(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】垂直デュアル型モジュール式植物工場
(51)【国際特許分類】
A01G 31/06 20060101AFI20240528BHJP
A01G 31/00 20180101ALN20240528BHJP
【FI】
A01G31/06
A01G31/00 601B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572743
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-22
(86)【国際出願番号】 KR2022003562
(87)【国際公開番号】W WO2022265186
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0077372
(32)【優先日】2021-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523442530
【氏名又は名称】コリア シティーアグロ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヨン-マン
(72)【発明者】
【氏名】キム,イン-ハン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウン-ホ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ジェ-ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヘ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヘ-リョン
【テーマコード(参考)】
2B314
【Fターム(参考)】
2B314MA38
2B314NA03
2B314NA05
2B314NA33
2B314ND04
2B314ND30
2B314ND32
2B314ND40
2B314PB02
2B314PB08
2B314PB60
2B314PB64
2B314PC16
2B314PC26
2B314PC30
2B314PD37
(57)【要約】
垂直デュアル型モジュール式植物工場を提供する。本発明の垂直デュアル型モジュール式植物工場は、養分が盛られた溶液(養液)を供給する養液配給装置と、前記養液配給装置と連結されて前記養液を伝達する給液ラインと、お互いに見合わせる複数個の平板形態の据置板と、前記各据置板の一側を貫通して支持される少なくとも一つの植木鉢ホルダーと、前記給液ラインを通じて供給される養液を重力によって下方向に垂れ下がりながら前記植木鉢ホルダーを貫通する芯を含むモジュール式垂直ベッドでなされ、前記植木鉢ホルダーは前記モジュール式垂直ベッドの両側据置板にそれぞれ複数個装着されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
養分が盛られた溶液(養液)を供給する養液配給装置と、
前記養液配給装置と連結されて前記養液を伝達する給液ラインと、
お互いに見合わせる複数個の平板形態の据置板と、前記各据置板の一側を貫通して支持される少なくとも一つの植木鉢ホルダーと、前記給液ラインを通じて供給される養液を重力によっての下方向に垂れ下がりながら前記植木鉢ホルダーを貫通する芯を含むモジュール式垂直ベッドと、
前記少なくとも一つのモジュール式垂直ベッド全体を囲む外郭フレームを含んで構成され、
前記植木鉢ホルダーは前記モジュール式垂直ベッドの両側据置板にそれぞれ複数個装着され、
前記外郭フレームに沿って壁面のうちで一部と天井全体は硝子になっているし、
前記外郭フレームのうちで天井フレームは前記外郭フレームのうちで壁面フレームから分離されて引っ繰り返って装着されるように連結部材を通じて連結されることを特徴とする垂直デュアル型モジュール式植物工場。
【請求項2】
前記植木鉢ホルダーは、植物が植栽された植木鉢を収容するための収容空間と前面開口部を有して、上方から下方に傾くように前記据置板の一側を貫通して支持されながら突き出形成され、地面と垂直するように位置して吸湿した養液を重力によって上方から下方に垂れ流す前記芯の一側と部分接触して垂れ下がる水の一部を植木鉢が収容された内側に誘導する水越え顎と、前記水越え顎に乗って内側に誘導された水がたまるように空間を形成した水溜まり部と、収容された植木鉢に植栽した植物の根辺りで間隔をおいて貫通されるように形成した多数個の通気部と、前記芯が貫通されながら通過するように地面に垂直するように形成した芯穴を含み、
前記芯は通過する一側が前記水越え顎の端部と接触するように固定部材によって位置固定したことを特徴とする請求項1に記載の垂直デュアル型モジュール式植物工場。
【請求項3】
前記モジュール式垂直ベッドは複数個で構成され、
前記モジュール式垂直ベッドの間に具備されて天井構造物から連結されて下の方向を向ける人工光用電灯をさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の垂直デュアル型モジュール式植物工場。
【請求項4】
前記人工光用電灯は上部電灯と下部電灯でなされ、
前記上部電灯の下端と前記下部電灯の上端は摺綴部でお互いに連結され、
前記摺綴部は天井構造物で連結された第1牽引ワイヤと連結され、
前記下部電灯の下端は天井構造物で連結された第2牽引ワイヤと連結され、
前記天井構造物には第1牽引ワイヤを巻くか、または解く第1ローラーと、前記第2牽引ワイヤを巻くか、または解く第2ローラーが具備されることを特徴とする請求項3に記載の垂直デュアル型モジュール式植物工場。
【請求項5】
前記モジュール式垂直ベッドに含まれた芯と連結され、前記芯を通じて垂れ下がった養液を前記養液配給装置に再び伝達する配液ラインをさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の垂直デュアル型モジュール式植物工場。
【請求項6】
前記天井フレーム上側を覆う遮光及び保温部と、
一端が前記遮光及び保温部の末端と連結されて他端が回動部と連結される開放連結部材をさらに含み、
前記回動部の回転によって前記遮光及び保温部の末端が他側の末端で畳まれて前記天井が外部に露出されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の垂直デュアル型モジュール式植物工場。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直デュアル型モジュール式植物工場に関するものであり、より詳細には、植物を容易に栽培するように構成された垂直デュアル型モジュール式植物工場に関するものである。
【背景技術】
【0002】
伝統的に植物栽培は天気の影響をたくさん受けて、その生育状態が一定でないという問題点がある。
【0003】
このような問題点を解決するために統制された施設を取り揃えてその内で植物を栽培する方式が導入された。
【0004】
これは単純なビニルハウスとは区別される概念として、内部の温度、湿度や、光投与制御、営養分投与制御など植物栽培に必要な多様な条件らを人為的に統制するものであり、いわゆる、‘植物工場'と呼ばれる。
【0005】
すなわち、植物工場は“農作物に対して統制された一定な施設内で光、温度、湿度、二酸化炭素濃度及び培養液などの環境条件を人工的に制御して季節や場所にかかわらず自動的に連続生産するシステム”を称える。
【0006】
このように植物工場は農作物の生育状態を科学的に管理して肥料や農薬を投入する精密農業の性格を有するので、一般農産物に比べて安全性を確保することができるし、また、露地で栽培が難しい機能性農作物を栽培することで高付加価値農業を実現することができる長所がある。
【0007】
したがって、植物工場形態の多様な方式らが提案されて来たが、植物工場構成をどのようにするかによって植物に対する栽培結果の大きい差が発生するようになる。
【0008】
ところで、従来に提案された方式らは機能的側面では植物工場固有の機能を一部遂行することはしたが、植物栽培と関連される効率的側面では少し不足な面があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】KR登録特許第10-1927620号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記した従来の必要性を満たすために案出されたものであり、その目的は、植物栽培において栽培者の便宜性と栽培効率性を極大化するための植物工場を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記した目的を達成するために本発明による垂直デュアル型モジュール式植物工場は、養分が盛られた溶液(養液)を供給する養液配給装置と、前記養液配給装置と連結されて前記養液を伝達する給液ラインと、お互いに見合わせる複数個の平板形態の据置板と、前記各据置板の一側を貫通して支持される少なくとも一つの植木鉢ホルダーと、前記給液ラインを通じて供給される養液を重力によって下方向に垂れ下がりながら前記植木鉢ホルダーを貫通する芯を含むモジュール式垂直ベッドを含んで構成され、前記植木鉢ホルダーは前記モジュール式垂直ベッドの両側据置板にそれぞれ複数個装着されることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記植木鉢ホルダーは、植物が植栽された植木鉢を収容するための収容空間と前面開口部を有して、上方から下方に傾くように前記据置板の一側を貫通して支持されながら突き出形成され、地面と垂直するように位置して吸湿した養液を重力によって上方から下方に流す前記芯の一側と部分接触して垂れ下がる水の一部を植木鉢が収容された内側に誘導する水越え顎と、前記水越え顎に乗って内側に誘導された水がたまるように空間を形成した水溜まり部と、収容された植木鉢に植栽した植物の根辺りで間隔を置いて貫通されるように形成した多数個の通気部と、前記芯が貫通されながら通過するように地面に垂直するように形成した芯穴を含み、前記芯は通過する一側が前記水越え顎の端部と接触するように固定部材によって位置固定したものであることができる。
【0013】
ここで、前記モジュール式垂直ベッドは複数個で構成され、前記モジュール式垂直ベッドの間に具備されて天井構造物から連結されて下の方向を向ける人工光用電灯をさらに含むことができる。
【0014】
ここで、前記人工光用電灯は上部電灯と下部電灯でなされ、前記上部電灯の下端と前記下部電灯の上端は摺綴部でお互いに連結され、前記摺綴部は天井構造物で連結された第1牽引ワイヤと連結され、前記下部電灯の下端は天井構造物で連結された第2牽引ワイヤと連結され、前記天井構造物には第1牽引ワイヤを巻くか、または解く第1ローラーと、前記第2牽引ワイヤを巻くか、または解く第2ローラーが具備されることができる。
【0015】
ここで、前記モジュール式垂直ベッドの下部にはそれぞれ移動用輪がさらに具備されることができる。
【0016】
ここで、前記モジュール式垂直ベッドに含まれた芯と連結され、前記芯を通じて垂れ下がった養液を前記養液配給装置に再び伝達する配液ラインをさらに含むことができる。
【0017】
ここで、前記少なくとも一つのモジュール式垂直ベッド全体を囲む外郭フレームをさらに含み、前記外郭フレームに沿って壁面のうちで一部と天井全体は硝子になされているし、前記外郭フレームのうちで天井フレームは前記外郭フレームのうちで壁面フレームから分離されて引っ繰り返って装着されるように連結部材を通じて連結されることができる。
【0018】
ここで、前記天井フレーム上側を覆う遮光及び保温部と、一端が前記遮光及び保温部の末端と連結されて他端が回動部と連結される開放連結部材と、前記回動部の回転によって前記遮光及び保温部の末端が他側の末端で畳まれて前記天井が外部に露出されるように構成されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例による垂直デュアル型モジュール式植物工場の全体的な概略構成図である。
【
図2】
図2は、
図1のモジュール式垂直ベッドの植木鉢ホルダーの構造及び装着状態を示した図面である。
【
図3】
図3は、
図1のモジュール式垂直ベッドの植木鉢ホルダーの構造及び装着状態を示した図面である。
【
図4】
図4は、
図1のモジュール式垂直ベッドの植木鉢ホルダーの構造及び装着状態を示した図面である。
【
図5】
図5は、
図1の人工光用電灯の設置状態を示した図面である。
【
図6】
図6は、
図5の人工光用電灯が折られる状態を示した図面である。
【
図7】
図7は、垂直デュアル型モジュール式植物工場の外郭フレームの形態を示した図面である。
【
図8】
図8は、垂直デュアル型モジュール式植物工場の外郭フレームの形態を示した図面である。
【
図9】
図9は、遮光及び保温部の構造を示した図面である。
【
図10】
図10は、遮光及び保温部の構造を示した図面である。
【
図11】
図11は、遮光及び保温部の構造を示した図面である。
【
図12】
図12は、遮光幕及び遮光フレームの形態を示した図面である。
【
図13】
図13は、遮光幕及び遮光フレームの形態を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では添付図面を参照して本発明に対して詳しく説明する。
【0021】
以下、本発明による各実施例は本発明の理解を助けるための一つの例に過ぎなく、本発明がこのような実施例に限定されるものではない。
【0022】
本発明の一実施例による垂直デュアル型モジュール式植物工場1の全体的な構成は
図1に示されたところのようである。
【0023】
同図面に示されたところのように垂直デュアル型モジュール式植物工場1はモジュール式垂直ベッド100、養液配給装置200、給液ライン300、配液ライン400、人工光用電灯500を含んで構成されることができる。
【0024】
まず、養液配給装置200は養分が盛られた溶液である養液を供給する機能を遂行するものであり、養液保管桶とこれを外部に噴出させることができる圧縮装置を含んで構成されることができる。
【0025】
このように植物に所定の養分を供給する装置その自体は公知された技術に該当するのでより詳細な説明を略する。
【0026】
給液ライン300は養液配給装置200と連結されて養液を伝達するものであり、例えば、合成樹脂または金属でなされたパイプ管でなされることができる。
【0027】
モジュール式垂直ベッド100は地面に垂直するように立てられて、その一部に植木鉢ホルダー120を装着することができるように構成される。
【0028】
具体的に、モジュール式垂直ベッド100はお互いに見合わせる複数個の平板形態の据置板110と、このような各据置板110の一側を貫通して支持される少なくとも一つの植木鉢ホルダー120と、給液ライン300を通じて供給される養液を重力によっての下方向に垂れ下がりながら植木鉢ホルダー120を貫通する芯130を含んで構成されることができる。
【0029】
特に、
図1をよく見れば、植木鉢ホルダー120はモジュール式垂直ベッド100の両側据置板110にそれぞれ複数個装着されることを分かる。
【0030】
理解を助けるために植木鉢ホルダー120一つが据置板110に装着された状態を
図2及び
図3に示したが、
図2は外側で植木鉢ホルダー120の内側面を眺めた状態を示した図面であり、
図3は据置板110内側で植木鉢ホルダー120の裏側を眺めた状態を示した図面である。
【0031】
このように据置板110には植木鉢ホルダー120が装着されるようになるが、本実施例では特定据置板110の一側方向のみに植木鉢ホルダー120を装着するものではなく、据置板110をお互いに見合わせるように配置してそのそれぞれに植木鉢ホルダー120が装着されるようにすることで、
図1のように結果的に据置板110両側へ植木鉢ホルダー120が装着されて植物が据置板110を基準で両側で栽培されるようにするものである。
【0032】
参照で据置板110一側に植木鉢ホルダー120を据置板110を貫通して安着させ、その植木鉢ホールに植物を入れた状態の断面図を
図4に示した。
【0033】
図2乃至
図4を参照して植木鉢ホルダー120の形態を具体的によく見れば次のようである。
【0034】
植木鉢ホルダー120は、植物が植栽された植木鉢を収容するための収容空間(S)と前面開口部121を有する。すなわち、植物が植栽された植木鉢は植木鉢ホルダー120の前面開口部121を通じて収容空間(S)内側に安着されることができる。
【0035】
また、植木鉢ホルダー120は上方から下方に傾くように据置板110の一側を貫通して支持されながら突き出形成される。
【0036】
これはその収容空間(S)に安着される植木鉢が抜けないようにすることと併せて養液が植木鉢に供給されるようにするためである。
【0037】
例えば、植木鉢ホルダー120は上方から下方に角度(α)を有しながら傾くように据置板110の一側を貫通して一体型で支持されながら突き出形成することができる。
【0038】
言い換えれば、植木鉢ホルダー120は前面から後面に行きながら据置板110と30゜~60゜の角度(α)範囲内で下向き傾くように配列されることで、植物(T)が植栽された植木鉢(P)の結合を容易にすることができる。
【0039】
また、植木鉢ホルダー120は据置板110の前方と後方で一定長さで突き出されるように形成するが、望ましくは、植物(T)が植栽された植木鉢(P)より長い長さを有する。
【0040】
この時、植木鉢ホルダー120にはその内部に水越え顎123が具備されることができるが、これは地面と垂直するように位置して吸湿した養液を重力によって上方から下方に流す芯130の一側と部分接触して垂れ下がる水の一部を植木鉢が収容された内側に誘導するために形成されたものである。
【0041】
また、植木鉢ホルダー120には水越え顎123に乗って内側に誘導された水が溜まるように空間を形成した水溜まり部が具備されることができるが、水溜まり部に溜まった水、すなわち、養液によって植木鉢側に養液が供給されることができる。
【0042】
望ましくは、水越え顎123はホルダー内側に傾いた上端部123aを有して、芯130に乗って重力によって下方に自然に伝達される水玉(W1)は接触された水越え顎123の上端部123aに乗って自然に水溜まり部124側に誘導されて溜まった水(W)になることができる。
【0043】
この時、植物(T)が植栽された植木鉢(P)の一側はS1でのように水溜まり部124に溜まった水(W)と接触されることで水を吸収して植物(T)で伝達するが、このために植物(T)が植栽された植木鉢(P)はココアマットのように通気性と保水性及び吸湿性が高い天然繊維材でなされたものを使用することが望ましい。
【0044】
さらにひいては、植木鉢ホルダー120には収容された植木鉢に植栽した植物の根辺りで間隔をおいて貫通されるように形成した多数個の通気部122が具備され、芯130が貫通されながら通過するように地面に垂直するように形成した芯穴125がさらに具備されることができる。
【0045】
このような通気部122は必要によって一定位置に多数個形成することができることは勿論であり、植物が外部空気と接触できるようにして生長を促進する。
【0046】
望ましくは、このような通気部122は据置板110の後方に突き出た植木鉢ホルダー120部分の上部側と後方に形成する。
【0047】
また、芯130は芯穴125を通過しながら一側が水越え顎123の端部と接触するようになって、望ましくは、紐などの固定部材131によって植木鉢ホルダー120に位置固定されることができる。
【0048】
一実施例で、
図4と
図5を参照すれば、芯穴125は望ましくは、据置板110の後方に突き出た植木鉢ホルダー120の後方端部に垂直するように形成され、芯穴125の両側には通気部122を等しく形成し、芯130は芯穴125左右側の通気部122を縛る固定部材131によって位置固定されることができる。
【0049】
すなわち、芯130は通過する一側が水越え顎123の端部と接触するように固定部材131によって位置固定されることができる。
【0050】
このような固定部材131は単に芯130の位置を固定するためのものであり、芯130自体を縛るものではなくて、重力によって垂れ下がる水(W)の流れを邪魔しないようにする。
【0051】
植木鉢ホルダー120は据置板110と一体で成形製作されることが望ましいが、必要によって植木鉢ホルダー120は据置板110に対して分離可能になるように一側に具備された着脱部材(図示せず)によって据置板110を貫通しながら嵌合結合するように構成することができる。
【0052】
一方、本発明の一実施例による垂直デュアル型モジュール式植物工場1には上述したモジュール式垂直ベッド100が複数ヶ含まれているが、この時モジュール式垂直ベッド100の間には人工光用電灯500が配置されることができる。
【0053】
例えば、人工光用電灯500は上部構造物(例えば、天井部位に固定設置された構造物)から連結されて下の方向に長く並ぶように配置されることができる。
【0054】
ここで人工光用電灯500は、一例で電力消耗が少ない高効率のLED電灯でなされることもできる。
【0055】
人工光用電灯500は上部電灯510と下部電灯520で区分されることができるが、上部電灯510の下端と下部電灯520の上端は摺綴部530でお互いに連結されることができる。
【0056】
ここで摺綴部530は、上部電灯510と下部電灯520がお互いに長く垂直方向で並んだ状態で外力によってお互いに見合わせることができる程度に畳まれるようにする機能を遂行するものであり、摺綴部530の構造そのものは公知された技術に該当するので、より詳細な説明は略する。
【0057】
ここで上部電灯510と下部電灯520はそれぞれ単一の電灯を意味するものではなく、複数個のLEDランプを含むものであることもある。
【0058】
但し、上部電灯510と下部電灯520を区分することは、摺綴部530を基準で上側に配置された電灯は上部電灯510であり、下側に配置された電灯は下部電灯520である。
【0059】
すなわち、上部電灯510と下部電灯520それぞれの複数個のランプを含むが、一つのプラスチック電灯用ケースを含む形態でなされることができる。
【0060】
摺綴部530は天井構造物600で連結された第1牽引ワイヤ620と連結され、下部電灯520の下端は天井構造物600で連結された第2牽引ワイヤ630と連結されることができるが、このような具体的な例が
図5に示されている。
【0061】
すなわち、
図1ではこのような牽引ワイヤなどに対する図示は便宜上略したし、その具体的な連結形態を
図5に示したものである。
【0062】
図5を参照すれば、天井構造物600に上部電灯510の一端が回動可能になるように連結され(例えば、回転可能になるようにボルト構造で連結)、その上部電灯510の他端には摺綴部530が連結され、摺綴部530の下方へ下部電灯520が連結されたことを分かる。
【0063】
また各摺綴部530は、天井構造物600から第1牽引ワイヤ620を通じてお互いに連結されていて、下部電灯520の下の末端は天井構造物600から第2牽引ワイヤ630を通じてお互いに連結されていることを分かる。
【0064】
このような天井構造物600には第1牽引ワイヤ620を巻くか、または解く第1ローラー610と、第2牽引ワイヤを巻くか、または解く第2ローラー610'が具備されることができる。
【0065】
すなわち、第1ローラー610は回転によって第1牽引ワイヤ620を解くか、または巻くことができるし、第2ローラー610'は回転によって第2牽引ワイヤ630を解くか、または巻くことができる。
【0066】
ローラー610、620には回転力発生のための手動用取っ手やねじ回し構造が形成されることができるが、所定のワイヤを解くか、または巻くローラーの構造そのものは公知された技術に該当するので、より詳細な説明は略する。
【0067】
前述した実施例ではローラー610、620が装着される天井構造物600と上部電灯510が連結される天井構造物600が等しいことを一例にしたが、天井方向の上部側に位置さえすれば良いし、お互いに等しいものである必要はない。
【0068】
図5のような状態でローラーの回転によって第1牽引ワイヤ620と第2牽引ワイヤ630が絡められるようになれば、
図6のようにまるで上部電灯510と下部電灯520がお互いに摺綴部530を基準で折られるような形状になる。
【0069】
これは本発明の一実施例による垂直デュアル型モジュール式植物工場1での作業者の作業便宜性のためである。
【0070】
すなわち、
図1に示されたところのようにモジュール式垂直ベッド100がきちきちに配置された状態でその間に人工光用電灯500まで位置するようになれば、各モジュール式垂直ベッド100の間で作業をしなければならない作業者立場ではよほど不便になる。
【0071】
しかし、
図6のようにローラー610、610'を回して上部電灯510と下部電灯520を畳まれた形態にするようになれば、作業空間が確保されることができて作業便宜性が増大されるものである。
【0072】
また、モジュール式垂直ベッド100の下部にはそれぞれ移動用輪140がさらに具備されることができる。
【0073】
これもまた作業の効率性を高めるためのことである。
【0074】
すなわち、各モジュール式垂直ベッド100に移動用輪140を具備するようになれば、作業者が特定モジュール式垂直ベッド100を押して移動させて作業空間を確保することができるし、必要時モジュール式垂直ベッド100を垂直デュアル型モジュール式植物工場1外側に抜き取ることもできる。
【0075】
垂直デュアル型モジュール式植物工場1底には所定のレール(図示せず)を形成してこのような各モジュール式垂直ベッド100の移動用輪140の移動経路を形成することもできる。すなわち、モジュール式垂直ベッド100の移動用輪140が該当レールに沿って移動するようにできる。
【0076】
レールとの締結構造そのものは公知された技術に該当するので、より詳細な説明を略する。
【0077】
この場合モジュール式垂直ベッド100を押して移動させてから他のモジュール式垂直ベッド100とぶつかるか、または他のモジュール式垂直ベッド100を損傷させる危険を防止することができる。
【0078】
一方、配液ライン400はモジュール式垂直ベッド100に含まれた芯130と連結され、芯130を通じて下がった養液を養液配給装置200に再び伝達する機能を遂行する。
【0079】
すなわち、本実施例で養液配給装置200は、給液ライン300を通じて養液を供給することと併せて配液ライン400を通じて流入される養液を再びリサイクルする機能も遂行することができる。
【0080】
このように捨てられる養液を最小化することで費用節減効果を達成するようになる。
【0081】
もちろん配液ライン400を通じて流入された養液で不純物を除去するか、または濃度を合わせる機能が養液配給装置200に具備されることができることは勿論である。
【0082】
一方、
図7には本発明の一実施例による垂直デュアル型モジュール式植物工場1の外観の一例が現われている。
【0083】
同図面に示されたところのように垂直デュアル型モジュール式植物工場1の外郭にはモジュール式垂直ベッド100全体を囲む外郭フレーム710、720が形成され、その外郭フレーム710、720に沿って壁面のうちで一部と天井全体を硝子またはプラスチック(望ましくは、透明プラスチック)が装着されることができる。
【0084】
フレームに硝子が装着されること自体は公知された技術に該当するので、より詳細な説明は略する。
【0085】
図7(a)は斜視図であり、
図7(b)は正面図である。
【0086】
図7(a)では正面と側面すべて同じ高さから硝子でなされていることを一例でしたが、正面と後面は硝子を装着しないで、側面だけに所定の高く以上から硝子が装着されるようにすることもできる。
【0087】
一方、このような外郭フレームのうちで天井を構成するフレーム、すなわち、天井フレーム720は外郭フレームのうちで壁面フレーム710から分離して引っ繰り返って装着されるように連結部材(ボルトまたはナット)を通じて連結されることができる。このようにフレーム間の連結部材を利用して着脱式で連結する構造その自体は公知された技術に該当するので、より詳細な説明を略する。
【0088】
すなわち、
図8のように天井フレーム720が分離された後引っ繰り返って垂直デュアル型モジュール式植物工場1内部の内側へ置かれることができるものである。参照、
図8(a)は斜視図であり、
図8(b)は正面から眺めた断面図である。
【0089】
これは本発明の一実施例による垂直デュアル型モジュール式植物工場1が個別コンテナ形態でなされる場合、個別コンテナを移動させることにおいて、便宜性を高めるためである。すなわち、輸出用コンテナ船に船積みが可能な規格と構造を有するように作われることができるが、この時天井フレーム720部分を除いた状態でコンテナ船に船積みが可能な規格と構造になるように大きさが決まれば良いし、天井フレーム720は上述したところのように壁面フレーム710内側へ覆して臨時に連結する場合輸出用コンテナ船に船積みが可能になる。
【0090】
このように天井フレーム720を覆して壁面フレーム710に連結する場合安全のために天井硝子は臨時的に分離して別に保管することもできる。
【0091】
一方、
図7のような状態で天井フレーム720上側を覆う遮光及び保温部800をさらに含むことができるが、遮光及び保温部800は外部の光を遮断させる機能を遂行する。
【0092】
すなわち、垂直デュアル型モジュール式植物工場1内部で育てる植物の生育状態によって外部の光を遮断させるか、または保温のために調節する必要があるが、この時遮光及び保温部800によってその光の透過程度を調節することができる。
【0093】
このために所定の回動部840と、一端が遮光及び保温部800の末端と連結されて他端が回動部と連結される開放連結部材830を含んで構成されることができる。
【0094】
すなわち、回動部の回転によって遮光及び保温部800の末端が他側末端で畳まれて天井が外部に露出(硝子を通じて光の透過など)になるか、または遮られるようにする。
【0095】
図9乃至
図11には、このように遮光及び保温部800及び遮光及び保温部800の動作状態図である。
【0096】
同図面らを参照すれば、まず遮光及び保温部800は遮光フレーム810と遮光及び保温用布地820を含んで構成されることができる。
【0097】
図10に示されたところのように遮光フレーム810が垂直デュアル型モジュール式植物工場1の天井フレーム720上方へ別に形成されることができるし、その遮光フレーム810の片っ端に巻かれていた遮光及び保温用布地820が開放連結部材830と連結された状態で回動部の回転によって
図11のように垂直デュアル型モジュール式植物工場1の上側を覆うことができる。
【0098】
回動方向が反対の場合
図10のように再び開放されることもできることは勿論である。
【0099】
参照で、
図10のように開放連結部材830が垂直デュアル型モジュール式植物工場1の前面と後面に構成される場合モジュール式植物工場1の側面と天井部分だけに硝子または透明プラスチックが装着されることもできる。
【0100】
遮光及び保温用布地820は、
図12に示されたところのように遮光フレーム810上側だけに配置されていることもできて、または
図13に示されたところのように遮光フレーム810上側と下側にそれぞれ配置されていることもできる。
【0101】
図13のように遮光及び保温用布地820が遮光フレーム810を囲んで、その上下それぞれの遮光布が末端でお互いに連結されている形態でなされた場合風や外力によって遮光及び保温用布地820が飛ばすことを最小化することができる。
【0102】
また、
図10乃至
図13には遮光フレーム810の存在を全体で説明したが、遮光フレーム810なしに遮光及び保温用布地820やじゃばら構造だけで遮光及び保温部800が形成されることもできることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0103】
以上、説明したところのように本発明によれば、植物工場運営費用を節減しながらも作業効率性を高めることができる。
【0104】
すなわち、植物工場は大部分密閉された空間内に人工光を活用する場合が大部分であるが、人工光は勿論であり、天井を硝子またはプラスチックで作って自然光も共に利用することで電気エネルギー消耗を減らすことができる。
【0105】
また、人工光などを上に畳むことができるようにするし、モジュール式垂直ベッドも輪を通じて移動させることができるようにすることで、垂直デュアル型モジュール式植物工場内の作業者の作業空間確保を通じて作業効率を高めることができる。
【国際調査報告】