(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】冷蔵庫用の熟成コンパートメント及びそれを有する冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
F25D 17/06 20060101AFI20240528BHJP
【FI】
F25D17/06 304
F25D17/06 308
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573292
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-11-27
(86)【国際出願番号】 CN2022072547
(87)【国際公開番号】W WO2022257470
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110632635.3
(32)【優先日】2021-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522029969
【氏名又は名称】チンダオ ハイアール レフリジレーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER REFRIGERATOR CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Haier Industry Park, Haier Road No. 1 Laoshan District Qingdao,Shandong 266101, China
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】イー イャォ
(72)【発明者】
【氏名】リィゥ ハオ チュェン
(72)【発明者】
【氏名】チェン トン
【テーマコード(参考)】
3L345
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA18
3L345AA21
3L345BB01
3L345CC01
3L345DD01
3L345DD21
3L345DD70
3L345EE34
3L345FF37
3L345KK04
(57)【要約】
本発明は、冷房機器の技術分野に関し、特に冷蔵庫用の熟成コンパートメント及びそれを有する冷蔵庫に関する。冷蔵庫用の熟成コンパートメントは、引き出し、上蓋板と気流循環ユニットを備え、引き出しは、冷蔵庫の庫体内に引き出し可能に構成されており、その上端が開放されて食品を出し入れする頂部開口を形成し、引き出しの後壁板には、排気口及び還気口が開設され、上蓋板は、引き出しの上方に配置され、引き出しが庫体内に完全に押し込まれたときに引き出しの頂部開口を閉鎖し、且つ引き出しとともに熟成空間を画定し、気流循環ユニットは、引き出しの後壁板の後側に配置され、気流が排気口を経由して熟成空間に進入した後で還気口から吹き出されるように構成される。本発明の熟成コンパートメントでは、気流循環ユニットを引き出しの後壁板の後側に配置することにより、気流の熟成空間内での循環の安定性が保証され、乾式熟成効果を高める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫用の熟成コンパートメントであって、
引き出しと、上蓋板と、気流循環ユニットとを備え、
前記引き出しは、前記冷蔵庫の庫体内に引き出し可能に構成されており、その上端が開放されて食品を出し入れする頂部開口を形成し、前記引き出しの後壁板には、排気口及び還気口が開設され、
前記上蓋板は、前記引き出しの上方に配置され、前記引き出しが前記庫体内に完全に押し込まれたときに前記引き出しの前記頂部開口を閉鎖し、且つ前記引き出しとともに熟成空間を画定し、
前記気流循環ユニットは、前記引き出しの後壁板の後側に配置され、気流が前記排気口を経由して前記熟成空間に進入した後で前記還気口から吹き出されるように構成されることを特徴とする冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項2】
前記気流循環ユニットは、ファンフレームと、ファンとを備え、
前記ファンフレームは、前記排気口の後側に配置され、
前記ファンは、前記ファンフレーム内に配置され、前記熟成空間内の気流が前記還気口から吹き出された後で前記排気口から前記熟成空間に戻されるために用いられることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項3】
前記排気口の上方には、前記還気口が設けられ、
前記気流循環ユニットは、還気カバーを更に備え、
前記還気カバーは、前記ファンフレームの頂部から前向き且つ上向きに前記還気口まで延在し、前記還気口から吹き出された気流を前記ファンフレーム内に導入するために用いられることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項4】
前記ファンは、軸流ファンであり、
前記排気口には、導風部が配置され、前記導風部は、前記軸流ファンから吹き出された気流を前記熟成空間に斜め下向きに送り込むように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項5】
前記ファンフレームの側壁に、冷蔵庫の収納コンパートメントに連通させる第1通風口が開設されていることにより、前記ファンの作用で前記収納コンパートメント内の気流が前記第1通風口から前記ファンフレームに吸い込まれて前記排気口から前記熟成空間に進入することが許容され、
前記引き出しの横方向両側の側壁板の前部領域の何れにも、前記収納コンパートメントに連通する第2通風口が開設されていることにより、前記ファンの作用で前記熟成空間内の気流が前記第2通風口から前記収納コンパートメントに流れ込むことが許容されることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項6】
前記熟成空間内の湿度を検出するための湿度センサを更に備え、
前記第1通風口には、風口開閉装置が配置され、
前記風口開閉装置は、前記湿度に応じて前記第1通風口の風量流通面積を調整することで前記熟成空間と前記収納コンパートメントとの間の気体交換率を変更するように構成されることを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項7】
前記排気口は、前記引き出しの後壁板の中部に位置し、
前記第2通風口の幾何中心の高さ位置は、前記排気口の幾何中心の高さ位置よりも高いことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項8】
棚と、トレーとを更に備え、
前記棚は、前記引き出し内に取り外し可能に配置され、前記熟成空間内で循環した気流が食品の上下方向及び左右方向の何れにおいても流動するように食品を受け、
前記トレーは、前記棚の下方に取り外し可能に配置され、前記棚上で受けられた食品の熟成過程における滴下した汁を収集し、
前記棚は、受け面及び支持部材を含み、前記受け面は、メッシュ構造であり、且つ前記受け面の面積は、前記引き出しの底部の面積の0.8~0.99倍であり、前記支持部材は、前記受け面を前記トレー上に支持し、且つ前記支持部材の高さは、1~3cmであることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項9】
前記上蓋板は、頂壁と、下向きに折り返されて形成されたスカートとを含み、前記スカートは、前記頂壁の両側に位置する第1スカート側壁及び第2スカート側壁と、前記頂壁の後側に位置するスカート後壁とを含み、前記第1スカート側壁及び第2スカート側壁は、何れも前狭後広型の楔形を呈し、前記スカート後壁は、後方へ突出して、前記熟成空間内へ指定温度の冷却気流を送風するための冷房給風口を形成し、
前記引き出しが前記庫体内に完全に押し込まれたときに前記スカートの底面が前記第1側壁板と前記第2側壁板と前記後壁板との天面に密着当接するように、前記引き出しの横方向両側の第1側壁板及び第2側壁板のそれぞれは、前記第1スカート側壁及び第2スカート側壁にフィットする前高後低型の構造として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメント。
【請求項10】
冷蔵庫であって、
内部で冷却気流を供給する冷房風路が画定されている庫体と、
前記庫体内に配置された、請求項1~9の何れか一項に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメントとを備え、
前記冷房風路には、前記冷房風路の外方へ前記冷却気流を送風するための少なくとも1つの送風口が設けられ、且つ前記少なくとも1つの送風口の少なくとも一部は、前記熟成コンパートメントの冷房給風口に連通していることを特徴とする冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷房機器の技術分野に関し、特に冷蔵庫用の熟成コンパートメント及びそれを有する冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者の生活水準の日々の向上と伴い、熟成食品への需要は、徐々に増加している。一般的に、熟成方式は、湿式熟成と乾式熟成に区分される。そのうち、乾式熟成の食品は、湿式熟成の食品と比べて、食感がより柔らかく、風味がより濃く、飽和且つ複雑で変化が多いため、乾式熟成食品は、徐々に消費者のより優れた選択となっている。しかし、乾式熟成には、温度、湿度、風速及び時間の制御など、厳格な条件制御を含む長期間に渡る全過程のモニタリング操作が必要である。
【0003】
従来の熟成機器は、通風装置を設けることで熟成空間内の空気流の空気速度を制御する。しかし、従来の熟成機器は、熟成空間内の流れ場が乱れているため、循環効率が低下し、熟成効果が劣る等の問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記問題に鑑みて、本発明は、冷蔵庫用の熟成コンパートメント及びそれを有する冷蔵庫を提出する。
【0005】
本発明の1つの目的は、気流の熟成空間内における気流循環の安定性を向上させて乾式熟成効果を高める冷蔵庫用の熟成コンパートメントを提供することにある。
本発明の更なる1つの目的は、熟成空間内部の気流循環の効率を向上させ、更に乾式熟成効果を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明は、冷蔵庫用の熟成コンパートメントを提供する。当該冷蔵庫用の熟成コンパートメントは、引き出しと、上蓋板と、気流循環ユニットとを備え、
引き出しは、冷蔵庫の庫体内に引き出し可能に構成されており、その上端が開放されて食品を出し入れする頂部開口を形成し、引き出しの後壁板には、排気口及び還気口が開設され、
上蓋板は、引き出しの上方に配置され、引き出しが庫体内に完全に押し込まれたときに引き出しの頂部開口を閉鎖し、且つ引き出しとともに熟成空間を画定し、
気流循環ユニットは、引き出しの後壁板の後側に配置され、気流が排気口を経由して熟成空間に進入した後で還気口から吹き出されるように構成される。
【0007】
更に、気流循環ユニットは、ファンフレームと、ファンとを備え、
ファンフレームは、排気口の後側に配置され、
ファンは、ファンフレーム内に配置され、熟成空間内の気流が還気口から吹き出された後で排気口から熟成空間に戻されるために用いられる。
【0008】
更に、排気口の上方には、還気口が設けられ、
気流循環ユニットは、還気カバーを更に備え、
還気カバーは、ファンフレームの頂部から前向き且つ上向きに還気口まで延在し、還気口から吹き出された気流をファンフレーム内に導入するために用いられる。
【0009】
更に、ファンは、軸流ファンであり、
排気口には、導風部が配置され、導風部は、軸流ファンから吹き出された気流を熟成空間に斜め下向きに送り込むように構成される。
【0010】
更に、ファンフレームの側壁に、冷蔵庫の収納コンパートメントに連通する第1通風口が開設されていることにより、ファンの作用で収納コンパートメント内の気流が第1通風口からファンフレームに吸い込まれて排気口から熟成空間に進入することが許容され、
引き出しの横方向両側の側壁板の前部領域の何れにも、収納コンパートメントに連通する第2通風口が開設されていることにより、ファンの作用で熟成空間内の気流が第2通風口から収納コンパートメントに流れ込むことが許容される。
【0011】
更に、冷蔵庫用の熟成コンパートメントは、熟成空間内の湿度を検出するための湿度センサを更に備え、
第1通風口には、風口開閉装置が配置され、
風口開閉装置は、湿度に応じて第1通風口の風量流通面積を調整することで熟成空間と収納コンパートメントとの間の気体交換率を変更するように構成される。
【0012】
更に、排気口は、引き出しの後壁板の中部に位置し、
第2通風口の幾何中心の高さ位置は、排気口の幾何中心の高さ位置よりも高い。
【0013】
更に、冷蔵庫用の熟成コンパートメントは、棚と、トレーとを更に備え、
棚は、引き出し内に取り外し可能に配置され、熟成空間内で循環した気流が食品の上下方向及び左右方向の何れにおいても流動するように食品を受け、
トレーは、棚の下方に取り外し可能に配置され、棚上で受けられた食品の熟成過程における滴下した汁を収集し、
棚は、受け面及び支持部材を含み、受け面は、メッシュ構造であり、且つ受け面の面積は、引き出しの底部の面積の0.8~0.99倍であり、支持部材は、受け面をトレー上に支持し、且つ支持部材の高さは、1~3cmである。
【0014】
更に、上蓋板は、頂壁と、下向きに折り返されて形成されたスカートとを含み、スカートは、頂壁の両側に位置する第1スカート側壁及び第2スカート側壁と、頂壁の後側に位置するスカート後壁とを含み、第1スカート側壁及び第2スカート側壁は、何れも前狭後広型の楔形を呈し、スカート後壁は、後方へ突出して、熟成空間内へ指定温度の冷却気流を送風するための冷房給風口を形成し、
引き出しが庫体内に完全に押し込まれたときにスカートの底面が第1側壁板と第2側壁板と後壁板との天面に密着当接するように、引き出しの横方向両側の第1側壁板及び第2側壁板のそれぞれは、第1スカート側壁及び第2スカート側壁にフィットする前高後低型の構造として構成される。
【0015】
また、本発明は、冷蔵庫を更に提供する。当該冷蔵庫は、
内部で冷却気流を供給する冷房風路が画定されている庫体と、
庫体内に配置された、上記何れか一項に記載の冷蔵庫用の熟成コンパートメントとを備え、
冷房風路には、冷房風路の外方へ冷却気流を送風するための少なくとも1つの送風口が設けられ、且つ少なくとも1つの送風口の少なくとも一部は、熟成コンパートメントの冷房給風口に連通している。
【発明の効果】
【0016】
本発明の冷蔵庫用の熟成コンパートメントは、冷蔵庫の庫体内に引き出し可能に構成された引き出しと、引き出しの頂部開口を閉鎖する上蓋板とを備え、引き出しが庫体内に完全に押し込まれたときに上蓋板と引き出しとが独立の熟成空間を画定する。引き出しの後壁板に排気口及び還気口が開設され、且つ引き出しの後壁板の後側に気流循環ユニットが配置されているため、気流が排気口を経由して熟成空間に進入した後で還気口から吹き出されることが保証され、熟成空間内の循環の安定性が向上し、それによって乾式熟成効果が高められる。
【0017】
更に、本発明の気流循環ユニットは、排気口の後側に配置されたファンフレームと、ファンフレームの頂部から前向き且つ上向きに還気口まで延在する還気カバーとを含み、還気口から吹き出された気流の流動方向を規定する。ファンがファンフレーム内に配置されているため、ファンの促進作用で、還気口から吹き出された気流が還気カバーを経由してファンフレームに迅速に進入し、気流循環の効率が向上し、更に乾式熟成効果が高められる。
【0018】
以下に図面を参照しながら本発明の具体的な実施例の詳細な記述に基づいて、当業者は、本発明の上記及びその目的、メリット及び特徴をより明瞭に理解できる。
【0019】
以下では、本発明の幾つかの具体的な実施例について、図面を参照して、制限的ではなく、例示的で詳細に説明する。図面における同じ符号は、同じ又は類似する部品又は部分を示す。当業者であれば理解できるように、これらの図面が必ずしも縮尺通りに描かれるとは、限らない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントの模式的な構造図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントの模式的な構造分解図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントの上蓋板が外された平面図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントを
図1の切断線A―A’に沿って断面した断面図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る冷蔵庫の模式的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、図面を参照しながら本発明の例示的な実施例をより詳細に説明する。図面に本発明の例示的な実施例が示されているが、本発明がここで記述される実施例に限定されず、様々な形態で実現され得ることは、理解されるべきである。逆に、これらの実施例を提供することは、本発明をより深く理解して本発明の範囲を当業者に完全に伝えることができるようにするためである。
【0022】
図1は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントの模式的な構造図であり、
図2は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントの模式的な構造分解図である。本発明の冷蔵庫用の熟成コンパートメント100は、一般的に引き出し200、上蓋板300及び気流循環ユニット400を含んでもよい。
【0023】
当該実施例において、引き出し200は、冷蔵庫の庫体内に引き出し可能に構成されており、その上端が開放されて食品を出し入れする頂部開口を形成し、引き出し200の後壁板210には、排気口211及び還気口212が開設されている。上蓋板300は、引き出し200の上方に配置され、引き出し200が庫体内に完全に押し込まれたときに引き出し200の頂部開口を閉鎖し、且つ引き出し200とともに熟成空間を画定する。気流循環ユニット400は、引き出し200の後壁板210の後側に配置され、気流が排気口211を経由して熟成空間に進入した後で還気口212から吹き出されるように構成されることにより、熟成空間内の気流循環を完了する。
【0024】
本発明の熟成コンパートメント100は、引き出し200と上蓋板300とが互いに係合して、1つの独立の熟成空間を画定する。引き出し200の後壁板210には、排気口211及び還気口212が開設され、且つ引き出し200の後壁板210の後側には、気流循環ユニット400が配置されている。気流循環ユニット400は、熟成空間内の気流循環を実現するため、1つの食品乾式熟成を達成可能な熟成環境を提供し、家庭で乾式熟成食品を作ることができる。気流循環ユニット400は、引き出し200の後側に配置され、引き出し200の内部構造へ影響を与えることがないとともに、引き出し200の運動に制限されておらず、ユーザの使用習慣に一層合わせることができる。
【0025】
幾つかの実施例において、
図2に示すように、気流循環ユニット400は、ファンフレーム410及びファン420を含む。
【0026】
当該実施例において、ファンフレーム410は、排気口211の後側に配置され、ファン420は、ファンフレーム410内に配置され、熟成空間内の気流が還気口212から吹き出された後で排気口211から熟成空間に戻されるために用いられる。具体的に、排気口211は、方形を呈し、引き出し200の後壁板210が後向きに突出して形成されたものである。ファンフレーム410は、排気口211の後側に密着されることにより、ファン420の作用で、ファンフレーム410内の気流が排気口211から熟成空間に戻される。
【0027】
本実施例の気流循環ユニット400は、排気口211の後側に配置されたファンフレーム410と、ファンフレーム410内に配置されたファン420とを含み、効果的にファンフレーム410内の気流を排気口211から熟成空間内に穏やかに送り返し、排気口211の出風効率を向上させ、それによって乾式熟成効果を高める。
【0028】
幾つかの実施例において、排気口211の上方には、還気口212が設けられている。気流循環ユニット400は、還気カバー430を更に備え、還気カバー430は、ファンフレーム410の頂部から前向き且つ上向きに還気口212まで延在し、ファンの作用で還気口212から吹き出された気流をファンフレーム410内に導入することを実現する。具体的に、還気口212は、引き出し200の後壁板210の頂部位置に開設された長尺形状であり、還気カバー430は、還気口212に対応した長尺形状であり、且つ還気口212は、還気カバー430の吸気箇所に密着外嵌可能であり、それによって緊密な接続を実現する。
【0029】
本実施例の気流循環ユニット400は、ファンフレーム410の頂部から前向き且つ上向きに還気口212まで延在する還気カバー430を含み、還気口212から吹き出された気流の流動方向を規定し、熟成空間内の気流が上方の還気口212から吹き出された後、還気カバー430の阻止作用で全部がファンフレーム410に進入することが保証される。ファン420がファンフレーム410内に配置されているため、ファン420の促進作用で、還気口212から吹き出された気流は、還気カバー430を経由してファンフレーム410に迅速に進入し、気流循環の効率を向上させ、それによって更に乾式熟成効果を高める。還気口212が排気口211の上方に設けられることにより、熟成空間内の気流が上方の還気口212から吹き出された後で下方の排気口211から熟成空間内に戻されることが保証され、熟成空間内の気流循環の方向が規定され、気流が熟成空間内で流動する安定性が更に保証され、それによって乾式熟成効果を高める。
【0030】
幾つかの実施例において、引き出し200が庫体内に完全に押し込まれたときには、気流循環ユニット400が引き出し200の排気口211及び還気口212に接続され、気流循環ユニット400が正常に稼働し、引き出し200が引き出されたときには、気流循環ユニット400と排気口211及び還気口212との間の接続が切断される。
【0031】
幾つかの実施例において、ファン420は、軸流ファンである。
図2に示すように、排気口211は、還気口212の下方に設けられ、且つ排気口211には、導風部500が配置され、導風部500は、軸流ファンから吹き出された気流を斜め下向きに熟成空間を送り込むように構成される。具体的に、軸流ファンは、後から前へ風を吹き、導風部500は、排気口211に配置され、前低後高のように設けられるルーバ状であってもよく、軸流ファンが気流を斜め下向きに吹き出すようにする。本実施例において、導風部500が排気口211から熟成空間内に進入した気流を斜め下向きに送り込むように構成されているため、熟成空間内に進入した気流が食品表面を吹き付けた後で熟成空間の各位置に到達することが実現される。引き出しの内壁及び上蓋板の内壁の阻止作用で、熟成空間内の気流は、熟成空間の頂部の還気口212から吹き出され、熟成空間内の気流循環を完了する。
【0032】
幾つかの実施例において、
図1及び
図2に示すように、ファンフレーム410の側壁411に、所在する冷蔵庫の収納コンパートメントに連通する第1通風口412が開設されていることにより、ファン420の作用で収納コンパートメント内の気流が第1通風口412からファンフレーム410に吸い込まれて排気口211から導風部500を経由して熟成空間に進入することが許容される。具体的に、ファンフレーム410の両側の側壁411の何れにも、所在する冷蔵庫の収納コンパートメントに連通する第1通風口412が開設可能であり、それによって、ファン420の作用で収納コンパートメント内の気流が適切に第1通風口412からファンフレーム410に進入することが許容され、且つ排気口211を経由して熟成空間に進入することで熟成空間と収納コンパートメントとの間の気体交換を実現する。
【0033】
更に、引き出し200の横方向両側の側壁板の前部領域の何れにも、収納コンパートメントに連通する第2通風口240が開設されていることにより、ファン420の作用で熟成空間内の湿度の高い気流が第2通風口240から収納コンパートメントに流れ込むことが許容される。このように、収納コンパートメントから熟成空間に進入した湿度の低い気流は、全熟成空間を十分に流れた後、第2通風口240を経由して収納コンパートメントに戻される。
【0034】
上記実施例の熟成コンパートメント100には、収納コンパートメントに連通する第1通風口412及び第2通風口240が開設され、収納コンパートメント内の気流は、ファン420の作用で第1通風口412からファンフレーム410に進入し、排気口211を経由して熟成空間に進入してから、第2通風口240を経由して収納コンパートメントまで放出されてもよい。このように、熟成空間と収納コンパートメントとの間の気流循環が実現され、それによって熟成コンパートメント100内の湿度が低減される。
【0035】
更に、収納コンパートメントは、冷蔵室であってもよく、熟成コンパートメント100は、当該冷蔵室に配置され、第1通風口412が熟成コンパートメント100と冷蔵室とを連通させることにより、冷蔵室と熟成コンパートメント100とが一定の気流交換を行うことが許容され、それによって熟成空間内の湿度が制御される。例えば、熟成空間内の湿度が50%~90%に制御され、より好ましくは、55%~85%に制御される。幾つかのより具体的な実施例において、更に好ましくは、70%に制御され、乾式熟成効果が高められる。
【0036】
幾つかの実施例において、冷蔵庫用の熟成コンパートメント100は、熟成空間内の湿度を検出するための湿度センサを更に備える。湿度センサにより、熟成空間内の湿度が要求された湿度範囲内であるか否かをモニタリングすることができる。説明すべきことは、図に湿度センサの具体的な位置が示されていない。当業者であれば理解できるように、湿度センサは、上蓋板300に設けられてもよく、引き出し200に設けられてもよい。幾つかのより具体的な実施例において、より好ましくは、湿度センサを上蓋板300に設けられる。また、第1通風口412の風量流通面積は、熟成空間内の湿度に応じて調整可能であり、それによって熟成空間と収納コンパートメントとの間の気体交換率を変更する。例えば、第1通風口412には、風口開閉装置(図示せず)が配置され、風口開閉装置は、湿度に応じて第1通風口412の風量流通面積を調整するように構成される。詳細に言えば、風口開閉装置は、湿度に応じて第1通風口412の風量流通面積を調整し、熟成空間と収納コンパートメントとの間の気体交換率を5%~30%範囲に制御する。このような風口開閉装置は、当業者が実現可能なものであり、本明細書において繰り返し説明しない。本実施例の熟成コンパートメント100は、湿度センサが設けられ、第1通風口412の風量流通面積を湿度に応じて調整することができ、熟成コンパートメント100内に新鮮な食品を置いた後で熟成空間内の湿度が大きすぎる問題が回避され、熟成空間の湿度を要求される湿度範囲内に維持することを実現し、それによってより良好な乾式熟成効果を達成する。
【0037】
また、上記実施例の1つの選択可能な実施形態において、第2通風口240の風量流通面積は、第1通風口412の風量流通面積に同期して調整するように設定されてもよい。又は、上記実施例の別の選択可能な実施形態において、熟成コンパートメント100は、熟成空間内へ指定温度の冷却気流を送風するための冷房給風口600を更に備え、第2通風口221は、常に完全開放状態であり、冷却気流は、第2通風口221を経由した後で還気される。
【0038】
幾つかの実施例において、排気口211は、引き出し200の後壁板210の中部に位置し、第2通風口240は、引き出し200の横方向両側の側壁板の前部領域に設けられることにより、収納コンパートメントからファンフレーム410に進入した気流が排気口211から熟成空間に進入した後、引き出しの前部両側の第2通風口240から吹き出されるようにし、収納コンパートメント内からファンフレーム410及び排気口211を経由して熟成空間に進入した気流が熟成空間の各位置に均一に到達できることが実現される。
【0039】
幾つかの具体的な実施例において、第2通風口240の幾何中心の高さ位置は、排気口211の幾何中心の高さ位置よりも高い。これにより、熟成コンパートメント100内の湿度調整の速度が向上する。幾つかのより具体的な実施例において、第2通風口240の最下側は、排気口211の最上側よりも高い。他の幾つかのより具体的な実施例において、第2通風口240の下部セグメントと排気口211の上部セグメントとは、部分的に重なる。また、第2通風口240の通風面積は、第1通風口412の通風面積と基本的に同じであるように設定される。これにより、収納コンパートメントと熟成空間との間で気流循環がより安定的に行われ、気流循環の均一性が更に向上し、更に乾式熟成効果が高められる。
【0040】
図3は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントの上蓋板が外された平面図であり、
図4は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫用の熟成コンパートメントを
図1の切断線A―A’に沿って断面した断面図である。幾つかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、本発明の熟成コンパートメント100は、棚700及びトレー800を更に備える。
【0041】
当該実施例において、棚700は、引き出し200内に取り外し可能に配置され、熟成空間内で循環した気流が食品の上下方向及び左右方向の何れのおいても流動するように、食品を受ける。つまり、熟成空間内で循環した気流が食品の上下左右の各方向を吹き付けることができるように、食品を棚700に置くことができる。
【0042】
本実施例の棚700は、取り外し可能に配置され、ユーザが自ら洗浄を行うことを容易にする一方、生産組立をより簡単にし、熟成コンパートメント100の生産コストを低減する。棚700は、食品を受け、食品表面と熟成空間内で循環した気流との直接的な接触を実現し、食品外層の水分の蒸発速度を高め、それによって食品表面の急速な風乾を促進して保護層を形成し、食品の風味をより濃厚で飽和させ、より良好な乾式熟成効果を達成する。
【0043】
幾つかのより具体的な実施例において、棚700は、受け面710及び支持部材720を含む。
図3に示すように、受け面710は、メッシュ構造であり、且つ受け面710の水平面における投影面積は、引き出し200の底部の面積の0.8~0.99倍である。これにより、食品を置く空間が十分に大きいことが保証され、食品の上下方向及び左右方向の気流の流動をより十分にさせ、それによって食品表面が何れの方向においても熟成空間内で循環した気流に直接接触することができることが更に保証される。受け面710の水平面における投影面積は、十分に大きく設定され、食品の展開面積を増加させ、食品内部の筋繊維の延伸を促進し、それによって熟成後の食感をより柔らかくし、更により良好な熟成効果を達成する。好ましくは、受け面710は、水平方向に沿って延在する。これにより、食品の上下方向のいずれにおいても気流の流動があり、食品の上下方向での気流流動の均一性が増加し、食品の風乾速度が向上する。
【0044】
図4に示すように、支持部材720は、受け面710を引き出し200の底部上に支持し、且つ支持部材720の高さは、1cm~3cmである、幾つかの実例において、より好ましくは、1.5cm~2.5cmである。幾つかのより具体的な実施例において、更に好ましくは、2cmである。支持部材720は、適切な高さに配置され、棚700上で受けられた食品の下方にも十分な気流流動空間を有させ、食品表面の気流流動速度を向上させ、熟成空間内の収納スペースに対する占用をある程度減少させる。好ましくは、支持部材720は、受け面710が垂直下向きに凹んで形成されたものであってもよく、一体成形され、構造が簡単であり、生産制造のコストを低下させる。
【0045】
幾つかの実施例において、トレー800は、棚700の下方に取り外し可能に配置され、棚700上で受けられた食品の熟成過程における滴下した汁を収集し、滴下した汁が引き出し200の底部で集中して流動することによって熟成コンパートメント100の内部環境を汚染することが回避される。また、トレー800は、着脱可能な部品であり、ユーザが自ら洗浄を行うことを容易にし、生産組立をより簡単にし、熟成コンパートメント100の生産コストを低減する。
【0046】
幾つかの実施例において、
図2に示すように、上蓋板300は、頂壁310と、下向きに折り返されて形成されたスカート320とを含み、且つスカート320は、引き出し200が庫体内に完全に押し込まれたときにスカート320の底面が引き出し200の2つの側壁及び後壁板210の天面に密着当接するように構成される。これにより、引き出し200が庫体内に押し込まれたときに上蓋板300が引き出し200の頂部開口を閉鎖して引き出し200とともに1つの独立の熟成空間を画定できることが更に保証される。また、引き出し200及び上蓋板300の構造は、簡単であり、各種の異なるタイプの冷蔵庫体内への組立に適し、熟成コンパートメント100の汎用性を向上させる。
【0047】
幾つかのより具体的な実施例において、
図4に示すように、スカート320は、頂壁310の両側に位置する第1スカート側壁321及び第2スカート側壁322と、頂壁310の後側に位置するスカート後壁323とを含む。具体的に、第1スカート側壁321及び第2スカート側壁322は、何れも前狭後広型の楔形を呈する。引き出し200の横方向両側の第1側壁板220及び第2側壁板230のそれぞれが、第1スカート側壁321及び第2スカート側壁322にフィットする前高後低型の構造として構成されることにより、引き出し200が庫体内に完全に押し込まれたときにスカート320の底面が引き出し200の壁板の天面に密着当接するようにし、引き出し200を冷蔵庫の庫体内でスムーズに引き出すことができる。好ましくは、引き出し200の第1側壁板220及び第2側壁板230は、何れも第1スカート側壁321及び第2スカート側壁322にフィットするように配置されており、熟成空間の密閉性を向上させる。説明すべきことは、本明細書に言及された前と後は、冷蔵庫の庫体に対して規定されたものであり、庫体の開口が向かう方向を前方向とする。
【0048】
上記実施例の1つの選択可能な実施形態において、熟成コンパートメント100には、冷房給風口600が更に設けられている。
図1及び
図2に示すように、スカート後壁323は、後方へ突出して冷房給風口600を形成している。冷房給風口600は、熟成空間内へ指定温度の冷却気流を送風するために用いられ、それによって熟成空間の温度が0~4℃に制御される。当該実施形態において、熟成コンパートメント100内には、熟成空間内の温度を検出するための温度センサ(図示せず)が更に配置されている。例えば、温度センサを上蓋板300、引き出し200又は熟成空間内の他の位置に配置することにより、熟成空間内の温度に対するモニタリングを実現する。例えば、熟成空間内の温度が所定温度以上であると温度センサによって検出されたときに、冷房給風口600は、熟成空間の温度が0~4℃に制御されるまで、熟成空間内へ指定温度の冷却気流を送風する。
【0049】
本実施例の熟成コンパートメント100は、冷房給風口600及び温度センサを有することにより、熟成空間内の温度に対するリアルタイム的なモニタリング及び制御を実現し、固定温度を維持して食品乾式熟成に適する熟成環境を構築することができる。冷房給風口600が上蓋板300に開設されていることにより、冷房給風形態が引き出し200の内部構造へ影響を与えることが回避され、引き出し200の運動によって冷房給風形態が制限されることが回避され、引き出し200の汎用性を向上させ、熟成コンパートメント100の組立を簡素化し、制造コストを低減する。
【0050】
図5は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫900の模式的な構造図である。本発明の冷蔵庫900は、一般的に、庫体910と、庫体内に配置された熟成コンパートメント100とを備えてもよい。
【0051】
庫体910内には、冷却気流を供給する冷房風路920が画定されている。冷房風路920には、冷房風路920の外方へ冷却気流を送風するための少なくとも1つの送風口921が設けられている。熟成コンパートメント100には、冷房給風口600が設けられている。少なくとも1つの送風口921の少なくとも一部は、冷房給風口600に連通している。具体的な応用において、
図2及び
図3に示すように、本発明の実施例における冷房給風口600は、上蓋板300のスカート後壁323が後方へ突出して形成されたものである。
図5に示すように、冷房給風口600の壁部が送風口921の外側に外嵌されることにより、冷房風路920が冷房給風口600を通じて熟成コンパートメント100内へ指定温度の冷却気流を送付することが実現される。このようにして、熟成コンパートメント100内の温度に対する調整が実現され、例えば、熟成コンパートメント100内の温度は、0~4℃に制御される。
【0052】
本発明の実施例の冷蔵庫900は、熟成コンパートメント100と、熟成コンパートメント100へ指定温度の冷却気流を供給する冷房風路920とを有しており、食品乾式熟成を実現可能な熟成環境を構築し、家庭において自分で熟成食品を作ることができる。
【0053】
幾つかのより具体的な実施例において、冷蔵庫900の庫体910内には、収納コンパートメント930が画定され、熟成コンパートメント100が収納コンパートメント930中に配置されている。例えば、上蓋板300の横方向両側には、係着構造が設けられていてもよく、収納コンパートメント930のコンパートメント板壁には、対応する接合構造が設けられていてもよい。これにより、上蓋板300は、直接押し込み係着方式によって収納コンパートメント930に固定されることができる。
【0054】
当業者であれば理解できるように、本発明の実施例で呼ばれる用語「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等で示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、単に本発明の説明を容易にして記述を簡素化するために用いられ、係る装置又は素子が必ずしも特定の方位を有して特定の方位で構成や操作されることを指示或いはヒントすることではないため、本発明に対する制限として理解され得ない。用語「第1」、「第2」は、単に記述の目的で用いられ、相対的な重要性を指示やヒントしたり、指示された技術的特徴の数を暗示的に示したりするとして理解され得ない。よって、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよく、即ち、1つ又は複数の当該特徴を含む。ある特徴が1つ又は複数のカバーする特徴を「含む」場合に、別途特別に記述されない限り、他の特徴を排除していないこと、及び、他の特徴を更に含んでもよいことを意味する。
【0055】
これまでに、当業者であれば認識できるように、本明細書に本発明の複数の例示的な実施例が詳細に示して記述されたが、本発明の要旨及び範囲から逸脱しない場合に、依然として本発明に開示された内容に基づいて本発明の原理に合致する他の多くの変形又は変更を直接特定したり導き出したりすることができる。したがって、本発明の範囲は、これらの他の変形又は変更を全部カバーすると理解し認定されるべきである。
【国際調査報告】