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特表2024-521727放電残り時間の計算方法、装置及びコンピュータ機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】放電残り時間の計算方法、装置及びコンピュータ機器
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/387 20190101AFI20240528BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240528BHJP
   G01R 31/367 20190101ALI20240528BHJP
【FI】
G01R31/387
H02J7/00 M
G01R31/367
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571972
(86)(22)【出願日】2022-05-17
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 CN2022093236
(87)【国際公開番号】W WO2023279856
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202110763349.0
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518141882
【氏名又は名称】深▲せん▼市正浩創新科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】EcoFlow Inc.
【住所又は居所原語表記】RM 401, Plant #1, Runheng Industrial Zone, Fuyuanyi Road, Zhancheng Community, Fuhai Street, Bao’an District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 雷
(72)【発明者】
【氏名】陳 熙
【テーマコード(参考)】
2G216
5G503
【Fターム(参考)】
2G216BA61
2G216CD02
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA05
5G503CC01
5G503DA02
5G503EA05
(57)【要約】
放電残り時間の計算方法は、以下を含む。事前設定された周波数に従って、エネルギー貯蔵機器の放電電流を収集し、サンプリングされた放電電流に対して、幅制限されたジッタ処理が行われており、現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差が電流閾値以下の場合、サンプリングされた放電電流が変化していないと見なされるため、そのまま前の時刻の目標放電電流を使用して放電残り時間の計算を行い、現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差が電流閾値よりも大きい場合、現在時刻の目標放電電流を再計算して得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算方法であって、
事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するステップと、
前記電池モジュールの現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との電流差を計算するステップと、
前記電流差が電流差閾値以下の場合、前の時刻の目標放電電流を取得し、前記前の時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップと、
前記電流差が前記電流差閾値よりも大きい場合、前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得て、前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップと、を含む、放電残り時間の計算方法。
【請求項2】
上述の前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得るステップは、
第一フィルタリング係数を呼び出すステップと、
前記現在時刻の放電電流、前記前の時刻の放電電流、前記第一フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリング式から、前記現在時刻の目標放電電流を計算するステップと、を含み、
ここで、前記事前設定されたフィルタリング式は、I=K×I+(1-K)×Iであり、Iは、前記現在時刻の目標放電電流を表し、Kは、前記第一フィルタリング係数を表し、Iは、前記現在時刻の放電電流を表し、Iは、前記前の時刻の放電電流を表す、請求項1に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項3】
上述の前記現在時刻の目標放電電流を計算するステップの後に、
前記現在時刻の目標放電電流を、各々の時刻に対応する目標放電電流が保存されている目標電流データベースに保存するステップを更に含む、請求項2に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項4】
上述の前の時刻の目標放電電流を取得するステップは、
目標電流データベースを読み取るステップと、
前記目標電流データベースにおける前記前の時刻に対応する放電電流を取得して、当該放電電流を前記目標放電電流とするステップと、を含む、請求項1に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項5】
上述の事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するステップの後に、
前記電池モジュールの放電電流が初めて収集されたかを判断するステップと、
初めて収集されたのであれば、前記第一フィルタリング係数よりも小さい第二フィルタリング係数を呼び出すステップと、
前記電池モジュールの放電電流、前記第二フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリングアルゴリズムから、初めて収集された目標放電電流を計算して得るステップと、
前記初めて収集された目標放電電流及び前記残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップと、を含む、請求項2に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項6】
上述の前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップの後に、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値未満であるかを判断するステップと、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値以上であれば、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するステップと、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値未満であれば、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するとともに、リマインド動作を実行するステップと、を含む、請求項1に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項7】
上述の前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するとともに、リマインド動作を実行するステップは、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間と前記時間閾値との比に応じて、対応する表示色を選定するステップと、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を前記表示色で表示インタフェースに出力するステップと、を含む、請求項6に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項8】
上述の前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップの後に、
いくつかの隣接する収集時点の放電残り時間を順次に取得するステップと、
隣接する2つの前記放電残り時間の差をそれぞれ計算して、いくつかの時間変化値を得るステップと、
各前記時間変化値により、前記放電残り時間の減衰傾向が増大したかを判断するステップと、
前記放電残り時間の減衰傾向が増大したのであれば、前記エネルギー貯蔵機器に接続されている放電機器のパワーを制限するようユーザに注意するための注意情報を出力するステップと、を更に含む、請求項1に記載の放電残り時間の計算方法。
【請求項9】
エネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算装置であって、
事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するための収集モジュールと、
前記電池モジュールの現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との電流差を計算するための第一計算モジュールと、
前記電流差が電流差閾値以下の場合、前の時刻の目標放電電流を取得し、前記前の時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第二計算モジュールと、
前記電流差が前記電流差閾値よりも大きい場合、前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得て、前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第三計算モジュールと、を含む、放電残り時間の計算装置。
【請求項10】
メモリ及びプロセッサを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには、コンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~8の何れか一項に記載の方法のステップが実現される、コンピュータ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2021年07月06日に中国特許庁へ出願され、出願番号が202110763349.0であり、発明名称が「放電残り時間の計算方法、装置及びコンピュータ機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照により本願に組み込まれる。
本願は、エネルギー貯蔵機器管理の技術分野に関し、特に、放電残り時間の計算方法、装置及びコンピュータ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ここでの記述は、本願に関連する背景情報を与えるだけであり、必ずしも例示的な技術を構成するものではない。
エネルギー貯蔵機器(例えば電池)は、放電の際、一般にエネルギー貯蔵機器の現在残り電力量及び放電電流から放電残り時間を計算して得る。しかし、放電電流のサンプリングを行うとき、電流サンプリングジッタが発生し易いため、その後の計算で得られる放電残り時間が不正確になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の様々な実施例によれば、放電残り時間の計算方法、装置及びコンピュータ機器が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、エネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算方法であって、
事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するステップと、
前記電池モジュールの現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との電流差を計算するステップと、
前記電流差が電流差閾値以下の場合、前の時刻の目標放電電流を取得し、前記前の時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップと、
前記電流差が前記電流差閾値よりも大きい場合、前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得て、前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップと、を含む、放電残り時間の計算方法を提供している。
【0005】
本願は、エネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算装置であって、
事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するための収集モジュールと、
前記電池モジュールの現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との電流差を計算するための第一計算モジュールと、
前記電流差が電流差閾値以下の場合、前の時刻の目標放電電流を取得し、前記前の時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第二計算モジュールと、
前記電流差が前記電流差閾値よりも大きい場合、前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得て、前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第三計算モジュールと、を含む、放電残り時間の計算装置を更に提供している。
【0006】
本願は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには、コンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムが実行されると、上記の何れか一項に記載の方法のステップが実現される、コンピュータ機器を更に提供している。
【0007】
本願は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の何れか一項に記載の方法のステップが実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【0008】
本願の1つ又は複数の実施例の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載される。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本願の実施例又は例示的な技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は例示的な技術の説明で使用する必要のある図面を簡単に紹介するが、明らかなことに、下記で説明される図面は、本願の一部の実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
図1】本願の一実施例における放電残り時間の計算方法のステップ模式図である。
図2】本願の一実施例における放電残り時間の計算装置の全体構造ブロック図である。
図3】本願の別の一実施例における放電残り時間の計算装置の全体構造ブロック図である。
図4】本願の一実施例に係るコンピュータ機器の構造模式ブロック図である。 本願の目的の実現、機能特徴及び利点は、実施例を元に図面を参照して更に説明される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願の目的、技術案及び利点をより明確に理解させるように、以下、図面及び実施例を元に本願を更に詳しく説明するが、本明細書に記載の具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を制限するためのものではないことを理解されたい。
【0011】
図1を参照して、本願の一実施例は、エネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算方法であって、
事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するステップS1と、
前記電池モジュールの現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との電流差を計算するステップS2と、
前記電流差が電流差閾値以下の場合、前の時刻の目標放電電流を取得し、前記前の時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップS3と、
前記電流差が前記電流差閾値よりも大きい場合、前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得て、前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップS4と、
を含む放電残り時間の計算方法を提供している。
【0012】
本実施例において、エネルギー貯蔵機器の管理システムは、事前設定された周波数に従って、エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流をサンプリングするとともに、新しい放電電流が収集された後に、放電電流及びエネルギー貯蔵機器の残り電力量から、放電残り時間を計算して得る。本実施例では、ある時刻の放電残り時間を例として詳しく説明し、管理システムは、現在時刻の放電電流をサンプリングした後、隣接するの前の時刻の放電電流を取り出す。次に、現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差(電流差は、隣接する2つの時刻に収集された放電電流の間の変化幅を表す)を計算し、当該電流差が電流閾値よりも大きいかを判断する。電流閾値の具体的な値は、エネルギー貯蔵機器の待機時消費電力及び待機時の電流サンプリング誤差範囲に応じて設定されるが、ここで具体的に限定しない。現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差が電流閾値以下であれば、隣接する2つの時刻にサンプリングされた放電電流が変化していないと見なされ、改めて放電電流に対して1次フィルタリング計算を行う必要がない。この際、管理システムは、前の時刻の目標放電電流を取得し、エネルギー貯蔵機器の現在時刻の残り電力量及び前の時刻の目標放電電流を計算して、放電残り時間を得る。本願において、当該目標放電電流は、エネルギー貯蔵機器の電池モジュールから出力された放電電流をフィルタリング処理して得られた放電電流を表し、具体的に、当該電池モジュールの放電電流をフィルタリング式に代入すれば、当該放電電流の目標放電電流が得られる。
【0013】
現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差が電流閾値よりも大きければ、現在時刻の放電電流に基づいて新しい目標放電電流を計算することで、計算された現在時刻の目標放電電流をできるだけ早く実際の電流に近づける必要がある。本願において、放電電流に対して、1次、2次又は高次のフィルタリングアルゴリズムを使用してフィルタリング処理を行うことが可能であり、1次フィルタリング及び2次フィルタリングであれば、データの処理は、滞り過ぎることがあまりない。本願は、1次フィルタリングアルゴリズムを使用して放電電流をフィルタリング処理するが、他の実施例において、時間の変化幅をより安定させることが求められれば、2次フィルタリング又はそれ以上の次数のフィルタリングアルゴリズムを使用してもよい。本願において、管理システムは、フィルタリング係数が変更された1次フィルタリングアルゴリズムを呼び出して、現在時刻の放電電流に基づいて現在時刻の目標放電電流を計算して得る。ここで、1次フィルタリングアルゴリズムの一般式は、Y(n)=aX(n)+(1-a)Y(n-1)であり、Y(n)は、今回のフィルタリングの出力値であり、Y(n-1)は、前回のフィルタリングの出力値であり、X(n)は、今回のサンプリング値であり、aは、フィルタリング係数である。実際の応用において、実際の必要に応じて、対応するタイプのサンプリング値及びフィルタリング係数を設定可能であるが、ここで具体的に限定しない。最後に、管理システムは、現在時刻の目標放電電流及びエネルギー貯蔵機器の残り電力量から、放電残り時間を計算して得る。
【0014】
本実施例において、管理システムによって、サンプリングされた放電電流に対し、幅制限されたジッタ処理が行われており、現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差が電流閾値以下の場合、サンプリングされた放電電流が変化していないと見なされるため、そのまま前の時刻の目標放電電流を使用放電残り時間が計算され、簡易かつ迅速である。一方、現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との間の電流差が電流閾値よりも大きい場合、新しい目標放電電流(即ち現在時刻の目標放電電流)が再計算され、フィルタリングされた電流ができるだけ実際の電流に近づけられ、更に、放電残り時間の更新速度及び正確度が向上される。説明すべきなのは、本願において、エネルギー貯蔵機器は、表示モジュールを含み、当該表示モジュールは、事前設定された表示モードで関連データを表示可能な表示スクリーンを含み、当該管理システムは、当該エネルギー貯蔵機器の当該放電残り時間を計算して得た後、当該放電残り時間を当該表示モジュールに送信し、当該表示モジュールは、事前設定された表示モードで当該放電残り時間を表示する。本願において、管理システムは、250ミリ秒ごとに当該エネルギー貯蔵機器の電源モジュールの放電電流を1回収集して放電残り時間を1回計算し、次に1秒ごとにエネルギー貯蔵機器の表示モジュールの表示値を1回更新するが、他の実施例において、残り時間の計算に速度を求められれば、電流サンプリング周波数及び時間計算周波数等の何れも、変更されてもよい。
【0015】
さらに、上述の前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得るステップは、
第一フィルタリング係数を呼び出すステップS401と、
前記現在時刻の放電電流、前記前の時刻の放電電流、前記第一フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリング式から、前記現在時刻の目標放電電流を計算するステップS402と、を含む。
【0016】
ここで、前記事前設定されたフィルタリング式は、I=K×I+(1-K)×Iであり、Iは、前記現在時刻の目標放電電流を表し、Kは、前記第一フィルタリング係数を表し、Iは、前記現在時刻の放電電流を表し、Iは、前記前の時刻の放電電流を表す。
【0017】
本実施例において、管理システムによって、第一フィルタリング係数が呼び出され、当該第一フィルタリング係数は、0.95であることが好ましい。管理システムは、現在時刻の放電電流、前の時刻の放電電流及び第一フィルタリング係数を事前設定されたフィルタリング式に代入して、必要とされる現在時刻の目標放電電流を計算して得る。ここで、事前設定されたフィルタリング式は、I=K×I+(1-K)×Iであり、Iは、現在時刻の目標放電電流であり、Kは、第一フィルタリング係数であり、Iは、現在時刻の放電電流であり、Iは、前の時刻の放電電流である。本実施例では、第一フィルタリング係数として0.95が好ましく、感度が高いとともに、計算された現在時刻の目標放電電流は、前の時刻にサンプリングされた放電電流から受ける影響が小さく、最大限にエネルギー貯蔵機器の実際の放電電流に近づくことができるため、放電残り時間の更新速度及び正確度が向上される。
【0018】
さらに、上述の前記現在時刻の目標放電電流を計算するステップの後に、
前記現在時刻の目標放電電流を、各々の時刻に対応する目標放電電流が保存されている目標電流データベースに保存するステップS403を更に含む。
【0019】
好ましくは、上述の前の時刻の目標放電電流を取得するステップは、
目標電流データベースを読み取るステップS301と、
前記目標電流データベースにおける前記前の時刻に対応する放電電流を取得して、当該放電電流を前記目標放電電流とするステップS302とを含む。
【0020】
本実施例において、管理システムは、現在時刻の目標放電電流を計算して得た後、現在時刻の目標放電電流を、事前構築された目標電流データベースに保存し、即ち、目標放電電流を計算して得たたびに、保存のため、それを目標電流データベースに格納し、履歴レコードが形成され、技術者が必要な時に取り出して確認し易くなる。好ましくは、実際の応用中に、管理システムは、現在時刻に応じて、目標電流データベースから、現在時刻に隣接する前の時刻に対応する放電電流を読み取って、当該放電電流を前の時刻の目標放電電流として、その後の放電残り時間の計算に加える。
【0021】
さらに、上述の事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するステップの後に、
前記電池モジュールの放電電流が初めて収集されたかを判断するステップS5と、
初めて収集されたのであれば、前記第一フィルタリング係数よりも小さい第二フィルタリング係数を呼び出すステップS6と、
前記電池モジュールの放電電流、前記第二フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリングアルゴリズムから、初めて収集された目標放電電流を計算して得るステップS7と、
前記初めて収集された目標放電電流及び前記残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップS8と、を含む。
【0022】
本実施例において、管理システムは、現在がエネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流の初めての収集であるかを判断し、もし現在が電池モジュールの放電電流の初めて収集であれば、現在時刻の放電電流と比較する前の時刻の放電電流が存在しない。この際、管理システムは、デフォルトの第二フィルタリングシステムを呼び出して放電電流をフィルタリング計算し、ここで、第二フィルタリング係数は、第一フィルタリング係数よりも小さく、第二フィルタリング係数は、0.05であることが好ましく、第一フィルタリング係数に比べて、感度が低くなるが、フィルタリング結果は、より安定する。管理システムは、電池モジュールの発熱放電電流、第二フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリングアルゴリズムから、初めて収集された目標放電電流を計算して得る。最後に、管理システムは、エネルギー貯蔵機器の現在残り電力量を取得し、現在残り電力量を、初めて収集された目標放電電流で除算すると、得られた値は、エネルギー貯蔵機器の現在時刻の放電残り時間となる。本実施例において、当該事前設定されたフィルタリングアルゴリズムは、1次フィルタリングアルゴリズムである。
【0023】
さらに、上述の前記現在時刻の放電電流の目標放電電流から、放電残り時間を計算して得るステップは、
前記エネルギー貯蔵機器の現在残り電力量を取得するステップS303と、
前記現在残り電力量及び前記現在時刻の放電電流の目標放電電流から、前記放電残り時間を計算して得るステップS304と、を含む。
【0024】
本実施例において、管理システムは、エネルギー貯蔵機器の現在残り電力量を取得し、次に、現在残り電力量及び現在時刻の放電電流の目標放電電流を計算式内に代入して、放電残り時間を計算して得る。
Tは、放電残り時間であり、その単位が分であり、RCは、現在残り電力量であり、Iは、現在時刻の目標放電電流を表し、具体的に、RCの単位はmAhであり、Iの単位はmAであり、RC/Iで得られた数値は、残り時間数であり、本願では、残りの詳細な時間をより直観的にユーザに知らせるために、残り時間数に60を乗算して残り分数を得るが、他の実施例において、例えば、残り秒数を表示する等、適当な残り時間の表示方式を設定してもよい。好ましくは、管理システムが前の時刻の放電電流の目標放電電流からエネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算する時に使用される計算式が同じであり、即ち、前の時刻の放電電流の目標放電電流を現在時刻の放電電流の目標放電電流として使用し、エネルギー貯蔵機器の現在残り電力量を代入して、放電残り時間を計算して得る。
【0025】
さらに、上述の前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップの後に、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値未満であるかを判断するステップS9と、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値以上であれば、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するステップS10と、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値未満であれば、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するとともに、リマインド動作を実行するステップS11と、を含む。
【0026】
本実施例において、管理システム内には、時間閾値が設定されており、当該時間閾値は、エネルギー貯蔵機器の放電残り時間の警報限界を表すものであり、ユーザによって必要に応じてカスタマイズされる。管理システムは、新しい放電残り時間を得たたびに、放電残り時間と時間閾値とを比べる。管理システムは、放電残り時間が時間閾値未満であるかを判断し、もし放電残り時間が時間閾値以上であれば、ユーザへのリマインドを必要とせず、放電残り時間をそのまま表示インタフェースに出力して表示させる。こうして、ユーザは、エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を適時に把握できるようになる。もし放電残り時間が時間閾値未満であれば、ユーザへのリマインド役割を果たすために、管理システムは、放電残り時間を表示インタフェースに出力するとともに、リマインド動作(例えば警報音を発することや、ライトを点滅させること等)を実行してユーザへのリマインドを行う。こうして、ユーザは、エネルギー貯蔵機器を適時に交換することや、エネルギー貯蔵機器にエネルギーをチャージすることが容易になる。
【0027】
さらに、上述の前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するとともに、リマインド動作を実行するステップは、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間と前記時間閾値との比に応じて、対応する表示色を選定するステップS1101と、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を前記表示色で表示インタフェースに出力するステップS1102と、を含む。
【0028】
本実施例において、リマインド動作としては、放電残り時間の表示色を変えることが好ましく、具体的に、管理システムは、時間閾値を分母とし、放電残り時間を分子として、時間閾値に対する放電残り時間の比を計算する。次に、当該比に応じて、対応する表示色を選定する。ここで、管理システムの内部データベースには、比と表示色とのマッピング関係テーブルが格納されており、比と表示色とのマッピング関係テーブルは、1対1で対応付けられた比及び表示色を複数組含む。管理システムは、今回の計算で得られた比に応じて、比と表示色とのマッピング関係テーブルから、対応する表示色を選別する。次に、放電残り時間を、選定された表示色で表示インタフェースに出力して表示させる。本実施例は、放電残り時間を異なる表示色で表示することで、ユーザは、エネルギー貯蔵機器の放電残り時間の変化をより直観的に把握することができる。
【0029】
さらに、上述の前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するステップの後に、
いくつかの隣接する収集時点の放電残り時間を順次に取得するステップS12と、
隣接する2つの前記放電残り時間の差をそれぞれ計算して、いくつかの時間変化値を得るステップS13と、
各前記時間変化値により、前記放電残り時間の減衰傾向が増大したかを判断するステップS14と、
前記放電残り時間の減衰傾向が増大したのであれば、前記エネルギー貯蔵機器に接続されている放電機器のパワーを制限するようユーザに注意するための注意情報を出力するステップS15と、を更に含む。
【0030】
本実施例において、管理システムは、エネルギー貯蔵機器の放電残り時間の履歴レコードの中から、いくつかの隣接する収集時点の放電残り時間を順次に取得する。管理システムは、隣接する2つの放電残り時間の間の差をそれぞれ計算して、いくつかの時間変化値を得て、当該時間変化値によって、エネルギー貯蔵機器の放電残り時間の変化幅が表され、即ち、時間変化値が大きいほど、隣接する2つの時刻の間での放電残り時間の変化幅が大きくなる。管理システムは、順次にソートされた各時間変化値により、放電残り時間の減衰傾向が増大したかを判断し、具体的に、管理システムは、隣接する2つの時間変化値の間の差を計算し、もし当該差が0以外又は幅閾値よりも大きいであれば(幅閾値は、開発者によってエネルギー貯蔵機器及び放電機器のパラメータに応じて設定される)、管理システムは、放電残り時間の減衰傾向が増大したと判定する。管理システムは、速すぎる放電によるエネルギー貯蔵機器の損傷を避けるために、エネルギー貯蔵機器に現在接続されている放電機器のパワーを制限するようユーザに注意するための注意情報を出力する。
【0031】
図2を参照して、本願の一実施例は、エネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算装置であって、
事前設定された周波数に従って、前記エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を収集するための収集モジュール1と、
前記電池モジュールの現在時刻の放電電流と前の時刻の放電電流との電流差を計算するための第一計算モジュール2と、
前記電流差が電流差閾値以下の場合、前の時刻の目標放電電流を取得し、前記前の時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第二計算モジュール3と、
前記電流差が前記電流差閾値よりも大きい場合、前記現在時刻の放電電流をフィルタリング処理して目標放電電流を得て、前記現在時刻の目標放電電流及び前記電池モジュールの残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第三計算モジュール4と、を含む、放電残り時間の計算装置を更に提供している。
【0032】
さらに、前記第三計算モジュール4は、
第一フィルタリング係数を呼び出すための呼び出すユニットと、
前記現在時刻の放電電流、前記前の時刻の放電電流、前記第一フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリング式から、前記現在時刻の目標放電電流を計算するための計算ユニットと、を含み、
ここで、前記事前設定されたフィルタリング式は、I=K×I+(1-K)×Iであり、Iは、前記現在時刻の目標放電電流を表し、Kは、前記第一フィルタリング係数を表し、Iは、前記現在時刻の放電電流を表し、Iは、前記前の時刻の放電電流を表す。
【0033】
さらに、前記第三計算モジュール4は、
前記現在時刻の目標放電電流を、各々の時刻に対応する目標放電電流が保存されている目標電流データベースに保存するための保存ユニットを更に含む。
【0034】
さらに、前記第二計算モジュール3は、
目標電流データベースを読み取るための読取ユニットと、
前記目標電流データベースにおける前記前の時刻に対応する放電電流を取得して、当該放電電流を前記目標放電電流とするための取得ユニットとを含む。
【0035】
さらに、図3に示すように、当該放電残り時間の計算装置は、
前記電池モジュールの放電電流が初めて収集されたかを判断するための第一判断モジュール5と、
前記電池モジュールの放電電流が初めて収集されたと判断した場合、前記第一フィルタリング係数よりも小さい第二フィルタリング係数を呼び出すための呼出モジュール6と、
前記電池モジュールの放電電流、前記第二フィルタリング係数及び事前設定されたフィルタリングアルゴリズムから、初めて収集された目標放電電流を計算して得るための第四計算モジュール7と、
前記初めて収集された目標放電電流及び前記残り電力量から、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を計算するための第五計算モジュール8と、を更に含む。
【0036】
さらに、前記計算装置は、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値未満であるかを判断するための第二判断モジュール9と、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値以上であると判断した場合、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するための出力モジュール10と、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間が時間閾値未満であると判断した場合、前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を表示インタフェースに出力するとともに、リマインド動作を実行するためのリマインドモジュール11と、を含む。
【0037】
さらに、前記リマインドモジュールは、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間と前記時間閾値との比に応じて、対応する表示色を選定するための選定ユニットと、
前記エネルギー貯蔵機器の放電残り時間を前記表示色で表示インタフェースに出力するための出力ユニットと、を含む。
【0038】
さらに、前記計算装置は、
いくつかの隣接する収集時点の放電残り時間を順次に取得するための取得モジュール12と、
隣接する2つの前記放電残り時間の差をそれぞれ計算して、いくつかの時間変化値を得るための第六計算モジュール13と、
各前記時間変化値により、前記放電残り時間の減衰傾向が増大したかを判断するための第三判断モジュール14と、
前記放電残り時間の減衰傾向が増大したと判断した場合、前記エネルギー貯蔵機器に接続されている放電機器のパワーを制限するようユーザに注意するための注意情報を出力するための注意モジュール15と、を更に含む。
【0039】
本実施例において、取得装置における各モジュール、ユニットは、上記放電残り時間の計算方法における各ステップを対応実行するためのものであり、その具体的な実施手順について、ここで繰り返して説明しない。
【0040】
本実施例による放電残り時間の計算装置について、当該計算装置が上記放電残り時間の計算方法を実行した際の有益な効果は、上記の任意の実施例を参照できる。当該計算装置は、当該エネルギー貯蔵機器の内部に備えられてもよく、当該計算装置は、当該エネルギー貯蔵機器の電池モジュールの放電電流及び残り電力量を取得して、それらによって当該電池モジュールの放電残り時間を計算することができる。
【0041】
図4を参照して、本願の実施例は、コンピュータ機器を更に提供しており、当該コンピュータ機器は、サーバであってもよく、その内部構造が図4に示すようなものとされてもよい。当該コンピュータ機器は、システムバスを介して接続されたプロセッサ、メモリ、ネットワークインターフェース及びデータベースを含む。ここで、当該コンピュータ用に設計されたプロセッサは、計算及び制御能力を提供するためのものである。当該コンピュータ機器のメモリは、不揮発性記憶媒体、内部メモリを含む。当該不揮発性記憶媒体には、オペレーティングシステム、コンピュータプログラム及びデータベースが記憶されている。当該内部メモリは、不揮発性記憶媒体内のオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムを動作させるための環境を提供する。当該コンピュータ機器のデータベースは、電流閾値等のデータを記憶するためのものである。当該コンピュータ機器のネットワークインターフェースは、ネットワーク接続を介して外部の端末と通信するためのものである。当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の何れかの実施例によるエネルギー貯蔵機器に適用される放電残り時間の計算方法が実現される。
【0042】
本願の一実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の何れかの実施例による放電残り時間の計算方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。当業者であれば理解できるように、上記実施例に係る方法における全部又は一部のフローは、コンピュータプログラムを介して関連ハードウェアに命令することによって実装されてもよく、前記コンピュータプログラムは、不揮発性のコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよく、当該コンピュータプログラムは、実行される際、上記の各方法の実施例のフローが含まれ得る。本願において提供される、及び、実施例において使用されるメモリ、ストレージ、データベース又は他の媒体に対するいかなる引用は、いずれも不揮発性及び/又は揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含んでもよい。非限定的な例示として、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、二重データレートSDRAM(DDRSDRAM)、強化型SDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)、及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)等の様々な形態であり得る。
【0043】
なお、本明細書において、「含む」や「包含」又はそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連の要素を含む手順、装置、第一の物又は方法は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素を更に含んでもよく、又はこのような手順、装置、第一の物又は方法に固有の要素を更に含んでもよい。さらなる制限がない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定される要素については、当該要素を含む手順、装置、第一モノ又は方法に他の同一要素の存在を除外しない。
【0044】
上述したのは、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の特許範囲を制限するものではない。本願の説明書及び図面の内容を利用してなされた等価構造又は等価フローの置換、又は他の関連技術分野への直接又は間接的な運用は何れも、同様に本発明の特許保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】