(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】前方互換パンクチャリング表示
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240528BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240528BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240528BHJP
H04J 1/00 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/0457 110
H04W84/12
H04J1/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571994
(86)(22)【出願日】2022-05-19
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 US2022030080
(87)【国際公開番号】W WO2022251039
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ヤンジュン・スン
(72)【発明者】
【氏名】ビン・ティアン
(72)【発明者】
【氏名】アルフレッド・アスタージャディ
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ・チェリアン
(72)【発明者】
【氏名】ユハン・キム
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067CC02
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は、チャネルパンクチャリングに使用され得るワイヤレス通信のためのシステム、方法、および装置を提供する。ワイヤレス局(STA)は、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信し得、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定され、STAは第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成される。STAは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のパンクチャリングパターンを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから選択し得る。STAは、第2のパンクチャリングパターンを使用して、ワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス局(STA)によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信するステップであって、前記第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ステップと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されるパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するステップであって、前記第2のパンクチャリングパターンは、前記第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ステップと、
前記第2のパンクチャリングパターンに基づいて前記ワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記STAが、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され、前記第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のパンクチャリングパターンが、
320MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅もしくは80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
160MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅もしくは20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
80MHzの周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
パンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅、または
パンクチャリングのない20MHzの周波数帯域幅を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のパンクチャリングパターンが、アクセスポイント(AP)のプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記表示が、複数のビットを含むビットマップを含み、前記ビットマップの各ビットは、前記ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが前記第1のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ビットマップが、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で受信される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップが、
前記第1のパンクチャリングパターンの前記1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットの前記パンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンを前記第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、前記2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、前記ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、または前記ワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するステップと、
前記決定に基づいて前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、前記2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップ、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するステップと、
前記決定に基づいて前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップが、前記受信されたビットマップと、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ワイヤレスアクセスポイント(AP)によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択するステップであって、前記第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ステップと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のワイヤレス局(STA)の存在を決定するステップと、
前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された前記1つまたは複数のSTAの前記存在を決定することに応答して、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するステップであって、前記第2のパンクチャリングパターンは、前記第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ステップと、
前記第2のパンクチャリングパターンに基づいて前記ワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくとも前記STAに送信するステップ、または前記STAから受信するステップとを含む、方法。
【請求項12】
前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくとも前記STAに前記第2のパンクチャリングパターンの表示を送信するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記表示が、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で搬送されるビットを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のパンクチャリングパターンが、
320MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅もしくは80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
160MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅もしくは20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
80MHzの周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
パンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅、または
パンクチャリングのない20MHzの周波数帯域幅を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のパンクチャリングパターンが、前記APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップが、
前記第1のパンクチャリングパターンの前記1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットの前記パンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンを前記第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、前記2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、前記ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、または前記ワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するステップと、
前記決定に基づいて前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、前記2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップ、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するステップと、
前記決定に基づいて前記第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1つのモデムと、
前記少なくとも1つのモデムと通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、前記プロセッサ可読コードが、前記少なくとも1つのモデムと連携して前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信することであって、前記第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ことと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されるパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択することであって、前記第2のパンクチャリングパターンは、前記第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ことと、
前記第2のパンクチャリングパターンに基づいて前記ワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信することとを行うように構成される、ワイヤレス通信デバイス。
【請求項20】
前記表示が、複数のビットを含むビットマップを含み、前記ビットマップの各ビットは、前記ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが前記第1のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す、請求項19に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項21】
前記ビットマップが、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で送信される、請求項20に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサ可読コードの実行が、前記第2のパンクチャリングパターンを、
前記第1のパンクチャリングパターンの前記1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットの前記パンクチャリングパターンの各々を識別することと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンを前記第2のパンクチャリングパターンとして選択することとによって選択するように構成される、請求項19に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項23】
前記プロセッサ可読コードの実行がさらに、
前記最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、前記2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、前記ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、または前記ワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定することと、
前記決定に基づいて前記第2のパンクチャリングパターンを選択することとを行うように構成される、請求項22に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項24】
前記プロセッサ可読コードの実行がさらに、
前記最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、前記2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップ、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定することと、
前記決定に基づいて前記第2のパンクチャリングパターンを選択することとを行うように構成される、請求項22に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項25】
前記第2のパンクチャリングパターンの前記選択が、前記受信されたビットマップと、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づく、請求項19に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項26】
少なくとも1つのモデムと、
前記少なくとも1つのモデムと通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、前記プロセッサ可読コードは、前記少なくとも1つのモデムと連携して前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択することであって、前記第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ことと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のワイヤレス局(STA)の存在を決定することと、
前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された前記1つまたは複数のSTAの前記存在を決定することに応答して、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択することであって、前記第2のパンクチャリングパターンは、前記第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ことと、
前記第2のパンクチャリングパターンに基づいて前記ワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくとも前記STAに送信するかまたは前記STAから受信することとを行うように構成される、ワイヤレス通信デバイス。
【請求項27】
前記プロセッサ可読コードの実行がさらに、
前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくとも前記STAに前記第2のパンクチャリングパターンの表示を送信するように構成される、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項28】
前記第2のパンクチャリングパターンが、前記APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含む、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項29】
前記プロセッサ可読コードの実行が、前記第2のパンクチャリングパターンを、
前記第1のパンクチャリングパターンの前記1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットの前記パンクチャリングパターンの各々を識別することと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む前記識別されたパンクチャリングパターンを前記第2のパンクチャリングパターンとして選択することとによって選択するように構成される、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項30】
前記第2のパンクチャリングパターンの前記選択が、前記受信されたビットマップと、前記第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの前記セットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づく、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡された、2021年5月24日に出願された「FORWARD-COMPATIBLE PUNCTURING INDICATIONS」と題する米国特許出願第17/328,464号の優先権を主張する。すべての先願の開示は、本特許出願の一部と見なされ、参照により本特許出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、チャネルパンクチャリングに関連するワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)は、局(STA)とも呼ばれるいくつかのクライアントデバイスが使用するための共有されたワイヤレス通信媒体を提供する、1つまたは複数のアクセスポイント(AP)によって形成される場合がある。米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格群に準拠するWLANの基本構成要素は、APによって管理される基本サービスセット(BSS)である。各BSSは、APによって通知される基本サービスセット識別子(BSSID)によって識別される。APは、APのワイヤレス範囲内の任意のSTAがWLANとの通信リンクを確立または維持することを可能にするために、ビーコンフレームを定期的にブロードキャストする。
【0004】
チャネルパンクチャリングは、ワイヤレス通信デバイス(APまたはSTAなど)が特定のサブチャネル(「パンクチャされたサブチャネル」と呼ばれる)を除いてワイヤレスチャネルの一部の上でワイヤレス通信デバイスがワイヤレス通信を送信および受信することを可能にするワイヤレス通信技法である。たとえば、160MHzワイヤレスチャネルのうちの20MHzサブチャネルが占有されていることをワイヤレス通信デバイスが検出する場合、ワイヤレス通信デバイスは、チャネルパンクチャリングを使用して、占有されたサブチャネル上の通信を回避しながら依然として残りの140MHzの帯域幅を利用することができる。それに応じて、チャネルパンクチャリングは、ワイヤレス通信デバイスが利用可能なスペクトルより多くのスペクトルを利用することによってそのスループットを改善または最大化することを可能にする。
【0005】
新しいWLAN通信プロトコルが、たとえば、通信の帯域幅の増加など、強化された通信の特徴を可能にするために開発されている。新しいチャネルパンクチャリングパターンはまた、ワイヤレス通信デバイスが、ワイヤレスチャネルの占有されたサブチャネル上でデータを送信または受信することを回避しながらワイヤレスチャネルの占有されていないサブチャネル上でスループットを増加または最大化することができる柔軟性を高めるように規定され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシステム、方法、およびデバイスは、各々いくつかの革新的態様を有し、それらのうちのいずれの単一の態様も、本明細書で開示される望ましい特性を単独では担わない。
【0007】
本開示で説明される主題の1つの革新的な態様は、ワイヤレス通信の方法として実装され得る。方法は、ワイヤレス局(STA)によって実行され得、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示(indication)を受信するステップを含み得る。第1のパンクチャリングパターンは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定され得る。STAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースと異なる第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され得る。方法は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。方法は、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信するステップを含み得る。いくつかの例では、STAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されず、または第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。
【0008】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンを選択することは、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づき得る。第2のパンクチャリングパターンは、アクセスポイント(AP)のプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅または80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅または20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHz周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、パンクチャリングのない40MHz周波数帯域幅またはパンクチャリングのない20MHz周波数帯域幅を含み得る。
【0009】
いくつかの実装形態では、表示は、複数のビットを含むビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが第1のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す。いくつかの例では、ビットマップは、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で受信され得る。
【0010】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンを選択することはまた、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む。いくつかの例では、方法はまた、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するステップを含み得る。方法はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得る。いくつかの他の例では、方法はまた、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップまたは最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するステップを含み得る。方法はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得る。
【0011】
本開示において説明される主題の別の革新的態様は、ワイヤレス通信デバイスにおいて実装され得る。ワイヤレス通信デバイスは、少なくとも1つのモデムと、少なくとも1つのモデムと通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合される少なくとも1つのメモリとを含み得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードを記憶し得、プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムと連携して少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信するように構成され、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。ワイヤレス通信デバイスは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースと異なる第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され得る。プロセッサ可読コードの実行は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するように構成され得、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。プロセッサ可読コードの実行は、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信するように構成され得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信デバイスは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されず、または第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。
【0012】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンを選択することは、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づき得る。第2のパンクチャリングパターンは、APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅または80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅または20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHz周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、パンクチャリングのない40MHz周波数帯域幅またはパンクチャリングのない20MHz周波数帯域幅を含み得る。
【0013】
いくつかの実装形態では、表示は、複数のビットを含むビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが第1のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す。いくつかの例では、ビットマップは、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームのEHT動作要素内で受信され得る。
【0014】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンを選択することはまた、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む。いくつかの例では、プロセッサ可読コードの実行は、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するようにさらに構成され得る。プロセッサ可読コードの実行はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するように構成され得る。いくつかの他の例では、プロセッサ可読コードの実行は、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップまたは最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するようにさらに構成され得る。プロセッサ可読コードの実行はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するように構成され得る。
【0015】
本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、ワイヤレス通信の方法として実装され得る。方法は、APによって実行され得、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。方法は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定するステップを含み得る。方法は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定することに応答して、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。方法は、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに送信するステップ、またはSTAから受信するステップを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンを選択することは、第1のパンクチャリングパターンに対応する第1のビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の第2のビットマップとの間の一致に基づき得る。いくつかの例では、STAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されず、または第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。
【0016】
いくつかの実装形態では、方法はまた、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに第2のパンクチャリングパターンの表示を送信するステップを含み得る。いくつかの例では、表示は、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームのEHT動作要素内で搬送されるビットであり得る。
【0017】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンは、APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅または80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅または20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHz周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、パンクチャリングのない40MHz周波数帯域幅またはパンクチャリングのない20MHz周波数帯域幅を含み得る。
【0018】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンを選択することはまた、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、大部分のパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む。いくつかの例では、方法はまた、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するステップを含み得る。方法はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得る。いくつかの他の例では、方法はまた、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップまたは最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するステップを含み得る。方法はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップを含み得る。
【0019】
本開示において説明される主題の別の革新的態様は、ワイヤレス通信デバイスにおいて実装され得る。ワイヤレス通信デバイスは、少なくとも1つのモデムと、少なくとも1つのモデムと通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合される少なくとも1つのメモリとを含み得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードを記憶し得、プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムと連携して少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択するように構成され、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。プロセッサ可読コードの実行は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定するように構成され得る。プロセッサ可読コードの実行は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定することに応答して、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するように構成され得、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。プロセッサ可読コードの実行は、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに送信するように、またはSTAから受信するように構成され得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンを選択することは、第1のパンクチャリングパターンに対応する第1のビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の第2のビットマップとの間の一致に基づき得る。いくつかの例では、STAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されず、または第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。
【0020】
いくつかの実装形態では、プロセッサ可読コードの実行は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに第2のパンクチャリングパターンの表示を送信するようにさらに構成され得る。いくつかの例では、表示は、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームのEHT動作要素内で搬送されるビットであり得る。
【0021】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンは、ワイヤレス通信デバイスのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅または80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHz周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅または20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHz周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含み得る。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、パンクチャリングのない40MHz周波数帯域幅またはパンクチャリングのない20MHz周波数帯域幅を含み得る。
【0022】
いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンを選択することはまた、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む。いくつかの例では、プロセッサ可読コードの実行は、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するようにさらに構成され得る。プロセッサ可読コードの実行はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するようにさらに構成され得る。いくつかの他の例では、プロセッサ可読コードの実行は、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップまたは最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するようにさらに構成され得る。プロセッサ可読コードの実行はまた、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するようにさらに構成され得る。
【0023】
本開示で説明される主題の1つまたは複数の実装形態の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになろう。以下の図の相対的な寸法は、一定の縮尺で描かれていない場合があることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】例示的なワイヤレス通信ネットワークの絵図である。
【
図2A】アクセスポイント(AP)と1つまたは複数の局(STA)との間の通信に使用可能な例示的なプロトコルデータユニット(PDU)を示す図である。
【
図2B】
図2AのPDUの中の例示的なフィールドを示す図である。
【
図3A】APといくつかのSTAの各々との間の通信に使用可能な例示的なPDUを示す図である。
【
図3B】APといくつかのSTAの各々との間の通信に使用可能な別の例示的なPDUを示す図である。
【
図4】APといくつかのSTAの各々との間の通信に使用可能な例示的な物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を示す図である。
【
図5】例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図である。
【
図7】80MHz帯域幅上で直交周波数分割多元接続(OFDMA)送信に使用可能な例示的なトーンプランを示す図である。
【
図8A】20MHz帯域幅、40MHz帯域幅、および80MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能なパンクチャリングパターンを示す例示的なビットマップを示す図である。
【
図8B】160MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能なパンクチャリングパターンを示す例示的なビットマップを示す図である。
【
図8C】320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能なパンクチャリングパターンを示す例示的なビットマップを示す図である。
【
図9】1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って80MHz周波数帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図10A】1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って160MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図10B】1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って160MHz周波数帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な別の例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図11A】1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図11B】別のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図12A】1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図12B】別のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図13A】1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な別の例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図13B】別のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス通信に使用可能な別の例示的なパンクチャリングパターンのセットを示す図である。
【
図14A】チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なシーケンス図である。
【
図14B】チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なシーケンス図である。
【
図15A】チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信に使用可能な例示的なビーコンフレームを示す図である。
【
図15B】いくつかの実装形態による、ワイヤレス通信に使用可能な超高スループット(EHT)動作要素を示す図である。
【
図15C】いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングパターンを示すために使用可能な例示的なビットマップを示す図である。
【
図16】いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図17】いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図18】いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図19】いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図20】いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図21】いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図22】いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図23】いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図24】いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【
図25】いくつかの実装形態による、例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図である。
【
図26】いくつかの他の実装形態による、例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
様々な図面における同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
【0026】
以下の説明は、本開示の革新的態様について説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。しかしながら、当業者は、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用され得ることを容易に認識されよう。説明される実装形態は、とりわけ、Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE) 802.11規格、IEEE 802.15規格、Bluetooth Special Interest Group (SIG)により定められるようなBluetooth(登録商標)規格、または、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))により公布されるLong Term Evolution (LTE)、3G、4G、もしくは5G(New Radio (NR))規格のうちの1つまたは複数に従って、高周波(RF)信号を送信して受信することが可能な、任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。説明される実装形態は、以下の技術または技法、すなわち、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、シングルユーザ(SU)多入力多出力(MIMO)、およびマルチユーザ(MU)MIMOのうちの1つまたは複数に従って、RF信号を送信および受信することが可能な任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。説明される実装形態はまた、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、またはモノのインターネット(IOT: internet of things)ネットワークのうちの1つまたは複数において使用するのに適した他のワイヤレス通信プロトコルまたはRF信号を使用して実装され得る。
【0027】
様々な実装形態は、一般に、ワイヤレス通信におけるチャネルパンクチャリングに関する。いくつかの実装形態は、より詳細には、異なるワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された異なるパンクチャリングパターンのセットに基づいてチャネルパンクチャリングをサポートするパンクチャされたチャネル表示(channel indication)に関する。チャネルパンクチャリングは、ワイヤレス通信デバイス(APまたはSTAなど)が、ワイヤレスチャネルの他のサブチャネル(「パンクチャされたサブチャネル」と呼ばれる)を回避しながら、ワイヤレスチャネルのいくつかのサブチャネル(「パンクチャされていないサブチャネル」と呼ばれる)上でワイヤレス通信を送信または受信することを可能にするワイヤレス通信技法である。たとえば、160MHzワイヤレスチャネルのうちの20MHzサブチャネルが占有されていることをワイヤレス通信デバイスが決定する場合、ワイヤレス通信デバイスは、チャネルパンクチャリングを使用して、占有された20MHzサブチャネル上でデータを送信または受信することを回避しながら依然としてワイヤレスチャネルの他の占有されていない140MHz帯域幅を利用することができる。それに応じて、チャネルパンクチャリングは、ワイヤレス通信デバイスが、利用可能なチャネル帯域幅のより多くのチャネル帯域幅を利用することによってスループットを改善または最大化することを可能にする。
【0028】
ワイヤレスチャネルの帯域幅が増加するにつれて、ワイヤレスチャネルの1つまたは複数のサブチャネル上の干渉の尤度も増加する。したがって、新しいWLAN通信プロトコルが帯域幅のより大きい範囲へのアクセスを可能にするので、新しいまたは追加のチャネルパンクチャリングパターンが、利用可能なより広いチャネル帯域幅を効率的に利用するために必要となり得る。より広いチャネル帯域幅はまた、既存のパンクチャリングパターンより小さいパンクチャリング粒度を有する新しいパンクチャリングパターンを規定することによって効率的に利用され得る。たとえば、既存のパンクチャリングパターンが、320MHz周波数帯域幅のうちのいくつかの40MHzまたは80MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し得る一方で、320MHz周波数帯域幅のうちのいくつかの20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを同様に示す新しいパンクチャリングパターンが規定され得る。
【0029】
これらの新しいまたは追加のパンクチャリングパターンは、パンクチャリングパターンのセットのどのパンクチャリングパターンがワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用されるかを示すために使用されるビットマップの数とサイズの両方を増加し得る。比較的小さいパンクチャリングパターンのセットを規定する1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたワイヤレス通信デバイスは、比較的大きいパンクチャリングパターンのセットを規定する別のワイヤレス通信プロトコルリリースに関連するビットマップを復号することはできない。その上、ワイヤレス通信デバイスは、他のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された新しいまたは追加のパンクチャリングパターンに気付いていない。
【0030】
本開示の態様は、パンクチャリングパターンの異なる数または構成を規定する異なるワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたワイヤレス通信デバイス間の互換性を確実にするために、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するワイヤレス通信デバイスは、別のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを決定または導出することができるべきであることを認識する。いくつかの実装形態では、STAなどのワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信し得、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定され、STAは、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され、(STAが第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されていないためなどで)第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。STAは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のパンクチャリングパターンを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから選択し得る。STAは、第2のパンクチャリングパターンを使用して、ワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信し得る。
【0031】
いくつかの他の実装形態では、APなどのワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された第1のパンクチャリングパターンを選択し得る。APは、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定し得る。第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在に応答して、APは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のパンクチャリングパターンを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから選択し得る。APは、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースではなく第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに送信し得るか、またはSTAから受信し得る。
【0032】
以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するために、本開示で説明する主題の特定の実装形態が実施され得る。1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたワイヤレス通信デバイスが、別のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンの表示に基づいてワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用するためのパンクチャリングパターンを決定または導出することができるメカニズムを提供することによって、本開示の態様は、パンクチャリングパターンの異なる数または構成を規定する異なるワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたワイヤレス通信デバイス間の互換性を確実にし得る。
【0033】
図1は、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100のブロック図を示す。いくつかの態様によれば、ワイヤレス通信ネットワーク100は、Wi-Fiネットワークなどのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の一例であり得る(以下ではWLAN100と呼ばれる)。たとえば、WLAN100は、IEEE 802.11ワイヤレス通信プロトコル規格群(さらなる改正に加えて、限定はされないが、802.11ah、802.11ad、802.11ay、802.11ax、802.11az、802.11ba、802.11be、および802.11bfを含む、IEEE 802.11-2016仕様またはそれらの改正により定義されるものなど)のうちの少なくとも1つを実装するネットワークであり得る。WLAN100は、アクセスポイント(AP)102および複数の局(STA)104などの多数のワイヤレス通信デバイスを含んでもよい。ただ1つのAP102が示されているが、WLANネットワーク100は、複数のAP102も含み得る。
【0034】
STA104の各々は、考えられる例の中でも、移動局(MS)、モバイルデバイス、モバイルハンドセット、ワイヤレスハンドセット、アクセス端末(AT)、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、または加入者ユニットと呼ばれることもある。STA104は、考えられる例の中でも、モバイルフォン、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(たとえば、特に、TV、コンピュータモニタ、ナビゲーションシステム)、音楽または他のオーディオもしくはステレオデバイス、リモートコントロールデバイス(「リモート」)、プリンタ、キッチン用器具または他の家庭用器具、キーフォブ(たとえば、パッシブキーレスエントリおよびスタート(PKES)システム用)などの様々なデバイスを表してよい。
【0035】
単一のAP102、およびSTA104の関連付けられたセットは、それぞれのAP102によって管理される基本サービスセット(BSS)と呼ばれることがある。
図1は加えて、WLAN100の基本サービスエリア(BSA)を表し得る、AP102の例示的なカバレージエリア106を示す。BSSは、サービスセット識別子(SSID)によってユーザに対して、ならびに基本サービスセット識別子(BSSID)によって他のデバイスに対して識別されることがあり、BSSIDは、AP102の媒体アクセス制御(MAC)アドレスであり得る。AP102は、AP102のワイヤレス範囲内の任意のSTA104が、AP102と「アソシエート」または再アソシエートして、それぞれの通信リンク108(以下では「Wi-Fiリンク」とも呼ばれる)を確立すること、またはAP102との通信リンク108を維持することを可能にするために、BSSIDを含むビーコンフレーム(「ビーコン」)を周期的にブロードキャストする。たとえば、ビーコンは、それぞれのAP102によって使用されるプライマリチャネルの識別情報、ならびにAP102とのタイミング同期を確立または維持するためのタイミング同期機能を含むことができる。AP102は、それぞれの通信リンク108を介して、WLAN内の様々なSTA104に外部ネットワークへのアクセスを提供し得る。
【0036】
AP102との通信リンク108を確立するために、STA104の各々は、1つまたは複数の周波数帯域(たとえば、2.4GHz、5GHz、6GHz、または60GHzの帯域)の中の周波数チャネル上で、受動的なまたは能動的なスキャン動作(「スキャン」)を実行するように構成される。パッシブスキャンを実行するために、STA104はビーコンを求めてリッスンし、ビーコンはターゲットビーコン送信時間(TBTT)(時間単位(TU)で測定され、ただし、1TUは1024マイクロ秒(μs)に等しくてよい)と呼ばれる周期的な時間間隔でそれぞれのAP102によって送信される。アクティブスキャンを実行するために、STA104は、プローブ要求を生成し、スキャンされるべき各チャネル上でそれらを連続的に送信し、AP102からのプローブ応答を求めてリッスンする。各STA104は、受動的または能動的なスキャンを通じて取得されたスキャン情報に基づいてアソシエートすべきAP102を識別または選択し、選択されたAP102との通信リンク108を確立するために認証およびアソシエーション動作を実行するように構成されてもよい。AP102は、アソシエーション動作の最盛期にアソシエーション識別子(AID)をSTA104に割り当て、AP102はSTA104を追跡するためにAIDを使用する。
【0037】
ワイヤレスネットワークの遍在性が高まった結果として、STA104は、STAの範囲内の多くのBSSのうちの1つを選択するための、または接続された複数のBSSを含む拡張サービスセット(ESS)を一緒に形成する複数のAP102の中から選択するための機会を有してよい。WLAN100に関連付けられた拡張ネットワーク局は、複数のAP102がそのようなESSの中で接続されることを可能にし得る、有線またはワイヤレスの配信システムに接続されてよい。したがって、STA104は、2つ以上のAP102によってカバーされることが可能であり、異なる送信のために異なる時間において異なるAP102に関連付けることができる。追加として、AP102との関連付けの後、STA104はまた、関連付けるべきより好適なAP102を見つけるために、その周辺を周期的にスキャンするように構成され得る。たとえば、そのアソシエートされたAP102に対して動いているSTA104は、より大きい受信信号強度インジケータ(RSSI)または低いトラフィック負荷などのより望ましいネットワーク特性を有する別のAP102を見つけるために、「ローミング」スキャンを実行してもよい。
【0038】
場合によっては、STA104は、AP102、またはSTA104自体以外の他の機器を伴わずに、ネットワークを形成してよい。そのようなネットワークの一例は、アドホックネットワーク(または、ワイヤレスアドホックネットワーク)である。アドホックネットワークは、代替として、メッシュネットワークまたはピアツーピア(P2P)ネットワークと呼ばれることがある。場合によっては、アドホックネットワークは、WLAN100などのより大きいワイヤレスネットワーク内で実施されてよい。そのような実装形態では、STA104は、通信リンク108を使用してAP102を通じて互いに通信することが可能である場合があるが、STA104はまた、直接ワイヤレスリンク110を介して互いに直接通信することもできる。さらに、2つのSTA104は、両方のSTA104が同じAP102とアソシエートされ、それによってサービスされるかどうかにかかわらず、直接通信リンク110を介して通信してもよい。そのようなアドホックシステムでは、STA104のうちの1つまたは複数は、BSSにおいてAP102によって果たされていた役割を引き受けてもよい。そのようなSTA104は、グループオーナ(GO)と呼ばれる場合があり、アドホックネットワーク内の送信を調整してもよい。直接ワイヤレスリンク110の例には、Wi-Fi直接接続、Wi-Fi Tunneled Direct Link Setup (TDLS)リンクを使用することによって確立された接続、および他のP2Pグループ接続がある。
【0039】
AP102およびSTA104は、IEEE 802.11ワイヤレス通信プロトコル規格群(限定はされないが、802.11ah、802.11ad、802.11ay、802.11ax、802.11az、802.11ba、802.11be、および802.11bfを含む、IEEE 802.11-2016仕様またはそれらの改正により定義されるものなど)に従って、機能および通信する(それぞれの通信リンク108を介して)ことができる。これらの規格は、PHYレイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤのためのWLAN無線およびベースバンドプロトコルを規定する。AP102およびSTA104は、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータ単位(PPDU)の形式で、互いとの間でワイヤレス通信(以下で、「Wi-Fi通信」とも呼ばれる)を送信および受信する。WLAN100の中のAP102およびSTA104は、免許不要スペクトルを介してPPDUを送信してもよく、免許不要スペクトルは、2.4GHz帯域、5GHz帯域、60GHz帯域、3.6GHz帯域、および900MHz帯域などの、従来はWi-Fi技術によって使用される周波数帯域を含むスペクトルの一部分であってもよい。本明細書において説明されるAP102およびSTA104のいくつかの実装形態はまた、6GHz帯域などの他の周波数帯域において通信してもよく、これは免許通信と免許不要通信の両方をサポートすることがある。AP102およびSTA104はまた、共有される免許周波数帯域などの他の周波数帯域を介して通信するように構成されてもよく、この場合、複数の事業者が、同じまたは重複する1つまたは複数の周波数帯域において運用を行う免許を有し得る。
【0040】
周波数帯域の各々は、複数のチャネル(それは、本明細書で説明するようにより大きい帯域幅チャネルのサブチャネルとして使用され得る)を含み得る。たとえば、IEEE 802.11n、802.11ac、および802.11ax規格の改正に準拠するPPDUは、各々が複数の20MHzチャネルへと分割される、2.4GHz帯域および5GHz帯域を介して送信され得る。したがって、これらのPPDUは、20MHzの最低の帯域幅を有する物理チャネルを介して送信されるが、チャネル接合を通じてより大きいチャネルを形成することができる。たとえば、PPDUは、複数の20MHzチャネル(それは、サブチャネルと呼ばれ得る)を一緒に結合することによって、40MHz、80MHz、160MHz、または320MHzの帯域幅を有する物理チャネルを介して送信されてもよい。
【0041】
各PPDUは、PHYプリアンブルおよびペイロードをPLCPサービスデータユニット(PSDU)の形式で含む合成構造である。プリアンブル内で提供される情報は、PSDUの中の後続のデータを復号するために受信デバイスによって使用されてもよい。結合されたチャネルを介してPPDUが送信される実例では、プリアンブルフィールドは複製され、複数のコンポーネントチャネルの各々において送信されてもよい。PHYプリアンブルは、第1の部分(または「レガシープリアンブル」)と第2の部分(または「非レガシープリアンブル」)の両方を含んでもよい。第1の部分は、使用の中でも、パケット検出、自動利得制御、およびチャネル推定のために使用されてよい。第1の部分はまた、一般に、レガシーデバイスおよび非レガシーデバイスとの互換性を維持するために使用されてもよい。プリアンブルの第2の部分のフォーマット、そのコーディング、およびそれにおいて提供される情報は、ペイロードを送信するために使用されるべき特定のIEEE 802.11プロトコルに基づく。
【0042】
図2は、APといくつかのSTAとの間のワイヤレス通信に使用可能な例示的なプロトコルデータユニット(PDU)200を示す。たとえば、PDU200はPPDUとして構成され得る。示されるように、PDU200は、PHYプリアンブル201およびPHYペイロード204を含む。たとえば、プリアンブル201は、2つのBPSKシンボルからなり得るレガシーショートトレーニングフィールド(L-STF)206と、2つのBPSKシンボルからなり得るレガシーロングトレーニングフィールド(L-LTF)208と、1つのBPSKシンボルからなり得るレガシー信号フィールド(L-SIG)210とをそれ自体が含む第1の部分202を含み得る。プリアンブル201の第1の部分202は、IEEE 802.11aワイヤレス通信プロトコル規格に従って構成され得る。プリアンブル201はまた、たとえば、IEEE 802.11ac、802.11ax、802.11be、またはそれ以降のワイヤレス通信プロトコル規格などのIEEEワイヤレス通信プロトコルに準拠する、1つまたは複数の非レガシー信号フィールド212を含む第2の部分203を含み得る。
【0043】
L-STF206は、一般に、受信デバイスが、自動利得制御(AGC)と粗いタイミングおよび周波数推定とを実行することを可能にする。L-LTF208は一般に、受信デバイスが細かいタイミングと周波数推定を実行することを可能にし、ワイヤレスチャネルの初期推定を実行することも可能にする。L-SIG210は一般に、PDUの上で送信することを避けるために、受信デバイスがPDUの時間長を決定することおよび決定された時間長を使用することを可能にする。たとえば、L-STF206、L-LTF208、およびL-SIG210は、2位相シフトキーイング(BPSK)変調方式に従って変調されてもよい。ペイロード204は、BPSK変調方式、直交BPSK(Q-BPSK)変調方式、直交振幅変調(QAM)変調方式、または別の適切な変調方式に従って変調されてもよい。ペイロード204は、データフィールド(DATA)214を含むPSDUを含み得、データフィールド(DATA)214は、上位レイヤデータを、たとえば、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)またはアグリゲートMPDU(A-MPDU)の形態で搬送し得る。
【0044】
図2はまた、PDU200の中の例示的なL-SIG210を示す。L-SIG210は、データレートフィールド222、予約済みビット224、長さフィールド226、パリティビット228、およびテールフィールド230を含む。データレートフィールド222はデータレートを示す(データレートフィールド212において示されるデータレートは、ペイロード204において搬送されるデータの実際のデータレートではないことがあることに留意されたい)。長さフィールド226は、たとえば、シンボルまたはバイトの単位でパケットの長さを示す。パリティビット228は、ビットエラーを検出するために使用され得る。テールフィールド230は、デコーダ(たとえば、ビタビデコーダ)の動作を終了するために受信デバイスによって使用され得るテールビットを含む。受信デバイスは、データレートフィールド222および長さフィールド226において示されるデータレートおよび長さを利用して、たとえばマイクロ秒(μs)または他の時間単位の単位でパケットの時間長を決定し得る。
【0045】
図3Aは、APといくつかのSTAとの間のワイヤレス通信に使用可能な別の例示的なPDU300を示す。PDU300は、第1の部分302および第2の部分304を含むPHYプリアンブルを含む。PDU300はさらに、たとえばDATAフィールド322を含むPSDUの形態のプリアンブルの後に、PHYペイロード306を含み得る。プリアンブルの第1の部分302は、L-STF308と、L-LTF310と、L-SIG312とを含む。プリアンブルの第2の部分304およびDATAフィールド322は、それぞれ、IEEE 802.11ワイヤレス通信プロトコル規格に対するIEEE 802.11ac改正に従って、Very High Efficiency (VHT)プリアンブルおよびフレームとしてフォーマットされ得る。第2の部分304は、第1のVHT信号フィールド(VHT-SIG-A)314と、VHTショート訓練フィールド(VHT-ST)316と、いくつかのVHTロング訓練フィールド(VHT-LTF)318と、VHT-SIG-A314とは別に符号化される第2のVHT信号フィールド(VHT-SIG-B)320とを含む。L-STF308、L-LTF310、およびL-SIG312のように、結合チャネルの使用を伴う実例では、VHT-SIG-A314の中の情報は、コンポーネント20MHzサブチャネルの各々の中で複製され、送信されてもよい。
【0046】
VHT-STF316は、MIMO送信内の自動利得制御推定を改善するために使用され得る。VHT-LTF318は、MIMOチャネル推定およびパイロットサブキャリアトラッキングのために使用され得る。プリアンブルは、プリアンブルが送信される各空間ストリームに対して1つのVHT-LTF318を含み得る。VHT-SIG-A314は、PPDUがVHT PPDUであることをVHT適合AP102およびSTA104に示し得る。VHT-SIG-A314は、VHT-SIG-B320を復号するためにSTA104によって使用可能なシグナリング情報と他の情報とを含む。VHT-SIG-A314は、パケットの帯域幅(BW)、時空間ブロックコーディング(STBC)の存在、ユーザごとの時空間ストリームの数NSTS、STAに割り当てられたグループおよびユーザの位置を示すGroup ID、AIDとBSSIDとを組み合わせ得る部分アソシエーション識別子、ショートガードインターバル(GI)表示、畳み込みコーディングまたはLDPCコーディングのいずれが使用されるかを示すシングルユーザ/マルチユーザ(SU/MU)コーディング、変調およびコーディング方式(MCS)、ビームフォーミング行列が送信に適用されたかどうかの表示、巡回冗長検査(CRC)、およびテールを示し得る。VHT-SIG-B320は、MU送信に使用され得、複数のSTA104の各々に対する実際のデータレートおよびMPDUまたはA-MPDUの長さ値、ならびにたとえば、MCSおよびビームフォーミング情報を含む、DATAフィールド322内で受信されたデータを復号するためにSTA104によって使用可能なシグナリング情報を含み得る。
【0047】
図3Bは、APといくつかのSTAとの間のワイヤレス通信に使用可能な別の例示的なPDU350を示す。PDU350は、MU-OFDMAまたはMU-MIMO送信に使用され得る。PDU350は、第1の部分352および第2の部分354を含むPHYプリアンブルを含む。PDU350はさらに、たとえばDATAフィールド374を含むPSDUの形態のプリアンブルの後に、PHYペイロード356を含み得る。第1の部分352は、L-STF358、L-LTF360、およびL-SIG362を含む。プリアンブルの第2の部分354およびDATAフィールド374は、それぞれ、IEEE 802.11ワイヤレス通信プロトコル規格に対するIEEE 802.11axの改正に従って、High Efficiency (HE)WLANプリアンブルおよびフレームとしてフォーマットされ得る。第2の部分354は、反復レガシー信号フィールド(RL-SIG)364、第1のHE信号フィールド(HE-SIG-A)366、HE-SIG-A366とは別に符号化された第2のHE信号フィールド(HE-SIG-B)368、HEショート訓練フィールド(HE-STF)370、およびいくつかのHEロング訓練フィールド(HE-LTF)372を含む。L-STF358、L-LTF360、およびL-SIG362のように、RL-SIG364およびHE-SIG-A366の中の情報は、接合されたチャネルの使用を伴う事例ではコンポーネント20MHzサブチャネルの各々において複製され送信され得る。対照的に、HE-SIG-B368は、各20MHzサブチャネルに対して特有であり得、特定のSTA104を対象にし得る。
【0048】
RL-SIG364は、PPDUがHE PPDUであることをHE適合STA104に示し得る。AP102は、HE-SIG-A366を使用して、複数のSTA104を特定し、APがそれらの複数のSTA104のためのULリソースまたはDLリソースをスケジューリングしたことを複数のSTA104に知らせ得る。HE-SIG-A366は、AP102によってサービスされる各HE適合STA104によって復号され得る。HE-SIG-A366は、関連するHE-SIG-B368を復号するために各々の特定されたSTA104によって使用可能な情報を含む。たとえば、HE-SIG-A366は、様々な可能性の中でもとりわけ、HE-SIG-B368の位置および長さ、利用可能なチャネル帯域幅、ならびに変調およびコーディング方式(MCS)を含む、フレームフォーマットを示し得る。HE-SIG-A366はまた、特定されたいくつかのSTA104以外のSTA104によって使用可能なHE WLANシグナリング情報を含み得る。
【0049】
HE-SIG-B368は、たとえばユーザごとのMCS値およびユーザごとのRU割振り情報などの、STA固有のスケジューリング情報を搬送し得る。DL MU-OFDMAの文脈では、そのような情報は、関連するデータフィールドの中の対応するRUをそれぞれのSTA104が特定して復号することを可能にする。各HE-SIG-B368は、共通のフィールドおよび少なくとも1つのSTA固有の(「ユーザ固有の」)フィールドを含む。共通のフィールドは、様々な可能性の中でもとりわけ、RU分布を複数のSTA104に示し、周波数領域におけるRUの割り当てを示し、どのRUがMU-MIMO送信のために割り振られ、どのRUがMU-OFDMA送信に対応するか、および割振りにおけるユーザの数を示し得る。共通のフィールドは、共通のビット、CRCビット、およびテールビットで符号化され得る。ユーザ固有のフィールドは、特定のSTA104に割り当てられ、特定のRUをスケジューリングし、そのスケジューリングを他のWLANデバイスに示すために使用され得る。各々のユーザ固有のフィールドは、複数のユーザブロックフィールド(この後にパディングが続き得る)を含み得る。各ユーザブロックフィールドは、2つのそれぞれのSTAがDATAフィールド374の中のそれぞれのRUペイロードを復号するための情報を含む、2つのユーザフィールドを含み得る。
【0050】
図4は、AP102といくつかのSTA104との間の通信に使用可能な例示的なPPDU400を示す。本明細書で説明するように、各PPDU400は、PHYプリアンブル402とPSDU404とを含む。各PSDU404は、1つまたは複数のMACプロトコルデータユニット(MPDU)を搬送してもよい。たとえば、各PSDU404は、複数のaggregated MPDU(A-MPDU)サブフレーム406のアグリゲーションを含むA-MPDU408を搬送してもよい。各A-MPDUサブフレーム406は、A-MPDUサブフレーム406のデータ部分(「ペイロード」または「フレーム本体」)を含む、付随するMPDU414より前に、MACデリミタ410とMACヘッダ412とを含んでもよい。MPDU414は、1つまたは複数のMACサービスデータユニット(MSDU)サブフレーム416を搬送してもよい。たとえば、MPDU414は、複数のMSDUサブフレーム416を含むaggregated MSDU(A-MSDU)418を搬送することができる。各MSDUサブフレーム416は、サブフレームヘッダ422がその前にある、対応するMSDU420を格納する。
【0051】
A-MPDUサブフレーム406を再び参照すると、MACヘッダ412は、フレーム本体414内にカプセル化されたデータの特性または属性を定義するかまたは示す情報を格納するいくつかのフィールドを含んでもよい。MACヘッダ412はまた、フレーム本体414内にカプセル化されたデータのためのアドレスを示すいくつかのフィールドを含む。たとえば、MACヘッダ412は、ソースアドレス、送信機アドレス、受信機アドレス、または宛先アドレスの組合せを含み得る。MACヘッダ412は、制御情報を格納するフレーム制御フィールドを含んでもよい。フレーム制御フィールドは、フレームタイプ、たとえば、データフレーム、制御フレーム、または管理フレームを指定する。MACヘッダ412は、ワイヤレス通信デバイスによって送信されるべき最後のPPDUの確認応答(ACK)(たとえば、A-MPDUの場合はブロックACK(BA))の終了まで、PPDUの終了から延びる時間長を示す時間長フィールドをさらに含んでもよい。時間長フィールドを使用すると、示された時間長の間ワイヤレス媒体を確保するように働き、したがってNAVが確立される。各A-MPDUサブフレーム406はまた、誤り検出のためのフレームチェックシーケンス(FCS)フィールド424を含んでもよい。たとえば、FCSフィールド424は巡回冗長検査(CRC)を含んでもよい。
【0052】
本明細書で説明するように、AP102およびSTA104は、マルチユーザ(MU)通信、すなわち、1つのデバイスから複数のデバイスの各々への同時送信(たとえば、AP102から対応するSTA104への複数の同時ダウンリンク(DL)通信)、または複数のデバイスから単一のデバイスへの同時送信(たとえば、対応するSTA104からAP102への複数の同時アップリンク(UL)送信)をサポートすることができる。MU送信をサポートするために、AP102およびSTA104は、マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)技法と、マルチユーザ直交周波数分割多元接続(MU-OFDMA)技法とを利用してもよい。
【0053】
MU-OFDMA方式では、ワイヤレスチャネルの利用可能な周波数スペクトルは、各々がいくつかの異なる周波数サブキャリア(「トーン」)を含む複数のリソースユニット(RU)に分割されてもよい。異なるRUは、特定の時間に異なるSTA104にAP102によって割り振られてもよく、または割り当てられてもよい。RUのサイズおよび分布は、RU割振りと呼ばれる場合がある。いくつかの実装形態では、RUは2MHzの間隔で割り振られる場合があるので、最小のRUは、24個のデータトーンおよび2個のパイロットトーンからなる26個のトーンを含む場合がある。結果として、20MHzのチャネルでは、(一部のトーンは他の目的のために確保されるので)(2MHz、26トーンのRUなどの)最大で9個のRUが割り振られる場合がある。同様に、160MHzのチャネルでは、最大で74個のRUが割り振られる場合がある。より大きい52トーン、106トーン、242トーン、484トーン、および996トーンのRUも割り振られる場合がある。たとえば、隣接するRU間の干渉を減らすために、レシーバのDCオフセットを減らすために、および送信中心周波数の漏洩を回避するために、隣接するRUは、(DCサブキャリアなどの)ヌルサブキャリアによって分離されてもよい。
【0054】
UL MU送信の場合、AP102は、複数のSTA104からAP102へのUL MU-OFDMA送信またはUL MU-MIMO送信を開始して同期するために、トリガフレームを送信することができる。したがって、そのようなトリガフレームは、複数のSTA104が時間的に同時にAP102にULトラフィックを送信することを可能にする場合がある。トリガフレームは、それぞれのアソシエーション識別子(AID)を介して1つまたは複数のSTA104をアドレス指定してもよく、AP102にULトラフィックを送信するために使用され得る1つまたは複数のRUを各AID(およびしたがって各STA104)に割り当ててもよい。APはまた、スケジューリングされていないSTA104が競合し得る1つまたは複数のランダムアクセス(RA)RUを指定し得る。
【0055】
複数のアンテナを含むAPおよびSTAは、様々なダイバーシティ方式をサポートし得る。たとえば、空間ダイバーシティは、送信のロバスト性を高めるために送信デバイスまたは受信デバイスの一方または両方によって使用され得る。たとえば、送信ダイバーシティ方式を実装するために、送信デバイスは、2つ以上のアンテナを介して同じデータを重複して送信し得る。複数のアンテナを含むAPおよびSTAはまた、時空間ブロックコーディング(STBC)をサポートし得る。STBCを用いて、送信デバイスはまた、正しいデータを復号する尤度を高めるためにデータの様々な受信されたバージョンを活用するために、いくつかのアンテナにわたってデータストリームの複数のコピーを送信する。より具体的には、送信されるデータストリームは、複数のブロック内で符号化され、複数のブロックは、間隔を開けて配置されたアンテナの間で時間にわたって分配される。一般に、STBCは、送信アンテナの数NTxが空間ストリームの数NSSを超えるときに使用され得る(本明細書で説明される)。NSS個の空間ストリームは、NSTS個の時空ストリームにマッピングされ得、時空ストリームは、NTx個の送信チェーンにマッピングされる。
【0056】
複数のアンテナを含むAPおよびSTAはまた、空間多重化をサポートし得、空間多重化は、スペクトル効率および結果として得られる送信のスループットを高めるために使用され得る。空間多重化を実装するために、送信デバイスは、データストリームをNSS個の別々の独立した空間ストリームに分割する。空間ストリームは、別々に符号化され、複数のNTx個の送信アンテナを介して並列に送信される。送信デバイスがNTx個の送信アンテナを含み、受信デバイスがNRx個の受信アンテナを含む場合、送信デバイスが受信デバイスに同時に送信することができる空間ストリームの最大数NSSは、NTxおよびNRxの小さい方によって制限される。いくつかの実装形態では、AP102およびSTA104は、送信ダイバーシティと空間多重化の両方を実装することが可能であり得る。たとえば、空間ストリームの数NSSが送信アンテナの数NTxより小さい例では、空間ストリームは、送信ダイバーシティを達成するために空間拡張行列によって多重化され得る。
【0057】
複数のアンテナを含むAPおよびSTAはまた、ビームフォーミングをサポートし得る。ビームフォーミングは、ターゲット受信機の方向に送信のエネルギーを集中することを指す。ビームフォーミングは、単一ユーザの文脈において、たとえば信号対雑音比(SNR)を改善するため、ならびにマルチユーザ(MU)の文脈において、たとえばMU多入力多出力(MIMO)(MU-MIMO)送信(空間分割多元接続(SDMA)とも呼ばれる)を可能にするための両方に使用され得る。ビームフォーミングを実行するために、ビームフォーマーと呼ばれる送信デバイスが、複数のアンテナの各々から信号を送信する。ビームフォーマーは、ビームフォーミーと呼ばれる対象受信機の方に向かう特定の方向に沿って信号が積極的に増大するように、異なるアンテナから送信される信号間の振幅および位相シフトを構成する。ビームフォーマーが振幅および位相シフトを構成する方式は、ビームフォーマーがビームフォーミーと通信することを意図するワイヤレスチャネルに関連するチャネル状態情報(CSI)に依存する。
【0058】
ビームフォーミングに必要なCSIを取得するために、ビームフォーマーは、ビームフォーミーとともにチャネルサウンディング手順を実行し得る。たとえば、ビームフォーマーは、1つまたは複数のサウンディング信号を(たとえば、ヌルデータパケット(NDP)の形で)ビームフォーミーに送信し得る。ビームフォーミーは、送信アンテナのすべてに対応するNTx×NRx個のサブチャネルの各々に対して測定を実行し、サウンディング信号に基づいてアンテナペアを受信し得る。ビームフォーミーは、チャネル測定に基づいてフィードバック行列を生成し、一般的に、フィードバックをビームフォーマーに送信する前にフィードバック行列を圧縮する。ビームフォーマーは、フィードバックに基づいてビームフォーミーに対するプリコーディング(または、「ステアリング」)行列を生成し、ステアリング行列を使用してデータストリームをプリコードし、ビームフォーミーへの後続の送信に対する振幅および位相シフトを構成し得る。
【0059】
本明細書で説明するように、送信デバイスは、ダイバーシティ方式の使用をサポートし得る。ビームフォーミングを実行するとき、送信ビームフォーミングアレイ利得は、NSSに対するNTxの比に対数比例する。そのため、利得を増加するためにビームフォーミングを実行するとき、送信アンテナの数NTxを増加することが、他の制約内で一般に望ましい。送信アンテナの数を増加することによってより正確に送信を方向付けることも可能である。これは、ユーザ間干渉を低減することが特に重要であるMU送信の文脈において特に有利である。
【0060】
図5は、例示的なワイヤレス通信デバイス500のブロック図を示す。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス500は、
図1を参照しながら上記で説明されたSTA104のうちの1つなどのSTAにおいて使用するためのデバイスの一例であり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス500は、
図1を参照しながら上で説明されたAP102などのAPにおいて使用するためのデバイスの一例であり得る。ワイヤレス通信デバイス500は、(たとえば、ワイヤレスパケットの形式で)ワイヤレス通信を送信すること(または送信のために出力すること)および受信することが可能である。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは、IEEE802.11-2016仕様、または限定はしないが、802.11ah、802.11ad、802.11ay、802.11ax、802.11az、802.11ba、および802.11beを含む、それらの改訂によって定義されたものなどの、IEEE802.11規格に準拠するPPDUおよびMPDUの形式でパケットを送信および受信するように構成され得る。
【0061】
ワイヤレス通信デバイス500は、チップ、システムオンチップ(SoC)、チップセット、1つまたは複数のモデム502、たとえばWi-Fi(IEEE 802.11準拠)モデムを含むパッケージまたはデバイスであってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のモデム502(集合的に「モデム502」)は加えて、WWANモデム(たとえば、3GPP 4G LTEまたは5G準拠モデム)を含む。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス500は、1つまたは複数の無線機504(まとめて「無線機504」)も含む。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス506はさらに、1つまたは複数のプロセッサ、処理ブロックまたは処理要素506(集合的に「プロセッサ506」)、および1つまたは複数のメモリブロックまたは要素508(集合的に「メモリ508」)を含む。
【0062】
モデム502は、たとえば、候補の中でも特に、特定用途向け集積回路(ASIC)などのインテリジェントハードウェアブロックまたはデバイスを含み得る。モデム502は、一般に、PHYレイヤを実装するように構成される。たとえば、モデム502は、ワイヤレス媒体を介した送信のために、パケットを変調し、変調されたパケットを無線機504に出力するように構成される。モデム502は同様に、無線機504によって受信される変調されたパケットを取得し、パケットを復調して復調されたパケットを提供するように構成される。変調器および復調器に加えて、モデム502は、デジタル信号処理(DSP)回路構成、自動利得制御(AGC)、コーダ、デコーダ、マルチプレクサ、およびデマルチプレクサをさらに含んでよい。たとえば、送信モードにある間、プロセッサ506から取得されたデータはコーダに提供され、コーダは符号化されたビットを提供するためにデータを符号化する。次いで、符号化されたビットは、(選択されたMCSを使用して)変調コンスタレーションの中の点にマッピングされて変調されたシンボルを提供する。次いで、変調されたシンボルは、NSS個の数の空間ストリームまたはNSTS個の数の時空間ストリームにマッピングされ得る。次いで、それぞれの空間ストリームまたは時空間ストリームの中の変調されたシンボルは、多重化され、逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックを介して変換され、続いて、Txウィンドウ処理およびフィルタ処理のためにDSP回路に提供され得る。次いで、デジタル信号は、デジタルアナログ変換器(DAC)に提供され得る。次いで、得られたアナログ信号は、周波数アップコンバータに、最終的には、無線機504に提供され得る。ビームフォーミングを伴う実装形態では、それぞれの空間ストリームの中の変調されたシンボルは、IFFTブロックへの提供に先立ってステアリング行列を介してプリコーディングされる。
【0063】
受信モードにある間、無線機504から受信されたデジタル信号はDSP回路に提供され、DSP回路は、たとえば、信号の存在を検出し、初期タイミングおよび周波数オフセットを推定することによって、受信された信号を獲得するように構成される。DSP回路はさらに、たとえば、チャネル(狭帯域)フィルタリング、(I/Q不均衡を補正することなどの)アナログ障害調整を使用して、および狭帯域信号を最終的に取得するためにデジタル利得を適用して、デジタル信号をデジタル的に調整するように構成される。次いで、DSP回路の出力はAGCに供給され得、AGCは、たとえば、適切な利得を決定するために、1つまたは複数の受信されたトレーニングフィールドにおいてデジタル信号から抽出された情報を使用するように構成される。DSP回路の出力はまた、復調器と結合され、復調器は、信号から変調されたシンボルを抽出し、たとえば、各空間ストリームの中の各サブキャリアのビット位置ごとの対数尤度比(LLR)を計算するように構成される。復調器はデコーダと結合され、デコーダは、LLRを処理して復号されたビットを提供するように構成され得る。次いで、空間ストリームのすべてからの復号されたビットは、多重化解除のためにデマルチプレクサに供給される。次いで、多重化解除されたビットは、スクランブル解除され、処理、評価、または解釈のためにMACレイヤ(プロセッサ506)に提供され得る。
【0064】
無線機504は、一般に、1つまたは複数のトランシーバへと組み合わせられてもよい少なくとも1つの無線周波数(RF)トランスミッタ(または「トランスミッタチェーン」)と、少なくとも1つのRFレシーバ(または「レシーバチェーン」)とを含む。たとえば、RFトランスミッタおよびRFレシーバは、それぞれ、少なくとも1つの電力増幅器(PA)と少なくとも1つの低雑音増幅器(LNA)とを含む様々なDSP回路を含んでもよい。RFトランスミッタおよびRFレシーバは、次に1つまたは複数のアンテナに結合されてもよい。たとえば、いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス500は、(各々が対応する送信チェーンを有する)複数の送信アンテナおよび(各々が対応する受信チェーンを有する)複数の受信アンテナを含み、またはそれらと結合され得る。モデム502から出力されたシンボルは無線機504に提供され、次いで、無線機504は結合されたアンテナを介してシンボルを送信する。同様に、アンテナを介して受信されたシンボルは無線機504によって取得され、次いで、無線機504はシンボルをモデム502に提供する。
【0065】
プロセッサ506は、たとえば、処理コア、処理ブロック、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書において説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せなどのインテリジェントハードウェアブロックまたはデバイスを含み得る。プロセッサ506は、無線機504およびモデム502を通じて受信された情報を処理し、ワイヤレス媒体を介した送信のためにモデム502および無線機504を通じて出力されるべき情報を処理する。たとえば、プロセッサ506は、MPDU、フレーム、またはパケットの生成および送信に関する様々な動作を実行するように構成された、制御プレーンおよびMACレイヤを実装し得る。MACレイヤは、動作または技法の中でも、フレームのコーディングおよび復号、空間多重化、時空間ブロックコーディング(STBC)、ビームフォーミング、ならびにOFDMAリソース割振りを実行するかまたは容易にするように構成される。いくつかの実装形態では、プロセッサ506は、一般に、上記で説明した様々な動作をモデムに実行させるようにモデム502を制御し得る。
【0066】
メモリ508は、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM)またはそれらの組合せなどの有形記憶媒体を含み得る。メモリ508はまた、プロセッサ506によって実行されたとき、MPDU、フレーム、またはパケットの生成、送信、受信、および解釈を含む、ワイヤレス通信のための本明細書で説明する様々な動作をプロセッサに実行させる命令を含む、非一時的プロセッサまたはコンピュータ実行可能ソフトウェア(SW)コードを記憶することができる。たとえば、本明細書で開示する構成要素の様々な機能、または本明細書で開示する方法、動作、プロセス、もしくはアルゴリズムの様々なブロックもしくはステップは、1つまたは複数のコンピュータプログラムの1つまたは複数のモジュールとして実装され得る。
【0067】
図6Aは、例示的なAP602のブロック図を示す。たとえば、AP602は、
図1を参照しながら説明されたAP102の例示的な実装形態であり得る。AP602は、ワイヤレス通信デバイス(WCD)610を含む。たとえば、ワイヤレス通信デバイス610は、
図5を参照して説明されたワイヤレス通信デバイス500の例示的な実装形態であり得る。AP602はまた、ワイヤレス通信を送信および受信するために、ワイヤレス通信デバイス610と結合された複数のアンテナ620を含む。いくつかの実装形態では、AP602は、ワイヤレス通信デバイス610と結合されたアプリケーションプロセッサ630と、アプリケーションプロセッサ630と結合されたメモリ640とをさらに含む。AP602は、インターネットを含む外部ネットワークへのアクセスを得るためにAP602がコアネットワークまたはバックホールネットワークと通信することを可能にする、少なくとも1つの外部ネットワークインターフェース650をさらに含む。たとえば、外部ネットワークインターフェース650は、有線(たとえば、イーサネット)ネットワークインターフェースと(WWANインターフェースなどの)ワイヤレスネットワークインターフェースの一方または両方を含んでもよい。前述のコンポーネントの1つは、コンポーネントの他の1つと直接、または少なくとも1つのバスを介して間接的に通信することができる。AP602は、ワイヤレス通信デバイス610と、アプリケーションプロセッサ630と、メモリ640と、アンテナ620の少なくとも一部分と、外部ネットワークインターフェース650とを包含するハウジングをさらに含む。
【0068】
図6Bは、例示的なSTA604のブロック図を示す。たとえば、STA604は、
図1を参照しながら説明されたSTA104の例示的な実装形態であり得る。STA604は、ワイヤレス通信デバイス615を含む。たとえば、ワイヤレス通信デバイス615は、
図5を参照して説明されたワイヤレス通信デバイス500の例示的な実装形態であり得る。STA604はまた、ワイヤレス通信を送信および受信するために、ワイヤレス通信デバイス615と結合された1つまたは複数のアンテナ625を含む。STA604は、ワイヤレス通信デバイス615と結合されたアプリケーションプロセッサ635と、アプリケーションプロセッサ635と結合されたメモリ645とをさらに含む。いくつかの実装形態では、STA604は、(タッチスクリーンまたはキーパッドなどの)ユーザインターフェース(UI)655と、タッチスクリーンディスプレイを形成するようにUI655と統合され得るディスプレイ665とをさらに含む。いくつかの実装形態では、STA604は、たとえば、1つまたは複数の慣性センサ、加速度計、温度センサ、圧力センサ、または高度センサなどの1つまたは複数のセンサ675をさらに含んでもよい。前述のコンポーネントの1つは、コンポーネントの他の1つと直接、または少なくとも1つのバスを介して間接的に通信することができる。STA604は、ワイヤレス通信デバイス615と、アプリケーションプロセッサ635と、メモリ645と、アンテナ625の少なくとも一部分と、UI655と、ディスプレイ665とを包含するハウジングをさらに含む。
【0069】
図7は、80MHz帯域幅上のOFDMA送信に使用可能な例示的なトーンマップ700を示す。いくつかの例では、トーンマップ700は、IEEE802.11ワイヤレス通信規格に対するIEEE802.11axの改正によって規定され得る。80MHz帯域幅は、RUのサイズに基づいて異なる数のRUに分割され得る。示すように、トーンマップ700は6つのトーンプランを含み、第1のトーンプラン721は各々が26個のトーン(「RU26」)に及ぶ36個のRUを含み、第2のトーンプラン722は各々が52個のトーン(「RU52」)に及ぶ18個のRUを含み、第3のトーンプラン723は各々が106個のトーン(「RU106」)に及ぶ9個のRUを含み、第4のトーンプラン724は各々が242個のトーン(「RU242」)に及ぶ4個のRUを含み、第5のトーンプラン725は484個のトーン(「RU484」)に及ぶ2個のRUを含み、第6のトーンプラン726は996個のトーン(「RU996」)に及ぶ1個のRUを含む。各RU26は24個のデータサブキャリアと2個のパイロットサブキャリアとを含み、各RU52は48個のデータサブキャリアと4個のパイロットサブキャリアとを含み、各RU106は102個のデータサブキャリアと4個のパイロットサブキャリアとを含み、各RU242は234個のデータサブキャリアと8個のパイロットサブキャリアとを含み、各RU484は468個のデータサブキャリアと16個のパイロットサブキャリアとを含み、RU996は980個のデータサブキャリアと16個のパイロットサブキャリアとを含む。
【0070】
トーンプラン721~726の各々は、下位の40MHz部701と上位の40MHz部702とに分割され得る。トーンプラン721~725の各々の下位の40MHz部701および上位の40MHz部702は、23個のDCトーンによって分離され、トーンプラン726の下位の40MHz部701および上位の40MHz部702は、5個のDCトーンによって分離され得る。加えて、トーンプラン721~725の各々の下位の40MHz部701は、5個のヌルサブキャリアによって分離された第1および第2の20MHz部に分割され、トーンプラン721~725の各々の上位の40MHz部702は、5個のヌルサブキャリアによって分離された第3および第4の20MHz部に分割され得る。
【0071】
上記で説明したように、チャネルパンクチャリングは、ワイヤレス通信デバイスが、ワイヤレスチャネルのいくつかの部分の上でワイヤレス通信を送信または受信しながら、ワイヤレスチャネルの他の部分をワイヤレス通信の送信または受信から排除することを可能にする。ワイヤレス通信デバイス(APまたはSTAなど)は、1つまたは複数のサブチャネルを占有する現行のシステムとの干渉を回避するために、ワイヤレスチャネルの1つまたは複数のサブチャネルをパンクチャし得る。たとえば、160MHzワイヤレスチャネルのうちの20MHzサブチャネルが現行のシステムによって占有されていることをAPが決定する場合、APは、現行のシステムに関連する干渉を回避しながら依然としてワイヤレスチャネルの他のパンクチャされていない140MHz帯域幅を利用するために20MHzサブチャネルをパンクチャし得る。パンクチャリングパターンは、160MHzワイヤレスチャネルのうちのパンクチャされた20MHzサブチャネルとパンクチャされていない140MHzサブチャネルとを指定または表示するために使用され得る。いくつかの実装形態では、パンクチャリングパターンは、複数のビットを含むビットマップを使用して表されてもよく、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネルの複数のサブチャネルのうちの対応するサブチャネルがパンクチャされているか(または、パンクチャされていないか)を示す。そのようなビットマップは、ワイヤレスチャネルのうちのどのサブチャネルがパンクチャされているかを示すように本明細書で説明されるが、いくつかの他の実装形態では、本明細書で説明されるビットマップは、周波数帯域幅の対応するRUまたはRUのグループがパンクチャされているか(または、パンクチャされていないか)を示し得る。
【0072】
1つのワイヤレス通信プロトコルリリースは、ワイヤレスチャネルの80MHz帯域幅、160MHz帯域幅、320MHz帯域幅と、ワイヤレスチャネルの20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、または320MHzの隣接する帯域幅とのパンクチャリングに使用可能な44個のパンクチャリングパターンのセットを規定する。パンクチャリングパターンのセットは、80MHz帯域幅のうちの異なる20MHzのパンクチャされたサブチャネルを示す4個のパンクチャリングパターンを含み得、160MHz帯域幅のうちの異なる20MHzのパンクチャされたサブチャネルを示す8個のパンクチャリングパターンを含み得、160MHz帯域幅のうちの異なる40MHzのパンクチャされたサブチャネルを示す4個のパンクチャリングパターンを含み得、320MHz帯域幅のうちの異なる40MHzのパンクチャされたサブチャネルを示す8個のパンクチャリングパターンを含み得、320MHz帯域幅のうちの異なる80MHzのパンクチャされたサブチャネルを示す4個のパンクチャリングパターンを含み得、320MHz帯域幅のうちの異なる80+40MHzのパンクチャされたサブチャネルを示す12個のパンクチャリングパターンを含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11ワイヤレス通信規格に対するIEEE802.11beの改正(または、より早い改正)の第1のリリース(リリース1)であり得る。
【0073】
いくつかの実装形態では、4ビットまたは8ビットのビットマップが、ワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのうちのどれ(存在する場合)がチャネルパンクチャリングに使用されるかどうかを示すために使用され得る。たとえば、
図8Aは、20MHz帯域幅、40MHz帯域幅および80MHz帯域幅に対する様々なパンクチャリングパターンを示すために使用され得る4ビットのビットマップ800の異なる構成を示す。本明細書出使用されるように、「x」のビット値は対応するサブチャネルがパンクチャされていることを示し、「1」のビット値は対応するサブチャネルがパンクチャされていないことを示す。たとえば、[1111]として示されるインデックス0を有するビットマップ800は、隣接する20MHzまたは40MHz帯域幅を示す。[1111]として示されるインデックス1を有するビットマップ800は、80MHz周波数帯域幅はいずれもパンクチャされていないことを示す。[x111]として示されるインデックス2を有するビットマップ800は、80MHz帯域幅のうちの第1の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[1x11]として示されるインデックス3を有するビットマップ800は、80MHz帯域幅のうちの第2の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[11x1]として示されるインデックス4を有するビットマップ800は、80MHz帯域幅のうちの第3の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[111x]として示されるインデックス5を有するビットマップ800は、80MHz帯域幅のうちの第4の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示す。
【0074】
図8Bは、160MHz帯域幅に対する様々なパンクチャリングパターンを示すために使用され得る8ビットのビットマップ810の異なる構成を示す。[11111111]として示されるインデックス0を有するビットマップ810は、160MHz帯域幅のサブチャネルはいずれもパンクチャされていないことを示す。ビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの異なる20MHzサブチャネルをパンクチャする対応するパンクチャリングパターンを示す8個の追加のインデックス値1~8を有することができる。たとえば、[x1111111]として示されるインデックス1を有するビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの第1の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[1x111111]として示されるインデックス2を有するビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの第2の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[11x11111]として示されるインデックス3を有するビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの第3の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、以下同様。
【0075】
ビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの異なる40MHzサブチャネルをパンクチャする対応するパンクチャリングパターンを示す4個の追加のインデックス値9~12を有することができ、ビットマップ810のそれぞれの構成の中の隣接する「x」ビットの存在は、160MHz帯域幅のうちの隣接する20MHzサブチャネルがパンクチャされていること(それにより、隣接する40MHzのパンクチャされたサブチャネルをもたらすこと)を示す。たとえば、[xx111111]として示されるインデックス9を有するビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの第1および第2の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[11xx1111]として示されるインデックス10を有するビットマップ810は、160MHz帯域幅のうちの第3および第4の20MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、以下同様。
【0076】
図8Cは、320MHz帯域幅に対する様々なパンクチャリングパターンを示すために使用され得る8ビットのビットマップ820の異なる構成を示す。[11111111]として示されるインデックス0を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のサブチャネルはいずれもパンクチャされていないことを示す。ビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの異なる40MHzサブチャネルをパンクチャする対応するパンクチャリングパターンを示す8個の追加のインデックス値1~8を有することができる。たとえば、[x1111111]として示されるインデックス1を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第1の40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[1x111111]として示されるインデックス2を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第2の40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[11x11111]として示されるインデックス3を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第3の40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、以下同様。
【0077】
ビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの異なる80MHzサブチャネルをパンクチャする対応するパンクチャリングパターンを示す4個の追加のインデックス値9~12を有することができる。たとえば、[xx111111]として示されるインデックス9を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第1および第2の40MHzサブチャネルがパンクチャされていること(それにより、隣接する80MHzのパンクチャされているサブチャネルをもたらすこと)を示し、[11xx1111]として示されるインデックス10を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第3および第4の40MHzサブチャネルがパンクチャされていること(それにより、隣接する80MHzのパンクチャされているサブチャネルをもたらすこと)を示し、以下同様。
【0078】
ビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの異なる80+40MHzサブチャネルをパンクチャする対応するパンクチャリングパターンを示す12個の追加のインデックス値13~24を有することができ、ビットマップ820のそれぞれの構成の中の隣接しない「x」ビットの存在は、320MHz帯域幅のうちの隣接しない40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示す。たとえば、[xxx11111]として示されるインデックス13を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第1、第2および第3の40MHzサブチャネルがパンクチャされていること(それにより、隣接する120MHzのパンクチャされたサブチャネルをもたらすこと)を示し、[xx1x1111]として示されるインデックス14を有するビットマップ820は、320MHz帯域幅のうちの第1、第2および第4の40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[x11111xx]として示されるインデックス19を有するビットマップは、320MHz帯域幅のうちの第1、第7および第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、[1x1111xx]として示されるインデックス20を有するビットマップは、320MHz帯域幅のうちの第2、第7および第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされていることを示し、以下同様。
【0079】
説明したように、新しいWLAN通信プロトコルが帯域幅のより大きい範囲へのアクセスを可能にするので、新しいまたは追加のチャネルパンクチャリングパターンが、より広いチャネル帯域幅を効率的に利用するために必要となり得る。より広いチャネル帯域幅はまた、既存のパンクチャリングパターンより小さいパンクチャリング粒度を有する新しいパンクチャリングパターンを規定することによって効率的に利用され得る。たとえば、既存のパンクチャリングパターンが、320MHz周波数帯域幅のうちのいくつかの40MHzまたは80MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し得る一方で、320MHz周波数帯域幅のうちのいくつかの20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを同様に示す新しいパンクチャリングパターンが規定され得る。
【0080】
これらの新しいまたは追加のパンクチャリングパターンは、ワイヤレス通信デバイスに利用可能な異なるパンクチャリングパターンの数を増加し得、次にワイヤレス通信デバイスは、パンクチャリングパターンのセットのどのパンクチャリングパターンがチャネルパンクチャリングに使用されるかを示すために使用されるビットマップの数とサイズの両方を示し得る。比較的小さいパンクチャリングパターンのセットを規定する1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたワイヤレス通信デバイスは、比較的大きいパンクチャリングパターンのセットを規定する別のワイヤレス通信プロトコルリリースに関連するより大きいビットマップを復号することはできない。その上、ワイヤレス通信デバイスは、他のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された新しいまたは追加のパンクチャリングパターンに気付いていない。
【0081】
パンクチャリングパターンの異なる数または構成を規定する異なるワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたワイヤレス通信デバイス間の互換性を確実にするために、本開示の態様は、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するワイヤレス通信デバイスが、別のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを決定または導出することができるメカニズムを提供する。
【0082】
図9は、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って80MHz周波数帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット900を示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット900は、IEEE802.11beの改正のリリース1によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット900は、
図8Aのビットマップ1~4のそれぞれに対応するビットマップインデックス1~4を有する4個のパンクチャリングパターンを含む。4個のパンクチャリングパターンの各々は、パンクチャされる80MHz周波数帯域幅のうちの異なる20MHzサブチャネルを示す。たとえば、ビットマップインデックス1を有する第1のパンクチャリングパターンは、第1の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス2を有する第2のパンクチャリングパターンは、第2の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス3を有する第3のパンクチャリングパターンは、第3の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス4を有する第4のパンクチャリングパターンは、第4の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。
【0083】
図10Aは、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って160MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1000Aを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1000Aは、IEEE802.11beの改正のリリース1によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1000Aは、
図8Bのビットマップ1~8のそれぞれに対応するビットマップインデックス1~8を有する8個のパンクチャリングパターンを含む。8個のパンクチャリングパターンの各々は、パンクチャされる160MHz周波数帯域幅のうちの異なる20MHzサブチャネルを示す。たとえば、ビットマップインデックス1を有する第1のパンクチャリングパターンは、第1の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス2を有する第2のパンクチャリングパターンは、第2の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス3を有する第3のパンクチャリングパターンは、第3の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、以下同様、ここでビットマップインデックス8を有する第8のパンクチャリングパターンは、第8の20MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。
【0084】
図10Bは、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って160MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1000Bを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1000Bは、IEEE802.11beの改正のリリース1によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1000Bは、
図8Bのビットマップ9~12のそれぞれに対応するビットマップインデックス9~12を有する4個のパンクチャリングパターンを含む。4個のパンクチャリングパターンの各々は、パンクチャされる160MHz周波数帯域幅のうちの異なる40MHzサブチャネルを示す。たとえば、ビットマップインデックス9を有する第1のパンクチャリングパターンは、第1の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス10を有する第2のパンクチャリングパターンは、第2の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス11を有する第3のパンクチャリングパターンは、第3の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス12を有する第4のパンクチャリングパターンは、第4の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。
【0085】
図11Aは、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1100Aを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1100Aは、IEEE802.11be改正のリリース1によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1100Aは、
図8Cのビットマップ1~8のそれぞれに対応するビットマップインデックス1~8を有する8個のパンクチャリングパターンを含む。8個のパンクチャリングパターンの各々は、パンクチャされる320MHz周波数帯域幅のうちの異なる40MHzサブチャネルを示す。たとえば、ビットマップインデックス1を有する第1のパンクチャリングパターンは、第1の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス2を有する第2のパンクチャリングパターンは、第2の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス3を有する第3のパンクチャリングパターンは、第3の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、以下同様、ここでビットマップインデックス8を有する第8のパンクチャリングパターンは、第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。
【0086】
図11Bは、別のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1100Bを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1100Bは、IEEE802.11beの改正の第2のリリース(リリース2)によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1100Bは、パンクチャされる320MHz周波数帯域幅のうちの異なる40MHzサブチャネルを示すビットマップインデックス1~8を有する8個のパンクチャリングパターンを含む。ビットマップインデックス3~8を有する6個のパンクチャリングパターンは、ビットマップインデックス3~8をそれぞれ有する
図11Aの6個の対応するパンクチャリングパターンと同じである。
【0087】
しかしながら、ビットマップインデックス1および2をそれぞれ有する
図11Bの第1および第2のパンクチャリングパターンは、
図11Aの第1および第2のパンクチャリングパターンのそれぞれと同じではない。たとえば、
図11Bの第1のパンクチャリングパターンは、
図11Aの第1のパンクチャリングパターンに含まれないパンクチャされていない20MHzサブチャネル1101を含み、
図11Bの第2のパンクチャリングパターンは、
図11Aの第2のパンクチャリングパターンに含まれないパンクチャされていない20MHzサブチャネル1102を含む。そのため、
図11Bの第1および第2のパンクチャリングパターンの各々は、
図11Aの第1および第2のパンクチャリングパターンと比較すると、追加の20MHzの使用可能な周波数帯域幅を提供し得る。これらの追加のパンクチャされていない20MHzサブチャネルを
図11Bの第1および第2のパンクチャリングパターンに含めることはまた、より小さいパンクチャリング粒度を提供する。すなわち、
図11Aのパンクチャリングパターンが40MHzのパンクチャされたサブチャネルだけを指定する一方で、
図11Bの第1および第2のパンクチャリングパターンは、20MHzのパンクチャされたサブチャネルと40MHzのパンクチャされたサブチャネルとを指定する。
【0088】
いくつかの実装形態では、16ビットのビットマップが、
図11Bのパンクチャリングパターン1100Bを表すために使用され得る。いくつかの例では、16ビットのビットマップの各ビットは、320MHz周波数帯域幅のうちの対応する20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し得る。対照的に、
図11Aのパンクチャリングパターン1100Aは、
図8Cの8ビットのビットマップ820によって表され得、8ビットの各々は、320MHz周波数帯域幅の対応する40MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示す。このようにして、パンクチャリングパターンのセット1100Bを表すために16ビットのビットマップを使用することは、
図8Cの8ビットのビットマップ820より小さいパンクチャリング粒度を提供し得る。
【0089】
図12Aは、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1200Aを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1200Aは、IEEE802.11beの改正のリリース1によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1200Aは、
図8Cのビットマップ9~12のそれぞれに対応するビットマップインデックス9~12を有する4個のパンクチャリングパターンを含む。4個のパンクチャリングパターンの各々は、パンクチャされる320MHz周波数帯域幅のうちの異なる80MHzサブチャネルを示す。たとえば、ビットマップインデックス9を有する第1のパンクチャリングパターンは、第1の80MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス10を有する第2のパンクチャリングパターンは、第2の80MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス11を有する第3のパンクチャリングパターンは、第3の80MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス12を有する第4のパンクチャリングパターンは、第4の80MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。
【0090】
図12Bは、別のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1200Bを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1200Bは、IEEE802.11beの改正のリリース2によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1200Bは、パンクチャされる320MHz周波数帯域幅のうちの異なる80MHzサブチャネルを示すビットマップインデックス9~12を有する4個のパンクチャリングパターンを含む。ビットマップインデックス10~12を有する3個のパンクチャリングパターンは、ビットマップインデックス10~12をそれぞれ有する
図12Aの3個の対応するパンクチャリングパターンと同じである。
【0091】
しかしながら、ビットマップインデックス9を有する
図12Bの第1のパンクチャリングパターンは、
図12Aの対応する第1のパンクチャリングパターンと同じではない。たとえば、
図12Bの第1のパンクチャリングパターンは、
図12Aの第1のパンクチャリングパターンに含まれない2個のパンクチャされていない20MHzサブチャネル1201および1202を含む。そのため、
図12Bの第1のパンクチャリングパターンは、
図12Aの第1のパンクチャリングパターンと比較すると、追加の40MHzの使用可能な周波数帯域幅を提供し得る。これらの追加のパンクチャされていない20MHzサブチャネルを
図12Bの第1のパンクチャリングパターンに含めることはまた、より小さいパンクチャリング粒度を提供する。すなわち、
図12Aのパンクチャリングパターンが80MHzのパンクチャされたサブチャネルだけを指定する一方で、
図12Bの第1のパンクチャリングパターンは、2個の隣接する20MHzのパンクチャされたサブチャネルを指定する。
【0092】
いくつかの実装形態では、16ビットのビットマップが、
図12Bのパンクチャリングパターン1200Bを表すために使用され得る。いくつかの例では、16ビットのビットマップの各ビットは、320MHz周波数帯域幅のうちの対応する20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し得る。対照的に、
図12Aのパンクチャリングパターン1200Aは、
図8Cの8ビットのビットマップ820によって表され、8ビットの各々は、320MHz周波数帯域幅の対応する40MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示す。このようにして、パンクチャリングパターンのセット1200Bを表すために16ビットのビットマップを使用することは、
図8Cの8ビットのビットマップ820より小さいパンクチャリング粒度を提供し得る。
【0093】
図13Aは、1つのワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1300Aを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1300Aは、IEEE802.11beの改正のリリース1によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1300Aは、
図8Cのビットマップ13~24のそれぞれに対応するビットマップインデックス13~24を有する12個のパンクチャリングパターンを含む。12個のパンクチャリングパターンの各々は、パンクチャされる320MHz周波数帯域幅のうちの異なる80+40MHzサブチャネルを示す。たとえば、ビットマップインデックス13を有する第1のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第1、第2および第3の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス14を有する第2のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第1、第2および第4の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス15を有する第3のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第1、第2および第5の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、以下同様、ここでビットマップインデックス18を有する第6のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第1、第2および第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。
【0094】
さらに、ビットマップインデックス19を有する第7のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第1、第7および第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、ビットマップインデックス20を有する第8のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第2、第7および第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示し、以下同様、ここでビットマップインデックス24を有する第12のパンクチャリングパターンは、320MHz周波数帯域幅のうちの第6、第7および第8の40MHzサブチャネルがパンクチャされることを示す。第1および第2の40MHzサブチャネルは、第1の80MHzサブチャネルと総称され得ること、および第7および第8の40MHzサブチャネルは、最後の80MHzサブチャネルと総称され得ることに留意されたい。
【0095】
図13Bは、別のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って320MHz帯域幅上でワイヤレス送信に使用可能な例示的なパンクチャリングパターンのセット1300Bを示す。いくつかの例では、パンクチャリングパターンのセット1300Bは、IEEE802.11beの改正のリリース2によって規定され得る。パンクチャリングパターンのセット1300Bは、パンクチャされる320MHz周波数帯域幅のうちの異なる80+40MHzサブチャネルを示すビットマップインデックス13~24を有する12個のパンクチャリングパターンを含む。ビットマップインデックス13~16を有する4個のパンクチャリングパターンは、ビットマップインデックス13~16をそれぞれ有する
図13Aの4個の対応するパンクチャリングパターンと同じである。
【0096】
しかしながら、ビットマップインデックス17~24を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、インデックス17~24をそれぞれ有する
図13Aの対応するパンクチャリングパターンと同じではない。たとえば、インデックス19を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンに含まれないパンクチャされていない20MHzサブチャネル1301を含む。そのため、インデックス19を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンと比較すると、追加の20MHzの使用可能な周波数帯域幅を提供し得る。この追加の20MHzのパンクチャされていないサブチャネルを
図13Bのパンクチャリングパターンに含めることはまた、説明されたように、より小さいパンクチャリング粒度を提供する。
【0097】
インデックス20を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンに含まれない3個のパンクチャされていない20MHzサブチャネル1311~1313を含む。そのため、インデックス20を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンと比較すると、追加の60MHzの使用可能な周波数帯域幅を提供し得る。ビットマップインデックス17、21、22および23をそれぞれ有する
図13Bのパンクチャリングパターンはまた、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンに含まれない3個のパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み、したがって、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンと比較すると、追加の60MHzの使用可能な周波数帯域幅も提供し得る。これらの3個の追加の20MHzのパンクチャされていないサブチャネルを
図13Bのパンクチャリングパターンに含めることはまた、より小さいパンクチャリング粒度を提供する。すなわち、
図13Aのパンクチャリングパターンが40MHzおよび80MHzのパンクチャされたサブチャネルを指定する一方で、
図13Bのそれぞれのインデックス17、20、21、22および23を有するパンクチャリングパターンは、20MHzのパンクチャされたサブチャネル、40MHzのパンクチャされたサブチャネル、および80MHzのパンクチャされたサブチャネルを指定する。
【0098】
インデックス18を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンに含まれない2個のパンクチャされていない20MHzサブチャネル1371~1372を含む。同様に、ビットマップインデックス24を有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンに含まれない2個のパンクチャされていない20MHzサブチャネル1351~1352を含む。そのため、インデックス18および24をそれぞれ有する
図13Bのパンクチャリングパターンは、
図13Aの対応するパンクチャリングパターンと比較すると、追加の40MHzの使用可能な周波数帯域幅を提供し得る。これらの2個の追加の20MHzのパンクチャされていないサブチャネルを
図13Bのパンクチャリングパターンに含めることはまた、説明されたように、より小さいパンクチャリング粒度を提供する。
【0099】
いくつかの実装形態では、
図8A、
図8Bおよび
図8Cのビットマップ810、820および830は、パンクチャリングパターンのセットのどのパンクチャリングパターンがワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用されるかを示すために16ビットのビットマップを使用するワイヤレス通信プロトコルリリースとの互換性を提供するために16ビットのビットマップとして構成され得る。たとえば、同じく
図8Cを参照すると、[x1111111]に等しい8ビットのビットマップ830は、[xx11111111111111]に等しい16ビットのビットマップとして構成され得、8ビットのビットマップ830内の各ビットは、160MHz周波数帯域幅のうちの対応する40MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し、対応する16ビットのビットマップ内の各ビットは、160MHz周波数帯域幅のうちのそれぞれの20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示す。別の例の場合、[xx111111]に等しい8ビットのビットマップ830は、[xxxx111111111111]に等しい16ビットのビットマップとして構成され得、8ビットのビットマップ830内の各ビットは、160MHz周波数帯域幅のうちの対応する40MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し、対応する16ビットのビットマップ内の各ビットは、160MHz周波数帯域幅のうちのそれぞれの20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示す。別の例の場合、[xx1111x1]に等しい8ビットのビットマップ830は、[xxxx11111111xx11]に等しい16ビットのビットマップとして構成され得、8ビットのビットマップ830内の各ビットは、160MHz周波数帯域幅のうちの対応する40MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示し、対応する16ビットのビットマップ内の各ビットは、160MHz周波数帯域幅のうちのそれぞれの20MHzサブチャネルがパンクチャされるかどうかを示す。
【0100】
図13Cは、いくつかの実装形態による、
図11A、
図12Aおよび
図13Aそれぞれのパンクチャリングパターン1100A、1200Aおよび1300Aを示す16ビットのビットマップ1350の異なる構成を示す。たとえば、[xx11111111111111]として示されるインデックス1を有するビットマップ1350は、
図11Aのインデックス1を有するパンクチャリングパターン1100Aを示し、[xxxx111111111111]として示されるインデックス9を有するビットマップは、
図12Aのインデックス1を有するパンクチャリングパターン1200Aを示し、以下同様。別の例の場合、[xxxxxx1111111111]として示されるインデックス13を有するビットマップは、
図13Bのインデックス13を有するパンクチャリングパターン1300Bを示し、[xxxx11xx11111111]として示されるインデックス14を有するビットマップは、
図13Bのインデックス14を有するパンクチャリングパターン1300Bを示し、[xxxx1111xx111111]として示されるインデックス15を有するビットマップは、
図13Bのインデックス15を有するパンクチャリングパターン1300Bを示し、以下同様。
【0101】
図13Dは、いくつかの実装形態による、
図11B、
図12Bおよび
図13Bそれぞれのパンクチャリングパターンを示す16ビットのビットマップ1360の異なる構成を示す。たとえば、[1x11111111111111]として示されるインデックス1を有するビットマップ1360は、
図11Bのインデックス1を有するパンクチャリングパターン1100Bを示し、[1xx1111111111111]として示されるインデックス9を有するビットマップは、
図12Bのインデックス1を有するパンクチャリングパターン1200Bを示し、以下同様。別の例の場合、[xxxxxxx111111111]として示されるインデックス13を有するビットマップは、
図13Bのインデックス13を有するパンクチャリングパターン1300Bを示し、[xxxxx11xx1111111]として示されるインデックス14を有するビットマップは、
図13Bのインデックス14を有するパンクチャリングパターン1300Bを示し、[xxxxx1111xx11111]として示されるインデックス15を有するビットマップは、
図13Bのインデックス15を有するパンクチャリングパターン1300Bを示し、以下同様。
【0102】
図14Aは、チャネルパンクチャリングをサポートする例示的な通信1400のシーケンス図を示す。いくつかの実装形態では、通信1400は、AP1402と1つまたは複数のSTA1404との間で実行され得る(単純化のために1つのSTAだけが
図14Aに示される)。AP1402は、
図1のAP102または
図6AのAP602の例であり得、STA1404は、
図1のSTA104または
図6BのSTA604の例であり得る。他の実装形態では、通信1400は、2つのAP間で実行され得る。いくつかの他の実装形態では、通信1400は、2つのSTA間で実行され得る。
【0103】
AP1402は、ワイヤレスチャネル1405上でデータを送信または受信するためにパンクチャリングパターンのセットのうちの第1のパンクチャリングパターンを選択する。第1のパンクチャリングパターンは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。いくつかの例では、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正のリリース2であり得る。AP1402は、第1のパンクチャリングパターンの表示をワイヤレスチャネル1405上でSTA1404に送信する。表示は、複数のビットを含むビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネル1405の対応するサブチャネルがパンクチャされるか(または、パンクチャされないか)を示す。いくつかの実装形態では、ビットマップは16ビットのビットマップであり得、各ビットは、320MHz周波数帯域幅のうちの20MHzサブチャネルに対応する。いくつかの例では、ビットマップは、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、アクションフレーム、または別の適切なフレームのEHT動作要素内で搬送され得る。いくつかの他の例では、ビットマップは、フレームの別の部分内で搬送され得る。
【0104】
STA1404は、表示を受信し、STA1404が、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されているかどうかを決定する。STA1404が第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されている場合、STA1404は、ビットマップを復号し、第1のパンクチャリングパターンを取得し、1つまたは複数のPPDUを第1のパンクチャリングパターンに従ってワイヤレスチャネル1405上でAP1402に送信する。
【0105】
反対に、STA1404が第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されている場合、STA1404は、ビットマップを復号することができず、第1のパンクチャリングパターンを取得する(STAが、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように具体的に構成されていないような場合)。いくつかの例では、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正のリリース1であり得る。STA1404は、ワイヤレスチャネル1405上でデータを送信または受信するために、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを選択し得る。
【0106】
いくつかの実装形態では、STA1404は、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のパンクチャリングパターンを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから選択する。第2のパンクチャリングパターンはまた、AP1402のプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得、たとえばそれにより、管理フレーム、制御フレーム、およびアクションフレームが、プライマリチャネル上でAP1402とSTA1404との間で交換され得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHzの周波数帯域幅を示し、40MHz帯域幅、80MHz帯域幅、または80+40MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHzの周波数帯域幅を示し、40MHz帯域幅または20MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHz周波数帯域幅を示し、20MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、チャネルパンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅を示す。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、チャネルパンクチャリングのない20MHzの周波数帯域幅を示す。
【0107】
いくつかの実装形態では、STA1404は、AP1402から受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の最も近い一致に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択する。いくつかの例では、STA1404は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットを表す複数の16ビットのビットマップを記憶する。すなわち、
図8Aの4ビットのビットマップ810ならびに
図8Bおよび
図8Cそれぞれの8ビットのビットマップ820および830は、
図13Cを参照しながら上記で説明されたように、16ビットのビットマップに変換され得る。たとえば、APが、16ビットのビットマップ[1x1111111111x111]を搬送する表示を送信し、AP1402のプライマリチャネルが受信されたビットマップ内の第3のビットに対応する場合、STA1404は、受信されたビットマップ[1x1111111111x111]を第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンに対応する記憶されている16ビットのビットマップと比較し得、記憶されている16ビットのビットマップの一部は、
図13Cに示される。この例では、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された複数のパンクチャリングパターンは、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された(および、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されない)STAにデータを送信するためまたはSTAからデータを受信するために使用され得る。たとえば、
図8Aの20MHz帯域幅のパンクチャリングパターンビットマップから導出された記憶されている16ビットのビットマップ[xx1xxxxxxxxxxxxx]および
図8Cの320MHz帯域幅のパンクチャリングパターンビットマップから導出された記憶されている16ビットのビットマップ[xx1111111111xxxx]はともに、受信されたパンクチャリングパターンビットマップと一致し得る。2つの例示的な一致するビットマップの間で、ビットマップ=[xx1111111111xxxx]が、受信された16ビットのビットマップ[1x1111111111x111]と最も近く一致する。一致する16ビットのビットマップ[xx1111111111xxxx]は、インデックス19を有する
図13Aのパンクチャリングパターン1300Aを示す。STA1404は、たとえば、記憶されている一致するパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルは、AP1402によって示されるパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるため、インデックス19を有するパンクチャリングパターン1300Aを使用して、AP1402によって示されるパンクチャリングパターンに適合するようにワイヤレスチャネル1405上でデータを送信または受信し得る。
【0108】
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応するビットマップのうちの2つ以上がAP1402によって提供されたビットマップと一致し、AP1402は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された対応するパンクチャリングパターンのうちの2つ以上がAP1402によって選択された第1のパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含むことを示し得る場合、STA1404は、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む対応するパンクチャリングパターンを選択する。このようにして、STA1404は、パケットがAP1402と交換され得る周波数帯域幅を増加または最大化し得る。
【0109】
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された対応するパンクチャリングパターンのうちの2つ以上が同じ数のパンクチャされていないサブチャネル(たとえば、最も多くのパンクチャされていないサブチャネル)を有する場合、STA1404は、それらの相対周波数に基づいてまたはそれらの相対的ビットマップインデックスに基づいて2つ以上の対応するパンクチャリングパターンのうちの1つを選択し得る。たとえば、いくつかの例では、STA1404は、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含む2つ以上の対応するパンクチャリングパターンのうちのパンクチャリングパターンを選択する。いくつかの他の例では、STA1404は、ワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含む2つ以上の対応するパンクチャリングパターンのうちのパンクチャリングパターンを選択する。このようにして、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上が、第1のパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであり、同じく最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む、パンクチャされていないサブチャネルを含む場合、STAは、それらのそれぞれのパンクチャされていないサブチャネルの相対周波数に基づいて2つ以上の対応するパンクチャリングパターンのうちの1つを選択し得る。たとえば、STAが、320MHzワイヤレスチャネルの上位の40MHz周波数部上のチャネル干渉が320MHzワイヤレスチャネルの下位の40MHz周波数部上のチャネル干渉より小さいことを決定する場合、STAは、たとえば、チャネル干渉によるパケット損失を最小化するために、320MHzワイヤレスチャネルの上位の40MHz周波数部内のパンクチャされていないサブチャネルを含むパンクチャリングパターンを選択し得る。
【0110】
いくつかの他の例では、STA1404は、最高のバイナリインデックスを有するビットマップに関連する2つ以上の対応するパンクチャリングパターンのうちのパンクチャリングパターンを選択するか、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連する2つ以上の対応するパンクチャリングパターンのうちのパンクチャリングパターンを選択する。AP1402(およびAP1402に関連する他のSTA)はまた、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された対応するパンクチャリングパターンのうちのどれがチャネルパンクチャリングに使用されるかを決定するために、このプロセスに従ってもよい。このようにして、AP1402およびAP1402に関連するSTA1404は、明確な表示なしに第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された同じパンクチャリングパターンを選択してもよい。
【0111】
図14Bは、チャネルパンクチャリングをサポートする別の例示的な通信1410のシーケンス図を示す。いくつかの実装形態では、通信1410は、AP1402と1つまたは複数のSTA1404との間で実行され得る(単純化のために1つのSTAだけが
図14Bに示される)。他の実装形態では、通信1410は、2つのAP間で実行され得る。いくつかの他の実装形態では、通信1410は、2つのSTA間で実行され得る。
【0112】
AP1402は、ワイヤレスチャネル1405上でデータを送信または受信するためにパンクチャリングパターンのセットの第1のパンクチャリングパターンを選択する。第1のパンクチャリングパターンは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。いくつかの例では、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正のリリース2であり得る。
【0113】
AP1402は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されない1つまたは複数のSTA(STA1404など)が存在することを決定する。決定に応答して、AP1402は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択する。
図14Aを参照しながら説明したように、選択された第2のパンクチャリングパターンは、AP1402のプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み、たとえばそれにより、管理フレーム、制御フレーム、およびアクションフレームが、プライマリチャネル上でAP1402とSTA1404との間で交換され得る。選択された第2のパンクチャリングパターンはまた、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。
【0114】
いくつかの実装形態では、AP1402は、AP1402から受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づいて第2のパンクチャリングパターンをパンクチャリングパターンのセットから選択する。いくつかの例では、AP1402は、第2パンクチャリングパターンの表示をワイヤレスチャネル1405上でSTA1404に送信し得る。表示は、複数のビットを含むビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネル1405の対応するサブチャネルがパンクチャされるか(または、パンクチャされないか)を示す。
【0115】
いくつかの他の例では、AP1402によって選択された第2のパンクチャリングパターンに適合するためのパンクチャリングパターン候補の数が2以下である場合、表示はシングルビットであり得る。たとえば、APが、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースおよび(ビットマップの左から)第5のビットに対応するプライマリチャネルに基づいて[11xx11111111x111]の16ビットのビットマップを示す場合、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されたSTAは、第2のパンクチャリングパターンに適合するために正確に2つの候補パンクチャリングパターン、[11xx11111111xxxx]および[xxxx11111111xx11]を導出し得る。すなわち、STA1404によって導出されたこれらの2つのパンクチャリングパターンは、それらがプライマリチャネルをパンクチャしないこと、および同じく、第2のワイヤレス通信プロトコルリリース内で規定されたパターンの間で最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含むことにおいて、AP1402によって選択されたパンクチャリングパターン[11xx11111111x111]に適合する。この場合、AP1402は、候補パンクチャリングパターンのうちのどれが第2のパンクチャリングパターンとして選択されたかを明確に示すためにシングルビット使用し得る。ビットマップまたはビットは、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、アクションフレーム、または別の適切なフレームもしくはパケットのEHT動作要素内で搬送され得る。他の例では、ビットマップは、フレームの別の部分の中で搬送され得る。
【0116】
STA1404は、表示を受信し、表示内で提供されるビットマップまたはビットを復号し、ワイヤレスチャネル1405上でデータを送信または受信するためにAP1402によって選択された第2のパンクチャリングパターンを取得する。その後、STA1404およびAP1402は、選択された第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル1405上でPPDUを互いに交換する。
【0117】
いくつかの他の実装形態では、AP1402は、2つのパンクチャリングパターン表示フィールドを含むビーコンフレームまたはアクションフレームを送信し得る。たとえば、いくつかの例では、第1の表示フィールドは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンに対するビットマップを搬送し得、第2の表示フィールドは、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンに対するビットマップを搬送し得る。
【0118】
図15Aは、ワイヤレス通信デバイス間の通信に使用可能な例示的なビーコンフレーム1500を示す。ビーコンフレーム1500は、フレーム制御フィールド1501、時間長フィールド1502、アドレス1フィールド1503、アドレス2フィールド1504、アドレス3フィールド1505、シーケンス制御フィールド1506、HT制御フィールド1507、フレーム本体1508、およびフレーム検査シーケンス(FCS)フィールド1509を含むように示されている。フレーム制御フィールド1501は、プロトコルのバージョン、タイプ、およびサブタイプなど、ビーコンフレーム1500のいくつかのパラメータを示す制御情報を搬送し得る。時間長フィールド1502は、ビーコンフレーム1500の全長を(バイトで)示す情報を搬送し得る。アドレス1フィールド1503、アドレス2フィールド1504、およびアドレス3フィールド1505は、基本サービスセット識別子(BSSID)、ソースアドレス(SA)、宛先アドレス(DA)、送信STAアドレス(TA)、または受信STAアドレス(RA)など、ビーコンフレーム1500の全部または一部に対する個別アドレスもしくはグループアドレスを搬送し得る。シーケンス制御フィールド1506は、ビーコンフレーム1500に対応するシーケンス数、フラグメント数、または両方を示し得る。HT制御フィールド1507は、ビーコンフレーム1500に対する制御情報を含み得る。FCSフィールド1509は、ビーコンフレーム1500の全部または一部を有効にするかまたは解釈するための情報を含み得る。
【0119】
フレーム本体1508は、任意の適切な数のフィールドまたは要素(情報要素など)を含み得る。いくつかの実装形態では、ビーコンフレーム1500は、たとえば、とりわけ、タイムスタンプフィールド、ビーコン間隔フィールド、能力情報フィールド、SSIDフィールド、およびサポートレートフィールドなど、1つまたは複数の必須フィールドを含み得る。ビーコンフレーム1500はまた、たとえば、とりわけ、EHT動作要素、DSSSパラメータ要素、CFパラメータセット要素、トラフィック表示マップ(TIM)要素など、1つまたは複数の情報要素を含み得る。
【0120】
図15Bは、いくつかの実装形態による、ワイヤレス通信に使用可能なEHT動作要素1510を示す。EHT動作要素1510は、要素IDフィールド1511、長さフィールド1512、要素ID拡張フィールド1513、およびEHT動作情報フィールド1514を含み得る。要素IDフィールド1511は、情報要素1510のタイプおよびフォーマットを示す情報を搬送する。長さフィールド1512は、情報要素1510の長さまたはサイズを示す情報を搬送する。要素ID拡張フィールド1513は、情報要素1510のタイプおよびフォーマットを示す追加の情報を搬送する。EHT動作情報フィールド1514は、複数のパンクチャリングパターンのうちのどれがチャネルパンクチャリングに使用されるかを示すビットマップを搬送するために使用され得る。
【0121】
図15Cは、チャネルパンクチャリングとのワイヤレス通信に使用可能な例示的なビットマップ1520を示す。ビットマップ1520は、16のビットB0~B15を含むことを示され、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するための使用を送信または受信するためのチャネルパンクチャリングパターンを示すために使用され得る。いくつかの実装形態では、16のビットB0~B15の各々は、ワイヤレスチャネルの16個のサブチャネルのうちの対応するサブチャネルがパンクチャされるか(またはパンクチャされないか)を示し得る。
【0122】
図16は、いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス1600を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス1600は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス1600は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0123】
いくつかの実装形態では、プロセス1600はブロック1602において開始し、STAが、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信し、第1のパンクチャリングパターンは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。プロセス1600はブロック1604に進み、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択し、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。プロセス1600はブロック1606に進み、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信する。いくつかの実装形態では、STAは、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され得る。いくつかの例では、STAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されず、または第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。いくつかの例では、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正の第2のリリースであり得、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正の第1のリリースであり得る。
【0124】
第2のパンクチャリングパターンは、APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHzの周波数帯域幅、および40MHz帯域幅、80MHz帯域幅または80+40MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHzの周波数帯域幅、および40MHz帯域幅または20MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHzの周波数帯域幅、および20MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、チャネルパンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅を含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、チャネルパンクチャリングのない20MHzの周波数帯域幅を含む。
【0125】
様々な実装形態では、表示は、複数のビットを含むビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが第2のパンクチャリングパターンに基づいてデータを送信または受信するためにパンクチャされるかどうかを示す。いくつかの例では、ビットマップは、ビーコンフレームのEHT動作要素内で受信され得る。いくつかの他の例では、ビットマップは、アクションフレームのEHT動作要素内で受信され得る。いくつかの他の例では、ビットマップは、アソシエーション応答フレームまたはプローブ応答フレームのEHT動作要素内で受信され得る。いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンは、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づいて選択され得る。
【0126】
図17は、いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス1700を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス1700は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス1700は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0127】
いくつかの実装形態では、プロセス1700は、
図16のブロック1604内で第2のパンクチャリングパターンを選択する一例であり得る。たとえば、プロセス1700はブロック1702で開始し、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別する。プロセス1700はブロック1704に進み、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択する。たとえば、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された2つ以上のパンクチャリングパターンが、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含むとして識別される場合、STAは、STAがそれを介してデータを送信または受信し得る最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを有する識別されたパンクチャリングパターンを選択し得る。このようにして、STAは、最も広い送信帯域幅を提供する第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを選択し得、たとえば、ワイヤレスチャネル上のチャネルダイバーシティおよびデータスループットを最大化する。
【0128】
図18は、いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス1800を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス1800は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス1800は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0129】
いくつかの実装形態では、プロセス1800は、
図17のブロック1704内で識別されたパンクチャリングパターンを選択することと併せて実行され得る。たとえば、プロセス1800はブロック1802で開始し、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定する。プロセス1800はブロック1804に進み、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択する。このようにして、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上が、第1のパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであり、同じく、同数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、パンクチャされていないサブチャネルを含む場合、STAは、それらのそれぞれのパンクチャされていないサブチャネルの相対周波数に基づいて2つ以上のパンクチャリングパターンのうちの1つを選択し得る。たとえば、STAが、320MHzワイヤレスチャネルの上位の40MHz周波数部上のチャネル干渉が320MHzワイヤレスチャネルの下位の40MHz周波数部上のチャネル干渉より小さいことを決定する場合、STAは、たとえば、チャネル干渉によるパケット損失を最小化するために、320MHzワイヤレスチャネルの上位の40MHz周波数部内のパンクチャされていないサブチャネルを含むパンクチャリングパターンを選択し得る。
【0130】
図19は、いくつかの実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス1900を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス1900は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス1900は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0131】
いくつかの実装形態では、プロセス1900は、
図17のブロック1704内で識別されたパンクチャリングパターンを選択することと併せて実行され得る。たとえば、プロセス1900はブロック1902で開始し、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップまたは最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定する。プロセス1900はブロック1904に進み、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択する。このようにして、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上が、第1のパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであり、同じく、同数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、パンクチャされていないサブチャネルを含む場合、STAは、それらの相対的ビットマップインデックスに基づいてデータを送信または受信するために、識別されたパンクチャリングパターンのうちの1つを選択し得る。AP(およびAPに関連する他のSTA)はまた、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれがチャネルパンクチャリングに使用されるかを決定するために、このプロセスに従ってもよい。このようにして、APおよびAPに関連するSTAは、明確な表示なしに第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された同じパンクチャリングパターンを選択してもよい。
【0132】
図20は、いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス2000を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス2000は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス2000は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0133】
いくつかの実装形態では、プロセス2000はブロック2002において開始し、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択し、第1のパンクチャリングパターンは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。プロセス2000はブロック2004に進み、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定する。プロセス2000はブロック2006に進み、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定することに応答して、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択し、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。プロセス2000はブロック2008に進み、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに送信するか、またはSTAから受信する。いくつかの実装形態では、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正の第2のリリースであり得、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースは、IEEE802.11beの改正の第1のリリースであり得る。いくつかの例では、STAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されず、または第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを復号することができない。
【0134】
第2のパンクチャリングパターンは、APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含み得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、320MHzの周波数帯域幅、および40MHz帯域幅、80MHz帯域幅または80+40MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、160MHzの周波数帯域幅、および40MHz帯域幅または20MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、80MHzの周波数帯域幅、および20MHz帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネルを含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、チャネルパンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅を含む。いくつかの他の例では、第2のパンクチャリングパターンは、チャネルパンクチャリングのない20MHz周波数帯域幅を含む。
【0135】
様々な実装形態では、表示は、複数のビットを含むビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、周波数帯域幅の対応するサブチャネルが第2のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す。いくつかの例では、ビットマップは、ビーコンフレームのEHT動作要素内で送信され得る。いくつかの他の例では、ビットマップは、アクションフレームのEHT動作要素内で送信され得る。いくつかの他の例では、ビットマップは、アソシエーション応答フレームまたはプローブ応答フレームのEHT動作要素内で送信され得る。いくつかの実装形態では、第2のパンクチャリングパターンは、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づいて選択され得る。
【0136】
図21は、いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス2100を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス2100は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス2100は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0137】
いくつかの実装形態では、プロセス2100は、
図20のプロセス2000の後に実行され得る。たとえば、プロセス2100はブロック2102で開始し、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに第2のパンクチャリングパターンの表示を送信する。いくつかの例では、表示は、ビーコンフレームまたはアクションフレームのEHT動作要素内で搬送されるビットであり得る。
【0138】
図22は、いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス2200を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス2200は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス2200は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0139】
いくつかの実装形態では、プロセス2200は、
図20のブロック2006内で第2のパンクチャリングパターンを選択する一例であり得る。たとえば、プロセス2200はブロック2202で開始し、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別する。プロセス2200はブロック2204に進み、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択する。たとえば、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された2つ以上のパンクチャリングパターンが、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含むとして識別される場合、APは、APがそれを介してデータを送信または受信し得る最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを有する識別されたパンクチャリングパターンを選択し得る。このようにして、APは、最も広い送信帯域幅を提供する第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンを選択し得、たとえば、ワイヤレスチャネル上のチャネルダイバーシティおよびデータスループットを最大化する。
【0140】
図23は、いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス2300を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス2300は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス2300は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0141】
いくつかの実装形態では、プロセス2300は、
図22のブロック2204内で識別されたパンクチャリングパターンを選択することと併せて実行され得る。たとえば、プロセス2300はブロック2302で開始し、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定する。プロセス2300はブロック2304に進み、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択する。このようにして、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上が、第1のパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであり、同じく、同数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、パンクチャされていないサブチャネルを含む場合、STAは、それらのそれぞれのパンクチャされていないサブチャネルの相対周波数に基づいて2つ以上のパンクチャリングパターンのうちの1つを選択し得る。たとえば、STAが、320MHzワイヤレスチャネルの上位の40MHz周波数部上のチャネル干渉が320MHzワイヤレスチャネルの下位の40MHz周波数部上のチャネル干渉より小さいことを決定する場合、STAは、たとえば、チャネル干渉によるパケット損失を最小化するために、320MHzワイヤレスチャネルの上位の40MHz周波数部内のパンクチャされていないサブチャネルを含むパンクチャリングパターンを選択し得る。
【0142】
図24は、いくつかの他の実装形態による、チャネルパンクチャリングをサポートするワイヤレス通信のための例示的なプロセス2400を示すフローチャートを示す。いくつかの実装形態では、プロセス2400は、
図1および
図6Aを参照してそれぞれ上で説明されたAP102または602のうちの1つなどの、APとして動作する、またはAP内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。いくつかの他の実装形態では、プロセス2400は、
図1および
図6Bを参照してそれぞれ上で説明されたSTA104または604のうちの1つなどの、ネットワークノードとして動作する、またはネットワークノード内で動作するワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0143】
いくつかの実装形態では、プロセス2400は、
図22のブロック2204内で識別されたパンクチャリングパターンを選択することと併せて実行され得る。たとえば、プロセス2400はブロック2402で開始し、最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップまたは最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定する。プロセス2400はブロック2404に進み、決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択する。このようにして、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上が、第1のパンクチャリングパターンのパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであり、同じく、同数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、パンクチャされていないサブチャネルを含む場合、STAは、それらの相対的ビットマップインデックスに基づいてデータを送信または受信するために、識別されたパンクチャリングパターンのうちの1つを選択し得る。AP(およびAPに関連する他のSTA)はまた、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれがチャネルパンクチャリングに使用されるかを決定するために、このプロセスに従ってもよい。このようにして、APおよびAPに関連するSTAは、明確な表示なしに第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定された同じパンクチャリングパターンを選択してもよい。
【0144】
図25は、いくつかの実装形態による、例示的なワイヤレス通信デバイス2500のブロック図を示す。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス2500は、
図14Aの通信1400、
図14Bの通信1410、または両方を実行するように構成される。ワイヤレス通信デバイス2500は、
図5を参照して上で説明されたワイヤレス通信デバイス500の例示的な実装形態であり得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイス2500は、チップ、SoC、チップセット、パッケージ、または、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのモデム(たとえば、Wi-Fi(IEEE 802.11)モデムまたはセルラーモデム)を含むデバイスであり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス2500は、
図1および
図6Bをそれぞれ参照しながら説明されたSTA104および604のうちの1つなどのSTAにおいて使用するためのデバイスであり得る。いくつかの他の実装形態では、ワイヤレス通信デバイス2500は、チップ、SoC、チップセット、パッケージもしくはデバイス、ならびに少なくとも1つのアンテナ(アンテナ625など)を含むSTAであり得る。
【0145】
ワイヤレス通信デバイス2500は、受信コンポーネント2510、通信マネージャ2520、および送信コンポーネント2530を含む。通信マネージャ2520は、パンクチャリングパターン復号コンポーネント2522とパンクチャリングパターン選択コンポーネント2524とをさらに含む。コンポーネント2522および2524のうちの1つまたは複数の部分は、ハードウェアまたはファームウェアにおいて少なくとも一部実装され得る。いくつかの実装形態では、コンポーネント2522および2524のうちの少なくともいくつかは、メモリ(メモリ508など)に記憶されるソフトウェアとして少なくとも一部実装される。たとえば、コンポーネント2522および2524のうちの1つまたは複数の部分は、それぞれのコンポーネントの機能または動作を実行するようにプロセッサ(プロセッサ506など)によって実行可能な非一時的命令(または「コード」)として実装され得る。
【0146】
受信コンポーネント2510は、ワイヤレスチャネルを介して、1つまたは複数の他のワイヤレス通信デバイスからRX信号を受信するように構成される。通信マネージャ2520は、1つまたは複数の他のワイヤレス通信デバイスとの通信を制御または管理するように構成される。いくつかの実装形態では、パンクチャリングパターン復号コンポーネント2522は、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信し得る。いくつかの例では、パンクチャリングパターン復号コンポーネント2522は、第1のパンクチャリングパターンが第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されることを決定し得る。パンクチャリングパターン選択コンポーネント2524は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択し得る。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含み得る。送信コンポーネント2530は、1つまたは複数の他のワイヤレス通信デバイスにワイヤレスチャネル上でTX信号を送信するように構成される。いくつかの実装形態では、送信コンポーネント2530は、第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信し得る。
【0147】
図26は、いくつかの他の実装形態による、例示的なワイヤレス通信デバイス2600のブロック図を示す。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス2600は、
図14Aの通信1400、
図14Bの通信1410、または両方を実行するように構成される。ワイヤレス通信デバイス2600は、
図5を参照して上で説明されたワイヤレス通信デバイス500の例示的な実装形態であり得る。たとえば、ワイヤレス通信デバイス2600は、チップ、SoC、チップセット、パッケージ、または、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのモデム(たとえば、Wi-Fi(IEEE 802.11)モデムまたはセルラーモデム)を含むデバイスであり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信デバイス2600は、
図1および
図6Aをそれぞれ参照しながら説明されたAP102および602のうちの1つなどのAPにおいて使用するためのデバイスであり得る。いくつかの他の実装形態では、ワイヤレス通信デバイス2600は、チップ、SoC、チップセット、パッケージもしくはデバイス、ならびに少なくとも1つのアンテナ(アンテナ620など)を含むAPであり得る。
【0148】
ワイヤレス通信デバイス2600は、受信コンポーネント2610、通信マネージャ2620、および送信コンポーネント2630を含む。通信マネージャ2620は、パンクチャリングパターン選択コンポーネント2622と検出コンポーネント2624とをさらに含む。コンポーネント2622および2624のうちの1つまたは複数の部分は、ハードウェアまたはファームウェアにおいて少なくとも一部実装され得る。いくつかの実装形態では、コンポーネント2622および2624のうちの少なくともいくつかは、メモリ(メモリ508など)に記憶されるソフトウェアとして少なくとも一部実装される。たとえば、コンポーネント2622および2624のうちの1つまたは複数の部分は、それぞれのコンポーネントの機能または動作を実行するようにプロセッサ(プロセッサ506など)によって実行可能な非一時的命令(または「コード」)として実装され得る。
【0149】
受信コンポーネント2610は、ワイヤレスチャネルを介して、1つまたは複数の他のワイヤレス通信デバイスからRX信号を受信するように構成される。通信マネージャ2620は、1つまたは複数の他のワイヤレス通信デバイスとの通信を制御または管理するように構成される。いくつかの実装形態では、パンクチャリングパターン選択コンポーネント2622は、ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択し得、第1のパンクチャリングパターンは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される。検出コンポーネント2624は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定するように構成される。いくつかの例では、1つまたは複数のSTAは、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されない。パンクチャリングパターン選択コンポーネント2622は、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定することに応答して、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するように構成される。いくつかの例では、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む。送信コンポーネント2630は、1つまたは複数の他のワイヤレス通信デバイスにワイヤレスチャネル上でTX信号を送信するように構成される。いくつかの実装形態では、送信コンポーネント2630は、第2のパンクチャリングパターンに基づいて1つまたは複数のSTAにワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信し得る。
【0150】
以下の番号付きの条項において、実装例が説明される。
[条項1] ワイヤレス局(STA)によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信するステップであって、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ステップと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するステップであって、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ステップと、
第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信するステップとを含む、方法。
[条項2] STAが、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成され、第1のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成されない、条項1に記載の方法。
[条項3] 第2のパンクチャリングパターンが、
320MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅もしくは80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
160MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅もしくは20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
80MHzの周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
パンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅、または
パンクチャリングのない20MHzの周波数帯域幅を含む、条項1から2の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項4] 第2のパンクチャリングパターンが、アクセスポイント(AP)のプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含む、条項1から3の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項5] 表示が、複数のビットを含むビットマップを含み、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが第1のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す、条項1から4の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項6] ビットマップが、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で受信される、条項5に記載の方法。
[条項7] 第2のパンクチャリングパターンを選択するステップが、
第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む、条項1から6の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項8] 最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するステップと、
決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、条項7に記載の方法。
[条項9] 最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップ、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するステップと、
決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、条項7に記載の方法。
[条項10] 第2のパンクチャリングパターンを選択するステップが、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づく、条項1から9の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項11] ワイヤレスアクセスポイント(AP)によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択するステップであって、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ステップと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のワイヤレス局(STA)の存在を決定するステップと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定することに応答して、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択するステップであって、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ステップと、
第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに送信するステップ、またはSTAから受信するステップとを含む、方法。
[条項12] 第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに第2のパンクチャリングパターンの表示を送信するステップをさらに含む、条項11に記載の方法。
[条項13] 表示が、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で搬送されるビットを含む、条項11から12の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項14] 第2のパンクチャリングパターンが、
320MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅、80MHz周波数帯域幅もしくは80+40MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
160MHzの周波数帯域幅、および40MHz周波数帯域幅もしくは20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
80MHzの周波数帯域幅、および20MHz周波数帯域幅を有するゼロ以上のパンクチャされたサブチャネル、
パンクチャリングのない40MHzの周波数帯域幅、または
パンクチャリングのない20MHzの周波数帯域幅を含む、条項11から13の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項15] 第2のパンクチャリングパターンが、APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含む、条項11から14の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項16] 第2のパンクチャリングパターンを選択するステップが、
第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別するステップと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択するステップとを含む、条項11から15の1つまたは複数の項に記載の方法。
[条項17] 最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定するステップと、
決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、条項16に記載の方法。
[条項18] 最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップ、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定するステップと、
決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択するステップとをさらに含む、条項16に記載の方法。
[条項19] 少なくとも1つのモデムと、
少なくとも1つのモデムと通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムと連携して少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンの表示を受信することであって、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ことと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択することであって、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ことと、
第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを送信または受信することとを行うように構成される、ワイヤレス通信デバイス。
[条項20] 表示が、複数のビットを含むビットマップを含み、ビットマップの各ビットは、ワイヤレスチャネルの対応するサブチャネルが第1のパンクチャリングパターンによってパンクチャされるかどうかを示す、条項19に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項21] ビットマップが、ビーコンフレーム、アソシエーション応答フレーム、プローブ応答フレーム、またはアクションフレームの超高スループット(EHT)動作要素内で送信される、条項19から20の1つまたは複数の項に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項22] プロセッサ可読コードの実行が、第2のパンクチャリングパターンを、
第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別することと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択することとによって選択するように構成される、条項19から21の1つまたは複数の項に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項23] プロセッサ可読コードの実行がさらに、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、ワイヤレスチャネルの比較的高い周波数、またはワイヤレスチャネルの比較的低い周波数に関連するパンクチャされていないサブチャネルを含むかを決定することと、
決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択することとを行うように構成される、条項22に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項24] プロセッサ可読コードの実行がさらに、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンのうちの2つ以上に応答して、2つ以上の識別されたパンクチャリングパターンのうちのどれが、最高のバイナリインデックスを有するビットマップ、または最低のバイナリインデックスを有するビットマップに関連するかを決定することと、
決定に基づいて第2のパンクチャリングパターンを選択することとを行うように構成される、請求項22に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項25] 第2のパンクチャリングパターンの選択が、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づく、条項19から24の1つまたは複数の項に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項26] 少なくとも1つのモデムと、
少なくとも1つのモデムと通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合され、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムと連携して少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
ワイヤレスチャネル上でデータを送信または受信するために使用される第1のパンクチャリングパターンを選択することであって、第1のパンクチャリングパターンは第1のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定される、ことと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のワイヤレス局(STA)の存在を決定することと、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された1つまたは複数のSTAの存在を決定することに応答して、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットから第2のパンクチャリングパターンを選択することであって、第2のパンクチャリングパターンは、第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数の対応するパンクチャされていないサブチャネルのサブセットである1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルを含む、ことと、
第2のパンクチャリングパターンに基づいてワイヤレスチャネル上で1つまたは複数のパケットを、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに送信するかまたはSTAから受信することとを行うように構成される、ワイヤレス通信デバイス。
[条項27] プロセッサ可読コードの実行がさらに、
第2のワイヤレス通信プロトコルリリースに従って動作するように構成された少なくともSTAに第2のパンクチャリングパターンの表示を送信するように構成される、条項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項28] 第2のパンクチャリングパターンが、APのプライマリチャネルに対応するパンクチャされていない20MHzサブチャネルを含む、条項26から27の1つまたは複数の項に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項29] プロセッサ可読コードの実行が、第2のパンクチャリングパターンを、
第1のパンクチャリングパターンの1つまたは複数のパンクチャされていないサブチャネルのサブセットであるパンクチャされていないサブチャネルを含む第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットのパンクチャリングパターンの各々を識別することと、
最も多くのパンクチャされていないサブチャネルを含む識別されたパンクチャリングパターンを第2のパンクチャリングパターンとして選択することとによって選択するように構成される、条項26から28の1つまたは複数の項に記載のワイヤレス通信デバイス。
[条項30] 第2のパンクチャリングパターンの選択が、受信されたビットマップと、第2のワイヤレス通信プロトコルリリースによって規定されたパンクチャリングパターンのセットに対応する1つまたは複数の記憶されたビットマップとの間の一致に基づく、条項26から29の1つまたは複数の項に記載のワイヤレス通信デバイス。
【0151】
本明細書で使用される場合、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」に言及する句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。たとえば、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、aのみ、bのみ、cのみ、aとbの組合せ、aとcの組合せ、bとcの組合せ、およびaとbとcの組合せのという可能性を包含することが意図される。
【0152】
本明細書で開示される実装形態に関して説明される様々な例示的な構成要素、論理、論理ブロック、モジュール、回路、動作、およびアルゴリズムプロセスは、本明細書で開示される構造およびその構造的均等物を含む、電子ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、または、ハードウェア、ファームウェア、もしくはソフトウェアの組合せとして実装され得る。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの互換性は、機能の観点から概略的に説明され、上記で説明された様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびプロセスに示されている。そのような機能がハードウェアにおいて実装されるか、ファームウェアにおいて実装されるか、またはソフトウェアにおいて実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0153】
本開示において説明される実装形態の様々な変更は、当業者には容易に明らかになる場合があり、本明細書において定義される一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本明細書において示されている実装形態に限定されることを意図するものではなく、本開示、本明細書において開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0154】
さらに、別個の実装形態の文脈で本明細書において説明される様々な特徴はまた、単一の実装形態において組み合わせて実装され得る。逆に、単一の実装形態の文脈で説明される様々な特徴はまた、複数の実装形態において別々にまたは任意の適切な部分組合せにおいて実装され得る。したがって、特徴は特定の組合せで働くものとして上で説明され、そのようなものとして最初に特許請求されることさえあるが、場合によっては、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴をその組合せから削除することができ、特許請求される組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形を対象とする場合がある。
【0155】
同様に、動作は特定の順序で図面に示されるが、このことは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序もしくは連続した順序で実行されること、または図示されたすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきでない。さらに、図面は、1つまたは複数の例示的なプロセスをフローチャートまたは流れ図の形式で概略的に図示する場合がある。しかしながら、図示されていない他の動作が、概略的に示されている例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、示された動作のいずれかの前に、その後に、それと同時に、またはそれらの間に、1つまたは複数の追加の動作が実行され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利である場合がある。その上、上で説明された実装形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、説明されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品において一緒に統合され得るか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【符号の説明】
【0156】
100 ワイヤレス通信ネットワーク、WLAN
102 アクセスポイント(AP)
104 局(STA)
106 カバレージエリア
108 通信リンク
110 直接通信リンク、直接ワイヤレスリンク
200 プロトコルデータユニット(PDU)
201 プリアンブル
202 第1の部分
203 第2の部分
204 PHYペイロード、ペイロード
206 レガシーショートトレーニングフィールド(L-STF)
208 レガシーロングトレーニングフィールド(L-LTF)
210 レガシー信号フィールド(L-SIG)
212 非レガシー信号フィールド
214 データフィールド(DATA)
222 データレートフィールド
224 予約済みビット
226 長さフィールド
228 パリティビット
230 テールフィールド
300 PDU
302 第1の部分
304 第2の部分
306 PHYペイロード
308 L-STF
310 L-LTF
312 L-SIG
314 第1のVHT信号フィールド(VHT-SIG-A)
316 VHTショート訓練フィールド(VHT-ST)
318 VHTロング訓練フィールド(VHT-LTF)
320 第2のVHT信号フィールド(VHT-SIG-B)
322 DATAフィールド
350 PDU
352 第1の部分
354 第2の部分
356 PHYペイロード
358 L-STF
360 L-LTF
362 L-SIG
364 反復レガシー信号フィールド(RL-SIG)
366 第1のHE信号フィールド(HE-SIG-A)
368 第2のHE信号フィールド(HE-SIG-B)
370 HEショート訓練フィールド(HE-STF)
372 HEロング訓練フィールド(HE-LTF)
374 DATAフィールド
400 物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータ単位(PPDU)
402 PHYプリアンブル
404 PLCPサービスデータユニット(PSDU)
406 aggregated MPDU(A-MPDU)サブフレーム (MPDU:媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット)
408 A-MPDU
410 MACデリミタ
412 MACヘッダ
414 MPDU
416 MACサービスデータユニット(MSDU)サブフレーム
418 aggregated MSDU(A-MSDU)
420 MSDU
422 サブフレームヘッダ
424 フレームチェックシーケンス(FCS)フィールド
500 ワイヤレス通信デバイス
502 モデム
504 無線機
506 プロセッサ
508 メモリ
602 AP
604 STA
610 ワイヤレス通信デバイス(WCD)
615 ワイヤレス通信デバイス
620 アンテナ
625 アンテナ
630 アプリケーションプロセッサ
635 アプリケーションプロセッサ
640 メモリ
645 メモリ
650 外部ネットワークインターフェース
655 ユーザインターフェース(UI)
665 ディスプレイ
675 センサ
700 トーンマップ
701 下位の40MHz部
702 上位の40MHz部
721 第1のトーンプラン
722 第2のトーンプラン
723 第3のトーンプラン
724 第4のトーンプラン
725 第5のトーンプラン
726 第6のトーンプラン
800 4ビットのビットマップ
810 8ビットのビットマップ
820 8ビットのビットマップ
830 8ビットのビットマップ
900 パンクチャリングパターンのセット
1000A パンクチャリングパターンのセット
1000B パンクチャリングパターンのセット
1100A パンクチャリングパターンのセット
1100B パンクチャリングパターンのセット
1200A パンクチャリングパターンのセット
1200B パンクチャリングパターンのセット
1300A パンクチャリングパターンのセット
1300B パンクチャリングパターンのセット
1350 16ビットのビットマップ
1360 16ビットのビットマップ
1400 通信
1402 AP
1404 STA
1405 ワイヤレスチャネル
1410 通信
1500 ビーコンフレーム
1501 フレーム制御フィールド
1502 時間長フィールド
1503 アドレス1フィールド
1504 アドレス2フィールド
1505 アドレス3フィールド
1506 シーケンス制御フィールド
1507 HT制御フィールド
1508 フレーム本体
1509 フレーム検査シーケンス(FCS)フィールド
1510 超高スループット(EHT)動作要素、情報要素
1511 要素IDフィールド
1512 長さフィールド
1513 要素ID拡張フィールド
1514 EHT動作情報フィールド
1520 ビットマップ
2500 ワイヤレス通信デバイス
2510 受信コンポーネント
2520 通信マネージャ
2522 パンクチャリングパターン復号コンポーネント
2524 パンクチャリングパターン選択コンポーネント
2530 送信コンポーネント
2600 ワイヤレス通信デバイス
2610 受信コンポーネント
2620 通信マネージャ
2622 パンクチャリングパターン選択コンポーネント
2624 検出コンポーネント
2630 送信コンポーネント
【国際調査報告】