特定の実施形態において、本明細書に開示されるアクセサリのいずれかのアライメントタブは、ヘアドライヤーに対して所定の数の固定回転配向にアクセサリを位置付けるように構成され得る。一例として、カーラーアクセサリ500などの第一のアクセサリは、アクセサリがヘアドライヤー102と単一の配向で取り付けることのみを可能にする単一のアライメントタブを含み得るのに対し、ブラシアクセサリ400などの第二のアクセサリは、アクセサリ500が二つの別々の配向でヘアドライヤー102に取り付けることを可能にする二つのアライメントタブを含み得る。他のアクセサリには、アクセサリを三つの別々の配向でヘアドライヤー102に取り付けることを可能にする三つのアライメントタブ、アクセサリを四つの別々の配向でヘアドライヤーに取り付けることを可能にする四つのアライメントタブなどが含まれ得る。アライメントタブの特定の数は、特定のタイプのアクセサリおよびその所望の回転配向に応じて変化し得る。さらに、ディフューザアクセサリ200に関して前述したように、アクセサリは、アクセサリがヘアドライヤーに対して自由に回転できるように、アライメントタブを全く欠いてもよい。
【0060】
各アクセサリ上の回転アライメント機構は、アクセサリのタイプに応じて望ましいように変化し得るが、各アクセサリ上の作動機構、およびヘアドライヤー上のアクセサリ検出アセンブリとのその相互作用も同様に変化し得る。しかしながら、回転アライメント機構は、作動機構によって制限されてもよい。例えば、アクセサリの自由回転を可能にする回転アライメント機構は、プッシュロッド130、132が伸張位置にとどまるか、または両方のプッシュロッド130、132を収縮位置に動かすことを可能にする作動機構と組み合わせて利用することができる。逆に、プッシュロッド130、132の特定の一つが収縮位置に移動する場合、回転アライメント機構は、プッシュロッド130、132の特定の一つの作動に影響を与えるように、作動機構をプッシュロッド130、132と整列させる構成を有する必要があり得る。したがって、当業者は、各アクセサリが、所望の回転を提供するために協調して機能する作動機構および回転アライメント機構を有し、なおかつヘアドライヤーがアクセサリのタイプを検出することを可能にすることを認識するであろう。
【0061】
前述したように、アクセサリ200、300、400、500のいずれか一つがヘアドライヤーに取り付けられるとき、結果として生じるアクセサリ検出機構の構造構成によって、ヘアドライヤー102は、それに取り付けられたアクセサリのタイプを検出することができる。したがって、ヘアドライヤー102は、検出されたアクセサリのタイプに基づいて、動作設定を自動的に制御する。一般に、モーターおよびヒーターの動作設定は、低、中、および高など、複数のレベルを有することができる。例えば、モーターの低速設定は、20~25立方フィート/分(CFM)の範囲内とすることができる。モーターの中間速度設定は、25~30CFMの範囲内とすることができる。モーターの高速設定は、30~35CFMの範囲内とすることができる。さらに、ヒーターの低熱設定は、55~70°Cの範囲とすることができる。ヒーター用の中熱設定は、70~85°Cの範囲とすることができる。ヒーターの高熱設定は、85~100°Cの範囲とすることができる。
【0062】
各アクセサリは、異なる動作設定を持つことができる。例えば、コンセントレータタイプのアクセサリ200の動作設定は、高モーター速度設定および高熱設定とすることができる。ディフューザタイプのアクセサリ300の動作設定は、中モーター速度設定および低熱設定とすることができる。ブラシタイプのアクセサリ400の動作設定は、低モーター速度設定および中熱設定とすることができる。しかしながら、当業者であれば、ヘアドライヤーの動作要件に応じて、各タイプのアクセサリについて列挙された動作設定を変更できることを理解するであろう。
【0063】
前述したように、ヘアドライヤー102は、プロセッサおよび所定の動作設定を保存するメモリを有するコントローラを含む。コントローラがヘアドライヤー102を操作する方法600を
図12に描写する。スイッチ134、136は、スイッチからコントローラに電気信号を送信するためにコントローラに接続される。ステップ602で、ヘアドライヤー102は、ユーザーがヘアドライヤー102上の電源ボタン108を押すことによって起動される。起動すると、コントローラは、スイッチ134、136の位置を決定することによって、取り付けアセンブリ112がどの構造構成にあるかを決定する必要がある。ステップ604で、ヘアドライヤー102が動作しているときに、ヘアドライヤー102がメモリから実行する動作設定を決定するために、スイッチ134、136から信号が送信される。スイッチ134、136は、様々なアクセサリの取り付けおよび取り外し中に、プッシュロッド130、132によって作動されるので、コントローラに送信される信号は交互になり、スイッチ134、136の新しい位置に対応する。図示した実施形態では、二つのスイッチがあるので、四つの所定の動作設定、すなわち、両方のスイッチをオフにする、両方のスイッチをオンにする、第一のスイッチをオンにする、第二のスイッチをオフにする、および第一のスイッチをオフにする、および第二のスイッチをオンにすることができる。ステップ606で、各動作設定は、メモリに保存された固有のモーターおよび/または加熱設定を有してもよく、スイッチ134、136からの信号に基づいてメモリから取得することができる。ステップ608で、対応する動作設定がメモリから取得されると、プロセッサは、ヒーターおよび/またはモーターの動作設定を実行することができる。例えば、単にスイッチ134が起動されると、ヒーターおよびモーターの所定の動作設定は、スイッチ134のみが起動されるのに対応するメモリからプロセッサによって実行される。スイッチ134がもはや作動されていない場合、プロセッサは、保存された動作設定を使用して、ステップ604~608を繰り返すことによって、スイッチ134、136の新しい構造構成に対応するモーターおよびヒーターの動作設定を変更することができる。
【0064】
図示した実施形態では、四つのアクセサリ200、300、400、500が記載され、各アクセサリは、モーターおよびヒーターに対して固有の動作設定を有する。しかしながら、四つのアクセサリが記載されているが、任意の数のアクセサリを提供し、ヘアドライヤー102と共に使用することができる。アクセサリ200、300、400、500のうちの一つと同じ動作設定で動作可能な複数のアクセサリが提供されてもよく、アクセサリ検出アセンブリを同じ構造構成に移動させて、同じ動作設定で動作させる。さらに、図示した実施形態には、二つのプッシュロッドおよびスイッチのみが開示されているが、ヘアドライヤーは、五つ以上の組み合わせ、したがって五つ以上の所定の保存された動作設定を可能にする任意の数のプッシュロッドおよびスイッチを含み得る。
【0065】
本明細書に開示するシステム、装置、および方法の構造、機能、製造、および使用の原理の全体的理解を提供するために、特定の例示的実施が説明されている。これらの実施のうちの一つ以上の例が、添付図面に図示されている。当業者であれば、本明細書に具体的に記載され、添付図面に図示されるシステム、装置、および方法は、非限定的な例示的な実施であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。一つの例示的な実施に関連して図示または記載される特徴は、他の実施の特徴と組み合わされてもよい。こうした修正および変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。さらに、本開示では、実施の同様の名称の構成要素は、概して類似の特徴を有し、したがって、特定の実施では、各同様の名称の構成要素の各特徴は、必ずしも完全に詳述されるわけではない。
【0066】
本明細書および特許請求の範囲全体を通して本明細書で使用される場合、言語の近似を適用して、それが関連する基本関数の変更をもたらすことなく、許容可能に変化する可能性のある任意の定量的表現を修正することができる。したがって、用語によって修正される値、例えば、「約」、「およそ」、および「実質的に」は、指定された正確な値に限定されない。少なくとも一部の実例では、近似言語は、値を測定するための機器の精度に対応し得る。ここで、および本明細書および特許請求の範囲全体を通して、範囲の制限は、組み合わされ、および/または交換されてもよく、このような範囲は特定され、文脈または言語が別段の示唆をしない限り、その中に含まれるすべての部分範囲を含む。
【0067】
当業者は、上述の実施に基づいて、本発明のさらなる特徴および利点を理解するであろう。したがって、本出願は、添付の特許請求の範囲によって示されるものを除いて、特に示され、かつ説明されているものによって限定されるべきではない。本明細書に引用される全ての刊行物および参考文献は、その全体が参照により明示的に援用される。
【国際調査報告】