(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】インテント発見及びプロセス実行のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/906 20190101AFI20240528BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240528BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240528BHJP
【FI】
G06F16/906
G06Q50/10
G06F3/0481
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572562
(86)(22)【出願日】2022-05-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 US2022030205
(87)【国際公開番号】W WO2022251054
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】511094772
【氏名又は名称】ライブパーソン, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダン、マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ヒギンス、マイケル
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
5L050
【Fターム(参考)】
5B175FA01
5B175FA03
5B175GA01
5B175JA02
5E555AA05
5E555AA09
5E555AA28
5E555BA02
5E555BA82
5E555BA86
5E555BB02
5E555BC17
5E555CB44
5E555DB41
5E555DB56
5E555EA03
5E555EA19
5E555EA27
5E555FA00
5L050CC12
(57)【要約】
開示される実施形態は、ユーザ入力に基づくインテント発見及び発見されたインテントに基づくプロセスの実行のためのフレームワークを提供するインテント処理システムは、インターフェースを介して、異なるインテントに対応する異なるインテントクラスタのグラフィカル表現を提供する。インテントクラスタは、インテントに関連付けられた要求又は問題をサブミットするために使用され得るインテント用語及び/又はフレーズのセットを含む。ユーザが、インターフェースを介してインテントクラスタからインテント用語及び/又はフレーズを選択すると、インテント処理システムは、ユーザの要求又は問題に対処するために実行され得るアクションを識別し得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
インテントクラスタのセットのグラフィカル表現を生成すること、ここにおいて、インテントクラスタは、インテントに関連付けられたインテント用語のセットを含み、前記インテントクラスタのセットは、対応するインテントに従ってインテント用語をクラスタリングするように訓練された機械学習アルゴリズムを使用して生成される、と、
前記インテントクラスタのセットのうちのインテントクラスタから、1つ以上のインテント用語の選択を検出することと、
前記インテントクラスタに関連付けられたインテントに対応する1つ以上のアクションを識別すること、ここにおいて、前記1つ以上のアクションは、前記インテント及び前記1つ以上の選択されたインテント用語に基づいて識別される、と、
前記インテントを実現するための前記1つ以上のアクションの実行を容易にすることと、
を備えるコンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、球形オブジェクトのセットを含み、球形オブジェクトは、インテントクラスタに関連付けられたインテント用語のセットを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記インテントクラスタのセットは、頻繁に検出されるインテントのセットに対応し、前記頻繁に検出されるインテントのセットは、ある時間期間にわたって収集された履歴会話データの評価に基づいて識別される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、インターフェースのストライクゾーンに従って構成される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
1つ以上のインテントに関連付けられた要求におけるスパイクを検出することと、
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現を更新すること、ここにおいて、前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、前記スパイクの検出時にリアルタイムで更新される、と、
を更に備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
製品を販売促進する要求に従って、前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現を更新すること、ここにおいて、前記要求は、前記製品に関連付けられた1つ以上のインテントを指定する、
を更に備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記インテントクラスタのセットに含まれるべきインテントクラスタの数を決定するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズムを使用すること
を更に備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶したメモリと、を備え、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行された結果として、前記システムに、
インテントクラスタのセットのグラフィカル表現を生成すること、ここにおいて、インテントクラスタは、インテントに関連付けられたインテント用語のセットを含み、前記インテントクラスタのセットは、対応するインテントに従ってインテント用語をクラスタリングするように訓練された機械学習アルゴリズムを使用して生成される、と、
前記インテントクラスタのセットのうちのインテントクラスタから、1つ以上のインテント用語の選択を検出することと、
前記インテントクラスタに関連付けられたインテントに対応する1つ以上のアクションを識別すること、ここにおいて、前記1つ以上のアクションは、前記インテント及び前記1つ以上の選択されたインテント用語に基づいて識別される、と、
前記インテントを実現するための前記1つ以上のアクションの実行を容易にすることと、
を行わせる、システム。
【請求項9】
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、球形オブジェクトのセットを含み、球形オブジェクトは、インテントクラスタに関連付けられたインテント用語のセットを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記インテントクラスタのセットは、頻繁に検出されるインテントのセットに対応し、前記頻繁に検出されるインテントのセットは、ある時間期間にわたって収集された履歴会話データの評価に基づいて識別される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、インターフェースのストライクゾーンに従って構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記命令は、前記システムに、
1つ以上のインテントに関連付けられた要求におけるスパイクを検出することと、
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現を更新すること、ここにおいて、前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、前記スパイクの検出時にリアルタイムで更新される、と、
を更に行わせる、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記命令は、前記システムに、
製品を販売促進する要求に従って、前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現を更新すること、ここにおいて、前記要求は、前記製品に関連付けられた1つ以上のインテントを指定する、
を更に行わせる、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記命令は、前記システムに、
前記インテントクラスタのセットに含まれるべきインテントクラスタの数を決定するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズムを使用すること
を更に行わせる、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
実行可能命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能命令は、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行された結果として、前記コンピュータシステムに、
インテントクラスタのセットのグラフィカル表現を生成すること、ここにおいて、インテントクラスタは、インテントに関連付けられたインテント用語のセットを含み、前記インテントクラスタのセットは、対応するインテントに従ってインテント用語をクラスタリングするように訓練された機械学習アルゴリズムを使用して生成される、と、
前記インテントクラスタのセットのうちのインテントクラスタから、1つ以上のインテント用語の選択を検出することと、
前記インテントクラスタに関連付けられたインテントに対応する1つ以上のアクションを識別すること、ここにおいて、前記1つ以上のアクションは、前記インテント及び前記1つ以上の選択されたインテント用語に基づいて識別される、と、
前記インテントを実現するための前記1つ以上のアクションの実行を容易にすることと、
を行わせる、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、球形オブジェクトのセットを含み、球形オブジェクトは、インテントクラスタに関連付けられたインテント用語のセットを含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記インテントクラスタのセットは、頻繁に検出されるインテントのセットに対応し、前記頻繁に検出されるインテントのセットは、ある時間期間にわたって収集された履歴会話データの評価に基づいて識別される、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、インターフェースのストライクゾーンに従って構成される、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記実行可能命令は、前記コンピュータシステムに、
1つ以上のインテントに関連付けられた要求におけるスパイクを検出することと、
前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現を更新すること、ここにおいて、前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現は、前記スパイクの検出時にリアルタイムで更新される、と、
を更に行わせる、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記実行可能命令は、前記コンピュータシステムに、
製品を販売促進する要求に従って、前記インテントクラスタのセットの前記グラフィカル表現を更新すること、ここにおいて、前記要求は、前記製品に関連付けられた1つ以上のインテントを指定する、
を更に行わせる、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記実行可能命令は、前記コンピュータシステムに、
前記インテントクラスタのセットに含まれるべきインテントクラスタの数を決定するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズムを使用すること
を更に行わせる、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本特許出願は、2021年5月24日に出願された米国仮特許出願第63/192,312号の優先権の利益を主張し、その開示は、参照により本明細書に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、一般に、ユーザ入力に基づくインテント発見及び発見されたインテントに基づくプロセスの実行のためのシステム及び方法に関する。より具体的には、入力及びクラスタ選択に基づいてインテントを識別し、識別されたインテントに対してアクション可能な応答を提供するためのフレームワークを展開するための技法が提供される。
【発明の概要】
【0003】
[0003]開示される実施形態は、入力及びクラスタ選択に基づいてインテントを識別し、識別されたインテントに対してアクション可能な応答を提供するためのフレームワークを提供し得る。いくつかの実施形態によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、インテントクラスタのセットのグラフィカル表現を生成することを備える。インテントクラスタは、インテントに関連付けられたインテント用語のセットを含む。インテントクラスタのセットは、対応するインテントに従ってインテント用語をクラスタリングするように訓練された機械学習アルゴリズムを使用して生成される。コンピュータ実装方法は、インテントクラスタのセットのうちのインテントクラスタから、1つ以上のインテント用語の選択を検出することを更に備える。コンピュータ実装方法は、インテントクラスタに関連付けられたインテントに対応する1つ以上のアクションを識別することを更に備える。1つ以上のアクションは、インテント及び1つ以上の選択されたインテント用語に基づいて識別される。コンピュータ実装方法は、インテントを実現する(fulfill)ための1つ以上のアクションの実行を容易にすることを更に備える。
【0004】
[0004]いくつかの実施形態では、インテントクラスタのセットのグラフィカル表現は、球形オブジェクトのセットを含む。更に、球形オブジェクトは、インテントクラスタに関連付けられたインテント用語のセットを含む。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態では、インテントクラスタのセットは、頻繁に検出されるインテントのセットに対応する。頻繁に検出されるインテントのセットは、ある時間期間にわたって収集された履歴会話データの評価(evaluation)に基づいて識別される。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、インテントクラスタのセットのグラフィカル表現は、インターフェースのストライクゾーンに従って構成される。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、コンピュータ実装方法は、1つ以上のインテントに関連付けられた要求におけるスパイクを検出することを更に備える。コンピュータ実装方法は、インテントクラスタのセットのグラフィカル表現を更新することを更に備える。インテントクラスタのセットのグラフィカル表現は、スパイクの検出時にリアルタイムで更新される。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、コンピュータ実装方法は、製品を販売促進する要求に従って、インテントクラスタのセットのグラフィカル表現を更新することを更に備える。要求は、製品に関連付けられた1つ以上のインテントを指定する。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、コンピュータ実装方法は、インテントクラスタのセットに含まれるべきインテントクラスタの数を決定するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズムを使用することを更に備える。
【0010】
[0010]ある実施形態では、システムが、1つ以上のプロセッサと、命令を含むメモリと、を備え、この命令は、1つ以上のプロセッサによって実行された結果として、システムに、本明細書に記載されるプロセスを実行させる。別の実施形態では、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、実行可能命令を記憶し、この実行可能命令は、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行された結果として、コンピュータシステムに、本明細書に記載されるプロセスを実行させる。
【0011】
[0011]本開示の様々な実施形態が、以下に詳細に説明される。具体的な実装形態が説明されるが、これは例示を目的としてのみ行われることを理解されたい。当業者であれば、他の構成要素及び構成が、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく使用され得ることを認識されよう。従って、以下の説明及び図面は、例示的なものであり、限定するものとして解釈されるべきではない。本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。しかしながら、ある特定の事例では、説明を不明瞭にすることを回避するために、周知又は従来の詳細は説明されない。本開示における一実施形態又はある実施形態への参照は、同じ実施形態又は任意の実施形態への参照であり得、このような参照は、実施形態のうちの少なくとも1つを意味する。
【0012】
[0012]「一実施形態」又は「ある実施形態」への参照は、この実施形態と関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書中の様々な箇所における「一実施形態では」というフレーズの出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指しているわけではなく、他の実施形態と相互に排他的な別個の又は代替の実施形態であるわけでもない。更に、いくつかの実施形態によって示され得、他の実施形態によっては示されていないことがある、様々な特徴(features)が説明される。
【0013】
[0013]本明細書で使用される用語は、一般に、本開示のコンテキスト内で、及び各用語が使用される特定のコンテキストにおいて、当該技術分野におけるそれらの通常の意味を有する。代替の文言及び同義語が、本明細書で説明される用語のうちの任意の1つ以上に対して使用され得、また、用語が本明細書で詳述又は説明されているか否かに関して、いかなる特別な重要性も置かれない。場合によっては、ある特定の用語の同義語が提供される。1つ以上の同義語の詳述は、他の同義語の使用を排除しない。本明細書で説明される任意の用語の例を含む、本明細書の任意の箇所での例の使用は、例示的なものに過ぎず、本開示の又は任意の例となる用語の範囲及び意味を更に限定することは意図されていない。同様に、本開示は、本明細書で与えられる様々な実施形態に限定されない。
【0014】
[0014]本開示の範囲を限定することを意図せずに、本開示の実施形態による機器(instruments)、装置、方法、及びそれらの関連する結果の例が以下に与えられる。タイトル又はサブタイトルが、読者の便宜のために例において使用され得るが、これは、決して本開示の範囲を限定すべきではないことに留意されたい。別段に定義されていない限り、本明細書で使用される技術的及び科学的用語は、本開示が関連する当該技術分野の当業者によって一般に理解されている意味を有する。矛盾が生じた場合、定義を含めて本文書が優先されることになる。
【0015】
[0015]本開示の追加の特徴及び利点が、以下の説明に記載されており、部分的にこの説明から明らかになるか、又は本明細書に開示される原理の実践によって習得され得る。本開示の特徴及び利点は、特に添付の特許請求の範囲で指摘されている機器及び組合せによって実現され及び得られ得る。本開示のこれら及び他の特徴は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより十分に明らかとなり、又は本明細書に記載される原理の実践によって習得され得る。
【0016】
[0016]本開示は、添付の図面と併せて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】[0017]
図1は、様々な実施形態が実装され得る環境の例示的な例を示す。
【
図2】[0018]
図2は、少なくとも一実施形態による、ブランド対話プラットフォームのインテント処理システムが、インターフェースを介してインテントクラスタのグラフィカル表現を提供し、これを通じて、アクションがインターフェースを介したインテント用語の顧客選択に基づいて識別され得る環境の例示的な例を示す。
【
図3】[0019]
図3は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システムが、インテント用語の類似性及び使用頻度に基づいて、様々なインテントクラスタを生成及び提示する環境の例示的な例を示す。
【
図4】[0020]
図4は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システムが、最上位のインテントクラスタからのインテント用語の顧客選択に基づいて、最上位のインテントクラスタにフォーカスするようにインターフェースを更新する環境の例示的な例を示す。
【
図5】[0021]
図5は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システムが、インテントクラスタからの特定のインテント用語の顧客選択に基づいて、インテントクラスタからの関連するインテント用語を提示するようにインターフェースを更新する環境の例示的な例を示す。
【
図6】[0022]
図6は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システムが、1つ以上のアクションに関連付けられた1つ以上のインテント用語の選択に基づいて、1つ以上のアクションを実行する環境の例示的な例を示す。
【
図7】[0023]
図7は、少なくとも一実施形態による、インターフェースを介して顧客に提示するために、インテント及びインテント用語間での類似性に基づいて、インテントクラスタを生成するためのプロセスの例示的な例を示す。
【
図8】[0024]
図8は、少なくとも一実施形態による、インターフェースを介して提示されたインテント用語のクラスタからの1つ以上のインテント用語の選択に基づいて、1つ以上のアクションを実行するためのプロセスの例示的な例を示す。
【
図9】[0025]
図9は、様々な実施形態が実装され得る環境の例示的な例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0026]添付の図面では、同様の構成要素及び/又は特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素同士を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちの任意の1つに適用可能である。
【0019】
[0027]次に続く説明は、実施形態(複数可)の好ましい例のみを提供し、本開示の範囲、適用性、又は構成を限定するようには意図されない。むしろ、次に続く実施形態(複数可)の好ましい例の説明は、実施形態の好ましい例を実装することを可能にする説明を当業者に提供する。様々な変更が、添付の特許請求の範囲に記載されるような趣旨及び範囲から逸脱することなく、要素の配置及び機能において行われ得ることが理解される。
【0020】
[0028]
図1は、様々な実施形態が実装され得る環境100の例示的な例を示す。環境100では、特定のブランド又は他のエンティティの顧客108は、問題に対処してもらうための要求をサブミットするために、ブランド対話プラットフォームによって提供されるインターフェース106にアクセスし得る。例えば、顧客108は、ブランドによって提供されるサービスプランに関連付けられた毎月の支払いをサブミットするために、ブランド対話プラットフォームに要求をサブミットし得る。別の例として、顧客108は、ブランドによって顧客108に提供される商品及び/又はサービスに関連するトラブルシューティング情報を取得するために、ブランド対話プラットフォームに要求をサブミットし得る。
【0021】
[0029]ある実施形態では、ブランド対話プラットフォームは、コンピューティングデバイス110(例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、等)を介して顧客108に、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)106を提供し、これを通じて、顧客108は、その要求をサブミットするために、ブランド対話プラットフォームと通信し得る。例えば、顧客108は、特定の問題又はインテントについての要求をブランド対話プラットフォームにサブミットするためのGUI106にアクセスするために、ブランド対話プラットフォームによって提供されるウェブポータル又はサイトにアクセスするために、コンピューティングデバイス110を利用し得る。別の例として、ブランド対話プラットフォームは、コンピューティングデバイス110上にインストールされ得るアプリケーションを提供し得る。このアプリケーションは、顧客108が、通信ネットワーク(例えば、インターネット)上でブランド対話プラットフォームにアクセスすることを可能にし得る。更に、アプリケーションは、本明細書に説明されるように、既知のインテント用語及びフレーズに従ってGUI106を更新するために、ブランド対話プラットフォームと継続的に通信し得る。
【0022】
[0030]ある実施形態では、ブランド対話プラットフォームは、インテント処理システム102を介して、経時的にインテント処理システム102によって対処されるインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズのグラフィカル表現を生成する。インテント処理システム102は、ブランド対話プラットフォームのコンピューティングデバイス上に実装され得るか、又はブランド対話プラットフォームのコンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーション若しくは実行可能コードとして実装され得る。インテント用語及び/又はフレーズのグラフィカル表現は、いくつかの事例では、GUI106を介して操作され得る球形オブジェクトのグラフィカル表現上にマッピングされたワードクラウド104を含み得る。例えば、インテント処理システム102は、ある時間期間(例えば、毎日、毎週、毎月、等)にわたって、ブランドの顧客によって一般的に(commonly)サブミットされるインテントに関連付けられたインテント用語及びインテントフレーズを識別し得る。代替として、インテント処理システム102は、ブランド対話プラットフォームとの以前の対話中に顧客108によってサブミットされた履歴インテント又は問題に関連付けられたインテント用語及びフレーズを識別し得る。例えば、顧客108が、ブランド対話プラットフォームに関連付けられたエージェント116と通信するにつれて、インテント処理システム102は、1つ以上のインテントを識別するために、顧客108とエージェント116との間で交換された任意のメッセージを評価し(assess)得る。インテントの例は、(例えば)トピック、センチメント、複雑さ、及び緊急性を含み得る。トピックは、限定はしないが、主題、製品、サービス、技術的問題、使用に関する質問、苦情、払い戻し請求、又は購入依頼、等を含み得る。インテントは、例えば、(例えば、キーワード、文構造、繰り返された単語、句読文字及び/又は冠詞でない単語を識別することによる)メッセージのセマンティック解析、(例えば、選択された1つ以上のカテゴリを有する)ユーザ入力、及び/又はメッセージ関連の統計値(例えば、タイピング速度及び/又は応答待ち時間)に基づいて決定され得る。
【0023】
[0031]いくつかの実施形態では、メッセージの評価(assessment)は、メッセージのセマンティック解析を実施し、インテントを決定するように構成された、人工知能又は機械学習モデルを使用して実行される。特定のクラスについてのセマンティック意味は、訓練データセット及び機械学習モデルを使用して定義され得る。セマンティック類似性に基づいてこの分類を実行するために、メッセージは、自然言語をベクトル表現に変換する、データで訓練されたエンコーダモデルを使用して符号化され得る。畳み込みニューラルネットワークが、ベクトルを異なるセマンティッククラスに分類するために使用され得る。いくつかの実施形態では、メッセージは、メッセージ中の単語のいずれかが主要語(operative words)に対応するかどうかを決定するために、キーワードマッチングシステムに通される。主要語が検出されなかった場合、メッセージは、主要語を識別するために、人工知能又は機械学習モデルを使用して処理され得る。いくつかの事例では、インテントは、明確にする質問を含み得る会話に顧客を従事させること(engaging)、又は追加の情報を要求することによって、識別され得る。
【0024】
[0032]いくつかの実施形態では、メッセージの評価は、メッセージのセマンティック解析を実施し、インテントを決定するように構成された、人工知能又は機械学習モデルを使用して実行される。特定のクラスについてのセマンティック意味は、訓練データセット及び機械学習モデルを使用して定義され得る。セマンティック類似性に基づいてこの分類を実行するために、メッセージは、自然言語をベクトル表現に変換する、データで訓練されたエンコーダモデルを使用して符号化され得る。畳み込みニューラルネットワークが、ベクトルを異なるセマンティッククラスに分類するために使用され得る。いくつかの実施形態では、メッセージは、メッセージ中の単語のいずれかが主要語に対応するかどうかを決定するために、キーワードマッチングシステムに通される。主要語が検出されなかった場合、メッセージは、主要語を識別するために、人工知能又は機械学習モデルを使用して処理され得る。
【0025】
[0033]ある実施形態では、インテント処理システム102は、ブランドの顧客についての以前に識別されたインテントの分析を実行して、この識別されたインテントがある時間期間にわたって検出された頻度を決定する。例えば、インテント処理システム102は、ブランドの多種多様の(myriad)顧客について、事前に定義された時間期間(例えば、毎日、毎週、毎月、等)にわたって検出されたか、又はさもなければ処理された全てのインテントを集約し、事前に定義された時間期間にわたる各インテントの人気度(popularity)又は頻度を決定するために、集約されたインテントの統計的解析を実行し得る。例えば、特定のインテントについて、インテント処理システム102は、このインテントが、事前に定義された時間期間にわたって検出された回数を決定し得る。この数を使用して、インテント処理システム102は、他のインテントと比較して、このインテントが検出された頻度に対応するパーセンテージを決定し得る。例示的な例として、特定のインテントが、事前に定義された時間期間にわたって20回検出され、この同じ時間期間中に、インテント処理システム102が、合計100回インテント(特定のインテントを含む)を検出した場合、特定のインテントの頻度は、20%であり得る。
【0026】
[0034]ある実施形態では、球形オブジェクトのグラフィカル表現上にマッピングされたワードクラウド104を介して提示されるインテント用語及び/又はフレーズは、事前に定義された時間期間にわたるインテント用語及び/又はフレーズの検出頻度に基づいてサイズ決定される。例えば、事前に定義された時間期間にわたって、インテント処理システム102が頻繁に遭遇した特定のインテント用語又はフレーズは、ワードクラウド104内で大きいフォントを使用して表され得る。代替として、事前に定義された時間期間にわたって、インテント処理システム102がまれに遭遇した特定のインテント用語又はフレーズは、他のより頻繁に検出されたインテント用語及び/又はフレーズのために使用されるフォントと比較して、より小さいフォントを使用して表され得る。これは、顧客108が、顧客108にとって関心の対象となり得、且つ顧客の実際の問題に関連付けられ得る、一般的な(common)インテント用語及び/又はフレーズをより容易に識別することを可能にし得る。球形オブジェクトが、例示を目的として本開示全体を通して広範に使用されるが、ワードクラウド104は、他の3次元オブジェクト(例えば、立方体又は矩形のプリズムオブジェクト、n面の3次元オブジェクト、円筒形オブジェクト、等)のグラフィカル表現上にもマッピングされ得ることに留意されたい。
【0027】
[0035]上述したように、インテント処理システム102は、ある時間期間にわたって、ブランドの顧客によって一般的にサブミットされるインテントに関連付けられた、又はブランド対話プラットフォームとの以前の対話中に顧客108によってサブミットされた履歴インテント若しくは問題に関連付けられた、インテント用語及びフレーズを識別し得る。従って、インテント処理システム102は、ブランドの顧客ベースのインテントに対応するか、又は顧客108自身のインテントに対応するインテント用語及び/又はフレーズの頻度に基づいて、ワードクラウド104を生成し得る。例えば、GUI106と対話する顧客108には、インテント用語及び/又はフレーズが、事前に定義された時間期間にわたって、多種多様の顧客についてインテント処理システム102によって検出された頻度に従ってサイズ決定された、これらの用語及び/又はフレーズに対応するワードクラウド104が提示され得る。代替として、ワードクラウド104は、インテント用語及び/又はフレーズが、事前に定義された時間期間にわたって、顧客108についてインテント処理システム102によって検出された頻度に従ってサイズ決定された、これらの用語及び/又はフレーズに対応し得る。事前に定義された時間期間は、インテントが分析される母集団(例えば、顧客108対顧客のプール、等)に基づいて異なり得ることに留意されたい。
【0028】
[0036]ある実施形態では、インテント処理システム102は、様々なインテントについての異なるインテント用語及び/又はフレーズ間の関係を識別するために、入力として、顧客108及びブランドに関連付けられた他の顧客についての履歴会話データを利用する、機械学習アルゴリズム又は人工知能を実装する。機械学習アルゴリズム又は人工知能は、教師なし訓練技法を使用して訓練され得る。例えば、入力メッセージ及び対応するインテントのデータセットが、異なるインテント又はインテントタイプでの(with)異なるタイプのインテント用語及び/又はフレーズ間の相関を識別するために、クラスタリングアルゴリズムを使用して分析され得る。潜在的なペアリングを識別するために、サンプルメンバ属性及び代表属性(例えば、履歴データ、仮説データ、等)を使用して訓練され得る、例となるクラスタリングアルゴリズムは、k平均クラスタリングアルゴリズム、ファジーc平均(FCM:fuzzy c-means)アルゴリズム、期待値最大化(EM:expectation-maximization)アルゴリズム、階層的クラスタリングアルゴリズム、ノイズを伴うアプリケーションの密度ベースの空間クラスタリング(DBSCAN:density-based spatial clustering of applications with noise)アルゴリズム、及びこれらに類するものを含み得る。入力メッセージ及び対応するインテントのデータセットを使用して生成された、機械学習アルゴリズム又は人工知能の出力に基づいて、インテント処理システム102は、ある特定のインテント用語及び/又はフレーズを、特定のインテントに関連付けられているものとして分類し得る。従って、各既知のインテントは、顧客が対処してもらいたい問題又はインテントを表現するときに、エージェント116及び/又は他のサービス112と交換されるメッセージにおいて、ブランドの顧客によって一般的に使用される、様々なインテント用語及び/又はフレーズに関連付けられ得る。
【0029】
[0037]ある実施形態では、顧客108がインテント処理システム102との会話を開始するためにGUI106にアクセスすると、インテント処理システム102は、(例えば、顧客108又はブランドに関連付けられた顧客のプールのいずれかからの)頻繁に遭遇されるインテントに関連付けられた最も人気のあるインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタに対応するワードクラウド104を提示する。カーソル又は他の対話要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ要素の場合は指、等)を使用して、顧客108は、顧客108が対処してもらうことを希望している問題又はインテントの最初のインジケーション(initial indication)を提供するために、ワードクラウド104からインテント用語及び/又はフレーズを選択し得る。上述したように、ワードクラウド104は、GUI106を介して操作され得る球形オブジェクトのグラフィカル表現上にマッピングされ得る。従って、顧客108は、コンピューティングデバイス110を介して、球形オブジェクトのグラフィカル表現と対話して、ワードクラウド104を回転させ、インターフェース106から所望のインテント用語又はフレーズをより容易に視認及び選択し得る。
【0030】
[0038]ある実施形態では、インテント処理システム102は、インターフェース106を介して、ダイアログフィールド118を提供し、これを通じて、顧客108は、特定の問題又はインテントについてのメッセージ又はクエリ(queries)をインテント処理システム102にサブミットし得る。顧客108がダイアログフィールド118にテキスト文字列を入力した場合、インテント処理システム102は、既知のインテントに関連付けられた任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、このテキスト文字列を評価(evaluate)し得る。例えば、ある実施形態では、インテント処理システム102は、ダイアログフィールド118を介して顧客108によって表現された任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、自然言語処理(NLP)を使用して、新しいテキスト文字列を処理し得る。いくつかの事例では、インテント処理システム102は、顧客108によって表現された任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、ダイアログフィールド118に入力された新しいテキスト文字列において表現された各用語についてキーワード検索を利用し得る。顧客108は、追加の及び/又は代替の通信方法を使用して、メッセージをインテント処理システム102に伝達し得ることに留意されたい。例えば、顧客108は、ブランドに関連付けられたエージェント又は他のサービスによって対処してもらいたい問題又はインテントを表現した音声記録を提供し得る。従って、インテント処理システム102は、インテントに関連付けられた任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、NLP又は他の人工知能を使用して、音声記録を処理し得る。
【0031】
[0039]ある実施形態では、顧客108が、ワードクラウド104からインテント用語又はフレーズを選択すると、インテント処理システム102は、選択されたインテント用語又はフレーズと同じクラスタに属し得るインテント用語及び/又はフレーズの新しいクラスタを提示するように、ワードクラウド104を更新する。例えば、ワードクラウド104から顧客108によって選択されたインテント用語又はフレーズに基づいて、インテント処理システム102は、選択されたインテント用語又はフレーズのクラスタ又は分類を識別するために、クラスタリングアルゴリズム又は他の人工知能にクエリし得る。インテント処理システム102が、選択されたインテント用語又はフレーズが対応するクラスタ又はクラスを識別すると、インテント処理システム102は、このクラスタ又はクラスに対応する他のインテント用語及び/又はフレーズを識別し得る。インテント処理システム102は、クラスタ又はクラスに関連付けられていない任意のインテント用語及び/又はフレーズを除去するために、ワードクラウド104を更新し得る。更に、インテント処理システム102は、当初選択されたインテント用語又はフレーズのクラスタ又はクラスに関連付けられたそれらのインテント用語及び/又はフレーズを提示するように、ワードクラウド104を更新し得る。
【0032】
[0040]顧客108が、ワードクラウド104からインテント用語又はフレーズを選択する代わりに、ダイアログフィールド118にテキスト文字列を入力すること選ぶか、又は、GUI106を介して、インテント処理システム102に1つ以上のメッセージを別な方法で送信する場合、インテント処理システム102は、顧客のテキスト文字列又は1つ以上のメッセージから検出された任意のインテント用語及び/又はフレーズに従って、自動的に且つリアルタイムでワードクラウド104を更新し得る。例示的な例として、顧客108がテキスト文字列「すみません、支払いを行う必要があるのですが」をサブミットした場合、インテント処理システム102は、テキスト文字列からインテントフレーズ「支払いを行う」を検出し得る。インテントフレーズ「支払いを行う」の検出は、インテント処理システム102に、支払いに関連付けられたインテントに対応するインテント用語及びフレーズのクラスタを識別させ得る。このクラスタ内のインテント用語及びフレーズに基づいて、インテント処理システム102は、これらのインテント用語及びフレーズを提示するように、自動的に且つリアルタイムでワードクラウド104を更新し得る。いくつかの事例では、インテント処理システム102は、顧客108がダイアログフィールド118にテキスト文字列を入力するにつれて、ワードクラウド104を動的に更新し得る。例えば、インテント処理システム102は、テキスト文字列を、それがダイアログフィールド118を介してサブミットされるにつれて、リアルタイムで評価し得る。従って、ワードクラウド104は、インテント処理システム102が、テキスト文字列を、それがサブミットされるにつれてリアルタイムで処理するにつれて、継続的に更新され得る。
【0033】
[0041]ある実施形態では、インテント処理システム102は、インテント処理システム102によって実行可能なアクションに対応するインテント用語又はフレーズが選択されるまで、顧客108によって選択されたインテント用語及び/又はフレーズに従って、ワードクラウド104を更新し続ける。例えば、顧客108がワードクラウド104から、支払い方法に対応するインテント用語又はフレーズ(例えば、「クレジットカード」、「Apple Pay(登録商標)」、「小切手で」、等)を選択した場合、インテント処理システム102は、コンピューティングデバイス110に、顧客108に対して、ブランドへの支払いをサブミットするための支払い承認画面を提示させ得る。代替として、インテント処理システム102は、顧客108を支払い処理サービスにリダイレクトし得、これを通じて、顧客108は、選択された支払い方法を使用して、支払いをサブミットし得る。なお別の例として、インテント処理システム102は、顧客108にエージェント116を割り当て得、これは、支払いを処理するために、顧客108と通信し得る。
【0034】
[0042]いくつかの事例では、インテント処理システム102が、GUI106を介したインテント用語及び/又はフレーズの顧客の選択に基づいて、インテントを識別した場合、インテント処理システム102は、どのエンドポイントに通信をルーティングすべきかを決定し得る。例えば、顧客108が、コンピューティングデバイス110を介して、所与のエージェント116と以前に通信したことがある場合、通信ルーティングは、一般に、同じエージェント116に向かってバイアスされ得る。一旦インテントがGUI106との顧客対話、並びに、インテント用語及び/又はフレーズの選択に基づいて識別されると、ルーティングに影響を及ぼし得る他の要因は、例えば、以前の通信に関連して推論又は識別された顧客又はエージェントのセンチメント、現在の通信のトピック(そして、例えば、それが以前の通信のトピック及び/又は一以上のエージェント116に関連付けられた知識ベースに関連する程度)、エージェント116が利用可能であるかどうか、及び/又はエージェント116によって利用されるコンピューティングデバイス114の予測応答待ち時間を含み得る。このような要因は、絶対的に、又は他のエージェント116に対応する同様のメトリックに対して相対的に考慮され得る。再ルーティング規則(例えば、クライアント固有の規則又は一般的規則)が、エージェントの一貫性を断念するかどうかを決定するために、このような要因がどのように評価され、重み付けされるべきかを示し得る。
【0035】
[0043]コンピューティングデバイス110(又は同じ顧客108若しくはアカウント(account)に関連付けられた他のコンピューティングデバイス)がエージェント116に関連付けられた所与のコンピューティングデバイス114と(例えば、クライアントに関する事柄について)以前に通信したことがないとき、エージェントの選択は、例えば、様々なエージェント116の知識ベースが通信のトピックに対応する程度、所与の時間での及び/若しくはチャネルタイプ上での様々なエージェント116の可用性、エージェント116のタイプ及び/若しくは能力、顧客108とエージェント116との間の言語の一致、並びに/又は性格分析等の要因に基づいて実行され得る。一事例では、規則は、これらのような1つ以上の要因に対するサブスコアと、各スコアに割り当てるべき重みとを、どのように決定するかを識別し得る。重み付けされたサブスコアを組み合わせる(例えば、合計する)ことによって、各エージェント116についてのスコアが決定され得る。次いで、エージェントの選択が、(例えば、高いスコア又は最も高いスコアを選択するために)エージェントのスコアを比較することによって行われ得る。
【0036】
[0044]インテント処理システム102が、識別されたインテントに基づいて、別のサービス112がインテントに対する解決を提供し得ると決定した場合、インテント処理システム102は、顧客108からの通信を、他のサービス112に対応するエンドポイントにルーティングし得る。例えば、インテントが、無線通信事業者サービスによって発行された電話代の請求書の支払い手続きをすること(arranging a payment)に対応する場合、インテント処理システム102は、顧客108が、コンピューティングデバイス110を介して、既存の電話代の請求書の支払いを行うことを可能にするために、顧客108を無線通信事業者サービスにルーティングし得る。
【0037】
[0045]いくつかの事例では、インテント処理システム102は、ワードクラウド104からの顧客のインテント用語及び/又はフレーズの選択に基づく顧客のインテントの識別に関して、並びに、顧客のインテントの識別の基づく通信のルーティングに関して、顧客のセンチメントを決定するために、顧客108と、エージェント116又は他のサービス112との間の通信を監視し得る。例えば、顧客108が、顧客108によって選択されたインテント用語及び/又はフレーズに基づいて、インテント処理システム102が望ましくないアクションを選択したことを通信において表現した場合、インテント処理システム102は、顧客の選択を適切なインテントとより正確に関連付けるように、インテント用語及び/又はフレーズを特定のインテントと関連付けるために使用されるクラスタリングアルゴリズム又は人工知能を再訓練するために、このフィードバックを利用し得る。別の例として、顧客108が、そのインテントのためのインテント用語及び/又はフレーズを選択するために、ワードクラウド104をナビゲートするにつれて、顧客108が、特定のワードクラウド104内のインテント用語及び/又はフレーズが、顧客のインテントに関連しない又は無関係であると決定した場合、インテント処理システム102は、以前に選択されたインテント用語、インテントフレーズ、又はダイアログフィールド118に入力された顧客の通信を、顧客の実際のインテントに対応する適切なクラスタとより正確に関連付けるように、クラスタリングアルゴリズム又は人工知能を再訓練し得る。例えば、顧客108が、インテントフレーズ「支払いプラン」を選択し、インテント処理システム102が、請求書の支払いを行うことに対応するインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズを提示するようにワードクラウド104を更新した場合、顧客は、これらのインテント用語及び/又はフレーズが支払いプランの作成に関連しないことを示し得る。これは、インテント処理システム102に、フレーズ「支払いプラン」を、支払いプランの作成又は管理に対応するインテントに関連付けられた他のインテント用語及び/又はフレーズとより正確に関連付けるように、クラスタリングアルゴリズム又は人工知能を更新させ得る。
【0038】
[0046]
図2は、少なくとも一実施形態による、ブランド対話プラットフォーム202のインテント処理システム204が、インターフェースを介してインテントクラスタのグラフィカル表現を提供し、これを通じて、アクションがインターフェースを介したインテント用語の顧客選択に基づいて識別され得る環境200の例示的な例を示す。環境200では、顧客214は、インテントメッセージングアプリケーション216を介して、ブランド対話プラットフォーム202にアクセスし得る。インテントメッセージングアプリケーション216は、ブランド対話プラットフォーム202によって提供され、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、及びこれらに類するもの等の、顧客のコンピューティングデバイス上で実行され得る。いくつかの事例では、顧客214は、顧客のコンピューティングデバイス上にインストールされたブラウザアプリケーションを使用して、ウェブサイト又はウェブポータルを介して、ブランド対話プラットフォーム202にアクセスし得る。
【0039】
[0047]ある実施形態では、インテントメッセージングアプリケーション216は、インテントを定義することを開始するために、顧客214によって使用され得るインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタを識別及び提示するために、インテント処理システム204のアプリケーション対話システム210と通信する。アプリケーション対話システム210は、インテント処理システム204のコンピューティングデバイス上に実装され得るか、又はブランド対話プラットフォーム202のコンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーション若しくは実行可能コードとして実装され得る。アプリケーション対話システム210は、インテントメッセージングアプリケーション216を介して顧客214に提示され得るインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタを形成し得るインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、インテント処理システム204によって維持されるインテントデータベース206にアクセスし得る。インテントデータベース206は、異なるインテントに関連付けられた既知のインテント用語及びフレーズに対応するエントリを含み得る。更に、既知のインテント用語又はフレーズに対応するエントリは、インテント用語/フレーズと、他のインテント用語又はフレーズ(例えば、既知のインテントに関連付けられた用語又はフレーズのクラスタ)との間の関係を示し得る。上述したように、インテント処理システム204は、様々なインテントについての異なるインテント用語及び/又はフレーズ間の関係を識別するために、クラスタリングアルゴリズム又は人工知能を利用し得る。これらの関係は、様々なインテント用語又はフレーズエントリを介して、インテントデータベース206に記録され得る。
【0040】
[0048]アプリケーション対話システム210は、インテントメッセージングアプリケーション216のGUIを介して、識別された最上位のクラスタに対応するインテント用語及びフレーズを含むワードクラウドを生成し得る。上述したように、ワードクラウドは、インテントメッセージングアプリケーション216のGUIを介して操作され得る球形オブジェクトのグラフィカル表現上にマッピングされ得る。例えば、カーソル又は他の対話要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ要素の場合は指又はスタイラス、等)を使用して、顧客214は、最上位のクラスタの異なるインテント用語及び/又はフレーズを評価するために、球形オブジェクトのグラフィカル表現を操作し得る(例えば、様々な軸に沿って回転させる、等)。ワードクラウドを通じて、顧客214は、顧客のインテントの識別を開始するために使用され得る特定のインテント用語又はフレーズを選択し得る。
【0041】
[0049]ある実施形態では、顧客214がワードクラウドからインテント用語又はフレーズを選択した場合、アプリケーション対話システム210は、インテントデータベース206から対応するインテントクラスタを識別するために、選択されたインテント用語又はフレーズを利用する。上述したように、インテントクラスタは、特定のインテント及び対応するアクションに関連付けられ得るインテント用語及び/又はフレーズのセットを含み得る。更に、インテントクラスタは、異なるインテント用語及びフレーズ間の関係を定義し得る。例えば、インテントフレーズ「支払い手続きを行う」は、「3@$40」、「5@$24」等の、支払いに固有のインテントフレーズに関連付けられ得、それによって、これらのインテントフレーズは、行われるべき支払い回数及びこれらの支払いの各々についての額に対応し得る。更に、インテントフレーズ「支払い手続きを行う」は、「請求書の支払い(pay bill)」、「クレジットカード」、「Apple Pay(登録商標)」、及びこれらに類するもの等の、他のインテント用語及びフレーズに関連付けられ得る。アプリケーション対話システム210は、最上位のクラスタから選択された最初のインテント用語又はフレーズに対応するインテントクラスタを提示するようにワードクラウドを更新し得る。
【0042】
[0050]ある実施形態では、ワードクラウドからのインテント用語又はフレーズの顧客の選択に応答して、アプリケーション対話システム210は、顧客のインテントの更なる定義のために顧客214に提示され得る顧客固有のインテント用語又はフレーズを識別するために、選択されたインテント用語又はフレーズをプロセス実行システム212にサブミットする。プロセス実行システム212は、インテント処理システム204のコンピューティングデバイス上に実装され得るか、又はブランド対話プラットフォーム202のコンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーション若しくは実行可能コードとして実装され得る。上記の例示的な例を使用すると、顧客214がインテントフレーズ「支払い手続きを行う」を選択した場合、プロセス実行システム212は、この顧客のアカウント(customer’s account)にアクセスするために、ユーザデータベース208にアクセスし、顧客214がブランド又はこのブランドに関連付けられた他のサービス218で有し得る任意の未払い勘定(outstanding accounts)を識別し得る。例えば、プロセス実行システム212が、ユーザデータベース208内の顧客のアカウントに基づいて、顧客214が$120の未払い残高を有し、顧客214がインテントフレーズ「支払い手続きを行う」を選択したと決定した場合、プロセス実行システム212は、「3@$40」、「5@$24」、及びこれらに類するもの等の、支払い固有のインテントフレーズを生成し得る。
【0043】
[0051]いくつかの事例では、プロセス実行システム212は、顧客固有のインテント用語又はフレーズを作成するために使用され得るサンプルインテント用語又はフレーズを識別するために、インテントデータベース206にアクセスし得る。例えば、アカウントで(on)支払いを行うためのインテントに対応するインテントクラスタは、「X@$YY」等のサンプルインテントフレーズを含み得、ここで、「X」は、支払い回数を示し得、「YY」は、各支払いについての金額を示し得る。最上位のクラスタから顧客214によって選択されたインテント用語又はフレーズに基づいて、プロセス実行システム212は、サンプルインテントフレーズを識別し、新しいインテントフレーズ又は用語をパーソナライズするために、ユーザデータベース208からの情報を利用し得る。例示的な例として、顧客214がインテントフレーズ「支払い手続きを行う」を選択し、プロセス実行システム212が、対応するインテントクラスタから、サンプルインテントフレーズ「X@$YY」を識別した場合、プロセス実行システム212は、ユーザデータベース208からの顧客のアカウントに基づいて、顧客214に提供され得る異なる支払い条件(payment terms)を決定し得る。これらの異なる支払い条件に基づいて、プロセス実行システム212は、顧客214のための1つ以上のパーソナライズされた支払い手続きを定義するために、サンプルインテントフレーズを修正し得る。例えば、顧客214が$120の未払い残高を有し、顧客214がこの未払い残高を4~5回の支払いにわたって分割することを承認されている場合、プロセス実行システム212は、パーソナライズされたインテントフレーズ「4@$30」及び「5@$24」を生成するように、サンプルインテントフレーズ「X@$YY」を修正し得る。プロセス実行システム212は、任意のパーソナライズされたインテントフレーズの顧客選択が、対応するインテント用語/フレーズ、及び/又は、インテントに従って実行され得るアクションを識別するために使用され得るように、これらのパーソナライズされたインテントフレーズを、サンプルインテントフレーズ及び対応するインテントクラスタと関連付け得る。
【0044】
[0052]ある実施形態では、アプリケーション対話システム210は、インテントメッセージングアプリケーション216を介して顧客214に提示されるGUIを介して、以前に選択されたインテント用語又はフレーズに関連した、インテントクラスタからの任意の特定のインテント用語及び/又はフレーズを強調表示し得る。例えば、顧客214がワードクラウド内に提示された最上位のクラスタからインテントフレーズ「支払い手続きを行う」を選択した場合、アプリケーション対話システム210は、選択されたインテントフレーズと同じインテントクラスタ内にある多種多様のインテント用語及び/又はフレーズを提示するようにワードクラウドを更新し得る。更に、アプリケーション対話システム210は、インテントデータベース206から、どのインテント用語及び/又はフレーズが、選択されたインテント用語又はフレーズに直接関連するかを決定し得る。例えば、インテントフレーズ「支払い手続きを行う」は、インテントフレーズ「請求書の支払い」、「3@$40」、「1@$120」、及びこれらに類するものに直接関連し得る。アプリケーション対話システム210は、顧客214が、顧客のインテントに対応し得る関連するインテントフレーズを即座に識別することを可能にするために、これらの直接関連するインテントフレーズを強調表示するように、GUIを介して提示されるワードクラウドを更新し得る。インテント用語又はフレーズを強調表示することは、(限定はしないが)代替のフォント色を使用すること、代替のフォントを使用すること、代替のフォントサイズを使用すること、関連するインテント用語又はフレーズの周囲に形を適用すること(applying a shape)、及びこれらに類することを含み得る。いくつかの事例では、直接関連するインテント用語又はフレーズは、これらのインテント用語又はフレーズが、以前に選択されたインテント用語又はフレーズと共に使用される頻度に基づいて決定され得る。
【0045】
[0053]顧客214が、ワードクラウドからインテント用語及び/又はフレーズを選択し続けるにつれて、アプリケーション対話システム210は、選択されたインテント用語及び/又はフレーズの文字列が、インテントに対処するために1つ以上のアクションが実行され得る特定の顧客インテントを定義するかどうかを決定するために、選択されたインテント用語及び/又はフレーズの文字列を、プロセス実行システム212に送信し得る。例えば、顧客214がインテントフレーズ「支払い手続きを行う」、「5@$24」、及び「Apple Pay(登録商標)」を選択した場合、プロセス実行システム212は、顧客214が、特定のアカウントについて(for)Apple Pay(登録商標)を使用して$24の初回の支払い(initial payment)を支払うことを希望していると決定し得る。更に、プロセス実行システム212は、顧客214がある時間期間にわたってアカウントに対して5回の支払い(例えば、毎月の支払い、等)を行うことを希望していると決定し得る。従って、プロセス実行システム212は、選択された用語(terms)に従って、顧客214のための支払いスケジュールを定義するために、ユーザデータベース208における顧客のアカウントを更新し、初回の支払を受けるために、顧客のコンピューティングデバイス上のApple Pay(登録商標)に課金情報を送信するように、アプリケーション対話システム210に通知を送信し得る。顧客214は、Apple Pay(登録商標)を介して支払いに関連する情報を提供され得、これを通じて、顧客214は、支払いを承認し得る。
【0046】
[0054]いくつかの事例では、プロセス実行システム212が、識別されたインテントが別のサービス218又はエージェント220によって解決され得ると決定した場合、プロセス実行システム212は、識別されたインテントに従って、他のサービス218又はエージェント220に顧客214をリダイレクトし得る。上述したように、インテント処理システム204は、どのエンドポイントに通信がルーティングされるべきかを決定し得る。例えば、顧客214が所与のエージェント220と以前に通信したことがある場合、通信ルーティングは、一般に、同じエージェント220に向かってバイアスされ得る。一旦インテントが識別されると、ルーティングに影響を及ぼし得る他の要因は、例えば、以前の通信に関連して推論又は識別された顧客又はエージェントのセンチメント、現在の通信のトピック(そして、例えば、それが以前の通信のトピック及び/又は一以上のエージェント220に関連付けられた知識ベースに関連する程度)、エージェント220が利用可能であるかどうか、及び/又はエージェント220によって利用されるコンピューティングデバイスの予測応答待ち時間を含み得る。このような要因は、絶対的に、又は他のエージェント220に対応する同様のメトリックに対して相対的に考慮され得る。再ルーティング規則(例えば、クライアント固有の規則又は一般的規則)が、エージェントの一貫性を断念するかどうかを決定するために、このような要因がどのように評価され、重み付けされるべきかを示し得る。
【0047】
[0055]プロセス実行システム212が、識別されたインテントに基づいて、別のサービス218がインテントに対する解決を提供し得ると決定した場合、プロセス実行システム212は、顧客214からの通信を、他のサービス218に対応するエンドポイントにルーティングし得る。例えば、インテントが、無線通信事業者サービスによって発行された電話代の請求書の支払い手続きをすることに対応する場合、プロセス実行システム212は、顧客214が、既存の電話代の請求書の支払いを行うことを可能にするために、顧客214を無線通信事業者サービスにルーティングし得る。プロセス実行システム212は、インテントメッセージングアプリケーション216を介して、他のサービス218に対応するエンドポイントに通信をルーティングし得る。これは、顧客214が、インテントメッセージングアプリケーション216を使用して、他のサービス218と通信することを可能にし得る。
【0048】
[0056]ある実施形態では、人気のあるインテント用語又はフレーズを含むワードクラウドのグラフィカル表現を提供することの代替として、インテントメッセージングアプリケーション216は、顧客214がそれを通じてインテント処理システム204と通信し得るダイアログフィールド又は他のメッセージングオプションを提供し得る。顧客214が、インテントメッセージングアプリケーション216を介して、ダイアログフィールドにメッセージを入力するにつれて、アプリケーション対話システム210は、顧客214によって使用された任意のインテント用語又はフレーズを識別するために、メッセージを、それが入力されるにつれて、動的に且つリアルタイムで処理し得る。例えば、アプリケーション対話システム210は、メッセージ中の用語を使用してインテントデータベース206にクエリして、これらの用語のいずれかがインテントデータベース206に記憶されたインテント用語又はフレーズに対応するかどうかを決定し得る。いくつかの事例では、アプリケーション対話システム210は、NLP又は人工知能を使用して、メッセージを処理し、メッセージ内の任意のインテント用語又はフレーズを識別し得る。
【0049】
[0057]アプリケーション対話システム210が、提供されたメッセージ内のインテント用語又はフレーズを識別した場合、アプリケーション対話システム210は、後続のアクションを決定するために、メッセージ及び識別されたインテント用語又はフレーズを、インテント処理システム204のプロセス実行システム212に渡し得る。ある実施形態では、プロセス実行システム212は、提供されたメッセージと、アプリケーション対話システム210によって識別された、識別されたインテント用語又はフレーズとに基づいて、実行されるべき適切なアクション及び/又は顧客214に提供されるべき応答を識別するために、機械学習アルゴリズム又は人工知能を利用する。機械学習アルゴリズム又は人工知能は、教師あり訓練技法を使用して訓練され得る。例えば、入力メッセージ、対応するインテント用語及び/又はフレーズ、並びに、これらのインテント用語及び/又はフレーズに対する既知の関連のある応答のデータセットが、機械学習モデルの訓練のために選択され得る。いくつかの実装形態では、機械学習モデルは、機械学習モデルに供給される入力サンプルメッセージと、対応するインテント用語及び/又はフレーズとに基づいて、機械学習モデルが、入力サンプルメッセージからのインテント用語及び/又はフレーズに従って、これらのメッセージの各々に対する適切な応答を識別しているかどうかを決定するために評価され得る。この評価に基づいて、機械学習モデルは、機械学習モデルが所望の結果(例えば、追加のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、あるいは適切なアクションを識別するために使用される追加のメッセージを求めるためのフォローアップ応答)を生成する可能性を増大させるように修正され得る。機械学習モデルは、そのメッセージからのインテント用語及び/又はフレーズの識別に関して、並びに顧客214によってサブミットされたメッセージに応答して提供された応答に関して、顧客214を含む顧客からのフィードバックを求めることによって、更に動的に訓練され得る。
【0050】
[0058]例示的な例として、顧客214が、ダイアログフィールドに「すみません、支払い手続きを行いたいのですが」と入力するにつれて、アプリケーション対話システム210は、インテントフレーズ「支払い手続きを行う」を検出し、ダイアログフィールド内でこのフレーズを強調表示し得る。顧客214がこのインテントフレーズを選択した場合、アプリケーション対話システム210は、入力されたメッセージ及び選択されたインテントフレーズを、プロセス実行システム212に提供し得、プロセス実行システム212は、どのように進めるべきかを決定するために、機械学習アルゴリズムへの入力として、このメッセージ及び選択されたインテントフレーズを使用し得る。機械学習アルゴリズムは、出力として、応答「かしこまりました、お支払い回数はいかがなさいますか?」を示して、顧客214から、行われるべき支払いの回数のインジケーションを求め得る。顧客214が数値で応答した場合、アプリケーション対話システム210は、この数値を強調表示し、これが、顧客214が経時的に行いたい支払い回数であることを顧客214が示すことを可能にし得る。従って、アプリケーション対話システム210は、プロセス実行システム212によってサブミットされたクエリのコンテキストにおいて顧客の応答を評価し得る。いくつかの事例では、アプリケーション対話システム210は、NLP又は人工知能を利用して、顧客214とプロセス実行システム212との間で交換されたメッセージを処理して、これらのメッセージをコンテキスト化し(contextualize)、インテント用語/フレーズ及び実行され得るアクションを識別するために使用され得る追加の応答を識別し得る。
【0051】
[0059]顧客のメッセージから識別されたインテント用語/フレーズと、プロセス実行システム212によってサブミットされたクエリに対してサブミットされた応答とに基づいて、プロセス実行システム212は、アクションが実行され得るかどうかを決定し得る。上記の例示的な例に戻ると、顧客214が、自身が行いたい支払い回数を示すと、プロセス実行システム212は、顧客214から更なる応答を求めるために、「承知しました。お支払いはどのようになさいますか?」という応答を提供し得る。更に、プロセス実行システム212は、顧客214が支払いのサブミッションのためにそこから選択し得る1つ以上の可能なアクションを提供し得る(例えば、クレジットカード、Apple Pay(登録商標)、又は小切手)。顧客214がこれらの可能なアクションのうちの1つを選択した場合、プロセス実行システム212は、選択された支払い方法による支払いを容易にするための1つ以上のアクションを実行し得る。従って、プロセス実行システム212は、実際のインテントを識別するために、顧客214によってサブミットされたメッセージと、任意の識別されたインテント用語及び/又はフレーズとを利用し、識別されたインテントに基づいて、実際のインテントに対処するためにどのようなアクション(複数可)が実行され得るかを決定し得る。
【0052】
[0060]ある実施形態では、プロセス実行システム212が、識別されたインテントに基づいて、別のサービス218又はエージェント220に顧客214を導く場合、プロセス実行システム212は、顧客のインテントの識別に関して、及び顧客のインテントの識別の基づく通信のルーティングに関して、顧客のセンチメントを決定するために、顧客214と、エージェント220又は他のサービス218との間の通信を監視し得る。例えば、顧客214が、顧客214によって選択されたインテント用語及び/又はフレーズに基づいて、プロセス実行システム212が望ましくないアクションを選択したことを通信において表現した場合、インテント処理システム204は、顧客の選択を適切なインテントとより正確に関連付けるように、インテント用語及び/又はフレーズを特定のインテントと関連付けるために使用されるクラスタリングアルゴリズム又は人工知能を再訓練するために、このフィードバックを利用し得る。別の例として、顧客214が、そのインテントのためのインテント用語及び/又はフレーズを選択するために、ワードクラウドをナビゲートするにつれて、顧客214が、特定のワードクラウド内のインテント用語及び/又はフレーズが、顧客のインテントに関連しない又は無関係であると決定した場合、インテント処理システム204は、以前に選択されたインテント用語、インテントフレーズ、又はインテントメッセージングアプリケーション216を介して提供された顧客の通信を、顧客の実際のインテントに対応する適切なクラスタとより正確に関連付けるように、クラスタリングアルゴリズム又は人工知能を再訓練し得る。
【0053】
[0061]
図3は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システム302が、インテント用語の類似性及び使用頻度に基づいて、様々なインテントクラスタを生成及び提示する環境300の例示的な例を示す。環境300では、顧客は、特定のインテント又は問題についてインテント処理システム302との会話を開始するために、ブランド対話プラットフォームのインテント処理システム302にアクセスし得る。例えば、顧客は、既存のサービスに対する支払いを提供するために、インテント処理システム302にアクセスし得る。別の例として、顧客は、顧客が対処してもらいたい、ブランドから購入した特定のアイテムに関する問題を示すために、インテント処理システム302にアクセスし得る。
【0054】
[0062]上述したように、インテント処理システム302は、GUI310を提供し得、これを通じて、顧客には、GUI310を介して操作され得る球形オブジェクト306のグラフィカル表現上にマッピングされた1つ以上のワードクラウド304が提示され得る。GUI310を介して提示される各球形オブジェクト306は、特定のインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズのクラスタに対応し得る。いくつかの事例では、インテント処理システム302は、GUI310を介して、インテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタに対応するマスタ球形オブジェクトと、インテント用語及び/又はフレーズの下位のクラスタに対応する1つ以上のサブレベル球形オブジェクトと、を提示し得る。例えば、上述したように、最上位のクラスタに対応するマスタ球形オブジェクトは、(例えば、顧客又はブランドに関連付けられた顧客のプールのいずれかからの)頻繁に遭遇されるインテントに関連付けられた最も人気のあるインテント用語及び/又はフレーズを含み得る。1つ以上のサブレベル球形オブジェクトは、特定のインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズに対応し得る。1つ以上のサブレベル球形オブジェクトの各々のサイズは、関連付けられたインテントが、ある時間期間(例えば、毎週、毎月、等)にわたって、インテント処理システム302によって検出された頻度に対応し得る。
【0055】
[0063]ある実施形態では、球形オブジェクト306のグラフィカル表現の各々のサイズは、球形オブジェクトが、顧客のコンピューティングデバイスの前面に、及びGUI310のストライクゾーンにどれだけ近いかに比例する。例えば、球形オブジェクト306のグラフィカル表現は、GUI310のプライマリストライクゾーン(例えば、顧客対話が最大であるGUI310の部分)内では、より大きいサイズを有し得、一方、球形オブジェクト306のグラフィカル表現は、GUI310のセカンダリストライクゾーン(例えば、顧客対話が中断されているか、又はプライマリストライクゾーンほど頻繁でないGUI310の部分)内では、より小さいサイズを有し得る。球形オブジェクトがGUI310のプライマリ及びセカンダリストライクゾーンから遠ざかる(drift)につれて、これらの球形オブジェクトのサイズは、最小サイズ閾値に達するまで低減し続け得る。
【0056】
[0064]ある実施形態では、インテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタに対応するマスタ球形オブジェクトと、インテント用語及び/又はフレーズの下位のクラスタに対応する1つ以上のサブレベル球形オブジェクトと、を提示するのではなく、GUI310を介して提示される球形オブジェクト306のグラフィカル表現は、顧客と、エージェント又は他のサービスとの間の通信から、インテント処理システム302によって検出された最も人気のあるインテントに対応する最上位のクラスタに対応し得る。ある実施形態では、インテント処理システム302は、球形オブジェクト306を使用してGUI310内にグラフィカルに表されるべき最上位のクラスタの数を定義するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズム又は人工知能を使用し得る。例えば、インテント処理システム302は、最上位のクラスタの数を定義するために、ラベル付き(with labels)K平均クラスタリングアルゴリズム、特異値分解(SVD:singular value decomposition)、及び用語頻度-逆文書頻度(TFIDF:term frequency - inverse document frequency)の組合せを利用し得る。上述したように、インテント処理システム302は、ブランドの顧客について以前に識別されたインテントの分析を実行して、この識別されたインテントがある時間期間にわたって検出された頻度を決定する。インテント処理システム302は、ブランドの多種多様の顧客について、事前に定義された時間期間(例えば、毎日、毎週、毎月、等)にわたって検出されたか、又はさもなければ処理された全てのインテントを集約し、事前に定義された時間期間にわたる各インテントの人気度又は頻度を決定するために、集約されたインテントの統計的解析を実行し得る。例えば、特定のインテントについて、インテント処理システム102は、このインテントが、事前に定義された時間期間にわたって検出された回数を決定し得る。この数を使用して、インテント処理システム302は、GUI310を介して提示されるべき最上位のクラスタを定義するために使用され得る、より人気のある又はより頻繁なインテントを識別し得る。
【0057】
[0065]ある実施形態では、インテント処理システム302は、各最上位のクラスタについて、最上位のクラスタに対応するワードクラウドにおいて提示されるべきインテント用語及び/又はフレーズの密度を決定し得る。最上位のクラスタの密度は、他の最上位のクラスタと比較した、顧客によって入力されたインテント用語及び/又はフレーズの類似性によって決められ(driven)得る。インテント処理システム302は、特定の最上位のクラスタの密度を決定するために、クラスタリングアルゴリズム又は人工知能を利用し得る。例えば、インテント処理システム302は、最上位のクラスタのためのインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、TFIDF、SVD、及びK平均クラスタリングアルゴリズムの組合せを使用し得る。次いで、インテント処理システム302は、他の最上位のクラスタのための他のインテント用語及び/又はフレーズに関して、識別されたインテント用語及び/又はフレーズの差を計算し得る。これは、差スコアをもたらし得る。最上位のクラスタの密度は、差スコアに基づいて決定され得る。例えば、差スコアが大きい場合、最上位のクラスタは、高い密度を有し得る(例えば、多数のインテント用語及び/又はフレーズを含む)。逆に、差スコアが低い場合、最上位のクラスタは、より低い密度を有し得る(例えば、より少ない数のインテント用語及び/又はフレーズを含む)。
【0058】
[0066]いくつかの事例では、インテント処理システム302は、GUI310内の球形オブジェクト306の各グラフィカル表現を、個々の軸に沿って自動的に回転させるように構成し得る。更に、これら球形オブジェクト306は、太陽系のものと同様に挙動するように構成され得、それによって、球形オブジェクト306は、中心軸に沿って回転し、不可視の球形オブジェクトを周回する衛星として機能し得る。これら球形オブジェクト306がこの中心軸に沿って回転するにつれて、各球形オブジェクト306のサイズは、上述したコンピューティングデバイスの前面への、並びに、プライマリ及びセカンダリストライクゾーンへの、その近接度(proximity)に基づいて、自動的且つ動的に変化し得る。
【0059】
[0067]ある実施形態では、インテント処理システム302は、顧客インテント要求スパイクに基づいて、GUI310を動的に且つリアルタイムで更新し得る。例えば、顧客がGUI310と対話するか、又はさもなければ異なる問題及びインテントについてインテント処理システム302と通信するにつれて、インテント処理システム302は、リアルタイムで、これらの問題及びインテントが検出された頻度を決定し得る。インテント処理システム302は、この更新されたデータに基づいて、GUI310を介して提示される最上位のクラスタに対する変更が必要とされるかどうかを決定し得る。例えば、特定のインテントが短い時間期間にわたってより高いレートで検出されている場合(例えば、スパイク)、インテント処理システム302は、この特定のインテントに対応する最上位のクラスタを提示するために、GUI310をリアルタイムで更新し得る。インテント処理システム302はまた、いくつかの事例では、特定のインテントに対応するインテントクラスタを収容するために、GUI310から頻度が最も低いインテントクラスタを除去し得る。従って、任意の所与の時点において、GUI310は、その所与の時点に最も高いボリュームを有しているインテントに対応する最上位のクラスタを提示し得る。
【0060】
[0068]GUI310を介して球形オブジェクト306のグラフィカル表現を使用して提示されるインテントクラスタは、履歴頻度又はボリューム以外の要因又は基準に基づいて決定され得ることに留意されたい。例えば、ブランドは、特定の関心に基づいてどのクラスタが提示されるかを定義し得る。例示的な例として、ブランドが特定の製品又はサービスを販売促進することを希望している場合、ブランドは、インテント処理システム302に、GUI310を介して提示される最上位のクラスタが、特定の製品又はサービスに関連するインテントに対応すべきことを示し得る。別の例として、インテント処理システム302は、インテントの検出におけるリアルタイムのスパイクの結果として、インテントのための最上位のクラスタを生成し得る。例えば、インテント処理システム302が、気象イベントによる飛行機の欠航に関連するインテントについてのスパイクを検出した場合、インテント処理システム302は、動的に且つリアルタイムで、このインテントに関連する最上位のクラスタを定義し得る。
【0061】
[0069]ある実施形態では、インテント処理システム302は、GUI310を介してダイアログフィールド308を提供し、これを通じて、顧客は、その要求、問題、又はインテントを通信するために、テキスト文字列を入力し得る。上述したように、顧客が、ダイアログフィールド308にテキスト文字列を入力した場合、インテント処理システム302は、既知のインテントに関連付けられた任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、このテキスト文字列を評価し得る。例えば、インテント処理システム302は、ダイアログフィールド308を介して顧客によって表現された任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、NLPを使用して新しいテキスト文字列を処理し得る。いくつかの事例では、インテント処理システム302は、顧客によって表現された任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、ダイアログフィールド308に入力された新しいテキスト文字列において表現された各用語についてキーワード検索を利用し得る。識別されたインテント用語及び/又はフレーズに基づいて、インテント処理システム302は、動的に且つリアルタイムで、最も可能性の高いインテントの一致を提示するように、最上位のクラスタに対応する球形オブジェクト306のグラフィカル表現を操作し得る。例えば、インテント処理システム302は、識別されたインテント用語及び/又はフレーズに関連付けられた最上位のクラスタに対応する球形オブジェクトが、GUI310のプライマリストライクゾーン内に顕著に提示されるように、球形オブジェクト306を方向付け得、その結果、球形オブジェクトのサイズが、プライマリストライクゾーン内のその位置に従って調整される(例えば、増大される)ことをもたらす。更に、インテント処理システム302は、識別されたインテント用語及び/又はフレーズが、コンピューティングデバイスの前面のより近くに提示されるように、球形オブジェクトを方向付け得る。これは、顧客が、最上位のクラスタから顕著に表示されたインテント用語又はフレーズを選択し、その問題又はインテントのサブミッションを継続することを可能にし得る。
【0062】
[0070]
図4は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システム402が、最上位のインテントクラスタからのインテント用語の顧客選択に基づいて、最上位のインテントクラスタにフォーカスするようにインターフェース412を更新する環境の例示的な例を示す。環境400では、顧客は、顧客の問題又はインテントに対応する特定のインテント用語又はフレーズを選択するために、球形オブジェクト406のグラフィカル表現を使用して表される最上位のクラスタと対話し得る。例えば、
図4に例示されるように、顧客は、特定のインテントについてのインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタを表す球形オブジェクト406のグラフィカル表現からインテント用語又はインテントフレーズを選択するために、カーソル又は他の対話要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ要素の場合は指又はスタイラス、等)を利用し得る。
【0063】
[0071]上述したように、インテント処理システム402は、インターフェース412を介して、球形オブジェクト406、408のグラフィカル表現を備えるワードクラウド404を提示し得る。球形オブジェクト406、408のこれらのグラフィカル表現の各々は、特定のインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタに対応し得る。球形オブジェクト406、408のグラフィカル表現は、インターフェース412のプライマリ及びセカンダリストライクゾーンへの、並びに、顧客のコンピューティングデバイスの前面への、それらの近接度に従ってサイズ決定され得る。例えば、
図4に例示されるように、球形オブジェクト406のグラフィカル表現は、球形オブジェクト406が、プライマリストライクゾーン内に、且つ顧客のコンピューティングデバイスの前面の近くに配置されていることの結果として、他の球形オブジェクト408のグラフィカル表現と比較して、より大きいサイズを有し得る。
【0064】
[0072]インテント処理システム402は、ダイアログフィールド410を提供し得、これを通じて、顧客は、特定の問題又はインテントについてのメッセージ又はクエリをインテント処理システム402にサブミットし得る。顧客がダイアログフィールド410にテキスト文字列を入力した場合、インテント処理システム402は、既知のインテントに関連付けられた任意のインテント用語及び/又はフレーズを識別するために、このテキスト文字列を評価し得る。上述したように、識別されたインテント用語及び/又はフレーズに基づいて、インテント処理システム402は、動的に且つリアルタイムで、最も可能性の高いインテントの一致を提示するように、最上位のクラスタに対応する球形オブジェクト406、408のグラフィカル表現を操作し得る。例えば、インテント処理システム402は、識別されたインテント用語及び/又はフレーズに関連付けられた最上位のクラスタに対応する球形オブジェクト406が、インターフェース412のプライマリストライクゾーン内に顕著に提示されるように、球形オブジェクト406、408を方向付け得、その結果、球形オブジェクト406のサイズが、プライマリストライクゾーン内のその位置に従って調整される(例えば、増大される)ことをもたらす。更に、インテント処理システム402は、識別されたインテント用語及び/又はフレーズが、コンピューティングデバイスの前面のより近くに提示されるように、球形オブジェクト406を方向付け得る。
【0065】
[0073]ある実施形態では、顧客が最上位のクラスタに対応する球形オブジェクト406のグラフィカル表現からインテント用語又はフレーズを選択した場合、インテント処理システム402は、ワードクラウド404内の最上位のクラスタに対応する球形オブジェクト406のみを提示するようにインターフェース412を更新する。インテント処理システム402は、顧客が、選択されたインテント用語又はフレーズに対応する最上位のクラスタのみにフォーカスすることを可能にするために、他の球形オブジェクト408のグラフィカル表現を除去し得る。更に、顧客は、インターフェース412を介して、最上位のクラスタに属する他のインテント用語及び/又はフレーズを閲覧し得、これは、顧客が、その問題又はインテントを更に定義するために、他のインテント用語及び/又はフレーズを選択することを可能にし得る。
【0066】
[0074]いくつかの事例では、インテント処理システム402が、顧客によって選択されたインテント用語又はフレーズを含む最上位のクラスタに対応する球形オブジェクト406を提示するようにインターフェース412を更新すると、インテント処理システム402は、以前に選択されたインテント用語又はフレーズに関連する、最上位のクラスタからの任意の特定のインテント用語及び/又はフレーズを強調表示し得る。例えば、顧客がワードクラウド404において提示された最上位のクラスタからインテントフレーズ「支払い手続き(arrange payment)」を選択した場合、インテント処理システム402は、どのインテント用語及び/又はフレーズがこのインテントフレーズに直接関連するかを決定し得る。例えば、
図4に例示されるように、インテントフレーズ「支払い手続き」は、インテントフレーズ「支払いプラン」、「請求書の支払い」、「3@$40」、「1@$120」、及びこれらに類するものに直接関連し得る。インテント処理システム402は、顧客が顧客のインテントに対応し得る関連するインテントフレーズを即座に識別することを可能にするために、これらの直接関連するインテントフレーズを強調表示するように、インターフェース412を介して提示されるワードクラウド404を更新し得る。インテント用語又はフレーズを強調表示することは、(限定はしないが)代替のフォント色を使用すること、代替のフォントを使用すること、代替のフォントサイズを使用すること、関連するインテント用語又はフレーズの周囲に形を適用すること、及びこれらに類することを含み得る。
【0067】
[0075]
図5は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システム502が、インテントクラスタからの特定のインテント用語508の顧客選択に基づいて、インテントクラスタからの関連するインテント用語を提示するようにインターフェース512を更新する環境500の例示的な例を示す。環境500では、インテント処理システム502は、インターフェース512を介して提示されるワードクラウド504内の特定のインテントに対応するインテントクラスタを提示し得る。インテントクラスタは、インターフェース512を介して操作され得る球形オブジェクト上にグラフィカルに表される最上位のクラスタであり得る。例えば、顧客は、1つ以上の自由度に沿ってインテントクラスタに対応する球形オブジェクトを操作するために、カーソル又は他の対話要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ要素の場合は指又はスタイラス、等)を利用し得る。顧客がインターフェース512を介して球形オブジェクトを操作するにつれて、インテント処理システム502は、インテントクラスタのインテント用語及び/又はフレーズの各々のサイズを、球形オブジェクト上のそれらの相対的な位置に従って、動的に且つリアルタイムで修正し得る。これは、顧客が、選択のために、特定のインテント用語又はフレーズにアクセスするために、球形オブジェクトを操作することを可能にし得る。
【0068】
[0076]
図5に例示されるワードクラウド504は、
図4に関連して上述した球形オブジェクト406に対応し得る。例えば、ワードクラウド504は、インテントフレーズ「支払い手続き」の顧客の選択に関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズを含む最上位のクラスタに対応する球形オブジェクトを含み得る。
図5に例示されるように、顧客は、それによって、顧客が未払い残高に対して$40の支払いを3回サブミットし得る、支払いプランを作成したいことを示すために、インテントフレーズ506(「3@$40」)を選択し得る。上述したように、インテント処理システム502は、顧客固有のインテント用語又はフレーズを作成するために使用され得るサンプルインテント用語又はフレーズを識別し得る。例えば、アカウントで支払いを行うためのインテントに対応するインテントクラスタは、「X@$YY」等のサンプルインテントフレーズを含み得、ここで、「X」は、支払い回数を示し得、「YY」は、各支払いについての金額を示し得る。最上位のクラスタから顧客によって選択されたインテント用語又はフレーズ(例えば「支払い手続き」)に基づいて、インテント処理システム502は、サンプルインテントフレーズを識別し、顧客について入手可能な情報に従って、新しいインテントフレーズ又は用語をパーソナライズし得る。
【0069】
[0077]
図5に例示されるように、顧客がインテントフレーズ「支払い手続き」を選択し、インテント処理システム502が、対応するインテントクラスタから、サンプルインテントフレーズ「X@$YY」を識別した場合、インテント処理システム502は、顧客のアカウントに基づいて、顧客に提供され得る異なる支払い条件を決定し得る。これらの異なる支払い条件に基づいて、インテント処理システム502は、顧客のための1つ以上のパーソナライズされた支払い手続きを定義するために、サンプルインテントフレーズを修正し得る。例えば、及び
図5に例示されるように、顧客24が$120の未払い残高を有し、顧客がこの未払い残高を1~5回の支払いにわたって分割することを承認されている場合、インテント処理システム502は、パーソナライズされたインテントフレーズ「1@$120」、「2@$60」、「3@$40」、「4@$30」及び「5@$24」を生成するために、サンプルインテントフレーズ「X@$YY」を修正し得る。インテント処理システム502は、任意のパーソナライズされたインテントフレーズの顧客選択が、対応するインテント用語/フレーズ、及び/又は、インテントに従って実行され得るアクションを識別するために使用され得るように、これらのパーソナライズされたインテントフレーズを、サンプルインテントフレーズ及び対応するインテントクラスタと関連付け得る。
【0070】
[0078]顧客がワードクラウド504から特定のインテント用語又はフレーズ506を選択した場合、インテント処理システム502は、インテントクラスタから、選択されたインテント用語又はフレーズ506に直接関連付けられた任意のインテント用語及び/又はフレーズ508を提示するように、ワードクラウド504を動的に更新し得る。例えば、インテント処理システム502は、選択されたインテント用語又はフレーズ506に直接関連する1つ以上のインテント用語及び/又はフレーズ508を提示するために、インテントクラスタに対応する球形オブジェクトを動的に回転させ得るか、又は別な方法で操作し得る。例示的な例として、顧客がインテントフレーズ「3@$40」を選択した場合、インテント処理システム502は、インテント用語及びフレーズ「小切手」、「Apple Pay(登録商標)」、及び「クレジットカード」を、選択されたインテントフレーズに直接関連するものとして識別し得る。インテント処理システム502は、インターフェース512を介して、インテント用語及びフレーズ「小切手」、「Apple Pay(登録商標)」、及び「クレジットカード」を顕著に特徴付けるために、インテントクラスタに対応する球形オブジェクトを回転させ得るか、又は別な方法で操作し得る。いくつかの事例では、上述したように、インテント処理システム502は、顧客が顧客のインテントに対応し得る関連するインテントフレーズを即座に識別することを可能にするために、これらの直接関連するインテントフレーズ508を更に強調表示し得る。
【0071】
[0079]いくつかの事例では、顧客は、ダイアログフィールド510を介して、その問題又はインテントに関する追加のコンテキストを提供するために、インテント処理システム502と更に通信し得る。この追加のコンテキストは、どのインテント用語及び/又はフレーズが顧客の問題又はインテントに対応し得るかを決定するために、インテント処理システム502によって使用され得る。例示的な例として、顧客がダイアログフィールド510にメッセージ「3回払いで予定を組みたいです」を入力した場合、インテント処理システム502は、ワードクラウド504において提示されるインテントクラスタからインテントフレーズ506(「3@$40」)を識別するために、NLPを使用してこのメッセージを処理し得る。インテントフレーズ506のこの識別に基づいて、インテント処理システム502は、動的に且つリアルタイムで、最も可能性の高いインテントの一致(例えば、「3@$40」)を提示するように、インテントクラスタに対応する球形オブジェクトのグラフィカル表現を操作し得る。例えば、インテント処理システム502は、識別されたインテント用語及び/又はフレーズが、コンピューティングデバイスの前面のより近くに提示されるように、ワードクラウド504内でインテントクラスタを方向付け得る。これは、顧客が、インテントクラスタから顕著に表示されたインテント用語又はフレーズを選択し、その問題又はインテントのサブミッションを継続することを可能にし得る。
【0072】
[0080]
図6は、少なくとも一実施形態による、インテント処理システム602が、1つ以上のアクションに関連付けられた1つ以上のインテント用語606の選択に基づいて、1つ以上のアクションを実行する環境600の例示的な例を示す。環境600では、インテント処理システム602は、顧客が、特定のインテント又は問題に対処するために実行され得る1つ以上のアクションに関連付けられた、インテントクラスタからのインテント用語又はフレーズ606を選択したことを検出し得る。例えば、
図6に例示されるように、顧客が、インターフェース612を介して提示されたワードクラウド604からインテントフレーズ606(「Apple Pay(登録商標)」)を選択すると、インテント処理システム602は、インテントフレーズ606が顧客のために実行され得る1つ以上のアクションに関連付けられているかどうかを決定するために、インテントフレーズ606を評価し得る。
【0073】
[0081]上述したように、顧客が、ワードクラウド604からインテント用語及び/又はフレーズを選択し続けるにつれて、インテント処理システム602は、選択されたインテント用語及び/又はフレーズの文字列が、インテントに対処するために1つ以上のアクションが実行され得る特定の顧客インテントを定義するかどうかを決定するために、選択されたインテント用語及び/又はフレーズの文字列を使用し得る。例えば、顧客がインテントフレーズ「支払い手続き」、「3@$40」、及び「Apple Pay(登録商標)」を選択した場合、インテント処理システム602は、顧客が、特定のアカウントについてApple Pay(登録商標)を使用して$40の初回の支払いを支払うことを希望していると決定し得る。更に、インテント処理システム602は、顧客がある時間期間にわたってアカウントに対して3回の支払い(例えば、毎月の支払い、等)を行うことを希望していると決定し得る。従って、インテント処理システム602は、選択された用語に従って、顧客のための支払いスケジュールを定義するために、顧客のアカウントを更新し、初回の支払を受けるために、顧客のコンピューティングデバイス上のApple Pay(登録商標)に課金情報を送信し得る。顧客は、Apple Pay(登録商標)支払いウィンドウ608を介して支払いに関連する情報を提供され得、これを通じて、顧客は、支払いを承認し得る。
【0074】
[0082]
図6に示される例示的な例を続けると、顧客が支払いウィンドウ608を介して支払いを許可すると、Apple Pay(登録商標)(又は顧客のコンピューティングデバイス上の他のデジタルウォレットサービス若しくはアプリケーション)は、顧客のインテント又は問題を実現するために、ブランドに関連付けられた支払い処理サービス610に支払い情報を送信し得る。支払い処理サービス610は、顧客の支払いが、顧客のインテント又は問題に従って処理されたことを示すために、インテント処理システム602にレシート又は他の確認書を送信し得る。これは、インテント処理システム602に、支払いについてのデジタルレシート又は他の確認書を顧客に提供するように、インターフェース612を更新させ得る。
【0075】
[0083]インテントに対処するために実行可能な1つ以上のアクションは、支払い又は請求書の発行(billing issues)に関連付けられていないアクションを含み得ることに留意されたい。例えば、インテント処理システム602が、インターフェース612を介したインテント用語及び/又はフレーズの顧客の選択に基づいて、インテントを識別した場合、インテント処理システム602は、どのエンドポイントに通信をルーティングすべきかを決定し得る。例えば、顧客が所与のエージェントと以前に通信したことがある場合、通信ルーティングは、一般に、同じエージェントに向かってバイアスされ得る。一旦インテントがインターフェース612との顧客対話並びにインテント用語及び/又はフレーズの選択に基づいて識別されると、ルーティングに影響を及ぼし得る他の要因は、例えば、以前の通信に関連して推論又は識別された顧客又はエージェントのセンチメント、現在の通信のトピック(そして、例えば、それが以前の通信のトピック及び/又は一以上のエージェントに関連付けられた知識ベースに関連する程度)、エージェントが利用可能であるかどうか、及び/又はエージェントによって利用されるコンピューティングデバイスの予測応答待ち時間を含み得る。顧客が所与のエージェントと以前に通信していない場合、エージェント選択は、上述したように実行され得る。
【0076】
[0084]
図7は、少なくとも一実施形態による、インターフェースを介して顧客に提示するために、インテント及びインテント用語間の類似性に基づいて、インテントクラスタを生成するためのプロセス700の例示的な例を示す。プロセス700は、ブランド対話プラットフォームのインテント処理システムによって実行され得る。ステップ702において、インテント処理システムは、顧客と、特定のブランドに関連付けられたエージェント/他のサービスとの間の通信中に以前に処理されたユーザ提供インテント間の類似性を決定し得る。例えば、インテント処理システムは、様々なインテントについての異なるインテント用語及び/又はフレーズ間の関係を識別するために、入力として、ブランドに関連付けられた顧客についての履歴会話データを使用するように構成された機械学習アルゴリズム又は人工知能を利用し得る。上述したように、機械学習アルゴリズム又は人工知能は、教師なし訓練技法を使用して訓練され得る。例えば、入力メッセージ及び対応するインテントのデータセットが、異なるインテント又はインテントタイプでの異なるタイプのインテント用語及び/又はフレーズ間の相関を識別するために、クラスタリングアルゴリズムを使用して分析され得る。
【0077】
[0085]ステップ704において、インテント処理システムは、履歴会話データから識別された様々なインテント用語及び/又はフレーズ間の識別された類似性に基づいて、1つ以上のインテントクラスタを識別し得る。例えば、入力メッセージ及び対応するインテントのデータセットを使用して生成された、機械学習アルゴリズム又は人工知能の出力は、特定のインテントに関連付けられた異なるクラスタに従う様々なインテント用語及び/又はフレーズの分類を含み得る。従って、この出力に基づいて、インテント処理システムは、ある特定のインテント用語及び/又はフレーズを、特定のインテントに関連付けられているものとして分類し得る。その結果、各既知のインテントは、顧客が対処してもらいたい問題又はインテントを表現するときに、エージェント及び/又は他のサービスと交換されるメッセージにおいて、ブランドの顧客によって一般的に使用される、様々なインテント用語及び/又はフレーズに関連付けられ得る。
【0078】
[0086]ステップ706において、インテント処理システムは、対応するインテントに関連付けられたパラメータに基づいて、インテントクラスタの階層を決定し得る。上述したように、インテント処理システムは、識別されたインテントがある時間期間にわたって検出された頻度を決定するために、ブランドの顧客について以前に識別されたインテントの分析を実行し得る。例えば、インテント処理システムは、ブランドの多種多様の顧客について、事前に定義された時間期間(例えば、毎日、毎週、毎月、等)にわたって検出されたか、又はさもなければ処理された全てのインテントを集約し、事前に定義された時間期間にわたる各インテントの人気度又は頻度を決定するために、集約されたインテントの統計的解析を実行し得る。例えば、特定のインテントについて、インテント処理システムは、このインテントが、事前に定義された時間期間にわたって検出された回数を決定し得る。この数を使用して、インテント処理システムは、インテントが他のインテントと比較して検出された頻度に対応するパーセンテージを決定し得る。
【0079】
[0087]上述したように、インテント処理システムによって提供されるGUIを介して提示される球形オブジェクトのグラフィカル表現は、顧客と、エージェント又は他のサービスとの間の通信から、インテント処理システムによって検出された最も人気のあるインテントに対応する最上位のクラスタに対応し得る。ある実施形態では、インテント処理システム302は、球形オブジェクトを使用してGUI内にグラフィカルに表されるべき最上位のクラスタの数を定義するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズム又は人工知能を使用し得る。例えば、インテント処理システムは、最上位のクラスタの数を定義するために、ラベル付きK平均クラスタリングアルゴリズム、SVD、及びTFIDFの組合せを利用し得る。識別されたインテントがある時間期間にわたって検出された頻度を決定するための、ブランドの顧客について以前に識別されたインテントの分析に基づいて、インテント処理システムは、事前に定義された時間期間にわたる各インテントの人気度又は頻度を決定するために、集約されたインテントの統計的解析を実行し得る。例えば、特定のインテントについて、インテント処理システムは、このインテントが、事前に定義された時間期間にわたって検出された回数を決定し得る。この数を使用して、インテント処理システムは、インテントクラスタの階層を定義するために使用され得る、より人気のある又はより頻繁なインテントを識別し得る。
【0080】
[0088]ステップ708において、インテント処理システムは、インテントクラスタの決定された階層及び既知のインターフェースストライクゾーンに従って、インテントクラスタのグラフィカル表現を生成し得る。上述したように、球形オブジェクトのグラフィカル表現の各々のサイズは、球形オブジェクトが、顧客のコンピューティングデバイスの前面に、及びGUIのストライクゾーンにどれだけ近いかに比例する。例えば、球形オブジェクトのグラフィカル表現は、GUIのプライマリストライクゾーン(例えば、顧客対話が最大であるGUIの部分)内では、より大きいサイズを有し得、一方、球形オブジェクトのグラフィカル表現は、GUIのセカンダリストライクゾーン(例えば、顧客対話が中断されているか、又はプライマリストライクゾーンほど頻繁でないGUIの部分)内では、より小さいサイズを有し得る。球形オブジェクトがGUIのプライマリ及びセカンダリストライクゾーンから遠ざかるにつれて、これらの球形オブジェクトのサイズは、最小サイズ閾値に達するまで低減し続け得る。
【0081】
[0089]GUIを介して提示される各球形オブジェクトは、特定のインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズのクラスタに対応し得る。いくつかの事例では、インテント処理システムは、GUIを介して、最も人気のあるインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタに対応するマスタ球形オブジェクトと、より人気のないインテントに対応するインテント用語及び/又はフレーズの下位のクラスタに対応する1つ以上のサブレベル球形オブジェクトと、を提示し得る。1つ以上の球形オブジェクトの各々のサイズは、インテントクラスタの階層に対応し得、ここで、階層は、関連付けられたインテントが、ある時間期間(例えば、毎週、毎月、等)にわたって、インテント処理システムによって検出された頻度に対応する。
【0082】
[0090]プロセス700は、追加の及び/又は代替のステップを使用して実行され得ることに留意されたい。例えば、1つ以上のインテントクラスタのグラフィカル表現は、既知のインターフェースストライクゾーンとは無関係に生成され得る。例示的な例として、インテント処理システムは、球形オブジェクトを使用して、GUI内にグラフィカルに表されるべき最上位のクラスタの数を定義するために、1つ以上のクラスタリングアルゴリズム又は人工知能を使用し得る。インテント処理システムは、最上位のクラスタの数を定義するために、ラベル付きK平均クラスタリングアルゴリズム、SVD、及びTFIDFを利用し得る。最上位のクラスタは、インテントクラスタの階層に基づいて識別され得るが、インテント処理システムは、GUI内の球形オブジェクトの各グラフィカル表現を、個々の軸に沿って自動的に回転させるように構成し得る。更に、これら球形オブジェクトは、太陽系のものと同様に挙動するように構成され得、それによって、球形オブジェクトは、中心軸に沿って回転し、不可視の球形オブジェクトを周回する衛星として機能し得る。これら球形オブジェクトがこの中心軸に沿って回転するにつれて、各球形オブジェクト306のサイズは、上述したコンピューティングデバイスの前面への、並びに、プライマリ及びセカンダリストライクゾーンへの、その近接度に基づいて、自動的且つ動的に変化し得る。従って、GUI内の最上位のクラスタのサイズ及び移動は、インテント処理システムによって決定されるインテントクラスタの階層とは無関係であり得る。
【0083】
[0091]
図8は、少なくとも一実施形態による、インターフェースを介して提示されたインテント用語のクラスタからの1つ以上のインテント用語の選択に基づいて、1つ以上のアクションを実行するためのプロセス800の例示的な例を示す。プロセス800は、ブランド対話プラットフォームのインテント処理システムによって実行され得る。ステップ802において、インテント処理システムは、インテント用語の特定のクラスタのユーザ選択を検出し得る。上述したように、ブランド対話プラットフォームにアクセスしている顧客には、インターフェースが提示され得、これを通じて、顧客は、インテント処理システムによって解決され得るインテント又は問題を定義するために、ワードクラウドと対話し得る。インテント処理システムは、インターフェースを介して、球形オブジェクトのグラフィカル表現を備えるワードクラウドを提示し得る。球形オブジェクトのこれらのグラフィカル表現の各々は、特定のインテントに関連付けられたインテント用語及び/又はフレーズの最上位のクラスタに対応し得る。球形オブジェクトのグラフィカル表現は、インターフェースのプライマリ及びセカンダリストライクゾーンへの、並びに、顧客のコンピューティングデバイスの前面への、それらの近接度に従ってサイズ決定され得る。
【0084】
[0092]顧客が最上位のクラスタに対応する球形オブジェクトのグラフィカル表現からインテント用語又はフレーズを選択した場合、インテント処理システムは、ステップ804において、インターフェースを介して、インテント用語の選択されたクラスタを分離し得る。例えば、インテント処理システムは、ワードクラウド内の選択された最上位のクラスタに対応する球形オブジェクトのみを提示するようにインターフェースを更新し得る。インテント処理システムは、顧客が、選択されたインテント用語又はフレーズに対応する最上位のクラスタのみにフォーカスすることを可能にするために、他の球形オブジェクトのグラフィカル表現を除去し得る。更に、顧客は、インターフェースを介して、最上位のクラスタに属する他のインテント用語及び/又はフレーズを閲覧し得、これは、顧客が、その問題又はインテントを更に定義するために、他のインテント用語及び/又はフレーズを選択することを可能にし得る。
【0085】
[0093]ステップ806において、インテント処理システムは、特定のインテントに対応するインテント用語及び/又はフレーズの分離されたクラスタからのインテント用語のユーザ選択を検出し得る。例えば、顧客は、1つ以上の自由度に沿ってインテントクラスタに対応する球形オブジェクトを操作するために、カーソル又は他の対話要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ要素の場合は指又はスタイラス、等)を利用し得る。更に、顧客は、そのインテント又は問題を更に定義するために、カーソル又は他の対話要素を利用して、分離されたクラスタからインテント用語又はフレーズを選択し得る。顧客が特定のインテント用語又はフレーズを選択した場合、インテント処理システムは、この選択を検出し得る。
【0086】
[0094]ステップ808において、インテント処理システムは、選択されたインテント用語又はフレーズが、特定のインテントについての他のインテント用語又はフレーズに対応するかどうかを決定し得る。インテント処理システムが、選択されたインテント用語又はフレーズが、特定のインテントについての他のインテント用語又はフレーズに対応すると決定した場合、インテント処理システムは、ステップ810において、これらの他のインテント用語又はフレーズを提示するようにインターフェースを更新して、ステップ804に戻り得、ここで、インテント処理システムは、これらの他のインテント用語又はフレーズを強調表示するために、インテント用語のクラスタを分離し得る。例えば、インテント処理システムは、インテントクラスタから、選択されたインテント用語又はフレーズに直接関連付けられた任意のインテント用語及び/又はフレーズを提示するように、インターフェースを動的に更新し得る。例えば、インテント処理システムは、選択されたインテント用語又はフレーズに直接関連する1つ以上のインテント用語及び/又はフレーズを提示するために、インテントクラスタに対応する球形オブジェクトを動的に回転させ得るか、又は別な方法で操作し得る。いくつかの事例では、上述したように、インテント処理システムは、顧客が顧客のインテントに対応し得る関連するインテントフレーズを即座に識別することを可能にするために、これらの直接関連するインテント用語及び/又はフレーズを更に強調表示し得る。
【0087】
[0095]インテント処理システムが、選択されたインテント用語又はフレーズがインテントクラスタからの他のいずれのインテント用語又はフレーズにも対応しないと決定した場合、インテント処理システムは、ステップ812において、選択されたインテント用語及び/又はフレーズに関連付けられたインテントに対応する1つ以上のアクションを実行し得る。例示的な例として、顧客がインテントフレーズ「支払い手続き」、「3@$40」、及び「Apple Pay(登録商標)」を選択した場合、インテント処理システムは、顧客が、特定のアカウントについてApple Pay(登録商標)を使用して$40の初回の支払いを支払うことを希望していると決定し得る。更に、インテント処理システムは、顧客がある時間期間にわたってアカウントに対して3回の支払い(例えば、毎月の支払い、等)を行うことを希望していると決定し得る。従って、インテント処理システムは、選択された用語に従って、顧客のための支払いスケジュールを定義するために、顧客のアカウントを更新し、初回の支払を受けるために、顧客のコンピューティングデバイス上のApple Pay(登録商標)に課金情報を送信し得る。顧客は、Apple Pay(登録商標)支払いウィンドウを介して支払いに関連する情報を提供され得、これを通じて、顧客は、支払いを承認し得る。更に、顧客が支払いウィンドウを介して支払いを許可すると、Apple Pay(登録商標)(又は顧客のコンピューティングデバイス上の他のデジタルウォレットサービス若しくはアプリケーション)は、顧客のインテント又は問題を実現するために、ブランドに関連付けられた支払い処理サービスに支払い情報を送信し得る。
【0088】
[0096]
図9は、いくつかの実装形態による、バス等の接続906を使用して互いに電気通信状態にある様々な構成要素を含む、コンピューティングシステムアーキテクチャ900を例示する。例となるシステムアーキテクチャ900は、処理ユニット(CPU又はプロセッサ)904と、ROM918及びRAM916等のシステムメモリ920を含む様々なシステム構成要素をプロセッサ904に結合するシステム接続906と、を含む。システムアーキテクチャ900は、プロセッサ904に直接接続されるか、それに近接しているか、又はその一部として一体化されている高速メモリのキャッシュ902を含み得る。システムアーキテクチャ900は、プロセッサ904による迅速なアクセスのために、メモリ920及び/又はストレージデバイス908からキャッシュ902にデータをコピーし得る。このようにして、キャッシュは、データを待っている間にプロセッサ904が遅延することを回避するパフォーマンスブースト(performance boost)提供し得る。これら及び他のモジュールは、様々なアクションを実行するようにプロセッサ904を制御し得るか、又は制御するように構成され得る。
【0089】
[0097]他のシステムメモリ920も、同様に使用のために利用可能であり得る。メモリ920は、異なるパフォーマンス特性を有する複数の異なるタイプのメモリを含み得る。プロセッサ904は、任意の汎用プロセッサ、及びストレージデバイス908に記憶され、プロセッサ904を制御するように構成されたサービス1 910、サービス2 912、及びサービス3 914等の、ハードウェア又はソフトウェアサービス、並びに、ソフトウェア命令が実際のプロセッサ設計に組み込まれている専用プロセッサを含み得る。プロセッサ904は、複数のコア又はプロセッサ、バス、メモリコントローラ、キャッシュ、等を含む、完全に自己完結型のコンピューティングシステムであり得る。マルチコアプロセッサは、対称型又は非対称型であり得る。
【0090】
[0098]コンピューティングシステムアーキテクチャ900とのユーザ対話を可能にするために、入力デバイス922が、音声用のマイクロホン、ジェスチャ又はグラフィカル入力用のタッチセンシティブスクリーン、キーボード、マウス、モーション入力、及び音声等のような、任意の数の入力メカニズムを表し得る。出力デバイス924もまた、当業者に知られているいくつかの出力メカニズムのうちの1つ以上であり得る。いくつかの事例では、マルチモーダルシステムが、ユーザがコンピューティングシステムアーキテクチャ900と通信するために複数のタイプの入力を提供することを可能にし得る。通信インターフェース926は、一般に、ユーザ入力及びシステム出力を統制(govern)及び管理し得る。任意の特定のハードウェア構成(arrangement)上で動作することに制限はなく、従って、ここでの基本的な機能は、改善されたハードウェア又はファームウェア構成が開発されるにつれて、それらで容易に置き換えられ得る。
【0091】
[0099]ストレージデバイス908は、不揮発性メモリであり、ハードディスクであり得るか、又は磁気カセット、フラッシュメモリカード、ソリッドステートメモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、RAM916、ROM918、及びこれらのハイブリッド等の、コンピュータによってアクセス可能なデータを記憶し得るその他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0092】
[0100]ストレージデバイス908は、プロセッサ904を制御するためのサービス910、912、914を含み得る。他のハードウェア又はソフトウェアモジュールも企図される。ストレージデバイス908は、システム接続906に接続され得る。一態様では、特定の機能を実行するハードウェアモジュールが、その機能を実施するために、プロセッサ904、接続906、及び出力デバイス924等のような、必要なハードウェア構成要素に関連してコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア構成要素を含み得る。
【0093】
[0101]開示された方法は、コンピューティングシステムを使用して実行され得る。例となるコンピューティングシステムは、プロセッサ(例えば、中央処理ユニット)、メモリ、不揮発性メモリ、及びインターフェースデバイスを含み得る。メモリは、データ及び/又は1つ以上のコードセット、ソフトウェア、スクリプト、等を記憶し得る。コンピュータシステムの構成要素は、バスを介して、又は何らかの他の既知の若しくは便利なデバイスを通じて、互いに結合され得る。プロセッサは、例えば、メモリに記憶されたコードを実行することによって、例えば、本明細書で説明された方法の全て又は一部を実施するように構成され得る。ユーザデバイス若しくはコンピュータ、プロバイダサーバ若しくはシステム、又はサスペンドされたデータベース更新システム(a suspended database update system)のうちの1つ以上が、コンピューティングシステム又はそのようなシステムの変形例の構成要素を含み得る。
【0094】
[0102]本開示は、限定はしないが、販売時点情報管理システム(「POS」)を含む、任意の好適な物理的形態を取るコンピュータシステムを企図する。限定ではなく例として、コンピュータシステムは、埋込み型コンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、シングルボードコンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータオンモジュール(COM)又はシステムオンモジュール(SOM)等)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータシステム、インタラクティブキオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、モバイル電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、又はこれらのうちの2つ以上の組合せであり得る。適切な場合、コンピュータシステムは、1つ以上のコンピュータシステムを含み得る;ユニタリ又は分散型であり得る;複数のロケーションにまたがり得る;複数の機械にまたがり得る;及び/又は1つ以上のネットワークにおける1つ以上のクラウド構成要素を含み得るクラウド内に存在し得る。適切な場合、1つ以上のコンピュータシステムは、実質的な空間的又は時間的制限なしに、本明細書で説明又は例示された1つ以上の方法の1つ以上のステップを実行し得る。限定ではなく例として、1つ以上のコンピュータシステムは、本明細書で説明又は例示された1つ以上の方法の1つ以上のステップをリアルタイムで又はバッチモードで実行し得る。1つ以上のコンピュータシステムは、適切な場合、本明細書で説明又は例示された1つ以上の方法の1つ以上のステップを、異なる時間又は異なるロケーションにおいて実行し得る。
【0095】
[0103]プロセッサは、例えば、Intel Pentium(登録商標)マイクロプロセッサ又はMotorola power PCマイクロプロセッサ等の従来のマイクロプロセッサであり得る。当業者であれば、「機械可読(記憶)媒体」又は「コンピュータ可読(記憶)媒体」という用語は、プロセッサによってアクセス可能な任意のタイプのデバイスを含むことを認識されよう。
【0096】
[0104]メモリは、例えば、バスによって、プロセッサに結合され得る。メモリは、限定ではなく例として、ダイナミックRAM(DRAM)及びスタティックRAM(SRAM)等の、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。メモリは、ローカル、リモート、又は分散型であり得る。
【0097】
[0105]バスはまた、プロセッサを不揮発性メモリ及びドライブユニットに結合し得る。不揮発性メモリは、多くの場合、磁気フロッピー(登録商標)若しくはハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD-ROM等の読取り専用メモリ(ROM)、EPROM、若しくはEEPROM(登録商標)、磁気若しくは光カード、又は大量のデータのための別の形態のストレージである。このデータの一部は、多くの場合、コンピュータにおけるソフトウェアの実行中に、ダイレクトメモリアクセスプロセスによって、メモリに書き込まれる。不揮発性ストレージは、ローカル、リモート、又は分散型であり得る。不揮発性メモリはオプションであり、これは、システムが、全ての適用可能なデータがメモリにおいて利用可能な状態で作成され得るからである。典型的なコンピュータシステムは、通常、少なくともプロセッサと、メモリと、メモリをプロセッサに結合するデバイス(例えば、バス)と、を含むことになる。
【0098】
[0106]ソフトウェアは、不揮発性メモリ及び/又はドライブユニットに記憶され得る。実際、大きいプログラムの場合、プログラム全体をメモリに記憶することさえ可能でない場合がある。とはいえ、ソフトウェアを実行するためには、必要であれば、それは処理に適したコンピュータ可読ロケーションに移動され、例示を目的として、そのロケーションは、本明細書ではメモリと呼ばれることが理解されるべきである。ソフトウェアが実行のためにメモリに移動されるときでさえも、プロセッサは、ソフトウェアに関連付けられた値を記憶するためのハードウェアレジスタと、理想的には実行を高速化する役割を果たすローカルキャッシュと、を利用し得る。本明細書で使用される場合、ソフトウェアプログラムは、ソフトウェアプログラムが「コンピュータ可読媒体で実装される」として言及されるとき、(不揮発性ストレージからハードウェアレジスタまで)あらゆる既知の又は便利なロケーションにおいて記憶されていると仮定する。プロセッサは、プログラムに関連付けられた少なくとも1つの値が、プロセッサによって可読なレジスタに記憶されているとき、「プログラムを実行するように構成されている」と見なされる。
【0099】
[0107]バスはまた、プロセッサをネットワークインターフェースデバイスに結合し得る。インターフェースは、モデム又はネットワークインターフェースのうちの1つ以上を含み得る。モデム又はネットワークインターフェースは、コンピュータシステムの一部であると見なされ得ることが理解されよう。インターフェースは、アナログモデム、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN0モデム、ケーブルモデム、トークンリングインターフェース、衛星伝送インターフェース(例えば、「ダイレクトPC」)、又はコンピュータシステムを他のコンピュータシステムに結合するための他のインターフェースを含み得る。インターフェースは、1つ以上の入力及び/又は出力(I/O)デバイスを含み得る。I/Oデバイスは、限定ではなく例として、キーボード、マウス又は他のポインティングデバイス、ディスクドライブ、プリンタ、スキャナ、並びに、ディスプレイデバイスを含む他の入力及び/又は出力デバイスを含み得る。ディスプレイデバイスは、限定ではなく例として、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、又は何らかの他の適用可能な既知の又は便利なディスプレイデバイスを含み得る。
【0100】
[0108]動作中、コンピュータシステムは、ディスクオペレーティングシステム等のファイル管理システムを含むオペレーティングシステムソフトウェアによって制御され得る。関連付けられたファイル管理システムソフトウェアを有するオペレーティングシステムソフトウェアの一例が、ワシントン州レドモンドのMicrosoft社からのWindows(登録商標)として知られるオペレーティングシステムのファミリー、及びそれらの関連付けられたファイル管理システムである。その関連付けられたファイル管理システムソフトウェアを有するオペレーティングシステムソフトウェアの別の例が、Linux(登録商標)(商標)オペレーティングシステム及びその関連付けられたファイル管理システムである。ファイル管理システムは、不揮発性メモリ及び/又はドライブユニットに記憶され得、プロセッサに、不揮発性メモリ及び/又はドライブユニット上にファイルを記憶することを含め、メモリにデータを記憶するため、並びに、データを入力及び出力するために、オペレーティングシステムによって必要とされる様々な動作を実行させ得る。
【0101】
[0109]発明を実施するための形態のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する動作のアルゴリズム及び記号表現によって提示され得る。これらのアルゴリズム的記述及び表現は、データ処理技術分野の当業者によって、彼らの作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために用いられる手段である。アルゴリズムは、本明細書において、また一般に、所望の結果をもたらす、自己矛盾のない一連の動作であると考えられる。動作は、物理量の物理的操作を必要とするものである。必ずしもではないが、通常、これらの量は、記憶される、転送される、組み合わされる、比較される、及び別様に操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形態を取る。主に一般的な使用法の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、項(terms)、数字、又はこれらに類するものとして参照することが、時として好都合であることがわかっている。
【0102】
[0110]しかしながら、これら及び同様の用語の全ては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、これらの量に適用される単に便利なラベルに過ぎないことに留意されたい。別段に明記されていない限り、以下の説明から明らかなように、本説明全体を通して、「処理」又は「コンピューティング」又は「計算」又は「決定」又は「表示」又は「生成」又はこれらに類するもの等の用語を用いる説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理的な(電子的な)量として表されるデータを操作し、コンピュータシステムメモリ若しくはレジスタ又は他のそのような情報ストレージ、伝送デバイス又はディスプレイデバイス内で物理量として同様に表される他のデータへと変換する、コンピュータシステム又は同様の電子コンピューティングデバイスのアクション及びプロセスを指すことが理解される。
【0103】
[0111]本明細書で提示されたアルゴリズム及びディスプレイは、任意の特定のコンピュータ又は他の装置に本質的に関連しない。様々な汎用システムが、本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用され得るか、又はいくつかの例の方法を実行するために、より特化された装置を構築することが好都合であるとわかる場合がある。様々なこれらのシステムのために必要な構造は、以下の説明から明らかになるであろう。加えて、本技法は、任意の特定のプログラミング言語を参照して説明されず、従って、様々な例は、様々なプログラミング言語を使用して実装され得る。
【0104】
[0112]様々な実装形態では、システムは、スタンドアロンデバイスとして動作するか、又は他のシステムに接続(例えば、ネットワーク接続)され得る。ネットワーク化された展開では、システムは、クライアントサーバネットワーク環境においてサーバ若しくはクライアントシステムのキャパシティで動作し得るか、又はピアツーピア(又は、分散型)ネットワーク環境におけるピアシステムとして動作し得る。
【0105】
[0113]システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、ラップトップコンピュータ、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、iPhone(登録商標)、Blackberry、プロセッサ、電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又はそのシステムによって取られるべきアクションを指定する命令のセットを(順次又は別の方法で)実行することが可能な任意のシステムであり得る。
【0106】
[0114]機械可読媒体又は機械可読記憶媒体は、例として、単一の媒体であるように示されているが、「機械可読媒体」及び「機械可読記憶媒体」という用語は、1つ以上の命令セットを記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、並びに/又は関連付けられたキャッシュ及びサーバ)を含むものと解釈されるべきである。「機械可読媒体」及び「機械可読記憶媒体」という用語はまた、システムによる実行のための命令セットを記憶、符号化、又は搬送することが可能であり、且つ、システムに、本明細書で開示された手法又はモジュールのうちの任意の1つ以上を実行させる、任意の媒体を含むものと解釈されるべきである。
【0107】
[0115]一般に、本開示の実装形態を実装するために実行されるルーチンは、「コンピュータプログラム」と呼ばれる、命令のシーケンス、モジュール、オブジェクト、プログラム、構成要素、若しくは特定のアプリケーション、又はオペレーティングシステムの一部として実装され得る。コンピュータプログラムは、典型的に、コンピュータ内の様々なメモリ及びストレージデバイスに様々な時間において設定された1つ以上の命令を備え、これら命令は、コンピュータにおける1つ以上の処理ユニット又はプロセッサによって読み取られ及び実行されると、コンピュータに、本開示の様々な態様に関与する要素を実行するための動作を実行させる。
【0108】
[0116]更に、例は、完全に機能するコンピュータ及びコンピュータシステムのコンテキストで説明されてきたが、当業者であれば、様々な例は、様々な形態におけるプログラムオブジェクトとして分散されることが可能であること、及び本開示が、実際に分散を行うために使用される特定のタイプの機械又はコンピュータ可読媒体にかかわらず、等しく適用されることを理解されよう。
【0109】
[0117]機械可読記憶媒体、機械可読媒体、又はコンピュータ可読(記憶)媒体の更なる例は、限定はしないが、特に、揮発性及び不揮発性メモリデバイス、フロッピー及び他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(例えば、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD ROMS)、デジタル多用途ディスク(DVD)、等)等の記録可能なタイプの媒体、並びに、デジタル及びアナログ通信リンク等の伝送タイプの媒体を含む。
【0110】
[0118]いくつかの状況では、バイナリ1からバイナリ0への、又はその逆への状態における変化等のメモリデバイスの動作が、例えば、物理的変換等の変換を備え得る。特定のタイプのメモリデバイスでは、このような物理的変換は、異なる状態又は物への物品(an article)の物理的変換を備え得る。例えば、限定はしないが、いくつかのタイプのメモリデバイスについては、状態における変化は、電荷の蓄積及び貯蔵、又は貯蔵された電荷の解放を伴い得る。同様に、他のメモリデバイスでは、状態の変化は、磁気方位における物理的変化若しくは変換、又は、結晶性から非結晶性への、若しくはその逆へ等の、分子構造における物理的変化若しくは変換を備え得る。前述は、メモリデバイスにおけるバイナリ1からバイナリ0への、又はその逆への状態における変化が物理的変換等の変換を備え得る、全ての例の網羅的なリストであるようには意図されない。むしろ、前述は、例示的な例として意図される。
【0111】
[0119]記憶媒体は、典型的に、非一時的であり得るか、又は非一時的なデバイスを備え得る。このコンテキストでは、非一時的な記憶媒体は、有形であるデバイスを含み得、これは、デバイスがその物理的状態を変化させ得るが、デバイスが具体的な形のある物理的形態を有することを意味する。従って、例えば、非一時的とは、状態におけるこの変化にもかかわらず、有形のままであるデバイスを指す。
【0112】
[0120]上記の説明及び図面は例示的であり、開示された厳密な形態に主題を限定するものとして解釈されるべきではない。当業者は、多くの修正及び変形が上記の開示に照らして可能であることを理解し得る。本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明された。しかしながら、ある特定の事例では、説明を不明瞭にすることを回避するために、周知又は従来の詳細は説明されていない。
【0113】
[0121]本明細書で使用される場合、「接続された」、「結合された」という用語、又はそれらの任意の変形は、システムのモジュールに適用されるとき、2つ以上の要素間の直接的又は間接的のいずれかの任意の接続又は結合を意味し、要素間の接続の結合は、物理的、論理的、又はこれらの任意の組合せであり得る。加えて、「本明細書において」、「上記」、「以下」という単語、及び同様の趣旨の単語は、本願で使用される場合、本願の任意の特定の部分ではなく、本願全体を指すものとする。コンテキストが許す場合、単数又は複数の数を用いた、上記の発明を実施するための形態における単語はまた、それぞれ複数又は単数の数を含み得る。2つ以上のアイテムのリストに関する、「又は(or)」という単数は、その単数の次の解釈の全てを網羅する:リスト中のアイテムのいずれか、リスト中のアイテムの全て、又はリスト中のアイテムの任意の組合せ。
【0114】
[0122]当業者であれば、開示された主題が、以下に示されていない他の形態及び方法で具現化され得ることを理解されよう。もしあれば、第1、第2、最上位及び最下位等のような関係を示す用語の使用は、そのようなエンティティ又はアクション間の任意のそのような実際の関係又は順序を必ずしも必要とすること又は暗示することなく、1つのエンティティ又はアクションを別のものから区別するためにのみ使用されることが理解される。
【0115】
[0123]プロセス又はブロックが所与の順序で提示されているが、代替の実装形態は、異なる順序で、ステップを有するルーチンを実行し得るか、又はブロックを有するシステムを用い得、いくつかのプロセス又はブロックは、代替の組合せ又はサブ組合せを提供するために、削除、移動、追加、再分割、置換、組合せ、及び/又は修正され得る。これらのプロセス又はブロックの各々は、様々な異なる方法で実装され得る。また、プロセス又はブロックは、時として順次実行されるものとして示されているが、これらのプロセス又はブロックは、代わりに、並行して実行され得るか、又は異なる時間に実行され得る。更に、本明細書に記載される任意の具体的な数は、単なる例であり、代替の実装形態は、異なる値又は範囲を用い得る。
【0116】
[0124]本明細書で提供された開示の教示は、必ずしも上述したシステムではなく、他のシステムにも適用され得る。上述した様々な例の要素及び動作は、更なる例を提供するために組み合わされ得る。
【0117】
[0125]添付の出願書類に列挙され得る任意のものを含む、上記の任意の特許及び出願並びに他の参考文献は、参照により本明細書に組み込まれている。本開示の態様は、必要に応じて、上述した様々な参考文献のシステム、機能、及び概念を用いるように修正されて、本開示のなお更なる例を提供し得る。
【0118】
[0126]これら及び他の変更が、上記の発明を実施するための形態に照らして、本開示に対して行われ得る。上記の説明は、ある特定の例を説明し、企図される最良のモードを説明しているが、上記がテキスト中でいかに詳細に書かれていたとしても、本教示は多くの方法で実施され得る。システムの詳細は、本明細書に開示される主題によって依然として包含されながらも、その実装形態の詳細において大幅に異なり得る。上述したように、本開示のある特定の特徴又は態様を説明するときに使用される特定の専門用語は、その専門用語が関連付けられている本開示の任意の特性、特徴、又は態様に制限されるように、その専門用語が本明細書で再定義されていることを暗示するように解釈されるべきではない。一般に、以下の特許請求の範囲において使用される用語は、上記の発明を実施するための形態のセクションがそのような用語を明示的に定義しない限り、本開示を本明細書において開示された特定の実装形態に限定するように解釈されるべきではない。従って、本開示の実際の範囲は、開示された実装形態だけでなく、特許請求の範囲の下で本開示を実施又は実装する全ての同等な方法も包含する。
【0119】
[0127]本開示のある特定の態様がある特定の請求項の形態で以下に提示されるが、本発明者らは、本開示の様々な態様を任意の数の請求項の形態において企図する。35U.S.C.§112(f)の下で取り扱われることが意図される任意の請求項は、「~のための手段(means for)」という用語で始まることになる。従って、本出願人は、本開示の他の態様についてのそのような追加の請求項の形態を追求するために、本願の出願後に追加の請求項を追加する権利を留保する。
【0120】
[0128]本明細書で使用される用語は、一般に、本開示のコンテキスト内で、及び各用語が使用される特定のコンテキストにおいて、当該技術分野におけるそれらの通常の意味を有する。本開示を説明するために使用されるある特定の用語は、本開示の説明に関して実施者に追加のガイダンスを提供するために、上記で説明されているか、又は本明細書中の他の箇所で説明されている。便宜上、ある特定の用語は、例えば、大文字、イタリック体、及び/又は引用符を使用して、強調表示され得る。強調表示の使用は、用語の範囲及び意味に影響を及ぼさず、用語の範囲及び意味は、強調表示されているか否かにかかわらず、同じコンテキストにおいては同じである。同じ要素が1つより多くの方法で説明され得ることが理解されよう。
【0121】
[0129]結果として、代替の文言及び同義語が、本明細書で説明される用語のうちの任意の1つ以上に対して使用され得、また、用語が本明細書で詳述又は説明されているか否かに関して、いかなる特別な重要性も置かれない。ある特定の用語の同義語が提供される。1つ以上の同義語の詳述は、他の同義語の使用を排除しない。本明細書で説明された任意の用語の例を含む、本明細書の任意の箇所での例の使用は、例示的なものに過ぎず、本開示の又は任意の例示された用語の範囲及び意味を更に限定することは意図されていない。同様に、本開示は、本明細書で与えられた様々な例に限定されない。
【0122】
[0130]本開示の範囲を更に限定することを意図せずに、本開示の例による機器、装置、方法、及びそれらの関連する結果の例が以下に与えられる。タイトル又はサブタイトルが、読者の便宜のために例において使用され得るが、これは、決して本開示の範囲を限定すべきではないことに留意されたい。別段に定義されていない限り、本明細書で使用された全ての技術的及び科学的用語は、本開示が関連する当該技術分野の当業者によって一般に理解されているものと同じ意味を有する。矛盾が生じた場合、定義を含めて本文書が優先されることになる。
【0123】
[0131]本説明のいくつかの部分は、情報に対する動作のアルゴリズム及び記号表現によって例を説明している。これらのアルゴリズム的記述及び表現は、データ処理技術分野の当業者によって、彼らの作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために一般的に用いられている。これらの動作は、機能的、コンピューティング処理的、又は論理的に説明されているが、コンピュータプログラム若しくは同等の電気回路、マイクロコード、又はこれらに類するものによって実装されることが理解される。更に、一般性を失うことなく、これらの動作の構成(arrangements)をモジュールと呼ぶことが時として好都合であることもわかっている。説明された動作及びそれらの関連付けられたモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はこれらの任意の組合せで具現化され得る。
【0124】
[0132]本明細書で説明されたステップ、動作、又はプロセスの任意のものが、単独で又は他のデバイスと組み合わせて、1つ以上のハードウェア又はソフトウェアモジュールを用いて実行又は実装され得る。いくつかの例では、ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラムオブジェクトで実装され、これは、説明されたステップ、動作、又はプロセスのいずれか又は全てを実行するために、コンピュータプロセッサによって実行され得る。
【0125】
[0133]例はまた、本明細書の動作を実行するための装置に関係し得る。この装置は、所要の目的のために特別に構築され得、及び/又は、それは、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的にアクティブ化又は再構成される汎用コンピューティングデバイスを備え得る。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムバスに結合され得る、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、又は電子命令を記憶するのに好適な任意のタイプの媒体に記憶され得る。更に、本明細書で言及される任意のコンピューティングシステムは、単一のプロセッサを含み得るか、又は増大されたコンピューティング能力のために、マルチプロセッサ設計を用いたアーキテクチャであり得る。
【0126】
[0134]例はまた、本明細書で説明されたコンピューティングプロセスによって生成されるオブジェクトに関係し得る。このようなオブジェクトは、コンピューティングプロセスから生じる情報を備え得、ここで、情報は、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され、本明細書で説明されたコンピュータプログラムオブジェクト又は他のデータ組合せの任意の実装形態を含み得る。
【0127】
[0135]本明細書で使用される文言は、主に読みやすさ及び教示目的のために選択されており、それは主題を線引き又は制限するように選択されたものではない場合がある。従って、本開示の範囲は、この発明を実施するための形態によってではなく、本明細書に基づく出願に関して発行される任意の特許請求の範囲によって限定されることが意図される。従って、例の開示は、以下の特許請求の範囲に記載される主題の範囲を例示するものであり、限定するものではないことが意図される。
【0128】
[0136]コンテクスチュアル接続システムのためのシステム及び構成要素の様々な実装形態の完全な理解を提供するために、前述の説明において具体的な詳細が与えられた。しかしながら、当業者であれば、上述した実装形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることを理解されよう。例えば、回路、システム、ネットワーク、プロセス、及び他の構成要素は、不要な詳細で実施形態を不明瞭にしないために、ブロック図形式の構成要素として示され得る。他の事例では、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技法が、これら実施形態を不明瞭することを回避するために、不要な詳細なしで示され得る。
【0129】
[0137]また、個々の実装形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、又はブロック図として図示されるプロセスとして説明され得ることにも留意されたい。フローチャートは、順次プロセスとして動作を説明し得るが、動作の多くは、並行して又は同時並行に実行され得る。加えて、動作の順序は並べ換えられ得る。プロセスは、その動作が完了したときに終了するが、図面に含まれていない追加のステップを有し得る。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラム、等に対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、関数が呼び出し関数又は主関数に戻ることに対応し得る。
【0130】
[0138]クライアントデバイス、ネットワークデバイス、及び他のデバイスは、特に、1つ以上の集積回路、入力デバイス、出力デバイス、データストレージデバイス、及び/又はネットワークインターフェースを含むコンピューティングシステムであり得る。集積回路は、例えば、特に、1つ以上のプロセッサ、揮発性メモリ、及び/又は不揮発性メモリを含み得る。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、キーパッド、タッチインターフェース、マイクロホン、カメラ、及び/又は他のタイプの入力デバイスを含み得る。出力デバイスは、例えば、ディスプレイスクリーン、スピーカ、触覚フィードバックシステム、プリンタ、及び/又は他のタイプの出力デバイスを含み得る。ハードドライブ又はフラッシュメモリ等のデータストレージデバイスは、コンピューティングデバイスがデータを一時的又は永久的に記憶することを可能にし得る。無線又は有線インターフェース等のネットワークインターフェースは、コンピューティングデバイスがネットワークと通信することを可能にし得る。コンピューティングデバイスの例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット、スマートフォン、携帯情報端末、デジタルホームアシスタント、並びにコンピューティングデバイスが組み込まれている機械及び装置を含む。
【0131】
[0139]「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はしないが、ポータブル又は非ポータブルストレージデバイス、光ストレージデバイス、及び命令(複数可)及び/又はデータを記憶するか、含むか、又は搬送すること可能な様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データが記憶され得且つ無線で又は有線接続を介して伝搬する搬送波及び/又は一時的な電子信号を含まない、非一時的な媒体を含み得る。非一時的な媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスク又はテープ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD)等の光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリ又はメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、又は命令、データ構造、若しくはプログラムステートメントの任意の組合せを表し得るコード及び/又は機械実行可能命令を記憶し得る。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリコンテンツを渡すこと及び/又は受け取ることによって、別のコードセグメント又はハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送、又はこれらに類するものを含む、任意の好適な手段を介して渡され得るか、転送され得るか、又は送信され得る。
【0132】
[0140]更に、上記で説明された様々な例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はこれらの任意の組合せによって更に実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメント(例えば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読又は機械可読記憶媒体(例えば、プログラムコード又はコードセグメントを記憶するための媒体)に記憶され得る。集積回路で実装されるプロセッサ(複数可)が、必要なタスクを実行し得る。
【0133】
[0141]構成要素が、ある特定の動作を実行する「ように構成される」ものとして説明されている場合、このような構成は、例えば、動作を実行するように電子回路又は他のハードウェアを設計することによって、動作を実行するようにプログラム可能な電子回路(例えば、マイクロプロセッサ、又は他の好適な電子回路)をプログラミングすることによって、又はこれらの任意の組合せで、達成され得る。
【0134】
[0142]本明細書で開示された実装形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組合せとして実装され得る。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、概してそれらの機能の観点から上述されてきた。このような機能が、ハードウェアとして実装されるか、又はソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーション及びシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに多様な方法において、説明された機能を実装し得るが、このような実装の決定は、本開示の範囲から逸脱を引き起こしていると解釈されるべきでない。
【0135】
[0143]本明細書で説明された技法はまた、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組合せで実装され得る。このような技法は、汎用コンピュータ、無線通信デバイスハンドセット、又は無線通信デバイスハンドセット及び他のデバイスにおけるアプリケーションを含む複数の用途を有する集積回路デバイス等の様々なデバイスのうちの任意のもので実装され得る。モジュール又は構成要素として説明された任意の特徴は、集積論理デバイスにおいて共に実装され得るか、又はディスクリートではあるが相互動作可能な論理デバイスとして別々に実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、本技法は、少なくとも部分的に、命令を含むプログラムコードを備えるコンピュータ可読データ記憶媒体によって実現され得、これら命令は、実行されると、上述した方法のうちの1つ以上を実行する。コンピュータ可読データ記憶媒体は、パッケージング材料を含み得る、コンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。コンピュータ可読媒体は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)等のランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、FLASH(登録商標)メモリ、磁気又は光データ記憶媒体、及びこれらに類するもの等の、メモリ又はデータ記憶媒体を備え得る。本技法は、追加又は代替として、少なくとも部分的に、伝搬された信号又は波等の、コンピュータによってアクセス、読取り、及び/又は実行され得、且つ、データ構造又は命令の形態でプログラムコードを搬送又は通信する、コンピュータ可読通信媒体によって実現され得る。
【0136】
[0144]プログラムコードは、プロセッサによって実行され得、プロセッサは、1つ以上のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又は他の同等の集積された又はディスクリートなロジック回路等の、1つ以上のプロセッサを含み得る。このようなプロセッサは、本開示において説明された技法のうちの任意のものを実行するように構成され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシン(state machine)であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、又はその他任意のこのような構成として実装され得る。従って、本明細書で使用される場合、「プロセッサ」という用語は、前述の構造の任意のもの、前述の構造の任意の組合せ、又は本明細書で説明された技法の実装に好適なその他任意の構造又は装置を指し得る。加えて、いくつかの態様では、本明細書で説明された機能は、サスペンドされたデータベース更新システムの実装のために構成された専用のソフトウェアモジュール又はハードウェアモジュール内で提供され得る。
【0137】
[0145]本技術の前述の発明を実施するための形態は、例示及び説明を目的として提示された。それは、網羅的であること、又は本技術を開示された厳密な形態に限定することを意図したものではない。上記教示を踏まえて、多くの修正及び変形が可能である。説明された実施形態は、技術の原理、その実際の適用を最もよく説明するために、また、他の当業者が、様々実施形態で、及び企図される特定の使用に適した様々な修正を伴って、技術を利用することを可能にするために選ばれている。本技術の範囲は、特許請求の範囲によって定義されることが意図される。
【国際調査報告】