(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】組み合わせたイメージングアレイとストリップ及びピクセルノイズキャンセリングシステム
(51)【国際特許分類】
H04N 25/70 20230101AFI20240528BHJP
G01T 7/00 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
H04N25/70
G01T7/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526897
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022031465
(87)【国際公開番号】W WO2022251716
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517023736
【氏名又は名称】ヴァレックス イメージング コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プライヤー、ポール
(72)【発明者】
【氏名】ルース、ピーター、ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイスフィールド、リチャード
(72)【発明者】
【氏名】モロフ、イヴァン、ピー.
【テーマコード(参考)】
2G188
5C024
【Fターム(参考)】
2G188AA03
2G188BB02
2G188CC22
2G188CC29
2G188DD05
2G188DD35
2G188EE05
2G188EE32
2G188EE33
2G188FF12
5C024AX11
5C024GX02
(57)【要約】
一部のシステムの実施形態は、複数のピクセル、に結合されたデータライン、ピクセルをデータラインに結合するスイッチ、データラインに結合された読み出し回路の複数を含む。システムはまた、読み出し回路に結合された制御ロジックを備え、制御ロジックは、ピクセルの1つに対して、対応するスイッチがオフ状態にある間にピクセルの第1の値を取得し、ピクセルに対応する対応する読み出し回路をリセットし、読み出し回路をリセットした後、ピクセルの第2の値を取得する。対応するスイッチをオンにし、対応するスイッチをオンにした後、ピクセルの第3の値を取得し、値を組み合わせて、組み合わせたピクセル値にするよう構成される。いくつかのシステムの実施形態は、ハウジング、ハウジングのイメージングアレイ、ハウジングのイメージングストリップ、イメージングアレイに結合された第1の読み出し回路、イメージングストリップに結合された第2の読み出し回路、第1及び第2の読み出し回路に結合され、第1及び第2の読み出し回路の少なくとも1つに応答して画像データを生成するように構成された共通エレクトロニクスを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピクセルと、
前記ピクセルに結合されている複数のデータラインと、
前記ピクセルを前記複数のデータラインに結合する複数のスイッチと、
前記データラインに結合された複数の読み出し回路と、
前記読み出し回路に結合された制御ロジックと、を備え、
前記制御ロジックは、前記ピクセルの1つに対して、
対応するスイッチがオフ状態にある間に、前記ピクセルの第1の値を取得し、
前記ピクセルに対応する読み出し回路をリセットし、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得し、
前記対応するスイッチをオンにし、
前記対応するスイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得し、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にする、
システム。
【請求項2】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの1つについて、
前記第1の値に基づいて前記ピクセルの格納された値を格納し、
前記第2の値、前記第3の値、及び前記格納された値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記ピクセルの前記第1の値を取得する前に、
前記対応する読み出し回路をリセットし、
前記対応するスイッチがオン状態にある間に、前記ピクセルの第4の値を取得し、
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を前記ピクセルの前記組み合わされた値に結合するために、前記第3の値から前記第2の値を差し引いた値と、前記第1の値から前記第4の値を引いた値と、を加算する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値と前記第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、
前記第2の値と前記第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にし、
前記第1の相関のある値及び前記第2の相関のある値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得する、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第3の値から前記第1の値と前記第2の値を減算して、前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にする第1の動作モードと、
前記第2の値及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にし、前記対応するスイッチが前記オフ状態にある間に前記ピクセルの前記第1の値を取得することは実行されない、第2の動作モードと、
の間で切り替える、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
X線ビームを生成するX線源と、
前記ピクセルを含み、前記X線ビームを受け取るように配置された検出器と、をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用して、前記スイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得することと、
前記読み出し回路をリセットすることと、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得することと、
前記スイッチをオンにすることと、
前記スイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得することと、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にすることと、を含む方法。
【請求項11】
前記第1の値に基づいて前記ピクセルの格納された値を格納し、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることは、前記第2の値、前記第3の値、及び前記格納された値を前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることをさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ピクセルの前記第1の値を取得する前に
前記読み出し回路をリセットすることと、
前記スイッチがオン状態にある間に、前記ピクセルの第4の値を取得することと、をさらに含み、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることは、前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることが、
前記第3の値から前記第2の値を引いた値と、前記第1の値から前記第4の値を引いた値を加算することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の値と前記第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、
前記第2の値と前記第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にし、
前記第1の相関のある値及び前記第2の相関のある値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にすることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得することをさらに含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることが、
前記第3の値から前記第1の値と前記第2の値を減算することを含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にする第1の動作モードと、
前記第2の値及び前記第3の値が組み合わされて前記ピクセルの前記組み合わされた値になり、対応するスイッチが前記オフ状態にある間に前記ピクセルの前記第1の値を取得することは実行されない、第2の動作モードと、
の間で切り替えることをさらに含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
X線源を使用してX線ビームを生成することと、
前記X線ビームを受け取るように配置された前記ピクセルを含む検出器を使用して画像を生成することと、をさらに含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用して、前記スイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得する手段と、
前記読み出し回路をリセットする手段と、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得する手段と、
前記スイッチをオンにする手段と、
前記スイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得する手段と、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にする手段と、を含むシステム。
【請求項20】
対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得する手段をさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
ハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイと、
前記ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップと、
前記イメージングアレイに結合された第1の読み出し回路と、
前記イメージングストリップに結合された第2の読み出し回路と、
前記第1の読み出し回路及び前記第2の読み出し回路に結合され、前記第1の読み出し回路及び前記第2の読み出し回路の少なくとも1つに応答して画像データを生成する共通エレクトロニクスとを含む、システム。
【請求項22】
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップが分離されている、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップは別々で、同じ基板に形成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイのサブセットである、請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイの30%未満である、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップに結合されるデータラインをさらに含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記データラインを、前記イメージングストリップに結合された複数の第1のデータラインと、前記イメージングストリップの外側の前記イメージングアレイの残りの部分に結合された複数の第2のデータラインとに分ける複数のスイッチをさらに含む、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記イメージングストリップを含む前記イメージングアレイの前記サブセットに結合された複数の第1のデータラインと、
前記第1のデータラインから分離され、前記イメージングストリップの外側で前記イメージングアレイに結合される複数の第2のデータラインと、をさらに含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記イメージングアレイのピクセルのサイズ、レイアウト、解像度、及び内部コンポーネントのうちの少なくとも1つは、前記イメージングストリップのピクセルのサイズ、レイアウト、解像度、及び内部コンポーネントのうちの対応する少なくとも1つとは異なる、請求項21から28のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
X線ビームを生成するX線源と、
前記X線ビームを受け取るように配置され、前記ハウジング、前記イメージングアレイ、前記イメージングストリップ、前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路、及び前記共通エレクトロニクスを含む検出器とをさらに含む、請求項21から28のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項31】
少なくとも第1の読み出し回路を使用して、ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイから第1のデータを読み取ることと、
少なくとも第2の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップから第2のデータを読み取ることと、
第1の画像データを生成するために、共通エレクトロニクスで前記第1のデータを処理することと、
第2の画像データを生成するために、共通エレクトロニクスで前記第2のデータを処理すること、を含む、方法。
【請求項32】
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップは分離されている、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイのサブセットである、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイの30%未満である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも前記第1の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることは、第1のデータラインを介して前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることを含み、
少なくとも前記第2の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることは、前記第1のデータラインとは異なる第2のデータラインを使用して前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
少なくとも前記第1の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることは、第1のデータラインを介して前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることを含み、
少なくとも前記第2の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることは、第2のデータラインを使用して前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることを含み、
前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取るときに、前記第1のデータラインを前記第2のデータラインに電気的に結合することをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップは、同じ基板に形成される、請求項31から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記イメージングアレイのピクセルのピクセルサイズは、前記イメージングストリップのピクセルのピクセルサイズとは異なる、請求項31から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイから第1のデータを読み取る手段と、
前記ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップから第2のデータを読み取る手段と、
第1の画像データを生成するために、共通エレクトロニクスで前記第1のデータを処理する手段と、
第2の画像データを生成するために、前記共通エレクトロニクスで前記第2のデータを処理する手段と、を含む、システム。
【請求項40】
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイのサブセットである、請求項39に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
X線イメージングアレイを使用して、入射X線に応答して二次元画像またはビデオを生成することができる。パノラマ画像を生成するために、軸の周りでイメージングストリップをパンすることができる。
【0002】
ノイズが、イメージングアレイのピクセルに蓄積する可能性がある。相関二重サンプリングなどの様々な手法で、ピクセルから画像までのチェーンの他のコンポーネントによるノイズを低減または除去できるが、ピクセルのノイズ自体が残る場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】いくつかの実施形態による、イメージングアレイおよびイメージングストリップを含むイメージングシステムのブロック図である。
【
図2】いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
【
図3】いくつかの実施形態による基板を含むイメージングシステムのブロック図である。
【
図4】いくつかの実施形態による別個の行ドライバを伴うイメージングシステムのブロック図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、イメージングストリップがイメージングアレイのサブセットであるイメージングシステムのブロック図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、分割されたデータラインを備えたイメージングシステムのブロック図である。
【
図7A】いくつかの実施形態による、選択的に結合可能な分割データラインを伴うイメージングシステムのブロック図である。
【
図7B】いくつかの実施形態による、選択的に結合可能な分割データラインを伴うイメージングシステムのブロック図である。
【
図8A】いくつかの実施形態による複数のデータラインを備えたイメージングシステムのブロック図である。
【
図8B】いくつかの実施形態による複数のデータラインを備えたイメージングシステムのブロック図である。
【
図9A】いくつかの実施形態によるイメージングシステムのピクセル及び関連するエレクトロニクスのブロック図である。
【
図9B】いくつかの実施形態によるイメージングシステムのイメージングアレイ及び関連するエレクトロニクスのブロック図である。
【
図10】二重サンプリング動作のタイミング図である。
【
図11A】いくつかの実施形態によるタイミング図である。
【
図11B】いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
【
図12A】いくつかの実施形態によるタイミング図である。
【
図12B】いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
【
図12C】いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
【
図13A】いくつかの実施形態によるタイミング図である。
【
図13B】いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
【
図13C】いくつかの他の実施形態によるタイミング図である。
【
図13D】いくつかの他の実施形態によるタイミング図である。
【
図14】いくつかの実施形態によるイメージングシステムを動作させる技法のフローチャートである。
【
図15】いくつかの実施形態による2D X線イメージングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
いくつかの実施形態は、イメージングアレイ及びイメージングストリップを含むイメージングシステムに関する。システムは、イメージングアレイを使用して二次元(2D)画像を、またイメージングストリップを使用してパノラマ画像を取得するために、異なるモードで動作することができる。
【0005】
歯科用パネルで使用されるイメージングシステムは、検出器が患者の頭部の周りを回転するときにイメージングストリップが照射されるパノラマイメージング動作を実行できる。このイメージングストリップは、大型フラットパネル検出器の一部として統合できる。画像は、「スクラブ」と呼ばれる動作である、検出器の未使用の行をすばやくスキャンすること、及び画像の読み出しのためにパネルの特定の行のみをオンにすることによって生成される。このアプローチには2つの問題がある。第1に、フレームレートは、未使用のピクセルをスクラブするのにかかる時間によって制限される。第2に、イメージングは、医療イメージングなどの特定の用途において投与速度が制限される場合があり、したがって、利用可能な信号が低いため、バックグラウンドの電子ノイズが画像の質に大きな影響を与える。
【0006】
従来、アレイは約16×16センチメートル(cm)のサイズであり得、ピクセルサイズは約100マイクロメートル(μm)である。ピクセルのマトリックスは、一連のゲートドライバによってアドレス指定され、直交する一連の読み出し電荷増幅器によって読み出される。フルサイズの画像は、TFTの各行を順次オンにし、アレイの各データラインのピクセル電荷を同時に読み出すことによって取得できる。パノラマモードの場合、行ドライバは、マトリックスの最初の部分をイメージングストリップの最初の行まで高速にスキャンするように制御される。行ドライバは、約60から100行であり得るイメージングストリップの行の間、通常の読み出し速度に減速するように制御され、次いでゲートラインの残りをすばやくスキャンしてイメージャの残りの部分をスクラブする。通常、電荷の読み出しは、各ピクセルのゲートオンパルスを前の行のピクセルのゲートオフパルスで補うタイミングを利用して行われる。他の読み出し方法も可能だが、このアプローチではゲートのオン時間を増やして遅延を減らし、比較的平坦な暗い画像を提供できる。データラインの長さが比較的長いため、データラインの静電容量からのノイズを最小限に抑えるために、電荷増幅器が高出力に設定される。
【0007】
以下でさらに詳細に説明するように、実施形態は、イメージングアレイ及びイメージングストリップの異なる構成を含む。いくつかの実施形態では、別個のイメージングアレイ及び別個のイメージングストリップを同じハウジングに配置し、共通エレクトロニクスを共有することができる。他の実施形態では、イメージングアレイ及びイメージングストリップは、同じ基板に配置され得る。他の実施形態では、イメージングストリップは、イメージングアレイ内の接続の様々な構成を有するイメージングアレイのサブセットであってもよい。
【0008】
図1は、いくつかの実施形態による、イメージングアレイおよびイメージングストリップを含むイメージングシステムのブロック図である。イメージングシステム100は、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104を含む。イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、同じハウジング110に配置される。
【0009】
イメージングアレイ102は、ピクセルの二次元(2D)アレイであってもよい。例えば、イメージングアレイ102は、1600×1600のピクセルアレイを含むことができる。行と列に等しい数のピクセルを有するイメージングアレイ102が例として使用されたが、他の実施形態では、行と列の数は異なっていてもよい。例として特定の数のピクセルが使用されたが、他の実施形態では、ピクセルの数は異なっていてもよい。相対的に長い寸法に対する相対的に短い寸法のピクセルのアスペクト比は、0.3、0.5、0.75などより大きいか、1に等しい。
【0010】
イメージングストリップ(または線形イメージングアレイまたは線形アレイ)104は、比較的低いアスペクト比を有するピクセルのアレイであり、2Dアレイであってもなくてもよい。例えば、イメージングストリップ104は、1ピクセル×1600ピクセルのアレイを含むことができる。他の実施形態では、イメージングストリップ104は、約80ピクセル×1600ピクセルのアレイを含むことができる。他の実施形態では、相対的に長い寸法に対する相対的に短い寸法のアスペクト比は、約0.05、0.1、または0.3未満である。
【0011】
イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、同じ技術、類似の技術、または異なる技術に基づくことができる。例えば、イメージングアレイ102は、アモルファスシリコン(a-Si)ベースのアレイを含むことができるが、イメージングストリップは、より高いコスト及び/またはより高い解像度の相補型金属酸化物半導体(CMOS)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)、またはテルル化カドミウム(CdTe)、テルル化カドミウム亜鉛(CdZnTeまたはCZT)、セレン光検出器などの光子計数技術に基づくことができる。いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104の一方または両方がIGZOに基づいていてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104の一方または両方が、1つまたは複数のシンチレータに関連付けられ得る。シンチレータ(複数可)は、X線光子を、対応するイメージングアレイ102またはイメージングストリップ104によって検出可能な光子に変換するように構成された様々な材料を含み得る。例えば、シンチレータは、ヨウ化セシウム(CsI)、タングステン酸カドミウム(CdWO4)、ポリビニルトルエン(PVT)などを含むことができる。シンチレータの他の例としては、オキシ硫化ガドリニウム(Gd2O2S;GOS;Gadox)、テルビウムをドープしたオキシ硫化ガドリニウム(Gd2O2S:Tb)などが挙げられる。いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップの一方または両方は、シンチレータを含まなくてもよいが、CdTe、CdZnTeまたはCZT、セレンなどを含む直接変換材料を含んでもよい。
【0013】
イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104のピクセルは、同じ、類似、または異なっていてもよい。ピクセルのサイズ、レイアウト、間隔、内部コンポーネント、内部電気接続などのうちの1つまたは複数は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、イメージングアレイ102は、より良いシングルショット精度のために50マイクロメートル(μm)のピクセルを含み得るが、イメージングストリップ104は、より良い信号対ノイズ比及び/またはより速い速度のために100μmのピクセルを含み得る。別の例では、イメージングアレイ102とイメージングストリップ104の一方が1Tピクセルを有し、他方が4Tピクセルを有してもよい。ピクセル間の差異の特定の例が例として使用されてきたが、他の実施形態では、ピクセルは他の差異を有してもよい。
【0014】
イメージングシステム100は、イメージングアレイ102に結合された読み出し回路106-1を含む。読み出し回路106-1は、イメージングアレイ102の列のための1つまたは複数の増幅器(例えば、電荷増幅器)を含み得る。いくつかの実施形態では、読み出し回路106-1は、イメージングアレイ102の列のそれぞれについて電荷増幅器を含み得る。以下でさらに詳細に説明するように、列の各ピクセルは、読み出し回路106-1の電荷増幅器のうちの1つの入力に結合されたデータラインに結合され得る。
【0015】
イメージングシステム100は、イメージングストリップ104に結合された読み出し回路106-2を含む。読み出し回路106-2は、イメージングストリップ104の列のための1つまたは複数の電荷増幅器を含み得る。いくつかの実施形態では、読み出し回路106-2は、イメージングアレイ102の列のそれぞれについて電荷増幅器を含み得る。以下でさらに詳細に説明するように、列の各ピクセルは、読み出し回路106-2の電荷増幅器のうちの1つの入力に結合されたデータラインに結合され得る。
【0016】
読み出し回路106-1は、読み出し回路106-2と異なっていてもよい。例えば、イメージングアレイ102のピクセルを読み出し回路106-1に結合するデータラインは、イメージングストリップ104のピクセルを読み出し回路106-2に結合するデータラインよりも長くてもよい(例えば、ピクセル行の数が多いため)。したがって、読み出し回路106-2は、関連するデータラインのより低い静電容量に起因して、異なる構成を有することができ、例えば異なるように動作させることができる。読み出し回路106-2が異なり得る理由の例としてデータラインの長さを使用したが、読み出し回路106-2は他の理由で異なる場合がある。
【0017】
イメージングシステム100は、第1の読み出し回路106-1及び第2の読み出し回路106-2に結合された共通エレクトロニクス108を含む。共通エレクトロニクス108は、第1の読み出し回路106-1及び第2の読み出し回路106-2のうちの少なくとも1つに応答して画像データを生成するように構成される。いくつかの動作では、共通エレクトロニクス108は、読み出し回路106-1からのデータに基づいて画像データを生成する。他の動作では、共通エレクトロニクス108は、読み出し回路106-2からのデータに基づいて画像データを生成するように構成される。他の動作では、共通エレクトロニクス108は、読み出し回路106-1からのデータと読み出し回路106-2からのデータの両方に基づいて、画像データを生成するように構成される。
【0018】
共通エレクトロニクス108は、イメージングアレイ102とイメージングストリップ104との間で共有される様々な異なる回路と、読み出し回路106-1及び106-2とを含み得る。例えば、共通エレクトロニクス108は、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104のための電力を生成するように構成された電源と、読み出し回路106-1及び106-2とを含み得る。共通エレクトロニクス108は、本明細書で説明する様々な動作を制御するように構成されたプロセッサ109を含むことができる。このようなプロセッサ109には、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路、マイクロコントローラ、プログラマブル論理回路、ディスクリート回路、このようなデバイスの組み合わせなどが含まれていてもよい。プロセッサ109は、内部の部分、例えば、レジスタ、キャッシュメモリ、処理コアなどを含み得るか、または、外部インターフェース、例えば、アドレス及びデータバスインターフェース、割り込みインターフェースなどを含み得る。共通エレクトロニクス108にはプロセッサ109が1つだけ示されているが、複数のプロセッサ109が存在してもよい。さらに、ロジックチップセット、ハブ、メモリコントローラ、通信インターフェースなどの他のインターフェースデバイスは、プロセッサ109を、内部及び外部コンポーネント、例えばイメージングアレイ102及びイメージングストリップ104、読み出し回路106-1及び106-2、及び外部コンピュータ115に接続するシステム共通エレクトロニクス108の一部であってもよい。
【0019】
外部コンピュータ115は、共通エレクトロニクス108から画像データを受信するためにイメージングシステム100に(例えば、有線、光学、または無線接続を介して)結合され得るデバイスの例である。共通エレクトロニクス108は、外部コンピュータ115からのコマンドを受信して応答する、外部コンピュータ115とデータを交換する、などのように構成することができる。外部コンピュータ115は、デスクトップコンピュータ、サーバ、ワークステーション、タブレットコンピュータ、モバイルデバイス、ユーザインターフェース端末など、様々な形態をとることができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102とイメージングストリップ104は別個である。イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、ハウジング110にそれぞれ取り付けられた別々の基板に配置されてもよい。イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、入射放射線が共通の窓または開口部112に入り、イメージングアレイ102またはイメージングストリップ104のいずれかによって検出され得るように配置され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102よりも低いノイズ、高いフレームレート、高い解像度などをもたらす構成を有してもよい。したがって、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、異なる用途に使用することができる。イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104が同じハウジング110に配置されるので、ユーザは、異なる用途のために単一のイメージングシステム100を使用することができ、またはユーザは、様々なイメージングシステムにおいて単一のハウジング110の検出器を使用することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、同時に動作していなくてもよい。その結果、共通エレクトロニクス108は、一度にイメージングアレイ102及びイメージングストリップ104のうちの1つの動作のために排他的に使用され得る。共通エレクトロニクス108の動作は、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104のそれぞれについて異なっていてもよい。例えば、共通エレクトロニクス108は、イメージングアレイ102に関連するものよりも速い速度で、イメージングストリップ104の行ドライバを駆動することができる。
【0023】
図2は、いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
図1及び
図2を参照し、例としてイメージングシステム100を使用すると、いくつかの実施形態では、第1のデータは、200で読み出し回路106-1を使用してイメージングアレイ102から読み出される。例えば、イメージングアレイ102に関連付けられた行ドライバは、読み出し回路106-1を使用して行ごとにイメージングアレイ102からデータを読み出すために順次起動され得る。共通エレクトロニクス108は、行ドライバ及び読み出し回路106-1を制御して所望のデータを読み出すように構成され得る。
【0024】
202において、読み出し回路106-2を使用して、イメージングストリップ104から第2のデータが読み出される。例えば、イメージングストリップ104に関連付けられた行ドライバは、読み出し回路106-2を使用して行ごとにイメージングストリップ104からデータを読み出すために順次起動され得る。共通エレクトロニクス108はまた、行ドライバ及び読み出し回路106-2を制御して所望のデータを読み出すように構成され得る。
【0025】
204及び206において、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104からのデータは、共通エレクトロニクス108においてそれぞれ処理され、異なるセットの画像データが生成される。204及び206における共通エレクトロニクス108での処理は、同じ、類似、または異なっていてもよい。例えば、イメージングストリップ104からのデータは、イメージングアレイ102からのデータの処理と比較して低減されたノイズをもたらす画像データを生成するように処理され得る。他の例では、イメージングアレイ102からのデータを使用してビデオストリームを生成することができ、イメージングストリップ104からのデータを使用してパノラマ画像を生成することができる。204及び206における処理は、同時に、並行して、逐次的に、等々で実行され得る。
【0026】
図2では、特定の動作順序が例として使用されてきたが、いくつかの実施形態では、順序が異なっていてもよい。例えば、204は202の前に実行される場合がある。別の例では、206の後に200と204を実行することができる。
【0027】
図3は、いくつかの実施形態による基板を含むイメージングシステムのブロック図である。イメージングシステム300は、
図1のイメージングシステム100と同様であり得、また、同一または類似の構成要素を含み得る。わかりやすくするために、一部のコンポーネントは省かれているが、存在する場合がある。上述のように、いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、別個で異なる基板に形成され得る。いくつかの実施形態では、イメージングシステム300は、基板114を含む。基板114は、ガラス、プラスチックまたはポリマー、セラミック、有機または無機半導体などで形成された単一の基板であってもよい。イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、基板114の中または上に形成され得る。例えば、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、基板114に取り付けられた別個の集積回路ダイであってもよい。他の実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、半導体基板の異なる部分など、同じ集積回路ダイの異なる部分に形成されてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102とイメージングストリップ104が同じ半導体基板で互いに直に隣り合っていても、依然としてイメージングアレイ102とイメージングストリップ104は別個の電子デバイスであり得る。つまり、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、基板を介した寄生接続及び/または読み出し回路106-1及び106-2ならびに共通エレクトロニクス108を介した接続を除いて、互いに電気的接続を有していなくてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、読み出し回路106-1及び106-2は、基板114とは異なる基板に形成され得る。しかし、他の実施形態では、読み出し回路106-1及び106-2の一方または両方が基板114に形成されてもよい。
【0030】
図4は、いくつかの実施形態による別個の行ドライバを伴うイメージングシステムのブロック図である。イメージングシステム400は、上述のイメージングシステム100及び300と類似し得る。しかし、イメージングアレイ102は行ドライバ416bに結合され、イメージングストリップ104は行ドライバ416aに結合される。いくつかの実施形態では、行ドライバ416a及び416bは別個の回路であるが、他の実施形態では、行ドライバ416a及び416bは、対応するイメージングストリップ104またはイメージングアレイ102またはその両方と同じ集積回路の一部である。行ドライバ416a及び416bは、共通エレクトロニクス108に結合され、それによって制御され得る。
【0031】
行ドライバ416aは、イメージングストリップ104を行ごとに読み出すために順次起動されるように構成される。行ドライバ416bは、イメージングアレイ102を行ごとに読み出すために順次起動されるように構成される。共通エレクトロニクス108は、行ドライバ416bを制御するときと比較して、行ドライバ416aを制御するときに、信号、タイミングなどを変更するように構成され得る。
【0032】
図5は、いくつかの実施形態による、イメージングストリップがイメージングアレイのサブセットであるイメージングシステムのブロック図である。イメージングシステム500は、上述のイメージングシステム100、300、及び400と類似し得る。しかしながら、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102のサブセットである。いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102の端部に配置され得る。例えば、イメージングアレイ102は、1600ピクセル×1600ピクセルのサイズを有することができる。イメージングストリップは、1600ピクセル×80ピクセルのサイズのアレイの上部80行のピクセルを含むことができる。イメージングストリップ104の特定のサイズが例として使用されたが、上記のアスペクト比を維持しながら、サイズは異なっていてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102は、行ドライバ516に結合され得る。イメージングアレイ102のイメージングストリップ104部分に結合された行ドライバ516を共有することができる。イメージングストリップ104を使用して画像を生成する場合、関連する行選択線516aを使用することができる。イメージングアレイ102を使用して画像を生成する場合、行選択線516a及び516bのすべてを使用することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104のピクセルは、イメージングアレイ102の残りのピクセルと同一であり、同じように形成されてもよい。例えば、イメージングストリップ104のピクセルは、同じサイズ、形状、ピッチなどを有することができる。従来、ピッチは、ピクセル間の間隔とともに、ピクセルの長さまたは幅を指す。その結果、イメージングアレイ102を使用して画像が生成されるとき、イメージングストリップ104とイメージングアレイ102の残りの部分との間の不連続性により、アーティファクトが現れない場合がある。
【0035】
いくつかの実施形態では、画像アレイ102を読み取るとき、行ドライバ516は、画像アレイ102にわたって行選択線516a及び516bを漸進的に活性化するように構成される。
【0036】
図6は、いくつかの実施形態による、分割されたデータラインを備えたイメージングシステムのブロック図である。イメージングシステム600は、上述のイメージングシステム500などと同様とすることができる。イメージングシステム600は、分割データライン618を含む。データライン618は、データライン618aとデータライン618bの2つのグループに分割される。データライン618aは、イメージングアレイ102のイメージングストリップ104部分に結合され、読み出し回路106-2に結合される。データライン618bは、イメージングアレイ102の残りの部分に結合され、読み出し回路106-1に結合される。
【0037】
データライン618aと618bとの間の分割の位置は、様々な位置にあってもよい。いくつかの実施形態では、分割は列の長さの約30%であり、データライン618aは列のピクセルの30%に結合され、データライン618bは列のピクセルの70%に結合される。例として30%が使用されているが、他の実施形態では、1%、5%、10%、20%などでの分割など、位置が異なっていてもよい。他の実施形態では、分割は、エッジから特定の数のピクセル、例えば、約80ピクセル以下であるが、それでもイメージングアレイ102の列のピクセル数の30%未満であり得る。いくつかの実施形態では、分割は、イメージングストリップ104のピクセルのみがデータライン618aに結合され、イメージングストリップ104の外側のピクセルがデータライン618bに結合されるように配置され得る。他の実施形態では、イメージングストリップ104の外側のいくつかのピクセルがデータライン618aに結合されるが、データライン618aに結合される列のピクセルの総数は約30%未満であり得る。
【0038】
分割を約30%未満にすることは、イメージングストリップ104に利益をもたらす。いくつかの実施形態では、データライン618aがデータライン618bよりも短いので、ノイズは少なくなり得る。いくつかの実施形態では、その低いノイズにより、イメージングアレイ102を使用して生成された画像にアーティファクトが現れる可能性がある。しかし、以下でさらに詳細に説明するように、イメージングアレイ102全体を使用して画像を生成すると、イメージングストリップ104によって生成されるデータに追加のノイズまたは同等物が追加される場合がある。いくつかの実施形態では、下流の処理は異なる場合がある。例えば、イメージングアレイ102の残りの部分と比較して、異なる暗さのレベルのマッチング動作が実行されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、ノイズ低減及び/または信号対ノイズ比の増加の量は、約10%、20%、40%、50%、またはそれ以上であり得る。例えば、より短いデータライン618aは、より低いデータライン静電容量及び抵抗をもたらし、これは電子読み出しノイズを低減し得る。特定の例では、電荷増幅器の最小ノイズは約200エレクトロン(e-)であり、データライン容量の増加に比例して増加する。ノイズのスロープは、電荷増幅器に適用される電力と、関連するサンプルアンドホールド回路の帯域幅設定によって制御される。さらに、データラインの抵抗によって熱雑音、つまりジョンソンノイズが発生し、これはデータラインの静電容量が乗算される。このジョンソンノイズは、長さとともに増加するが、イメージングストリップ104に結合されたデータライン618aなどの、より短いデータラインでは無視できる場合がある。結果として生じるノイズは、ピクセルのkTCノイズと組み合わさった電荷増幅器の最小のノイズに近いものになる可能性がある。このノイズ(推定400e-)は、データラインが分割されていない同じサイズのアレイからのノイズ(約700e-)よりも約40%少ない可能性がある。kTCノイズという用語は、温度(T)と静電容量(C)にボルツマン定数(k)を掛けることによって生成されるノイズを指し、例えば、熱雑音にデータラインの静電容量とボルツマン定数を掛けたものなどである。ボルツマン定数(k)は、粒子の平均相対運動エネルギーを粒子の熱力学的温度に関連付ける比例係数である。
【0040】
また、長さが短いほど、読み出し速度も向上する可能性がある。例えば、イメージングストリップ104のピクセルの読み出し動作中に、より少ない行を読み取ることができる。イメージングストリップ104のピクセルを読み取るために、イメージングアレイ102の残りの部分をスクラブする必要はない。例として、イメージングストリップ104に80行のピクセルを使用すると、制御ロジック103は、80ゲートクロックごとに行ドライバ616にトークン(すなわち、行をアクティブにするために行ドライバ616に沿って伝播する信号)を渡し続け、行選択信号616aを活性化する。これらのトークンは、残りの行ドライバ616を通過し、イメージングストリップ104の読み出しに干渉することなく、行選択信号616bを使用してイメージングアレイ102の残りをスクラブすることができる。これは、イメージングストリップ104の読み出し速度を増加させ得る。例えば、ピクセルをスクラブする速度が行あたり約1マイクロ秒(μs)であると仮定すると、80行のイメージングストリップ104(約1520行)の外側にある1600行のイメージングアレイ102をスクラブするのにかかる時間は、約1.52ミリ秒(ms)である。イメージングストリップ104の各行を読み出すのに約16μsであると仮定すると、80行のイメージングストリップ104は読み出しに1.28msかかる。合計時間は約2.8msで、最大フレームレートは357fpsになる。専用のイメージングストリップ104の場合、読み出し時間はちょうど1.28msであり、フレームレートは約780fpsになる。19フレームなどの所定のフレーム数の読み出し(24ms)で、アレイの残りのピクセルをスクラブすることができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、読み出し回路106-1及び106-2は、同じである、及び/または同じように動作し得るが、他の実施形態では、読み出し回路106-1及び106-2は、異なり得る、及び/または異なるように動作し得る。例えば、読み出し回路106-1及び106-2は同一であってもよい。他の実施形態では、読み出し回路106-1及び106-2は同一であるが、異なるゲイン、電流、静電容量などを有するなど、異なる方法で動作する。他の実施形態では、読み出し回路106-1及び106-2は、読み出し回路106-2がより短いデータライン618aに対して最適化されている場合、異なっていてもよい。
【0042】
図2及び6を参照すると、いくつかの実施形態では、200において、イメージングアレイ102からの第1のデータの読み出しは、データライン618bを介してイメージングアレイ102から第1のデータを読み取ることを含む。202において、イメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることは、データライン618bとは異なるデータライン618aを使用して、イメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることを含む。
【0043】
図7Aから
図7Bは、いくつかの実施形態による、選択的に結合可能な分割データラインを伴うイメージングシステムのブロック図である。
図7Aを参照すると、イメージングシステム700aは、上述のイメージングシステム600と類似し得る。しかしながら、システム700aは、イメージングストリップ104に結合されたデータライン718a、イメージングアレイ102の残りの部分に結合されたデータライン718bを含む。データライン718a及び718bは、別個であるが、スイッチ722によって選択的に結合可能である。スイッチ722のそれぞれは、データライン718aのうちの1つを対応するデータライン718bに選択的に結合することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、スイッチ722は、データライン718a及び718bを結合する1つまたは複数のトランジスタを含み得る。スイッチ722は、イメージングストリップ104が読み取られるときにスイッチ722が開かれるように、制御ロジック103によって制御され得る。その結果、データライン718aのみからのより低い静電容量が読み出し回路106-2に提示される。しかしながら、イメージングアレイ102が読み取られるとき、データライン718a及び718bは、単一のデータラインとして機能するように一緒に結合され得る。イメージングアレイ102からのデータは、結合されたデータライン718a及び718bを介して読み出し回路106-1を介して読み取られ得る。
【0045】
図7Bを参照すると、イメージングシステム700bは、イメージングシステム700aと同様であり得る。しかしながら、イメージングアレイ102に関連するデータラインは、データライン718a、718c、及び718dを含み得る。いくつかの実施形態では、データライン718cと718dとの間の分割は、イメージングアレイ102に沿った距離の50%であってもよい。例えば、ピクセル行の50%がデータライン718cと718dの間の分割の片側にあってもよく、ピクセル行の50%が分割の反対側にあってもよい。
【0046】
データライン718a及び718cは、制御ロジック103に応答して、スイッチ722によって選択的に結合可能であり得る。いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、スイッチ722を使用してデータライン718aと718cを切り離し、読み出し回路106-2を使用してデータライン718aを介して読み出すことによって読み出すことができる。イメージングアレイ102を読み取るとき、データライン718a及び718cは、スイッチ722によって結合され、データライン718a及び718cの組み合わせを介して読み出し回路106-2を使用して読み取ることができる。イメージングアレイ102の残りの部分は、読み出し回路106-1を使用して、データライン718dを通して読み出され得る。データライン718a及び718cの結合は、ピクセル行の50%未満で生じ得るか、またはデータライン718aは、イメージングアレイ102全体の30%未満をカバーし得る。
【0047】
したがって、様々な実施形態では、イメージングアレイ102全体のデータラインの一部は、イメージングストリップ104に関連付けられたデータライン718aから切り離されてもよい。その部分は、イメージングストリップ104の外側の残りのサブセットであってもよいし、イメージングシステム700a及び700bでのように、残り全体であってもよい。
【0048】
図2、
図7A、及び
図7Bを参照すると、いくつかの実施形態では、200において、イメージングアレイ102から第1のデータを読み取ることは、イメージングアレイ102から第1のデータを読み取るときに、第1のデータライン718aまたは718cを第2のデータライン718bに電気的に結合することを含む。202において、イメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることは、イメージングストリップ104から第2のデータを読み取るときに、第2のデータライン718bから第1のデータライン718aまたは718cを電気的に分離することを含む。
【0049】
図8Aから
図8Bは、いくつかの実施形態による複数のデータラインを備えたイメージングシステムのブロック図である。イメージングシステム800aは、上述のイメージングシステム500、及び600と類似し得る。しかしながら、イメージングシステム800aは、データライン818a及び818eを含む。データライン818aは、イメージングストリップ104のピクセルに結合される。データライン818eは、イメージングストリップ104のピクセルを含むイメージングアレイ102全体のピクセルに結合される。したがって、少なくとも2つのデータライン818a及び818eが、イメージングストリップ104の各ピクセルに結合される。したがって、イメージングストリップ104が読み取られるとき、データライン818aが使用され、イメージングアレイ102が読み取られるとき、データライン818eが使用される。
【0050】
図8Bを参照すると、いくつかの実施形態では、イメージングシステム800bは、イメージングシステム800aと同様であり得る。いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102のデータラインは、イメージングアレイ102に沿って途中で分割された分割データライン818d及び818fを含んでもよい。読み出し回路106-2は、データライン818a及び818fのための別個の入力を含み得る。読み出し回路106-1は、データライン818dに結合され得る。したがって、イメージングストリップ104が読み取られるとき、データライン818aが使用され、イメージングアレイ102が読み取られるとき、データライン818d及び818fが使用される。
【0051】
上述のように、様々な実施形態では、イメージングストリップ104から読み取られたデータに存在するノイズの量は、イメージングアレイ102の残りの部分から読み取られたデータに存在するノイズの量よりも少なくてもよい。例えば、イメージングストリップ104からデータを読み取るために使用されるデータラインは、イメージングアレイ102からデータを読み取るために使用されるデータラインよりも短くてもよい。これらのデータラインは、静電容量が少なく、ノイズが少ないことに貢献し得る。一部の用途では、ノイズの低減が望ましい場合がある。例えば、イメージングストリップ104を読み取る際に存在する低減されたノイズは、得られる画像において同じ信号対ノイズ比に対してより低い線量を使用すること、同じ線量に対してより高い信号を使用すること、2つの様々な要因の間で異なるトレードオフを可能にすることなどができる。
【0052】
イメージングストリップ104からのデータがイメージングアレイ102からのデータと組み合わされる場合、それぞれのピクセルが同じ特性を有していても、ノイズレベルが異なるために、アーティファクトが現れ得る。これを補償するために、読み出し回路106-2は、イメージングストリップ104から読み出されるノイズの量を増加させるように動作され得る。例えば、組み込み試験コンデンサ、外部コンデンサ、または他のコンデンサを読み出し回路106-2の入力に選択的に結合することができ、1つまたは複数の増幅器の電力を低減することができ、及び/または、増幅器及び/またはサンプルアンドホールド回路などの読み出し回路106-2のコンポーネントの帯域を増加させることができる。これらの動作は、電子ノイズを追加する可能性があり、イメージングストリップ104とイメージングアレイ102の残りの間の全体的なノイズと一致するように調整することができる。例えば、典型的な20μsのライン時間では、ノイズの低減のために40キロヘルツ(kHz)のローパスフィルタを使用する場合がある。数十ピコファラッド(pF)程度の静電容量を備えたデータラインでの画像読み出しの大部分では、読み出し回路106-1が高電力低ノイズの条件に設定され、電子ノイズは約600から800e-となる。イメージングストリップ104がこのレベルのノイズを達成するために、低電力通常ノイズ動作モードを使用することができ、読み出し回路106-2に組み込まれたデータラインの静電容量と同様の静電容量を有する試験コンデンサがデータラインに結合される、及び/または帯域が105kHzに増加する。この動作は、約600から800e-のイメージングストリップ104ストリップに同様の全体的なノイズを与える。ノイズを追加する、ノイズをシミュレートする、ノイズを等化するなどの技術の特定の例を上で説明したが、他の実施形態では、イメージングストリップ104のノイズが低いため、画像のアーティファクトを低減または除去するために他の動作を実行することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、上述のイメージングシステム400、600、700a、700b、800a、800bなどは、電力が動的に管理され得るモードで動作され得る。例えば、動作中、制御ロジック103は、読み出し回路106-1または106-2の増幅器を制御して、イメージングアレイ102全体を読み出す際のノイズを低減するために、より高い電力モードで動作するように構成され得る。しかし、イメージングストリップ104を読み取るとき、読み出し回路106-2の増幅器は、低電力モードで動作することができる。低電力モードの動作では、ノイズの相対量が増加し得る、及び/または信号対ノイズ比(SNR)が減少し得るが、消費電力は低くなる。さらに、読み出し回路106-1の増幅器は、オフにする、消費電力が著しく低いスリープモードにするなどであってもよい。イメージングアレイ102全体を読み出すことができる場合、読み出し回路106-1及び106-2をより高い電力モードにして、ノイズの影響を低減することができる。これらの動作モードを動的に切り替えることにより、イメージングシステム500、600、700a、700b、800a、800bなどの消費電力を減らし、温度を下げ、及び/または信頼性を改善することができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、画像におけるピクセルkTCノイズの影響を低減することができる。結果として、より低い線量を使用して所望の解像度を達成すること、フレームレートを増加させることなどができる。
【0055】
図9Aは、いくつかの実施形態によるイメージングシステムのピクセル及び関連するエレクトロニクスのブロック図である。
図9Bは、いくつかの実施形態によるイメージングシステムのイメージングアレイ及び関連するエレクトロニクスのブロック図である。
図9A及び
図9Bを参照すると、イメージングシステム900は、行及び列に配置されたピクセル902を含む。
【0056】
ピクセル902は、光検出器904(例えば、フォトダイオード)及びトランジスタ906(すなわち、スイッチ)を含む。トランジスタ906は、行選択信号(RSS)に応答して、光検出器904をデータライン908に選択的に結合するように構成される。複数のピクセル902は、列の単一のデータライン908に結合され得る。
【0057】
データライン908は、増幅器910に結合される。いくつかの実施形態では、増幅器910は、リセットトランジスタ(またはリセットスイッチ)910a及びコンデンサなどの電荷蓄積デバイス910bを含む積分増幅器である。リセットトランジスタ910aは、リセット信号Resetに応答して増幅器910をリセットするように構成される。増幅器910の出力は、サンプル信号Sampleに応答して、選択トランジスタ911を介してアナログ・デジタル変換器(ADC)912に選択的に結合され得る。デジタル化された信号は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)914によって処理され、メモリ916に格納され、及び/またはプロセッサ918または他の下流システムによってさらに処理され得る。
【0058】
制御ロジック903は、上述の様々な構成要素に結合され得る。例えば、制御ロジック903は、行ドライバ901に結合され得る。制御ロジックは、行ドライバ901を制御して、ピクセル902の行のための行選択信号RSSを生成するように構成され得る。制御ロジック903は、ADC912、FPGA914、プロセッサ918などの動作を構成及び制御するように構成され得る。制御ロジック903には、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路、マイクロコントローラ、プログラマブル論理回路、ディスクリート回路、このようなデバイスの組み合わせなどが含まれていてもよい。制御ロジック903は内部の部分、例えば、レジスタ、キャッシュメモリ、処理コアなどを含み得、また、外部インターフェース、例えば、アドレス及びデータバスインターフェース、割り込みインターフェースなどを含み得る。さらに、制御ロジック903を内部及び外部コンポーネントに接続するため、他のインターフェースデバイス、例えば、ロジックチップセット、ハブ、メモリコントローラ、通信インターフェースなどはイメージングシステム900の一部であっても良い。
【0059】
制御ロジック903は、FPGA914、プロセッサ918などとは別個のものとして示されているが、制御ロジック903は、そのようなコンポーネントと統合されてもよい。例えば、本明細書に記載の動作の制御及び/または実行は、FPGA914、プロセッサ918、そのようなコンポーネントの組み合わせなどにわたって分散され得る。
【0060】
図10は、二重サンプリング動作のタイミング図である。
図9A、
図9B、及び
図10を参照すると、システム900は、
図10のタイミング図に従って動作することができる。例えば、トランジスタ910aは、リセット信号Reset上のパルスに応答して増幅器910をリセットするように有効にされ得る。この動作中、トランジスタ(またはスイッチ)906は、行選択信号RSSが無効になると無効になる。行選択信号RSSが無効化されている間、サンプル信号Sampleが活性化され、増幅器910の出力でリセット値をR
1としてサンプリングする。値R
1を取得した後、サンプル信号Sampleは非アクティブ化される。サンプル信号Sampleを非アクティブ化した後、行選択信号RSSが有効化され、トランジスタ906が有効化される。その結果、光検出器904からの電荷が増幅器910に蓄積される。サンプル信号Sampleは、増幅器910の出力で値S
1をサンプリングするために有効にされる。
【0061】
(数1)式と(数2)式は、サンプリングされた値R1とS1の成分を示している。Vresetは、増幅器910が寄与するノイズを含むサンプリングされたリセット電圧である。Vsignal,pixelは、ピクセル902からの目的の信号である。VkTC(N-1)は、ピクセル902の前の読み出しから残ったピクセルkTCノイズである。Vdatalineノイズは、データライン908によるノイズである。
【0062】
【0063】
【0064】
(数3)式は、R1とS1の差、Vp1(N)である。結果には、目的の信号Vsignal,pixelと、ピクセルkTCノイズVkTC(N-1)及びデータラインノイズVdata lineが含まれる。
【0065】
【0066】
(数3)式の演算は、アナログ相関二重サンプリング(ACDS)、デジタル相関二重サンプリング(DCDS)、または信号R1及びS1を減算する他のプロセスなど、様々な方法で実行することができる。
【0067】
固定パターンノイズソースは、ピクセル間または増幅器間の変動によって発生する場合がある。固定パターンノイズは、フレームごとに変化しない場合がある。しかしながら、ピクセルkTCノイズは、ピクセル半導体スイッチ内の抵抗によって生成され、光検出器904の静電容量に蓄積される。ピクセルkTCノイズは、フレームごとに異なる場合がある。製造管理により固定パターンノイズを低減できる。ピクセルkTCノイズの低減は、光検出器904のサイズを縮小することによって光検出器904の静電容量を低減することによって行うことができる。しかし、光検出器904のサイズを縮小すると、感度、効率などの他の要因が低下する可能性がある。
【0068】
(数3)式の結果には、まだピクセルkTCノイズがある。ピクセルkTCノイズは、追加のトランジスタを追加するなど、ピクセルの設計を変更することで低減できる。しかしながら、アモルファスシリコン(a-Si)などの一部の半導体技術を使用して形成されたピクセルでは、トランジスタのサイズが非常に大きくなる場合がある。例えば、単一のトランジスタが、所与のピクセルサイズのピクセルのかなりの割合を占める場合がある。より多くのトランジスタを追加すると、光検出器904に利用可能なピクセル領域が大幅に減少し、システム900の効率が低下する。
【0069】
以下でさらに詳細に説明するように、システム900は、ピクセルkTCノイズを低減するために異なる方法で動作することができる。いくつかの実施形態では、ピクセルkTCノイズが取得され、信号測定からピクセルkTCノイズを低減または排除するために使用され得る測定が実行され得る。ピクセルkTCノイズはフレームごとに変化するが、ピクセルノイズkTCノイズは、信号サンプルが取得され、行選択信号RSSを無効にすることによってトランジスタ906が無効にされた後、増幅器910から増幅器910の入力に与えられる(そしてその後出力される)。動作のこの時点で、kTCノイズをキャプチャするためにサンプルを取得できる。このサンプルは保存され、次いで次のフレームでピクセル902からの信号からピクセルkTCノイズを低減または除去するために使用される。
【0070】
次に、その測定値を使用して、最終値のピクセルkTCノイズを除去または削減できる。したがって、前のフレームからの測定値を使用して、現在のフレームのピクセルkTCノイズを低減またはキャンセルする。本明細書で説明する実施形態は、a-Siプロセスまたはトランジスタのサイズがピクセルサイズと比較して比較的大きい可能性がある他のプロセスを使用するシステムに適用可能であり得るが、他の実施形態では、システムは、相補型金属酸化物半導体(CMOS)プロセスなどの他のプロセスを使用して形成することができる。
【0071】
図11Aは、いくつかの実施形態によるタイミング図である。
図11Bは、いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
図9A、
図9B、
図11A、及び
図11Bを参照すると、1100で、データライン908に結合されたピクセル902の第1の値が、スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用してスイッチを介して取得される。ここで、トランジスタ906はスイッチの一例であり、読み出し回路は増幅器910と少なくともいくつかの下流コンポーネントを含む。この第1の値であるサンプルR/Sは、トランジスタ906が無効化されている間に、N-1番目のフレームで取得される。フレームNに対して後の動作が実行される前に、後続の処理が発生する場合がある。
【0072】
1102において、読み出し回路がリセットされる。この例では、増幅器910がリセットされる。しかし、他の実施形態では、追加のコンポーネントをリセットすることができる。増幅器910をリセットすることは、リセット信号Resetをアクティブ化することによって電荷蓄積デバイス910bを放電することを含み得る。
【0073】
1104において、読み出し回路をリセットした後、ピクセル902の第2の値が取得される。この例では、値R1は、増幅器910をリセットした後に取得される。
【0074】
1106において、スイッチがオンにされる。ここで、行選択信号RSSがアクティブになり、トランジスタ906がオンになる。その結果、ピクセル902からの電荷は、増幅器910に転送され得る。
【0075】
1108では、スイッチをオンにした後、ピクセル902の第3の値が取得される。この例では、値S1は、トランジスタ906をオンにした後に取得される。
【0076】
1110において、第1の値、第2の値、及び第3の値が組み合わされて、ピクセル902の組み合わされた値になる。この例では、3つの値R1、S1、及びR/Sが、ピクセル920の組み合わされた値に結合される。以下でさらに詳細に説明するように、3つの値R1、S1、及びR/Sを様々な方法で組み合わせて、ピクセルkTCノイズを低減または除去することができる。一緒に組み合わされた様々な値は、kTCノイズを低減または除去するために第1、第2、及び第3の値を一緒に組み合わせる特定の組み合わせ技術に応じて他の値を含み得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、1101で、第1の値に基づく格納された値が格納される。例えば、値R/Sに基づく値は、FPGA914、メモリ916、プロセッサ920、または別の下流システムに格納され得る。格納された値は、前のフレームN-1からの値に基づいている。格納された値は、現在のフレームNからの値R1及びS1と結合され得る。したがって、1110における結合は、第1の値に基づく格納された値による第1の値の結合を含み得る。いくつかの実施形態では、フレーム全体に相当するR/S値または導出された値を、ピクセル902のそれぞれについて格納することができる。値R1及びS1のフレーム全体の値は、別個であろうと組み合わせであろうと、格納されたR/S値と組み合わせることができる。
【0078】
本明細書で説明する動作は、読み出しプロセス中に追加のサンプルを取得することを伴う。この追加のサンプルには追加の時間がかかるため、読み出し時間が長くなる。しかしながら、ノイズは減少する可能性があり、信号対ノイズ比を潜在的に増加させ、より低い用量を可能にするなどがある。したがって、いくつかの実施形態では、読み出し時間の増加は、ノイズの減少、より低い線量などと交換され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、ノイズ低減の利点は、データライン908の静電容量が小さいほど大きな影響を与える。値が結合されると、データライン908の静電容量からのノイズは2の平方根だけ増加する。いくつかの実施形態では、ピクセル902からの信号のキャプチャ中にビニングを実装することができる。例えば、2×2ビニングモードでは、4つのピクセル902が組み合わされて単一のピクセルとして動作する。単一のピクセル902の読み出しに対して、データライン908のノイズは2倍になる可能性があり、ピクセルkTCノイズはそうでなければ4倍になる。しかしながら、ピクセルkTCノイズは低減または除去され得る。したがって、本明細書で説明する動作は、ビニングが実行されるときに、より大きな影響を与える可能性がある。
【0080】
図12Aは、いくつかの実施形態によるタイミング図である。
図12Bは、いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
図9A、
図9B、
図12A、及び
図12Bを参照すると、動作は、
図11A及び11Bと同様であり得、
図11Bに関して上述したものと同様、動作1100、1101(任意選択で)1102、1104、1106、及び1108を含む。1200において、ピクセル902の第1の値を取得する前に、読み出し回路がリセットされる。例えば、増幅器910は、リセット信号Reset上のパルスでリセットされ得る。この動作は、1102で後に実行されるリセットと同じまたは類似の動作であり得る。
【0081】
1202において、スイッチがオン状態にある間にピクセル902の第4の値が取得される。例えば、増幅器910がリセットされた後、スイッチ906がオン状態の間、値R2が取得される。
【0082】
動作は、
図11Bの動作と同様に継続する。ここで、R
3は値R/Sである。1204では、値S
1、R
1、R
2、及びR
3を一緒に組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値を生成する。(数4)式から(数6)式は、上記の(数1)式から(数3)式と同様に、サンプリングされた値R
1、S
1、及びV
p1(N)の成分を示している。V
reset1は、増幅器910をリセットした後にサンプリングされるリセット電圧である。
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
(数7)式は、サンプリングされた値R2である。値R2は、増幅器910がリセットされた後、スイッチ906がオン状態にある間にサンプリングされる。(数8)式は、R3でサンプリングされた値である。値R3は、スイッチ906がオフ状態に遷移した後にサンプリングされる。(数9)式は、R2とR3の差である。(数10)式はVpixel(N)であり、Vp1(N)とVp2(N-1)の合計である。異なるデータラインノイズVdataline noise 1とVdataline noise 2が追加されたが、結果として得られる組み合わせは、事実上、一般的なデータラインノイズレベルの2倍の平方根である。
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
前のフレームN-1でサンプリングされた値R2とR3には、その前のフレームからのピクセルkTCノイズがある。前のフレームN-1からのR2とR3の値を説明するために、フレームNでの動作を説明する。増幅器910がリセットされ、リセット後にサンプルが作成される。これにより、値R1が生成される。ピクセル902は、スイッチ906をオンにすることによってオンにされ、信号に対して別のサンプルが作成され、値S1が生成される。次いで、2つのサンプルR1及びS1が、前に行われたように差し引かれる。
【0092】
値S1を生成するための信号のサンプリングが実行された後、トランジスタ906は開かれず、オン状態のままである。増幅器910は、リセット信号Reset上のパルスによってリセットされ、サンプルが取得される、値R2である。このサンプルには、増幅器910のリセット値が含まれている。行選択信号RSSの非アクティブ化に応答してスイッチ906が開かれると、ピクセルkTCノイズが伝達され、増幅器910によって積分される。特に、トランジスタ906をオフにすると、いくらかの電荷がピクセル902に残り、等しい反対の量が増幅器910によって積分される。この積分量は、ピクセル902が次に読み取られるときに存在するピクセルkTCノイズの反対である。
【0093】
増幅器910の出力は再びサンプリングされ、リセット値、ピクセルkTCノイズ、及びデータライン908ノイズを含む値R3を取得する。ピクセルkTCノイズは、ピクセル902が次のフレームで次に読み出されるときに現れるピクセルkTCノイズである。したがって、この動作がフレームN-1で実行される場合、値R2及びR3、またはそれらの値の組み合わせを次のフレームNに使用することができる。
【0094】
いくつかの実施形態では、(数6)式及び(数9)式の演算は、相関二重サンプリング技法を使用することによって実行され得る。例えば、アナログかデジタルかに関係なく、(数9)式に示すように、相関二重サンプリング技法を使用してR2とR3の差を生成することができる。同様に、異なる時に、相関二重サンプリング技術を使用して(数6)式に示すように、R1とS1の差を生成することができる。したがって、異なる値を2つの異なる相関のある値に組み合わせることができる。これらの相関のある値は、(数10)式のように組み合わせることができる。したがって、いくつかの実施形態では、既存のハードウェアを使用して、リセット信号Reset及び行選択信号RSSなどの様々な信号を制御することによって値Vp1(N)及びVp2(N-1)を生成することができる。最終的に2フレーム分の画像データを生成するために2回の相関二重サンプリング動作を実行するのではなく、最終的に1フレーム分の画像データを生成するために2回の相関二重サンプリング動作を実行することができる。
【0095】
図9A、
図9B、及び
図12Aから
図12Cを参照すると、
図12Bの1204は、1208以降の処理に置き換えられ得る。動作1200から1108の後、1208で、第1の値と第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にすることができる。上述のように、値R
2及びR
3は、相関二重サンプリング技法によって組み合わせることができる。1210では、第2の値と第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にすることができる。上述のように、R
1及びS
1は、相関二重サンプリング技法によって組み合わせることができる。1212において、第1の相関のある値及び第2の相関のある値は、ピクセル902の組み合わされた値に組み合わされる。組み合わせは、FPGA914、プロセッサ918、制御ロジック903、外部コンピュータ913などの様々なデバイスによって実行され得る。
【0096】
図13Aは、いくつかの実施形態によるタイミング図である。
図13Bは、いくつかの実施形態によるイメージングシステムの動作のフローチャートである。
図9A、
図9B、
図13A、及び
図13Bを参照すると、いくつかの実施形態では、値R
1及びS
1を生成する信号は、上述のものと同様であり得る。ただし、前のフレームに基づく第3の値S
2は、これらの値と組み合わされる。
【0097】
1302から1308までの動作は、値R
1及びS
1を生成する
図11Bの1102から1108までと同じか類似している。これらの動作は、前のフレームN-1に対するものである。1300では、1100と同様に、後続のフレームで使用するためのピクセル902の第1の値が、対応する読み出し回路をリセットすることなく取得される。例えば、第1の値を取得するとき、スイッチはオフ状態である。したがって、1306の後、行選択信号RSSは無効にされ、トランジスタ906をオフにする。その後、値S
2が後続のフレームNで使用するための第1の値として取得される。後に、フレームNについて、動作1302から1308が反復され、フレームNの値R
1とS
1を生成する。動作1310は、動作1110と同様に実行され、第1の値、第2の値、及び第3の値を結合する。動作1300を実行して、フレームN+1で使用するフレームNの値S
2を生成することができる。
【0098】
特定の例では、前のフレームN-1について、(数11)式と(数12)式はR1(N-1)とS1(N-1)の成分を与える。
【0099】
【0100】
【0101】
ただし、前のフレームN-1で値S1を取得した後、値S2を取得する。その値S2は、トランジスタ906がオフになった後、増幅器910をリセットせずに取得される。したがって、結果の値S2には、以前に積分された値S1と、(数13)式で表され、(数14)式で簡略化されたピクセルkTCノイズの両方が含まれる。
【0102】
【0103】
【0104】
(数15)式に示すように、S2からS1を減算すると、前のフレームN-1のピクセルkTCノイズが得られる。
【0105】
【0106】
現在のフレームNについて、値R1及びS1が取得され、(数16)式から(数18)式に示すように組み合わされる。(数15)式のピクセルkTCノイズは、以前に生成されたものである。前のフレームN-1からピクセルkTCノイズを除去するために、Vp1(N)に追加することができる。
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
3つの値のみが取得されるので、データのフレームの処理速度は、4つの値の取得で上述した速度を超えて増加し得る。その結果、フレームレートが向上する可能性がある。しかし、既存の相関二重サンプリングハードウェアとは異なるハードウェアを使用することもできる。つまり、S1とR1は、相関二重サンプリング技術を使用して結合され、差を表す単一の値を生成することができるが、値S2は、異なるエレクトロニクスを使用して値を生成することができる。さらに、サンプリング回路は、値R1、S1、及びS2を別々にサンプリングし、それらをFPGA914、プロセッサ918、外部コンピュータ913、または他の下流システムで組み合わせるように構成され得る。
【0112】
図13Cは、いくつかの実施形態によるタイミング図である。
図9A、
図9B、
図13B、及び
図13Cを参照すると、いくつかの実施形態では、デジタル相関二重サンプリング技術が使用され得る。信号のASICシフト(ASIN)に応答して、サンプリングされる信号は、サンプリングコンデンサまたは他のサンプル記憶デバイスにシフトされ得る。動作は、
図13Aの動作と同様であり得る。いくつかの実施形態では、サンプリングコンデンサは、コンデンサの使用がサンプリング動作間でローテーションされるサンプリングコンデンサのバンクであってもよい。サンプル信号Sampleは、値R
1、S
1、及びS
2をサンプルするために、上記のようにアクティブ化され得る。しかしながら、サンプリングコンデンサのバンクは、偶数個のサンプリングコンデンサを含み得る。第4のサンプル信号1350または追加のサンプル信号は、関連付けられたピクセル902が同じサンプリングコンデンサを見ることを保証するために活性化され得る。例として1つのサンプル信号1350が使用されているが、必要に応じてより多くのサンプル信号が存在してもよい。サンプリングされた値は無関係である可能性がある。そのため、ASINがアクティブ化されない場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、信号がサンプリングされるためにシフトインされる回数は、サンプル信号Sampleがアクティブ化される回数よりも少なくてもよい。
【0113】
図13Dは、いくつかの実施形態によるタイミング図である。
図9A、
図9B、
図13B、及び
図13Dを参照すると、いくつかの実施形態では、アナログ相関二重サンプリングを使用して動作を実行することができる。クランプ信号Clampに応答して、リセット値R
1をサンプリングコンデンサに格納することができる。そのサンプリングコンデンサは、アナログ相関二重サンプリングに関連するアナログ減算を実行する、差動増幅器などのアナログ減算デバイスに結合することができる。
【0114】
いくつかの実施形態では、2つの測定値が中間値としてデジタル化される。前述のように、(数12)式と(数13)式では、S1とS2の両方にリセット値R1が含まれる。S1とS2を直接減算するのではなく、サンプルがデジタル化される前に、S1とS2の両方からアナログ相関二重サンプリング動作によってR1が減算される。したがって、デジタルで実行できる後続の動作は、(数20)式から(数22)式で表すことができる。ここで、S'1は、差動増幅器でS1からR1を減算した後のデジタル化された値であり、S'2は、同様に、S2からR1を差し引いた後のデジタル化された値である。(数22)式で得られたVp,kTCは、上で説明したように使用することができる。
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
したがって、様々な実施形態では、1300、1304、1308の取得動作、及び1310の組み合わせ動作は、ハードウェア及びデジタル信号処理の様々な組み合わせで実行され得る。
【0119】
図14は、いくつかの実施形態によるイメージングシステムを動作させる技法のフローチャートである。1400において、動作モードが選択される。第1の動作モードでは、上述の
図11B、
図12B、
図12C、
図13Bで説明したものと同様の動作が行われる。結果として、ノイズの少ないデータを取得することができる。ただし、アプリケーションによっては、より高いフレームレートが必要になる場合がある。したがって、低ノイズ動作での追加のサンプルによる追加の遅延は、望ましくない場合がある。したがって、第2の動作モードが選択され得、1402で、相関二重サンプリング動作が実行される。このモードでは、第1の値の取得は行われない。したがって、システムの動作は、低ノイズモードから高フレームレートモードに切り替えることができる。
【0120】
特定の例では、第2のモードは、イメージングシステムが蛍光透視法またはより高いフレームレートが望ましい可能性がある別のアプリケーションに使用される場合に選択することができる。関心のある領域が識別されると、第1のモードが選択されて、低ノイズ、低線量などで画像を生成することができる。2×2、3×3、4×4、またはそれ以上のビニングなどのビニングが実行される別の例では、ピクセルkTCノイズが、データライン関連のノイズを支配する可能性がある。イメージングシステムは、ピクセルkTCノイズを低減するために第1のモードで動作することができる。
【0121】
いくつかの実施形態では、データのフレームは利用できない可能性があり、及び/または破棄される可能性がある。例えば、フレームN-1のデータの第1のフレームを使用して、第1の値及び他の値を生成することができる。データのそのフレームは、ビデオ信号の画像またはフレームを生成するために使用することはできない。代わりに、そのデータを使用して上記の処理を初期化して、後続の各フレームが前のフレームからの値を使用して、上記の低ノイズ処理を実行できるようにすることができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、ピクセルkTCノイズを低減または除去するための上記の動作を、上記のイメージングストリップ104に適用することができる。特に、イメージングストリップ104は、イメージングストリップ104を読み出し回路106-2に結合する比較的短いデータラインを有することができる。共通エレクトロニクス108及び読み出し回路106-2は、kTCノイズを低減するために、上述のように構成され得る。
【0123】
いくつかの実施形態では、
図14に関して説明した動作モードは、イメージングストリップ104が読み取られるか否かに応じて切り替えることができる。例えば、イメージングストリップ104がイメージングアレイ102の一部であり、イメージングアレイ102全体が読み取られる場合、ピクセルkTCノイズを低減するための上述の動作は実行されない場合がある。データラインごとに2つの測定があるため、データラインからのバックグラウンドノイズも2回測定される。より長いデータラインを有するイメージングアレイ102の場合、このデータラインノイズがピクセルkTCノイズを支配する可能性がある。
【0124】
図15は、一部の実施形態による2D X線イメージングシステムのブロック図である。2D X線イメージングシステム1500は、X線源1502及び検出器1510を含む。検出器1510は、上述のイメージングシステム100、200、400、500、600、700a、700b、800a、800b、900などを含むことができる。X線源1502は、X線1520が検体1522を通過するように生成され、検出器1510によって検出され得るように、検出器1510に相対して配置される。いくつかの実施形態では、検出器1510は医用イメージングシステムの一部である。他の実施形態では、2D X線イメージングシステム1500は、貨物走査システムの一部として可搬式車両走査システムを含み得る。
【0125】
いくつかの実施形態は、システムを含み、ハウジング110、ハウジング110の内部に配置されたイメージングアレイ102、ハウジング110の内部に配置されたイメージングストリップ104、イメージングアレイ102に結合された第1の読み出し回路106-1、イメージングストリップ104に結合された第2の読み出し回路106-2、第1の読み出し回路106-1及び第2の読み出し回路106-2に結合され、第1の読み出し回路106-1及び第2の読み出し回路106-2の少なくとも1つに応答して画像データを生成するように構成された共通エレクトロニクス108を含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102とイメージングストリップ104は別個である。
【0127】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は別個であり、同じ基板114に形成される。
【0128】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102のピクセルのサイズ、レイアウト、解像度、及び内部コンポーネントのうちの少なくとも1つは、イメージングストリップ104のピクセルのサイズ、レイアウト、解像度、及び内部コンポーネントのうちの対応する少なくとも1つとは異なる。
【0129】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102のサブセットである。
【0130】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102の30%未満である。
【0131】
いくつかの実施形態では、システムは、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104に結合されたデータライン618、718、818をさらに備える。
【0132】
いくつかの実施形態では、システムは、データライン718を、イメージングストリップ104に結合された複数の第1のデータライン718bと、イメージングストリップ104の外側のイメージングアレイ102の残りの部分に結合された複数の第2のデータライン718bとに分割する複数のスイッチ722をさらに備える。
【0133】
いくつかの実施形態では、システムは、イメージングストリップ104を含むイメージングアレイ102のサブセットに結合された複数の第1のデータライン618a、及び第1のデータライン618aから分離され、イメージングストリップ104の外側でイメージングアレイ102に結合される複数の第2のデータライン618bをさらに備える。
【0134】
いくつかの実施形態では、システムは、X線ビームを生成するように構成されたX線源、X線ビームを受け取るように配置され、ハウジング110、イメージングアレイ102、イメージングストリップ104、第1の読み出し回路106-1、第2の読み出し回路106-2、及び共通エレクトロニクス108を含む検出器をさらに備える。
【0135】
いくつかの実施形態は、少なくとも第1の読み出し回路106-1を使用して、ハウジング110の内部に配置されたイメージングアレイ102から第1のデータを読み取ること、少なくとも第2の読み出し回路106-2を使用して、ハウジング110の内部に配置されたイメージングストリップ104から第2のデータを読み取ること、第1の画像データを生成するために、共通エレクトロニクス108で第1のデータを処理すること、及び第2の画像データを生成するために、共通エレクトロニクス108で第2のデータを処理すること、を含む、方法を含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102とイメージングストリップ104は別個である。
【0137】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102及びイメージングストリップ104は、同じ基板114に形成される。
【0138】
いくつかの実施形態では、イメージングアレイ102のピクセルのピクセルサイズは、イメージングストリップ104のピクセルのピクセルサイズとは異なる。
【0139】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102のサブセットである。
【0140】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102の30%未満である。
【0141】
いくつかの実施形態では、少なくとも第1の読み出し回路106-1を使用して、ハウジング110の内部に配置されたイメージングアレイ102から第1のデータを読み取ることは、第1のデータライン618、718、818を介してイメージングアレイ102から第1のデータを読み取ることを含み、少なくとも第2の読み出し回路106-2を使用して、ハウジング110の内部に配置されたイメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることは、第1のデータライン618、718、818とは異なる第2のデータライン618、718、818を使用してイメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることを含む。
【0142】
いくつかの実施形態では、少なくとも第1の読み出し回路106-1を使用して、ハウジング110の内部に配置されたイメージングアレイ102から第1のデータを読み取ることは、第1のデータライン618、718、818を介してイメージングアレイ102から第1のデータを読み取ることを含み、少なくとも第2の読み出し回路106-2を使用して、ハウジング110の内部に配置されたイメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることは、第2のデータライン618、718、818を使用してイメージングストリップ104から第2のデータを読み取ることを含み、イメージングアレイ102から第1のデータを読み取るときに、第1のデータライン618、718、818を第2のデータライン618、718、818に電気的に結合することをさらに含む。
【0143】
いくつかの実施形態は、システムを含み、ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイから第1のデータを読み取る手段と、ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップから第2のデータを読み取る手段と、第1の画像データを生成するために、共通エレクトロニクス108で第1のデータを処理する手段と、第2の画像データを生成するために、共通エレクトロニクス108で第2のデータを処理する手段と、を含む。
【0144】
ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイから第1のデータを読み取るための手段の例には、読み出し回路106-1及び関連するデータラインが含まれる。
【0145】
ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップから第2のデータを読み取る手段の例には、読み出し回路106-2及び関連するデータラインが含まれる。
【0146】
第1の画像データを生成するために共通エレクトロニクスで第1のデータを処理する手段の例には、共通エレクトロニクス108が含まれる。
【0147】
第2の画像データを生成するために共通エレクトロニクスで第2のデータを処理する手段の例には、共通エレクトロニクス108が含まれる。
【0148】
いくつかの実施形態では、イメージングストリップ104は、イメージングアレイ102のサブセットである。
【0149】
いくつかの実施形態は、システムを含み、複数のピクセル902、ピクセル902に結合されている複数のデータライン908、ピクセル902をデータライン908に結合する複数のスイッチ906、データライン908に結合された複数の読み出し回路910から918、読み出し回路910から918に結合された制御ロジック903であって、ピクセル902の1つに対して、対応するスイッチ906がオフ状態にある間に、ピクセル902の第1の値を取得する、ピクセルに対応する対応する読み出し回路910から918をリセットする、読み出し回路をリセットした後、ピクセル902の第2の値を取得する、対応するスイッチ906をオンにする、対応するスイッチ906をオンにした後、ピクセル902の第3の値を取得する、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にするように構成される、制御ロジック903を含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903はさらに、ピクセル902のうちの1つについて、第1の値に基づき、ピクセル902の格納された値を格納し、第2の値、第3の値、及び格納された値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にするように構成される。
【0151】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903はさらに、ピクセル902のうちの1つに対して、ピクセルの第1の値を取得する前に、対応する読み出し回路をリセットし、対応するスイッチ906がオン状態にある間に、ピクセル902の第4の値を取得し、第1の値、第2の値、第3の値、及び第4の値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にするように構成される。
【0152】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903は、ピクセル902のうちの1つについて、第3の値から第2の値を差し引いたものと、第1の値から第4の値を差し引いたものとを加算して、第1の値、第2の値、第3の値、及び第4の値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値に変換するようにさらに構成される。
【0153】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903はさらに、ピクセル902のうちの1つについて、第1の値と第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、第2の値と第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にし、第1の相関のある値と第2の相関のある値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にするよう構成される。
【0154】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903は、ピクセル902のうちの1つについて、対応する読み出し回路をリセットすることなく、後続のフレームについてピクセル902の第1の値を取得するようにさらに構成される。
【0155】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903は、ピクセル902のうちの1つについて、第3の値から第1の値と第2の値を差し引いて、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にするようにさらに構成される。
【0156】
いくつかの実施形態では、制御ロジック903は、ピクセル902の1つについて、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせてピクセルの組み合わされた値にする第1の動作モードと、第2の値及び第3の値が組み合わされてピクセル902の組み合わされた値になり、対応するスイッチ906がオフ状態にある間にピクセル902の第1の値を取得することが実行されない、第2の動作モードとの間をスイッチする906ようさらに構成される。
【0157】
いくつかの実施形態では、システムは、X線ビームを生成するように構成されたX線源、ピクセル902を含み、X線ビームを受け取るように配置された検出器をさらに備える。
【0158】
いくつかの実施形態は、方法を含み、スイッチ906がオフ状態にある間、読み出し回路910から918を使用して、スイッチ906を介してデータラインに結合されたピクセル902の第1の値を取得すること、読み出し回路をリセットすること、読み出し回路をリセットした後、ピクセル902の第2の値を取得すること、スイッチ906をオンにすること、スイッチ906をオンにした後、ピクセル902の第3の値を取得すること、及び第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にすることを含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、この方法は、第1の値に基づいてピクセル902の格納された値を格納することをさらに含み、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせてピクセル902の組み合わされた値にすることは、第2の値、第3の値、及び格納された値をピクセル902の組み合わされた値に組み合わせることを含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、この方法は、ピクセルの第1の値を取得する前に、読み出し回路をリセットすること、及びスイッチ906がオン状態にある間に、ピクセル902の第4の値を取得することをさらに含み、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせてピクセル902の組み合わされた値にすることは、第1の値、第2の値、第3の値、及び第4の値を組み合わせてピクセル902の組み合わされた値にすることを含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、第1の値、第2の値、第3の値、及び第4の値を組み合わせてピクセル902の組み合わされた値にすることは、第3の値から第2の値を差し引いた値と、第1の値から第4の値を引いた値とを加算することを含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、第1の値と第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、第2の値と第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にし、第1の相関のある値及び第2の相関のある値を組み合わせて、ピクセル902の組み合わされた値にすることをさらに含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、この方法は、対応する読み出し回路をリセットすることなく、後続のフレームのピクセル902の第1の値を取得することをさらに含む。
【0164】
いくつかの実施形態では、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせてピクセル902の組み合わされた値にすることは、第3の値から第1の値と第2の値を差し引くことを含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、方法は、第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせてピクセルの組み合わされた値にする第1の動作モードと、第2の値及び第3の値が組み合わされてピクセル902の組み合わされた値になり、対応するスイッチ906がオフ状態にある間にピクセル902の第1の値を取得することが実行されない、第2の動作モードとの間をスイッチすることをさらに含む。
【0166】
いくつかの実施形態では、方法は、X線源を使用してX線ビームを生成すること、X線ビームを受け取るように配置されたピクセル902を含む検出器を使用して画像を生成することをさらに含む。
【0167】
いくつかの実施形態は、システムを含み、スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用して、スイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得する手段、読み出し回路をリセットする手段、読み出し回路をリセットした後、ピクセルの第2の値を取得する手段、スイッチをオンにする手段、スイッチをオンにした後、ピクセルの第3の値を取得する手段、及び第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせて、ピクセルの組み合わされた値にする手段を含む。
【0168】
スイッチがオフ状態にある間に読み出し回路を使用してスイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得する手段の例には、スイッチ906、行ドライバ901、データライン908、及び読み出し回路910から918が含まれる。
【0169】
読み出し回路をリセットする手段の例には、スイッチ910a及び制御ロジック903が含まれる。
【0170】
読み出し回路をリセットした後にピクセルの第2の値を取得する手段の例には、スイッチ906、行ドライバ901、データライン908、及び読み出し回路910から918が含まれる。
【0171】
スイッチをオンにする手段の例には、制御ロジック903が含まれる。
【0172】
スイッチをオンにした後にピクセルの第3の値を取得する手段の例には、スイッチ906、行ドライバ901、データライン908、及び読み出し回路910から918が含まれる。
【0173】
第1の値、第2の値、及び第3の値を組み合わせてピクセルの組み合わされた値にする手段の例には、スイッチ906、行ドライバ901、データライン908、読み出し回路910から918、及び外部コンピュータ913が含まれる。
【0174】
いくつかの実施形態では、このシステムは、対応する読み出し回路をリセットすることなく、後続のフレームのピクセルの第1の値を取得する手段をさらに含む。対応する読み出し回路をリセットせずに後続フレームのピクセルの第1の値を取得する手段の例には、スイッチ906、行ドライバ901、データライン908、及び読み出し回路910から918が含まれる。
【0175】
特定の機能を実行する手段の特定の例が上述されたが、他の実施形態では、特定の機能は、本明細書に記載された他の手段によって実行され得る。
【0176】
構造、デバイス、方法、及びシステムを特定の実施形態に従って説明しているが、当業者は、特定の実施形態に対する多くの変形が可能であることを容易に認識し、したがって、任意の変形は、本明細書で開示した趣旨及び範囲内にあると考えられるべきである。したがって、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって多くの変更が行われ得る。
【0177】
この書面での開示に続く特許請求の範囲は、ここで本書面での開示に明確に組み込まれ、各請求項はそれ自体で個別の実施形態として成立する。この開示には、従属クレームを伴う独立クレームのすべての置換が含まれる。さらに、以下の独立請求項及び従属請求項から派生することが可能である追加の実施形態も、本書面での説明に明示的に組み込まれる。これらの追加の実施形態は、所与の従属請求項の依存関係を語句「請求項[x]で始まり、この請求項の直前の請求項で終わる請求項のいずれか」に置き換えることによって決定され、ここで、括弧付きの用語「[x]」は、直近に記載した独立請求項の番号に置き換えられる。例えば、独立請求項1で始まる第1の請求項の組について、請求項4は請求項1及び3のいずれかに従属し、これらの別々の従属関係によって2つの異なる実施形態を得ることができ、請求項5は請求項1、3または4のいずれか1項に従属し、これらの別々の従属関係によって3つの異なる実施形態を得ることができ、請求項6は請求項1、3、4または5のいずれか1項に従属し、これらの別々の従属関係によって4つの異なる実施形態を得ることができ、以下同様である。
【0178】
特徴または要素に関する用語「第1」の請求項における記載は、第2の、または追加のそのような特徴または要素の存在を必ずしも示唆するものではない。排他的な所有または特権が請求される本発明の実施形態は、以下のように定められる。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピクセルと、
前記ピクセルに結合されている複数のデータラインと、
前記ピクセルを前記複数のデータラインに結合する複数のスイッチと、
前記データラインに結合された複数の読み出し回路と、
前記読み出し回路に結合された制御ロジックと、を備え、
前記制御ロジックは、前記ピクセルの1つに対して、
対応するスイッチがオフ状態にある間に、前記ピクセルの第1の値を取得し、
前記ピクセルに対応する読み出し回路をリセットし、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得し、
前記対応するスイッチをオンにし、
前記対応するスイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得し、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にする、
システム。
【請求項2】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの1つについて、
前記第1の値に基づいて前記ピクセルの格納された値を格納し、
前記第2の値、前記第3の値、及び前記格納された値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記ピクセルの前記第1の値を取得する前に、
前記対応する読み出し回路をリセットし、
前記対応するスイッチがオン状態にある間に、前記ピクセルの第4の値を取得し、
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を前記ピクセルの前記組み合わされた値に結合するために、前記第3の値から前記第2の値を差し引いた値と、前記第1の値から前記第4の値を引いた値と、を加算する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値と前記第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、
前記第2の値と前記第3の値を組み合わせて第2の相関のある値
にする、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の相関のある値及び前記第2の相関のある値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得する、請求項1から
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第3の値から前記第1の値と前記第2の値を減算して、前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、請求項1から
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にする第1の動作モードと、
前記第2の値及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にし、前記対応するスイッチが前記オフ状態にある間に前記ピクセルの前記第1の値を取得することは実行されない、第2の動作モードと、
の間で切り替える、請求項1から
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
X線ビームを生成するX線源と、
前記ピクセルを含み、前記X線ビームを受け取るように配置された検出器と、をさらに含む、請求項1から
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用して、前記スイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得することと、
前記読み出し回路をリセットすることと、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得することと、
前記スイッチをオンにすることと、
前記スイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得することと、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にすることと、を含む方法。
【請求項12】
前記第1の値に基づいて前記ピクセルの格納された値を格納し、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることは、前記第2の値、前記第3の値、及び前記格納された値を前記ピクセルの前記組み合わされた値にすること
を含む請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記ピクセルの前記第1の値を取得する前に
前記読み出し回路をリセットすることと、
前記スイッチがオン状態にある間に、前記ピクセルの第4の値を取得することと、をさらに含み、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることは、前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることを
さらに含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることが、
前記第3の値から前記第2の値を引いた値と、前記第1の値から前記第4の値を引いた値を加算することを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の値と前記第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、
前記第2の値と前記第3の値を組み合わせて第2の相関のある値
にすることをさらに含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の相関のある値及び前記第2の相関のある値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得することをさらに含む、請求項
11から
16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることが、
前記第3の値から前記第1の値と前記第2の値を減算することを含む、請求項
11から
16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にする第1の動作モードと、
前記第2の値及び前記第3の値が組み合わされて前記ピクセルの前記組み合わされた値になり、対応するスイッチが前記オフ状態にある間に前記ピクセルの前記第1の値を取得することは実行されない、第2の動作モードと、
の間で切り替えることをさらに含む、請求項
11から
16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
X線源を使用してX線ビームを生成することと、
前記X線ビームを受け取るように配置された前記ピクセルを含む検出器を使用して画像を生成することと、をさらに含む、請求項
11から
16のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0178
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0178】
特徴または要素に関する用語「第1」の請求項における記載は、第2の、または追加のそのような特徴または要素の存在を必ずしも示唆するものではない。排他的な所有または特権が請求される本発明の実施形態は、以下のように定められる。
[項目1]
複数のピクセルと、
前記ピクセルに結合されている複数のデータラインと、
前記ピクセルを前記複数のデータラインに結合する複数のスイッチと、
前記データラインに結合された複数の読み出し回路と、
前記読み出し回路に結合された制御ロジックとを備え、
前記制御ロジックは、前記ピクセルの1つに対して、
対応するスイッチがオフ状態にある間に、前記ピクセルの第1の値を取得し、
前記ピクセルに対応する読み出し回路をリセットし、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得し、
前記対応するスイッチをオンにし、
前記対応するスイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得し、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にする、
システム。
[項目2]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの1つについて、
前記第1の値に基づいて前記ピクセルの格納された値を格納し、
前記第2の値、前記第3の値、及び前記格納された値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、項目1に記載のシステム。
[項目3]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記ピクセルの前記第1の値を取得する前に、
前記対応する読み出し回路をリセットし、
前記対応するスイッチがオン状態にある間に、前記ピクセルの第4の値を取得し、
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値に組み合わせる、項目1に記載のシステム。
[項目4]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を前記ピクセルの前記組み合わされた値に結合するために、前記第3の値から前記第2の値を差し引いた値と、前記第1の値から前記第4の値を引いた値とを加算する、項目3に記載のシステム。
[項目5]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値と前記第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、
前記第2の値と前記第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にし、
前記第1の相関のある値及び前記第2の相関のある値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、項目3に記載のシステム。
[項目6]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得する、項目1から5のいずれか一項に記載のシステム。
[項目7]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第3の値から前記第1の値と前記第2の値を減算して、前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの前記組み合わされた値にする、項目1から5のいずれか一項に記載のシステム。
のシステム。
[項目8]
前記制御ロジックは、前記ピクセルのうちの前記1つについて、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にする第1の動作モードと、
前記第2の値及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にし、前記対応するスイッチが前記オフ状態にある間に前記ピクセルの前記第1の値を取得することは実行されない、第2の動作モードとの間で切り替える、項目1から5のいずれか一項に記載のシステム。
[項目9]
X線ビームを生成するX線源と、
前記ピクセルを含み、前記X線ビームを受け取るように配置された検出器、をさらに含む、項目1から5のいずれか一項に記載のシステム。
[項目10]
スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用して、前記スイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得することと、
前記読み出し回路をリセットすることと、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得することと、
前記スイッチをオンにすることと、
前記スイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得することと、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にすることを含む方法。
[項目11]
前記第1の値に基づいて前記ピクセルの格納された値を格納し、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を前記ピクセルの前記組み合わされた値に組み合わせることは、前記第2の値、前記第3の値、及び前記格納された値を前記ピクセルの前記組み合わされた値に組み合わせることをさらに含む項目10に記載の方法。
[項目12]
前記ピクセルの前記第1の値を取得する前に
前記読み出し回路をリセットすることと、
前記スイッチがオン状態にある間に、前記ピクセルの第4の値を取得することをさらに含み、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることは、前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることを含む、項目10に記載の方法。
[項目13]
前記第1の値、前記第2の値、前記第3の値、及び前記第4の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることが、
前記第3の値から前記第2の値を引いた値と、前記第1の値から前記第4の値を引いた値を加算することを含む、項目12に記載の方法。
[項目14]
前記第1の値と前記第4の値を組み合わせて第1の相関のある値にし、
前記第2の値と前記第3の値を組み合わせて第2の相関のある値にし、
前記第1の相関のある値及び前記第2の相関のある値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にすることをさらに含む、項目12に記載の方法。
[項目15]
対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得することをさらに含む、項目10から14のいずれか一項に記載の方法。
[項目16]
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にすることが、
前記第3の値から前記第1の値と前記第2の値を減算することを含む、項目10から14のいずれか一項に記載の方法。
[項目17]
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて前記ピクセルの前記組み合わされた値にする第1の動作モードと、
前記第2の値及び前記第3の値が組み合わされて前記ピクセルの前記組み合わされた値になり、対応するスイッチが前記オフ状態にある間に前記ピクセルの前記第1の値を取得することは実行されない、第2の動作モードとの間で切り替えることをさらに含む、項目10から14のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
X線源を使用してX線ビームを生成すること、
前記X線ビームを受け取るように配置された前記ピクセルを含む検出器を使用して画像を生成することをさらに含む、項目10から14のいずれか一項に記載の方法。
[項目19]
スイッチがオフ状態にある間、読み出し回路を使用して、前記スイッチを介してデータラインに結合されたピクセルの第1の値を取得する手段と、
前記読み出し回路をリセットする手段と、
前記読み出し回路をリセットした後、前記ピクセルの第2の値を取得する手段と、
前記スイッチをオンにする手段と、
前記スイッチをオンにした後、前記ピクセルの第3の値を取得する手段と、
前記第1の値、前記第2の値、及び前記第3の値を組み合わせて、前記ピクセルの組み合わされた値にする手段を含むシステム。
[項目20]
対応する読み出し回路をリセットせずに、後続のフレームの前記ピクセルの前記第1の値を取得する手段をさらに含む、項目19に記載のシステム。
[項目21]
ハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイと、
前記ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップと、
前記イメージングアレイに結合された第1の読み出し回路と、
前記イメージングストリップに結合された第2の読み出し回路と、
前記第1の読み出し回路及び前記第2の読み出し回路に結合され、前記第1の読み出し回路及び前記第2の読み出し回路の少なくとも1つに応答して画像データを生成する共通エレクトロニクスとを含む、システム。
[項目22]
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップが分離されている、項目21に記載のシステム。
[項目23]
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップは別々で、同じ基板に形成される、項目21に記載のシステム。
[項目24]
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイのサブセットである、項目21に記載のシステム。
[項目25]
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイの30%未満である、項目24に記載のシステム。
[項目26]
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップに結合されるデータラインをさらに含む、項目25に記載のシステム。
[項目27]
前記データラインを、前記イメージングストリップに結合された複数の第1のデータラインと、前記イメージングストリップの外側の前記イメージングアレイの残りの部分に結合された複数の第2のデータラインとに分ける複数のスイッチをさらに含む、項目26に記載のシステム。
[項目28]
前記イメージングストリップを含む前記イメージングアレイの前記サブセットに結合された複数の第1のデータラインと、
前記第1のデータラインから分離され、前記イメージングストリップの外側で前記イメージングアレイに結合される複数の第2のデータラインと、をさらに含む、項目25に記載のシステム。
[項目29]
前記イメージングアレイのピクセルのサイズ、レイアウト、解像度、及び内部コンポーネントのうちの少なくとも1つは、前記イメージングストリップのピクセルのサイズ、レイアウト、解像度、及び内部コンポーネントのうちの対応する少なくとも1つとは異なる、項目21から28のいずれか一項に記載のシステム。
[項目30]
X線ビームを生成するX線源と、
前記X線ビームを受け取るように配置され、前記ハウジング、前記イメージングアレイ、前記イメージングストリップ、前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路、及び前記共通エレクトロニクスを含む検出器とをさらに含む、項目21から28のいずれか一項に記載のシステム。
[項目31]
少なくとも第1の読み出し回路を使用して、ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイから第1のデータを読み取ることと、
少なくとも第2の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップから第2のデータを読み取ることと、
第1の画像データを生成するために、共通エレクトロニクスで前記第1のデータを処理することと、
第2の画像データを生成するために、共通エレクトロニクスで前記第2のデータを処理すること、を含む、方法。
[項目32]
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップは分離されている、項目31に記載の方法。
[項目33]
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイのサブセットである、項目31に記載の方法。
[項目34]
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイの30%未満である、項目33に記載の方法。
[項目35]
少なくとも前記第1の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることは、第1のデータラインを介して前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることを含み、
少なくとも前記第2の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることは、前記第1のデータラインとは異なる第2のデータラインを使用して前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることを含む、項目34に記載の方法。
[項目36]
少なくとも前記第1の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることは、第1のデータラインを介して前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取ることを含み、
少なくとも前記第2の読み出し回路を使用して、前記ハウジングの内部に配置された前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることは、第2のデータラインを使用して前記イメージングストリップから前記第2のデータを読み取ることを含み、
前記イメージングアレイから前記第1のデータを読み取るときに、前記第1のデータラインを前記第2のデータラインに電気的に結合することをさらに含む、項目34に記載の方法。
[項目37]
前記イメージングアレイと前記イメージングストリップは、同じ基板に形成される、項目31から36のいずれか一項に記載の方法。
[項目38]
前記イメージングアレイのピクセルのピクセルサイズは、前記イメージングストリップのピクセルのピクセルサイズとは異なる、項目31から36のいずれか一項に記載の方法。
[項目39]
ハウジングの内部に配置されたイメージングアレイから第1のデータを読み取る手段と、
前記ハウジングの内部に配置されたイメージングストリップから第2のデータを読み取る手段と、
第1の画像データを生成するために、共通エレクトロニクスで前記第1のデータを処理する手段と、
第2の画像データを生成するために、前記共通エレクトロニクスで前記第2のデータを処理する手段と、を含む、システム。
[項目40]
前記イメージングストリップは、前記イメージングアレイのサブセットである、項目39に記載のシステム。
【国際調査報告】