(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】患者の外来処置システム及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20240528BHJP
G16H 20/00 20180101ALI20240528BHJP
G16H 20/10 20180101ALI20240528BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240528BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240528BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20240528BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20240528BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240528BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
A61B5/00 102A
G16H20/00
G16H20/10
A61P35/00
A61P43/00 107
A61P37/02
A61P43/00 111
A61K39/395 N
A61K45/00
A61P35/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565517
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 US2022026426
(87)【国際公開番号】W WO2022232199
(87)【国際公開日】2022-11-03
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500049716
【氏名又は名称】アムジエン・インコーポレーテツド
(71)【出願人】
【識別番号】513105328
【氏名又は名称】アムジェン リサーチ (ミュニック) ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン,ポール
(72)【発明者】
【氏名】ズグマイヤー,ゲーアハルト
(72)【発明者】
【氏名】ザマン,ムハメド・ファラズ
【テーマコード(参考)】
4C084
4C085
4C117
5L099
【Fターム(参考)】
4C084AA17
4C084MA16
4C084MA17
4C084MA66
4C084NA10
4C084ZB071
4C084ZB072
4C084ZB221
4C084ZB222
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZB271
4C084ZB272
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4C085BB11
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4C085GG01
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4C117XR02
5L099AA04
5L099AA15
5L099AA25
(57)【要約】
注入ポンプと、T細胞を活性化する免疫療法を患者が受けることに応答して、患者により放出されるサイトカインの検出に関連するセンサデータを取得するように構成された患者ウェアラブルデバイスと、取得されたセンサデータに基づく医療提供者との遠隔無線通信とを含み得る、がんと戦うための患者のT細胞を活性化する免疫療法を用いる外来患者処置システムが提供される。プロセッサにより実行されると、プロセッサに患者の健康をモニタさせるコンピュータ可読命令が記憶された、コンピュータ可読媒体は、プロセッサにより実行されると、プロセッサにセンサデータを受信させるセンサデータ受信モジュールと、プロセッサにより実行されると、プロセッサに、センサデータに基づいて少なくとも1つの警告を生成させる警告データ生成モジュールとを含み得、センサデータの内容は、患者のT細胞を活性化する免疫療法を含む外来患者処置に基づく。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外来患者処置のためのシステムであって、
治療薬を患者に送達するための注入ポンプと、
前記患者により、前記治療の前、前記治療の間の少なくとも1つで装着されるように構成されたウェアラブルデバイスであって、前記ウェアラブルデバイスは、患者バイタルサインの検出に関連するセンサデータを取得するように構成された1つ又は複数のセンサを備える、ウェアラブルデバイスと、
前記ウェアラブルデバイスに配置され、前記取得されたセンサデータに基づいて医療提供者と遠隔無線通信するように構成された無線通信モジュールと、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記注入ポンプは治療薬を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記治療薬は、前記患者の免疫炎症性反応をトリガーし、潜在的にサイトカイン放出症候群(CRS)の危険因子の増大に繋がることが知られている、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記治療薬は、前記患者の免疫炎症性反応をトリガーし、潜在的に神経毒性(NT)の危険因子の増大に繋がることが知られている、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記治療薬は、がんと戦うための患者のT細胞を活性化する免疫療法薬を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記治療薬は、ブリナツモマブ(即ちBlincyto(登録商標))を含む免疫療法薬を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記治療薬は、アカパタマブ(即ちAMG160)を含む免疫療法薬を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記ウェアラブルデバイスの前記少なくとも1つのセンサは、前記患者の酸素を測定するように構成された光学センサを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記ウェアラブルデバイスの前記少なくとも1つのセンサは、(a)心拍数(HR)、(b)腋窩温、(c)呼吸速度(RR)、(d)酸素飽和度、及び(e)血圧(BP)から選択されるサイトカイン放出症候群の少なくとも1つの指標を測定するように構成される、請求項1~8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのセンサは、(a)心拍数、(b)体温、(c)呼吸速度、及び(d)酸素飽和度の少なくとも1つを常時測定する、請求項1~9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記ウェアラブルデバイスの前記無線通信モジュールは、メッセージを前記医療提供者にリアルタイムで送信するように構成される、請求項1~10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記無線通信モジュールは、所定の秒数、分数、又は時間数の間隔に基づいて定期的なメッセージを前記医療提供者に送信するように構成される、請求項1~11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記無線通信モジュールは、定期的なメッセージを10分毎に送信するように構成される、請求項1~12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記無線通信モジュールは、前記患者の酸素が所定の閾値を下回った場合、アラームメッセージを送信するように構成される、請求項1~13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記無線通信モジュールは、前記通信が中断した場合、アラームを送信するように構成される、請求項1~14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
前記治療の送達中、前記患者の体温を検出するための腋窩温センサを更に備え、前記腋窩温センサは前記ウェアラブルデバイスに通信可能に結合される、請求項1~15のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項17】
前記腋窩温センサは、前記ウェアラブルデバイスの前記無線通信モジュールと通信するように構成された無線通信モジュールを含む、請求項1~16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
前記治療の送達中、前記患者の血圧を検出するための血圧カフを更に備え、前記血圧カフは前記ウェアラブルデバイスに通信可能に結合される、請求項1~17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
前記医療提供者は、前記ウェアラブルデバイスの前記無線通信モジュールと無線通信するように構成されたモバイルデバイスを備える、請求項1~18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
前記医療提供者の前記モバイルデバイスとのオーディオ及び/又はビデオ通信をサポートするように構成されたモバイルアプリケーションを含む患者に割り当てられた無線デバイスを更に備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
がんを殺すように患者のT細胞を活性化する免疫療法を用いて外来患者を処置するコンピュータ実施方法であって、
プロセッサにおいて、前記プロセッサがセンサデータ受信モジュールを実行したことに応答して、センサデータを受信することと、
プロセッサを使用して、前記プロセッサが警告データ生成モジュールを実行したことに応答して、前記センサデータに基づいて警告データを生成することであって、前記センサデータの内容は、前記免疫療法がサイトカイン放出症候群の危険因子増大をトリガーすることになる尤度に基づく、生成することと、
を含むコンピュータ実施方法。
【請求項22】
プロセッサを使用して、前記プロセッサがセンサデータ送信モジュールを実行したことに応答して、前記センサデータを医療提供者デバイスに送信することを更に含む請求項21に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項23】
プロセッサを使用して、前記プロセッサが警告データ送信モジュールを実行したことに応答して、前記警告データを医療提供者デバイスに送信することを更に含む請求項21又は22に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項24】
プロセッサを使用して、前記プロセッサがオーディオ/ビデオデータ送信モジュールを実行したことに応答して、セルラ接続を介して患者デバイスと医療提供者スマートフォンとの間でオーディオ/ビデオデータを送信することを更に含む請求項21~23のいずれか1項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項25】
プロセッサを使用して前記センサデータを患者デバイスに送信することを更に含み、前記センサデータは前記患者のバイタルサインを表す、請求項21~24のいずれか1項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項26】
プロセッサを使用して、前記プロセッサが患者開始呼入力受信モジュールを実行したことに応答して、患者開始呼入力データを医療提供者又は健康管理システムの少なくとも一方に送信することを更に含む請求項21~25のいずれか1項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項27】
医療提供者の電話は、前記警告データに基づいて、医療提供者が応答するまで定期的な間隔で、大きな可聴アラームを発するように構成される、請求項26に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項28】
プロセッサを使用して、前記センサデータが閾値を超える場合、前記プロセッサが警告データ送信モジュールを実行したことに応答して、前記警告データを医療提供者デバイスに送信することを更に含む請求項21~27のいずれか1項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項29】
前記センサデータは、心拍数(HR)、腋窩温、呼吸速度(RR)、酸素飽和度、及び血圧(BP)から選択されるサイトカイン放出症候群の少なくとも1つの指標を表す、請求項21~28のいずれか1項に記載のコンピュータ実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
2021年4月28日付けで出願された米国特許出願第63/181,002号に対する優先権が主張され、その内容全体は参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、医療提供者(HCP)との遠隔無線通信を使用して外来患者場所を医療提供者と統合するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
医療は、受動的な病院内処置から先験的なコミュニティベースのケアへのパラダイムシフトを経験している。今日の医療システムは、コストを下げながら患者結果の改善を届けなければならない。病院の引受能力超過及びコミュニティでの患者ケアの送達圧力が、家庭でのケアへの原動となる未充足需要である。最近まで、医療システムにはこの需要を満たすための技術がなかった。遠隔医療の種々の態様がますます一般的になっている。しかしながら、医療関連の法律及び規則の中でも特に、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPPA)は、患者固有の健康情報アクセス、伝送、記憶等に制限を課している。
【0004】
外来ケアへの患者要望が増えるにつれて、遠隔患者健康モニタリング装置、システム、及び方法へのニーズが増大する。遠隔患者健康モニタリングへのこのニーズ増大は、特に高リスク患者(例えば、体内に白血病細胞が残存している患者の完全外来処置、例えばサイトカイン放出症候群(CRS)及び/又は神経毒性(NT)等の薬物投与中に発現した有害事象(TEAE:treatment-emergent adverse event)を経験する尤度、デバイスモニタリング必須期間(MDMP:mandatory device monitoring period)中の入院を要する他の重篤有害事象(SAE)を経験する尤度等)に関して、患者結果の改善要望に起因して更に増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外来患者医療結果を改善する装置、システム、及び方法が必要とされている。患者と関連する医療提供者との間の連絡を改善した、外来患者医療改善の装置、システム、及び方法も必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
外来患者処置のためのシステムは、治療薬を患者に送達するための注入ポンプを含み得る。本システムは、患者により、治療の前、治療の間、及び/又は治療薬の送達後に装着されるように構成されたウェアラブルデバイスを含むこともできる。ウェアラブルデバイスは、患者のバイタルサインの検出に関連するセンサデータを取得するように構成された1つ又は複数のセンサを含み得る。本システムは、ウェアラブルデバイスに配置され、取得されたセンサデータに基づいて医療提供者と遠隔無線通信するように構成された無線通信モジュールを更に含み得る。
【0007】
別の実施形態では、コンピュータ可読媒体は、プロセッサにより実行されると、プロセッサに患者の健康をモニタさせ得る、記憶されたコンピュータ可読命令を含み得る。本コンピュータ可読媒体は、プロセッサにより実行されると、プロセッサにセンサデータを受信させ得るセンサデータ受信モジュールを含み得る。本コンピュータ可読媒体は、プロセッサにより実行されると、プロセッサに、センサデータに基づいて少なくとも1つの警告を生成させ得る警告データ生成モジュールを含むこともできる。センサデータの内容は、患者のT細胞を活性化する免疫療法を含む外来患者処置に基づき得る。
【0008】
更なる実施形態では、がんを殺すように患者のT細胞を活性化する免疫療法を用いて外来患者を処置するコンピュータ実施方法は、プロセッサにおいて、プロセッサがセンサデータ受信モジュールを実行したことに応答して、センサデータを受信することを含み得る。本方法は、プロセッサを使用して、プロセッサが警告データ生成モジュールを実行したことに応答して、センサデータに基づいて警告データを生成することを含むこともできる。センサデータの内容は、免疫療法がサイトカイン放出症候群の危険因子増大をトリガーすることになる尤度に基づき得る。
【0009】
本開示に対する理解が添付の図面と合わせて以下の説明からより深まると考えられる。幾つかの図面は、他の要素をより明快に示す目的で選択された要素を省略することで簡略化されている場合がある。幾つかの図面における要素のそのような省略は、対応して記述された説明において明示的に指示されている場合を除き、例示的な複数の実施形態のいずれにおいても特定の要素の有無を必ずしも示す訳ではない。また、いずれの図面も必ずしも一律の縮尺に従っていない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2A】一例の外来患者処置システムの高レベルブロック図を示す。
【
図2B】一例のセンサデバイスのブロック図を示す。
【
図2C】センサデバイスを実施する一例の方法を示す。
【
図2D】一例の患者ウェアラブルデバイスのブロック図を示す。
【
図2E】患者ウェアラブルデバイスを実施する一例の方法を示す。
【
図2G】患者デバイスを実施する一例の方法を示す。
【
図2H】一例の医療提供者デバイスのブロック図を示す。
【
図2J】医療提供者デバイスを実施する一例の方法を示す。
【
図2M】一例の外来患者処置システムの高レベルブロック図を示す。
【
図2N】一例の外来処置システムの高レベルブロック図を示す。
【
図5A】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5B】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5C】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5D-1】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5D-2】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5E-1】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5E-2】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5F】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5G】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5H】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5J】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5K】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図5L】外来患者処置システムの種々のユーザインタフェース表示例を示す。
【
図6C】外来患者処置システムの種々のモニタリング要件例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者であれば、図中の要素は簡略化及び明確化のために描かれているものであり、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解するであろう。例えば、図中の要素のうち幾つかの寸法及び/又は相対位置は、本発明の様々な実施形態の理解を向上させるために他の要素に対して誇張される場合がある。また、商業的に実現可能な実施形態において有用又は必要な、一般的ではあるが十分に理解されている要素は、これらの種々の実施形態の図をあまり妨げないようにするために示されないことが多い。更に、特定の行為及び/又は工程は、特定の発生順序で記載される又は示される場合があることは認識されるであろうが、当業者であれば、順序に関するこのような特定性は実際には必要ないことを理解するであろう。更に、特定の行為及び/又は工程は、特定の発生順序で記載される又は示される場合があることは認識されるであろうが、当業者であれば、順序に関するこのような特定性は実際には必要ないことを理解するであろう。本明細書で使用される用語及び表現は、異なる特定の意味が本明細書で説明される場合を除き、上述のように、こうした用語及び表現に当業者が与えるような通常の技術的な意味を有することも理解されるであろう。
【0012】
本明細書に記載の確実な連続患者モニタリングは、患者悪化事象時の早期介入、患者のよりよい経験、不必要な再入院回数低減、顧客の病院滞在時間の短縮、再入院率の低減、及びよりよい患者結果の送達を可能にし得る。外来患者医療結果を改善する装置、システム、及び方法が提供される。患者と関連する医療提供者との間の連絡を改善した、外来患者医療改善の装置、システム、及び方法も提供される。特定の実施形態(「試験例」として本明細書に記載される)では、がんと戦うための患者のT細胞を活性化する免疫療法を用いる外来患者処置のシステムが提供される。システムは、注入ポンプ(例えば、国際特許出願第2020/221792号パンフレットに記載のようにブリナツモマブ注入Blincyto(登録商標)、この国際特許出願の開示の全内容は参照により本明細書に援用される)を含み得る。別の実施形態では、半減期延長(HLE)型抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)x抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)等を含む製品である、国際特許出願第2017/134158号パンフレットに記載のようなアカパタマブ(AMG160)を用いる外来患者処置のシステムを提供し得、この国際特許出願の開示の全内容は参照により本明細書に援用される。本明細書により詳細に記載されるように、
【0013】
いずれのイベントでも、患者ウェアラブルデバイスは、投与された医薬品に起因し得る症状(例えば、T細胞を活性化する免疫療法を受けたことに応答して患者により放出されるサイトカイン)の検出に関連するセンサデータ(例えば、患者のバイタルサインデータ、呼吸速度データ、心拍数データ、酸素データ、血圧データ、体温データ、患者運動データ、患者向きデータ等)を取得するように構成される。システムは、取得されたセンサデータに基づく患者と医療提供者との間の遠隔無線通信を含むこともできる。
【0014】
本明細書で詳述するように、各患者に施されている治療のタイプに基づいて(例えば、医薬品のタイプに基づいて;AMG160の場合、ウェアラブルデバイスは、60分注入後3日間にわたり患者のバイタルサインをモニタし得る)センサデータを取得し得る装置、システム、及び方法が提供される。これもまた本明細書で詳述するが、取得されたセンサデータに基づいて警告データを生成する装置、システム、及び方法が提供される。本明細書で更に詳述するように、医療提供者へのセンサデータ及び警告データの送信と共に、患者と各医療提供者との間でのオーディオ/ビデオ通信を促進する装置、システム、及び方法が提供される。
【0015】
図1を参照すると、外来患者処置システム100は、外来患者場所101を医療提供者場所102と統合し得る。外来患者処置システム100の特定の実施態様の詳細は、試験例(即ち、B前駆体ALLのMRDを有する被験者(患者105)における外来患者ブリナツモマブを評価した第4相実現可能性試験)を参照して本明細書に含まれる。外来患者処置システム100の他の実施態様は、例えば、患者のバイタルサイン(即ち、本明細書では「センサデータ」と広く呼称される)への遠隔アクセス、センサデータに基づく準リアルタイム遠隔アラーム、及び医療提供者106と患者105との間の頻繁なオーディオ/ビデオ対話から恩恵を受け及び/又はそれ(ら)を必要とする進行中の外来患者処置に関することができる。
【0016】
図1を更に参照すると、患者105は外来場所101(例えば、患者の家、介護者の家等)にいることができる。患者105は、例えば注入ポンプ110を介して、外来患者処置(例えば、がんと戦うための患者のT細胞を活性化する免疫療法を含む外来患者処置、患者にサイトカインを放出させ得る外来患者処置、モニタリングシステムを必要とする外来患者処置等)を受け得る。処置は注入ポンプを含み得るが、任意の所与の処置は注入ポンプを含まなくてもよい(例えば、経口摂取、シリンジを介した注入等)。注入ポンプが含まれる場合、注入ポンプデータを例えば注入ポンプから取得し、例えば注入ポンプのコントローラに送信し得、外来患者処置システム100に通信可能に機能的に統合し得る。
【0017】
外来患者処置システム100は、患者ウェアラブルデバイス115(例えば、Current Healthデバイス(https://currenthealth.com/)から入手可能なウェアラブルデバイス、Bio Beatデータ(https://www.bio-beat.com/)から入手可能なウェアラブルデバイス、又は任意の適した/必要とされる遠隔及び/又はウェアラブルモニタ等)を含むこともできる。患者ウェアラブルデバイス115は、例えば、電池寿命が36時間のリチウムイオン電池を含み得る。電池は、例えば、無線Qi誘導充電を使用して3時間の充電時間で充電し得る。
図1に示されていないが、外来患者処置システム100は、CHデバイスセンサを配置できるようにする型を有する無線Qi誘導充電器を含むこともできる。充電器は、標準の家庭の電源コンセントに差し込むことができる。充電器は構成を必要とせず、ボタンがない。
【0018】
例えば、少なくとも3つの要素を含む患者ウェアラブルデバイスアセンブリを患者105に提供し得る:1)再使用可能なクレードル、2)使い捨て織物ストラップ(5つのサイズで)、及び3)再使用可能なセンサ。センサはクレードルに挿入し得、クレードル内の磁石の検出を通して電源投入し得る。ストラップはクレードルに両側で挿入し得る。患者ウェアラブルデバイス115は、例えば、止血帯のように患者の腕を上に滑り、次いで、患者ウェアラブルデバイス115が皮膚と一緒に密に動くように締め付けることができる。再使用可能なセンサは、例えば36時間の電池寿命を有する電池を含み得、患者105はセンサを24時間毎に交換するように指示され得、1つのセンサは充電器にあり、1つのセンサは患者の腕にある。再使用可能なセンサは、再使用可能なセンサを充電プレートの上に置くことにより無線で充電し得る。
【0019】
外来患者処置システム100は、血圧モニタ140(例えば、Omronから入手可能なEvolv血圧モニタ等)を含むこともできる。血圧モニタ140は、例えば光学センサ、サーミスタ、加速度計、及びジャイロスコープを使用して被験者の心拍数(HR)、呼吸速度(RR)、腋窩温、及び酸素飽和度を測定する上腕装着式無線デバイスであり得る。関連する「バイタルサイン」を例えば2秒毎に測定し、WiFiを経由して30秒毎に送信し得る。BPモニタ140は、例えば、上腕動脈又は橈骨動脈オシロメトリック式BPモニタであり得る。BPモニタ140は、止血帯のように被験者自身により適用され、開始ボタンの押下後、本明細書に記載のように、Bluetoothを経由して被験者の「タブレットアプリ」(例えば、
図2Aのモジュール253a等)に被験者の収縮期BP及び拡張期BPを送信する。
【0020】
外来患者処置システム100は、腋窩温センサ141(例えば、VivaLNKから入手可能なFever Scout腋窩温センサ等)を含むこともできる。腋窩温センサ141は、例えば、患者の腋窩への接着を介して患者105に取り付けられ得る。腋窩温センサ141は、例えば、関連するモニタリング必須期間の持続時間にわたり、患者の腋窩に取り付けられ得る。腋窩温センサ141は、例えば、患者105の腋窩温を常時測定し得、Bluetoothを介して患者ウェアラブルデバイス115にデータをブロードキャストし得る。腋窩温センサ141は、例えば、単一被験者使用であり得、デバイスモニタリング必須期間よりも長い電池寿命を有する電池を含み得る。本明細書に記載のように、腋窩温センサ141は、例えば、関連するモニタリング必須期間(例えば、数日、数週間、数ヶ月等)の持続時間にわたり患者の腋窩に取り付けられ得る。
【0021】
患者ウェアラブルデバイス115、血圧モニタ140、及び腋窩温センサ141は、
図1では別個のデバイスとして示されているが、患者ウェアラブルデバイス115、血圧モニタ140、腋窩温センサ141、又はそれらの任意の部分組み合わせは単一のデバイス(例えば、単一の患者ウェアラブルデバイス)内に統合してもよい。更に、任意の所与の患者ウェアラブルデバイス115は他のセンサ(例えば、心拍数センサ、酸素センサ等)を含んでもよい。本明細書の他の箇所でより詳述するように、任意の所与の患者ウェアラブルデバイスは、患者105が警告を開始及び/又は医療提供者とのオーディオ及び/又はビデオ会話並びに/或いは緊急サービスを開始できるようにし得る「気分がよくありませんボタン」を含み得る。
【0022】
外来患者処置システム100は、患者デバイス150(例えば、ePROソフトウェアを有するタブレットコンピュータ、スマートフォン等)及びネットワークデバイス195(例えば、ホームハブ等)を含むこともできる。ネットワークデバイス195は、例えば、被験者の家内にWiFi信号を提供し、セルラネットワークを経由してCHのソフトウェアプラットフォームにデータを送出し得る。ネットワークデバイス195は、例えば、標準の家庭の電源コンセントに差し込み得る。ネットワークデバイス195は、いかなる患者構成も必要としなくてよい。同様に、ネットワークデバイス195はいかなるボタン(例えば、患者入力等)も含まなくてよい。患者105は、ネットワークデバイス195を標準の家庭の110V電源コンセントに差し込み得る。
図1に示されていないが、ネットワークデバイス195は、例えば、ネットワークデバイス195に電源が入っており、伝送中であることを示すように構成された少なくとも3つのソリッドLEDを含み得る。患者デバイス150及びネットワークデバイス195は、例えば、取得されたセンサデータ及び/又は警告データに基づいて医療提供者との遠隔無線通信(例えば、センサデータ通信、オーディオ通信、ビデオ通信等)をサポートするように構成し得る。
【0023】
本明細書で詳述するように、例えば患者デバイス150のディスプレイ(例えば、
図2Aのディスプレイ254a等)に表示されるユーザインタフェースは、患者105が「BPリマインダ」を選択できるようにし得、BPリマインダは、患者自身のBPを収集するプロセスを通して患者105をガイドし得る。特に、患者105は典型的には着座しリラックスしている。例えば、BPカフ140は止血帯のように患者105の腕を上に滑り、次いで締め付けられ得る。患者105は典型的には、自身の腕をリラックスさせる。本明細書で詳述するように、患者105はBPモニタリングデバイス140の開始ボタン(
図1に示されず)を押下し得る。更に詳述するように、収集されたBPは、例えば、患者デバイス150に表示され、例えば
図2Aのサーバ265aに送信され得る。
【0024】
外来患者処置システム100は、「ソフトウェアプラットフォーム」(例えば、
図2Aのモジュール253aと268aとの組み合わせ等)を含むこともできる。ソフトウェアプラットフォームは、例えば、米国(US)データサーバ内で、少なくとも部分的にAmazon Web Services(AWS)でホストし得る。本明細書で詳述するように、ソフトウェアプラットフォーム253a、268aは、1つ又は複数のプロセッサ(例えば、
図2Aのプロセッサ251a、266a等)により実行されると、例えば、プロセッサ251a、266aにセンサデータ(例えば、患者105のバイタルサインを表すデータ、患者ウェアラブルデバイスデータ、血圧モニタデータ、腋窩温センサデータ等)を受信させ得る。本明細書で更に詳述するように、ソフトウェアプラットフォーム253a、268aは、1つ又は複数のプロセッサ(例えば、
図2Aのプロセッサ251a、266a等)により実行されると、例えば、プロセッサ251a、266aに、センサデータに基づいてアラートを生成させ得る(例えば、センサデータの送信、警告データの生成、警告データの送信、患者105と医療提供者106との間でのオーディオ/ビデオ会話の開始等)。例えば、プロセッサ251a、266aは、予め設定されたアラーム閾値に基づいてアラートを生成し、次いで関連する警告データを医療提供者(HCP)デバイス180に送信し得る。
【0025】
モジュール253aは、例えば患者デバイス150に予めインストールされた「被験者タブレットアプリ」として構成し得る。患者デバイス150は、例えば、「キオスクモード」(即ち、モジュール253aが、患者105によりアクセス可能な唯一の「アプリケーション」であるモード)で患者105に提供し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ251aによるモジュール253aの実行により、例えば、プロセッサ251aに、電子版患者報告結果(ePRO)データを捕捉させ、統合されたBPモニタ140からBPデータを捕捉させ、患者105と医療提供者106との間でテレビ電話を開始させ得る。
【0026】
ソフトウェアプラットフォーム253a、268aは、例えば、「医療提供者(HCP)アプリ」(例えば、
図2Aのモジュール283a等)を更に含み得る。「HCPアプリ」は、例えば、Android電話上で医療提供者106に提供し得る。これに加えて又は代えて、「HCPアプリ」にはインターネットブラウザを介してアクセス可能であり得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ(例えば、
図1Aのプロセッサ281等)によりモジュール283aが実行されると、プロセッサ281aに、モニタされる被験者の健康アラートを受信させ、関連するバイタルサインのモニタリングを可能にさせ、被験者とのテレビ電話を実行させることができる。
【0027】
本明細書で詳述するように、外来患者処置システム100は、患者場所101と医療提供者場所102との間に2つの独立した通信リンクを含み得る。第1の通信リンク103(例えば、
図2Aの通信リンク290a、292a、及び293aの組み合わせ等と同様)は、例えば、データ(例えば、センサデータ、警告データ、患者開始呼データ等)を患者場所101と医療提供者場所102との間でルーティングし得る。第2の通信リンク104(例えば、
図2Aの通信リンク296a等と同様)は、例えば、データ(例えばオーディオ及び/又はビデオデータ等)を患者場所101と医療提供者場所102との間でルーティングし得る。
【0028】
臨床ダッシュボード(例えば、
図5A~H及び
図5J~Lの表示500a~h、500j~l等に示されるような)には、ウェブ、iOS、及びAndroidを介してアクセス可能であり得、容易にアクセスするためにEMRと統合し得る。緊急の場合の優先順位付けは、優先順位付けを助けるために、役割ベースの許可及び通知ルーティングと共にリスクにより階層化された患者を含み得る。チームメンバが特定の患者又はアラームについての備考を容易に共有して、協働を改善することができる「チームインアプリ」を用いての協働。システムは以下を可能にし得る。深い臨床洞察へのアクセス;クリニカルパスに基づくアラートの適合;アラート負荷を低減するためのクリニカルパス及び特定の患者集団に向けたアラートの適合;一時データポイントから離れた移行;患者バイタルの瞬間的な変化ではなく経時的に持続した変化に基づくアラーム;アラーム負荷の低減、複数の兆候が同時に変化する(例えば、活動度は低いが、脈拍及び呼吸速度は上昇する)場合のみのアラームトリガー;機械学習を利用したケア送達改善;患者フォーカスアルゴリズムのカスタマイズ;構成可能アルゴリズムの、患者ベースラインを測定するための個人又は集団レベルでの定義;患者悪化の早期予測;患者の発病及び患者入院リスクを予測する機械学習モデル;研究イニシアチブの加速化;並びに新しい治療法の研究及び開発に利用可能な100万時間を越えるラベル付きヒューマンヘルスデータ。
【0029】
関連する「キット」アセンブリは、例えば、患者の家に容易に輸送可能なソフトケース内に含まれ得る。キットアセンブリは、少なくとも1つの注入ポンプ110、少なくとも1つのセンサデバイス140、141、少なくとも1つの患者ウェアラブルデバイス115、少なくとも1つの患者デバイス150、及び少なくとも1つのネットワークデバイス195を含み得る。
図1に示されていないが、キットアセンブリは事前に準備された状態又は完全に構成された状態で患者105に提供し得る。注入ポンプ、IVバッグ及び管、並びに補助材料(例えば、シリンジ、滅菌針、アルコール製剤パッド)がキットアセンブリに含まれ得る。
【0030】
図2Aを参照すると、外来患者処置システム200aは、ネットワーク290aを介して通信可能に相互接続された患者ウェアラブルデバイス215a、患者デバイス250a、サーバ265a、及び医療提供者デバイス280aを含み得る。外来患者処置システム200aは、例えば、
図1の外来患者処置システム100と同様であり得る。患者ウェアラブルデバイス215aは、例えば、患者ウェアラブルデバイス115と同様であり得る。患者デバイス250aは、例えば、
図1の患者デバイス150と同様であり得る。医療提供者デバイス280aは、例えば、
図1の医療提供者デバイス180と同様であり得る。ネットワークデバイス250aは、例えば、
図1のネットワークデバイス195と同様又は通信可能に接続し得る。
【0031】
図2Aに示されていないが、外来患者処置システム200aは注入ポンプデバイスを含み得る。注入ポンプデバイスは、例えば、センサデバイス240a、241a、患者ウェアラブルデバイス215a、患者デバイス250a、それらの組み合わせ、又はそれらの任意の部分組み合わせと同様の構造及び機能を含み得る。更に、注入ポンプデバイスは、各注入ポンプの動作に関連するデータ及び/又は各医薬品に関連する情報を生成し送信し得る。更に、センサデバイス240a、241a、患者ウェアラブルデバイス215a、患者デバイス250a、サーバ265a、又は医療提供者デバイス280aの任意の1つは、データ(例えば、注入ポンプ制御データ、注入ポンプオン/オフデータ、注入ポンプアラームデータ、センサデータ、警告データ、患者開始呼データ、オーディオ/ビデオデータ等)を注入ポンプデバイスに送信し得る。
【0032】
本明細書で詳述するように、サーバ265aは、例えば、「被験者タブレットアプリ」253a及び「医療提供者(HCP)アプリ」283aへのインタフェースを含む「ソフトウェアプラットフォーム」(例えば、モジュール268a等)の少なくとも一部分をホストし得る。それにより、サーバ265aは、例えば、センサデータを取得し;患者開始呼入力データを取得し;センサデータ及び/又は患者開始呼選択データに基づいてアラームデータを生成し;オーディオ/ビデオデータを受信し;オーディオ/ビデオデータを送信し;センサデータ、患者開始呼入力データ、警告データ、及びオーディオ/ビデオデータに基づいてユーザインタフェース表示を生成し得る。更に、サーバ265aは、例えば、センサデータ、患者開始呼入力データ、警告データ、及び/又はオーディオ/ビデオデータを患者健康関連データベース269aに記憶し得る。
【0033】
明確にするために、2つのみのセンサデバイス240a、241a、1つの患者ウェアラブルデバイス215a、1つの患者デバイス250a、1つのサーバ265a、1つの医療提供者デバイス280a、及び1つのネットワークデバイス290aが
図2Aに示されている。
図2Aは2つのみのセンサデバイス240a、241a、1つの患者ウェアラブルデバイス215a、1つの患者デバイス250a、1つのサーバ265a、1つの医療提供者デバイス280a、及び1つのネットワークデバイス290aを示しているが、任意の数のセンサデバイス240a、241a、患者ウェアラブルデバイス215a、患者デバイス250a、サーバ265a、医療提供者デバイス280a、及びネットワークデバイス290aを外来患者処置システム200aによりサポートし得ることを理解されたい。
【0034】
患者ウェアラブルデバイス215aは、それぞれモジュール218aを記憶し実行するメモリ217a及びプロセッサ216aを含み得る。モジュール218aは、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ217aに記憶され、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのアプリケーションに関連し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ216aはモジュール218aを実行して、プロセッサ216aに、特に、センサデバイス241a、ネットワークデバイス290a、患者デバイス250a、サーバ265a、及び/又は医療提供者デバイス280aとのデータ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等)の受信、生成、及び/又は送信を行わせ得る。
【0035】
患者ウェアラブルデバイス215aはユーザインタフェース219aを含むこともでき、ユーザインタフェース219aは、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイ、又はユーザ入力デバイスと共に任意の他のタイプの既知若しくは適した電子ディスプレイ等の任意のタイプの電子ディスプレイデバイスであり得る。ユーザインタフェース219aは、例えば、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのユーザインタフェースを示し得るユーザインタフェース表示(例えば、
図5A~H及び
図5J~Lの任意のユーザインタフェース500a~h、500j~l等)を示し得る。
【0036】
患者ウェアラブルデバイス215aは、患者開始呼ボタン210a、警告デバイス221a、ネットワークインタフェース222a、及びBluetoothインタフェース223aを含むこともできる。ネットワークインタフェース222aは、例えば、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク291aを介して、例えば患者ウェアラブルデバイス215aとネットワークデバイス290aとの間の通信を促進するように構成し得る。更に、患者ウェアラブルデバイス215aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0037】
Bluetoothインタフェース223aは、例えば、Bluetoothリンク、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク224aを介して、例えば患者ウェアラブルデバイス215aとセンサデバイス241aとの間の通信を促進するように構成し得る。これに加えて又は代えて、患者ウェアラブルデバイス215aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0038】
センサデバイス241aは、例えば、
図1のセンサデバイス141と同様であり得る。センサデバイス241aは、それぞれモジュール247aを記憶し実行するプロセッサ245a及びメモリ246aを含み得る。モジュール247aは、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ246aに記憶され、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのアプリケーションに関連し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ245aはモジュール247aを実行して、プロセッサ245aに、特に、患者ウェアラブルデバイス215aとのデータ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等)の受信、生成、及び/又は送信を行わせ得る。
【0039】
センサデバイス241aは、Bluetoothインタフェース248aを含むこともできる。Bluetoothインタフェース248aは、例えば、Bluetoothリンク、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク224aを介して、例えばセンサデバイス241aと患者ウェアラブルデバイス215aとの間の通信を促進するように構成し得る。これに加えて又は代えて、センサデバイス241aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0040】
患者デバイス250aは、それぞれモジュール253aを記憶し実行するメモリ252a及びプロセッサ251aを含み得る。モジュール253aは、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ252aに記憶され、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのアプリケーション(例えば、「被験者タブレットアプリ」等)に関連し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ251aはモジュール253aを実行して、プロセッサ251aに、特に、センサデバイス240a、ネットワークデバイス290a、患者ウェアラブルデバイス215a、サーバ265a、及び/又は医療提供者デバイス280aとのデータ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等)の受信、生成、及び/又は送信を行わせ得る。
【0041】
患者デバイス250aはユーザインタフェース254aを含むこともでき、ユーザインタフェース254aは、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイ、又はユーザ入力デバイスと共に任意の他のタイプの既知若しくは適した電子ディスプレイ等の任意のタイプの電子ディスプレイデバイスであり得る。ユーザインタフェース254aは、例えば、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのユーザインタフェースを示し得るユーザインタフェース表示(例えば、
図5A~H及び
図5J~Lの任意のユーザインタフェース500a~h、500j~l等)を示し得る。
【0042】
患者デバイス250aは、マイクロホン255a、スピーカ256a、カメラ260a、ネットワークインタフェース257a、Bluetoothインタフェース258a、及びセルラインタフェース289aを含むこともできる。ネットワークインタフェース257aは、例えば、TLS v1.2 WiFi、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク292aを介して、例えば患者デバイス250aとネットワークデバイス290aとの間の通信(例えば、センサデータ、警告データ、患者開始呼データ等)を促進するように構成し得る。更に、患者デバイス250aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0043】
患者デバイス250aは
図2Aでは単一のデバイスとして示されているが、患者デバイス250aは、例えば、患者場所101に留まるように構成された第1の患者デバイス250aと、患者が患者場所101から出ているとき(例えば、患者デバイス250aがもはやネットワークデバイス295a等の通信範囲内にないとき)、外来患者処置システム200a内に留まる複数のデバイス間のデータ転送(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオデータ、ビデオデータ等)を促進するように構成された第2の患者デバイス(例えば、セルラ電話等)とを含み得ることを理解されたい。
【0044】
Bluetoothインタフェース258aは、例えば、Bluetoothリンク、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク259aを介して、例えば患者デバイス250aとセンサデバイス240aとの間の通信を促進するように構成し得る。これに加えて又は代えて、患者ウェアラブルデバイス215aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0045】
セルラインタフェース261aは、例えば、TLS v1.2セルラ、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク296aを介して、例えば患者デバイス250aと医療提供者デバイス280aとの間の通信(例えば、オーディオデータ、ビデオデータ等)を促進するように構成し得る。更に、患者デバイス250aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0046】
センサデバイス240aは、例えば、
図1のセンサデバイス140と同様であり得る。センサデバイス240aは、それぞれモジュール243aを記憶し実行するプロセッサ249a及びメモリ242aを含み得る。モジュール243aは、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ242aに記憶され、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのアプリケーションに関連し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ249aはモジュール243aを実行して、プロセッサ249aに、特に、患者デバイス250aとのデータ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等)の受信、生成、及び/又は送信を行わせ得る。
【0047】
センサデバイス240aは、Bluetoothインタフェース244aを含むこともできる。Bluetoothインタフェース244aは、例えば、Bluetoothリンク、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク259aを介して、例えばセンサデバイス240aと患者デバイス250aとの間の通信を促進するように構成し得る。これに加えて又は代えて、センサデバイス240aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0048】
サーバ265aは、それぞれモジュール268aを記憶し実行するメモリ267a及びプロセッサ266aを含み得る。モジュール268aは、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ267aに記憶され、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのアプリケーション(例えば、「ソフトウェアプラットフォーム」等)に関連し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ266aはモジュール268aを実行して、プロセッサ266aに、特に、ネットワークデバイス290a、患者デバイス250a、患者ウェアラブルデバイス215a、及び/又は医療提供者デバイス280aとのデータ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等)の受信、生成、及び/又は送信を行わせ得る。
【0049】
サーバ265aは、ユーザインタフェース(
図2Aに示されず)を含むこともでき、ユーザインタフェースは、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイ、又はユーザ入力デバイスと共に任意の他のタイプの既知若しくは適した電子ディスプレイ等の任意のタイプの電子ディスプレイデバイスであり得る。関連するユーザインタフェースは、例えば、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのユーザインタフェースを示し得るユーザインタフェース表示(例えば、
図5A~H及び
図5J~Lの任意のユーザインタフェース500a~h、500j~l等)を示し得る。
【0050】
サーバ265aは、患者健康関連データベース269a及びネットワークインタフェース270aを含むこともできる。患者健康関連データベース269aは、例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等を記憶し得る。ネットワークインタフェース270aは、例えば、TLS v1.2セルラ、CSV/JSON出力、TLS v1.2 REST API、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク294aを介して、例えばサーバ265aとネットワークデバイス290aとの間の通信を促進するように構成し得る。更に、サーバ265aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0051】
医療提供者デバイス280aは、それぞれモジュール283aを記憶し実行するメモリ282a及びプロセッサ281aを含み得る。モジュール283aは、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ282aに記憶され、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのアプリケーション(例えば、「医療提供者(HCP)アプリ」等)に関連し得る。本明細書で詳述するように、プロセッサ281aはモジュール283aを実行して、プロセッサ281aに、特に、ネットワークデバイス290a、患者ウェアラブルデバイス215a、患者デバイス250a、及び/又はサーバ265aとのデータ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオ/ビデオデータ等)の受信、生成、及び/又は送信を行わせ得る。
【0052】
医療提供者デバイス280aは、ユーザインタフェース284aを含むこともでき、ユーザインタフェース284aは、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイ、又はユーザ入力デバイスと共に任意の他のタイプの既知若しくは適した電子ディスプレイ等の任意のタイプの電子ディスプレイデバイスであり得る。ユーザインタフェース284aは、例えば、外来患者処置システム200aの少なくとも一部分を実施するためのユーザインタフェースを示し得るユーザインタフェース表示(例えば、
図5A~H及び
図5J~Lの任意のユーザインタフェース500a~h、500j~l等)を示し得る。
【0053】
医療提供者デバイス280aは
図2Aでは単一のデバイスとして示されているが、医療提供者デバイス280aは、例えば、医療提供者場所102に留まるように構成された第1の医療提供者デバイス280aと、医療提供者が医療提供者場所102から出ているとき、外来患者処置システム200a内に留まる複数のデバイス間のデータ転送(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオデータ、ビデオデータ等)を促進するように構成された第2の医療提供者デバイス(例えば、セルラ電話等)とを含み得ることを理解されたい。
【0054】
医療提供者デバイス280aは、マイクロホン285a、スピーカ286a、カメラ288a、ネットワークインタフェース287a、セルラインタフェース289aを含むこともできる。ネットワークインタフェース287aは、例えば、TLS v1.2 REST API、TLS v1.2セルラ、CSV/JSON出力、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク293aを介して、例えば医療提供者デバイス280aとネットワークデバイス290aとの間の通信(例えば、センサデータ、警告データ、患者開始呼データ等)を促進するように構成し得る。更に、医療提供者デバイス280aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0055】
セルラインタフェース289aは、例えば、TLS v1.2セルラ、無線LAN、MAN若しくはWAN、WiFi、TLS v1.2 WiFi、インターネット、又はそれらの任意の組み合わせを含む任意の無線通信ネットワーク296aを介して、例えば医療提供者デバイス280aと患者デバイスとの間の通信(例えば、オーディオデータ、ビデオデータ等)を促進するように構成し得る。更に、医療提供者デバイス280aは、任意の適した通信システム、例えば無線LAN及びWAN、衛星及びセルラ電話通信システムを含む無線通信ネットワーク等の無線通信構造を使用するものを含め、任意の公的に利用可能又は私的に所有される通信ネットワーク等を介して任意の他のデバイスに通信可能に接続し得る。
【0056】
センサデバイス240a、241a、患者ウェアラブルデバイス215a、患者デバイス250a、医療提供者デバイス280a、及び/又はネットワークデバイス295aは、例えば、任意の所与のデバイスが、外来患者処置システム200a内で完全に機能する場合のようにはデータを別のデバイスに通信することができない場合、データ(例えば、センサデータ、患者開始呼データ、警告データ、オーディオデータ、ビデオデータ等)を各メモリ246a、242a、217a、252a等内に記憶するように構成し得る。
【0057】
図2Bを参照すると、外来患者処置システム200bは、例えば、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ242bに記憶された患者デバイス同期モジュール243bと、センサデータ取得モジュール244bと、センサデータ送信モジュール245bと、患者開始呼ボタン入力受信モジュール246bと、患者呼開始ボタン入力送信モジュール247bと、警告データ生成モジュール248bとを有するセンサデバイス200bを含み得る。いずれのイベントでも、モジュール243b~248bは、例えば、
図2Aのモジュール243a、247aと同様であり得る。
【0058】
図2Cを参照すると、センサデバイス200cを実施する方法は、例えば、
図2Bのモジュール243b~248bの少なくとも一部分を実行する第1のプロセッサ(例えば、
図1Aの各センサデバイス241a、240aのプロセッサ245a、249aのいずれか)により実施し得る。特に、プロセッサ245aは患者デバイス同期モジュール243bを実行して、プロセッサ245aに、例えば、センサデバイス241aを患者ウェアラブルデバイス215aと同期させ得る(ブロック243c)。同様に、プロセッサ249aは患者デバイス同期モジュール243bを実行して、プロセッサ249aに、例えば、センサデバイス240aを患者デバイス250aと同期させ得る(ブロック243c)。
【0059】
プロセッサ245aはセンサデータ取得モジュール244bを実行して、プロセッサ245bに、例えば、センサデータを受信させ得る(ブロック244c)。プロセッサ245aは、センサデータ送信モジュール245bを実行して、プロセッサ245bに、例えば、センサデータを送信させ得る(ブロック245c)。プロセッサ245aは、患者開始呼ボタン入力受信モジュール246bを実行して、プロセッサ245bに、例えば、患者開始呼ボタン入力を受信させ得る(ブロック246c)。プロセッサ245aは、患者開始呼ボタン入力送信モジュール247bを実行して、プロセッサ245bに、例えば、患者開始呼ボタン入力を送信させ得る(ブロック247c)。プロセッサ245aは、警告データ生成モジュール248bを実行して、プロセッサ245bに、例えば、警告データを生成させ得る(ブロック248c)。警告データは、例えば、センサデータ及び/又は警告データに基づき得る。
【0060】
図2Dを参照すると、外来患者処置システム200dは、例えば、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ217dに記憶されたセンサデバイス同期モジュール218dと、センサデータ取得モジュール219dと、センサデータ送信モジュール220dと、患者開始呼ボタン入力受信モジュール221dと、患者呼開始ボタン入力送信モジュール222dと、警告データ生成モジュール223dと、警告データ送信モジュール224dとを有する患者ウェアラブルデバイス200dを含み得る。いずれのイベントでも、モジュール218d~224dは、例えば、
図2Aのモジュール218aと同様であり得る。
【0061】
図2Eを参照すると、患者ウェアラブルデバイス200eを実施する方法は、例えば、
図2Dのモジュール218d~224dの少なくとも一部分を実行するプロセッサ(例えば、
図1Aのプロセッサ216a)により実施し得る。特に、プロセッサ216aはセンサデバイス同期モジュール218dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、センサデバイス241aを患者ウェアラブルデバイス215aと同期させ得る(ブロック218e)。
【0062】
プロセッサ216aはセンサデータ取得モジュール219dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、センサデバイス241aからセンサデータを取得させ得る(ブロック219e)。プロセッサ216aは、センサデータ送信モジュール220dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、センサデータを送信させ得る(ブロック220e)。プロセッサ216aは、患者開始呼ボタン入力受信モジュール221dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、患者開始呼ボタン入力を受信させ得る(ブロック221e)。プロセッサ216aは、患者開始呼ボタン入力送信モジュール222dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、患者開始呼ボタン入力を送信させ得る(ブロック222e)。プロセッサ216aは、警告データ生成モジュール223dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、警告データを生成させ得る(ブロック223e)。警告データは、例えば、センサデータ及び/又は患者呼開始ボタン入力に基づき得る。プロセッサ216aは警告データ送信モジュール224dを実行して、プロセッサ216aに、例えば、警告データを送信させ得る(ブロック224e)。
【0063】
図2Fを参照すると、外来患者処置システム200fは、例えば、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ252fに記憶されたセンサデバイス同期モジュール253fと、センサデータ取得モジュール254fと、センサデータ送信モジュール255fと、患者開始呼ボタン入力受信モジュール256fと、患者呼開始ボタン入力送信モジュール257fと、警告データ生成モジュール258fと、警告データ送信モジュール259fと、オーディオ/ビデオデータ受信モジュール260fと、オーディオ/ビデオデータ送信モジュール261fとを有する患者デバイス200fを含み得る。いずれのイベントでも、モジュール253f~261fは、例えば、
図2Aのモジュール253aと同様であり得る。
【0064】
図2Gを参照すると、患者デバイス200gを実施する方法は、例えば、
図2Fのモジュール253f~261fの少なくとも一部分を実行するプロセッサ(例えば、
図1Aのプロセッサ251a)により実施し得る。特に、プロセッサ251aはセンサデバイス同期モジュール253hを実行して、プロセッサ251aに、例えば、センサデバイス240aを患者デバイス250aと同期させ得る(ブロック253g)。
【0065】
プロセッサ251aはセンサデータ取得モジュール254fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、センサデバイス240aからセンサデータを取得させ得る(ブロック254g)。プロセッサ251aは、センサデータ送信モジュール255fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、センサデータを送信させ得る(ブロック255g)。プロセッサ251aは、患者開始呼ボタン入力受信モジュール256fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、患者開始呼ボタン入力を受信させ得る(ブロック256g)。プロセッサ251aは、患者開始呼ボタン入力送信モジュール257fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、患者開始呼ボタン入力を送信させ得る(ブロック257g)。
【0066】
プロセッサ251aは、警告データ生成モジュール258fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、警告データを生成させ得る(ブロック258g)。警告データは、例えば、センサデータ及び/又は患者呼開始ボタン入力に基づき得る。プロセッサ251aは警告データ送信モジュール259fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、警告データを送信させ得る(ブロック259g)。プロセッサ251aはオーディオ/ビデオデータ受信モジュール260fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、医療提供者デバイス180、280aからオーディオ/ビデオデータを受信させ得る(ブロック260g)。プロセッサ251aはオーディオ/ビデオデータ送信モジュール261fを実行して、プロセッサ251aに、例えば、オーディオ/ビデオデータを医療提供者デバイス180、280aに送信させ得る(ブロック261g)。
【0067】
図2Hを参照すると、外来患者処置システム200hは、例えば、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ282hに記憶されたセンサデータ受信モジュール283hと、警告データ受信モジュール284hと、患者開始呼ボタン入力受信モジュール285hと、オーディオ/ビデオデータ受信モジュール286hと、オーディオ/ビデオデータ送信モジュール287hと、警告データ生成モジュール288hとを有する医療提供者デバイス280hを含み得る。いずれのイベントでも、モジュール283h~288hは、例えば、
図2Aのモジュール283aと同様であり得る。
【0068】
図2Jを参照すると、医療提供者デバイス200jを実施する方法は、例えば、
図2Hのモジュール283h~288hの少なくとも一部分を実行するプロセッサ(例えば、
図1Aのプロセッサ281a)により実施し得る。特に、プロセッサ281aはセンサデータ受信モジュール283hを実行して、プロセッサ281aに、例えば、患者ウェアラブルデバイス115、215a及び/又は患者デバイス150、250aからセンサデータを受信させ得る(ブロック283j)。
【0069】
プロセッサ281aは警告データ受信モジュール284hを実行して、プロセッサ281aに、例えば、警告データを受信させ得る(ブロック284j)。プロセッサ281aは患者開始呼ボタン入力受信モジュール285hを実行して、プロセッサ281aに、例えば、患者開始呼ボタン入力を受信させ得る(ブロック285j)。プロセッサ281aはオーディオ/ビデオデータ受信モジュール286hを実行して、プロセッサ281aに、例えば、患者デバイス150、250aからオーディオ/ビデオデータを受信させ得る(ブロック286j)。プロセッサ281aはオーディオ/ビデオデータ送信モジュール287hを実行して、プロセッサ281aに、例えば、オーディオ/ビデオデータを患者デバイス150、250aに送信させ得る(ブロック287j)。プロセッサ281aは警告データ生成モジュール288hを実行して、プロセッサ281aに、例えば、警告データを生成させ得る(ブロック288j)。警告データは、例えば、センサデータ及び/又は患者呼開始ボタン入力に基づき得る。
【0070】
図2Kを参照すると、外来患者処置システム200kは、例えば、コンピュータ可読命令セットとしてメモリ267kに記憶されたセンサデータ受信モジュール268kと、センサデータ記憶モジュール269kと、センサデータ送信モジュール270kと、警告データ受信モジュール271kと、警告データ記憶モジュール272kと、警告データ送信モジュール273kとを有するサーバ200kを含み得る。いずれのイベントでも、モジュール268k~273kは、例えば、
図2Aのモジュール268aと同様であり得る。
【0071】
図2Lを参照すると、サーバ200lを実施する方法は、例えば、
図2Kのモジュール268k~273kの少なくとも一部分を実行するプロセッサ(例えば、
図1Aのプロセッサ266a)により実施し得る。特に、プロセッサ266aはセンサデータ受信モジュール268kを実行して、プロセッサ266aに、例えば、センサデータを受信させ得る(ブロック268l)。
プロセッサ266aはセンサデータ記憶モジュール269kを実行して、プロセッサ266aに、例えば、センサデータを患者健康関連データベース269aに記憶させ得る(ブロック269l)。プロセッサ266aはセンサデータ送信モジュール270kを実行して、プロセッサ266aに、例えば、センサデータを送信させ得る(ブロック270l)。プロセッサ266aは警告データ受信モジュール271kを実行して、プロセッサ266aに、例えば、警告データを受信させ得る(ブロック271l)。プロセッサ266aは警告データ記憶モジュール272kを実行して、プロセッサ266aに、例えば、警告データを患者健康関連データベース269aに記憶させ得る(ブロック272l)。プロセッサ266aは警告データ送信モジュール273kを実行して、プロセッサ266aに、例えば、警告データを送信させ得る(ブロック273l)。
【0072】
図2Mを参照すると、外来患者処置システム200mは、患者ウェアラブルデバイス215mに通信可能に接続された第1のセンサデバイス241mを含み得る。外来患者処置システム200mは、患者デバイス250mに通信可能に接続された第2のセンサデバイス240mを含むこともできる。患者ウェアラブルデバイス215m及び患者デバイス250mは、ネットワークデバイス295mに通信可能に接続し得る。ネットワークデバイス295mは、ソフトウェアプラットフォーム270m(例えばサーバ265a)に通信可能に接続し得る。ソフトウェアプラットフォーム270mは、医療提供者デバイス280m及び患者健康関連データベース269mに通信可能に接続し得る。外来患者処置システム200mは、例えば、
図1の外来患者処置システム100又は
図2Aの200aと同様であり得る。
【0073】
図2Nを参照すると、外来患者処置システム200nは、患者ウェアラブルデバイス215nに通信可能に接続された第1のセンサデバイス241nを含み得る。外来患者処置システム200nは、患者デバイス250nに通信可能に結合された第2のセンサデバイス240nを含むこともできる。患者ウェアラブルデバイス215n及び患者デバイス250nは、ネットワークデバイス295nに通信可能に接続し得る。ネットワークデバイス295nは、ソフトウェアプラットフォーム270n(例えばサーバ265a)に通信可能に接続し得る。ソフトウェアプラットフォーム270nは、医療提供者デバイス280n及び患者健康関連データベース269nに通信可能に接続し得る。外来患者処置システム200nは、例えば、
図1の外来患者処置システム100、
図2Aの200a、又は
図2Mの200mと同様であり得る。
【0074】
図3Aを参照すると、患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300aは、患者ウェアラブルデバイス315a、ディスプレイデバイス319a、及びアームバンド325aを含み得る。患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300aは、例えば、
図1の患者ウェアラブルデバイス115又は
図2Aの215aと同様であり得る。
【0075】
図3Bを参照すると、患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300bは、患者ウェアラブルデバイス315b、警告インジケータ321b、及び少なくとも1つの患者開始呼ボタン320bを含み得る。患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300bは、例えば、
図1の患者ウェアラブルデバイス115又は
図2Aの215aと同様であり得る。
【0076】
図3Cを参照すると、患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300cは、患者ウェアラブルデバイス315c、ディスプレイデバイス319c、患者開始呼ボタン320c、及びアームバンド325cを含み得る。患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300cは、例えば、
図1の患者ウェアラブルデバイス115又は
図2Aの215aと同様であり得る。
【0077】
患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300a~cは、病院内及び遠隔患者モニタリング用途用に設計し得る。例えば、多機能心臓パッチは、ライブストリーム複数パラメータをモバイルデバイス又はクラウドに対して生成し得る。患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300a~cは、再使用可能、再充電可能であり得、ネットワーク障害の場合であってもデータを記録し得る。
【0078】
患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300a~cは、AF検出、冠動脈疾患、ストレス及び鬱等を含む多くの研究で使用されてきている強力な心臓パッチであり得る。患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300a~cは以下を含み得る:最長96時間まで再充電可能;24時間キャッシュ;IP25耐水性;BLEネットワーク;サイズ-90×20×7.9mm;重さ:7.5グラム;128Hz ECGセンサ;心拍数センサ40~300bpm;呼吸5~35brpm、3軸ACC5Hz;FDA/NMPA-ECG;心拍数、及びCE-ECG、心拍数、及び呼吸速度。
【0079】
患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300a~cは、患者が手動で読み取りを開始する必要なく、患者の酸素飽和レベルの常時更新を提供し得るSpO2センサを含み得る。患者の親指の巻かれる安全設計を用いて、センサは、外来状況であっても患者に装着された状態のままであることができる。任意の所与の患者ウェアラブルデバイスアセンブリ300a~cの利点には以下があり得る:ライブストリーム又はライブ記録;再使用可能/再充電可能;IoT対応;安全な親指ストラップ;酸素飽和度、脈拍を含むデータ;最長16時間まで再充電可能;10時間キャッシュ;IP22;BLEネットワーク;重さ:47.5グラム;SpO2-70%~100%;脈拍:30~250bpm;及びFDA/CE/NMPA。
【0080】
図4Aを参照すると、センサデバイスアセンブリ400aは、腋窩温センサ441a及び充電デバイス442aを含み得る。センサデバイス441aは、例えば、
図1のセンサデバイス141又は
図2Aの241aと同様であり得る。FDA臨床体温計と見なされない典型的な体温パッチと異なり、VivaLNK腋窩温パッチ400aは、外来及び遠隔患者モニタリング設定で医学的に正確な(腋窩)読み取り値を提供することができる臨床体温計であり得る。このセンサデバイスアセンブリ400aは、臨床研究(例えば、白血病細胞が残存している患者の完全外来処置、例えばサイトカイン放出症候群(CRS)及び/又は神経毒性(NT)等の薬物投与中に発現した有害事象(TEAE)を経験する尤度、デバイスモニタリング必須期間(MDMP)中の入院を要する他の重篤有害事象(SAE)を経験する尤度、神経薬創薬、化学療法遠隔患者モニタリング等)で使用し得る。センサデバイスアセンブリ400aは以下を含み得る:ライブデータストリーム;データ記録選択肢;再使用可能;再充電可能;IoT対応;耐水性;BLEブースター;臨床等級腋窩温;最長21日まで再充電可能;20時間キャッシュ選択肢;IP25耐水性;BLEネットワーク;サイズ-61×41×5.5mm;重さ-7.2グラム;ASTM E1112規格準拠;範囲-93.2F~109.4F;FDA/CE/NMPA;並びに小児及び成人使用。
【0081】
図4Bを参照すると、センサデバイスアセンブリ400bは、呼吸速度センサ441b及び充電デバイス442bを含み得る。
図4Cを参照すると、センサデバイスアセンブリ400cは、心拍数センサ441c及びリストバンド442cを含み得る。センサデバイスアセンブリ400b及び/又はセンサデバイスアセンブリ400cは、例えば、
図1の患者ウェアラブルデバイス115又は
図2Aの215aに統合し得る。
図4Dを参照すると、センサデバイスアセンブリ400dは血圧センサ441dを含み得る。センサデバイス441dは、例えば、
図1のセンサデバイス140又は
図2Aの240aと同様であり得る。
【0082】
肝損傷/肝機能障害及び胆汁うっ滞又は胆管閉塞に関連する医薬品又は因子は、その他の点では健康な個人であっても正常レベルを超えて肝臓酵素を上昇させることがある。関連する患者ウェアラブルデバイス115及び/又はセンサデバイス140、141は、例えば、以下を含む詳細な血液生化学検査を生成し得る:アルカリホスファターゼ(AP)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、及びC反応性タンパク質(CRP)、総ビリルビン、γグルタミルトランスフェラーゼ(GGT)、D-ダイマー、それらの組み合わせ、又はそれらの任意の部分組み合わせ等の肝臓酵素。それにより、対応するセンサデータは、薬物処置に応答した各患者の肝機能に関連する重要な情報を提供し得、薬物性の肝細胞損傷、胆汁鬱滞性損傷、又は混合肝臓損傷を提供し得る。いずれの場合でも、センサデータの内容は、各医薬品及び/又は患者関連生体情報に基づき得る。一般に、関連する患者ウェアラブルデバイス115及び/又はセンサデバイス140、141は、特定の処置及び/又は医薬品への患者の反応を表す可能性が高いと予め決定された身体化学パラメータを検知するように構成し得る。
【0083】
図5A~H及び
図5J~Lを参照して、外来患者処置システム500a~h、500j~lの種々のユーザインタフェース表示を示す。
図5Aに示されるように、医療提供者ディスプレイデバイス500aは、患者ウェアラブルデバイス515a、センサデバイス540a、注入ポンプ410a、及び患者デバイス550aを有する患者505aの表示を含み得る。ディスプレイデバイス550bは、患者バイタルサイン554bを含み得る。ディスプレイデバイス580cは、医療提供者ステータス情報584cを含み得る。ディスプレイデバイス580dは、各患者情報584eと共に患者のリストを含み得る。ディスプレイデバイス580eは、各患者情報584eと共に患者のリストを含み得る。ディスプレイデバイス580fは、患者情報584fを含み得る。ディスプレイデバイス580gは、患者情報584gを含み得る。ディスプレイデバイス550hは、医療提供者554hとテレビ電話中の患者を含み得る。ディスプレイデバイス580jは、患者584jとテレビ電話中の医療提供者を含み得る。ディスプレイデバイス550kは、患者開始呼ボタン554kを含み得る。ディスプレイデバイス550lは、各ケアチーム554lから患者への着信テレビ呼を含み得る。
【0084】
試験例
図6A~Cを参照して、本開示の装置、システム、及び方法を第4相マルチセンターオープンラベル実現可能性試験(即ち、試験例)に適用して、完全血液学的寛解においてB前駆体急性リンパ性白血病(ALL)の微小残存病変(MRD)を有する成人被験者での外来ブリナツモマブ投与を評価した。
【0085】
試験例は、以下を有する第1の部分試験600aを含んだ:患者検査段階601a、患者スクリーニング段階602a、第1の医薬品投与段階603a、医薬品投与段階終了604a、第2の医薬品投与段階605a、及び第1の部分研究終了606a。試験例は、以下を有する第2の部分試験600bを含んだ:患者検査段階601b、患者スクリーニング段階602b、第1の医薬品投与段階603b、第2の医薬品投与段階604b、医薬品投与段階終了605b、第3の医薬品投与段階606b、及び第2の部分試験終了607b。試験例は、複数の患者モニタリング要件610cを有する患者105のモニタリング600cを含んだ。
【0086】
第4相試験の指示は、B前駆体ALLのMRDを有する成人被験者を含んだ。この試験例の論理的根拠は、B前駆体ALLのMRDを有する被験者での完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断することであった。ブリナツモマブ投与は、被験者をMRD陰性ステータス(MRD<0.1%)に変えることについて各集団で有効であることが実証されている。しかしながら、T細胞活性化及びサイトカイン産生の作用機序(MOA)は、潜在的に強い毒性、特にサイトカイン放出症候群(CRS)及び/又は神経毒性(NT)を生じさせる恐れがある。これらの潜在的に重篤な副反応の発生率は低いことが分かっている。BLAST試験では、被験者の3%及び13%が重篤なCRS及びNTをそれぞれ有した(例えば、Goekbugetら、2018年)。
【0087】
この試験例の目的は、B前駆体ALLのMRDを有する被験者での完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断することであった。試験例は、モバイル電子デバイス(例えば、タブレット、スマートフォン、個人電子デバイス等)を使用して、関連する医療提供者(HCP)と電子的に通信し、Wi-Fi対応プラットフォームを使用して、被験者とHCPとの間でデータ及び通信をリアルタイムで常時転送して、臨床的に重要な変化を検出した。HCPに提供されたデータは、HCPが、デバイスモニタリング必須期間(MDMP)中、グレード3若しくは4のCRS、NT又は入院を要する他の重篤な有害事象(SAE)を発症するリスクのある被験者を識別できるようにし得る。被験者がSAEを発症した場合、HCPは、必要な場合には入院のためにそのような被験者を適切な医療設備に向けることができる。
【0088】
【0089】
【0090】
試験例により、完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断した。ブリナツモマブは、CD3+Tリンパ球をCD19+B細胞とリンクする新規の二重特異性T細胞誘導(BiTE(登録商標))単鎖二重特異性結合分子コンストラクトである。この処置は、有効性と相関するが、顕著な毒性とも相関する、被験者でのかなりの程度のT細胞媒介免疫活性化に繋がり得る。試験例の結果は、T細胞活性化の増大、炎症性サイトカインの放出、及びCRSの臨床症状を含んだ。CRSと共に、観測された別の潜在的に強い毒性はNTである。幾人かの被験者が重症度の様々な脳障害の調光を示し得、せん妄、失語、無気力、集中力低下、興奮、振戦、発作、及び希に脳水腫を経験し得ると予期された。
【0091】
微小残存病変(MRD)は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)又はフローサイトメトリのいずれかにより測定される、感度0.1%の顕微鏡の使用により検出可能ではない白血病細胞の存在(<5%)として定義される。血液学的寛解を達成した後、MRDの存在は患者の予後不良の前触れである。関連するAmgen試験(即ち、MT103-203(BLAST))では、B前駆体ALLのMRDを有する被験者の78%が、ブリナツモマブ治療に対して完全なMRD反応を達成した。この試験では、4人の被験者(3%)がCRS(有害事象共通用語基準[CTCAE]v4グレード1:n=2;グレード3:n=2)を有し、それらは全てサイクル1中であった。12人(10%)及び3人の被験者(3%)がそれぞれグレード3及び4のNTを有した。更に、Amgen試験00103311(TOWER)でのブリナツモマブで処置された再発性/難治性B前駆体ALLを有する被験者では同様に、CRS及びNTの発生率は低かった。00103311試験では、グレード3のCRS及びNTの発生率はそれぞれ4.9%及び9.4%であり、被験者の1%及び4.9%はそれぞれ、CRS及びNTに起因して処置を中止した(即ち、Kantarjianら、2017年)。
【0092】
試験時、B前駆体ALLのMRDを有する被験者でのブリナツモマブ処置の現在推奨は、28日間にわたる持続静注(CiVI)であり、サイクル1の最初の3日間及びサイクル2の最初の2日間は入院患者設定で投与された。この入院推奨は主に、CRS、NT、又は他の重篤なAEの安全への懸念のためである。
【0093】
本開示の装置、システム、及び方法を実施して、この試験例により、B前駆体ALLのMRDを有する被験者での完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断した。患者(例えば、
図1の患者105)は、患者ウェアラブルデバイス(例えば、
図1の患者ウェアラブルデバイス115、
図2Aの215a、
図2Dの215d、
図2Mの215m、
図2Nの215n、又は
図3A~Cの315a~cのそれぞれ、CurrentHealthデバイス(https://currenthealth.com/)から入手可能な患者ウェアラブルデバイス215m、n、
図3A及び
図3Bの患者ウェアラブルデバイス300a、300bのそれぞれ、BioBeat(https://www.bio-beat.com/)から入手可能な
図3Cの患者ウェアラブルデバイス300c等)を装着した。患者ウェアラブルデバイスは、
図1に示されるように上腕115に装着された。
【0094】
更に、各患者105は少なくとも1つのセンサデバイス(例えば、それぞれ
図1の患者ウェアラブルセンサデバイス140、
図2Aの240a、
図2Bの240b、
図2Mの240m、241m、
図2Nの240n、241n、又は
図4A~Dの440a~d)を装着した。この試験例の被験者は、腋窩温パッチ(例えば、VivaLNKから入手可能なFever Scout腋窩温パッチ441aと同様)及び血圧カフ(例えば、Omronから入手可能なEvolvセンサデバイス441dと同様)を装着した。
【0095】
各患者に、患者関連データ(例えば、センサデータ、警告データ、呼開始データ、オーディオ/ビデオデータ等)を安全に通信するように構成されたWiFiハブ(例えば、
図2Aのネットワーク250a、
図2Mのハブ295m、又は
図2Nの295n)が提供された。
【0096】
更に、各患者には、ソフトウェアモジュール(例えば、
図2Aのモジュール253a、
図2Fの253f~261f等)(例えば、仏国パリに所在のEnnovから入手可能なePROソフトウェアモジュール-CLinical suite-Ennov ePRO-電子版患者報告結果ソフトウェア等)を有する患者デバイス(例えば、
図1のタブレットデバイス150、
図2Aの250a、
図2Fの250f、
図2Mの250m、
図2Nの250n、
図4Aの450a、
図4Hの450h、
図4Jの450j、
図4Kの450k等)が提供された。ソフトウェアモジュール253aは、プロセッサ(例えば、
図1Aのプロセッサ251a)により実行されると、プロセッサ251aに調整された内容、データ、及びプロセス管理(例えば、通信、記憶、患者固有情報-電子健康記録-へのアクセス、センサデータ等)を実施させ得る。この試験例では、モジュール253aは、関連する全ての装置、システム、コンピュータ可読媒体、及び方法でISO9001:2015認証を受けた。モジュール253eは、企業文書管理(EDM)、規制情報管理(RIM)、ファーマコビジランス、電子治験マスタファイル(eTMF)を含んだ。
【0097】
各医療提供者には、携帯電話(例えば、
図4G、
図4J、及び
図4Kのスマートフォン450g、450j、450kのそれぞれ)が提供された。更に、各患者にはモジュール(例えば、
図2Aのモジュール283aが提供された(例えば、被験者105が家(例えば、
図1の患者の家100)にいる間、Current Healthデバイス(https://currenthealth.com/)から入手可能なプラットフォーム、Bio Beat(https://www.bio-beat.com/)から入手可能なプラットフォーム、又は任意の他の適した遠隔及び/又はウェアラブルモニタベースプラットフォーム)が患者(例えば、
図1の患者105)のバイタルサインのモニタに使用される)。
【0098】
この試験例は以下を含んだ:1)遠隔モニタして、バイタルサイン(例えば、センサデータ)及びモバイル電子デバイス(例えば、モジュール253aを有する患者デバイス250a)を測定し、センサデータをHCP(例えば、
図2Aの280a、
図4Hの484h等)と電子的に通信すること;2)Wi-Fi対応プラットフォームを使用して、被験者105とHCP484hとの間での患者関連データのリアルタイム常時転送及びオーディオ/ビデオ通信を行い、MDMP中、グレード3若しくは4のCRS、NT、又は入院を要する他のSAEを発症するリスクのある被験者を識別すること。この試験例の被験者群は、デジタルモニタリングシステム(例えば、
図1Aのシステム200a)が変化を識別すると、即座のケア拡大及び/又は入院を必要とし得る。
【0099】
試験例内のスクリーニング中、患者ウェアラブルデバイス115について被験者及び介護者を訓練し、コンプライアンスについて被験者及び介護者を査定した。被験者は、
図5Cのモニタリング及び介入指針510cに従って完全に外来設定でブリナツモマブを2サイクル受ける。試験通院は、
図6A及び
図6Bに示されるように、ブリナツモマブの最後の服用後、30日(±3日)で終了する。
【0100】
サイクル2の臨床的査定通院終了後、幾人かの被験者は引き続きブリナツモマブの追加の2サイクル(任意選択的)を受け得る。任意選択的なサイクル3及び4中、健康管理システム(HMS)270aの外来患者モニタリングはない。この試験のために、MDMPは、B前駆体ALLのMRDを有する被験者でのブリナツモマブ注入のサイクル1の最初の3日間(72時間)及びサイクル2の最初の2日間(48時間)と定義される。
【0101】
試験通院は、ブリナツモマブの最後の投薬が与えられてから30日(±3日)後に終了する。サイクル3又は4の任意選択的なサイクルを選んだ被験者の場合、サイクル3又は4の後、試験通院が終了する。MDMP中、健康管理システム(HMS)270aはバイタルサインを測定する。これらのバイタルサインは、心拍数(HR)、腋窩温、及び酸素飽和度を含んだ。健康管理システム(HMS)270aは、呼吸速度(RR)を断続的に測定する(30秒毎にサンプリングする)。被験者は、MDMP中、3時間毎に断続的な血圧(BP)測定を行う(被験者使用可能なBPデバイスを使用して)。BP測定のスケジュールは、MDMPの最初の24時間後、HCPにより延ばすことができた(最長で6時間毎までであるが、6時間毎を越えない)。BPデバイス140が提供され、モニタリングプラットフォームを介してBP読み取り値をHCPデバイス270aに直接送信する。
【0102】
閾値バイタルサイン値を確立し、予め設定された閾値を越え、越えた状態が少なくとも10分持続すると、即時アラートが生成され、HCPデバイス280aに送信された。加えて、被験者及び介護者は、ブリナツモマブ注入の通常の副反応(発熱、紅斑性皮疹、悪寒、意識障害、頭痛、振戦、筋肉痛、無気力、眠気、発作)について訓練され、任意の予期される又は予期されない副反応が生じた場合、HCP又は救急サービスに直接連絡(電話及びビデオ)することができる。介護者は、配偶者又は子等の近親者であることが予期されるが、被験者のケアに参加する意思があり参加可能な任意の成人(18歳)を含んだ。介護者は、MDMP全体にわたり被験者と共に家に留まる。介護者は、必要な場合にはHCPに連絡するために、患者デバイス(例えば、
図1のタブレット150)の使用について訓練され、患者デバイスにアクセスすることができる。
【0103】
HCP及びスタッフは、注入110、通常の副反応、及び反応アルゴリズムについて訓練された。HCP(又は被指名者)は、ALLを有する患者の処置及びブリナツモマブの使用の経験のある医師である。HCP(又は被指名者)は、MDMP中、スマートフォン480hデバイスを随時携帯する。スマートフォン480hは、被験者のタブレット150及び健康管理システム(HMS)270aへのセルラ接続を含み、MDMP全体にわたり30秒毎にリフレッシュされるバイタルサイン(即ち、センサデータ)を受信する。血圧測定は、被験者(又は介護者)により3時間毎に手動で実行され、結果はHCPスマートフォン480hに電子的に送出された。バイタルサインの常時供給に加えて、バイタルサインが予め設定された閾値を超え、越えた状態が少なくとも10分間にわたり続くときは常に、可聴アラームが鳴る。加えて、15分間データ転送がない場合にもアラーム音は鳴る。
【0104】
健康管理システム(HMS)270aが、HCPに神経毒性を経験している患者を識別させることは意図されない。健康管理システム(HMS)270aは、バイタルサインの遠隔モニタリングを提供することを目的としている。被験者のバイタルサインを知ることは、被験者の傾向の全体像をHCPに提供する。バイタルサインモニタリングに加えて、健康管理システム(HMS)270aは、医師と被験者との間でのテレビ電話の機能を含む。これにより、HCPは、運動性振戦(指鼻試験により査定される)、運動失調、時間若しくは場所の見当識障害の出現、注意力低下又は注意力を保った状態での短期記憶障害、呼称障害、錯語エラー(paraphasic error)、又は言語性保続等の軽度の神経毒性の初期症状について患者を視覚的に査定することができる。HCPは、物品呼称、簡単な命令に従うこと、及び要求を伝える患者の能力もテストする。HCPは、自発的にコミュニケーションをとる被験者の能力(例えば、HCPは被験者に「ビデオ画面を直接見て、あなたが今日、どう感じているかを教えて下さい」と指示し得る)又は介護者により提供された一般的な家庭の物品の呼称における被験者の能力を評価することにより表出性失語を評価する。HCPは、標準的な文章(例えば、「今日は2001年1月1日火曜日です」)を書く被験者の能力により失行症を評価する。HCPは、簡単な命令(例えば、「右手を上げて鼻に触って下さい」)に従う被験者の能力により受容性失語をテストする。
【0105】
加えて、介護者がMDMP全体にわたり患者と共に存在し、テレビ電話査定中、HCPと通信し、テレビ電話査定に参加することが可能である。HCPはテレビ電話査定を使用して、患者の(神経毒性について定義された)症状が病院への即時移送を要するものか否かを判断する。HCPは、MDMP中、最小で12時間毎に(例えば、午前8時及び午後8時)毎日患者とのテレビ電話をスケジュールする。HCPによる任意の懸念がある場合、頻度は上げられる。
【0106】
モニタリングシステムは、被験者が任意の神経毒性症状を経験している場合、患者又は介護者がデバイスタブレット170上の「気分がよくありません」ボタン320bをアクティブ化させる機能も提供する。ボタン320bをアクティブ化させると、即座にアラームが生成されてHCPに通知され、即座にテレビ電話査定を開始することができる。HCPは、神経毒性症状のいずれかが重症度で軽度を超える場合、入院施設への移送を勧める。加えて、スクリーニングの一環として、患者及び介護者は、発話障害、意識障害、筆記障害(deterioration of hand writing)、混乱若しくは見当識障害、低血圧、低酸素症、高トランスアミナーゼ血症、高血圧、嘔吐、下痢、又はCRSと関連し得る他の症状 の任意の中等度症状の場合、「気分がよくありません」ボタン320bをアクティブ化するように訓練された。
【0107】
HCPからの応答を5分以内に受信しない場合、被験者は「気分がよくありません」信号を再送信するように訓練された。それでもなお、更に5分経過し、初期アラームから合計で10分経過しても応答がない場合、被験者は即座に救急医療サービス(EMS)又は911に電話を掛けることになっていた。同様に、HCPが、被験者から生成された任意のアラームに応答し、被験者又は介護者が10分以内に応答しない場合、HCPは被験者個人に電話を掛けるよう1回試みた。被験者又は介護者とそれでもなお連絡がつかない場合、HCPは即座にEMSを被験者の場所に手配した。HCPの電話は、大きな可聴アラームが鳴り、HCPが応答するまで又はデータが15分間にわたり転送されない場合、5分毎に繰り返すように構成される。次いでHCPは、(健康管理システム(HMS)270aにより提供される)バイタルサインの絶対値及び/又はベースラインからのずれの一覧及び被験者の臨床ステータス(被験者/介護者の直接電話及びビデオ連絡により提供される)を使用して、反応の緊急性、適切な介入、及び被験者傾向について判断した。
【0108】
MDMP中、いかなるデバイス誤作動(例えば、患者ウェアラブルデバイス誤作動、センサデバイス誤作動、腋窩温パッチ誤作動、血圧センサ誤作動、通信ネットワーク誤作動、家庭内ハブ誤作動等)も、15分以内に検出され、HCPへのアラームを生成した。HCPは、テレビ電話機能を介して即座に患者と連絡をとり、患者の安全性、臨床ステータス、及びデバイス誤作動と関連する任意の特定の状況(例えば、デバイスが不注意で外れた、電池残量が低い、信号伝送の断続的損失等)を査定する。HCPは、患者安全性の任意の懸念を有する場合、即座に病院に行くように患者に助言する。
【0109】
患者には、誤作動の場合に使用するフルセットの交換デバイスが提供された。加えて、必要に応じて又はHCPにより指示されるように、手動口腔体温計が患者に提供される。デバイス誤作動及びHCPがテレビ会議を介して患者が安全であると判断した場合、HCPは、交換デバイスに即座に切り替えるように患者に指示する。加えて、HCPは、デバイスサポート及びアシスタントのためのトラブルシューティングのために健康モニタリングプラットフォーム270a(例えば、Current Healthの24/7ホットライン等)と交信し得る。デバイス誤作動が解決するまで、HCPが被験者との連絡を維持することが推奨される。HCPによるこれらの介入が、デバイス誤作動を解決できなかった場合、HCPは、即座に病院に行くように患者に助言する。米国(US)食品医薬品局(FDA)は、バイタルサインモニタリングデバイス及びプラットフォーム270mのみの使用を許可した。MDMP中、被験者は、高度医療施設から車で1時間を越えない場所で生活するように求められた。高度医療施設は、CRSを発症した可能性がある患者等の急性疾患患者を管理するように訓練されたスタッフを含んだ。被験者は、1時間輸送要件を満たすために、ホテル又は他の外来患者用病院居住施設に滞在することが許された。被験者は、いかなる懸念がある場合でも又はHCPとの連絡においていかなる遅延がある場合でも、救急医療サービスに電話するように訓練された。
【0110】
被験者には、予想外のデバイス誤作動の場合に備えて、健康管理システム(HMS)270a、270mの全く同じデバイス(例えば、BPモニタ、腋窩温パッチ、Current Healthウェアラブルデバイス)が提供された。加えて、被験者には、バイタルサインを中断なく送信するため及びHCPとのテレビ連絡を含めた連絡のためだけに、全く同じ家庭内Wi-Fiデバイス(仮定ハブ295m、295n)が提供された。被験者、介護者、及びHCPは、ホームデジタルモニタリングデバイス、プラットフォーム、又は通信に関連するあらゆる技術的問題について24/7ヘルプラインにアクセスすることができる。
【0111】
脈圧、連続血圧、血中飽和度、脈拍数、呼吸速度、全末梢血管抵抗、心拍数変動、動脈圧、皮膚温、一回拍出量、心拍出量、及び心係数を測定するのに使用し得るBiobeatモニタリングデバイス(https://www.bio-beat.com/)等の代替のモニタリングデバイスを使用してもよい。Biobeatデバイスは、スマートデバイスと通信することができ、又は他の方法で連続若しくは半連続無線モニタリング特徴を提供し得る。Biobeatデバイスは自己接着式であり得、使い捨て胸部パッチ及び/又はカフ付属品を有し得る。
【0112】
図6Bを更に参照すると、試験スキーマ600bは試験例評価項目を含む。任意選択的なサイクル3及び4中、外来デジタルモニタリングはなかった。この臨床検査への参加者は「被験者」と呼ばれるものとする。概ね45人の被験者が試験例に参加した。成人被験者は、完全血液学的寛解(<5%骨髄芽細胞)でB前駆体ALLのMRDを有する。Amgen治験薬の用量及び投与:ブリナツモマブはCiVIとして投与される。ブリナツモマブ処置の1サイクルの持続時間は6週間であり、4週間のブリナツモマブCiVIに続き、2週間の処置なし間隔を含む。処置なし間隔は、治験責任医師が必要であると考える場合、最長で7日間延長された。45kgの被験者の場合、ブリナツモマブは28μg/日の用量で4週間の連続処置全てで投与された。45kg未満の被験者は、ブリナツモマブ15μg/m2/日(最大28μg/日)で投与された。
【0113】
非治験薬の用量及び投与は以下を含んだ:デキサメタゾン-デキサメタゾン(又はプレドニゾン)を用いた前投薬:デキサメタゾン16mg(又は同等のプレドニゾン100mg)静脈内(IV):各処置サイクルで処置の開始前6時間まで45kgの被験者はHCPにより指示された場合のみ、CRS症状の処置に必要に応じて使用するために、2つの追加の8mg用量(45kg未満の被験者は、最も近いmgに丸められた5mg/m2の2回の用量を受けた)経口デキサメタゾンを摂取した。4時間を越えてブリナツモマブの中断が必要であった被験者には入院が強く考慮されることが推奨された。
【0114】
いかなる試験固有のスクリーニング手順も実行する前に、書面でのインフォームドコンセントを全被験者から取得した。試験固有の手順は、
図6A及び
図6Bに示される査定スケジュールに従って行われた。試験例への登録を計画したのは45人の患者であった。サンプルサイズは、統計学的考慮事項ではなく実現可能性に基づいた。主要評価項目イベントが真の確率は38%であることを所与として、45人の被験者で予期される95%上側信頼限界は53.5%であった。被験者発生率38%は、前のMRD試験(BLAST)からのサイクル1の最初の3日間及びサイクル2の最初の2日間におけるSAE率に基づいた。これらの仮定に基づいて、遠隔デジタルモニタリングと併せて外来ブリナツモマブが投与された場合、治療的介入の適時性の初期指標を提供する主要評価項目を経験する概ね17人の被験者を観測することが予期される。安全性データを継続的にレビューした。5人の被験者がデバイスモニタリング必須期間を完了する機会を有する都度、Amgen内であるが、試験チーム外であるデータレビューチーム(DRT)が安全性を査定した。全被験者が試験例を終えたとき、主要分析が行われた。主要分析は最終分析でもあった。
【0115】
人口統計及び安全性の記述統計量を適宜要約した。カテゴリ変数の場合、各カテゴリにおける被験者の数及び割合が要約された。連続変数は、n、平均値、標準偏差、中央値、Q1(25パーセンタイル)及びQ3(75パーセンタイル)、最小値、並びに最大値により要約された。
【0116】
試験例は、B前駆体急性リンパ性白血病(ALL)の微小残存病変(MRD)を有する被験者での完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断した。ブリナツモマブ投与は、被験者をMRD陰性ステータス(MRD<0.1%)に変えることについてこの集団で有効であることが実証されている。しかしながら、T細胞活性化及びサイトカイン産生の作用機序(MOA)は、潜在的に強い毒性、特にサイトカイン放出症候群(CRS)及び/又は神経毒性(NT)を生じさせる恐れがある。これらの潜在的に重篤な副反応の発生率は低いことが分かっている。BLAST試験では、被験者の3%及び13%が重篤なCRS及びNTをそれぞれ有した(例えば、Goekbugetら、2018年)。
【0117】
試験例の目的は、B前駆体ALLのMRDを有する被験者の完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断することであって。試験は、モバイル電子デバイス(タブレット170)を使用して、HCPと電子的に通信し、Wi-Fi対応プラットフォーム200aを使用して、被験者とHCP250aとの間でデータ及び通信のリアルタイム常時転送を行い、臨床的に重要な変化を検出した。HCPに提供されるデータにより、HCPは、デバイスモニタリング必須期間(MDMP)中、グレード3若しくは4のCRS、NT又は入院を要する他の重篤な有害事象(SAE)を発症するリスクのある被験者を識別することができる。HCPは次いで、必要な場合、そのような被験者を入院に適切な医療施設に向かわせた。この試験の集団(B前駆体ALLのMRD)では、重症のCRS及びNTの発生率は低く、完全外来ブリナツモマブ投与の実現可能性を評価するのに妥当な標的集団であった。
【0118】
試験例は、Current Health(CH)システム270m及び外来患者モニタリングのためのプラットフォームを使用した。手術室(OR)若しくは集中治療室(ICU)等の重症ケア(high-acuity)環境にいる被験者又は急性疾患であり、緊急の命を脅かす不整脈を発症した被験者は、CHプラットフォームから除外され、試験例に登録しなかった。
図6A及び
図6Bに示されるように、試験例の主要評価項目は、グレード3若しくは4のCRS、NT、又はMDMP中、入院を要する任意の有害事象(AE)の発生率であった。CHデバイスは、異常なバイタルサイン又はベースラインバイタルサインの変化を検出して、被験者がCRSを発症したか否かを判断する。加えて、CHデバイスは、HCPと患者との間のテレビ電話の機能を含み、HCPが軽度神経毒性の初期症状について患者を視覚的に査定できるようにする。バイタルサインは全て、米国(US)食品医薬品局(FDA)により査定され、Graeger及びPhilipsのバイタルサインモニタリング機器の両方に非劣性として認められた性能を有する健康管理システム(HMS)270aによりモニタされた。したがって、CHデバイスは、家庭環境での異常バイタルサインのモニタリングに適切であり妥当であった。
【0119】
B前駆体ALLは、骨髄又はリンパ系の部位におけるリンパ前駆細胞の悪性疾患である。未熟なリンパ芽球が骨髄内で急速に増殖し、他の臓器に湿潤する。その結果、骨髄内の正常な造血が抑制される。急性リンパ性白血病は、1年当たりの全体発生率が1.1/100,000である希な悪性疾患である。急性リンパ性白血病は、4から5歳の年齢に初期ピークを有し(1年当たりの発生率4.5/100,000)、その後、50歳において2番目の漸増(1年当たりの発生率2/100,000)を有する二峰性分布を有する。急性リンパ性白血病は、小児急性白血病の80%及び成人での急性白血病事例の20%を表す(即ち、Pui及びEvans、1998年;Jabbourら、2005年;Larson、2005年;Howladerら、2012年)。
【0120】
ALLを有する成人被験者の75%はB細胞系統であり、概ね25%はT細胞系統由来である。B細胞系統ALLを有する被験者の大部分は、未熟な免疫表現型を有し、B前駆体ALLとして分類された。CD19は、B-ALLの全ての亜型で発現する(Bassanら、2004年)。フィラデルフィア染色体(Ph)は、成人ALLで最も頻度の高い細胞遺伝学的異常を表し、B前駆体ALLを有する被験者の20~30%に見られる。成人ALLは、リスク適応処置戦略のベースであるリスク群に階層化することができる。B前駆体ALLにおける予後因子の選択:成人B前駆体ALLのリスク階層化の予後因子。
【0121】
【0122】
診断時に30,000/μl未満の白血球細胞カウント(WBC)及び若年は、成人ALLにおいて有利な因子であった。更に、寛解導入(MRD陰性;104個の骨髄細胞中、1個未満の白血病細胞が検出可能である)に続く完全寛解(CR)及び完全分子的寛解の達成までの間隔が短いことが有利な因子であった。ALLを有する成人患者での治療結果は、ここ10年にわたり大幅に改善しており、CR率は85~90%であり、全体生存(OS)率は40~50%である(Goekbuget及びHoelzer、2010年)。小児プロトコールは、成人ALLの処置レジメンを作成するための指針であってきた。これらのレジメンは3フェーズからなる:寛解導入療法、地固め療法、及び維持療法。一般に、成人白血病の治療の「現行水準」モダリティは要約することができる(Goekbuget及びHoelzer、2011年)。ビンクリスチン及びプレドニゾンを使用し、アントラサイクリン系薬物、シクロホスファミド、アスパラギナーゼ(又はこれらの薬物の組み合わせ)を追加して、CRを達成する4~5つの薬物導入レジメン。シタラビン、アントラサイクリン系薬物、メトトレキサート、アスパラギナーゼのサイクル投与及び誘導の繰り返しに基づいてMRDレベルを下げる強化地固め療法。
【0123】
メルカプトプリンと組み合わせたメトトレキサートを使用した長期維持療法(約2年間);高リスク患者での最初のCRにおける同種幹細胞移植。同種造血幹細胞移植(HSCT)は、高リスク患者の最初のCRにおける地固めの最も徹底的な選択肢である。患者に適合した処置を可能にする治療の進歩及びリスク階層化の最適化は、処置結果の改善に寄与する重要な因子であった。最前線の治療での成功にも拘わらず、前処置を問わず再発性疾患を有する大半の成人での結果は、現在利用できる療法を用いて助けることができないため、悲惨である(Fieldingら、2007年)。したがって、再発の阻止が、化学療法に対して耐性のある患者又は化学療法を受け付けない患者での主要処置目標である。
【0124】
図2M及び
図2Nに示され、試験例で実施されるプラットフォームは、家庭及び病院での患者の無線ウェアラブル健康モニタリング用のFDA認可プラットフォームである。CH製品は、FDA認可取得後、2018年12月に米国市場に参入した。試験例に関して、Current HealthのFDA認可の使用適応は以下であった:健康管理システム(HMS)270aは、病院若しくは高度看護施設等の専門医療施設又は患者の家における成人患者の再使用可能なベッド脇、モバイル、及び中央のマルチパラメータ生理学的患者モニタリングを目的としていた。訓練を受けたHCPによる患者のモニタリングを目的としていた。健康管理システム(HMS)270aは、視覚的及び聴覚的な生理学的マルチパラメータアラームを提供することを目的としていた。健康管理システム(HMS)270aは、成人での以下のパラメータの連続モニタリングを目的としていた:心拍数(HR)、腋窩温、酸素飽和度、皮膚温(この試験では評価されない)、動き(この試験では評価されない)、及び肺活量測定(この試験では評価されない)。
【0125】
試験例の状況では、健康管理システム(HMS)270aは、以下についての成人の断続的又はスポットチェックモニタリングを目的としていた:呼吸速度(RR)(30秒毎);非侵襲的血圧(BP);肺機能及び肺活量測定(この試験では収集されない);並びに体重(この試験では収集されない)。健康管理システム(HMS)270aは、30秒毎にセンサデータをサンプリングすることにより断続的な呼吸速度を生成した。これは、30秒毎に新しい呼吸速度が、アラームシステムで使用するため及び関連するダッシュボードに提示するために提供されることを意味した。この機能は、CH510(k)K182453において、医師強調された呼気終末CO2を使用して査定された。健康管理システム(HMS)270aは、シームレスな無線統合を有するハブとして機能した。データは、CHウェアラブルを通して直接、腋窩温モニタ及びBPモニタ等の統合された第三者デバイスを介して流れる。試験例では、以下をモニタし収集した:心拍数(HR)、腋窩温、呼吸速度(RR)、酸素飽和度、及び血圧(BP)。健康管理システム(HMS)270aは、ICU若しくはOR等の重症ケア環境での使用を目的とせず、又は命を脅かす不整脈、例えば急速な心房細動を発症する潜在性を有する急性疾患心臓病患者での使用を目的とせず、高運動又は低灌流状況での末梢毛細血管酸素飽和度(SpO2)モニタリングを目的としていない。これらの除外された患者及び状況は、この試験例に適格でなかった。
【0126】
健康管理システム(HMS)270a及び統合プラットフォームに関連する追加の詳細について本明細書で説明する。ブリナツモマブは、B細胞及びT細胞をリンクして、T細胞活性化及びCD19発現細胞に対する細胞毒性T細胞応答を生じさせるように設計されたCD19標的二重特異性単鎖二重特異性結合分子コンストラクトである。上述したように、ブリナツモマブは、B前駆体ALLのMRDの処置に承認されており、最近完了したBLAST治験(Goekbugetら、2018年)で有効性を示した。ブリナツモマブの承認は、患者が入院しながら、サイクル1の開始(最初に3日間)及びサイクル2の開始(最初の2日間)が与えられることを推奨している。この治験では、被験者が開始日数中にモニタされる場合、28日全体にわたり外来でブリナツモマブを与えることができるという仮説をテストしている。ブリナツモマブの注入、用量、及び使用適応は、関連するFDA承認ラベルと一貫した。
【0127】
前に行われたピボタル試験M103-203及びサポーティブ試験M103-202からの結果は、ブリナツモマブ処置ベースラインの開始時にMRD陽性であった、完全血液学的寛解(<5%骨髄芽細胞)においてALLを有する被験者でのブリナツモマブ処置後、同様に高い(最高で80%まで)MRD反応率を示した。微小残存病変反応は、処置の選択又はリスク分類システムを問わず、CR達成後の再発の強力な予後因子である(Lussanaら、2016年;van Dongenら、2015年;Goekbugetら、2012年;Goekbuget及びHoelzer、2011年;Bassanら、2009年;Brueggemannら、2006年)。再発時、OSの最強予後因子は初期寛解の持続時間及び年齢である(即ち、Oriolら、2010年;Fieldingら、2007年;Thomasら、1999年)。
【0128】
ALLを有する成人での16の試験の公開されているメタ分析は、この時点までは、可変サンプルサイズの個々の試験のリポートに主に基づいてきた、MRD陰性ステータスと臨床結果改善(無再発生存期間[EFS]及びOS)との間の関連を固化した。特に興味深いことに、MRD陰性(MRD<0.1%)の被験者でのEFS及びOSが、多様なサブグループにわたって顕著に一貫することが示された(例えば、フローサイトメトリによるMRD検出vsポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、導入後のMRD査定vs地固め後のMRD査定、MRD陽性の定義、Phステータス、及びB細胞又はT細胞表現型)(即ち、Berryら、2017年)。
【0129】
臨床試験で識別された主要安全因子は、NT、CRS、及び投薬過誤であった(である)。大半のAEは、最初のサイクルの最初の数週間以内に発生し、治療効果に悪影響を及ぼさずに一時的な中断等の適切な方策により軽減した。ブリナツモマブの半減期が短いことに基づいて、AEが存在する場合にはブリナツモマブを素早く中止して除去することができ、それにより、AEを効率的に管理する能力を強化し得る。加えて、重篤なAE、特にCRSの率は、ブリナツモマブの完全外来投与の評価を保証するのに十分に低い。これは特に、定義により腫瘍負荷が低いMRD陽性集団で当てはまる。更に、CHシステムは、バイタルを正確に査定し、バイタルサインをHCPに効率的に送信することについてFDA認可されている。MRD処置の恩恵に加えて、完全外来ブリナツモマブは、患者にとってより好都合であると予期される。
【0130】
上記の有利なリスク査定は、この臨床試験(即ち試験例)の遂行をサポートする。ブリナツモマブについての更なるデータについて、治験薬概要書を参照した。訓練材料は、試験で使用されるデジタルデバイスについての更なる情報と共にCHにより提供された。試験例は、健康管理システム(HMS)270aを使用してバイタルサインを測定してHCPに送信し、モバイル電子デバイス(例えば、
図1のタブレット150)を使用してHCPと電子的に通信し、Wi-Fi対応プラットフォーム(例えば、
図5M及び
図5Nのプラットフォーム500m、500n)を使用して被験者とHCPとの間でデータ及び通信をリアルタイム転送して、臨床的に重要な変化を検出して、B前駆体ALLのMRDを有する被験者での完全外来ブリナツモマブ投与の安全性及び実現可能性を判断した。HCPに提供されるデータにより、HCPは、MDMP中、グレード3若しくは4のCRS、NT又は入院を要する他のSAEを発症するリスクのある被験者を識別することができる。HCPは、必要な場合、そのような被験者を入院に適切な医療施設に向かわせた。
【0131】
スクリーニング中、被験者及び介護者は、健康管理システム(HMS)270aで訓練され、コンプライアンスについて査定された。被験者は、登録されると、モニタリング及び介入指針に従って外来設定でブリナツモマブの2つの完全なサイクルを受けた。サイクル2の臨床的査定通院が終わった後、幾人かの被験者は引き続き外来ブリナツモマブの2つの追加の(任意選択的な)サイクルを受け得る。試験通院の終了は、ブリナツモマブの最後の用量から30日(±3日)後に生じる(606a、607b)。この終了は、サイクル2後に終了する被験者のサイクル2臨床的査定の終了又は被験者及びPIが
図6Aに示されるように任意選択的な地固めサイクル3及び/又は4を受けることを選んだ場合、サイクル3若しくは4後の終了と一致する。
【0132】
全体的な試験設計について
図6A又は
図6Bの試験スキーマにより説明した。評価項目は604a、606a、605b、607bとして定義された。試験例において定義された処置は、試験プロトコールに従って試験対象者に投与されることが意図される任意のIP、手順又はプロセス、非IP、プラセボ、又は医療デバイスを含んだ。この試験例の調査の性質は、完全外来設定でブリナツモマブを使用することにあった。ブリナツモマブ及び健康管理システム(HMS)270aは両方とも、使用が承認されており、承認適用使用であった。このプロトコール外部の文書であるモジュール式治験薬取扱説明書(IPIM)は、表3に示されるように、各処置の貯蔵、準備、廃棄、及び投与に関する詳細な情報を含む。
【0133】
【0134】
治療的介入とは、述べられた臨床的パラメータの開始の結果として被験者により行われる又は被験者に対して行われる任意の測定可能な動作である。そのような動作は、救急医療サービス即ち911に即座に電話するというHCPからの助言、ブリナツモマブ注入の中止、被験者による経口薬摂取、被験者が任意の救急又は病院医療サービスによる医薬品又は介入を受けること、任意の医薬品(IV、PO、若しくはPR)又はIV流体若しくは酸素等の投与等の介入を含み得る。治療的介入までの時間(TTI)は、デバイスアラートの送出又は変化を報告するための被験者/CGによるHCPとの予定外の接触から、定義された治療的介入の開始時までの実測時間である。
【0135】
【0136】
この試験に使用するためにAmgenにより提供された医療デバイスは 、注入ポンプ及び注入ライン(例えば、
図1の注入110)及び健康管理システム(HMS)270aを含む。これらのデバイスは非Amgen治験デバイスである。デバイスの詳細な説明は本明細書に提供されている。ブリナツモマブは、米国内の適切な規制機関により使用が承認された注入ポンプを使用して外来設定で投与された。注入用のブリナツモマブ溶液は、IV注入110用の静脈内(IV)バッグで準備され、IPIMに記載のようにIPに適合する注入ラインを通して送達された。注入用のブリナツモマブ最終溶液は、何時でもポンプと接触すべきではない。上記医療デバイスの使用についての追加の詳細はIPIMに提供されている。
【0137】
現場で提供することができない場合、少なくとも部分的に、注入ポンプ110、IVバッグ及び管、並びに補助材料(例えば、シリンジ、滅菌針、アルコール製剤パッド等)はAmgenにより提供された。市販されている追加の非治験医療デバイスは、Amgenにより提供又は補償されなかった。各機関で試験例の実行を監督する治験責任医師が、これらの供給品の取得を担当した。現場供給品が使用された場合、治験責任医師は、これらの供給品の取得及び維持を担当した。
【0138】
健康管理システム(HMS)270aの中央要素は、患者ウェアラブルデバイス115、215a、315a~c(即ち、Current Health、Biobeat等から入周可能)であった。いずれの場合でも、患者ウェアラブルデバイス115、215a、315a~cは上腕に装着された。ウェアラブルデバイス115は、2秒毎の最高速度で被験者のHR、RR、皮膚温、酸素飽和度、ステップカウント、及び活動レベルをモニタした。この試験例では、以下のバイタルサインが収集され評価された:HR、RR、腋窩温、及び酸素飽和度。
【0139】
患者ウェアラブルデバイス115は、Bluetoothを介して腋窩温センサ(例えば、
図2Mの腋窩温センサ241m、
図4Aの441a等)と統合されて、腋窩温も測定した。加えて、患者デバイス(例えば、
図1のタブレットデバイス150、
図2Mの250m等)は、被験者が自身の他方の腕/手首に適用してBPを捕捉する、承認され統合されたBPモニタ(例えば、
図1の血圧モニタ140、
図2Mの240m、
図4Dの441d等)とのBluetooth統合を介して収縮期BP及び拡張期BPを捕捉できるようにする。患者ウェアラブルデバイス215mは、例えば、
図2M及び
図2Nの健康監視システム200m、200nに従って、WiFiを経由して暗号化データを送信する。
【0140】
現場では、FDA承認指針に従ってブリナツモマブが投与された。有害事象共通用語基準(CTCAE)v5.0を使用して、毒性をグレード分けする。グレード1及びグレード2事象は、ブリナツモマブを一時的に中断して対処療法的に管理されることになる(治験担当医師により必要であると見なされた場合)。治験責任医師は、他のAEのアラートアルゴリズムに従って介入することになる。
【0141】
【0142】
【0143】
デバイス110、115、140、150、200a、200m、200nの使用のコンプライアンスは、デバイスにより送信されるデータから判断された。データがデバイス(即ち、患者ウェアラブルデバイス115、腋窩温モニタ241m、及び血圧モニタ240m)から送信されていない場合、デバイスアラートが確認された。データがデバイス115、240m、241mから送信されていないことのアラートが受信された場合、被験者はHCPに電話を掛けるように指示された。データが受信されていない場合、HCP又は被指名人は被験者に即座に連絡するように助言された。プロトコール及びIPIM毎のブリナツモマブ療法とのコンプライアンスの査定は、試験センター及び臨床研究アソシエートにより実行された。被験者がデバイスの使用指示に従わなかった場合、被験者はデバイスの使用についての再教育/再訓練を受けた。被験者が2度、従わなかった場合、被験者は試験から外され、製品FDAラベルのとおりにMDMPの残りを入院して行うことが勧められた。
【0144】
モニタリング必須期間中の患者のバイタルサインのデジタル健康デバイスモニタリングを行った。MDMP中、被験者は患者ウェアラブルデバイス115を1日24時間常時装着した。最初の24時間後、被験者は、デバイスの1つ又は複数を最長で1日1時間、取り外すことが許された。これにより、被験者は、入浴又はシャワー等の個人活動を行うことが可能になった。被験者は、60分期間の開始に先立って、正常なバイタルを有し、NTのエビデンスはなく、臨床的に安定していた。この期間中、データは送信されないため、ブレークはHCPと連携された。被験者がこの時間を使用して、1つ又は複数のデバイスを変え、それ(ら)を充電器(例えば、
図4Aの充電器442a)に置くことが推奨された。被験者がCHウェアラブルデバイスを毎日概ね同じ時間に変える(再充電のために)ことも強く勧められた。
【0145】
バイタルサイン(HR、RR、酸素飽和度、及び腋窩温)は、活動スケジュールで指定されたように、健康管理システム(HMS)270aを使用して常時測定された。被験者が外来施設から家に移される間、データはHCPに送信されなかった。バイタルサインデータ(即ち、センサデータ)は記憶されたが、リアルタイムで送信されなかった。非侵襲的BPが、活動スケジュールで指定されるように実行された。バイタルサインは、MDMP全体にわたり、HCP又は被指名人に常時ライブフィードとして提供された。バイタルサインが予め設定されたパラメータ外である場合、アラーム/アラートが生成され、バイタルサインが予め設定されたパラメータ外であるときを示した。デバイス115、140を使用してモニタされたデータの詳細は、本明細書で詳述している。
【0146】
この試験例で使用されたデジタル健康ツールは、このプロトコールでの分析に指定されたデータを越えるデータを収集した。デジタルヘルスは、HR、RR、腋窩温、皮膚温、酸素飽和度、ステップカウント及び活動レベル、並びに非侵襲的BPを収集することが可能である。患者デバイス150はまた、QLQ-C30に従って被験者の反応収集をサポートした。
【0147】
上の説明では、プレフィルドシリンジ等の薬物送達デバイスに関連する種々のデバイス、アセンブリ、要素、下位システム、及び使用方法について記述している。デバイス、アセンブリ、要素、下位システム、方法、又は薬物送達デバイス(即ち、プレフィルドシリンジ)はまた、以下で特定する薬物だけでなく、それらの後発医薬品及びバイオシミラー対応物を含むがこれらに限定されない薬物を含むか又は当該薬物と併せて用いられてよい。本明細書で用いる薬物という用語は、他の類似の用語と互換的に用いることができ、従来及び非従来型医薬品、栄養補助食品、サプリメント、生物製剤、生理活性物質及び組成物、高分子、バイオシミラー、生物学的同等物、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質、低分子及び後発医薬品を含む、あらゆる種類の医薬品又は治療材料を指すために用いることができる。非治療用注射剤も対象である。薬物は、液状、凍結乾燥形態、又は凍結乾燥形態から再構成された形態であってよい。以下の薬物のリスト例は、網羅的又は限定的と考えるべきではない。
【0148】
薬物は、例えば、プレフィルドシリンジ内の貯槽に含まれることになる。幾つかの実施例において、貯槽は、薬物を用いる治療用に充填又は予め充填されている一次容器である。一次容器はバイアル、カートリッジ、充填済みシリンジであってよい。幾つかの実施形態において、薬物送達デバイスの貯槽は、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)等のコロニー刺激因子で充填されるか又は当該デバイスをこれらと共に用いることができる。このようなG-CSF製剤には、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)及びNeupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、UDENYCA(登録商標)(ペグフィルグラスチム-cbqv)、Ziextenzo(登録商標)(LA-EP2006;ペグフィルグラスチム-bmez)、又はFULPHILA(ペグフィルグラスチム-bmez)が含まれるが、これらに限定されない。
【0149】
他の実施形態において、薬物送達デバイスは、液体又は凍結乾燥形態であってよい赤血球造血刺激因子(ESA)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてよい。ESAは、赤血球造血を刺激する任意の分子である。幾つかの実施形態において、ESAは赤血球造血刺激タンパク質である。本明細書では、「赤血球産生刺激タンパク質」は、(例えば、受容体に結合し、受容体の二量化を引き起こすことによって)エリスロポエチン受容体の活性化を直接的又は間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球造血刺激タンパク質としては、エリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるエリスロポエチン及びその変異体、類似体若しくは誘導体;エリスロポエチン受容体に結合し、この受容体を活性化させる抗体;又はエリスロポエチン受容体に結合し、活性化させるペプチドが挙げられる。赤血球造血刺激タンパク質としては、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコールエポエチンベータ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンアルファ)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンイオタ、エポエチンオメガ、エポエチンデルタ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ、及びエポエチンデルタ、PEG化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン、並びにそれらの分子又は変異体又は類似体が挙げられ、これらに限定されない。
【0150】
特に例示的なタンパク質には、融合体、断片、類似体、変異体又はそれらの誘導体を含む、以下に列挙する特異性タンパク質が含まれる。完全ヒト化及びヒトOPGL特異抗体、特に、完全ヒト化モノクローナル抗体を含む、(RANKL特異抗体、ペプチボディなどとも称される)OPGL特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ミオスタチン特異的ペプチボディを含む、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、関連タンパク質など;特に、IL-4及び/又はIL-13の受容体への結合によって媒介される活性を阻害する、IL-4受容体特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Ang2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;NGF特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;CD22特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、特に、ヒト-マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖に結合したヒト-マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖二硫化物の二量体、例えば、エプラツズマブ(CAS登録番号501423-23-0)のヒトCD22特異完全ヒト化抗体などのヒトCD22特異IgG抗体を特に含むが、それに限定されない、ヒト化及び完全ヒトモノクローナル抗体を含むが、それに限定されない、ヒト化及び完全ヒト抗体などであるが、それに限定されない、ヒトCD22特異抗体;抗IGF-1R抗体を含むが、それに限定されない、IGF-1受容体特異抗体、ペプチボディ及び関連タンパク質など;B7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体を含むが、それに限定されない、B7RP-1の最初の免疫グロブリン様ドメインのエピトープと結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体を含むが、それに限定されない、B7RP-1と活性化T細胞上のその天然の受容体であるICOSとの相互作用を阻害するものを含むが、それに限定されない、B-7関連タンパク質1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など(「B7RP-1」並びにB7H2、ICOSL、B7h及びCD275とも称される);例えば145c7など、HuMax IL-15抗体及び関連タンパク質を含むが、それらに限定されない、特にヒト化モノクローナル抗体などのIL-15特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ヒトIFNガンマ特異抗体を含むが、それに限定されない、且つ完全ヒト抗IFNガンマ抗体を含むが、それに限定されないIFNガンマ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TALL-1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、並びに他のTALL特異結合タンパク質;副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;トロンボポチエン受容体(「TPO-R」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;肝細胞増殖因子/分散因子(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体などのHGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c-Met)を標的とするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TRAIL-R2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アクチビンA特異抗体、ペプチボディ、タンパク質など;TGF-ベータ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アミロイド-ベータタンパク質特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;c-Kit及び/又は他の幹細胞因子受容体と結合するタンパク質を含むが、それらに限定されない、c-Kit特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;OX40L及び/又はOX40受容体の他のリガンドと結合するタンパク質を含むが、それに限定されない、OX40L特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA);Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、エリスロポエチン[30-アスパラギン、32-スレオニン、87-バリン、88-アスパラギン、90-スレオニン]、ダルベポエチンアルファ、新しい赤血球造血刺激タンパク質(NESP);Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ又はエリスロポエチン);GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンベータ-1a);Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体);Betaseron(登録商標)(インターフェロン-ベータ);Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体);Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ);Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗α4β7 mAb);MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb);Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬);Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ);Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1);Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb);Kanjinti(商標)(トラスツズマブ-anns)抗HER2モノクローナル抗体、Herceptin(登録商標)のバイオシミラー又は乳癌若しくは胃癌の治療のためのトラスツズマブを含有する別の製品;Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Humira(登録商標)(アダリムマブ);Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xgeva(登録商標)(デノスマブ)、Prolia(登録商標)(デノスマブ)、RANKリガンドに対する免疫グロブリンG2ヒトモノクローナル抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Nplate(登録商標)(ロミプロスチム)、リロツムマブ、ガニツマブ、コナツムマブ、ブロダルマブ、溶液中のインスリン;Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファコン-1);Natrecor(登録商標)(ネシリチド;遺伝子組換え型ヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP);Kineret(登録商標)(アナキンラ);Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF);LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ、抗CD22 mAb);Benlysta(商標)(リンフォスタットB、ベリムマブ、抗BlyS mAb);Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体);Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ);Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン);Raptiva(登録商標)(エファリズマブ);Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP 870);Soliris(商標)(エクリズマブ);ペキセリズマブ(抗補体C5);Numax(登録商標)(MEDI-524);Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ);Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ);Trabio(登録商標)(レルデリムマブ);TheraCim hR3(ニモツズマブ);Omnitarg(ペルツズマブ、2C4);Osidem(登録商標)(IDM-1);OvaRex(登録商標)(B43.13);Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ);カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1);NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ);Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11);Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体);Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ);Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNFαモノクローナル抗体);Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GP lIb/Ilia受容体モノクローナル抗体);Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb);Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ);Mvasi(商標)(ベバシズマブ-awwb);Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb);Tarceva(登録商標)(エルロチニブ);Roferon-A(登録商標)-(インターフェロンアルファ-2a);Simulect(登録商標)(バシリキシマブ);Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ);Synagis(登録商標)(パリビズマブ);145c7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照);Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗α4インテグリンmAb);Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌(B.anthracis)防御抗原mAb);ABthrax(商標);Xolair(登録商標)(オマリズマブ);ETI211(抗MRSA mAb);IL-1 trap(ヒトIgG1のFc部分及び両IL-1受容体成分(I型受容体及び受容体補助タンパク質)の細胞外ドメイン);VEGF trap(IgG1 Fcと融合したVEGFR1のIgドメイン);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗IL-2Rα mAb);Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン);Zetia(登録商標)(エゼチマイブ);Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig);抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ);抗CD23 mAb(ルミリキシマブ);BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬);CNTO 148(ゴリムマブ、抗TNFα mAb);HGS-ETR1(マパツズマブ;ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb);HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb);HuMax-EGFR(ザルツムマブ);M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンmAb);MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb及びVEGFR-1(IMC-18F1);抗BR3 mAb;抗C.ディフィシル(C.difficile)毒素A並びに毒素B C mAb MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388);抗CD22 dsFv-PE38コンジュゲート(CAT-3888及びCAT-8015);抗CD25 mAb(HuMax-TAC);抗CD3 mAb(NI-0401);アデカツムマブ;抗CD30 mAb(MDX-060);MDX-1333(抗IFNAR);抗CD38 mAb(HuMax CD38);抗CD40L mAb;抗Cripto mAb;抗CTGF特発性肺線維症第1期フィブロゲン(FG-3019);抗CTLA4 mAb;抗エオタキシン1 mAb(CAT-213);抗FGF8 mAb;抗ガングリオシドGD2 mAb;抗ガングリオシドGM2 mAb;抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029);抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001);抗HepC mAb(HuMax HepC);抗IFNα mAb(MEDI-545、MDX-198);抗IGF1R mAb;抗IGF-1R mAb(HuMax-Inflam);抗IL12 mAb(ABT-874);抗IL12/IL23 mAb(CNTO 1275);抗IL13 mAb(CAT-354);抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC);抗IL5受容体mAb;抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO 95);抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100);BMS-66513;抗マンノース受容体/hCGβ mAb(MDX-1307);抗メソテリンdsFv-PE38コンジュゲート(CAT-5001);抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538));抗PDGFRα抗体(IMC-3G3);抗TGFβ mAb(GC-1008);抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HGS-ETR2);抗TWEA
K mAb;抗VEGFR/Flt-1 mAb;及び抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)。
【0151】
幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ロモソズマブ、ブロソズマブ、BPS 804(Novartis)、Evenity(商標)(ロモソズマブ-aqqg)、閉経後の骨粗鬆症及び/又は骨折治癒の治療のためのロモソズマブを含有する別の製品などであるが、それらに限定されないスクレロスチン抗体並びに他の実施形態ではヒトプロタンパク転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)を収容し得るか、又はそれらと共に使用され得る。このようなPCSK9特異抗体としては、Repatha(登録商標)(エボロクマブ)及びPraluent(登録商標)(アリロクマブ)が挙げられるが、それらに限定されない。他の実施形態において、薬物送達デバイスは、リロツムマブ、ビキサロマー、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブニリン酸塩、ブロダルマブ、ヴィデュピプラント、又はパニツムマブを含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。幾つかの実施形態において、薬物送達デバイスの貯槽には、黒色腫又は他のがん治療用のOncoVEXGALV/CD;OrienX010;G207、1716;NV1020;NV12023;NV1034;及びNV1042を含むがこれらに限定されないIMLYGIC(登録商標)(タリモジーンラハーパレプベック)又は別の腫瘍溶解性HSVが充填されてよく、又はデバイスはこれらと共に用いることができる。幾つかの実施形態において、薬物送達デバイスは、TIMP-3等、但しこれらに限定されないメタロプロテイナーゼの内在性組織阻害剤(TIMP)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。幾つかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Aimovig(登録商標)(エレヌマブ-aooe)、抗ヒトCGRP-R(カルシトニン遺伝子関連ペプチド1型受容体)又は片頭痛治療用のエレヌマブを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。エレヌマブ、及びCGRP受容体その他の頭痛標的を標的とする二重特異性抗体分子等、但しこれらに限定されないヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の拮抗的抗体もまた、本開示の薬物送達デバイスを用いて送達されてよい。
【0152】
更に、本開示のセンサ、デバイス、システム、及び方法は、特定の作用機序(MOA)を有する同様の分子により生じる特定の有害副反応が関連し得る外来患者処置に関して特に有利であり得る。例えば、BLINCYTO(登録商標)(ブリナツモマブ)等、但しこれらに限定されない二重特異性T細胞エンゲージャ(BiTE(登録商標))分子を、本開示の薬物送達デバイス内で、又は当該デバイスと共に用いることができる。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 160又は半減期延長(HLE)抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 199又は半減期延長(HLE)二重特異性T細胞エンゲージャコンストラクト(BiTE(登録商標))を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 330又は抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 427又は半減期延長(HLE)抗fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 509又は二価T細胞エンゲージャを含有し及びXmAb(登録商標)2+1技術を使用して設計される別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 562又は半減期延長(HLE)CD19×CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 596又はCD3×上皮増殖因子受容体vIII(EGFRvIII)BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)分子を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 673又は半減期延長(HLE)抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 701又は半減期延長(HLE)抗B細胞成熟抗原(BCMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 757又は半減期延長(HLE)抗デルタ様リガンド3(DLL3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 910又は半減期延長(HLE)上皮細胞タイトジャンクション構成タンパク質クローディン18.2×CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。
【0153】
幾つかの実施形態において、薬物送達デバイスは、アペリン又はその類似体等、但しこれらに限定されないAPJ大分子アゴニストを含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。幾つかの実施形態において、治療有効量の抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)又はTSLP受容体抗体が本開示の薬物送達デバイス内で、又は当該デバイスと共に用いられる。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Avsola(商標)(インフリキシマブ-axxq)、抗TNF αモノクローナル抗体、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ)のバイオシミラー(Janssen Biotech,Inc.)若しくは自己免疫疾患の治療のためのインフリキシマブを含有する別の製品を収容し得る、又はこれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Kyprolis(登録商標)(カルフィルゾミブ)、(2S)-N-((S)-1-((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イルカルバモイル)-2-フェニルエチル)-2-((S)-2-(2-モルホリノアセトアミド)-4-フェニルブタンアミド)-4-メチルペンタンアミド、若しくは多発性骨髄腫の治療のためのカルフィルゾミブを含有する別の製品を収容し得る、又はこれと共に使用され得る。幾つかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Otezla(登録商標)(アプレミラスト)、N-[2-[(1S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エチル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-1H-イソインドール-4-イル]アセトアミド、又は様々な炎症性疾患治療用のアプレミラストを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Parsabiv(商標)(エテルカルセチドHCl、KAI-4169)若しくは血液透析中の慢性腎疾患(KD)を有する患者などにおける二次性副甲状腺機能亢進症(sHPT)の治療のためのエテルカルセチドHClを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれと共に使用されてもよい。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 798(リツキシマブ)、Rituxan(登録商標)/MabThera(商標)のバイオシミラー候補又は抗CD20モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、非抗体VEGF拮抗薬などのVEGF拮抗薬及び/又はアフリベルセプトなどのVEGFトラップ(IgG1のFcドメインに縮合した、VEGFR1からのIgドメイン2及びVEGFR2からのIgドメイン3)を収容し得るか、又はそれ共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 959(エクリズマブ)、Soliris(登録商標)のバイオシミラー候補又は補体タンパク質C5に特異的に結合するモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ICOSL及びBAFF活性を同時に遮断する新しい二重特異性抗体-ペプチドコンジュゲートであるロジバフスプアルファ(旧AMG 570)を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、心臓の収縮機構を直接的に標的化するオメカムチブメカルビル、小分子選択的心筋ミオシン活性化因子若しくはミオトロープ又は小分子選択的心筋ミオシン活性化因子を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ソトラシブ(旧AMG 510として知られる)、KRASG12C小分子阻害剤又はKRASG12C小分子阻害剤を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)の作用を阻害するテゼペルマブ、ヒトモノクローナル抗体又はTSLPの作用を阻害するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、インターロイキン-15(IL-15)に結合するAMG 714、ヒトモノクローナル抗体又はインターロイキン-15(IL-15)に結合するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Lp(a)としても知られるリポタンパク質(a)を減らすAMG 890、低分子干渉RNA(siRNA)又はリポタンパク質(a)を減らす低分子干渉RNA(siRNA)を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 654(ヒトIgG1カッパ抗体)、Stelara(登録商標)のバイオシミラー候補若しくはヒトIgG1カッパ抗体を含有し、且つ/又はヒトサイトカインインターロイキン(IL)-12及びIL-23のp40サブユニットに結合する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Amjevita(商標)若しくはAmgevita(商標)(旧ABP 501)(mab抗TNFヒトIgG1)、Humira(登録商標)のバイオシミラー候補又はヒトmab抗TNFヒトIgG1を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれと共に使用されてもよい。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 133、又は胃抑制ポリペプチド受容体(GIPR)アンタゴニスト及びGLP-1Rアゴニストを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれと共に使用されてもよい。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 171、又は増殖分化因子15(GDF15)類似体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれと共に使用されてもよい。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 176、又は骨髄細胞白血病1(MCL-1)の小分子阻害剤を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれと共に使用されてもよい。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 256又はプログラム細胞死-1(PD-1)陽性細胞においてインターロイキン21(IL-21)経路を選択的に活性化するように設計された抗PD-1×IL21ムテイン及び/若しくはIL-21受容体アゴニストを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 404又は固形腫瘍を有する患者のための治療として調査されているヒト抗プログラム細胞死-1(PD-1)モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 430又は抗Jagged-1モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 506又は固形腫瘍のための治療として研究されている多重特異性FAP×4-1BB標的化DARPin(登録商標)生物製剤を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。幾つかの実施形態では、薬物送達デバイスは、エファバリューキンアルファ(旧AMG 592)又はIL-2ムテインFc融合タンパク質を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれと共に使用され得る。
【0154】
薬物送達デバイス、アセンブリ、要素、下位システム、及び方法について例示的な実施形態の観点から説明してきたが、これらに限定されない。詳細な説明は、例示的なものとしてのみ解釈すべきであり、本開示の全ての可能な実施形態を記述するものではない。現行技術又は本特許の出願日以降に開発された技術のいずれかを使用して、本明細書に開示する発明を規定する請求項の範囲に依然として含まれるであろう多くの代替実施形態を実装することができる。
【0155】
当業者ならば本明細書に開示する本発明の概念及び範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に関して広範な修正、変更、及び組み合わせを行うことができ、そのような修正、変更、及び組み合わせは、本発明の概念の範囲内に含まれるものと見なすべきであることが認識されよう。
【国際調査報告】